1: 2009/01/12(月) 12:37:32.44 ID:B0lWNcDk0
ハルヒ「……アンタ、誰?」

古泉「んふっ、冗談きついですね、涼宮さん」

ハルヒ「……もしかして、お客様?」

古泉「な、なに言ってるんですか!僕は団員ですよ!」

キョン「嘘付け、お前なんか知らねぇよ」

みくる「私も知りませんねぇ~」

長門「……」

古泉「そ、そんな……」

ハルヒ「さぁ、部外者は出て行って頂戴!」




5: 2009/01/12(月) 12:41:18.08 ID:B0lWNcDk0
古泉「追い出されてしまいました…」

古泉「まさか、涼宮さんが世界を作り変えてしまったのでしょうか…」

古泉「しかし、最近、閉鎖空間は出ていない」

古泉「それに涼宮さんはこの世界を気に入っている」

古泉「……このパターンは考えられませんね」

古泉「……」

古泉「もしかして、苛められているのでしょうか……」

9: 2009/01/12(月) 12:48:57.27 ID:B0lWNcDk0
古泉「……まさか、僕が苛められる訳が…」

古泉「か、彼に聞いてみましょう」

古泉「ちょっと待ってください!」

キョン「……さっきの奴か」

古泉「ぼ、僕を知っていますよね?悪い冗談は止めてくださいよ」

キョン「知らん」

古泉「そ、そんな……僕は、副団長だったんですよ!」

キョン「はは、副団長は朝比奈さんだよ」

キョン「さぁ、用件は済んだか?」

古泉「……えぇ」

キョン「なら、俺は帰らせてもらうぞ」

11: 2009/01/12(月) 12:52:55.38 ID:B0lWNcDk0
古泉宅

古泉「本当に僕の存在を忘れてしまったんでしょうか…」

古泉「機関は、世界に変化は無いって…」

古泉「やっぱり知らないフリをしているんでしょうか?」

古泉「苛めなんでしょうか?」

古泉「皆、僕が嫌いなんでしょうか?」

古泉「くっ、涙が…」

古泉「あ、明日、部室に行ってみましょう」

14: 2009/01/12(月) 12:59:51.59 ID:B0lWNcDk0
部室

古泉「今度は早めに部室に来て見ました」

古泉「長門さんだけですか」

長門「誰?」

古泉「はは、冗談きついですね、僕ですよ」

長門「知らない」

古泉「ほ、本当に覚えてないんですか?」

長門「……覚えていない」

古泉「僕が嫌いなんですか、皆」

長門「……」

古泉「くっ、長門さん!教えてくださいよ!何があったんですか?」

15: 2009/01/12(月) 13:06:14.67 ID:B0lWNcDk0
長門「教えられない、帰って」

古泉「僕は真相が解るまで帰りませんよ」

長門「……」

ガチャ

キョン「ん、こいず…、またお前か!」

古泉(やっぱり僕を覚えているんですね…)

キョン「また今日も来たのか!ほら、早く帰ってくれ!」

古泉「……仲間はずれにして、楽しいですか?」

キョン「ギクリ、な、何を言っているんだ?」

古泉「……人を苛めて楽しいですか?」

キョン「い、苛めているんじゃないんだ、これには…」

古泉「言い訳は結構、帰ります」

ガチャ

キョン「参ったな、あんなに怒っているとは……」

18: 2009/01/12(月) 13:11:28.35 ID:B0lWNcDk0
その夜

古泉「はは、僕が苛められるなんて」

古泉「友達と思っていたのは僕だけなんですね…」

古泉「皆、僕を嫌っていたんですね」

古泉「はは、コレは傑作だ」

古泉「はははははははは」

古泉「はははははははは」

古泉「……」

古泉「……寂しいですね」

21: 2009/01/12(月) 13:16:09.75 ID:B0lWNcDk0
翌日、放課後

古泉「もう部室に行く必要は無くなりました」

古泉「今日はさっさと帰りましょうか」

古泉「ん、下駄箱に手紙が…」

はやく、部室に来て

古泉「はは、今日も皆で笑い物にするんですね」

古泉「……」

古泉「行くだけいってみましょうか」

27: 2009/01/12(月) 13:22:42.65 ID:B0lWNcDk0
部室

古泉「……来ましたよ」

パーン

ハルヒ「お誕生日、おめでとう!!」

古泉「こ、これは……」

キョン「すまんな、古泉。今までのはドッキリだ」

みくる「涼宮さんがこの日の為に…」

ハルヒ「古泉くんは、いつも笑顔だし、コレぐらい大丈夫だと思ってね」

キョン「でも、結構怒ってたみたいだったからな」

ハルヒ「本当にゴメンね、古泉くん」

長門「……」

みくる「じゃあ早くケーキを食べましょうよ」

古泉「……ふざけんなぁ!!!」

34: 2009/01/12(月) 13:28:22.76 ID:B0lWNcDk0
ハルヒ「ど、どうしたの、古泉くん?」

キョン「お前らしくないぞ」

古泉「はは、仲間はずれにされて楽しいと思ったのかよ」

みくる「そ、それは…」

古泉「ドッキリだからって頭狂ってんじゃねえのか!!」

ハルヒ「ご、ごめん、古泉くん」

古泉「どうせ、お前ら俺を見て笑ってたんだろ!!」

キョン「だからな、古泉…」

古泉「それに、誕生日はとっくの昔に終わってんだよ!!」

ハルヒ「えっ…」

45: 2009/01/12(月) 13:36:07.85 ID:B0lWNcDk0
キョン「そ、そうなのか…」

古泉「だいたい、お前ら俺の誕生日知らねぇだろ!」

みくる「そういやそうですね…」

キョン「ハルヒが今日だって…」

ハルヒ「私もなんとなく今日かなって…」

古泉「お前馬鹿じゃねえのか!?勘で当てれる訳ねぇだろ!!」

キョン「確かに」

古泉「お前ら、本当に俺を馬鹿にしてたんだな!」

キョン「だから、落ち着け古泉!誰も馬鹿になんか…」

古泉「うるせぇ!お前ら…」

バキツ

キョン「いい加減にしろ、謝ってんだろ、こっちは」

55: 2009/01/12(月) 13:41:13.11 ID:bwp+AcV3O
何故殴ったwwwwww

60: 2009/01/12(月) 13:43:46.51 ID:B0lWNcDk0
古泉「な、なんで僕が…」

キョン「お前、さっきから自分が悲劇のヒーローみたいに言いやがって」

ハルヒ「こっちだってわざわざアンタの誕生日を祝ってやろうと…」

みくる「そうですよ、こっちだってがんばってるのに…」

長門「古泉一樹、あなたが100%悪い」

古泉「な、なんで…」

ハルヒ「アンタは団員失格、もう来なくていいわよ」

キョン「ほら、早く出て行けよ!!」

72: 2009/01/12(月) 13:51:27.55 ID:B0lWNcDk0
翌日

古泉「もう僕は団員失格ですか…」

古泉「部室から楽しそうな声が聞こえますね…」

古泉「あの時、僕が怒らなかったら今頃僕も…」

古泉「本当に一方的に僕が悪かったんでしょうか?」

古泉「……帰りましょうか」

80: 2009/01/12(月) 13:58:35.80 ID:B0lWNcDk0
日曜日、公園

古泉「はは、散歩は気持ちいいものです」

古泉「久々にのんびりと出来ますね」

古泉「これで良かったのかもしれませんね」

古泉「……あれは、彼と長門さんでしょうか?」

古泉「……今見つかったら笑いものにされる事間違いなしです」

古泉「図書館に隠れておきましょう…」

86: 2009/01/12(月) 14:02:33.12 ID:B0lWNcDk0
図書館

古泉「此処に居れば見つからないでしょう…」

古泉「あれ、長門さんと彼が入ってきました…」

古泉「今日は不思議探索の日じゃ…」

古泉「そうか、いつも図書館に来てたんですね」

古泉「見つからないように此処から出ましょうか…」

87: 2009/01/12(月) 14:08:58.24 ID:B0lWNcDk0
古泉「……彼は寝ていますね」

古泉「長門さんが何処に居るかわかりませんが…」

古泉「逃げるなら今の内ですね…」

長門「古泉一樹」

古泉「うわ!長門さん…」

長門「私達を尾行するのはやめて」

古泉「そんな、僕より後から入ってきた癖に…」

長門「言い訳は見苦しい、彼を呼ぶ」

古泉「そ、そんな……」

キョン「てめぇ、まだ殴られ足らねぇのか!」

101: 2009/01/12(月) 14:18:46.59 ID:B0lWNcDk0
キョン「次、変な事したら、警察呼ぶからな!」

古泉「ぐぅ……」

キョン「……そうだ」

カシャ

キョン「この惨めな画像とストーカー行為を学校にばらしてやろうぜ」

長門「そう」

古泉「そ、そんな……」

キョン「当たり前だろ、自業自得なんだからな」

古泉「ち、違う…」

キョン「なら、明日10万用意しな」

古泉「!?」

キョン「10万払うか、学校で変態呼ばわりされるるか、考えときな!」

古泉「ひ、ひどい…」

キョン「じゃあな、変態野郎!」

115: 2009/01/12(月) 14:26:46.25 ID:B0lWNcDk0
翌日、学校の屋上

古泉「はい、10万円です」

キョン「ははは、本当に持ってくるとは」

古泉「約束通り、言いふらさないで下さいよ」

キョン「もちろんだとも、明日20万用意すればな」

古泉「は、話が違うじゃないですか!?」

バキッ

キョン「お前は主導権がどっちにあるのか解ってんのか?」

古泉「ぐ、そんな大金、持ってませんよ」

キョン「親の金盗ってでも持って来いよ」

古泉「そ、そんな……」

キョン「じゃあな、超絶畜生野郎!!」

139: 2009/01/12(月) 14:35:53.63 ID:B0lWNcDk0
翌日、学校の屋上

キョン「おら、ちゃんと用意したんだろうな!?」

古泉「もちろん、用意する訳ないでしょう?」

キョン「ほぅ、画像をばら撒かれてもいいんだな?」

古泉「もちろん、ソレが出来ればの話ですが」

キョン「……どういう意味だ?」

古泉「今から貴方をぶちのめすからですよ」

キョン「HAHAHA!面白い冗談じゃねえか」

古泉「冗談ではありません、えらくマジです」

古泉「ついでに貴方の惨めな画像も取ってあげましょう」

古泉「今度は僕が主導権をいただきますよ!!」

キョン「面白い、掛かってきな」

153: 2009/01/12(月) 14:44:54.19 ID:B0lWNcDk0
キョン「ふん、てめぇなんか1発でノックアウトだ!!」

シュ

キョン「な、避けた!!」

古泉「んふっ、実は機関での戦闘訓練は完璧ですから」

キョン「なっ!?武術が出来るとは…」

古泉「こっちの番ですよ!!」

バキッ!!

キョン「ぐぇぇ」

古泉「空中コンボ、始動です」

167: 2009/01/12(月) 14:50:45.26 ID:B0lWNcDk0
古泉「足で、打ち上げる!」

バキッ

古泉「追加攻撃、すばやいジャブ!」

ダダダ

古泉「昇竜拳でさらに高く打ち上げる!」

バキィィィ!!

古泉「更に僕も高く飛び上がる!」

シュパ

古泉「とどめの踵落としでメテオ攻撃!」

古泉「ふもっふ!!」

ダッガァーン!!

古泉「僕の勝ちですね」

185: 2009/01/12(月) 14:57:26.11 ID:B0lWNcDk0
古泉「さて、携帯を破壊して彼の惨めな画像を取らないと……」

キョン「ははは、それで終わりか?」

古泉「なっ!?確かに手ごたえはあったのに……」

キョン「ふん、こんな事もあろうかと…」

古泉「な、腹から雑誌が!しかも最強の防御力を誇るライバルだとぉ!!」

キョン「しかも、この雑誌は立派な鈍器にもなる」

古泉「な、殺傷能力のある武器が…」

キョン「さぁ、形勢逆転だぜ!!」

187: 2009/01/12(月) 14:58:14.48 ID:wt+nwHsqO
どんな性能だよwww

198: 2009/01/12(月) 15:03:40.86 ID:B0lWNcDk0
キョン「オラァ!コイツを喰らいなぁ!!」

ガツ

古泉「ぐへっ」バタ

キョン「どうした、コレで終わりかぁ!」

古泉「くっ、まだまだぁ!」

古泉(意識が飛ぶかと思いましたね…)

古泉(あの鈍器がある限り、接近戦は不可能)

古泉(しかし、僕の能力は閉鎖空間限定です)

古泉「ど、どうすればいいんでしょうか…?」

キョン「ははは、どうした、もうお手上げかぁ!?」

206: 2009/01/12(月) 15:09:07.12 ID:B0lWNcDk0
古泉「とりあえず、距離を取って…」

キョン「はは、距離を取ってもなぁ!!」

キョン「この鈍器は飛び道具にも成るんだぜ!!」

古泉「な、彼がハンマー投げをするかの如く、回転しはじめた!」

キョン「これが、この、ライバルの、真の、力、だぁ!」

バシュ

古泉「な、速すぎて見えない…」

バキィ!!

古泉「……お、おわった…」

バタ

222: 2009/01/12(月) 15:20:15.12 ID:B0lWNcDk0
古泉「此処は、天国でしょうか……」

古泉「はは、天国は存在するんですね」

古泉「あれは、……師匠!」

師匠「おう、誰かと思えば一樹か、どうしたんじゃ?」

古泉「僕は、自分の、正義を、守ることは出来なかった」

師匠「ならまだ此処には来るな、自分の夢が達成できてないのならな」

古泉「……自分の夢?」

師匠「貴様の夢は何だ!言ってみろ!」

古泉「……導弾道を極めることです」

師匠「そうだ、早くあの少年を倒してきなさい」

古泉「…はい!」

227: 2009/01/12(月) 15:22:03.92 ID:NAN+QI080
師匠wwwww

236: 2009/01/12(月) 15:29:47.15 ID:B0lWNcDk0
キョン「へへ、こりゃやりすぎたな、氏んだか?」

キョン「へへ、もっと惨めな画像を取ってやるか」

バキィ

キョン「な…」

古泉「3分の時を経て今蘇る古泉一樹です」

キョン「くっ、不意打ちとは卑怯な…」

古泉「ふん、貴様のような悪にはこの正義の拳で」

キョン「HAHAHA,頭打っておかしくなったか?」

古泉「笑っていられるのも今の内だ!」

キョン「ふん、ライバルがある限り、貴様の負けは決まっているんだよ!」

古泉「どうかな、カンフーの間合いは絶対なんですよ」

バキィ

キョン「何ぃ!!」

古泉「打ち上げました、行きますよ!」

古泉「導弾道!!」

255: 2009/01/12(月) 15:57:19.75 ID:muOVmysh0
古泉「という夢を見たんです」

長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ユニーク」

277: 2009/01/12(月) 16:53:56.29 ID:jwKg+0Ml0
俺こういう馬鹿くさいの大好きなんだ

引用: 古泉「すみません、遅れてしまいました」