483: 2013/05/06(月) 22:30:50.41 ID:MHt3dzML0

P「じゃあ俺はズボンをはきかえてくるから、誘導は任せるぞ晶葉」スタスタ

晶葉「はぁ…分かったよ」ガチャ

上条春菜「こんにちはー、あっ、今日もスクエア型の眼鏡が決まってますね、晶葉ちゃん」

晶葉「春菜か。何となく、見なくても分かるような…あぁ、それはどうも」スッ

春菜「あれ、Pさんはいないんですか?折角、今日はPさんにぴったりだと思う眼鏡を用意してきたのに…」

晶葉「いや、Pならこの事務所の唯一の男子更衣室で着替え中だ。諸事情によって、ズボンが汚れてな」ピッ

春菜「ズボン…?Pさん、眼鏡クリーナーでもひっくり返したんですか?」

晶葉「Pは眼鏡をかけてないだろ」

春菜「エア眼鏡クリーナー?」

晶葉「意味が分からんぞ…まぁ、世間話もそこそこに、会議室に移動するぞ春菜」

春菜「会議室?あぁ、全世界眼鏡っ娘計画についての議論を?」

晶葉「なんだその意義の不明な計画は…違うが行くぞ」

484: 2013/05/06(月) 22:32:22.88 ID:MHt3dzML0
ガチャ

P「あー、なんか凄いネチャネチャしてて気持ち悪かったが、着替えたらスッキリ」

春菜「あっ、Pさん!まぁまぁ取り合えず眼鏡どうぞ」グイー

P「うん、そんな取りあえずビールみたいなノリで、出会いがしら俺に眼鏡を押し付けるのは止めろ春菜」

春菜「今日のは絶対にPさんに似合う眼鏡なんですってば!」グイグイ

P「だから、俺は眼鏡を掛ける気はないっての。そもそも目が悪くないんだから」

春菜「大丈夫です。この眼鏡は伊達ですから」

P「伊達なんてもっとかける気が起きないわ」

春菜「まぁまぁそう言わずに!先っちょだけ!先っちょだけでもこの眼鏡をかけてみてくださいよ!」グイグイ

P「眼鏡の先っちょってなんだよ…?おい、晶葉。面倒だから早くはじめろ」

春菜「?」グイー

晶葉「了解した。では、上条春菜の潜在意識に宿る願望…」

P「見てミル?」

晶葉「うん、見てミル♪」

P「ふっ」ニヤッ

晶葉「ぐっ、しまったつい…///」

500: 2013/05/07(火) 22:00:01.06 ID:3zYROQyX0
パッ

P『あー…何か最近、デスクからホワイトボードを見ると、文字が霞むように…歳かな』

ちひろ『そんなこと言ってると、一部の人に刺されますよ。Pさんまだ20代なんですから』

P『そこは分かってますよ。でもなぁ…そろそろ位置によっては、パソコンの文字まで霞んできて…これじゃあ仕事に差し支えが』

春菜「『それなら眼鏡を買いましょう!』」ヌッ

P「うわっ、シンクロした」

P『うわっ!?は、春菜?お前、いつのまに…』

晶葉「と言うか、やっぱりPと眼鏡だよな」

春菜「『目が悪くなったなら、眼鏡を買いましょうよ!』」

P「いや、別に悪くなってないから。だからステレオで俺に眼鏡を勧めるな…いいから大人しく見てろ」

晶葉「続けるぞ」ピッ

春菜『私が一緒に、行きつけの眼鏡屋さんでPさんにぴったりな眼鏡を選んであげますよ!!さぁさぁ、そうと決まれば急ぎましょう!!』グイグイ

P『お、おい、勝手に決めるな!引っ張るな!俺にはまだ仕事が…ってかお前にもこの後、ロケの収録が入ってただろ!?』

春菜『ロケもその眼鏡屋さんでやればオーケーです!』

P『良くねーよ!?』

春菜『眼鏡とは、何をおいても優先されるべきものなのですよ!』グイグイ

ちひろ『行ってらっしゃーい』

501: 2013/05/07(火) 22:02:03.29 ID:3zYROQyX0
都内某眼鏡屋

P『本当に来てしまった…』

春菜『さぁさぁ!Pさんの眼鏡デビューへ、いざ行かんですよ!』グイグイ

ウィーン

店員『いらっしゃいませー♪』

P『!』ティン!

P『お嬢さん!突然ですが、アイドルに興味はありませんか?あなたにはトップアイドルになれる才能がありますよ!だから是非とも俺と一緒に、シンデレラガールへの階段を駆け上りませんか!』ガシッ

店員『えっ?えぇ!?そ、そんないきなり、困ります…///』ポッ

春菜『はいはい、霞んだ目でスカウトしてもしょうがないですよ!今はスカウトより眼鏡です!』グイグイ

P『おぅふ!あっ、これ俺の名刺です!いつでも連絡待ってますよー!』ズルズル

P「なぁ俺、こんな出会いがしらにスカウトなんかしないぞ?」

晶葉「いや、割と再現度高いよ。Pは一緒に出掛けると、大抵いつもあんな感じで最低でも1人には声を掛けてるよ」

P「えー?あっ、でも…だから気がつくと、仕事用の携帯の電話帳がいっぱいいっぱいなのか?」

晶葉「思わぬところから大量のライバルが…いや、仕事用なら大丈夫か」

春菜『ではではPさん!まずはPさんのお好みの眼鏡フレームは、一体どんなものでしょうか?』

P『そう言われてもな…俺には良く分からんから、全部春菜に任せるよ。あぁ、でもしいて言うなら丈夫なのを』

春菜『ではチタンの眼鏡フレームですかねぇ…では』シュッル

P「…メジャー?」

春菜『Pさんの顔のサイズを測りますよー。まぁ、大体のサイズは分かっていますけど、やっぱり度が入るとなると、ちゃんとPさんにピッタリの眼鏡を選ばなくちゃいけませんからね』

P『そ、そうなのか…?ま、まぁ、任せると言ったからには春菜に任せよう』

春菜『ふむふむ…大体目測通りですね。んー、Pさんはシュッとした輪郭で、しかも中性的で女顔にも見えますし…』

P「『サラッと俺の心を抉るなよ…』」

502: 2013/05/07(火) 22:03:15.43 ID:3zYROQyX0
春菜『やっぱりこの、シンプルなオーバルタイプの眼鏡ですかねぇ』スッ

P『おい…結果なんで懐から取り出す?』

春菜『いえ、考えた末にやっぱり、私がずっとPさんに似合うと思っていたこの眼鏡フレームが一番だと思いまして。このお店にある眼鏡フレームは全部把握してますし…』

P『まぁ、春菜が言うならそう掛けてみるか。貸してくれ』

春菜『はい!眼鏡どうぞ!あっ、鏡もどうぞ!』スッ

P『おぉ、ありがとな。では…』スッ

春菜『…』ワクワク

P『視界は…流石に伊達だよな。うん。で、こうか…どうだ?似合ってるか?』クルッ

春菜『はうっ///』ドキッ

P『ん、春菜?おーい春菜?ど、どうなんだ?俺には男の良し悪しは判断しかねるんだが…に、似合ってないのか?』

春菜『い、いえ…よ、予想以上に、私にクリーンヒットです…その眼鏡、似合ってます///』

P『そ、そうか?眼鏡好きの春菜がそこまで言うなら、この眼鏡に決めるかな…いやぁ、おかげでこんなにすぐに決まったな…ありがとな、春菜』ニコッ

春菜『~~~!!///』ドバッ

P『うぉっ!?ちょっ、鼻血!?は、春菜!大丈夫か春菜っ!!』ユサユサ

春菜『め、眼鏡をかけたPさんにお姫様の様に抱きとめられる…私の理想が今ここに///』ドバドバ

P『こんな時に何言ってんの!?えぇと、この量はもう止血か!?て、店員さんティッシュ!ありったけのティッシュくださーいっ!!』

春菜『わ、我が眼鏡道に一片の悔い…無しッ!///』ガクッ

P『は、春菜ー!?』

ピッ

504: 2013/05/07(火) 22:04:34.97 ID:3zYROQyX0
ピッ

晶葉「なんだこれは…」

P「ちょっと借りるぞ」

晶葉「えっ?あっ、こらっ!私の眼鏡をどうする気だっ!」

P「かけるんだよ。そして春菜」グイッ

春菜「きゃっ?えっ、あ、あぁ…ぴ、Pさんが眼鏡を!///」

P「望み通り特別に眼鏡を掛けて抱きとめてやったぞ。どうだ?映像とは眼鏡の種類が違うが、お前の望む俺の姿は」ボソッ

春菜「ぁ…わ、わたしがまちがってました…ぴ、Pさんは、どんなめがねをかけてもかっこいいですぅ…!///」ドバッ

P「あ…ウサちゃんロボ、春菜を止血して仮眠室に」

晶葉「お、おい!なんかPが赤く見えるんだが、一体全体なにがどうなっている!早く私の眼鏡を返さんか!」

P「あぁ、うん、返すよ…血染めだけど」

晶葉「何をどうすれば眼鏡が血染めになる!?」

508: 2013/05/07(火) 22:17:35.41 ID:3zYROQyX0
晶葉「まったく、人の眼鏡をいきなり奪ったかと思えば、それを一瞬のうちに血染めにするとは…」

P「悪い悪い。まさか本当に鼻血を吹きだすとは思わなくてさ」

晶葉「はぁ…水で濯いでクリーナーで拭くとするか…」

P「俺はまた着替えてくるよ。ってかこのスーツはもうクリーニングに出さないと駄目だなぁ」

晶葉「えぇと、クリーナーはどこにしまったかな…えぇい、良く見えん!」スタスタ

P「髪にかかってないだけ幸いか」スタスタ


ガチャ

To be continued...

505: 2013/05/07(火) 22:05:52.85 ID:nS1wDkuOo
この子、本当にメガネしか頭にないんだな

引用: モバP「対象の潜在意識を覗く機械?」