姉帯「竹井さんが勝ったら滝見さん。洋榎さんが勝ったら絹恵さん。神代さんが勝ったら巴さんって事で」

神代「わ、私もやるんですかっ！？」

久「なるほど…面白いわ」ﾆﾔﾘ

洋榎「監督命令と来たら、従わん訳にはいかんわなぁ…」ﾆﾔﾘ

久「良いの？言っとくけど私、結構じゃんけん強いわよ…」ﾌﾌﾌ

洋榎「そら奇遇やなぁ。ウチも殆ど負けた記憶はあらへんわ」ﾊﾊﾊ

久「望む所って訳ね。良いわ、構えなさい洋榎」スッ

洋榎「まさかこんな形で久との決着を付ける事になるとはな…」スッ

小蒔「あ、あのー。やっぱり話し合いで決めた方が良いかと…

久・洋「「さっさと構える！！」」

小蒔「はいぃぃぃっ！」」スッ

姉帯「じゃあいくよー？」

姉帯「最初はグー！！じゃんけんっ…」

久「ポイッ！」ズバーン！（零時になって最初の）

洋榎「ポイッ！」バリバリッ！（その次の）

小蒔「ポイッ！」ドガガガガガガ！（その次の）


※三つのコンマの中で、真ん中の人が勝ちです。

4人「ダだたンやでっ！！！」

清澄改高校　第四巡選択希望選手
滝見春（永水）一年

宮守改高校　第四巡選択希望選手
滝見春（永水）一年

姫松改高校　第四巡選択希望選手
上重漫（姫松）二年

永水女子改高校　第四巡選択希望選手
上重漫（姫松）二年

巴「」

絹「」

久「おーっと！最終第四巡目の指名は真っ二つに割れたぁっ！！」

久「本日初の2-2での競合！清澄改vs宮守改と姫松改vs永水改のW一騎討ちとなりました！」

初美「あらー別にどっちでも良かったですから、巴さんの方にしておくべきでしたかねー？」

塞「…まぁ、残った人の気持ちを考えればこれはこれでまだマシなんじゃないかな…？」

和「またですか。結局今日は最後まで競合してしまいましたね」

初美「相手は宮守！さっきのリベンジですよー！」

末原（な…！まさかここで被せてくるなんて！永水…！）ﾁﾗｯ

霞「あらあら、競合したのは久し振りね」ｳﾌﾌ

末原（絶対負けられへん！ここで勝ってクジも勝ち越しで締めたるで！）ﾒﾗﾒﾗ

咲「凄い凄い！そっくりです！じゃあ次は三点倒立から逆転シュートを決めるレッサーパンダを…」

巴「…どうも」ペコリ

絹「あ、どうも」ペコリ

巴「…あの、もし良かったらこれが終わったら一緒にお食事でもどうですか？」

絹「ええですね。お互い積もる話もありそうですし…」

二人のメガネ女子の間に友情が芽生えた！


久「それじゃあ最終決戦のクジ引きと参ります！各校の代表者は前へどうぞ！」

和「はい」

末原「………はい」ﾒﾗﾒﾗ

霞「はい～」

久「そして私ね」

和「えっ？引くのは姉帯さんでは？」

久「引きたい気持ちが強い人が引くべきだよーって言ってくれてね。勝負よ、和」

和「…望む所です」

漫（ま、まさかウチが二チームから選んでもらえるなんて）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

春「………頑張れ」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

末原（想いの強さが勝敗を分けるって言うなら、ウチが負ける道理は無い）

末原（漫ちゃんはウチのもんや！おっOいおばけなんかに渡さへんで！）

霞（折角ここまで完璧にやって来たのに、完成間際で崩してしまうわけにはいかないわ）

霞（ここは譲ってもらえるかしら？）ｶｯ

久（既に私は33％を引いてここに立っている。なら、ここも必ず引けるはず。自分を信じて…）

和（別にクジはどうでもいいですが、部長に負けるのは気分が悪いです）

和（ここを獲ればクジの戦績は五分五分。あの人とは違う所を見せてみせます！）

久「ま…各々それぞれ想いはある様ですが」

久「それは全て、この箱の中の紙を引くというシンプルな行為に乗せるとしましょうか」

4人「……………」

　　　　　　ピリッ

久「では皆さん一斉に………」すぅっ

久「――――クジをお引き下さいっ！！」

末原「負けるかいっ！！」ドギャギャギャバシャーン！（>>130）

霞「―――貰います」ビュウウウウウウッ！カッ！カッ！（>>131）

久「吸いこまれなさいっ！」ギュルルルルルル！バシュッ！！（>>133）

和「…………」スッ（>>134)

絹ちゃんぺろぺろ

おらっ

ほい

こいやぁ

末原（―――――っ！！！）

末原（そんなアホ………な）ドサッ

霞「なかなかだったわ。でもごめんなさいね、私の勝ち」ﾋﾟﾗｯ『○』


久「ふ～意外と接戦だったわね。でも、私の勝ちよ。和」ﾋﾟｯ『○』

和「クジ引きに接戦も何も無いでしょう…」

和「ハァ、こういう運が全ての勝負は好きになれませんね」

漫「上重漫ですっよろしくお願いします」ペコッ

霞「あらあら、たった一年上級生なだけなんだからそんなに畏まらなくていいのよ？」ｳﾌﾌ

漫（…どう見てもそうは見えへんよなぁ。この落ち着き…）

霞（ふぅっ何とか完成させる事が出来たわね。皆可愛いっ！）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

胡桃「離してもらえますか…？」ｸﾞｯﾀﾘ


久「やっ！春。王子様が迎えに来たわよ～」ｱﾊﾊ

春「…うん。信じてた」ﾆｺｯ

小蒔（春ちゃんが笑った！）ﾋﾞｯｸﾘ

春「黒糖、食べる？」スッ

久「うん。ちょっと疲れちゃったから丁度いいわ。ん、相変わらず風味が最高ね」

春「それが自慢…」ﾌﾌﾌ

久「外れ四位指名結果オープンッ！」

清澄改高校　第四巡（外れ）選択希望選手
狩宿巴（永水）三年

姫松改高校　第四巡（外れ）選択希望選手
愛宕絹恵（姫松）二年

巴「ほっ」

絹「ほっ」

久「ここは綺麗に分かれて、全チームのメンバーが決定しました！」

久「これにて全ドラフトが終了っ！！皆さんお疲れ様でしたー！！！」

ワアアアアアッ！！！　パチパチパチパチーッ！　オツカレサマー！　ナガカッター！


初美「お疲れ様ですよー」

巴「ホントですよ…。覚悟はしてたつもりでしたが、こんなに辛いものだとは…絹恵さんとは生涯の親友になれそうです」

初美「それは良かったですねー」ｱﾊﾊ


絹「不肖愛宕絹恵。この度姫松改に所属させていただく事になりました…」ずーん

末原「き、絹ちゃん気ぃ落とさんでな？最後も迷ったんやで、漫ちゃんにするか絹ちゃんにするかですっごく…」

咲「あれ？末原さん、真っ先にボタン押しに行ってませんでしたっけ？」

末原「じゃかあしい！！！」

久「それではチーム編成の最終結果を発表するわね。こちらっ！」

ドラフト終了時点のチーム編成

清澄改高校
原村和・薄墨初美・臼沢塞・小瀬川白望・狩宿巴

宮守女子改高校
姉帯豊音・神代小蒔・愛宕洋榎・竹井久・滝見春

永水女子改高校
石戸霞・片岡優希・鹿倉胡桃・真瀬由子・上重漫

姫松改高校
末原恭子・宮永咲 ・染谷まこ・エイスリン・愛宕絹恵

オオオオ～～～！　ヘー　ナルホドナルホドナルホド～～～　ナカナカニナカナカダネ

久「さてはて、予想していたものとは随分違うけれど」

久「なかなか面白いチーム編成になったんじゃないかしら？」

姉帯「そうだねーちょー楽しそうだよー！」わくわくっ

咲「まぁ前回よりは楽出来そうですね」ﾌﾑ

久「それでは！チームが決まった所で、皆さんには投票をして頂きます」

和「あ、またそれやるんですね」

まこ「まぁ今回は流石にそれやって終わりにはならんじゃろうけどな」

末原「投票とは？」

久「シンプルよ。このドラフトの結果を見て、一番上手い事やったなーと思うチームに票を入れて」

久「ただし、自分のチームに入れるのは禁止。一人一票ずつよ」

塞「随分抽象的な感じですね…上手いことやったかぁ」

塞（単純に二回戦の得点収支の合計で見るなら、トヨネのトコだけど…）

洋榎（自分トコに入れたらアカンのかいな。贔屓目に見んでもここがぶっちぎり一番やのに）ｶｷｶｷ

姉帯（どこかなー？清澄もバランスが良くて手強そうだし、姫松には宮永さんとエイスリンさんが居るし、永水改だって…）ｶｷｶｷ

久（強いチームという事ならここだと思うけど、一番ドラフトを楽しんでいたのは…）ｶｷｶｷ

末原（最後ケチはついたけど、それでも十分悪くない采配やったハズや）

胡桃（気付いてる人が何人居るかで、結果が決まりそうな投票だね…）

咲（意外とこのチームを気に入っている私が居る…。何でだろう？）

久「はいはい。書けた人から回収していくわよ～」ポイポイッ

久「投票結果発表～～～！！！」

姉帯「わ～～～！！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁｯ！

久「うふふ、姉帯さんは今日ずっとノリノリで居てくれて本当に助かるわ。ありがとうね」ニコッ

姉帯「私は楽しいから楽しんでるだけだよ。むしろお礼を言うのはこっちの方かな」

久「その言葉を聞けただけでもやった甲斐があったというものね」ｳﾌﾌ

久「それではいきますよ～！」

久「四校の中で一番上手いドラフトをやったのはどこのチームでしょうかっ！」ポチッ！


清澄2　宮守9　姫松3　永水6

霞「あらあら」

和「………」

末原「な……？」

姉帯「―――っ！」

久「決まったあああああっ！！！！！」

久「優勝は宮守改高校を率いた姉帯豊音監督に決定しましたっ！！！」

久「皆さん拍手をお願いしますっ！」

ワ、ワアアアアアアアッ！！！　パチパチパチパチッ！　ヨクワカンナイケドオメデトウトヨネー！　スゴイッ！！

姉帯「皆ありがとー！今日で一番ちょー嬉しいよーーーっ！！！」ぱああああっ！

末原「た、たった三票やて……？」ｶﾞｸｾﾞﾝ

咲「まぁまぁ、末原さんの戦略は凡人には理解出来ないって事ですよ」ぽんっ

和「クジをあまり当てる事が出来ませんでしたから、仕方無いとは思いますけど…」

和「永水改に6票も集まっているのは納得できません。安全策を取っていただけじゃないですか！」ぷんっ

初美「まぁまぁ。試合で見返してやればいいんですよー」

霞（へぇ…永水の皆以外にも、私のドラフトの完璧さに気付いていた人が居るのね）

霞（恐らくは竹井さんと…もう一人は誰なのかしら？）ﾌﾝﾌﾑ

洋榎「で、久。まさかこれで終わりっちゅー訳じゃないんやろ？」

久「ぶっちゃけ十分楽しんだから、私はそれでも良いんだけどね」ｱﾊﾊ

久「ま、それじゃあ納得しない人達も多いでしょうし、今からオーダー決めの時間を取って…」


？？「その前に、伝えておきたい事があるんだけどいいかい？」


久「！！！あ、貴方は…」

塞「トシ先生っ！一体どうしてここに？」

トシ「フフフ…」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

突如現れた宮守女子高校の監督、熊倉トシ！
彼女の目的とは一体何なのか！？戦慄の空気が20人を襲う………！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　to be continued…

～次回予告！～

突然会場に現れた熊倉トシ！その目的は数カ月後に行われる世界ジュニアの監督の選抜だった！
監督候補達の監督力を試す為と言って、提案したのはなんと全国全ての高校合同でのドラフト会議！！！

穏乃「和～！遊びに来たよー！」

集結する全国の猛者！

照「私のドラフト一位は宮永咲ちゃんです」

菫「いや、お前が選ぶんじゃないから！」

白熱するライバル争い！熾烈な嫉妬と心理戦！

文堂「もしかしたら…私達の中の誰かはチームに入れないかもしれませんね…」

灼「赤土晴絵監督のチーム以外に行く気はありません」

各地で勃発する場外乱闘！

怜「私には見えとるで…このドラフトの一巡先が！」

竜華「…それ何か意味あるん？」

怜「無いなぁ」

そして始まる緊張のドラフト会議っ！！

こーこ「さってさてぇ！！注目のスーパーウルトラゴールデンダイヤモンドプラチナルーキー！！」

こーこ「宮永照選手は何チーム競合してしまうのでしょうかあっ！！！」

照「…………」ﾃﾚﾃﾚ


？？「やれやれ。ニワカが群れをなして集まって…これは何のお祭りだい？」

そして颯爽と登場したこの人物の正体は…！？
『咲「全校合同ドラフト！？」』咲-saki-でドラフトやっちゃいましたシリーズ完結編！
ぶっちぎりの最大ボリュームで近日公開！（知らんけど）

あ、えっとこれで一応今回の締めなんですけど…。

ちょっと休んだら、オーダー発表書いていきますね。

久「世界ジュニアの監督を決める為に行う、全校合同ドラフト………っ！！！」

久「まさか内輪でやっていたお遊びがこんな大ごとになるなんてね…」ｺﾞｸﾘ

まこ「ホントじゃな。まぁ同時に世界ジュニアのメンバー選抜テストも兼ねている様じゃが」

久「面白くなって来たわ…！これは燃えるわねっ！！」


久「ま、それはそれとして」

久「今回の全国二回戦組四校合同ドラフトのオーダー決めを始めるわよ～」

皆「オーーーッ」

おまけ

初美「なんだか凄い事になってしまって、印象が薄れちゃった感もありますけど」

初美「こっちもこっちで大事な事ですよー」

塞「そうだよね。長々とやってきたんだから、しっかり戦って終わらせないと」

シロ「別にやらなくていいならやらなくてもいいけど…」ﾀﾞﾙ…

巴「原村さん、オーダーの方は完成しましたか？」

和「はい、一応。皆さんのアドバイスを参考にして…」

清澄改高校　オーダー

先鋒　臼沢塞
次鋒　小瀬川白望
中堅　薄墨初美　
副将　狩宿巴
大将　原村和

姉帯「全国の人皆でかぁ…白糸台の宮永照さんも来るのかなっ？」わくわく

洋榎「ホンマにやるっちゅーんなら間違い無く出て来るやろうな。フフッ腕が鳴るで！」パンッ

春「戦う為にはまずドラフトで選ばれる事が必要…」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

洋榎「？何言うとるんや。宮永照ならまず選ばれるやろ」

洋榎「あぁそうや。どうせやったらセーラのアホとも決着付けなアカンなぁ」ﾆﾔﾘ

久「はいはい。先の事も良いけど、とりあえずは目の前の試合に集中しましょ」

小蒔「そうですね。姉帯さん、オーダーは出来ましたか？」

姉帯「たった今完成したよっ！これでどう？」

宮守改高校　オーダー

先鋒　神代小蒔
次鋒　滝見春　
中堅　姉帯豊音
副将　竹井久
大将　愛宕洋榎

霞「何やら凄い事になってしまったわね」ｳﾌﾌ

優希「フフフ、世界の大舞台を懸けた選抜チームでのバトルロイヤル…燃える要素てんこもりだじぇ！」

由子「スケールが大き過ぎてピンと来ないのよー」

漫「ですね、私にとっては今からのこの試合の方が大事です」

胡桃「トヨネにも塞とシロにもエイちゃんにも負けたくないからねっ！勝ちにいくよっ」

霞「やる気があるのは良い事ね。今オーダーも出来たわよ」

優希「おっ！見せて見せてー！」

先鋒　石戸霞
次鋒　片岡優希
中堅　鹿倉胡桃
副将　真瀬由子
大将　上重漫

咲「全校ドラフト…偉い人も思い切った事考えましたね」

絹「監督候補は、三尋木プロや小鍛冶プロあたりかな？」

まこ「何チーム作るんか知らんけど、全国の高校生が対象な以上は殆どはチームに入る事すら出来ん」

まこ「このドラフトとは全く違った展開になりそうじゃな」

エイス「オールスター？」

咲「そんな感じになるでしょうね。この20人の中から何人選ばれるのか…」

末原「この試合に負けてる様じゃあ無理やろな。ほら、オーダー書けたで」

姫松改高校　オーダー

先鋒　末原恭子
次鋒　愛宕絹恵
中堅　染谷まこ
副将　エイスリン・ウィッシュアート
大将　宮永咲

初美「おおっ監督自ら大将戦に赴きますかー良い覚悟ですねー」

和「力が及ぶか分りませんが、精一杯やろうと思います」

巴「なるほど…ポイントゲッターを比較的層の薄い事が多い次鋒と中堅に並べる布陣ですか」

巴「初美さん、トばせる様ならトばしてくれて構いませんよ？」

初美「そうですねー今回は塞がれちゃう事は無いですから、暴れまくりますよー！」

塞「ふふっ味方だと本当に頼もしいね。私は先鋒か…まぁ、期待されてる役割は分かるけど」

塞「大変そうだなぁ…」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

巴「でもここを上手く凌げれば、さっき言った作戦も現実を帯びてきますね」

シロ「氏なない程度にがんばれー」

塞「流石に氏にはしないと思うけどさ…」ｱﾊﾊ

洋榎「おっウチが大将か。なかなか分かっとるやん豊音」ﾌﾌﾌ

姉帯「あはは、皆さんどこに置いても上手くこなしてくれそうだから」

姉帯「インスピレーションを頼りに置いていってみたよー」

小蒔「私は先鋒ですね。チームが良いスタートを切られる様に、精一杯頑張ります！」ぐぐっ

春（…スタートがゴールになったりして）ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

久「ふぅん。面白いと思うわよ。私が副将なら、三人がある程度削っておいてくれれば」

久「どこかをトばして試合を終わらせられるしね」ﾌﾌﾌ

洋榎「ウチの出番はっ！？」

胡桃「っ！これはまた思い切ったオーダーだね」

漫「わ、私が大将ですかっ！？」

優希「先鋒じゃないのは久しぶりだじぇ」

優希「なるほどなるほど、霞おねーさんと私で決めてしまおうという作戦だな。その大役任されたじょ！」

霞「うふふ。まぁそこまで上手くいくとは思えないけど、出来る限り稼いでみるつもりだから」

霞「後半の皆はそれをしっかり守って貰えると嬉しいわ」ﾆｺｯ

胡桃「そういう事なら得意分野だよ。いつも宮守でやってる事だしね」

由子「お任せよー良い形で漫ちゃんに繋いでみせるからね」

漫「責任重大ですね…」ﾀﾗﾘ

咲「私が大将ですか。たまには他の所をやってみても良いかなと思ってたんですけどね」

末原「ウチと宮永の位置を逆にするのも考えたんやけどな」

末原「けどまぁ他チームの思惑を色々考えたら、これがベストやと判断した」

絹「末原先輩が先鋒やるのもちょっと意外ですね」

末原「化け物連中は大将の方に回して来るやろうから、意外と大した選手は出て来んと思ってな」

末原「ま、監督としてチームの出鼻を挫く様な真似だけはせんと言うておくわ」ｱﾊﾊ

咲（……私まで回らない事があるとすれば、先鋒戦で終わる場合かな）

久「…それではただいまより、全国二回戦メンバーによる四校合同ドラフト団体戦を開始しますっ！」

久「先鋒戦の選手達は卓ヘ移動お願いします」

末原「よし、行って来るで」スクッ

塞「頑張らないとねっ」スクッ


小蒔「……………」zzz

霞「あら、小蒔ちゃんも先鋒だったのね」


末原「」

塞「」

　　　　　　　　　　　　　　もいっこカン！

乙

※長野編の各校オーダー表


　　　清　澄　　風　越　　鶴　賀　　龍門渕　

先鋒　竹　井　　福　路　　片　岡　　沢　村
次鋒　染　谷　　国　広　　津　山　　井　上
中堅　吉　留　　文　堂　　加治木 　深　掘
副将　蒲　原　　池　田　　東　横　　原　村
大将　天　江　　宮　永　　妹　尾　　龍門渕


副将戦終了時の点数状況
清澄93600　風越60400　鶴賀134200　龍門渕111800

～唐突に再開するダイジェスト（？）回想～

新・清澄高校　現在の点数 93600

ワハハ「すまないなー点数減らしてしまったよ」ﾜﾊﾊ…

久「気にしないで、あの面子相手によく健闘していたと思うわ」

吉留「そうですよ。華菜ちゃんを相手にこの程度の失点で抑えるなんて凄いです！」

まこ「ま、この程度のビハインドはウチの大将にとっては何でも無いんじゃろうしな」

衣「フフフ。良く分かってるじゃないか」

衣「案ずる必要は些かも無し！皆どーんと構えて衣の麻雀を見ていてくれ！」ザッ

久「…頼もしいわねぇ」ﾆﾔﾘ

新・龍門渕高校　現在の点数111800

和「戻りました」

ドム「………お疲れ様」

純「区間トップおめでとさん」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

智紀「そんなに印象強い活躍をした訳では無いのに、終わってみればしれっとプラスで居る所が凄い…」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

純「そのへんが持ち味だよなぁ」

透華「よく頑張りましたわ原村和っ！流石わたくしと双璧を成すデジタル使いですわね！」

和「はぁ…」

透華「一位でなく二位というのも素晴らしいですわ！」

透華「これで大将のわたくしが一位を華麗にまくって差し上げれば、最高に目立ちますわよね！」ﾌﾌﾌ！

純「県予選の時もそんな事言ってなかったか？」

透華「今回は大将ですから別物ですの！」

透華「大船に乗ったつもりで見ていて下さいな。それでは、戦いの場に赴くとしましょうか」ザッ

純「…ここまでは思いの外順調に来る事が出来たが、大将戦は流石に相手がなぁ…」

智紀「慰める準備はしておこう…」

新・鶴賀学園

モモ「ただいまっす～」

優希「おかえりなさいだじぇ！」

睦月「なかなか苦労したみたいだね」

モモ「そうっすね。おっOいさんはまだしも、まさか蒲原先輩にまで見つけられるとは」

モモ「ちょっと自信なくしそうっす…」ｱﾊﾊ

かじゅ「何を言う。その苦境の中でもめげずに戦い、最後には盛り返して点棒を減らす事を許さなかった」

かじゅ「素晴らしい気迫だったよ。やはりモモを一位指名して正解だったよ」ﾆｺｯ

モモ「先輩……大好きっすー！！！」ｸﾞｽｯ　ダキィッ！！！

かじゅ「フフフ、疲れたろう。ゆっくり休むと良い」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

訂正
>>454
かじゅ「素晴らしい気迫だったよ。やはりモモを一位指名して正解だった」ﾆｺｯ

かじゅ「…コホン。さっき言った言葉はモモに限った事ではない」

かじゅ「プレーイングマネージャー二人を相手に三万点以内で抑えた優希」

かじゅ「次鋒戦で目を見張る攻めで区間トップを奪取した津山」

かじゅ「ここまでの私の選択に間違いは何一つ無い。そう自信を持って言える」

優希「ゆみお姉さん…」じーん

睦月「加治木先輩……」ｳﾙｯ　ジーン

かじゅ「そして妹尾」

妹尾「は、はい！」

かじゅ「願わくば大将戦が終わった後も、またこの台詞を言う事が出来ればと思っている」

妹尾「…………」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

かじゅ「大役を押し付けてしまって申し訳無いと思っているし、信じている等という無責任な言葉は使わない」

かじゅ「言うのは一言だけだ。…楽しんで来い」フッ

妹尾「ハイッ！私、頑張って来ます…！！」ザッ

モモ「かおりん先輩ファイトっすよ～！」

睦月「いつも通りの力を出すだけで良いよ」

優希「負けても監督の采配の所為にすれば良いじぇ！気楽にどーんとぶつかってきなっ」ｱﾊﾊ

かじゅ「おいおい…ま、その通りだがな。勝てば選手のおかげ、負ければ監督の責任だ」

モモ「いやいや、勝ったら皆のおかげっすよ！負けたら…それは有り得ないっすね」ﾆﾔﾘ

優希「優勝監督インタビューの準備しとくといいじぇ～すごいな鶴賀どうやったんだ？って聞かれちゃうじぇ！」

新・風越女子高校　現在の点数60400

池田「済まんし…華菜ちゃんとした事がほんのちょっとしか取り返せなかったし…」ｼｭﾝ

咲「何言ってるんですか、期待を遥かに超える活躍でしたよ。私驚いちゃいました！」ｱﾊﾊ

池田「そ、そうか？」ｴﾍﾍ

福路「ごめんなさいね、宮永さん。私の采配ミスでこんな状況でバトンを渡す事になって…」

咲「いえいえ、清澄では無かった事なので新鮮で良いですよ」

咲「どこまで出来るか分りませんけど、大将の役目は果たしてこようと思います」ザッ！　ｺﾞｯｺﾞｯｺﾞｯ

一（風越の状況は県予選の時と同じ（ほぼ）一校沈み…。というかその時よりも更に2万点も点は少なくて）

一（かつトップとは73800点差…。普通に考えれば絶望的な状況なのに…）

一「なぜか全く負ける気がしないんだよね…」ボソッ

　　　　　　　　　　テクテク

咲（さて、あぁは言ったものの、大将戦の面子は衣ちゃんと妹尾さんとりゅーもんさん）

咲（今日は三日月の上にちょっと曇ってるから、衣ちゃんの力は大分落ちるだろうけど）

咲（それでも厄介なのは変わり無いよね）

咲（私も負けても良い試合はどうもやる気が出ないっていう悪癖があるし…プラマイゼロになら考えずとも自動で出来るけど）

咲（そして鶴賀は妹尾さん。流石は加治木さん、嫌な事やってくるなぁ…あぁいう人にどこまで通じるのかはやってみないと分からないよ）

咲（りゅーもんさんは普段ならカモだけど、万が一にでも冷えられると相当面倒な事になる…）

咲（力を出し過ぎて起こす訳にはいかない…はぁ、縛りが多い試合になりそうだね）

咲「…ていうか、それはいいとして」

咲「ここ…どこ？」ｷｮﾛｷｮﾛ

久「全くもう。何でまっすぐ行って突きあたりの部屋に入るだけの事で迷うのよ」ﾊｧ

咲「あはは…スミマセン」ぺっこりん

久「それでは四校合同ドラフト団体戦の決着を付ける……大将戦開始！！」

衣「かつての借りはここで倍にして返させて貰うぞ？咲」ﾌﾌﾌ

咲「あはは。まぁ楽しんでいきましょうよ、妹尾さんも宜しくお願いします」ﾆｺﾆｺ

妹尾「は、はひっ！胸をお借りする気持ちで頑張ります！」

久（…むしろ借りるべきは他の三人ではないかしら？）

透華「ちょっと！わたくしの事を忘れないで下さいまし！」

佳織（要らないよね…）ﾄﾝｯ

衣「ロンッ！」

佳織「ひぅっ！」ﾋﾞｸｯ

衣「東北白混一対々で12000だっ！」

咲（流石のスピードと火力…全力で無いと言っても十分普通の人じゃ対処出来ないよね）

衣（他愛も無い。まさに赤子の手を捻る様だ）ﾌﾌﾌ

衣（以前の衣なら可愛がってあげていた所だが…もう衣は手心を加える真似はせぬ）

衣（この経験を糧に、衣の背を追って来るが良い！）

衣「ツモッ！3000・6000！」ﾎﾞｯ

透華「わたくしが親の時にツモらないで下さいます？」ﾊｧ　ﾁｬﾘ

咲（これであっという間に衣ちゃんが逆転トップ…）

咲（りゅーもんさんは流石に衣ちゃんの事をよく知ってるだけあって、抑えようとはしてるけど）

咲（まぁそれで抑えられるなら世話無いよね）

咲（このまま走られるとちょっとまずい…私も動かないと）

咲「ツモ。嶺上開花三暗刻赤1で2000・4000です」ﾊﾟﾗｯ

佳織（や、やっぱり無理かも…）ｸﾞｽｯ

衣（さて、衣の親番だ！欠けた月では不完全ではあるが、使えぬ訳ではない…）ｸｸｸ

数巡後

透華（配牌からずっと一向聴…衣、やる気ですわね）

咲（無理すれば潰せるけど…とりあえずここは様子見かな）

妹尾（来てっ！う～駄目だった。今のこれって後何牌でテンパイ出来るんだったかな…）


モモ「…かおりん先輩、よく分かんない手順で配牌一向聴から遠ざかっていってるっすね」ﾀﾗﾘ

睦月「うむ…少し難しい牌の重なり方をしているからな」

かじゅ（……だがこれは、もしかすると…）

衣「リーチ！」スッ　ﾀﾝｯｸﾙｯ

透華（残り一巡でのツモ切りリーチ！このままじゃ衣のお家芸が決まってしまいますわ…）

透華（かといって止め様が…

佳織「カ、カンです！」ﾊﾟﾗｯ

衣（！何だと！？）


優希「この状況で大明カンでのドラカン…素人ならではだじぇ」

モモ「しかもこれで完全に役無しっすね。まぁもうこの巡目だからそんなに問題は無いっすけど」

睦月「天江さんの海底支配から逃れただけでも十分ですよ」

睦月「あ、嶺上から有効牌引いてこれでテンパイ。ノーテン罰符からも逃れましたね」

かじゅ「………まさか、な」ｺﾞｸﾘ

衣（くっまさか役無しにしてまで鳴いて来るとは…赤子の考える事は分からぬな）ﾀﾝｯ

咲「ポンッ」ｶｼｬｯ

衣（なにっ！？咲……っ！！！）

咲「………」ｸｽｯ


和「？咲さん、今のポンは何だったんでしょうか。それでテンパイ出来るという訳でも無いのに…」

智紀「…狙いがあるとすれば、衣に海底牌を回すこと」

純「だが、その海底牌は鶴賀のカンでズレたものだ。お、おいおいまさか……」


衣「………」スッ

衣「」ﾄﾝｯ

佳織「！！！そ、それロンです！」ﾊﾟﾗｯ！

佳織「ド、ドラとカンドラがえーとえーと…7枚でハネマ………あぁっ！」ｶﾞｰﾝ

透華「ど、どうしたんですの？」

佳織「失敗しました…ドラをカン出来たのがうれしくて、役の事をすっかり忘れて……」ずーん

佳織「スミマセン…チョンボって8000点でしたよね？」ﾁｬﾘ

透華「…………？何を言ってますの？役ならちゃんと…」

咲「妹尾さん、ファイナルドローをした人が切った牌で和了ると、一翻の役が付くんですよ」ﾆｺｯ

妹尾「ふぇっ？」

衣「………海底撈月と対を成す役、河底撈魚だ」

衣「河底ドラ7で16000……見事だ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

妹尾「は、はぁ…ありがとうございますっ！」

モモ「かおりん先輩っ！！」

優希「凄いじぇっ！！あのころたんから倍満の直撃を獲るなんて！！」

かじゅ「ああっ！まさかあんな海底封じの方法があったとはな…」

かじゅ「宮永の協力があっての事とはいえ、この和了は大きい！」ｿﾞｸｿﾞｸ

睦月「……勝てわぷっ」

モモ「その先は言っちゃ駄目っすよ。今は無心で挑んでるハズっすから…」じっ

咲（ふぅっ。まさかこんなに上手くいくとはね）

咲（出来るだけ力を使わずに衣ちゃんを削りたいっていう私の思惑に、ズバリ嵌まってくれたよ）

咲（妹尾さんの手牌あっての事だけど…やっぱりこの人、未知数の可能性を持ってるなぁ…）

咲（まぁとりあえず、これで流石に衣ちゃんも少し大人しくなるだろうからその隙に…）

衣（ぐぐぐぐぐ…衣が海底を逆手に取られて振り込まされるなんて……）ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

衣（もう怒ったぞっ！塵芥と化すまで磨り潰す！）

衣「ロンッ！8000だ！」ﾎﾞｯ

透華「なぁっ！？もう張ってましたの！？」

咲（………あらら）

現在の得点状況
清澄126400　風越77100　鶴賀112000　龍門渕84500

咲（さて、残り局数もそんなに無いしそろそろ追いついておかないと危ないね）

咲（刺激しないように少しずつ…）

咲「嶺上開花。300・500」ｺﾞｯ

咲「嶺上開花。700オール」ｺﾞｯｺﾞｯ

咲「嶺上開花。2100オール」ｺﾞｯｺﾞｯｺﾞｯｺﾞｯ

咲「嶺上開花。4100オール」ｺﾞｯｺﾞｯｺﾞｯｺﾞｯｺﾞｯ

咲「透華さん、それカンです。嶺上開花。責任払いで18900」ゴォッッッ！！！！！

透華「……………」ｽﾞｽﾞｽﾞ　

咲「ん？」ﾁﾗｯ

怜透「……………」ｺｫｫｫｫｯ

咲（！？キンッキンに冷えてる！！なんで！？少しずつやったのに！！）

衣「ほう…これは更に楽しい試合になりそうだな」ﾌﾌﾌ

衣「魂が躍動する…満月でも無いのに力が漲って来る様だ」ｸｸｸ

佳織「？」きょとん

咲（やだこれもー……）

純「…………ひっでえ卓になったな」ﾀﾗﾘ

一「だね…。氏んでもあそこに入れられたくないよ。鶴賀の人に心底同情する…」

智紀「全国を探してもあれを越える卓はそうそう無いと思われ…」

かじゅ「………まさかこんな事になってしまうとはな」ﾀﾗｯ

睦月「これは私達の中の誰が入ってもどうしようもなかったと思います…」

モモ「化け物三匹が潰し合いをしてくれる事を期待するしか無いっすね…」

優希「三匹とも守備も堅いから難しいだろうけどなー」


そして…


大将戦後半戦・南三局終了時点での点数状況
清澄111400　風越102200　鶴賀77600　龍門渕109800

咲（辛い…私がこんなに疲れてるのとかいつ以来だろう…）

咲（ホント心底この人とは相性が悪い…半身を縛られてここまで粘ってるのを褒めてほしいよ）ｾﾞｪｾﾞｪ

衣（透華の親を止めるのに手こずり過ぎたな…咲と力を合わせてようやくというのだから恐ろしい）

衣（しかしそれも終わってなおトップは衣！後は逃げ切ってチームに優勝を持ち帰るだけだ）ﾎﾞｯ！

冷透「……………」ﾋｭｳｳｳｳｳｳッ!

妹尾（うぅっ途中から何にも出来なかった…結局あのほーていりゃおゆー？の一度しか和了れてないし…）

妹尾（私がラス親だからまだ可能性はあるけど…どうすれば良いんだろ）ｸﾞｽｯ

モモ「…やっぱりこうなってしまったっすね」

睦月「うむ…。無論責める気は一切無いが…というか正気を保っているだけで拍手を送ってやりたいという状況だ」

かじゅ「…まだ終わった訳ではない。幸いにも妹尾がラス親だ」

かじゅ「連荘を続けても良いし、それこそ役満を和了れば一発逆転………ふっ流石に空々しいか」

モモ「…かおりん先輩っすから、普通の人よりはまだ有り得るとは思うっすけど…」

優希「それをあの三人が許してくれるとは思えないじぇ」ｺﾞﾛﾝｯ

睦月「見ているのが辛いですね…」

かじゅ「そうだな…だが、私達にはちゃんと見届ける義務がある」

かじゅ「ここからでは声援を届かせる事も出来ないが、その分しっかりとその勇姿を目に焼き付けて」

かじゅ「終わった後に、心から労いの言葉を掛けてやろう」

3人「…………」ｺｸﾘ


ワハハ（佳織は私の幼馴染なのに…）ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

佳織（―――っ！皆…？）ﾌﾞﾙｯ

咲（オーラス…もう一頑張りしないとね）ﾌｩｯ

咲（折角頑張って点を平らにした状態でここまで持って来たんだから…満貫で上の二人を同時に貫く！）ｺﾞｯ！

衣（透華が居る以上、鳴いて安手で流すという事は出来ないが、それは皆条件は同じ）

衣（なら一番有利なのは衣という事には変わり無し！自分を信じて打つだけだ！）ﾎﾞｯ！

佳織（…そうえば、状況は全然違うけど県予選の時加治木先輩もラス親だったっけ）

佳織（あの時加治木先輩はどうしていたんだったかな…）

加治木（…そうは言ったものの、まだどこかで期待している私が居る）

加治木（ポイントは配牌。この漆黒の闇を切り裂く光、雷光の様な配牌が来れば………！）

妹尾「……………」ﾄﾝｯﾄﾝｯﾄﾝｯﾄﾝｯ　カチャッ

妹尾佳織の配牌
①①⑦269一三八東北北白中　ドラ七

かじゅ（ぐっ………何というゴミ配牌っ！！！）

かじゅ（何の可能性も感じさせない絶望の象徴の様な手…！！）

かじゅ（あの三匹の支配を相手に、そんな虫の良い事を期待する方が間違っていたか…）ｶﾞｸｯ

妹尾「…………」ﾌﾑ

咲（よし、好形の二向聴。槓材も用意してあるから実質一向聴）

咲（ようやく冷透さんの力の揺らぎを見つけられたからね。次も通用するかは分からないけど）

咲（とりあえずこの一度はカン出来るハズ。あと一息だよ）

衣（一索の暗刻と九萬の暗刻が配牌で揃っている。まずまずといったところか）

冷透「……………」ｺｵｵｵｵｯ

妹尾「じゃあ、切りますね」ﾀﾝｯ（八萬）

優希「…八萬？どうせどうやっても無理とはいえ、そこは…」

かじゅ（妹尾……？）

二巡目

妹尾「…………」ﾄﾝｯ（六索）

かじゅ「っ！まさか妹尾の狙いは…！」

モモ「い、いやいや普通そんなの狙わないっすよ！？子ならまだしもラス親で…」

四巡目

津山「ま、また入った…」

妹尾「…………」ﾄﾝｯ（二索）

かじゅ「なんて奴だ……」ﾎﾞｰｾﾞﾝ

優希「素人には『普通』なんて常識は通用しないじぇっ！」わくわくっ

福路「…妹尾さん、まさか……」ﾌﾞﾙｯ

池田「あ、有り得ないし！素人がやけくそになってるだけだし！」

一（四連続で有効牌をツモって今は11種12牌…）

一（これくらいはまぁ、無くは無い事だ。ただ、衣が三枚握っていているから残り一枚の一索と九萬）

一（ここを引く様な事があれば……）ｺﾞｸﾘ

妹尾（鳥さん来た！）スッ（一索）

一（――――っ！！！）ﾌﾞﾙｯ

一（この局に限ってはもはやあの三人と同等！！下手すれば喰われるよっ……！！）

純「………張りやがったぞ、オイ」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

智紀「あの卓で四人目の……魔物」ｺﾞｸﾘ

和「あの配牌で国士の決め打ち…やろうとするのもここまで詰め寄るのも理解出来ません」

ドム「…………」ｺﾞｸﾘ


久「…とんでもないわね、貴方の幼馴染は」ﾀﾗﾘ

蒲原「だろー？昔からここぞって時に凄い事やっちゃう子なんだよ」ﾜﾊﾊ

吉留「笑ってる場合じゃ…」

まこ「…………」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

咲（よし。ちょっと手こずったけど、これで一向聴の実質テンパイ）

咲（後はあの二筒をツモって、カンしてリンシャンで勝つだけ。ふう、長い試合だったよ）

衣（張った！この迷彩は例え物の怪の類でも交わす事の出来ぬ、理外の刃！）

衣（既に汝らに生路無し。覚悟を決めると良い！）

冷透「……………リーチ」ｶｯ

咲・衣（リーチ！？）

咲（この点差で…？役が無かったのか…。でもこのリーチは嫌な予感がする！）

妹尾（はわわっ！龍門渕さんもうテンパイしちゃったの！？）

妹尾（折角惜しい所まで来てるのに…あれっえっと今どれくらい近付いてるんだっけ？）

妹尾「ちょ、ちょっとスミマセン、時間下さい」

妹尾「えっと…」ｶﾁｬ　ｶﾁｬ　ｶﾁｬｯ

3人「！？」ゾクッ！！！

冷透「…………」ｼｭｰﾝ

透華「……ん、んん……？あ、あれ？わたくし…」ﾊﾟﾁｯ

咲（えっ！？な、なに！？何してるのこの人！）ゾクッ

衣（国士…！？馬鹿な、配牌ではそんな気配は些かも無かった！それに衣が一索も九萬も三枚抱いてるのに…！）

咲（意識を衣ちゃんと冷透さんの警戒だけに振り分けてた事が仇になるなんて…！）

衣（油断……っ！！）ｷﾞﾘｯ

咲（くっ…思えば、槓材が西で無かった事をもっと不思議に思うべきだったかもしれない…）

咲（で、でもまだ決まった訳じゃない！）

咲（妹尾さんが次に切る牌が鳴けるものなら鳴いて、ツモ順をズらせば流れは変えられる）

咲（そしてその後で気合いで槓ドラを乗せて点数を上げれば、私の勝ち！）

妹尾「ひとつずつひとつずつ……あっ！」

妹尾（危なかった～！私もうテンパイしてたんだ！）

妹尾佳織の手牌
①①⑨19一東南西北白發中

妹尾（足りないのは…萬子の九！ここで引ければ…！）スッ

透華（い、一体どういう事ですの！？知らぬ間に局数が進んで…もうオーラスでしてっ！？）

透華（何故か点数はかなり回復していますけど…こんな知らないうちに勝っても嬉しくありませんわ！）

透華（ここから私の華麗な打ち回しで…って！リーチしてしまってますしぃ！）きーっ！

衣（あの表情…やはり既に張っていたか…！）ﾀﾗﾘ

咲（ツモられたら文句無く逆転優勝…ま、まさかそんな事…）


20人「…………っ！！！」ｺﾞｸﾘ


佳織「ていっ！」ﾂﾓﾘｯ（>>613のコンマが90代ならツモる）

お

妹尾「………駄目でした」ﾊｧｯ

咲（よ、良かった……心臓止まりそうだったよ）ほっ

衣（喉元に刃を突き付けられる気分を味合わされるとはな…）ほっ

透華（な、なんか空気に乗せられて緊張してましたけど、一体何が……っ！）ぞわっ！

咲（あ、知らない内にりゅーもんさんが元に戻って、支配が霧散してる）

咲（…もしかしたらツモれなかったのはそのお陰もあったのかもね）

妹尾（…どうしよう。この九筒って切っても大丈夫なのかな…？）ｳｰﾝ

妹尾（たしか、こくしむそうはどこでも良いから一つペアがあればオッケーの役）

妹尾（という事は、一筒を切っても大丈夫だけど…どっちも龍門渕さん捨てて無い）

透華（あ、そうえばわたくしの待ちはどこ…3-6-9筒待ちですか）ﾌﾑ

衣（命拾いしたとはいえ、まだ安全圏に脱した訳では無い）

衣（早く衣の九筒と二索のシャボに振り込め！）

妹尾（よーし決めた！こっち！）

妹尾「通って！」（>>650が20代か90代なら九筒切り）

おいでまし！

妹尾「通って！」ﾀﾝｯ（一筒）

妹尾「………ど、どうですか？」

透華「…セーフですわ」

妹尾「よ、良かったあっ」ホッ

衣（くっ出て来そうな気配を感じたのに…惜しい）

咲「次は私の番ですね」スッ

咲（この勝負、長引かせたらもうどうなるか分からない）

咲（そもそもこんな何か起きたら即氏に繋がるみたいな状況に立たされてるのが嫌だよ…）

咲（………だから、ここで引いて試合を終わらせる！！！）ｺﾞｯ!!!

咲（2-5-8筒。どこを引いても良い。後はカンしてリンシャンで和了るだけ！）

咲「…………」すぅっ

衣（…！この空気、咲も張っていたか！）ﾋﾟﾘﾋﾟﾘｯ

透華（県予選に続いて二度も優勝の歓喜を味合うなんて許せませんわ！）

妹尾（お願いっ！引かないで下さい！）


咲「――――行きます」スッ（>>670が20代か50代か80代ならツる）

咲さん可愛い

咲「ぐっ………！」ﾀﾝｯ

咲（私がここで引けないなんて…！力を使い過ぎた…？」ｸﾞ…

衣「ふふふ。その様子では引けなかったみたいだな、咲」ﾆﾔﾘ

衣「ではそろそろ幕引きといこうか…皆、とても楽しい時間だったよ」ｽｯ

咲（まだだ…！まだ私には奥の手がある）

咲（さっき引いた四索を暗刻にして、槓材の方を崩した）

咲（これならここで衣ちゃんが四索を切った場合、大明カンからの嶺上開花を狙える！）ｷｯ

透華（衣も今更オリはしないでしょう。3-6-9筒を掴めば、わたくしの勝ちですわ！）


衣「終わりだっ！！！」（20代か50代なら衣が、40代なら咲が、60代か90代なら透華が勝ちます）


※なお、これが最終安価。決まらなければ…んっふっふ～♪
　17時35分になって最初のレスが対象レスですよー

こいやあああ

衣「なん……だと…」ﾄﾝｯ（南）

咲（くっ…流石にそれは分が悪過ぎたか）

透華（出そうな気もしましたのに…）

透華「はぁ、次はわたくしの番ですわね」

透華「フフフッ分かりましたわ。つまり天は私にここで一発でツモれと命じてるのですわね」

透華（大将戦の最後の最後。オーラスで逆転手をツモって優勝とか！わたくし最高に輝いてますわっ！」


透華「いらっしゃいまし！！！！！」スッ（九萬）


透華「…………？」ｺﾞｼｺﾞｼ　ジッ（九萬）

透華「…………」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ　ジッ（九萬）

透華「すーはーすーはー」ジッ（九萬）

透華「」ｺﾛｯ

妹尾「！！！！！」ぱああああああっ！！！！！


四校合同ドラフト団体戦　最終結果
清澄111400　風越102200　鶴賀126600　龍門渕60800　優勝　新・鶴賀学園

久「決まったああああああああああっ！！！！！！」

久「大っ逆っ転勝利！！！オーラスでダンラスから逆転優勝を決めたのは～～～～！」

久「加治木ゆみ監督率いる！新・鶴賀学園ですっ！！！！！」

ワアアアアアアアアアアアアッ！！！　ドワアアアアアアアアアアッ！！！！　キャーキャー！！！

カオリンセンパーイ！！！　カオリンッ！！　カオリッ！！　セノオッ！！　ワーッショイ！ワーショッイ！

妹尾「わわわっ！た、高いですよぉっ！」あははははっ


透華「……………」

ワハハ「……………」

～そしてやはり唐突に終わるダイジェスト回想～

和「咲さんっ咲さんっ！」ﾕｻﾕｻｯ

咲「！の、和ちゃん。何？」ﾊｯ

和「何？じゃないですよ。ずっと話しかけてたのに…」ぷんっ

咲「あはは、ごめんごめん。ちょっと長野の四校ドラフトの事を思い出しててね…」

咲「ホントあれは凄い試合だった…」ﾊﾊﾊ…

優希「咲ちゃん！長野のドラフトも楽しかったけど今度は全国だじぇ！」

優希「油断してると選ばれないかもしれないじぇ～？さっ会場へダッシュだ！」タタタッ

和「行きましょう、咲さん」ギュッ

咲「うんっ。今度はどんなチームが出来あがるのか、楽しみだね！」

　　　　　　　　　　　　　　　カン！

終わりっすよー。
色々やってみたのに、結局最初に思い描いた展開になるあたり
透華さんの約束された敗北力マジぱないっす。

チャンカン国士で決まるというレス見た時は、それも良かったなぁと思ったっす

乙

お疲れ様ちゃん

全国二回戦編の対戦はやるかどうかわっかんねーっす。
情報が少ないから難しい…
先鋒戦で塞さんがドクターストップで中止になるというセンが現実的な気がするですよー

全国編どうしようかなぁ…折角だから6チーム位作ろうとか考えてたけど
麻雀は四人でする競技だったす…。冴えたアイディア求む。

監督も試合する事にすると、すこやんが先鋒で全員頃して勝つ以外の未来が無いので
監督と選手は別になると思うっす。
8人だと40人か…大変そうだなぁ（遠い目）

あくまで団体戦のチームを作るというのは変わらないので
1チーム5名は固定っすね。
チーム数が増えると競合とか増えて色々やりやすくなると同時に
あまり多過ぎると、結局殆ど選ばれるんかい！となっちゃう可能性もゴニョゴニョ。

じゃあご飯とか食べるので、とりあえず20時からそれ用のスレ立てて
やってみる事にするっす。

参加希望の人はこのレスに安価つけて、参加希望！って書いて下さい。
先着8か12名が参加権を得るっす。でも参加すると言ったなら最後まで逃げちゃ駄目っすよー

なのでそれなりに様子みながら減速＆保守お願いするッす。
チーム名獲るのは譲り合いと早い物勝ち精神で。あ、自分は進行やるので自分以外で8or12っすね

12名いけそうっすね。じゃあ12名にするっす。
参加希望の人は早めにチーム名とトリップをお願いしますよー

スレ足りなそうなら立てようかな。開始は20時からですが

長野四校合同ドラフト団体戦　得点推移

清澄　111200→98800→104200→93600→111400

風越　112600→104400→57800→60400→102200

鶴賀　84200→　99400→134000→134200→126600

龍門渕　92000→102600→104000→111800→60800

食べてきましたよー。順調に決まってる様で何よりです。
ルールはこれでいいっすか？

ルール
・指名は五順目まで
・指名出来るキャラは原作、及び阿智賀編で名前の出た高校生のキャラのみ（ムロマホは可）
・指名範囲外のキャラは、五巡目の指名が終わった後に行う監督ドラフトでのみ指名可。なお五巡目迄で指名されなかったキャラも指名可。
・指名が被った場合は、再安価抽選方式。コンマの数が大きい方が獲得。最大は99最低は00
・指名にミスがあった場合、ハズレ○位の指名と一緒に再指名。
・全ての指名が終わった後に、参加者で投票を行う。票は自分を除いた中で、一番上手い事やったなーと思う人に入れる

10分前になったらスレ立てて来ますよー。
その時に点呼も行うので準備よろしくっす。

点呼取りますよー。
ここに安価つけて返事お願いするっす

立てたのですよー
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347101416/l50

皆さん移動お願いするのよー