1: 2015/09/13(日) 00:33:27.76 ID:QArdOI1x0
※原作5巻の内容有り
りーさん「いやよ!絶対いや!」
ゆき「りーさん!りーさん!落ち着いて!」
りーさん「どこに落ち着ける要素があるのよ!こんなの!」
りーさん「中でさえ!あの爆発でこんなになってるのよ!」
りーさん「それじゃあ、もっと近くにいたあの二人は!」
りーさん「あの二人が、無事なわけないじゃない!」
2: 2015/09/13(日) 00:40:12.71 ID:QArdOI1x0
ゆき「そんなことないよ!なんで諦めちゃうの!」
りーさん「ゆきちゃんが思ってるほど甘くないの!」
ゆき「そんなの知ってるよ!でも諦めちゃダメだよ!」
ゆき「二人は今も、必氏に頑張ってるかもしれないのに!」
ゆき「りーさんが諦めちゃダメだよ!」
りーさん「じゃあどうしろっていうのよ!!!」
ゆき「っ、でも、ここまでの頑張りをこんな簡単に無駄にしちゃダメだよ!」
りーさん「そんなの私達が一番・・・っ」ハッ
3: 2015/09/13(日) 00:47:11.63 ID:QArdOI1x0
ゆき「今までも、色んな困難があったけど!全部乗り越えてきたんだよ!」
りーさん「・・・」
ゆき「生き抜いてきたのに、どうしてそれを無駄にするの!」
りーさん「・・・ねえ、ゆきちゃん」
ゆき「二人は今、生き抜こうとしてるんだよ!」
りーさん「ゆきちゃん」
4: 2015/09/13(日) 01:02:15.01 ID:QArdOI1x0
ゆき「だから、りーさんも最後まで」
りーさん「ゆきちゃん!!」
ゆき「っ!?」ビクゥ
りーさん「ねえ、ゆきちゃん」
りーさん「あなた、もしかして全部知ってたの?」
ゆき「え、な、なにが」タジ
りーさん「だから!全部!この現実を知ってたのかって聞いてるの!」
5: 2015/09/13(日) 01:05:25.71 ID:QArdOI1x0
ゆき「っ、あ、う」
りーさん「あんた、ねえ・・・っ」ギリッ
ゆき「で、でも」
りーさん「ふざけないでよ!」バン
ゆき「ひぃ!」ビクッ
6: 2015/09/13(日) 01:08:28.78 ID:QArdOI1x0
りーさん「私達がどんな思いで過ごしてきたと思ってるの!」
りーさん「毎日毎日!夢ならいいなと思って!この現実を見てきて!」
りーさん「どれだけ!辛い思いをしてきたと思ってるの!」
ゆき「ち、ちが」
りーさん「何が違うのよ!一人で現実から逃げ続けて!」
りーさん「あなたの為を思って、みんながどれだけ苦労したか知ってるの!?」
ゆき「ご、ごめん、なさい」グスッ
りーさん「謝って済む話じゃないでしょ!」バンッ
7: 2015/09/13(日) 01:14:56.85 ID:QArdOI1x0
りーさん「みんな氏にかけたのよ!あなたのせいで、何度も何度も!」
りーさん「楽しかったでしょうねえ!周りが助けてくれて!」
ゆき「そ、そんなことないよ!」ガタッ
ゆき「ずるいのだって知ってる!でも、だって!」
りーさん「ふざけないでよ!駄目な自分を演じて、何がだってよ!」
りーさん「それじゃあ、私はなんなのよ!あなたを見守る私の役目はなんだったの!」
りーさん「ただの、道化じゃない!」
8: 2015/09/13(日) 01:20:04.15 ID:QArdOI1x0
ゆき「なんでそんな卑屈になるの!」
ゆき「りーさんはみんなのりーさんだよ!」
ゆき「りーさんだって、みんなのこと大切な」
りーさん「何わかったようなこと言ってるのよおお!」バキッ
9: 2015/09/13(日) 01:24:40.11 ID:QArdOI1x0
ゆき「かはっ」ドサッ
りーさん「私は!私は!みんなが思うほど完璧じゃないの!」バキッ ドゴッ
ゆき「いた、やめ、りーさん、やめて!」
りーさん「そうよ!私だってこの環境に依存してるわよ!でも、何が悪いの!」
りーさん「普通の女子高生に!何を耐えろっていうの!こんな環境で!」ポロ
りーさん「どうやってしたら!平穏を保つことが、できるって言うのよぉ・・・」ポロポロ
10: 2015/09/13(日) 01:29:25.47 ID:QArdOI1x0
ゆき「りーさん・・・」
りーさん「・・・ぅよ、そうよ、私は、ゆきちゃんの保護者じゃない」ブツブツ
ゆき「り、りーさん?」
りーさん「だったら、反抗するような子には、ちゃんと叱らないと」ブツブツ
ゆき「りーさん、こ、こわいよ」
12: 2015/09/13(日) 01:33:12.98 ID:QArdOI1x0
りーさん「もう、もう二度と口答えできないように、ように、ように」
ゆき「ひっ、いや、こないで!誰か!」ガタガタ
りーさん「」ガシッ
ゆき「や、やめて、りーさん、落ち着いて」ドサッ
13: 2015/09/13(日) 01:38:53.75 ID:QArdOI1x0
りーさん「ゆきちゃん」ガシッ
ゆき「や、や、いや、た、たすけ」
りーさん「お仕置きよ」マウントポジション
バキッ バキッ ヤメ、タスケ! ゴキッ ギャアアア! イタイ! バキッ タスケテ! クルミチャン! ミークン! メグネエ! タス バキッ
15: 2015/09/13(日) 01:42:17.15 ID:QArdOI1x0
ガラガラガラ
くるみ「っぷはあ!氏ぬかと思った!」ハア
みーくん「な、なんとか逃げ切りましたね」
くるみ「後は、二人がちゃんと避難できてるかどうかだな」
みーくん「あの煙の中とは言え、逃げ切れてるとは思います、けど」キョロキョロ
16: 2015/09/13(日) 01:45:16.32 ID:QArdOI1x0
くるみ「お、二人共いるじゃん、おーい!」
みーくん「何とか辿り付き、ました、よ・・・」
りーさん「」カエリチビッシャー
ゆき「」ピクピク
18: 2015/09/13(日) 01:51:17.10 ID:QArdOI1x0
くるみ「な・・・っ!」
みーくん「ゆき先輩!?」ダッ
みーくん「ゆき先輩!しっかりしてください!ゆき先輩!」ガシッ
ゆき「・・・みぃ、くん?」ヒューヒュー
みーくん「っ、くるみ先輩!奥に救急箱があるはずです!お願いします!」
くるみ「お、おう!待ってろよ!」ダッ
19: 2015/09/13(日) 01:53:51.12 ID:QArdOI1x0
みーくん「どうして、こんな、こんな・・・」プルプル
みーくん「どうしてこんなことをしたんですか!りーさん!」
りーさん「・・・」ブツブツ
みーくん「何か理由があるなら言ってください!先輩!」
りーさん「・・・さない」
20: 2015/09/13(日) 01:58:52.20 ID:QArdOI1x0
りーさん「許さない、そうやって、私をはめようとして・・・」ブツブツ
みーくん「え、せ、せん、ぱい?」
りーさん「お仕置き、ね」フラッ
みーくん「え、ちょっと、先輩、何やって」
ゆき「・・・ひぁ、た、す」
りーさん「」バキッ
21: 2015/09/13(日) 02:04:02.46 ID:QArdOI1x0
みーくん「な!?先輩!?」
りーさん「返して、返して、私の日常、返して、よ」バキッ ベキッ
みーくん「先輩!やめてください!先輩!」ガシッ
りーさん「返してよおおお!!!」バキッ
みーくん「やめて!先輩!先輩!誰か!誰かああああああああ!」
22: 2015/09/13(日) 02:12:52.65 ID:QArdOI1x0
程なくして、りーさんはくるみ先輩の手によって止められた。
何とかして落ち着いた私達が見たのは、ゆき先輩の血まみれの顔。
私には怪我の種類は分からないけど、ゆき先輩は苦しんだ末に、翌朝、冷たくなっていた。
23: 2015/09/13(日) 02:13:50.44 ID:QArdOI1x0
くるみ「あ、ぅあ、ゆき、ゆきぃ、ごめん、ごめん・・・っ」ポロポロ
みーくん「せん、ぱい、え、なんで、なんで、ゆきせんぱい?」ボーゼン
結局、あの日、何があったかは分からない。
ゆき先輩が亡くなって、誰も喋らず、ずっと泣いて、泣き疲れて寝てしまって。
目覚めると、りーさんはいなかった。探して、閉められたドアを見つけて。
微かに開いていたドアの隙間から見える部屋の中で、りーさんの足は床から数cm浮いていた。
24: 2015/09/13(日) 02:19:04.18 ID:QArdOI1x0
もう、残り二人となった学園生活部に、明るい笑い声は聞こえない。
私も、くるみ先輩も、何日もこうして、ふさぎこんでいる。
シャッターの奥から、奴らの声が聞こえる。突破されることはないが、出ることもできないだろう。
笑顔の無くなった私たちは、暗い世界の中で、ひっそりと息を止めるしかできない。
ああ、もう、考えるのも面倒になってきた。
もう、いいや、こんな、こんな世界。
次に、もし次に、生まれ変われるとしたら、そしたら、また、学園生活部で集まって。
それで、こんどは、みんなが、みんなで
みーくん「卒業、したい、な・・・」
終
25: 2015/09/13(日) 02:20:36.80 ID:Xf9+MeHp0
乙、がっこうぐらしの世界ってグッドエンド全く思いつかないよな
27: 2015/09/13(日) 07:25:51.36 ID:vihpz7QP0
おかしいな、どっかでコブラが出てくると思ったんだが
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