903: 2012/01/08(日) 11:43:48.91 ID:ElEKV+UQ0

前回:P「やよいにメアドを教えたら大変な事になった」

P「やっとこさ携帯が返ってきた・・・」

P「もう没収されるようなヘマはしないけど、せっかくみんなとアドレス交換したんだからメールはしたいよな」

P「この前失敗してるし、当たり障りのないメールができる相手がいいな」

P「当たり障りがない、か・・・それならやっぱり――」

ヴーッ ヴーッ

P「・・・お、言ってるそばからメールだ」

P「向こうから送ってきてくれるなんてなんだか嬉しいな。今日はこの子とメールしよう!」

P「だーれだ!?」

パカッ

913: 2012/01/08(日) 11:49:26.27 ID:ElEKV+UQ0
From:萩原雪歩
件名:こ、こんばんわですぅ
本文:プロデューサー、携帯戻ってきたって聞きましたよ?
えへへ・・・これでまた、プロデューサーとメールができますね。
明日からは毎日なに送るか考えなくちゃ・・・それじゃ、お休みなさいですぅ!

P「ゆ、雪歩・・・・」

P「やっぱりお前は765プロの良心だよ・・・・・」ジーン

P「・・・けど、お休みなさいって書いてあるけどメール返してもいいのかな」

P「まあ、一言くらいならいいだろ。もし寝てたら返さないだけだろうし」

To:萩原雪歩
件名:メールありがとう
本文:今日はもう、寝るのか?

P「とりあえずこんな感じで送っておこう・・・」

P「送信!」
921: 2012/01/08(日) 11:59:38.11 ID:ElEKV+UQ0
ヴーッ ヴーッ

P「あ、返ってきた。まだ寝てないじゃないか」

From:萩原雪歩
件名:どういたしましてですぅ
本文:あ・・・まだ寝てませんよ?
お休みなさいって言ったのは、プロデューサーが返事をしなくてもいいようにって、
思って書いたんですけど・・・えへへ、お返事くれるなんて嬉しいですぅ・・・

P「雪歩・・・お前はどこまでいい奴なんだ・・・・」

P「それじゃあお言葉に甘えて、今日は雪歩といろいろトークするか!」

To:萩原雪歩
件名:そうだったのか
本文:寝てなくて、安心したよ。雪歩っていつも遅くまで起きてるのか?

P「よっしゃ」

924: 2012/01/08(日) 12:06:16.19 ID:ElEKV+UQ0
From:萩原雪歩
件名:えっと・・・
本文:結構遅くまで起きてるほうかもですぅ。
よく友達と電話してて気付いたら朝だったりとか、そんなこともよくありますぅ・・・><


P「へえ・・・なんかちょっと意外かも」

P「なんとなくだけど、雪歩って夜更かしとかしなさそうなイメージだったからな」

To:萩原雪歩
件名:ちょっと意外かも
本文:ほら、雪歩ってあんまり発言とかするタイプじゃないし、
電話とかメールとかもしない人なのかなって思ってた


P「なんか微妙に失礼な言い回しのような気もするけど・・・まあいいか」

926: 2012/01/08(日) 12:12:53.35 ID:ElEKV+UQ0
From:萩原雪歩
件名:意外ですか?
本文:うぅぅっ・・・そんな事ないですよーっ・・・
電話とか、メールだからこそ話せる事もあるんですよ?
でも、男の人とちゃんとメールしたのは初めてかも?なーんて・・・・


P「そうか、そういえば雪歩は男の人が苦手だったな」

P「最初のうちは苦労したけど・・・雪歩にとって安心できるプロデューサーになれて本当によかったよ」


To:萩原雪歩
件名:なるほどね
本文:俺とはメールできるみたいでよかった・・・
今度からは、メールでも俺に頼ってくれていいからな!

P「頼れる男アピール」

P「送信!」

929: 2012/01/08(日) 12:20:28.75 ID:ElEKV+UQ0
From:萩原雪歩
件名:ありがとうございますっ
本文:男の人が全員苦手ってわけじゃないんですよ?
それにプロデューサーは特別な存在だから・・・・
これからも頼りにしてますね、プロデューサー!


P「特別な存在か・・・そういってもらえると嬉しいよ」

P「でも、特別な存在って・・・・どういう意味だろう?」

P「そのまま受け取っていいのか?それとも、まさか・・・」

To:萩原雪歩
件名:特別な存在?
本文:もしかして、俺は雪歩に特別嫌われてるってことか・・・?

P「・・・ってまあ、そんなわけないよな!はははっ」

P「ユーモア的な意味でもこのまま送信しよう」

932: 2012/01/08(日) 12:27:36.36 ID:ElEKV+UQ0
From:萩原雪歩
件名:違います!
本文:どうしてそうなるんですかーっ!!
むしろ、その逆・・・・・

P「・・・」

P「これってもう告白されてるに等しい状況じゃないか?」

P「ど、どうしよう・・・返信に困ってしまうな」

ヴーッ ヴーッ

P「あ、あれ?また雪歩か」

From:萩原雪歩
件名:(無題)
本文:や、やっぱりさっきのメールは忘れてくださいぃーーっ!!
無しです、無し!
ほら・・・だんだん忘れてきましたよね?プロデューサー?


P「・・・はは、雪歩らしいな」

P「どうやら愛の告白は、お預けのようだ」

940: 2012/01/08(日) 12:39:36.72 ID:ElEKV+UQ0
To:萩原雪歩
件名:それはムリダナ
本文:もう保護しちゃった><

P「ぐいぐい送信するぞ」


From:萩原雪歩
件名:もー!
本文:どうしてそんな意地悪するんですかぁ・・・
やっぱりプロデューサーの事なんか、特別嫌いですよーだっ!

P「あはははっ」


そんな感じで、俺と雪歩は微笑ましいメールを何通も交わした。
雪歩は本当にメールが好きらしく、
毎日ほぼ決まった時間に、律儀にメールを送ってくるようになった
・・・のだが、そんなある日―――

942: 2012/01/08(日) 12:45:37.31 ID:ElEKV+UQ0
P「・・・・・」

P「おかしいな、雪歩からメールが来ないぞ?」

P「あれから一週間くらい、毎日このくらいの時間に送ってきてたんだけどな・・・」

P「ま、まあさすがに毎日毎日メールってわけにもいかないか」

P「これが・・・俗に言う倦怠期ってやつか!?なんてな、はははっ!」

P「・・・・」

943: 2012/01/08(日) 12:49:14.51 ID:ElEKV+UQ0
P「もしかして・・・何かあったのかもしれない」

P「・・・気になってソワソワしてても仕方ない」

P「ちょっと、送ってみるか・・・・」

To:萩原雪歩
件名:今日はメールしないのか?
本文:もしかして何かあったとか・・・
あ、いや、べつに何もなければいいんだけどな!ははっ

P「うーん・・・送信」

P「・・・・・」

ヴーッ ヴーッ

P「(か、返ってきた・・・!)」

945: 2012/01/08(日) 12:53:51.20 ID:ElEKV+UQ0
From:萩原雪歩
件名:・・・
本文:穴の中なうですぅ・・・・


P「あ・・・穴の中だと!?」

P「そうか、最近は上手くいってたかと思ったけど久々に掘ってしまったか・・・」

P「よほど辛い事があったんだろうな・・・・」

P「・・・よし!」

To:萩原雪歩
件名:すぐ迎えに行く
本文:こんな時間に風邪引いちゃうだろ!いまどこにいるんだ?

P「くっそ、なんとかして助け出さないと・・・・」

948: 2012/01/08(日) 12:58:07.58 ID:ElEKV+UQ0
P「返信が来ない・・・・」

P「・・・やっぱり、俺には言えない悩み事とか、あるってことなのかな」

P「なんかちょっと、寂しいな・・・・・」

P「・・・でも!このまま穴を掘る雪歩を見過ごしておくわけにはいかない」

P「ど、どうすりゃいいんだ・・・・!」


ヴーッ ヴーッ

P「!!」

P「・・・なんだ、雪歩じゃないや・・・・真?」

950: 2012/01/08(日) 13:04:19.28 ID:ElEKV+UQ0
From:菊池真
件名:大変ですッ!!
本文:プロデューサー!大変なんですよッ!!
仕事帰りに汗を流そうと思ってジョギングしてたら、雪歩が埋まってるの見かけたんです(≧へ≦;)
ボクも今から助けに行きますから、プロデューサーもすぐ来て下さい!!!!!
添付画像あり:地図.png


P「で、でかしたぞっ!真!!」

P「地図によると・・・そう遠くはないみたいだな」

P「待ってろ雪歩、すぐ助けに行くからな!!」ダッ

954: 2012/01/08(日) 13:10:39.95 ID:ElEKV+UQ0
P「ええーっと、この辺りのはずだけど・・・・」

P「お、あった・・・この公園か」

P「雪歩ー!真ー!!」

P「な、なんだ?いないのか・・・?」

P「おーい、二人ともどこにいるんだー!?」


P「あれ?なんかここの土が柔らか・・・・・」ズルッ

P「ってうわあああああああ!!!!」

ドッシャアアアアァァァァァ

959: 2012/01/08(日) 13:14:37.13 ID:ElEKV+UQ0
P「い、いててて・・・・」

真「ぷ、プロデューサー!?大丈夫ですか!?」

P「あ、あぁ・・・なんとかな」

雪歩「・・・ごめんなさいぃ。私が、こんな所に穴を掘ったりしたから・・・・・」

P「まあ、起きてしまった事は仕方がないよ」

雪歩「でも・・・どうして私がここにいるって、わかったんですか・・・?」

P「真から、雪歩が埋まってるって連絡があってな。それで慌てて、駆けつけてきたんだ」

P「真もありがとうな。とんだファインプレーだったよ」

真「へへーっ、それほどでも!」

962: 2012/01/08(日) 13:19:10.72 ID:ElEKV+UQ0
P「・・・でも、どうして真まで穴の中にいるんだ?雪歩を助けるって言ってたのに・・・」

真「じゃあ逆に聞きますけど、どうしてプロデューサーは穴の中にいるんですか?・・・へへ、つまりそういうことです・・・」

P「(真も落ちたのか・・・・)」


P「なあ雪歩」

雪歩「・・・・・はい」

P「なんだって、穴なんて掘るハメになってしまったんだ?」

P「・・・理由までは聞かないけど、こんな事しなくても、俺達に相談の一つや二つ、持ちかけてくれれば良かったんじゃないのか?」

雪歩「プロデューサー・・・・」

963: 2012/01/08(日) 13:24:20.93 ID:ElEKV+UQ0
真「そうだよ雪歩!ボク達に相談してくれれば悩みなんていくらだって聞くのに!」

真「ねっ、プロデューサー?ボク達、仲間なんだから!」

P「ああそうとも。真の言うとおりだ」

雪歩「・・・・でも、こんなダメダメの私のことなんか、放っておけばいいんですぅ・・・・」

雪歩「こんな私の言う事なんて、誰も聞いてくれないんですぅ・・・・・・」

雪歩「うぅっ・・・・ぐすっ・・・・・・」

真「雪歩・・・」

P「・・・・・っ!」

P「雪歩!いい加減にしろ!」

雪歩「ひっ・・・!?」

965: 2012/01/08(日) 13:30:58.98 ID:ElEKV+UQ0
P「雪歩、言ってたじゃないか・・・電話やメールだからこそ、話せる事もあるって・・・・」

P「こういう、直接言えないような悩み事こそ、そうやって相談すればいいんじゃないのか?」

P「それに、俺のこと頼ってくれるって言ったのに・・・・あれは、嘘だったのか?」

雪歩「プロデューサーぁ・・・・・」

P「雪歩の居場所はこんな穴の中じゃない。雪歩の大好きなみんなの待つ、765プロだ」

P「それがわかったら、帰ろう。な?雪歩」

雪歩「ぐすっ・・・プロデューサぁぁっ・・・・・」

968: 2012/01/08(日) 13:38:28.02 ID:ElEKV+UQ0
雪歩「・・・・・」

P「よし、落ち着いたみたいだな」

雪歩「はい・・・今日は、ごめんなさい・・・プロデューサー」

雪歩「そ、その・・・これからは、もっといーっぱいプロデューサーとお話もメールもして」

雪歩「それで・・・悩み事とか、たくさん相談しちゃいますね。えへへ・・・・//」

P「ああ、いつでも聞いてやるからな。なんなら俺は雪歩の専属カウンセラーだ!」


真「プロデューサーって、雪歩のこと結構知ってるんですね」

P「まあ、それほどでもないけど・・・ここのとこ毎日メールしてたし少しは、な」

真「そうなんですか。・・・ちょっと雪歩がうらやましいなぁ」

P「え?今なんて?」

真「へへっ、なんでもないですよーだ!」

972: 2012/01/08(日) 13:42:55.67 ID:ElEKV+UQ0
雪歩「・・・っくしゅん!」

P「ほら見ろ、だから風邪引くって言ったじゃないか」

雪歩「えへへ・・・ごめんなさい、プロデューサー」

P「さっさとこんな所はオサラバして、暖かい物でも食いに行こう!」

真「あ、あの・・・・ところでプロデューサー?」

P「うん?どうした、真」

真「ここからどうやって出るんですか?」

P&雪歩「あ・・・・・」

P「・・・仕方ない、携帯で律子あたりにでも助けに来てもらうか・・・」

真「あはは、アドレス交換しておいて良かったですね」

P「本当だよ・・・トホホ」


ダグトリオ編
END

974: 2012/01/08(日) 13:45:05.06 ID:ElEKV+UQ0
残り少ないしおしまい
続きはありません!悪しからず

973: 2012/01/08(日) 13:44:56.82 ID:SjwTHMvUI
終わってしまったのか......
乙っした!

975: 2012/01/08(日) 13:45:52.20 ID:So8crqhT0
乙!

976: 2012/01/08(日) 13:46:17.59 ID:Gtz+gmbZ0
ダグトリオ酷いww

引用: P「アイドル達にメアドを教えたら大変な事になった」