1: 2014/07/10(木) 21:57:14.51 ID:VsxI2aa1o

9: 2014/07/10(木) 22:16:05.36 ID:VsxI2aa1o

 当時、まだ俺は大学生だった。
大学四年の春、21歳。就職活動にはまだ早い、
けれどうかうかしても居られない。そんな時期。

 薄いパーカーなんかを軽く羽織って、
一人で東京をぶらついていた。
別に家も、通ってる大学も東京とは関係なかったけど、
雑多な感じが好きでよく足を運んでいた。

 東京によく行く、というのが一種ステータスみたいで、
色んな店を知ってたりするのが凄い。
みたいな風潮が大学にあったのも理由だ。
いや、当時の俺が認めてなかっただけで、
むしろ俺はそっちが大本の理由だったのかもしれない。

「……なんだあのおっさん?」

 うろうろと当ても無く、なんか足を踏み入れたことの無い
いい感じの店でもないかなぁと歩いていると、
きょろきょろとあちこちに視線を向けている男を見つけた。

 駅からずいぶんと離れている場所。スーツ姿。
白髪交じりの初老の男。
おのぼりという雰囲気ではないとすぐに思った。

 ただ、じゃあなんだろうかと言われてもわからず。
理由も無く足を止めてその男を見ていた。
この後あの男は何をするんだろうか、という淡い興味で。

「……ん?」

 そしてその男と目が合った。
咄嗟にヤバイと、思ったのをよく覚えてる。
東京という街は、あまり他人に関心を持たない。
いや、持ってはいけないと言うレベルだ。
事実その男に目を向ける人間は居ても、
みな興味なさげに、通り過ぎていく。

 足を止めてみてるのは俺くらいだ。
……別に住んでも居ないくせに、なにを、と思われるかもしれないが。
見ていた事自体がこのとき俺はルール違反を犯したかのように思えて、
慌ててその場を去ろうとした。

「待ちたまえ。そこの君」

 背筋が凍った。
その声が低く重みのあるものだった所為か、
あるいはその硬い口調が年季の入った警察の様だった所為か。
俺の動きはそこで止まって。

「ふんふん、……君、少し時間はいいかね? 君にはティンと来るものがある!」

  ――そして。高木順一郎。彼とであった。

5: 2014/07/10(木) 21:58:34.53 ID:VsxI2aa1o
このスレは765+876+グリ+モバの総勢250名からなるプロダクションで働く
常時過労氏寸前のプロデューサーのお話です
過度な期待はしないでください

11: 2014/07/10(木) 22:25:18.07 ID:VsxI2aa1o

―――

「ちょっとP君」

 耳朶叩く、聞きなれた声、誰の声。

「もう、事務所に泊まらないでって言ってるのにこの人は……」
「まさかあの後事務所にトンボ帰りしてるとは思いませんでしたね」
「馬鹿なのよこの人」

 頭上で二つの声が呆れた口調で言葉を交わしている。
寝ぼけた頭ではいまいち理解ができない。
今が何時で、ここがどこで、声が誰なのか。

「ん~……」

 とりあえず、意識はありますと知らせる意図で声をあげると、
それは思っていた以上に掠れていて、軽い喉の痛みを感じさせる。

「ん~じゃないでしょ。ほら、始業時間よ」
「アイドルの子達が来る前に顔洗って来てくださいね」

 だんだんと目が冴えてくる。上体を起こして声の方を見る。
見慣れた制服姿の小鳥とちひろが声だけじゃなく顔にも呆れを貼り付けて立っていた。
目を逸らして時計を見る。六時前だった、完全に寝坊した。

「あー……、おはよう」
「はいおはよう、声掠れてるわよ?」
「おはようございます。のど飴いります?」
「もらう……」

 ソファから降りて首を回す。
骨が複数回鈍い音を鳴らす。
事務員二人が露骨に顔を顰めた。

「もうソファなんかで寝るから」
「なんで仮眠室使わないんです?」
「……行くのも面倒だった」
「あっそ」
「……古い夢を見たよ」
「はい?」
「スカウトされた時の、夢」

    ―――Prologue 

12: 2014/07/10(木) 22:26:43.49 ID:VsxI2aa1o
今回もシリアス本編 → 地の文
日常系 → 台本 でやっていきます
このスレではシリアスパートは過去ネタとかスカウトネタとかをやっていく予定

19: 2014/07/10(木) 23:17:10.72 ID:VsxI2aa1o

【ボロ】

 談話室その2

涼「この間プロデューサーにプレイボールって漫画貸して貰ったんですよ」

菜々「あっ、懐かしい! Pさんそんなの持ってたんですね」

二階堂千鶴「どんな漫画ですの?」

涼「古い野球漫画ですよ」

菜々「主人公が弱小野球部を導いていくお話です」

千鶴「……なんだか男の子向けですわね」

涼「え、あ……はは、そう、かも知れないですね」(しまった……)

菜々「でも、有名ですから。前作キャプテンの過去話なんですけど」

涼「へぇ……、よく知ってますね菜々さん」

菜々「うっ……。え、えっと前に漫画喫茶で読んだがあって……」(やっちゃった……)

千鶴「漫画喫茶、あそこはいいところですわね! 意外と最近は安い場所もあって」

菜々「えっ? 千鶴さんでも行くことあるんですね」

千鶴「あ、その、話を聞いたことがあるだけですわ!」(い、いけないいけない……)

涼「じゃあ今度行ってみます?」

菜々「おすすめ漫画教えてあげますよ!」




P「……」

小鳥「なにしてるの?」

P「いや、あいつらの会話面白いなぁって」

20: 2014/07/10(木) 23:18:26.79 ID:VsxI2aa1o

※ プレイボール 73~78年

25: 2014/07/10(木) 23:40:51.65 ID:VsxI2aa1o

【酒量】

ちひろ「気になったんですけど、ウチで一番お酒強いの誰なんですかね」

小鳥「やっぱり礼子さんか志乃さんじゃないの?」

P「ん~、そうだな。その二人は強いな。あとはあずさなんかも弱いけど強い」

ちひろ「どういう事ですか?」

P「あずさは、酔い始めるまでが短くてそこから沈むまでが異常に長い。
  強い酒だと一杯目で顔真っ赤になるけど、そのままペース変えずに最後まで居る」

小鳥「このみちゃんとか、友紀ちゃんとかは?」

P「友紀は弱い。ビールをしょっちゅう飲んでるから強そうなイメージあるけど弱いよ」

ちひろ「あら意外」

P「そうでもない、ビールなんか5%だからな。志乃さんが好きなワインは10%前後、
  俺や楓がよくのむ焼酎は20~30位だ、さらに礼子さんとかレナがよく飲む洋酒とかだと
  40以上が当たり前だからな。一緒に飲んでるとすぐ沈む。
  そもそも二十歳で飲む経験が俺達に比べて圧倒的に少ないからな」

小鳥「なるほどね」

P「このみなんかは、あずさの逆パカパカ行くけど限界来るとばったり倒れる」

ちひろ「身体小さいですからね」

小鳥「本人に言っちゃダメよ?」

P「逆にこのみが一般女性の身体だったらかなりの酒豪だったかもなー」

ちひろ「ほうほう……。なんかお酒飲みたくなってきましたね」

小鳥「仕事終わらせたらどーぞ」

ちひろ「……どれくらいに終わる予定で?」

P「日付変わる前後かな?」

小鳥「あ、勝った。私はもう少し早く終わりそう」

ちひろ「私、全然終わる気配無いんですけど……」

P「……この時期は色々と試算ださないといけないからな」

小鳥「頑張ってー」

ちひろ「手伝ってよー!」

P「はいはい」

26: 2014/07/10(木) 23:51:51.94 ID:VsxI2aa1o

【ユニット編成】

P「新しくユニットを組もうと思ってる」

ちひろ「もう沢山あるじゃないですか」

小鳥「いくつある? 20? 30?」

P「数ぐらい把握しとこうな……。で、まぁ確かにユニット自体はあるんだけど、
  いままでのユニットって横つながりばっかりだったと気がついたんだ」

ちひろ「と、言いますと?」

小鳥「初期メンバー同士とかって事でしょ」

P「その通り。初期十三人のAngel'sにフェアリー、レジェンド。
  移籍三人のDearlyStars。後期組のTPにNJに142」

ちひろ「あ、言われると確かに同期での組み合わせばかりですね」

P「なので、縦のユニットを作ろうと思って。そうすりゃ後輩は先輩の実力を今まで以上に間近で見て
  成長できるだろうし、先輩も後輩に良い刺激を受けるだろう」

小鳥「それにソロ組の、……正直まだ仕事が少ない子もランクの高い娘とユニットを組ませれば」

ちひろ「注目も浴びやすいし、先に進むきっかけになるかも知れませんね」

P「でしょう? という事でいくつか期間限定で試そうと思うんだけど」

小鳥「いいと思いまーす」

ちひろ「はい、私も賛成ですね」

P「じゃあとりあえず三組程考えてるんで、話しておく。
  ユニット申請とかの書類は全部揃えたら渡すんでよろしく」

小鳥「了解」

ということで以下765とグリとモバでそれぞれ三名ずつ最速
876はそもそも三人しか居ないので愛、涼、絵理の順で組み込みます

49: 2014/07/11(金) 08:02:59.43 ID:Y3WE8ihno
ただいま帰りましたー
とりあえずユニットは
A 響 愛 仁奈 杏奈
B やよい 涼 ダブル奈緒
C あずさ 絵理 のあ 環
になります

50: 2014/07/11(金) 09:55:21.39 ID:Y3WE8ihno
>>26

ちひろ「その口ぶりだとメンバーはもう決まっているんですよね」

P「一応仮決めだけど」

小鳥「聞かせてもらっても?」

P「別に構わない。……これ」

ちひろ「どれどれ……」

小鳥「Aチーム、響ちゃん愛ちゃん仁奈ちゃん杏奈ちゃん」

ちひろ「バランスいいメンバーですね。年齢もほぼ階段で」

P「全体的に元気で勢いのあるメンバーにしてみた、杏奈は……まぁスイッチが入ればな」

ちひろ「Bチームがやよいちゃんに涼……ちゃん」

小鳥「そして神谷奈緒ちゃんと横山奈緒ちゃん」

ちひろ「同じチームに同名入れます?」

P「一週まわってありかな、と」

小鳥「先輩になるほど年が低くなってるけど」

P「ま、この業界そういうのにもなれて貰わないとな。面倒見のいいやよいに
  大人しい涼。照れ屋の奈緒に明るい奈緒。キャラは違えどフォローしあえると思う」

ちひろ「で、Cチームがあずさちゃんに絵理ちゃんのあさんに環ちゃん」

小鳥「環ちゃんが浮いてないかしら」

P「あずさも絵理もあまり、自分が自分がってキャラじゃないからな。
  ミステリアスなのあと元気な環に良い影響を受けると思う」

ちひろ「いいんじゃないですか?」

小鳥「そうね」

P「しばらくはこいつらを推して行こうと思う。ただユニット名がいまいち浮かばないから
  良い案合ったら言ってくれたら嬉しい。――じゃああとで」

小鳥「はいはい」

51: 2014/07/11(金) 10:10:08.78 ID:Y3WE8ihno

【ユニットA】

響「みんな改めてよろしく! 自分、リーダーとしてバリバリ頑張るからね!」

愛「オールスターとかで同じ舞台に立つことがあってもユニット組むのは初めてですよね!
  力を合わせて頑張りましょう!」

仁奈「おー! 響おねーさんも愛おねーさんも張り切ってやがります!
    仁奈達も負けずに頑張るでごぜーますよ!」

杏奈「う、うん……頑張る」

響「それで、早速なんだけど。ユニット名を考えろって言われてるんだ!
  自分達に合ういいユニット名を考えよう!」

愛「チーム響! とかじゃダメなんですか?」

響「い、いや流石に自分の名前ってのはちょっと嫌だぞ……」

仁奈「着ぐるみーズでいいでごぜーます」

響「着ぐるみは仁奈だけじゃないか……」

杏奈「んと……、仁奈ちゃんも先輩も明るいから、シャイニーガールズ、とか」

響「おっ、それ格好良いぞ!」

杏奈「あ、でも……、杏奈、明るくないし」

愛「でもスイッチが入れば明るくなるじゃないですか! ばっちりだと思います!」

杏奈「そっかな……」

仁奈「じゃあけっていでごぜーますか?」

響「決定だぞ! 自分、プロデューサーに報告してくるさー!」


 ユニットA改め、Shiny Girls  

52: 2014/07/11(金) 10:14:56.77 ID:Y3WE8ihno

【没】

P「実はこんなユニットも考えてた」

小鳥「ん? ……没案?」

P「そ」

ちひろ「メンバーは?」

P「春香と時子と朋花と絵理」

小鳥「え、なにそれ」

P「ちなみに春香はAngel'sじゃなくてDevil'Sの方の衣装寄りで

ちひろ「絵理ちゃんの負担がとんでもない事になりそうね」

P「個人的には良いと思ったんだけどな。少なくとも一定の需要はあるはず」

小鳥「絵理ちゃん入れる必要あった?」

P「ほら、あいつ結構言いたいことずばずば言うし。
  毒あるキャラとして認知されてるから、最悪いけるかと……」

ちひろ「で、ダメだったんですか?」

P「前段階で絵理に話したら泣きながらNOと言われた」

小鳥「そんなの私も嫌よ」

ちひろ「謹んでお断りします」

P「いけると思ったんだけどなぁ」

53: 2014/07/11(金) 10:26:36.58 ID:Y3WE8ihno

ちひろ「普通に三人でやらせる訳にはいかなかったんですか?」

小鳥「それならできたでしょ?」

P「んー、春香と時子・朋花だけだと正直パフォーマンスの実力差がありすぎてな。
  そりゃその辺も込みでの縦割りユニットだけど」

ちひろ「というかそのユニットやけに推しますね」

小鳥「まさか……、Mだったの?」

ちひろ「なるほど、この職場に長く居続けられるのもドMの本領発揮という訳ですか」

P「……その理屈だと二人もMになる訳だが?」

小鳥「Mですけど?」

ちひろ「どちらかと言えば……、って言うかあまり女性でSっていませんよ。
     それこそさっきの三人……いえ、春香ちゃんは少し違うけど
     あの辺は特殊だと思いますよ」

小鳥「やっぱりどちらかと言えばってレベルなら男女で別れてる物でしょう?」

P「なるほど、男はどちらかといえばS……?
 つまり絵理じゃなくて涼を入れればカルテットとして成立する?」

ちひろ「別の理由でダメだと思います」

小鳥「いい加減あの子を弄るのやめてあげたら?」

P「えー」

57: 2014/07/11(金) 14:20:39.59 ID:Y3WE8ihno
このみんも混ぜよう

69: 2014/07/11(金) 18:11:30.37 ID:Y3WE8ihno

【ユニットの話を当事者にし終わった頃】

 談話室その1

このみ「ねぇねぇ菜々ちゃん、今朝の虹みた?」

菜々「あ、はい見ました! 綺麗な虹でしたよね!」

このみ「しかも二重虹だったものね。……心さんは?」

心「はぁとみてなーい、いつあったのかも知らなーい☆」

菜々「朝の五時前くらいからでてたんですよ」

心「えー☆ めちゃ朝早いじゃん、余裕で寝てたわ☆」

このみ「あら、残念。じゃあ写真取ったの見る?」

菜々「あー、いいですね。ナナ撮ろうと思ったんですけどカメラが手元になくて」

 わいわい……

P(ん、なんだ楽しそうだな……)

 ガチャ

P「よう、お前らなんの話してるんだ?」

このみ「あ、プロデューサー」

菜々「虹の話してたんですよ、プロデューサーさんは見ました?」

P「おう、見たみた。丁度出勤途中で驚いたよ」

心「ちょ、その時間に出勤とか☆ 相変わらずのブラック☆」

P「その言葉は言ってはいけない」

菜々「それでこのみさんが写真とったって言うから見せて貰ってたんです」

P「へぇ、俺にも見せてくれよ」

このみ「いいよ。はい」

P「お、よく撮れてる。……うん」

心「プロデューサーどしたの? なんかしんみりモード☆」

70: 2014/07/11(金) 18:12:10.80 ID:Y3WE8ihno

P「いやぁ、さっき言ったけど出勤中だったんだよ俺が見たとき。
 で、いつも出勤中は音楽をランダムで再生してるんだけどさ、
 凄い事に『お、虹だ』って思ったと同時に小鳥の『空』が流れてさ」

このみ「あー、あれいい曲よね」

菜々「ですよねぇ、菜々もあの曲好きで昔よく聞いてました」

心「……昔っていつ?」

菜々「え、えっと……」

心「ねーねー、菜々ちゃんってなんかはぁと達に隠し事してない?」

菜々「し、してないですよ!」

P「あっ、いいこと思いついた」

このみ「なに?」

P「前にお前ら三人でユニット組む見たいな話しただろ?
  いま、色々な組み合わせでクインテットをいくつか組んでるんだけど、
  お前ら三人と小鳥の四人でユニット組まないか?」

菜々「え、それは……」

このみ「あら、いいんじゃない?」

菜々「あれ、前はあんなに渋ってたのに?」

心「心変わりはやーい☆ あ、しんじゃなくてこころだよ☆」

このみ「私、空とかID[OL]とかダイレクト世代だから」

菜々「なるほど……、でも確かに司会進行じゃなくてアイドルとして
   舞台に立つ小鳥さんはナナも見てみたいです!」

心「ちょっ、お前ら本気か☆ 色物集団扱いされるぞ☆」

P「なに言ってるんだ、俺がプロデュースするんだ。やるからには本気だぞ」

菜々「じゃあ菜々も賛成します!」

心「マジか☆」

このみ「私も賛成、って事で賛成多数ね」

心「数の暴力にはぁとは負けねーからな☆」

P「よし話もまとまったしちょっくら行って来る!」

心「まとまってねーだろボケ!」

P「☆は?」

心「てへぺろ☆」

このみ「あら可愛い。……てへぺろ!」

菜々「てへぺろ!」

P「お、おう……じゃあ後でな」

71: 2014/07/11(金) 18:38:50.72 ID:Y3WE8ihno

―――

ちひろ「う~ん」 カタカタ

小鳥「……」

P「ただいま帰りましたー」

ちひろ「あ、お帰りなさい」

小鳥「お帰りなさいませーご主人様ー」

P「……」

小鳥「なんか言ってよ!」

ちひろ「んふっ……」

小鳥「ちっひ、楽屋」

ちひろ「事務員が楽屋に用無いでしょ」

P「いや、そうでもないぞ」

小鳥「ん?」

P「これ、新しいユニットの申請書な」

ちひろ「あれ? さっきの三組のならもう通しましたけど」

P「いやさっき談話室で話してたらティンと来てな、急遽一つ増やした」

小鳥「あら、久しぶりに聞いたそのSE」

ちひろ「ま、いいですけど。じゃあはい、受け取りましたっと。
     えっと……佐藤心・安部菜々・馬場このみ……ぶふっ!?」

小鳥「え、それって前に拒否られてなかった?」

 (小鳥がちひろの手元の紙を覗く)

小鳥「あら? 名前四つあ――えっ!? な、ななななんで私の名前が!?」

P「舞台に立とうぜピヨっち☆」

小鳥「ちょ、張ったおすわよ!?」

P「いや、いけるって。でかい舞台の時は関係各所気を遣ってくれるし、
  電話応対はAI達が対応してくれる。ピヨがステージに立っても問題ない」

小鳥「いやいや! 練習とか! 私もう体力落ちに落ちてるから!」

P「でも「空」「花」「光」「幸」とか、その辺の曲なら今でもいけるでしょ?
  あとは他三人の曲とユニットの曲だけだし」

ちひろ「それ……だけっていいませんよ?」

小鳥「今更ステージに立つとか……苦行よ苦行」

ちひろ「そうですか? 時間がないのはともかくスタイルいいし、歌唱力もあるじゃないですか」

P「でしょ? それにこの三人に限らず復活を見たいってのは
  アイドル・ファン問わず多いから絶対ウケる」

ちひろ「ユニット名は?」

P「小鳥、馬場、ウサみんが動物だからスウィーティアニマルか、
  アニマルハートとかかな」

72: 2014/07/11(金) 18:39:33.94 ID:Y3WE8ihno

ちひろ「なるほど」

小鳥「勝手に話進めないでもらえます……?」

P「ただそれだと心が少しユニット名で浮いちゃうから、
  挨拶は全員で『せーのっ、スウィーティー☆』で」

小鳥「いやぁぁぁっ! それは、それだけは……、29にもなってそれは痛すぎる……」

ちひろ「大丈夫ですっていけます! 試しにやってみましょう!」

P「大丈夫! 俺を信じろ!」

 がちゃ

響「ぷろでゅー」

小鳥「……せーのっ! スウィーティー☆」 キラッ

響「さー……うわぁ」

P「ぶはぁっ!」

ちひろ「くっ……ふっ、なんてタイミング……」

小鳥「もぉぉぉ! 私帰ります!」

P「それはダメ。ほら、笑ったのは響のタイミングの所為で」

ちひろ「ふふっ……、そ、そうですよ! 笑いの神ですよ」

小鳥「うぅ……本当にやるの?」

P「はい。……っと、悪い響。それでなんだ?」

響「あーうん。……なんだっけ?」

P「いや、俺に聞くな」

響「えっと、そうそう! 一応みんなでユニット名考えたから聞いてもらおうと思って!」

P「お、聞かせてくれ」

響「Shiny Girls!」

P「ほー。いいじゃないか、それでいこう」

ちひろ「あのユニットはみんな明るいですからね」

響「本当か!? やった、みんな喜ぶぞ!」

P「ただちょっと意外だったな。仁奈と響がいるから動物系で来るかと思ったけど」

響「え、そっちの方がよかったか?」

P「いや、動物系はさっき別に新しくできたからむしろありがたい」

響「新しいユニット、さっきの三組以外にか?」

ちひろ「そうよ。これがメンバー」

響「ふんふん……。あーじゃあピヨ子のさっきのはコレか」

P「そういう事だ」

73: 2014/07/11(金) 19:06:39.30 ID:Y3WE8ihno

 ガチャ

涼「あのープロデューサー居ますか?」

P「おうここにいるぞー」

響「そっちもユニット名決まったのか?」

涼「えっと、その事でプロデューサーに来てもらいたくて……
  って音無さんどうしたんですか?」

ちひろ「気にしないでね。ちょっと心に傷を負っただけだから」

P「そういう事だ、じゃあ呼ばれたので行ってきます」

ちひろ「はい」

響「自分も気になるからついていくぞ」

涼「こっちです」


75: 2014/07/11(金) 19:57:55.96 ID:Y3WE8ihno

―――

横山「だからはにかみ乙女の愉快な仲間たちでええって」

神谷「ふざけんな! なんで私の肩書き推しなんだよ! リーダーはやよいだろ!」

やよい「あ、あのー」

横山「ハニカミガールズとか!」

神谷「だからぁぁ! あ! あ! じゃあ私からも提案! 方言乙女で!」

横山「方言一人しかいーひんやろが!」

神谷「そんなんはにかみ乙女もそうだろうが! つーか私に何回も『はにかみ乙女』って言わせんなよ!
    めちゃくちゃ恥ずかしいんだよ!」

やよい「き、きいてくださーい」

横山「うわぁぁぁっ! その反応が可愛いっ! お前がナンバーワンや!」

神谷「いい加減にしろよ! 方言可愛い!」

 廊下

涼「あんな感じで……」

P「なんだあいつら、馬鹿か?」

響「喧嘩しながら褒めあってるぞ……」

 ガチャ

P「おいお前ら喧嘩はやめろー」

響「はいさい、この話やめやめ」

神谷「プロデューサー達はちょっと黙ってて!」

横山「いまはアタシ達の問題や!」

やよい「もー、やめてください!」

神谷「だから――」

横山「うるさ――」

やよい「うぅ……」 (涙目)

神谷「すいませんやよいさん」

横山「許してぇややよいさん」

響「やよい強いなー……」

P「お前ら、このユニットの年長なんだからちゃんとリーダーのフォローしろよ」

涼「すいませんプロデューサー。私じゃ力不足で」

P「いや、こいつらが悪い。……で、改めてリーダーに意見を聞こうか」

神谷「そうだな」 横山「せやな」

やよい「わ、私ですかー? んー、そうですね。
     昔プロデューサーに言われた言葉があるんです」

P「ん、俺?」

76: 2014/07/11(金) 19:59:13.37 ID:Y3WE8ihno

やよい「はい、えっと」

   P『この事務所のみんなは家族だ。やよいも年上、先輩がお姉さんで
     年下、後輩は妹。俺や小鳥さんはみんなの兄で、姉で。
     やよいはもう先輩になる、後輩に頼られる事もあるだろう。
     面倒見もいいからなお前は。でも、だからって甘えちゃいけない訳じゃない』

P「甘えたいとき、頼りたいとき、助けて欲しいとき、我侭言いたいとき、
  きっとこれからもあるだろう。そういう時はいつだって言ってくれ、
  決して溜め込まないで教えてくれ、絶対に無為にしないから。
  俺達は、家族なんだから。だったな」

やよい「そうです! 覚えてたんですね!」

P「そりゃな、今でも思ってることだからな」

神谷「……格好いいじゃん」

響「さっすがプロデューサー」

P「照れる」

やよい「まだ、全然事務所に人が少なかった頃。プロデューサーにこう言われて、
     私、すっごく嬉しかったんです! だから私、このユニットでももっと仲良くなりたいなって」

横山「うぅ、さっきはほんまにごめんな」

やよい「ううん、いいの。……それでその気持ちをユニットの名前に入れたいなーって」

P「そっか、とてもいいと思うぞ」

やよい「でも、それだけじゃなくてみんなでもっとアイドルとして上を目指したいなって
     みんなの希望になれたらいいなって思うんです。
     だから私、ユニット名は『エスポワールファミリー』がいいなーって」

P「うん、それ無理」

横山「ごめん、アタシもダメだと思う」

神谷「ちょ、っとそれはアカンかな」

やよい「えー!? なんでですかー!? えすぽわーるって希望って意味なんですよね」

神谷「た、確かにそういったけど」

P「おい、やよいにカイジでも読ませたのか?」

神谷「まさか、流石にそんなことしないって……ただ話を聞かれて」

涼「気持ちはとてもいいんですけどね」

P「気持ちがいい?」

横山「プロデューサーさんセクハラやでそれ」

P「マジか……」

響「う~ん、『エスポワールファミリー』自分もいいと思ったけどな」

やよい「ですよね!」

P「完全にマフィアだろ」

涼「ちょっとアイドルのユニット名じゃないですよね」

77: 2014/07/11(金) 20:38:10.96 ID:Y3WE8ihno

P「なんか不安になってきた……ちょっとCチームの様子みてくる」

響「じゃあ自分はここに残って、またおかしくなったら止めるさー」

P「おう頼んだ響。涼も、頑張れよ」

涼「……はい」

―――

あずさ「さて、どうしましょうか?」

環「たまき、格好いいのがいいぞ!」

のあ「格好いいユニット名、難しいわね」

絵理「いつもはユニット名プロデューサーが考えるから……」

あずさ「そうね、いざやってみると浮かばないわね」

のあ「他2組はどうしたのかしら」

あずさ「響ちゃんとやよいちゃんならきっとうまくやっているわよ」

絵理「違いを、だしたらどうでしょう」

環「ちがい?」

あずさ「成人しているのが居るのは3組の中ではここだけだものね」

のあ「そう。なら『バッカス』とかはどうかしら」

絵理「お酒の、神様?」

のあ「えぇ、酒の神バッカスは海の神ポセイドンより多くの人間を溺れさせた」

あずさ「あら~、じゃあ多くの人を虜にするって意味でいいかも知れないわね」

環「えーそうかー?」

絵理「不満?」

環「たまきは、どうせやるならぽせいどん? よりもばっかす? よりも多くの人にみられたい!」

のあ「……なるほど、素晴らしい意見ね」

あずさ「そうね。環ちゃんの向上心は見習わなくちゃ」

のあ「ならば、二つを合わせると言うのはどうかしら」

絵理「ポセイドンとバッカスを?」

環「ぽせっかす……、ばっどん……、ん~はっ! ポッセス?」

あずさ「え、ホステス?」

のあ「確かに女体と酒でより多くの人を魅了するわね」

あずさ「まさか環ちゃんからそんな言葉がでるなんて……」

絵理「え、……聞き間違い?」

のあ「でも待って、私たちは四人よ。ホステズが正しい筈」

絵理「いや、だから聞き間違いだと思うんですけど」

環「でも最後にだくおんがつくのはださい名前のとくちょーだって前おやぶんが話してたぞ」

あずさ「じゃあ別のところに濁音をつけないといけないわね」

絵理「い、いけないことはな――」

環「……ボスデス?」

のあ「それよ、私達はアイドル界のボスを目指すの」

あずさ「じゃあ決定ですね~」

絵理(突っ込むの面倒……)

92: 2014/07/12(土) 07:25:27.74 ID:gJQieDwIo
たでーま

94: 2014/07/12(土) 08:35:54.75 ID:gJQieDwIo
>>77

 廊下

P「これは……参ったな。絵理の奴完全にインターネットの世界に逃げたぞ」

響「あ、いたいた!」

P「おす、そっちはどうだ?」

響「うん! 新しい案がでたから聞いてもらおうと思って」

P「よし聞かせてみろ」

響「ファミリーはダメだからって事で、家・ホームを意識してみたんだ!」

P「ほうほう」

響「で、柔らかいイメージでミルキィで、複数人だから……」

P「よし、別の考えて来い」

響「え!? な、なんでだ!? 自分凄く可愛くていいと思ったのに!」

P「既存だからだ。というか奈緒……、神谷な? が、なんか言わなかったか?」

響「もうそれでいいって言ってた」

P(絵理と同じ症状がでている……)

P「とにかくチェンジだ、戻れ」

響「はーい……」

 (とぼとぼと歩いてく響)

P「……さて、こっちは……ん?」

絵理「……」じー

P「超見てるな」

絵理「……」

 (絵理が近づいてくる音)

絵理「なにしてるの?」

P「様子見」

絵理「ねぇ、プロデューサー」

P「ん?」

絵理「性格の方向性の違いでユニットから抜けたい……」

P「ちょ、お前が唯一の良心なんだぞ。抜けたらどうなるか」

絵理「私の手に負えない?」

P「と、とりあえずみんなの所に行こう」

 (中に入る音)

のあ「丁度良いところに来たわね」

あずさ「今、決まったところなんです」

P「へ、へぇー。どんなんだ?」

環「BOSS DEATH」

絵理(英語になってる……)

P「輝子とか夏樹に合いそうな名前だな……」

あずさ「どうでしょうか?」

P「没で」

97: 2014/07/12(土) 08:40:40.18 ID:gJQieDwIo
えっ

104: 2014/07/12(土) 14:03:17.39 ID:gJQieDwIo
>>101
>>103
了解
できる限りネタは拾ってくつもりなので
ドンドンください(全部やるとは言ってない)

129: 2014/07/12(土) 20:52:46.62 ID:gJQieDwIo

【いつかの2月14日】

P「来てしまった」

小鳥「はい、来てしまいました」

ちひろ「二度と来ないでってあんなに言ったのに……」

P「仕方ない。事務所としては大きなイベントは逃せない」

小鳥「バレンタインイベントはファンの集まりいいですからね」

P「あっちこっちの製菓会社からPRキャラクターを求められてるしな」

小鳥「春香ちゃんにかな子ちゃんに法子ちゃんに」

ちひろ「レアなのだと美奈子ちゃんもでましたね」

P「ライバル会社のCMに同じ事務所の友達アイドルがでる矛盾」

小鳥「裏方としては不思議な気分よね」

ちひろ「……っと、ここまではお仕事の話」

P「いや、こっちもお仕事の話だぞ。もっと切実で労力のかかる」

小鳥「……仕分けにどれだけ時間かかるのか」

ちひろ「というか、なんで女の子のアイドルにチョコがこんなに送られてくるんでしょう?」

P「一部はわかるんだけど、毎年満遍なく来るからな。
  ――でも、今年は少し少ないな。ブログの効果がでたかな?」

ちひろ「なんかやったんですか?」

P「いや、俺が個人でやってるブログなんだけど」

小鳥「チョコを送られても困るから送るなって?」

P「そこまで言ってない。もう少し――

「ちょこっと?」

「ぶふっ」

P「そうそうちょこっと柔らか……、おい楓、千早」

楓「ふふっ、お疲れ様です」

千早「お、お疲れさ……んふっ、です」

小鳥「丁度良いところに来ましたね」

P「お前らも手伝ってくれ」

 (天まで届くダンボールを指差す)

楓「……え」

千早「凄い量ですね……」

ちひろ「250人分ですからね」

小鳥「それは凄いですよー? 全員に送ってくるファンも居ますから」

P「終わる頃には甘い物が嫌いになってるだろうけど頑張ろうな!」


 その後、女子寮に帰った二人は甘い匂いを全身から香らせていました。

132: 2014/07/12(土) 20:58:41.72 ID:gJQieDwIo

【その裏】

春香「……うわぁ、相変わらず凄い顔で仕分けしてる」

莉緒「どうする? 本当に渡すの?」

春香「え? あ、はい渡しますよ?」

莉緒「……あの台詞聞いた後で、春香ちゃん凄いわね」

春香「いやぁ、流石に毎年のことですからね。こっちだって……ほら!」

莉緒「ねえ、お姉さんにはこれがなんなのかちょっとわからないんだけど」

春香「手焼きせんべいです。ハート型の、頑張って作りました」

莉緒「へぇ……。え、今日バレンタインよね?」

春香「この日ばかりは、私も甘い物は封印ですよ!
   プロデューサーもこういう物の方が喜んでくれるし、気持ちが大事なんです!」

莉緒「付き合い長いだけはあるわねぇ……。はぁ、私はどうしよっかなぁ」


 みんな大変そうです

134: 2014/07/12(土) 21:09:58.61 ID:gJQieDwIo

【馬鹿な変態は使いよう】

P「おい乃々、いい加減机の下からでてきてくれないか?」

乃々「むぅーりぃー」

P「美玲と輝子も居るし、なにを不安がる必要があるんだよ?」

乃々「……うぅ」

P「この位の箱でやるのも初めてじゃないだろ?
  お前ならできる仕事しか俺は持ってきてないつもりなんだけどな」

乃々「森久保はそんなにできるこじゃないです……」

P「……ふぅ」

 (デスク横に置かれたマイクのスイッチを入れる音)

 『業務連絡業務連絡。高槻やよい、棟方愛海。至急事務室まで』

乃々(? ……代役、ではないです、よね)

愛海「なにー?」

やよい「お疲れ様ですー」

P「お、早いな。……さて、乃々。お前がここからでてこないと
  お前の年下の可愛い先輩が愛海の被害に会うぞ?」

乃々「え」

やよい「えー! どういう事ですかぁ!?」

愛海「ちょ、ちょっとわかんないけど。やよいちゃんさんのを揉んでいいの!?」

P「ダメに決まってんだろ馬鹿。乃々を出すためだよ、本当に触ったら張ったおすぞ」ボソッ

愛海「……お、おす」

P「じゃあ乃々ーカウントするぞー、ごーよんさん」

乃々「は、はわわ、い、今出ます今出ます」

 (慌てて机に頭をぶつける音)

P「よしよし偉いぞ」

やよい「えっと、それで私達は……?」

P「ん、やよいにはこれをあげよう。よく行くスーパーの500円券」

やよい「うわー! いいんですか!?」

P「おう。あ、愛海にはなにもない」

愛海「ですよねー」

135: 2014/07/12(土) 21:24:21.19 ID:gJQieDwIo

【ちょっとした】

 ツインアイドルタワー 直近の高校 1年Ⅰ組

凛「ねぇ、ジュリア」

ジュリア「おっ、珍しいなそっちから話しかけてくるなんて」

凛「そう? ……そうかも」

ジュリア「はは、でなんの用?」

凛「ジュリアってギター上手いんでしょ?
  この間李衣菜が教えて欲しいって私に言ってきたんだけど、私も教えられる程上手くないから」

ジュリア「あー、じゃあ今度三人でやろうか? そんで、ライブでセッションしようぜ!」

凛「ふふっ、それもいいかも」


   同じく直近の中学 2年Ⅰ組

晶葉「……」

やよい「また晶葉ちゃん学校で機械弄ってたら、またプロデューサーに怒られるよ?」

晶葉「ん、あぁ……。すまない、どう未来に勉強を教えればいいのかわからなくてな、
    少し機械を弄って心の安寧を取り戻そうと……」

未来「わ、私そこまで馬鹿じゃないもん! ……だよね!?」

絵理「……」ぷいっ

未来「なんとか言ってよー!」

 がらっ
 
蘭子「煩わしい太陽ね!」

愛海「最高の環境なのに、揉めないっ! 私はどうすれば……」

先生(このクラスもう嫌だ……)

136: 2014/07/12(土) 21:45:01.56 ID:gJQieDwIo
>>105

【レター】

 ファンレター仕分け作業中(四時間経過時)

P「そういえば……」

小鳥「はいなんでしょう」

P「不公平な気がする」

ちひろ「と、言いますと」

P「俺のファンレターは読まれてそっち二人のファンレター読まないの」

小鳥「……えー」

P「なんで俺ばっかり吸血鬼扱いされたりしないといけないんだよ。
  お前らもネタを提供しろよ」

ちひろ「口調荒れてるよーP君」

P「おうそっちもな」

ちひろ「というかネタって……、あ、またP君の」

 (手紙が開封される音)

P「あ、てめっ」

小鳥「Pさんって実は本名パラケルススなんでしょ? って書いてあります」

ちひろ「賢者の石の精製者だったんだー」

小鳥「1000才はくだらないわねー」

P「それ、多分お前らも触れた水飲んでると思われてるからな? 絶対に纏められてるからな。
  ってあっ! あった!」

 (音無小鳥宛のファンレターを発見するP)

小鳥「うげげ」

 マスプロ一の絶対領域を持つ音無さん、俺です
 アイドルそっちのけで貴方に夢中な俺を許してください。

ちひろ「あら普通のファンレター」

 しかしずっと貴方を見ていて気がついた事があります。
 みんなはPさんにばかり気を取られていますけど、
 音無さんと千川さんの仕事量も異常ですよね?
 話によるとダヌヴァンタリ神に会ったことがあると聞き――

P「また不老不氏か」

小鳥「アムリタなんて飲んでませんから!」

ちひろ「あ、こっちにも」

 音無さんへ、見てて不安になるので早く結婚してください。

小鳥「それファンレターじゃない!」

P「いや、ファンレターだろ。ん、これは?」

 事務員のお三方に質問です。
 どうやったら不労不氏になれますか?

ちひろ「ウチのファンおかしい」

小鳥「不労不氏ってなに?」

P「疲れずに働き続けられるって意味を込めたんだろうな……」


138: 2014/07/12(土) 22:10:08.86 ID:gJQieDwIo

―――

 夏真っ盛り。テレビでは水着のアイドルがアイスのCMとか
清涼飲料水のCMとかしている時期だ。街頭でウチのアイドルがでているからと
熱心に眺めているとちょっと変態の気持ちになりかける時期でもある。

「こっち終わりました!」
「じゃあまわしてください! 小鳥さん! これリスケできません!?」
「無理ですよ! プロデューサーさん、サマーフェスの書類は!?」
「いまやってる! そっちも確認急いでくれ!」

 そしてなにより、事務所が戦場になる時期だ。
もはや怒号としか形容のしようが無い声が飛び交い、
昔見た海賊映画のアクションシーンを思い出す。
――嘘を吐いた。思い出す余裕なんて欠片もない。

 電話を肩と頬に挟み、右手で資料に目を通しながら左手でキーボードを叩く。
エアコンがガンガンに効いてるにも関わらず
汗をかきながらそんな風に仕事をしてるのが三人。
客観的に見て非常に恐ろしい光景だ。

 以前友人の漫画家に手伝わされた締め切り直前より酷い。
なにが酷いって明確な終わりがないのが辛い。
これを描き上げたら終わり、というものがこの仕事には無い。

「おはようございまーす!」
「おうおはよう! よし、データ共有したから持ってけ!」
「確認しました! ……あ、新しい仕事来た!」
「うわぁ……」

 去年の夏よりマシになったとはいえ、
アイドルが引くレベルだ。さもありなん。
忙中間ありなんてまやかしだった、芸能界は偽りに満ちていた。

 そうそう、去年まではこの時期は事務室アイドル立ち入り禁止だったのだが。
それももうなくなった。原因は俺達三人の裏方が倒れた件だ。
コレの所為で発見が遅れたと散々に怒られたのでなくなった。
発見が遅れたって、腐乱氏体みたいな言われようだ。

 ――あぁ、でも思い出す。
くっそ熱い日に冷えた室内でこう目まぐるしくしていると、
頭がどうしても、想起する。まだ俺が新人だった頃の事を――

141: 2014/07/12(土) 22:34:59.45 ID:gJQieDwIo

【島】

P「島を、買います」

小鳥「はぁ?」

P「島を買おう」

ちひろ「なぜですか?」

P「夏の終わりと年末年始はくっそ忙しい」

ちひろ「そうですね。実際倒れましたからね」

小鳥「にも関わらずいままで通り働いている私達って一体」

P「仕事中毒って言われてるな、ネットでは。
  ……で、めちゃくちゃ忙しい訳だけど、代わりに夏の終わりと三が日は
  業界全体が休みになるから、俺達も休める」

小鳥「うん」

ちひろ「そうですね」

P「この間まつりと話をしてたんだが、たまにはみんなで慰安旅行とかって話になってな」

小鳥「この人数じゃまず無理でしょ」

ちひろ「だから島?」

P「そう。撮影にも使えそうな場所を買ってみようかなって、
 色々と企画もできそうだし、アイドル全員参加の隠れんぼとか大規模なイベントもできる」

小鳥「お金は?」

P「一口百万で受け付けようかと」

ちひろ「なるほど、……じゃあ100口程」

小鳥「私も100で」

P「ありがと。……俺は、とりあえず200で」

ちひろ「アイドルのみんなはどれくらい出してくれますかね?」

P「さぁ? ただ、100億位ならパッと集まると思う」

小鳥「それで変えるの?」

ちひろ「島自体は安ければ一億でも買えるのとかありますから」

P「問題は島よりもその後の整備だなぁ」

小鳥「どうせ事務所の所有になるなら予算多少組めないの?」

ちひろ「やってみますよ。流石に全額は無理でも150億位は引っ張り出しましょう」

P「じゃあ俺みんなに話してくるな」


 こうして無人島を買う事になりました
 

153: 2014/07/12(土) 22:55:28.60 ID:gJQieDwIo

【お金】

芽衣子「事務所総出で無人島に旅行?
     たのしそー! じゃあ50口でー」

美希「ハニーと無人島でバカンス!?
    行くの行くの! お金? 150口で足りる?」

歩「無人島か~、協力したいけど今ピンチでな~。……25口で勘弁して」

愛「きり良く100口でお願いします!」


伊織「じゃあ私達はどうする?」

桃華「そうですわね……え? あまり多額はダメですの?」

星梨花「じゃあとりあえず200位でしょうか?」

伊織「そんなもので足りる? そう、なら私もそれ位にするわ」

桃華「ではPちゃま、その島に行ける日を楽しみにしていますわ」



P「……」

ちひろ「どうしました?」

P「アイドル達の金銭感覚が心配だ」

小鳥「私達が言えた義理じゃないけどね」

P「親御さんに怒られないといいなぁ……」

155: 2014/07/12(土) 23:12:42.40 ID:gJQieDwIo
>>123
あ、遅れたけど立ててません
代わりに杏のスレを立ててました

160: 2014/07/12(土) 23:27:29.80 ID:gJQieDwIo
>>122

【VSウィンチェスター】

P「ウチの女子寮もでかくなったなぁ」

環「そーなのか?」

P「うん、元々はもっと小さかったんだよ。
 アイドルが増えてドンドン増改築していったんだ」

こずえ「すごい、たかいのー」

P「あぁ、最初は事務所より低かったんだが、
  いかんせん敷地自体が限られてるからどうしても縦に伸ばさざるを得なくてな」

亜美「最近はないけど、前はしょっちゅう工事してたもんねー」

真美「仕事の日はいいけど休みの日はうるさかったしね」

P「すまなかったな。まさかここまで事務所が大きくなるとは誰も予想してなかったんだ」

環「あのまどから見えるみちは?」

P「あぁ、事務所の上階と繋がってる連絡通路だよ。
  女子寮の上のほうに住んでる奴は万が一の時はあそこを通って避難するんだ」

こずえ「まんがいちって、なにー?」

P「火事とかかな、お、エレベーター……」

亜美「三階から八階までしかいけないってありえないっしょー」

真美「一番上から一番下まで繋がってるエレベーターないもんねー」

P「エレベーターは作るのに場所も時間もかかるからな……最初に建てた部分に設置するのは難しいし、
  後から増築した部分につなげるのもまた難しいんだ」

環「へぇ!」

こずえ「ふわぁ……」

P「っと、こずえはもうおねむかな?」

こずえ「んにゅぅ……」

亜美「もうこんな時間だもんね」

真美「真美達もいつもなら寝てるよ」

P「ごめんなー……、ここがどこだかわからなくて」

亜美「仕方ないよ兄(C)」

真美「住んでる真美達もわかんないもん」

環「たまきも!」

こずえ「すー……」

P「はぁ……、ここどこだよ」

163: 2014/07/12(土) 23:37:30.75 ID:gJQieDwIo

【よくあること】

P「……あっ、みなさんこっちです!」

黒服「あ、どうもPさんご無沙汰です」

若い衆「ちわっすPさん、お元気そうで……は、なさそうっすね」

P「ははは……」

SP「それで、我々は何をすればよいのですか?」

P「そうですね。詳しい話は中で」

 (ぞろぞろと百人単位で強面の男達が事務所に入っていく)


モブB「お、おいアレ……」

モブA「ん? どうした?」

モブB「カチコミかなにかか? ぞろぞろとヤクザ者とかごつい黒服が入っていったけど」

モブA「お前、昨日のマスプロ新聞みてねぇのか? 島買ったって言ってたから労働力だろ?」

モブB「ろ、労働力?」

モブA「大方雪歩ちゃんとか巴ちゃんとか星梨花ちゃんとか桃華ちゃんとか伊織ちゃんの家の関係者だろ」

モブB「……アイドルってなんだっけ?」

モブA「俺らを夢中にさせてくれる存在だよ」

172: 2014/07/13(日) 00:01:06.99 ID:GU8UjdfKo

【モブAという男】

モブA「っと、悪い。ちょっと本屋寄りたいんだけどいいか?」

モブB「本屋? いいけど、お前が本屋なんて珍しいな」

モブA「文香ちゃんと百合子ちゃんの本がでたからな、
     あと新作の写真集もあるし」

モブB「……いいけど、この間のCDショップみたいなのは勘弁しろよ?」

モブA「大丈夫だって、今回は全部あわせても10冊くらいだから」

P「おや、あなたはこの間の」

モブA「あ、Pさん! また会いましたね!」

モブB「どうも」

P「どうも。……いや、ウチのアイドルの本がでたんでちょっと見に」

モブA「そうなんですか!? 俺もそれ目当てで来たんですよ!」

P「はは、いつもありがとうございます。本当にアイドルが好きなんですね」

モブA「はいっ!」

P「……どうです? そんなにアイドルが好きならウチで働くというのは」

モブA「え?」

P「なにもいきなり同じ事をやれとはいいません。
  給金も結構だせると思いますけど」

モブB「うおっ、すげぇ! いい話じゃねぇかモブA!」

モブA「……」

P「なにも今日直ぐに返事をとは言いません、連絡をくだされば」

モブA「いえ、やめておきます。彼女達を一番輝かせる事ができるのはPさん以外居ません」

P「そうですか……、いえそういう気はしてました」

モブA「すみません。でも、俺には俺の仕事がありますし、今の仕事が気に入ってますから」

P「こちらこそ、不躾ですみません。では」

 (Pが去っていく音)

モブB「……仕事ってお前、ネオニートじゃん」

モブA「うるせえな、俺はただのファンでいいんだよ。
    Pさんだって言ってたしな。アイドルに下心を持ってる奴がアイドルに関わる仕事に就くなって」

モブB「もったいねー」

モブA「俺にできるのは、そっとアイドル達を支えてやることだけさ」

 (書店にならぶアイドル達の本を三冊ずつ手に取り笑うモブA)

モブB「言ってることは格好良いけど、傍から見たらただのドルオタだからな?」

173: 2014/07/13(日) 00:05:57.72 ID:GU8UjdfKo

二時間半後に仕事だから寝るね

175: 2014/07/13(日) 00:06:50.24 ID:GU8UjdfKo
あ、帰ってくるのは昼過ぎになると思います

193: 2014/07/13(日) 12:10:51.77 ID:GU8UjdfKo

【言い争い 大人の部】

 談話室その3

二階堂千鶴「な、なな、なんですって!?」

のあ「何度でも言うわ。――センスがない」

千鶴「わ、わたくしが夜も寝ずに作り上げたコーディネートをセンスがない……」

のあ「かけた時間は問題ではないわ。見たものの心を動かすか否か、そこに全ては集約されるの」

千鶴「わたくしのコーディネートではそれができないと言うんですか?」

のあ「えぇ、残念だけど。それでは観衆は物言わない」

千鶴「くっ……、では貴方はどうなのですか!? それほど言う貴方のモノを見せてください!」

 がちゃ

P「おい、なにを言い争っているんだ?」

のあ「……コレよ」

P「どぶ森?」

千鶴「とび森ですわ。お間違えなく」

P「で、それでなんで言い争いになるんだよ?」

千鶴「わたくしが作り上げた村をのあさんがナンセンスだと! プロデューサーも見てください!」

P「ふんふん」

のあ「そしてこれが私のよ」

P「なるほど」

千鶴「どうですの!?」

P「俺から言えるのは」

のあ「忌憚無き意見を聞かせて頂戴」

P「お前ら二人とも大人気ない」

200: 2014/07/13(日) 12:23:54.84 ID:GU8UjdfKo

【言い争い 年少の部】

桃子「だから! なんかい言ったらわかるのよ!?」

薫「だって、やっぱりかおる納得できないもん!」

桃子「なにがよっ!?」

薫「なんで体力をつけようとすることがいけないの!?
  小さい身体で大きいパフォーマンスをするためには絶対必要だもん、
  ライブでだってスタミナがないとやっていけないし」

桃子「無理に大人とタメを張る必要がないって言ってるのよ!
    多少派手さがなくても可愛らしい。キレが劣っていても微笑ましいと
    思わせる技術を身につけるべきって言ってるの!」

薫「でも、長い間アイドルをやっていく中でずっと使うのは身体なんだから、
  それをみがこうとすることの何がわるいの!? そんなぎじゅつすぐ使わなくなるもん!」

桃子「芸能界、特にアイドルって言うのはブームなんかの流行廃りが激しいし
    ユニットイメージとかファンの望むモノとかに常に左右されるものなの!
    その場その場で必要な武器を手にとってとっかえひっかえしてくのが当たり前でしょ!?
    一つの武器で戦おうとしたって一発屋になるのが落ちなの!」

薫「かおるにはそんなぶきもぎじゅつもないもん!」

桃子「だから教えてあげるって言ってるの!」




ありす「ですから! アイドルは日々流動していく世間に合わせる為にも情報が第一なんです!」

環「そんなのおかしいぞ! 情報なんかなくても勝てるくらい実力をつければいいだけの話だ!」

ありす「実力が同じ程度の時、勝負を分けるのは事前のデータですよ!」

環「じゃあ事前に調べて埋められない実力差がある相手には諦めるってことじゃないか!」

ありす「そんなこと言ってません! より効率的なレッスンだって情報から始まるんですよ!」

環「結局そんなの勝つためのレッスンじゃないか! 一番大事なのはファンのみんなを笑顔にするレッスンだろ!?」

ありす「勝てなくちゃファンに見て貰う機会すら失われるかも知れないんですよ!?」



 廊下

P「……みんな大人だなぁ」

201: 2014/07/13(日) 12:28:39.43 ID:GU8UjdfKo

【言い争い 大人の部その2】

このみ「あー! 私の雪見大福が無い!」

のあ「ごめんなさい、食べてしまったわ」

このみ「なんで!? 名前書いてたわよね!?」

のあ「みくが」

みく「え!?」

このみ「みくちゃん酷い! 買ってきて!」

みく「え、なんでみくが!? のあちゃんでしょ食べたの!」

のあ「記憶にないわ」

みく「歯食いしばれにゃ」

このみ「誰でもいいから買ってきてよ!」


202: 2014/07/13(日) 12:33:17.12 ID:GU8UjdfKo

【子供の部 その2】

晴「あれ? オレの爽がねぇ」

仁奈「……申し訳ねーでごぜーます仁奈が食べてしめーました」

晴「ん? あぁ、仁奈が食ったのか」

仁奈「はい、名前に気づかなかったでごぜーますよ」

晴「いいよ別に。新しいの買ってくるから、ついでに買ってきて欲しいものあるか?」

ありす「あ、じゃあピノ食べたいです」

環「たまきはお菓子!」

晴「あいよー」

薫「かおるもついてっていい?」

晴「あぁいいぞー」

桃子「あ、ちょっと待ってよ私も!」


203: 2014/07/13(日) 12:38:21.39 ID:GU8UjdfKo

P「……という事があって」

小鳥「あー、年少組の子ってたまに凄い仕事に対してストイックな一面みせますよね」

ちひろ「この間も楽屋待機の仕方について語り合ってましたよ」

P「当初はもう少し子供らしかったと思うんですけどねぇ」

小鳥「ふむ、誰かに影響されたんですかね? あ、ここ書式間違ってます」

P「うそっ、直しておく。……誰かって?」

ちひろ「……ヘレンさん、とか? っと、はいマスターズプロダクション事務室、千川が承ります」

P「ヘレンか……、確かにあいつはストイックだな」

小鳥「でも一人の影響であそこまで行きますかね?」

P「ん~」


 机の下

乃々「間違いなくプロデューサー達の所為なんですけど……」

輝子「ふひひ……多感な幼少期にこれを毎日見せられたらな……」

224: 2014/07/13(日) 20:53:35.21 ID:GU8UjdfKo

>>209

【冷蔵庫】

小鳥「……あ」

P「どうした?」

小鳥「冷蔵庫の補填しておかなくちゃ」

P「昨日なんか使ったの?」

小鳥「ネギと豆腐と豚肉」

ちひろ「鍋でもしたんですか?」

小鳥「ううん、すき焼き」

P「おー豪勢……、いやでも冷蔵庫システムも長いけど上手いことやれてるよな」

小鳥「ね。みんなちゃんと使った分はきちんと翌日買ってくるものね」

ちひろ「あれ、いつからあるんです? 私が来た頃にはもうありましたけど」

P「割と初期から。美希とか貴音とか偏ってる娘が居たからさ」

小鳥「私とプロデューサーの二人で買ったんですよ。当時はもっと小さかったけど」

P「だんだん大きくなっていまじゃ業務用の巨大冷蔵庫が二台だからな」

ちひろ「でっかいですよねアレ。一つに三人ぐらい入ります」

小鳥「詰めればもっと入るわよ」

229: 2014/07/13(日) 21:10:34.98 ID:GU8UjdfKo
【数日前】

ナターリア「うわぁぁああ!」

 (事務室の扉が勢いよく開く音)

P「うわ、ナターリアどうした!?」

ナターリア「うわぁぁあん!」

 (Pに勢いよく抱きつく)

P「お、おい……? 本当にどうしたナターリア」

晴「……はぁ……はぁ」

真「お、おいついた……」

P「晴に真? ……これ、なんだ?」

晴「あー、お前テレビ見てないのか?」

P「仕事中だぞ? 見てない」

真「えっと……、今日ブラジルVSドイツがあったじゃないですか」

P「あー、そういやそっか……で、ナターリアがこれってことは負けたのか」

ナターリア「……」 ぐすぐす

晴「みんなで朝ロビーで見てたんだけどさ……」

真「まぁ、その……一方的な試合で」

P「なるほど……」

 (ナターリアの頭を撫でる)

ナターリア「あんなのってないヨ……」

P「そんなに酷かったのか?」

晴「調べてみろよ」

P「おう」

 (ミネイランの惨劇 7-1)

P(うわ……)

ナターリア「ブラジル、本当はもっと強いモン……」

P「うんうん」

晴「ちょっとオレ達じゃどうにもなんねーからあとは任せた」

P「あぁわかった」

真「すいませんプロデューサー」

P「気にするなよ。……ほらナターリア涙拭いて」

ナターリア「……うん」

P「お前が泣いてちゃダメだろ、アイドルなんだから。
  みんなの悲しい気持ちをお前が吹っ飛ばしてやらなくちゃ」

ナターリア「……うん」

P「すぐには無理だろうけど、さ」

ナターリア「……ねぇプロデューサー」

P「ん?」

ナターリア「おすし食べたい」

P「おう、今日の仕事終わったらつれてってやる」

ナターリア「へへ、ありがと」

230: 2014/07/13(日) 21:11:25.97 ID:GU8UjdfKo
絶対ナターリアはあの日泣いたと思う
ぶっちゃけ俺は笑ったけど

236: 2014/07/13(日) 21:33:21.91 ID:GU8UjdfKo

【17歳】

 屋上庭園

杏「……あー」

美也「……ぼー」

雪歩「あ、あの……」

杏「ふぇ? あ、ごめんなに?」

雪歩「なにしてるのかなって……」

美也「日向ぼっこです~」

雪歩「あ、今日いい天気だもんね」

杏「蝉がちょっとうるさいけどね」

雪歩「夏らしいと思うけどなぁ」

美也「ぽかぽかします~……ぐぅ」

杏「ふわぁ……場所開いてるし雪歩も寝たら? ……杏は、もう……ぐぅ」

雪歩「え、えっとじゃあ失礼します……、ってもう寝てるんだよね……暖かいな」


 がちゃ

響「あれ、誰か居る?」

菜々「あ、見てください。あそこに杏ちゃん達が……」

響「うわぁ幸せそうに寝てるぞ……」

菜々「……菜々達も混ざっちゃダメですかね?」

響「いいんじゃないか? 自分も今日は朝からハードで眠かったんだー!」

菜々「ナナもこうやってみんなで芝生で寝るのやってみたかったんですよね」


 がちゃ

李衣菜「あれ、屋上に居るはずなのに静か……あ、見てみて紗代子」

紗代子「……? わ、みんな丸くなって、ハリネズミみたい」

李衣菜「どうする? たい焼き」

紗代子「あとで食べればいいでしょ」

李衣菜「そっか。……今日いい天気だもんね」

紗代子「眠たくなるのも仕方ないかな、って言ってるそばから」

李衣菜「ふわぁ……」


 がちゃ

P「おーい、ここに……」

 「スー……」

P「……」 ポリポリ

P「風邪、引くなよー……」

 パタン

241: 2014/07/13(日) 22:03:38.33 ID:GU8UjdfKo

【昇給】

P「……べつにしなくていいんだけど」

小鳥「私も、いらない」

ちひろ「と、言われましても。半年に一度の昇給時期です」

P「もう良いって、ついこの間ボーナス貰ったばっかりだし」

小鳥「ボーナスでかかったですねぇ」

ちひろ「半年分の給料と同額ですからね」

P「で、昇給がなんだって?」

ちひろ「プロデューサーは、いま15万×250人で計算してるんですけど」

P「そうだな」

ちひろ「30万になるかと」

P「え、倍!?」

小鳥「ほら、もう社長だから」

P「じ、じゃあ事務員二人は?」

ちひろ「……えっと以前のプロデューサ位ですかね」

小鳥「……」(顔覆う)

P「なにそれ、インフレしすぎ」

ちひろ「今年の事務所全体の総支出とか純利益とかの一覧見たら納得します」

小鳥「ほ、ほらアイドルに分配しましょうその分」

ちひろ「アイドル達は……」

P「アイドル達はなしとか言わないよな?」

ちひろ「わたし達より上げ幅大きいです」

小鳥「わかってた、わかってたけどこの事務所おかしい」

245: 2014/07/13(日) 22:25:01.46 ID:GU8UjdfKo
>>68

【七夕】

P「明日七夕か」

ちひろ「明日って言うか」

小鳥「あと二時間切った」

P「このままだとテッペン超えるな」

ちひろ「そうですね。……たまには浴衣とか来て出店でも回りたい」

小鳥「右手にビール左手に焼き鳥」

P「頭にお面で手首には金魚?」

ちひろ「うっわ、いいですねぇ……」

小鳥「イベントとかで行くこと自体はあっても裏方で忙しいものね」

P「あーじゃがバター食いたいな……」

ちひろ「この話題やめましょう」

小鳥「時間帯もあわさって破壊力が凄い」

P「お腹ぐうぐう言ってきた」

小鳥「あ、焼きイカも定番よね」

P「イカか……、あの香ばしい醤油味がまた……」

ちひろ「定番だったらカキワリとかジャンボフランクも」

小鳥「カルビとかの串焼きとか」

P「ここでベビーカステラとかわたあめがでてこないのが年なのか……」

ちひろ「言わないで、ないちゃうから」

小鳥「三十路がもう手を伸ばせばつかめる場所にあるものね」

P「白髪がやばいよ俺」

ちひろ「それは多分年の所為だけじゃないと思います」

小鳥「白髪の話はやめて! まだ出店の話の方がいい!」

P「わ、悪い……。でも、本当もう何年行ってないだろう」

ちひろ「……あっ、ちょっとピヨっち」

小鳥「え? なに?」

ちひろ「プロデューサーちょっとわたし達お花を摘みに行ってきます」

小鳥「え、聞いてないし特に今行きたくない」

ちひろ「いいから!」

P「なに、お前らそのまま帰らないよね? 俺置いてかれないよね?」

ちひろ「大丈夫大丈夫、鞄置いてくから!」ぐいぐい

小鳥「ちょ、本当になに!?」

P「さっさと戻ってきてなー」

ちひろ「はいはい」


251: 2014/07/13(日) 22:46:17.52 ID:GU8UjdfKo

―――15分後

P「……本当に帰ってないんだよな……?」

 (廊下を歩いてくる二つの足音)

P「お、戻ってきたか」

「――ょうぶですって!」

「――りっ! やっぱりこれ無理!」

P「なにを騒いでるんだあいつら」

「――るいける!」

「――れい考えてないって言われる!」

 バタン

P「お前ら廊下で――っ」

小鳥(ミニスカ浴衣)「あ」

ちひろ(同上)「ありゃ」

P「……それ、去年の衣装じゃ」

ちひろ「の、予備です」

小鳥「みられた……」

P「なにしに行ったのかと思ったら」

ちひろ「ままま、気分だけでもと思って」

小鳥「ど、どうかな……」

P「ん、……まぁ――」

小鳥「いえ、わかってるのよ!? 年甲斐もなくハシャいでしまったのは!
    もうこの年だし、露出がサービスにならないのは重々承知で!」

ちひろ「流れ弾がハンパじゃないんだけど……」

P「ってか質問したんなら答え言わせろよ……。似合ってるよ」

小鳥「……はい?」

P「なんでそんなに自己評価低いのかわからないけど、
  魅力的だと思わない人をアイドルやろう、舞台に立とうなんて誘わないよ俺は、
  二人とも凄い似合ってるし、綺麗だよ」

小鳥「……」 (顔真っ赤)

ちひろ「うあ、ほ、褒められたら急に恥ずかしくなってきた……。き、着替えてきます!」

P「え、勿体無い。折角だし、アイドルも居ないんだからそれでいいじゃん」「

小鳥「で、でも」

P「少なくとも俺のやる気はあがる、あと時間かけ過ぎ。仕事あるって」

小鳥「こ、この格好のまま仕事ですか……?」

ちひろ「う、うあー! やっぱり即行で着替えてきます!」

 (駆けていく二人)

P「あーあー、あんなので走ったら見えるって……」

P「ファンが居るのもわかるよな……って、やべ……」

P「……氏のう」

252: 2014/07/13(日) 22:51:02.36 ID:GU8UjdfKo
アイドル相手じゃなかったら勃っても仕方ないよね

261: 2014/07/13(日) 23:27:22.91 ID:GU8UjdfKo

【翌日】

P「……」 カタカタ

小鳥「……」 カタカタ

ちひろ「……」 カタカタ


輝子(ふひ……、変な雰囲気だな)

乃々(なんか居辛いんですけどー……)

美玲(なんでウチまで机の下に収まってるんだろ……狭い)


P「あのさ……」

小鳥「は、はい?」

乃々(声裏返ってるんですけど)

美玲(昨日は普通だったよな?)

輝子(帰った後に、な、なにかあったの、かも……)

P「……いや、やっぱなんでもない」

ちひろ「……気に、なるじゃないですか」

P「ごめん……」

小鳥「なんで、謝るんですか……?」

P「いや、なんか、その……ごめん」

ちひろ「まるでわからないです」

小鳥「あ、これ上がりましたので」 

P「あぁ、うん。了解」

 (書類受け渡す時に触れる指)

小鳥「っ!」

 (書類が落ちる音)

ちひろ「なにやってるんですか」

小鳥「すみません今拾います!」

P「いや俺がやるから」

乃々(えー、普段だったら絶対馬鹿にしてたと思うんですけど)

美玲(なんかあったのは確実っぽいな)

輝子(か、屈んでるのに……こっちに、気づいてないし)

P「よし……、じゃあ受け取ったんで」

小鳥「はい、えっと、すみません」

P「いえ……」

ちひろ「……」じっ

P「ん、なに?」

ちひろ「べつに……」

266: 2014/07/13(日) 23:53:26.52 ID:GU8UjdfKo
>>188

【格好良い彼女達】

昴「あ~、またかよ……」

夏樹「どうしたんだ頭抱えて」

昴「夏樹さん……おっす」

夏樹「おっす。それは、ファンレターか? 随分多いじゃん」

昴「へへ、まぁな! ……でも、女からのが多いのがなぁ」

夏樹「あーそれはあるな」

昴「夏樹さんも?」

夏樹「まぁね。やっぱ方向性の問題かな」

昴「折角ひらひらの服着て歌ってんのになー」

夏樹「でも男のファンがいない訳じゃないだろ?」

昴「ま、そうだけど」

真「おっ、二人でなんの話ししてんの?」

昴「真さん、お疲れっす」

夏樹「お疲れ様です」

真「おつかれ、で? 昴が持ってるのはファンレターみたいだけど」

昴「いや、女からのファンレターが多いって話をしてたんだけど」

真「なるほど。それはボクもそうだよ」

夏樹「あー、そういやそうっすよね」

昴「やっぱちょっと嫌じゃないですか?」

真「ん~、まぁ活動当初は思うところもあったけど、いまはそうでもないよ。
  応援してくれてる気持ちに男女差はないからってプロデューサーにも言われたし、
  それに世界中の人をファンにすればそんなの関係なくなるよ!」

昴「世界中……」

夏樹「規模、でかいっすね」

真「夢はやっぱりでっかくないとね!」

昴「なるほど、じゃあオレも頑張らないとな!」

夏樹「おっ、燃えてるね。こりゃアタシも負けてらんないな」

真「へへっ! よし、二人とも……」

昴「え? ……あぁ」

夏樹「こう、でしたっけ?」

 『だぁーん!』

真「へへっ、やーりぃ! じゃあボクはまだレッスンがあるからまた後で!」

昴「あざっしたー!」

270: 2014/07/14(月) 00:39:57.84 ID:tzQxSdFRo

【学園モノ】

P「学園ドラマのオファーが来たぞ!」

律子「誰にです?」

P「それはこっちで決めろってさ」

恵美「へぇ~、アタシちょっとでてみたいかも」

P「あぁ安心しろ、高校生組は基本的に全員出すことになると思う」

柚「どゆことー?」

P「えっと、枠で説明するとだな。まず教師役が4名」

律子「ずいぶんと多いですね」

P「保護者役が5名」

恵美「……ん?」

P「そして生徒役がメインが40名と準が25名、あとは運動会回などのシーンで他に100名」

律子「はぁ!?」

柚「なにそれなにそれ! 全部ウチの事務所から?」

恵美「そんな訳無いで――」

P「そうだ」

柚「おー、びっくりカモ」

律子「なんですかそれ」

P「出演者全てウチでやるつもりらしい。すげぇよな」

恵美「凄いって言うか……、それ女の人しかでないじゃん」

P「そういう事になるな」

柚「どんな内容なのかな? かな?」

P「えっと舞台はミッション系の聖がつく女学院」

律子「……」

P「そこには生徒達だけが知ってる隠れた慣習があるんだ」

柚「ほうほう」

P「それは上級生が下級生にロザリオを送るって奴で」

恵美「どこかで聞いたような……」

P「台本に一番よくでてくる単語は『お姉さま』だ」

律子「それ、大丈夫なんですか?」

P「正直ダメかも知れない」

273: 2014/07/14(月) 00:48:37.67 ID:tzQxSdFRo

【シーンその1(仮)】

貴音「タイが曲がっておりますよ」

まゆ「うふ、ありがとうございますお姉さまぁ」

 (胸元に伸ばされた手を握りしだれかかる)

貴音「……まゆ?」

まゆ「身体が熱くなって……。お姉さま、まゆをしずめて下さい」

貴音「仕方の無い子……」


P「ストップ」

貴音「貴方様、なにか至らぬところがありましたでしょうか?」

まゆ「まゆ、精一杯頑張りましたよぉ?」

P「やりすぎ。お前らが全力でやるとドラマの方向性がおかしくなる」

律子「でもハマってましたねぇ」

柚「みててどきどきしたかもっ!」

P「ハマり役過ぎた」

恵美「というか、なんで実名なの?」

P「そういう意向で」

律子「絶対やめるべきですよ」

277: 2014/07/14(月) 01:12:26.89 ID:tzQxSdFRo

【意見】

 貴音ちゃんと芳乃ちゃんとこずえちゃんはテレパシーで会話できそうですよね
 いっそのこと超能力者アイドルとして売り出したらどうでしょう?
 あ、物理は結構です

P「というファンレターが事務所あてに届いた」

貴音「それでわたくし達が呼ばれたのですか?」

P「そういう事だ」

芳乃「ほー……てれぱしーでしたかー」

こずえ「ふわぁ……てれぱしーってなぁにー?」

P「ま、考えた事を読み取ったり、送ったり。
  言葉にしないでもおしゃべりができる超能力だよ」

貴音「いくらなんでもわたくしにもできる事とできない事がございます」

芳乃「そなたはー、それをできるわたくしをお望みでー?」

P「まさか、できたら凄いとは思うけどさ」

こずえ「じゃあやるのー」

P「え、……できるのか?」

こずえ「んー……」

芳乃「でわわたくしもー」

貴音「……わかりました。こずえ殿と芳乃殿はいまらぁめんが食べたいのですね」

P「それはお前だろ」

芳乃「正解ですー」

こずえ「ふわぁ、つうじたのー」

P「え!?」

278: 2014/07/14(月) 01:15:36.52 ID:tzQxSdFRo

貴音「と、言う訳でらぁめんを食べに行きましょう貴方様」

芳乃「すでに行く準備は万端でしてー」

こずえ「こずえおなかすいたのー」

P「え、本当に通じたのか? 嘘だろ?」

貴音「ふふっ、それはとっぷしぃくれっとです」

芳乃「いきましょー」

P「お、おい?」

こずえ「ぷろでゅーさー、だっこー」

P「っと、はいはい……。な、なぁ本当なら次は俺相手に……」

貴音「らぁめんがわたくし達を待っています!」

芳乃「三杯はかたいのでしてー」

P「なぁ! なぁって!」

291: 2014/07/14(月) 02:01:21.57 ID:tzQxSdFRo

【月】

P「そういえば」

律子「はい?」

P「月の土地っていくらか知ってる?」

律子「いえ、知りませんね。どうしたんですか急に」

P「いや、貴音とのあと菜々がこれをくれたんだけどさ」

 (月の土地権利書をだす)

律子「え、本物ですか?」

P「確認して見たけど本物みたい」

律子「た、高いんじゃ」

P「ところがどっこい、1エーカー3000円で売ってる」

律子「エーカーって?」

P「1エーカー=1200坪」

律子「安っ! そんなに安いんですか月の土地」

P「みたいだな」

律子「へー……、私も買ってみよう。で、プロデューサーは何エーカーもらったんですか?」

P「1000」

律子「ん?」

P「1,200,000坪」

律子「……そんなに貰ってどうするんですか?」

P「どうしような……」

294: 2014/07/14(月) 02:19:05.05 ID:tzQxSdFRo

律子「というかですね」

P「なんだ」

律子「プロデューサーは色々アイドルから貰いすぎじゃないですか?」

P「律子が言うか? この腕時計お前がくれた奴だぞ?」

律子「あ、覚えてたんですね」

P「当たり前だろ。じじい扱いか」

律子「違いますけど……、他にも沢山貰ってたんでどれが誰だかわからなくなってるんじゃないかと」

P「あのな、流石にそんなに失礼なことしないって」

律子「そうですか……。じゃなくて、広さにびっくりしてしまってましたけど、
    よくよく考えれば300万じゃないですか」

P「だからお前が言うなよ。この時計もっとしただろ」

律子「うっ、調べたんですか」

P「まぁ、一応」

律子「卑怯なっ……」

P「なぜだ……。で、月の土地だけど」

律子「はい」

P「いつか月に当たり前にいって移民とかするようになったら絶対価格あがるじゃん?」

律子「それはそうでしょうね」

P「ので未来の子孫の為にって事で」

律子「……三人との?」

P「ぶふっ! なんでそうなるんだよ!?」

律子「え、違うんですか?」

P「違う!」

295: 2014/07/14(月) 02:25:06.54 ID:tzQxSdFRo

氏後といってくる

301: 2014/07/14(月) 08:08:52.58 ID:tzQxSdFRo

【気まずい】

小鳥「……プロデューサーって、薫ちゃんとか仁奈ちゃんに凄く懐かれてますよね」

P「そうかも……それが?」

小鳥「……親子みたいですね、と」

P「まぁ、……子供いてもおかしくはない年だからな」

ちひろ「結婚、しないんですか?」

P「できないでしょ」

小鳥「できない事は、ないんじゃないですか?」

ちひろ「お金持ってるし仕事できるし」

小鳥「結局する気が、ないんでしょう?」

P「じゃあ二人はどうなんだよ……」

小鳥「相手、いませんから」

ちひろ「出会いもないですしね。プロデューサーさんと違って」

P「仮に俺があったとしても拘束時間長いし、女性ばっかの職場だしその辺理解してくれないとな。
  家には寝に帰るだけだから一緒に過ごす時間も少ないし」

小鳥「この仕事に理解があって、かつ一緒に時間を過ごせればいいと?」

P「……いないよそんなの」

ちひろ「……そーですね」

308: 2014/07/14(月) 08:36:34.88 ID:tzQxSdFRo
【らでぃお】
春香「みなさんこんばんわー、天海春香でーす。
    今週もやってまいりました、PINKY4のラジオトルネード第32回目の放送でーす」

愛「みなさんこんばんわー! 日高愛です! 今日も張り切っていきましょー!」

卯月「どうもこんばんは。桃は白桃より桜桃が好き! 島村卯月です」

未来「昨日変な夢を見ました春日未来です! こんばんわ!」

春香「はいっ、という訳で……。なにかオープニングで話すことありますか?」

未来「はいはい! じゃあ夢の話をしたいです!」

春香「却下です。卯月ちゃんは?」

未来「えぇ!? 面白かったんですよ!?」

卯月「え、私は特にないですかね……今週も普通にお仕事でした」

未来「聞いて!」

春香「ほかにー」

愛「はい! 私昨日変な夢みました!」

春香「へー、どんな?」

未来「私は!?」

春香「未来ちゃんうるさいよー」

愛「えっとですね、踏み切りの前に私が立ってるんですけど、
  その踏み切りの遮断機にはバーがついてなかったんですね」

卯月「え、危ない」

愛「そうなの。で、危ないなーって思って近づいたら遮断機のところにプロデューサーが立ってて
   『選べ』って言いながら後ろの棚を指差したんです」

未来「たな?」

愛「うん。その棚には色んな棒が置いてあって、黒と黄色の普通の奴とか
  竹刀とか警棒とか色んなのがあってですね。可愛いからってピンクの棒を選んだんです」

春香「それで?」

愛「そしたらプロデューサーが凄い顔で怒りながらその棒で私の頭を殴ってきたんですよ」

卯月「んふっ……、なんで?」

愛「『これじゃ停まれねぇだろ!?』って怒ってました、怖かったよー。
  『ピンクの棒じゃ誰もわからねぇだろ!? いい加減にしろ!』って」

春香「ふっ、……なにそれ……ふふ」

愛「そしてまた頭を叩かれて起きました」

未来「プロデューサーさんって怖い人だったんですね」

春香「どこ見てるの未来ちゃん」

未来「え、プロデューサーさん」

卯月「そこの誕生日席に居るのは作家さんだよ。ほら作家ペン持ってるでしょ?」

未来「……あ、そっかそっか」

愛「という事で、じゃあ未来ちゃんどうぞ」

未来「え?」

春香「未来ちゃんも夢の話があるんだよね? いいよ?」

卯月「ふふっ……、このタイミングで……?」

未来「えっと、この番組はマスプロラジオ東京を中心に全国32局ネットでお送りしています」

春香「あー、逃げたー」

愛「今週も一時間、頑張っていきましょー!」

311: 2014/07/14(月) 09:12:23.54 ID:tzQxSdFRo

 『Pinky4のラジオトルネード!』

春香「言ってみたいあんな台詞」

愛「言われてみたいこんな台詞!」

卯月「このコーナーは格好いい、ロマンチックな台詞を投稿してもらって」

未来「紹介しつつ雑談していくコーナーです」

春香「はい、今回でこのコーナーは……五回目」

卯月「頻度低い上に最近できたコーナーですからね」

愛「この収録終わったら……やることなかった」

未来「んふ、なんですかそれ」

愛「か~えるだけ~♪」

春香「それなんの歌?」

卯月「聞きます? わざわざ」

春香「そだね、いらなかったね」

未来「カエルって言えばこの間――」

春香「あ、広げる? そこ広げちゃう? いいよ、どうぞ」

未来「あ、なんもないです」

愛「ふふっ、春香さんってラジオだと変なスイッチ入りますよね」

卯月「それは確かに」

春香「え、そう?」

未来「絶対そうですよー。楽屋とか事務所とかと全然違いますよ、凄い意地悪です」

春香「えー、そーおー?」

愛「くっふ……、だって普段絶対そんな態度とらないじゃないですか」

卯月「だから閣下とか言われるんですよ? 山賊とか」

春香「それは、ほら。ね?」

未来「まるでわからない……」

春香「わかってよー。ていうかコーナーだよー、ほらさっさと読んで」

愛「さっさと読んでって、ふっ、絶対言わないですもん、ふふっ」

312: 2014/07/14(月) 09:12:55.91 ID:tzQxSdFRo

卯月「えーっと、じゃあ一通目RN踏み台昇降さん。ありがとうございます」

未来「これは、言われたい台詞ですかね?」

春香「じゃあ、……卯月ちゃん」

卯月「あ、はい。んんっ、……お兄ちゃん、大好きだよ」(エコー)

春香「ふぅー! 卯月ちゃん可愛い!」

未来「可愛い!」

卯月「うぅ、なにこれ」

愛「これ、毎回思うんですけど。言われたい台詞じゃなくて言わせたい台詞ですよね」

春香「細かい事はーきにしなーい」

未来「次いきまーす。RNとある湖に住むネッシーさん」

卯月「ネス湖だね」

愛「ぼかす意味」

未来「っふ、そういう突っ込みいらないですって、
    じゃあはい春香さん、言われたい台詞です」

春香「私? ……んふふふっ、なにこれ?」

未来「さぁどうぞ」

春香「んん゛っ」

卯月「あ、男らしい」

春香「ぶふっ……ちょっと!」

愛「ははは」

春香「もー……。あんたみたいな愚図、さっさと氏ねばいいのよ。この豚」(エコー)

未来「おー! ハマリ役!」

卯月「演技には見えませんね!」

春香「どういう事かな? っていうかこれやっぱり言わせたい台詞だよね!?」

愛「それさっき私がいいました」

春香「はぁーあ。言ってみたい言われてみたいのコーナーでした」

335: 2014/07/14(月) 22:04:26.80 ID:tzQxSdFRo
>>3

【気まずいから】

P「……っと」

小鳥「よし」

ちひろ「……ふぅ」

 (偶然三人同時に仕事が終わる)

P「……あー」

小鳥「……」

ちひろ「……」

P「久しぶりに、……飲み、行かん?」

小鳥「いいですよ、なんかタイミング合わせたみたいに終わったし」

ちひろ「……私も、構わないです」

P「えっと、じゃあ……いつもの――

小鳥「たまには、違うところが、いい」

ちひろ「そうですね。落ち着いて、のんびり静かに話できるところ……とか」

P「……」

小鳥「……」

ちひろ「……」

P「あー……。じゃあ、ウチ、……来るか?」

小鳥「いいんじゃない? ……ねぇ?」

ちひろ「そう、ですね。最初からってのは、無かったですし」

P「なら、それで……」

356: 2014/07/14(月) 22:40:46.53 ID:tzQxSdFRo

―――

 P宅

小鳥「おじゃまします……」

ちひろ「おじゃましまーす……」

P「おう、居間で待っててくれ」

 (キッチンに途中で買ってきた食材を持って消えるP)

小鳥「……」

ちひろ「……」

小鳥「素面で来るのは、初めてね」

ちひろ「……うん」

小鳥「どう、しよっか」

ちひろ「なるように、なるでしょ」

小鳥「かな」

ちひろ「多分……」

小鳥「だと、いいけど」

ちひろ「最近、変な感じ続いてたから、ね」

小鳥「ね。おかしいなぁ、こんな、なるとは思ってなかった」

ちひろ「三人とも、そう思ってた筈なのにね」

小鳥「……」

ちひろ「……」

小鳥「……」

ちひろ「……ごめんね」

小鳥「なにが?」

ちひろ「タイミング的に、多分あの日、でしょ?」

小鳥「さぁ……、聞いてみないと」

ちひろ「少なくとも、ピヨっちはそうじゃないの?」

小鳥「私? ……私は、……そうかも」

ちひろ「そっか……」

小鳥「ちっひは?」

ちひろ「さぁ……、わかんない」

357: 2014/07/14(月) 22:47:41.59 ID:tzQxSdFRo

 (小料理を手に戻ってくるP)

P「お前ら、なに変な空気作ってんだよ」

ちひろ「べつにー」

小鳥「おかえり」

P「グラスくらいだせよ」

小鳥「あ、うん」

ちひろ「料理できたんだ」

P「舐めんな」

ちひろ「見たことないから。アイドルの料理で食いつないでるのかと」

P「お前……」


小鳥「ねー、これでいい?」


P「ん、なんでもいいよ。マグカップでも」


小鳥「はーい」


P「で、単に見たこと無いのはお前ら来るときって大抵すでにぐでぐでだからな」

ちひろ「そっか……。誰かに作ったこととかあるの?」

P「……昔の彼女に」

ちひろ「……ふぅ、ん。居たんだ、彼女」

P「そりゃあ、居たよ。大学の頃は」

小鳥「なんの話?」(グラスを三つ置く)

ちひろ「昔の彼女について」

小鳥「……へぇ」

P「んだよ……?」

小鳥「べつに」

ちひろ「ピヨっち氷は?」

小鳥「え、あ、持って来る」

P「なに飲む?」

ちひろ「私は鏡月もらう」

小鳥「最初から?」

ちひろ「今日は、ちょっと酔いたいの」

P「帰れなくなるぞ」

小鳥「……」

ちひろ「……」

P「すまん」

361: 2014/07/14(月) 23:06:10.91 ID:tzQxSdFRo

―――

P「じゃあ乾杯」

ちひろ「かんぱーい」

小鳥「はい乾杯」

 (グラスのぶつかる音)

 (液体を飲む音)

P「ぷはっ……、あー久しぶりのアルコールが染みる」

ちひろ「おっさん」

P「三人とも同い年だろー」

小鳥「で、聞かせてよ」

P「なにを?」

小鳥「彼女の事」

P「……べつに、昔の事なんだからいいだろ。ほっとけ」

ちひろ「いいでしょ、お酒の席なんだし」

小鳥「少しだけ」

P「……高校の卒業式で、告白されて。大学卒業する寸前まで付き合ってた」

ちひろ「意外と長い」

小鳥「なのに別れたの?」

ちひろ「……仕事の所為?」

P「というのもあるけど、結局浮気されたんだよ」

ちひろ「最低」

P「もう思い出だ、当時の感情も忘れたよ」

小鳥「……嘘吐き」

P「……」

ちひろ「おかわり」

P「自分で入れろよただのロック位」

ちひろ「おかわり」

P「……もー」

小鳥「私も」

P「ピヨも? なんか二人ともペース速いな」

小鳥「ほっといて」

ちひろ「ほら、久しぶりだから」

P「ふぅん。で、二人は?」

小鳥「はい?」

P「昔の恋人の話とか、聞いたこと無い」

ちひろ「そりゃいないもんの話はできないもの」

P「それこそ嘘だろ。モテただろ?」

小鳥「……かちんと来た」

362: 2014/07/14(月) 23:07:03.35 ID:tzQxSdFRo
なんで29歳三人の筈なのに
高校生の話みたいな雰囲気なんですかねぇ……(困惑)

366: 2014/07/14(月) 23:22:26.57 ID:tzQxSdFRo

P「は?」

小鳥「なにそれ、なんとも思わないの」

ちひろ「ちょっとピヨっち」

小鳥「こっちはこの間からずっとやきもきしてるってのに」

 (グラスの中身を飲み干し叩きつけ、すぐ注いでまた飲む)

P「おい、無茶な飲み方するな」

小鳥「そんなこと、言われる筋合いないわよ。
    なんとも思ってない相手に、一々そういう風に優しくしないでよ。
    魅力的だなんて、囁かないでよ」

ちひろ「ピヨっちって……」

P「……俺は、そんな」

小鳥「そんなつもりじゃなかったって? でしょうね、それが、ムカつくって言ってるの」

ちひろ「はぁ……」 ぐいっ

P「……」

小鳥「戦友だ、なんだ。言ったって男と女だもの、わかるでしょ?」

P「なら、言わせてもらうけどさ」

 (グラスを空にして机に置く音)

P「なんにも思ってない訳、ねーだろ」

ちひろ「……へぇ」

小鳥「……」

P「そりゃ、色々思うさ。俺だって」

ちひろ「そうなの?」

P「当たり前だろ、じゃなきゃ、あんな事言わねぇよ」

373: 2014/07/14(月) 23:44:58.17 ID:tzQxSdFRo

小鳥「……ちっひは?」

ちひろ「え?」

小鳥「ちっひも言う事あるんじゃない? 相槌打って飲んでばかりだけど」

ちひろ(ここでわたしに振るか……)ちらっ

P「……くそ」

ちひろ(……ふぅ)

ちひろ「ねぇP君。一つだけ、聞かせて」

P「……あぁ」

ちひろ「わたし達の事どう思ってる?」

P「……同僚で、仲間で、戦友で……すげぇ、いい女だと思ってるよ」

小鳥「証拠は?」

ちひろ「それ聞く?」

小鳥「変にスイッチ入ったから」

P「証拠……ね」 

 (酒を勢いよく煽る)

P「じゃあ一番! いきます!」

ちひろ「お?」

P「実はあの日、二人を見て勃ちました!」

375: 2014/07/14(月) 23:53:42.77 ID:tzQxSdFRo

小鳥「……ぶふっ!」

ちひろ「あ、あははは!」

P「おい笑うな、俺はめちゃ恥ずかしいぞ」

小鳥「え、なにそれ! うはっ、それであれから若干素っ気無かったの!?」

P「おうそうだよ。つかむしろ素っ気無かったのはそっちだろ、バレてたんだと俺思ってたわ」

ちひろ「くふふっ……、あー面白。……はぁ、わたし達はあれですよ、
     正面から冗談抜きで褒められたので、ね?」

小鳥「めちゃ照れて意識して目を合わせられなかった!」

P「なーんだそりゃ!? くそ、俺の一人相撲かよ」

小鳥「それはこっちの台詞よ。というかあの時勃ってたんだ……」

P「やめろ、繰り返すな」

ちひろ「じゃああれ? 今日家に誘ったのは」

P「いや! ち、違う! それは違う、マジで!」

小鳥「ほんとにー? 実はいまも」

P「やめろ! 近いんだよ馬鹿!」

ちひろ「ばーかばーか」

小鳥「なーんだ、しっかり女として見られてたんだね」

ちひろ「それこそ本当に一人相撲よね」

P「くそっ、飲むぞ。今日は飲むぞ」

小鳥「飲んでどうする?」

ちひろ「飲まれるの?」

P「……本当に襲ったろか? つかお前ら弄りすぎだよ!」

小鳥「いやぁ、正面から弄れるネタを手に入れたのは初めてだからね」

ちひろ「仕方ないね」


381: 2014/07/15(火) 00:49:36.48 ID:A5oCazv9o
工口シーンはねぇ!

395: 2014/07/15(火) 01:14:08.91 ID:A5oCazv9o


――― 一時間後

小鳥「うぅー……おかわりー」

ちひろ「……あー、ははは」

P「あーもう、初っ端から飛ばすから……」

小鳥「いーじゃんかよー。嬉しかったんだからー」

ちひろ「そーそー! P君もそうでしょー?」

P「ノーコメントだよ馬鹿共」

小鳥「んふふ~、またまたー」

P「うっとうしいなぁー今日のお前ら」

ちひろ「あー、そういえば」

小鳥「なになにー?」

ちひろ「テンション、上がって言うべきころ、言ってない……かも?」

小鳥「あー、そうだー……ねー」

P「……その辺で勘弁してくれないか?」

小鳥「……明日になったら、普通に戻ってるから」

P「……」

ちひろ「まー、もうわかってるだろうけどー。好きですー」

小鳥「私の方が、好きだよ!」

ちひろ「優劣とかー……いるー……?」

小鳥「しゅちょーしとかないと……」

P「……はぁ」

ちひろ「で、お返事ー……は?」

小鳥「いえよー」

P「……明日になったら、忘れろよ?」

ちひろ「……うん」

P「また、普通に仕事して。俺達は同僚で、仲間で、戦友だ」

小鳥「……わかってるよ、そんなの」

ちひろ「今夜だけ、ね?」

P「あー、もう……」

397: 2014/07/15(火) 01:31:34.14 ID:A5oCazv9o

―――

 翌日

小鳥「あったまいたーい……」

P「当たり前だろ、アレだけ飲めば」

ちひろ「……と、トイレ貸して」

P「……勝手に使え、場所はわかるだろ?」

ちひろ「うぅ……」

P「……ほら水」

小鳥「んっ……んっ……ぷはぁ……あ゛~」

P「ばばあ」

小鳥「なんですとー?」

 (トイレの流れる音)

ちひろ「あだだ……」

P「おう、水」

ちひろ「ありがと……」

P「まったく、今日も仕事だってのに」

小鳥「……行きたくなーい」

ちひろ「休みたい……」

P「杏みたいなこと言いやがって……」

小鳥「というか、昨日最後どうなったっけ?」

ちひろ「覚えてなーい」

P「昨日はお前らが暴走して、めちゃくちゃ飲んで、ぶっ倒れた」

小鳥「あれ? ……そうだっけ?」

P「あと、倒れる直前に告白された。二人に」

ちひろ「あー……、あったあった」

P「……本当に覚えてないのか?」

小鳥「……ん? ……うん」

ちひろ「綺麗さっぱり」

P「……あ、そ」

小鳥「……」

ちひろ「……」

P「……」

小鳥「……えっと、ご――

P「あー、もうこんな時間だ。タクシー呼ばなくちゃいけないし、……行くぞ」

小鳥「……うん」

ちひろ「はーい」

398: 2014/07/15(火) 01:37:05.12 ID:A5oCazv9o

 (玄関の閉まる音)

P「……」

ちひろ「……」

小鳥「……」

P「よしっ! 今日も気合入れるかー」

小鳥「あーあー、仕事ですかー」

ちひろ「なんとか乗り切りましょう」

P「大事なアイドルの為に、しっかりと働こう」

小鳥「そうですねー」

ちひろ「あ、その前にコンビニ寄って貰っていいですか?」

P「ん、いいよ」

小鳥「あ、タクシー着たみたい」

ちひろ「ここから事務所までどれくらいですか?」

P「30分位かな」

小鳥「つくのは7時過ぎますね……」

ちひろ「あちゃー」

P「ま、なんとかなるでしょ」

小鳥「ですね」

P「じゃあ、行こう。俺達の戦場へ」

ちひろ「はい」

小鳥「了解」

            終わり

399: 2014/07/15(火) 01:37:58.32 ID:A5oCazv9o
なんでこんな話になったんだ……おかしい……
地の文で工口シーン書こうかと一瞬血迷いかけたけど
もう仕事の時間だからね、ちかたないね

400: 2014/07/15(火) 01:42:59.68 ID:Ac6e+xyDO
遂に終わってしまったか

401: 2014/07/15(火) 01:44:05.03 ID:AZUGmX8io
マジで体大事にしろよ乙

402: 2014/07/15(火) 01:44:45.65 ID:+BOwbmp/0
乙ー
仕事がんばってー

408: 2014/07/15(火) 06:53:17.07 ID:A5oCazv9o
ただーいま
やっぱり意見とか希望を取り入れながら即興で書くのはたのしーな
わっけわかんねーことにもなるけど



引用: 総合P「マスターズプロダクションのPです」