1: 2011/08/11(木) 21:24:10.31 ID:PgGWtR700

モノクマ「さあ、希望ヶ峰学園主催の学級ボーグバトルもいよいよ準決勝。ここまで残ったのは超高校級ボーガーの天野河リュウセイ!」

リュウセイさん「どうもどうもー。」

不二咲「リュウセイ君頑張ってー。」

桑田「負けんじゃねーぞ!」

モノクマ「対する相手は超高校級の御曹司カマセストリーム十神だ!」

十神「おい、その呼び名はやめろ!」

腐川「ふ、ふん。白夜様がリュウセイなんかに負けるはずがないわ。」

十神「誰が喋っていいと言った?俺が許可するまで口を閉じてろ。」

腐川「も、申し訳ありません///」

モノクマ「このバトルに負けてクロになり、お仕置きされるのはどっちか?はたまたシロになり決勝へ進むのはどっちか?どっきどきのボーグバトルが始まるよー。楽しみだねー。」

リュウセイさん「チャージ3回。フリーエントリー。ノーオプションバトル。」

十神「チャージ3回。フリーエントリー。ノーオプションバトル。」

2: 2011/08/11(木) 21:26:58.57 ID:PgGWtR700

リュウセイさん「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」 シュインシュインシュイン

十神「いちいち叫ばないとチャージインすらまともにできないのか?」 シュインシュインシュイン

リュウセイさん 十神「チャージイン!」

リュウセイさん「いけー!俺のトムキャット・レッド・ビートル!」

十神「そんな単調な攻撃が俺に通用するか。かわせ!バイリンガル・セクレタリー。」

バイリンガル・セクレタリーはトムキャット・レッド・ビートルの攻撃をかわして、トムキャット・レッド・ビートルの側面に回りこんで体当たりをしかける。

葉隠「バイリンガル・セクレタリーの先制攻撃だべ!」

苗木「それは違うよ!」

苗木「リュウセイ君は十神君にわざと攻撃を避けさせたんだ。」

葉隠「どういうことだべ?」

霧切「見ていればわかるわ。」

リュウセイさん「いっけー!テールスピンドリフト!」

トムキャット・レッド・ビートルは回転して体当たりを仕掛けたバイリンガル・セクレタリーを弾き返す。

葉隠「本当だ!リュウセイっちが先に攻撃を当てやがった!」

不二咲「リュウセイ君は十神君が攻撃を仕掛ける一瞬の隙を狙ったんだね。」

3: 2011/08/11(木) 21:30:41.68 ID:PgGWtR700

十神「少しはやるようだな。だが、この技は弾けまい!ワンハンドレッドトランスレーション!」

リュウセイさん「迎え撃て!トムキャット・レッド・ビートル!レッドレッドメテオバースト!」

バイリンガル・セクレタリーはレッドレッドメテオバーストが直撃して場外に吹っ飛んだ。

十神「バカな!この俺が負けるだと…。」

モノクマ「勝者天野河リュウセイ!負けた十神君のバイリンガル・セクレタリーにはスペシャルなお仕置きが待ってます!」

モノクマ「それじゃあ行くよ。」

モノクマがスイッチを押すと、ショベルカーがバイリンガル・セクレタリーを削りだした。

あっと言う間にバイリンガル・セクレタリーはモノクマをモチーフにしたボーグボールへと豹変してしまった。

モノクマ「エクストリーム!アドレナリンが染み渡る――――!!」

苗木「そんな十神君のバイリンガル・セクレタリーが…。」

大和田「ひでーことしやがる…。」

十神「あんなもん十神財閥の力があればいくらでも養殖できる。一々気に病むほどのことでもない。」

リュウセイさん「十神。負けたお前に追い討ちをかけるようで申し訳ないが…だからこそ言おう!」

リュウセイさん「ボーグを愛する心がないお前は弱い!」

4: 2011/08/11(木) 21:33:19.41 ID:PgGWtR700

十神「愛だと?」

リュウセイさん「俺はトムキャット・レッド・ビートルが壊されたら嫌だ!自分のマシンがあんな風にされて平気なボーガーなんていないぜ。」

リュウセイさん「だけどお前は違う。お前は自分のマシンを壊されても平気なんだろ!だから、このバトルは全力でこなかった。」

石丸「全力じゃなかっただと…。負けたら自分のマシンが壊されるという状況なんだぞ!」

十神「なるほど。確かに一理あるな。俺とお前では必氏さが違った。俺は自分のマシンが壊されても痛くも痒くもないからな。それが敗因に繋がったわけか。」

十神「リュウセイの必氏さを引き出すこの状況じゃなかったら俺が負けたはずがない。」

リュウセイさん「いや、どんな状況だろうとお前は俺に勝てないね。」

十神「なんだと!」

モノクマ「こらこら、今日のボーグバトルはもう終了だよ。早くこのスタジアムから出てってよ。決勝戦は明日、なんとこの僕とリュウセイ君の直接対決なのだー!」

リュウセイさん「へ、上等だ。俺はガキの頃シロクマと戦って勝ったことがあるんだ!決勝も楽勝だぜ!」

霧切「そうかしら?」

リュウセイさん「え?」

5: 2011/08/11(木) 21:36:18.13 ID:PgGWtR700

霧切「そもそもシロクマとモノクマでは同じ熊でも色が違うわ。」

リュウセイさん「色の違いが何だって言うんだよ!」

霧切「そうね。白馬とシマウマくらい違うかしら。」

リュウセイさん「へ。そんなもん関係ないぜ!俺のトムキャット・レッド・ビートルは競走馬より速いからな!」

霧切「貴方が過去に戦った熊と同じとは思わない方がいいかもね。」

リュウセイさん「どういうことだよ!」

霧切「少なくとも今の貴方では絶対にモノクマには勝てないわ。」

リュウセイさん「おい、霧切!待てよ!………。ったく、感じわりーな。」

リュウセイさん(今の俺だとモノクマには勝てない…。どういうことだ。)

6: 2011/08/11(木) 21:38:58.39 ID:PgGWtR700

―翌日―

リュウセイさん(昨日は霧切が変なこと言ったせいで眠れなかった。)

桑田「うーっす!元気か?リュウセイ!」

リュウセイさん「あ…ああ。元気だぜ……。」

桑田「そうか?寝不足に見えるけどまあいいや、今日は大事な決勝戦だからな。気合入れてけよ!」

リュウセイさん「ああ。任せとけ。」

リュウセイさん「とは言ったものの眠い…。このまま寝てしまいそうだ。」

リュウセイさん「っといけねえ。寄宿舎の個室以外での故意の居眠りは校則違反だったよな…。今ここで寝るわけにはいかない。」

リュウセイさん「クッソー…。意識が朦朧としてきた。なんだかお腹もゆるいような…。」

舞園「リュウセイくーん!」

リュウセイさん「君は超高校級アイドルの舞園さやかちゃん!」

舞園「リュウセイ君。私もう見てられない…。お願い、行かないで…。」

リュウセイさん「さやかちゃん…。ありがとうお陰で元気が出てきた。でも俺は行くよ。じゃあねさやかちゃん。」

舞園「リュウセイ君…。」

7: 2011/08/11(木) 21:41:34.98 ID:PgGWtR700

モノクマ「それじゃあ決勝戦始めるよ。」

リュウセイさん「決勝戦を始める前に言っておくことがある!」

モノクマ「はにゃ?」

リュウセイさん「俺が勝ったら俺を卒業させ、学園の外に出せ!」

モノクマ「別にできないこともないけど、その代わり君が負けた時の対価はどうするつもりなの?」

リュウセイさん「俺の命をやる!」

モノクマ「おお!」

リュウセイさん「苗木のもだ!」

苗木「え?ちょっと待ってよリュウセイ君。」

モノクマ「流石超高校級ボーガーのリュウセイ君は話がわかるー!それでこそみんなをこの学園に閉じ込めた甲斐があるってものだよ。」

リュウセイさん「心配すんな苗木。俺は負けない。」

苗木「いや、そういうことじゃなくて…。」

モノクマ「うぷぷー。これは面白いことになってきた。リュウセイ君と苗木君のためにスペシャルなお仕置きを用意しておかなきゃね。」

苗木「何で僕まで…。」

8: 2011/08/11(木) 21:44:19.48 ID:PgGWtR700

モノクマ「チャージ3回。フリーエントリー。ノーオプションバトル。」

リュウセイさん「チャージ3回。フリーエントリー。ノーオプションバトル。」

リュウセイさん「うおおおおおおおおおおおお!!」 シュインシュインシュイン

モノクマ「がおおおおおおおおおおおおお!!!」 シュインシュインシュイン

リュウセイさん モノクマ「チャージイン!」

リュウセイさん「いけー!トムキャット・レッド・ビートル!」

モノクマ「それにしても人間って愚かだよねー。昨日、霧切さんに忠告されたのにも関わらず僕に命賭けの勝負を挑むなんて。うぷぷー。」

モノクマ「がおー!いけ!僕のダークサイド・プレジデント!リュウセイ君のトムキャット・レッド・ビートルを粉砕しろー!」

トムキャット・レッド・ビートルとダークサイド・プレジデントがぶつかりあう。

互いに均衡状態が続き両者とも引けをとらない対決になった。

11: 2011/08/11(木) 21:47:58.00 ID:PgGWtR700

石丸「両者の力は互角か!」

大神「いや、我の目にはリュウセイが不利なようにしか見えぬ。」

朝日奈「え?どういうことなの?さくらちゃん。」

大神「確かにマシンの性能ならリュウセイもモノクマには引けをとらない。だが……。」

トムキャット・レッド・ビートルが後退し、ダークサイド・プレジデントに押され始めた。

山田「むむ。天野河リュウセイ殿が押され始めましたぞ!」

大神「今のリュウセイは体調が優れていない。どんなに鍛えた格闘家でも体調が悪ければ力が鈍る。ボーグバトルとて同じこと。」

セレス「でも、どうしてリュウセイ君の体調が優れないのでしょうか?昨日は調子がよろしい様に見えましたけど。」

葉隠「きっとモノクマの罠だべ!モノクマがリュウセイっちに何かしたに違いない!」

江ノ島「マジ?チョー卑怯なんですけど。」

モノクマ「コラコラ。人を勝手に悪者扱いしないでよ。あれ?この場合はクマを勝手に悪者扱いが正しいのかな?」

トムキャット・レッド・ビートルが場外ギリギリの土俵際まで追い詰められていく。

13: 2011/08/11(木) 21:52:10.53 ID:PgGWtR700

モノクマ「うぷぷー。いくら超高校級のボーガーとはいえ僕には勝てなかったね。君には僕に勝つことは出来ない。」

リュウセイさん「確かにそうだな。」

モノクマ「はにゃ?」

リュウセイさん「俺ではお前に勝てない。だが、それは昨日までの話だ!」

不二咲「見て!リュウセイ君のトムキャット・レッド・ビートルが巻き返してきた。」

リュウセイさん「俺は一分一秒、そしてこの瞬間にも成長している!だからこそ言えるッ!今の俺は昨日の俺より、もっともっともっと!強い!!」

モノクマ「フン。ちょっと巻き返したからっていい気になっちゃってさ。調子に乗っちゃう悪い子には僕の必殺技を受けてもらうよ!ビッグバンファイナルエクスプロージョン!」

リュウセイさん「うおおおおおおおおおおお!!レッドアウトゴールデンマキシマムバーニング!」

謎メーターが最大まであがり、ダークサイド・プレジデントを場外まで吹き飛ばした。

リュウセイさん「勝ったああああああああ!!」

モノクマ「しょぼーん。どんな絶望的状況に立たされても希望を見失わない。正に七転び八起きってやつか。」

リュウセイさん「モノクマ!約束通り俺をここから出せ!」

モノクマ「しょうがないなー。」

天野河リュウセイは卒業し、この学園から出て行くことになった。

14: 2011/08/11(木) 21:54:29.42 ID:PgGWtR700
次回予告

リュウセイさん「学園の外に出てみたのはいいけど、外の世界が絶望的すぎて学園の中の方が快適だから戻ってきたぜ。」

リュウセイさん「かくして、舞園さやか頃しの犯人を探す学級裁判が始まるのだった。」

次回『千本ノック!アイドル・キラー・ドリーム・ミュージシャン。』

リュウセイさん「熱き闘志にチャージイン!」

16: 2011/08/11(木) 21:56:41.19 ID:PgGWtR700

食堂に16人の生徒が集まり朝食をとっていた。

霧切「ごちそうさま。」

十神「最近、霧切の様子がおかしいと思わないか?」

苗木「いや、僕は別にそう思わないけど?」

十神「なんだ?随分と霧切の肩を持つじゃないか。」

苗木「いや、そういうわけじゃないけど…。」

リュウセイさん「いや、霧切はおかしいな。今日もエビフライの尻尾を残してた。」

十神「エビフライの尻尾を?妙だな…。」

苗木「それは違うよ!普通はエビフライの尻尾は残すもんだよ。」

リュウセイさん「いや、残さないよ!」

十神「愚民が!エビフライの尻尾を残すなんてどういう教育を受けているんだ!」

苗木「普通は食べないよ!」

19: 2011/08/11(木) 21:59:58.00 ID:PgGWtR700

リュウセイさん 十神「食べる!」

十神「パセリも残さないよな。」

リュウセイさん「いや、パセリは残すだろ!」

苗木「二人とも変だよ。普通はエビフライもパセリも食べないよ。」

リュウセイさん 十神「食べる!」

十神「パセリもな。」

リュウセイさん 苗木「それは食べない!」

リュウセイさん「食べるのはエビフライの尻尾だ!」

苗木「それも食べない!」

苗木「とにかく、普通はエビフライの尻尾は食べないから霧切さんはおかしくないよ!」

リュウセイさん「いいや!霧切は絶対におかしいね!」

十神「俺もリュウセイと同意見だ。霧切は裏で何かをしている。」

苗木「何かって何?」

リュウセイさん「それはCERO:Dでは表現できないような内容だろ。だからこそ裏でやるしかないんだ!」

十神「なるほど。表で堂々と出来ないから裏でやるしかないというわけか。リュウセイにしてはいい線いってるな。」

23: 2011/08/11(木) 22:03:44.18 ID:PgGWtR700

ピンポンパンポーン

モノクマ「えー。校内放送…校内放送。」

リュウセイさん「何だ?」

十神「放送があるときは静かにしろ。」

モノクマ「お前らが中々殺人を犯さないから、こちらからお前らの動機を作るためのとっておきのプレゼントを用意しました。なんと外の世界の映像が映っています。視聴覚室に行ってみて下さい。以上。」

大和田「プレゼントだあ?どうせ碌なモンじゃねえぞ。」

セレス「確かに嫌な予感がしますわね。」

大和田「というわけだ、苗木。探してきてくれ。」

苗木「え?僕?」

大和田「お前が一番扉の近くにいるんだ。だから頼むよ。」

苗木「でも…。」

大和田「俺がこんなに頼んでんだぞ!」

苗木「わかったよ…。」

24: 2011/08/11(木) 22:07:07.76 ID:PgGWtR700

舞園「待って、私も…。」

リュウセイさん「俺もついていくぜ!」

大和田「おう!それじゃあ二人とも頼んだぞ。」

苗木とリュウセイさんは食堂から出て行った。

舞園「……………。」

石丸「どうした舞園君?元気がないじゃないか?朝からそんな調子だと今日一日持たないぞ。さあ、もっと食べて元気をつけたまえ。ハッハッハ!」

舞園「放っておいてください!」

石丸「あ、ああ。」

江ノ島「リュウセイも石丸も空気読めなすぎ…。」

朝日奈「舞園ちゃんが可哀相だよ。」



リュウセイさん「ここが視聴覚室か。」

苗木「モノクマが言ってたものはどこにあるんだろう。」

リュウセイさん「おい、苗木!こんなところに段ボールがあるぞ!」

苗木「この段ボールに入っているのがモノクマが言っていたものなのかな?」

25: 2011/08/11(木) 22:10:20.31 ID:PgGWtR700

リュウセイさん「何だこのDVD。全員分の名前が書いてあるぞ。」

苗木「ちょっと僕はみんなを呼んでくるね。」

リュウセイさん「さて、みんなが来る前に先に自分のだけ見ておくか。」



大輝「リュウセイ、お前が希望ヶ峰学園にスカウトされて父さんは嬉しく思うぞ。体調には気をつけろよ。」

銀河「今度の世界大会には出るんだろ?俺も出るからその時にまた戦えるといいな。」

リュウセイさん「親父!兄貴!」

ロイド「リュウセイクーン。チョーコーコーキュウノボーガートシテコラカラモガンバッテクダサイネー。」

カツジ「僕も応援してるよ。」

ケン「いつでも俺の店に食いに来いよ。」

リュウセイさん「なんだよ。モノクマのやつもいいとこあるじゃないか。応援メッセージをくれるなんて。」

26: 2011/08/11(木) 22:12:28.82 ID:PgGWtR700

ビッグバン「フゥハハハハハハ!!!世界は我らビッグバン・オーガニゼーションが支配した!」

リュウセイさん「おや…ビッグバン!」

ビッグバン「天野河リュウセイ!お前が閉じ込められている間に世界はどんどん絶望の渦に巻き込まれていくぞ!」

ビッグバン「さあ、来い!リュウセイ!お前と私どちらが強いのかハッキリさせようじゃないか!」

モノクマ「リュウセイ君のお父さんに何があったのか……!」

気になる正解発表は卒業の後!!



リュウセイさん「何だいつもの親父じゃねーか。相変わらず変な格好しやがって。」

リュウセイさん「こんなところに閉じ込められた俺を励ますためにいつもの格好をしてくれたんだな。ったく、ビッグバンのやつも粋なことしやがって。」

27: 2011/08/11(木) 22:15:22.91 ID:PgGWtR700

苗木「リュウセイ君、みんなを連れてきたよ!」

リュウセイさん「おう、苗木。丁度DVD見終わったところだぜ。とっても愉快なDVDだぞ。」

山田「愉快ですと?ということはムフフな映像があるんですな。」

リュウセイさん「なわけないっつーの。俺のは普通に家族と取り巻きからの応援メッセージだったぞ。」

石丸「そうか。応援メッセージか!それは楽しみだな。ハッハッハー。」

葉隠「んだべ。どうせまた変なもの見せ付けられるかと思ったべ。」

各自が自分の名前の書かれたDVDを取って再生していく。

桑田「な、なんだこれ…。」

大和田「どういうことだ!」

リュウセイさん「あれ?みんな顔が青いぞ?どうしたんだ?」

28: 2011/08/11(木) 22:21:11.86 ID:PgGWtR700

大和田「おい、てめー!これのどこが応援メッセージだ!」

リュウセイさん「えっ。」

セレス「応援メッセージだと言い期待させといて裏切るなんて最低ですわね。」

リュウセイさん「えっ。」

朝日奈「騙すなんて酷いよ、リュウセイ!」

リュウセイさん「えっ。」

霧切「なるほど…。動機ってそういうことだったのね。」

リュウセイさん「えっ。」

江ノ島「マジありえなくね?」

リュウセイさん「えっ。」

舞園「っ……!」

舞園は視聴覚室を飛び出した。

リュウセイさん「えっ。」

29: 2011/08/11(木) 22:25:21.83 ID:PgGWtR700

苗木「舞園さん!」

リュウセイさん「行ってやれ苗木。それが愛した女に対する優しさだ。」

苗木「うん、わかった。」

大和田「おい、てめー!リュウセイ、嘘ついた落とし前どうつけるんだ?ええ!?」

リュウセイさん「いや、俺のは本当に応援メッセージなんだって!見るか?」

大和田「お、おう。一応見てやんよ。」

リュウセイさんは自分のDVDをその場にいる全員に見せた。

江ノ島「え?マジ!?この変態がリュウセイの父親なわけ!?」

リュウセイさん「そうだよ。」

桑田「ありえねー…。」

葉隠「もしかして、これリュウセイっちが一番キツくないか?」

大神「我の父親があんな風だったら、迷わず毒を飲んで自決してしまうほどだ…。」

朝日奈「ごめんねリュウセイ。私、自分のことしか考えてなかった。」

大和田「すまねーリュウセイ。お前のDVDの内容が一番キツいのに変なこと言っちまって。」

30: 2011/08/11(木) 22:30:27.90 ID:PgGWtR700

山田「確かにこんなもん見せられたら錯乱して応援メッセージだと思い込んでしまうのも無理はないですな。」

不二咲「ひ、ひどいよ……。もうこんなのやだよ…。」

大和田「こんなことする黒幕を許せねー!」

リュウセイさん(何でみんな同情してるんだ?)

石丸「リュウセイ君!少しでも君のことを恨んでしまった自分が許せない!だから殴ってくれ。」

リュウセイさん「わかった。」 ボコォ

石丸「おうふ。」

石丸「み、みんな!一番キツイ内容と思われるDVDを見せ付けられたリュウセイ君が耐えているんだ!こんなDVDに惑わされて殺人なんかするんじゃないぞ!」

大和田「へ、んなこたあわかってるって。」

葉隠「リュウセイっち、何か悩みがあったら相談しろよ。特別に無料で占ってやるべ。」

何故か視聴覚室にいたメンバーが団結し始めた。その時、視聴覚室にいなかった二人を除いて………。

31: 2011/08/11(木) 22:35:15.09 ID:PgGWtR700

そして、翌日。

苗木「舞園さんはまだ食堂に来てないみたいだね。」

石丸「舞園君が?珍しいな。」

苗木「僕、ちょっと様子を見てくる。」

リュウセイさん「俺も行くぜ。」

苗木「舞園さん入るよ。」 ガチャ

リュウセイさん「な、何だこの部屋は!そこら中の壁と床に切り傷があって無茶苦茶じゃねーか!」

苗木「これは……。うわああああああああああああああああああ!舞園さん!」

苗木とリュウセイさんがシャワールームで見たのは舞園さやかの氏体だった。

リュウセイさん「何て酷いことを……。」

苗木は舞園の氏体を見たショックで気絶してしまった。

リュウセイさん「おい、苗木!しっかりしろ!」

葉隠「どうした?何があったべ?」

石丸「舞園君の氏体?嘘だろ…。」

32: 2011/08/11(木) 22:37:47.65 ID:PgGWtR700

モノクマ「氏体発見!」

リュウセイさん「氏体発見だと?」

モノクマ「三人以上の人間に氏体を発見されると氏体発見アナウンスが流れるようになってるんだ。」

モノクマ「あ、そうそう。舞園さんを頃したクロは卒業でこの学園から出すルールだったよね。そのことについて詳しく説明するから皆体育館に集まってよ。」

十神「行くぞ。」

朝日奈「行くって…。舞園ちゃんはどうするの?」

十神「放っておくしかないだろ。それとも氏人の舞園にモノクマの説明を聞かせるのか?」

朝日奈「あんた最低よ!そんな言い方ないじゃない!」

十神「とにかく今はモノクマから情報を聞き出す方が先だ。その後でお前らが好きなだけ弔ってやるといい。」

セレス「彼の言う通りですわね。まずは情報を聞きださないことには何も始まりませんもの。」

大神「我が気絶した苗木を運ぼう。」

リュウセイさん「いや、俺が苗木を運ぶ。俺に運ばせてくれ。」

大神「わかった。だが、辛くなったら我に言え。いつでも変わってやる。」

リュウセイさん「ああ。」

33: 2011/08/11(木) 22:42:58.11 ID:PgGWtR700

体育館に集まり、モノクマから学級裁判のルールを聞き捜査が始まった。

リュウセイさん「投票で舞園さやかを頃したクロを決めて正解ならクロだけがお仕置き。もし、外れたらクロ以外の全員がお仕置きか。嫌なルールだぜ。」

リュウセイさん「さあて、犯人探しは他の連中に任せて俺は自分の部屋で寝るか。どうせ、苗木の部屋で殺されたんだから苗木が犯人なんだろ。」

そして学級裁判が始まった。

―中略―

桑田「っつーかさ。結局のところ苗木が犯人じゃね?」

苗木「え?」

リュウセイさん「俺もそう思う!とっとと罪を認めろ苗木!」

苗木「ちょ、ちょっと待ってよ僕は…。」

リュウセイさん「あぁ!?てめえ言い訳してんじゃねーぞ!事件は苗木の部屋で起きたから苗木が犯人に決まってるだろ!」

霧切「まだ、そのことについて結論付けるのは早いわ。」

リュウセイさん「うるせえ!霧切は黙ってろ!大体、視聴覚室にいたメンバーは全員殺人は辞めようって流れになってたんだ!」

石丸「確かに…。リュウセイ君のDVDのせいで自分の置かれている状況の方がマシだと思えたし。」

リュウセイさん「だから、殺人を犯すのはあの場にいなかった苗木!お前しかいない!」

苗木「そんな無茶苦茶な理由で…。」

35: 2011/08/11(木) 22:47:44.54 ID:PgGWtR700

リュウセイさん「モノクマさんよー。そろそろ投票タイム行ってもいいんじゃね?」

霧切「まだ議論の余地はあるわ。」

リュウセイさん「はいはい。霧切がそこまで言うなら付き合いますよ。」

その後、色々あって被害者の舞園が遺したダイイングメッセージを元に桑田が犯人じゃね?って流れになった。

桑田「お、俺じゃねー!」

リュウセイさん「諦めろ桑田!俺は最初からお前が怪しいと思ってた。」

山田「いや、天野河リュウセイ殿はずっと苗木誠殿が犯人だって言い張ってたような。」

桑田「証拠はあんのか証拠は!」

霧切「証拠ならあr…。」

リュウセイさん「ない!」

霧切「ちょっと!」

桑田「ほら、見ろ!やっぱり俺は犯人じゃねえ!」

リュウセイさん「証拠はないがお前が犯人だという自信がある!それを今からこれで証明する!」

桑田「カブトボーグ?俺とボーグバトルか?面白い相手になってやるよ!」

37: 2011/08/11(木) 22:51:43.18 ID:PgGWtR700

リュウセイさん「俺が勝ったらお前は罪を認めてクロになる!お前が勝ったら俺がクロになる!」

桑田「いいぜ!その条件で受けてやる!」

セレス「クロでいいって?もしかしてリュウセイ君が犯人なのですか?」

リュウセイさん「違う!俺がクロに投票されたらクロ以外全員お仕置きだ!」

大和田「お、おい!そんな勝手なことが許されるわけねえだろ!」

石丸「そうだぞ!ルールを捻じ曲げるなんて…。」

モノクマ「面白い!そのルールで行こう!桑田君が負けたら桑田君がクロ、リュウセイ君が負けたらリュウセイ君がクロになるように投票結果を操作しておくよ。」

リュウセイさん「チャージ3回。フリーエントリー。ノーオプションジャッジバトル。」

桑田「チャージ3回。フリーエントリー。ノーオプションジャッジバトル。」

リュウセイさん「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 シュインシュインシュイン

桑田「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 シュインシュインシュイン

リュウセイさん 桑田「チャージイン!」

桑田「行け!俺のディスペアバット!」

リュウセイさん「迎え撃て!トムキャット・レッド・ビートル!」

トムキャット・レッド・ビートルがディスペアバットの攻撃を弾き返す。

38: 2011/08/11(木) 22:55:03.32 ID:PgGWtR700

桑田「く…。」

桑田「このクソボケウンコタレ!」

リュウセイさん「何!」

桑田「アホアホアホアホアホアホアホアホアホアホー!!」

ディスペアバットが急に加速してトムキャット・レッド・ビートルを後方へとおいやる。

桑田「アホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホ!!」

苗木「桑田君がアホって言うたびにどんどん加速していく。」

大和田「おいおい、マジでやべえんじゃねえのかこれ!」

十神「まともにぶつかりあえばトムキャット・レッド・ビートルの方が圧倒的にパワーが上。だが、ディスペアバットが加速したせいでパワー差が覆っているんだ。」

葉隠「なんとかならないのか!このままリュウセイが負けたら俺ら全員お仕置きだべ!」

桑田「アホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホ!!!」

トムキャット・レッド・ビートルが場外ギリギリまで追い込まれる。

葉隠「もうダメだべー!」

39: 2011/08/11(木) 22:57:59.35 ID:PgGWtR700

桑田「アホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホ!!!」

リュウセイさん「ふっ…。そろそろか。」

苗木(そろそろ?)

桑田「アホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホー!!」

リュウセイさん「桑田。お前に一つ言っておかなければならないことがある。」

桑田「アホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホアホ!!」

リュウセイさん「アホって言うやつの方がアホだ!だからこそ、お前が一番アホだ!」

桑田「アホアホアホアホア…。ぜえぜえ。」

苗木「そうか!息切れだ!桑田君がアホって言い過ぎたせいで息切れを起こした!」

十神「リュウセイは最初からこれを狙っていたのか。」

不二咲「ディスペアバットのスピードが落ちてるよ。」

リュウセイさん「これで止めだ!レッドアウトゴールデンマキシマムバーニング!」

ディスペアバットは場外へと吹っ飛ばされた。

桑田「アポ?」

モノクマ「勝者、天野河リュウセイ選手!」

40: 2011/08/11(木) 23:00:46.61 ID:PgGWtR700

リュウセイさん「よっしゃー!」

モノクマ「うぷぷー。舞園さやかさんを頃したクロは桑田君でしたー。お前ら大正解ー!」

桑田「はい?」

モノクマ「野球選手の桑田君のためにスペシャルなお仕置きを用意させていただきました!」

桑田「ま、待ってくれ!俺がやったっていう証拠が!」

霧切「証拠ならあるわ。桑田君あなたの工具セットを…。」

モノクマ「あのねー。これは学級裁判なんだよ?証拠があろうがなかろうが投票の結果が全てなんだ。」

モノクマ「今回の学級裁判はこのボーグバトルが投票の代わりなんだからそれを受け入れるしかないんだよ。」

41: 2011/08/11(木) 23:02:06.82 ID:PgGWtR700

霧切「だから工具セットを見せ…。」

桑田「ち、違うんだ!先に俺を殺そうとしたのはあの女の方なんだ!だからこれは正当防衛で…。」

霧切「……………。無視しないでよ。」ボソ

モノクマ「はにゃ?セイトウボウエイ?なにそれ?あのねー、人を頃しておいてそんな言い訳が通用すると思ってんの?正当防衛が許されるのは学園外の社会だけだよ?」

モノクマ「ここは学園内!そんな校則はないクマー!」

桑田「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だああああああああああ!!」

モノクマ「では張り切って、お仕置きタイム!」

桑田は拘束されてバッティングセンターにあるボールを飛ばすやつにボールを当てられ続けて氏んだ。

42: 2011/08/11(木) 23:03:53.03 ID:/l2YoMCl0
ボーグを当てられ続けただと・・・

43: 2011/08/11(木) 23:04:31.60 ID:PgGWtR700

次回予告

舞園「こんにちは、超高校級アイドルの舞園さやかです。」ニコッ

舞園「氏んだかの様に見えた私も復活しました。エスパーですから。冗談です、ただのゾンビ一家です。桑田君も偶然、ボールが全部急所から外れたので幸運にも一命を取り留めました。」

舞園「それはそうと、セレなんとかさんがリュウセイ君にお仕置きを賭けたボーグバトルを持ちかけて大変なことになりました。かくして、やすなんとかさんとリュウセイ君のボーグバトルが始まるのでした。」

次回「ライアー登場!必殺ヴァリアブル・ルルド・ウォーター!」

舞園「熱き闘志にチャージイン♪」


リュウセイさんVSジョ…山田一郎の感覚でセレスさん戦を書こうとしたけど挫折
疲れたのでここで終わり

44: 2011/08/11(木) 23:08:21.32 ID:PgGWtR700
霧切さんのSSを書こうと思ったらどうしてこうなった…
霧切響子に??られたい

45: 2011/08/11(木) 23:18:49.52 ID:gNV60e/Q0
続きは?

46: 2011/08/11(木) 23:21:04.91 ID:K1gWvjBP0
お疲れ、アポでやっぱワロタ

引用: 苗木「超高校級ボーガーの天野河リュウセイ君だよね?」