54: ◆cAx53OjAIrfz 2013/07/12(金) 01:49:24.80 ID:9UNM1y4B0
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです
前回はコチラ
投下します
櫻井桃華、三好紗南お借りします
櫻井桃華、三好紗南お借りします
55: 2013/07/12(金) 01:50:03.32 ID:9UNM1y4B0
П「……近いな」
地価表の上下乱高下は、世間一般の大多数の人間には関係ない話だが。
だがこの男、ひいては女子寮のオーナーたる、この男には氏活問題ですらあるのだ。
茄子「これは……結構、マズイんじゃあないんですかね?」
П「だよなぁ……」
先ず隣の町がカースに占領され、アナーキズムの街と化した。
そして街の地下からは多数の下水道が張り巡らされている、勿論いくつかはコチラに流れてきているだろう。
下水処理場に流れ付けば、纏まって人間に襲いかかり兼ねないし、何より水に溶けているなら環境問題が叫ばれる現代社会。
間違いなく周囲の街の人口流出、ひいては地価の低下、更には安定した生活からはまた一歩離れ行くのだ。
П「ギリギリギリギリギリ」
新聞を見れば、悪魔が空を天使とランデブー飛行。
改造人間4人大脱走、死神悪魔狩り継続中。
GDF総司令官辞任、隣町の新型爆弾の責任とり。
親潮に流され塗れすけ少女、土左衛門ごっこが今年の流行か……
П「忌々しい世間を騒がせ、地価を落とし続ける奴らめ……」
茄子「結局、あの空を飛んでた櫻井財閥の御令嬢も、悪魔でしたし……」
П「……せっつくか、各組織を」
そう言うと立ち上がり、地域の地図を取り出し時間を逆算する。
П「確か……あの御令嬢は各方面に『自分から情報を集めに』行った帰りだったな?」
地価表の上下乱高下は、世間一般の大多数の人間には関係ない話だが。
だがこの男、ひいては女子寮のオーナーたる、この男には氏活問題ですらあるのだ。
茄子「これは……結構、マズイんじゃあないんですかね?」
П「だよなぁ……」
先ず隣の町がカースに占領され、アナーキズムの街と化した。
そして街の地下からは多数の下水道が張り巡らされている、勿論いくつかはコチラに流れてきているだろう。
下水処理場に流れ付けば、纏まって人間に襲いかかり兼ねないし、何より水に溶けているなら環境問題が叫ばれる現代社会。
間違いなく周囲の街の人口流出、ひいては地価の低下、更には安定した生活からはまた一歩離れ行くのだ。
П「ギリギリギリギリギリ」
新聞を見れば、悪魔が空を天使とランデブー飛行。
改造人間4人大脱走、死神悪魔狩り継続中。
GDF総司令官辞任、隣町の新型爆弾の責任とり。
親潮に流され塗れすけ少女、土左衛門ごっこが今年の流行か……
П「忌々しい世間を騒がせ、地価を落とし続ける奴らめ……」
茄子「結局、あの空を飛んでた櫻井財閥の御令嬢も、悪魔でしたし……」
П「……せっつくか、各組織を」
そう言うと立ち上がり、地域の地図を取り出し時間を逆算する。
П「確か……あの御令嬢は各方面に『自分から情報を集めに』行った帰りだったな?」
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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。
異世界から選ばれし戦士を求める使者がやってきました。
悪のカリスマが世界征服をたくらみました。
突然超能力に目覚めた人々が現れました。
未来から過去を変えるためにやってきた戦士がいました。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。
それから、それから――
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
56: 2013/07/12(金) 01:51:57.67 ID:9UNM1y4B0
そして目配せをする、いつもの気だるげな顔ではなく、ゲスな顔をしていた。
何となく気持ちを察して、流れを少し読み回答に答える。
茄子「そーですねぇ、GDFがいくら強くても『電波の薄い、超高度から超えてきたカースには、気が付かないかもしれませんね』」
П「あの御令嬢の事だ『常に自分の周りに、数人の能力者を配置する』だが、『人気取りのため、テレビの前で自分から手を下すことは出来ない』」
地図に赤い線を引き、地図から引き出したい情報をより正確にしていく。
居間のテレビでは自分の業績だとばかりに、GDFや様々に団体に例の地図を手渡し、演説をしている少女の姿が目に映る。
П「俺は、ああいう手合いが大っ嫌いだ、政治家みたいなやつがな」
茄子「あらあら、それはそれは」
そう言い、笑顔でラムネを呷る茄子。
П「そういう奴がする一番好きな顔がある」
茄子「どんな顔なんです?」
いかにも知りませんよ?とした顔で聞いてくるので、少しイラッとしてデコピンした後、呟いた。
П「どんなに苦しくても、笑顔を作らなきゃいけないときの苦しみ混じりの笑顔だよ」
何となく気持ちを察して、流れを少し読み回答に答える。
茄子「そーですねぇ、GDFがいくら強くても『電波の薄い、超高度から超えてきたカースには、気が付かないかもしれませんね』」
П「あの御令嬢の事だ『常に自分の周りに、数人の能力者を配置する』だが、『人気取りのため、テレビの前で自分から手を下すことは出来ない』」
地図に赤い線を引き、地図から引き出したい情報をより正確にしていく。
居間のテレビでは自分の業績だとばかりに、GDFや様々に団体に例の地図を手渡し、演説をしている少女の姿が目に映る。
П「俺は、ああいう手合いが大っ嫌いだ、政治家みたいなやつがな」
茄子「あらあら、それはそれは」
そう言い、笑顔でラムネを呷る茄子。
П「そういう奴がする一番好きな顔がある」
茄子「どんな顔なんです?」
いかにも知りませんよ?とした顔で聞いてくるので、少しイラッとしてデコピンした後、呟いた。
П「どんなに苦しくても、笑顔を作らなきゃいけないときの苦しみ混じりの笑顔だよ」
57: 2013/07/12(金) 01:53:15.57 ID:9UNM1y4B0
遠征帰りの街宣のごとく、黒塗りのベンツに向けてオッサンオバサン、少年少女の歓声奇声が飛び交う。
その中、Пは少し離れた公園で無言でコーラのグミを咀嚼し、空を見上げていた。
隣では、茄子が公園の購買で売っていたバニラアイスに、笑顔で齧り付き、咀嚼していた。
П「来たか」
茄子「来ましたねぇ」
事もなさげに空に映る小さな点が徐々に大きく、更に大きくなっている。
それに気付いたビルの上に居た人間が3人、すっ転んで頭を打ち、熱く焼けたコンクリートに倒れこんで気絶した。
次に外周パレードのように理路整然と並んでいた中に、ポツリポツリと倒れる数人の人間、恐らく熱中症だろう。
П「後『能力者』は何人だと思う?」
茄子「もう居ないと思いたいですねぇ」
П「……居ないさ、多分な」
アイスクリームを事もなさげに食べ終え、手を叩き鞄の中からナフキンで拭いた頃。
遠くから動物のような、低い声が微かに聞こえ、ゆっくり走っていた黒塗りのベンツのエンジンに、深々と泥のような色をした槍状の固形物が刺さり、動作を停止した。
歓声は悲鳴に、奇声は怒号、笑顔は叫び声に変わり、民衆はてんやわんやの中、出口を求め『黒塗りのベンツ』から散り散りに離れてゆく。
茄子「流石に大きいですねぇ、アレ」
П「頃合いかね」
その中、Пは少し離れた公園で無言でコーラのグミを咀嚼し、空を見上げていた。
隣では、茄子が公園の購買で売っていたバニラアイスに、笑顔で齧り付き、咀嚼していた。
П「来たか」
茄子「来ましたねぇ」
事もなさげに空に映る小さな点が徐々に大きく、更に大きくなっている。
それに気付いたビルの上に居た人間が3人、すっ転んで頭を打ち、熱く焼けたコンクリートに倒れこんで気絶した。
次に外周パレードのように理路整然と並んでいた中に、ポツリポツリと倒れる数人の人間、恐らく熱中症だろう。
П「後『能力者』は何人だと思う?」
茄子「もう居ないと思いたいですねぇ」
П「……居ないさ、多分な」
アイスクリームを事もなさげに食べ終え、手を叩き鞄の中からナフキンで拭いた頃。
遠くから動物のような、低い声が微かに聞こえ、ゆっくり走っていた黒塗りのベンツのエンジンに、深々と泥のような色をした槍状の固形物が刺さり、動作を停止した。
歓声は悲鳴に、奇声は怒号、笑顔は叫び声に変わり、民衆はてんやわんやの中、出口を求め『黒塗りのベンツ』から散り散りに離れてゆく。
茄子「流石に大きいですねぇ、アレ」
П「頃合いかね」
58: 2013/07/12(金) 01:54:56.67 ID:9UNM1y4B0
カースは舌なめずりをしていた、地ベタに這いずり回り何も出来ないくせに、頭ひとつ抜けてるだけで決まり事を作る奴。
そんな決まり事にペコペコ頭を下げ、アリガタミを感じるチンケな虫けらども。
決まり事に違反すると、心を苛む『道徳』を植え付ける、制度システム……
カース「イライラスルンダョォオオオオオ!!ブッコワシテヤルァアアアアアア!」
先ずは、権力の象徴であるベンツを壊してやった、壊した瞬間ブツブツと毛穴が開き得体のしれない快感が身を焼く。
もっとだ!もっと俺は……力を得たのだから!
だが次の瞬間、全身が強烈な衝撃を受け、胸から下が消滅し落ちているのが分かった。
わけも分からず、公園のベンチに腰掛ける、うだつのあがらない男の顔を見た辺りでカースは掻き消えた。
そんな決まり事にペコペコ頭を下げ、アリガタミを感じるチンケな虫けらども。
決まり事に違反すると、心を苛む『道徳』を植え付ける、制度システム……
カース「イライラスルンダョォオオオオオ!!ブッコワシテヤルァアアアアアア!」
先ずは、権力の象徴であるベンツを壊してやった、壊した瞬間ブツブツと毛穴が開き得体のしれない快感が身を焼く。
もっとだ!もっと俺は……力を得たのだから!
だが次の瞬間、全身が強烈な衝撃を受け、胸から下が消滅し落ちているのが分かった。
わけも分からず、公園のベンチに腰掛ける、うだつのあがらない男の顔を見た辺りでカースは掻き消えた。
59: 2013/07/12(金) 01:57:33.76 ID:9UNM1y4B0
П「流石にデカイなぁ、音」
茄子「いやぁスゴイですね、『隕石』って、私初めて見ちゃいました」
耳栓を付けていてもうるさく感じる騒音、周囲に散らばる振動によって割れた都市の窓ガラス、そして呆然と空を見上げる人々を差し置き。
П「こんにちはぁ……初めまして、櫻井桃華……ちゃん?いやあ、偶然ってコワイねぇ?隕石とカースがこの車に向かってたんだってねぇ?まあ、両方ぶつかってかき消えちゃったけどね」
Пがニタァァと邪悪な笑みを浮かべ、窓ガラスにヒビの入ったベンツのドアを開けて、中の人物に挨拶をする。
外では、サクサクと音を立てて、笑顔で茄子がクッキーを食べているのが桃華からは見えた。
桃華「……」
三好「だ、誰…?」
П「ああ、申し遅れましたぁ、一応能力者のПっていう人なんだけどさぁ……まあ、出なよ演説の時間だぜ、桃ちゃん?舞台準備は万全だぁな?」
桃華「……」
不機嫌な表情のまま、Пを見返す桃華は何を考えてるかもわからず、Пもニヤニヤ笑みを浮かべる中、遠くからヘリコプターの音が聞こえてくる。
恐らく情報機関のヘリコプターだろう、何故かってここは報道局の近くだからだ、恐らくこの状況は偶然ではないのだろう。
П「ホラ言わなくちゃあ『GDFは何をしているんだ!民衆の税金で固めた装備はゴミクズ同然か!あんなカースを撃ち漏らすなんて!』ってさぁ?」
П「早く動いてない組織をせっつけよ!成りたいんだろぉ?支配者、じゃあならせてやろうじゃねぇか!善政をしく、『清く正しい支配者』に!」
П「そして、早く助けてみろよ!きっと新聞の1面記事に載るぜ!デカデカとよぉ!『櫻井財閥!勇ましき御令嬢主導となり、カースに支配された街を開放す』ってさぁ!」
突然現れ、終いにはゲラゲラ笑う男と不機嫌な桃華を、見て紗南は困惑し続けるのだった。
П「後、不審な動きしたら……えーっと、こういうんだっけ、わ か る わ よ ね ?ってな」
П「だって、僕と君とは、お友達!だもんねぇ!だから確約してあげる!『君はどうあがこうが、今回の件ではヒーローとして讃えられる!』ってな!」
そう言うと、Пは益々不機嫌になった桃華のほっぺたを突っつき、ドアを閉めてゲラゲラ笑いながら立ち去っていくのだった。
茄子「いやぁスゴイですね、『隕石』って、私初めて見ちゃいました」
耳栓を付けていてもうるさく感じる騒音、周囲に散らばる振動によって割れた都市の窓ガラス、そして呆然と空を見上げる人々を差し置き。
П「こんにちはぁ……初めまして、櫻井桃華……ちゃん?いやあ、偶然ってコワイねぇ?隕石とカースがこの車に向かってたんだってねぇ?まあ、両方ぶつかってかき消えちゃったけどね」
Пがニタァァと邪悪な笑みを浮かべ、窓ガラスにヒビの入ったベンツのドアを開けて、中の人物に挨拶をする。
外では、サクサクと音を立てて、笑顔で茄子がクッキーを食べているのが桃華からは見えた。
桃華「……」
三好「だ、誰…?」
П「ああ、申し遅れましたぁ、一応能力者のПっていう人なんだけどさぁ……まあ、出なよ演説の時間だぜ、桃ちゃん?舞台準備は万全だぁな?」
桃華「……」
不機嫌な表情のまま、Пを見返す桃華は何を考えてるかもわからず、Пもニヤニヤ笑みを浮かべる中、遠くからヘリコプターの音が聞こえてくる。
恐らく情報機関のヘリコプターだろう、何故かってここは報道局の近くだからだ、恐らくこの状況は偶然ではないのだろう。
П「ホラ言わなくちゃあ『GDFは何をしているんだ!民衆の税金で固めた装備はゴミクズ同然か!あんなカースを撃ち漏らすなんて!』ってさぁ?」
П「早く動いてない組織をせっつけよ!成りたいんだろぉ?支配者、じゃあならせてやろうじゃねぇか!善政をしく、『清く正しい支配者』に!」
П「そして、早く助けてみろよ!きっと新聞の1面記事に載るぜ!デカデカとよぉ!『櫻井財閥!勇ましき御令嬢主導となり、カースに支配された街を開放す』ってさぁ!」
突然現れ、終いにはゲラゲラ笑う男と不機嫌な桃華を、見て紗南は困惑し続けるのだった。
П「後、不審な動きしたら……えーっと、こういうんだっけ、わ か る わ よ ね ?ってな」
П「だって、僕と君とは、お友達!だもんねぇ!だから確約してあげる!『君はどうあがこうが、今回の件ではヒーローとして讃えられる!』ってな!」
そう言うと、Пは益々不機嫌になった桃華のほっぺたを突っつき、ドアを閉めてゲラゲラ笑いながら立ち去っていくのだった。
60: 2013/07/12(金) 01:59:43.57 ID:9UNM1y4B0
やったね桃華ちゃま、救国の英雄として祭り上げられるよ!
今日はここまで
今日はここまで
61: 2013/07/12(金) 02:01:29.08 ID:y1ooCdk90
おっつし☆
しかしПの煽り性能……お前は憤怒Pの分身か何かか
しかしПの煽り性能……お前は憤怒Pの分身か何かか
62: 2013/07/12(金) 02:01:54.09 ID:fPI9dnL5o
おつおつ!
Пの皮肉大盛りドカ盛り状態の会話が楽しすぎて笑った。
Пの皮肉大盛りドカ盛り状態の会話が楽しすぎて笑った。
63: 2013/07/12(金) 02:03:47.39 ID:ZA+YfPdJ0
乙ー
ちょっと笑った。桃華ちゃまのストレスまったなし
ちょっと笑った。桃華ちゃまのストレスまったなし
【次回に続く・・・】
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