831:◆m1/9P3R/Ihfa 2013/09/11(水) 01:27:14.80 ID:Oj+gfi6O0
番外編8・私がよりりんと呼ばれた日

数ヶ月前

シンデレラプロ事務所

里奈「おつかれーっす☆」

頼子「…お疲れ様です」

里奈「(確か、古澤頼子ちゃん。頭よさそうでノリ良くないし苦手ー)」


モバP「終電が無くなった…」シリーズ



832: 2013/09/11(水) 01:27:42.33 ID:Oj+gfi6O0
頼子「あ…里奈さん…」

里奈「げっ、目が合っちゃった…あっ」

頼子「………」

里奈「(この顔に出ないのもヤダー。でも、今のはアタシが悪いかー)」

里奈「ごっめーん、いやー、アタシバカだからさー」

里奈「何話したらいいかって思ってるとこ、話しかけられて口にでちゃった」

833: 2013/09/11(水) 01:28:16.16 ID:Oj+gfi6O0
頼子「そう…ですか…ふ、ふふふ」

里奈「ちょっと、人が謝ってんのにさ、そういうの嫌いだけどー」

頼子「ごめんなさい…私も何話したらって思ってたから」

里奈「じゃー、自分を笑ったのー。うーわけわかんない」

頼子「ふふ…私もよく『よく分からない子』って言われます」

里奈「……(思ってたより、おもしろー)」

834: 2013/09/11(水) 01:28:41.17 ID:Oj+gfi6O0
頼子「どう…したの?」

里奈「い、いや、あ、隣座るねー」

頼子「あ、はい…どうぞ」

里奈「でさー、何してんのぉ」

頼子「ええ、事務所に来る前に行った美術館のパンフレットを整理してました」

里奈「ぅわぁ、やっぱアタシだめかも」

835: 2013/09/11(水) 01:29:14.67 ID:Oj+gfi6O0
頼子「え、えっと…里奈さんは美術って苦手?」

里奈「あーアタシ、バカだし、そういうこーしょーなのはー」

里奈「せーぜー、ストリートアートっていうの?でも落書きなんでしょ?」

頼子「ううん、そんな事無いよ…ほら、こういう展覧会もあって…」

里奈「まぢで?げーじゅつって結構ふところ深いっ?」

836: 2013/09/11(水) 01:29:46.67 ID:Oj+gfi6O0
頼子「人の家や建物に勝手にするのはよくないと思うけど…」

頼子「思わず…見入る作品もあります」

里奈「ほー」

頼子「ねぇ…里奈さんは…最近気持よかった事って…ある?」

里奈「そりゃ、セッ…ゲフ」

頼子「……真面目に答えてください」

837: 2013/09/11(水) 01:30:21.93 ID:Oj+gfi6O0
里奈「口押さえることないっしょー、冗談なのにさー」

頼子「…………」

里奈「(こ、こわ)ぁー、単車で海すっとばした時とかぁ」

里奈「風が気持ちいいしー、そしたら夕日がマジヤバくてさー」

頼子「里奈さんもバイク乗るんだ、気持ち…いいよね」

里奈「いいッ、頼子ちゃんも乗るの!?あー、お・と・こっしょ」

838: 2013/09/11(水) 01:30:52.25 ID:Oj+gfi6O0
頼子「えっ?Pさんに乗せてもらったことなんてないよ…」

里奈「んー?どうしてプロデューサーが出てくんのー」

頼子「あ、それは…み、美世さんの後ろに乗せてもらったのっ」

里奈「へー、みよよんと仲いんだー」

頼子「(みよよん…?)え、えっと…でね」

839: 2013/09/11(水) 01:31:28.33 ID:Oj+gfi6O0
頼子「さっき、バイクに乗った話…すごく楽しそうだったけど、どうして…?」

里奈「え、え、え?んー、難しいことわかんないけど」

里奈「マジヤバくて、マジ楽しかった事、皆に言いたくない?」

頼子「そうだよね、美術も…一緒だよ」

里奈「??」

840: 2013/09/11(水) 01:32:03.35 ID:Oj+gfi6O0
頼子「自分が感動した事や…人に伝えたいって想いを…」

頼子「技術の限りを尽くして表現するの……」

頼子「だから、国や時代を超えても…人を感動させられる…のかなって」

頼子「小難しい理屈もあって…私もそういうの嫌いじゃないけど……」

里奈「………」プルプル

頼子「ど、どうしたの…里奈さん?」

841: 2013/09/11(水) 01:32:39.75 ID:Oj+gfi6O0
里奈「よりりん、マジヤバ!」

頼子「はい?(よ、よりりん?)」

里奈「よりりん、ホントヤバイよ!あー、がっこのセンコーがよりりんだったらな」

頼子「え、私が…先生…(そんな歳じゃ……)」

里奈「アタシさー、がっこで美術館とかいくのちょーダルくてさ」

里奈「それでぇ、ふけよーとしたら、センコー、アタシのバカにしてさ」

842: 2013/09/11(水) 01:33:32.46 ID:Oj+gfi6O0
頼子「う、うん…」

里奈「よりりんみたいに、どーしていーのか教えてくれたら」

里奈「アタシも美術館とか行ってたかなーって」

頼子「ふふ、じゃあ…今度一緒に行きましょう」

里奈「じゃ、アタシが単車出すからさ、後ろ乗るっしょ?」

頼子「うん…いつにしますか?」

843: 2013/09/11(水) 01:34:03.48 ID:Oj+gfi6O0
里奈「ノリいいじゃん!その後は朝までクラブいこー」

頼子「あ…それは、大人の人も一緒の時に」

里奈「えー、いいじゃん」

頼子「私達…アイドルですよ?そういうのは…」

里奈「うー、あ?さっきのってさ、アタシらアイドルも一緒じゃない?」

844: 2013/09/11(水) 01:34:39.86 ID:Oj+gfi6O0
里奈「アタシらだって、皆と盛り上がるためにライブするっしょ」

頼子「うん…私もそう思う…」

頼子「ふふ…実はね、さっきの話…私がアイドルになって…」

頼子「自分が表現する側になって…初めて気づいたの」

845: 2013/09/11(水) 01:35:08.22 ID:Oj+gfi6O0
里奈「よりりんも意外と鈍いとこあんだー」

頼子「鈍い…ですか?」

里奈「鈍いから鈍いって言ったんじゃん♪」

頼子「もう…」

846: 2013/09/11(水) 01:35:38.62 ID:Oj+gfi6O0
・・・

モバP「お疲れ様ー、んんな、何だか騒がしいな」

モバP「あれは頼子っ?それに…里奈っ?」

モバP「珍しい組み合わせだな」

モバP「仲がいいのはいいことだな、はは」

モバP「おーい、二人共ー」

おしまい

847: 2013/09/11(水) 01:37:03.61 ID:Oj+gfi6O0
頼里奈の番外編は以上です
こういう二人は最初のふじりなの考えよろしく交わらない気もしますが
タイプが違うゆえに仲良くなったら深い関係になりそうです
あ、過度の夜遊びは無しの方向で

引用: モバP「終電が無くなった…」