1: 2015/12/19(土) 15:32:11.06 ID:/UNCVNho0.net

凛ママ(16)「ふーん、音ノ木坂学院ねぇ……」花陽ママ(16)「入学しちゃったねぇ……」の続きですん。一応、凛、花陽出産までやるつもりです。
凛パパ、花陽パパはしゃべりません(ほのパパ使用)。

凛ママ、花陽ママ、その他ママ達を喋らせますが、「凛ママこんなんじゃねぇだろ!」となどなど思われるかもしれません。
それが許さる人はどうぞ。オナシャス※

5: 2015/12/19(土) 15:38:22.17 ID:/UNCVNho0.net
凛ママ「学年関係ねぇよ!なんで私が副会長やんなきゃいけないんだよ!」

花陽ママ「仕方ないじゃない、生徒会長が指名しちゃったんだから」

花陽ママ「生徒会長じゃあ、ないだけいいんじゃない?」

凛ママ「えー……」

6: 2015/12/19(土) 15:42:42.24 ID:/UNCVNho0.net
凛ママ「……次の生徒会長って誰なの?」

花陽ママ「高坂さんだよ」

凛ママ「あー、納得」

凛ママ「でも私が副会長ってのはまるで納得いかんぞ!」

凛ママ「今からでも変えてくれるように話してこようかな……いや言ってくる」

凛ママ「行ってくる!!」

花陽ママ「え、もうホームルーム始まるよ!」

凛ママ「しらーん!」

8: 2015/12/19(土) 15:54:58.17 ID:/UNCVNho0.net
ことりママ「言っちゃえば、他にぱっとした子がいなかったのよ」

凛ママ「そんな理由で選ぶなよ!」

真姫ママ「でもあなた、やれば出来そうな気もするけどね」

凛ママ「他にもいただろ……ほら、園田とかは!?適任じゃね!?」

ことりママ「そう思って、一度はお願いしたけど、断られちゃって」

凛ママ「そ、そうか……ならしかたな……」

凛ママ「……ん?」

凛ママ「断られた……って話に行ったって事だよな」

ことりママ「そうね」

凛ママ「私のところ来たか?」

ことりママ「行ってないわ」

ことりママ「勝手に決めたもの」

凛ママ「おぃいい!!」

9: 2015/12/19(土) 16:03:12.43 ID:/UNCVNho0.net
凛ママ「なあ、頼むよ今からでも変えてくれよ……」

ことりママ「んー、どうしようかしら……」

凛ママ「なんとかしろよ……本当に面倒くさい……代わりになんか、別の事お願いされてやるからさ、マジで頼むって……」

真姫ママ「別の事ね……」

真姫ママ「また何か着てもらおうかしら」

凛ママ「ひぇ……」

真姫ママ「冗談じゃないわよ」

凛ママ「なんだ冗談……じゃないのかよ!」

真姫ママ「ふふふ!ナース服なんてどう?」

10: 2015/12/19(土) 16:10:25.57 ID:/UNCVNho0.net
凛ママ「嫌だよ!」

ことりママ「じゃあ副会長やる?」

凛ママ「あ゛あ゛!?」

凛ママ「いや、理不尽じゃない?!」

ことりママ「世の中、理不尽じゃない事の方が少ないのよ……」

凛ママ「いや、だいぶ違うだろ、今回のは!」

凛ママ「あんたのせいだろーが!?」

ことりママ「んー……じゃあ、そんなに嫌なら、他に誰か、副会長になってくれる人を探してくれないかしら」

凛ママ「それでいいんだな?」

凛ママ「ちっ、絶対に副会長なんてやらないならな……」

凛ママ「覚えてろよーー!!」タッタッ

ヤベッ、チャイムナッテル!

ことりママ「……」

真姫ママ「……なんで、あの子を副会長に?」

ことりママ「……なんとなくよ」

真姫ママ「ふぅん……」

11: 2015/12/19(土) 16:16:50.52 ID:/UNCVNho0.net
凛ママ「おい!お前副会長やってくれ!」

花陽ママ「やだ」

凛ママ「のぉぉおお!!」

花陽ママ「他に頼める人いないの?」

凛ママ「……いない」

花陽ママ「だから言ったじゃない……」

花陽ママ「友達、つくっておけば……」

凛ママ「う、うるさいっ!」

12: 2015/12/19(土) 16:31:01.20 ID:/UNCVNho0.net
~~~
ことりママ「……うん、似合ってる似合ってる」

真姫ママ「やっぱり私の目に狂いはなかったわね」

花陽ママ「写真撮らなきゃ」カシャカシャ

凛ママ「ぐぐぐぐっ……!!」

凛ママ「こ、これで本当に、取りやめるんだろうなぁ!?」

ことりママ「うんうん、本当よ」

凛ママ「おいっ!もっと真面目に答えろ!?こちとら恥ずかしさで氏にそうなんだよ!!」

花陽ママ「こっちむいてー」

凛ママ「うるせぇえええ!!」

14: 2015/12/19(土) 17:10:19.44 ID:/UNCVNho0.net
五月。

凛ママ「なんとか別の、なんか知らない一年生がやってくれる事になったか……」

花陽ママ「あはは、でも、やってみてもよかったんじゃない?」

凛ママ「嫌だよ、そんな事してて、遊ぶ時間とか減るのも嫌だし」

凛ママ「生徒会ってのは模範生がやるようなもんだろ」

花陽ママ「……確かに、模範になるような生徒ではないね」

凛ママ「だろ」

凛ママ「私はそういう感じで。さっ、帰ろう、ついでに途中でどっかよって行こうぜ」

花陽ママ「そうだね」

~~~

花陽ママ「そういえば、二年生には特別行事があって、他校と一緒に」

花陽ママ「山に行くんだって」

凛ママ「……山?なんで?」

花陽ママ「わかんない。理事長曰く、登山によってたくましい心が、なんとか」

凛ママ「それ本人が登山したいだけじゃねーの?」

花陽ママ「まあ、登山とは言ってもせいぜい1200mだってさ」

花陽ママ「……女子には辛いけど」

凛ママ「ふーん……いつ?」

花陽ママ「多分来月かな……」

凛ママ「まあ、授業じゃないなら、なんでもいーや」

凛ママ「遭難とかするなよ?」

花陽ママ「しないよ~、だってみんな決まったルートを固まって行くんだから」

凛ママ「それもそうか」

15: 2015/12/19(土) 17:16:25.05 ID:/UNCVNho0.net
~~~

『えー、では皆さん、怪我のないように、そしてふざける事なく、山を登りましょう』

ハーイ

花陽ママ「×○□高校が来てるね、男子校の」

凛ママ「並ぶと一個の学校の生徒達って感じだな」

モブ『うわあ、あの人かっこよくなーい?ちょっと話してきたら?』

モブ『いやいや、無理無理。あんた行きなさきよ』

凛ママ「燃えてるな、あいつら」

花陽ママ「普段、男子見ないからね……」

花陽ママ「運命の出会いを求めて、ちょっと気分が踊っちゃうのかもね」

凛ママ「なんだそりゃ……」

16: 2015/12/19(土) 17:25:45.34 ID:/UNCVNho0.net
~~~

花陽ママ「うう、足元が安定しない……」

凛ママ「昨日は雨だったからなぁ、滑るな……」

凛ママ「滑るなよ?」

花陽ママ「滑んないよ!」

凛ママ「うおー、すっごい坂だな……」

花陽ママ「ここから滑り落ちたらひとたまりもないね……」

凛ママ「ていうか氏ぬよな」

花陽ママ「たぶん……」

~~~

???『……』

モブ男『うわ、やべぇやべぇ、超ヌルヌルして滑るわぁ……』

モブ男B『地味に辛いな……』

モブ男『ていうか、女子高と合同なのに、別々に道行くんじゃ、意味ないぜ……』

モブ男B『だよなぁ……ちょっと話せると思って期待したのにな……』

モブ男『うう……いやいいさ、俺たちには友情があるからな!』

モブ男『そうだろ!?星空!』


凛パパ(17)『……』コクッ

モブ男B『よっしゃー!いくぞ!どんどんな!』オラララ

凛パパ『……』マア、アワテルナヨ

ツルッ

凛パパ『……!』

ズザザザッーー!!

モブ男『!! お、おい、やばい!星空が落ちた!!』

モブ男B『は、はあ!?なんだと』

モブ男『急かしちまったから……!』

モブ男『おい、先生呼べ!このままじゃ、星空が!』

17: 2015/12/19(土) 17:27:38.82 ID:/UNCVNho0.net
※少し出かけるので再開は……7時くらいに?なります※

18: 2015/12/19(土) 17:27:39.02 ID:/UNCVNho0.net
※少し出かけるので再開は……7時くらいに?なります※

22: 2015/12/19(土) 19:16:26.26 ID:/UNCVNho0.net
ギャー!ホシゾラー!

凛ママ「星空ぁ?まだ昼間だってのに」

花陽ママ「でも、なんだか騒ぎが大きい気が……」

『大変、今日合同の男子校の生徒がこの坂道から落ちたって……』

花陽ママ「えっ……!?」

凛ママ「ここを……!?」

凛ママ「さすがにまずいだろ……どうなるんだ、これ」

花陽ママ「……中止だろうね、その男子生徒を救助しないと……」

凛ママ「ばっか、私達には何もできねーよ」

花陽ママ「わかってるよ…… 」

『……みんなー!一度戻れー!ゆっくり引き返すんだー!』

花陽ママ「……だってさ。……気をつけて戻ろう」

凛ママ「ああ……」

ブーン

凛ママ「――うひゃあ!?スズメバチっ、って、あ」ツルッ

花陽ママ「!!」

凛ママ「えっ」



凛ママ「う、うわああああああああ!?!?」

23: 2015/12/19(土) 19:37:02.51 ID:/UNCVNho0.net
ズザザザザッーー!!!

花陽ママ「っっ!!!」

花陽ママ「先生ぇッ!!早く来てぇ!!!」

~~~

凛ママ「うわああああ!!??」

ズザザッ、ベキ、ジュザーー!!

凛ママ「うぐっ!?」

ドムッ

『……!??』

凛ママ「う、ううーん……いっででで……」

凛ママ「……ん?」

凛パパ「……」

凛ママ「うおわぁ!?びっくりしたぁ!?」

凛パパ「……」クラクラ

凛ママ(……そうか、こいつが下敷きになったから、『くそ痛い』で済んでんのか……)

凛ママ「……大丈夫か?」

凛パパ「……」コクッ

凛パパ「……」

凛ママ「え?私?私はな、あんたが居なかったらおっ氏んでたかもしれないけど……」

凛ママ「……もしかして、落ちた男子生徒って、あんたか?」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「頑丈なんだな、あんなところから落ちて……大した傷がないとか」

凛パパ「……」

凛ママ「だーから、私は……え、足?」チラッ

グリンッ

凛ママ「……」

凛ママ「おっ、折れてるじゃん……気づかなかった……」

凛パパ「……」

凛ママ「アドレナリンが、は、なに?んな事いいから、わかんないし」

凛ママ「いててて……」

24: 2015/12/19(土) 19:45:32.65 ID:/UNCVNho0.net
凛パパ「……」

凛パパ「……」ヌギッ

凛ママ「……ってはあ!?なんで急に脱ぎ出してんだよ!着れ!」

凛パパ「……」

凛ママ「い、いや、こっち来んな変態!」

凛パパ「……」キュッ

凛ママ「いっつ……」

凛パパ「……」ガマン

凛ママ「……ああ。固定してくれたのか……」

凛ママ「……ありがと」

凛パパ「……」ウン

~~~

凛ママ「……さて、どうする、今から」

凛ママ「こんなところ、いつ助けが来るかなんて、わからないぞ……」

凛パパ「……」

凛ママ「あ、なに? って、きゃっ!?」ヒョイッ

凛パパ「……」オヒメサマダッコー

凛ママ「いや、ちょ、なに……?」

凛パパ「……」

凛ママ「移動するのか……?迷わないか?」

凛パパ「……」

凛ママ「大丈夫って……本当かよ」

25: 2015/12/19(土) 19:54:01.95 ID:/UNCVNho0.net
凛パパ「……」ガサガサ

凛ママ「うえっ、ぺっぺっ、口ん中にちっちゃい虫はいった……」

凛パパ「……」ガサガサ

凛ママ「……あんた、名前は?」

凛パパ「……」ホシゾラ

凛ママ「星空……?すごいな、そんな名字があるのか」

凛パパ「……」

凛ママ「……」

凛ママ(……考えてみると、すごいな、なんだこのシチュエーション)

凛ママ(崖から落ちて他校の男子に助けられてお姫様だっこされてるって……)

凛ママ「……」

凛パパ「……」ガサガサ

凛ママ(……指切れてるじゃねぇか)

凛ママ「ん」チュパ

凛パパ「……?」

凛ママ「あ」

凛ママ(いっけね、つい、いつものノリで……)

凛ママ「いや、ほら、指から血がな!?出てたんだよ!」

27: 2015/12/19(土) 20:05:11.99 ID:/UNCVNho0.net
凛ママ「わかれボケぇ!!」

凛パパ「……」コクコク

凛ママ(ああもう、なんなんだよ……)

凛パパ「……」ガサガサ

凛ママ「……」

凛パパ「……」

凛ママ「……なあ」

凛ママ「あえて言うけど、言ってやるけど」

凛ママ「……迷ったな?」

凛パパ「……」ダラダラ

凛ママ「こんにゃろう!」

凛ママ「……もう」

ポッ、ポッ、ツン、ポツ、ポツ……

凛ママ「……ん?」

凛パパ「……」

凛ママ「雨が……」

凛パパ「……」

ザザッー……

凛ママ「や、やばいってこれ、どっか、どっかに雨宿り出来そうなとこ探せ……」

凛パパ「……」コクコク

凛ママ「うう、さみぃ……」ブルブル

ザザッー……

~~~

凛ママ「……!お、おい、あそこに洞穴みたいなのがあるぞ……」

凛ママ「行こう……」

凛パパ「……」ザッザッザッ……

凛ママ「はあ、はあ、はあ……」

凛ママ(……くそっ、やばいな、体の寒気が……)ブルブル

凛パパ「……」

29: 2015/12/19(土) 20:18:42.88 ID:/UNCVNho0.net
※ご飯食べてくるのでちょっとだけ落ちます。

携帯電話は持ち込み禁止っていう考えでした。そうですね、まだ復旧してない……ですよね?※

33: 2015/12/19(土) 21:06:11.88 ID:/UNCVNho0.net
~~~

凛ママ「……」ハアハア……

凛パパ「……」

凛ママ「……」バタンッ

凛パパ「……!」

凛ママ「……」グッタリ

凛パパ「……」オロオロ

凛ママ「……」

凛パパ「……っ!」ギュッ ダキシメー

凛ママ「……」

凛パパ「……」ギュッ

凛ママ「……」

34: 2015/12/19(土) 21:19:30.63 ID:/UNCVNho0.net
『酷く体が冷えていた』

『どうすれば、初めてあった彼女を助けられるかを考えた』

『でもその時、慌てていた』

『だから、抱きしめて、暖をとることくらいしか、思いつかなかった』

『体だけは丈夫だった自分は、大丈夫』

『だからせめて名前も知らないこの少女だけは、助けてあげたかった』

『助けがくる気配もなかった』

『来るまで、彼女を抱きしめていた』

『助けが来ると信じながら、抱きしめていた』

~~~

凛ママ(……)

凛ママ(……なんだ)

凛ママ(……誰だ……誰の温度だ)

凛ママ「……」パチッ

凛パパ「……」ギュゥッ

凛ママ「……っ!?なあ、ちょ、……!?」

凛パパ「……」ギュゥッ

凛ママ「お、おい、星空……」

凛パパ「……」ギュゥッ

凛ママ(……聞こえてるのか?)

凛ママ「……」

凛ママ(……でもこの暖かさは)

凛ママ「……」

凛ママ(安心するんだな……)

36: 2015/12/19(土) 21:39:00.15 ID:/UNCVNho0.net
凛ママ「……」ギュッ

凛パパ「……」

~~~

『……おーい、いるかー!』

凛パパ「……!」

『返事をしろー!!』

凛パパ「……!……!」

『……! そこにいるのか?!』

『今行く、待っててくれ!』

~~~

モブ男「うおおおお星空ぁぁあ!良かったァ!!生きててぇ!!」ウワーン!

モブ男B「俺たち星空がマジで星空になっちまったかと心配で……」ウッウッ

凛ママ「……」スースー

モブ男「……ところで星空。その背中の子は?」

凛パパ「……」カクカクシカジカ

モブ男B「なるほど、その子もだったのか……」

花陽ママ「――あぁぁぁあぁああ!!」ビエーン

モブ男「うわっ、なんだ!?」

花陽ママ「よかったぁぁあ帰って来てくれてぇ……」ビエーンポロポロポロ……

凛ママ「……んっ」パチッ

花陽ママ「起きた……?」

凛パパ「……」

凛ママ(……あれ、私……)

『……でも、この暖かさは……安心するんだな』

凛ママ「……………………」サッー

凛パパ「……」

凛ママ「うわあああああぁぁぁあぁああ!?」バキッ

凛パパ「……!?」バキッ

43: 2015/12/19(土) 22:16:15.85 ID:/UNCVNho0.net
凛ママ「……」

凛パパ「……」ジンジン

凛ママ「……あの」

凛ママ「その……」

凛ママ「殴ってごめんな……?」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「……えと」

凛ママ「……ありがとな」

凛パパ「……」コクッ


花陽ママ(うわぁお、とってもレアな光景だよ……)

花陽ママ(生徒会長達に見せてあげたい……)

~~~
登山終了。帰宅中。

凛ママ「あてて……」

花陽ママ「じゃあ、また……学校で」

凛ママ「ああ……つっても、今からは病院だけどな」

花陽ママ「折れてるんだってね……大丈夫?」

凛ママ「なぁに、いたいけど、大丈夫だ」

花陽ママ「そっか……」

凛ママ「じゃな」

44: 2015/12/19(土) 22:17:45.22 ID:/UNCVNho0.net
凛祖母「大丈夫?」

凛ママ「ああ、やっぱり骨折だけだったから、大したことないよ」

凛祖母「そう。でも安静にしてるのよ」

凛ママ「ああ……ちょっと、外の空気吸ってくる」

凛祖母「ええ。冷やしすぎないように」

~~~

凛ママ「ふう……」

凛ママ(……)

凛ママ(……星空、か)

凛ママ「……って、なんだよ、なんで今……関係ないだろ……」

凛ママ「……」

凛パパ「……」ガチャ

凛パパ「……」タダイマ

凛ママ「………………」

凛ママ「!?」

凛パパ「……!」

凛ママ「お前家隣かよォ!?」

45: 2015/12/19(土) 22:25:49.74 ID:/UNCVNho0.net
凛ママ「……」

凛パパ「……」

凛ママ「……あ」

凛ママ「そうだ、私、お前……星空に上着借りてたんだったな……」

凛ママ「明日でいいか?洗うからさ」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「……」

凛パパ「……」

凛ママ「……んー!あーもう!!」

凛ママ「じゃあな!!」バタンッ

凛パパ「……?」

~~~

凛ママ「……」ボフッ

凛ママ「なんなんだよ……」

55: 2015/12/19(土) 23:03:48.17 ID:/UNCVNho0.net
凛ママ「別に気になるとかそんなんじゃないし」

凛ママ「べっつに何にも思ってないし!」

凛ママ(誰に言ってるんだ私は……)

凛ママ(はあ……)

~ーー

花陽ママ「おはよう」

凛ママ「うーい、おはよう……」ヨイショッ

花陽ママ「松葉杖って大変?」

凛ママ「ちょっと歩きにくいわな、そりゃ」

花陽ママ「あ、鞄持っててあげる」

凛ママ「ああ、さんきゅ」

ガチャ

凛パパ「…」イッテキマス

凛ママ「!」

花陽ママ「あれ、あなた確か、登山の時の……」

凛ママ「行こうぜ」

花陽ママ「え?でも」

凛ママ「い い か ら」

花陽ママ「う、うん……」

56: 2015/12/19(土) 23:10:59.62 ID:/UNCVNho0.net
ーーー

ことりママ「へえ、そんな事があったの」

花陽ママ「はい。でも、今朝あった時、何故か避けてた気がしたんです」

真姫ママ「それはもうアレよ」

真姫ママ「恋の始まりよ」

花陽ママ「ええっ!?」

ことりママ「あの子がそんな……って思うかもしれないけど、そんなあの子が好きになっちゃうような出来事が、あったのかもしれないわよ?」

花陽ママ「な、なんと」

ことりママ「恋ってそんなものなのよ……たぶんね」

花陽ママ「……そうなんですかね」

真姫ママ「まあ、違うかもしれないし、そうかもしれない……でももし、あの子が、あなたにそれを打ち明ける様な事があったときは」

真姫ママ「応援してあげなさい」

花陽ママ「……はい」

62: 2015/12/20(日) 07:15:09.75 ID:z9/1oOPh0.net
8月。

凛ママ「今年もきたぜ、夏が!」

凛ママ「どこへ行く?そう、海だ!」

凛ママ「ってわけで、行くぞ!」

花陽ママ「……いきなり朝っぱらから家に怒鳴りこんで来て」

花陽ママ「はっきり言ってとっても迷惑なんだけど……」

凛ママ「もう朝だし、起こしてやろうと思って」

花陽ママ「まだ五時じゃないの……」

花陽ママ「っていうか、なんで入ってこれたの……?」

凛ママ「事前に、もう先に合鍵もらってた」

花陽ママ「はあ……」

花陽ママ「もう少し寝かせて……」

凛ママ「えー」

花陽ママ「せめて7時にして……」

凛ママ「むー、わかったよ。じゃあ7時にもう1回くるわ」

花陽ママ「んー…」

67: 2015/12/20(日) 09:27:19.69 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「うー寒い寒い。……ん?」

凛パパ「……」タッタッタ

凛ママ「早いな……なにしてんだ?」

凛ママ「……大会?なんの……陸上。へぇ、陸上部なのか」

凛ママ「いつあるんだ?」

凛パパ「……、…」

凛ママ「へえ、もうすぐじゃねーか」

凛パパ「……」。

凛ママ「……は?なんだよ、日付なんて聞いてないだろ」

凛パパ「……?」

凛ママ「自分でも分からないって……なんだよそれ」

凛パパ「……」

凛ママ「えっ……ん……そうだな。気が向いたら、行ってみてもいいぞ」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「じゃ、頑張れよ」

68: 2015/12/20(日) 09:27:31.97 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「うー寒い寒い。……ん?」

凛パパ「……」タッタッタ

凛ママ「早いな……なにしてんだ?」

凛ママ「……大会?なんの……陸上。へぇ、陸上部なのか」

凛ママ「いつあるんだ?」

凛パパ「……、…」

凛ママ「へえ、もうすぐじゃねーか」

凛パパ「……」。

凛ママ「……は?なんだよ、日付なんて聞いてないだろ」

凛パパ「……?」

凛ママ「自分でも分からないって……なんだよそれ」

凛パパ「……」

凛ママ「えっ……ん……そうだな。気が向いたら、行ってみてもいいぞ」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「じゃ、頑張れよ」

69: 2015/12/20(日) 09:28:33.78 ID:z9/1oOPh0.net
ママ「うー寒い寒い。……ん?」

凛パパ「……」タッタッタ

凛ママ「早いな……なにしてんだ?」

凛ママ「……大会?なんの……陸上。へぇ、陸上部なのか」

凛ママ「いつあるんだ?」

凛パパ「……、…」

凛ママ「へえ、もうすぐじゃねーか」

凛パパ「……」。

凛ママ「……は?なんだよ、日付なんて聞いてないだろ」

凛パパ「……?」

凛ママ「自分でも分からないって……なんだよそれ」

凛パパ「……」

凛ママ「えっ……ん……そうだな。気が向いたら、行ってみてもいいぞ」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「じゃ、頑張れよ」

70: 2015/12/20(日) 09:28:41.39 ID:z9/1oOPh0.net
ママ「うー寒い寒い。……ん?」

凛パパ「……」タッタッタ

凛ママ「早いな……なにしてんだ?」

凛ママ「……大会?なんの……陸上。へぇ、陸上部なのか」

凛ママ「いつあるんだ?」

凛パパ「……、…」

凛ママ「へえ、もうすぐじゃねーか」

凛パパ「……」。

凛ママ「……は?なんだよ、日付なんて聞いてないだろ」

凛パパ「……?」

凛ママ「自分でも分からないって……なんだよそれ」

凛パパ「……」

凛ママ「えっ……ん……そうだな。気が向いたら、行ってみてもいいぞ」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「じゃ、頑張れよ」

71: 2015/12/20(日) 10:04:39.24 ID:z9/1oOPh0.net
※主です。どうにも変な事になったので、パソコンから書き込みますね※

73: 2015/12/20(日) 10:14:27.70 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「…」

凛ママ「おーい!起きろ!」ガシガシ

花陽ママ「ん、おはよう…もう行くの?」

凛ママ「ああ、そりゃな」

花陽ママ「元気だね…」

花陽ママ「ところで」

凛ママ「ん?」

花陽ママ「となりの星空君と、なに話してたの?」

凛ママ「えっ」

花陽ママ「大会、見に行くの?」

凛ママ「おまっ…」

花陽ママ「ふふふっ」

74: 2015/12/20(日) 10:33:21.83 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「き、気が向いたらな…」

花陽ママ「ふふ、そっか…じゃあ、少し準備してから、出発しようか」

凛ママ「ああ」

~~~

凛ママ「ついたー!」

花陽ママ「ふう…ん?」

凛ママ「さっそく行こうぜ!」

花陽ママ「う、うん」

花陽ママ(あれは教えるべきなのかな…?)

ファイ、オーファイ、オー!

モブ男「あーーーつらいいいいいい」

モブ男B「砂浜ダッシュとかやるって言い出すとかアホかよあの顧問…」

凛パパ「……」ハアはあ

花陽ママ(あはは…)

75: 2015/12/20(日) 10:39:45.02 ID:z9/1oOPh0.net
※出かけるので、しばらく落ちます。それと、今後の展開で、凛ママから告白するのか、凛パパから告白するのかど~しても迷ってるので、どちらかを書き込んでくれると。助かります。いってきます※

89: 2015/12/20(日) 16:20:43.55 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「おーい、何してんだ?」

花陽ママ「ううん、なんでもない」

凛ママ「んー。ビーチバレーやろうぜ」

花陽ママ「うん」

~~~

凛ママ「ふはー!もう腕あがんねー!」

花陽ママ「疲れたね……そろそろご飯にしよう。今日は、あそこで何か食べよ」

凛ママ「んー?どこ?」

花陽ママ「海の家」

凛ママ「そうだな……何にしようかな」

凛ママ「私あの具のない海の家特有のカレー結構好きなんだよな。カレーにするか」

花陽ママ「私はそうめん」

凛ママ「そうと決まりゃ、早く行こうぜ。混んだら面倒だし」

~~~

凛ママ「と思ったけどもう結構混んでるな……」

花陽ママ「どこか、2人だけでも座れる場所……」

凛ママ「んー……あ。あそこ、ちょうど二人分くらい、空いてる?」

花陽ママ「あ、本当だ。あそこにしよっか」

凛ママ「おう」

凛ママ「……なあ」

凛ママ「あそこにいるのは星空のようだが……?」

花陽ママ「……そ、そうだね」

凛ママ「なんでいるんだよ!」

花陽ママ「さ、さあ……」

花陽ママ「……でも、よくわかったね。あれが星空君って」

凛ママ「え゛」

花陽ママ「というか、星空君がいて、なにか問題があるの?」

凛ママ「い、いや、別に?」

花陽ママ「じゃあいいね。座らせてもらおうか」

凛ママ「ちょちょちょい待って!」

90: 2015/12/20(日) 16:31:43.48 ID:z9/1oOPh0.net
花陽ママ「なに?」

凛ママ「いや、別に……」

花陽ママ「……」

~~~

凛パパ「……」モグモグ

凛ママ「……」モグモグ

モブ男「いやー偶然もあるもんっすねー」

モブ男B「ていうか完治早いね」モグモグ

凛ママ「あ、ああ……」

花陽ママ「……そういえば、皆さん、近々大会があるんですよね?」

凛ママ(!?)

モブ男「うん、あるけど……それが?」

花陽ママ「いえ、見に行こうかなっーって言ってたんですよ」

花陽ママ「この子が」

凛ママ「はあ!?」

モブ男「へえ、そうなんだ……」チラッ

モブ男「星空とか見所だと思うよ。こいつ、こう見えて部長なんだよ」

花陽ママ「そうだったんですか!」

花陽ママ「だって」

凛ママ「なんでいちいち私に振るんだ……」

凛パパ「……」モグモグ

93: 2015/12/20(日) 17:15:16.03 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「……」

凛ママ(食べた気がしねぇ……)

凛ママ「……うがー!!」

凛ママ「おいっ、競争だ!あの岩までな!!」

花陽ママ「えっ、急になにさ」

凛ママ「スタートぉ!!」バシャッーン

花陽ママ「わわわっ、まって~!」バシャン


凛ママ「ハア、ハア、ハア……」バシャバシャ

凛ママ(なんなんだ、本当に……)

凛ママ(私はそんなんじゃねぇだろ……)

凛ママ「ぷはっ!」

凛ママ「……なんだ、あいつ、まだあんなところか」

凛ママ「ははは……」

ピキッ

凛ママ「ん?」

凛ママ「いっつ……!?」

凛ママ(やべぇ、足つった……!)

94: 2015/12/20(日) 17:24:18.71 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ(くそ、こんなところで……!?)

凛ママ(おちつけ、片足だけなら、まだなんとか……)

ピキッ

凛ママ「………………」

凛ママ(りょ、両足つったあ!!やばい、本当にやばい!)

凛ママ「うあ、し、沈む……がふっ」バシャバシャ


花陽ママ「……あれって……はしゃいでるんじゃ……ないよね?」

~~~

モブ男「ははは……ん?」

モブ男B「どうした」

モブ男「いや、あれ……あれ?!あの子、なんか……溺れそうになってね?」

モブ男「え……マジじゃねぇか、しかもさっきの!」

モブ男「ちっ、ちょっと助け……」

ビュンッ

モブ男「え」

~~~

凛ママ「あぷっ、んご、くそっ……」バシャバシャ

凛ママ(……みっともねぇ)

凛ママ(こんな……こんな事……)

凛ママ「……く、そ……」チャプン……


花陽ママ「!! た、助けなきゃ……」

バシャシャシャシャッ!!!

花陽ママ「え」

モブ男「は、はええええ!?」

モブ男B「あいつ、あんなに泳ぎ早かったかぁ!?」

モブ男「星空ァ!!!いけぇえーー!!」

凛パパ「……!」バシャシャシャシャ

95: 2015/12/20(日) 17:30:18.45 ID:z9/1oOPh0.net
水中~

凛ママ(水、大量に飲んじまった……)

凛ママ(……ああ)

凛ママ(氏ぬかもな……)

凛ママ(……なんか、私も)

凛ママ(恋とか、してんのかなとか思ってたけど……)

凛ママ(どうでもよくなっちまった……)

凛ママ「かフッ……」コポッ……

~~~

凛パパ(……!)

凛パパ(! ……、……!!)

ガシッ

凛パパ(……)

コポポポッ……

バシャッン!!

凛パパ「……!」ブハッー

凛ママ「……」グッタリ

花陽ママ「ああ、あ、ありがとう!星空君!」

凛パパ「……」フルフル

花陽ママ「え……まだ安心は出来ない……そうだよね」

花陽ママ「早く、浜辺に!」

96: 2015/12/20(日) 17:44:44.51 ID:z9/1oOPh0.net
ザワ……ザワ……

花陽ママ「あああ……」

凛ママ「……」グッタリ

モブ男「こ、こういう時は、どうすりゃいいんだ……」

モブ男B「じ、人口呼吸とか?」

凛パパ「……」

花陽ママ「あの……お願いします」

凛パパ「……?」ジブン?

モブ男「そうだな……お前がやれ」

凛パパ「……」

凛ママ(……)

凛パパ「……」スッ……

凛ママ「……」

凛パパ「………………」ドキッ

凛ママ「うっ」

凛パパ「!」

花陽ママ「!」

凛ママ「……ん」パチッ

凛パパ「……」目の前

凛ママ「……」

凛ママ「う、うわぁあぁあぁあぁあぁあ!!??」バキィッ!!

凛パパ「!?!?」バキィッ!!

97: 2015/12/20(日) 17:54:11.65 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「ごめん、マジごめん……」

凛パパ「……」ジンジンヒリヒリ

凛ママ「……また助けてくれたんだよな?」

凛パパ「…」

凛ママ「……なあ、訊いてもいいか」

凛ママ「……なんで助けてくれたんだ?」

凛パパ「…………」ワカラナイ

凛ママ「……そうか」

凛パパ「…」デモ

凛ママ「ん?」

凛パパ「………………」

『たぶん、君だったから、だと思う』

凛ママ「……はっ」

凛ママ「なんだよ、それ、わけわかんねー……」

凛ママ「……お前は優しいからよ。多分、誰にでも、そう思えちまうんだよ」

凛ママ「……ばーか」

凛ママ(……ああ)

凛ママ(……私……たぶん今……すげぇにやけてる)

凛(……はあ、バカみてーだな……私……私は……)

凛(ちょっと、助けられただけ、なのに……)


凛ママ(星空の事……好きだ)

100: 2015/12/20(日) 18:03:22.30 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「……あのさ」

凛パパ「……?」

凛ママ「……」

凛ママ「……大会、頑張れよ」

凛ママ「見に行くから」

凛パパ「……」コクッ

~~~

花陽ママ「いっぱい遊んだねぇ、ハプニングはあったけど」

凛ママ「そうだな……」

花陽ママ「……ところでさ」

花陽ママ「実際、星空君のこと、どう思ってるの?」

凛ママ「ふあっ!?な、なんだよ急に!」

花陽ママ「ううん……だって、さっきからさ」

花陽ママ「すっごい、女の子の顔になってるよ」

凛ママ「なんだよ、普段私は女の顔じゃねーみたいな言い方」

花陽ママ「ふふふ」

凛ママ「べつに、なにも……」

花陽ママ「知らないだろうけど、さっき浜辺でさ、二人で話してる時」

花陽ママ「あなたは、口に出した気はなかったかもしれないけど」

花陽ママ「星空の事好きだって、聞こえてたよ?」

凛ママ「えっ!?うそ、やだ、本当に!?」

花陽ママ「……………………」

凛ママ「あ」

花陽ママ「う、嘘だけど……その……」

凛ママ「こ、殺せー!!いっそ頃してくれー!!!」

113: 2015/12/20(日) 20:02:15.10 ID:z9/1oOPh0.net
花陽ママ「あはは……」

凛ママ「うあうあうう…………」カアァッ

花陽ママ「でも、いいと思うよ」

花陽ママ「好きなら、好きで」

凛ママ「……でも」

凛ママ「へんだろ、私みたいなのが……」

花陽ママ「女の子は恋するもんなのだ」

凛ママ「恋するもんなのか……」

花陽ママ「うん。で、どうするの」

凛ママ「なにが?」

花陽ママ「いや、星空君」

花陽ママ「告白とかするの?」

凛ママ「どきゅぁぃあぁあ!!」

花陽ママ「!?」

凛ママ「いや、そんな……告白とか……」

凛ママ「かゆっ!背中かゆっ!!」

114: 2015/12/20(日) 20:05:26.84 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「むずがゆい……」

花陽ママ「じゃあしないの?」

凛ママ「……………………」

凛ママ「……そんなの、わかんねぇよ……」

花陽ママ「……」

凛ママ「こんな事、初めてなんだし……」

花陽ママ「……だろうね」

凛ママ「……好きってなんなんだ」

花陽ママ「……私にはわかんない」

凛ママ「それは、あなたが今一番知ってるんじゃない?」

116: 2015/12/20(日) 20:19:56.25 ID:z9/1oOPh0.net
花陽ママ「……とりあえず、次会えるのは、例の大会の時でしょう?」

花陽ママ「行くんでしょ?」

凛ママ「……行く」

花陽ママ「ん。じゃあ、その時に」

花陽ママ「想いを伝えるのもいいんじゃない?」

凛ママ「えっ……」

花陽ママ「誰かに先を越される前に、伝えるのがいいと思うよ?」

凛ママ「で、でも……」

凛ママ「大会って5日後だぞ……?」

花陽ママ「うん」

凛ママ「って、っていうか、あいつと会って、まだそんなに経ってないぞ……?」

花陽ママ「一目惚れってあるでしょ?」

凛ママ「一目惚れじゃねーし!」

花陽ママ「じゃあどんな理由で好きになったの?」

凛ママ「ふえっ!?」

117: 2015/12/20(日) 20:54:46.64 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「ど、どんなって……」

花陽ママ「あるでしょ?」

凛ママ「……」

凛ママ「うるさいっ!うるさいうるさい!聞くなぁ!!」

花陽ママ「あなたのほうがうるさいよ……」

凛ママ「……だって」

凛ママ「そんなの答えられるわけ無いだろ……」

花陽ママ「……ふふ」

凛ママ「なんだよ……」

花陽ママ「ううん、なんでもない」

118: 2015/12/20(日) 21:33:30.67 ID:z9/1oOPh0.net
花陽ママ「でも、頑張ってね」

凛ママ「なにを……」

花陽ママ「星空君の事、諸々」

凛ママ「……う、うん」

花陽ママ「星空君と知り合って、五ヶ月……ファイトだよ」

凛ママ「……」

~5日後~

凛ママ「……来てしまった」

ワーワーワー

凛ママ(……あいつ、どこにいるんだ)

凛ママ(えーと、えーと……)

キャー!ホシゾラクーン!

凛ママ(ん?)

~~~
モブ女「星空くーん!かっこいいー!」

モブ女B「今日も頑張ってねー!」

凛ママ(なんだなんだ、あいつ、結構人気なのか)

凛ママ(ちょうどいいや、あの群れについて行けばあいつのところに行けるな)

凛ママ「ちょっとすみませんねー」


モブ女「は?なによあんた。邪魔しないでくれる?」

モブ女B「星空君になにかようかしら?」

凛ママ(……)

凛ママ(こっわ)

121: 2015/12/20(日) 21:47:07.88 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「……あ」

凛ママ(いた。ユニフォーム姿だ)

凛パパ「……」グッグッ

凛ママ(柔軟してる)

モブ男「よーし星空、今日は頑張れ。お前なら、余裕のはずだ」

モブ男B「俺の分もな!」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ(……)

モブ女「……星空くーん!これうけとってー!」

モブ女B「私のもー!」

凛パパ「……」コクッ

モブ男「はは、モテモテだな星空」

凛ママ「……」

123: 2015/12/20(日) 21:50:44.39 ID:z9/1oOPh0.net
モブ男「……!」

モブ男「星空、あそこ」

凛パパ「……?」

モブ男「来てくれてるぞ、本当に」

凛パパ「……!」

凛ママ(……あ)

凛ママ(こっち見た)

モブ女「きゃー!星空君が私を見たわ!」

モブ女B「私よ!」

モブ女C「いえ私よ!」

凛ママ(私だよバーカ)

126: 2015/12/20(日) 21:59:50.81 ID:z9/1oOPh0.net
『……では、第一走者は、スタート地点についてください』

凛ママ(……あいつは短距離か)

『SET UP……GO!!』

凛ママ(なぜそこだけ英語!?)

凛ママ「って――」

凛パパ「…………」タッタッタッタッ!!

凛ママ「はやいっ……」

モブ男「よし!一回戦は楽勝だな!」

※陸上って一回戦とかって言う感じ何ですか?わかりません※

モブ男B「次もたのむぜ!」

モブ女共「きゃー!星空くーん!」

128: 2015/12/20(日) 22:12:43.35 ID:z9/1oOPh0.net
~~~

『……準決勝です。走者は準備をしてください』

129: 2015/12/20(日) 22:24:26.12 ID:z9/1oOPh0.net
凛パパ「……」タッタッタッタッ

モブ男「はっはっはっ……くっ」タッタッタッタッ

凛ママ(あの男子もなかなか早いな……)

凛パパ「……」

凛ママ「でも、やっぱり」

『1着、星空くん』

凛ママ「ははっ」

凛パパ「……」タッタッ……

凛パパ「……」ガクッ

凛ママ「!」

モブ男「星空!?大丈夫か!」

モブ男B「……やっぱり、無理してたか」

凛ママ(無理?なにがあったんだよ……?)

モブ男「お前、まだ足いてぇんだろ?」

凛パパ「……」

モブ男B「ひねってるのに……痛み止めが切れてきたっぽいな」

凛パパ「……」

凛ママ「……星空」

130: 2015/12/20(日) 22:35:40.06 ID:z9/1oOPh0.net
凛パパ「……」ダイジョウブ

モブ男「本当か?」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ(……こういう時)

凛ママ(何か、してやれないのか……私は)

凛ママ(好きな奴が苦しんでるのに)

凛ママ(……)

~~~

『……では、決勝戦です。走者は、準備をしてください』

凛パパ「……」

『SET UP』

凛ママ「……」

『GO』

ダッ!

凛パパ「……」タッタッタッ……

凛ママ(……!明らかにさっきより遅い!)

モブ男「くそ、やっぱり無茶があったか……」

モブ女「星空くーん!頑張れー!」

凛パパ「……、……」タッタッタッ……

モブ男「くへっ、優勝は俺のもんだ……!」タッタッタッタッ

凛パパ「……」ハア、ハア……

凛ママ「…………っ!!」


凛ママ「負けんじゃねぇぞォォおおお!!星空ぁぁあぁぁああ!!!!!」

凛パパ「……!」ハッ

131: 2015/12/20(日) 22:46:07.00 ID:z9/1oOPh0.net
凛パパ「……!」タッタッタッタッタッタッタッタッ!!

モブ男「な、なに!?」

モブ女「きゃー!星空くーんすごいー!」

凛パパ「…………!!」タッタッタッタッタッタッタッタッ!

凛ママ「いけぇえええ!!」

~~~

モブ男「うおお!星空ぁ、すごかったなぁ、最後の追い上げ」

モブ男B「優勝だもんなぁ、とりあえず、これでおまえは県下最強の短距離選手だ」

凛パパ「……」キョロキョロ

~~~

凛ママ「……はあ」

凛ママ「会える気分じゃない……」

凛ママ「あいつが一番になった時ありえんくらい喜んじまった……」

凛ママ「はっずかし……ん?」


モブ女「え、とね……星空くん」

凛パパ「……」

モブ女「わ、私と付き合ってください!」


凛ママ(な、なにぃぃいい!?)

132: 2015/12/20(日) 22:48:57.84 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ(……)ギリギリギリ……

モブ女「私じゃ……だめかな?」

凛ママ(だ、だめだ!!)

凛ママ(いや私が言うことじゃないけど……)

凛パパ「……」

モブ女「……返事、くれない、かな?」

135: 2015/12/20(日) 22:52:49.07 ID:z9/1oOPh0.net
凛パパ「……」

『ごめん』

モブ女「……」

凛ママ(……)ホッ

『好きな人いるんだ』

凛ママ「――」

モブ女「……そっか」

モブ女「…じゃあ、これからも……陸上、頑張ってね」

~~~

凛ママ「……」

凛ママ(……)

凛ママ(あいつ……好きな奴いたんだ……)

136: 2015/12/20(日) 22:59:48.04 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ(……)トボトボ

凛ママ(……)ポロッ

凛ママ「え、ちょ……なんで泣くんだよ、ここで……」

凛ママ(……うっ)

凛パパ「……」ミツケタ

凛ママ「うひょあ!?って星空!?」

凛パパ「……」ナンデナイテル

凛ママ「な、泣いてねーよ!別に泣いてなんか……」ポロポロッ

137: 2015/12/20(日) 23:04:07.74 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「だって……だって、おま、お前に……」

凛ママ「好きな奴いるって……知ってから……」

凛ママ「勝手に涙がでで来るんだよボケぇ!!」

凛ママ「ううううっ……」ポロポロッ

凛パパ「……!」

凛ママ「…………わ、私はっっ!!」

138: 2015/12/20(日) 23:09:47.69 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「お前の事、好きなんだよぉ!!」

凛パパ「……!!」

凛ママ「だから泣いちゃうのもわかるだろーが!ばか!」

凛ママ「わかれよ……」グスッ

凛ママ「……じゃあな」トボトボ

凛パパ「……!」マッテ

凛ママ「……なんだよ、何かようかよ……」

凛パパ「……」ギュッ

凛ママ「ふあっ!?」



凛パパ『僕は、君が好きなんだ』



凛ママ「――――」

144: 2015/12/20(日) 23:14:53.56 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「……え」

凛パパ「……」ダメカナ

凛ママ「え、いや、その、だめ、じゃ、ってか……え」

凛パパ「……」スキ

凛ママ「ば、ばか、何度も言うな……」

凛パパ「……」ヘンジ、クダサイ

凛ママ「へ、へんじ……そ、そんなの、さっきのでいったような、もんじゃん……」

凛パパ「……」

凛ママ「……ううっ」カアァッ

149: 2015/12/20(日) 23:18:49.05 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「……す、好きだ」

凛ママ「私と……付き合って……くれ」

凛パパ「……!」ギュッ

凛ママ「ひゃぁ!?だ、抱きしめるなー!」

凛パパ「……」

凛ママ「…………」ギュッ

152: 2015/12/20(日) 23:22:02.41 ID:z9/1oOPh0.net
凛ママ「……こうしてみると、お前結構でかいんだな……」

凛パパ「……」180アルヨ

凛ママ「ははっ、でかいな……私157だから差がすごいや……」

凛ママ「……」

凛ママ「……そういう、カップルってのも、いいよな?」

凛パパ「……」コクッ

154: 2015/12/20(日) 23:25:59.00 ID:z9/1oOPh0.net
凛パパ「……」肩ポンッ

凛ママ「あ……」

凛パパ「……」ドキドキ

凛ママ「……」ドキドキドキドキ

凛ママ「……背伸び、しなきゃな」

凛パパ「……」ダイジョウブ

凛ママ「…………そっか」

凛ママ「……んっ」チュ




この日。
私は、初めて恋人が出来て。
初めて、キスをした。

158: 2015/12/20(日) 23:35:37.18 ID:z9/1oOPh0.net
~~~
9月。

凛ママ「……」ポケッ〜

花陽ママ「おは……よう?どうしたのボッーとして」

凛ママ「うへへへ」

花陽ママ「!?」

〜〜〜

花陽ママ「へー!じゃあもう付き合ってるんだ!」

凛ママ「こういう時、家が隣だっていうのは、かなり嬉しいもんだな……いつでも会えるから」

凛ママ「朝も一緒に登校できる」

花陽ママ「急に素直になるね……」

凛ママ「なんか吹っ切れちゃって」

凛ママ「私も大人の階段を登っちゃったのだよ」

花陽ママ「えっ、えOちしたの?」

凛ママ「ししし、してねーよ!ばか!」

花陽ママ「だ、だよね、びびびびっくりした……」

凛ママ「自分で言っておいて恥ずかしがってるんじゃねーよ……」

161: 2015/12/20(日) 23:43:39.26 ID:z9/1oOPh0.net
〜〜〜放課後

凛ママ「じゃ、私先に行くな」

花陽ママ「うん。ばいばい」

凛ママ「わるいな」

花陽ママ「いいんだよ」

〜〜〜

凛パパ「……!」

凛ママ「悪いな、待たせたか……?」

凛パパ「……」フルフル

凛ママ「そっか?……ま、とりあえず行こう」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「……」

凛パパ「……」

凛ママ「…」

凛ママ「……ん」スッ

凛パパ「……」

凛ママ「……握ってよ、手」

凛パパ「……!」ギュッ

凛ママ「…えへへ」ギュッー

凛パパ「……」ニコッ

162: 2015/12/20(日) 23:47:54.27 ID:z9/1oOPh0.net
※今回はここまでで。そうですね、明日は花陽ママに少し重点をおいてみます。そして、それと含めて、このスレは明日で一旦終わらせて、第三部?的な新しいスレ建てます。凛ママ(18)編?です。またその時にオナシャス。寝ます。

あえて言いたい。凛ママかわい((ry※

175: 2015/12/21(月) 13:25:29.33 ID:C7BK9FlM0.net
花陽ママ「……いろいろ、頑張ってるんだなぁ……」カサッ

花陽ママ「……私も、頑張ってくるよ」ピラッ

つ『アイドルオーディション』

花陽ママ「……」

〜〜〜

花陽ママ(……ちいさいころからアイドルが好きだった)

花陽ママ(憧れて、なりたくて)

花陽ママ(でもだめで)

花陽ママ(……これが最後にしよう)

花陽ママ(……頑張ろう)

〜〜〜

凛ママ「……そういえば、お前さ」

凛パパ「……?」

凛ママ「県大会優勝ってことは、次全国じゃないの?」

凛パパ「……」うん

176: 2015/12/21(月) 13:29:28.65 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「おお、すげぇ……頑張れよ」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「絶対応援、行くから」

凛パパ「…」コクッ

凛ママ「……」

凛パパ「……」

凛ママ「……いや、なんかさ」

凛ママ「本当にお前と恋人同士なんだな、って思ってな……」

凛パパ「……」

凛ママ「……へへ」

凛ママ「ちょっと腰低くしろ」

凛パパ「……?」スッ

凛ママ「高いわ、もうちょい……いやいいや」セノビー

凛ママ「ん……」チュッ

凛パパ「……!」

凛ママ「……ははっ」

凛ママ「ほんと、大好きだぜ?」

177: 2015/12/21(月) 13:31:57.48 ID:C7BK9FlM0.net
凛パパ「……」

凛ママ「……じゃ、また明日」

〜〜〜

花陽ママ「……」

花陽ママ「ふう……」

花陽ママ「明日、か……怖いなぁ……」

花陽ママ「……いや、怖がる事なんてない」

花陽ママ「何も……ないはず」

花陽ママ「……そうだよ、ね?」

179: 2015/12/21(月) 13:40:02.25 ID:C7BK9FlM0.net
花陽ママ(……ちょっと、外の空気に当たろう……)

〜〜〜

花陽ママ「……ふう」

凛ママ「……あれ、なにしてんだ?」

花陽ママ「あ、おかえり……星空君は?」

凛ママ「ああ、アイツ、練習に戻った。休みかと思ったけど、わざわざ抜け出してたらしい」

花陽ママ「そうだったんだ」

凛ママ「……それで?どうしたんだ。そんな暗い顔して」

花陽ママ「え……」

凛ママ「なんかあったか」

花陽ママ「……」

181: 2015/12/21(月) 14:25:53.86 ID:C7BK9FlM0.net
花陽ママ「……あのね」

〜〜〜

凛ママ「ふーん……なるほど」

花陽ママ「うん……」

凛ママ「まっ、大丈夫じゃねぇの?」

凛ママ「お前可愛いと思うし、歌も上手いし」

花陽ママ「……それでも」

花陽ママ「一番って、わけじゃない」

凛ママ「そんなの、みんなそう思って……」

花陽ママ「思ってないようじゃ、だめなの……」

凛ママ「……ふぅん。じゃあ簡単な事じゃねーか」

凛ママ「自信をつけろ。これでいいだろ?」

花陽ママ「……でも」

凛ママ「大丈夫、お前ならいけるさ」

凛ママ「おまえなら、アイドル、なれると思うぞ?」

182: 2015/12/21(月) 14:32:43.77 ID:C7BK9FlM0.net
花陽ママ「……その単純さ、羨ましいや」

凛ママ「あ?馬鹿にしてる?」

花陽ママ「ううん、全然。褒めてるんだよ」

凛ママ「そうか……」

花陽ママ「……私は、確かに臆病だよ」

花陽ママ「でもね、これだけは自信を持って言えるの」

花陽ママ「アイドルへの想いは、誰にも負けないって」

183: 2015/12/21(月) 14:37:37.81 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「……そっか」

凛ママ「それだけ言えるなら、大丈夫だな」

花陽ママ「……ふふふ」

凛ママ「……じゃあ、今日は早く寝ろよ」

花陽ママ「うん……おやすみ」

凛ママ「ん」

185: 2015/12/21(月) 15:21:20.08 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「……」

凛ママ(……大丈夫かな、あいつ)

〜〜〜

『……ということですので、落選とさせていただきます』

花陽ママ「……」

花陽ママ()

186: 2015/12/21(月) 15:36:54.45 ID:C7BK9FlM0.net
花陽ママ(……やっぱり、……か)

花陽ママ(ははっ……そうだよね……やっぱり私なんかじゃ)

『……ちょっと、いいかい?』

『……はい?なんでしょうか』

『……彼女。確かに、今回選ばれた子達よりは劣るけど……光るものがある……』

『……また、来てくれると、いいんだがな』

『……そうですね』

〜〜〜

花陽ママ「……」トボトボ

花陽ママ(……あの子に、なんて言おう……)

ドンッ

花陽ママ「きゃっ、すみません……」

???「…」コチラコソ

花陽ママ「あ……」

???「……」ナニカ?

花陽ママ「あ、いえ……スタッフさんにしては、若いなぁって思っただけです……」

???「……」コクッ

花陽ママ「……19歳なんですか。……すごいですね、その年齢で……」

花陽ママ「…………やっぱり、年相応って、あるんですかね……私、16歳……と言っても、来週、17歳になるんですけど……」

花陽ママ「年の割に、無駄に童顔で……」

花陽ママ(…………私、何言ってるんだろう)

花陽ママ(……幼い方がアイドルに向いてるじゃない……支離滅裂ね……)

花陽ママ(……この人も、いい迷惑だよね……)

花陽ママ「……お仕事の途中ですよね?……邪魔してすみませんでした……失礼します」トボトボ

花陽パパ(19)「……」

188: 2015/12/21(月) 15:42:31.32 ID:C7BK9FlM0.net
花陽パパ「……」

花陽パパ「……!」

チョン

花陽パパ「……?」スッ

《学生手帳》

花陽パパ「……」イナイ

花陽パパ「……」トドケナキャ

『おーい、小泉!なにしてんだ、早く来てくれー!』

花陽パパ「……!」ハイ

189: 2015/12/21(月) 15:54:33.87 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「……あ」

凛ママ「おかえり」

花陽ママ「……!」

花陽ママ「待ってたの……?」

凛ママ「ちょっとな」

凛ママ「どうだった?」

花陽ママ「…………」ギュッ

凛ママ「え?……どうした……」

花陽ママ「……」グスッ

凛ママ「……」

凛ママ(……そっか)

花陽ママ「うぇええ……」グスッ

凛ママ「……ま、よく頑張ったんじゃないか?」

花陽ママ「……っ」ポロポロッ

凛ママ「……さみぃだろ?中はいろう」


196: 2015/12/21(月) 20:03:40.59 ID:C7BK9FlM0.net
花陽ママ「……あれ?」

凛ママ「ん?どした」

花陽ママ「生徒手帳がない……」

凛ママ「落としたのか?」

花陽ママ「そうかも……会場かなぁ……?」

凛ママ「明日行ってみるといいな」

198: 2015/12/21(月) 20:52:42.46 ID:C7BK9FlM0.net
〜会場〜


花陽ママ「……」

花陽ママ「落し物管理のブースにもなかったかぁ……」

花陽ママ「どこにあるんだろ……困ったなぁ」

花陽パパ「……!」

花陽ママ「……あ、あなたは……昨日の」

花陽パパ「……」スッ

花陽ママ「あ、それ……」

花陽パパ「……」オトシテタヨ

花陽ママ「あ、ありがとう、ございます……」

花陽パパ「……」イエイエ

『小泉ー!なにしてんだー!はやくこーい!』

花陽ママ「あ、すみません、止めちゃって……本当にありがとうございました」

花陽パパ「……」ソレデハ

花陽ママ「はい。さよなら」

〜〜〜
『これが出会いだった。』
〜〜〜

凛ママ「おー、見つかったか。よかったな」

花陽ママ「うん」

凛ママ「そいつも親切だな。わざわざ持ってたなんて」

花陽ママ「そうだねぇ、まあ、もしかしたらまた来るかも、って思ってくれてたのかな」

凛ママ「かもな」

201: 2015/12/21(月) 21:13:54.52 ID:C7BK9FlM0.net
〜12月〜

凛ママ「さて」

凛ママ「もう星空と付き合って三ヶ月なんだ」

凛ママ「クリスマスはあいつと過ごそうと思ってるんだか」

花陽ママ「うん」

凛ママ「妙に小っ恥ずかしくて誘えない……」

花陽ママ「ええ……と、さ」

花陽ママ「私に言われても困るんだけど……」

203: 2015/12/21(月) 21:37:06.27 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「……今まで、全然考えたこと、なかったからさ」

凛ママ「クリスマスを、異性と過ごす、なんて……」

花陽ママ「……」

凛ママ「どうしたらいいか、わかんねぇんだ……」

花陽ママ(……乙女になっちゃって)

凛ママ「……変に、思われないよな?」

花陽ママ「……大丈夫だよ」

花陽ママ「星空君も、あなたと過ごしたいって思ってるよ、きっと」

凛ママ「そ、そうかな……」

205: 2015/12/21(月) 21:45:15.68 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「じゃ、じゃあ、誘ってくる……」

花陽ママ「うん、頑張って」

凛ママ「おう……」

〜〜〜

ピンポーン

凛パパ「……」ガチャ

凛ママ「よ、よお。……いま暇か?」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「……あの、さ」

凛ママ「……わたし達って恋人同士じゃん?」

凛ママ「それで、その……もうすぐ、クリスマス……じゃん?」

凛パパ「……!」

凛ママ「えっと、えっと……」

凛パパ「……」イコウカ

凛ママ「……え」

凛パパ「……」クリスマス、フタリデ

凛ママ「……うん!」

207: 2015/12/21(月) 21:55:33.55 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ(……クリスマスで、2人、かあ)

凛ママ「……どこ行くかな」

凛ママ(……自分でも、不思議だな)

凛ママ(こんな……ワクワク……?)

凛ママ(いや、違うな……)

凛ママ「ドキドキしてるんだ……」

〜〜〜

12月25日。

凛ママ「……あ、来たか」

凛パパ「……」マタセタ?

凛ママ「うんにゃ、全然」

凛ママ「……行こう」ギュッ

凛パパ「……」ギュッ

209: 2015/12/21(月) 22:01:08.31 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「やっぱり、クリスマスの夜と言えば、これだよな」

凛パパ「……」ウン

凛ママ「イルミネーション……」

凛ママ「綺麗だな……」

凛パパ「……」

凛ママ「ん?なんだ?」

凛パパ「……」キミノホウガ

凛ママ「ふぁっ……はっはっは!ベベベベタな事言ってんじゃねーよ!は、ははははは!」

凛ママ(ふぁあぁあぁああああ!?!?)///

〜〜〜

凛ママ(恐ろしい……恐ろしいぞクリスマス……)

212: 2015/12/21(月) 22:17:59.47 ID:C7BK9FlM0.net
凛パパ「……」ミテ

凛ママ「うん?……」

凛パパ「……」サンタ

凛ママ「おー、本当だ。……大変だな」

凛パパ「……」アレ、ニイサン

凛ママ「えっ」

〜〜〜
カラオケ

凛パパ「……〜♪」

凛ママ「歌うまいなぁ……Mr.Children好きだなぁ」

凛ママ「よーし、私も……」

凛ママ「……〜♪」

凛パパ「……♪」ウットリ

〜〜〜

凛ママ「……うーん、結構遊んだなー」

凛パパ「……」タノシカッタ

凛パパ「……!」ソウダ

凛ママ「ん?なんだ?」

凛パパ「……」プレゼント

凛ママ「え……いいのか?」

凛パパ「……」モチロン

凛ママ「……!」

213: 2015/12/21(月) 22:25:00.79 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「……マフラー!」

凛パパ「……」ドウカナ

凛ママ「いや、ホント……」

凛ママ「嬉しい……!」

凛ママ「……ありがとう」

凛パパ「……」ドウイタシマシテ

凛ママ「……あ、でも、私何にも用意してなかった……ごめん」

凛パパ「……」イインダヨ

凛ママ「そうか……?」

凛パパ「……」キミガイレバイイ

凛ママ「…………」

凛ママ「もう……」ポフッ

凛パパ「……」ギュッ

凛ママ(……いいのかな)

凛ママ(こんなに……幸せで)

214: 2015/12/21(月) 22:32:30.48 ID:C7BK9FlM0.net
〜〜〜

凛ママ「……今日は、楽しかったよ」

凛ママ「すっごく……」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「ははっ……」

凛ママ「じゃ、ありがとな……おやすみ」

ガヂャ

凛ママ「……ん?」

ガヂャガヂャ

凛ママ「……あれ、あかない。なんで?」

凛ママ「……」ピンポーン

シーン……

凛パパ「……?」コレ

凛ママ「あれぇ……?なんだ、この紙……」ピラッ

凛祖母『お父さんと泊りがけで出かけてきます』

凛ママ「……」

凛ママ「なんじゃそりゃ……」

216: 2015/12/21(月) 22:38:10.80 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「どうするかな……」

凛パパ「……」ウチ、クル?

凛ママ「あ、本当に?じゃ、そうす……はっ」

凛ママ(こ、これは……いや、って事は……)

凛ママ(……い、いや、両親もいるだろうし、な!はははっ!まさかね!)

〜〜〜

凛パパ「……」アレ?ナンダコレ……

凛パパ祖母『明後日まで仕事で帰らない。ごめんね……ご飯はチンしてね』

凛パパ「……」

凛ママ(…………………………)

218: 2015/12/21(月) 22:43:20.60 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ(うわあぁあああああ!?!?)

凛ママ(クリスマスのよるに、ふ、二人きり、二人きり……!?)

凛ママ(あぁあぅああ、だめだ、変な事ばっかり考えちゃう……)

凛パパ「……」ドキドキ

凛ママ「……」

凛ママ(…………)

凛ママ「……風呂、借りてもいいか?」

219: 2015/12/21(月) 22:45:25.62 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ(ああああああああああああ)

凛ママ「ああああああああああああ!?!?」シャカシャカシャカ

凛ママ「ああああああああああああ!??」ゴシゴシゴシ

凛ママ「ふぁあああああああああああああ!??!」

221: 2015/12/21(月) 22:53:38.84 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「……」ポタ……ポタ……

凛ママ「…………」

凛ママ(……たぶん)

凛ママ(求められたら……)

凛ママ(断れないんだろうな……私)

〜〜〜

凛パパ「……」シャー

凛パパ「……」ゴシゴシゴシ

凛パパ「……」シャカシャカシャカ

〜〜〜

凛ママ「……あいつのパジャマ借りたけど……でかいや」

凛ママ「……」スンスン

凛ママ(……あいつの臭い……っ!!)

凛ママ「〜〜〜っ!!」ジタバタ

凛ママ「何してんだ私は……っ!」

225: 2015/12/21(月) 22:57:49.88 ID:C7BK9FlM0.net
凛パパ「……」

凛ママ「おっ、おお!?あ、上がったか……」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「…」

凛パパ「…」

凛ママ(き、気まずい!)

凛ママ「……」

凛ママ(こ、こういう時、どんな事言えば……)

226: 2015/12/21(月) 23:00:59.37 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ(〜〜ッ!!も、もういい、言っちまえ!!)

凛ママ「…………な、なあ」

凛パパ「……」

凛ママ「お前さ……私と…………その……」



凛ママ「………………え……えOちな事、したい、か……?」

232: 2015/12/21(月) 23:06:57.91 ID:C7BK9FlM0.net
凛パパ「………………!」

凛ママ「や、やっぱり忘れろ!今のぜんぶ、わすれ……ひゃっ!?」ポフンッ

凛パパ「……」オシタオシー

凛ママ「あ……」

凛パパ「……」キス

凛ママ「あ……んっ」チュッ

チュ、チュル、チュリルリ……

凛ママ「ぷはっ……」ハア…ハア……

凛パパ「……」ハア……ハア……

凛ママ「……えっと」

凛ママ「…………したい、って事……か?」

凛パパ「………………」

凛パパ「……」コクッ

234: 2015/12/21(月) 23:15:30.90 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「…………そう、か……」

凛パパ「……」

凛ママ「…………」

凛ママ「いいよ…………」

凛パパ「……!」

凛ママ「……で、でも……」

凛ママ「…………優しく、しろよ…?」

〜〜〜
凛ママ『い、いった、ぃ……んんっ!』
〜〜〜
凛ママ『あ、あ、あああ……』
〜〜〜
凛ママ『……ハッ、ハッ…………キス、して……』クチュ

〜〜〜〜〜
〜〜〜
〜〜

……。

チュンチュン…

凛ママ「……ん」パチッ

凛ママ「あれ……なんで私、裸……あっ」

凛パパ「……」zzzz

凛ママ「…………」

凛ママ(う、うぁぁあぁああぁあぅあ?!?)

235: 2015/12/21(月) 23:19:10.66 ID:C7BK9FlM0.net
凛パパ「……」パチッ

凛パパ「……」ムクリッ

凛パパ「……!」

凛ママ「……う、ううぅううう!」

凛パパ「……」ダイジョウブ?

凛ママ「ぎゃー!おま、そんなもんぶらさげてこっちくんなーー!!!」バキィッ!!

凛パパ「!?」バキィッ!!

237: 2015/12/21(月) 23:23:07.97 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「たくっ……」

凛ママ(……っていうか)

凛ママ(……本当に……そう言うことしちゃったんだな……)

凛ママ(……すっげぇ変な味したな……何がとは言わないけど)

凛パパ「……」ジンジン

凛ママ「……殴ってごめん」

凛ママ「……でも、昨日、私も痛い思いしたんだから……お相子な」

凛パパ「……」

凛ママ「……………………いやまあ、確かに…………その後……気持ちよかったけど………………」

238: 2015/12/21(月) 23:27:16.09 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「うるせえ!もう!それとこれとは話は別なんだよ!!」

凛パパ「……」

凛ママ「……」

凛ママ「……まあ」

凛ママ「またしても……いいけどさ…………」

凛ママ「……たまにな!?いつもじゃないぞ!?!?そこはわかれよ!?!!」

凛パパ「……」コクッ

凛ママ「はあ……」

凛ママ「…………とりあえず、着替えよう」

凛パパ「…」ソウダネ

240: 2015/12/21(月) 23:35:13.11 ID:C7BK9FlM0.net
凛ママ「……」

凛パパ「……」トントントン

凛ママ「お前……料理出来たのか」

凛パパ「……」カンタンナモノダケ

凛ママ「……立派な朝飯じゃん。すごいじゃん」

〜〜〜

凛パパ「……」イタダキマス

凛ママ「……うん、美味い」

凛ママ「この味噌汁とか、好きな味だな」

凛パパ「……」ヨカッタ

凛ママ「ああ」

凛ママ「……今日だけじゃなくて、毎日、こうやってお前と朝飯食えたら、いいんだけどな」

凛パパ「……」ソレッテ

凛ママ「え……?」

凛ママ「…………っ!ち、ちが、そ、そういう意味じゃない!」

凛ママ「ちがーーーう!!!ちょ、ニヤニヤすんな!照れるんじゃねぇ!」

凛ママ「あ、もう、この、うるさいばかぁあぁぁあぁああ!!」


おしまい

凛ママ(18)編に続く

241: 2015/12/21(月) 23:36:17.71 ID:P3qSZ4Hs0.net
ありがとう!最高だよ

: 凛ママ(17)「無理だわー、絶対に無理だわー」花陽ママ(17)「いや、もう二年生なんだからさ……」