1: 2016/03/03(木) 00:49:40.767 ID:0HpG9xUN0.net
女子「お隣さんに挨拶行かなきゃいけないんだっけ…怖い人だったら嫌だな…」

女子「…」ピンポーン

となりの部屋のお姉さん「はーい」テクテクテク

女子(女の人だ!よかった~…)

お姉さん「あ、え~っと…何か?」ガチャ

女子「あ、あの、今日から隣に越してきた、○○といいます…えーっと…よろしくお願いします!」

お姉さん「あら、そうなの、ご丁寧にありがとね」^^

女子「あ、はい!…えーっと…これ!つまらないものなんですけど」

お姉さん「あら、気を使わなくていいのに~」

女子「い、いえ、どうぞ」

お姉さん「ありがと♪あら、タオル?ちょうどうちのが古くなってたから変えようと思ってたの」

女子「気に入ってもらってよかったです」

お姉さん「あ、そうだ!今ちょうどお茶入れたから、上がっていかない?」

女子「え…でも…」

お姉さん「遠慮しなくていいのよ?」

女子「じゃ、じゃあ…お言葉に甘えて」
ふらいんぐうぃっち(4) (週刊少年マガジンコミックス)
2: 2016/03/03(木) 00:51:02.011 ID:0HpG9xUN0.net
お姉さん「あ、とは言ってもお店で余ったのをもらったケーキなんだけどね」

女子「お店?」

お姉さん「うん、あー、えっと、立ち話も何だから上がって」

女子「あ、はい!」テクテク

……………
………


女子「お店って、どこで働いてるんですか?」ケーキモグモグ

お姉さん「ん、ケーキ屋さん」

女子「へー!持って帰れるんですね!」

お姉さん「ほんとはいけないんだけどねー」

女子「え…そうなんですか…」

お姉さん「うん」ケーキモグモグ

女子「…」チラッ

お姉さん「…」

女子「えーっと…」

お姉さん「ん?」

女子「…」

4: 2016/03/03(木) 00:52:22.971 ID:0HpG9xUN0.net
お姉さん「…」

女子「…」チラチラッ

お姉さん「○○ちゃんかわいい」

女子「え…!?」ビクッ

お姉さん「私の好みのタイプ」

女子「え?え?」

お姉さん「襲っちゃいそう」

女子「な、なに言ってるんですか、も~…」

お姉さん「ねえ、私のことどう思う?」

女子「え、ど、どうって言われても…会ったばっかりですし…」

お姉さん「会ったばっかりだけど、私一目ぼれしちゃったみたい」

女子「えぇ…」

お姉さん「そんな経験ない?一目見た瞬間好きになっちゃうって」

女子「い、いや、ないです…」

お姉さん「そっか~、まだないか~…」

女子「はい…」

お姉さん「ねえ、気持ち悪いって思う?」

女子「え、いや…気持ち悪いとは思いませんけど…」

お姉さん「そう?よかった」

女子「えっと…」

お姉さん「…そろそろ帰りたい?」

女子「え、いや、そんなことはないですけど」

お姉さん「今日の晩御飯とかもう作ってる?」

女子「いえ、作ってないです……というかいつもコンビニ弁当です……」

7: 2016/03/03(木) 00:55:36.148 ID:0HpG9xUN0.net
お姉さん「えー!だめじゃない、自分で作ったほうがいいわよ?栄養のバランスとかもあるし」

女子「えー…料理とかしたことないですし…」

お姉さん「私が手取り足取り教えてあげようか」

女子「え…?」

お姉さん「ふふ、冗談よ」

女子「お、お姉さんは、料理得意なんですか?」

お姉さん「うん♪料理も好きだし、お菓子も作れるよ」

女子「すごいですねー…」

お姉さん「ほんとに教えてあげよっか?」

女子「へ、変なことしないで下さいね…」

お姉さん「しないしない!私だって大人だよ?我慢できるよ」^^

女子「我慢ってことは変なことしたいんですか…?」

お姉さん「うーん…私は変だとは思わないけどね、したいと思うよ?」

女子「そ、そうなんですか…」

10: 2016/03/03(木) 00:56:31.352 ID:0HpG9xUN0.net
お姉さん「怖い?」

女子「いえ、怖くは…」

お姉さん「いつ襲われるかわからないよ?」

女子「お姉さんはそんなことする人じゃないような気がします」

お姉さん「えー?そうやって油断してると危ないよ?」

女子「そんなことないですよ……それに……お姉さんになら……いいかも」

お姉さん「え!思ったより早い」

女子「な、なんですかその反応…」

お姉さん「えー…だって…」

女子「う……でも…お姉さん綺麗だし、優しそうだし…そんなに好きって言われたら…」

27: 2016/03/03(木) 01:09:49.449 ID:0HpG9xUN0.net
お姉さん「でもさ、普通もうちょっと怖がらない?」

女子「普通は怖いですけどお姉さんなら大丈夫です」

お姉さん「…まあいいけど」

女子「え!襲ってくれるんですか!」

お姉さん「い、いや、買い出しに行くだけ」

女子「私も行っていいですよね?」

お姉さん「うん、ちゃんと荷物持つのとか手伝ってね」

女子「はーい」

………
……


お姉さん「あー…重……」

女子「頑張ってください!もうちょとですよ!」

お姉さん「うう…」ゼエゼエハアハア

女子「!」ぴたっ

お姉さん「うぅ……うお!急に止まらないでよ」

女子「……」

お姉さん「?」

女子「あの…ここにホテルありますよ?休憩していきません?」

お姉さん「……いや、大丈夫」

29: 2016/03/03(木) 01:16:39.755 ID:0HpG9xUN0.net
女子「お姉さん、すごく疲れてそう…」

お姉さん「体力ないからねー」

女子「じゃあ休みましょ!」

お姉さん「えー…ホテル代出せるほどお金持ってきてないのよ?」

女子「大丈夫ですよ、私ちょっとは持ってます」

お姉さん「でももうちょっとで家じゃない…」

女子「お姉さん…私のこと襲う気ありますか?」

お姉さん「あのさ…別に四六時中そういうこと考えてるわけではないの」

女子「でもお姉さんいつ襲われるか分からないって」

お姉さん「…どっちにしても今じゃないわ…はい!帰るよ!」

女子「えー…」

32: 2016/03/03(木) 01:26:01.881 ID:0HpG9xUN0.net
………
……


お姉さん「ふう…重かった…」荷物ドサッ

女子「というかなんでこんなに買ったんですか?」

お姉さん「え?どうせなら一週間分買っておこうと思って」

女子「そうだったんですか…ということは私はお姉さんの一週間分の食べ物を運んだんですね」

お姉さん「何が言いたいか分からないけどそうよ」

女子「私がいなかったらお姉さん飢えに苦しんだわけだ」

お姉さん「あなたがいなかったら自分で買いに行くだけよ」

女子「私はお姉さんの命を救ったんですよ?それなりの報酬というか…ねぇ…///」

お姉さん「…話聞いてる?」

女子「聞いてますよ?」

お姉さん「ちょっと水でもかぶったら?」

女子「先にシャワーいただいてもいいんですか?」

お姉さん「……」

35: 2016/03/03(木) 01:35:31.765 ID:0HpG9xUN0.net
お姉さん「う~ん…言っていいのかわからないけどさ…キモイよ?」

女子「あぁ……もっと言ってください…///」

お姉さん「もういい帰って…」

女子「何でですか…」

お姉さん「帰って…」

女子「……」

お姉さん「帰ってよ…」

女子「ごめんなさい…」

お姉さん「怒ってないから、帰って」

女子「ほんとにごめんなさい…」

お姉さん「うん、わかった、怒ってないから、帰って」

女子「お姉さん…」

お姉さん「はぁ……」

女子「ごめんなさい…」

お姉さん「…」

女子「…」



おしまい

36: 2016/03/03(木) 01:36:05.982 ID:0HpG9xUN0.net
とりあえずなんかごめん

39: 2016/03/03(木) 01:41:27.160 ID:hPOdoAL+0.net
おつ

40: 2016/03/03(木) 01:45:16.354 ID:8eWaN5pXa.net
くぅ~疲れました

引用: フリーター女子「はじめての一人暮らし…不安だな…」