1: 2016/04/22(金) 17:21:27.54 ID:25IRZLZt0
赤城「うるさいですよ」バシッ

翔鶴「うっ・・・!」

赤城「喚いても無駄です、ここには貴女と私と提督しかいません」

赤城「それに・・・満足に身動きも取れないでしょう?」ニコ

翔鶴「くっ・・・!」

提督「赤城! どうしてこんな馬鹿げたことをするんだ!」

赤城「・・・馬鹿げた・・・ですか・・・?」
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2: 2016/04/22(金) 17:25:49.67 ID:25IRZLZt0
赤城「くっふふふ・・・!」

提督「何がおかしい!」

赤城「いえ、そんな縄で縛られて動けないというのに」

赤城「提督はいつも威勢が良いんですね」

提督「誰がしたと思っている! 全部お前の仕業じゃないか!」

赤城「はい、そうですとも」

赤城「このような狼藉を働いたのはこの私です」

赤城「それが何か?」ニコ

提督「お前・・・! 気でも違えたのか!?」

赤城「それは酷いお言葉ですよ、提督」


3: 2016/04/22(金) 17:31:05.48 ID:25IRZLZt0
提督「では何故!?」

赤城「・・・・・・」

赤城「・・・少し、お遊戯を」

提督「お遊戯だと!? 馬鹿を抜かせ!」

提督「何故俺と翔鶴を縛り上げた! 言え!」

翔鶴「赤城さん!」

赤城「・・・・・・」

赤城「どうやらお二方は各々の置かれている状況が」

赤城「全く理解できていない様子ですね」

翔鶴「え・・・?」


4: 2016/04/22(金) 17:35:45.08 ID:25IRZLZt0
赤城「」チャキ

翔鶴「ひっ!? け、拳銃・・・!」

提督「そ、そんなものどうするつもりだ!」

赤城「翔鶴さん、もし貴女が撃たれたとしても」

赤城「貴女は艦娘です、多少の怪我をすれど」

赤城「氏ぬことはないはずです」

赤城「しかし、提督はどうでしょうか?」スッ

提督「っ!」

赤城「生身の人間が至近距離で銃弾を受ければ」

赤城「ただではすまないことはわかりますよね?」ニコ

翔鶴「なっ・・・!」


5: 2016/04/22(金) 17:43:18.73 ID:25IRZLZt0
赤城「カッコカリとはいえ、あなた達は契りを交わした仲・・・」

赤城「いわば夫婦です」

赤城「翔鶴さん、貴女に夫を見頃しにできる冷酷さはありますか?」

翔鶴「い、嫌ぁっ! 提督を殺さないで下さい!」

赤城「ふふ・・・その必氏な顔を見るのもまた良いものですね」

提督「赤城! 卑怯だぞ!」

提督「こんなこと、軍法会議ものだぞ!」

提督「お前もただではすまないぞ!」

提督「今俺達を解放してくれるのなら不問にしてやる!」

提督「気を確かに持て!」

赤城「・・・・・・」


6: 2016/04/22(金) 17:47:08.75 ID:25IRZLZt0
赤城「・・・私は別に解体されようと」

赤城「はたまた氏のうと構いませんよ?」

提督「何!?」

赤城「もともと艦娘としての一生を捨てる覚悟はあります」

提督「おのれぇ・・・! いい加減訳を話さないか!」

赤城「・・・・・・」

赤城「・・・翔鶴さん」

翔鶴「!」


7: 2016/04/22(金) 17:52:55.67 ID:25IRZLZt0
赤城「取引、しませんか?」

翔鶴「取引・・・?」

赤城「はい、貴女がある条件を飲むというのなら」

赤城「提督を放してあげましょう」ニコ

翔鶴「ほ、本当ですか!」

提督「翔鶴ダメだ! 赤城は正気の沙汰ではないんだ!」

提督「第一条件の内容もわからないのでは筋が通らん!」

赤城「うふふ・・・こんな切羽詰まった状況で助け船を出すというのに」

赤城「なお拒み続けますか? これほどわからない人だったとは・・・」

赤城「まぁ」

赤城「そんなところも含めて」

赤城「提督は可愛いですね」ニコ

提督「」ゾワ


8: 2016/04/22(金) 17:57:19.60 ID:25IRZLZt0
赤城「ではでは」

赤城「こうすれば・・・!」グイッ

翔鶴「うっ!」

赤城「どうですかね!」バシッ

翔鶴「うぅっ・・・!」

提督「翔鶴!」

赤城「えぇい! えぇい!!」バシィッ  バシィッ

翔鶴「嫌っ! い、痛い・・・っ!」

提督「やめろぉっ! やめてくれぇっ!」


9: 2016/04/22(金) 18:02:20.86 ID:25IRZLZt0
提督「頼む! 俺はどうなっても良いから、翔鶴は放してくれ!」

赤城「それでは条件を飲んでくれますか?」

提督「・・・その条件、翔鶴に危害は加えないんだな?」

赤城「はい、直接的な危害は」

提督「・・・わかった、翔鶴の代わりに俺が受ける」

翔鶴「て、提督!」

提督「は、早く条件を言え!」

赤城「・・・・・・」

赤城「・・・はい」

赤城「では提督」





赤城「翔鶴さんの目の前で」

赤城「私に辱めを受けて頂きましょうか」ニコ





提督「え・・・?」


10: 2016/04/22(金) 18:06:01.49 ID:25IRZLZt0
提督「な、何を・・・」

赤城「あぁ・・・まだ事の前だというのに」

赤城「興奮してなりません///」

提督「ば、馬鹿な! 俺は翔鶴とケッコンカッコカリをしたんだぞ!」

提督「お前とだなんて・・・! そんなこと、許されるはずがない!」

赤城「うるさいっ!」バシッ

提督「うぐぅっ!」

翔鶴「提督!」


11: 2016/04/22(金) 18:10:40.55 ID:25IRZLZt0
赤城「提督、貴方はただ黙って私に犯されれば良いんです」

赤城「艦娘である私に、力で及ぶとでも?」ニコ

提督「くっ・・・!」

翔鶴「嫌ぁっ! やめて下さい!」ポロポロ

赤城「ふふふ・・・! そんなにやめてほしいんですか?」

赤城「では貴女が代わりになるとでも?」ジッ

翔鶴「っ!」

提督「クソッ! 放せ! 放すんだ!」ジタバタ

赤城「ふんっ!」バシッ

提督「ぐぅっ・・・!」


18: 2016/04/22(金) 19:00:56.42 ID:25IRZLZt0
赤城「まぁ・・・貴女と交うのも悪くはありませんが」

赤城「提督を穢す方が面白いですからね」

翔鶴「赤城さん・・・どうしてこんなことを・・・!」

赤城「・・・元はと言えば、貴女の所為ですよ?」

翔鶴「え・・・?」

赤城「翔鶴さん、貴女は普段私をどうお思いで?」

翔鶴「そ、それは大変ご立派な一航戦の先p」

赤城「嘘を言いなさい」

赤城「どうせ、弓と飯しか興味のないつまらない女だと思っているんでしょう?」

翔鶴「そ、そんな!」


19: 2016/04/22(金) 19:06:15.09 ID:25IRZLZt0
赤城「私は・・・いつだって同じでした・・・」

赤城「艦だった頃も、そして艦娘としての今も・・・」

翔鶴「・・・?」

赤城「才能があるからと言って、どんどん偉くなったように錯覚して・・・」

赤城「みんな・・・みんな、私の気も知らないで・・・!」

赤城「上に立って、艦隊を率いていくことがどれほど大変なことか!」

赤城「常に期待にさらされ、勇ましい姿を演じることがどれほど辛いことか!」

赤城「貴女にわかるんですか! 翔鶴さん!」

翔鶴「・・・・・・」


20: 2016/04/22(金) 19:13:40.23 ID:25IRZLZt0
赤城「私はいつかは救われる、そう信じて今まで頑張ってきたのです」

赤城「それなのに・・・色恋沙汰の話を提督がしたとしても」

赤城「『赤城は一航戦の座に恋してる』、『飯盛り女』などと・・・!」

赤城「私を馬鹿にして、さらに翔鶴さんと恋仲になっているなんて・・・!」

赤城「羨ましかった・・・! 私は貴女達が羨ましかった・・・!」

赤城「私にだって乙女心があるのです! あっても良いじゃないですか!」

赤城「それを見せつけるようにジワジワと・・・!」

提督「赤城・・・」

翔鶴「赤城さん・・・」


21: 2016/04/22(金) 19:17:05.36 ID:25IRZLZt0
赤城「翔鶴さん、ここまで言えばおわかりですよね?」

赤城「私も・・・貴女と同じ、提督を愛していました」

提督「っ!」

翔鶴「・・・・・・」

赤城「そして、提督が私に対してそのようなお気持ちを抱いていないことも」

赤城「同時にわかっていました・・・」

赤城「全てはもう手遅れです・・・」

赤城「っ!!」グイッ

提督「うっ!」

翔鶴「提督!」


22: 2016/04/22(金) 19:21:05.62 ID:25IRZLZt0
赤城「ふふ・・・私は確かに貴女達が羨ましかった・・・」

赤城「ですが・・・徐々にその気持ちは憎しみへと変わっていきました・・・」

赤城「翔鶴さん・・・貴女が憎い・・・!」

赤城「貴女という後輩さえいなければ、もしかしたら提督と・・・!」

赤城「私から提督を奪った貴女が憎い・・・!」

赤城「あぁ憎い! 憎いのです!」キッ

提督「赤城! そんなの逆恨みだ!」

赤城「黙って下さい!」バシィッ

提督「っ・・・!」


23: 2016/04/22(金) 19:34:44.01 ID:25IRZLZt0
赤城「もはやこうなれば、翔鶴さん・・・いえ、お前の一番大切なものを穢してやる!」

翔鶴「やめて下さい! これ以上提督を傷つけないで下さい!」ポロポロ

赤城「黙りなさい! もう後には引けないんですよ!」

赤城「はははは・・・! しっかりと目を見開いて、提督が私に穢される様を見るのです!」

赤城「この身が朽ち果てようと、精神までは氏にません!」

赤城「その脳裏に私と提督の交いを焼き付け、私は永遠に生きるのです!」

赤城「翔鶴! お前は永遠に苦しむのです!」

赤城「苦しめ! 苦しんで生き続けなさい!」

赤城「ははは・・・っ! あっはははははははははは!!」ゴソゴソ

提督「や、やめろ! 翔鶴見るなぁぁぁぁぁっ!!」

赤城「はぁ・・・はぁ・・・!///」ゴソゴソ





翔鶴「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ポロポロ















春雨「///」ゴソゴソ

夕立「ぽ、ぽひぃ・・・///」モジモジ





加賀「・・・・・・」





24: 2016/04/22(金) 19:46:52.92 ID:25IRZLZt0
提督「か、加賀!?」ビクッ

赤城「えっ!?」

翔鶴「変態! 覗き魔!」

加賀「・・・提督、何をしているのかしら?」

提督「い、いや、それがだな」

提督「夕立と春雨が2人揃って寝つきが悪いって言うからな?」チラ

春雨「うっ!///」ビクビク

提督「ここは少し芝居でもしようかって・・・話になったんだよな?」チラ

夕立「う、うんうん! 今夜はグッショリ眠れるっぽい!///」


26: 2016/04/22(金) 19:57:43.84 ID:25IRZLZt0
赤城「そ、そうです加賀さん! 何もやましいことは・・・!」

加賀「随分と破廉恥な内容だったように思えるけれど?」

翔鶴「加賀さんはわからず屋です! この元トマホーク!」

加賀「・・・っ!」キッ

翔鶴「んんっ!?///」ジュン

加賀「はぁ・・・茶番も大概にしてほしいものね」

加賀「良いかしら、もう夜なんだし」

加賀「早く寝て下さい」

一同「はーい・・・」















加賀「(みんな・・・みんな楽しそうだった・・・)」

加賀「(赤城さん・・・最近は私を放っておいて、提督にちょっかいですか?)」

加賀「(翔鶴・・・あんなに赤城さんと親密そうになって・・・)」

加賀「(私は寂しい・・・私だけいつも・・・いつものけ者・・・)」

加賀「(後輩の瑞鶴は私を目の敵にする・・・)」

加賀「(茶番にしても、あんな内容にしたのは)」

加賀「(きっと、私を遠回しに馬鹿にしているのね・・・)」

加賀「(寂しい・・・羨ましい・・・)」

加賀「(そして・・・・・・)」

加賀「・・・・・・」

加賀「」チラッ





日本刀『』















加賀「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 憎 い 」ギリッ









― 続かない ―

27: 2016/04/22(金) 19:59:58.89 ID:25IRZLZt0
このままでは鎮守府が血の雨に、加賀さんは小刀の刃に紙を巻きつけて・・・

28: 2016/04/22(金) 20:25:36.31 ID:BpzyPieVo
おつ、ギャグだと思ったらホラーendで草

29: 2016/04/22(金) 21:23:01.64 ID:AeCnu1PGO
こわい……こわい

30: 2016/04/22(金) 21:43:15.23 ID:YJVlljuco
おお・・乙
話のバランス好き

: 翔鶴「嫌っ! 放して下さい!」