魔王「何だ？嫌なのか？」

側近「いえ、決してそのような事は」フルフル

魔王「なら良いではないか」

魔王「確か最初の街はありあはんって所だったな…よし行くぞっ！善は急げ」バッ

側近「…魔王様…」

魔王「何をしておる側近！お前も来んかっ」クルッ

側近「へっ？私も行くんですか？」

魔王「当たり前だ、お前がいなかったら誰が俺の世話をするのだ」

魔王「俺は攻撃魔法しか使えんのだ」

側近(でも私に魔王になれって…)

魔王「はよ来んかっ」バッ

側近「はっはいっ」トテテテ

側近「ルーラ！！」

ーありあはんー

側近「…着きました」

魔王「おおー着いたか」

魔王「デカい街だなぁー」

側近「その昔はこの世界のほぼ全域を支配した国ですからね」

魔王「歴史の話は良い」

魔王「取り敢えず王に我が勇者となり魔王を滅ぼす事を伝えるぞ」

側近「えええっ、でもいきなりっ」

魔王「善は急げっ！行くぞっ！」バッ

側近「あぁ～待って下さい」トテテテ

ーありあはん城門前ー
衛兵1「止まれ何者かっ？」

魔王「何者だと？俺は勇者だっ！」バーン

衛兵2「勇者殿？勇者殿なら今王様と謁見中だが…」

側近(はわわ、本物の勇者だ)

側近「魔王様っ帰りましょう、帰りましょう」

魔王「側近、俺は勇者だっ！」

魔王「おい衛兵！なんか勇者とか多い方が良いじゃん？」

衛兵1「そんなわけいくか」

衛兵2「この偽物め」バッ

魔王「あーもーめんどくさい」

魔王「くらえ」

側近「ちょっまっ」

ドーンッ

側近「ケホッケホッ、もう魔王様こんな所で攻撃魔法を使わないで下さい」

魔王「これで衛兵は消し飛んだ」

魔王「行くぞっ」バッ

側近「ちょっと！」

誰もいない…orz
ー王の御前ー

王「それでは勇者よ、魔王を討伐しこの世界を頼む」

勇者「はい」(ってか俺「はい」か「いいえ」しか喋れないんだけど)

魔王「ちょっとまったー」

王「なんじゃ？」

魔王「俺も勇者になるぞ」

王「…そなた名は何と言うのだ？」

魔王「魔王だ」

側近「ちょっ魔王様！？」

王「…」

勇者「…」(何このカオスな展開俺まだレベル1なんだけど)

王妃「…」

大臣「…」

魔王「安心していいぞ、俺はもう魔王を引退した」

魔王「今日からこいつが魔王だ」グイ

側近「あっ…ど、どーも」

王「…えっと魔王殿？」

魔王「何だ？王？」

王「貴方は勇者になってどうなさるおつもりですか？」

魔王「決まっている魔王を滅す」

側近(ヒィ～～)

一同(…ボケてるのこの子？こんな奴が今まで魔王だったの？)

魔王「何だ？不満か？」

一同「いえいえ滅相もないです)ブンブン

魔王「よしでは行くぞっ善は急げだ｣ｸﾙｯ

側近「ごっ、ご迷惑をおかけしました｣ﾄﾃﾃﾃ

王「…何だったのじゃ？」

大臣(魔王の側近も苦労しているのだな…親近感)

王妃(可愛い坊やだったわね)

勇者(ねぇ俺これどーすりゃ良いの？)

ーありあはん城下町ー

魔王「で？どうすれば良いんだ？」

側近「先ずは酒場で仲間を探せば良いかと…」

魔王「酒場だなっ｣ｸﾙｯ

魔王「何をしている、善は急げだっ｣ﾀﾞｯ

側近「はっ、はい」


俺(魔王は俺っ娘で脳内補完しても良いよー)

ーるいーだの酒場ー

魔王「たのもうー」

側近「お静かに」

るいーだ「なんだい？坊や？」

魔王「俺は勇者だ」

るいーだ「ぷっwははははww」

魔王「むっ、何がおかしい？」

るいーだ「はいはい仲間ね」(こんな子供が遊びに来るなんてウチもレベルが下がったかねぇ)

魔王「誰でも良いー、ぶっちゃけ俺だけで戦闘は間に合っている」

るいーだ「…」








側近「も、申し訳ありません」

るいーだ「いや、良いんだよ」

るいーだ(何しに来たんだこのガキ)

るいーだ「仲間がいらないなら…さあ坊やは帰った帰った、ここにはシャレが通じない奴もいるからね」

？？「そういう事だ」

魔王「お前は誰だ？」

喪武「俺の名前は『モブ』だ」

るいーだ「やめなさいよ、相手は子供だよ？」

喪武「いややめるわけにはいかないな、こいつは俺等を舐めてやがっ…ヘブゥ」

魔王「どーんっ」

側近(見事なボディブローです)

喪武「………」

魔王「なんだこの程度かー」

るいーだ(強すぎだろ…)

魔王「仲間はもういいや、俺には側近だけいれば良いや」

側近「ま、魔王様///」

魔王「よし俺だけで魔王を倒すっ！側近行くぞっ！」

側近(…その魔王に私はされたんですけど)

魔王「何をしている！側近！善は急げだっ」

側近「はい只今っ」





一つ前のレスは少しでもモブを長生きさせたかったんだ…モブキャラにも愛を…乾杯

側近「るいーだ様ご迷惑をおかけしました、コレとっておいて下さい｣ｻｯ…ｺﾞﾄ

側近「ではっ」

るいーだ「いっちまった…」

るいーだ「！？金細工の紋章？これ結構な直打ちもんだろ？裏には…」

"My name is a beelzebub"
(我が名は魔王なり)

るいーだ「…お前が魔王かいっっ」

るいーだ「魔王ってあんなガキでバカだったのかorz」

魔王「よーし取り敢えず勇者はどうすれば良いのだ？」

側近「それは(ry」

魔王「よしっ！本物の勇者に聞こう！」

魔王「そうときまれば善は急げだっ！」

魔王「着いて来い側近」クルッ

側近(ま、魔王様orz)





勇者(どうすれば良いんだ？何で魔王がはじまりの町にいんの？)

勇者(俺が高レベルになるまで玉座でふんぞり返ってるのが魔王じゃないの？)

勇者(あんなアクティブな魔王反則だろ)

勇者(こちとら伝説の武器とか最強呪文とかまだ遠いんですけど)

勇者(布の服と銅の剣でどうやって魔王を倒せとっ？)

勇者(…あぁこれ人生詰んだわー)

勇者(…家に帰ろう)

ー勇者宅ー
ガチャ

母「お帰り勇者！」

勇者「はい」

母「ちゃんと王様に挨拶出来た？」

勇者「はい」(それどころじゃねーよとんだカオスな状況だよ)

母「お友達が来てるわよ」

勇者「はい」(…俺友達いないぼっちなんだけど…)

魔王「やあ」

勇者(！？(((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ)

側近「どうもお邪魔してます」ペコリ

勇者(何故俺の家に？)

魔王「突然だが勇者！俺は勇者になりたいけどどーしたら良いんだ？」

勇者「…」(いや、勇者の仕事は魔王討伐だけどその魔王がお前じゃん)

勇者「…」(何してんの？こいつこんな序盤に俺ん家いるの？)

魔王「おい無視か？」

勇者(怖えええぇ、つかなんなの？俺『はい』か『いいえ』しか喋れないんですけどぉ)

側近「待って下さい魔王様！」

側近「どうやら勇者殿は『はい』か『いいえ』しか喋れないようです」

魔王「なんだ、そういう事かー先に言えよこの」バキ

勇者(こいつ何聞いてたの？だから『はい』か『いいえ』しか喋れねーんだって)

魔王「しかし困った俺はどーすれば良いんだ」

勇者(俺が聞きてええぇぇぇぇorz)

側近「…」

勇者(俺まだ氏にたくないんですけど…＼(^o^)／オワタ

側近「勇者殿も大変ですね」ボソッ

勇者(！？)

勇者(もしかして俺が考えてる事分かるの？)

側近「はい…」

勇者(は、初めてだ…初めて「はい」か「いいえ」以外で人とコミュニケーションが取れるっっ)

側近「そっそれは…」(この勇者哀れすぎるのですが)

勇者(ヤバい感動だ…)

勇者(この人が俺の運命の人だっ)

勇者(側近タソは俺の嫁っ)ﾃﾞｭﾌﾌﾌ

勇者(そっそっそっ側近さんっっ好きですっっ)

側近「えっ？嫌々ー私は魔王様が好きなんですぅー！！！」

魔王「ん？側近？俺が好きなのか？」

側近「いえその…はわわわわ｣ｱｾｱｾ

勇者(…(((( ;ﾟДﾟ))) ｼｮｯｸ

側近「こっこの人(勇者)が私の事好きって言うからｰ｣ｱｾｱｾ

側近「思わずぅー！！｣ｱｾｱｾ

勇者(。・゜・(ノД`)・゜・。)

勇者(…(((( ;ﾟДﾟ))) ショック

側近「こっこの人(勇者)が私の事好きって言うからー」アセアセ

側近「思わずぅー！！」アセアセ

魔王「うおおおおー！！！

側近「まっ、魔王様！？」

魔王「そんな事より良い事思い付いたーー！」

側近「そんな事より…orz」

勇者(ふられた氏にたいorz)

魔王「側近が魔王なんだから勇者と俺の城に住んで俺が討伐しに行けば良くね？」









勇者・側近 ( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ

魔王「勇者は側近好きなんだろ？」

魔王「側近は俺が好き」

魔王「俺が囚われた側近を助けるんだよ！でついでに魔王倒す！」

魔王「あ…ついでに勇者は大魔王になっとけ」

魔王「これでなんかRPGっぽい構図じゃんww」













勇者・側近 ( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ

魔王「よーしそうと決まれば実行だーっ！！」

魔王「何をしている側近っ！善は急げだっ！」

側近「は、はいっ」

勇者(側近タソと一緒に暮す…だとっ)ﾃﾞｭﾌﾌﾌ




俺「こうして魔王は旅に出ました」



そして伝説へ fin

支援ありがとうございました
なんだかカオスなほのぼの魔王を見たいのにssが探せなかった
ならば書こうっっ！
とおもいました
SSは初心者ですがww

面白かった乙