300: ◆yIMyWm13ls 2013/08/02(金) 17:03:07.76 ID:HDYCouX+0
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです
前回はコチラ
裕美「轟音がしたから様子見に行っただけなのに……」
裕美のすぐ横を憤怒の翼竜のカース弾が通り過ぎる。
裕美「な、なんでこんなのが空から落ちてくるのっ!?」
『氷よ!寄り集まりて塊になれっ!』
翼竜はその氷塊を苦もなくその鱗で弾く。
裕美「か、硬い…!?」
翼の破れた翼竜は二本脚で暴れ回りカース弾を吐き出す。
裕美「普通地上に落ちたら一気に戦力低下とかそういのじゃないかな!?」
『っ、雷よ!穿って!』
苦し紛れにペン先から放った小さな稲妻が走って翼竜の脚に突き刺さる。
すると翼竜が目に見えて苦しみだす。
裕美のすぐ横を憤怒の翼竜のカース弾が通り過ぎる。
裕美「な、なんでこんなのが空から落ちてくるのっ!?」
『氷よ!寄り集まりて塊になれっ!』
翼竜はその氷塊を苦もなくその鱗で弾く。
裕美「か、硬い…!?」
翼の破れた翼竜は二本脚で暴れ回りカース弾を吐き出す。
裕美「普通地上に落ちたら一気に戦力低下とかそういのじゃないかな!?」
『っ、雷よ!穿って!』
苦し紛れにペン先から放った小さな稲妻が走って翼竜の脚に突き刺さる。
すると翼竜が目に見えて苦しみだす。
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それは、なんでもないようなとある日のこと。
それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。
異世界から選ばれし戦士をが悪のカリスマが
突然超能力に目覚めた人々が未来から過去を変えるためにやってきた戦士が。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。
それから、それから――
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
301: 2013/08/02(金) 17:04:00.24 ID:HDYCouX+0
裕美「あ、あれ?翼竜の脚に鱗が剥がれて傷が…これって弱点…?」
そう思ったのも束の間、翼竜自体が脚の修復に力を回したのか、傷の付いた場所が鱗で覆われて行く。
裕美「…どうしようこれ…」
翼竜は絶え間なくカース弾を放ちながら突進してくる。
裕美「え、えと……!?」
『…も、元ある形に戻れ! 』
『繋がりあえっ!』
目の前には通行禁止の立て札が現れる。
何やってるんだろう私、と思うがもう引けない。
そう思ったのも束の間、翼竜自体が脚の修復に力を回したのか、傷の付いた場所が鱗で覆われて行く。
裕美「…どうしようこれ…」
翼竜は絶え間なくカース弾を放ちながら突進してくる。
裕美「え、えと……!?」
『…も、元ある形に戻れ! 』
『繋がりあえっ!』
目の前には通行禁止の立て札が現れる。
何やってるんだろう私、と思うがもう引けない。
302: 2013/08/02(金) 17:04:55.25 ID:HDYCouX+0
裕美「ぴ、ぴっぴー!通行禁止ーっ!」
全くの躊躇なく放たれたカース弾によって通行禁止の立て札が再び瓦礫へと戻る。
裕美「…だよねーっ…!」
現実は非常である。
裕美「しょうがないよねこれ…」
最終手段というより精神的衛生上やりたくないこと。
『氷よ!寄り集まりて塊になれっ!』
裕美「きょ、強行突破っ!」
目の前に器用に氷塊が浮かぶように調整して盾にしながら前進する。
カース球を浴びる度に氷塊がガリゴリと削れていくのが感覚で分かる。
裕美「…そんなに持ちそうにないかな、『風よっ!』」
ふわりと風が裕美を巻き込みながら翼竜の方向へと激しく吹き荒れる。
吹き荒れる風の方向、翼竜の片翼へと思い切り飛び込む。
全くの躊躇なく放たれたカース弾によって通行禁止の立て札が再び瓦礫へと戻る。
裕美「…だよねーっ…!」
現実は非常である。
裕美「しょうがないよねこれ…」
最終手段というより精神的衛生上やりたくないこと。
『氷よ!寄り集まりて塊になれっ!』
裕美「きょ、強行突破っ!」
目の前に器用に氷塊が浮かぶように調整して盾にしながら前進する。
カース球を浴びる度に氷塊がガリゴリと削れていくのが感覚で分かる。
裕美「…そんなに持ちそうにないかな、『風よっ!』」
ふわりと風が裕美を巻き込みながら翼竜の方向へと激しく吹き荒れる。
吹き荒れる風の方向、翼竜の片翼へと思い切り飛び込む。
303: 2013/08/02(金) 17:06:03.36 ID:HDYCouX+0
裕美「少し小さくなって貰うよっ!」
裕美のペン先が輝き出す。
魚肉ソーセージカッターなどという不憫な名前の与えられた切れ味だけはピカイチの魔法。
翼竜の片翼を根本からボールペンでなぞる。
すると翼竜の翼がズルりと削げ落ちる。
裕美「やっぱり翼に核があるなんて都合のいいことはないよね…」
ぶくぶくと翼竜の翼があった場所が蠢き、再生をしようとする。
裕美「もう片方も切り落とさないと厳しいかな…?」
裕美はポケットから羊皮紙と羽ペンを取り出しながら呟く。
――魔術管理人ユズは契約を行い、使い魔を託す。確実な信頼者 関裕美へ
裕美「お願いっ!ぷちちゃんっ!」
『みーっ!』
現れたのは紅の鎌を持つぷちちゃん。
ぷちちゃんは目の前まで迫ったきたカース弾を焼き尽くす。
裕美のペン先が輝き出す。
魚肉ソーセージカッターなどという不憫な名前の与えられた切れ味だけはピカイチの魔法。
翼竜の片翼を根本からボールペンでなぞる。
すると翼竜の翼がズルりと削げ落ちる。
裕美「やっぱり翼に核があるなんて都合のいいことはないよね…」
ぶくぶくと翼竜の翼があった場所が蠢き、再生をしようとする。
裕美「もう片方も切り落とさないと厳しいかな…?」
裕美はポケットから羊皮紙と羽ペンを取り出しながら呟く。
――魔術管理人ユズは契約を行い、使い魔を託す。確実な信頼者 関裕美へ
裕美「お願いっ!ぷちちゃんっ!」
『みーっ!』
現れたのは紅の鎌を持つぷちちゃん。
ぷちちゃんは目の前まで迫ったきたカース弾を焼き尽くす。
304: 2013/08/02(金) 17:06:56.10 ID:HDYCouX+0
裕美「…緑のぷちちゃんは風で赤のぷちちゃんは炎なのかなぁ…」
裕美「でも今回は炎なら都合がいいかもっ…!」
裕美「よ、よしっ、片翼の修復が終わる前にもう片翼も切り落とさなくちゃ…」
裕美「…ぷちちゃん、お願いね?」
『みみ、みぃーっ!』
多分、任せてくださいっ!と言っているのだろうと思った裕美は駆け出す。
突如飛び出した裕美を翼竜が口を大きく広げカース弾を放つ態勢に入る。
『みっ!』
大口を広げた翼竜の口元で小規模の爆発が起きる。
裕美「…定点で爆発…ぷちちゃん凄いなぁ…」
『水流よっ!』
すかさず仰け反った翼竜の首を水流で押し出し、残ったもう一方の翼を曝け出す。
裕美「でも今回は炎なら都合がいいかもっ…!」
裕美「よ、よしっ、片翼の修復が終わる前にもう片翼も切り落とさなくちゃ…」
裕美「…ぷちちゃん、お願いね?」
『みみ、みぃーっ!』
多分、任せてくださいっ!と言っているのだろうと思った裕美は駆け出す。
突如飛び出した裕美を翼竜が口を大きく広げカース弾を放つ態勢に入る。
『みっ!』
大口を広げた翼竜の口元で小規模の爆発が起きる。
裕美「…定点で爆発…ぷちちゃん凄いなぁ…」
『水流よっ!』
すかさず仰け反った翼竜の首を水流で押し出し、残ったもう一方の翼を曝け出す。
305: 2013/08/02(金) 17:07:50.49 ID:HDYCouX+0
裕美「せーのっ!」
翼竜の残った翼の下まで潜り込んでボールペンで翼の根本をなぞる。
憤怒の翼竜の怨嗟の声と共にもう片方の翼が地に落ちる。
裕美「…大分ちっちゃくなったね、これならいけるかな?」
両翼をもぎ取られ巨大なトカゲと化してしまった翼竜は激しく吼える。
裕美「ぷちちゃん、暫くの間守ってくれるかな?」
『みみ~♪』
裕美「あはっ、自信満々だねっ」
『み~!』
裕美「よし行くよっ!」
『氷よ!大いなる我が力に従い、全てを覆い隠せ!アイシクルケージ!』
辛うじて翼をもがれた翼竜を閉じ込めるだけの大きさの氷の檻。
もちろん氷の強度もお察しだし、数分あれば砕かれるだろう。
翼竜の残った翼の下まで潜り込んでボールペンで翼の根本をなぞる。
憤怒の翼竜の怨嗟の声と共にもう片方の翼が地に落ちる。
裕美「…大分ちっちゃくなったね、これならいけるかな?」
両翼をもぎ取られ巨大なトカゲと化してしまった翼竜は激しく吼える。
裕美「ぷちちゃん、暫くの間守ってくれるかな?」
『みみ~♪』
裕美「あはっ、自信満々だねっ」
『み~!』
裕美「よし行くよっ!」
『氷よ!大いなる我が力に従い、全てを覆い隠せ!アイシクルケージ!』
辛うじて翼をもがれた翼竜を閉じ込めるだけの大きさの氷の檻。
もちろん氷の強度もお察しだし、数分あれば砕かれるだろう。
306: 2013/08/02(金) 17:08:56.15 ID:HDYCouX+0
裕美「一番得意な魔法で行くよっ!」
裕美は足元に転がっていた瓦礫から一欠片摘み上げると翼竜目掛けて放る。
『元ある形に戻れ! 』
すると翼竜の上空で裕美が放った欠片を中心に辺り周辺から瓦礫の粒が、塊が見る見るうちに集まる。
裕美「細かい欠片は無視でいいから重くて硬いのを中心に…!」
翼竜の上空には荒削りではあるが中小サイズのビルが出来上がっていた。
裕美「ぷちちゃん、ゴー!」
『みぃ~♪』
ちびちゃんは炎を巻き上げ氷の檻ごと翼竜を焼き尽くす。
裕美「い、いくよっ!」
『繋がりあえっ!』
瓦礫たちが繋がり合い、完全にビルの形を為して重力に従って氷の檻の真上に堕ちてくる。
そして炎により半ば溶かされた氷の檻を容易く砕き、憤怒の翼竜を容赦なく押し潰す。
裕美は足元に転がっていた瓦礫から一欠片摘み上げると翼竜目掛けて放る。
『元ある形に戻れ! 』
すると翼竜の上空で裕美が放った欠片を中心に辺り周辺から瓦礫の粒が、塊が見る見るうちに集まる。
裕美「細かい欠片は無視でいいから重くて硬いのを中心に…!」
翼竜の上空には荒削りではあるが中小サイズのビルが出来上がっていた。
裕美「ぷちちゃん、ゴー!」
『みぃ~♪』
ちびちゃんは炎を巻き上げ氷の檻ごと翼竜を焼き尽くす。
裕美「い、いくよっ!」
『繋がりあえっ!』
瓦礫たちが繋がり合い、完全にビルの形を為して重力に従って氷の檻の真上に堕ちてくる。
そして炎により半ば溶かされた氷の檻を容易く砕き、憤怒の翼竜を容赦なく押し潰す。
307: 2013/08/02(金) 17:09:35.66 ID:HDYCouX+0
―
裕美「…倒せたかな?」
目の前の半壊したビルの下からは泥は完全に消え去っていた。
裕美「…なんだろう、自分で直して自分で壊すって…最初から壊れてたとはいえ直したほうがいいのかな…」
『みーっ!』
紅い鎌のぷちちゃんの体が薄っすらと透明になる。
裕美「…うん、お疲れ様」
『みみっ!みー!』
裕美「…この街の騒動が終わってから…?、う、うん…頑張るよ」
なんとなくぷちユズの言いたいことが分かるようになった裕美であった。
裕美「…倒せたかな?」
目の前の半壊したビルの下からは泥は完全に消え去っていた。
裕美「…なんだろう、自分で直して自分で壊すって…最初から壊れてたとはいえ直したほうがいいのかな…」
『みーっ!』
紅い鎌のぷちちゃんの体が薄っすらと透明になる。
裕美「…うん、お疲れ様」
『みみっ!みー!』
裕美「…この街の騒動が終わってから…?、う、うん…頑張るよ」
なんとなくぷちユズの言いたいことが分かるようになった裕美であった。
308: 2013/08/02(金) 17:10:18.73 ID:HDYCouX+0
終わりです。
ぷちユズちゃんがKAWAII。
まさか修復魔法で戦う日が来るとは思わなかった。
裕美ちゃんの受難は続く。
イベント情報
・憤怒の翼竜が圧氏しました
・使い魔譲与の契約書が残りが水のぷちユズ一枚。
ぷちユズちゃんがKAWAII。
まさか修復魔法で戦う日が来るとは思わなかった。
裕美ちゃんの受難は続く。
イベント情報
・憤怒の翼竜が圧氏しました
・使い魔譲与の契約書が残りが水のぷちユズ一枚。
309: 2013/08/02(金) 17:18:04.25 ID:GMghFdDo0
乙です
裕美ちゃんよく頑張った!
…修復で倒す戦法でクレイジーダイヤモンド思い出した(ジョジョ感)
裕美ちゃんよく頑張った!
…修復で倒す戦法でクレイジーダイヤモンド思い出した(ジョジョ感)
【次回に続く・・・】
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