1: 2011/12/20(火) 20:51:36.99 ID:fV18OID1O
杏子「ぜぇ…ぜぇ…」

杏子「や、やった…?」

マミ「うん、魔女はもういないわ」

マミ「佐倉さん、あなたが倒したのよ!」

杏子「はは…そうか、やった…」

杏子「やったー!」
魔法少女まどか☆マギカ 鹿目まどか (1/8スケール PVC塗装済み完成品)
4: 2011/12/20(火) 20:54:22.34 ID:fV18OID1O
マミ「ふふっ、頑張ったわね」

杏子「うん!」

マミ「佐倉さんも1人で立派に戦えるようになったわね」

杏子「ああ、でもマミのおかげだよ」

マミ「えっ?今日は私、何もしてないわよ?」

杏子「いや、そうじゃなくってさ」

マミ「?」

6: 2011/12/20(火) 20:57:34.22 ID:fV18OID1O
杏子「まあその…マミがいろいろ教えてくれたからさ」

マミ「あぁ」

杏子「あたし、マミに弟子入りしてよかったよ」

マミ「そう、ありがとう佐倉さん」クスッ

杏子「そ、その…ありがと、な」

マミ「ふふっ、どういたしまして」


9: 2011/12/20(火) 21:00:03.13 ID:fV18OID1O
杏子「へへ、なんだか照れるな…」

マミ「でも、私はとっても嬉しいわ」

杏子「そうかい?」

マミ「ええ、私も佐倉さんと出会えて良かったって」

マミ「心からそう思っているわ」

杏子「へへっ、そっか!」

マミ「ええ!」

10: 2011/12/20(火) 21:03:04.82 ID:fV18OID1O
杏子「あたしもだよ、マミ」

マミ「佐倉さん、ありがとう」

杏子「ああ」

杏子「…」グゥー

杏子「あ…///」

マミ「あら?」

杏子「あっ、いや、これはその…」

杏子「今日はまだ何も食ってなくてさ…だから、えぇと」

12: 2011/12/20(火) 21:06:53.19 ID:fV18OID1O
マミ「ちょうど私もお腹が空いていたの」

マミ「今から家に帰って作るけど、良かったら佐倉さんも」

杏子「えっ?いいのか?」

マミ「もちろんよ、歓迎するわ、だから…」

マミ「食べる?」

杏子「ああ!」


13: 2011/12/20(火) 21:09:17.54 ID:fV18OID1O
マミ「ふふっ、それじゃあ一緒に帰りましょうか?」

杏子「わかった…でもさ迷惑じゃないか?」

マミ「え?何が?」

杏子「いやその…あたしなんかがご馳走になっていいのかなって」

マミ「あたしなんかが…ねぇ」

杏子「…」

マミ「むしろ、佐倉さんだからこそ、私はご馳走したいわ」

16: 2011/12/20(火) 21:12:25.56 ID:fV18OID1O
杏子「えっ?」

マミ「だって私たちは、お友だちだものね!」

杏子「お、お友だち…?」

杏子「あたしたちがか?」

マミ「え…違う、の?」シュン

杏子「わっ!ち、違う!」

マミ「そんな…お友だちになれたって思ってたのに…」ウルウル

19: 2011/12/20(火) 21:15:05.59 ID:fV18OID1O
杏子「いや!だからそうじゃなくて!」

マミ「だってぇ…」

杏子「違うんだよ、だから泣くなよ、なっ?」

マミ「…?」

杏子「えぇと…ほんとに良いのか?」

マミ「何が…?」

杏子「その…あたしなんかの友達になるだなんて…」

21: 2011/12/20(火) 21:18:07.49 ID:fV18OID1O
杏子「あたしはさ、マミに迷惑ばっかかけてるしさ」

杏子「マミはあたしの師匠だろ?だから…」

マミ「…迷惑とか師匠だなんて関係ないわ」

杏子「え?」

マミ「たしかに私はあなたに魔法を教えたりはしたけれど」

マミ「迷惑だなんて思ったことは一度もないわ」

杏子「そう…なのか?」

23: 2011/12/20(火) 21:21:04.55 ID:fV18OID1O
マミ「ええ、もちろんよ、だって私たちは」

マミ「お友だちでしょう?」

杏子「マミ…!」

マミ「…違う?」

杏子「いや、ごめん…うん、そうだな」

杏子「マミの言う通りだよ」

マミ「えぇ…やっぱり違うの?」ウルウル

26: 2011/12/20(火) 21:24:04.23 ID:fV18OID1O
杏子「わーっ!だからそうじゃないんだって!」

マミ「ふふ、これは冗談よ」

杏子「なっ…もう、冗談はよせよな?」

マミ「ごめんね?」

杏子「まあ、許してやるよ」

杏子「あたし達はその…と、友達だからな///」

マミ「佐倉さん…えへへ、ありがとう」ニコッ

杏子「~///」

28: 2011/12/20(火) 21:27:11.11 ID:fV18OID1O
マミ「なんでこっちを見てくれないの?」

杏子「な、なんとなく…」

杏子(だって恥ずかしいしさ…)

マミ「そう?」

杏子「そ、そうだよ…それより早くマミん家行こうぜ!」

マミ「そうね、わかったわ」

マミ「ついてきて?」

杏子「うん」

29: 2011/12/20(火) 21:30:07.38 ID:fV18OID1O
マミホーム

マミ「ここが私の家よ、たいしたお持て成しはできないけれど…」

杏子「そ、そんなの気にしなくていいよ!」

マミ「そう?ありがとう」

マミ「とりあえず上がって?」

杏子「ああ」

杏子(なんか緊張するな…)

杏子「お、おじゃしまーす」

32: 2011/12/20(火) 21:33:23.53 ID:fV18OID1O
マミ「いらっしゃい!」

マミ「それじゃあ、私は今から準備に取りかかるから」

マミ「佐倉さんはここでゆっくりしてて?」

杏子「ああ、わかった」

マミ「待っててね」

杏子「ごめんな?あたしのことは気にしたいで作ってくれ」

マミ「大丈夫よ、佐倉さんがいるからむしろ頑張っちゃうんだから」

杏子「へへ、そっか」

34: 2011/12/20(火) 21:36:07.39 ID:fV18OID1O
マミ「楽しみにしててね」スタスタ

杏子「りょーかい」

杏子「…ふぅ、疲れたな」

杏子「やっぱ魔女と戦うのは疲れるよな」

杏子「でも、あたしにはマミがいるんだ」

杏子「だからどんな魔女とだって戦ってやるさ」

杏子「へへ、友達か…やっぱ嬉しいな」

37: 2011/12/20(火) 21:39:18.43 ID:fV18OID1O
杏子「マミ…」

杏子「…」グゥー

杏子「あぅ///」

杏子「腹減ったなぁ…でも、マミが作ってくれるんだもんな」

杏子「マミは凄いな、あたしは料理なんて全然できないもんな」

杏子「あたしも料理できたら…」

杏子「よっし、マミが料理作るとこでも見とくかな」

杏子「マミー」

38: 2011/12/20(火) 21:42:08.19 ID:fV18OID1O
マミ「あれ?どうしたの、佐倉さん」

マミ「まだ出来上がってないけれど…」

杏子「いや、わかってるよ」

杏子「マミが料理してるとこ見たかったからさ」

マミ「あぁ、そうなの」

杏子「見ててもいいかい?」

マミ「うん、いいわよ」

41: 2011/12/20(火) 21:45:51.47 ID:fV18OID1O
マミ「~♪」

杏子「何を作ってるんだ?」

マミ「ミートボールよ」

杏子「へぇ…そうやって作るのか」

マミ「佐倉さんは料理はしないの?」

杏子「う、うん…なんにも作れなくてさ」

杏子「やっぱダメだよなぁ…」

43: 2011/12/20(火) 21:48:42.68 ID:fV18OID1O
マミ「そうでもないわよ?」

杏子「でもさ、マミは作れるわけだし」

マミ「私は…自炊しなきゃいけないから」

杏子「あ…ご、ごめん」

マミ「ううん、気にしないで?」

杏子「…」

マミ「んー、それじゃあ佐倉さんに手伝ってもらおっかな?」

杏子「えっ?あたしに?」

マミ「うん」

45: 2011/12/20(火) 21:51:42.34 ID:fV18OID1O
杏子「でも、あたしはなんにもできないぞ?」

マミ「大丈夫、このお肉を丸めるだけでいいから」

杏子「あっ!それならあたしにもできる!」

マミ「ね?だからお願いしてもいい?」

杏子「わかった、任せてよ」

マミ「ふふっ」

46: 2011/12/20(火) 21:54:03.46 ID:fV18OID1O
杏子「ん…こんな感じ?」コロコロ

マミ「うーん…もうちょっと小さい方が食べやすいかも」

杏子「そっか、よーし」

杏子「これでどうだ?」

マミ「うん、そのくらいがちょうど良いわね」

マミ「佐倉さん、ありがとう」

杏子「へへ、やった」

マミ「じゃあ全部お願いしてもいい?」

杏子「りょーかい!」

50: 2011/12/20(火) 22:00:14.77 ID:fV18OID1O
マミ「その間に私はもう一品作っておくわ」

杏子「何を作るんだ?」

マミ「ミネストローネよ」

杏子「み、みにすとろー?」

マミ「ううん、ミネストローネ」

杏子「みねすとろーね」

マミ「そうそう」

杏子「それってなに?お菓子?」

マミ「ふふっ、野菜スープよ」

51: 2011/12/20(火) 22:03:24.60 ID:fV18OID1O
杏子「野菜のスープか、聞いたことなかったよ」

マミ「そう?まあイタリアの料理だものね」

杏子「イタリアかぁ、旨い?」

マミ「私の腕次第かな?頑張って作るわね!」

マミ「だから佐倉さんはミートボールをお願いね」

杏子「わかったー」

マミ「~♪」

杏子「へへっ」

54: 2011/12/20(火) 22:06:17.62 ID:fV18OID1O
杏子「マミ、できたぞ!」

マミ「えっ?もうできたの?」

杏子「いやー、はりきっちゃってさ」

マミ「ふふ、そっかぁ」

杏子「他にも手伝えることないか?」

マミ「うーん…そうねぇ」

杏子「何でも言ってくれよ、やれることはやるからさ」

マミ「ありがとう、そしたら…」

57: 2011/12/20(火) 22:09:37.60 ID:fV18OID1O
マミ「よし、じゃあ佐倉さんにはトマトを入れて、炒めてもらおうかな」

杏子「トマトを炒める?」

マミ「そう、他の野菜を今炒めてるでしょ?」

杏子「うん」

マミ「ここにね?トマトをつぶしなが入れてほしいの」

杏子「潰すの?もったいなくないか?」

マミ「んー…そう言う料理だから」

59: 2011/12/20(火) 22:12:18.15 ID:fV18OID1O
杏子「…それもそっか」

杏子「わかった、やってみるよ」

マミ「うん、お願い」

マミ「私はミートボールを焼くわね?」

杏子「おっけー」

マミ「ふふっ」

杏子「こ、こうか?大丈夫?」

マミ「うん、その調子よ」

杏子「へへ、よっし」

62: 2011/12/20(火) 22:15:07.26 ID:fV18OID1O
マミ「~♪」

杏子「なあ、マミ」

マミ「ん?」

杏子「料理って楽しいな!知らなかったよ」

マミ「うん、私も楽しいわ」

マミ「でもね?楽しいのは佐倉さんと一緒にいるからなの」

杏子「えっ?あたしがいるから?」

マミ「ええ、私は…いつもはひとりぼっちで作ってるから」

杏子「マミ…」

64: 2011/12/20(火) 22:18:13.96 ID:fV18OID1O
マミ「だからね、今は佐倉さんが手伝ってくれて」

マミ「すっごく嬉しいの!」ニコッ

杏子「…そっか」

マミ「だから、頑張って作れるの」

杏子「マミ、だったらさ」

マミ「?」

杏子「迷惑じゃなかったら、その…あ、あたしにさ」

67: 2011/12/20(火) 22:21:10.98 ID:fV18OID1O
マミ「佐倉さんに?」

杏子「…あたしに料理を教えてくれないか?」

マミ「!」

杏子「あたしは何もできないし、迷惑しかかけないかもしれないけどさ」

杏子「こうやって一緒に作るくらいならできると思うんだ」

マミ「佐倉さん…」

杏子「できた料理はあたしに食べさせてくれなくてもいいからさ」

杏子「だから!」

68: 2011/12/20(火) 22:24:05.68 ID:fV18OID1O
マミ「ありがとう、佐倉さん」

杏子「マミ…ならいいのか?」

マミ「うん、でも1つダメなところがあるわ」

杏子「えっ?だ、ダメなところ?」

マミ「そうよ?」

杏子「何か悪いとこあった?」

マミ「悪いと言うか…嫌なところかしら」

杏子「えぇ?うーん…わ、わかんない」

杏子「なんなのさ?」

69: 2011/12/20(火) 22:27:11.62 ID:fV18OID1O
マミ「できた料理はあたしに食べさせてくれなくてもいいってところよ」

杏子「へっ?」

マミ「せっかく作ってもらったのに、私1人で食べるなんてできないわ」

マミ「だからね、一緒に食べましょう?」

杏子「マミ…でも、いいのか?」

杏子「あたしは金も何も持ってないからさ…」

マミ「そのことなら気にしないで?佐倉さんはいてくれるだけでも」

マミ「私は嬉しいの、だから大丈夫よ」

71: 2011/12/20(火) 22:30:05.40 ID:fV18OID1O
杏子「…そっか、へへっ!ありがとな!」

マミ「いえいえ、私こそありがとう」

マミ「私、すっごく嬉しいわ!」

杏子「マミ…」

ジュー

杏子「ん?なんだこのにおい」

マミ「あっ!いけない…焼きすぎちゃった」

杏子「えっ?」

72: 2011/12/20(火) 22:33:06.67 ID:fV18OID1O
マミ「焦げちゃった…」

杏子「だ、大丈夫だって!あたしはそれくらい全然大丈夫だ」

杏子「むしろご馳走だよ!」

マミ「でも…作り直そうかしら?」

杏子「ダメだ!勿体ないじゃんか」

杏子「あたしは食べるぞ!」

マミ「…そうね、せっかく佐倉さんと2人で作ったんだもの」

マミ「食べましょうか」

杏子「ああ!」

73: 2011/12/20(火) 22:36:37.33 ID:fV18OID1O
杏子「っと…こっちのスープはどうするんだ?」

マミ「十分炒めたし、次はスープね」

杏子「スープはできてんの?」

マミ「ううん、今から作るわね」

マミ「水とブイヨンとローリエを入れて…」

杏子「よくわかんないけど、凄いなぁ」

マミ「あとは野菜が柔らかくなるまで煮るだけよ」

76: 2011/12/20(火) 22:39:20.18 ID:fV18OID1O
杏子「へぇー」

マミ「佐倉さん、やってみる?」

杏子「よし、やってみる」

マミ「私はご飯の準備をしておくから、柔らかくなったら教えてね?」

杏子「おっけー!」

マミ「ふふっ」

マミ(本当に料理が楽しいのは久しぶりだな)

マミ「佐倉さん、ありがとう」

杏子「え?何が?」

マミ「ううん、なんでも」

杏子「?」

79: 2011/12/20(火) 22:42:08.28 ID:fV18OID1O
杏子「マミー、できたぞ」

マミ「はーい」

杏子「こんなもんでいいかな?」

マミ「…うん、大丈夫ちょうどいいわ」

マミ「これで完成ね、手伝ってくれてありがとう」

杏子「いや、あたしは大したことしてないしさ」

杏子「マミもありがとな、勉強になったよ」

マミ「ふふっ、それは良かった」

81: 2011/12/20(火) 22:45:03.39 ID:fV18OID1O
杏子「へへっ!」グゥー

杏子「あっ///」

マミ「くすっ、じゃあそろそろ食べよっか?」

杏子「あ、ああ」

杏子(あたしの腹ー空気読めー!)

マミ「佐倉さん、ミネストローネを持ってきて?」

杏子「りょーかい」

マミ「あとは…うん、大丈夫ね」

82: 2011/12/20(火) 22:47:15.49 ID:fV18OID1O
杏子「持ってきたぞ」

マミ「ありがとう、じゃあそこに座って?」

杏子「ああ、おっ!旨そうじゃん!」

マミ「ちょっと焦げちゃったのが残念かな…」

杏子「大丈夫だって!絶対旨いよ」

マミ「…うん、そうね」

杏子「食べていい?」

マミ「ええ」

85: 2011/12/20(火) 22:49:41.99 ID:fV18OID1O
杏子「へへっ!じゃあ…いただきます!」

マミ「いただきます」

杏子「もぐもぐ」

マミ「…どう?」

杏子「うん、旨い!」

マミ「そう、よかった…」ホッ

杏子「マミも食ってみなよ」

マミ「ええ、そうするわ」

マミ「ぱくっ」

杏子「旨いだろ?」

マミ「…うん、とっても」

86: 2011/12/20(火) 22:52:44.54 ID:fV18OID1O
マミ(ちょっと焦げたところが苦いけど…)

マミ(それでも1人で作った時よりずっと美味しいわ)

マミ(だって…佐倉さんが一緒にいてくれるんだもの)

マミ(ひとりぼっちの私にとって、佐倉さんが最高の隠し味なのかな?)

マミ(…とにかく、美味しい)

マミ「もぐもぐ」ニコニコ

杏子「へへっ」

杏子(旨そうに食べるなぁ)

90: 2011/12/20(火) 22:55:27.03 ID:fV18OID1O
杏子(マミ…親が氏んじゃったんだよな)

杏子(だから1人で生きてるんだろ?)

杏子(…あたしに何かできることはないかな)

杏子(マミには世話になってるし、恩返しがしたいよ)

杏子(できることならなんだってやるさ)

杏子「な、なあマミ」

マミ「どうしたの?」

91: 2011/12/20(火) 22:57:47.81 ID:fV18OID1O
杏子「その…なんて言うかさ」

マミ「うん」

杏子「あたし、マミに恩返しがしたいんだ」

マミ「恩返し?別に気にしなくていいのよ?」

マミ「私も好きでやってるだけだし、むしろ感謝してるんだから」

杏子「ありがと、でもさ…あたしも何かマミにしてやりたいんだ」

マミ「佐倉さん…」

92: 2011/12/20(火) 23:00:55.92 ID:fV18OID1O
マミ(佐倉さん…優しい子ね)

杏子「だから、何か言ってくれよ」

杏子「できることならなんだってやるからさ」

マミ「…ありがとう、わかったわ」

マミ(どうしよう…思いきって言ってみようかな?)

マミ「じゃあ、1つお願いしてもいい?」

杏子「ああ、何でも言ってくれ」

マミ「わ、私と…えっと…」


94: 2011/12/20(火) 23:03:08.59 ID:fV18OID1O
杏子「うん」

マミ「その…そのね?えぇと…」

杏子「ん?遠慮はしなくていいよ」

杏子「あたし、頑張るからさ!」

マミ「あ、ありがと…んとね?」

杏子「…早く言いなよ?」

マミ「わ、私と…もっと仲良くなってください!」

杏子「へ?」

97: 2011/12/20(火) 23:06:11.02 ID:fV18OID1O
マミ「その…私ね?魔法少女だから、魔女をやっつけなきゃいけないでしょ?」

杏子「…ああ」

マミ「だからね?えっと…お友だちと遊んだりできなくて…」

杏子「マミ…」

マミ「初めの頃は遊びに誘われたりしてたんだけど、断り続けてたら…」

マミ「その…さ、誘われなくなって…」

マミ「学校でも…私…」

100: 2011/12/20(火) 23:09:07.72 ID:fV18OID1O
マミ「ひとりぼっちなの…」

杏子「…そっか、わかったよ」

マミ「だから、同じ魔法少女の佐倉さんと出会えて」

マミ「私、本当にすっごく嬉しかった」

マミ「だから…!」

杏子「うん、いいよ」

杏子「一緒にいてやるよ、ひとりぼっちは寂しいもんな」

マミ「佐倉さん…!」パァッ

102: 2011/12/20(火) 23:12:14.18 ID:fV18OID1O
杏子「へへっ!あたしも似たようなもんさ」

杏子「同じ魔法少女なんだしさ、あたしもマミに会えて良かった」

杏子「さっきも似たようなこと言ったけどさ、これが本音だもんな」

マミ「ふふっ、そうね」

杏子「だからさ、あたしなんかで良かったら、何時でも呼んでくれよ」

杏子「だってあたし達は友達だもんな!」

マミ「うん、そうだね…!」

104: 2011/12/20(火) 23:15:08.71 ID:fV18OID1O
杏子「だからさ、その…よ、よろしくな、マミ」

マミ「うん、私こそよろしくね、佐倉さん!」

杏子「へへっ!」

マミ「ふふっ!」

杏子(こんなこと言うのはやっぱり恥ずかしいけどさ)

杏子(でも、それ以上に嬉しいんだ)

杏子(マミ、ありがとう)

杏子(あたしもすっごく嬉しいよ)

106: 2011/12/20(火) 23:18:23.03 ID:fV18OID1O
マミ(佐倉さん…本当にありがとう)

マミ(あなたがいてくれるんだものだけで私は頑張れるわ)

マミ(だって、私はひとりぼっちじゃないんだもの!)

マミ「ねえ、佐倉さん」

杏子「ん?なんだ?」

マミ「これからは、2人で以上に魔女と戦いましょうね!」

杏子「えっ?今までもそうしてきたじゃん」

107: 2011/12/20(火) 23:21:11.76 ID:fV18OID1O
マミ「そうだけど、そうじゃないの?」

杏子「へっ?」

マミ「今までは私が師匠…と言っていいのか分からないけど」

杏子「ああ、マミはあたしの師匠だよ」

マミ「その、師匠と弟子ってなんだか嫌なの」

杏子「えっ?じゃあもう教えてくれないのか…?」

マミ「ううん、もちろん教えたりすることはできるわ」

109: 2011/12/20(火) 23:24:04.15 ID:fV18OID1O
杏子「なら…?」

マミ「でも、師匠としてじゃなくて佐倉さんのお友だちとして教えたいの」

杏子「え、ああ…」

杏子(何が違うんだ?)

マミ「違いがわからない?」

杏子「えっ?あっ、いや…はは…」

杏子(しかたないじゃん…わかんないんだからさ)

110: 2011/12/20(火) 23:27:03.47 ID:fV18OID1O
マミ「ふふっ、言ってる私もよくわからないの」

杏子「えぇ?」

マミ「舞い上がっちゃってるのかしら?」

マミ「とにかくね?師匠とか弟子とかじゃなくて」

マミ「佐倉さんのお友だちの巴マミとして、あなたと一緒にいたいの」

杏子「な、なるほど…!」

杏子(なんとなく分かった)

111: 2011/12/20(火) 23:30:48.75 ID:fV18OID1O
マミ「だから、儂のことを師匠とは思わないで?」

マミ「お友だちとして見てもらいたいの」

杏子「ああ、わかったよ」

杏子「さよなら、師匠のマミ」

杏子「よろしくな、友達のマミ!」

杏子(…こんな感じか?変かもしれないけど)

マミ「うん、ありがとう!」

杏子「へへっ!」

113: 2011/12/20(火) 23:33:10.40 ID:fV18OID1O
マミ「じゃあ私も…」

マミ「さようなら、弟子の佐倉さん」

マミ「よろしくね、お友だちの佐倉さん!」

杏子「ああ!」

杏子「へへ、やっぱり変な言い方だな」

マミ「ふふっ、そうね」

マミ「でも、ありがとう…嬉しい」

杏子「あたしもだよ」

115: 2011/12/20(火) 23:36:06.91 ID:fV18OID1O
杏子「やっぱ友達の方がいいもんな」

マミ「うん、そうね…そうだよね」

杏子「へへっ!んじゃ食べようぜ、せっかくのご馳走が冷めちゃうよ」

マミ「うん、2人で作ったご馳走だもんね」

杏子「なあ、明日も来ていいかい?」

マミ「もちろん、大歓迎よ!」

116: 2011/12/20(火) 23:36:38.46 ID:fV18OID1O
ごめん
儂→私、な

118: 2011/12/20(火) 23:40:32.92 ID:fV18OID1O
杏子「そっか、さんきゅー!」

マミ「今日は…!」

杏子「ん?」

マミ「今日はマミートボールとマミネストローネを作ったから」

杏子「えっ?」

マミ「明日はきょうこ…うーん…」

杏子「ま、マミートボールとマミネストローネ?」

マミ「うん、私が作ったからね!」

119: 2011/12/20(火) 23:43:18.67 ID:fV18OID1O
杏子「あははっ!なんだそりゃ」

マミ「えっ?へ、変?」

杏子「だってさ、聞いたことないし、くくっ」

マミ「あ、あぅ…///」

杏子「いや、面白かったよ、マミ」

マミ「うぅ///」

杏子「そんなに恥ずかしがるなよー?」

マミ「///」プイッ

121: 2011/12/20(火) 23:46:13.44 ID:fV18OID1O
杏子「あっ…」

杏子(やは、からかいすぎたかな?)

杏子「マミー?ごめんな?」

マミ「…」プイッ

マミ(どうしよう…恥ずかしくて佐倉さんの顔が見れないよ)

杏子「ん…」

杏子(あれ?もしかして怒ってる?)

杏子(参った…どうすっなぁ)

124: 2011/12/20(火) 23:49:12.98 ID:fV18OID1O
杏子(…よし、ならあたしも真似するか)

杏子「マミ、ちょっとキッチン借りるぞ」

マミ「えっ?」

杏子「待っててくれよ」

マミ「う、うん…」

マミ(何をするつもりかしら…?)

杏子「えーと…あれならあたしでも作れるはずだ」

杏子「あるかな…?」

杏子「あった!」

125: 2011/12/20(火) 23:52:07.20 ID:fV18OID1O
杏子「お待たせ」

マミ「どうしたの?」

杏子「これ作ってたんだよ、勝手に使ってごめんな?」

マミ「これは…?」

杏子「き、きょうコーンスープだ!」

マミ「…ふふっ!」

杏子「ちょ!笑うなよ!///」

杏子(あたしだって好きでやってるんじゃないんだぞ)

マミ「ごめんなさい、でもおかしくって…あははっ!」

杏子「ま、マミー///」

129: 2011/12/20(火) 23:55:25.14 ID:fV18OID1O
マミ「ふふ、でもこれでおあいこね」

杏子「へへ、そうだな」

マミ「でもコーンスープは簡単すぎるわね」

杏子「だってあたし料理できないんだもん…」

マミ「大丈夫、約束したじゃない」

マミ「私が佐倉さんに料理を教えるって」

杏子「うん、頼むよ」

130: 2011/12/20(火) 23:57:57.52 ID:fV18OID1O
マミ「佐倉さんは魔法はずいぶん上手くなったけれど」

マミ「料理はまだまだ上手くできないからね」

杏子「ああ、まだ旨くは作れないな」

マミ「結構厳しく教えるわよ、大丈夫?」

杏子「大丈夫だ!なんだって作ってやるさ!」

マミ「ふふっ、その意気よ」

杏子「へへっ!」

131: 2011/12/21(水) 00:02:46.47 ID:SRmucov6O
そして

杏子「マミ、できたぞ!」

マミ「うん、美味しそうだわ」

杏子「へへっ、マミのおかげだよ」

マミ「毎日頑張ったのは杏子ちゃんよ」

杏子「マミがいたから頑張れたんだよ」

マミ「私も杏子ちゃんだから、毎日楽しく教えられたの」

杏子「へへっ!ありがとな!」

マミ「ふふっ、こちらこそ、ありがとう!」

133: 2011/12/21(水) 00:06:17.87 ID:SRmucov6O
杏子「まあ、その…これからも毎日よろしくな」

マミ「もちろん、頑張ろうね」

マミ「杏子ちゃんは最高のお友だちよ!」

杏子「それじゃあ、最高の友達にあたしの手料理をご馳走しないとな」

マミ「ふふっ」

杏子「きょうコーンクリームコロッケときょうコールスローサラダだ」

杏子「食うかい?」

マミ「うん!」

おわり

134: 2011/12/21(水) 00:06:52.81 ID:iv7lo5960
乙~!よかった!

135: 2011/12/21(水) 00:07:16.26 ID:0h0lMei30
もう終わりかよ、もっと見たかったが仕方ない
乙!

引用: マミ「食べる?」杏子「ああ!」