1: 2008/09/28(日) 21:01:17.67 ID:pmgAYsXp0
C.C.「もう会えないのだな」

C.C.「ぐすっ」

C.C.「笑わせてくれると言ったのに」

C.C.「ひぐっ」




C.C.「自分探しの旅に出よう」

5: 2008/09/28(日) 21:08:21.12 ID:pmgAYsXp0
C.C.「鞄に洋服を詰めて……」

C.C.「そうそう、チーズくんも持っていかないと」

C.C.「あとはドレスだな」

C.C.「ピザハットのピザを注文するからルルーシュの携帯も持っていこう」

C.C.「ゴス口リも必要だ」

C.C.「準備完了だ」

15: 2008/09/28(日) 21:13:08.23 ID:pmgAYsXp0

ルルーシュ「氏んだと思ったら氏んでなかった」

ルルーシュ「俺の氏骸は森に打ち捨てられていたわけだが」

ルルーシュ「……ていうか寒い」

ルルーシュ「あそこに積んである藁にでも包まって寝るか」


―――――――――――――――――――――――――――

翌日

C.C.「おい、荷台の上でいいからその馬車に乗せてくれ」

百姓「どうぞどうぞ」

20: 2008/09/28(日) 21:15:46.35 ID:pmgAYsXp0
がたごと、がたごと……

C.C.「ふかふかだ!ふかふかだぞ、チーズくん!」

チーズくん「」

C.C.「ふふっ、そうだろそうだろ、気持ちいいな!」

チーズくん「」

C.C.「でもやはりルルーシュのベッドが…………」

C.C.「……えぐっ」

チーズくん「」

25: 2008/09/28(日) 21:19:16.93 ID:pmgAYsXp0
C.C.「――慰めてくれているのか、チーズくん」

チーズくん「」

C.C.「そうだな、ルルーシュのことは諦めよう」

チーズくん「」

C.C.「チーズくんは優しいな、大好きだぞ」



ルルーシュ(なんかむかつく気配がする)

29: 2008/09/28(日) 21:23:02.01 ID:pmgAYsXp0
ルルーシュ(ていうか重いな)

がったんごっとん……

ルルーシュ(……?)


C.C.「結婚しよう」

チーズくん「」

C.C.「結婚した!私はチーズくんと結婚したぞ!」



ルルーシュ(暑いな……いったん出よう)

33: 2008/09/28(日) 21:24:57.59 ID:pmgAYsXp0
C.C.「さあチーズくん、私と誓いのキッスをしような」

チーズくん「」

C.C.「……返事してくれない……ぐすん」

36: 2008/09/28(日) 21:27:51.43 ID:pmgAYsXp0
C.C.「まあいい、これで私はルルーシュを忘れてチーズくんと――」



ルルーシュ「ぷはあ」



C.C.「麦の神様が出てきた」

39: 2008/09/28(日) 21:29:12.72 ID:pmgAYsXp0
C.C.「これは大変なことだぞチーズくん」

チーズくん「」

C.C.「はやく学会に発表してお金もらって豪華な旅をしよう」

ルルーシュ「……」

C.C.「あれ?」

43: 2008/09/28(日) 21:32:09.39 ID:pmgAYsXp0
ルルーシュ「……」

C.C.「や、やあ」

チーズくん「」

C.C.「チーズくん、いや、あの、これは」

チーズくん「」

チーズくん「」



C.C.「修羅場だ」

47: 2008/09/28(日) 21:34:54.39 ID:pmgAYsXp0
ルルーシュ「まず」

C.C.「ひっ」

ルルーシュ「俺は麦の神様ではない」

C.C.(こくこく)

ルルーシュ「第二に、これは修羅場ではない」

C.C.「びっくりだなチーズくん」

チーズくん「」

51: 2008/09/28(日) 21:37:59.81 ID:pmgAYsXp0
C.C.「ルルーシュは私を捨てて氏んだクソ野郎だからな」

C.C.「私を顧みないのも当然というものだな」

ルルーシュ「そういう事ではなく」

C.C.「私はひどく傷ついてしまった」

C.C.「チーズくんは私を分かってくれるだろう?」

ルルーシュ「人の話を聞け」

53: 2008/09/28(日) 21:40:36.11 ID:pmgAYsXp0
ルルーシュ「考えてもみろ」

ルルーシュ「この俺がぬいぐるみ如きを相手にするとでも思うか」

C.C.「だから私を捨てることも厭わぬのだな」

C.C.「傷ついた、私は傷ついた、お前によって傷つけられた」

チーズくん「」

58: 2008/09/28(日) 21:43:15.65 ID:pmgAYsXp0
ルルーシュ「だから違うと言っているだろう」

C.C.「チーズくんなんかに張り合うくらいなら私などいくらでもくれてやると、そう言いたいのだな」

C.C.「あーあー、私は悲しいぞ、ルルーシュ」

ルルーシュ「そういうことを言ってるんじゃない」

ルルーシュ「チーズくんより俺の方が断然イケメンだという話だよ」

60: 2008/09/28(日) 21:47:04.40 ID:pmgAYsXp0
チーズくん「」

ルルーシュ「しかも俺の方が頭もいいし、金も持ってるし、優しいだろう」

チーズくん「」

C.C.「」

C.C.「で?」

ルルーシュ「チーズくんに勝ち目などない、よってこの状況は修羅場などとは到底言えないな」

C.C.「それはつまり」

C.C.「・・・ゴクリ」

67: 2008/09/28(日) 21:54:34.06 ID:pmgAYsXp0
C.C.「でもお前は私を好きじゃないんだろ?」

ルルーシュ「は?」

C.C.「ぐすっ、ひぐっ、ひどいよお、わたしはるるーしゅのことを、こんなに……」

C.C.「それなのに、るるーしゅは…・…えぐっ、」

ルルーシュ「いや、そんな事はないぞ」

C.C.「どんな事がないから何なんだ?ほら、はっきり言え」

ルルーシュ「そ、それは……」

C.C.「るるーしゅは、わ、わたしをすてて……なくぞ、うらむぞ、」

C.C.「ちゃ、ちゃんとことばでいってくれないとわからないからな」

ルルーシュ「……好きです。ごめんなさい。恨まないでください」

ルルーシュ(俺なんで謝ってるんだろう)



C.C.(ニャマリ)

75: 2008/09/28(日) 21:58:59.57 ID:pmgAYsXp0
C.C.「ほ、ほんとうなんだな、るるーしゅ……?」

ルルーシュ「ああ、本当だ。好きだ」  (なんでこんな状況に陥っているのだろう)

C.C.「ん?何か言ったか?全然聞こえないな?」

ルルーシュ「……!」

C.C.「ほれほれルルーシュ、もう一回言ってみろ」

ルルーシュ「うぐっ……す、好きです……っ」

ルルーシュ(氏にたい)



百姓「……」

80: 2008/09/28(日) 22:02:56.04 ID:pmgAYsXp0
C.C.「ほーらほら町が見えてきたぞ?大きいな?広そうだな?」

ルルーシュ「この女は……」

C.C.「おじさん、この辺りで降ろしてくださーい♪」

C.C.「ありがとうございましたぁ☆」

百姓「………………」



C.C.「挨拶も無しとは、なんて無愛想な爺さんだ」

ルルーシュ「全くだな」

チーズくん()

83: 2008/09/28(日) 22:07:15.04 ID:pmgAYsXp0
C.C.「おお、この街は商業が盛んなのだな」

C.C.「お店がいっぱいだ」

C.C.「見ろ、桃の蜂蜜漬けだともっきゅもっきゅべちょべちょ」

ルルーシュ「買い食いをするな!」

C.C.「うまいぞ」

ルルーシュ「そのぶん値段は張るけどな……くそっ……」

89: 2008/09/28(日) 22:10:46.68 ID:pmgAYsXp0
C.C.「ああっ、ピザ屋がある!昼食はこれで決まりだな!!」

C.C.「ん、ピザハットではないのか……チーズくんを連れて入るには少し気がひけるな」

ルルーシュ「俺はそいつをいつ捨てても構わないんだが」

C.C.「ルルーシュ、預かっておけ。すぐ食べて戻ってくるからな」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「……パンでも買って食うか」

チーズくん「」

93: 2008/09/28(日) 22:13:51.87 ID:pmgAYsXp0
C.C.「すごいぞこの店くちゃくちゃもぎゅもぎゅ」

ルルーシュ「咀嚼をやめろ」

C.C.「くちゃ…ごっくん、町から町へ移動するんだそうだ」

ルルーシュ「で?」

C.C.「やろう」

ルルーシュ「は?」

チーズくん「」

98: 2008/09/28(日) 22:18:17.85 ID:pmgAYsXp0
C.C.「ピザの屋台を牽きつつ旅をしよう」

ルルーシュ(こいつ本気で言ってるのか)

C.C.「我ながら完璧だな」

ルルーシュ「言っておくがピザを食べるのは店主ではなく客だぞ」

C.C.「……!」

C.C.「まあ、細かい事は今からふたりで考えよう、うん」


      【会議中】

104: 2008/09/28(日) 22:35:20.08 ID:pmgAYsXp0
ルルーシュ「ていうか屋台じゃピザ焼けないだろ」

C.C.「――――――!」

C.C.「ピザの行商で生計を立てようと思ったのに」

C.C.「ついでにゃんにゃんしながら楽しく旅をしようと思ったのに」



チーズくん「」

チーズくん「」

チーズくん「」

108: 2008/09/28(日) 22:41:07.91 ID:pmgAYsXp0
C.C.「にゃんにゃんにゃんにゃんにーはおにゃん、か……」

C.C.「そんなの姫を取り合う盛りのついたメス猫とメス犬が言っているだけなんだ」

チーズくん「」

C.C.「清純派の私には似合わないな」

チーズくん「」

C.C.「……ぐすん」

チーズくん「……ぼくが」

ルルーシュ「そんな事を言うな、C.C.」

チーズくん「……!?」

111: 2008/09/28(日) 22:44:11.81 ID:pmgAYsXp0
ルルーシュ「俺が言ったのは、“屋台でピザは無理だろ常識的に考えて……”という部分だけだ」

C.C.「ということは、つまり」

チーズくん「」

ルルーシュ「ああ」

チーズくん「」

C.C.「ぽっ……」

チーズくん(え……?)

115: 2008/09/28(日) 22:52:17.04 ID:pmgAYsXp0
C.C.「にゃ、にゃんにゃん!にゃんにゃんはいいんだな?」

ルルーシュ「否定した覚えはないが」

ルルーシュ「ピザ屋だって、家を買ってそこで開けばいいんだ」

チーズくん「」

チーズくん「」

C.C.「いっそマオが買ったオーストラリアの家まで旅をしよう」

ルルーシュ「そうだな」

C.C.「ていうか愛の巣だな」

ルルーシュ「全く以てその通りだな」

チーズくん「」

116: 2008/09/28(日) 22:53:52.51 ID:pmgAYsXp0
ルルーシュ「愛してる」

C.C.「私もだ」

ルルーシュ「結婚しよう」

C.C.「ふふっ」



チーズくん「」

122: 2008/09/28(日) 22:59:16.39 ID:pmgAYsXp0
C.C.「それでは旅を始めようか」

ルルーシュ「南のほうの町を目指そう」

C.C.「娘々とかしながら」

ルルーシュ「ああ」

C.C.「オーストラリアの白い家で、私とお前が家族でピザ屋を経営するために――」




- 完 -



チーズくん「」

マオ「」

124: 2008/09/28(日) 23:00:19.14 ID:/q5cStuSO
マオwwwww

125: 2008/09/28(日) 23:01:23.43 ID:JI1BauPDO
乙wwww

引用: C.C.「ルルーシュが死んだ」