兄「出来たぞ」妹「……いただきます」ﾓｸﾞ… : SSまにあっくす！

兄「風呂空いたぞ」

妹「うん、今入る」

─────

妹「はぁ、頭洗お」

妹「……また、リンスの首のとこキツく締められてる」

妹「……」ｶｼｭﾝｶｼｭﾝ

兄「洗濯機回していいか？」

妹「うん、いいよ」

兄「はいよ」ﾄﾀﾄﾀ

──────────

妹「何十分経ったかな」

妹「いつまで洗濯機の前にいるんだろ」

妹「(最初は分からなかった、知識も想像もつかなかったから)」

妹「(纏わり付く匂い……でも最近分かったの、いつもおにぃがそこにいたから)」

妹「(口も鼻も髪も肌も服もおにぃの匂いが染み込まれてしまった)」

兄「洗濯回してきたぞ」

妹「(なんでおにぃは普通の顔して私に話し掛けて来られるのかな)」

妹「うん、ありがと」

妹「(なのになんで私も普通の顔してるんだろう、慣れてしまったから？今更取り返しようがないから？面倒だから？この仲を壊したくないから？)」

妹「(分からない、分からない)」

兄「どうした？元気ないな」

妹「何でもないよ、ちょっと疲れてるだけ……あはは、おにぃに家事やってもらっちゃってごめんね」

兄「お、おう(顔が笑ってないな)」

妹「部屋に戻るね」

妹「……」ﾊﾞﾀﾝ

妹「(部屋に逃げてもおにぃの匂いが私についてくる)」

妹「(私はどうしたらいいの？)」

妹「(どうしたら、この染み付いたものを取り除けるの？)」

妹「……」

ﾊﾞﾀﾝ

兄「妹か、洗濯終わったぞ……て、おい、何持ってるんだよ……」

妹「私迷ってた訳でも諦めたつもりもなかったみたい」

兄「なんだよ……何するつもりだ！」

妹「決断が出来なかったから、それだけ」

兄「やめろ……」

妹「ねぇ、おにぃのせいで私鈍くなったみたい、鼻も心も」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ

兄「……」

妹「おにぃの血の匂い」

刺殺end

寝る、おやすみ

ﾜﾛﾀ

おにぃって見ると千秋が浮かぶからやめろ

新おにぃの末路