246: 2011/01/02(日) 18:04:55.96 ID:ydHMIpEH0
ペリーヌ「あら? エイラさん」

エイラ「ん? どうしたんダ?」

ペリーヌ「いえ……ほら、軍服の襟が乱れてますわ」

エイラ「エッ?」

ペリーヌ「ほらっ……」

 そう良いながら乱れを直す

エイラ「ああ、アリガト」

ペリーヌ「まったく、気をつけてください。では、ごきげんよう」

エイラ「うう、~、何かツンツン眼鏡に言われると……」

宮藤「え、エイラさん!」

エイラ「あっ? どうしタ?」

宮藤「エイラさんとペリーヌさんって、そう言う関係だったんですか!」



247: 2011/01/02(日) 18:21:06.01 ID:XkfXb6qm0
エイラ「えっ? そう言う関係?」

坂本「それについては私から説明しようか」

エイラ「少佐?」

坂本「実は、服装の乱れを直すと言うのはな、扶桑では主従と寵愛を意味してな」

エイラ「……はっ?」

宮藤「そうです! もし、その愛を示されたのならば、その人はきっと、憧れのお姉さまなのです」

エイラ「ネーちゃん? 私にはネーちゃんが居るケド」

宮藤「そう言う姉妹ではありません。もっと……こう……」

坂本「例えば、こんな関係だ。なぁ、タイがッ曲がっているぞ? 宮藤」

宮藤「お、お姉様……そんな」

エイラ「何か、どっかで見たことあるな……」

250: 2011/01/02(日) 18:29:16.05 ID:XkfXb6qm0
宮藤「つまり! ペリーヌさんはきっと、エイラさんのお姉様に!」

エイラ「……ま、まさかナ」

【同時刻・扉に張り付いている皆様】

サーニャ「ペリーヌさんが……エイラを……」

エーリカ「さ、さーにゃん! 落ち着いて! 幾らなんでもそれはないって」

シャーリー「変な風習もあるんだな。あたしなんかは気にしないのに」

ミーナ「そうね、普通はありえないわよね……でも、坂本少佐と親しい彼女ならその風習を知っててもおかしくないかも」

ゲルト「すなわち、私が宮藤の服装を直せば……うむ、素晴らしい」

ルッキーニ「うじゅ~。扶桑ってやっぱりヘン」

251: 2011/01/02(日) 18:40:57.36 ID:XkfXb6qm0
【数分後・階段】

エイラ「ま、まさかペリーヌが? いやいや……そんな訳無いよナ」

エイラ「でも、ペリーヌって特訓に付き合ってくれたヨナ。まさか……でも、やっぱり……ってうわっ!」

そのまま階段をふみ外すエイラ

エイラ「や、やばっ!」

ペリーヌ「はっ? 危なっ!」

そして、下に居たペリーヌがエイラを受け止める。

エイラ「あ、危なか……ペリーヌ?」

ペリーヌ「まったく、怪我はしていません?」

エイラ「あ、だ、大丈夫ダ」

ペリーヌ「まったく、最近、気を抜きすぎではありませんこと?」

エイラ「むぅ……スマナイナ」

ペリーヌ「まったく、あなたが怪我をしたら大変ですわ」

エイラ「えっ?」

ペリーヌ「気をつけてください」

256: 2011/01/02(日) 18:46:57.89 ID:XkfXb6qm0
【その日の夜・食堂】

エイラ(ペリーヌがナ……まさか……)

エイラ(いや、私はサーニャ一筋なんダ。ツンツンめがねになんか……)

ペリーヌ「あら?エイラさん。また、襟が乱れてますわよ」

エイラ「えっ?」

ペリーヌ「ほら……ここですわ」

(そのままを直す)

ペリーヌ「ほら、これで良いですわよ」

エイラ「あ、あの……(な、何勘違いしてんダ、私!)」

エイラ「アリガトナ(でも……)」

サーニャ「……」

ゲルト「ところで宮藤。お前も襟が……」

宮藤「えっ? ちゃんとしてますよ? どうしたんですか。バルクホルンさん」

ゲルト「い、いや! なんでもないぞぉ!」

257: 2011/01/02(日) 18:58:04.38 ID:XkfXb6qm0
【同日・エイラーニャの部屋】

サーニャ「……まさか、エイラ」

エーリカ「やっほー! さーにゃん!」

サーニャ「あっ……」

エーリカ「って、どうしたんだい? そんな顔して、枕まで抱え込んで」

サーニャ「えっ? それは……その……」

エーリカ「もしかして、エイラのことかな?」

サーニャ「……(コクリ)」

エーリカ「ん~、正直さーにゃん一筋のエイラがね……元々そう言うのに弱いのかな?」

サーニャ「そ、そんな……」

エーリカ「でも、エイラのこと私はあんまり知らないし……そう言うのが好きかどうかはわかんないしな~」

エーリカ「さーにゃん以上にエイラのこと知ってそうな人なんて……あっ、居た」

262: 2011/01/02(日) 19:09:15.53 ID:XkfXb6qm0
【同日・格納庫】

ウルスラ「と言うわけで、私を呼んだんですか。姉さま」

サーニャ「ハルトマン技術中尉?」

エーリカ「うん。ウルスラってエイラの居たスオムスの部隊にいたし、その様子とか分かるんじゃないかって」

ウルスラ「確かに、ユーティライネン中尉の所属部隊とか見てましたが」

サーニャ(ハルトマン中尉なら……エイラがそう言うのは関係ないって知ってるのかな?)

エーリカ(まさか、スオムスにまで扶桑文化が来てるとは思わないし、証明にはちょうど良いんじゃないかって)

ウルスラ「姉さま? リトビャク中尉と何を話してるんですか?」

エーリカ「いやいや、こっちの話だって」

エーリカ「で、スオムスって、どんな感じ?」

エーリカ「女の子同士の関係とかさ。上官とかの親しさとか、あとはエイラの居た基地の様子とか」

265: 2011/01/02(日) 19:17:42.98 ID:XkfXb6qm0
ウルスラ「……一言で言えば、姉妹の契りとか愛人の関係です」

サーニャ「……」

エーリカ「……」

サーニャ「……」

エーリカ「……はっ?」

ウルスラ「言葉どおり、(アホネン大尉は)お姉さまと妹の関係とかの関係が多かったです」

エーリカ「そ、それってさ、そのわたしとウルスラみたいな?」

ウルスラ「いえ、血はつながってないと思います」

サーニャ「……どういう」

ウルスラ「分かりやすくすると、寵愛と主従の関係です」

266: 2011/01/02(日) 19:25:10.26 ID:XkfXb6qm0
サーニャ「で、でもエイラは……」

エーリカ「そうだ! エイラの先輩とかは? ほら、ウルスラが所属していた部隊の(エルマ)隊長とか」

ウルスラ「(トモコ)隊長ですか……どちらかと言えば(百合と言う意味で)その人たちに近いです」

サーニャ「(ふらっ)」

エーリカ「わー! さーにゃんしっかりー!」

ウルスラ「……?」

269: 2011/01/02(日) 19:49:19.25 ID:XkfXb6qm0
【数分後・エイラーニャの部屋】

サーニャ「エイラ……そろそろ戻ってくる時間なのに」

サーニャ「どうしちゃったんだろ?」

サーニャ「もしかして、ペリーヌさんと……」

~~~以下、サーニャの妄s、じゃなくて想像~~~

ベットの上にどさりと仰向けに倒れるエイラ。そこ肢体には下着とズボンだけが彼女の体を隠している。
「ぺ、ペリーヌ……」
「あら? どうしたの? エイラさん」
その上に覆いかぶさっているのは、同じように生まれたままの姿を下着とズボンで隠しているのペリーヌだ。
「わ、私にはサーニャが居るのに」
「あら? でも……」
赤らめるエイラの顔を指でなでると、そのままゆっくりと鎖骨まで這わせる。
「あなたの体は嫌がっていませんわね?」

270: 2011/01/02(日) 19:55:47.99 ID:XkfXb6qm0
雰囲気がそうさせるのか。それとも、もともと惹かれあっていたのか?
分からない。だが、エイラはペリーヌの拒絶しなかった
「ペリーヌ……」
「お姉さま、そう呼ばなければ……もっと、愛してあげませんわよ?」
「お、お姉さま……」
彼女は顔を赤らめながら、その言葉を口にして……

~~~妄想ここまで~~~

サーニャ「そ、そんなの駄目!」

そのまま、布団にもぐって自分の想像を必氏に打ち消す。

サーニャ「大丈夫。エイラは……でも、もしペリーヌさんと上手くいったら」

サーニャ「やっぱり応援しないといけないのかな?」

271: 2011/01/02(日) 20:06:19.89 ID:XkfXb6qm0
【夜・エイラーニャの部屋】

エイラ「タダイ……あれ? サーニャは夜間哨戒カナ?」

そのままベッドにもぐるエイラ。

エイラ「む~、ん~、どうすりゃ良いんダ?」

エイラ「私にはサーニャが居るのに……でも、ペリーヌが本気だったら」

エイラ「何か、ドキドキする……心臓が苦しいシ……息苦しい」

エイラ「とにかく寝るゾ!」

ヘンな想像を捨てて、布団にもぐるエイラ。

エイラ「でも……」

エイラ「息苦しさが止まらないナ。いつも喧嘩しかして無いノニ」

272: 2011/01/02(日) 20:16:27.61 ID:XkfXb6qm0
【早朝・エイラーニャの部屋】

ガチャリ

???「うう~」

エイラ(ん? サーニャカナ?)

どさり

ペリーヌ「うう~、眠い」

エイラ(えっ! ナッ! ぺ、ペリーヌ。ドウシテダ?)

ペリーヌ「スゥースゥー」

エイラ「うう……何で? ドキドキスル」

ペリーヌ「スゥースゥー」

エイラ「わ、私にはサーニャが……」

エイラ「でも、もしそうならこのドキドキと息苦しさハ?」

275: 2011/01/02(日) 20:23:11.53 ID:XkfXb6qm0
エイラ「……ペリーヌ」

サーニャ「駄目!」

エイラ「!!」

ペリーヌ「……ふぇ?」

エイラ「さ、サーニャ! どうして……」

サーニャ「エイラ……何で、ペリーヌさんと?」

エイラ「サーニャ……違うぞ。コレハ……」

サーニャ「エイラ。やっぱり、ペリーヌさんが好きなの」

エイラ「私は……確かにドキドキするけど」

277: 2011/01/02(日) 20:28:45.26 ID:XkfXb6qm0
サーニャ「うん、エイラが誰を好きでも構わないよ。でも……」

サーニャ「私もエイラのことが好きなの……だから……だから……」

エイラ「さ、サーニャ……」

サーニャ「でも、喧嘩ばかりしてたペリーヌさんと仲良くなったエイラを見ると……」

サーニャ「私はどうすれば良いんだろうって」

エイラ「サーニャ……私もサーニャのことは好きなのに」

エイラ「でも、今ペリーヌと居るとナ。ドキドキして、息苦しくて、頭がボーっとして」

エイラ「何か眩暈がして……あ、あれ? 何かヘンだゾ」

と言い切ったところで、エイラはどさりとベッドに倒れる。

サーニャ「え、エイラ? どうしたの? エイラ?」

ペリーヌ「ふぇ? 何で私の部屋にエイラさんとサーニャさんが?」

278: 2011/01/02(日) 20:35:57.99 ID:XkfXb6qm0
【そんなこんなで、昼】

サーニャ「え? 風邪ですか?」

ミーナ「そうみたい。熱が出てるみたいだし」

エイラ「うう~、頭がふらふらすル」

ペリーヌ「道理で昨日階段から落ちたり、ボーっとしていた訳ですわ」

ペリーヌ「まったく、ちゃんと軍服を着ないからこんな事に」

エイラ「じゃあ、私が妙にドキドキしてたのは……」

ペリーヌ「十中八九、風邪のせいですわね」

エイラ「うう~」

サーニャ「エイラ……でも、ペリーヌさんは襟の乱れを」

ペリーヌ「襟の乱れ? 何のことですの?」

サーニャ「えっ?」エイラ「えっ?」

279: 2011/01/02(日) 20:39:39.31 ID:XkfXb6qm0
エイラ「だって、服装の乱れを直して」

ペリーヌ「それは、風邪の原因になりますし、服装くらい誰だって直すでしょう?」

サーニャ「だって、扶桑の文化で」

ペリーヌ「??? 別に仲間の安否を心配するのは普通だと思いますわ?」

エイラ「じゃあ、全部……」

サーニャ「私たちの早とちり?」

ミーナ「やっぱりね。じゃあ、私は医務室に薬を取ってくるから」

ペリーヌ「?」

281: 2011/01/02(日) 20:50:24.31 ID:XkfXb6qm0
【事情説明後】

ペリーヌ「はぁ、そう言うことでしたの」

サーニャ「ごめんなさい」

ペリーヌ「確かに、寝ぼけて部屋を間違えた私にも責任がありますけど」

エイラ「むぅ……このままだとお前の妹になることだったんだゾ」

ペリーヌ「はぁ……なんといいますか、まぁ、気持ちは分かりますわ」

ペリーヌ「でも、そのせいで絆が壊れると思っていましたの?」

エイラ「えっ?」

ペリーヌ「エイラさんとサーニャさんの絆。そして、私達全員の絆」

ペリーヌ「まぁ、最初はあれでしたけど、宮藤さんが来てからかなり変わったのではなくて?」

ペリーヌ「少なくても、501をずっと見て来た私には今の私達の絆は最も強いと思ってますわよ」

ペリーヌ「そして、あなたたち二人の絆も」

282: 2011/01/02(日) 20:55:08.32 ID:XkfXb6qm0
エイラ「……確かにそうかモナ」

サーニャ「うう……」

ペリーヌ「まったく……困りますわね」

エイラ「むっ、入った当時の宮藤を目の敵にしてたお前には言われたくないゾ」

ペリーヌ「うっ、それとこれとは話は別ですわ!」

サーニャ「うふっ、エイラったら」

エイラ「でも……」

ペリーヌ「ん?」

エイラ「アリガトナ。ペリーヌ」

ペリーヌ「(顔が少し赤くなり)べ、別にお礼を言われるような事ではありませんわ!」

エイラ「サーニャも」

サーニャ「う、うん」

ペリーヌ「まったく……」

284: 2011/01/02(日) 20:58:08.28 ID:XkfXb6qm0
こうして、私たち三人はお互いに笑いあいました。
ちょっとした勘違いから始まったけど、それでも良い思い出かも。
その日から、ペリーヌさんとエイラと私の三人で笑う事も多くなったかな?
でも、私もエイラも、そしてペリーヌさんも、みんなでお互いにドキドキしたのは内緒。

            ~終わり~

285: 2011/01/02(日) 21:02:02.73 ID:1xQ4WT7X0
おつダナ!!

286: 2011/01/02(日) 21:03:32.72 ID:XkfXb6qm0
>>1が居ないから保守代わりに駄文を書きなぐったわけで。
エイラーニャもエイラーヌも選べない。なら、3人一緒にしちゃえば良いんじゃね?って事になった。
ついかっとなってやった。反省はしている。ちなみに、戦犯は淫獣ともっさん。

と言うわけで、正気に戻ったから、ちょっと枕に頭を埋めて足をバタバタしてくる

287: 2011/01/02(日) 21:05:19.50 ID:XICmRRBb0
そういえばこのペリーヌはもっさんにあんまりべったりじゃないなw

288: 2011/01/02(日) 21:10:05.99 ID:XkfXb6qm0
>>287
なんか、二期になってからその傾向が強かったし
尊敬はしてるし好きだけど一期ほどべったりしてないというか……

引用: 宮藤「お、お姉様…///」