311:◆jG7j9/TnTg    2014/05/14(水) 22:21:51.40 ID:44rzmaNko

前回までのあらすじ
モバP「他のプロダクションの橘ありすをスカウトするか」


――――
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(2) (電撃コミックスEX)

 P「大槻唯がいいか」

P「おぉ……見事な金髪とプロモーション」

P「大槻唯が所属してるプロダクションも、前からの交流で信頼はあるはずだ。短期移籍も使えるな」

P「……よし、うちに呼ぶか」

314: 2014/05/14(水) 22:29:43.04 ID:44rzmaNko

――――

P「ちひろさん。大槻唯って子が短期移籍で来ますので、よろしくお願いしますね」

ちひろ「おっと一年ぶりの短期移籍ですねーわかりましたよ!」

P「……ちひろさんを見てると、癒されます」

ちひろ「えっそんな急にっ……」テレ

雪歩「ぷ、プロデューサー!」

P「どうした雪歩?」

雪歩「いつも、お疲れさまですぅ」モミモミ

P「おー……雪歩の肩揉みは気持ちいいな……癒されるよ」ナデ

雪歩「えへへ……」

ちひろ「……む」プクーッ

早苗「何歳年下の子とやりあってんのよ……いつものお返し! 私も揉んであげるわっ!」バッ

ありす「ちょ、皆さん……まったく……Pさん! 私も揉みますからっ」ピョン

P「お、おいおい……とりあえず、明後日大槻唯が来るからな! 皆わかったか?」

「はーい!!」

337: 2014/05/20(火) 15:12:23.08 ID:MFbFWZ6ro

――――

P「そろそろ1時か……約束の時間だな」

P「大槻唯、見た目からして明るそうだし、楽しみだな」

コンコンコン

P「! はい」タタッ

ガチャ

P「こんにちは。大槻唯さんだよね?」

大槻唯「あ……う、はい。こんにちは……」

P「……? 応接室に案内するよ。こちらへどうぞ」スッ

唯「し、失礼します」

339: 2014/05/20(火) 15:21:34.62 ID:MFbFWZ6ro

P「どうぞ、座って」スッ

唯「はい……」スッ

P「あはは……緊張してる?」

唯「あ、違っ、んと……大丈夫です」

P「こんなこと言ってごめんね? なんだか、イメージと違ってビックリしたよ」

唯「あ、あははっ……」

P「今日はそちらのプロデューサーさんは日程が合わなくていないけれど、一度会って、説明はしてあります」

唯「はい、聞いてる……聞いてます!」

P「……で、大槻さん本人は詳しい説明はまだ聞いてないだろうから、今から私が短期研修について説明します」

唯「はい、よろしくおねがいします」

P「こちらこそよろしく。まずは――」

340: 2014/05/20(火) 15:30:31.78 ID:MFbFWZ6ro

P「――とまあこんな感じで、期間中は私が全プロデュースを担当します。期間が終われば大槻さんは元のプロダクションに戻って、報告をして終わりと……」

P「ここまでで、なにか質問はあるかな?」

唯「大丈夫ですっ」

P「と、自己紹介がまだだったね。大槻さんのプロデュースを担当します、Pです。よろしくね」スッ

唯「えと、大槻唯です。よろしくおねがいします」

P「うん、よろしく。説明は以上だけど……」

唯「はい、ありがとうございました、失礼します……」スッ

P「大槻さん」

唯「?」

P「……明日から、一緒に頑張ろうね」

唯「あっ……うん、頑張りましょうっ」ペコッ

バタン

341: 2014/05/20(火) 15:36:03.94 ID:MFbFWZ6ro

P「ふむ……」



ガチャ

ありす「ただいま戻りました……あれ、大槻唯さんは……?」

P「おつかれさま。いまさっき帰ったよ」

ありす「そうですか……どんな方でした?」

P「イメージと違ったな。でもあれは本当の彼女じゃない感じだ」

ありす「訳あり、ですね」

P「そうだな……」ポンッ

ありす「っ♪」

P「ありすも、会ったときはよろしくな?」

ありす「はいっ」

342: 2014/05/20(火) 15:37:02.12 ID:MFbFWZ6ro

――――――

――――

――


344: 2014/05/20(火) 15:40:37.38 ID:MFbFWZ6ro

――――

P「おはよう大槻さん。今日から活動だけど、大丈夫かい?」

唯「うん、大丈夫……ですっ」

P「そっか。じゃあさっそく、撮影行こうか」

唯「はいっ」

P「……」

345: 2014/05/20(火) 15:46:05.36 ID:MFbFWZ6ro

――撮影スタジオ――

カメラマン「いいね! いいねっ!」カシャ

唯「~♪」

P「……」

カメラマン「よし、一旦休憩!」

唯「ありがとうございました~」ペコッ

P「大槻さん、凄く良かったよ。表情バッチリだ!」

唯「あっ……えへへっ」

P「この調子で、休憩あけの撮影も行こう!」

唯「はーいっ!」

P「うん、良い返事だ」

346: 2014/05/20(火) 15:53:48.84 ID:MFbFWZ6ro

――レッスンスタジオ――

唯「~♪」タンタン

トレーナー「はい、今日はここまでにしましょう。お疲れ様でした」

唯「お疲れ様でーすっ」

P「大槻さん、お疲れさま。はい、飲み物」スッ

唯「あっ……えと、ありがとうございます! ……んぐぐ……」

P「大槻さんは、撮影もいいし、レッスンも楽しそうにやってて、すごく良い感じだよ」

唯「えっ!? ホント! 」バッ

唯「あ! ごめんなさいっ……ホントですか?」

P「……大槻さん、別にわざわざ言葉遣い、直さなくていいよ」

唯「いや、あのこれは……」

347: 2014/05/20(火) 16:01:17.70 ID:MFbFWZ6ro

P「向こうのプロダクションで、なにかあったのかい?」

唯「いや、あの……」

P「聞いちゃ駄目かな? 俺はどうしてもそこだけ、大槻さんの良さが消えてる気がするからさ」

唯「ゆいの良さ……」

P「うん」

唯「……ゆいね、元のプロダクションのプロデューサーに、しゃべり方なおせーって言われたんだ……」

唯「悪い印象を与えるからーって。怒られちゃった」

唯「だから、言うとおりにしないと駄目だし、気を付けるようにしてたの……」

P「そうだったのか……」

348: 2014/05/20(火) 16:09:56.92 ID:MFbFWZ6ro

唯「……プロデューサーも、そう思う?」

P「ううん。全然」

P「逆に俺は、唯の良さが出ててやめないほうがいいと思うな」

唯「えっ……」

P「このプロダクションにいる間は、俺がプロデューサーだ。唯には、ありのままで活動してほしいな」ポンッ

唯「……いいの?」

P「勿論。俺が望んでるんだから、やってもらわなきゃ困る!」

唯「えへへっ……そうかな……!」

P「ああ。そうさ」

唯「……うん。ありがとねっ、Pちゃん! ゆい、ありのまま頑張ってみるよ☆」

P「よし、これで本腰いれて活動できるな。バンバンいくぞ! 唯っ」

唯「うん! ゆい、全力パワーでいっちゃうよ!」

351: 2014/05/20(火) 16:16:27.33 ID:MFbFWZ6ro

――――

唯「ねぇ、PちゃんPちゃーん!」

P「どうした唯?」

唯「出番までまだ時間あるよねっ?」

P「うん。まだあるぞ」

唯「ゆい、キャンディー舐めてていい?」

P「あぁ、大丈夫だよ」

唯「ホント? ありがとー☆ でね、ゆい、Pちゃんがさっき持ってたキャンディー舐めたい! まだあるー?」

352: 2014/05/20(火) 16:20:21.60 ID:W6Lyvl4Mo

P「あぁ、共演者の人にひとつあげちゃったけど、まだあるぞ。ほら」スッ

唯「あむっ……えへへ、美味しい!」コロコロ

P「そうか? なら良かったよ」ナデ

唯「んふふー♪」

P「けど、あんまり食べ過ぎて虫歯になっちゃ駄目だぞー?」ナデ

唯「りょうかいであります!」ビシッ

唯「なんちゃって! へへっ」パァ

P「ふふっ……」ナデ

353: 2014/05/20(火) 16:29:17.49 ID:W6Lyvl4Mo

――――

P「唯はやってみたいこととか、あるか?」

唯「んー……楽しいことなら、なんでもしてみたいかなっ」

P「そうか! じゃあ楽しいことってなんだ?」

唯「それはー……んー……もう! Pちゃんのイジワル! 急に言われてもわかんないよー」ポカ

P「あははっごめんごめんっ」

唯「でもねー……ゆい、Pちゃんとしてる今の活動、ちょー楽しいよ☆」

P「本当か? それは嬉しいな」ナデ

唯「ふふっ Pちゃんはいい腕してるよーっ」

P「そうか、ありがとう」ナデ

唯「うん♪」

354: 2014/05/20(火) 16:46:06.24 ID:W6Lyvl4Mo

――――

唯「それでね、Pちゃんビックリして、目が点になってたんだよ!」

雪歩「あははっそうなんだ~」

唯「でね、ゆい言ったんだよー。Pちゃんの目、アリンコみたいーって! そしたらね、Pちゃんがね――」

ガチャ

P「ただいまー……お、待たせてごめんな唯。よし、サイン会いくか!」

唯「うん! ふふふっ……」

P「その顔はさっきまで俺をネタに笑ってたなー?」

雪歩「!?」

355: 2014/05/20(火) 16:47:46.42 ID:W6Lyvl4Mo

唯「え! なんでわかるのー!?」

P「なんとなくだけど唯はわかりやすいからなぁ……よし、車で説教だ!」

唯「えー……Pちゃんおじさんくさいかもー!」

P「なっ、俺の傷つくことをっ!」

唯「ふふっ、でも、おじさんなPちゃんもゆいは好きだよ?」

P「調子の良いこといって……」

唯「ホントだよ! ゆいはPちゃんにメロメロなんだー☆」ギュー

P「えー?」

雪歩「ふふっ」

356: 2014/05/20(火) 16:54:08.55 ID:W6Lyvl4Mo

――――

唯「明日はーPちゃんと握手会~」トコトコ

唯「明後日はー……! 明後日は……元のプロダクションに戻る日かぁ……」

唯「……っ」

唯「もうちょっと、長くいたいな……」

唯「でも、元のプロデューサー、めっちゃ怒るだろうなぁ……はぁっ」

ありす「唯さん? どうしたんですかそんな顔して……」

唯「ありすちゃん……」

358: 2014/05/20(火) 17:03:02.39 ID:W6Lyvl4Mo

唯「いや、ここでの活動も、もう終わっちゃうなって思ってさ」ストン

ありす「あぁ、明後日には元のプロダクションに戻る予定でしたよね……お疲れ様でした」ペコッ

唯「ちょ、ちょっと~明日まではいるんだから、まだ早いよっ」

ありす「そうでしたね……ふふっ」ストン

唯「もう……あっ……ありすちゃんは、元々違うプロダクションからここに移籍してきたんだよね?」

唯「どうしてなのー?」

ありす「……」

ありす「元のプロダクションでは、私の力が引き出せないと感じたからです。また、Pさんなら私の力を引き出してくれると思ったので移籍しました」

唯「そっか~……ゆいもね、正直もとのプロダクションにはあんまり、戻りたくないんだ……」

360: 2014/05/20(火) 17:48:56.89 ID:W6Lyvl4Mo

ありす「……」

唯「ゆいのプロデューサーさんはね、あんまりゆいのこと好きじゃないみたいでさ……」

唯「けど、ゆいのワガママでプロダクションに迷惑かけるのもダメじゃん……? だから……」

ありす「私が言うのもあれですけれど……貴方の将来をそのプロダクションに任せていいんでしょうか」

唯「えっ……」

ありす「あっいえ、すみません……もっと伸び伸びとやれるプロダクションのほうが、唯さんの為になるになると思うんですが……」

唯「!」

唯「ううん……確かにそうだよ……ゆいが頑張れるプロダクションのほうがいいよね……ありがとうね、ありすちゃんっ!」ギュウ

ありす「え、ちょ、ちょっと……ぅう……」

368: 2014/05/20(火) 18:29:39.54 ID:W6Lyvl4Mo

ガチャ

唯「Pちゃん!」

P「お、唯か。どうした?」

唯「突然だけど、ゆいのことどう思う?」

P「どうって……元気で、愛くるしくて……他の人のことを思いやれる子だと思ってるよ」

唯「Pちゃん……」

唯「じゃあさ、Pちゃんはゆいのこと、ずっとプロデュースしてたい?」

P「勿論だとも。それが許されるなら、俺は唯をトップアイドルにするまで、ずっとプロデュースしてやるさ」ナデ

唯「Pちゃん……ゆいね、Pちゃんのとこと、大好きだよっ……」

P「そうか? ありがとう」

唯「うん。じゃあゆい、行ってくるね!」

P「え? どこにだ……もう帰るのか?」

唯「ふふーん♪ 明日、必ず教えてアゲルー!」ダダッ

369: 2014/05/20(火) 18:30:15.41 ID:W6Lyvl4Mo

――――――

――――

――

372: 2014/05/20(火) 18:49:10.59 ID:W6Lyvl4Mo

P「……と、いうことで?」

唯「今日から本移籍することになった、大槻ゆいだよー♪ みんな知ってると思うけど、改めてヨオロシク☆」

ちひろ「Pさーん? これはどういう?」

P「い、いえ、俺はまだなにも……」

ありす「唯さん……言ったんですね?」

唯「うん☆ あのプロデューサーにね、ゆいはあんたに個性を消されるすじあいはないっ! ゆい自信のモチアジでトップアイドルになるんだから、みてろーっ! って、言ってやったの!」

唯「絶対にゆいのこと、いつか認めさせるんだから!」

雪歩「わっ唯ちゃん、スゴい……」

早苗「自分の意思をキッチリ伝えたのね……スゴいじゃない!」

375: 2014/05/20(火) 18:55:20.45 ID:W6Lyvl4Mo

P「……そうか。唯、これからは俺の元でプロデュースする、ということでいいんだな」

唯「うん! ゆいのこと、よろしくねPちゃん!」

P「おう、任せとけ! あの時も言ったけど、俺がゆいをトップアイドルにしてやるぞ!」

雪歩「あのぅ……」ビク

早苗「私たちは?」ジト

ありす「みんな、トップアイドルにしてくれるんですよね? Pさん」 ピョン

P「あぁ、任せとけ。うちのプロダクションのアイドル、皆輝かせてみせるさ!」

ちひろ「おぉ……Pさんがものすごくやる気になってます……!」

377: 2014/05/20(火) 19:04:59.94 ID:W6Lyvl4Mo

P「ちひろさんも、これからもよろしくお願いしますね?」

ちひろ「はい♪ 私もPさんを、一生懸命サポートさせていただきます!」ニコ

P「よし、みんな! これからは唯も加わって、もっともっと賑わってくる!」

P「俺が前にスカウトしたみんなも着々と人気を得て、アイドルとして大きく成長しているが」

P「皆もすぐに追い付けるように、これからも一緒に頑張ろう! CGプロ、ファイトー……」

「おーっ!!」

378: 2014/05/20(火) 19:06:41.03 ID:W6Lyvl4Mo

――――

終 わ り

379: 2014/05/20(火) 19:07:05.01 ID:fDDu9iYDO
終わっちゃったか

380: 2014/05/20(火) 19:07:12.97 ID:WX+Yjseo0

383: 2014/05/20(火) 19:15:37.70 ID:W6Lyvl4Mo
私の近況がかなり忙しくなっており、更新がこれからも非常に困難となることが予想されます
なので、ここで終わらせていただきました

余裕がもっと持てるときに、必ずまた建てさせてもらおうと思っているので、その時はまた是非、よろしくお願いいたします

最後になりましたが、参加していただいた皆さんや見てくださっていた皆さん、本当にありがとうございました

385: 2014/05/20(火) 19:16:43.87 ID:uT2MHeVqo

引用: モバP「さて、他のプロダクションのアイドルをスカウトするか」