1: 2011/05/02(月) 20:09:08.32 ID:ufkI5syR0
DQNA「ヘヘ、いーじゃねーか」
DQNB「そうだぜ、俺達と楽しい事しよーぜ」
女「い、いや!誰か……助けて!」
DQNA「こんな所で叫んだってだーれも」
「そこまでだ!クズども!」
DQNB「あぁ?んだ、てめぇは!」
男「俺は趣味で不正義のヒールをしている者だ!」
DQNA「あ?てめぇヒーロー気dえ、こいつ今なんつったの?」
DQNB「不正義、つったよな……?」
DQNB「そうだぜ、俺達と楽しい事しよーぜ」
女「い、いや!誰か……助けて!」
DQNA「こんな所で叫んだってだーれも」
「そこまでだ!クズども!」
DQNB「あぁ?んだ、てめぇは!」
男「俺は趣味で不正義のヒールをしている者だ!」
DQNA「あ?てめぇヒーロー気dえ、こいつ今なんつったの?」
DQNB「不正義、つったよな……?」
2: 2011/05/02(月) 20:11:22.47 ID:ufkI5syR0
女「え、えっと……た、助けて下さい!」
男「お嬢さんご安心を」
男「このクズどもを倒した後、俺が美味しく頂きますゆえ!」
女「えー……」
DQNA「てめ、ふざけんおぶぁ!」
DQNB「Aーー!やりやがごふぁ!」
男「他愛も無い……さて」
男「ホテルでしっぽりがいいですか?それとも野外露出、はたまた自宅で連戦……な、いない!」
男「助けてやった恩を……くそ、ビーーーッチ!」
男「お嬢さんご安心を」
男「このクズどもを倒した後、俺が美味しく頂きますゆえ!」
女「えー……」
DQNA「てめ、ふざけんおぶぁ!」
DQNB「Aーー!やりやがごふぁ!」
男「他愛も無い……さて」
男「ホテルでしっぽりがいいですか?それとも野外露出、はたまた自宅で連戦……な、いない!」
男「助けてやった恩を……くそ、ビーーーッチ!」
3: 2011/05/02(月) 20:14:58.28 ID:ufkI5syR0
大量盗難「この店ちょろいな……」
大量盗難「こりゃあ、ここのグループ店はいい穴場かもしれねーや」
男「……」
大量盗難「うおっ!なんだよお前、脅かすんじゃねーよ」
男「その荷物、俺が貰い受けよう!ヒールビーム!」
大量盗難「え、ぶるぁぁぁ!」
男「それでは失敬……何だ、この臭い」
大量盗難「」ベットリ
男「おおぅ……化粧品が粉々。おっと俺は通りすがりのただの人間だ」
男「このままではニッポンの教養に間に合わない、失礼しよう。ドュワ!」
大量盗難「こりゃあ、ここのグループ店はいい穴場かもしれねーや」
男「……」
大量盗難「うおっ!なんだよお前、脅かすんじゃねーよ」
男「その荷物、俺が貰い受けよう!ヒールビーム!」
大量盗難「え、ぶるぁぁぁ!」
男「それでは失敬……何だ、この臭い」
大量盗難「」ベットリ
男「おおぅ……化粧品が粉々。おっと俺は通りすがりのただの人間だ」
男「このままではニッポンの教養に間に合わない、失礼しよう。ドュワ!」
6: 2011/05/02(月) 20:18:13.90 ID:ufkI5syR0
不良A「でよ~」
不良B「ぎゃはははは!」
男(何でこんなにコンビニの前が好きな人種なんだろうか)
男(邪魔だし帰りに蹴りツッコミでもいれて……お?)
「お前達!人様の迷惑を考えなくてはならんぞー!」
C級ヒーロー ボディビルマン
「そして学生が出歩く時間でもない!若いうちからしっかり睡眠を取らないと丈夫な身体は作れんぞーハハハ!」
不良A「ヒ、ヒーロー……」
不良B「やべぇよ、マジやベーよ帰ろーぜ」
男(タイミングがずれてたら厄介だったな)
不良B「ぎゃはははは!」
男(何でこんなにコンビニの前が好きな人種なんだろうか)
男(邪魔だし帰りに蹴りツッコミでもいれて……お?)
「お前達!人様の迷惑を考えなくてはならんぞー!」
C級ヒーロー ボディビルマン
「そして学生が出歩く時間でもない!若いうちからしっかり睡眠を取らないと丈夫な身体は作れんぞーハハハ!」
不良A「ヒ、ヒーロー……」
不良B「やべぇよ、マジやベーよ帰ろーぜ」
男(タイミングがずれてたら厄介だったな)
7: 2011/05/02(月) 20:20:53.51 ID:ufkI5syR0
カツアゲA「とっとと出せやおらぁ!」
カツアゲB「なめてんのかごるぁ!」
カツアゲC「金貸せつってんだろあぁ?」
中学生「ご、ごめんなさい、ごめんなさい!」
男「待て、クズ、俺は、ヒール、ビィィィム!!」
カツアゲA,B,C「」
中学生「……あ、あの、ありがとう、ござい、ます?」
男「っち、最近のクズどもは実りが少ないな」ガサゴソ
カツアゲB「なめてんのかごるぁ!」
カツアゲC「金貸せつってんだろあぁ?」
中学生「ご、ごめんなさい、ごめんなさい!」
男「待て、クズ、俺は、ヒール、ビィィィム!!」
カツアゲA,B,C「」
中学生「……あ、あの、ありがとう、ござい、ます?」
男「っち、最近のクズどもは実りが少ないな」ガサゴソ
8: 2011/05/02(月) 20:23:04.63 ID:ufkI5syR0
引ったくり「あのババア……今日は大当たりだぜ、ヘヘ」
引ったくり「これでしばらく遊べるぜ」
男「随分と良い服を着ているな」
引ったくり「な、何だよお前!」
男「そこまで生活に困っているのではないのだろう。それでも尚、他者の資産を掠め取るか」
引ったくり「……どうやら、やらないとまずいみたいだな」
男「俺は趣味で不正義のヒールをしている者だ。悪いがお前を潰させて頂こうか」
引ったくり「氏nどぅぶっはぁぁぁぁ!!」
男「ふん……クズが」
引ったくり「これでしばらく遊べるぜ」
男「随分と良い服を着ているな」
引ったくり「な、何だよお前!」
男「そこまで生活に困っているのではないのだろう。それでも尚、他者の資産を掠め取るか」
引ったくり「……どうやら、やらないとまずいみたいだな」
男「俺は趣味で不正義のヒールをしている者だ。悪いがお前を潰させて頂こうか」
引ったくり「氏nどぅぶっはぁぁぁぁ!!」
男「ふん……クズが」
10: 2011/05/02(月) 20:25:00.79 ID:ufkI5syR0
男「ヒィィルビィィィム!!」
万引き「ぎやぁぁぁ!」
男「全く……っち、こいつもシケてるな」
「おおっとそこまでだ!」
C級ヒーロー 自転車ライダー
「悪を倒すのは感心だが、その行為は許されんぞ!」
男「だったらどうする?」
自「私が君を裁ぶっひょぉぉぉぉう!」
男「やべ、C級相手に強く殴りすぎた」
万引き「ぎやぁぁぁ!」
男「全く……っち、こいつもシケてるな」
「おおっとそこまでだ!」
C級ヒーロー 自転車ライダー
「悪を倒すのは感心だが、その行為は許されんぞ!」
男「だったらどうする?」
自「私が君を裁ぶっひょぉぉぉぉう!」
男「やべ、C級相手に強く殴りすぎた」
11: 2011/05/02(月) 20:28:01.32 ID:ufkI5syR0
――
少年「ぐす……ぐす……」
男「……坊主、何で泣いているんだ?」
少年「皆が……×××って言って……ぶつんだ」
男「殴り返してやればいいじゃないか」
少年「何人もいて……ぶったら皆でやり返してくるんだ……」
男「だから、ただ泣いて助けてもらうのを待っているのか?」
少年「ぐすん……?」
男「やり返してやれよ。全力で」
少年「ぐす……ぐす……」
男「……坊主、何で泣いているんだ?」
少年「皆が……×××って言って……ぶつんだ」
男「殴り返してやればいいじゃないか」
少年「何人もいて……ぶったら皆でやり返してくるんだ……」
男「だから、ただ泣いて助けてもらうのを待っているのか?」
少年「ぐすん……?」
男「やり返してやれよ。全力で」
12: 2011/05/02(月) 20:31:54.82 ID:ufkI5syR0
DQNA「ちょっとだけだから大丈夫だって」
DQNB「マジ安全だって」
女「い、いえ……あたしは……」
男「俺は趣味で不正義のヒールをやっている者だ。いい加減このパターンは飽きたが、お前達を止めるっ」
DQNA「……もしかしてこいつかな」
DQNB「不正義のなんちゃら、つったしヒーローでもなさそうだし当たりだろ」
男「……え、俺狙い、やだ、ノンケでも構わない人?」
DQNA「大丈夫、取って食いはしないよ」ビキビキ
DQNB「ただ潰すだけだからなっ」ビキビキ
C級怪人 ヤリニゲマン
「お前はやり過ぎたんだよ」
C級怪人 レOプマン
「俺達怪人会に目を付けられてただで済むと思うなよ」
DQNB「マジ安全だって」
女「い、いえ……あたしは……」
男「俺は趣味で不正義のヒールをやっている者だ。いい加減このパターンは飽きたが、お前達を止めるっ」
DQNA「……もしかしてこいつかな」
DQNB「不正義のなんちゃら、つったしヒーローでもなさそうだし当たりだろ」
男「……え、俺狙い、やだ、ノンケでも構わない人?」
DQNA「大丈夫、取って食いはしないよ」ビキビキ
DQNB「ただ潰すだけだからなっ」ビキビキ
C級怪人 ヤリニゲマン
「お前はやり過ぎたんだよ」
C級怪人 レOプマン
「俺達怪人会に目を付けられてただで済むと思うなよ」
13: 2011/05/02(月) 20:37:37.71 ID:ufkI5syR0
男「怪人……生まれつきや何らかの欲、コンプレックスを強く持つ事で」
男「人型から動物まで様々な姿に変わる、だったか」
レOプ「その通り。そして俺達怪人を束ねるのが怪人会だ」
ヤリニゲ「お前にやられた怪人も多いからな。報復されても納得づくだろう」
男「……お前達は怪人として誇りがあるか?」
レOプ「あぁ?」
男「人型から動物まで様々な姿に変わる、だったか」
レOプ「その通り。そして俺達怪人を束ねるのが怪人会だ」
ヤリニゲ「お前にやられた怪人も多いからな。報復されても納得づくだろう」
男「……お前達は怪人として誇りがあるか?」
レOプ「あぁ?」
14: 2011/05/02(月) 20:42:04.46 ID:ufkI5syR0
男「お前達は自身の行動に信念を持っているか?」
ヤリニゲ「俺達怪人にそんなものがあるとでも思うのか?」
男「……お前達には悪としての、怪人としてのポリシーが無い」
男「信念無き悪などただの外道!お前達は怪人はおろか、そこらのチンピラと何も変わりはしない」
男「俺は趣味で不正義のヒールをしている者だ」
男「お前達の悪は……俺の不正義が否定する!!」
ヤリニゲ「俺達怪人にそんなものがあるとでも思うのか?」
男「……お前達には悪としての、怪人としてのポリシーが無い」
男「信念無き悪などただの外道!お前達は怪人はおろか、そこらのチンピラと何も変わりはしない」
男「俺は趣味で不正義のヒールをしている者だ」
男「お前達の悪は……俺の不正義が否定する!!」
15: 2011/05/02(月) 20:46:23.56 ID:ufkI5syR0
――
男「いいか、正義のヒーローなんてのに期待するな」
男「何時だって自分でどうにかしなくちゃいけないんだ」
男「俺も昔は苛められていたけど、そうやってどうにかしてきた」
少年「……おじさんは……どうやったの?」
男「思いっきり殴り飛ばした」
男「まあ、その後袋叩きの大乱闘になったけどな」ハハ
少年「……」
男「いいか、正義のヒーローなんてのに期待するな」
男「何時だって自分でどうにかしなくちゃいけないんだ」
男「俺も昔は苛められていたけど、そうやってどうにかしてきた」
少年「……おじさんは……どうやったの?」
男「思いっきり殴り飛ばした」
男「まあ、その後袋叩きの大乱闘になったけどな」ハハ
少年「……」
17: 2011/05/02(月) 20:50:12.40 ID:ufkI5syR0
C級怪人 ヤクチュウマン
「ヒィィィルゥ!てめぇぇの有り金全て、薬代にしてやぶっはぁ!」
C級怪人 キリサキマン
「ヒィヤッハーーー!お前を倒して俺は幹ぶふぉ!」
C級怪人 オキビキマン
「狙った獲物は掠め取る。その首、この俺がいたあべしっ!」
男「本当に目をつけられてるな……」
男「天気も悪いし、引篭り日和だな」レイヴン、エンゴヲタノム!!
「ヒィィィルゥ!てめぇぇの有り金全て、薬代にしてやぶっはぁ!」
C級怪人 キリサキマン
「ヒィヤッハーーー!お前を倒して俺は幹ぶふぉ!」
C級怪人 オキビキマン
「狙った獲物は掠め取る。その首、この俺がいたあべしっ!」
男「本当に目をつけられてるな……」
男「天気も悪いし、引篭り日和だな」レイヴン、エンゴヲタノム!!
18: 2011/05/02(月) 20:54:48.65 ID:ufkI5syR0
S級ヒーロー イケメン仮面
「このように、ここ一ヶ月ほど怪人会の動きが活発になってきているようです」
S級ヒーロー マッスルマン
「で、怪人会の目的のこの不正義のヒールってのは何者なんだ?」
A級ヒーロー プロテインマン
「よく分からない男だ。チンピラから怪人まで手をかけているようだが、ヒーローもやられたって話だ」
S級ヒーロー ミスターブシドー
「怪人会への攻撃がし易くはなるが、彼への対処はどうする?」
S級ヒーロー カラクリマン
「シンイガ ワカラナイイジョウ ヨウスヲミルベキダロウ」
A級ヒーロー メタルマン
「イイヤ カイジンカイトモニ コウゲキスベキダ」
S級ヒーロー バルキュリア
「何を言っている!確かに悪事もあるが、彼は女性の敵を討っているのだぞ!」
イケメン「私はカラクリマンと同意見だが……」
イケメン「やはり、我々ヒーロー協会としての決定はまだできないな。今は勝手な接触は避けるよう、部下や弟子には伝えておいてくれ」
「このように、ここ一ヶ月ほど怪人会の動きが活発になってきているようです」
S級ヒーロー マッスルマン
「で、怪人会の目的のこの不正義のヒールってのは何者なんだ?」
A級ヒーロー プロテインマン
「よく分からない男だ。チンピラから怪人まで手をかけているようだが、ヒーローもやられたって話だ」
S級ヒーロー ミスターブシドー
「怪人会への攻撃がし易くはなるが、彼への対処はどうする?」
S級ヒーロー カラクリマン
「シンイガ ワカラナイイジョウ ヨウスヲミルベキダロウ」
A級ヒーロー メタルマン
「イイヤ カイジンカイトモニ コウゲキスベキダ」
S級ヒーロー バルキュリア
「何を言っている!確かに悪事もあるが、彼は女性の敵を討っているのだぞ!」
イケメン「私はカラクリマンと同意見だが……」
イケメン「やはり、我々ヒーロー協会としての決定はまだできないな。今は勝手な接触は避けるよう、部下や弟子には伝えておいてくれ」
19: 2011/05/02(月) 20:57:14.53 ID:ufkI5syR0
男(怪人会はしつこいし、最近ヒーローどもも見かけるし、派手な事はしたかーねーなー)
C級怪人 バイクマン
「ヒャッハーーー!氏にたくなけりゃ道を空けろぉぉぉ!!」
男「そんなに轢き頃したいのか?」
バイク「あぁん?俺は忠告してやってるぜぇ!俺ってばやっさしゅべっふ!」
男(最近、名乗るの省き過ぎか?)
C級怪人 バイクマン
「ヒャッハーーー!氏にたくなけりゃ道を空けろぉぉぉ!!」
男「そんなに轢き頃したいのか?」
バイク「あぁん?俺は忠告してやってるぜぇ!俺ってばやっさしゅべっふ!」
男(最近、名乗るの省き過ぎか?)
20: 2011/05/02(月) 20:59:39.64 ID:ufkI5syR0
――
男「俺は不正義のヒールをしている」
少年「ヒール?」
男「悪者だとか悪役だな」
少年「おじさんは悪い人なの?」
男「ヒーローからすればな」
男「だけど俺が成る悪い人はそこら辺の奴らとは違うっ」
男「不正義とは決まりがあってのものだ。ルールが守れない、無い悪者とは訳が違う」
少年「……?」
男「俺は不正義のヒールをしている」
少年「ヒール?」
男「悪者だとか悪役だな」
少年「おじさんは悪い人なの?」
男「ヒーローからすればな」
男「だけど俺が成る悪い人はそこら辺の奴らとは違うっ」
男「不正義とは決まりがあってのものだ。ルールが守れない、無い悪者とは訳が違う」
少年「……?」
21: 2011/05/02(月) 21:05:03.40 ID:ufkI5syR0
ヤリニゲ「ジェットストリーぶふぅ!」
キリサキ「プランβに変更!この一げぼらぁ!」
レOプ「ちくしょーー!三人がかりでも止めらんぼぉ!」
男「お前ら懲りないな」
「そ、そこまでです!」
男「……膝が笑って言う台詞じゃあないよな」
「そ、それでもっ!あたしはヒーローとして貴方を止めます!」
男「小学生ヒーロー、ユリア。S級ヒーローバルキュリアの弟子……」
男「って事ぁ、S級の間で俺が話題になりだしやがったか?」
ユリア「……詳しいのですね」
男「そりゃまあ敵対戦力に成りえるし、お前の組織って過ぎるくらい情報をオープンにしてるからな」
キリサキ「プランβに変更!この一げぼらぁ!」
レOプ「ちくしょーー!三人がかりでも止めらんぼぉ!」
男「お前ら懲りないな」
「そ、そこまでです!」
男「……膝が笑って言う台詞じゃあないよな」
「そ、それでもっ!あたしはヒーローとして貴方を止めます!」
男「小学生ヒーロー、ユリア。S級ヒーローバルキュリアの弟子……」
男「って事ぁ、S級の間で俺が話題になりだしやがったか?」
ユリア「……詳しいのですね」
男「そりゃまあ敵対戦力に成りえるし、お前の組織って過ぎるくらい情報をオープンにしてるからな」
22: 2011/05/02(月) 21:08:13.17 ID:ufkI5syR0
男「で、俺を倒しに来たわけか」
ユリア「違います!あたしは話し合いをしにきました!」
ユリア「貴方は……何故悪事を働くのです!」
ユリア「あたしは知っています。貴方が多くの人を救っている事を」
ユリア「貴方は本当は正義であるべき人です!ヒーローたる人のはずです!」
男「それで?」
ユリア「え……」
男「なんだ?本当にそれだけか?」
ユリア「違います!あたしは話し合いをしにきました!」
ユリア「貴方は……何故悪事を働くのです!」
ユリア「あたしは知っています。貴方が多くの人を救っている事を」
ユリア「貴方は本当は正義であるべき人です!ヒーローたる人のはずです!」
男「それで?」
ユリア「え……」
男「なんだ?本当にそれだけか?」
23: 2011/05/02(月) 21:11:16.04 ID:ufkI5syR0
男「俺は不正義のヒールだ。不正義とする以上、そこには道理がなくてはならない」
男「それを外れればただの外道。良い例で今の怪人会の三下どもだな」
男「俺は俺が持つ不正義を貫いているだけの事。正義を通した覚えなど一度も無いっ」
ユリア「……」
男「まあ、子供のお前に言っても仕方がないか」
ユリア「それは……寂しくないのですか?」
ユリア「正義からも憎まれ、悪からも憎まれ……孤独に生きる事は、辛い事ではないのですか?!」
男「この道は不幸故も、強いられた選択でも無い。俺が選び俺が望んだ」
男「お前みたいな子供は愚か、誰一人にも哀れまれる筋合いなどありはしない」
男「それを外れればただの外道。良い例で今の怪人会の三下どもだな」
男「俺は俺が持つ不正義を貫いているだけの事。正義を通した覚えなど一度も無いっ」
ユリア「……」
男「まあ、子供のお前に言っても仕方がないか」
ユリア「それは……寂しくないのですか?」
ユリア「正義からも憎まれ、悪からも憎まれ……孤独に生きる事は、辛い事ではないのですか?!」
男「この道は不幸故も、強いられた選択でも無い。俺が選び俺が望んだ」
男「お前みたいな子供は愚か、誰一人にも哀れまれる筋合いなどありはしない」
24: 2011/05/02(月) 21:16:53.03 ID:ufkI5syR0
男「さあ、お前の話し合いに意味が無い事が分かっただろう。とっとと帰れ」
男「これ以上ぐだぐだやっていたら、また怪人が寄ってきちまう」
ユリア「あ……待って……」
ユリア「っ……約束して下さい」
男「……?」
B級ヒーロー 魔法少女ユリア
「あたしが貴方に勝ったら……ヒーローになるとっ!」
男「そうかい……なら」
男「お前の正義で……俺の不正義を貫いてみろっ!」
男「これ以上ぐだぐだやっていたら、また怪人が寄ってきちまう」
ユリア「あ……待って……」
ユリア「っ……約束して下さい」
男「……?」
B級ヒーロー 魔法少女ユリア
「あたしが貴方に勝ったら……ヒーローになるとっ!」
男「そうかい……なら」
男「お前の正義で……俺の不正義を貫いてみろっ!」
25: 2011/05/02(月) 21:21:16.20 ID:ufkI5syR0
ユリア「セイントフレア!!」
男「ヒィィィルッパァァァァンチィ!」
ユリア「す、素手で……なら、セイントレイ!」
男「ヒィルキィィィックゥ!」
ユリア「そんな……」
男「さて、そろそろこちらからもいかせてもらおうか」
ユリア(不味い、やられるっ!)
男「ヒールビーム!」シュポ
ユリア「え?」
男「ヒィィィルッパァァァァンチィ!」
ユリア「す、素手で……なら、セイントレイ!」
男「ヒィルキィィィックゥ!」
ユリア「そんな……」
男「さて、そろそろこちらからもいかせてもらおうか」
ユリア(不味い、やられるっ!)
男「ヒールビーム!」シュポ
ユリア「え?」
26: 2011/05/02(月) 21:25:59.72 ID:ufkI5syR0
男「加減が難しいな……」
男「気を取り直して、ヒールビーーム!」ポヒュン
ユリア「せ、セイントシールド!」ガガ
男「お……伊達でB級をしている訳じゃないか。じゃあ普通に、ヒールビィィム!」カッ
ユリア「っセイントウォール!!」ガガガガ ビシン
男「おー……」
ユリア「はあ、はあ……つ、強い」
ユリア「あたしの……最大の障壁魔法にヒビが……」
男「……まあこれで分かっただろう。これ以上は怪我をするから子供は帰れ」
男「正義が勝つんじゃねえ。強者が勝ち、弱者が負けるっ!それだけの事だ」
男「気を取り直して、ヒールビーーム!」ポヒュン
ユリア「せ、セイントシールド!」ガガ
男「お……伊達でB級をしている訳じゃないか。じゃあ普通に、ヒールビィィム!」カッ
ユリア「っセイントウォール!!」ガガガガ ビシン
男「おー……」
ユリア「はあ、はあ……つ、強い」
ユリア「あたしの……最大の障壁魔法にヒビが……」
男「……まあこれで分かっただろう。これ以上は怪我をするから子供は帰れ」
男「正義が勝つんじゃねえ。強者が勝ち、弱者が負けるっ!それだけの事だ」
27: 2011/05/02(月) 21:30:22.01 ID:ufkI5syR0
――
男「……とまあ、俺が掲げる不正義はこんな所だな」
少年「よく分かんない」
男「まあ子供にはちょっと難しいか」
少年「でも……悪者なのに誰かを助けたりするの?」
男「不正義に沿うのであれば助ける。そう自己の為だけにある外道と違うのさ」
少年「変なの……」
男「坊主も大きくなればそのうち分かるさ」
男「……とまあ、俺が掲げる不正義はこんな所だな」
少年「よく分かんない」
男「まあ子供にはちょっと難しいか」
少年「でも……悪者なのに誰かを助けたりするの?」
男「不正義に沿うのであれば助ける。そう自己の為だけにある外道と違うのさ」
少年「変なの……」
男「坊主も大きくなればそのうち分かるさ」
29: 2011/05/02(月) 21:33:33.96 ID:ufkI5syR0
「ユリアがヒールにやられたそうだ」
「これではバルキュリアさんが黙っていないぞ……」
「いや、あの子が自分から向かったらしいからな。今回の件で不正義のヒールに対しては何も無しとの事だ」
「今のところヒーローに対しては、こちらから手を出さない限りは攻撃されていないですしね」
「何ともよく分からん奴だ。まだ住所も何も分かっていないのだろう?」
「風のように現れては消えますので……」
「彼は今、一体どこで何をしているのやら」
男「……」
男「……」タタカッテイルンダ!ナカマガ!EDFノナカマガタタカッテイルンダ!!
「これではバルキュリアさんが黙っていないぞ……」
「いや、あの子が自分から向かったらしいからな。今回の件で不正義のヒールに対しては何も無しとの事だ」
「今のところヒーローに対しては、こちらから手を出さない限りは攻撃されていないですしね」
「何ともよく分からん奴だ。まだ住所も何も分かっていないのだろう?」
「風のように現れては消えますので……」
「彼は今、一体どこで何をしているのやら」
男「……」
男「……」タタカッテイルンダ!ナカマガ!EDFノナカマガタタカッテイルンダ!!
31: 2011/05/02(月) 21:38:00.45 ID:ufkI5syR0
男「じゃ、この子がお探しの猫で間違いないんだな」
男「お、少し多いいようだが?」
男「そう言って貰えると助かる。また用があったら呼んでくれ。次はこっちが色をつけよう」
男「んじゃあ、俺はこの辺で失礼するぜ」
男(これで今月も結構な額になったな……)グーー
男(あー……朝から何も食ってなかったな。たまには外食で済ますか)
男(定食屋がいいが……この辺ないんだよなぁ)
「ひ、ヒール、さん……?」
男「お、少し多いいようだが?」
男「そう言って貰えると助かる。また用があったら呼んでくれ。次はこっちが色をつけよう」
男「んじゃあ、俺はこの辺で失礼するぜ」
男(これで今月も結構な額になったな……)グーー
男(あー……朝から何も食ってなかったな。たまには外食で済ますか)
男(定食屋がいいが……この辺ないんだよなぁ)
「ひ、ヒール、さん……?」
32: 2011/05/02(月) 21:42:31.85 ID:ufkI5syR0
男「イタリアンハンバーグとミネストローネ、あと白米」
ユリア「えーと、えーと……」
男「デザートでも何でも好きな物を頼めばいいだろう」
ユリア「え、ええとアイスティラミスで……」
店員「かしこまりました」ペコ
ユリア「ええと……なんでこんな状況に……」
男「立ち話もなんだし、俺は腹が減っていた、だけだ」
ユリア「うう、勢いで頼んじゃったけども……」
男「ガキに払えなんて言わねーよ」
ユリア「えーと、えーと……」
男「デザートでも何でも好きな物を頼めばいいだろう」
ユリア「え、ええとアイスティラミスで……」
店員「かしこまりました」ペコ
ユリア「ええと……なんでこんな状況に……」
男「立ち話もなんだし、俺は腹が減っていた、だけだ」
ユリア「うう、勢いで頼んじゃったけども……」
男「ガキに払えなんて言わねーよ」
33: 2011/05/02(月) 21:53:52.16 ID:ufkI5syR0
ユリア「……貴方のお金は受け取れません」
男「これは正式な労働の対価だ。それでも嫌だとして、お前どうする気だよ」
ユリア「……うー」
男「ガキなんだから大人に甘えておけ」
ユリア「それは……貴方の不正義なのですか?」
男「だとしたら随分ちっさい不正義だな」
男「これは正式な労働の対価だ。それでも嫌だとして、お前どうする気だよ」
ユリア「……うー」
男「ガキなんだから大人に甘えておけ」
ユリア「それは……貴方の不正義なのですか?」
男「だとしたら随分ちっさい不正義だな」
34: 2011/05/02(月) 21:59:48.04 ID:ufkI5syR0
男「まあ、その延長線上にある事ではあるが、どちらかという性格の問題だろうな」
ユリア「ますます貴方の事が分からなくなってきました……」
男「ただでさえ幼いくせにお前は女だ。時が経てば分かる、というものでもないかもしれない」
男「だから深く考えなくていいだろう。だいたい、分かったところでお前に何が出来る」
ユリア「理解者に……近づく事ができます」
男「安心しろよ。俺はそんな輩を遠ざける」
男「まあなんだ。お前は愚直なまでに正直で正義を持っている」
男「年不相応の程にだ。だから俺はお前の正義を否定しないし認めよう」
男「大人に評価されているんだ。それでいいだろう」
ユリア「ますます貴方の事が分からなくなってきました……」
男「ただでさえ幼いくせにお前は女だ。時が経てば分かる、というものでもないかもしれない」
男「だから深く考えなくていいだろう。だいたい、分かったところでお前に何が出来る」
ユリア「理解者に……近づく事ができます」
男「安心しろよ。俺はそんな輩を遠ざける」
男「まあなんだ。お前は愚直なまでに正直で正義を持っている」
男「年不相応の程にだ。だから俺はお前の正義を否定しないし認めよう」
男「大人に評価されているんだ。それでいいだろう」
35: 2011/05/02(月) 22:02:55.92 ID:ufkI5syR0
ユリア「それでも、やっぱり納得がいきません……」
男「納得ではなく満足だろう」
ユリア「え?」
男「少なくとも俺がお前に話した事は偽りの無い事実」
男「であれば、今のお前が思っている事は、出したい結果が出せない」
男「ただのお前の自己満足の問題だ。ま、そんな事で評価は落とさないさ」
男「子供にしちゃあ上出来なぐらいだからな」
男「納得ではなく満足だろう」
ユリア「え?」
男「少なくとも俺がお前に話した事は偽りの無い事実」
男「であれば、今のお前が思っている事は、出したい結果が出せない」
男「ただのお前の自己満足の問題だ。ま、そんな事で評価は落とさないさ」
男「子供にしちゃあ上出来なぐらいだからな」
36: 2011/05/02(月) 22:06:13.75 ID:ufkI5syR0
ユリア「……」
ユリア「分かりました。貴方をヒーローにするのはもう諦めます」
ユリア「ですから、貴方と親しくなろうと思います。貴方を兄のように、貴方からは妹のように」
男「……随分、自分勝手な結論だな」
ユリア「こ、これがあたしが貫く正義ですっ。貴方が貴方の不正義を貫くのと同じですっ」
男「……」
ユリア「……」
ユリア「……げ、減点、でしたか?」ビクビク
男「いや……今のはいい」ニヤ
男「やはりお前は上出来な子だよ。他人ながら今後の成長が楽しみだぞ」
ユリア「分かりました。貴方をヒーローにするのはもう諦めます」
ユリア「ですから、貴方と親しくなろうと思います。貴方を兄のように、貴方からは妹のように」
男「……随分、自分勝手な結論だな」
ユリア「こ、これがあたしが貫く正義ですっ。貴方が貴方の不正義を貫くのと同じですっ」
男「……」
ユリア「……」
ユリア「……げ、減点、でしたか?」ビクビク
男「いや……今のはいい」ニヤ
男「やはりお前は上出来な子だよ。他人ながら今後の成長が楽しみだぞ」
38: 2011/05/02(月) 22:09:32.43 ID:ufkI5syR0
C級怪人 ゴウトウマン
「ふべらっ!」
男「……本当に長く続くなぁ」
「いい加減雑魚ばかりで飽き飽き、といったところかい?」
男「……これは、また」
男「どうやら怪人会も重い腰上げて本気になった、てところか」
「そしてこれが君の最後の日となるのだよ。私は君のように相手を生かしはしない」
A級怪人 送り人
「さあて、始めようじゃないか!」
「ふべらっ!」
男「……本当に長く続くなぁ」
「いい加減雑魚ばかりで飽き飽き、といったところかい?」
男「……これは、また」
男「どうやら怪人会も重い腰上げて本気になった、てところか」
「そしてこれが君の最後の日となるのだよ。私は君のように相手を生かしはしない」
A級怪人 送り人
「さあて、始めようじゃないか!」
39: 2011/05/02(月) 22:13:48.73 ID:ufkI5syR0
送り「ひぃぃぃぃっはははははっ!!」ブォンブォン
男「っふ、っははは、随分とでっかい槍だな!いや、大刀か?」
男「こんだけ本気な得物を持った相手は初めてだぞっ!」
送り「喜べっ!その恐怖、二度と訪れないのだからなぁぁ!」ブォンブォン
ユリア「あ、あれは……」
「ヒールト Aキュウカイジンダナ」
「ホントウニ ヒールヲツブス ツモリナノカ」
男「っふ、っははは、随分とでっかい槍だな!いや、大刀か?」
男「こんだけ本気な得物を持った相手は初めてだぞっ!」
送り「喜べっ!その恐怖、二度と訪れないのだからなぁぁ!」ブォンブォン
ユリア「あ、あれは……」
「ヒールト Aキュウカイジンダナ」
「ホントウニ ヒールヲツブス ツモリナノカ」
40: 2011/05/02(月) 22:18:08.71 ID:ufkI5syR0
男「いきなりNシリーズじゃないのが来るとはなっ」
送り「それだけ本気だって事だぁぁよぉぉぉ!!」ブォンブォン
男「ならその本気試させて、ヒールビィィム!!」
送り「ひゃっっはぁぁ!」バシン
男「おっ!」
ユリア「あれを……弾いた……」
「アノカイジン ツヨイナ」
送り「それだけ本気だって事だぁぁよぉぉぉ!!」ブォンブォン
男「ならその本気試させて、ヒールビィィム!!」
送り「ひゃっっはぁぁ!」バシン
男「おっ!」
ユリア「あれを……弾いた……」
「アノカイジン ツヨイナ」
41: 2011/05/02(月) 22:21:18.02 ID:ufkI5syR0
ユリア「それにNシリーズってなんですか?」
「カイジンノ ナマエノサイゴニ ”マン”ヤ”ン”ヲ ムリヤリツケタ」
「ソウイッタ ナマエノモノヲ Nシリーズ トイウ」
「カレラハタイテイ ヨクナドヲモトニ カイジンニナル」
「ダガ Nシリーズデナイ カイジンハ モットコンカン」
「シンソウシンリ ココロノオクノ ヤミヲモッテ カイジンニナル」
「キミモ タタカッタコトガ アルダロウガ ソコマデハ シラナカッタヨウダナ」
ユリナ「それだけ、強い怪人……」
(ダガ ソレデモ カレナラ)
「カイジンノ ナマエノサイゴニ ”マン”ヤ”ン”ヲ ムリヤリツケタ」
「ソウイッタ ナマエノモノヲ Nシリーズ トイウ」
「カレラハタイテイ ヨクナドヲモトニ カイジンニナル」
「ダガ Nシリーズデナイ カイジンハ モットコンカン」
「シンソウシンリ ココロノオクノ ヤミヲモッテ カイジンニナル」
「キミモ タタカッタコトガ アルダロウガ ソコマデハ シラナカッタヨウダナ」
ユリナ「それだけ、強い怪人……」
(ダガ ソレデモ カレナラ)
42: 2011/05/02(月) 22:25:14.72 ID:ufkI5syR0
男「ヒィィルゥゥゥゥッパァァァァァンチィィィ」バキン
送り「ぐぬぅっ!」
男「そろそろその武器の耐久も限界そうだな?」
男「ヒィィィルゥゥゥッビィィィィィィムゥゥゥゥゥ!!」
送り「ならば玉さいだぁぁぁぁぁ!!」ビュン
男「ゲッツ!」パシン
男「……最後の最後で投げてきたか」
男「葬る事に執着……あの世に送る事に何かしらを持った怪人か……」
「オミゴト トイウベキカ」
男「……」
S級ヒーロー カラクリマン
「サテ Aキュウカイジンモ シリゾケラレル キミハナニモノダ」
送り「ぐぬぅっ!」
男「そろそろその武器の耐久も限界そうだな?」
男「ヒィィィルゥゥゥッビィィィィィィムゥゥゥゥゥ!!」
送り「ならば玉さいだぁぁぁぁぁ!!」ビュン
男「ゲッツ!」パシン
男「……最後の最後で投げてきたか」
男「葬る事に執着……あの世に送る事に何かしらを持った怪人か……」
「オミゴト トイウベキカ」
男「……」
S級ヒーロー カラクリマン
「サテ Aキュウカイジンモ シリゾケラレル キミハナニモノダ」
43: 2011/05/02(月) 22:28:03.16 ID:ufkI5syR0
男(S級ヒーロー……グダグダとA級と戦っている場合じゃなかったか)
カラクリ「オマエノ フセイギトハ ナンダ」
ユリア「カラクリマンさん……」
男「俺は教養なんぞねーからな。全て言葉じゃ伝えられないぞ」
カラクリ「コトバニデキル ブブンダケデモ キコウジャナイカ」
男「……」
カラクリ「オマエノ フセイギトハ ナンダ」
ユリア「カラクリマンさん……」
男「俺は教養なんぞねーからな。全て言葉じゃ伝えられないぞ」
カラクリ「コトバニデキル ブブンダケデモ キコウジャナイカ」
男「……」
44: 2011/05/02(月) 22:36:02.84 ID:ufkI5syR0
男「悪を成せ……」
カラクリ「……」
ユリア「ヒールさん……」
男「孤独を愉しめ、偽善に生きるな、弱者を救うな」
男「出る杭になるならば打たせるな、強者に媚びるな」
男「虐げるだけの強者を襲え、一方的に虐げられる弱者を救え」
男「外道を認めるな、生きる為の悪事は許せ」
男「戦いに生きろ、臆するな、道理無き正義は否定しろ」
男「否定できない正義が立ちはだかったら……自身の不正義を貫け」
男「……あとは、そうだな」
カラクリ「イヤ ソコマデデ イイ」
カラクリ「……」
ユリア「ヒールさん……」
男「孤独を愉しめ、偽善に生きるな、弱者を救うな」
男「出る杭になるならば打たせるな、強者に媚びるな」
男「虐げるだけの強者を襲え、一方的に虐げられる弱者を救え」
男「外道を認めるな、生きる為の悪事は許せ」
男「戦いに生きろ、臆するな、道理無き正義は否定しろ」
男「否定できない正義が立ちはだかったら……自身の不正義を貫け」
男「……あとは、そうだな」
カラクリ「イヤ ソコマデデ イイ」
45: 2011/05/02(月) 22:39:23.86 ID:ufkI5syR0
カラクリ「キミトイウ ジンブツ スコシダケ ワカッタキガスル」
男「……」
カラクリ「サテ カエルカナ」
ユリア「え?」
男「……なに?」
カラクリ「オヤ? キミハ タタカイタイノカイ?」
男「……いや、必要の無い事までする気は無い」
カラクリ「ソレデハ ワタシハ コレデ」
カラクリ「テキトシテ タイジスルヒガ ナイコトヲ イノルヨ ユリアモ ハヤク カエルノダヨ」
ユリア「あ、はい。さようなら」
男「……」
カラクリ「サテ カエルカナ」
ユリア「え?」
男「……なに?」
カラクリ「オヤ? キミハ タタカイタイノカイ?」
男「……いや、必要の無い事までする気は無い」
カラクリ「ソレデハ ワタシハ コレデ」
カラクリ「テキトシテ タイジスルヒガ ナイコトヲ イノルヨ ユリアモ ハヤク カエルノダヨ」
ユリア「あ、はい。さようなら」
47: 2011/05/02(月) 22:42:15.89 ID:ufkI5syR0
男「なんなんだ、あいつは」
ユリア「あたしもよく分からない方ですけど」
ユリア「悪い人じゃありません」
男「……カラクリマン、ヒーローとしてもだいぶ長い奴だったな」
ユリア「そうだっと思いますが?」
男「……」
男「まあいい、俺も疲れた。帰る」
ユリア「あたしもよく分からない方ですけど」
ユリア「悪い人じゃありません」
男「……カラクリマン、ヒーローとしてもだいぶ長い奴だったな」
ユリア「そうだっと思いますが?」
男「……」
男「まあいい、俺も疲れた。帰る」
48: 2011/05/02(月) 22:45:42.53 ID:ufkI5syR0
男(カラクリマン……)
男(何を考えているのだ……)
男(あいつは恐らく……)
男(だとするなら……俺への接触には……)
男(だが、攻撃をしてこなかったのは……)
男(いや、今考えたところで……)バカモン!ソレイジョウハカツラクスルゾ!
男「あ……」ヒュゥン
男(何を考えているのだ……)
男(あいつは恐らく……)
男(だとするなら……俺への接触には……)
男(だが、攻撃をしてこなかったのは……)
男(いや、今考えたところで……)バカモン!ソレイジョウハカツラクスルゾ!
男「あ……」ヒュゥン
49: 2011/05/02(月) 22:51:58.39 ID:ufkI5syR0
――
男「俺は……お前のやり方を認められん。認める訳にはいかない!!」
S級ヒーロー イケメン仮面
「ならば止めてみるがいい……怪人がぁ!」
男「ぐっお……ごふっ」
男「まだ、だあ!!」
イケメン「その程度でヒーロー協会に立て付くとは……愚かな!」
男「ぐあっ!」
男「俺は……お前のやり方を認められん。認める訳にはいかない!!」
S級ヒーロー イケメン仮面
「ならば止めてみるがいい……怪人がぁ!」
男「ぐっお……ごふっ」
男「まだ、だあ!!」
イケメン「その程度でヒーロー協会に立て付くとは……愚かな!」
男「ぐあっ!」
50: 2011/05/02(月) 22:55:44.52 ID:ufkI5syR0
A級怪人 肉屋
「」
男(A級なのに台詞無しって可哀相な事をしたかな……)
男「おや……?」
「上からはお前に手を出すな、とは言われているが」
「やはり、悪であるお前を見過ごす訳にはいかないなっ!」
男(こりゃあ、いよいよ面倒な事になりそうだな)
A級ヒーロー プロテインマン
「さて、覚悟をしてもらおうか」
C級ヒーロー ボディビルマン
「さあ!君と私で筋肉比べだっ!」
「」
男(A級なのに台詞無しって可哀相な事をしたかな……)
男「おや……?」
「上からはお前に手を出すな、とは言われているが」
「やはり、悪であるお前を見過ごす訳にはいかないなっ!」
男(こりゃあ、いよいよ面倒な事になりそうだな)
A級ヒーロー プロテインマン
「さて、覚悟をしてもらおうか」
C級ヒーロー ボディビルマン
「さあ!君と私で筋肉比べだっ!」
51: 2011/05/02(月) 23:01:26.33 ID:ufkI5syR0
男「ヒィィルゥパァァァァンチィ!」
プロテ「ふんっ!」ガッ
ボディ「もらったらばがにぃぃぃ!!」
男「この程度で出張るとは熱心な奴らだな」
プロテ「おおおっ!プロティンパンつぅぅぅぅぅ!」
男「……」
男「こいつら……送り人よりよえー……」
プロテ「ふんっ!」ガッ
ボディ「もらったらばがにぃぃぃ!!」
男「この程度で出張るとは熱心な奴らだな」
プロテ「おおおっ!プロティンパンつぅぅぅぅぅ!」
男「……」
男「こいつら……送り人よりよえー……」
52: 2011/05/02(月) 23:05:52.82 ID:ufkI5syR0
「……」
「もう結構な数がやられているんだぞ」
「やはり、ヒールは消すべきなのだろうな……」
「彼の真意が分からない以上は」
「その言葉はもう聞き飽きたぞ」
「仕方がありませんね。彼を倒す計画に入るとしましょう」
「これを機に怪人会に対しても攻撃を行いましょう」
S級ヒーロー イケメン仮面
「悪は……この地上より消し去らねばならないのです」
男「ちくしょう……」
男「何なんだよ、こんな……」
男「どうして……こうなるんだっ!」
男「……」ワカラナイコトバカリダヨ!!
男「本当に訳分かんねーよ……」
男「廃墟探索じゃ……ねーのかよ……」
「もう結構な数がやられているんだぞ」
「やはり、ヒールは消すべきなのだろうな……」
「彼の真意が分からない以上は」
「その言葉はもう聞き飽きたぞ」
「仕方がありませんね。彼を倒す計画に入るとしましょう」
「これを機に怪人会に対しても攻撃を行いましょう」
S級ヒーロー イケメン仮面
「悪は……この地上より消し去らねばならないのです」
男「ちくしょう……」
男「何なんだよ、こんな……」
男「どうして……こうなるんだっ!」
男「……」ワカラナイコトバカリダヨ!!
男「本当に訳分かんねーよ……」
男「廃墟探索じゃ……ねーのかよ……」
53: 2011/05/02(月) 23:09:42.83 ID:ufkI5syR0
男(何だ……?)
男(急にヒーローがごった返す様になったな……)
男(……遂に俺も排除リストになったか?)
ユリア「ヒールさん、ヒールさんっ」ヒソヒソ
男「お、最初の刺客はお前からか」
ユリア「何呑気な、ってそんな事をする訳、ああもう、とにかくこっちに!」ヒソヒソ
男(急にヒーローがごった返す様になったな……)
男(……遂に俺も排除リストになったか?)
ユリア「ヒールさん、ヒールさんっ」ヒソヒソ
男「お、最初の刺客はお前からか」
ユリア「何呑気な、ってそんな事をする訳、ああもう、とにかくこっちに!」ヒソヒソ
55: 2011/05/02(月) 23:17:01.02 ID:ufkI5syR0
男「で、何があったんだよ」
ユリア「……ヒーロー協会が、正式にヒールさんを倒す事になりました」
男「で、あれだけの数が動員、と」
ユリア「飽くまでヒールさんをヒーロー協会に連れて行く為です」
男「どういうこっちゃ?」
ユリア「ここでは一般人にも被害出る、という事でして」
男「立派な建前だな。ヒーローの巣窟でS級ヒーローに囲まれる図が目に浮かぶぜ」
ユリア「え……あ……」
ユリア「……ヒーロー協会が、正式にヒールさんを倒す事になりました」
男「で、あれだけの数が動員、と」
ユリア「飽くまでヒールさんをヒーロー協会に連れて行く為です」
男「どういうこっちゃ?」
ユリア「ここでは一般人にも被害出る、という事でして」
男「立派な建前だな。ヒーローの巣窟でS級ヒーローに囲まれる図が目に浮かぶぜ」
ユリア「え……あ……」
56: 2011/05/02(月) 23:23:51.95 ID:ufkI5syR0
男(徹底した悪の排除、とすれば)
男「イケメン仮面あたりが指揮をしているのか」
ユリア「分かるんですか?!」
男「一応は、な」
男「ま、こんな嫌な均衡保つ訳にもいくまい」
男「ユリア、お前が俺の処刑場へ案内しろ」
ユリア「それは……そんな事をしたら、本当にヒーロー協会と衝突して……」
男「もうおせーよ。今更ハンドル切った所で大惨事確定だ」
男「スリルドライブだったらやっちった、で済むがこいつはそうはいかねーのさ」
男「イケメン仮面あたりが指揮をしているのか」
ユリア「分かるんですか?!」
男「一応は、な」
男「ま、こんな嫌な均衡保つ訳にもいくまい」
男「ユリア、お前が俺の処刑場へ案内しろ」
ユリア「それは……そんな事をしたら、本当にヒーロー協会と衝突して……」
男「もうおせーよ。今更ハンドル切った所で大惨事確定だ」
男「スリルドライブだったらやっちった、で済むがこいつはそうはいかねーのさ」
57: 2011/05/02(月) 23:29:22.17 ID:ufkI5syR0
「そこまでだ」
ユリア「あ……」
「師からは手を出すなとは言われているが……」
「お前のような輩、師の手を煩わせる事など無い」
男「流石に……こいつらは面倒だな」
A級ヒーロー リア充仮面
「その慢心、俺達の力で!」
A級ヒーロー 童帝仮面
「打ち砕かせてもらおうか!」
ユリア「あ……」
「師からは手を出すなとは言われているが……」
「お前のような輩、師の手を煩わせる事など無い」
男「流石に……こいつらは面倒だな」
A級ヒーロー リア充仮面
「その慢心、俺達の力で!」
A級ヒーロー 童帝仮面
「打ち砕かせてもらおうか!」
58: 2011/05/02(月) 23:34:57.09 ID:ufkI5syR0
リア「正義、執行!!」
男「ヒィィィルゥゥビィィィムゥゥ!」
童帝「もらっぐおっ!」
男「今のを防いだかっ!さっすが!」
リア「余所見をする余裕などっ!」
童帝「与えはしないぞっ!」
男「ぐ、お……こいつら、やるじゃないかっ」
男「ヒィィィルゥゥビィィィムゥゥ!」
童帝「もらっぐおっ!」
男「今のを防いだかっ!さっすが!」
リア「余所見をする余裕などっ!」
童帝「与えはしないぞっ!」
男「ぐ、お……こいつら、やるじゃないかっ」
59: 2011/05/02(月) 23:38:26.75 ID:ufkI5syR0
ユリア「ヒ、ヒールさん……」
男「子供がいる手前、情操教育を考慮しなきゃならんのが面倒だな」
リア「まだ優勢でいるつもりか」
童帝「愚かな事よ、これで……!」
男「……ヒィィィィルゥゥゥ」
男「ショルダァァァタァァァァァァァックルゥゥ!!」ゴッ
男「子供がいる手前、情操教育を考慮しなきゃならんのが面倒だな」
リア「まだ優勢でいるつもりか」
童帝「愚かな事よ、これで……!」
男「……ヒィィィィルゥゥゥ」
男「ショルダァァァタァァァァァァァックルゥゥ!!」ゴッ
60: 2011/05/02(月) 23:44:28.65 ID:ufkI5syR0
ユリア「なに……今の……見えなかった」
リア「童帝……童帝!大丈夫か?!」
童帝「う……ぐ……」
男「……」
リア「貴様……」
男「選べ……戦闘を続行して共倒れになるか、敗走し相方を病院に連れ込むか」
男「氏にはしないだろうが、骨くらいは折れてるだろうからな」
リア「……っくそ」
リア「俺達の……負けだ」
男「俺は趣味で不正義のヒールをしている者だ」ニヤ
男「不正義とは戦意が無いものとは戦わん。去れ」
リア「童帝……童帝!大丈夫か?!」
童帝「う……ぐ……」
男「……」
リア「貴様……」
男「選べ……戦闘を続行して共倒れになるか、敗走し相方を病院に連れ込むか」
男「氏にはしないだろうが、骨くらいは折れてるだろうからな」
リア「……っくそ」
リア「俺達の……負けだ」
男「俺は趣味で不正義のヒールをしている者だ」ニヤ
男「不正義とは戦意が無いものとは戦わん。去れ」
61: 2011/05/02(月) 23:50:32.96 ID:ufkI5syR0
男「ご招待されてやったぞ」
ユリア「……」
イケメン「ユリア……そうか君は彼の」
男「おーっと何か勘違いしているようだが、俺が道案内を頼んだだけだ」
男「だいたい、今はそんな事を言っている時じゃねーだろ」
男「それともあれか、そんな事を言うほど俺は取るに足らないってか?」
イケメン「……」
イケメン「そうだな……今は目前の事だけを考えるべきだな」
S級ヒーロー イケメン仮面
「分かっていて来たのだ。手厚く歓迎するぞ」
ユリア「……」
イケメン「ユリア……そうか君は彼の」
男「おーっと何か勘違いしているようだが、俺が道案内を頼んだだけだ」
男「だいたい、今はそんな事を言っている時じゃねーだろ」
男「それともあれか、そんな事を言うほど俺は取るに足らないってか?」
イケメン「……」
イケメン「そうだな……今は目前の事だけを考えるべきだな」
S級ヒーロー イケメン仮面
「分かっていて来たのだ。手厚く歓迎するぞ」
62: 2011/05/02(月) 23:54:53.66 ID:ufkI5syR0
イケメン「はあああ!!」
男「ヒィィィィィルゥゥゥゥッパァァァァァァンチィィ!!」シュボッ
イケメン(やはり……強い!)
男(全力のヒールパンチを受け止めるたぁ……)
男「ヒィィィルゥゥキィィィィィィィィックゥゥ!!」
イケメン「ぐ、だがっ!!」
男「ごふっ!」
男(カウンタ……野郎っ)
男「ヒィィィィィルゥゥゥゥッパァァァァァァンチィィ!!」シュボッ
イケメン(やはり……強い!)
男(全力のヒールパンチを受け止めるたぁ……)
男「ヒィィィルゥゥキィィィィィィィィックゥゥ!!」
イケメン「ぐ、だがっ!!」
男「ごふっ!」
男(カウンタ……野郎っ)
63: 2011/05/02(月) 23:59:38.02 ID:ufkI5syR0
カラクリ「ハジマッテ シマッタカ」
ユリア「カラクリマンさん……あたし、どうしたら……」
カラクリ「トメラレンヨ コレハ サダメダ」
ユリア「そんな……」
カラクリ(ソシテ コノタタカイハ オソラク)
ユリア「カラクリマンさん……あたし、どうしたら……」
カラクリ「トメラレンヨ コレハ サダメダ」
ユリア「そんな……」
カラクリ(ソシテ コノタタカイハ オソラク)
65: 2011/05/03(火) 00:03:09.83 ID:zqHRdowX0
――
イケメン「まだ立つか」
男「ぐ……っはあ……お前を倒さなければ……」
男「怪人会は……生まれついての怪人達が……」
イケメン「生まれてしまったものは仕方が無い」
イケメン「だが、俗欲び衝動を抑えられず周囲に危害を与えるなら駆逐する!」
イケメン「ただそれだけの事を、お前は随分被害者ぶって話すのだな」
男「そうだ……どちらが加害者かと言えば……怪人会だ」
男「だが……!お前のやり方は……虐殺は許せるものではないっ!!」
イケメン「ならばここで……まさか、自決っ」
イケメン「まだ立つか」
男「ぐ……っはあ……お前を倒さなければ……」
男「怪人会は……生まれついての怪人達が……」
イケメン「生まれてしまったものは仕方が無い」
イケメン「だが、俗欲び衝動を抑えられず周囲に危害を与えるなら駆逐する!」
イケメン「ただそれだけの事を、お前は随分被害者ぶって話すのだな」
男「そうだ……どちらが加害者かと言えば……怪人会だ」
男「だが……!お前のやり方は……虐殺は許せるものではないっ!!」
イケメン「ならばここで……まさか、自決っ」
66: 2011/05/03(火) 00:08:52.32 ID:zqHRdowX0
男「ぐ……っはぁ……流石に……協会トップは強いな……」
イケメン「君も……やるじゃないか……だが」
イケメン「そろそろ本気を出させてもらおうか」パキパキキ
男「……そう来るかい」
ユリア「あ……そんな……」
カラクリ「Sキュウヒーローニ ナルタメノ ジョウケン」
カラクリ「ヘンシンヒーロー デアルコト」
S級ヒーロー イケメン仮面
「すまないが……全力で君を消させてもらう」ゴゴゴゴ
イケメン「君も……やるじゃないか……だが」
イケメン「そろそろ本気を出させてもらおうか」パキパキキ
男「……そう来るかい」
ユリア「あ……そんな……」
カラクリ「Sキュウヒーローニ ナルタメノ ジョウケン」
カラクリ「ヘンシンヒーロー デアルコト」
S級ヒーロー イケメン仮面
「すまないが……全力で君を消させてもらう」ゴゴゴゴ
68: 2011/05/03(火) 00:15:57.11 ID:zqHRdowX0
イケメン「……」ガガガ
男「お、ぐ、ごふ」
ユリア「こんな……こんな事、間違っています!」
カラクリ「ダトシテモ ワタシタチデハ トメラレナイヨ」
ユリア「あれじゃあヒールさんが氏んでしまいます」
カラクリ「 」
カラクリ「モシナニカヲ シテヤリタイノナラ イリョウハンヲ ヨブトイイ」
ユリア「……」
カラクリ(ソノショチモ ”カレ”ノタメ デハアルガ)
男「お、ぐ、ごふ」
ユリア「こんな……こんな事、間違っています!」
カラクリ「ダトシテモ ワタシタチデハ トメラレナイヨ」
ユリア「あれじゃあヒールさんが氏んでしまいます」
カラクリ「 」
カラクリ「モシナニカヲ シテヤリタイノナラ イリョウハンヲ ヨブトイイ」
ユリア「……」
カラクリ(ソノショチモ ”カレ”ノタメ デハアルガ)
70: 2011/05/03(火) 00:23:46.96 ID:zqHRdowX0
イケメン「まだ立つか」
男「根性、ひん曲がっているんでね……」
イケメン「何故そこまでする。諦めるなりすればいいものを」
男「てめえは怪人を、悪を滅ぼす事が正義だと思っている」
男「それを信念としている」
男「そうすべきクズが多いのも確かだ」
男「だけどな、全てを0と1だけに分けるその考え。俺は好きじゃねーな」
イケメン「だから立つのか」
男「……おうよ」
男「根性、ひん曲がっているんでね……」
イケメン「何故そこまでする。諦めるなりすればいいものを」
男「てめえは怪人を、悪を滅ぼす事が正義だと思っている」
男「それを信念としている」
男「そうすべきクズが多いのも確かだ」
男「だけどな、全てを0と1だけに分けるその考え。俺は好きじゃねーな」
イケメン「だから立つのか」
男「……おうよ」
72: 2011/05/03(火) 00:31:21.53 ID:zqHRdowX0
男「嫌いだがてめえの正義は認めるぜ。だがっ!」
男「俺の不正義はてめえの正義たー馬が合わないんだよ」
男「相反し相容れないのであれば」
男「俺は俺の不正義を貫くまでだっ!!」ビキビキ
イケメン「な、馬鹿な……」
ユリア「ヒールさんが……怪人」
カラクリ「イケメンカメンハ チチオヤノチヲツギ ソノシンネンヲ ツイダガユ ヒーロートナッタ」
カラクリ「カレハ」
カラクリ「フセイギノヒール トイウシンネンヲ モツガユエニ カイジント ナルノダ」
怪人 サイクロプス
「さあて、第二ラウンドと行こうじゃねーかあ!!」
男「俺の不正義はてめえの正義たー馬が合わないんだよ」
男「相反し相容れないのであれば」
男「俺は俺の不正義を貫くまでだっ!!」ビキビキ
イケメン「な、馬鹿な……」
ユリア「ヒールさんが……怪人」
カラクリ「イケメンカメンハ チチオヤノチヲツギ ソノシンネンヲ ツイダガユ ヒーロートナッタ」
カラクリ「カレハ」
カラクリ「フセイギノヒール トイウシンネンヲ モツガユエニ カイジント ナルノダ」
怪人 サイクロプス
「さあて、第二ラウンドと行こうじゃねーかあ!!」
73: 2011/05/03(火) 00:36:01.07 ID:zqHRdowX0
イケメン「ぐ、があ!」
サイクロ「おらおらあぁぁ!その程度かああ!!」
イケメン「っごふ、これほど、なのか……」
サイクロ「っち、やああっぱこの姿になっちまうとぉ興がそれるなぁぁおい」
ユリア「……」ボーゼン
カラクリ「ヤハリ コウナッタカ」
S級ヒーロー バルキュリア
「何だ?これは、どういう事だ……」
サイクロ「おらおらあぁぁ!その程度かああ!!」
イケメン「っごふ、これほど、なのか……」
サイクロ「っち、やああっぱこの姿になっちまうとぉ興がそれるなぁぁおい」
ユリア「……」ボーゼン
カラクリ「ヤハリ コウナッタカ」
S級ヒーロー バルキュリア
「何だ?これは、どういう事だ……」
74: 2011/05/03(火) 00:39:56.11 ID:zqHRdowX0
ユリア「お師匠様」
バル「そうか……イケメン仮面め。勝手な事を」
ユリア「え、どういう……」
バル「十数年前、ヒーロー協会は怪人会に対し、もっと攻撃的だったんだ」
バル「先代イケメン仮面を筆頭に多くのヒーローが前線で戦っていた。このカラクリマンも含めて」
バル「それの終止符を打ったのが、当時怪人会に属していた怪人サイクロプスが」
バル「イケメン仮面を道連れにした自爆だったんだ」
ユリア「……じゃあこれは」
カラクリ「ニダイメニヨル ケットウダ」
バル「そうか……イケメン仮面め。勝手な事を」
ユリア「え、どういう……」
バル「十数年前、ヒーロー協会は怪人会に対し、もっと攻撃的だったんだ」
バル「先代イケメン仮面を筆頭に多くのヒーローが前線で戦っていた。このカラクリマンも含めて」
バル「それの終止符を打ったのが、当時怪人会に属していた怪人サイクロプスが」
バル「イケメン仮面を道連れにした自爆だったんだ」
ユリア「……じゃあこれは」
カラクリ「ニダイメニヨル ケットウダ」
75: 2011/05/03(火) 00:46:32.92 ID:zqHRdowX0
バル「サイクロプスの条件は不正義だったのか……」
カラクリ「ソンナキハ シテイタガ ホントウダトハ」
バル「だとすれば、イケメン仮面は絶対に勝てない」
ユリア「……え?」
バル「あの二人は信念を元に力を得るタイプだ」
バル「先代においては、イケメン仮面は自分の正義に戸惑いがなく」
バル「サイクロプスは、孤独を歩むべき不正義でありながら怪人会に属し、守る立場にあった」
バル「だからこそ先代のサイクロプスは自分の命をかけてイケメン仮面を倒した」
バル「だが今のヒールの不正義は……より完成形に近いものだろう」
カラクリ「ソンナキハ シテイタガ ホントウダトハ」
バル「だとすれば、イケメン仮面は絶対に勝てない」
ユリア「……え?」
バル「あの二人は信念を元に力を得るタイプだ」
バル「先代においては、イケメン仮面は自分の正義に戸惑いがなく」
バル「サイクロプスは、孤独を歩むべき不正義でありながら怪人会に属し、守る立場にあった」
バル「だからこそ先代のサイクロプスは自分の命をかけてイケメン仮面を倒した」
バル「だが今のヒールの不正義は……より完成形に近いものだろう」
77: 2011/05/03(火) 00:51:53.12 ID:zqHRdowX0
イケメン「……そういう、事か」
サイクロ「あぁん?あいつ等の話を聞いてるとぁー余裕があるなぁ」
イケメン「いや……そうだな、いっそ殺せ」
サイクロ「あん?」
イケメン「父の仇の憎しみはある、が……俺は父がしていた事を、全て認められなかった」
サイクロ「それでも志を継いだってのか」
イケメン「違うやり方で同じ位置を目指したかった……だが、俺にはできなかった」パキキ
イケメン「もう、戦う余力は残っていない……この戦いもこちらから挑んだ事、やれ」パキン
バル「……イケメン仮面」
カラクリ「 」
ユリア「ヒールさん……」
サイクロ「あぁん?あいつ等の話を聞いてるとぁー余裕があるなぁ」
イケメン「いや……そうだな、いっそ殺せ」
サイクロ「あん?」
イケメン「父の仇の憎しみはある、が……俺は父がしていた事を、全て認められなかった」
サイクロ「それでも志を継いだってのか」
イケメン「違うやり方で同じ位置を目指したかった……だが、俺にはできなかった」パキキ
イケメン「もう、戦う余力は残っていない……この戦いもこちらから挑んだ事、やれ」パキン
バル「……イケメン仮面」
カラクリ「 」
ユリア「ヒールさん……」
78: 2011/05/03(火) 00:54:58.52 ID:zqHRdowX0
サイクロ「……っけ」ビキビキ
男「くっだらねえ」シュゥゥン
男「てめえの喧嘩を買っただけでヒーロー協会を潰しに来たんじゃねーんだよ」
男「ここでやりゃあ完全にブラックリストじゃねーか」
男「んな面倒なもん、俺は欲しかねーよ」
男「それに戦意がない奴なんぞをやったら、俺の不正義が泣くんだよ」
イケメン「そう、か……」
イケメン「参ったな。どうやっても、ヒーロー協会自体は君に勝てそうに無いな」
男「くっだらねえ」シュゥゥン
男「てめえの喧嘩を買っただけでヒーロー協会を潰しに来たんじゃねーんだよ」
男「ここでやりゃあ完全にブラックリストじゃねーか」
男「んな面倒なもん、俺は欲しかねーよ」
男「それに戦意がない奴なんぞをやったら、俺の不正義が泣くんだよ」
イケメン「そう、か……」
イケメン「参ったな。どうやっても、ヒーロー協会自体は君に勝てそうに無いな」
79: 2011/05/03(火) 00:59:13.42 ID:zqHRdowX0
「イケメン仮面が破れるなんて」
「ヒーロー協会トップがか……」
「これでは示しが」
「そもそも屋内での戦闘なのだろう?本気ではなかったはずだ」
「それはヒールとて同じ事じゃないだろうか?」
「これを怪人会につけ込まれなければいいが……」
「いっその事、ヒールに総攻撃を……」
「ならあんたが行けよ……少なくとも俺は御免だぜ」
「全く、あいつは本当に何者なのだろうな」
男「……」イロンハナイナ? レディー
男「子供サムスに萌える為の話だな……」
「ヒーロー協会トップがか……」
「これでは示しが」
「そもそも屋内での戦闘なのだろう?本気ではなかったはずだ」
「それはヒールとて同じ事じゃないだろうか?」
「これを怪人会につけ込まれなければいいが……」
「いっその事、ヒールに総攻撃を……」
「ならあんたが行けよ……少なくとも俺は御免だぜ」
「全く、あいつは本当に何者なのだろうな」
男「……」イロンハナイナ? レディー
男「子供サムスに萌える為の話だな……」
80: 2011/05/03(火) 01:02:44.51 ID:zqHRdowX0
男「で、お前らは真面目に俺を潰したいのか?」
レOプ「ばい、ぞうでず」ボッコボコ
男「何故?」
ゴウトウ「そりゃあ……俺らにとって邪魔だから」
男「怪人協会の総意がそれなのか?」
レOプ「?」
ゴウトウ「わ、分かりません」
男「面倒くせえなぁ」
男「もういっそ、乗り込んでお話を聞くっきゃあねえな」
レOプ「ばい、ぞうでず」ボッコボコ
男「何故?」
ゴウトウ「そりゃあ……俺らにとって邪魔だから」
男「怪人協会の総意がそれなのか?」
レOプ「?」
ゴウトウ「わ、分かりません」
男「面倒くせえなぁ」
男「もういっそ、乗り込んでお話を聞くっきゃあねえな」
81: 2011/05/03(火) 01:06:34.85 ID:zqHRdowX0
怪人会
「ヒ、ヒールが乗り込んできたぞ!」
「駄目だ!止められない!」
「低級の怪人は退避しろ!上級を厚くして包囲するんだ!」
「まともに時間も稼げないぞ!」
「これがヒールの本気なのか……」
男(今の怪人会のトップって誰だったんだっけかなぁ)
「ヒ、ヒールが乗り込んできたぞ!」
「駄目だ!止められない!」
「低級の怪人は退避しろ!上級を厚くして包囲するんだ!」
「まともに時間も稼げないぞ!」
「これがヒールの本気なのか……」
男(今の怪人会のトップって誰だったんだっけかなぁ)
84: 2011/05/03(火) 01:12:24.98 ID:zqHRdowX0
「ヒールを通せ。これ以上無駄な被害を出させるな」
「で、ですが……」
「通せ」
「……わ、分かりました」
男「お、やっとで歓迎か」
「全く、まさか乗り込んでくるとは思いもしなかったぞ」
男「……さあて、聞かせてもらおうか。手前は何が目的なんだ?」
「で、ですが……」
「通せ」
「……わ、分かりました」
男「お、やっとで歓迎か」
「全く、まさか乗り込んでくるとは思いもしなかったぞ」
男「……さあて、聞かせてもらおうか。手前は何が目的なんだ?」
86: 2011/05/03(火) 01:17:22.08 ID:zqHRdowX0
男「C級どもを自由にしてヒーロー達の目をそっちに向け」
男「ガンガン戦力を溜め込んでいるたぁな」
「気付いていたのか……」
男「だがS級怪人は前回の戦いで多くが氏亡」
男「A級がわんさかいるみたいだが……この程度じゃ協会には勝てないし、何より実戦経験が足りてなさ過ぎる」
男「知ってるんだぜぇ……A級がB級のユリアに負けたってな」
「……」
男「ガンガン戦力を溜め込んでいるたぁな」
「気付いていたのか……」
男「だがS級怪人は前回の戦いで多くが氏亡」
男「A級がわんさかいるみたいだが……この程度じゃ協会には勝てないし、何より実戦経験が足りてなさ過ぎる」
男「知ってるんだぜぇ……A級がB級のユリアに負けたってな」
「……」
87: 2011/05/03(火) 01:21:15.05 ID:zqHRdowX0
男「ま、そんな話はどうでもいいさ」
男「どうせ、怪人会はもう殆ど機能しなくなるんだからな」
「私を……舐めるなよ」
「お前は少し勘違いをしている……」
「今のヒーロー協会のS級など平和ボケした弱者の集い……彼らなど私一人でどうとでもできる」
「私が集めた戦力は……その下の雑兵の相手をさせる為に過ぎんっ」ビキビキビキ
男「……手前は先の戦いで生き残り、唯一怪人会に留まったいかれた野郎だ」
男「大した事無い、なんて思っちゃいねーよ」
男「どうせ、怪人会はもう殆ど機能しなくなるんだからな」
「私を……舐めるなよ」
「お前は少し勘違いをしている……」
「今のヒーロー協会のS級など平和ボケした弱者の集い……彼らなど私一人でどうとでもできる」
「私が集めた戦力は……その下の雑兵の相手をさせる為に過ぎんっ」ビキビキビキ
男「……手前は先の戦いで生き残り、唯一怪人会に留まったいかれた野郎だ」
男「大した事無い、なんて思っちゃいねーよ」
88: 2011/05/03(火) 01:25:25.01 ID:zqHRdowX0
男「今のイケメン仮面と比べるまでもないんだろうなぁ……」
「当然だっ!」ビキキキ
怪人 殺人狂
「ここまでだ!私が手厚く葬ってやろう!!」
男「おーすっげぇプレッシャー」ビキビキ
男「こりゃあ俺も」ビキビキキキ
怪人 サイクロプス
「頭っから飛ばしていかねぇとだなぁぁ!!」
殺人狂「若造がぁぁぁぁ!!」ゴァッ
サイクロ「老兵がぁぁぁぁ!!」カッ
「当然だっ!」ビキキキ
怪人 殺人狂
「ここまでだ!私が手厚く葬ってやろう!!」
男「おーすっげぇプレッシャー」ビキビキ
男「こりゃあ俺も」ビキビキキキ
怪人 サイクロプス
「頭っから飛ばしていかねぇとだなぁぁ!!」
殺人狂「若造がぁぁぁぁ!!」ゴァッ
サイクロ「老兵がぁぁぁぁ!!」カッ
89: 2011/05/03(火) 01:33:54.20 ID:zqHRdowX0
……
91: 2011/05/03(火) 01:39:44.38 ID:zqHRdowX0
DQNA「ヘヘ、いーだろ」
DQNB「大丈夫だって」
女「嫌っ、誰か助けて!」
「怪人が落ち着いたってのに相変わらずクズが減らない町だ事」
DQNA「あァっ!んだてめぇっ!」
DQNB「ぶっとばすぞおらぁ!」
「俺は趣味で不正義をしている男だ」
男「てめぇらの悪は……俺の不正義が否定する!」
男「趣味で不正義のヒールをしている者だ!」 完
DQNB「大丈夫だって」
女「嫌っ、誰か助けて!」
「怪人が落ち着いたってのに相変わらずクズが減らない町だ事」
DQNA「あァっ!んだてめぇっ!」
DQNB「ぶっとばすぞおらぁ!」
「俺は趣味で不正義をしている男だ」
男「てめぇらの悪は……俺の不正義が否定する!」
男「趣味で不正義のヒールをしている者だ!」 完
92: 2011/05/03(火) 01:40:19.95 ID:ExRwPY1d0
乙
93: 2011/05/03(火) 01:42:13.51 ID:WpmeIKwL0
おつ
94: 2011/05/03(火) 01:46:58.39 ID:YQ5iGvG6i
バルキュリアはアグリアスさんってことでいいの?
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります