1: 2015/11/06(金) 03:12:22.166 ID:cfDhDGVgK.net
-ラビットハウス
オレ「あっ…あっ…すみません…」
チノ「これはこうするんです」
オレ「あっ…わかりました…」
チノ「『わかりました』って 本当にわかってるんですか?わかってたらこんな簡単なこと間違えませんよね?」
オレ「…」
ココア「チノちゃん 言いすぎだよぅ…たかしくんも入ってまだ1ヶ月なんだからできなくても仕方ないよ…」
チノ「1ヶ月でこんなこともできないってちょっと信じられませんけどね」
ココア「だ…大丈夫だよ…!私も最近できるようになったばっかりだし…!」
リゼ「そ…そうだ!あんまりお客さん来てないし みんな裏でコーヒーでも飲むか?!」
オレ「あ…ありがとうございます…」
チノ「…仕事もできないくせに…」
ジッ
オレ「…」
オレ「あっ…あっ…すみません…」
チノ「これはこうするんです」
オレ「あっ…わかりました…」
チノ「『わかりました』って 本当にわかってるんですか?わかってたらこんな簡単なこと間違えませんよね?」
オレ「…」
ココア「チノちゃん 言いすぎだよぅ…たかしくんも入ってまだ1ヶ月なんだからできなくても仕方ないよ…」
チノ「1ヶ月でこんなこともできないってちょっと信じられませんけどね」
ココア「だ…大丈夫だよ…!私も最近できるようになったばっかりだし…!」
リゼ「そ…そうだ!あんまりお客さん来てないし みんな裏でコーヒーでも飲むか?!」
オレ「あ…ありがとうございます…」
チノ「…仕事もできないくせに…」
ジッ
オレ「…」
7: 2015/11/06(金) 03:24:29.974 ID:cfDhDGVgK.net
リゼ「チノも本当は優しくていい子なんだ」
ココア「やっぱりオーナーの娘だから しっかりしなくちゃいけないって意識があるのかな?」
ココア「小さいのにしっかりしててえらいよね!」
オレ「あっ はい…」
チノ「いつまでしゃべってるんですか お客さんが来たので接客お願いします」
オレ「あ…」
チノ「まず お客さんが来たら大きな声と笑顔で『いらっしゃいませ』ですよね?」
オレ「い…いらっしゃいませ…」
チノ「まったく」
チノ「お父さんは男の子もいたほうが 男性のお客さんも入りやすいっていう理由でたかしさんを採用したみたいですが…」
チノ「そもそも私たちだけで足りてますし たかしさんはろくに仕事もできないから必要ないです…」
チノ「それとも 私が教えるのがへたくそなんでしょうか…?」
ココア「やっぱりオーナーの娘だから しっかりしなくちゃいけないって意識があるのかな?」
ココア「小さいのにしっかりしててえらいよね!」
オレ「あっ はい…」
チノ「いつまでしゃべってるんですか お客さんが来たので接客お願いします」
オレ「あ…」
チノ「まず お客さんが来たら大きな声と笑顔で『いらっしゃいませ』ですよね?」
オレ「い…いらっしゃいませ…」
チノ「まったく」
チノ「お父さんは男の子もいたほうが 男性のお客さんも入りやすいっていう理由でたかしさんを採用したみたいですが…」
チノ「そもそも私たちだけで足りてますし たかしさんはろくに仕事もできないから必要ないです…」
チノ「それとも 私が教えるのがへたくそなんでしょうか…?」
11: 2015/11/06(金) 03:33:44.045 ID:cfDhDGVgK.net
オレ「…すみません…」
客「おまえじゃ話にならん!!早くチノちゃん呼んで!!」
オレ「あ…香風さん…」
チノ「なんですか?」
オレ「お…お客さんが…」
チノ「それくらいひとりで対応してくださいよ…リゼさん コーヒーお願いします…」
チノ「はいはいなんでしょう」
客「チノちゃぁぁぁぁん!!しゅきぃぃぃぃ!!」
オレ「…」
リゼ「あ…?ああ…チノはお客さんから人気だからな…たかしが悪いわけじゃないぞ」
リゼ「大丈夫だよ うちは簡単な仕事ばっかりだからすぐにできるようになるって」
リゼ「ココアでもできるんだからな」
ココア「ちょっとそれどういうことー!ぶぅぶぅ」
客「おまえじゃ話にならん!!早くチノちゃん呼んで!!」
オレ「あ…香風さん…」
チノ「なんですか?」
オレ「お…お客さんが…」
チノ「それくらいひとりで対応してくださいよ…リゼさん コーヒーお願いします…」
チノ「はいはいなんでしょう」
客「チノちゃぁぁぁぁん!!しゅきぃぃぃぃ!!」
オレ「…」
リゼ「あ…?ああ…チノはお客さんから人気だからな…たかしが悪いわけじゃないぞ」
リゼ「大丈夫だよ うちは簡単な仕事ばっかりだからすぐにできるようになるって」
リゼ「ココアでもできるんだからな」
ココア「ちょっとそれどういうことー!ぶぅぶぅ」
18: 2015/11/06(金) 03:46:02.999 ID:cfDhDGVgK.net
オレ「お…おつかれさまです…」
チノ「ふん」
ココア「おつかれー」
リゼ「ジュース買ってきたから 飲んでいいぞ」
オレ「あ…ありがとうございます…」
チノ「待ってください」
チノ「帰る前に今日したミスをノートにちゃんと書いて 明日は同じミスをしないようにしてくださいね」
オレ「あ…はい…」
チノ「明日は土曜日なので忙しいですからね ちゃんとしてくださいよ」
オレ「っ…」
ティッピー「チノ…」
チノ「わかりましたよ ではまた明日 がんばってくださいね」
チノ「ふん」
ココア「おつかれー」
リゼ「ジュース買ってきたから 飲んでいいぞ」
オレ「あ…ありがとうございます…」
チノ「待ってください」
チノ「帰る前に今日したミスをノートにちゃんと書いて 明日は同じミスをしないようにしてくださいね」
オレ「あ…はい…」
チノ「明日は土曜日なので忙しいですからね ちゃんとしてくださいよ」
オレ「っ…」
ティッピー「チノ…」
チノ「わかりましたよ ではまた明日 がんばってくださいね」
22: 2015/11/06(金) 03:58:42.650 ID:cfDhDGVgK.net
-次の日
シャロ「遊びに来てあげたわよ」
ココア「シャロちゃんだ」
チノ「シャロさん 最近来てくれませんでしたね」
シャロ「千夜といっしょにクッキー作ったから ちゃんとみんなの分あるわよ」
ココア「おいしいね」
モグモグ
チノ「さすがはシャロさんと千夜さんです」
シャロ「り…リゼ先輩~♪リゼ先輩も食べますー!?」
リゼ「ありがとうシャロ」
ココア「あーっ なんかリゼちゃんのだけクッキー多くない?!」
チノ「それに なんだかクッキー大きいです…」
シャロ「気のせいよ気のせい」
アハハハハ
オレ「………」
オレ「あ…いらっしゃいませ…」
オレ「あ…はい…少々お待ちください…」
シャロ「遊びに来てあげたわよ」
ココア「シャロちゃんだ」
チノ「シャロさん 最近来てくれませんでしたね」
シャロ「千夜といっしょにクッキー作ったから ちゃんとみんなの分あるわよ」
ココア「おいしいね」
モグモグ
チノ「さすがはシャロさんと千夜さんです」
シャロ「り…リゼ先輩~♪リゼ先輩も食べますー!?」
リゼ「ありがとうシャロ」
ココア「あーっ なんかリゼちゃんのだけクッキー多くない?!」
チノ「それに なんだかクッキー大きいです…」
シャロ「気のせいよ気のせい」
アハハハハ
オレ「………」
オレ「あ…いらっしゃいませ…」
オレ「あ…はい…少々お待ちください…」
25: 2015/11/06(金) 04:04:49.075 ID:cfDhDGVgK.net
オレ「あの…お客さんが…」
アハハハハ
オレ「か…香風さん…」
チノ「まったくしょうがないですね…ひとりで対応してくださいって昨日も言ったじゃないですか」
オレ「すみません」
チノ「いらっしゃいませ」
『チノちゃぁぁぁぁん!!しゅきぃぃぃぃ!!』
シャロ「だ…誰よ あいつ!!」
ココア「新人さんのたかしくんだよ」
シャロ「なっ…なっ…ラビットハウスに男がいるなんて知らなかったわよ…!!」
シャロ(まぁ あの顔じゃなにも心配しなくてよさそうだけど)
シャロ「邪魔したわね 帰るわ」
ココア「クッキーありがとー」
ココアー
アハハハハ
オレ「か…香風さん…」
チノ「まったくしょうがないですね…ひとりで対応してくださいって昨日も言ったじゃないですか」
オレ「すみません」
チノ「いらっしゃいませ」
『チノちゃぁぁぁぁん!!しゅきぃぃぃぃ!!』
シャロ「だ…誰よ あいつ!!」
ココア「新人さんのたかしくんだよ」
シャロ「なっ…なっ…ラビットハウスに男がいるなんて知らなかったわよ…!!」
シャロ(まぁ あの顔じゃなにも心配しなくてよさそうだけど)
シャロ「邪魔したわね 帰るわ」
ココア「クッキーありがとー」
ココアー
30: 2015/11/06(金) 04:12:44.858 ID:cfDhDGVgK.net
チノ「どいてください 邪魔です…」
オレ「すみません…」
チノ「することないなら 洗い物でもしといてください」
オレ「は…ハイ…」
オレ「あっ…」
リゼ「よかったら 後で食べるか?クッキー」
オレ「あ…」
リゼ「後輩が作ってくれたけど 量が多くてな」
オレ「あの…」
リゼ「洗い物?ああ…洗剤がないのか 洗剤はいつもここに置いてるからな」
オレ「あ…ありがとうございます…」
リゼ「もしなかったら ココアに買いにいかせればいいから」
ココア「聞こえてるよー!」
オレ「すみません…」
チノ「することないなら 洗い物でもしといてください」
オレ「は…ハイ…」
オレ「あっ…」
リゼ「よかったら 後で食べるか?クッキー」
オレ「あ…」
リゼ「後輩が作ってくれたけど 量が多くてな」
オレ「あの…」
リゼ「洗い物?ああ…洗剤がないのか 洗剤はいつもここに置いてるからな」
オレ「あ…ありがとうございます…」
リゼ「もしなかったら ココアに買いにいかせればいいから」
ココア「聞こえてるよー!」
36: 2015/11/06(金) 04:27:07.699 ID:cfDhDGVgK.net
マヤ「不審者ー不審者ー」
クスクスッ
オレ「っ…」
メグ「マヤちゃん…ダメだよぅ…」
チノ「マヤさんとメグさんじゃないですか」
チノ「知り合いなので私が接客しますから たかしさんは向こうへいって別の仕事しといてください」
オレ「ハイ…」
マヤ「誰だあいつ?ただもんじゃねーな」
チノ「知りませんよ 仕事もできませんし 正直 邪魔で仕方ないです」
メグ「でも 年上の男の人にいろいろ命令するチノちゃんかっこいいよ」
チノ「…?そうですか?」
マヤ「チノ凄ェ!!大人みたい!」
チノ「ふふっ」
クスクスッ
オレ「っ…」
メグ「マヤちゃん…ダメだよぅ…」
チノ「マヤさんとメグさんじゃないですか」
チノ「知り合いなので私が接客しますから たかしさんは向こうへいって別の仕事しといてください」
オレ「ハイ…」
マヤ「誰だあいつ?ただもんじゃねーな」
チノ「知りませんよ 仕事もできませんし 正直 邪魔で仕方ないです」
メグ「でも 年上の男の人にいろいろ命令するチノちゃんかっこいいよ」
チノ「…?そうですか?」
マヤ「チノ凄ェ!!大人みたい!」
チノ「ふふっ」
40: 2015/11/06(金) 04:44:37.589 ID:cfDhDGVgK.net
オレ「あ…天々座さん…」
リゼ「? リゼでいいよ 言いにくいだろ」
オレ「あ…すみません…」
ココア「私はココアお姉さんでいいよー」
リゼ「ココアよりたかしの方が年上だからな」
チノ「たかしさん お客さんからクレームが入ってますよ」
オレ「えっ」
チノ「『男性の店員さんが にやにやしてて気持ち悪い』『男性の店員さんが何も言わず片手でお金を受け取って不快だった』…」
チノ「お客さんに迷惑をかけるのは お店の今後に関わるので本当にやめてください」
オレ「すみません…」
ココア(どうしてにやにやしてたのかなー?)
リゼ「? リゼでいいよ 言いにくいだろ」
オレ「あ…すみません…」
ココア「私はココアお姉さんでいいよー」
リゼ「ココアよりたかしの方が年上だからな」
チノ「たかしさん お客さんからクレームが入ってますよ」
オレ「えっ」
チノ「『男性の店員さんが にやにやしてて気持ち悪い』『男性の店員さんが何も言わず片手でお金を受け取って不快だった』…」
チノ「お客さんに迷惑をかけるのは お店の今後に関わるので本当にやめてください」
オレ「すみません…」
ココア(どうしてにやにやしてたのかなー?)
43: 2015/11/06(金) 04:58:23.151 ID:cfDhDGVgK.net
チノ「仕事もできないし…」
チノ「おまけに気持ち悪い…」
チノ「ココアさんやリゼさんも迷惑だと思ってます…」
オレ「!!」
ココア「えっ…私はそんなこと思ってないよ?チノちゃん」
リゼ「私も」
チノ「でも たかしさんが来てから店の空気が悪くなったのは確かです」
オレ「…」
チノ「お父さんも言いにくいみたいなので この際 私の方からはっきり言わせていただきます」
チノ「たかしさんは1ヶ月以上になるのに まったく仕事を覚えようともしないし ミスばかりするし…嫌だったらやめて…」
オレ「じゃ…じゃあ…」
チノ「は…?」
オレ「じゃあわかるように教えろよ!!」
ボコッ
チノ「きゅ~っ」
ドサッ
ココア「チノちゃん!!」
チノ「おまけに気持ち悪い…」
チノ「ココアさんやリゼさんも迷惑だと思ってます…」
オレ「!!」
ココア「えっ…私はそんなこと思ってないよ?チノちゃん」
リゼ「私も」
チノ「でも たかしさんが来てから店の空気が悪くなったのは確かです」
オレ「…」
チノ「お父さんも言いにくいみたいなので この際 私の方からはっきり言わせていただきます」
チノ「たかしさんは1ヶ月以上になるのに まったく仕事を覚えようともしないし ミスばかりするし…嫌だったらやめて…」
オレ「じゃ…じゃあ…」
チノ「は…?」
オレ「じゃあわかるように教えろよ!!」
ボコッ
チノ「きゅ~っ」
ドサッ
ココア「チノちゃん!!」
56: 2015/11/06(金) 05:07:54.526 ID:cfDhDGVgK.net
チノ「げほっ…げほっ!!」
ココア「ひどい!チノちゃんになんてことするの!!」
オレ「えっ…?」
リゼ「大丈夫か…?チノ?」
チノ「わ…私は大丈夫です…」
リゼ「おい…チノはまだ中学生なんだぞ チノのお腹を殴るなんて…」
リゼ「男として最低だ」
リゼ「私が相手になるぞ」
オレ「り…リゼさん…そんな…オレは…オレはぁ…」
チノ「もういいですよ リゼさん ココアさん」
チノ「明日から来なくていいので」
オレ「うっ…うっ…くっ…あああああッ!!」
バンバンッ
リゼ「…とんでもないやつだったな…」
リゼ(いいやつかと思ったのに…なんてやつだ)
ココア「ひどい!チノちゃんになんてことするの!!」
オレ「えっ…?」
リゼ「大丈夫か…?チノ?」
チノ「わ…私は大丈夫です…」
リゼ「おい…チノはまだ中学生なんだぞ チノのお腹を殴るなんて…」
リゼ「男として最低だ」
リゼ「私が相手になるぞ」
オレ「り…リゼさん…そんな…オレは…オレはぁ…」
チノ「もういいですよ リゼさん ココアさん」
チノ「明日から来なくていいので」
オレ「うっ…うっ…くっ…あああああッ!!」
バンバンッ
リゼ「…とんでもないやつだったな…」
リゼ(いいやつかと思ったのに…なんてやつだ)
63: 2015/11/06(金) 05:14:41.870 ID:cfDhDGVgK.net
-ラビットハウス
ココア「私 片手で卵割れるんだよ~」
グシャ
リゼ「全然 割れてないぞ」
ココア「おっかし~な~ 昨日は割れたのに」
ベチャ
シャロ「ちょっと!!卵のついた手で触んないでよ!!」
千夜「うふふ 私も手伝うわよっ」
マヤ「ココアのオムライス楽しみだな!」
メグ「いい匂いがするね」
チノ「喫茶店なんですけど…ココアさんは勝手です…」
ココア「ふふん とってもおいしいからメニューに加えてもいいよ!」
チノ「ふふっ…」
チノ(今日もラビットハウスは平和です)
完
ココア「私 片手で卵割れるんだよ~」
グシャ
リゼ「全然 割れてないぞ」
ココア「おっかし~な~ 昨日は割れたのに」
ベチャ
シャロ「ちょっと!!卵のついた手で触んないでよ!!」
千夜「うふふ 私も手伝うわよっ」
マヤ「ココアのオムライス楽しみだな!」
メグ「いい匂いがするね」
チノ「喫茶店なんですけど…ココアさんは勝手です…」
ココア「ふふん とってもおいしいからメニューに加えてもいいよ!」
チノ「ふふっ…」
チノ(今日もラビットハウスは平和です)
完
65: 2015/11/06(金) 05:15:58.673 ID:79waZfk4p.net
ココアと俺、どこで差がついたのか
76: 2015/11/06(金) 05:55:19.465 ID:OljAdr3V0.net
お、おう・・・乙
コメント
コメント一覧 (1)
esusokuhou
がしました
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