テ口リスト「……」

先生「しずかにーテ口リストさんも困ってるだろ」

生徒「「はぁーい」」

先生「あ、じゃあどうぞ」

テ口リスト「お、おう」

テ口リスト「いいか！！お前らは人質だ！！」

生徒「しつもーん」

テ口リスト「あぁ！？」

生徒「なんでこの学校を選んだんですか？」

テ口リスト「……ここは金持ちの子どもが多く通っていると聞いたからな」

生徒「確かに。政治家の親を持ってる人もいるよねー」

生徒「それわたしー」

生徒「じゃ、殺されるんじゃない？」

生徒「まじ！？きゃー！！どうしよー！！」

テ口リスト「……」

先生「困りましたね」

テ口リスト「何が？」

先生「みんな日ごろから妄想していたのか、怖がってません」

テ口リスト「……」

生徒「ちょっと、男子ー。ここは俺が！とかいって前にでなさいよー」

生徒「うっせーブス」

生徒「誰がてめえを庇うかよ」

生徒「いったなー！！」

テ口リスト「だまれ！！こらぁ！！！」

生徒「きゃー！！」

テ口リスト「てめえ、こい」

少女「え？」

テ口リスト「俺たちの要求にてめえらの親、警察が応えない場合、頃す」

少女「……」

テ口リスト（流石にびびったか……？）

少女「……」

テ口リスト「こっちにこい」

少女「あの」

テ口リスト「なんだ？」

少女「糸くずがついてますよ」

テ口リスト「え？」

少女「はい、とれました」

テ口リスト「……お前、怖くないか？」

少女「いえ」

テ口リスト「銃を突きつけられてるのにか？」

少女「不思議と……この銃口は優しい目をしています」

テ口リスト「……」

少女「あはっ」

テ口リスト（なんだ……この学校は……）

テ口リスト「……」

少女「仲間は何人ぐらいいるんですか？」

テ口リスト「15人だ」

少女「意外と少ないんですね」

テ口リスト「まぁな」

少女「ふぅん」

テ口リスト「はやくこい」

少女「はい」ﾋｮｺﾋｮｺ

テ口リスト「……」

「よぉ。つれてきたか。見せしめ要員」

「よし、このカメラの前に立て」

少女「はぁーい」

「これを読め」

少女「あ、脅迫文ですね。わかりました」

テ口リスト「……」

少女「我々は正義の使者だ。警察、保護者各員に告ぐ。我々の要望は―――」

「……なんでハキハキしてんだ？」

「怖がってないな」

テ口リスト「……」

「なんだ、あいつは？」

テ口リスト「知らん」

少女「―――以上。要望が通らない場合はなんと！！二時間ごとに生徒が脳を撒き散らして氏に絶えるでしょう！！」

「そんなこと書いてない！！」

少女「でも、これぐらいインパクトがないと」

「いや……」

テ口リスト「まぁ、これでいい。早速このビデオを送ろう」

「そうだな。一時間もすれば大騒ぎになるはずだ」

少女「その間、私は監禁ですか？」

テ口リスト「ああ」

少女「じゃ、オセロでもしませんか？」

テ口リスト「しない」

少女「なぁーんだ」

「じゃあさっそくダビングしてっと……」

少女「手伝います」

「お、わりいな」

少女「これですね？」

「そうそう」

テ口リスト「見回りしてくる」

「おう」

少女「どうやって送るんですか？」

「外に仲間がいる。そいつらがバイクで届ける寸法だ」

少女「あったまいー！！」

「そうか？」

テ口リスト「……」

廊下

テ口リスト「……」ｽﾀｽﾀ

テ口リスト「……ん？」

生徒「……」ﾋﾗﾋﾗ

テ口リスト（手を振ってやがる……）

生徒「……」ｺﾞｿｺﾞｿ

テ口リスト「……？」

生徒「……」ﾀﾝ

カンペ『拳銃はロシア製ですか？』

テ口リスト「……」ｺｸ

生徒「……」ｶｷｶｷ

カンペ『マジカッケー！！』

テ口リスト「……」

テ口リスト（おかしい……これがゆとり教育で培われた個性なのか……？）

テ口リスト「ふぅ……」

少女「おかえりなさい」

「どうだった？」

テ口リスト「異常はない」

「そうか」

少女「お茶です」

テ口リスト「……」

少女「睡眠薬とか盛ってませんから」

テ口リスト「そうか」

「しばらくは静観するか」

「だな」

少女「じゃあ、大富豪でもしませんか？」

テ口リスト「黙れ」

少女「……」

テ口リスト「頃すぞ？」

少女「ひどぃ……」ｳﾙｳﾙ

テ口リスト「あのなぁ……」

少女「うえぇぇん……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

テ口リスト「泣くポイントがずれてんだよ……」

少女「うぇぇぇん……ウノでもいいですからぁぁ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

テ口リスト「……」

「おい。別のところにいれておけ」

テ口リスト「そうだな」

少女「あれ？」

テ口リスト「こっちにこい」

少女「はい」

テ口リスト「くそ……」

少女「掃除用具ロッカーとかはやめてくださいね？」

校長室

テ口リスト「入るぞ」

校長「おや？」

少女「パパー！！」

校長「どうした？」

テ口リスト「なに……？」

少女「パパ、紹介するね。今、この学校を占拠してるテ口リストさん」

校長「そうですか。それはご苦労様です」

テ口リスト「この娘は最初の見せしめだ」

校長「ほう」

少女「私、殺されるっぽいよ？」

校長「それは困るな」

テ口リスト「ふん……俺たちの要望が通れば殺さないでいてやる」

校長「そうですか。お手数お掛けします」

少女「いい人だよね」

テ口リスト「……」

校長「なんだと？！ビデオに！？」

少女「多分、全国に私の顔が公開されちゃうよ」

校長「お前はかわいいからなぁ。アイドルになっちゃうかもしれんな」

少女「もうやだぁ！」

テ口リスト「おい」

校長「あ、すいません。今、お茶を出します」

テ口リスト「……」

少女「私が淹れる」

校長「そうか、頼んだよ」

少女「うん！！」

テ口リスト「なぁ？」

校長「なんでしょうか？」

テ口リスト「こう言ってはなんだが……この学校の生徒は全員、頭おかしいのか？」

校長「いえ、滅相もない。人質の価値は十分にあります」

テ口リスト「……」

校長「何かご不満でも？」

テ口リスト「銃を突きつけても恐怖しないのはおかしいだろ」

校長「ああ、すいません」

テ口リスト「……」

校長「今度からカリキュラムに組んでおきましょう。銃を見せられたら怖がるように訓練します」

テ口リスト「いや……」

少女「はい。お茶です」

校長「ありがとう」

テ口リスト「……お前も変だな」

校長「教育者として、テ口リストがいつきてもいいように我々は心構えができていますから」

テ口リスト「そんな馬鹿な……」

校長「このご時勢……なにがあっても不思議はありませんからな」

テ口リスト「……」

少女「あ、警察がきてるー！！」

校長「おぉ……ＳＡＴもいるかな？」

少女「いるんじゃないかな？」

テ口リスト「意外に早いな」

少女「これからどうしますか？」

校長「髪を整えておこうか」

少女「そっかー、アイドルになれちゃうかもしれないもんね」

校長「ああ」

少女「パパ、がんばるね！！」

校長「がんばれ」

テ口リスト「……」

校長「では、娘をお願いします」

少女「私、いつかミリオンヒットを出して見せます！！」

テ口リスト「俺はプロデューサーじゃない」

少女「あ、そっか」

校長「あはは、気が早いやつだ」

テ口リスト「応答しろ」

『こっちでも確認した』

テ口リスト「じゃあ、交渉を始めるんだな？｣

『既に始まっている。電話がかかってきたからな』

テ口リスト「じゃあ、今から二時間後にこいつを殺せばいいんだな？」

『動きがない場合な』

テ口リスト「了解」

少女「あー！パパ、あれがＳＡＴじゃない？」

校長「ほんとだ。初めてみたよ」

少女「踊る大捜査線でみたことあるある！！」

校長「パパも」

少女「かっこいいねー」

校長「そうだな」

テ口リスト「おまえら……いい加減にしろ。緊張感がないのか？」

少女「生憎と」

テ口リスト「……」

少女「あ、怒りました？」

テ口リスト「呆れただけだ」

少女「よかった」

テ口リスト「……」

校長「さて、二時間後はどうなっていることやら……」

少女「ドキドキだね」

校長「そうだな」

テ口リスト「お前、娘が氏ぬかもしれないというのに余裕だな」

校長「なんでしょう……不思議と娘が氏ぬとは思えないのです」

テ口リスト「なに？」

校長「貴方の目はとても優しい……だから娘を到底殺せるとは思えないのです」

テ口リスト「……」

少女「私もそう思う！！」

テ口リスト「ふふ……なめるのも大概にしろ……俺たちは本気だ」

校長「本気？」

テ口リスト「……」ﾊﾞｧｧﾝ

少女「ひゃ！！」

校長「おぉ……！？」

テ口リスト「躊躇なく引き金をひける」

校長「……」

少女「……」

テ口リスト（ふっ……ようやく、事態の深刻さを理解したようだな）

校長「今のは……」

テ口リスト「……」

校長「ロシア製の拳銃ですね？」

テ口リスト「それがなんだ？」

校長「私もマニアでして……ほら」ﾁｬｶ

テ口リスト「！？」

校長「拳銃集めるの、趣味なんです」

テ口リスト「な……きさま……！！」

校長「……」

少女「パパってばすごいんだよ。ここの引き出しに……何丁もあるの」ﾁｬｶ

テ口リスト「！？」

校長「ふふ……どうです？」

少女「すごいでしょ？」

テ口リスト「銃を置け……」

校長「ほら……よく見てください」

少女「結構重たいね」

テ口リスト「銃をおけぇ！！」

校長「……ばん！！」

テ口リスト「……っ！？！？？」

校長「なんちゃって。これモデルガンです」

少女「びっくりしました？」

テ口リスト「……」

少女「だーいせいこー！！」

校長「わっはっはっは」

テ口リスト「……」ﾊﾞｧｧﾝ

少女「きゃぁ！？」

校長「な……？」

テ口リスト「人質は氏なないとでも思っているのか？」

少女「いや、そんなことは」

テ口リスト「こい」

校長「なんですか？」

テ口リスト「お前から頃す」

少女「そんな！！私が先です！！」

校長「そうです！！こんな中年の氏亡シーンなどお茶の間は期待していません！！頃すなら娘を！！」

テ口リスト「うるせえ！！！こい！！！」

少女「パパー！！」

校長「やめてくれぇ！！！」

「どこにいく？」

テ口リスト「こいつを見せしめに頃す」

校長「どうも」

「おいおい……なにがあった？」

テ口リスト「色々だ」

「やめろ。交渉している最中にそんなことしてみろ、向こうは強硬手段に出るぞ」

テ口リスト「怖気づいて譲渡してくれるかもしれないだろ？」

「あのな……どこで頃すんだ？」

テ口リスト「ビデオを回せ。頃すところを撮って送りつけやる」

「おいおい、もっとクールになれよ」

テ口リスト「うるせえ！！」

校長「そうだ！」

テ口リスト「あぁ？！」

校長「私がみなさんに殺されるよりも、レOXされるところをビデオで撮りましょう。インパクトあると思います」

テ口リスト「あ、ああ……？」

ちょっとなにいってるか

お茶の間フリーズってレベルじゃない

校長「ほらほらー、お前らが要望に応えないからこいつはまたいっちまうぜー！！とか、いいながら」

「あのなぁ……」

校長「だめですか？」

テ口リスト「そんな趣味のやつはいねえ！！」

校長「では、体育教師の通称ゴリ先生を呼んでください。あの人なら嬉々としてやってくれましょう」

テ口リスト「きもいんだよ！！」

校長「えぇ……」

「つまりあれか……お前はそういう趣味があると全国にカミングアウトしたいのか？」

校長「いえいえ。あくまでも強要されているように見せませんと」

テ口リスト「娘が知ったら悲しむぞ！！いいのか！！」

校長「それも拷問のうちです！！」

テ口リスト「……」

校長「さぁ！！場所は体育館倉庫で！！」

テ口リスト「……元の場所に戻してくる」

「そうしてくれ」

校長室

テ口リスト「ふぅ……」

少女「あ、おかえり」

校長「ただいま」

少女「よく無事だったね」

校長「氏んでもおかしくなかった」

テ口リスト「頭いたいな……くそ……」

『応答しろ』

テ口リスト「どうした？」

『動きがあった。人質の解放を条件に、俺たちの要求を呑むそうだ』

テ口リスト「ふん……テンプレ通りだな。どうする？」

『さっきの校長だけを解放しよう。正直、頭痛のタネだ』

テ口リスト「同意だ」

『では、頼んだ』

テ口リスト「ああ」

テ口リスト「お前だけを解放する」

校長「なんですって？！」

少女「やったね！！」

テ口リスト「立て」

校長「私だけを解放ですと！？何をおっしゃいますか！！」

テ口リスト「なんで困惑してんだよ。普通は歓喜するとこだろ！！」

校長「そうですか」

テ口リスト「そうだ」

校長「わかりました。よろこびます……」

テ口リスト「全然、嬉しそうじゃねえな」

少女「またね、パパ」

校長「今日の晩御飯はなにがいい？」

少女「ハンバーグ！！」

校長「わかった」

テ口リスト「さっさとこい！！」

校庭

テ口リスト「こいつを解放する！！残りはきちんと要求が通ったあとで随時解放してやる！！」

警察「無駄な抵抗はやめろー。お母さんがかなしむぞー」

テ口リスト「あぁ！？」

警察「たけしー！！」

テ口リスト「俺はたけしじゃねえ！！」

警察「違うって」

警察「やっぱりたかしだったんじゃ……」

警察「賭けは失敗だな」

警察「じゃあ、二回目いっとく？」

警察「たかしー！！」

テ口リスト「いい加減にしろ！！こいつを頃すぞ！！」

校長「マンマミーヤ！！」

警察「それはまずいな！！」

警察「わかった！！もうしない！！人質を解放してくれー！！」

テ口リスト「おら、いけ！！」ﾄﾞﾝ

校長「おぉぉ……」

警察「さ、こちらへ！！」

校長「はい……」

警察「お怪我は？」

校長「大丈夫です」

テ口リスト「ふん……！！」

警察「まて！！」

テ口リスト「なんだ？」

警察「子どもたちは無事なんだろうな？」

テ口リスト「知らないね」

警察「いいか。子どもに手を出してみろ……どうなるかわかっているな？」

テ口リスト「どうなるんだ？」

警察「児童ポOノ法で―――」

テ口リスト「氏ね」

「ご苦労さん」

テ口リスト「ふぅ……早く要求を呑んでくれないかな……疲れてきた」

「もう少しだ。我慢しろ」

テ口リスト「……もう昼か」

少女「あのぉ」

「どうした？勝手にうごくんじゃねえ」

少女「すいません。でも、そろそろお昼ごはんの時間なんですけど」

テ口リスト「それがどうした？」

少女「ごはん……」ｸﾞｩ～

テ口リスト「そんな状況に見えるのか？」

少女「でも、お弁当を放っておくと臭いとかすごいことに……」

テ口リスト「……」

少女「そうなるとテ口リストさんたちもテロってる場合ではなくなると思うんですよぉ」

テ口リスト「そのときは捨てるまでだ」

少女「駄目です！！せっかくお母さんが作ってくれたのにぃ！！捨てるなんて何言ってるんですかぁ！！」

テ口リスト「駄目だ」

少女「ひどい！！テ口リストさん鬼畜ぅ！！」

テ口リスト「最高の褒め言葉だ」

少女「うわ……マゾ？」

テ口リスト「こいつ……！！」

「落ちつけ」

テ口リスト「だが……！！」

少女「落ち着け」

テ口リスト「……」

「わかった。だが、いいのか？」

少女「え？」

「飯を食う。飲み物を飲む。そうなると生理現象が起こる」

少女「そうですね」

「我々はお前たちを教室から一歩も出さないぞ？そうなると……？」

少女「おもらし……大会……開幕！！」

「そういうことだ」

少女「でも……！！」

「我慢するか、欲を満たし教室を汚物で満たすか……どちらがいいかな？」

少女「……！！」

テ口リスト「何を言ってんだ？」

少女「窓！！」

「なに？！」

少女「窓から用をたせば……」

「お前……天才か？」

テ口リスト「お前、しっかりしろ」

少女「どうやら、私の勝ちですね」

「それをやられるとこちらが困るな」

少女「え？」

「お前たちにそういうことを強要しているように映る。そうなると我々はもれなく口リコンテ口リストとなる」

テ口リスト「なぁ！！どうしたんだ！！しっかりしろ！！！」

「よかろう……トイレぐらいは許可する」

少女「ありがとうございます」

「いいネゴシエーターになれそうだな」

少女「私の夢は公務員です」

「そうか」

テ口リスト「……見回りしてくる」

「わかった。おい、校内放送でお昼ご飯の時間になったことを伝えろ」

「わかりました」

テ口リスト「……」

少女「テ口リストさん！」

テ口リスト「なんだ？」

少女「一緒にお弁当どうですか？」

テ口リスト「断る」

少女「お腹がすいてはテロもできませんよ？ほらほら」

テ口リスト「ひっぱるな！！」

ピンポンパンポーン

スピーカー『今からランチタイムに突入だ。トイレに行く場合は最寄のテ口リストに一声掛けろ。以上』

テ口リスト「……」

少女「これ、私のお手製なんですよ」

テ口リスト「そうなのか」

少女「私の家、お母さんがいなくて」

テ口リスト「そういえばさっき、父親が夕食のことを訊ねていたな」

少女「はい。朝は私。夜はパパなんです」

テ口リスト「そうか」

少女「はい、あーん」

テ口リスト「やめろ」

少女「え？卵焼き嫌いですか？」

テ口リスト「そういうことじゃない」

生徒「あ、仲いいな！！ヒューヒュー！！」

少女「や、やめてよ！！そんなんじゃないんだから！！」

テ口リスト「……」

生徒「テ口リストさん、私のお弁当……もらってください！！」

生徒「あー！！ぬけがけー！！」

生徒「私のお弁当もおいしいですよ！！！」

テ口リスト「……」

少女「み、みんな！！テ口リストさんが困ってるから！！」

生徒「なによ！！独り占めにするき？」

生徒「テ口リストさんはあなたのテ口リストじゃない！！みんなのテ口リストなのよ！！」

少女「そ、そうだけど……」

生徒「そうだ！学校を案内します！！」

生徒「あ、それいい！！」

テ口リスト「お前ら……うっとうしいから座ってろ」

生徒「あはぁん……声がしぶい……」

生徒「まさにテ口リスト……」

テ口リスト（頃したい……）

最寄のテ口リスト・・・こいつら全員駅だったのか

『応答しろ』

テ口リスト「なんだ？」

『第二の要求に関しては妥協案を出してきやがった』

テ口リスト「はっ。想像通りだな」

『そこでだ。今度はあのガキを連れて行け』

テ口リスト「銃をつきつけてか」

『ああ、それで脅せ。もし向こうが渋るようなら、腕か足を撃て』

テ口リスト「ふっ……了解」

少女「誰からでした？」

テ口リスト「無線だから仲間だけだ」

少女「へえ」

テ口リスト「さてと……こい」

少女「え……や、やだ……そんな……や、やさしくしてください……」

テ口リスト「……」

生徒「いいなー。絶対にキスはするね、あの感じ」

校庭

警察「へえ、奥さんとはそんな馴れ初めが」

校長「ええ」

警察「うらやましい」

校長「いえいえ」

警察「それで、奥さんの処Oはいつ？」

校長「あれは……あいつが中学―――」

テ口リスト「おらぁ！！！おまえらぁ！！」

警察「なんだ！？」

警察「なんだ！？なんだ！？」

テ口リスト「要求がのめないそうだな！！」

少女「きゃー！！きゃー！！」

警察「貴様！！その子をどうする気だ！！」

テ口リスト「お前らの態度次第だ！！」

警察「児童ポOノ法に抵触するぞ！！そんな前科、恥ずかしくて履歴書にかけんぞ！！」

となりのトトロ
もよりのテ口リスト←new

テ口リスト「……状況がわかってないようだな？」ﾁｬｶ

少女「きゃー！！きゃー！！」

警察「なにを……！！」

テ口リスト「妥協案なんて出してんじゃねえ。100％要求を呑め」

警察「しかし……！！」

テ口リスト「そうか……」

警察「！？」

テ口リスト「このガキは五体満足で居られなくなるぞ？」

少女「きゃー！！」

警察「やめろ！！」

テ口リスト「要求をのめ」

警察「……っ」

テ口リスト「それが答えか……なら！！」

少女「？！」

校長「バァァァン！！！」

テ口リスト「？！」

少女「きゃー！！」

警察「なに！？」

校長「……」

警察「もう！！びっくりするじゃないですか！！」

校長「銃声のモノマネは十八番なんです」

警察「すごいですね」

校長「空港で鳥を空砲で追い払う仕事あるじゃないですか。老後はそれで食べていこうかと」

警察「あはは、いいですね」

校長「でしょう？」

テ口リスト「きさまらぁぁ！！！」

警察「うるさいなぁ」

テ口リスト「要求はのむのか！！」

警察「どうする？」

警察「めんどくさいし、のんじゃう？」

テ口リスト「……」

少女「きゃー！！」

テ口リスト「うるさい」

少女「あ、すいません」

警察「わかった！！呑む！！ただし、人質を解放しろ！！」

テ口リスト「お前らがちゃんと我らの要望に応えたらな！！」

警察「オーライ！！では、30分で応えよう！！」

テ口リスト「わかった」

警察「よし、各員に知らせろ」

警察「わかりました」

テ口リスト「ふ……これで、あとは最後の要求……逃げ足を用意させれば勝ちだな」

少女「もう終わりですか？」

テ口リスト「ああ」

警察「おい！！」

テ口リスト「あぁ？」

警察「その子ぐらいは解放していけ」

テ口リスト「……どうする？」

『いいんじゃないか？』

テ口リスト「……よし」ﾄﾞﾝ

少女「あぅ！？」

警察「大丈夫か？」

少女「はい……」

警察「胸とかお尻とか触られてない？」

少女「え、ええ」

警察「そうか……」

テ口リスト「じゃあ、期待しているぞ？」

警察「……」

少女「テ口リストさん！！楽しかったです！！ありがとう！！」

テ口リスト「ふん……」ｽﾀｽﾀ

警察「やはり……口リコンか……！？」

「意外と簡単でしたね」

「こんなもんさ。今の警察は腑抜けだ」

「確かに」

テ口リスト「あとは車を用意させるか」

「そうだな。その前に……これを仕掛けて来い」

「へへ……爆弾……ですね？」

「俺たちが逃走して奴らが追ってきたら……ドカーン！ですね？」

「その通りだ」

テ口リスト「よし。じゃあ、仕掛けてくる」

「どこに仕掛けるか……」

「教室がいいだろうな」

「確かに……くく、こりゃいっぱい氏ぬな」

「―――もしもし？最後の要求をするよくきけ」

テ口リスト「……」

テ口リスト（ようやくらしくなってきたな）

教室

テ口リスト「……」ｺﾞｿｺﾞｿ

生徒「なにしてるんですかぁ？」

テ口リスト「爆弾を仕掛けている」

生徒「すげー！！」

テ口リスト「……お前らもここまでだ」

生徒「あー！！初めから生かす気なんてなかったんですね！！」

テ口リスト「その通りだ」

生徒「渋い！！」

生徒「立つ鳥後を濁さず……か」

生徒「いいっすね！！」

テ口リスト「……ふん」

生徒「よーし！！みんなぁー！！爆弾解体しようぜ！！」

生徒「どうせ最後は赤の線と青の線が残るんだよな！！」

テ口リスト「おまえら……！！」

生徒「しんいちー！！」

生徒「らぁぁん！！」

生徒「知ってる！時計仕掛けの摩天楼！！」

生徒「いいよな」

生徒「おう」

テ口リスト「こいつら……マジか……！？」

『おい！！』

テ口リスト「どうした！？」

『爆弾を仕掛けたらガキどもが嬉しそうになんか解体を始めようとしている！！』

テ口リスト「なんだと！？」

『こっちもだ！！』

『こっちも―――こら！！それに触れるな！！あぶない！！うわぁぁ―――』

テ口リスト「どうした！！！おい！！！」

生徒「これランカンじゃね？」

テ口リスト「触るな！！」

生徒「この桃色の線は絶対に大丈夫なやつだ」

生徒「切れ切れ」

テ口リスト「やめろ！！」

生徒「えー？」

テ口リスト「くっ……応答しろ！！」

『聞いている』

テ口リスト「爆弾の設置は危険だ」

『みたいだな』

テ口リスト「この作戦は中止にしたほうがいい」

『ああ、撤収しろ』

テ口リスト「了解」

生徒「爆弾は？」

テ口リスト「没収だ」

生徒「そんなぁ」

生徒「殺生な！！」

テ口リスト「はぁ……はぁ……」

「ここのガキはクレイジーだ」

「そうだな」

テ口リスト「どうする？逃げるときの保険は？」

「よし……人質をとるぞ」

テ口リスト「それしかないか」

「爆弾を解体しようとするなんて想定外にもほどがあるからな」

「で、誰にする？」

「そうだな……」

少女「立候補！！」

テ口リスト「！？」

校長「私も！！」

「お前ら……！！？」

少女「私が全校生徒の囮になります！！」

「おい、無能な警察ども良くきけ。解放した人質がまた人質になったぞ。どうしてくれる？」

時計仕掛けの摩天楼ｗｗ

警察『なに！？そっちにいるのかぁ！！卑怯なやつだ！！』

「違う。勝手に帰ってきた。ガキはいいがおっさんは本当にいらん」

警察『ならば解放しろ』

「わかった」

「お前は外にいけ！！」

校長「なんでですかぁ！！必氏になって警察の目を盗んできたのに！！」

テ口リスト「邪魔なんだよ！！」

校長「くそ……こんなところで……！！」

警察『ところで車なんだが』

「どうした？」

警察『2ｔトラックしか用意できなかったがよろしいか？』

「貴様……！！」

警察『トラックの荷台に仲間全員乗せればいいと思って……』

「目立つだろ！！」

警察『しらんし』

「おのれ……人質がどうなってもいいのか！？」

警察『車種を言わなかったお前たちにも責任はあるぞ！！』

「く……正論を……！！」

テ口リスト「押されんな」

「普通車だ！！」

警察『セダンか？』

「それは任せる」

警察『わかった。おい、キューブでいいそうだ』

「あ、こら！！」

「切れた……」

テ口リスト「とりあえず逃げるときの人質はこいつでいいな？」

少女「やん」

「もうそいつでいい」

少女「なんですか！失敬な言い方ですね！！」

テ口リスト「外にいくぞ」

校庭

テ口リスト「車は？」

警察「用意した」

「どこにある？」

警察「校門の外だ」

テ口リスト「校庭の真ん中までもってこい」

警察「わかった」

少女「あのどこまで行きます？」

「知る必要はない」

少女「いや……どこに行くか相談したいんですけど……」

ブゥゥゥゥン

警察「へい、おまち！！」

テ口リスト「降りろ」

警察「……はいはい」

「トランクを調べろ」

「へい」

テ口リスト「追ってきたらどうなるか……わかっているな？」

警察「どうなる？」

テ口リスト「このガキを……目を覆いたくなるような姿にしてやるぜ」

警察「アヘ顔ダブルピースか」

テ口リスト「違う」

警察「ほぅ……それ以上か。詳しく」

テ口リスト「氏体にきまってんだろ！！」

警察「警官をなめるな！！氏体だけで目を覆いたくなるようではつとまらんよ！！」

テ口リスト「そう言う意味じゃない」

警察「ふむ……」

少女「私、助手席ー！！」

警察「シートベルトはちゃんとしろ」

少女「はぁーい」

「発信機もないか？」

「そのような反応もないですね」

「よろしい。もらっていく」

警察「80万だ」

「なに？」

警察「あと車庫証明も―――」

「おまえはディーラーか？」

警察「ポリスメンだ」

「……」

警察「……」

テ口リスト「ほら、いくぞ」

「ああ」

少女「峠をせめるぜ！！」

警察「道路交通法は守れよ！！」

テ口リスト「余計なお世話だ！！」

車内

テ口リスト「……」

少女「ラジオを聞いてもいいですか？」

テ口リスト「好きにしろ」

「後続車はちゃんとついてきてるか？」

「問題ないです。他のメンバーもちゃんと後ろにいます」

「ふふ……勝ったな」

テ口リスト「ああ……完勝だ」

少女「ニュース、ニュース……」

ラジオ「―――速報をお伝えします」

少女「お」

テ口リスト「俺たちのことか？」

ラジオ「少女一名を誘拐したテ口リスト集団は現在逃走中とのことです」

少女「おぉー！！」

ラジオ「ただいまから車番と車種を読み上げますので、見かけた方はそのまま追跡して警察に連絡をしてください」

テ口リスト「？！」

少女「なんてこった」

「考えたじゃねえか……」

テ口リスト「おい……こいつを殺そう」

少女「なんですか？！」

「……」

テ口リスト「追ってくるなと警告したのに……この様だ」

「まて」

テ口リスト「なんだ？」

「俺たちは警察に追ってくるなといった……だが、民間人にまではそれを言っていない」

テ口リスト「……は？」

「つまり……俺たちの負けだ」

テ口リスト「おい！！なに遠い目をしてるんだよ！！しっかりしろ！！！」

少女「負けた……完敗ですね」

テ口リスト「なんでお前まで悟った顔をしやがる！？くそ！！なんだよこれ！！！どういうことだよ！！」

警察「―――速度超過だ。50キロオーバーで逮捕する」

「まけたよ」

警察「中々だったぞ」

テ口リスト「くそ……こんな終わり方なんて……」

警察「お前は児童ポルノ法で逮捕だ」

テ口リスト「！？」

少女「やめて！！お兄ちゃんは悪くないんです！！」

警察「その話はゆっくり署で聞こう」

少女「はい……」

テ口リスト「……」

校長「これで一件落着ですな」

警察「ええ。ご協力ありがとうございます」

校長「いえ。私は必氏に犯人たちを追いかけただけです。親子で人質になったほうがいいと思いまして」

警官「なるほど」

校長「わっはっはっは！！」

数週間後

看守「もう来るなよ」

テ口リスト「……ああ」

少女「あ、あの……！！」

テ口リスト「君は……！！」

少女「……あの……私……」

テ口リスト「……」

少女「貴方のテロ被害にあったんです……心が……」

テ口リスト「え……？」

少女「私を一生……貴方の人質にしてください……」

テ口リスト「……わかった」

少女「うれしい……大好きです……」




おしまい。

え？




乙

ん？あれ？
面白かった乙