1: 2016/01/05(火) 02:55:22.15 ID:z4UwR2Fx.net
絵里「ふぅ・・・さむさむ・・・」

もぞもぞ

絵里「雪も降ってるし・・・こんな日は素晴らしい日本文化こたつに限るわねぇ」

亜里沙「ふへぇ・・・」

絵里「亜里沙も気に入ったみたいでよかったわぁ」ウフフ

亜里沙「ふふふ・・・」

絵里「亜里沙、こたつで寝ると風邪ひくわよ~」

2: 2016/01/05(火) 02:56:01.11 ID:z4UwR2Fx.net
ユサユサ

亜里沙「んん・・・、お姉ちゃんおはよう~・・」

絵里「夜寝れなくなっちゃうわよ」

亜里沙「うん・・・起きる」

ピンポーン

絵里「あれ、誰か来たみたい」

亜里沙「私出てくる・・・」フラフラ

絵里「大丈夫よ亜里沙、それにそんなふらふらした状態で出たらお客さんもびっくりしちゃうわ」

亜里沙「ふふ、はらしょー」

絵里「そうね、ハラショーよ」フフ

亜里沙「はらしょ・・・zzZ」

4: 2016/01/05(火) 02:56:38.09 ID:z4UwR2Fx.net
―――――

絵里「それにしても誰かしら、はーい」

ガチャ

凛「やっ」

絵里「凛じゃないの、どうしたのよ突然」

6: 2016/01/05(火) 02:59:12.74 ID:z4UwR2Fx.net
凛「ちょっと外で遊んでたんだけどあまりにも寒くて・・・そしたら目の前に絵里ちゃんの家があったんだにゃ・・・」ブルブル

絵里「そ、それはたいへんね、中に入りなさい」

凛「絵里ちゃん・・・ありがとう・・・」

ダキッ

絵里「凛・・・ってつめた!!」

凛「絵里ちゃんあったかい・・・」ブルブル

絵里「ちょ、ちょっと凛!、奥の部屋にこたつあるからそこで温まりなさい・・・!」

凛「う、うん・・・」フラフラ

7: 2016/01/05(火) 03:00:06.18 ID:z4UwR2Fx.net
絵里「でも以外ね・・・凛がここまで寒がるなんて、元気の塊みたいなのに」

凛「雪がふかふかに積もってるの見たら、寝そべりたくなっちゃって・・」

絵里「そりゃ寒いわね・・・」

凛「なんかふかふかでいい夢見れそうだなぁって思っちゃって・・・」

絵里「・・・永遠に起きなくなっちゃうわよそれ」

8: 2016/01/05(火) 03:00:49.43 ID:z4UwR2Fx.net
―――――

凛「あったまるにゃぁ~♪」ヌクヌク

絵里「はぁ、あんまり無茶しちゃだめよ?」

凛「へへ・・・///」

亜里沙「どうぞ、粗茶ですが」

凛「あ、ありがとー!」

凛「・・・冷たい」

亜里沙「麦茶はキンキンに冷たいのがおいしいっておばあさまが言ってました!」

9: 2016/01/05(火) 03:01:19.74 ID:z4UwR2Fx.net
絵里「亜里沙・・・それは夏の話よ」

亜里沙「えー、でも暑い時には熱いお茶飲むってテレビで言ってたよ~」

絵里「寒い時に冷たいもの飲んでも温かくならないのよ」

亜里沙「はらっしょ・・・日本文化はむずかしいです・・・」

凛「こたつあったかい・・・」モゾモゾ

10: 2016/01/05(火) 03:01:56.94 ID:z4UwR2Fx.net
―――

絵里「雪がひどくなってきたわね・・・」

亜里沙「うーん、積もっちゃったらたいへんだね」

凛「かえれないにゃ・・・」

絵里「今日は泊まっていった方がいいかもしれないわね」

凛「ぇ、いいの?」

絵里「もちろんよ、むしろこんな日にかわいい後輩を一人で帰らせられないわ」ウィンク

凛「・・・うん、ありがと///」

亜里沙「はらっしょ・・・///」

11: 2016/01/05(火) 03:02:30.52 ID:z4UwR2Fx.net
亜里沙「ぁ、そうだ凛さん!面白いものがあるんです!」

凛「ぇ、なになに?」

亜里沙「ちょっと待っててくださいね!」バタバタ

絵里「きっとおばあさまが送ってくれたやつね・・・正直何に使うものかよくわかんないのよね」

凛「へぇ・・・」

バタバタ

亜里沙「これです!」

ドサッ

凛「いっぱいあるねぇ」

亜里沙「どれも見たことないもので、見てるだけで楽しいんです」

12: 2016/01/05(火) 03:02:57.97 ID:z4UwR2Fx.net
亜里沙「おばあさまがお正月を過ごすためにって送ってくれたんです!まずはこれ見てください!」

【ベーゴマ】

凛「ん・・・?なにこれ」←こういうのに疎い現代っ子

亜里沙「ベーゴマって言うらしいです!早速開けてみましょう!」

絵里「金属の塊と・・・細い紐・・・?」

亜里沙「何に使うかはわかんないですけど・・・」

凛「うーん、べーごまってことは、コマみたいに回して遊ぶのかなぁ」

絵里「凛!それよ!鋭いわね」

13: 2016/01/05(火) 03:03:26.16 ID:z4UwR2Fx.net
亜里沙「ぁ、いっしょにそれっぽい台がありました!」

凛「この上で回してあそぶのかな?」

亜里沙「くるくる回して先に止まったほうが負けってことかなぁ」

絵里「・・・・・!」

凛「どうしたの絵里ちゃん!何か思いついたような顔だけど」

絵里「わかったわ・・・これはベイブレードよ!」

14: 2016/01/05(火) 03:04:08.82 ID:z4UwR2Fx.net
凛「ベイブレード!?そっか!そうだったんだ!」

亜里沙「私知ってます!あのかっこいいコマ遊びのことですよね!ベーゴマのベーって、ベイブレードのベイだったんですね」

絵里「はらしょーね・・・早速遊んでみましょうか」

亜里沙「うん!」

凛「まって!」

絵里「どうしたのよ凛、遊び方が分かったんだから遊びましょ」

亜里沙「そうですよ!」











凛「どうやって、まわすの?」

15: 2016/01/05(火) 03:05:13.61 ID:z4UwR2Fx.net
絵里「それは、ベイブレードみたいに回す道具に取り付けて、紐を引いて・・・ぁ!」

亜里沙「コマを取り付ける道具がないです!」

凛「・・・きっとおばあさんはその道具を送り忘れちゃったんだよ」

絵里「なによ・・・不良品じゃない、コマと紐だけでどうやって回せっていうのよ」

亜里沙「・・・しょうがないから手で回して遊びます?」

凛「そうだね・・・せーの、えいっ!」

クルクル・・・ポテ・・・

三人「・・・www」ケラケラ

ベーゴマ「アンマリヤデ・・・」

16: 2016/01/05(火) 03:06:01.41 ID:z4UwR2Fx.net
―――――

亜里沙「次はこれです!」

【羽子板と羽根】

凛「ぁ、これ・・・見たことあるけど・・・何に使うか思い出せない」

絵里「私も何に使うかさっぱりよ・・・」

亜里沙「もしかして、この玉を木の板で打ち合うんじゃないかな」

絵里「あぁ!きっとそれよ!」

凛「よし!やってみよう!」

17: 2016/01/05(火) 03:06:32.84 ID:z4UwR2Fx.net
絵里「いくわよ~」

コツン・・・ポテ

亜里沙「あれ・・?よ、よーしいくよー」

コツン・・・ポテ

凛「・・・この玉、落ちるの早すぎて打ち返せないにゃ・・・」

絵里「もしかしたらこの使い方じゃないのかしら・・・」

亜里沙「卓球みたいに台を使うんじゃない?」

凛「そっか!それだよ!よーし行くよ~!!」

18: 2016/01/05(火) 03:07:00.35 ID:z4UwR2Fx.net
コツン・・・・

三人「・・・・www」ケラケラ

19: 2016/01/05(火) 03:07:25.02 ID:z4UwR2Fx.net
凛「うん、きっとこれは打ち合う道具じゃないんだよ」

亜里沙「残念ですけどそうみたいですね・・・」

絵里「はぁ・・・ちょっと動いたらおなかすいてきたわ・・・」

凛「凛もちょっとおなかすいたにゃ~」

亜里沙「・・・なんとなく、この玉、おいしそうかも・・・」









えりりん「・・・・・・・!!それだっ!」

20: 2016/01/05(火) 03:07:25.99 ID:z4UwR2Fx.net
凛「うん、きっとこれは打ち合う道具じゃないんだよ」

亜里沙「残念ですけどそうみたいですね・・・」

絵里「はぁ・・・ちょっと動いたらおなかすいてきたわ・・・」

凛「凛もちょっとおなかすいたにゃ~」

亜里沙「・・・なんとなく、この玉、おいしそうかも・・・」









えりりん「・・・・・・・!!それだっ!」

21: 2016/01/05(火) 03:07:58.34 ID:z4UwR2Fx.net
凛「きっとこの玉は打ち合う木の実なんかじゃなくて、殻の堅い木の実なんだよ!」

絵里「そしてこの木の板は!殻を割るための道具!」

凛「・・・!」

絵里「・・・!」

亜里沙「・・・!」

ガシッ(無言の握手)

凛「そうと決まったら早速!」

絵里「えぇ!どんな味がするのか楽しみだわ!」

亜里沙「はらっしょー!!」

22: 2016/01/05(火) 03:08:42.53 ID:z4UwR2Fx.net
―――――

凛「硬すぎて割れなかったよ・・・」

絵里「今度おばあさまにくるみ割り人形頼んでみるわ」

亜里沙「・・・ざんねんです・・・」


絵里「いつの間にかこんな時間ね・・・」

亜里沙「外が真っ暗・・・」

凛「まだ雪が降ってるね・・・」

24: 2016/01/05(火) 03:09:36.98 ID:z4UwR2Fx.net
絵里「そろそろ夕ご飯にしましょうか」

亜里沙「なにつくるの?」

絵里「せっかく凛が来たことだし!エリチカ特製のペリメニをごちそうするわ!」

凛「あ!あの餃子!」

絵里「ペリメニ!」

25: 2016/01/05(火) 03:10:12.17 ID:z4UwR2Fx.net
―――――

凛「ペリメニおいしかったにゃー」

絵里「簡単に作れるから、ついついたくさん作っちゃうのよね~」

~~♪

亜里沙「お風呂沸きましたよ~!」

26: 2016/01/05(火) 03:10:40.21 ID:z4UwR2Fx.net
―――――

亜里沙「ふぅ~あったかい」チャポン

凛「肌すごく白くて二人ともきれい・・・」

亜里沙「は、はずかしいです・・・」

絵里「もぅ、あんまり見ないでよ」

凛「だって・・・それに二人とも・・・凛より・・・」チンマリ

亜里沙「私はちっちゃいほうが好みです」

27: 2016/01/05(火) 03:12:10.95 ID:z4UwR2Fx.net
絵里「凛もまだまだ大きくなるわよ」

凛「そうかなぁ・・」

絵里「もう、そんなにめそめそしてると・・・チュウしちゃうわよ」

凛「・・・・うぅ///」

亜里沙「oh・・・りりーほわぃと・・・」

28: 2016/01/05(火) 03:12:36.30 ID:z4UwR2Fx.net
―――――

絵里「じゃあ凛はこの部屋自由に使っていいからね」

凛「うん・・・おやすみ」

絵里「・・・じゃあね」

パタン

凛「・・・ねなきゃ」

モゾモゾ

凛「・・・さびしい・・・」

29: 2016/01/05(火) 03:13:24.73 ID:z4UwR2Fx.net
―――――

コンコン

絵里「・・・だぁれ?」

ガチャ

凛「やっ」

絵里「あら、どうしたの?」

凛「一緒に寝ていい?」

絵里「あら、寂しがりやなのね、凛」

31: 2016/01/05(火) 03:14:56.57 ID:z4UwR2Fx.net
テクテク

凛「・・・」

絵里「・・・?」

ポスッ

凛「絵里ちゃん・・・」モッギュー

絵里「まったく・・・しょうがないわね・・・よしよし」ナデナデ

32: 2016/01/05(火) 03:15:46.29 ID:z4UwR2Fx.net
凛「絵里ちゃん?」

絵里「んー?なぁに?」ナデナデ

凛「一緒にアイドルやってくれてありがとう・・・」

絵里「凛・・・いきなりどうしたのよ///」

凛「凛はそういう気分なのっ・・・」

絵里「そう・・・、私も凛と一緒に踊れて、最高の気分よ、ありがとう」

凛「・・・えへへ」

33: 2016/01/05(火) 03:16:14.29 ID:z4UwR2Fx.net
凛「ねぇ・・・絵里ちゃん?」

絵里「こんどはなぁに?」

凛「もっとなでて・・・」ギュー

絵里「ふふ、はいはい・・・」ナデナデ

34: 2016/01/05(火) 03:17:12.25 ID:z4UwR2Fx.net
凛「絵里ちゃん・・・」

絵里「・・・なぁに?」

凛「えへへ、よんだだけ」

絵里「まったく、凛ったら・・・」ナデナデ

凛「・・・ふへへ」

35: 2016/01/05(火) 03:17:48.70 ID:z4UwR2Fx.net
絵里「・・・凛?」

凛「・・・・・・」

絵里「・・・凛?」

凛「・・・zzZ」

絵里「もう、先にねちゃって・・・」ナデナデ

36: 2016/01/05(火) 03:18:21.16 ID:z4UwR2Fx.net
私は、凛をそっとベッドに寝かせると、静かにカーテンを開けた
雪はすでに弱くなって、夜空には淡い月がひとつ・・・

絵里「こんな夜はセンチメンタルな気分にもなるわよね、凛?」

凛を起こさないように、でも凛に呼びかけるように私はつぶやいた
でも・・・いつもあんなに元気な凛が、ねぇ
たまには泊めてあげようかしら、そんなことを考えながらベッドに腰を下ろすと、凛の頭をひと撫で

凛「・・・んん・・・」

きもちよさそうな寝顔しちゃって・・・どんなゆめを見てるのかしら
規則正しい寝息を聞きながら、私はベッドに静かに滑り込んだ

絵里「私より先に寝ちゃう凛には、お仕置きが必要ね」

37: 2016/01/05(火) 03:19:02.77 ID:z4UwR2Fx.net
チュッとひとつ

ぷっくりとしたほっぺに口づけをする

凛「んん・・・」モゾモゾ

あぶない、起こしちゃうところだったわ

ギュッ

私の口づけに寝返りを打った凛が抱き着いてくる
よっぽど今日は寒かったのね、いいわ、夜の間は私が温めてあげる・・・

絵里「おやすみ・・凛」

凛「・・・・・おやすみ」

まったく、にこも顔負けの演技力
一層抱く腕を強くする凛に応えるように、私は静かに凛を抱き寄せた・・・

おしまい

38: 2016/01/05(火) 03:21:14.61 ID:z4UwR2Fx.net
リリホワメンバーが好きすぎてつらいウイグルでした
ありがとうございました

41: 2016/01/05(火) 03:28:48.76 ID:z4UwR2Fx.net
希「凛ちゃん!一緒に遊ぼうやん!」

凛「なにやるの!?」

希「ベーゴマっていうんやけどわかる?」

凛「うん!わかるよー!ベイブレードでしょ?」

希「・・・うん?」

凛「凛やったことあるよ!早くやろ!」

希(ほんとかなぁ・・・)「はい、これ」

凛「あれ?希ちゃんも回す道具持ってないの?」

希「・・・?回す道具・・・?」

凛「ぁ、わかった!希ちゃんも手で回す派なんだね、よーっしいっくよー!」

希「あ、あのな、凛ちゃん?ベーゴマはベイブレードとは・・・」

凛「じゅんびできたー?」

希「あ、うん」

凛「せーのっ」

クルクル←凛のコマ
ビュンビュン←希のコマ

パチンッ(凛のコマが飛ぶ音)

凛「」

希「・・ははは」

凛「・・・」シュン

希(・・・かわええなぁ)

この後めちゃくちゃベーゴマした

43: 2016/01/05(火) 03:39:06.21 ID:z4UwR2Fx.net
凛「うみちゃーん!」

海未「どうしたのですか?凛」

凛「これ割ってほしいにゃ・・・」

【羽子板と羽根】

海未「・・・んん?」

凛「これ食べたいんだけど・・・何をやっても割れなくて・・・」

海未「んん・・・?食べ・・・?んん?」

凛「これって食べ物じゃないの?」

海未「こ、これって食べられるものだったんですか?」

凛「え?」

海未「ええ?」

凛「ちがうの?」

海未「そうなんですか?」

二人「・・・んん?」

――――

絵里「なんか海未に怒られたんだけど・・・」

今度こそおしまい

53: 2016/01/05(火) 10:36:00.33 ID:evCit0Sh.net
乙だな

54: 2016/01/05(火) 11:21:52.78 ID:z4UwR2Fx.net
さすがに凛ちゃんも羽子板はわかるだろうと思ったんですが、木の実ネタを思いついたので、やむなく知らないキャラになってもらいましたら(´・ω・`)

55: 2016/01/05(火) 11:42:01.53 ID:z4UwR2Fx.net

引用: 絵里「凛がやってきた」