にこ「3.141592……65……25……」

絵里「こら！すぐ25に逃げない！」

海未「25桁の間には25は出てきませんよ」

にこ「だったら出来るわけないじゃない！！」

海未「それを出来なきゃ私達はどうなるんですか！」

にこ「……分かってるわよ！やればいいんでしょやれば！」

にこ「3.1415926535……よし……8、…9…49…」

絵里「やり直し！」

にこ「どこよ！？どこが間違ってたって言うのよ！」

海未「13桁目の4です！そこは7です！」

にこ「大体こんなこと自体間違ってるのよ！なんで私が25桁言わなきゃスクールアイドル出来ないのよ！」

絵里「そう決まったんだからしょうがないでしょ！？」

にこ「こんなん決めたの誰！？」

海未「つべこべ言わず今はとにかく覚えてください！！！」

にこ「あーもう！3.1415923565897」

絵里「アー！！！」ﾊﾞｼｨ

にこ「っ！？…絵里あんたビンタはないでしょビンタは！！」

絵里「もう……もー！！！」

にこ「落ち着きなさいよ！！」

海未「落ち着いてられるもんですか！もうタイムリミットは近いんですよ！絵里もさすがに限界でしょう！！！」

にこ「こっちが集中できないのよ！！」

にこ「……」ﾁﾗｯ

にこ「…ああそうだったわね…逆ね………よし！」ｷﾞｯ

にこ「3.14159265358979323846…どう…？」

海未「20桁完璧です！！！もうすぐです！！！！」

絵里「エリチカからにこに愛を込めて！円周率際立ちおっOいビームあげるわ！！！」

にこ「嫌味！？！？」

海未「嫌味ですか！？」

絵里「ビビビビビ！！！！！！」

にこ「………あああ！！！どこまで言ったか忘れたじゃないのバカ！！！」ﾊﾞﾁｰﾝ

絵里「痛いチカ！やめるチカ！」

海未「20桁までですよ！！」

にこ「20桁ってどこよ！！！！！！」

海未「それは言えない約束です！！！！！」

にこ「…じゃあ………8」

海未「あぁぁぁぁぁ……………」ｹﾞﾝﾅﾘ

にこ「………ﾊｯ」

──その時矢澤に電流走る──

にこ「………語呂合わせ、語呂合わせよ！！」

海未「語呂合わせできるんですか？」

にこ「できるわ！ほら……えっと……」

にこ「さいしいごくにむごみごやくなくみにみやしろにろよみみ」

海未「分かるわけないじゃないですか！！！！」

にこ「あーもう！！！3.1415926535897932384626433！！！！……………あれ？」

海未「………はっ？……い、今……なんと………？？」

にこ「3.1415926535897932384626433……ねぇ、海未」

海未「……言え「ハラショーーーー！！！！！」すか！！！」

にこ「やった！やったわ海未！私やったわ！！！」

海未「おめでとうございます！！！これでスクールアイドル業は継続です！！！！」

絵里「ちかぁちかぁ♪」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

真姫「何の騒ぎ？」ｶﾞﾁｬ

海未「真姫！！！今、まさに今……にこが、円周率25桁を暗誦しました！！！」

にこ「私に出来ないことはないわ！！！」

真姫「3.14、それだけでいいじゃない」

「「「えっ」」」

真姫「近似値を求める問題でも3.14まであれば十分。というか普通ならπ使うからそこまで覚える必要は全くないわ」

「「「…………」」」

絵里「ほ、ほら……指令だったから……」

真姫「指令？全く下らないミッションね」

「「「…………」」」

真姫「…………」ﾋﾟﾗｯ

真姫「………3.1415926535897932384626433832795028841971、これでとりあえず40桁だけど？」

海未「………い、いいですねー」

絵里「円周率ビンビンおっπビーーーーム！！！！！」

これで勘弁してください