22: 2012/09/23(日) 16:01:32.57 ID:Dlaw4OEM0



前回はこちら



 P「やっちまった……」

ちひろ「ただいま帰りましたー、プロデューサーさん、連絡の方は大丈夫ですか?」

P「ち、ちひろさん……どうしましょう……俺は今、地獄の蓋をあけてしまったかもしれません」

ちひろ「……えっと、誰に連絡を入れたんですか?」

P「それが、その……」

    がちゃっ

雫「プロデューサーさん、それにちひろさんも、おはよーございまーす!」

P「ああ、おはよう。ミーティング室に企画書がおいてあるから、先に行って読んでてくれ」

雫「分かりましたー。じゃあ、待ってますー!」

    ばたん

P「……」

ちひろ「……」

P「その、一時の気の迷いで……」

ちひろ「前回の反省活かす気ゼロですよね」

P「だって仕方ないでしょ!! 105センチですよ!? 幼稚園児の身長よりデカいんですよ!?
  興味ないわけないでしょ! 例え生頃しだろうと、男には行かなきゃいけない時があるんです!!」



モバP「ガラナチョコ?」シリーズ


アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(12) アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (電撃コミックスEX)



28: 2012/09/23(日) 16:12:40.83 ID:Dlaw4OEM0
ちひろ「で、対策は考えてあるんですか?」

P「その辺はぬかりありません。まず一つ、ガラナチョコの量の調整です。
  菜帆は結局十個以上食べたからあそこまでいっちゃったのかもしれませんし、今回は上限五つで行きます」

ちひろ(一度に渡す量が減ると、その分渡すアイドルの数が増えるっていうのは言わないようにしておこう)

P「そしてもう一つが、流れの調整です。今回は、向こうのペースに持ちこまれる前に、こっちのペースに持ちこみます。
  前回は菜帆の出方を伺ってたのがいけなかったんです。効果が出たと思ったら即アクション!
  ある程度まで進んで、これ以上はヤバいなと思ったら止めに来てください」

ちひろ「つまり、今回は自分から進んでセクハラを仕掛けると」

P「セクハラじゃありません、偶然を装った接触です」

ちひろ「それがセクハラだっていうんですよ」

P「とにかく、菜帆の二の舞だけは避けて見せますよ!
  相手はそういったことには無頓着な上開放的な雫です、全力で行けば、確実に勝てます!!」

ちひろ「裁判沙汰になれば負けますけどね」

P「……そんな怖いこと言わないでくださいよ」

ちひろ「じゃあ今回の分のチョコとお茶です、くれぐれも自分で食べたりしないようにしてくださいね」

P「はい。じゃあ行ってきます1」

ちひろ「お願いします」

30: 2012/09/23(日) 16:22:26.34 ID:Dlaw4OEM0
P「お待たせ」

雫「なにか話してたんですかー?」

P「次のイベントの時のメンバー構成についてちょっとな。
  やっぱり、雫には守備側として参加してもらうことになりそうだ」

雫「本当ですかー!? うふふ、また新しい衣装が着れちゃいますねー!」

P「雫の新衣装か、どんな衣装がいいかなぁ。はい、お茶とお茶受け、自由に摘んでくれ」

雫「ありがとうございますー。そーですねー、やっぱり、牛さん、お魚さんと来たからには……
  次は空を目指して鳥さんとかどうでしょうかー?」

P「鳥ねぇ……いっそ白鳥の湖でも踊ってみるか?」

雫「それも面白そうですねー! 私、体力には自信があるから頑張っちゃいますよー!!」

    ひょいっ
           ぱくっ

P(よし、食った!!)

P「でもバレエの得意なメンバーも居るしなぁ……とりあえずはやっぱり、衣装だろうな」

雫「どんな衣装がいいですかねー。あ、例えばクジャクさんとかどうでしょう!」

P「クジャク? あーいうケバケバしいのはもっと適材が……いかんいかん、話が脱線しちまってるな。今日は企画の話だったんだ」

雫「えへへ、そうでしたー♪」

34: 2012/09/23(日) 16:33:55.79 ID:Dlaw4OEM0
――― 十数分後

P(……さっきはこのくらいで効いてきてたよな……そろそろ……か?)

雫「……」

P(心なしか顔が赤い気がする……それにちょっとぽーっとしてるな……)

雫「……」

    じーっ

P(ずっとこっち見てるし、そろそろ勝負をかけるか……?)

P「……雫」

雫「……」

P「……雫?」

雫「は、はい!? なんでしょう!」

P「いや、顔が赤いし、なんだかぼーっとしてるし、風邪か?」

雫「えっとー……なんだか分かんないんですけど、ドキドキするんですー……」

P(よし、効果が出てる!! ちひろさん、キチンと止めてくださいね!)

36: 2012/09/23(日) 16:46:31.13 ID:Dlaw4OEM0
P「……んー、もしかして、本当に病気か?」

雫「分かりませんー……なんだかこう、急に胸がドキドキしはじめて……」

P「……雫、ちょっと失礼」

雫「はいー?」

    ぺとっ

雫「ひうっ!?」

P「んー、若干熱いかな……でも、気にするほどじゃない気もするけど……」

雫「も、もぉー!! い、いきなりなにするんですかー!!」

     ぺしっ!

P「なに、って……熱があるのかどうか調べただけだけど……」

雫「へ? ね、熱……?」

P「……あ、ごめん……体温計が無いからおでこ触ったんだけど、いきなり触るのはマズかったかな?」

雫「いや、そのー……ちょっと驚いちゃっただけですー……
  こ、今度はちゃんと、触るって言ってから触ってくださいねー?」

P「じゃあ、分かりにくかったからもう一回触っていいか?」

雫「は、はい……どうぞ……」

38: 2012/09/23(日) 16:59:58.21 ID:Dlaw4OEM0
P「うーん、手じゃ分かりにくいな……雫、ちょっとそっちに行ってもいいか?」

雫「へ? いいですけど、どうしたんですかー?」

P「いや、でこで計ろうと思ってな」

雫「おでこって……今もおでこではかってますよねー?」

P「いや、でことでこで、だ。そっちの方が分かりやすいって聞くし」

雫「……あ、じゃあ、どうぞー」

P(今度はもっと過度な接触だけど二つ返事でOK……これは、行ける!)

P「うん、じゃあ行くぞ」

雫「はい……」

P(……ああ、目をつぶって、顎を少しあげたこの顔……まるでキスを待っているみたいで、凄く来るものが……
  だが、ここで終わりはしない! この状況を利用して……)

P「おおっと、足が滑ったぁ!!」

        ずでーん!!

雫「痛たたたー……プロデューサーさん、大丈夫ですかー? ……あっ」

P「ごめんごめん、ちょっとスリッパが滑ったみたいで……」

P(マウントポジション確保! これでもう逃げ場はないぞ雫!!)

44: 2012/09/23(日) 17:13:05.37 ID:Dlaw4OEM0
雫「……プロデューサーさん? 目が怖いですけどー……」

P(今だ、勝負をかけるのはこの一瞬しかない! ここで退けば全てが水泡だ……
  掴み取るんだ……栄光を!)

雫「あの、こっち見てくださいー、私の顔の方を見て、ねー?」

P「……それ!!」

    もにゅっ

雫「あっ……」

P()

P(あ、ヤバい……あまりの存在感に頭が真っ白になってた……
  大きいし、ふかふかだし、柔らかいし……もう氏んでもいいや……)

雫「あ、あのー……そのー……」

P(明らかに混乱してる……いや、受け入れてるのか? ガラナチョコは偉大だな……)

雫「わ、私のお乳は、絞ってもなにも出ませんよぉ……?」

P「……いや、こんなに大きいんだし、もしかしたら出るかも……」

雫「もぉー! 出ませんってばぁー! それより、その、恥ずかしいですー……
  こ、こんな場所じゃ、誰かが来ちゃうかも……だから、その……できれば別の場所で……」

P(あ、これ無理、我慢できないわ)

45: 2012/09/23(日) 17:16:59.08 ID:Dlaw4OEM0

      がちゃっ

ちひろ「プロデューサー、先方からお電話ですよー」

P「ひゃい!?」

雫「ひゃあ!?」「

ちひろ「……あれ、なにやってるんですか? 声荒げちゃって、怪しいなぁ」

P「は、はっはっは、別に! なにも!! なぁ雫!?」

雫「は、はいー! 断じてやましいことなんかなかったですよー!!」

ちひろ「そうですか。じゃあプロデューサーは電話の方お願いしますね」

P「あ、ああ!! 雫、悪いけどその企画書見ててくれ!」

雫「分かりましたー!!」

~~~

ちひろ「……」

P「……」

ちひろ「アイドルに手を出そうとしましたよね?」

P「……ごめんなさい。あんな顔されたらもうやるしかないって思っちゃって」

48: 2012/09/23(日) 17:22:01.56 ID:Dlaw4OEM0
ちひろ「何やってるんですか、ホント……」

P「……すみません」

ちひろ「世の中にはやっていいことと悪いことがあるんですよ」

P「ごめんなさい……」

ちひろ「今回は私が止めに入ったから良かったようなものを、誰も居なかったらどうするつもりだったんですか」

P「……気をつけます……」

ちひろ「……反省してます?」

P「反省してます……」

ちひろ「よろしい。じゃあ今後こんなことは絶対に起こらないように気を付けてください。
     手を出したり出されたりしちゃったら、私たちだけじゃなくそのアイドルも終わりですからね?」

P「はい……」

ちひろ「単なるお遊びの延長で仕事とか社会的信用とか失いたくないでしょ? 気をつけましょう。
     じゃあ私は、雫ちゃんを家に送ってきますから」

P「お願いします」

P「……」

P「……駄目だな、破壊兵器をブラ下げてる奴は、ストッパーが外れる危険性がある。
  今度はもっと慎重に相手を選ばないと……」

51: 2012/09/23(日) 17:24:28.77 ID:iEE0Je+V0
ガラナチョコ食わせるだけ食わせて放置とか悪質だな

52: 2012/09/23(日) 17:25:45.67 ID:p61ubg0t0
ままゆおなしゃす!

引用: モバP「これって……」ちひろ「ガラナチョコです」