1: ◆yfWmR9mD4k 2013/12/19(木) 00:31:50.34 ID:1s9ce3Bro
※アイドルマスターシンデレラガールズに登場する松永涼のSSです


2: 2013/12/19(木) 00:33:00.23 ID:1s9ce3Bro
――――――――――――事務所、仮眠室

涼「……こうして、お姫様は王子様からプレゼントを貰っていつまでも仲良くくらしました。おわり」


松永涼(18)

仁奈「ZZZzzz……」


市原仁奈(9)

涼「ふぅ……やっと寝たか」

涼「亜里沙さん、ニナは眠ったよー」

亜里沙「ありがとう、涼ちゃん。こっちも、千枝ちゃんも薫ちゃんをねかしつけたところよ」

持田亜里沙(21)


涼「ふうぅ……やっと一息つける」

亜里沙「私達もちょっとお茶にしましょうか」

涼「そうだね」

3: 2013/12/19(木) 00:34:17.61 ID:1s9ce3Bro
――――――――――――事務所、休憩室

涼「しかし、この事務所はいつから託児所になったんだろうね?」

亜里沙「ふふふ、そうね」

涼「まだ小学生なのにさ。ったく……Pの奴」

亜里沙「でも涼ちゃんがいて助かるわ」

涼「まあ、アタシは暇だからね」

亜里沙「あっ……違うの。そういう訳じゃ……」

涼「おっと、誤解される言い方だったね。ごめん」

涼「今はさ、夏樹も拓海も忙しいだろ? なかなか一緒になれないから」

亜里沙「そうよね……でも、涼ちゃんのおかげで子供たちの面倒見られるのは本当よ」

涼「プロの亜里沙せんせいには足元にも及ばないよ」

亜里沙「そう? 涼ちゃんは意外と保育士に向いてるかもよ? みんな涼ちゃん大好きだし」

涼「そうかな? まあ、子供は昔から好きだけどね」

亜里沙「よかったら、知り合いの保育園紹介しましょうか?」

涼「や、やめてくれよ。アタシ、そんなガラじゃねーし」

亜里沙「あら、勿体無い」

涼「もうちょっと音楽やってみたいしさ。んじゃ、スタジオ行ってくるわ」

亜里沙「ギターの練習? がんばってね」

涼「ありがと。なんかあったら呼んでくれよ」

亜里沙「はーい、いってらっしゃーい。ウサコちゃんもほら、いってらっしゃーいって」

涼「あははは。んじゃ、いってきまーす」

4: 2013/12/19(木) 00:35:39.41 ID:1s9ce3Bro
――――――――――――事務所、スタジオ


ボロロン

涼「えっと……このコードだと、次は……」

ボロロロロン

涼「んー……なんか、違うな……これじゃないのかな?」


がちゃ


仁奈「……うー」

涼「ん? ニナ、もう起きたのか? おはよう」

仁奈「涼おねーさま……」

涼「ん?」

仁奈「おしOこ………いきたい……でごぜーます」

涼「だあああ! ここでするなよ! いま、連れて行ってやるからな!」

仁奈「すまねーでごぜーます……」

涼「いいから、ほら! まだ我慢しなよ!」


涼(こりゃ、しばらくは練習やめとこうか……)

5: 2013/12/19(木) 00:36:40.98 ID:1s9ce3Bro
――――――――――――事務所、仮眠室

亜里沙「あっ、ごめんなさいね、涼ちゃん。ちょっと目を離した隙に……」

涼「いいよ、ニナもちょうど眠ったしさ」

亜里沙「重いでしょ? おんぶ、代わりましょ?」

涼「へーき、へーき。このままでいいよ。それより、おやつ作ってんでしょ? アタシ、面倒見てるからさ」

亜里沙「でも、練習が……」

涼「今は大丈夫だよ。曲考えるなら楽器なくてもできるし」

亜里沙「ほんとうにごめんね」

涼「それにしても亜里沙せんせいはすごいよね」

亜里沙「あら? どうして?」

涼「いつも、子供の面倒見て、おやつまで作っちまうんだから」

亜里沙「そうねえ……自分ではそうは思わないかな? あるとすれば……」

涼「あるとすれば?」

亜里沙「好きこそものの上手なれ、ってところかしら?」

涼「はははっ、そうだね」

6: 2013/12/19(木) 00:37:55.67 ID:1s9ce3Bro
――――――――――――翌朝、事務所

涼「とりあえず、曲は形になったかな? 楽譜も書いたし、後は、拓海と夏樹に感想聞かないとな」


ばあんっ


拓海「やっべえ!! 忘れ物っ!!」

向井拓海(18)

涼「おっ? ちょうどよかった。たくm」

P「だから、あれだけ言っただろ! 確認しておけって!」

拓海「うっせえな! ガミガミ怒鳴ってんじゃねーよ!」

P「撮影前に台本忘れる奴がいるかっ!!」

拓海「あー! わかったわかった!! えっと、どこに直したっけ……」

涼「拓海」

拓海「あ?」

涼「これじゃないか?」

拓海「あー! それだそれ! どこにあった?」

涼「ソファの脇に落ちてたんだよ」

拓海「昨日、読んでそのままだったな……助かったぜ」

涼「それとさ……」

拓海「ん? なんだよ?」

涼「あのさ、曲が……」

P「何やってんだ! 拓海! 急げ、ラジオ収録まで時間押してんだぞ!!」

拓海「わーってるよ! うっせえ奴だぜ……んで、なんだって?」

涼「あっ……今はいいや……早く行きな」

拓海「言われなくてもそうするよ。んじゃな」

涼「……」


涼(……帰ってからでもいいよな)

涼(あいつ……忙しそうだし……)

7: 2013/12/19(木) 00:40:41.36 ID:1s9ce3Bro
――――――――――――事務所、スタジオ

がちゃ

涼「……あれ?」

夏樹「よぉ」

木村夏樹(18)

涼「何やってんの、夏樹?」

夏樹「ギターの練習。今度、だりーとのライブで任されちまってな」

涼「へええ。アタシも教えてもらおうかな」

夏樹「よせよ。そんな余裕ねーし」

涼「それにしてもライブかぁ……いいな」

夏樹「だりーのおもりみたいなもんだからな。なんとも言えねーよ」

涼「……」

夏樹「ところで、涼は何の用だったんだ?」

涼「あ、そうだ……実はさ、今度の」


ぷるるるるるる


夏樹「あ、ちょっと待て。電話だ」

涼「うん」

夏樹「もしもし……なんだ、だりーかよ……」

夏樹「あー、わかったわかった……悪かったよ。ところで、なんか用か?」

夏樹「は? マジ? ツアーがOK?! よっしゃあ!!」

涼「……」

夏樹「つーことは……あのお願い聞いてもらえんだな?……ああ、なんでもねえ。こっちの話」

夏樹「おう、わかった。とりあえず、待ってるから早く来いよ。じゃあな」


ぴっ

9: 2013/12/19(木) 00:41:32.59 ID:1s9ce3Bro
夏樹「わりーな、途中でさえぎって」

涼「いや、大丈夫だよ。ツアーに行くのか?」

夏樹「まだ、時期は未定だけどな。その相手はだりーじゃなくて他のアーティスト。ゲストで頼まれちまって……とりあえず何箇所かまわることになりそうだ」

涼「そっか……よ、よかったじゃん!」

夏樹「まあ、これは第一段階みたいなもんで、本命はまだ控えてるけどな」

涼「……」

夏樹「ところで、さっき何か言いかけてなかったか?」

涼「ん?……ああ、いいや……今は」

夏樹「んだよ? あたしに秘密か?」

涼「そんなんじゃねーって。夏樹はこれからのツアーのこと考えなよ」

夏樹「……わかった」

涼「アタシ、ちょっと出てくるわ。リーナによろしく」

夏樹「おう、じゃあな」


ばたん


涼「……」


涼(あいつら……がんばってんな……)

10: 2013/12/19(木) 00:42:47.23 ID:1s9ce3Bro
――――――――――――夜、事務所

涼「Pさん……いるかな?」

涼「アドバイスもらえたら、少しは変わるかもな」

ちひろ「あら? どうしたの、涼ちゃん」


千川ちひろ(??)

涼「あ、あのさ」

ちひろ「うん」

涼「Pさん……いる?」

ちひろ「Pさんは、今日は無理ね……まだ帰ってこれなさそう」

涼「こんな時間なのに?」

ちひろ「プロデュースの仕事は終わってるけどね。最近はいろいろ営業やあいさつ回りが残ってるみたいで」

涼「……そっか」

ちひろ「伝言? だったら伝えておくけど?」

涼「いや、いいんだ……あんがと」


涼(忙しいのはあいつらだけじゃないんだよな)



涼(アタシ……何してんだろ……)

11: 2013/12/19(木) 00:44:34.58 ID:1s9ce3Bro
――――――――――――翌日、休憩室

亜里沙「ふぅ、今日もみんなよい子でねてくれました……っと」

涼「……」

亜里沙「涼ちゃん、今日もありがとうございます……さて、一息入れましょうか」

涼「ねえ、亜里沙さん……」

亜里沙「何かしら?」

涼「アタシ……保育士とか……できるかな?」

亜里沙「できると思うけど……どうして?」

涼「アイドル……向いてないのかなって」

亜里沙「あら? そうは思わないけど?」

涼「わかってるんだ……音楽でメシ食うってどれだけ大変なことか」

亜里沙「……」

涼「拓海や夏樹もさ、たくさん仕事していっぱい経験積んでる。ここにいるニナや千枝だってそうさ」

涼「亜里沙せんせいも大きな仕事してる……でも、アタシはまだそれがない」

涼「このまま、ズルズル引き離されていくってさ……なかなか辛いよ」

涼「みんなの足引っ張ってるんじゃないか……そう思ったらさ……つい」

亜里沙「うーん……」

涼「ごめんな……愚痴になっちゃった。聞いてくれてありがとう」

12: 2013/12/19(木) 00:45:34.61 ID:1s9ce3Bro
亜里沙「涼ちゃん」

涼「ん?」

亜里沙「これを見て」

涼「ウサギの人形? 亜里沙さんがいつもはめてるやつだよね」

???『こんにちはウサ、涼ちゃん』

涼「へ?」

ウサコ『わたし、ウサコ。よろしくウサ』

涼「何やってんのさ、これって亜里沙せんせいが……あれ?」

ウサコ『ありさせんせいはしゃべってないウサ? ウサコがしゃべってるウサ』

涼「すげえー! なにそれ? 腹話術?」

ウサコ『ひみつウサ。それより、これを聞いて欲しいウサ。ありさせんせーおねがいウサ』

亜里沙「はいはーい……よいしょっと」

涼「ラジカセ?? これで何を?」

ウサコ『再生を押して欲しいウサ』

涼「??」


ざー


DJ『それでは本日のゲストをご紹介します。向井拓海ちゃんです!!』

拓海『こここ、こんばんは……』


涼「拓海のラジオ? 録ってたの?」

ウサコ『さいごまできいてほしいウサ』

13: 2013/12/19(木) 00:46:47.24 ID:1s9ce3Bro
~~~~~~~~~~~~~~~~


DJ「最近、グラビアやらバラエティに大忙しだよね?」

拓海「そんなことねー……ですよ」

DJ「あはは、そんなに固くならずに楽にしゃべっていいですよ?」

拓海「あ、はい……」

DJ「もともと素質があったのかな?」

拓海「別に素質なんて……」

DJ「いずれはCDデビューとか?」

拓海「出来ればいいけどよ……いいですが……あはは」

DJ「聞いたところによると、今大活躍中の木村夏樹ちゃんともユニットを組んでるとか」

拓海「そっすね……」

DJ「でも、一人でデビューしてみたい?」

拓海「あー……いや。それはねーかな?」

DJ「というと?」

拓海「アタシはさ、夏樹とも組んでるけど、もう一人いて、そいつと三人で組んでんだ」

DJ「へー、トリオだったんだ?」

拓海「まあ、知られてねーけどさ」

14: 2013/12/19(木) 00:48:17.37 ID:1s9ce3Bro
DJ「どう? 三人とも仲良し?」

拓海「ぜんっぜん! 特に涼……ああ、もう一人が松永涼ってんだけどさ」

DJ「うんうん」

拓海「コイツがまたうるせーんだよ。やれ、リズムに合わせろだの歌に魂込めろだのさ」

DJ「本格的なんだ?」

拓海「アタシに言わせりゃ、ただの音楽バカだよ」

DJ「バカって(笑)」

拓海「でもよ……なんつうか、バカな分……すげえ真剣なんだよ。なんでそこまでやるんだってくらい」

DJ「へえ」

拓海「こいつ、本当に音楽が好きなんだなって……そういうバカがさ……アタシは好きだな」

DJ「やっぱ、仲良しだ」

拓海「あ……うーん。でもさ、やっぱそういうバカがいないと世の中つまんねーからな」

DJ「そうだね」

拓海「だから、アタシは歌唄うなら夏樹や涼と一緒にやりてえ。そう思うんだ」

DJ「その涼ちゃんって子はメジャーになれそう?」

拓海「なれるだろ。そう信じてるし、アタシがついてんだからさ」

DJ「自信満々だね……でもさ」

拓海「ん?」

DJ「ほら、サブ室にいる君のプロデューサーが頭抱えてるよ」

拓海「……ちっ。アイツずっと敬語使え敬語使えうっせーんだよ……あー、楽でいいぜ」

DJ「……あ、あはは……そ、そうだね」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

15: 2013/12/19(木) 00:49:35.14 ID:1s9ce3Bro
涼「…………」

ウサコ『涼ちゃんは一人じゃないウサ。みんなが期待してるし信じてるウサ』

涼「でも……」

ウサコ『今度、夏樹ちゃんがツアーにいくこと知ってるウサ?』

涼「ああ……」

ウサコ『夏樹ちゃん、本当はツアーのゲスト断ってたウサ』

涼「えっ? でも……」

ウサコ『涼ちゃんたちと三人で練習ができなくなるからウサ』

ウサコ『でも、レコード会社の人に頼まれて。だったら、行く代わりにお願いしたウサ』

涼「お願い?」

ウサコ『三人……特に涼ちゃんとの仕事、考えて欲しいって頼んだウサ』

涼「あ……」



夏樹『つーことは……あのお願い聞いてもらえんだな?』



涼(あいつ……)

16: 2013/12/19(木) 00:50:31.42 ID:1s9ce3Bro
ウサコ『今、やめるのは簡単ウサ。涼ちゃんはまだ若いし、短大で保育課程に進んで保育士にもなれるウサ』

涼「……」

ウサコ『でも、もう少し続けて欲しいウサ。みんなも涼ちゃんの今までの頑張り知ってるウサ』

ウサコ『仁奈ちゃんもPさんも、拓海ちゃんや夏樹ちゃんだって』

涼「……」

ウサコ『……それに』

涼「……それに?」

ウサコ『音楽で夢を叶えた保育士のほうがカッコイイウサ』

涼「………………そうだよな。弱音なんてロックじゃねえな」

涼「ありがと……亜里沙せんせい……アタシ、どうかしてたよ」

亜里沙「ふふふ、よくできました。花マルあげちゃう。いいこいいこ」

涼「ちょっ……頭撫でるなよ」

ウサコ『ウサコもなでなでしたいウサー』

涼「おいおい……ったく……」



涼(そうだよな……まだ始まってもねーのに、諦めてたまるか!)

17: 2013/12/19(木) 00:51:17.78 ID:1s9ce3Bro
――――――――――――翌朝、事務所

P「よし、みんな揃ったな。朝礼するぞー」

夏樹「あいよ」

拓海「おう」

涼「……」

P「えっとな、まずはクリスマスに向けてイベントを行う。今回はそのメンバーを発表するからな」

P「まずはイブ・サンタクロース」

イブ「はーい! 一年間、この時を待ってましたよぉ♪」


イブ・サンタクロース(19)

P「そして、クラリス」

クラリス「聖なる夜に人々の安らぎを願う……素敵なことですわ」


クラリス(20)


涼(イブにシスター・クラリス。まあクリスマスと言えば鉄板だよな)

涼(今年はどうすっかな……ニナたちのクリスマスパーティー考えねーとな)

18: 2013/12/19(木) 00:52:25.65 ID:1s9ce3Bro
P「それと…………松永涼」

涼「……」

P「どうした? 涼? 返事は?」

涼「………………へ?」

P「そんな返事があるか。どうした? やりたくないのか?」

涼「い、いえ!!……でも……アタシ?」

ちひろ「Pさんはこの日のためにいっぱい営業かけたんですものねー?」

P「ち、ちひろさん! それ言っちゃダメ!!」

涼「……Pさん」

P「お、おほん! どうすんだ? やるのか?」

涼「へへっ……やるに決まってんだろ!」

イブ「涼さん! 一緒に成功させましょうっ!」

クラリス「涼さん、神はいつも貴女のそばにおいでです。ともにご加護があらんことを…」

涼「二人とも、ありがとう。よろしくね」

19: 2013/12/19(木) 00:53:20.02 ID:1s9ce3Bro
夏樹「やったじゃん! 涼!!」

涼「あ……ああ。ありがと……」

仁奈「涼おねーさま! やったですよ!! おっきなおしごとですよ!!」

亜里沙「よかったわね、涼ちゃん」

涼「ありがと……ニナ、亜里沙せんせい……」

仁奈「仁奈の目に間違いはねーですよ。涼おねーさまもおっきなしごとくるとおもってやがりましたよ!」

亜里沙「あら? だったら、もう仁奈ちゃんおんぶしてくれる人がいなくなっちゃうかも?」

仁奈「あうぅ……それは困るですよ……でも、涼おねーさまにも……」

涼「あはは、ニナ、心配しないでいいよ。アタシの方からお願いするよ」

仁奈「ほんとうでごぜーますか!? また、モフってくだせー」

涼「ああ、もちろんさ」

20: 2013/12/19(木) 00:54:47.63 ID:1s9ce3Bro
拓海「……」

涼「拓海」

拓海「んだよ?」

涼「……あんがと」

拓海「けっ、礼なんか言うなっつーの。気持ちわりー」

涼「なんだよ! 人がせっかく殊勝に礼言ってんのにさ!!」

拓海「うっせえ、一つ仕事が来たくらいでチョーシこいてんじゃねえぞ?」

涼「はっ、おもしれー!! ぜってーアンタにおいついてやっからな! 覚悟しとけ!!」

拓海「上等だコラ! いつでもかかってこいや!!」

涼「……」

拓海「……」


涼「……見ててくれよ」

拓海「……ああ」



夏樹「素直じゃないねえ……」

21: 2013/12/19(木) 00:56:33.67 ID:1s9ce3Bro
――――――――――――12月24日、イベント前日、会場

涼「いよいよ……か……」

P「涼、ここにいたのか?」

涼「Pさん……」

P「いよいよだな」

涼「……そうだね。Pさんにはお礼言わないとな」

P「何言ってんだ? お前、自分で言っただろ? 自分の力でつかみとるって」

涼「でも……アタシ一人じゃ無理だったよ……Pさん、夏樹、拓海……いろんな人の支えがあってここにいるんだ」

P「俺も夏樹も拓海も……知ってるからな。お前の今までを間近で見てきたんだから」

涼「…………うん」

P「おいおい、泣く奴があるかよ?」

涼「な、泣いてねーよ! バカっ!」

P「そういや誕生日プレゼント渡せてなかったよな? 何がいい?」

涼「何言ってんのさ。もう過ぎちまったよ……くれるなら、クリスマスプレゼントだろ?」

P「ああ……そういや今日はイブか……何がいい?」

涼「……そうだな……おっ? あれがいい!」

P「あれ?」

22: 2013/12/19(木) 00:57:33.63 ID:1s9ce3Bro
P「喫茶店のコーヒーとはまた安上がりだな」

涼「今はこれで我慢してやるよ。イベント成功したらもっと豪華なモンもらうからな」

P「マジかよ?」

涼「はははっ………………Pさん」

P「うん?」




涼「メリー・クリスマス」


涼「最高の夜を……ありがとう」


no title






おわり

23: 2013/12/19(木) 00:59:17.30 ID:1s9ce3Bro
※これでおわりです。
読んでくださってありがとうございます。

涼、拓海、夏樹はユニット組んでる設定です。
最初にいい忘れて申し訳ないです。

あと、急いで書いたのでクリスマスっぽくないかもしれません。

24: 2013/12/19(木) 01:00:07.48 ID:BEazfbUyo
おつ

引用: 松永涼「クリスマスかぁ……」