881: ◆zvY2y1UzWw 2013/07/10(水) 01:31:52.86 ID:KOmlQnYV0



モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ




 さて、イヴさん街に突入前の話↓を投下しちゃいます…大丈夫かな?
イヴ「頑張ってるみたいだね、乃々ちゃん」乃々「…あの、正直少し休みたいんですけど……」
882: 2013/07/10(水) 01:32:20.76 ID:KOmlQnYV0
イヴ非日常相談事務所。街が憤怒に包まれた翌日、そのドアを叩く客人がいた。

「イヴさーん、今暇かなー?」

パーカーのついた服を着た少女。完全に人間に化けたユズ…喜多見柚だ。

「はいは~い♪今は暇ですよ~」

「その言い方…今以外は暇じゃないって事?憤怒に包まれたあの街関連カナ?」

「いえ、ちょっと能力制御関連でお世話をしている子たちがいるんです~♪今は学校ですけどね~」

…その一人は昼子達と同じ学校に行っているのだが、それをユズは知らない。







----------------------------------------




それは、なんでもないようなとある日のこと。


その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
 
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

 
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。

異世界から選ばれし戦士を求める使者がやってきました。
悪のカリスマが世界征服をたくらみました。
突然超能力に目覚めた人々が現れました。
未来から過去を変えるためにやってきた戦士がいました。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。

それから、それから――
たくさんのヒーローと侵略者と、それに巻き込まれる人が現れました。

その日から、ヒーローと侵略者と、正義の味方と悪者と。
戦ったり、戦わなかったり、協力したり、足を引っ張ったり。

ヒーローと侵略者がたくさんいる世界が普通になりました。



「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
・一発ネタからシリアス長編までご自由にどうぞ。


・アイドルが宇宙人や人外の設定の場合もありますが、それは作者次第。





シリーズはここからご覧ください
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズ一覧
    




883: 2013/07/10(水) 01:32:54.89 ID:KOmlQnYV0
「あー学校かー…」

「ユズちゃんは学校に行ってないんですね~?見たところ行ってもおかしくなさそうですけど~?」

「まぁ蘭子様の所に居候するのは隠れてる間だけの予定だったから学校関連は特に記憶操作して無いからね…魔術教師もすることになっているからまだここにいる感じかなー。」

「先生をしてるんですか~こっちでも手伝ってほしい位ですよぉ♪」

そういえば神崎家の夫婦には自分は何歳の何の職業に見えているのだろうか…ニートではない…と思いたい。記憶を植え付けた昼子次第ではあるが。

「うーん、魔力管理の仕事もあるからなぁ…。保留にさせてー」

「OKだったらすぐに連絡くださいね!」

「そんなすぐには…って目的があって来たんだった!雪菜って子、大丈夫そう?」

雪菜…ルシファーに肉体を乗っ取られていた少女。ベルフェゴールの時は気にしていなかったが、さすがに知り合いが保護しているとなると気になるものだ。

885: 2013/07/10(水) 01:33:28.41 ID:KOmlQnYV0
「まだ頻繁に体調を崩してしまうみたいですぅ。自宅へ帰れるほどには回復しましたけど…一人暮らしみたいで少し不安ですねぇ…」

「そっか…」

肉体を他人のそれへ変えてしまう能力。人間の肉体への負担はかなりの物だろう。

「あ、でも雪菜ちゃん魔力を持っていましたから、簡単な魔法を教えてみました♪」

「へー…もともとなのかな?」

「少なくとも自覚はなかったみたいですね~悪魔さんに取りつかれて器ができたのか、自覚が無くても持っていたのかは判断できませんけど~」

「そこまでとなるとアタシにも判断は難しいね…まぁ魔力に善悪無し!使用者がまともなら悪魔のせいで出来た魔力でもいいんじゃない?」

「魔力管理人さんが言うと説得力がありますね~あ、そうそう…ユズちゃん、合唱魔術の事で聞きたいことが…」

「え?何かな?」

886: 2013/07/10(水) 01:34:02.38 ID:KOmlQnYV0
「ええっと…大きな建物を覆い尽くすくらいの氷魔術ってこれで大丈夫ですよね?」

イヴはある本のページを開いて見せた。書かれているのは頑丈な氷の檻で炎すら防ぐ防御魔術だ。

「アイシクルケージ…うん、これなら指定さえ間違えなければ城レベルの建物も守れるよ。…まさか、あの街に行くつもり?」

「…はい。病院が誰かの力で守られているみたいですから~♪お助けしないといけませんよね♪」

「イヴさん…合唱魔術ってことは話に聞いたお弟子さんと二人で行くつもり?危なくない?」

「いえ、5人で行くつもりです~あの子達となら大丈夫ですよ♪」

「イヴさんがそこまで言うなら強いんだろうけど…」

あの時見せてもらったイヴの力はかなりのものだ。それに魔族並…下手すればそれ以上の魔力も保持しているみたいだ。

正直加勢に行きたい。しかし、負の感情へ傾きやすい魔族である以上、あんな感情エネルギーの溜まり場へは近づかない方がいい。

「…無茶、しないでね?」

「はい♪」

今はこれだけしか言えない。

(…でも、人が危険地帯へ行くのに…アタシはどうすればいいんだろう…?)

「…!ちょっと待っててね!」

黒い闇のようなコートを纏い、水晶の杖をバッヂから元の姿に戻すとユズはいったん消えた。

887: 2013/07/10(水) 01:34:42.60 ID:KOmlQnYV0
…暫くして、ユズが再び事務所の扉を開いた。

「…えっと…アタシはあそこに行けそうにないけど…!これ、持って行って!いつか役に立つと思う!」

渡されたのは巻物のように巻かれた数枚の羊皮紙と羽ペン。そこには一種の契約が書かれていた。

『魔術管理人ユズは契約を行い、使い魔を託す。確実な信頼者     へ』

相手の名前欄はまだ埋まっていない契約書。

「…アタシの使い魔を一枚につき一体、使い捨てで召喚できる契約書を…3枚。名前を専用の羽ペンで書くとその人が所有者になるよ。」

「いいんですか~?魔法使いの私に魔族のユズちゃんが…」

「契約すれば大体許されるから大丈夫!こき使っていいよ!」

「…じゃあありがたくいただいておきますね~♪」

こうして、死神ユズはちょっと変わった形で憤怒の街に関わることになった。

888: 2013/07/10(水) 01:35:20.25 ID:KOmlQnYV0
使い魔譲与の契約書
少し魔力を流すとユズの使い魔ぷちユズを召喚・使役できる紙。
専用の羽ペンで名前を書かないと使えない。
戻すことはできないので召喚したらこき使って大丈夫。
炎・風・水を得意とするぷちユズの物がイヴに託された。
盾に使ってもいいのよ?

889: 2013/07/10(水) 01:36:52.03 ID:KOmlQnYV0
以上です
雪菜関連の事書いていたら突入していて、裕美ちゃんの過労氏を心配した結果がこれだよ!
名前欄は誰を書いても大丈夫です。こきつかってください。

890: 2013/07/10(水) 01:48:25.89 ID:lAyPV7R4o
乙乙!

常時火力不足の裕美ちゃんの過労氏が遠ざかった!
雪菜ちゃんは同じく考えてたけど変身能力を残すか魔翌力を残すか考えてぶん投げた。




【次回に続く・・・】



: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part3