978: ◆llXLnL0MGk 2013/08/18(日) 01:17:20.79 ID:343Kvp230
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです
前回はコチラ
恵磨とマキノを投下しまー
979: 2013/08/18(日) 01:18:28.36 ID:343Kvp230
――2年前。
「母ちゃん! 母ちゃああん!!」
「……エマ、母さんはもうだめ……」
「何で!? 母ちゃんこないだまであんなに元気だったのに……!」
「エマ……聞いて……」
「……何……?」
「母さんの……アビスマイルを……あなたに、託すわ……」
「えっ!? む、無理だよ! アタシみたいなウルサイ奴があんなの着れっこないよ!!」
「大丈夫よ……あなたは私の……自慢の、むす、め……うっ」
「っ!? 母ちゃん!? 母ちゃん! 母ちゃーん!!!」
――1年前。
「おい見ろよ。アイツまたやってるぜ」
「どうせ無駄なのによ、あっはっは!」
「うるせーからこれっきりにしてくんねーかなあ」
「おいおい、聞こえるぞ」
「大丈夫だって。自分の声がうるさくて聞こえやしねえよ!」
「「「「あっはっはっはっはっは!!」」」」
「…………う、ううう…………」
――――――――――――
――――――――
――――
----------------------------------------
それは、なんでもないようなとある日のこと。
それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
それと同じ日に、宇宙から地球を侵略すべく異星人がやってきました。
地球を守るべくやってきた宇宙の平和を守る異星人もやってきました。
異世界から選ばれし戦士をが悪のカリスマが
突然超能力に目覚めた人々が未来から過去を変えるためにやってきた戦士が。
他にも隕石が降ってきたり、先祖から伝えられてきた業を目覚めさせた人がいたり。
それから、それから――
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
980: 2013/08/18(日) 01:19:48.32 ID:343Kvp230
――――
――――――――
――――――――――――
??「うああああああああああ!! ……はぁ、最近は見てなかったのにな……」
絶叫と共にベッドから飛び起きた女性は、大きくため息をついて冷や汗を拭う。
『カラララ?』
部屋の隅から、小さく金属音が聞こえてくる。
音の主は、ギターを背負った金属のイルカだった。
??「ああ……大丈夫だって、ルカ」
女性はルカと呼ばれたイルカの頭を軽く撫でる。
『カララ』
??「信用ならない? ……っしゃー! テンション超MAAAAAX!!!!! ……どうよ!」
『カラ、カラカララ』
ルカの声が心なしか嬉しそうに変わる。ルカの知る彼女が帰ってきたのだ。
??「さあ! 今日も一日張り切って……」
??「エマ、もう起きているの?」
扉の向こうから、凛と済んだ声が飛んできた。
エマ「お、マキノ! はよーっす! なんかあった!?」
エマは扉越しにマキノへ挨拶する。
マキノ「ええ、おはよう。海皇様があなたを連れて来てくれって」
マキノもまた、扉越しにエマに用件を伝えた。
エマ「ん、分かった! 今行く!!」
言いながらエマはルカを連れて部屋を飛び出した。
マキノ「……エマ、まずは着替えてみては?」
……エマは寝間着のままだった。
――――――――――――
――――――――
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??「うああああああああああ!! ……はぁ、最近は見てなかったのにな……」
絶叫と共にベッドから飛び起きた女性は、大きくため息をついて冷や汗を拭う。
『カラララ?』
部屋の隅から、小さく金属音が聞こえてくる。
音の主は、ギターを背負った金属のイルカだった。
??「ああ……大丈夫だって、ルカ」
女性はルカと呼ばれたイルカの頭を軽く撫でる。
『カララ』
??「信用ならない? ……っしゃー! テンション超MAAAAAX!!!!! ……どうよ!」
『カラ、カラカララ』
ルカの声が心なしか嬉しそうに変わる。ルカの知る彼女が帰ってきたのだ。
??「さあ! 今日も一日張り切って……」
??「エマ、もう起きているの?」
扉の向こうから、凛と済んだ声が飛んできた。
エマ「お、マキノ! はよーっす! なんかあった!?」
エマは扉越しにマキノへ挨拶する。
マキノ「ええ、おはよう。海皇様があなたを連れて来てくれって」
マキノもまた、扉越しにエマに用件を伝えた。
エマ「ん、分かった! 今行く!!」
言いながらエマはルカを連れて部屋を飛び出した。
マキノ「……エマ、まずは着替えてみては?」
……エマは寝間着のままだった。
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981: 2013/08/18(日) 01:20:51.95 ID:343Kvp230
――――
――――――――
――――――――――――
マキノ「ヨリコ様、エマを連れて参りました」
エマ「ヨリコ様、おはざーす!!」
片膝を突いてうやうやしく頭を下げるマキノに対し、エマは元気いっぱいの挨拶をヨリコへ投げかけた。
マキノ「ちょっとエマ。いくらなんでもそれは失礼ではなくて?」
エマ「あたっ」
慌てたマキノが、エマの頭を軽く小突く。
ヨリコ「ふふ、構いませんよマキノ。私はエマのそういう元気いっぱいなところが好きなのですから」
玉座でヨリコが静かに微笑む。傍らにはあの海龍の巫女の姿もあった。
エマ「あれ、アタシ今ほめられた? あっざーす!!」
マキノ「……度し難いな……。それでヨリコ様、用件というのは?」
もう彼女に何を言っても無駄だろう、そう察したマキノは話を進めた。
ヨリコ「ええ。どうやら地上人のとある一団が、この海底都市へ向けて進行中のようです」
エマ「えーっ!? マジで!?」
サヤ「そうなんですよぉ。んふっ、どうやらサヤが以前交渉に行った『イシュトレー』という組織らしくて」
脇に立っていたサヤが口を挟む。
マキノ「イシュトレー? 聞いた事の無い組織ね」
サヤ「ちゃあんと調べてありますよぉ。事の起こりは十年前、元々は町工場で細々働いてたオジサンが首領です」
手に持った資料に目を通しながら、ヨリコが続ける。
ヨリコ「彼は世界征服という、その身に余る大きな野望を抱え、資材や人員を少しずつ蓄えていったそうです」
マキノ「……つまり、野望に乗り出す準備がついに完了し、その第一歩としてここに攻めてくる……と?」
ヨリコ「おそらくはそうでしょうね。……こちらを」
ヨリコが合図をすると、兵士達が大型ディスプレイの電源を入れた。
――――――――
――――――――――――
マキノ「ヨリコ様、エマを連れて参りました」
エマ「ヨリコ様、おはざーす!!」
片膝を突いてうやうやしく頭を下げるマキノに対し、エマは元気いっぱいの挨拶をヨリコへ投げかけた。
マキノ「ちょっとエマ。いくらなんでもそれは失礼ではなくて?」
エマ「あたっ」
慌てたマキノが、エマの頭を軽く小突く。
ヨリコ「ふふ、構いませんよマキノ。私はエマのそういう元気いっぱいなところが好きなのですから」
玉座でヨリコが静かに微笑む。傍らにはあの海龍の巫女の姿もあった。
エマ「あれ、アタシ今ほめられた? あっざーす!!」
マキノ「……度し難いな……。それでヨリコ様、用件というのは?」
もう彼女に何を言っても無駄だろう、そう察したマキノは話を進めた。
ヨリコ「ええ。どうやら地上人のとある一団が、この海底都市へ向けて進行中のようです」
エマ「えーっ!? マジで!?」
サヤ「そうなんですよぉ。んふっ、どうやらサヤが以前交渉に行った『イシュトレー』という組織らしくて」
脇に立っていたサヤが口を挟む。
マキノ「イシュトレー? 聞いた事の無い組織ね」
サヤ「ちゃあんと調べてありますよぉ。事の起こりは十年前、元々は町工場で細々働いてたオジサンが首領です」
手に持った資料に目を通しながら、ヨリコが続ける。
ヨリコ「彼は世界征服という、その身に余る大きな野望を抱え、資材や人員を少しずつ蓄えていったそうです」
マキノ「……つまり、野望に乗り出す準備がついに完了し、その第一歩としてここに攻めてくる……と?」
ヨリコ「おそらくはそうでしょうね。……こちらを」
ヨリコが合図をすると、兵士達が大型ディスプレイの電源を入れた。
982: 2013/08/18(日) 01:22:02.04 ID:343Kvp230
首領『繰り返す! 我々は秘密結社イシュトレーである! 我々はこれより恐怖と絶望をもって、
この世界を征服する! 今日はそのデモンストレーションとして、海底に棲むウェンディ族とやらを
瞬く間に滅ぼしてみせよう! さあ諸君! 今のうちにイシュトレーの軍門に下る覚悟を決めたまえ!』
ディスプレイには、唾を飛ばしながら熱弁する髭面の中年の姿が映されている。
ヨリコ「先ほどから地上の電波をジャックして放送されているようです」
ここでヨリコは一旦言葉を切り、微笑みながら続けた。
ヨリコ「あなたたち二人への任務です。彼らを撃退し、最高のデモンストレーションにしてきて下さい」
マキノ「……ふふっ、お任せを」
エマ「っしゃーす!!」
二人は踵を返し部屋を後にする。
――――――――――――
――――――――
――――
――――
――――――――
――――――――――――
――秘密結社イシュトレー。
その拠点となる大型潜水艦『R-MT』のブリッジ。
首領「海底都市はまだか?」
兵士「間もなく可視範囲に入ります」
首領「そうかそうか。……撮影用潜水艦は?」
兵士「問題なく稼動中です」
兵士がパネルを操作すると、R-MTの後方を航行する、大きなカメラを備えた小型潜水艦の姿が画面に映った。
首領「よーし。我々イシュトレーの華々しいデビューだ。しっかり撮っておけよ」
兵士「海底都市、可視範囲に入りました!」
首領「よし、連装大型魚雷スタンバイ! 撮影を開始しろ!」
兵士「はっ!」
首領『諸君、私の声が聞こえるかね? そう、イシュトレーの首領だ。これよりこの大型潜水艦R-MTを用いて、
あれに見える海底都市を木っ端微塵に粉砕してくれよう。君たちに与えられた選択肢は2つだ。
一つ、大人しくイシュトレーの軍門に下る。もう一つ、イシュトレーに歯向かい無残に殺される。
今の内に好きなほうを選びたまえ! さあ、大型連装魚雷発射!』
兵士「はっ!」
兵士の操作で大型の魚雷が海底都市目掛けて大量に発射された。
――――――――――――
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この世界を征服する! 今日はそのデモンストレーションとして、海底に棲むウェンディ族とやらを
瞬く間に滅ぼしてみせよう! さあ諸君! 今のうちにイシュトレーの軍門に下る覚悟を決めたまえ!』
ディスプレイには、唾を飛ばしながら熱弁する髭面の中年の姿が映されている。
ヨリコ「先ほどから地上の電波をジャックして放送されているようです」
ここでヨリコは一旦言葉を切り、微笑みながら続けた。
ヨリコ「あなたたち二人への任務です。彼らを撃退し、最高のデモンストレーションにしてきて下さい」
マキノ「……ふふっ、お任せを」
エマ「っしゃーす!!」
二人は踵を返し部屋を後にする。
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――秘密結社イシュトレー。
その拠点となる大型潜水艦『R-MT』のブリッジ。
首領「海底都市はまだか?」
兵士「間もなく可視範囲に入ります」
首領「そうかそうか。……撮影用潜水艦は?」
兵士「問題なく稼動中です」
兵士がパネルを操作すると、R-MTの後方を航行する、大きなカメラを備えた小型潜水艦の姿が画面に映った。
首領「よーし。我々イシュトレーの華々しいデビューだ。しっかり撮っておけよ」
兵士「海底都市、可視範囲に入りました!」
首領「よし、連装大型魚雷スタンバイ! 撮影を開始しろ!」
兵士「はっ!」
首領『諸君、私の声が聞こえるかね? そう、イシュトレーの首領だ。これよりこの大型潜水艦R-MTを用いて、
あれに見える海底都市を木っ端微塵に粉砕してくれよう。君たちに与えられた選択肢は2つだ。
一つ、大人しくイシュトレーの軍門に下る。もう一つ、イシュトレーに歯向かい無残に殺される。
今の内に好きなほうを選びたまえ! さあ、大型連装魚雷発射!』
兵士「はっ!」
兵士の操作で大型の魚雷が海底都市目掛けて大量に発射された。
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983: 2013/08/18(日) 01:22:48.19 ID:343Kvp230
――――
――――――――
――――――――――――
――海底都市の緊急出動用ドック。
マキノ「……来たわね」
エマ「…………」
二人の親衛隊員が、出撃の準備を済ませスタンバイしていた。
マキノ「スマートに片付けましょう、エマ」
エマ「…………」
エマからの返事は無い。不思議に思ったマキノが顔を覗き込む、と。
エマ「う、うわぁっ!?」
マキノ「ひゃっ!? ……こほん。どうかして、エマ?」
エマ「あ、悪い悪い! ちょっと考え事!!」
マキノ「全く……任務直前に他の事で考え込むなんて、非論理的ではなくて?」
エマ「あははは! そうだな!!」
マキノ「……まあいいわ。行くわよ、オクト」
『ゴロン、ゴロゴロゴロ』
マキノに呼ばれ、金属製の大きなタコが動き出す。
エマ(……アタシ、やれるよね? 母ちゃん……)
エマ「っしゃ! アタシ達も行くよルカ!!」
『カララン』
マキノ「オリハルコン……セパレイション」
エマ「オォリハルコン! セパレイショォォッン!!」
二人の掛け声でそれぞれの相棒が分解され、体に装着されていく。
マキノ「アビストーカー、ウェイクアップ」
エマ「アビスマイル! ウェェイク、アァップ!! っしゃ、行くぜぇぇー!!!」
そのままエマはドックから勢い良く飛び出した。
マキノ「……ふう」
やや呆れながらも、マキノもそれに続く。
――――――――――――
――――――――
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――海底都市の緊急出動用ドック。
マキノ「……来たわね」
エマ「…………」
二人の親衛隊員が、出撃の準備を済ませスタンバイしていた。
マキノ「スマートに片付けましょう、エマ」
エマ「…………」
エマからの返事は無い。不思議に思ったマキノが顔を覗き込む、と。
エマ「う、うわぁっ!?」
マキノ「ひゃっ!? ……こほん。どうかして、エマ?」
エマ「あ、悪い悪い! ちょっと考え事!!」
マキノ「全く……任務直前に他の事で考え込むなんて、非論理的ではなくて?」
エマ「あははは! そうだな!!」
マキノ「……まあいいわ。行くわよ、オクト」
『ゴロン、ゴロゴロゴロ』
マキノに呼ばれ、金属製の大きなタコが動き出す。
エマ(……アタシ、やれるよね? 母ちゃん……)
エマ「っしゃ! アタシ達も行くよルカ!!」
『カララン』
マキノ「オリハルコン……セパレイション」
エマ「オォリハルコン! セパレイショォォッン!!」
二人の掛け声でそれぞれの相棒が分解され、体に装着されていく。
マキノ「アビストーカー、ウェイクアップ」
エマ「アビスマイル! ウェェイク、アァップ!! っしゃ、行くぜぇぇー!!!」
そのままエマはドックから勢い良く飛び出した。
マキノ「……ふう」
やや呆れながらも、マキノもそれに続く。
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984: 2013/08/18(日) 01:23:53.45 ID:343Kvp230
――――
――――――――
――――――――――――
発射された大型魚雷が海底都市に迫る。
首領「はっはっは、あっけない!」
首領が勝利を確信した、その時。
ギャイイイイイイイイイイイン
耳を切り裂くような鋭い音が周囲に響いた。
それに呼応するように、魚雷が次々と着弾前に爆発していく。
首領「な、何だ! 何が起こった!?」
兵士「あ、あれを!」
画面に映し出されたのは、甲冑を着てギターを抱えた人間……いや、ウェンディ族の姿だった。
首領「!?」
甲冑を着たウェンディ族……エマはにぃっと笑い、ギターを振りかざし叫んだ。
エマ「アビスマイル! オン・ステーーーーーーーーージ!!!!」
首領「ええい、何がオンステージだ! ロボットを出せ! 奴を殺せ!」
首領の号令で、R-MTから人間サイズのロボットが多数出撃してきた。
エマ「いいねえいいねえ!! ギャラリーが多いほど盛り上がるよ!!」
エマは更にギターを掻き鳴らす。
ギャギャギャウォォォォォォォォン
すると、進軍していたロボット達が突然止まり、急に同士討ちを始めた。
ロボット「jerhbfvlgu38rfoaw4hapw44h8ibGco?A$9j;cg889gpgc」
ロボット「hcIVFLVR
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発射された大型魚雷が海底都市に迫る。
首領「はっはっは、あっけない!」
首領が勝利を確信した、その時。
ギャイイイイイイイイイイイン
耳を切り裂くような鋭い音が周囲に響いた。
それに呼応するように、魚雷が次々と着弾前に爆発していく。
首領「な、何だ! 何が起こった!?」
兵士「あ、あれを!」
画面に映し出されたのは、甲冑を着てギターを抱えた人間……いや、ウェンディ族の姿だった。
首領「!?」
甲冑を着たウェンディ族……エマはにぃっと笑い、ギターを振りかざし叫んだ。
エマ「アビスマイル! オン・ステーーーーーーーーージ!!!!」
首領「ええい、何がオンステージだ! ロボットを出せ! 奴を殺せ!」
首領の号令で、R-MTから人間サイズのロボットが多数出撃してきた。
エマ「いいねえいいねえ!! ギャラリーが多いほど盛り上がるよ!!」
エマは更にギターを掻き鳴らす。
ギャギャギャウォォォォォォォォン
すると、進軍していたロボット達が突然止まり、急に同士討ちを始めた。
ロボット「jerhbfvlgu38rfoaw4hapw44h8ibGco?A$9j;cg889gpgc」
ロボット「hcIVFLVR
985: 2013/08/18(日) 01:25:15.90 ID:343Kvp230
首領「ええい! 魚雷の爆発もその音波か! ならばビーム砲を撃て!」
エマ「させねーって!!」
ギャンッ
エマがギターを短く鳴らすと、R-MTのビーム砲塔が突然爆発した。
首領「ぐわあああ!? ええい、こうなれば特攻だ! R-MTをぶつけてでも奴を頃すん……!?」
突然、R-MTのブリッジ内部全体が黒い煙幕に包まれた。
首領「え、ええい、一体全体何が…………ごっ!」
慌てていた首領は、突然後ろから何者かに心臓を貫かれ、息絶えた。
マキノ「……ふふ」
兵士「首領!? 首領!?」
兵士「首領が氏んだ!?」
兵士「おい、そこに誰かいるぞ!」
兵士「何者だ貴様!?」
口々に叫ぶ兵士達に、マキノは黙って四本の触手を向けた。
マキノ「敵……以外に答えがあるとでも? 頭の悪い会話は疲れるの」
触手から伸びた鋭い針が、兵士達の心臓を正確に次々と貫いていく。
マキノ「……さて」
――――――――――――
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エマ「させねーって!!」
ギャンッ
エマがギターを短く鳴らすと、R-MTのビーム砲塔が突然爆発した。
首領「ぐわあああ!? ええい、こうなれば特攻だ! R-MTをぶつけてでも奴を頃すん……!?」
突然、R-MTのブリッジ内部全体が黒い煙幕に包まれた。
首領「え、ええい、一体全体何が…………ごっ!」
慌てていた首領は、突然後ろから何者かに心臓を貫かれ、息絶えた。
マキノ「……ふふ」
兵士「首領!? 首領!?」
兵士「首領が氏んだ!?」
兵士「おい、そこに誰かいるぞ!」
兵士「何者だ貴様!?」
口々に叫ぶ兵士達に、マキノは黙って四本の触手を向けた。
マキノ「敵……以外に答えがあるとでも? 頭の悪い会話は疲れるの」
触手から伸びた鋭い針が、兵士達の心臓を正確に次々と貫いていく。
マキノ「……さて」
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986: 2013/08/18(日) 01:26:08.01 ID:343Kvp230
――――
――――――――
――――――――――――
エマ「おー、マキノ! どうだった!?」
R-MTから脱出してきたマキノにエマが問いかける。
マキノ「問題ないわ。後はエマに任せるわ」
エマ「おう! 任されたよ!!」
そう言ってエマは背中から六基のスピーカーユニットを射出した。
エマ「アゲてアゲてアゲて行こうかぁぁっ!!!」
ギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ
今までにも増して激しくギターを掻き鳴らす。そして、
エマ「デストラクションッ!! アッパーーーーーーーーーーーー!!!!!」
スピーカーユニットを介して大幅に増幅された音波が、無人のR-MT目掛けて飛んでいく。
デストラクション・アッパーを受けたR-MTは、全体へ瞬時にヒビを走らせ、粉々に砕けていった。
エマ「……おーしっ、ド楽勝ーっ!!」
エマ(やった! アタシやれたよ、母ちゃん!!)
――――――――――――
――――――――
――――
――――
――――――――
――――――――――――
サヤ「成功ですねぇ」
ヨリコ「ええ、思わぬ副産物もついて、ね」
言いながらヨリコは、画面に映る撮影用潜水艦を見やる。
サヤ「生中継でしたからねぇ。海底都市に無闇に仕掛けたらこうなるぞー、なんて」
ヨリコ「ええ、他勢力へのいい牽制になった事でしょう」
ヨリコは優しく微笑んだ。
その後ろで、海龍の巫女の口元がニタと歪んでいる事も気付かずに。
続く
――――――――
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エマ「おー、マキノ! どうだった!?」
R-MTから脱出してきたマキノにエマが問いかける。
マキノ「問題ないわ。後はエマに任せるわ」
エマ「おう! 任されたよ!!」
そう言ってエマは背中から六基のスピーカーユニットを射出した。
エマ「アゲてアゲてアゲて行こうかぁぁっ!!!」
ギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ
今までにも増して激しくギターを掻き鳴らす。そして、
エマ「デストラクションッ!! アッパーーーーーーーーーーーー!!!!!」
スピーカーユニットを介して大幅に増幅された音波が、無人のR-MT目掛けて飛んでいく。
デストラクション・アッパーを受けたR-MTは、全体へ瞬時にヒビを走らせ、粉々に砕けていった。
エマ「……おーしっ、ド楽勝ーっ!!」
エマ(やった! アタシやれたよ、母ちゃん!!)
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サヤ「成功ですねぇ」
ヨリコ「ええ、思わぬ副産物もついて、ね」
言いながらヨリコは、画面に映る撮影用潜水艦を見やる。
サヤ「生中継でしたからねぇ。海底都市に無闇に仕掛けたらこうなるぞー、なんて」
ヨリコ「ええ、他勢力へのいい牽制になった事でしょう」
ヨリコは優しく微笑んだ。
その後ろで、海龍の巫女の口元がニタと歪んでいる事も気付かずに。
続く
987: 2013/08/18(日) 01:27:18.18 ID:343Kvp230
・エマ(地上人名・仙崎恵磨)
職業(種族)
ウェンディ族
属性
装着系変身ヒール
能力
優れた身体能力
詳細説明
海皇宮親衛隊の一員。
急逝した母の代わりに親衛隊に入ったので、一部の人間から「七光り」と陰口を叩かれている。
本人もそれを気にはしているものの、大声を張り上げて喋る事であえて考えないようにしている。
しかし、第三者の目が無い時には偶に弱音を吐いたりもする。
関連アイドル
ヨリコ(上司)
ルカ(相棒)
カイ(元同僚)
・ルカ
エマの相棒である戦闘外殻。外見はギターを背負った金属製のイルカ。
元々はエマの母親の相棒だった。ギターは後からつけられた。
エマの母親にあわせて穏やかな性格になった為、現在エマには少々振り回され気味。
・アビスマイル
エマがルカを身に纏いウェイクアップした姿。
元々は装着者の美しい歌声で周囲の機器や相手の神経を狂わせる戦闘外殻だった。
しかしエマとの相性は最悪で、急遽複数の音波兵器を装着する応急処置を施した。
・サウンドビット
背中に格納した六基のスピーカーユニットを射出し、相手に全方向から音波を浴びせる。
・ブレイクソウル
ギター型音波兵器で相手に音波をストレートにぶつける。
・デストラクションアッパー
ギター型音波兵器で発した音波をスピーカーユニットで増幅し、一気にぶつける大技。
職業(種族)
ウェンディ族
属性
装着系変身ヒール
能力
優れた身体能力
詳細説明
海皇宮親衛隊の一員。
急逝した母の代わりに親衛隊に入ったので、一部の人間から「七光り」と陰口を叩かれている。
本人もそれを気にはしているものの、大声を張り上げて喋る事であえて考えないようにしている。
しかし、第三者の目が無い時には偶に弱音を吐いたりもする。
関連アイドル
ヨリコ(上司)
ルカ(相棒)
カイ(元同僚)
・ルカ
エマの相棒である戦闘外殻。外見はギターを背負った金属製のイルカ。
元々はエマの母親の相棒だった。ギターは後からつけられた。
エマの母親にあわせて穏やかな性格になった為、現在エマには少々振り回され気味。
・アビスマイル
エマがルカを身に纏いウェイクアップした姿。
元々は装着者の美しい歌声で周囲の機器や相手の神経を狂わせる戦闘外殻だった。
しかしエマとの相性は最悪で、急遽複数の音波兵器を装着する応急処置を施した。
・サウンドビット
背中に格納した六基のスピーカーユニットを射出し、相手に全方向から音波を浴びせる。
・ブレイクソウル
ギター型音波兵器で相手に音波をストレートにぶつける。
・デストラクションアッパー
ギター型音波兵器で発した音波をスピーカーユニットで増幅し、一気にぶつける大技。
988: 2013/08/18(日) 01:28:21.54 ID:343Kvp230
・マキノ(地上人名・八神マキノ)
職業(種族)
ウェンディ族
属性
装着変身系ヒール
能力
優れた身体能力
詳細説明
海皇宮親衛隊の一員。
「自分の命より大事なのは海皇だけ」を信条に、危険ならすぐに撤退する。
その為、一部の人間から「臆病者」と陰口を叩かれているが、本人は一切気にしていない。
関連アイドル
ヨリコ(上司)
オクト(相棒)
カイ(元同僚)
・オクト
マキノの相棒である戦闘外殻。姿は巨大な金属製ミズダコ。
普段何を考えているか、相棒のマキノでさえ分からなく不気味。
・アビストーカー
マキノがオクトを身に纏いウェイクアップした姿。
光学明細や煙幕を搭載し、隠密・諜報・暗殺を得意とする。
・アサシンテンタクル
背中から展開した触手に仕込んだ針で相手を刺し頃す。
・ブラックミスト
腹部から黒い煙幕を噴射して敵をかく乱する。
職業(種族)
ウェンディ族
属性
装着変身系ヒール
能力
優れた身体能力
詳細説明
海皇宮親衛隊の一員。
「自分の命より大事なのは海皇だけ」を信条に、危険ならすぐに撤退する。
その為、一部の人間から「臆病者」と陰口を叩かれているが、本人は一切気にしていない。
関連アイドル
ヨリコ(上司)
オクト(相棒)
カイ(元同僚)
・オクト
マキノの相棒である戦闘外殻。姿は巨大な金属製ミズダコ。
普段何を考えているか、相棒のマキノでさえ分からなく不気味。
・アビストーカー
マキノがオクトを身に纏いウェイクアップした姿。
光学明細や煙幕を搭載し、隠密・諜報・暗殺を得意とする。
・アサシンテンタクル
背中から展開した触手に仕込んだ針で相手を刺し頃す。
・ブラックミスト
腹部から黒い煙幕を噴射して敵をかく乱する。
989: 2013/08/18(日) 01:29:22.45 ID:343Kvp230
・イシュトレー
世界征服という大それた野望を持った中年男が十年の時をかけて築き上げた秘密結社。
巨大潜水艦「R-MT」や小型ロボットを主力として海底都市に侵攻したが、
エマとマキノの手により初陣で壊滅させられた。そう、出オチ。
・イベント追加情報
撮影用潜水艦により、戦闘外殻がイシュトレーの巨大潜水艦を轟沈させる様子が全世界に中継されました。
世界征服という大それた野望を持った中年男が十年の時をかけて築き上げた秘密結社。
巨大潜水艦「R-MT」や小型ロボットを主力として海底都市に侵攻したが、
エマとマキノの手により初陣で壊滅させられた。そう、出オチ。
・イベント追加情報
撮影用潜水艦により、戦闘外殻がイシュトレーの巨大潜水艦を轟沈させる様子が全世界に中継されました。
990: 2013/08/18(日) 01:31:00.08 ID:343Kvp230
以上です
書いてて何かエマさんが海底都市編第二の主役になれそうな感じになった
書いてて何かエマさんが海底都市編第二の主役になれそうな感じになった
991: 2013/08/18(日) 01:41:38.91 ID:cLVCJofqo
乙です。
中年の十年の計画が文字通り水の泡……。そして二人ともかっこいい!
中年の十年の計画が文字通り水の泡……。そして二人ともかっこいい!
994: 2013/08/18(日) 02:20:00.15 ID:Lez8ETrDo
乙乙!
おっさん…お前みたいなヤツ嫌いじゃなかったぜ……
そろそろ埋めかな
おっさん…お前みたいなヤツ嫌いじゃなかったぜ……
そろそろ埋めかな
995: 2013/08/18(日) 04:37:55.23 ID:b0tAlfJrO
それは人類が産まれる太古の昔より生きている。
光「私の力が効かない!?やめろ!こっちに来るなぁぁぁ!!」
それは何処にでもいて、何処にもいない。いつも人類の側で隙を伺っている。
あい「馬鹿な……いつのまにっ!?」
それは手足をもがれようと、潰されようと、氏にはしない。
裕美「嘘……?まだ生きてるの?」
それは個にあらず。気をつけろ。油断すれば群で来る。
カミカゼ「なっ!?一匹だけじゃねのか!?美世逃げろ!!」
それが翼を広げれば、人々は恐ろしさの余り逃げ出す。恐怖の象徴。
乃々「むーりぃーーーー!!!!!」
それは悪魔にさえも、悪魔と云わしめる魔物。
桃華「わたくしに近づかないで!この悪魔!!」
それは究極の生命体。
奈緒「やめろ!!アタシに近づくな!!!!!」
善も悪も中立もそれは関係なく牙を向く。
今、彼等に最大の脅威が襲いかかる。
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」
劇場版≪G襲来≫
---彼等はこの危機を乗り越えられるか?
嘘です!
光「私の力が効かない!?やめろ!こっちに来るなぁぁぁ!!」
それは何処にでもいて、何処にもいない。いつも人類の側で隙を伺っている。
あい「馬鹿な……いつのまにっ!?」
それは手足をもがれようと、潰されようと、氏にはしない。
裕美「嘘……?まだ生きてるの?」
それは個にあらず。気をつけろ。油断すれば群で来る。
カミカゼ「なっ!?一匹だけじゃねのか!?美世逃げろ!!」
それが翼を広げれば、人々は恐ろしさの余り逃げ出す。恐怖の象徴。
乃々「むーりぃーーーー!!!!!」
それは悪魔にさえも、悪魔と云わしめる魔物。
桃華「わたくしに近づかないで!この悪魔!!」
それは究極の生命体。
奈緒「やめろ!!アタシに近づくな!!!!!」
善も悪も中立もそれは関係なく牙を向く。
今、彼等に最大の脅威が襲いかかる。
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」
劇場版≪G襲来≫
---彼等はこの危機を乗り越えられるか?
嘘です!
996: 2013/08/18(日) 08:40:14.42 ID:5PH2ZP9x0
乙です
ギター繋がりでエマちゃんをだりなつと会わせたいが相性悪すぎィ・・・
>>995
これはひどいw
ギター繋がりでエマちゃんをだりなつと会わせたいが相性悪すぎィ・・・
>>995
これはひどいw
999: 2013/08/18(日) 13:11:01.11 ID:Lez8ETrDo
一度は完全に絶滅させたと思われた黒い生き物。
しかし彼らは人間に擬態する術を手に入れていた!
一晩に一軒ずつ家が襲われていく。
襲われた家の住人はあまりのショックで口も開けない。
それでも黒い生き物の襲撃は続く。
世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で SPECIAL
汝は害虫なりや?
ご期待ください。
しかし彼らは人間に擬態する術を手に入れていた!
一晩に一軒ずつ家が襲われていく。
襲われた家の住人はあまりのショックで口も開けない。
それでも黒い生き物の襲撃は続く。
世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で SPECIAL
汝は害虫なりや?
ご期待ください。
【次回に続く・・・】
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