664: 2013/05/11(土) 23:28:49.88 ID:0tdru9ig0

星輝子「こ、こんにち、わー…」

シーン…

輝子「あれ…昼過ぎなのに誰もいない…フ、フフッ、ハブられた…?」

輝子「フフッ、フヒヒ…どうせボッチですよー…気にしてなんて…キノコもいるし…」

輝子「P…」

輝子「フヒヒヒフハハッアッハッハッ!!!一人だから事務所で叫んじゃうぜぇ!!どうだエリンギ!私ってばワイルドだろぉ!ヒャッハー!!」

P「その開き直り方はどうなんだ輝子」

輝子「!! ぴ、P、い、いたんだ…?」

P「あぁ、悪いな、挨拶を返せなくて。足音で輝子が来てたって分かってたんだが、ちょっと晶葉と話しててな」

輝子「い、いや、別に気にしてないから…スルーされるのは慣れてるし…フフ」

P「そんなこと慣れんでいい。ホントに悪かったって」

輝子「あっ、いや、本当に気にしてないから…Pになら、スルーされても事情があるって思えるし…だって…Pは大親友だから…フヒヒ…」

P「あぁ、俺達は唯一無二の大親友だ」

輝子「フヒ…///」

P「それでな、実は親友の輝子に見せたいものがあるんだ。だからちょっと会議室まで来てくれ」

輝子「それは…キノコも一緒で…おーけー…?」

P「全然いいよ。身内しかいなんだから遠慮するな」

輝子「フフッ…じゃ、じゃあ、ゴォトゥヘェェェル!!」

P「いや会議室」

輝子「あっ、うん」

676: 2013/05/13(月) 00:59:51.41 ID:FY+8E5n70


晶葉「むっ?やぁやぁ、我が友輝子!よく来たね」

P「それ蘭子にやってやったら喜ぶぞ」

輝子「えっ…と、友…?」

晶葉「あぁ、そうだが…なんだ?輝子、友達だと思っていたのは私だけか?」

輝子「い、いや…!と、友達で、いい…いいよ…フフ…フフフ…」

晶葉「おぉ…!遂に輝子公認の友人に…」

P「そういやお前も大概人見知りな奴だったな」

輝子「それで、P…私に見せたいものって…?」

P「あぁ、そうだな。晶葉?」

晶葉「あぁ、スタンバイオッケーだ。では、星輝子の潜在意識に宿る願望…イヤッフー!」

P「今日のお前はホントアクティヴだな」

輝子「?」

パッ

667: 2013/05/13(月) 00:10:02.38 ID:FY+8E5n70
キーンコーン

P『あー、やっと午後の授業が終わったー』

P「えっ?なんで俺が学ランなんか着て学校に?」

晶葉「セリフからして学生なんだろう」

輝子「あっ…これ、私の…」

男子生徒『おーいP!早く購買行こうぜー!』

P『あぁ、そうだな。じゃあ…ん?』

輝子『あっ…気づいた…?』

P『そりゃ、目の前に立たれれば気が付くさ。どうした、輝子?』

P「ほう…これが輝子の制服か。中々可愛いデザインじゃないか…今度の制服コレクションに向けて要チェックだな」

輝子「えっ…そういこと…?で、でも、何で私の学校にPが…?」

輝子『あー…P、えっと…あ、あの…///』モジモジ

P『?』

輝子『わ、私、今日…お、お弁当…作ったの…だ、だから、一緒に食べない…?///』

P『えっ…それって、俺の分もあるのか?』

輝子『う、うん…Pは、親友だから特別に…フ、フフ…いきなりで、迷惑だったかな…?』

P『いやいや、そんな事ないぞ!いやぁ、輝子の手作り弁当なんて嬉しいよ!』

輝子『あっ…フフ、フヒヒ…そう言ってくれるって、信じてた…///』パァァ

P『んじゃ、そういう事だから購買はパスで』

男子生徒『ちぇっ、はいはい。いつもいつもお熱いこって。羨ましいねぇ、彼女持ちは』

P『俺と輝子はそんなんじゃねぇよ。あくまで親友だ。じゃあ、天気もいいし屋上にでも行くか、輝子』

輝子『フフ、親友…そう、親友…フフフ…うん…///』

669: 2013/05/13(月) 00:11:03.75 ID:FY+8E5n70
P『んーっ…はぁ、良い天気な上に風が気持ちいいな、屋上は』

輝子『でも湿度が低くて、キノコには厳しい…』

P『キノコ目線で語るなよ…このフェンス際に座って食べるか。で、お弁当は?』

輝子『あっ…こ、これ…』ゴソゴソパカッ

P『おぉ、凄い! …けど、全部キノコ?』

輝子『うん、名付けてキノコ尽くし弁当…フフ…エリンギのステーキ、舞茸の天ぷら、椎茸の肉詰め、後、全部のキノコを混ぜ込んだ炊き込みご飯…あっ、あとこれがえのきのお味噌汁…』

P『おぉ…水筒があると思ったら味噌汁だったのか』

輝子『フフ、フフフ…ぜ、全部…全部、私の丹精込めた手作りキノコ…』

P『何から何まで輝子の手作りじゃないか…ホントにわざわざありがとな』ナデナデ

輝子『フヒッ…!フフフフ…Pに、食べてもらいたかったから…頑張って育てて、調理した…///』

P『じゃあ、ありがたく頂くとするかな。いただきま』

輝子『あっ、ま、待って…!』スッ

P『おぉう?』

輝子『あっ、えっと、その…わ、私が…///』モジモジ

P『?』

輝子『わ、私が、Pに…た、食べさせてあげたい…だ、ダメ…?///』

P『ズルいな輝子は…そんな風に頼まれたら断れないじゃないか。まぁ、断る気なんてないんだけど…じゃあお願いしようかな』

輝子『ぁ…や、やった…///』グッ

P『腹減ったから早くしてくれると嬉しいな。美味そうで我慢できないし』

晶葉「またこの流れか…まぁ、どうせ輝子の反応が面白いからって、垂れ流す気だろ?」

P「もちろん。そして健気な輝子可愛い」

晶葉「あー…胸やけしないか心配だ」

輝子「!!??///」シロクロ

671: 2013/05/13(月) 00:12:06.99 ID:FY+8E5n70
輝子『フフ、フヒヒ…な、なにからがいい…?』

P『んじゃあ、椎茸の肉詰めからで』

輝子『わ、分かった…ぁ、あーん…フフフ…///』

P『あー…んぐんぐ』

輝子『ど、どう…美味しい…?』

P『んくっ…あぁ、最っ高に美味い!この肉厚な椎茸と柔らかい挽き肉が絶妙な相性で…味も俺好みの若干しょっぱめの味付けで、申し分ないぞ輝子!』

輝子『フヒヒ…そんなに褒められると照れる…でも、頑張った甲斐があった…///』テレテレ

P『あぁ!次は炊き込みご飯をくれ!』

輝子『フフフ…そんなに急がなくても、ご飯は逃げない…あ、あーん…///』

P『あー…美味いっ!!この炊き込みご飯も超美味いぞ!!』

輝子『フフフ…Pもキノコの虜…私の友達に虜って事は、私にも…フヒヒ…///』

P『いやぁー、それにしても…こんな美味いキノコ料理が食べれるなんて、将来輝子の旦那さんになる奴は幸せ者だな』

輝子『えっ…?』

P『だってこんな美味い物を毎日食べられるんだぞ?しかも作る人もとびっきり可愛いときた…幸せすぎるだろ輝子と結婚できる奴は』

輝子「『ぁ…うぁ…ぇぅ…///』」プシュー

P『まぁでも、まだまだ輝子は俺が独り占めしてやるがな!なんせ俺は輝子の大親友だからな!』キリッ

輝子『あぅ…え、えっと…ぴ、P!///』

P「ん、どうした?珍しく大声なんかあげて」

輝子『ぴ、Pが望むなら…そ、その…私、Pを…///』モジモジ

P『うん?』

輝子『だ、大親友から…ランクアップさせてやってもいいぜぇ…?///』チラッ

P『えっ…大親友からのランクアップって…きょ、兄妹?』

輝子『ち、ちがっ…そ、それはそれでアリだけど…そうじゃなくって…』

P『お、親子…?』

輝子『だ、だからぁ…!///』モジモジ

P『師弟?』

輝子『シャラァァァップ!!』ブチッ

P「『!!??』」ビクッ

輝子『違う違う!ぜんっぜん違うねぇ!お前の理解力のなさにはまったく呆れちまうよ!私が言いたいのはそう!Pをッ!!私のッ!!嫁にしてやるぜってことだッ!!どうだ分かったかP!そして参ったか!!フハハハハ!!』



672: 2013/05/13(月) 00:35:44.73 ID:FY+8E5n70
ピッ

晶葉「輝子の熱烈な告白が終わったところで、止めにしようか」

輝子「あぅ…な、なんで…私、あんなこと言ってないのに…///」

P「輝子」ギュッ

輝子「!?///」ビクッ

P「イジワルな答えばかり言ってごめんな?輝子の反応が可愛くてついな…でも、さっきの輝子の告白…俺に芯にビビッときたよ」

輝子「えっ!?い、いや、でも、アレは私じゃ…///」アセアセ

P「輝子…!俺も輝子と同じ気持ちだ…だから俺の嫁になって、毎日あの美味い飯を作ってくれ」ボソッ

輝子「~~~っ!!ふひ…ふふふ…わ、わかった…わたしがPのよめになってやるぜぇ…そして毎日…ふひひふははあーっはっはっはっ!!ごーてぅへぶぅぅぅん!!ぁ…」パタリ

P「ひなロボー、輝子を仮眠室」

晶葉「なぁ、あの輝子の豹変ぶりは、照れ隠しか何かなのか…?」

P「さぁ?詳しくは俺にも…でもどっちにしても可愛いから問題ないだろ」

晶葉「そうなのか…?と言うか、あんな言い訳のできない口説き方をして大丈夫なのか?」

P「輝子は15歳だから心配無用だ」

晶葉「いやもう来年には…いやまぁ、どうせその口先でどうにかするだろうな」

678: 2013/05/13(月) 01:08:16.20 ID:FY+8E5n70
P「それにしても中学かぁ…懐かしいなぁ」

晶葉「Pの中学時代は、どんなものだったんだ?」

P「ん?あぁ、それが男友達が全然出来なくてな…思えば一緒に遊べる友達一人いない、灰色の中学時代だったよ」

晶葉「えっ!?ぴ、Pがか…!?以が…むっ…いや、『男』友達が?」

P「そうなんだよ。何故か男の友達がまったくでな…それでもこれじゃいけないと思って、何とか頑張って女の子に話しかけてたら、女友達はいっぱいできてなぁ。それが唯一の救いだったな…でも、一回くらい男友達と一緒に、買い食いとかカラオケとかしたかったなぁ」

晶葉「いや、それって…」

P「まぁでも…女友達はよく、放課後に教室とか校舎裏とか屋上とか、なんか大きな木の下とか河原とかその娘の自宅とかで、楽しく語り合ったものだ…ホント、懐かしいなぁ」シミジミ

晶葉「そうか…Pのたらしっぷりはその頃からと…筋金入りだな」

ガチャ

P「みんな元気にしてるのかな…忙しくて同窓会とか行けないからなぁ」

To be continued...

引用: モバP「対象の潜在意識を覗く機械?」