60: 2014/12/02(火) 20:44:40.85 ID:ffD6oV46O

61: 2014/12/02(火) 20:45:14.24 ID:ffD6oV46O
僕の朝は早い。

朝5時に起きて、まずはシャワーを浴びる。

正直面倒なんだけど特に今は暑い夏だし、人と接する仕事だから清潔にしておかないといけないからね。

まあ3ヶ月もこの生活をしてきたからもう慣れたよ。

シャワーが終わると、食パンを焼きながら目玉焼きを作る。

もちろん目玉焼きは半熟。

それをトーストの上に乗せるとすぐに食べられるから重宝しているよ。

ははは、ラピュタを見たら食べたくなるよね、これ。

椅子に座ると、テレビでニュースをチェックしながら、目玉焼きを乗せたトーストを食べる。

食べ終わると、僕は弁当を作り始める。

まあ……ほとんどおにぎりだけなんだけどね?

美希と他のみんなも一緒に食べるから20個程握っていく。

いつも昼は僕と美希だけで食べるんだけど……夕方ごろの軽食としてみんなにも配るから多めに作るんだ。

おかずが欲しい人は各自用意してもらうけどね。

美希は……たまにいちごババロアとシャケのおにぎりを一緒に食べ始めるから恐ろしいけど。

大きなタッパーにおにぎりを丁寧に並べて蓋をする。

いつもはそれをカバンに詰めて書類を確認すれば準備完了なんだけど……今日は違う。
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62: 2014/12/02(火) 20:46:17.25 ID:ffD6oV46O
今日は昼から電車で結構遠い降郷村まで行く予定。

僕はまだ教習所に免許を取りに行ってる途中だから運転できないし、律子さん1人で運転するのは負担が大きいから仕方なく電車で行くことした。

それから、向こうに着いたら今回ライブをさせてもらう降郷村の夏祭りの準備を手伝うんだ。

まあ向こうに着くのは夜だから実際に準備をするのは明日からなんだけどね……。

遠いところだし、泊まりになるから忘れ物があったら致命的。

だから僕は念入りに荷物の確認をしないと。

一応昨日の夜も確認したんだけどね。

下着類、カッターシャツ、パーカー、長袖のワイシャツ、Tシャツ……その他諸々。

……後はスポーツドリンクと保冷剤をクーラーボックスに詰めて……これ、どうしようかな。

一応アイドルたちの下着類が汚れたらいけないから恥を忍んでフリーサイズの下着を買っておいたんだけど……ま、一応持って行っておこうか。

練習着も何着か詰めたし……よし、準備完了だね。

荷物のことを考慮して、高木さんがマンションの前まで車で迎えに来てくれるらしいからしばらくティータイム。

今回のライブも無事に成功できたらいいなぁ……。

63: 2014/12/02(火) 20:46:48.28 ID:ffD6oV46O
春香「プロデューサーさん!! 山ですよ山!!」

真「わぁ……随分と深いところまで電車が通ってるんだね……」

シンジ「ははは、確かに東京では見れない光景かもね」

雪歩「綺麗……」

伊織「ふ、フン! これぐらいなら私有地で……」

あずさ「伊織ちゃん、わざわざ張り合わなくてもいいのよ?」

亜美「……ね→兄ちゃ→ん……まだ着かないの→?」

真美「真美たちもう3時間は乗ってるよ→?」

律子「午後3時発の午後6時着だからもうちょっと我慢しなさい」

美希「Zzz……」

響「……美希を見てたら自分も眠くなってきたぞ」

最近はウケがいい美希と千早に頑張ってもらってたからなあ……。

……僕にもっとプロデュースする力があれば他のみんなの仕事も増やせるんだけど。

貴音「お腹が空きました……」

シンジ「おにぎりがまだあるけど……食べる?」

貴音「もちろんでございます!!」

やよい「うっうー!! 私もひとついただきますー!!」

千早「……私も、ひとついいですか?」

シンジ「うん! 全然いいよ!」

>次は○○駅、○○駅です。

律子「もう着くから荷物の準備しときなさいよー!」

亜美「やっと着いたYO……」

……みんなはまだこの先の地獄を知らない。

64: 2014/12/02(火) 20:47:25.83 ID:ffD6oV46O
伊織「ね、ねえ……アンタ!! いつまで歩けば降郷村に着くのよ!!」

シンジ「うーん……後10分ぐらい?」

真美「こんな急な道を歩くことになるならキャリ→バッグじゃなくてリュックサックで来ればよかったYO……」

元々キャンプ目当てで車で来る人が多い村だからね……。

真「雪歩、大丈夫?」

雪歩「う、うん、大丈夫……」

律子「アイドルたる者スタミナが必要!! みんなシャキッとしなさいシャキッと!!」

「「「「「はーい……」」」」」

みんなはキツイだろうなあ……。

僕の荷物もかなり重いけど、疲れないっていうのが効いてるかも。

スポーツドリンクと保冷剤でパンパンのクーラーボックスと荷物がぎゅうぎゅう詰めのボストンバッグ、それに夕飯に使う大量の食材。

……僕、使徒でよかったかも。

僕が疲れないって知ってる社長はともかく、みんなは僕の荷物を見てギョッとしてたけどね。

65: 2014/12/02(火) 20:47:54.30 ID:ffD6oV46O
「「「「「よろしくお願いしまーす……」」」」」

降郷村のキャンプ場の職員「いやいやこちらこそよろしくお願いします。わざわざ東京からこんな遠いところまで来てもらって……大変だったでしょう?」

亜美「全くだよ→……」

律子「いえいえ、アイドルにはスタミナが無いとやっていけませんからね。これぐらいでちょうどいいですよ」ガツン

亜美「うぅ……りっちゃんひどい→!!」

実際今回はかなりキツイと思うけどね。

スタミナがある真と響もグダーってしてるし、いつも元気なやよいも疲れ果ててる。

美希に至っては立ったまま寝ちゃってるよ……。

シンジ「はい美希。これで目を覚ましなよ」ヒタッ

美希「!? つ、冷たっ!? 一体なんなの!? ……ってプロデューサー! 冷たいボトルを頬っぺたに付けるなんてヒドイの!!」プクー

あはは、美希の頬っぺたがフグみたいに膨らんでるよ。

シンジ「ごめんごめん悪かったって。スポーツドリンクが欲しい人はこのクーラーボックスから取って行ってくださいねー!」

「「「「「はーい……」」」」」

美希「……まあいいの。ミキは早く寝れれば気にしないの……」

……これから夕飯とお風呂があるんだけどなぁ……。

職員「ここはキャンプ場ですが、流石にテントで寝泊まりしてもらうわけにもいきませんのし、早速宿舎まで案内します」

シンジ「はい、お願いします」

職員(……もしかしてこの子もプロデューサーか何かの人?)

……職員さんに疑惑の目で見られてるのが一発でわかったよ、僕。

66: 2014/12/02(火) 20:48:30.32 ID:ffD6oV46O
亜美「やっと着いた→……」

真美「もう眠たいYO……」

やよい「お腹空いちゃいましたー……」

伊織「……アンタたち、これから夕食なのよ」

亜美「だって夕飯なのに外に集合っしょ→?」

真美「イノシシとか狩りに行かないといけないパタ→ンかもよ……」

やよい「うっうー……山菜ならおばあちゃんが採り方を教えてくれましたけど……」

伊織「……早く行くわよ」

亜美「やだやだこのいい匂いがする畳の上で寝たい→!!」

真美「……亜美、行くよ」

亜美「真美隊員……私を裏切るというのか!?」

真美「真美もお腹空いたの→!!!!」ズルズル

亜美「あ〜れ〜……」ズルズル

伊織「……やよい、私たちも行きましょ」

やよい「はい!!」

67: 2014/12/02(火) 20:49:43.04 ID:ffD6oV46O
美希「Zzz……」

響「……美希、寝ちゃってるぞ」

春香「うーん……これから夜ご飯なんだけど……」

貴音「……プロデューサーの持っていた食材と外に集合という点から考慮すれば……ずばり! 今日の夕餉はばぁべきゅぅでしょう!!」

春香「バーベキューかー……溢れる肉汁」

美希「…………」ビクッ

響「確かおにぎりも残ってたはずだから……それを肉汁と混ざったタレに漬けて焼けば」

美希「早速食べに行くのー!!」ダダダダダダダ

貴音「……面妖な」ダダダダダダダ

春香「あはは、貴音さんも付いて行くんだね……」

響「なんだかいつも通りで安心したぞ!!」

68: 2014/12/02(火) 20:50:10.72 ID:ffD6oV46O
雪歩「うわぁ……畳だよ真ちゃん!!」

真「ははは、雪歩の家も畳じゃないか」

雪歩「それにこれ!! この備え付けのお茶っ葉高いやつだよ!!」

真「わ、わかった、わかったから落ち着こうよ雪歩、ね?」

千早「萩原さん、いつもより楽しそうね……」

雪歩「えへへ、お友達とお泊まりなんて滅多にできないから……今日はすっごく楽しみにしてきたんだよ?」

真「まあ確かにそんな機会は滅多に無いよねぇ……」

千早(それよりこの壁……照明のスイッチがぽつんと……くっ)

雪歩(千早ちゃん、また壁見て暗くなってる……)

真(……ボクも千早と1cmしか変わらないんだけどな)

69: 2014/12/02(火) 20:50:43.19 ID:ffD6oV46O
律子「……なんでこんな部屋割りなんでしょうか」

あずさ「あらあら〜……襲っちゃメッ! ですよ〜?」

シンジ「お、襲ったりしませんから!!」

もう……なんであずささんはそんなことを言うんだろ。

律子「はあ……ま、大人組ってことで社長がまとめたんですかね」

あずさ「そうですね〜……」

シンジ「……とりあえず夜ご飯にしましょうか」

律子「ええ、早速食材の下拵えをしましょうか」

シンジ「あ、もうしてありますんで後は持って行くだけでいいですよ?」

律子「……流石碇プロデューサー。現地での手間を省くためにご自宅で下拵えをしてくるなんて……」

あずさ「恐ろしい子!」

それは古いって言ったらあずささんに怒られるんだろうなあ……。

70: 2014/12/02(火) 20:51:42.56 ID:ffD6oV46O
やよい「こ、このお肉……とっても美味しいですー!!」

シンジ「ははは、ちょっと奮発してよかったよ」

奮発と言ってもそんなに高いわけじゃないけど。

……やよい、今度みんなで焼肉パーティーしようね。

千早「あの……プロデューサー、ビール買って来たんですけど」

シンジ「ああ、ええと……」

どうやって買ったんだろう……年齢確認とか無かったのかな?

っていうか僕ビール飲めないや……。

社長とか小鳥さんとかと飲みに行った時もお酒は控えてきたしね。

……ええい、ままよ!!

シンジ「じゃあ……一本貰おうかな」

71: 2014/12/02(火) 20:52:11.16 ID:ffD6oV46O
使徒って便利なもので、何故かビールを飲んでも全く酔わない。

……でもなんとなく気持ち悪さは感じるけど。

今は夜の9時。

あずささんとりつ……秋月さんがお風呂の用意をしているから今は外に投げ出されているんだ。

……あれ? 貴音?

シンジ「どうしたの貴音? 散歩?」

貴音「ええ、まあ……」

シンジ「……そう」

……貴音はちょっと掴みにくいから苦手かなぁ……。

まあよくラーメンを一緒に食べに行く仲なんだけどね。

貴音「……あなた様」

シンジ「だからあなた様って……いや、いいか。どうしたの?」

貴音「……何か隠し事をなさっているのではございませんか?」

シンジ「……いや、そんなことは無いよ?」

……どこかでボロが出たのかな。

72: 2014/12/02(火) 20:52:54.57 ID:ffD6oV46O
貴音「おかしいですね……あなた様の中に複数の気配を感じるのですが」

シンジ「……何を言ってるのかわからないよ?」

……背中に嫌な汗が滲んで不快だ。

シンジ「大体、気配なんてあるわけ無いじゃないか」

貴音「いいえ、確かに私は先ほど述べましたようにあなた様から複数の気配を感じ取っております」

……ありえないよ、そんなこと。

もしかして……貴音も使徒か何か?

シンジ「そんなの気のせいだよ。僕はここに居るじゃないか、たった1人でさ」

貴音「……あなた様は嘘吐きでございます。私が気付かないとでもお思いでしたか?」

シンジ「……今日はおかしいよ、貴音」

嘘だ……嘘だよそんなの。

……なんでそんなことがわかるのさ。

ダメだ、ダメだよ僕。

ここで化け物だってバレたらみんなに捨てられて……!

シンジ「…………、っ」

貴音「あなた……様?」

シンジ「い、あ……や、やめて……!」

貴音「どうして? どうしてでございますか?」

シンジ「ひ、……あぁ」

73: 2014/12/02(火) 20:53:22.02 ID:ffD6oV46O
やめてよ……。

僕に触ろうとしないでよ!!

きっと今君に触られたら……僕は君を拒絶してしまう。

だから……その手を引っ込めてよ……。

貴音「何を怖がっているのですか?」

今すぐ逃げ出したい。

使徒だってバレたくない。

今この生活を捨てたくない。

だから……。

だからやめてよ……!

貴音「あなた様、顔が真っ青になっているのでございますよ?」

シンジ「…………」

貴音「……ほら、汗を」

シンジ「…………っ!」パフィィィィン

貴音「っ……!?」バチッ

74: 2014/12/02(火) 20:54:07.90 ID:ffD6oV46O
ああ……やっちゃった。

貴音に対してATフィールドを展開してしまった。

貴音がすごい目で僕を見てるよ。

……これで僕もおしまいか。

僕は使徒だ。

……決して貴音たちと共存できるような生き物じゃない。

ほら、まだATフィールドが展開されてる。

……僕は貴音を完全に拒絶してしまったんだ。

貴音「……あなた様……っ!!」グググググググ

シンジ「……何やってるの?」

貴音は僕のATフィールドに両手を当てている。

貴音「きっとこの壁はあなた様の心の壁……」

シンジ「……そうだよ。僕は君を拒絶しているんだ」

貴音「何故……!」

シンジ「……僕がもう人間じゃないって君にバレてしまったからだよ。だから僕はみんなと一緒に居られない」

貴音「そんなことは……ありません!!」

シンジ「……それこそ何故、だよ」

なんで……貴音はまだ僕を見つめているのさ。

75: 2014/12/02(火) 20:54:35.18 ID:ffD6oV46O
シンジ「僕は使徒だ。人間じゃない」

本当は人間で居たい。

貴音「シト、というものが何かは存じませんがプロデューサーはプロデューサーでございます」

シンジ「それはただの屁理屈だよ」

本当はそう思いたい。

貴音「あなた様がシトだとしても私には人間にしか見えません。だから私はあなたをプロデューサーだと認識しております」

シンジ「……僕は疲れない。老けない。僕には半永久的なエネルギーがあるんだ」

本当はこんな体質なんて要らない。

貴音「それはただの勘違い。本当はスタミナが一般人に比べて多いだけでございます」

シンジ「こんな壁だって展開できるんだ」

本当はこんな能力なんて欲しくなかった。

貴音「ならば人間の私が破ってみせましょう」

シンジ「……なんでまだ諦めてくれないの?」

本当は助けて欲しい。

貴音「それはあなた様が765プロ……いえ、私にとっての重要な人物だからです」

シンジ「……嘘だ」

シンジ「僕が重要なんてありえないよ!! そんなの信じられるわけないでしょ!?」

どうせ貴音だって……心の中では僕を軽蔑してるんだ。

……でも本当はちやほやして欲しいと思ってる。

76: 2014/12/02(火) 20:55:14.39 ID:ffD6oV46O
貴音「……シトのあなた様が765プロにもたらしたもの。それは何かご存知ですか?」

シンジ「……そんなものなんて無いよ」

あったらどれだけいいことか。

貴音「まずはアイドルとしての仕事」

シンジ「……それは僕じゃなくてもできるよ」

プロデューサーの代わりなんて幾らでも利くさ。

貴音「笑顔」

シンジ「僕が居なくてもみんなは笑ってるじゃないか」

きっと僕がL.C.L.の海に居たままでも、みんなは笑っていることができたはずさ。

貴音「団結」

シンジ「……もうやめてよ」

僕が居なくたってみんなは団結してるよ。

貴音「……私の初恋」グググ

シンジ「もう僕に構わないで……え?」シュイン

はつ……こい?

貴音「……やっと解いてくださりましたね、プロデューサー」ダキッ

シンジ「たか……ね……」

……ダメ……だよ……僕に抱きついたら……。

貴音「……ええ、わかっておりますよ」

77: 2014/12/02(火) 20:55:44.14 ID:ffD6oV46O
貴音「私がとっぷあいどるを目指す限り、決して叶う恋ではありません。プロデューサーとアイドルの関係なのですから」

シンジ「…………」

貴音「ですが……片想いなら、片想いならば何も問題はございません」

シンジ「…………ごめん、でも僕は」

貴音「例え!! 例えあなた様が人外であろうと、化け物じみた力を持とうと、私の恋心はなんら揺るぎません」

貴音「私は……あなたの皆に対してひた向きなところに惹かれましたから。ですから、765プロ、いや、私に背を向けるようなことは……決してして欲しくはありません」

……僕は……僕は。

どうすれば……いいんだろう。

貴音「……先程のことは私とあなた様の秘密でございます。ですから……早く皆のところへ戻りましょう」

……僕は甘えていいのかな。

僕はこんなダメ人間……いや、ダメ使徒なのにみんなと居ていいのかな。

貴音「……ほら、今度は汗でなく涙も流れていますよ」

シンジ「……はは」

……この前も泣かないって決めたのにね。

貴音「……今はいいのです。私の恋心も、プロデューサーとしての役目も、人間じゃないのだということも。全て忘れてしまえばいいのです」

貴音「……今は思う存分甘えてくだされば……私としても、満足でございます」

シンジ「……ありがとう」

……そして……ごめんね、貴音。

78: 2014/12/02(火) 20:56:10.49 ID:ffD6oV46O
真「それー!!」バシャッ

雪歩「キャッ……もう真ちゃん!!」

……なんで僕はこんなところに来てしまったんだろう。

というか貴音に連れてこられてしまったんだろう。

シンジ「……秋月さん」

律子「……ええ、碇プロデューサーの仰りたいことはわかってます」

千早「……何故わざわざうちのためにプールを貸してくださったんでしょうか。水を入れ替えるのにもお金がかかるのに……」

……しかも学校にあるような巨大なプールだ。

律子「これもギャラのうち、だそうよ」

職員「ははは、気に入っていただけましたか?」

律子「わざわざここまでしていただいて……本当にありがとうございます!!」

あ、部屋まで案内してくれた職員さん……ってその右手の海パンは……。

職員「ああ、女の子たちにはうちの水着を貸し出したんですけど……そういえば男の子……いや、男性のプロデューサーが1人居たな、と思い出しましてね。これ、使ってください」

シンジ「ああ、ありがとうございます……」

職員(……さっきのアレ、いいモノ見せてもらいましたよ?)

げっ……まさかATフィールドを。

職員(プロデューサーとアイドルの禁断の恋愛に乾杯!! ってわけで今回はサービスですからね)

ほっ……ATフィールドは見られてなかったか。

シンジ(……忘れてください)

職員(わかってますって♪ ……彼女さん、大事にしてくださいね?)

シンジ(彼女じゃないですから!!)

79: 2014/12/02(火) 20:56:52.11 ID:ffD6oV46O
律子「はいはいあんたたちー!! もうすぐ10時だからお風呂入りに行くわよー!!」

えっ!?

亜美「え→!? まだ15分しか遊んでないYO!!」

春香「プロデューサーさんと貴音さんに至っては足も浸けていませんよ!?」

貴音「……せっかくすく水なるものに着替えて参りましたのに」

シンジ「たっ、貴音!?」

何それエr……煽情的。

真美「あ→!! シンちゃんがお姫ちんみてコ→フンしてる→!!」

響「……変態だぞ」

シンジ「あーもううるさい!! 早くお風呂入りに行こうよ!!」

律子「プールなら明日もう1泊するんだからまた明日入ればいいじゃない」

律子「…………リハも本番もセットの準備もちゃんとできたらの話だけど」

秋月さん、顔怖いです。

80: 2014/12/02(火) 20:57:27.65 ID:ffD6oV46O
シンジ「あー……疲れた」

ハム蔵「ヂュイ……」

ここは温泉……と言えば温泉かな。

ただもう遅いから僕1人の貸切状態だけど。

シンジ「ハム蔵、次は露天風呂に行く?」

ハム蔵「ヂュイ!!」

ええと……手を挙げたから行くってことでいいのかな?

まあいいや、早速行ってみよう。

81: 2014/12/02(火) 20:58:05.20 ID:ffD6oV46O
亜美『喰らえミキミキ→!!』

美希『わぶっ!! ……よくもやってくれたのー!!』ビチャッ

やよい『あ、亜美!! タオルを美希さんの顔に投げつけたらダメですよー!!』

真美『へへっ、やよいっちも喰らえー!! ……え?』

律子『……真美、アンタ』ビチャッ

亜美『ひ、ひびきん!! りっちゃんの顔のタオルを急いでどっかに投げて!!』

響『わ、わかったぞ!!』ポーイ

あずさ『あ、あらあら〜……男湯の方に行っちゃいましたね〜』

シンジ「」ビチャッ

……濡れタオルって痛い。

痛いよ響……。

82: 2014/12/02(火) 20:58:37.14 ID:ffD6oV46O
シンジ「投げ返すよー!!」

響『うぅ……ごめんなさいプロデューサー……』

シンジ「いいっていいって……それっ!!」ポーイ

ベチーン

あ、あれ?

誰かにヒットしちゃった!?

亜美『お、お姫ちんのお尻ちんにクリティカルヒットしたよ兄ちゃん!!』

真美『赤くなっててちょっと工口いよシンちゃん!!』

貴音『……あなた様、そのようなぷれいをご所望……』

シンジ「ご、ごめん貴音!! 後双海姉妹は静かにして!!」

83: 2014/12/02(火) 20:59:09.09 ID:ffD6oV46O
真『……そういえば貴音のお尻って大きいよね〜』

お尻……。

春香『胸も大きいし……』

胸……。

千早『……くっ』

まな板……。

雪歩『え、ええと……ボン! キュッ! ボン! ですよねぇー……』

美希『確かにそのボディはズルいの……』

貴音『……そうでしょうか?』

あずさ『うふふ、そうよ。ね? プロデューサーさん?』

シンジ「と、唐突にそんなこと聞かないでくださいよ!!」

……さっき僕の胸に貴音の胸が……こう……密着?

………………………………思い出したら膨張してしまった。

ハム蔵「ヂュイ……」

噛まないでねハム蔵。

84: 2014/12/02(火) 20:59:47.57 ID:ffD6oV46O
律子「襲ったら通報ですからね!! おやすみなさい!!」

あずさ「おやすみなさーい」

シンジ「わかってますって……おやすみなさい」

そう、今の僕は性欲を超えた存在なんだ。

……というのは冗談で、非常にドキドキしている。

僕が左端で秋月さんが真ん中、あずささんが右端。

……布団がくっついてるから少なくとも嫌われてはないか。

律子「……碇プロデューサー。……何か隠してますよね、あなたは」

あずさ「…………」

……なんでみんなはそんなに鋭いの?

さっき貴音と一悶着あったところじゃないか……。

シンジ「何を言ってるんですか?」

律子「老けないし酔わない。それにあの大荷物を汗もかかないで運び切って……明らかに常人ではありえませんけど」

確かに我ながら異常だ。

……まあ……僕が使徒だからじゃないかな。

シンジ「体質としか言えませんけど……」

律子「……そうですか」

85: 2014/12/02(火) 21:00:22.80 ID:ffD6oV46O
律子「……碇プロデューサー、無理をなさらなくても構わないんですよ?」

僕が……無理?

あずさ「だってプロデューサーさん、いつも何かに追われてるような顔をしてるんですよ?」

げっ、そんな顔してたかな……。

シンジ「……そうですか?」

律子「ええそうです。いつも美希とみんなの分のおにぎりを作って、それでアイドル全員分の営業もやって……書類もきちんと完成させてくる。私だったら持ちませんよそんな生活」

あずさ「だから……たまにはゆっくり休んでください。明日は私たちで準備しますから」

シンジ「……嫌ですよ」

律子「何故ですか!? いつも頑張ってくださってるんだから明日1日ぐらい甘えてくださっても……」

甘える……か。

なんでみんな貴音みたいなことを言うんだ。

……なんでみんなはこんなにも優しいんだ。

シンジ「……僕は、誰かに頼られたいんですよ」

あずさ「いつも頼らせてもらっていますけど……」

シンジ「……僕は僕だけの居場所が欲しいんですよ」

86: 2014/12/02(火) 21:00:48.72 ID:ffD6oV46O
そう、これが僕の本心だ。

シンジ「僕は……常に誰かから存在を求められたい」

シンジ「1人ぼっちになりたくない」

みんながL.C.L.になってアスカからも拒絶された孤独の赤い世界。

シンジ「裏切られたくない、失望されたくない」

……僕の周りの人間はみんな勝手に消えて行った。

いや、僕が消した。

シンジ「……だから、僕はみんなの期待を裏切らないように頑張っているんです」

僕はわがままだ。

律子「……やっぱり追い詰められてるじゃないですか」

あずさ「……私たちはプロデューサーさんを裏切ったり、失望したりしません」

律子「そうですよ。頑張っていらっしゃるんですから、失望なんてするわけがありません。むしろ私の方がダメダメですよ」

あずさ「プロデューサーさんは765プロに来てから一度も失敗したことがありませんけど、例え失敗しても誰も失望したりしませんよ?」

……人との繋がりなんて直ぐに消えてしまう儚いモノなのに。

どうしてそれが続くなんて信じられるの?

87: 2014/12/02(火) 21:01:20.55 ID:ffD6oV46O
律子「でもまあ……辛かったら私を頼ってくださいね?」

シンジ「……なんか病んでるみたいですいません」

あずさ「うふふ、いいんですよ病んでても」

…………?

あずさ「他人に存在を認められたい。他人にどう思われているかわからなくて怖い。それは人間誰しもが感じることなんです」

あずさ「プロデューサーさんは……その気持ちが人より強いんですよきっと。それは過去に人間関係にトラウマがあったとか、何がショックを受けたとか……そんなことがあったから怖いんだと思います」

確かにトラウマ……だよね。

あずさ「でも、今は今。うちのアイドルのみんないい子たちばかりだから……ゆっくりでも構いません。少しずつ、その恐怖心を解消させていきましょう」

あずさ「うふふ、ちょっと偉そうでごめんなさいね〜?」

シンジ「……いえ、こちらこそごめんなさい。僕のことをそんなに気にかけてくれるなんて……」

律子「……気付いていらっしゃらないとは思いますけど、碇プロデューサーは765プロのみんなだけでなく、今や芸能界でもそこそこ人気なんですよ?」

え!?

律子「敏腕中学生プロデューサー!! ……らしいですよ。今は仕事はあまり多くないですけど、そこそこ有名なアーティストさんやディレクターさんに目を付けられてるようで」

うぅ……僕だって身長的な意味で成長したいよ……。

……ま、僕の頑張りが認められてきたってことで素直に喜んでいいのかな。

あずさ「……よし、明日も頑張りましょうね?」

シンジ「はい、もちろんです!!」

律子「じゃあ、2回目ですけどおやすみなさい」

……ふふ、嬉しいな。

僕が本当に好かれているのかはわからないけど、誰かとこんな風に過ごせるのは……幸せで、暖かいな。

シンジ「……おやすみなさい」

あずさ「ええ、おやすみなさい」

……ところでこのシチュエーションってケンスケが……いや、気にしないでおこう、うん。

明日が楽しみだなぁ……。

88: 2014/12/02(火) 21:01:58.37 ID:ffD6oV46O
シンジ「ふわあぁ……」

今何時だろう……朝の5時?

いつもの起床時間ぐらいか……。

食堂の厨房で朝食の支度の手伝いでもしようかな……ん?

誰かの声が聞こえる……。

シンジ「こんな朝から発声練習?」

千早「あっ、プロデューサー、おはようございます!」

シンジ「うん、おはよう」

やっぱり千早だったのか。

千早「発声練習が終わったら走りに行こうかと思ってたところなんですけど……一緒に走りますか?」

シンジ「いいよ、じゃあ行こうか」

……僕はいくら走っても疲れないからそんなに意味があるとは思えないけどね。

89: 2014/12/02(火) 21:02:27.11 ID:ffD6oV46O
シンジ「最近はどう? 千早と美希の仕事が増えてるけど……大変?」

千早「ええ、大変ですよ?」

……やっぱり2人に頼り過ぎかな……。

千早「でも幸せです。だって歌の仕事がドンドン入ってくるんですから」

シンジ「でも……歌だけじゃなくてバラエティもあるよね?」

まあバラエティも入れてるのは僕なんだけどね。

千早「確かにバラエティは苦手ですけど……でも、最近はようやく慣れてきました」

シンジ「……そっか」

千早も成長したっていうことか。

シンジ「千早が頑張ってるんだから、僕もみんなに仕事を持ってこないとね?」

千早「その仕事が今日のライブじゃないんですか?」

はは、そうだったね。

90: 2014/12/02(火) 21:03:05.07 ID:ffD6oV46O
千早「……そういえば、最近気になることがあるんです」

シンジ「どうしたの?」

まさか千早も僕のこと……。

千早「この前初めて961プロのジュピターと共演したんですけど……なんだか疑うような感じの視線を向けられてたんです」

シンジ「へえ、ジュピターが……あっ!!」

千早「どうかしましたか?」

完全に冬馬君にメールするの忘れてた……。

向こうの社長は765プロを敵視してるようだし、メールのことを指摘しようにもプロデュースしてくれてる黒井社長の前ではなかなか僕に会えなかったんだろうなあ……失敗した。

3ヶ月も経ってるし……怒られるだろうなあ……。

……後でちゃんとした謝罪文を送っておこう。

シンジ「…………………うん、気にしないで」

91: 2014/12/02(火) 21:03:48.43 ID:ffD6oV46O
シンジ「ほら、こんな感じで……」ザクザクザクザク

千早「なるほど……」

今は千早と一緒に朝食の準備のお手伝い。

おばちゃん「へえ、あんた男なのに手際いいわね?」

シンジ「ははは、慣れてますから」

……あ、今指切っちゃった。

シンジ「じゃあ千早、失敗してもいいからキャベツを千切りにしてみなよ。僕ちょっと指切っちゃったから絆創膏貼ってくる」

千早「わかりました」シャキン

シンジ「刀じゃないんだからちゃんとキャベツに手を添えて!! ……違う違う指は伸ばしちゃダメだよ。ニャンコの手にしないと」

千早「ニャンコの手?」ニャン

かわいい……じゃなくて。

シンジ「そう、そうしたらよっぽど不器用じゃない限り指を切ることが無いからね」

千早「わかりました」

千早は危ないなあ……。

確かポケットに絆創膏が……ってあれ?

確か左手の人差し指を切ったはずなんだけど……傷口が無い?

……きっと指を切ったって勘違いしちゃったんだな、僕。

何やってんだろ……。

92: 2014/12/02(火) 21:04:17.21 ID:ffD6oV46O
気づけばステージまで後20分だ。

亜美たちが違う衣装を持ってきたから私服で参加することになったけど……。

みんなは僕が思っている以上に早く仕事をこなしてくれた。

でもそれは早くプールに入りたいという団結から成るものだったけどね。

塩素臭くなったらどうするんだよ……とは思いつつもみんなの無邪気で楽しそうな笑顔を見てしまってはプールに入らせないわけにはいかない。

……下心が無かったとは言えないが、僕も少しだけプールに入った。

楽しかった。

あんなに純粋に楽しめたのはトウジたちとゲーセンに行った時だけだった。

やっぱり今の僕の居場所はここなんだと感じた。

……でも僕の存在に疑問が生まれた。

貴音は僕が使徒だろうと受け止めてくれると言ってくれた。

でも結局は、僕が使徒だということがバレたら765プロから弾き出されるかもしれない。

みんなは優しいけれど、心の奥底なんて知りようがないから怖い。

……そして今の僕には危険が1つ。

水瀬財閥に髪の毛を渡してしまったことだ。

93: 2014/12/02(火) 21:04:47.71 ID:ffD6oV46O
もしかしたらもう解析が済んでしまったかもしれない。

もしかしたらS2機関が作られてしまったかもしれない。

……もしかしたら僕が使徒だってことがバレてしまったかもしれない。

僕はいつだってそうだ。

僕はいつ爆発するかわからない爆弾を抱えて生きてきた。

でもその爆弾は、いつも僕の手の届かないところにあって、いつも僕を苦しめる。

人類補完計画、ダミープラグによるトウジの怪我、カヲル君……そして今回の僕の遺伝子の解析。

……最近毎日こんな感じのことを考えてる気がする。

全く、考えても意味ないのになあ……。

シンジ「雪歩、もうすぐステージだけど大丈夫?」

雪歩「は、はい!!」

真「雪歩、まだ足が震えてるよ?」

雪歩「あうぅ……」

シンジ「ごめんね……今回は美希たちに比べてまだあまり売れてない君たちの認知度を上げるステージだからさ……」

春香「そ、そうだったんですかぁ!?」

いや、そんなにオーバーなリアクションすることかな……。

シンジ「ま、観客席を見てくれたらわかると思うけど、今回成功したらかなり大きいと思うよ?」

雪歩「か、観客さんがいっぱい…………!? い、犬が居ます!!」

あ、しまった。

観客のおばあちゃんが犬を抱えてる……。

雪歩「い、犬はダメええぇぇぇ!!!!」

真「あっ、ちょっと雪歩!!」

シンジ「あはは、僕が追いかけてくるよ」

男の人には慣れたのに犬はまだダメなのか……。

94: 2014/12/02(火) 21:05:14.87 ID:ffD6oV46O
シンジ「ゆーきーほー!」

雪歩「…………」ビクッ

なんだ、そんなところに居たんだ。

シンジ「……やっぱり犬は怖い?」

雪歩「は、はい……」

シンジ「そっか……」

小型犬だったんだけど……。

シンジ「あのわんちゃん可愛くなかった?」

雪歩「ええと……やっぱり怖さが優先されちゃって……」

シンジ「……うーん、残念だなぁ……」

雪歩「ご、ごめんなさい!!」

シンジ「いやいや謝らなくてもいいんだけどね……」

95: 2014/12/02(火) 21:05:42.38 ID:ffD6oV46O
シンジ「……僕もよく嫌なことから逃げちゃうんだけどさ」

雪歩「……ぷ、プロデューサーさんが?」

シンジ「うん、僕が」

シンジ「……でもさ、それで友達を失って、父さんたちも失って……いいことなんかなかった」

雪歩「…………」

シンジ「でも……僕は今こうして生きてる。幸せを享受してる」

シンジ「……嫌なことから逃げても案外なんとかなるよ。まあそりゃあ逃げないのが一番だけどね?」

シンジ「だからさ、雪歩」

シンジ「……さっき逃げちゃったから、もう一度立ち上がってみない?」

雪歩「立ち上がる……?」

シンジ「うん、立ち上がるんだよ」

シンジ「立ち上がって恥をかいても、失敗しかても大丈夫。僕だって仕事で失敗してもなんとかなってるんだからさ」

シンジ「それに……雪歩にはみんなが居る」

シンジ「雪歩が失敗しても、みんながフォローする。もちろん僕もフォローする。それでいいじゃないか」

シンジ「だから今からでもいい。頑張って今日のステージを最高のステージにしようよ!!」

雪歩「は、はい!!」

シンジ「うん、いい顔。ほら、早く二人のところに行ってきなよ。もう始まっちゃってるかもしれないよ?」

雪歩「わ、私、頑張ります!!」タッタッタッタッタッ

……言いたいことだけ言っちゃったけど大丈夫かな。

ま、いっか。雪歩が前に進めたなら。

96: 2014/12/02(火) 21:06:08.45 ID:ffD6oV46O
「「「ALRIGHT*!! 今日が笑えたら〜♪」」」

シンジ「……可愛いですね、そのわんちゃん」

おばあちゃん「あらあなたは……あの子たちのプロデューサーさん?」

シンジ「ええ、そうです」

おばあちゃん「みんな若いのに頑張るねぇ……あなたも随分若いように見えるけれど」

シンジ「あはは、よく言われます……」

そりゃあ僕14歳……いや、誕生日があったから15歳になったのか。

おばあちゃん「……あなた、あの子たちに何か引け目を感じているのかい?」

シンジ「…………ええ、少し」

おばあちゃん「ふーん……そうかい」

おばあちゃん「……ま、悩みすぎてもいけないよ? 人との繋がり、関係なんてロジックじゃないからね。考えるだけ無駄さ」

シンジ「ロジック……じゃない、ですか」

おばあちゃん「そうだよ。私の夫なんて母さんと親子d「ちょ、ちょっと何を!?」……いや、気にしないでおくれ」

おばあちゃん「とにかく、今のあの子たちとの関係は大事にしなさい。だってあの子たち、とてもいい目をしているもの」

シンジ「……ええ、わかっています」

おばあちゃん「ははは、歳を取るとどうも説教臭くなってしまってかなわんねぇ……」

……若くても説教臭いのがここに居るけどね。

97: 2014/12/02(火) 21:06:48.67 ID:ffD6oV46O
「「「さあ出発、オーライ*!!」」」

観客「「「「「わあああああああああ!!!!」」」」」パチパチ

おばあちゃん「ふふふ、いい歌だったねぇ」パチパチ

シンジ「ははは、ありがとうございます」

おばあちゃん「私はあなたたちを応援してるからね? 頑張ってください756プロさん」

シンジ「……765プロです」

……雪歩、よく頑張ってくれたな。

僕も、もっと仕事を取ってこれるように頑張ろう!!

98: 2014/12/02(火) 21:07:15.18 ID:ffD6oV46O
「……ここは……?」

「……研究室? にしか見えないけど……どういうことなんだ」

「うわ、ペトリ皿踏んじゃってるし……足の裏が血まみれだよ……」

研究員「誰か居るのか……!? 誰だお前は!!!!」

「あれ、ここの人? それはともかく誰だお前っていうのはこっちのセリフなんだけどねぇ……」

研究員「ぐっ!!」バン

「こんな狭いところで銃を使わないでくれ」パフィィィン

研究員「ひ、ひいっ!!」

研究員(お、オレンジ色の壁が銃弾を防いだ!?)

「それに君は日本語を喋っている……ということはここは日本? 銃刀法違反じゃないのかい?」

「まあネルフやゼーレも銃を持ってたし、今更か」

「そこの君、何か着るものをくれないかい?」

研究員「あ、ああ、とりあえずこの白衣を……」

「そんなに震えなくてもいいのに……」

研究員「な、名前は……あるのか!?」

「名前かい? そうだねえ……」

カヲル「渚カヲル、と名乗っておこうか」

99: 2014/12/02(火) 21:07:56.64 ID:ffD6oV46O








第3話 『降郷村の夏祭り』、完








100: 2014/12/02(火) 21:09:02.73 ID:ffD6oV46O
あー第3話は書き直した方が良かったかも…
一話だけですが今日はここまでです

101: 2014/12/02(火) 21:21:42.49 ID:PpFIVQF80

期待、でもシンジとアイドルとの関係がいつ破綻するか不安

102: 2014/12/03(水) 01:01:17.21 ID:HRT043y3O

次の投下待ってる


引用: シンジ「ぼ、僕が765プロのプロデューサー……ですか?」