430: 2013/11/16(土) 16:43:26.26 ID:pWUtwcoN0
番外編・第15話「頼子の籠城/Pの燃え尽きる日」

頼子のマンション

頼子「…う…うーーん」ジリリリ

頼子「もう…朝?今日は…Pさんも私もお昼事務所にいるから…」

頼子「お弁当作っていって一緒に食べたいな……」ギュウ

頼子「…あ、周子さんからメール…こんな時間になにかな?」

頼子「これは…ッッッッ」カァァァ


モバP「終電が無くなった…」シリーズ


431: 2013/11/16(土) 16:43:56.02 ID:pWUtwcoN0
・・・

シンデレラプロ事務所

頼子「お疲れ様です」

ちひろ「頼子ちゃん、レッスンお疲れ様」

頼子「はい……、あの、Pさんはいらっしゃいますか?」

ちひろ「ああ、朝は会ってないのね、会議室でオンエアチェックしてるわよ」

頼子「ありがとうございます…少しお話ししてきます」

ちひろ「う、うん…(あれ、頼子ちゃん、いつもと様子が…気のせいかしら)」

432: 2013/11/16(土) 16:44:29.59 ID:pWUtwcoN0
・・・

シンデラプロ会議室

モバP「次は頼子と沙紀のトークパートだな」

○田『水戸のストリートアートの展示会で頼子ちゃんを見た』

浜○『その時頼子ちゃんはちゃらい感じのイケメンの男性と一緒でした』エエエー

○田『まさか、あの頼子ちゃんがと思い何度も見返しましたが、間違いありません』

浜○『二人は非常に仲の良い様子で、腕を組んで歩いたり』

○田『カフェでアイスの食べさせ合いをしたり、ラブラブでした』エエエー

433: 2013/11/16(土) 16:44:56.60 ID:pWUtwcoN0
浜○『ただ、その男性、背が頼子ちゃんと同じくらいしかなく』

○田『頼子ちゃんがヒールの無い靴を履いていて』

浜○『相手より背が高くならないようにしていたのが印象的でした』

○田『おい、自分、これどういことやねん』

頼子『はい…水戸……展示会…ああ』

浜○『思い当たる節あるんかい』

松○『さぁ、これは面白くなってまいりましたよ』

434: 2013/11/16(土) 16:45:32.39 ID:pWUtwcoN0
頼子『うーん、どうしましょう……ねぇ、沙紀ちゃん』

沙紀『……』

○本『お隣の方は俯いてますけど、お腹でも痛いんですか』

沙紀『いえ…その男性、アタシっす』エエー

頼子『私、美術館はよくいきますけど、ストリートアートは初めてで』

沙紀『それで、アタシが教えるってことになって…一緒に行ったっす』

○田『ほんまか、おい、ちょっと自分ら、靴脱いで背中合わせで立ってみぃ』

435: 2013/11/16(土) 16:46:57.75 ID:pWUtwcoN0
頼子『はい…』

沙紀『はいっす』

松○『あー、確かにこれは同じくらいですねぇ』

○本『しかし、こんな乳のデカイ女を男と間違えますかね』

沙紀『その日は上下ダボッとしてたの着てて…』

モバP「よしよし、笑いも取れてるし、二人の良いPRになったかな」コンコン

モバP「はーい、どうぞ」

頼子「失礼します……」

436: 2013/11/16(土) 16:47:24.12 ID:pWUtwcoN0
モバP「ああ、頼子か、どうした?」

頼子「(ふぅん、いつもどおりの態度とるんだ)…そろそろお昼ですよね」

モバP「そうだな…でもVTRも見ないといけないし…」

モバP「頼子が弁当作ってきてくれてると嬉しいな、なんて…」チラ

頼子「はい…ここに、一緒に食べましょう」

モバP「ほんとか、いつも悪いな…ああ、見ながらでいいかな」

頼子「……うん、これ、沙紀ちゃんと一緒に出たの?」

モバP「ああ、これなら評判良いと思うぞ」パカ

437: 2013/11/16(土) 16:48:07.36 ID:pWUtwcoN0
頼子「残さず…食べてくださいね……」

モバP「頼子の弁当なら、喜んで」

頼子「嬉しいな…ふふふ」

モバP「いただきます…ん、これは…辛ぁぁぁッッッ」

頼子「どうしたんですか、Pさん?」

モバP「ッッッ、これはどういう…(ああ、この顔はわざとの顔だ)」

頼子「さあ、残さず食べるんですよね、どうぞ、遠慮なく」

438: 2013/11/16(土) 16:48:44.96 ID:pWUtwcoN0
モバP「いや、頼子…すさまじい刺激臭がするんだが……」

頼子「何でもいいから、早く食べてください」キッ

モバP「お、俺が一体何をしたって言うんだ」

頼子「いちいち言わないといけませんか?」

モバP「いや…それは…(いつ、誰との事でこんなに怒ってるんだ)」

439: 2013/11/16(土) 16:49:17.35 ID:pWUtwcoN0
モバP「(楓さんか?拓海か?周子とは…何もなかったぞ)」

頼子「………」ギリ

モバP「いただきます……ウゲ」

頼子「……」ジー

モバP「うう……(こんな頼子初めてだ…)」

440: 2013/11/16(土) 16:49:44.16 ID:pWUtwcoN0
・・・

モバP「はぁはぁ…やっと食べ終わった…ウッ」

モバP「早く、トイレに…(あれ、頼子は?)」

モバP「トイレ、トイレ、トイレ…一つは故障中?もう一つは…」コンコン

??「……」

モバP「(頼む…早く、出てきてくれ、ていうか社長は不在だし、誰だよ)」

頼子「………入ってます」

モバP「頼子ッッッ、ここは男子トイレだぞ」

441: 2013/11/16(土) 16:50:22.78 ID:pWUtwcoN0
頼子「あれ…そうでしたか?ああ、でも、途中なので……」

モバP「座ってるだけだろ、おいっ、お願いだからっっ、変わってくれ」

頼子「どうしましょう…?」

モバP「いい加減にしろ、頼子ッッッ!!」

頼子「………私は、貴方の恋人じゃない……恋人じゃないけど」

頼子「でもッッ、あんな事までしてくれたのに……!!」

モバP「頼子……‥」

頼子「……」グス

442: 2013/11/16(土) 16:50:59.32 ID:pWUtwcoN0
モバP「頼子…泣いてるのか?」

頼子「泣いてません…」グス

モバP「頼子…ごめん……」

頼子「泣いてなんかないから、謝らないで」

モバP「頼子、きっと…俺が悪いんだよな」

頼子「……うん」

モバP「この通りだ……謝って済むことでもないんだろうけど、頼む…頼子」

モバP「ごめん…本当に……ううう」ガチャ

443: 2013/11/16(土) 16:51:32.24 ID:pWUtwcoN0
頼子「も、もう…止めてください……困ります…私…」

頼子「Pさん…どうぞ…私も何も言わずにあんな事して…Pさん?」

モバP「…ああ、し、白……か?」

頼子「え、あ、はい…い、いやぁぁぁ」

444: 2013/11/16(土) 16:52:09.79 ID:pWUtwcoN0
・・・

モバP「ふぅ…ちょっとすっきりしたな…それにしても、白か」

モバP「いくつになってもチラリズムには心踊らされるな」

モバP「ウッ……、ちょっと元気になってしまった」

モバP「しかし、どうして頼子はあそこまで怒ってるんだ」コンコン

頼子「Pさん…その、お腹の具合どうですか?」

モバP「あ、ああ、だいぶ良くなったよ」ガチャ

445: 2013/11/16(土) 16:52:46.79 ID:pWUtwcoN0
モバP「まだ…怒ってる……よな?」

頼子「…はい、怒る要素はむしろ増えたと思いますけど」

モバP「すまん、このとおりだ」ガバッ

頼子「ひっ…」サッ

モバP「あの…頼子?スカート覗きたくてしてるわけじゃないぞ」

頼子「すみません…つい……立ってください」

446: 2013/11/16(土) 16:53:18.77 ID:pWUtwcoN0
モバP「で…頼子……俺が何をしたんだ?」

頼子「……これを」ムス

モバP「携帯…えええええ」

頼子「どういうことですか、これ」

モバP「いや、これは周子と…俺だけど……身に覚えがないぞ」

頼子「たくさんお酒飲んで、勢いでして、お酒のせいで忘れたんじゃないですか?」

447: 2013/11/16(土) 16:53:49.93 ID:pWUtwcoN0
モバP「うう……疑う気持ちはわかるが…」

モバP「俺を信じてくれ、頼子に迷惑かけた時以来大酒は飲んでない」

頼子「う、うん…ごめんなさい、私がPさんの事信じないとダメ……だよね」ニコ

モバP「お、やっと笑ってくれたな、いつもの頼子だ」

頼子「…まだ、全部許したわけじゃ……」

モバP「ははは(まあ、周子と夜明かししたのは事実だしなぁ)」

頼子「お腹、大丈夫……?」ナデ

モバP「ああ(うっ……女の子に腹さすられるって変な感じだな)」

448: 2013/11/16(土) 16:54:22.99 ID:pWUtwcoN0
モバP「それにしても…周子のやつめ、俺が寝てる間にこんな写メを…」

頼子「悪戯って事ですか?」

モバP「ああ、頼子ならともかく、周子だからな」

頼子「(あれ、周子さんのお気持ち伝わってない?)」

頼子「それで…どうしますか?」

モバP「仕返ししよう」

頼子「はい…って、ええ?」

449: 2013/11/16(土) 16:55:01.44 ID:pWUtwcoN0
モバP「仕返しだ!」

頼子「はぁ……」

モバP「幸い周子は三日間海外だからな…その間に打ち合わせしよう」

頼子「二人で…ですか?」

モバP「そりゃそうだろ…さすがに理由を皆に知られるのはな」

頼子「うん……(二人で…、嬉しいな……)」ポッ

450: 2013/11/16(土) 16:55:36.99 ID:pWUtwcoN0
・・・

シンデレラプロ会議室

モバP「ということで、第一回塩見周子被害者の会、会合をとり行います」

モバP「それでは皆さん、忌憚のない意見をいただき、周子を懲らしめよう、オー」

頼子「オ、オー(二人で皆さん?)」

??「お二人はん、なんか楽しそうやねぇ」

451: 2013/11/16(土) 16:56:05.31 ID:pWUtwcoN0
モバP「さ、紗枝…か?ど、どどど、どうしたしたんだ?」

紗枝「周子はんに恨みなら、うちもあります…やから参加させてもらいます」

頼子「えっ…(せっかく二人きりだったのに…)」

モバP「紗枝は周子と仲いいじゃやないか、羽衣小町も人気だし」

紗枝「可愛さ余って、憎さ百倍どす」

紗枝「ほんま、事ある事にうちを子供扱いしはって……」

紗枝「頼子はんや奏はんとは火遊びすんのに、うちは誘ってくれへんし」

頼子「ご、ごめんね…(それは年齢の問題かと……)」

452: 2013/11/16(土) 16:56:43.12 ID:pWUtwcoN0
紗枝「頼子はんはええんよ…あかんのは周子はんどすッ」

紗枝「さぁ、Pはん、仕返しの計画を立てましょか」

モバP「あ、ああ、お手柔らかに頼むよ」

紗枝「なんえ、Pはん、生ぬるおすなぁ」

頼子「……本当に…大丈夫かな」

紗枝「うち、ええ案思いつきました」

モバP「ど、どんな案かな」

453: 2013/11/16(土) 16:57:15.18 ID:pWUtwcoN0
・・・

シンデレララプロ事務所

周子「お疲れ様でーす、塩見周子、ただいま帰国しまむー!!」ガチャ

周子「お、頼子発見…おーい、頼子、久しぶりん」バン

頼子「えっ…キャア」どんがらがっしゃーん

周子「えっ…?ちょっと…大丈夫?」

頼子「ううう…」

454: 2013/11/16(土) 16:57:43.68 ID:pWUtwcoN0
周子「ちょ、頼子…どうしたのさ、うずくまって?」

頼子「私の…赤……ちゃん」

周子「えっ…赤ちゃんって…?」

モバP「頼子ッ…どうした、大丈夫か?」

頼子「う、うん…私は……でも、この子が」

周子「え、ちょっと…あたしは……」

モバP「早く、救急車を…」

ちひろ「Pさん、この場所ならタクシーで病院に行った方が早いわ」

455: 2013/11/16(土) 16:58:35.75 ID:pWUtwcoN0
モバP「ああ…そうか、頼子…すぐに連れて行くからな」

頼子「うん……」ヨロ

紗枝「うちも肩貸します…」

頼子「ありがとう…紗枝ちゃん」

紗枝「喋らんでよろしい」

モバP「早く、頼子が、俺の…俺達の子供が」

周子「いい…俺達の子供って…ええ」

456: 2013/11/16(土) 16:59:12.19 ID:pWUtwcoN0
周子「頼子…Pさん…あたし……」

頼子「……」

モバP「………」

ちひろ「急いでPさん、病院には私が連絡いれておきますから」

モバP「ええ」

周子「あ…」

457: 2013/11/16(土) 16:59:48.17 ID:pWUtwcoN0
ちひろ「周子ちゃん…実は頼子ちゃん、Pさんの子供を妊娠してたの…」

周子「うそ…」

ちひろ「ホントよ…流石に問題になったけど……」

ちひろ「それでも、二人でやっていくって…私達も協力しようって……」

ちひろ「それなのに…あ、ごめんなさい、周子ちゃん…」

周子「…いいよ」

458: 2013/11/16(土) 17:01:14.53 ID:pWUtwcoN0
ちひろ「ごめんなさい…私、病院に連絡しないと……」

周子「うん…」

周子「Pさんと…頼子に子供?えっ、それって……」

周子「あれ、あたし、人の命より、二人の関係を気にしてる?」

周子「あたしってそんな人間だったんだ…あははは」

459: 2013/11/16(土) 17:04:36.77 ID:pWUtwcoN0
・・・

紗枝「そして…病院からの連絡で、紗枝はんはさらなる絶望に…」

頼子「あの…紗枝ちゃん?」

紗枝「ああ、安心しよし、頼子はんまではリアリティないし、赤ちゃんだけの予定どす」

頼子「そうじゃなくてですね…」

モバP「さすがに周子再起不能になるだろ…」

頼子「あの…紗枝ちゃん……いくら仕事でもこんな事出来ないよ」

頼子「本当に同じような経験をした人がどう思うか…」

460: 2013/11/16(土) 17:05:06.82 ID:pWUtwcoN0
紗枝「もちろん、冗談どす…うちかて女やさかい、それくらいは」

頼子「う、うん…」

紗枝「でもな、これくらい、うちが怒ってるいうんは理解してもらえたやろか」

モバP「あ、ああ……(紗枝も怒らせないようにしよう)」

モバP「(拗ねてるくらいならかわいいんだけどな)」

頼子「で、でも…Pさんと私の子供か……」カァァ

モバP「ははは…子供な……ま、まだ早いかな」

461: 2013/11/16(土) 17:05:33.41 ID:pWUtwcoN0
頼子「そうだね…まだ……」

紗枝「お二人はーーん、お話戻しませんか」

モバP「お、おう…」

頼子「は、はい」

頼子「子供はちょっとって…思うけど………いい案があります」

モバP「へぇ、聞かせてくれ」

頼子「はい…では……」

462: 2013/11/16(土) 17:06:10.28 ID:pWUtwcoN0
・・・

シンデレラプロ事務所

周子「お疲れ様でーす、塩見周子、ただいま帰国しまむー!!」ガチャ

ちひろ「あ、周子ちゃん、おかえりない」

周子「ただいま戻りました、ちひろさん」

周子「あ、Pさん、おる?」

ちひろ「Pさんは…今、式の打ち合わせよ」

周子「式?始球式とか?」

463: 2013/11/16(土) 17:06:49.09 ID:pWUtwcoN0
ちひろ「あー、そうじゃなくて…結婚式よ」

周子「結・婚・式!?」

ちひろ「ええ…私も…ううん、皆驚いたんだけど」

周子「あ、相手は誰さ…まさか……」

ちひろ「……頼子ちゃん」

周子「あ……」

ちひろ「いい加減、腹を決めたって…」

周子「え……」

464: 2013/11/16(土) 17:07:18.05 ID:pWUtwcoN0
ちひろ「頼子ちゃんは引退して、うちの事務員しながら、主婦するって」

周子「嘘…だよね……」

ちひろ「嘘だったら、どんなにいいか」

ちひろ「頼子ちゃんはツアーにひっぱりだこだし」

ちひろ「将来も知性派としてやっていけるのに…事務所としては困ったものだわ」

ちひろ「でも、こればっかりは応援してあげないとね、周子ちゃん」

465: 2013/11/16(土) 17:08:58.46 ID:pWUtwcoN0
周子「う、うん…そうだね」

周子「(嘘よ、嘘よ、嘘よ…)」ブーン

ちひろ「あ、頼子ちゃんからメールだわ、まぁ…」

ちひろ「ほら周子ちゃん、頼子ちゃんのウェディングドレス綺麗よ」

周子「ホントだ、ははは」

466: 2013/11/16(土) 17:09:27.96 ID:pWUtwcoN0
・・・

頼子「それで…式もやって、誓いのキスの直前でネタばらし…するのは」

頼子「あ、何だったら…キスもして…本当に誓ってくれても…」チラ

モバP「いや、頼子…それは無理だ」

頼子「えっ…」

モバP「予算がさ…、式場抑えるのは無理だな」

頼子「あ、予算ですか、はい」

紗枝「それにこれやと、皆に事情話さんと……」

頼子「う、うん……」ムウ

467: 2013/11/16(土) 17:10:04.12 ID:pWUtwcoN0
モバP「それにさ、頼子…周子にこれはどっきりにならないだろ」

頼子「え?」

紗枝「はぁ?」

モバP「だってさ、周子ならさっきみたいになっても俺達の事祝福してくれるだろ」

頼子「ッッッ(祝福?俺達?それって…)」ポッ

紗枝「(おいたわしや周子はん…ほんまに冗談や思われてるんやね)」

紗枝「(日頃の行いって大切やね…うちも気をつけんと)」

モバP「まったく、二人共…よし、ここは俺が」

468: 2013/11/16(土) 17:10:31.59 ID:pWUtwcoN0
・・・

とあるダーツバー

モバP「という事がございまして…」

周子「ふーん」

頼子「……ごめんね、周子さん」

紗枝「何度も言うけど、悪いんは、周子はんどす」

469: 2013/11/16(土) 17:11:13.77 ID:pWUtwcoN0
周子「それにしても…(まさか、ホントに通じてないとは…)」チラ

モバP「ど、どうした、周子」

周子「なんでも…」ブーン

周子「誰かさんが電源切ってるから、またメールきたよ…凛ちゃんからだ」

モバP「ッッッ」

470: 2013/11/16(土) 17:15:07.04 ID:pWUtwcoN0
・・・

都内某所

凛「ふぅ…やっと仕事終わった……はぁ、ホント、疲れた…」

凛「けど、プロデューサー…頑張ったら褒めてくれる…よね」

凛「あ、周子からメールきてる…ッッッ」

凛「これ…プロデューサー?なんで周子と…嘘」

凛「嘘って言ってよ、プロデューサー、ああもう、電源切ってる」

凛「どういうつもりよ、私にはアイドルとプロデューサーだからって…」

凛「問いただしてやる…」

471: 2013/11/16(土) 17:15:41.02 ID:pWUtwcoN0
・・・

周子「と、こんな感じが想像される文面だけど…読む?」

モバP「いや、止めとく…電話じゃないんだな」

頼子「仕事終わったころだから、タクシーに乗ってるんじゃ…」

紗枝「あら、Pはんよりリッチやね」

モバP「凛のは経費だ…」ブーブー

472: 2013/11/16(土) 17:16:18.28 ID:pWUtwcoN0
頼子「あ…文香さんから電話が……」

モバP「出てあげろ…」

頼子「うん…」

文香『頼子さん……あの…メール…頼子さんも?』

頼子「うん」

文香『あ、あれはどういう…え、周子さんの悪戯?』

頼子「だから、安心して」

473: 2013/11/16(土) 17:16:45.84 ID:pWUtwcoN0
文香『うん…ありがとうございます……お休みなさい』

頼子「お休みなさい」

周子「ふぅん、文香とも悪戯なら安心するような関係なんだ」

頼子「ねぇ…」

紗枝「ホント、不潔やわ」

モバP「うう…頼子ありがとうな」

頼子「いえ……これくらいは」

474: 2013/11/16(土) 17:17:26.16 ID:pWUtwcoN0
・・・

文香のマンション

文香「悪戯なんだ…よかった…」

文香「でも、これどうしたら……」カァァァ

文香「一度…その…見てるけど………うん」

文香「これが………私に…ッッッ」

文香「ンンン」

文香「こんなの…書の中でも知らないッッッ」

475: 2013/11/16(土) 17:17:56.26 ID:pWUtwcoN0
・・・

周子「いやー、文香は今頃悶々としてるだろうね」

周子「まだぎこちない手つきで…ってPさん、何前かがみになってんのさ」

モバP「い、いや…何でもない」

頼子「周子さん、紗枝ちゃんもいるんですよ」

紗枝「頼子はんまで、子供扱いしまはんの?」

頼子「ごめんね、そういうつもりじゃ…」

頼子「(もう、高校生だし…いい…のかな?)」ブーン

周子「Pさん、今度は美優さんからメールだよ、うわぁ」

モバP「読まなくていいからな」

476: 2013/11/16(土) 17:18:33.04 ID:pWUtwcoN0
・・・

美優のマンション

美優「勢いで周子ちゃんにメールしたけど…」

美優「もう二人が付き合ってたら…どうしよう……」

美優「うん…それにしても……大きい……」

美優「あの子より…あああ」

美優「うんと、これくらいなら…ちょうどいいかな」

美優「うんッッッ」

477: 2013/11/16(土) 17:19:02.95 ID:pWUtwcoN0
・・・

モバP「周子…若い子には送ってないだろうな」

周子「そりゃあ、さすがにさ…あたしにだってそれくらいの常識はあるよ」

頼子「……(常識のある方はしない悪戯をしたのは誰ですか)」ブーン

頼子「あ、巴ちゃんからです…周子さん?ええ、一緒ですよ」

478: 2013/11/16(土) 17:19:36.14 ID:pWUtwcoN0
周子「え、巴ちゃん?」

紗枝「周子はん、あんた?」

周子「あたしは送ってないよ、友紀さんじゃない?」

モバP「友紀め……」

頼子「はい、どうぞ周子さん」

479: 2013/11/16(土) 17:20:15.60 ID:pWUtwcoN0
周子「はいはーい」

巴『何下劣な写真送っとるんじゃ、われッ』

周子「や、あたしが送ったわけじゃ…」

巴『出処が一番悪いに決まっとろうがッ』

周子「ははは…許してよ」

巴『許すか、ボケ、どう落とし前つけるんじゃ』

480: 2013/11/16(土) 17:21:07.96 ID:pWUtwcoN0
周子「いずれ、見るんだからさ…そんなに怒らなくても」

頼子「(火に油注ぐような事言わないで…)」

巴『そういう事言っとるんじゃないわ』

紗枝「……」サッ

周子「紗枝、まだ通話中

紗枝「……ギャーギャーやかましいな」ブチ

周子「ギョ」

481: 2013/11/16(土) 17:21:45.17 ID:pWUtwcoN0
紗枝「はい、頼子はん…お返しします」

モバP「だ、大丈夫か」

紗枝「いざとなったら、実家同士で話ししますから」

周子「紗枝の実家って確か…」

紗枝「そこまでどす、周子はん」

周子「は、はい……」

頼子「私がフォローしておきますね」

モバP「頼む…頼子」

482: 2013/11/16(土) 17:22:15.19 ID:pWUtwcoN0
周子「それにしても、Pさんはもてますなぁ」

モバP「誰のせいだと思ってるんだ」

周子「そりゃあ、乙女の純真を傷つけたPさんでしょ」

モバP「ドッキリは悪かったと思うが…そもそもだな」

頼子「(きっとそういう意味じゃありません、Pさん」

周子「もうッ、わかってくれへん人やね」ムス

紗枝「こんな人ほっといて二人で楽しみましょ、周子はん」

モバP「お、おい…」

483: 2013/11/16(土) 17:22:48.62 ID:pWUtwcoN0
モバP「そう言えばさ、頼子…まゆから連絡入ってるか?」

頼子「い、いえ…」

モバP「そうか、何か不気味だな…電源入れてみるか」

モバP「…って、うわッ、メールも電話もまゆからで埋め尽くされてる」

頼子「Pさん…対応しなくていいんですか?」

モバP「いや、いい、それより酒頼んでくれ」

頼子「ビールですか?飲みすぎないでくださいね」

モバP「ああ…でも今日だけはこの写メの事忘れたいな」

頼子「………うん」

484: 2013/11/16(土) 17:23:15.77 ID:pWUtwcoN0
・・・

モバP「……うう」

頼子「やっぱり……」

周子「Pさんが潰れた…今のうちにお酒…」

紗枝「あかんよ、周子はん」キッ

周子「わかってるって…」

モバP「ちょ、ちょっとトイレ……」

485: 2013/11/16(土) 17:23:44.15 ID:pWUtwcoN0
頼子「私も付き添います……」

モバP「ありがとう、頼子…」

周子「あ、あたしも…」

紗枝「周子はんはうちと楽しみましょ」ガシ

周子「紗枝…離してよ」

紗枝「い・や・ど・す」

周子「うう…」ガク

486: 2013/11/16(土) 17:24:36.68 ID:pWUtwcoN0
・・・

モバP「ゲホゲホ」

頼子「もう…Pさん……はい、お水です」ナデナデ

モバP「ああ、ありがとう……」ブーン

頼子「あ、ちひろさんからです…Pさんは一緒かって…」

モバP「………」サー

頼子「……いないって言いますか?」ボソ

モバP「いや…でるよ…でます……」

487: 2013/11/16(土) 17:25:04.18 ID:pWUtwcoN0
・・・

その後、Pはちひろとの会話が進むにつれますます顔色が悪くなっていき

周子は今までの分、紗枝に思い切り振り回され憔悴する

後日Pはと周子は二人して、ちひろから盛大にお説教されるのでした

おしまい

488: 2013/11/16(土) 17:26:35.81 ID:pWUtwcoN0
以上で修羅場編は終わりです
今度こそ、美穂編、続いて軍曹編なので
もう少しお待ちください

なお、VTRチェック中の某番組は言うまでもないですね
紗枝の実家は京都出身の身としては
京都の地主ってそういうイメージしかありません

さぁ、フェス頑張るぞ!!

489: 2013/11/16(土) 18:15:59.37 ID:CSs9LVpzo
おつ

引用: モバP「また終電が無くなった…」