1: 2015/11/15(日) 15:55:16.53 ID:5cDfOWuI0.net
穂乃果「ほ、穂乃果と精神が!?」海未「入れ替わっちゃった?!」
の続きとなります。今回で前スレで穂乃果と海未が入れ替わった理由も書きます。
よろしくお願いします。※

5: 2015/11/15(日) 16:05:06.51 ID:5cDfOWuI0.net
海未(こと)「な ん で こ う な る ん で す」

穂乃果「し、知らないよぉ!」

ことり(うみ)「海未ちゃん、落ち着いて……」

海未(こと)「なんで落ち着いていられるんですか、これが!?」

6: 2015/11/15(日) 16:14:53.12 ID:5cDfOWuI0.net
海未(こと)「とりあえずことり!もう一度やりますよ!」

ことり(うみ)「うえ、もう一度って……?」

海未(こと)「決まってるでしょう!だから……あれ?その……」

ことり(うみ)「さっき……何やってたんだっけ……?」

穂乃果「あれ……?」

海未(こと)「……」汗だらだら

ことり(うみ)「思い出せない……」

穂乃果「……」

7: 2015/11/15(日) 16:28:16.27 ID:5cDfOWuI0.net
ことり(うみ)「……」

海未(こと)「……え、どうするんですか、これ」

穂乃果「え……と、さ。とりあえず……」

穂乃果「帰る……?」

8: 2015/11/15(日) 16:39:43.93 ID:5cDfOWuI0.net
~~~

穂乃果「……というわけで帰る事になったけど」

穂乃果「……自分の家なのになんか変な気分だなぁ」

穂乃果「……」

穂乃果「……ただいまー!」ガラッ

雪穂「最近泊まり多くない?」

穂乃果「うおっとお!?あー、雪穂か、びっくりしたぁ」

雪穂「なにさ」

穂乃果「……いいや、なんでもないよ」

9: 2015/11/15(日) 16:43:25.75 ID:5cDfOWuI0.net
海未(こと)「……」

海未(こと)「なんでまた私が……」

海未(こと)「まあ仕方ありませんが……」

海未(こと)「……ただいま」

海未(こと)「……そうでした、ことりの話じゃ、まだ帰ってきてないのでしたね……」

海未(こと)「……」(´・_・`)

10: 2015/11/15(日) 16:47:48.40 ID:5cDfOWuI0.net
海未ママ「――海未さんっ!?」

ことり(うみ)「ふえぇあ…………」

海未ママ「なぜ……ようやくまともになってきていたのに……なぜまたも酷くなっているのですか!?」

ことり(うみ)「ご、ごめんなさい~」

海未ママ「なんですかその喋り方は!しゃきっとしなさい!!」

ことり(うみ)(うええ~ん……海未ちゃ~ん……)

11: 2015/11/15(日) 17:01:41.50 ID:5cDfOWuI0.net
穂乃果「ふう……」

穂乃果「久しぶりの自室だぁ~、落ち着く」

穂乃果「すっごい片付けられてるなぁ……海未ちゃんかな?」

穂乃果「まあいいや、着替えよっと」

穂乃果「……あれ、あれ?」

穂乃果「あの服ないなぁ、どこ行ったんだろ……」

穂乃果「……そろそろ新しい服欲しいなあ」

12: 2015/11/15(日) 17:10:07.42 ID:5cDfOWuI0.net
穂乃果「……誰か誘おうかなー」

プルルルルル

穂乃果「ん?……凛ちゃん?」

穂乃果「はーい、もしもし」

凛『穂乃果ちゃん?今暇?』

穂乃果「ん、そうだねー……まあ、そうだね。特に予定はないよ」

凛『じゃあさ、前に言ってた、水族館、行かない?』

凛『お父さんが今度は3枚くれたんだー、学割券』

穂乃果「おっ、いいね。……今から?」

凛『うん、大丈夫?にこちゃんも来るってさ』

穂乃果「そうだね、行く行く!」

凛『わかったー!』

13: 2015/11/15(日) 17:17:57.14 ID:5cDfOWuI0.net
海未(こと)「……」

海未(こと)「退屈ですね……」

海未(こと)「……誰か都合よく遊びに来ませんかね……」

海未(こと)「……」(´・_・`)

海未(こと)「……退屈ですね」

14: 2015/11/15(日) 17:30:33.67 ID:5cDfOWuI0.net
ことり(うみ)「……」

ことり(うみ)「体中が痛い……」

ことり(うみ)「ハード……」

ことり(うみ)「こんなの続けられないよぉ……」

ことり(うみ)「たすけてぇ~……穂乃果ちゃ~ん……」

15: 2015/11/15(日) 17:37:12.19 ID:5cDfOWuI0.net
凛「あっ、穂乃果ちゃーん!こっちこっち!」

にこ「穂乃果ー!」

穂乃果「お待たせー!」

凛「いやぁー、全員揃ったね。じゃ、いこ!」

にこ「それにしても、人が少なくて良かったわね」

穂乃果「祝日だからねぇ、人多いかもと思ったけどね」

凛「午前中、雨降ってたし、みんな家から出ないんじゃない?」

穂乃果「そっか」

16: 2015/11/15(日) 17:45:52.89 ID:5cDfOWuI0.net
凛「何見る?」

穂乃果「ペンギン!」

にこ「イルカイルカ」

凛「アザラシ!」

にこ「見事に別れたわね……」

にこ「じゃ、ここは凛、穂乃果、私の順番で行きましょ」

凛「わーい!」

23: 2015/11/15(日) 19:20:54.48 ID:5cDfOWuI0.net
ことり(うみ)「……あ」

ことり(うみ)「携帯家にあるや……とってこよ」

~~~

海未(こと)「……」

海未(こと)「いろんなことがありましたからね……」

海未(こと)「この時間が謎に感じますね……」

海未(こと)「そもそも……どうして今度はことりなんですか……」

海未(こと)「……別にほかの誰かならいいってわけじゃないですけど……」

海未(こと)「はあ……」

32: 2015/11/15(日) 22:35:12.08 ID:5cDfOWuI0.net
ピンポーン

海未(こと)「……!」

海未(こと)「……」トテトテ

ガチャ

海未(こと)「はい……」

ことり(うみ)「あ、海未ちゃん。いやぁ、実は忘れ物しちゃって……」

海未(こと)「そ、そうなのですか……」

ことり(うみ)「うん……あっ、あったあった……じゃ、海未ちゃん、ばいばい」

海未(こと)「……」ギュッ

ことり(うみ)「ふえ?」

ことり(うみ)(裾捕まれちゃった……)

海未(こと)「……」

ことり(うみ)「……海未ちゃん。どこか、遊びに行く?」

ことり(うみ)「せっかくの祝日なんだし」

海未(こと)「……」

海未(こと)「はい……!」

34: 2015/11/15(日) 22:55:24.51 ID:5cDfOWuI0.net
凛「わぁー!見て見て!アザラシ!」

にこ「そりゃ見ればわかるわよ」

穂乃果「あはは、寝てる~」

凛「可愛いね~……」

にこ「でもせっかくなら起きてるところも見たかったわねぇ……」

凛「大丈夫だよにこちゃん。このあとアザラシショーがあるみたいだから、それに行くよ!」

穂乃果「アザラシショー?」

凛「終わったあとアザラシに触れる時間があるんだって!」

にこ「へぇ~、いいわね!」

にこ「アザラシ…アザラシね、ここあも好きだったわねぇ……写真でも撮っておこうかしら」

穂乃果「あ、見て、このクラゲ、足長……すぎない!?」

凛「こんなに足長くていいことあるのかな」

にこ「餌取るためじゃないの?」

凛「よくわかんないにゃー。でも見てては楽しいね」

36: 2015/11/15(日) 23:28:14.65 ID:5cDfOWuI0.net
穂乃果「おっきい蟹!」

凛「お金持ちが飼ってそうなよくわかんない変な魚!」

穂乃果「そして鮫!!」

にこ「やっぱりでっかいわねぇ、ジンベエザメ」

穂乃果「海の王って感じ」

凛「ジンベエザメって食べられるのかな」

穂乃果「え、さ、さあ……」

にこ「食べるならあっちのエイとかのが……」

37: 2015/11/15(日) 23:37:44.56 ID:5cDfOWuI0.net
にこ「やっぱり水族館といえば、イルカショーでしょ!」

穂乃果「だからってこんな最前列で見なくっても……」

凛「周り小さい子供だらけだにゃ……」

にこ「いいのいいの。別に周りを退けたわけじゃないんだから」

穂乃果「いやそういうことではなくて」

凛「単純に、恥ずかしい」

凛(にこちゃんはあんまり目立ってないけど)

39: 2015/11/15(日) 23:48:11.75 ID:5cDfOWuI0.net
~~~

にこ「……」

穂乃果「に、にこちゃん、そんなに気にすることないよ?」

凛「うくくっ……ブフッ」

にこ「……イルカショー体験で選ばれたまでは良かったのよ」

~~~

飼育員『はーい、ありがとう!……じゃ、年とお名前を教えてくれるかなー?』

にこ『矢澤にこ、17歳高3です』

飼育員『えっ?』

にこ『えっ?』

~~~

にこ「私は忘れないわよ……あの時の飼育員の『なにいってるの』みたいな顔!」

凛「あはははは!!」

にこ「何笑ってんのよ!!」

46: 2015/11/16(月) 17:51:34.13 ID:1mQHAvBF0.net
穂乃果「はあー、楽しかった!」

凛「もうこんなに時間経ってたのかー……」

にこ「お腹すいたわね……どこかに食べに行く?」

穂乃果「行く行く!」

凛「にこちゃんのおごりかにゃ?」

にこ「ちっがうわよ!かんべんしなさいよねー、もう」

凛「あっ、そうだ。ねぇねぇ穂乃果ちゃん、にこちゃん。実はね、最近また美味しいラーメン屋さん見つけたんだー」

凛「そこに行かない?」

にこ「へえ。なんていうお店?」


凛「天下一品」

48: 2015/11/16(月) 19:09:25.90 ID:1mQHAvBF0.net
穂乃果「……」グッタリ

にこ「……」グッタリ

凛「二人とも……だから最初からこってりはやめておいたほうがいいって言ったのに……」

にこ「……いや、美味しいのよ?本当に。すっごく」

穂乃果「……なんだろう、わかんないけど」

穂乃果「副作用っていうか……反動っていうか」

凛「このこってりが美味しいのに……」

凛「……まあ、最初はそんなもんだね」

~~~

54: 2015/11/16(月) 21:12:09.04 ID:1mQHAvBF0.net
ことり(うみ)「ふんふふ~ん♪」

海未(こと)「……」

海未(こと)(嬉しそうに鼻歌を口ずさむ自分を見るのは、変な気分ですね)

海未(こと)「……それで、ことり。何処へ行くのです?」

ことり(うみ)「特にあるわけじゃないけど……ちょっとやりたい事があって」

海未(こと)「……やりたいこと?」

ことり(うみ)「うんっ」

55: 2015/11/16(月) 22:19:13.04 ID:1mQHAvBF0.net
ことり(うみ)「……どう、海未ちゃん?」

海未(こと)「あわわわ……」

ことり(うみ)「さあ!早くシャッターを!」

海未(こと)「い、嫌です!なんでそんな服を着るんですか!?写真に収めてどうするつもりですか!?」

ことり(うみ)「普段の海未ちゃんなら絶対に着てくれないような服……今しかない!とおもって。あと記念」

海未(こと)「嫌です!嫌です!」

56: 2015/11/16(月) 22:24:43.40 ID:1mQHAvBF0.net
ことり(うみ)「……どうしても写真撮ってくれないの?」

海未(こと)「ええ、断固拒否します!」

ことり(うみ)「……」

ことり(うみ)「なら……撮ってくれないなら……」

ことり(うみ)「自分で撮るよ……」

海未(こと)「え」

ことり(うみ)「もうそれはそれは、海未ちゃんがしないような表情でバシッと自撮りするね……」

ことり(うみ)「撮ってくれるならまだ恥ずかしがる振りくらいはするんだけどね……」

海未(こと)「…………」

62: 2015/11/16(月) 23:05:44.15 ID:1mQHAvBF0.net
ことり(うみ)「――どう!?海未ちゃん!よく撮れてる!?」

海未(こと)「はい……はい……もう……はい……」パシャパシャ

ことり(うみ)「次は何にしようかな……」

海未(こと)「まっ、まだ着るのですか!?」

ことり(うみ)「こんな事もう二度とないだろうし~……」

海未(こと)(満喫してますねぇ!?)

64: 2015/11/16(月) 23:29:17.61 ID:1mQHAvBF0.net
海未(こと)「あのっ、ことり……そろそろどこか別のところへいきませんか?」

ことり(こと)「え?」

海未(こと)「元に戻ったらいくらでも服なんて着てあげますから……せめて、もう少し……そんなゆるっとしなくても……」

ことり(うみ)「うーん仕方ないなぁ。じゃあいいよ」

海未(こと)(ほっ……)

ことり(うみ)「じゃ、どこに行く?」

海未(こと)「え、そうですね……」

海未(こと)「まあ、宛もなく歩くのもいいんじゃないですか?」

ことり(うみ)「何か見つけたらそこ寄ろう?」

海未(こと)「ええ、そうしましょう」

70: 2015/11/17(火) 18:16:25.97 ID:5z4Iz+ZS0.net
凛「――穂乃果ちゃーん!これとれる?!」

穂乃果「任せなさいっ」

ウィーン ウィーン ガチョン

ポスッ

穂乃果「はいっ!」

凛「わーい!ありがとー!」

にこ「ゲームセンターねぇ……あ、穂乃果、あれやりましょ、DDR」

穂乃果「おっ、いいねぇ。負けないよ?」

にこ「負けた方があの自販機のアイス奢りね」

穂乃果「ふふふ望むところだよ……」

チャラチャラチャラーン

タタタタッ!ダッ、ダン!

凛「二人ともすごいにゃ!早ーい!」

穂乃果「ふふ、負けないもんねー!」タッタッ

にこ「こっちのセリフよー!」

~WC~

穂乃果「……」ウエッ

にこ「……」オロロロロロロ

凛「二人とも……まだ昼間のラーメン残ってたんだね……」

穂乃果「油がこみ上げてきた……」

にこ「……」

凛「無理するからだよ……」

73: 2015/11/17(火) 19:43:50.04 ID:5z4Iz+ZS0.net
穂乃果「気を取直して、なにしようか」

凛「穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん」

凛「あれ、あれ」

穂乃果「ん?」


~バイオハザードみたいなガンシューティングのあれ~


穂乃果「え、あれやるの……?」

凛「ちょっとだけやってみたい」

にこ「うげっ、気持ちワル」

凛「え、まだ?」

にこ「いやそうじゃなくって……なによこれ、不気味じゃない?」

凛「ちょっと前に女の子達が悲鳴あげながらやってるの見てさ」

凛「ちょっとやってみたい気持ちも出てきて」

穂乃果「うーん……ま、いっか。やってみよ」

75: 2015/11/17(火) 20:30:57.51 ID:5z4Iz+ZS0.net
※少し作業とかあるんで10時くらいから再開します※

77: 2015/11/17(火) 23:05:04.48 ID:5z4Iz+ZS0.net
穂乃果「ちょちょちょちょ、ちょっと待って!こわいこわいこわい!」ドドドドドドッ

凛「撃って撃って!」ドドドドドドッ

穂乃果「ひえー!」

凛「あ。なんか投げた」

凛「ぶつかったし!あれ当たっちゃだめなの!?」

穂乃果「うええ、めっちゃくちゃ多い……」

穂乃果「なにこれ倒しきれるの……?」

凛「いや、ここ時間制限っぽいよ。なんかタイムリミットみたいなの出てるし」

穂乃果「ほへー。……あ、救急箱?……あ、回復した」

凛「そういうのもあるんだ……っうわっ!! びっくりした!! 急にこないで!!」ドドドドドドッ

78: 2015/11/17(火) 23:13:26.13 ID:5z4Iz+ZS0.net
ブゴユシャ!

穂乃果「うげっ、頭飛んだ……」

凛「あっ。凛氏んだ……」

穂乃果「えー!穂乃果1人!?」

凛「ファイトだよっ!」

穂乃果「言うと思った」

穂乃果「むしろ私が考えた」

~~~

穂乃果「あー、私も氏んじゃった……」

凛「でも結構遊べた……というかはしゃいだっていうか」

穂乃果「騒いじゃったね」

凛「うん……あれ?にこちゃんは?」

穂乃果「多分、あっちだと思うけど……」

79: 2015/11/17(火) 23:13:26.13 ID:5z4Iz+ZS0.net
ブゴユシャ!

穂乃果「うげっ、頭飛んだ……」

凛「あっ。凛氏んだ……」

穂乃果「えー!穂乃果1人!?」

凛「ファイトだよっ!」

穂乃果「言うと思った」

穂乃果「むしろ私が考えた」

~~~

穂乃果「あー、私も氏んじゃった……」

凛「でも結構遊べた……というかはしゃいだっていうか」

穂乃果「騒いじゃったね」

凛「うん……あれ?にこちゃんは?」

穂乃果「多分、あっちだと思うけど……」

80: 2015/11/17(火) 23:22:47.14 ID:5z4Iz+ZS0.net
にこ「……」ガチョーン

にこ「……」ポサッ

にこ「とれたわ!」

にこ「プチプリン!」

穂乃果「それ絶対普通に買ったほうが安いよね」

凛「そう思う」

にこ「こういうのは雰囲気が大事なのよ!」

凛「いやぁ、でもそんなの1つ30円くらいで売ってるじゃん……」

82: 2015/11/17(火) 23:31:12.21 ID:5z4Iz+ZS0.net
~海未&ことり~


ことり(うみ)「……うーん!これもいいけど……あれもいい!」

海未(こと)「結局服屋ですか……」

ことり(うみ)「海未ちゃーん。ちょっとこれ着てみてくれない?」

海未(こと)「ええ……?これですか?」

ことり(うみ)「うん」

ことり(うみ)「自分の格好がわからないからさ、自分で見るしかないの」

海未(こと)「……確かにそうですね」

海未(こと)「では、少し待っててください」

シャッ

海未(こと)「……」ポヨン

海未(こと)(……)

海未(こと)「なんでしょう、この違和感は……この圧倒的な違和感は……」

海未(こと)「この敗北感は……」

84: 2015/11/17(火) 23:45:45.50 ID:5z4Iz+ZS0.net
海未(こと)「ふう……」

海未(こと)「ことり、終わりましたよ」シャッ

海未(こと)「……?ことり?」


シャッ

ことり(うみ)「じゃーん」

海未(こと)「あっ……」

ことり(うみ)「お揃い~」

ことり(うみ)「こっち来てこっち来て」

海未(こと)「は、はい」

ことり(うみ)「もっともっと、近づかなきゃ、入らないよ」

海未(こと)「はい……」

ことり(うみ)「……」カシャッ


ことり(うみ)「えへ~、お揃いにしてみました~っと」

ことり(うみ)「……こういうのも、いいでしょ?」

99: 2015/11/18(水) 20:41:28.64 ID:pGJrsMQy0.net
凛「いやー、遊んだ遊んだ! テスト後に遊ぶのってホント楽しいよね~」

にこ「何も考えずに遊べるのはいい事よね」

穂乃果「いやにこちゃんは三年生だからそうも言えない気が……」

にこ「テスト後くらいは忘れさせなさいよ……」

穂乃果(……そういえば、結局穂乃果のテストは海未ちゃんがやった事になってるんだよね)

穂乃果(何点くらいなんだろ……少なくともお母さんに見せたらびっくりするレベルだよね)

凛「今回のテストは少し自信あるんだよね~。ね、穂乃果ちゃん」

穂乃果「え?」

凛「? ……穂乃果ちゃん、勉強教えてくれたじゃん。ちょっと前に」

穂乃果(……ああ、そう言えば、海未ちゃん、そんなこと言ってたっけ。うっかりしてた)

穂乃果「……そうだね、頑張ったもんね。きっといい結果だよ」

にこ「……なに?穂乃果に教えてもらったの?」

凛「あの時の穂乃果ちゃんは本当にすごかったにゃ。びっくりしたんだから」

穂乃果「あはは……」

穂乃果(……間違ってもまた教えてって言われないようにしなきゃ)

104: 2015/11/18(水) 22:58:11.01 ID:pGJrsMQy0.net
海未(こと)「……もうこんな時間ですか」

ことり(うみ)「時間が過ぎるのは早いねぇ。楽しかったからかな?」

海未(こと)「そうですね……」

ことり(うみ)「……また明日から、どうしよっか」

海未(こと)「……しばらくお互いのフリをしての生活ですね」

ことり(うみ)(……あれ毎日やるのかぁ……辛いなぁ……)

海未(こと)(体がなまって仕方ない……)

海未(こと)「……あの、ことり。お願いがあるんですが」

ことり(うみ)「ん?なぁに?」

海未(こと)「私の体で変な行動を起こさないでくださいね……というか、普段の私と同じように、おねがいしますよ?」

ことり(うみ)「まっかせて」

海未(こと)(不安です……)

105: 2015/11/18(水) 23:33:52.07 ID:pGJrsMQy0.net
穂乃果「そろそろ帰ろっか」

凛「そだね~、明日から学校だし」

にこ「そして練習よ」

穂乃果「じゃ、二人とも。今日は楽しかったよ。じゃあね~」

凛「また明日ー」

~穂乃果家~

穂乃果「……」

雪穂「んあ?お姉ちゃん、食べないの?」

穂乃果「なんでこんなにピーマンあるの……?」

ほのママ「え?穂乃果が食べたいって言ったのよ?」

穂乃果(はあ!?)

穂乃果(……あっ!海未ちゃんだな!?よ、余計な事を~!)

ほのパパ「……」ニコニコ

107: 2015/11/18(水) 23:42:45.97 ID:pGJrsMQy0.net
~海未家~

ことり(うみ)「ふやぁあぁあぁ……」

海未ママ「海未さんっ!?ふざけているのですか!?」

ことり(うみ)「すみません……」

海未ママ「最近の海未さんはおかしいですよ……」

海未ママ「一体何があったんですか……」

ことり(うみ)「でもお母さん」

海未ママ「!?」

ことり(うみ)「じゃなくてお母……様」

ことり(うみ)(うう……どうしたらいいの~……)

~ことり家~

ことりママ「ごめんね、ことり。急に一人にしちゃって」

海未(こと)「……ううん、大丈夫だよ、お母さん」

海未(こと)(……理事長に、こんな風に話す時が来るなんて思ってもなかったです)

ことりママ「お詫びってわけじゃないけど、お土産買ってきたわ」

海未(こと)「なに?」

ことりママ「チーズケーキよ」

海未(こと)「ありがとう、お母さん」

ことりママ「いいのよ。さっ、夕食の支度しなきゃね」

109: 2015/11/19(木) 00:21:23.57 ID:4GXBWn1u0.net
~翌日~

先生「……はい、それじゃ、この間のテスト結果返すぞー、出席番号順に前に取りにこーい」

先生「……高坂ー」

穂乃果「はい」

先生「今回は頑張ったな、びっくりしたぞ」

穂乃果(……80、90)

穂乃果(ひえっ……なんだろう、すごいずるした気分だよ……)

穂乃果(お母さんに見せたときなんて言われるかな)

先生「……園田」

ことり(うみ)「っ、はい」

先生「いつも通りだな、ほい」

ことり(うみ)(……いつも通り?)

ことり(うみ)(確か、話によればテストの時にはもう穂乃果ちゃんだったんだよね……)

ことり(うみ)(……オール80点台)

110: 2015/11/19(木) 00:27:06.12 ID:4GXBWn1u0.net
ことり(うみ)(穂乃果ちゃん、本当に頑張ったんだね……)

先生「……南」

海未(こと)「はい」

先生「うーん、少し調子悪かったか?前回より落ちてるぞ」

ことり(うみ)(えっ)


~~~

先生B「嬉しいことがあったんだ……」

先生B「星空……見てみなさい」

凛「は、はい……!?」

先生B「91点……しかも君の苦手な英語で、だ……」

先生B「もう先生お前が努力したんだなって考えると涙がちょちょぎれるよ……」

花陽(ちょちょぎれるってなんだろう……)

真姫「すごいじゃない凛……まさか凛に負ける教科があるとはね」

凛「へっへ~ん!!」

凛「」ブイッ!

111: 2015/11/19(木) 00:39:02.39 ID:4GXBWn1u0.net
※寝ます……来週末まで、今日くらいの更新ペースになってしまいますが、よろしくお願いします。(´°ω°)ノシ※

127: 2015/11/19(木) 23:42:29.81 ID:4GXBWn1u0.net
先生C「……矢澤」

先生C「もうちっと頑張れ……」

にこ「はい……」

~~~

穂乃果「……合宿?またどうして?」

絵里「いえ、なんだか最近の練習もマンネリ化というか、ある意味で慣れてきてしまっているから……心機一転ってわけでもないけど、テストも終わった事だし、ちょうどいいなって」

希「とか言って、本当はただ皆でどこかに行く口実が欲しいんやろ?」

絵里「べ、別にそんなんじゃ……」

穂乃果「でもいいと思うよ! ラブライブだって、もうすぐ予選大会が始まるんだし……行こう、合宿!」

絵里「ふふ、穂乃果ならそう言ってくれると思ったわ」

絵里「じゃ、みんなにも伝えなきゃね」

128: 2015/11/19(木) 23:57:35.97 ID:4GXBWn1u0.net
絵里「と、言うわけで。やってきました真姫の別荘!第三弾!」

凛「真姫ちゃん別荘幾つもってるの」

真姫「そんな事いちいち言わないわよ……」

花陽「相変わらずおっきい……」

希「とりあえず荷物置きに行こか」

ことり(うみ)「……ええ」

海未(こと)「そうだね」

穂乃果「……あれ、にこちゃんは?さっきまでいたのに」

凛「……あれ、海の浜辺にいるのってさ」

穂乃果「え?」


ザザーン……

にこ「……」ネソベリー

ザザーン

穂乃果「早くない?」

凛「そっち?!」

希「なんでいきなりサングラスかけて浜辺で寝とるんや……」

真姫「いつもの事でしょ」

129: 2015/11/20(金) 00:12:15.64 ID:JyYjRvST0HAPPY.net
穂乃果「まあいいや!私達も行こー!」ヌギッ

凛「服の下に既に水着を着ている!?」

真姫「あなたもでしょ」

凛「ふっ……」ヌギッ

希「日焼け止め塗っておくんよー」

海未(こと)「ああ、またこのパターン……」

ことり(うみ)「まあまあ、たまにはいいじゃないですか」

絵里「あら。今日は少しやさしいのね、海未」

ことり(うみ)「私はいつだって優しいですよ」

絵里「ふふっ、そうね」

130: 2015/11/20(金) 00:32:18.57 ID:JyYjRvST0HAPPY.net
凛「競争するにゃ!さきに向こうの岩についたほうの勝ち!」

穂乃果「望むところだよ……」

~~

凛「早くない!?穂乃果ちゃん泳ぐのすごく早くない!?」

穂乃果「水泳は特技なんだ……泳ぐのは、得意だよ!」

凛「知らなかったにゃ……」

~~~

にこ「……」フッフーン

ビシャッ!

にこ「わぷっ!な、なにすんのよ!!」

希「いやぁ、隙だらけだったからつい」

にこ「ぬぁなにぉー!そっちがその気ならこっちも用意してあるのよ……チビ達がもってた中から借りてきた水鉄砲」ビシャッ!

にこ「ちょ、1回やめ」ビシャッ!

にこ「まっ」ビシャッ!

にこ「 」ビシャッ!

にこ「ちったあ顔以外を狙いなさいよ!」

希「あはは」

147: 2015/11/20(金) 21:17:11.50 ID:JyYjRvST0HAPPY.net
穂乃果「……」クゥ~

穂乃果「お腹すいたね……」

凛「もうお昼かな、結構長い事遊んでたし」

真姫「そう思って、もう用意してあるわよ」

穂乃果「ほんと!?わーい!」

凛「なにかななにかな?」

真姫「まだよ、これから作るのよ……皆でね」

穂乃果「んあ?」

真姫「これよ」串

148: 2015/11/20(金) 21:43:52.75 ID:JyYjRvST0HAPPY.net
穂乃果「バーベキュー!」

凛「焼くにゃ!どんどん焼くにゃ!」

花陽「おにぎり出来たよ~」

希「これまたぎょーさん作ったね……」

絵里「遠くから見たらまるで一つの大きいおにぎりに見えるわね」

穂乃果「うわすごい、なにこの高そうなお肉」

真姫「そんなに高くないわよ、本当に」

凛「油が踊ってる……」ジュワァァア


149: 2015/11/20(金) 21:50:22.79 ID:JyYjRvST0HAPPY.net
ことり(うみ)「いい匂いですね」

海未(こと)(……練習)

海未(こと)(これ食べたあとするテンションになる人はいるのでしょうか……?)


穂乃果「おいしいー!」

絵里「そんなお肉ばっかり……野菜も挟んだら?」

凛「そうにゃそうにゃ」

絵里「凛も見事にお肉ばかりじゃないの……」

花陽「出来ましたっ、肉巻きおにぎりです~」

穂乃果「うひょー!」

希「あっ、美味しいなぁ、これ」

にこ「あちち……いいわねー、これ」

花陽「焼きおにぎりもあるよー!」

真姫「海老もあるわよ」

凛「ああもうなにがなんだか」モグモグ

穂乃果「とか言いながらちゃっかり全部食べてるね」

凛「」モグモグ

150: 2015/11/20(金) 22:44:36.88 ID:JyYjRvST0HAPPY.net
~~~

凛「気づいたら夕方になってた……」

穂乃果「はしゃぎすぎた……」

絵里「いやまあ、止めなかった私達も悪いけどね」

希「とりあえず、お部屋に行って着替えよ」

真姫「そうね……」

花陽「あ、片付けるの手伝うよ」

海未(こと)「私も」

~~~

海未(こと)「――じゃあさっそく、練習の時間だね」

にこ「なんで今日はことりが仕切ってるの?海未は?」

ことり(うみ)「い、いえ、その~……私ばかりではなくたまには他のメンバーにも、と思いまして……」

凛「ふーん。まっ、いっか」

ことり(うみ)「それじゃ、まず……」


~~~

ダッダッダ、キュッ!

ことり(うみ)(……うーん)

ことり(うみ)(ことりだから、でしょうか……いつもより少し真剣味がかけている気がしますね……にこと凛と穂乃果は)

ことり(うみ)(穂乃果はことりだから強く言えないと思ってるんでしょう……後で言っておきましょう)

ことり(うみ)「……凛ちゃーん、もうすこし真面目にねー」

凛「はーい」

151: 2015/11/20(金) 23:25:40.65 ID:JyYjRvST0HAPPY.net
※一個前ので、ことり(うみ)「それじゃ、まず……」になってますが、すみません。そこから先も海未(こと)です。間違えてました。※



海未(こと)(……またあのステップ遊んでる)

海未(こと)(やはりことりにやらせるべきだったでしょうか……それはそれで不安がありますが)

海未(こと)(……久しぶりの合宿で、気分が高揚するのも分かりますが、やる時はちゃんとやって欲しいですね……)

海未(こと)「凛ちゃん、もう少し真剣に」

凛「やってるよ~」

海未(こと)「…」イラッ

海未(こと)「凛ッ!」

八人「!?」

163: 2015/11/21(土) 22:02:34.34 ID:JtfySD3C0.net
海未(こと)(あっ)

凛「こ、ことりちゃん……?」

絵里「どうしたの急に……?」

にこ「びっくりした……」

穂乃果(あらら~……)

海未(こと)「あ、いやそのえ~と……」

ことり(うみ)(海未ちゃん~!?)

164: 2015/11/21(土) 22:51:58.57 ID:JtfySD3C0.net
凛「……」プルプルプルプル

花陽「凛ちゃんが部屋の隅っこで震えてる……」

海未(こと)「凛ちゃーん!?」

凛「……」プルプルプルプル

海未(こと)「そのー、えーと……」

海未(こと)「……」

海未(こと)「ふぁいとだよ!」

穂乃果「逃げた!?」

166: 2015/11/21(土) 23:26:30.10 ID:JtfySD3C0.net
海未(こと)「で、でもでも、真面目にやってなかった凛ちゃんだって、悪いんだからね!」

希「まあそうやね」

絵里「でもびっくりしたわ。ことりがいきなり凛の事を呼び捨てにするなんて」

海未(こと)「い、いや、だからそれは……」

ことり(うみ)「凛……大丈夫ですか?」

凛「海未ちゃぁあん……」

海未(こと)(え、なに?私が悪いのですか……?)

167: 2015/11/21(土) 23:43:47.06 ID:JtfySD3C0.net
にこ「……に、にこ、お腹すいてきちゃったな~……ご飯にしない?そろそろ」

真姫「え……? ……そうね。そうしましょう」

にこ「でもその前にお風呂にこ~!」

海未(こと)「えっ、ちょ、にこちゃん!?」

にこ「いいから行くわよっ!」グイグイッ

真姫「ほら、貴方達も」

凛「う、うん……」

168: 2015/11/21(土) 23:56:30.44 ID:JtfySD3C0.net
カポーン……

穂乃果「ふい~……いい湯だな、たららん♪」

花陽「穂乃果ちゃん、おじいちゃんみたい」

海未(こと)「……」

希「やっぱり露天風呂ってええなぁ、開放感が」

ことり(うみ)「そうですね……」

凛「……」

にこ「真姫ちゃ~ん、上がったらコーヒー牛乳ある?」

真姫「ないわよ、旅館じゃないんだから ……」

絵里「気持ちはわかるけどね」

172: 2015/11/22(日) 10:10:49.46 ID:am5X63D+0.net
~~~

海未(こと)「……」

凛「……」

海未(こと)「……」ジャブジャブ

海未(こと)「……凛ちゃん」

凛「ん?」

海未(こと)「ごめんね、びっくりさせちゃったよね」

凛「ううん、そんな事ないよ……」

183: 2015/11/22(日) 14:49:22.39 ID:am5X63D+0.net
凛「……実を言うと」

凛「ちょっとだけ嬉しかったりも、したんだ」

海未(こと)「え?」

凛「……なんていうかさ」

凛「呼び捨てにされるのって、結構好きなんだよね」

凛「……ちょっと前に、穂乃果ちゃんにも、ちゃん付しないで呼ばれた時も、そうだった」

凛「なんか、安心するっていうか……友情? そんなのを実感できるから」

凛「……ぶっちゃけさ」

凛「私とことりちゃん、そこまで二人だけで話す機会もなかったからさ」

凛「どう思われてるのか、わかんなかったから」

184: 2015/11/22(日) 15:15:16.14 ID:am5X63D+0.net
ことり(うみ)(……)


海未(こと)「……そうだったんだ」

凛「うん……」

海未(こと)「……大丈夫だよ凛ちゃん」

海未(こと)「私は凛ちゃんの事、大好きだよ」

凛「……本当?」

海未(こと)「うん」

凛「……そっか」

にこ「なんでちょっと照れてるのよ」

凛「そんな事ないし……」

186: 2015/11/22(日) 21:54:27.22 ID:am5X63D+0.net
~~~


にこ「希ー、ちょっと胡椒とってくれる?」

希「はいはい」

絵里「なにつくってるの?」

にこ「今回は~、シチューとからあげよ」

穂乃果「お~、いいねえ」

ことり(うみ)「やっぱりにこは料理が上手いですね」

花陽「ご飯炊けたよー」

真姫「……あら?凛とことりは?」

~~~

凛「ことりちゃん、これもこれも」

海未(こと)「り、凛ちゃん、この後もうご飯だからさ……」

凛「え、でもことりちゃんすきでしょ?マカロン」

海未(こと)「好きだからってそんな無尽蔵に食べられるわけじゃないよ……」

188: 2015/11/22(日) 23:32:53.90 ID:am5X63D+0.net
真姫「なんかイチャついてるわよ……」

花陽「まあ、いいんじゃないかな」

絵里「……花陽、真姫。運ぶの手伝ってくれる?」

花陽「あ、うん。わかったー」



凛「あはははっ」

海未(こと)「……」

海未(こと)(……凛は、穂乃果とことりに、かなり心を開いていますね……)

海未(こと)(……私は)

海未(こと)(園田海未については、どう思っているのでしょうか……?)

189: 2015/11/22(日) 23:48:10.25 ID:am5X63D+0.net
海未(こと)(ただの口うるさい先輩なのでしょうか……?)

海未(こと)(目の前で笑ってるのも……ことりだからで……私にでは……)


穂乃果「――ほらほら、二人とも、もうご飯だよ」

凛「あっ、はーい」

海未(こと)「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「はい、とりあえず、二人の分ね」

~~~

9人「いただきます」

~~~

穂乃果「ごちそうさまー!」

穂乃果「ふはー!食べた食べた」ゴロン

海未(こと)「穂乃果ちゃん、食べてすぐ横になったら牛になっちゃうよ」

穂乃果「ならないよ~……」

絵里「食べてすぐ横になったら癌になりやすいそうよ」

穂乃果「えっほんと?」

絵里「たぶん。うろ覚えだけど」

にこ「なんにせよ、あんまり良くないわよ」

凛「……じゃ、今日はもう寝るだけって事でいいの?」

にこ「ふふ。そうも行かないのよ、これが」

凛「?」

190: 2015/11/22(日) 23:58:32.60 ID:am5X63D+0.net
にこ「――肝試しよ」

~~~


絵里「なんで急に肝試しなのよ……」

にこ「やっぱ夏は肝試しでしょ!」

にこ「ルールはかんたん!この先にある木に、昼間私が目印となるものを置いてきたから、それになんて書いてあるか確認してきたらゴールにこ☆」

絵里(……もしかして昼間ちょっと居なかったのって)

希(暇やなぁ)

にこ「にこは確認役だから行かないわ。ペア作ってね」

穂乃果「えっ、何それずるくない?」

にこ「なにもずるくないわよ」

にこ「さっ、どうぞどうぞ」サッ

真姫「くじまで……変なところで用意周到ね」

~~~

にこ「えっ~と、じゃあペアは~……」

穂乃果×希

花陽×ことり(うみ)

絵里×真姫

凛×海未(こと)

にこ「ってなったわね……それじゃみんな頑張ってね~」

200: 2015/11/23(月) 21:36:35.17 ID:jkocmtJ80.net
穂乃果「肝試しかぁ……っても、ただ夜の森あるくだけじゃそんなにスリルはない気がするね」

希「せやなぁ……でもあのにこっちが単純に肝試しするだけとは思わへんなぁ」

穂乃果「どういうこと?」

希「やっぱり、どこかに驚かせるための仕掛けがあるとか」

穂乃果「そんな仕掛けだなんて」

ペチャーン
穂乃果「わぷっ!?」

希「……こんにゃくが吊らされてる」

穂乃果「こ、古典的な……!」

穂乃果「……ん?希ちゃん、あれなにかな?」

ボォ~……

希「火の玉やんな。まあ気にすることないよ」

穂乃果「そっかぁ……」

穂乃果(えっ、そうなのかなぁ……?)

希「見てみぃ、穂乃果ちゃん。空めっさ綺麗やで」

穂乃果「え……うわぁ、ほんとだ!……お星様!」

希「東京のほうじゃ、こんなのなかなか見れない……そう思うと、この散歩、じゃなくて、肝試しも悪くないやん?」

穂乃果「いま散歩って言ったよね」

希「だって肝が全然冷めへんし……」

穂乃果「あった!これだね、目印って」

希「なになに……『にっこにっこにー♪あなたのハートににこにこ』ああもうええわ。ながい」

穂乃果「なんかにこちゃんらしいというか、見る前からなんて書いてるか分かってたっていうか……」

希「まあええわ、ほな戻ろか穂乃果ちゃ」

ギシャーーー!!!!

穂乃果「うえ!?な、なに、今の?」

希「びっくりしたぁ……なんや?」

フラフラフラ……

穂乃果「え、なにあの……白い影……女の人みたいな……」

希「ど、どうせにこっちの仕掛けや、怖がることあらへんよ……さ、さっさと戻ろ」

穂乃果「う、うん……」

203: 2015/11/23(月) 22:14:38.10 ID:jkocmtJ80.net
花陽「……さっき、森からすごい叫び声みたいなのが聞こえた気がしたよ」

ことり(うみ)「……実は私も」

花陽「さっき戻ってきた穂乃果ちゃんと希ちゃんはどうせにこちゃんの仕掛けだよって言ってたけど……」

ことり(うみ)「き、きっとそうですよ、間違いありません。幽霊なんているわけないじゃないですか」

花陽「うん……」

キョー…リリリリリン

ことり(うみ)「虫の声がいっぱい…なんだか落ち着きすね」

ことり(うみ)(早く戻りたい……怖い……なんか話してないと落ち着いてられない……)

花陽「……海未ちゃんは、こういうの、あんまり得意じゃない?」

ことり(うみ)「えっ、……まあ、好きというわけでは……」

ことり(うみ)「は、花陽こそ、怖くはないんですか?」

花陽「……一人だと、怖くて歩けないだろうけど、海未ちゃんいるから、そうでもないかな」

ことり(うみ)「……」

ことり(うみ)(……どういう意味なんだろう……)

花陽(……)

花陽(海未ちゃん、さっきから足が震えてる……)

204: 2015/11/23(月) 23:20:02.56 ID:jkocmtJ80.net
ペチャーン

花陽「わっ!?」

ことり(うみ)「! ど、どうしました花陽!」

花陽「うええ、なにこれ、ぬめっとしてる……」

ことり(うみ)「…こ、こんにゃく?」

花陽「こんにゃくだ…」

ことり(うみ)「なんでこんな古典的な…」

~~

ことり(うみ)「……うーん、結構進んだつもりですけど、目印っていうのが見つかりませんね……」

花陽「うん……ん?」

ボォー!!ユラユラユラ……

花陽「ひゃぁっ……!」

ことり(うみ)「どうしました、花陽?」

花陽「えっ、あ、ううん!なんでもないの!ほら、どんどん行こう!」

ことり(うみ)「え、ええ」

205: 2015/11/23(月) 23:34:55.86 ID:jkocmtJ80.net
ガサガサ……

ことり(うみ)「ひっ!」

花陽「な、なに!?」

タヌゥ

ことり(うみ)「な、なんだ、タヌキですか……」

花陽「……あの、海未ちゃん」

ことり(うみ)「はい……?」

花陽「出来れば離れて欲しいかな~って……あ、歩きにくいし……」

ことり(うみ)「あ……」

ことり(うみ)(うわぁ!?だきついちゃってる!?)

206: 2015/11/23(月) 23:44:23.43 ID:jkocmtJ80.net
ことり(うみ)「す、すみませ」

花陽「ううん、いいの」

花陽「怖がってたのは、花陽だけじゃないんだって分かったから」

ことり(うみ)「なっ、べ、別に怖がってなんか……」

花陽「あっ、後ろになにか……」

ことり(うみ)「えっ」

花陽「嘘です」

ことり(うみ)「……」

花陽「……」

ことり(うみ)「……花陽ちゃ」

花陽「え?」

ことり(うみ)「花陽ちゃんのばかー!!」ピエー!

花陽「!?」

花陽「あっ、海未ちゃん!?一人で先に行ったら危ないよ!?」

209: 2015/11/23(月) 23:58:44.06 ID:jkocmtJ80.net
ことり(うみ)「…………」

ことり(うみ)「はぐれちゃった……」

ことり(うみ)「どうしよう、私が勝手に走り出しちゃったからだ……」

ことり(うみ)「……こっちだっけ?」

~~~

ことり(うみ)「うう、どっちに行っても木々ばっかりだよぅ……」

カッー!

ことり(うみ)「ひっ!?」

ことり(うみ)(怖い、怖いよ……誰が助けて……)

ことり(うみ)「……」ポロポロ

ことり(うみ)「……グスッ」

ことり(うみ)(なにやってるんだろ、私……)

ことり(うみ)(素直に怖いって……海未ちゃんの体だからって、無理しないで言えばよかった……)

210: 2015/11/24(火) 00:08:07.08 ID:yQtn0jDo0.net
ガサガサ……

ことり(うみ)「うゆっ……」ビクッ

花陽「あっ、海未ちゃん……いた」

ことり(うみ)「! 花陽……ちゃん」

花陽「よかったです、見つけられて……」

花陽「……からかってごめんね、海未ちゃん」

ことり(うみ)「……ううん、私こそ……ごめん」

花陽「……手、繋いでいきます?」

花陽「そうしたら、怖くないと思います」

ことり(うみ)「……」

ことり(うみ)「……うん」ギュッ

花陽「……きっともう少しです。行きましょう!」

ことり(うみ)「……うんっ!」

花陽(……海未ちゃん、喋り方がことりちゃんみたいになってるけど……まあ……いっか)

花陽(それだけ、怖かったのかもしれない)

218: 2015/11/24(火) 14:30:38.93 ID:yQtn0jDo0.net
花陽「あっ、にこちゃんの言ってた目印ってあれじゃないかな?」

ことり(うみ)「ピンク色の紙……すごいわかりやすいですね」

花陽「なになに……『にっこにっこ』ああ、なるほど」

ことり(うみ)「……では、戻りましょうか」

花陽「うん」

~~~

219: 2015/11/24(火) 14:39:11.49 ID:yQtn0jDo0.net
~~

絵里「……」

真姫「……」

真姫「……絵里。早く行きましょう?」

絵里「え、ええ。わかってるわ」

真姫「なら早くこっち来なさいよ」

絵里「今から行くわ……ちょっと待って」

真姫「……」

絵里「うっ……」

真姫「大丈夫よ、別に変な事は起きないわよ」

絵里「そ、そうよね……」

真姫「先に行った穂乃果と希、こと……海未と花陽だって、ちゃんと帰ってきたじゃない」

絵里「でも暗いところを歩くってだけで怖いのよ……」

真姫「もう……」

220: 2015/11/24(火) 16:03:10.03 ID:yQtn0jDo0.net
真姫「……」

絵里「……」

カサカサ……

絵里「ひっ!?」

真姫「ただの風よ……」

真姫(……肝試しにならないじゃないの、これじゃ)

絵里「……」ヒエエ…

真姫「……本当に、絵里は怖がりさんね」

絵里「……なんで肝試しって暗いときにするのかしら」

絵里「明るい時にすればいいのに……」

真姫「それじゃ肝試しにならないじゃない……」

221: 2015/11/24(火) 18:20:44.00 ID:yQtn0jDo0.net
絵里「そんなこと言ったって……」

ピチャーン!

絵里「うわあああああ!?」

ステーン!

真姫「え、絵里?!」

絵里「うううう顔になんか当たったぁぁああ……」

真姫「……こんにゃく?」

絵里「ハア?!」

真姫「なんでこんなところにこんにゃくが……」

絵里「にこ……余計な事してくれてるのね……」

絵里「うぐぐぐ……」

絵里「行きましょ真姫。おわったらにこに一人でこの道歩かせてやるわ!」

真姫「それはいいけど、いつまで尻餅ついてるのよ……」

絵里「……腰が抜けて立てない」

真姫「ヴェェ……?」

225: 2015/11/24(火) 20:44:41.73 ID:yQtn0jDo0.net
真姫(……)

ボォー……火の玉ゆらゆら

真姫(……教えない方がいいわね、あれは)

絵里「ど、どうしたの、真姫」

真姫「ううん、なんでもない……」ハアハア……

~~~

真姫「あ、あったわ……」ハアハア……

絵里「わかり易くて助かったわ……『にこに』よし、行きましょう」

真姫「……ねぇ、絵里」

絵里「ん?なに、真姫?」

真姫「一体いつまで人におんぶさせてるつもり……?」

絵里「……ああ、ごめんなさい。つい」

真姫「つい!?ついなによ!?」

絵里「なんか心地良くって……」

真姫「はあ……もう歩ける?」

絵里「ええ、なんとか……よいしょっと、ありがとう、真姫」

真姫「もう……次から気をつけてよ」

絵里「出来れば肝試しはもうしたくないけどね……」

227: 2015/11/24(火) 21:35:30.62 ID:yQtn0jDo0.net
~~~

海未(こと)「あ、帰ってきた。おかえりー」

凛「どうだった?」

絵里「べ、別になんてことなかったわよ」

真姫「強がっちゃって……」

海未(こと)「……じゃ、行こっか、凛ちゃん」

凛「うん」

~~~

凛「……ちょっと肌寒いねー」

海未(こと)「上着、持ってきたらよかったかもね~」

凛「だねぇ……」ブルッ

凛(……!)

凛(うーん、冷えたからかな……おしOこしたくなってきちゃったな……)

228: 2015/11/24(火) 21:54:54.14 ID:yQtn0jDo0.net
凛(戻るまで我慢しよっと……)

ピチャーン!

凛「ひぇ!?」

ブルッ!

凛(あっぶな!今ちょっとゆるんだ!)

海未(こと)「凛ちゃん?どうしたの?」

凛「い、いや!?なんでも!……こんにゃく?」

海未(こと)「うわ、全然気付かなかった……」

凛「にこちゃんめ……」

海未(こと)「それにしても、暗いねぇ、いくら懐中電灯があっても、ふあんになるね」

229: 2015/11/24(火) 22:40:13.09 ID:yQtn0jDo0.net
凛「そ、そうだね……」

凛(うう、さっきので我慢するのが辛くなっちゃった……)

海未(こと)「……凛ちゃん?どうしたの?寒い?」

凛「え、ううん、そんな事ないけど……」

海未(こと)「そっか」

凛「うん……ん?」

ボォー……

凛「なにあれ……火の玉?」

海未(こと)「多分、仕掛けなんだろうけど、むしろ灯りがあってほっとしちゃうね」

凛「だね」

海未(こと)「……さっ、早く行こっ」ギュッ

凛「ことりちゃん?」

海未(こと)「えへへ、実は……ちょっとだけ怖くて」

海未(こと)「いや、かな?」

凛「……ううん、全然」

海未(こと)「……よかった」

231: 2015/11/24(火) 23:25:11.01 ID:yQtn0jDo0.net
にこ「うふふ……」

にこ「最後の最後は、にこ直々に脅かせに行くわ……」

にこ「このやたらリアルな狼フェイスを被って脅かすわ……なんで真姫ちゃんこんなの持ってたんだろ」

にこ「うひひ……驚く様子が今から楽しみにこ……」

~~~

凛「……もしかして、にこちゃんの言ってた目印ってこれかな」

海未(こと)「そうみたいだね……」

凛(うっ、もうおしOこも限界が近づいてきた……さっさと戻ろう)

凛「ことりちゃん、さっ、帰ろ?」

海未(こと)「そうだね」

仮装にこ「……」カサカサ……

凛「ん?」

海未(こと)「……?」


仮装にこ「ぎしゃああーーー!!!!!!!!」グォオォォォ-ーーン!!


凛「う、うわああああああああああああああああああ!?!??」

ジワッ

凛(あっ)

チョロッ……

238: 2015/11/24(火) 23:55:07.64 ID:yQtn0jDo0.net
仮装にこ(くひひ、大成功にこ♪さて、退散退散)


凛「あ、あ、あ……」

ジョロロロロ……

海未(こと)「びっくりしたぁ……今のにこちゃんかな……もう、あんなのどこで見つけてきたんだか」ドキドキドキドキ

海未(こと)「ねっ、凛ちゃん」

凛「……」

海未(こと)「……? 凛ちゃ……」

海未(こと)(……)

ピチャ……ピチャ……

凛「うっ、えぐっ……ヒック……」ポロポロ

239: 2015/11/25(水) 00:04:52.87 ID:SgcHIRbV0.net
凛(最悪……この歳で……しかもことりちゃんの前で……お漏らしとか…………)

凛「……ヒック……あぐっ、うう……」

凛(恥ずかしさでどうにかなっちゃいそう……)

海未(こと)「……」

海未(こと)「凛ちゃん、とりあえず、これで綺麗にしよ?」

凛「え……」

海未(こと)「そのままじゃ、戻れないでしょ?……凛ちゃんが、スカート履いてて良かったよ」

凛「で、でも、ハンカチで……その…………あそこを拭くの、汚いよ……?」

海未(こと)「別にいいよ」

海未(こと)「洗えばいいことじゃない」

凛「……」

海未(こと)「下着は……後で、こっそり別々に洗おう。凛ちゃん、換えの下着、あるでしょ?」

凛「……うん」

海未(こと)「じゃ、そうしよっか……濡れたままの下着履いてもらう事になっちゃうけど、大丈夫?」

凛「……大丈夫」

海未(こと)「ん、なら、早く済ませておいで」

凛「……ことりちゃん」

海未(こと)「なぁに?」

凛「ありがとう…………」

海未(こと)「……いいんだよ」

243: 2015/11/25(水) 00:20:22.96 ID:SgcHIRbV0.net
~~~

凛「お、お待たせ……」

海未(こと)「お帰り、凛ちゃん」

凛「……ごめんね、その、変なところ見せちゃって」

凛「恥ずかしい子だよね、凛……」

海未(こと)「……ううん。そんな事ないよ、気にしないで」

海未(こと)「……それより、ちゃ~んと拭けてるか、確認してあげようか?」

凛「も、もう、大丈夫だよっ!」

海未(こと)「あははは……」

凛「……」ギュッ

海未(こと)「……誰にも言わないから、安心して」

凛「……うん」

海未(こと)「……明日も、練習、頑張ろうね」

凛「……うんっ!」

246: 2015/11/25(水) 00:28:24.06 ID:SgcHIRbV0.net
海未(こと)「……って言っても」

海未(こと)「やっぱりにこちゃん、少しやりすぎだと思わない?」

凛「え……うーん、まあ、少しは……」

海未(こと)「大丈夫だよ凛ちゃん……」

海未(こと)「にこちゃんには、凛ちゃんの気持ちを、分かってもらうことにしよっか」

凛(……ことりちゃん、なんか怖いにゃ)

海未(こと)「ふふっ」

海未(こと)(……なんででしょう、少し楽しくなってきてしまいましたね、ことりでいること)

海未(こと)(まあ、ずっとは辛いですが……)

海未(こと)(普段の私じゃ出来ない事も出来る気がしますね)

凛「……それで、具体的には、どうするの?」

海未(こと)「…にこちゃんにも」

海未(こと)「にこちゃんにも、漏らしてもらおう」

凛「!?!!!!??」

255: 2015/11/25(水) 14:14:14.62 ID:SgcHIRbV0.net
~~~

にこ「いやぁ、結構面白かったにこ」

にこ「みんなが怖がるところ見るの」

絵里「……」

凛「……」

凛「……で、ことりちゃん。さっきの話なんだけど、どうするの?」

凛(漏らしてもらうってなんだろう……)

海未(こと)「簡単だよ」

海未(こと)「……これを使うんだよ」

凛「……?なにそれ」

海未(こと)「利尿剤と便秘薬」

凛「なんでそんなもの持ってるの!?」

海未(こと)「違うの違うの。ここにあったんだってば」

凛「……まあ、真姫ちゃん家はお医者さんだし……あってもおかしくないのかな……?」

海未(こと)「で、凛ちゃん」

海未(こと)「どっちがいい?」

凛「え」

海未(こと)「……大きい方と、小さい方」

海未(こと)「どっちがいい?」

凛「ことりちゃんなんか変なスイッチはいってない!?絶対なんか変なスイッチはいってるよ!?」

287: 2015/11/26(木) 17:56:49.70 ID:79odsRq90.net
凛「え……と、じゃあ……」

凛「……」

凛「……ち、小さい方で……」

海未(こと)「おっけー」

~~~

真姫「今回は全員であつまって寝られるほど広いところはないから、3人にわけましょ」

真姫「それでいいかしら?」

絵里「ええ」

穂乃果「ええー?」

真姫「仕方ないじゃない」

真姫「じゃあ、そういうわけだから……」

~~~

海未(こと)(というわけでにこと凛と同じ部屋で寝ることになりました)

凛「……にこちゃん、お茶飲む?」

にこ「ん。……そうね、一杯だけ貰おうかしら」

海未(こと)(利尿剤いりのね……)

にこ「」ングッングッ

海未(こと)(……)


海未(こと)(私は一体何をしているのでしょうか……)

290: 2015/11/26(木) 19:17:26.46 ID:79odsRq90.net
にこ「じゃ、電気消すわよ~」

カチッ

にこ「おやすみ」

凛「おやすみ~」

海未(こと)「おやすみ」

~~~
数時間後
~~~

にこ「んっ……」モゾモゾ

にこ「……」ブルッ

にこ「……トイレ」

にこ「……」ノソノソ

ガチャ

にこ「……ん?」

ガチャガチャ

にこ「……あれ?開かない……」

291: 2015/11/26(木) 19:20:19.59 ID:79odsRq90.net
にこ「なんか引っかかってるのかしら……?」ガチャガチャ

にこ(うっ……)ブルッ

にこ「困ったわね、トイレ行きたいのに……」

にこ「……外から、ってこんな時間に他の子たち起こすのも悪いし……」

にこ「どうしよう……」モジモジ

292: 2015/11/26(木) 19:27:25.43 ID:79odsRq90.net
凛「……どうしたの、にこちゃん」

にこ「あっ、凛……ごめんね、起こしちゃった?」

凛「うん」

にこ「即答するのね……」

にこ「……いやね、実はトイレに行きたいんだけど、ドアが開かないのよ」

凛「そうなの?」

にこ「ええ、だから困っちゃって……」

海未(こと)「……どうしたの?」

凛「ドアが開かないんだって」

にこ「ことりも……」

海未(こと)「それは困ったね……」

にこ「どうしよう……なんか、ドアノブ自体動かないのよね……」ガコガコ

海未(こと)(それはそのドアが、内側からでも鍵で閉められるからなんですけどね)

海未(こと)(もちろん、その鍵は私が隠しているのですけど)

にこ「あぅっ……」ブルルッ

294: 2015/11/26(木) 20:14:27.80 ID:79odsRq90.net
にこ「う、うぐっ……」

海未(こと)「だ、大丈夫……?」

にこ「だ、大丈夫に決まってるじゃない……アイドルが漏らすなんて事、あるわけないでしょ……」

凛「……」

にこ「……」ハアハア


凛「……ねぇ、ことりちゃん」

海未(こと)「……、なに?」

凛「やっぱり、やめようよ、こんな事……」

凛「にこちゃんが可哀想だよ……」

凛「こんな事しても……誰も得しないよ……」

295: 2015/11/26(木) 20:18:17.56 ID:79odsRq90.net
海未(こと)「……」

凛「……今から偶然、鍵が見つかったって事にすれば、大丈夫だよ」

海未(こと)「……そう、だね」

海未(こと)(本当ですね……確かに、こんな事しても、なんにもいい事なんて、ないですよね……)

海未(こと)(なんでこんな事しようと思ったんでしょうか……いや本当に)

海未(こと)「……そうだね。ごめんね凛ちゃん。私ちょっと変だったね」

凛「ううん……さっ、鍵を」

海未(こと)「うん……」スッ

海未(こと)「……」



海未(こと)「……あれ。ない」

凛「え」

296: 2015/11/26(木) 20:29:44.48 ID:79odsRq90.net
海未(こと)「……」汗ダラダラ

凛「こ、ことりちゃん……!?」

海未(こと)「ど、どうしよう……っ!?」

にこ「……」ハアハア

凛「~~っ! に、にこちゃん、なんかこの部屋に鍵があるらしいにゃ!!急いでそれ探すから待ってて!」

にこ「う、うん……」

海未(こと)「にこちゃんはじっとしててね……!」

~~~

302: 2015/11/26(木) 22:47:22.53 ID:79odsRq90.net
海未(こと)(何故ですっ?!確かに持っていたはずなのに……!?)

凛「うう、見つからないよ……」ゴソゴソ

海未(こと)「……」アワアワ

にこ「……っ」ハアハア

海未(こと)「……だめだ……やっぱりないよ……」

凛「……に、にこちゃん」

凛「後どれくらい我慢できる……?」

にこ「……も、もう限界が近いわよっ……」ハアハア

にこ(うううっ……!)ブルブルッ

304: 2015/11/26(木) 23:02:05.07 ID:79odsRq90.net
にこ(ううううううっ……!なんでこんな事になるのよ……!)

にこ(寝る前にトイレは行ってたし……)

にこ(よりによって今日このタイミングでなんて……)

にこ「はうっ!?」ビクッブルブルッブルブル

にこ「……はぁー……はぁー」プルプルプル

にこ(も、もう、無理よ、これ以上は……)

にこ(ちょっとでも気を抜いたら、一気に出ちゃう……)

にこ(でもそんな事絶対にだめ! ……ことりに凛だっているのに……私はもう高3よ?)

にこ(状況が状況って言ったって、漏らすわけにはいかないのよ……!!)

にこ(でも……でも……っ)

にこ「あっ……く、ぅ……」チョロ

にこ(……ちょ、ちょっと出ちゃった……)


海未(こと)「……、……!」

凛「どこにゃ……!」

にこ(あ、や、もう、む、むり……)

海未(こと)「!!」

にこ「あっ……」

ジョワ……

305: 2015/11/26(木) 23:14:55.23 ID:79odsRq90.net
海未(こと)「あった!あったよにこちゃ……」

にこ「……」ペタン

ショワァァアア……

にこ「……」

ホカホカ……

にこ「……うっ」グスッ

凛「にこちゃん……」

にこ「見ないで……こんなところ……」

にこ「……うえっ」ポロポロ

にこ「高3なのに……こんなの……恥ずかしいわよね」

海未(こと)「……」

海未(こと)(……私は)

海未(こと)(最低です……)

海未(こと)「……にこちゃん」

海未(こと)「お風呂に行こう、体綺麗にするついでに、服も洗おう?」

海未(こと)「みんなに何か言われても、夜中に目が覚めて気分転換にお風呂に行ったって言えばごまかせるよ」

凛「……凛も行く」

海未(こと)「うん……。にこちゃん、行こ?」

にこ「……」

にこ「ありがと……」

海未(こと)「……」

海未(こと)(感謝される資格はありません……)

海未(こと)(……罪滅ぼしにはなりませんが、今度、にこの好きなもの、なにか持って家に行きましょう……できれば、体が戻った後に)

海未(こと)「じゃ、行こっか」

317: 2015/11/27(金) 22:17:23.37 ID:fPuW419p0.net
海未(こと)「ほら、脱いで脱いで」

にこ「じ、自分で脱ぐわよ……見ないでよ」

ニチャ……

にこ(ううっ、気持ち悪……)

海未(こと)「洗濯機に入れて……」ピッー

海未(こと)「これでおっけー」

~~~

凛「……」

海未(こと)「……」

にこ「……」

凛「こんな時間にお風呂に入るなんて、不思議な気分」

にこ「……そうね」

にこ「……」

海未(こと)「……」

318: 2015/11/27(金) 23:04:41.72 ID:fPuW419p0.net
にこ「……二人とも」

海未(こと)「う、うん」

凛「なに……?」

にこ「……言うんじゃないわよ、こんな事、誰にも」

海未(こと)「……言わないよ」

凛「そうだよ、そんな事しないよ……絶対内緒」

にこ「……ならいいけど」

にこ「……」

にこ「忘れるわ、もう。あんたたち二人も、なにも見てない」

にこ「そういう事に、して」

319: 2015/11/27(金) 23:14:48.70 ID:fPuW419p0.net
~~~

にこ「今度こそ眠れるわね……」

海未(こと)「うん……そうだね」

凛「ふぁぁ……」

にこ「ことり、ありがとうね。服貸してもらっちゃって」

海未(こと)「いいのいいの、気にしないで」

にこ「汚れちゃった服も室内に干してるけど……乾くかしらね」

海未(こと)「一応脱水はしたし、たぶん」

凛「クカー」

にこ「寝るのはやっ」

海未(こと)「疲れてたみたいだね」

にこ「…明日も練習だし、私達も早く寝ましょ」

海未(こと)「うん……」

にこ「おやすみ……」

324: 2015/11/28(土) 22:42:53.75 ID:ZJyY/q0P0.net
(・8・)チュンチュン…

海未(こと)「……」

海未(こと)「ん……」ゴソゴソ

海未(こと)「……」パチッ

海未(こと)「……もう朝ですか。……7時ちょうど、ですね」

海未(こと)「……二人も起こしましょう」

海未(こと)「ンッ、ン……にこちゃん、凛ちゃん、起きて、朝だよ」

海未(こと)「……!」

にこ「……」スゥスゥ

海未(こと)(……瞼が腫れてる……涙の跡……)

海未(こと)「……」

海未(こと)「……」ナデナデ

にこ「……んっ」

海未(こと)(……恥ずかしくなんかありません。にこは、立派な……私たちの先輩ですよ)

325: 2015/11/28(土) 23:16:09.79 ID:ZJyY/q0P0.net
にこ「……あ、おはよう。ことり」

海未(こと)「おはよう、にこちゃん」

凛「……」クカー

海未(こと)「凛ちゃん、起きて、起きて」

凛「ううん……あと三十分……」

にこ「長いわよっ!早く起きなさい!」ガバッ

凛「あ~お布団……」

海未(こと)「早く起きないと、海未ちゃんに怒られちゃうよ?」

凛「あ、ホント……?じゃあ起きる」

にこ「……あ、朝ごはん作らなきゃ……。簡単なものでいいわよね?」

海未(こと)「ありがとう、にこちゃん。私も手伝うよ」

にこ「ありがと。助かるわ」

326: 2015/11/28(土) 23:57:59.09 ID:ZJyY/q0P0.net
~朝食後~

ことり(うみ)「……というわけで、今回は、グループ分けをしての練習になります」

ことり(うみ)「あらかじめ、くじを作ってきたので……穂乃果ちゃ……から引いてってください」

~~

穂乃果×にこ×ことり(うみ)

希×花陽×海未(こと)

真姫×凛×絵里

~~

ことり(うみ)「……では、各自、お互いに課題を出し合ってください……特に内容はないので、自由に」

~~~

穂乃果「よぅし、とりあえず、まずは走ろう!」ダダダダッ

にこ「ちょ、待ちなさいよー!」

ことり(うみ)「ま、待ってくださーい!?」


328: 2015/11/29(日) 10:34:12.90 ID:m1H8AIr90.net
絵里「穂乃果は相変わらずねぇ……」

凛「まっ、いいじゃん。凛達はなにするの?」

絵里「そうね、今やってるダンスの振り付けの確認と修正点を……」

真姫「……ねえ、二人とも」

真姫「ちょっと、話があるの」

凛「ん?」

絵里「話?」

真姫「ええ……」

真姫「穂乃果と海未とことりに、関係する事よ」

絵里「? あの三人になにかあったの?」

真姫「あったっていうか」

真姫「あわせちゃったっていうか」

真姫「……今から話す事はちょっと信じ難いかもしれないけど、いい?」

凛「何言ってんの真姫ちゃん」

真姫「え?」

凛「真姫ちゃんが真面目に話すなら信じられるに決まってるじゃん?」

絵里「そうよ。安心して、真姫」

真姫「……そう、ならよかったわ」


真姫「……もともとの始まりは完全に私欲からだったのよね……恥ずかしい事だけど」

真姫「……結論だけいうわ。今、海未とことりは」

真姫「中身が、つまり意識が入れ替わってるの」

凛「……」

絵里「……」

真姫「……」

凛「は?何言ってんの?」

真姫「なによ!!さっき信じるって言ったじゃない!」

凛「いやまさかそんな話が出てくるとは思わなかったよ……」

凛「イミワカンナイ」

真姫「ナニヨ!」

332: 2015/11/29(日) 11:27:03.79 ID:m1H8AIr90.net
絵里「そうは言っても……なんでそれがわかるの?」

真姫「私がやったからよ」

絵里「……ん?」

真姫「私が、……最初は穂乃果と海未だったはずなんだけど……今はことりと海未が入れ替わってる原因を作ったのはわたしなの」

凛「ど、どうやって?」

真姫「……それは教えられないわ」

真姫「でも、これは本当よ。私が原因なの……」

絵里「……なんで、私達にそれを……?」

真姫「……貴方達、最近よく二人と関わりがあったでしょ?だから、せめて伝えておこうと思って……」

真姫「……それと、この事は他の子たちには秘密にしていてもらえるかしら? ……騒ぎになったら、困るの……」

凛「……う、うん。それはいいけど……ねえ真姫ちゃん」

真姫「なに?」

凛「元には、戻るんだよね……?」

真姫「……それは」

真姫「今、パパが調べてるわ……」

絵里「……真姫のお父さんも関わってるの?」

真姫「ええ。……勝手に『あれ』を使ったって言ったら鬼みたいな形相で怒って……」

真姫「お尻ペンペンされたわ……」

凛(……)

凛(えっ、これ突っ込むところ?)

絵里(いやでも、真姫の家ならそんなに変な事って思えないのが少し悲しいところね……)

真姫「20回も……」

凛「いや回数は訊いてないけど……でも、じゃあそれまで二人はあのまま……?」

真姫「……そうよ。……悪いとは心から思ってるわ。辛い思いをさせてると思ってる……」

絵里「……」

333: 2015/11/29(日) 11:33:53.44 ID:m1H8AIr90.net
絵里「……それで、真姫。さっき私欲って言ってたけど……それがどうしてあの二人が……?」

真姫「……」

凛「……真姫ちゃん?」

真姫「……」ポロポロ

凛「え゛っ、真姫ちゃん!?なんで泣いてるの?!」

真姫「ごめんなさい……ごめんなさい……」ポロポロ

真姫「何考えてるのよ私は……最低よ……」

真姫「救いようのない下衆よ……う、ぅぅうう……」

凛「ま、真姫ちゃん、落ち着いて……」

真姫「……」

絵里「…大丈夫。責めたりなんか、しないから……話してちょうだい」

真姫「……」

真姫「うん……」

~~~

真姫「……意識が入れ替われる、方法をね、知った時」

真姫「私はそれを使って、ある人と入れ替わろうとしたの」

凛「……ある人?……誰?」

真姫「……」

絵里「……言えない?」

真姫「……いいえ、隠す事じゃないわ……」

337: 2015/11/29(日) 11:43:36.91 ID:m1H8AIr90.net
真姫「……花陽よ」

凛「……かよちん?」

絵里「どうして花陽と入れ替わろうと……?」

真姫「え、そ、それは…………」

真姫「……」チラッ

凛「……?」

真姫「……秘密よ」

真姫「それで、試そうと思ったけど……怖くて……あの時の私は本当におかしかったわ」

真姫「誰かに試して、効果を見てみようだなんて……」

真姫「……結果は成功だった。……だけど」

絵里「……肝心の、元に戻す方法がわからなかったと」

真姫「そうよ……この私とした事が、そんな事に気づかないなんて……」

凛「……」

339: 2015/11/29(日) 12:03:48.41 ID:m1H8AIr90NIKU.net
凛「……真姫ちゃん」

真姫「……な、なに」

凛「……困ってるなら、言ってくれればいいのに」

真姫「え……」

絵里「……そうね。凛の言う通りよ。真姫、一人で抱え込むなんて、しないでよ」

絵里「わたし達って、そんなに信用ないかしら……?」

真姫「そ、そんな事は……」

凛「なら、もっと頼ってくれたっていいんだよ」

343: 2015/11/29(日) 17:42:08.53 ID:m1H8AIr90NIKU.net
真姫「……うん」

絵里「……それで、結局、私たちはどうしたらいいの?」

真姫「……いつもどおりに接しておいてくれたらいいわ。……元に戻す方法がわかったら、すぐにあの2人にも伝えるわ」

凛「……二人には言わないの?真姫ちゃんがやったって」

真姫「……解決策が見つかったら伝えるわ」

凛「そっか」

絵里「……ふう」

絵里「……いろいろと知っちゃったけど、そういうことなら、わたし達も、いつもどおりにしましょ。……さっ、練習、始めるわよ!」

真姫「……ええ」

凛「おっー」


~~~

344: 2015/11/29(日) 17:47:48.86 ID:m1H8AIr90NIKU.net
凛「……」

凛(……って事は、あの時、穂乃果ちゃんと遊んでたと思ってたけど……海未ちゃんだったんだ)

凛(……いろいろと振り回し過ぎちゃったかな……あ、そっか……勉強も……)

凛(……そんな状況だったっていうのに、海未ちゃんはすごいなぁ……)


絵里(……じゃああれは穂乃果だったのね)

絵里(……あっ、じゃあまさか……海未へのサプライズパーティーの時……)

絵里(……全然サプライズになってないじゃないの……)

絵里(それどころか、海未にすら……。今度、違う形でなにかしましょう)

348: 2015/11/29(日) 22:01:27.26 ID:m1H8AIr90NIKU.net
~~~

希「……そういえば、ことりちゃん、凛ちゃんと仲直り出来てよかったなぁ」

海未(こと)「うん、なんとかね」

花陽「……でも、凛ちゃんもそんなに気にしてなかったと思うよ」

希「? そうなん?」

花陽「……凛ちゃん、中学の時も、陸上部の先輩に呼び捨てにされるの、結構気に入ってたから」

花陽「それの名残なのか、性格なのか……どっちもだろうね」

海未(こと)「……」

海未(こと)(……そういえば、言ってましたね、凛……)

349: 2015/11/29(日) 22:16:51.10 ID:m1H8AIr90NIKU.net
ダッダッダダッダッダ……

真姫「まっ、凛、早いわよ……」ハアハア

絵里「うーん……凛、もう少しペース落とせるかしら?」

凛「仕方ないなぁ、真姫ちゃんは」



花陽「あ、凛ちゃん達だ」

希「走ってるなー」

海未(こと)「……」

海未(こと)「……りーん!!」


凛「ふえ!?」

真姫「……きっと、海未なりの、愛情表現なのよ」

絵里「愛情表現って……まあ、そうなのかもね」

凛「……もう」

凛(……///)

350: 2015/11/29(日) 22:48:47.22 ID:m1H8AIr90NIKU.net
~~~

ことり(うみ)「……はい、じゃあ、朝の練習は終了です」

穂乃果「はぁ~、お腹すいた~」

穂乃果「ご飯にしよー」

ことり(うみ)「それなら、にこがもう作ってくれているはずです」

~~~

にこ「カレーライスよ!」

穂乃果「わーい!」

凛「やっぱりカレーはいいよね!」

イタダキマース!

~~~

ゴチソウサマー!

穂乃果「あー。食べた食べた」

凛「ふひー」

絵里「こら二人とも。まだこの後も練習はあるのよ?」

穂乃果「絵里ちゃんも一緒にお昼寝しようよ~……気持ちいいよ~」

362: 2015/11/30(月) 21:58:36.40 ID:MRHT+JV00.net
絵里「いやいやいや……」

~~~

海未(こと)「……」

真姫「穂乃果たち、なかなか出てこないわね……絵里もなにしてるのよ」

希「ほなちょっと見てこよか」

真姫「ええ」

~~~

希「えりち~、穂乃果ちゃーん、凛ちゃーん?……」

希「あれ……?」


穂乃果「……」zzz

凛「……」zzz

絵里「……」zzz

希「ちょ、なんや、このミイラ取りがミイラになるなるのいい例は」

希「三人ともー起きてーな……」

~~~

363: 2015/11/30(月) 22:29:34.83 ID:MRHT+JV00.net
海未(こと)「……」

にこ「希遅いわね……なにしてるのかしら。呼んでくるわ」

海未(こと)「うん、お願い」

~~~

にこ「希ー、おーい」

……

にこ「……?」

にこ「希……?」


穂乃果「……」zzz

凛「……」zzz

絵里「……」zzz

希「……」zzz

にこ「……なんで寝てるのよ」

にこ「ちょっと、起きなさい、こら。希……」

希「ううん……」ガシッ

にこ「え、ちょっ」

希「ううーん……」ギュッ

にこ(私は抱き枕じゃないわよ!?)

にこ「希ー!離しなさぁぁいー!」

ジタバタジタバタ

~~~

364: 2015/11/30(月) 23:08:34.37 ID:MRHT+JV00.net
海未(こと)「……にこちゃん、なにしてるんだろ」

真姫「本当よ……なんで出てこないのよ、だれも」

海未(こと)「もう残りのみんなで行こっか、中」

花陽「そうだね……」

~~~

海未(こと)「……」

真姫「なんでみんな寝てるのよ……」

ことり(うみ)「絵里まで……」

花陽「凛ちゃん、起きてよ~……」ユサユサ

真姫「凛ー!」ユサユサ

凛「……」zzzzzz

海未(こと)「穂乃果ちゃーん……練習はじめるよー!」ユサユサ

穂乃果「……クカー」zzzzzz

~~~

穂乃果「……」

穂乃果「ん……」パチッ

穂乃果「んー、寝ちゃってた……? ってあれ?」

海未(こと)「……」zzz

ことり(うみ)「……」zzz

花陽「……」zzz

凛「……」zzz

真姫「……」zzz

にこ「……」zzz

絵里「……」zzz

希「……」zzz


穂乃果「……んあ?」

365: 2015/11/30(月) 23:22:02.54 ID:MRHT+JV00.net
~~~

ことり(海未)「……昼間はなぜか全員寝てしまい、練習が出来ませんでしたが」

ことり(海未)「今から取り戻すつもりで、やりますよ。明日の昼から帰らなければなりませんからね」

穂乃果「は~い」

ことり(海未)「それでは、まず昼間作ったグループに別れて……」

~数時間後~

ことり(海未)「……では、本日の練習はここまでにします」

凛「はっーー!つっかれたぁー!!」

絵里「結構ハードだったわね……」

真姫「汗でぐっしょぐしょ……」

穂乃果「もうパンツまで汗で濡れちゃってるよ……」

花陽「でも充実した練習だったね」

にこ「お風呂入りましょ~」

~~~

369: 2015/12/01(火) 20:06:44.87 ID:v6KytI5f0.net
真姫パパ「……」

真姫パパ「……で、出来たぞ……ようやくだ……」

真姫パパ「これでおそらく問題ないはずだ……後は早く真姫の友人たちに……」

真姫パパ「しかし真姫にも困ったものだ……勝手に持ち出すとは」

真姫パパ「……管理が行き届いてなかったのも悪かったが」

真姫パパ「……それはそれとして……問題は使用方法……」

真姫パパ「……真姫の友人たちがやれるかどうか……女の子同士だしなぁ……また仕方あるまいよ。そうしなきゃ戻れないんだし」

真姫パパ「……我ながら、変なものを作ってしまったものだ」

真姫パパ「……口移しねえ」

370: 2015/12/01(火) 20:45:24.26 ID:v6KytI5f0.net
真姫パパ「使用者同士の唾液と唾液が混ざった反応が決定打になる……」

真姫パパ「常に混ざり続けていないといけないから、必然的に口移しになってしまう……」

真姫パパ「とりあえず、真姫が帰ってきたら、伝えよう」

~~~

372: 2015/12/01(火) 21:10:16.72 ID:v6KytI5f0.net
にこ「はぁ~、生き返ったぁ~!」

花陽「ただ入るだけより、全然違うねぇ……」

凛「さっぱりしたにゃー!」

真姫「気持ちはわかるけど、騒ぎすぎないでよね。早く寝ましょ」

穂乃果「えー!もう寝るのー?はやくなーい?」

真姫「別に……それに、起きててなにするのよ」

穂乃果「トランプ持ってきたんだ! なんかやろーよ」

真姫「なにかって……」

凛「ババ抜き……は……うん。なしとして」

穂乃果「大富豪やろうよ、大富豪」

凛「いいねー、それにしよ」

真姫「なんでやる前提で話を進めるのよ……」

~~
穂乃果「と、いうわけで始めようか」

穂乃果「真姫ちゃん、さっき一通り説明したけど、大丈夫?」

真姫「ええ。3が一番弱くて2が一番強いのよね?」

穂乃果「まあその認識があれば大丈夫だね。じゃ、スペードの3誰が持ってる?」

にこ「私ね」

穂乃果「じゃ、にこちゃんから」

にこ→希→絵里→凛→真姫→花陽→ことり(うみ)→海未(こと)→穂乃果

穂乃果「の、順番で」

373: 2015/12/01(火) 21:11:20.08 ID:v6KytI5f0.net
にこ「そぉのまぁえにぃ~、ただ大富豪やるだけじゃつまんないし~、ビリになった人には罰ゲームをしてもらうってのはどう?」

絵里「罰ゲーム?」

希「どんな?」

にこ「ふふふ……これよ!」

ネコミミー、ネコシッポー

凛「……え、それどうすんの」

にこ「これつけて語尾に『にゃ』とかつけて喋ってもらうわ……」

にこ「明日の解散まで」

八人(ひでぇ!!)

凛「……でも凛はいつもだし、あんまり罰ゲームには」

にこ「あんたにはお刺身食べてもらうわ」

凛「うおおおお!!負けられねぇにゃぁあああ!!!」

374: 2015/12/01(火) 21:32:06.57 ID:v6KytI5f0.net
※スペードやハート等の縛りはなし。※

にこ「じゃ、最初は3」

希「8」

希「8切り、からの3の二枚だし」

絵里「……5、二枚」

凛「ないにゃ……」(´・_・`)

真姫「ジョーカーと2で」

~~~

にこ「革命ぃ!」

凛「うわぁぁああ!?」

にこ「はい、3で、あがり!」

穂乃果「ひぇー、すごいねぇ、にこちゃん……」

~~

希「あがったー!」

花陽「あ、希ちゃんキングかぁ。じゃ、エースで」

凛「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」

375: 2015/12/01(火) 22:43:22.02 ID:v6KytI5f0.net
絵里「ぐぬぬ……」

海未(こと)「ぬぬぬ……」

穂乃果「むむむむ……」

絵里(……いま手元にあるのは9と5と2……)

絵里(……2はいつ今な、それとも二枚目か……それとも……)

絵里(なにが怖いって……この二人のどちらかが、ジョーカーを持っている……)

絵里(……今2を出すことは、だめね……)

絵里「……5」

穂乃果「……! 6!」

海未(こと)「……10」

絵里「……」

絵里(……ここで2をだせば……だけど、ジョーカーで間違いなく止められちゃう……)

絵里(……穂乃果はあと三枚。どうにかなるかしら……?)

絵里「……パス」

穂乃果「……」ニヘ

穂乃果「ジョーカー!」

穂乃果「かぁらぁのぉー! 4の二枚!」

絵里「なぁ!?」

376: 2015/12/01(火) 23:01:59.85 ID:v6KytI5f0.net
絵里(まさか……そう来るとはね……でも)

絵里(これで私の勝ちね……ああそうか。海未!)

絵里(2はもう三枚出揃った……つまり、海未には、もう私に勝てるカードがないのよ!これが)

絵里(それに、海未、カードが五枚もあるじゃない。プフッ)

海未(こと)「私の勝ちだよ、絵里ちゃん」

絵里「え?」


海未(こと)「……」スッ

海未(こと)「5、6、7、8、9」

海未(こと)「五段階段」

絵里「チ、チカァ……?」プルプルプル

377: 2015/12/01(火) 23:10:29.26 ID:v6KytI5f0.net
にこ「はーい!じゃあ絵里の負けだからこの猫耳と猫尻尾を」

絵里「い、いやよ!そんなのつけないし、やらないわよ!」

凛「絵里ちゃん……これが勝負の世界なんだよ」

にこ「つべこべ言わずにやるにこ~♪」

絵里「い、いやぁあああああああ!??」

~~~

絵里「……」

絵里「…………」

穂乃果「おおー、絵里ちゃん、可愛いよ!」

希「似合ってるでー」

絵里「や、やめなさいよ……」

にこ「にゃ♪」

絵里「……や、やめて……にゃ」

絵里「って、ちょっと!なに撮ってるの!!?」

にこ「にゃ♪」

絵里「にゃーーー!!??」ウワァァアアアアアア

絵里「と、撮らないでにゃ……やめるにゃあ~…………///」カアッ

凛「あっはっは!顔真っ赤だにゃ!」

383: 2015/12/02(水) 22:00:52.84 ID:YsYVmAWH0.net
絵里「……」

ゴトンゴトンゴトン……

絵里「……ね、ねぇ、にこ……」

にこ「ん?」

絵里「これとっちゃいけないの…………にゃ?」

にこ「帰るまでよ」

絵里(……すっごい見られてるんだけど)

絵里(電車の中でくらいやめさせてよ……)

ゴトンゴトンゴトン……

穂乃果「クカー……」

絵里「……」

絵里(……そう言えば、穂乃果も、海未と入れ替わってたのよね……)

絵里(……どうやって戻ったのかはわからないけど……)

絵里(……あの時の、バスの事故……穂乃果が助けてくれたのよね)

絵里(……)

絵里「……ありがと、穂乃果」

~そして、解散後の真姫家~

真姫「ただいま……」

真姫パパ「おお、帰ってきたか。真姫、待たせたな。なんとか出来たぞ」

真姫「出来たって……元に戻せる薬?!」

真姫パパ「ああ。だがな、これには使用方法があって、かくかくしかじか」

真姫「なにいってるの?」

真姫パパ「伝われよ」

真姫「で、なんなの」

真姫パパ「……簡単に言おう。使用者同士での口移しだ」

真姫「なるほど……えっ、それってつまり……」

384: 2015/12/02(水) 22:13:11.55 ID:YsYVmAWH0.net
真姫「…………」

~~~

ことり『ほら、早く口あけて』

海未『む、無理です!?じょ、女性同士でそんなの……!』

海未『破廉恥です!』

ことり『そんなこと言ってる場合じゃないよ、これ以外に方法はないんだから……』

海未『そ、そんな……むぐっ!?』

ことり『んー……』クチュ

海未『んー!? ……んっ』///

~~~

真姫「うわああああああああ!?」

真姫パパ「ど、どうした真姫!?」

真姫「う、ううん、なんでもないの……」

真姫パパ「そ、そうか……」

真姫「と、とにかく、ありがとう、パパ。……それ、友達に渡すわ」

403: 2015/12/05(土) 20:06:21.62 ID:KDzpl/Vh0.net
穂乃果「……」フーンフンフーン

プルプルプルプル……

穂乃果「ん?……真姫ちゃんか」

穂乃果「はいはーい、穂乃果だよ」

真姫「……穂乃果? いま、時間はあるかしら?」

穂乃果「え? うん、大丈夫だよ」

真姫「そう……なら、今から、ことりと海未を連れて、私の家に来てくれるかしら?」

穂乃果「うん。わかったー」

406: 2015/12/05(土) 20:23:30.19 ID:KDzpl/Vh0.net
穂乃果「って事で、来たけど」

海未(こと)「なにか用かな、真姫ちゃん」

真姫「……」

真姫「別にもうその口調じゃなくてもいいわよ、海未」

海未(こと)「……え?」

408: 2015/12/05(土) 20:48:08.21 ID:KDzpl/Vh0.net
真姫「……もう何も隠さずに言うわ」

真姫「貴方達が入れ替わってること、知っているわ」

真姫「というか私がやったの」

穂乃果「……え、真姫ちゃん……?」

真姫「……」

海未(こと)「……」

海未(こと)「……それは」

海未(こと)「本当なのですか、真姫」

409: 2015/12/05(土) 21:57:07.34 ID:KDzpl/Vh0.net
穂乃果「っ、……」

真姫「……本当よ」

海未(こと)「……わかりました」

海未(こと)「私は信じますよ……ですが、教えてください」

海未(こと)「……どうして、こんな事をしたのか」

ことり(うみ)「……海未ちゃん」

真姫「……」

真姫「……わかったわ」

真姫「……話す」

411: 2015/12/05(土) 22:31:50.31 ID:KDzpl/Vh0.net
キーンコーンカーンコーン

真姫『凛、部室に行きましょ』ガララ

凛『うんー。……かよちーん!早く行こー!』

花陽『うん、ちょっと待って。いま、日誌書いてるから、これが終わったら……』

凛『はやくはやくー!』ダキッ

花陽『あはっ、くすぐったいよ~』

凛『にゃははー』

真姫『……』

~~~~~

海未『……はい。では今から15分間の休憩です』

凛『うひゃー、汗止まんないよ~、かよちーん、タオル貸してー、わすれちゃったー……』ダキッ

花陽『うわわっ、ちょ、凛ちゃん。私も汗かいてるから……その、抱きつくのは……』

凛『んー』スンスン

凛『かよちんの匂いがするにゃー』

花陽『も、もう、凛ちゃん』

凛『にゃははー』

真姫『……』

~~~~~

花陽『あー、いい気持ち……』

真姫『やっぱり温泉っていいわね……』

凛『だねー』

花陽『お肌も心なしかすべすべしてきた気がするよ』

凛『えー、ほんとー?』ダキッ

花陽『うええっ、凛ちゃん?』

凛『かよちんの肌はもちもちにゃー』

真姫『……』

~~~~~
真姫『……本当、凛ってよく花陽に抱き着くわよね……』

真姫『……私には全然しないのに』

真姫『……い、いや、べつに凛に抱きつかれたいわけじゃ…………』

真姫『はあ……』

417: 2015/12/06(日) 09:29:06.54 ID:HqtwMYL40.net
真姫「そして私は……」

穂乃果「え、ちょっとまってちょっとまって 」

真姫「ん? なにかしら」

穂乃果「え、それが理由?」

真姫「ええ、まあそうだけど」

穂乃果「…………」

真姫「……いま、『そんな事で?』とか思ったでしょう」

穂乃果「え!?いやいやそんなこと思ってないよ~、うんうん」

海未(こと)(……ちょっとわかる気がすると思ったの私だけですか?)

419: 2015/12/06(日) 16:13:46.88 ID:HqtwMYL40.net
真姫「そ、それで私は試しに穂乃果と海未に飲ませたの……」

穂乃果「なにを?」

真姫「この薬……薬って言えるのかしら? 時間がたったら効果が出るんだけど……」

穂乃果「……でもそんなの飲んだ覚えないけど」

海未(こと)「確かに……」

真姫「……それについてはさすがに言えないわ」

※この後に及んで方法が浮かばなかったですさーせん。※

真姫「……ごめんなさい。私の勝手な行動で、三人に迷惑かけたわね……」

421: 2015/12/06(日) 16:57:36.11 ID:HqtwMYL40.net
ことり(うみ)「……私は、真姫ちゃんの事、ゆるしてあげるよ」

真姫「……ことり?」

ことり(うみ)「正直結構面白かったし」

海未(こと)「ことり……」

ことり(うみ)「ちゃんと話してくれただけいいよ」

穂乃果「……そうだね」

海未(こと)「もう……まあ、そうですね……不思議でしたが。少しどこかで楽しんでいたのなもしれませんね」

真姫「三人とも……」

穂乃果「それで、真姫ちゃん。わたし達をここに呼んだってことは……?」

真姫「ええ。ようやく、元に戻せる薬ができたわ」

真姫「……ただ、問題があって」

423: 2015/12/06(日) 18:42:26.73 ID:HqtwMYL40.net
穂乃果「問題?」

真姫「ええ、その、やり方に……」

真姫「……そうね。穂乃果は知らない方がいいかもしれないわね……」

穂乃果「えっ、なんでなんで」

真姫「いいから……海未、ことり、ついて来て……穂乃果はそこで待ってて」

~~~

海未(こと)「くっ、口移し!??何故ですか!?」

真姫「それは私を訊きたいくらいよ、でも仕方ないじゃない……」

ことり(うみ)「それ以外は方法ってやっぱりない……?」

真姫「ないわ……」

真姫「……わたしも部屋出るから、後は二人のタイミングで……よろしくね」

ガチャ……

海未(こと)「……と、言われても」

ことり(うみ)「そんな急に……」

424: 2015/12/06(日) 19:01:19.14 ID:HqtwMYL40.net
海未(こと)「こ、ことりからきてくださいよ、私には自分からはとても……」

ことり(うみ)「え、いや私だって恥ずかしいよ……」

海未(こと)「えええ、でも……」

ことり(うみ)「そうだ、じゃ、同時に……」

海未(こと)「そ、それでもどちらかがどちらかの口に薬を流し込まなければいけないじゃないですか……」

ことり(うみ)「そりゃあ口移しってそういうものだし……」

海未(こと)「破廉恥です……そんなの」

ことり(うみ)「えーと……」

427: 2015/12/06(日) 20:18:29.48 ID:HqtwMYL40.net
ことり(うみ)「そ、そうだ、じゃあお互いに口に含んで……」

ことり(うみ)「お互い、舌を出し合う……」

海未(こと)「………え、それ結局……」

ことり(うみ)「こ、こうでもしないと海未ちゃんいつまでたってもやろうとしないじゃない!」プンプン

海未(こと)「で、ですが……」

ことり(うみ)「ほら、口あけて、薬含んで!」

海未(こと)「むぐっ!」

429: 2015/12/06(日) 20:31:08.97 ID:HqtwMYL40.net
ことり(うみ)「……」ガシッ

海未(こと)「こ、ことり……」

ことり(うみ)「……い、いくよ?」

海未(こと)「……」

ことり(うみ)「……」ドキッドキッドキッ

海未(こと)「……あ」

ことり(うみ)「……んっ」チュッ

431: 2015/12/06(日) 20:37:21.31 ID:HqtwMYL40.net
海未(こと)「んんん……っっ」カァァッ

ことり(うみ)(って、っていうか、自分と……キスするなんて、変な気分……)

ことり(うみ)「……」

ことり(うみ)(……あっ、しまった。薬を移すの忘れてた……)

ことり(うみ)(し、舌いれるのかな……)

ことり(うみ)「……」クチュ

海未(こと)「んひゅうんっ!?!!」ビクッ

海未(こと)(し、舌が……!!)

433: 2015/12/06(日) 20:45:05.40 ID:HqtwMYL40.net
海未(こと)「んむっー!……んむむむー!」

海未(こと)(あ、あ、あ、ことりの唾液が……口の中に……)

海未(こと)「ん、むっぐ、……」ゴクッゴクッ

ことり(うみ)「……」クチュムチュ

ことり(うみ)(……海未ちゃん、すごい顔……)

ことり(うみ)(……あ、薬、これかな……)

ことり(うみ)「んっ……」ジュルジュルッゴクンッ

435: 2015/12/06(日) 20:57:10.82 ID:HqtwMYL40.net
ことり(うみ)(……うん。これでいいはず。……もう海未ちゃんも恥ずかしいだろうし……私もだけど、早くやめ……)グッ

ことり(うみ)「……?」グッ

ことり(うみ)(……う、海未ちゃん?なんで肩掴んで……)

海未(こと)「んっ、んぐっ、んむむ……」クチュ、ムチュ

ことり(うみ)(う、海未ちゃん?!)

ことり(うみ)「ん、んむっー!?」

海未(こと)「はっ、むぐつ、んん……」チュル、チュッ、クチヌュ

ことり(うみ)(ど、どうしたの海未ちゃん……!?)

436: 2015/12/06(日) 21:44:01.03 ID:HqtwMYL40.net
海未(こと)「んっ、んっ、ん……」ハアハア

ことり(うみ)「う、海未ちゃん! も、もうやめ……」グイッ

ことり(うみ)「んんんんっ?!」

海未(こと)「も、もっと……んっ」クチヌュ

ことり(うみ)(う、海未ちゃん変なスイッチはいってるー!?)

海未(こと)「んっ、んふっ……」チュル

ことり(うみ)(う、海未ちゃんんん~!!)

ことり(うみ)「ん……んむっ~!!!???」

~~~~~~~

穂乃果「……ちゃん」

穂乃果「……みちゃん」

穂乃果「海未ちゃん!」

海未「……う、う~ん……」

海未「……あっ?」

穂乃果「目、覚めた?」

海未「え、ええ……あれ?」

海未「戻ってる……」

穂乃果「やったぁ! また『ことりだよ?』とか言われたらどうしようかと思ってたんだから~」

ことり「うーん……」

真姫「ことりも起きたみたいね……」

ことり「……あ、真姫ちゃん、穂乃果ちゃん……海未ちゃん」

穂乃果「わーい!二人とも元に戻ったんだー!」

海未「……え、ええ。そうですね」

439: 2015/12/06(日) 22:15:37.16 ID:HqtwMYL40.net
~~~

真姫「……改めて言わせて」

真姫「本当に、今回の件は……」

ことり「いいよ、もう。そもそも、最初から怒ってたわけでもないんだし」

穂乃果「なんとか元に戻れたんだしね!」

海未「……」

真姫「……そう言ってくれると、少しだけ楽になるわ。……今度、お詫びに、みんなでどこかに行きましょう?」

穂乃果「そんな、いいっていいって」

穂乃果「……とりあえず、今日はもう解散って事で! じゃーねー!」

真姫「ええ、また明日」

ことり「ばいばーい」

海未「……また」

441: 2015/12/06(日) 22:39:06.86 ID:HqtwMYL40.net
~~~

あれから数週間が経って、私達はいつも通りの日々を送っていた。穂乃果ちゃんは、凛ちゃんや絵里ちゃんとよく遊びに行くようになったなぁ、なにかあったのかな?

それと、絵里ちゃんが今度こそ、海未ちゃんにありがとうを伝える会をやろうって言い出した時は、びっくりしたけど、もう真姫ちゃんから聞いてたんだ。

海未ちゃんはとっても喜んでくれた。わたし達も嬉しくなるくらい。
きっとこれからも、海未ちゃんはわたし達にとって、支えになってくれるんだろうなって思ったんだ。

「んっ……んむっ……」チュッ、チュル

でもどうした事なのか。

海未「んっ……むっ」クチュ、ムチュ……

ことり「……」ンッ

海未「ぷはっ……」

ことり「……もういい?」

海未「……」

海未「もう少し……」

ことり「え、でも、もう休み時間終わっちゃ……むっ!?」

海未「んくっ……んっ、……」クチュ

……癖になったのか、なんなんのか。あの日から、海未ちゃんがキスを求めてくるようになっちゃった。

海未「……もっと、もっとぉ……」ハアハア

ことり「……」

ことり(だ、だれかたすけて~~!?!?)




おわり、。

444: 2015/12/06(日) 22:42:04.78 ID:HqtwMYL40.net
※ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙終わりましたァ。長いことやりましたけど見てくださった方、ありがとうございました。次書く機会があったら二日以内にここに(スマホ版)誘導URL貼りますんで、その時はまたオナシャス!※

445: 2015/12/06(日) 22:42:22.45 ID:3R3QAzmx0.net

体には気をつけてな

446: 2015/12/06(日) 22:42:31.86 ID:QMZ4yUrKd.net
オワッチャウノォォォ!?
最高だったよ乙

: 海未「海未ちゃんと?!」ことり「なんでこうなるんですか!?」穂乃果「あわわわ……」