823: 2013/05/18(土) 19:09:55.08 ID:7C2UiDNc0

白坂小梅「お、お疲れさまです」

シーン

小梅「あれ…えっ…会議室…?うん…ありがとう…」テクテク

ガチャ

小梅「お、お疲れさまです、Pさん…」

P「えっ?おぉ、良く俺がここだって分かったな、小梅」

小梅「う、うん…あの子が、教えてくれたから…」

P「なるほどね。あっ、内緒な感じでお願いします」スッ

小梅「?」

晶葉「幽霊か…それもいつか、顕在化させる機械をつくりたいものだな」ピッ

P「ホントお前はどん欲だな。ってか、晶葉は幽霊とか信じてるのか?」

晶葉「小梅がそれをいると言うんだ。それだけで信ずるには十分だとは思わないか?」

P「まぁな。俺も小梅に会うまでは、特に幽霊とか信じてなかったし」

小梅「あ、あの…それで…ふ、2人は、会議室でなにをしてたんですか…?」

P「ん?あぁ、ちょっとした上映会をな」

小梅「! え、映画…?」ワクワク

P「いや、悪いが映画ではないし、小梅の期待するホラー系とかスプラッタ系とかでもない」

晶葉「しいて言えばラブコメか…?」ボソッ

小梅「?」

P「まぁ、見ればわかる。これは順次みんなに見せていってるんだ。だからこれからまた始めるから、小梅も見て行きなさい」

小梅「う、うん…」

晶葉「では、白坂小梅の潜在意識に宿る」

ガタガタ!

晶葉「願望に…むっ?なんだ良い所で…外か?どれ、んー…?なんだ、誰もいないではないか」

小梅「あっ…氏亡フラグ…」

P「だな」

晶葉「?」

パッ

840: 2013/05/19(日) 16:57:06.41 ID:tbqBDL350
P『…』

小梅『…』

P「車だな…そしてまわりは真っ暗」

晶葉「しかし、随分と街灯の少ない道だな…地方の道か?」

小梅「??」

P『なぁ、小梅。そのトンネルってのは、本当にこの道で合ってるのか?中々つかないが…』

小梅『い、いつも通り、ロケ地を聞いてから…ちゃんと調べてきたし…あ、合ってる、よ…』

P「あぁ、なんだ…いつもの心霊スポット巡りか」

晶葉「そんなことしてたのか…?」

P「地方のロケの時にはよくな。小梅が近場の現地スポットを調べてくるから」

小梅「せ、せっかくだから、い、いろんな所に行ってみたくて…」

P『じゃなと困るが…おぉ?こ、ここか?』キキッ

小梅『あっ…う、うん、そう…』ワクワク

P『これって電気通ってないのかよ…突如現れて驚いたぞ』

小梅『ふ、雰囲気があって、いい…』キラキラ

P『今さらだが小梅の感性は凄いな…で、車は降りるのか?それともゆっくり走ればいいのか?俺としては正直降りたくないんだが…』

小梅『お、降りなくていい、です…あ、あの子が、降りない方がいいって…』

P『えっ…マジで?それって、入るの自体を止めた方がいいんじゃ…』

小梅『だ、大丈夫…強い負の念は、感じないから…過度に干渉しなければ…問題ない、です』

P『本当かよ…ま、まぁ、俺はそもそも見えないしな…小梅の為だ、頑張ろう…』

小梅『…』ワクワク

841: 2013/05/19(日) 16:58:17.03 ID:tbqBDL350
P『…どうだ?多分もう中頃だとは思うが、実際に入ってみている感じか?』

小梅『う、うん…うじゃうじゃ』キラキラ

P『う、うじゃうじゃ? …そんなにいるのか?』

小梅『ひ、ひしめいてる、よ…あっ、轢いた…』

P『轢いた!?』

小梅『う、うん…今はフロントガラスに…張り付いて…血みどろの顔で…Pさんを、凝視してる…』

P『ひぃ…!』ビクッ

小梅『あっ、消えた…残念…』

P『こ、小梅、そういう事は怖いから解説しないでくれ!徐行とは言え手元が狂う!』

小梅『ご、ごめんなさい…わ、分かった、から…』

P『はぁ…頼むぞ…』

小梅『…』

P『…』

小梅『あっ…白装束の…女の人が、こっちを…』

P『えっ!?こ、小梅!?分かってくれたんじゃなかったの!?』

小梅『近づいてきた…あっ』

P『聞いてる!?俺の話し聞いてるのか小梅!?』

小梅『あっ…あっ…すり抜けて…ぁ…』ガクン

P『えっ…ちょっ、こ、小梅!?急にどうした小梅!?』キキッ

小梅『…』クワッ

P『ッ!?』ビクッ

小梅『なんで…なんでなの!?』ズイッ

P『えぇ!?な、なにがだ!?』

小梅『私は…私は!あんなにもあなたをあ…愛していたのにっ!!それなのにどうして!?どうしてあなたは私を捨てたの!?』ズイッ

小梅『私はあなただけを見て、あなただけを愛して、あなただけに尽くして尽くして尽くしぬいてきたのに!それなのにあなたは、あろうことか女中なんかにうつつを抜かして…酷いわ!こんな仕打ち酷過ぎる!』

小梅『そのうえ、邪魔になった私を…首を絞めて頃して、バラバラにしてこんな山奥に…うふふ…あはは!あはははははははははっ!!』

P『ッ!?』ビクビクッ

小梅『でも、でもッ!それでも私はあなたを愛してるの!!だからぁ…あなたも私と一緒に道連れにいいいいいぃぃぃぃぃ!!』クワァッ!

P『ひぃぃぃぃ!!』

842: 2013/05/19(日) 17:00:04.47 ID:tbqBDL350
小梅『…な、なんちゃって』

P『ぃぃぃ…えっ?』

小梅『ど、どう…でした…?わ、私の迫真の…え、演技…成長して…あ、あぅ…い、いひゃいでふ、Pひゃん…ほほ…ひっぱらないれくらはい…』ムニー

P『お、おおお前なぁ!こ、こんなときにんなことするなぁ!!本気でビビっただろう!!』グニグニ

小梅『ご、ごめんなはい…ふ、ふるえてるPひゃんが、おもひろくて…』ムニー

P『大人をからかうな馬鹿!情けないが今の俺の頼りは、唯一の明かりのヘッドライトと隣にいる小梅だけなんだよ!!その小梅がおかしくなったら俺はもうマジで泣くぞ!!』グニー

小梅『ぴ、Pひゃんの泣き顔…ちょっと、見てみたい…かも』キラン

P『次やったらもう二度と心霊スポットには連れて来てやらんぞ』グニィー

小梅『…じょ、冗談れふ』

P『マジだからな…』パッ

小梅『ヒリヒリする…』

P『はぁ…しかし、悪戯を抜きにすれば…確かにさっきの小梅の演技は、中々堂に入っていたよ』

小梅『あっ…ほ、本当…?』

P『あぁ、それはもう鬼気迫るものを感じたよ…今度からは小梅には、ドラマの仕事とかも入れてみるかね。そんだけ演技力があるなら、小梅は女優とかも目指せそうだ』

小梅『わ、私が、女優…あ、あの、う、嬉しいけど…も、もう少し、待って…ほしい、です…わ、私、まだえ、演技は…練習中で…』

P『? 小梅は十分に上手かったと思うが…?』

小梅『そ、その…さっきのは、感情を込めるのが、簡単だったので…』

P『?』

小梅『え、えっと…あぅ…そ、その…わ、私は、本当にPさんのことをあ…あ、愛して…いたから…///』

P「小梅が急にデレた」

晶葉「安心しろ。客観的に見ればずっとイチャついていたから」

小梅「///」ワタワタ

小梅『だ、だから、そんなPさんを見てたら、自然に感情的な演技が…フフッ…フフフッ、私が、バラバラに…そしてそれを、私は恨めしく眺める…』ニヤッ

P『待って待って小梅、その笑いも怖いって…大丈夫!俺は小梅を裏切ったりしないから!俺は小梅一筋だから!』ギュッ

小梅『あっ…う、うん、本当に、されるとは…思ってない、です…Pさんを、信じてる、から…///』

P『はぁ…今回も俺は、小梅に脅かされてばっかりだな…』ナデナデ

小梅『え、えへへ…ぴ、Pさんを、ビックリさせるの…た、楽しい、から…///』

P『悪趣味な…帰ったら覚えてるよ』ナデナデ

小梅『う、うん…そ、それも、楽しみだから…あっ』

P『どうした?』

小梅『は、早く、車を出した方が、いいかも…』

P『念の為に聞くが…それは何故だ?』

小梅『さ、さっき言った、白装束の女の人が…いなくなってたと、思ったら…さっきから、トンネルの奥から…凄い恨めしそうな、鬼の形相で…走って来てる…から』

P『そういう事はもっと早く言って小梅ええええぇぇぇぇ!』ギュイン!

ピッ

843: 2013/05/19(日) 17:26:34.57 ID:tbqBDL350
晶葉「衝撃のラスト」

P「いや、割と良くある帰り際だな。基本、小梅との心霊スポット巡りの帰りは何かしらに追いかけられてる」

晶葉「良く生きているな…と言うか多分それは、そこでP達が毎回イチャついているからでは…」

小梅「あ、あの、Pさん…あれは…///」

P「小梅…俺も小梅を(プロデューサーとして)愛してるよ」ボソッ

小梅「っ!///」ビクッ

晶葉「変わり身早いな」

P「ただ悪いが、いつも言ってるように俺は、イジメられるよりイジメる方が好きなんだ…だから、あんな小梅に弄られる映像見せられたら、黙っていられないなぁ…あぁ、『帰ったら覚えてろよ』小梅?」ボソッ

小梅「ふ、ふぁい…わ、わかってましゅ…ぴ、Pひゃんをいじめたら、わたしもいじめられる…ふふ、ふふふふ…///」

晶葉「…Pをイジメたらイジメかえされるのか?」

P「倍返しで恥ずかしめる」

晶葉「あぁ…」

844: 2013/05/19(日) 17:35:52.36 ID:tbqBDL350
P「そろそろ夕方かぁ…」

晶葉「あと2、3人でこの実験も終了かね」

P「だな。気絶している奴らの送迎もあるし、あまり遅くになると困るからな」

晶葉「まぁ、私の当初の目的である、起動実験は十分な成果を収めている。様々な脳波のサンプルも手に入ったしな」

P「脳波のサンプルなんぞ集めてどうする」

晶葉「無論、ロボット開発に役立てるのさ。様々な脳波サンプルから感情パターンを分析する。そしてこれを元にまるで感情を持ったかのようなロボを作るのが、今の私の科学者としての目標だ」

P「…だからこれを作ったのか?」

晶葉「いや、これは最初に言ったように偶然の産物だ。まぁ、思わぬ成果を上げてくれたがね」

P「なんだかな…」

ガチャ

To be continued...

引用: モバP「対象の潜在意識を覗く機械?」