138:◆jG7j9/TnTg    2014/05/12(月) 11:23:44.56 ID:pwSbg3OLo

前回までのあらすじ
モバP「他のプロダクションの萩原雪歩をスカウトするか」


――――
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(2) (電撃コミックスEX)

 P (片桐早苗とどのように接点をもつか……)

P「うーむ……」

雪歩「プロデューサー? お茶をいれてみたんです。よかったら……」

P「お、ありがとうな雪歩。いただくよ」スッ

ちひろ「あ! わ、私のアシスタント業務が……」アワアワ

P「なに悔しがってるんですか……ずずっ……おぉ美味しいなこれ」ナデ

雪歩「はいっ……気持ちをこめていれたんですよっ」テレ

ちひろ「はぁあ……やばいやばい……」

P「これからはちひろさんじゃなくて、タイミングが合うなら雪歩にいれてもらいたいかな」

雪歩「は、はいっ是非……」

ちひろ「あわわわわ……」ガクガク

P「そこまで!? オーバーな人ですね……」

140: 2014/05/12(月) 12:11:54.00 ID:pwSbg3OLo

ちひろ「……」ヨヨヨ……

P (雪歩はまだ一人で仕事に行かせるわけには行かないしな……)

雪歩「?」キョトン

P「何か考えなきゃな……」ナデ

雪歩「あぅ……えへっ」

P (……久しぶりに、短期移籍で呼ぶか……?)

P (いや、ちょっと調べて雪歩みたいな感じでにまず会ってみるか……)

――――

――

141: 2014/05/12(月) 12:47:34.14 ID:pwSbg3OLo

――――

P「雪歩、ちょっと楽屋で待っててくれ。挨拶してくる」

雪歩「あ、じゃあ私も……」スッ

P「いや雪歩とは後で一緒に回る。ちょっと大事な人がいるから先に俺一人で話してくるよ」

雪歩「あ、はい……」

P「よし、ちょっと行ってくるな」ナデ

雪歩「はいっ」

142: 2014/05/12(月) 14:41:44.37 ID:pwSbg3OLo

コンコンコン ハーイ

P「失礼します」ガチャ

片桐P「あ、CGプロのプロデューサーさん! おはようございます」

P「おはようございます。本日は、よろしくお願いいたします」ペコ

片桐P「こちらこそ。よろしくお願いします」ペコ

片桐P「早苗さん。こちらCGプロダクションのPさん」

片桐早苗「片桐早苗でーす。よろしくお願いします」

P「CGプロダクションのPです。本日はよろしくお願いします」

143: 2014/05/12(月) 14:57:57.49 ID:pwSbg3OLo

早苗「はーい。今日はよろしくお願いします」

片桐P「……? Pさんの担当アイドルはどうしたんです?」

P「あぁ、また後で一緒にきますよ。軽く片桐Pさん達と世間話がしたくて」クスッ

片桐P「またまたぁ……」

P「本当ですよ? ……最近はいい感じですか?」

片桐P「ようやく軌道にのりかけ……ですかねぇ……まだまだですよ」

P「そんなこといって……片桐Pさんのプロダクションのアイドル、よく雑誌で見るようになりましたよ」

144: 2014/05/12(月) 15:05:06.51 ID:pwSbg3OLo

片桐P「あはは……実はお陰さまでちょっとだけ忙しいです」

P「羨ましいなあ……ははは」

片桐P「CGプロダクションも、雑誌でもよく見かけますし、テレビにもよく出てるじゃないですか」

P「一部の子だけですよ。まだまだ暇です」

早苗「ちょっと……あたしを置いて二人で盛り上がりすぎないでよ?」

片桐P「さ、早苗さんっPさんに失礼ですよ」

P「いや、大丈夫ですよ。すみません片桐さん。おっさん二人の会話は退屈ですよね」クスッ

早苗「いーえ。けどこんなお姉さんを一人ハブるのはどうかしら」

片桐P「さ、早苗……タメ口は……」

P「ははっ構いませんよ。私の方が年下ですし……片桐さんは最近アイドルに?」

早苗「最近……うーん、もうじき一年くらいかしら……」

145: 2014/05/12(月) 16:10:56.91 ID:poAv3PI3o

P「ほう……」

早苗「一年近くやっても、芽はでないのよね~誰かさんにスカウトされて入ったのはいいけど」

片桐P「う……でも、他の皆も順調にいってますし、早苗さんもそろそろ……」

早苗「後から入った子に抜かされるのは、悲しいものよねぇ……」

P「……片桐Pさんが、片桐さん専属のプロデューサーではないのですか?」

片桐P「ええ……私は早苗さん以外にも何人か見てまして……」

早苗「いつもなら、あたし一人で撮影してるんだから!」

P「そうですか……今日は、都合がついたわけですね」

片桐P「えぇ……」

早苗「来週の撮影は、都合会わせて必ずきてよ? 」

146: 2014/05/12(月) 16:18:29.35 ID:poAv3PI3o

P「来週の撮影?」

早苗「ええ。来週とっても大切な撮影があって、一人じゃちょっと不安だから来てほしいって彼に行ってるのよ」

片桐P「……」

早苗「まさか、ちゃんと空けてあるわよね……?」

片桐P「す、すみません。その日はすでに他の子の仕事の付き添いがあって……」

早苗「……こっちは大切な撮影って言ってるのに」

片桐P「そ、その子はドラマの撮影で、私がいないと不味いんです!」

早苗「えぇ、わかったわ。私の撮影はどうでもいいと、こう言いたいのね」

片桐P「そ、そんなことは……」

P (なんだ……喧嘩か?)

147: 2014/05/12(月) 16:34:01.39 ID:poAv3PI3o

早苗「はぁ……ねぇ、片桐Pくん。前は……」

片桐P「さ、早苗さん! Pさんの前でする話じゃないですよ」

早苗「フンっ……もういいわよ」プイ

P「……いやはや、どうやら忙しい分、予定が組み合わず大変みたいですね」

片桐P「お、お見苦しい所を御見せして……申し訳ないです」

P「来週の何曜日ですか」

片桐P「え?」

早苗「へ?」

148: 2014/05/12(月) 16:47:53.05 ID:poAv3PI3o

――――

早苗「……まさか、違うプロダクションのプロデューサーがついてくることになるとはねぇ……」

P「大切な撮影で、不安なんでしょう?」

早苗「そりゃそうだけど……君は大丈夫なの?」

P「なにがです?」

早苗「…………違うプロの子を助けるようなことして」

P「別に気にしません。困っているのなら、違うプロとか関係ないですから」

早苗「ふぅん……なかなかいい奴じゃない♪」ボソ

P「さぁ、スタジオにいきましょうか」

早苗「こうなったら仕方ない! 君の手腕に期待するわね!」

P「ええ。一日限定プロデュース、期待してくださいよ」

早苗「ええ!」

P「あと、そちらの社長にはくれぐれも内緒で……」

早苗「ええ……バレたら大変よね……」

149: 2014/05/12(月) 16:55:00.77 ID:poAv3PI3o

――――

カメラマン「うん。いい画が撮れたなぁ…………」

カメラマン「じゃあ片桐さん。お疲れ様!」

早苗「ありがとうございましたー!」

P「ありがとうございました」

カメラマン「普段みないプロデューサーだったけど、君もなかなかいいアドバイスしてたね。お疲れ様!」

P「はい。ありがとうございました!」

カメラマン「またよろしくね。それじゃあ……」スタスタ

150: 2014/05/12(月) 17:10:46.64 ID:poAv3PI3o

早苗「あのカメラマンさん、腕はいいけど気難しいことで有名なのよ? けど、今日は本当にスムーズに終わったわねっ!」

早苗「P君のお陰よ! ありがとねっ」

P「いえいえ。片桐さんの力をちゃんと引き出しただけですよ」

早苗「またまたぁ! 嬉しいこといっちゃって!」バシッ!

P「はははっ」

早苗「……あたし、もうちょっとP君にお礼したいなぁ……ねぇ、この後空いてる?」

P「ええ……今日は片桐さんの予定に合わせましたから。もう片桐さんを送って帰宅ですが」

早苗「ふふん……それじゃあ、お姉さんが奢ったげるわ! 飲みに行きましょうよ!」

151: 2014/05/12(月) 20:36:04.50 ID:poAv3PI3o

P「ええ、是非ご一緒させてください


早苗「よっしゃ! じゃあさっそくいくわよー!」スタスタ

P「もしかして、自分が飲みたいだけじゃ……」

早苗「そんなことないわよっ! これはお礼なんだから!」

152: 2014/05/12(月) 20:51:30.49 ID:poAv3PI3o

――――

早苗「でねぇ……片桐P君たらぁ、前はあたしのプロデュースに力をいれてたくせに、新しい子が入ってきたら、あたしなんてほったらかしって感じで~」グビ

P (完全に酔っぱらってるな……)

P「それはひどい話ですね」

早苗「でしょぅ!? 今日の撮影だってそうよぉ……前はもっと構ってくれたのにー……」

P「そ、そうですか……」

早苗「ふぇえ? ちゃんと聞いてるのぉ? 」ガシ

P「ちょ……」

早苗「それにほら、もっと飲みなさい! あたしのおごりなんだからぁ!」グビグビ

P「の、飲んでますって……」

P (やりにくいな……仕方ない。話してもこれじゃ無駄か)

153: 2014/05/12(月) 21:00:02.85 ID:poAv3PI3o

P「ほら、飲み過ぎですよ。片桐さん」

早苗「早苗でいいわよぉ……ふぃ~」

P「ほらお開きにしましょう」

早苗「えぇ~?」

P「一旦外にでましょうよ。ね?」

早苗「仕方らいわねぇ……あれ、お財布は~……」

P「……ふぅ」

154: 2014/05/12(月) 21:06:41.41 ID:poAv3PI3o

ザーザー……

P「ふむ、結構激しい雨ですね」

早苗「はぁ~もう眠くなってきたわねぇふあ……」

P「この雨じゃあ、家が近くともずぶ濡れになってしまう」

P「早苗さん?」

早苗「ふぁ……うぅむ……」コックリ

P「眠いですか?」

早苗「んん……うん……」

P「そうですか。じゃあ、雨が止むまでちょっと休憩出来るところに行きましょうか」

早苗「すぅ……うぅん…………」

156: 2014/05/12(月) 21:29:55.13 ID:poAv3PI3o

早苗「ぅん……あれ、あたしなにを……」

P「おや、起きましたか? 早苗さん」モミュモミュ

早苗「ぁん……えと、なにしてるの……?」

P「やだなぁ……飲んでるときに肩もみするって、言ったじゃないですか」

早苗「そ、そうだっけ……? ぅん……はぁっ……」ビク

P「そうですよ。雨も酷いし、止むまでここでちょっと休憩です」

早苗「でもここって……あれなとこよね?」

P「ええ。でもやましいことはしませんよ勿論」ググッ

早苗「やぁっ……ぴ、P君っもういいわよっ」

P「いやいや、疲れがたまっていますよこれは」グッ

早苗「そ、そうかしらぁあん! 」

早苗「はあっ……ぁあっ……ぅん」ビクビク

早苗「ね、ねえP君? も、もういいから」

157: 2014/05/12(月) 21:43:10.71 ID:poAv3PI3o

P「ふふっ」ギュウウ

早苗「ああっ!……んんん……P、P君!! それ以上やるとシメる――」

P「シメる?」キュッ

早苗「あぁんっ!! い、ま……どこ触って……」ゾクゾク

P「やれやれ……まだ酔ってるみたいですね。僕は肩甲骨の辺りを揉んだだけですよ」

早苗「そ、そんなバカなこと」

P「れろ……」

早苗「あぅ……はぁん……だめ、耳ぃ……耳は駄目っ」ゾクゾク

158: 2014/05/12(月) 21:56:31.28 ID:poAv3PI3o

P「じゃあこっちは……れろ」

早苗「うなじも、だめぇっ……」プルプル

P「ふふっ早苗さん……ほら、凝ってますよ。こんなに固く」モニュ キュウウウ

早苗「あぁ……」グデ

P「……早苗さん? よーく聞いてくださいね? 」

P「雨は……朝まで止まないみたいですよ? 朝まで、じっくり体の凝りをとってあげますね」モニュ

早苗「ふぁ、ふぁい……」

161: 2014/05/12(月) 22:08:04.31 ID:poAv3PI3o

――――

早苗「はっ!! 」バッ

早苗「いてて……頭が痛い……」

P「やあ、具合はどうですか?」

早苗「あ、あんた! よくもまぁあんなことやそんなことしてくれたわね!」ガ゙ッ

P「」チョン

早苗「はあぁん……」ビクン

P「ははは……すっかり敏感になりましたね」

早苗「あ、あんたっ! こんなことしてただじゃっ」

P「ねぇ早苗さん? 僕のプロダクションに入ってくれませんか?」

早苗「は、はぁ!? あんたなにいってんのよ!」

162: 2014/05/12(月) 22:25:29.56 ID:poAv3PI3o

P「いや、僕は早苗さんのことを考えて言ってるんですよ」

早苗「あ?」

P「そんな体じゃあ……元のプロダクションでやっていけないでしょ」

早苗「そ、それはあんたのせいで」

P「片桐Pさんや、他のアイドル達にそれを言うんですか? 知り合った男とホテルで過ごしたらこんな体になりましたって?」

早苗「っ……」

P「アイドルがなにやってんだと。皆に酷い目で見られるでしょうね」

P「それは流石に駄目ですよね? けど、僕は早苗さんにはアイドルを続けてもらいたいんです」クリクリ

早苗「んぅっ勝手なことばっかり……」

P「でも、僕のプロダクションならそんなことは言わないですし、なにより」キュウ

早苗「あっ……」ビク!!!

早苗 (気持ちいぃ……)

P「こんなこと、出来るのは僕だけですよ」ボソッ

早苗「み、耳ぃん……」キュン

164: 2014/05/12(月) 22:35:32.90 ID:poAv3PI3o

早苗「は、はあっ……あんた……覚えてなさいよ……」

P「で、返事はどうなんです」

早苗「っ! わかったわよ……あんたのプロダクションにいってあげる」

P「おお……嬉しいです」

早苗「けどね! それは元のプロダクションの皆に迷惑かけたくないからよ」

P「……」

早苗「いつか、あんたに一泡吹かせてやるんだから。そして、後悔させてあげる。いわば潜伏捜査よ」

P「……ま、いいでしょう。素直になるのも時間の問題だ」

早苗「な、なによ! その言い方! このっ」ポカッ

P「ふぅ……早苗さん?」

早苗「?」

P「んっ」

早苗「んっ……あ……んぅぅ……ぷはっ」

P「これから、よろしく」

早苗「ぁい……ふんっ」ポーッ

165: 2014/05/12(月) 22:43:57.36 ID:poAv3PI3o
――――

ちひろ「? あれ、Pさん。早苗さんは……?」

P「元のプロダクションに、移籍届けを出しにいきましたよ」

ちひろ「一人で行かせたんですか!?」

P「そのほうが面白そうじゃないですか」

ちひろ「……」ジトー

P「……なーんて、嘘ですよ。仮眠室で寝てます。さっき一緒に移籍の手続きしに行ったので……疲れたんでしょう」

ちひろ「そ、そうでしたか。もうっPさんたら……そうですよね。Pさんはそんな悪い人じゃないですもんねー」

P「……」

雪歩「プロデューサーは、とってもいい人ですぅっ」コトッ

P「ずずっ……はぁ……落ち着いた」

ちひろ「あーっ、……も、もう雪歩ちゃん!」



――仮眠室――

早苗「あっ……はぁ……はぁ」ビクビク

早苗「もう、癖になっちゃったじゃない……ばかっ」

166: 2014/05/12(月) 22:44:38.43 ID:poAv3PI3o

――――

片桐早苗 編 終了

167: 2014/05/12(月) 22:48:14.67 ID:poAv3PI3o

P「片桐早苗は危険人物だ……いろんな意味で……」

P「ふぁ……」

P「さて、次は……」

P「↓3 って子が気になるかな」

↓3 アイドル指定
+↓3のコンマ以下の値が、現プロデューサーとの好感度です

170: 2014/05/12(月) 22:48:57.67 ID:JPXYLNizo
ありす

192: 2014/05/12(月) 23:01:17.79 ID:7Bg6bFKdo
今日はここまでにします
ありがとうございました

194: 2014/05/12(月) 23:03:55.56 ID:PlxMwQT10

競争率高いなー
ミリオン組も狙ってみるあ

引用: モバP「さて、他のプロダクションのアイドルをスカウトするか」