1: 2011/12/08(木) 22:02:03.90 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「え? 麻衣ちゃんだよ?」
みお「そうなんだ……へえ」
ゆっこ「知らなかったの?」
みお「そりゃそうだよ、私たちが会ったの入学式の後じゃん」
みお「その頃にはもう定着してたもん」
ゆっこ「ああ、そっか……私と麻衣ちゃんは中学からの付き合いだからね」
みお「え? そうだったんだ、同じ中学?」
4: 2011/12/08(木) 22:03:41.56 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「違うよ?」
みお「は? 違うのに付き合いがあったの?」
ゆっこ「うん、まあね……あの頃から、一番の友だちだったよ」
みお「へえ……なんかふしぎだね。 運命の相手、的な?」
ゆっこ「? なんで?」
みお「な、なんでって……そ、そうだ! あだ名の由来とか教えてよ!」
ゆっこ「?……いいけど」
ゆっこ「えーっとね……」
………………………………
5: 2011/12/08(木) 22:06:35.70 ID:8XYBX1gp0
二年前 公園
ゆっこ(14)「ふんふーん……♪」
ゆっこ「今日はいい天気だなあ……こんな日はテンキーでも……おっ!」
ゆっこ「これいいな……いつか披露しよう、うんそうしよう」
ゆっこ「……あ、なんだろうあれ?」
麻衣「…………」シュリッ シュリッ
6: 2011/12/08(木) 22:10:54.48 ID:8XYBX1gp0
麻衣「…………」シュリッ シュリッ
――おい、また水上が変なことやってるぞ
麻衣「…………」シュリッ シュリッ
――やめとけよ、あいつ頭おかしいから
麻衣「…………」シュリッ シュリッ
――やだ、怖い……なんで誕生日に仏像なわけ?
麻衣「…………」シュリッ シュリッ
――本当に気持ち悪いよなあいつ、ロボットみたい
麻衣「…………」シュリッ シュリッ
――おい、黙ってないでなんとか言ったらどうなんだ水上!
麻衣「…………」シュリッ
――キモイ ――怖い ――氏ね ――不気味
―――――いなくなればいいのに
麻衣「………………」
8: 2011/12/08(木) 22:14:54.92 ID:8XYBX1gp0
麻衣「…………」
麻衣(……弥勒菩薩)
麻衣(私も助けてくれるのかな)
麻衣(……それとも、また一人?)
麻衣「…………」
麻衣(……何のために生まれてきたの?)
麻衣(……何のために生きているの?)
麻衣「…………」
麻衣(……そうだ)
麻衣(これを掘り終わったら……直接聞きに行こう)
麻衣「…………」シュリッ シュリッ
9: 2011/12/08(木) 22:18:06.91 ID:8XYBX1gp0
麻衣(……後は顔だけ)シュリッ シュリッ
麻衣「…………」シュリッ
ゆっこ「なーにしてるのっ?」ヒョイ
麻衣「………?」
10: 2011/12/08(木) 22:19:53.67 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「それ何? 仏像? 観音山のとおんなじやつ?」
麻衣(……誰だろう?)
ゆっこ「自分で掘ったの? 私にもできるかな……」
麻衣(……さっきからこっちを見てたけど)
麻衣(話しかけてくるとは思わなかった)
麻衣(……顔は集中したいのに)
ゆっこ「ほー……」じーっ
麻衣(どうやって追い払おうか……)
ゆっこ「えいっ!」ヒョイッ
麻衣「あっ……」
11: 2011/12/08(木) 22:24:37.54 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「手まで掘ってある……スゲー」
麻衣「……返して」
ゆっこ「うわっ、喋れるんだ……びっくりした」
麻衣「…………」
ゆっこ「いやー、ごめんごめん、ちょっと気になってさ」
ゆっこ「……あ、メンゴメンゴ」
麻衣(わざわざ言い直してる……)
ゆっこ「まあいいじゃん、ちょっくら見せてよ、ね?」
麻衣「……だめ、返して」
15: 2011/12/08(木) 22:28:59.46 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「ケチ―……あれ? 顔がないねこれ」
麻衣「…………」
ゆっこ「……よしっ! 私が掘ってあげよう!」
麻衣「……いいから」
ゆっこ「いやっ! ここはまかせときな! ほら、私も手先は器用な方じゃん?」
麻衣(……知るか)
ゆっこ「ほらほら、彫刻刀プリーズ」
麻衣(……別に顔くらいいいかな)
麻衣(人にやってもらうのも悪くない……)
麻衣「…………」スッ
ゆっこ「おおっ! 話が早いね!」パシッ
16: 2011/12/08(木) 22:31:07.48 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「よーし、超イケメンに掘っちゃうからね~!」ググッ
麻衣(……目鼻があればなんでもいいか)
ゆっこ「あ、あれ? 固いなあこれ……っと……うぬっ……」ググッ
麻衣「……………」
ゆっこ「ふんっ……ぬあっ……ふっく……どっせい! 上段正拳!」バキッ!
麻衣「あっ……」
ゆっこ「……あ」
コロン……
17: 2011/12/08(木) 22:34:52.08 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「…………」
麻衣「…………」
ゆっこ「……す、すいませんでしたー!!」バッ
麻衣「……もういいから、どこかに行って」
ゆっこ「えっ!? 許してくれるの? サンクス!」ガバッ
麻衣「…………」
ゆっこ「いやあ、さすが御大! よっ! ……えっと」
ゆっこ「そういえば、まだ名前聞いてなかったね? なんていうの?」
18: 2011/12/08(木) 22:39:11.54 ID:8XYBX1gp0
麻衣「……名前を聞いてどうするの?」
ゆっこ「どうするのって……呼び合うんだよ」
麻衣「……何で?」
ゆっこ「何でって言われても……お近づきになりたいじゃん?」
麻衣「………私と? どうして?」
ゆっこ「うーん……実はさ、まあ気づかなかったと思うんだけど、さっきからずっと見てたんだ」
麻衣「…………」
ゆっこ「いやほら、私ってさ、音頃して歩くのが癖になってるでしょ?」
ゆっこ「ま、気づかなくてもしょうがないよ」
麻衣「…………」
21: 2011/12/08(木) 22:42:53.02 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「何で見てたかって言うとさ、 まあ、興味が湧いたっていうか……」
麻衣「……興味?」
ゆっこ「だって、無表情で仏像掘ってるんだもん!」
ゆっこ「もしかしたらロボットなんじゃないか?とか思ってさー」
麻衣「……………」
ゆっこ「だから、友達になりに来たの!」
麻衣「……え?」
22: 2011/12/08(木) 22:46:15.93 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「実は私、ロボットと友達になるのが夢なんだよねー」
麻衣「…………」ポカーン
ゆっこ「オイル飲んだり、ネジがついてたりしてさ! すっごくかっこいいと思わない?」
麻衣「…………」
ゆっこ「右手は銃なんだー……って、あれ? 電池切れ? やっぱり……!」
麻衣「……違うよ」
ゆっこ「あ、そうなの? なんだあ……あ、それで、名前は?」
麻衣「…………」
麻衣「……水上、麻衣」
23: 2011/12/08(木) 22:50:24.28 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「麻衣ちゃんって言うんだ、よろしくね」
麻衣(麻衣……ちゃん?)
ゆっこ「あ、私は相生祐子! 祐子って呼んでいいよ!」
麻衣「……え? あ……」
麻衣(麻衣ちゃん……初めて、名前で呼ばれた)
麻衣(……そ、それより、祐子って……ええと)
ゆっこ「……? どうかしたの?」
麻衣「な、なんでもないよ、ゆっ……こ」
ゆっこ「……え?」
麻衣(……舌噛んだ)
25: 2011/12/08(木) 22:55:26.60 ID:8XYBX1gp0
麻衣(不覚……名前を噛むなんて)
ゆっこ「ゆっこ? ゆっこ……ゆっこ! うん、いいねそれ!」
麻衣「………?」
ゆっこ「ゆっこかあ……あだ名付けられたのって初めてだよ」
麻衣(あだ名……?)
ゆっこ「実は、高校に上がったらさすがに合ったほうがいいかなって思って考えてたんだけど……」
ゆっこ「……うん、やっぱりドミンゲスよりゆっこのがいいよ!」
麻衣(……ドミンゲス……)
26: 2011/12/08(木) 22:58:38.29 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「ねえねえ、ちょっと呼んでみてくれる?」
麻衣「…………」
麻衣「……ゆっこ?」
ゆっこ「うん!……麻衣ちゃん!」ニコッ
麻衣「……ゆっこ」
ゆっこ「……麻衣ちゃん!」
麻衣「ゆっこゆっこ」
ゆっこ「麻衣ちゃん麻衣ちゃん麻衣ちゃーん!」ガバッ
麻衣「…………」
麻衣「ふふっ……ゆっこ」
…………………………………
28: 2011/12/08(木) 23:02:49.35 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「……と、言うわけだったのさ」
みお「……うわあ……」
ゆっこ「え? 何? 何で引いてるの?」
みお「いや、だって……ウザすぎでしょアンタ」
みお「よくキレなかったね麻衣ちゃん……」
ゆっこ「えー? 終始和やかなムードだったから平気でしょ?」
(※ 麻衣ちゃんの心の声は話に含まれない)
みお「だめでしょ常識的に考えて……弥勒の首折ってるし」
ゆっこ「……まあ、昔のことは水に流そうよ、ね?」
29: 2011/12/08(木) 23:05:05.45 ID:8XYBX1gp0
みお「……それは後ろの人に言ったら?」
ゆっこ「……え?」クルッ
麻衣「…………」
ゆっこ「ぎゃーっ!!」
麻衣「…………」
ゆっこ「びっくりさせないでよ……って、え?何この空気……」
麻衣「…………」
ゆっこ「もしかして……怒ってる?」
麻衣「…………」
33: 2011/12/08(木) 23:09:17.85 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「……えっと……」
麻衣「…………」
ゆっこ「ご、ごめんね? あの、弥勒の首折って……」
麻衣「…………」
ゆっこ「え?ひょっとしてそれじゃないの? ……えっと」
麻衣「…………」
ゆっこ「えー? 何? わかんないよ……」ウルウル
麻衣「…………」
ゆっこ「……あ、もしかして」
35: 2011/12/08(木) 23:12:42.51 ID:8XYBX1gp0
ゆっこ「……電池切れ?」
麻衣「……そうだよ」
ゆっこ「そうなのー!?」
みお「はあ……何やってんだか」
みお「でも、なんかなあ……ちょっと、羨ましいかも」
なの「そうですね……」
みお「ぎゃーっ!! 居たの!? いつから!?」
37: 2011/12/08(木) 23:15:12.43 ID:8XYBX1gp0
なの「>>1くらいからです」
みお「最初からじゃん! っていうか何その気持ち悪い時間の表し方!?」
なの「はあ……」
みお「……え? 何そのため息……落ち込んでるの? 馬鹿にしてるの?」
なの「ちょっと、落ち込んでるんです……」
なの「……なんだか、あの二人に間には入れないなあ、って……」
みお「う、うん……そうだね」
みお(やだ……百合の匂いがする……)キュン
なの「……でも、嬉しいな、とも思いました」
39: 2011/12/08(木) 23:19:16.32 ID:8XYBX1gp0
みお「ん? どうして?」
なの「それは、相生さんの夢が……はっ!」
なの「な、なななななんでもありません! 忘れてください今の!」
みお「うん……?」
ゆっこ「あ、なのちゃんまで居る……」
なの「あ、相生さん……」
ゆっこ「え? どったの?」
なの「えーっと、あの……実は相生さんに、内緒のお話があるんですけど……」
ゆっこ「何? あ、ここでは話せないか……どんな話?」
40: 2011/12/08(木) 23:22:02.39 ID:8XYBX1gp0
なの「わ、私の……体についての話なんですけど」
みお「Q~~~」バタン
ゆっこ「わっ、みおちゃん大丈夫!? は、鼻血がすごいよ!?」
みお「だ、大丈夫……まだ、うん……百合は本職じゃないから……」フラッ…
ゆっこ「……何言ってんのかわかんないよ……」
麻衣「……ゆ、っ、こ」ギギッ
ゆっこ「!?」
麻衣「そ、ろ、そ、ろ、帰、ろ、う」ギギギッ
ゆっこ「ロボットっぽく動いている!!」
41: 2011/12/08(木) 23:23:35.13 ID:8XYBX1gp0
みお「ぐはあっ!!」ブシュッ!
ゆっこ「みおちゃん!?」
なの「あ……相生さん!」ギュッ
ゆっこ「え? ……どうしたの、手なんかつないで」
なの「み、見てください! ネジが回ります!」クルクルクル
みお「ホ――――ッ!!」ブシューッ!!
ゆっこ「ちゃんみお!!」
麻衣「…………」ガシッ
ゆっこ「!?」
42: 2011/12/08(木) 23:26:26.24 ID:8XYBX1gp0
麻衣「ゆっこ……これから観音山に行こう」グイッ
ゆっこ「え? あの、その……」
なの「い、いえ、カッパピアに行きましょう!」グイッ
ゆっこ「心霊スポットに!?」
麻衣「……私の、初めての友達……」フッ…
ゆっこ「こんな所でそのセリフを言うの!?」
なの「……初めて、私を受け入れてくれた人……」フッ…
ゆっこ「なのちゃんも便乗しないの! お腹いっぱいだから! そういうのお腹いっぱいだから!」
みお「」ドクドク
ゆっこ「ちゃんみおーっ!!」
44: 2011/12/08(木) 23:28:24.62 ID:8XYBX1gp0
麻衣「……ゆっこ」グイッ
なの「……相生さん」グイッ
ゆっこ「あー、もう……えい!」グイッ
麻衣・なの「!?」
ゆっこ「ふたりとも大好きだよーっ!」ギュウウウッ
みお「…………」
みお(……見える)
みお(あれが、エデン……)
みお(軽い気持ちで始めた会話だったけど……)
みお(こりゃ、大変なことになってきやがった)
終わり
45: 2011/12/08(木) 23:31:07.20 ID:b2hC+g2x0
>>1乙、楽しかった
ちゃんみおはもらっていきますね
ちゃんみおはもらっていきますね
46: 2011/12/08(木) 23:32:26.64 ID:8XYBX1gp0
まだ終わりじゃない
49: 2011/12/08(木) 23:34:52.02 ID:8XYBX1gp0
2
麻衣「……ゆっこ?」
……………………………………………
桜井「はい、テスト終了です」アセアセ
ゆっこ「ナムサーン!!」
麻衣「…………」
ゆっこ「ひどいよ麻衣ちゃん……これで赤点取ったらどうなるか……っ」
ゆっこ「うわああああん! 麻衣ちゃんのバカー!」ダダダッ…
麻衣「…………」
みお「ちょっと麻衣ちゃん……いくらなんでもひどいんじゃないの?」
麻衣「……ゆっこ?」
……………………………………………
桜井「はい、テスト終了です」アセアセ
ゆっこ「ナムサーン!!」
麻衣「…………」
ゆっこ「ひどいよ麻衣ちゃん……これで赤点取ったらどうなるか……っ」
ゆっこ「うわああああん! 麻衣ちゃんのバカー!」ダダダッ…
麻衣「…………」
みお「ちょっと麻衣ちゃん……いくらなんでもひどいんじゃないの?」
50: 2011/12/08(木) 23:38:00.03 ID:8XYBX1gp0
麻衣「………?」
麻衣「……ボケなんだけど」
みお「ボケって言ったってさ……」
みお「……言い難いけど、それ付き合いきれないよ」
麻衣「…………」
みお「麻衣ちゃんのボケって、麻衣ちゃんしか楽しくないんじゃないの?」
みお「ゆっこは馬鹿だけど、優しいところもあるから言わないだけで」
みお「ホントは迷惑に思ってるんじゃないの?」
麻衣「…………」
51: 2011/12/08(木) 23:39:35.17 ID:8XYBX1gp0
みお「別に麻衣ちゃんがいいならそれでもいいけど……」
みお「もしかしたらもう……これで終わりかもしれないよ?」
麻衣「…………」ムッ
みお「……追いかけないの?」
麻衣「…………」フイッ
みお「ああそう……それくらいの仲だったんだ」
みお「じゃ、私はもう行くから」ガタッ スタスタ
52: 2011/12/08(木) 23:41:54.63 ID:8XYBX1gp0
麻衣「…………」
麻衣「…………」
麻衣「…………」ガタッ トテトテ…
麻衣「………ゆっこ?」
ゆっこ「麻衣ちゃん……」
ゆっこ「……さよなら」
―――――――――――――――
53: 2011/12/08(木) 23:44:15.33 ID:8XYBX1gp0
麻衣「…………」ムクッ
チッ チッ チッ チッ…
麻衣「……深夜」
麻衣「………夢?」
麻衣「…………」ポリポリ
麻衣「……どんな夢だったっけ?」
麻衣「……思い出せない」
54: 2011/12/08(木) 23:46:04.21 ID:8XYBX1gp0
通学路
麻衣「…………」スタスタ
みお「……あ、麻衣ちゃん」
麻衣「……おはよう」
みお「おはよう……」
麻衣「………?」
みお「? どしたの?」
麻衣「……髪切った?」
みお「……や、切ってないけど」
55: 2011/12/08(木) 23:47:42.48 ID:8XYBX1gp0
麻衣「………そう」
みお「………?」オドオド
麻衣(……何か違和感がある……)
麻衣「……もしかして、メガネ変えた?」
みお「……や、変えてないけど」
麻衣「………そう」
みお「ど……どうかしたの?」
麻衣「………別に」
みお「そうなの……?」
麻衣「…………」
56: 2011/12/08(木) 23:50:10.87 ID:8XYBX1gp0
学校
麻衣「…………」
麻衣(……やっぱり何か違和感がある)ジー
みお「…………」オドオド
麻衣「………?」
ガラララッ
高崎「……ほら、席につけー、ホームルーム始めるぞ―」
57: 2011/12/08(木) 23:52:47.47 ID:8XYBX1gp0
……………
高崎「……連絡は以上だ。 何か生徒からの連絡はあるか?」
田中「ハーイせんせー」
高崎「ん? なんだ田中」
田中「中村先生とは上手く行ってますかー?」
高崎「なっ……! ば、バッキャロウ! 生徒がそんなこと聞くんじゃない!」
ワーワー ヒューヒュー
高崎「くっ……ほ、ホームルームは終わりだ! ったく……」カアアア
麻衣「…………」
58: 2011/12/08(木) 23:54:55.38 ID:8XYBX1gp0
……………………………………
キーン コーン カーン コーン
麻衣「…………」ガタッ
みお「あっ……麻衣ちゃん! そ、その……」
麻衣「………?」
みお「い、いいい一緒に帰らない、なんて……」
麻衣「……いいよ」
みお「ほ、ホント? じゃあ……」
千代田「あ、長野原ー!」
みお「っ!?」ビクッ
59: 2011/12/08(木) 23:56:45.04 ID:8XYBX1gp0
千代田「なーにびくついてんだよ……」
みお「あ、ご、ごめん……えっと……な、なんだっけ?」オドオド
千代田「なんだっけじゃねえだろ? 今日の係お前じゃん」
みお「あ、ああ……ごめん、そう、だったね……」
千代田「ほらっ、これ」ズイッ
61: 2011/12/08(木) 23:59:57.71 ID:8XYBX1gp0
みお「………う、うん」
トボトボ
みお「あ、麻衣ちゃんごめん……今日、係だったみたいで……その……」
麻衣「……係って、なんだっけ?」
みお「え?……あ、安中さん係だよ……プリント、届ける……」
麻衣「ああ……」
みお「ご、ごめん……じゃあ、今日はこれで……」
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