1: 2014/07/24(木) 09:56:36.63 ID:o8ZFHhCxo

43: 2014/07/24(木) 20:00:46.90 ID:o8ZFHhCxo

【さくせん】

真美「よく集まってきくれた大和少尉・七尾少尉」

亜季「はっ!」

百合子「は、はっ!」

亜美「今日集まって貰ったのは他でもない」

真美「君達には重要な特務に当たって貰う」

亜季「重要な任務でありますか!?」

亜美「うむ。特務、という奴だな」

百合子「と、特務……良い響きです」

真美「今回のターゲットは……そこに居るお方だ」

亜季「そこ……っ!? あ、あれは元帥閣下ではないですか双海大尉!」

百合子「ふ、双海大尉! それは流石にどうかと……」


亜美「案ずる事はない! これは直属親衛隊筆頭星井准将の許可も得た正式な辞令である」

百合子「直属親衛隊?」

真美「うむ、佐久間中尉入りたまえ」

まゆ「失礼しまぁす」

亜季「ちゅ、中尉なんでありますか?」

亜美「あ、基本的に所属期間+事務所兄(C)への貢献度-兄(C)にかけた迷惑度で階級は決められます」

百合子(あ、だから美希さんに比べて二人の階級が低いんだ……)

真美「ん?」

百合子「あ、いえ」

まゆ「いいですかぁ?」


44: 2014/07/24(木) 20:15:55.85 ID:o8ZFHhCxo

まゆ「こほん。直属親衛隊は通常の指揮系統とは離れてます。
   時には閣下や大将方の命令を度外視して動くこともできます」

亜季「し、しかし」

真美「まぁ今回の作戦内容を聞きたまへ」

まゆ「今回の作戦内容は、Pさん強制休養作戦です」

百合子「強制休養……ですか?」

亜美「こちらの調べによると……佐久間君」

まゆ「今日で丸四日不眠不休が続いてますねぇ」

百合子「よ、四日ですか!? さ、流石にどんな名作の途中でも寝てしまいます」

真美「総大将の御身を案じ、我々が休養(最低8時間)をさせようという作戦なのだ」

亜季「そういう事でありましたか!」

まゆ「さらに、お休みの間にまゆ達でPさんのお仕事を肩代わりしましょうと言う事ですねぇ」

百合子「それで私達はなにをすれば?」

亜美「素直に言っても絶対に休んではくれないからね、これを使います」

亜季「……睡眠薬でありますか?」

真美「正確には導眠剤だね」

まゆ「作戦目的はPさんに導眠剤入りのお茶飲ませて、
   眠ったところを速やかに会議室に運び、まゆ達が仕事を行います」

百合子「なるほど……、はい」

亜美「はい七尾少尉」

百合子「なぜ会議室なんですか? 仮眠室では……」

まゆ「邪魔が入る可能性があるからです。
    かと言って仮眠室を封鎖する訳にもいきませんから」

真美「他のアイドルも疲れて帰って来る子いるしね」

亜季「しかし会議室では休まらないのでは?」

まゆ「仮眠室のベッドって頻繁にマットとか入れ替えてますよねぇ?
    だからその代えを既に会議室に配置してありますよぉ」

亜美「それに会議室ならほとんど使う人居ないから封鎖しても問題ない」

百合子「しかし運ぶのはどうやって?」

真美「最近医務室できたのは知ってるよね? あそこから担架借りてエレベーターで運びます」

まゆ「運ぶ役は東郷中尉と諸星少尉が行い、その後会議室の警備にまわって貰います」

亜季「おぉ、無駄がありませんな!」

45: 2014/07/24(木) 20:24:59.91 ID:o8ZFHhCxo

亜美「しかし問題は他にもある」

まゆ「さっき確認したところ、インディの三人は相変わらず机の下に入ってるみたいですので
    その排除をしなくてはいけません」

真美「それにピヨちゃんとちっひの事もある」

亜季「お二人は協力者ではないのでありますか?」

真美「違うよ。まぁ、倒れて運んだところを見られなければいいだけだからね」

まゆ「休みに行った、手伝いに来た。と後で言えばいい状況さえ作ればいいんです」

百合子「お茶は誰が? 当番制ですよね」

亜美「今日は萩原中将の当番だ」

亜季「中将!?」

まゆ「流石に変わってとは言えませんからねぇ、
   気を引いてこっそり入れるしか……」

真美「なので君たちの任務は萩原中将の気を引いて、
    ピヨちゃんちっひを事務室から一時的に離し」

亜美「インディ三人の排除となる」

百合子「お二人は?」

真美「我々は行動予測が難しい年少組とかを談話室その2に誘導する」

亜季「何故その2なのでありますか?」

亜美「その1だと運ぶときうるさかったら起きちゃうかも知れないしね、
    その2だったらエレベーターで通過するから関係ないし」

まゆ「他に質問は?」

亜季「薬の作用は問題ないので?」

真美「池袋博士の作った安心安全の保障付きだよん」

百合子「わ、わかりました頑張ります」

亜美「では幸運を祈る!」

55: 2014/07/24(木) 22:47:23.52 ID:o8ZFHhCxo

―――


 事務室

小鳥「企画会議はどうなったの?」

P「ん~、イマニ」

小鳥「イマイチどころではないと」

P「あのDとは合わんなぁ……で、進捗は?」

ちひろ「三割程ですね、予定より2%早いです」

P「余裕ねぇなぁ……」


 亜季「ふむ、相変わらず多忙そうでありますな」

 百合子「流石に若干事務室だと疲れを見せてますね」

 まゆ「ですから無理にでも休んでもらわないとねぇ」

 亜季「閣下が疲れを見せる時はかなりのレベルですからな」

 百合子「あの……閣下ってやめません?」

 亜季「何故ですか? 名誉役職ですし当然かと」

 百合子「春香さんが浮かぶので……」

 まゆ「告げ口しときますね」

 百合子「え、それだけは……」

 亜季「といいますか、本当にいますな机の下に」

 百合子「倒置法?」

 まゆ「はい、まずはあの三人からどうにかしようかと」

 亜季「それは任せてください」

 まゆ「……スモークとか焚かないでくださいよぉ?」

 亜季「なんだと思ってるんですか……これを使います」

 百合子「コイン?」

 亜季「兵藤中尉からの頂き物であります」

 まゆ「それでどうにかなるんですか?」

 亜季「早坂少尉の表情が少し困った様に見えます。
    つまりもうすぐ仕事があるのでしょう、
    なれば我々が無理をせずとも閣下が発見すればおのずと……」

 百合子「なるほどプロデューサーさんに直接追い出してもらうと」

 亜季「では、言ってきます」

 まゆ「成功を祈ってますよぉ」

56: 2014/07/24(木) 22:48:27.15 ID:o8ZFHhCxo

―――

亜季「P殿少しよろしいですか?」

P「亜季か。なんだ?」

亜季「ヒトフタマルマルよりの任務について質問があります!」

P「質問? おう、どうした?」

亜季(不自然にならないように……)

亜季「予てより疑問だったのですが……」

 (コインの落ちる音)

P「ん? おい、いまなんか落とした……」

輝子「あ」

美玲「やば」

乃々「しまりました」

P「その使い方は正しいのか乃々……?
  というかお前らもうそろそろ出ないとやばいだろ、
  いつも気づけば入ってやがって、おらでろ」

美玲「わ、わかってるそろそろでるつもりで、な?」

輝子「そ、そう。し、仕事なのはわ、わかってた……」

 (そそくさとでてくる二名)

乃々「えっ。裏切りですか」

亜季「さ、森久保曹長も」

乃々「……よくわかりませんけど低い気がします」

美玲「ほら乃々もでてこいって」

乃々「うぅ……仕事と森久保どっちが大事なんですか……」

輝子「の、乃々と……い、一緒の仕事が大事……」

P(お、良い事言う)

乃々「……わ、わかりましたよ。いまでます……」

亜季(よし、コンプリート)

まゆ(第一段階突破ですね)

百合子(亜季さん流石です)

57: 2014/07/24(木) 22:49:06.48 ID:o8ZFHhCxo

―――

亜季「成功しました」

まゆ「見てましたよぉ」

百合子「次は音無さんと千川さんですね」

亜季「大将であります」

百合子「……音無大将と千川大将?」

亜季「事務軍大将と経理軍大将であります」

まゆ「ある意味独立軍ですけどねぇ」

百合子「独立というか、孤立じゃあ……」

亜季「そもそも単機ゆえ軍でないという話も」

百合子「プロデューサーさんは?」

亜季「アイドル大将?」

まゆ「IA大賞みたいですよぉ……」

亜季「……細かい事は我々末端が考えることではありません!」

百合子「えぇぇ……」

亜季「我々が手足であそこにおられるお三方が頭脳である、それだけでいいであります!」

まゆ「では、次行ってみましょう」

―――


64: 2014/07/25(金) 08:39:27.75 ID:tclLivQlo

【壁の越え方】

P「今日はこの後少し外でていいか?」

小鳥「はい? えっと、大丈夫だけど」

ちひろ「なにかあるんですか?」

P「いや、TPのライブに付いていこうと思って」

小鳥「あら珍しい、なんでまた?」

P「あいつらもAランクに上がって半年だからな」

ちひろ「あぁ……もうそんな時期ですか」

小鳥「なるほど、了解です」

P「じゃああとで」

ちひろ「はい、いってらっしゃい」

65: 2014/07/25(金) 08:40:26.72 ID:tclLivQlo

―――

凛「……今日はライブバトルだね」

奈緒「そうだなぁ」

P「どうしたお前ら元気ないな」

加蓮「Pさん、どしたの?」

P「今日はお前等の仕事についてこうと思ってな」

凛「えっ、本当?」

P「あぁ、Aランクに上がって今の調子を見とこうかなって」

奈緒「調子は、悪くないと思うけど」

加蓮「ん……」

P(予想通り壁に当たってるな……)

P「しっかりしろ、車出すから表にでとけ」

凛「うん、わかった」

66: 2014/07/25(金) 08:42:51.25 ID:tclLivQlo

―――

 会場

玲音「遅かったじゃないか、待っていたよ」

P「そうか、それはすまない」

凛「え、ちょ、玲音さん?」

奈緒「なんでここに!?」

玲音「なんでって……。あ、またキミは……」

P「はっは、未来のライバルの為と思ってくれ」

加蓮「ど、どういうこと?」

P「お前等の今日の対戦相手は彼女だ」

凛「はぁっ!? き、聞いてないよ!」

P「言ってないからな」

玲音「まったく……っと、そういえば聞いたよ日高舞がマスターズに所属したって?」

P「話が早いな。そうだ、……嬉しいか?」

玲音「そうだね。いつかステージの上で会う日がいまから楽しみだよ」

P「気を急くなよ。それより今はこいつらだ」

凛「うっ」

玲音「わかってる。全力で相手をしよう」

P「あぁ、じゃあまた後で」

67: 2014/07/25(金) 08:52:12.58 ID:tclLivQlo

―――

凛「な、なんで黙ってたの!?」

P「黙っててなにか問題でもあるか?」

奈緒「えっ、そりゃあ……」

P「相手が誰であれ、お前らがやることは何一つ変わらないはずだ」

加蓮「それは……まぁ。っていうか玲音さんと仲良いの?」

P「仲がいいっていうか、まぁ向こうもフランクだからな。
  こっちもつい砕けちゃうんだよ。始めましての時は流石にあぁじゃなかったさ」

凛「……ふぅん」

P「さ、行ってこい。もちろん勝つつもりでな!」

奈緒「くっそ、やればいいんだろ! やってやるよ!」

凛「どうせやるなら勿論勝つつもりだよ」

加蓮「見ててね、驚かせてあげるから」

P「おうその意気だ」

68: 2014/07/25(金) 08:58:18.55 ID:tclLivQlo

――― そして

奈緒「あー! 負けた負けた!」

凛「ボロ負けしたね」

加蓮「いっそ清々しいよ。ここまで負けると」

P「はっはっは。お疲れさん」

奈緒「いやー、やっぱ凄いな」

凛「歌もダンスも別物だったよ」

P「だろうな。で、どうだった? やってみて」

加蓮「なんだろう、悔しいけど」

奈緒「すっごく楽しかった」

凛「うん、不思議とね」

加蓮「しかし本当に凄い人だね。あれでフリーなんでしょ?」

P「あぁ、昔誘ったことがあったけど、断られたよ」

奈緒「あ、ちゃっかり誘ってたんだ」

 玲音『Angel'sやDearlyStarsとかと競う機会が減るのはつまらないから嫌』

P「って言われた」

凛「へぇ……」

69: 2014/07/25(金) 09:01:28.99 ID:tclLivQlo


加蓮「実際の所どうなの?」

P「ん? なにが?」

奈緒「戦績……って言っていいのかな?」

P「ん~、Angel'sだと全部ひっくるめて5割5分って所かな」

凛「勝率?」

P「いや負け率。いまのところ負け越しだな」

奈緒「ひっくるめてってのは?」

P「ソロ・ユニット・フルメンバー全部でって事。
  ソロだと平均して4割弱だな」

加蓮「それでもあの人相手に4割……改めて凄いんだね、先輩達も」

P「ウチの最古参の看板だぞ? それくらいはな」

凛「……こんな所で立ち止まってる場合じゃないね」

奈緒「もっと練習しないとな」

加蓮「頑張らなくちゃね」

P「お、なんだ一皮剥けたか?」

凛「なにそれ? ……でも、いい経験にはなったかな」

P「そっか、けどあれほどのアイドルをプロデュースできなかったのは残念だな」

奈緒「でた、プロデュース馬鹿」

加蓮「そういえば、舞さんとはどうなの?」

P「さぁな。活動期間が重なってないからなんとも……。
  ま、そのうち機会もあるだろう」

凛「見てみたいな、二人のライブバトル」

P「こらこら、見てみたいじゃなくて見せる側になれ」

奈緒「わかってるよ。今日はありがと」

加蓮「さってと、こんな所で腰を落ち着けてる場合じゃないよね」

凛「うん、早速帰って自主練習しないと」

70: 2014/07/25(金) 09:09:40.97 ID:tclLivQlo

―――

玲音「あれ、あの子達は?」

P「楽屋に着替えに戻った」

玲音「そっか」

P「で、どうだった? TPは」

玲音「いいアイドルだね。キミは本当にいいアイドルを育てるね」

P「近いうちにあいつらもお前に追いつくからな」

玲音「ふふっ、キミと会ってから本当に毎日が楽しいよ」

P「ウチに来る気は?」

玲音「ないよ」

P「そうか」

玲音「じゃあまたどこかで」

P「はいはい、次にやるときは勝つからな」

玲音「待ってるよ」

74: 2014/07/25(金) 10:59:39.69 ID:tclLivQlo

【やりとり】

夢子「お疲れ様でした~」

 (扉の開閉音)

夢子「ふぅ……げっ」

P「挨拶だなぁ……」

夢子「なんのようよ?」

P「わかってるだろ?」

夢子「私、上がったばっかなんだけど」

P「知ってるよ」

夢子「はぁ……、なんで私がこんな……」

P「だけど、君にとって悪い話じゃないだろ?」

夢子「そこじゃないわよ。……一回だけね」

P「それはそっち次第だ」

夢子「あっそ、先にシャワー浴びたいんだけど」

P「必要あるか? どうせすぐ汗だくになるのに」

夢子「一回気分をリセットしたいの」

P「わかった」

夢子「……ん」

P「?」

夢子「い・つ・も・の。用意してるんでしょ?」

P「あぁ……はい」

 (封筒を手渡す)

夢子「いつもより厚くない?」

P「もうすぐAだろ? ま、それくらいが妥当だと思ってな」

夢子「ハードなのとか、嫌なんだけど」

P「そう言われてもな」

夢子「やるならさっさと行くわよ」

P「シャワーは?」

夢子「向こうで浴びる。ここであんたと居るのを見られたくない」

P「そうかい」


早苗(え、なにあれ!? どうする私、考えるのよ。
    元警察としてこの場で正しい選択を……)

 (通報 相談 不問 尾行)

早苗(選択肢少なっ! とりあえず通報は……)

 (P捕まる→マスプロ崩壊→芸能界崩壊→日本経済崩壊)

早苗(アカン)

早苗「(じゃあ相談……誰に? 尾行……は仕事がこの後あるから無理)

愛「早苗さ~ん! 入り時間過ぎますよ~!」

早苗「え、あ、うん! いまいくわ!」

早苗(……放置でいいか)

81: 2014/07/25(金) 18:54:35.04 ID:tclLivQlo
(>>74の日本壊滅は早苗さんの想像の中でのみで現実とは一切関係ありません)

83: 2014/07/25(金) 19:06:37.46 ID:tclLivQlo

【15歳】

柚「あっついー……」

伊織「しっかりしてよ。こっちまで暑くなるじゃない……」

涼「今日は日差しが強いからね。はい、アイス買ってきたよ」

柚「うわっ、これってお高い奴かも」

伊織「私ももらっていいの?」

涼「もちろんですよ」

柚「じゃあこの柚子味もーらい」

伊織「じゃあ私はこのオレンジの貰うわね」

昴「おっす。アイス? オレにもくれよ」

涼「好きなのどうぞ」

柚「あれ? なんで上から降りてきたのかな?」

昴「一秒でも外にでたくなかったから、連絡通路使ってきた。おっ、抹茶」

伊織「あきれた……。ん、つめたい」

柚「涼だけに、みんなに涼をもってきてくれたわけだね!」

昴「お、おう」

涼「あはは、涼しくなった?」

柚「んー、ちょこっと」

伊織「この天気の中野外ライブとか気が滅入るわね」

昴「そうか? オレはなんか逆に内側からこう……熱いものが」

涼「あ、ちょっとわかるかも。暑い中身体動かしてると段々ハイになるよね」

伊織「うえ、なにそれ」

柚「あ、当たったっ」

91: 2014/07/25(金) 20:20:59.93 ID:tclLivQlo

【30歳】

P「……」

小鳥「……」

ちひろ「……」

P「はぁ、とうとう来たか30代」

小鳥「わ、私はまだ……まだ29だから……」

ちひろ「もう、変わりませんよどうせ」

P「髪染めようかなぁ」

小鳥「何色に?」

P「いや、黒だよ。白髪染めだよ馬鹿」

ちひろ「わたし白髪はないんですよね」

小鳥「ハゲ派ね。可哀想に」

ちひろ「え!?」

P「可哀想に……」

ちひろ「は、ハゲませんよ!」

小鳥「しかし白髪か……、そういえば白髪のカツラがあったわよね?」

P「撮影用のか?」

小鳥「そうそう、あれ被ってP君が外回りしてたらどんな反応するかしら」

ちひろ「そりゃ……『あぁ、とうとう』という感じで」

P「嫌だなぁそれ」

小鳥「やってみます?」

P「外回る前に社内の時点で面倒だからパス」

ちひろ「尋常じゃない心配のされ方しそう」

P「いやだなぁ……」

97: 2014/07/25(金) 21:19:02.76 ID:tclLivQlo

【怪談】

百合子「怪談ですか?」

小梅「う、うん……百合子さんなら……い、色々知ってるかなって……」

愛「夏らしく怪談話をしましょう!」

百合子「いくつかそういう本は読んだ事ありますけど……って貴音さん?」

貴音「な、なんでしょうか?」

小梅「な、なんか顔色……悪いです、ぞ、ゾンビみたい……」

愛「ゾンビは言い過ぎですけど、なんだか青いですよ?」

貴音「そ、そのようなことは……」

百合子「……昔、農村があったんです」

貴音「っ!? な、なにを突然」

百合子「二つの山に挟まれた小さな村が、そこに……そうですね、
     仮に与作としましょうか。与作という青年がいました。
     彼は小さな家に彼と妹と母とで暮らしていました」

小梅「そ、それで……?」

貴音「いえ、だからどうして突然話を!」

百合子「ある日、彼は自宅の庭に小さな箱が置いてあるのを見つけたそうです。
     これくらいの……、小さな箱です。ぼろぼろに朽ちた見覚えのない木の箱、
     与作は箱の中身を確認しようとしましたが、どうしてかぼろぼろなのに
     どれだけ力をこめても開きません」

愛「それは、……不思議ですね」

百合子「えぇ。与作もそう思いました、不思議な箱だな。
     これはなんだろうか? と。母と妹に聞いても知らないと首を振りますし、
     近所に聞いてまわっても正体はわかりませんでした。
     しかし自分の家の庭に置いてあったのだからとりあえず、と家にその箱を保管することにしました」

98: 2014/07/25(金) 21:20:53.52 ID:tclLivQlo

小梅「……ふんふん」

百合子「それから数日経ったある日、与作の家が火事になりました。
     偶然、与作達三人は家をでていた為誰も怪我をしませんでしたが、
     家の物はみな、燃えてしまったそうです。……あの箱も」

貴音「あ、あぁぁ……」

百合子「それからまた数日後、親戚の人の家に間借りしながら、
     畑仕事をしていた与作の下に訃報が飛んできました。
     焚き木をしていた母が不注意で服を燃やし、全身に大火傷を負ったと。
     慌てて母の元にかけつけるも、間もなく母は亡くなりました」

百合子「そして翌日、母の代わりに炊事を行っていた妹が、
     飯場で母と同じく全身に大火傷を負って亡くなりました。
     ふと、頭に過ぎったのはあの箱の事。
     与作は焼けた家の跡へ向かい、瓦礫の中をひっくり返すと」

小梅「か、返すと?」

愛「……」

百合子「箱は無残に焼け、初めて見る箱の中には三つの人形が入っていたそうです。
     黒こげになった大きな女性の人形と、同じく黒焦げになった小さな女の子の人形。
     そして、不思議と無傷の男性の人形が……」

貴音「……あ、あわわ」

百合子「誰がそこに置いたのか、本当にその人形の招いた災いだったのかはわかりませんが、
     与作はその後一生焼け残った人形を肌身離さず持ち歩いたそうです」

小梅「ちょ、ちょっと……不思議な話、ですね……」

愛「人形ですか……。あれ? 貴音さん?」

貴音「なっ! なんですか日高愛!?」

愛「そ、そんな大きな声ださなくても……」

小梅「顔色……ま、また、……悪くなってる……?」

貴音「き、気のせいです!」

百合子「……話にはまだ続きがあってですね」

貴音「!?」

百合子「この話を最後まで聞いた人の部屋に……箱が置いてあるかも」

小梅「おぉ……」

貴音「……愛」

愛「はい?」

貴音「今日、そちらの部屋に泊まってもよろしいですか?」

愛「え、いいですけど」

百合子「じゃあ私もいいですか?」

小梅「な、なら私も……今夜は……このまま怪談大会……」

貴音「え」

99: 2014/07/25(金) 21:21:56.75 ID:tclLivQlo
怪談考えるのって大変でした(小並感)

103: 2014/07/25(金) 22:16:40.34 ID:tclLivQlo

【19歳】

律子「……できそうね」

周子「できる?」

律子「多分、概算だけど」

まつり「なんの話なのです?」

周子「建国」

まつり「ほ?」

律子「ほら、島あるじゃない? ウチ所有の」

周子「でさ、ここのアイドルって特技が凄いの多いし。
    お金もかなり持ってるから、できないかなって話してたん」

まつり「それでどうだったのです?」

律子「大体の個人資産と会社の資産。
    島の土地と風土や土壌、
    所属してる人間の家系や他の協力者の事を考えると」

周子「割とできそうって感じかな?」

まつり「本当に本当の姫になる日も近いです?」

律子「いやいや、実際にすることはないわよ」

周子「でもできたら面白そ~」

まつり「その場合王様は誰になるのです?」

律子「そりゃ……プロデューサーでしょうね」

周子「問題は女王様だよねん」

律子「……やめましょう、面倒な事になるのが目に見えるわ」

109: 2014/07/25(金) 22:45:07.28 ID:tclLivQlo

【劇場】

未来「お、おぉぉぉぅ」

春香「これが新しい劇場ですか!?」

P「そうだ。劇場って言うか、まぁ多目的ホールだな」

卯月「おっきいですね……」

P「収容人数25万人。日本最大級だぞ」

愛「ここでライブをやるんですか!」

P「あぁ、いい加減オールスターでやるには国立競技場とかが狭すぎるからな。
  いっそのことと思って前から造ってたんだ」

春香「ふわぁ……! 25万人!」

卯月「ここ一杯にファンの人が入ると思うと……」

未来「壮観でしょうね……」

P「物販の方も張り切ったから後で見てみるといい。
  いままでは近隣のテナントを一時的に借りて行ったりスペースの工面に手間取ったけど、
  ここでやる分にはその心配もいらなくなる」

愛「でもオールスターってそんなに高頻度でやらないですし、
  ちょっともったいなくないですか?」

P「なら、ユニットとかソロでもここを埋められるようにしろ。なぁ春香?」

春香「え、あー。そうですね、Angel'sフルなら……多分」

P「大丈夫だって、その辺はこっちも上手くマーケティングするしな」

未来「……すぅぅぅ」

卯月「? なにして――」

未来「わぁぁぁぁぁ!!!」

 (ホール一杯に吸い込まれていく声)

春香「うわぁ、流石に肉声じゃこれだけ静かでも消えちゃいますね」

愛「よし、じゃあ私も!」

春香「やめて」

118: 2014/07/25(金) 23:24:46.21 ID:tclLivQlo

【空】

 屋上庭園。生温い風に葉が騒ぐ。

「重たかった……」

 辺りは暗く、既に21時を回っている。
その暗い屋上庭園に、珍しくアイドル達が集まっている。
成人もいれば未成年もいるその集まりからは、
夏場よく行われる酒盛りの類ではないことが伺える。

「申し訳ありません。ここまで運んでいただいて」

 庭園自体に照明はないが、ここは東京ど真ん中。
晴れた空と相まってぼんやり薄明るい。

「気にするな、じゃあ俺は戻るから。……あまり遅くならないように」

 人の肩程もあろう箱を担いでいた男はそう言って消える。
残ったのはアイドルの少女達だけ。

「これが貴音ちゃんの天体望遠鏡?」
「えぇ、もう随分古くなりましたが」

 背の小さい、けれど落ち着いた雰囲気のある女性が箱を指差し問うと
持ち主らしき銀髪の少女がゆっくりとした調子で答え、箱を開ける。
その中には確かに型は落ちるものの、丁寧に扱われてると一目でわかる、
光り輝く白い天体望遠鏡が収まっていた。

「Хорошо……」
「あたし、天体観測って初めてです!」

 それを認め、口々に周りを囲んでいた少女達が声をあげる。
その屈託のない言葉に持ち主の少女は微笑み、取り出した望遠鏡を組み立てる。

「ねーねー、あの星ってなんて名前なん?」
「アークトゥルスです。右下がスピカ、そこから少し離れて左下の赤い星がアンタレスですよ」

 太い三脚、白く長い胴。着々と組みあがっていく望遠鏡に
皆が視線を集中させる。――やがて完成した望遠鏡は空を睨み
少女達に星をより近づける。

「さて、誰から覗きますか?」

 夏の暑い日の夜の事。少女達は束の間、星と戯れた。

130: 2014/07/26(土) 09:06:35.55 ID:tDcShh3ko

【お友達】

柑奈「Love, love me do~♪ You know I love you」

小梅「……」

柑奈「I'll always be true. So please love me do Wo ho, love me do♪」

小梅「BEATLES?」

柑奈「そうですよ、素敵な歌ですよね」

小梅「う、うん……」

柑奈「あ、私に何かご用でした?」

小梅「えと……、あの子が聞きたい事があるって……」

柑奈「あの子が……?」

小梅「うん……、その、肩に乗ってる子について……」

柑奈「あぁこの子ですか。私のお友達のコロポックルですよ。
    と、言っても今は昔ほどはっきり見えないんだけど」

小梅「そ、そう……なの?」

柑奈「うん、大体この辺に居るかな? あ、今日はお出かけかな?
    みたいな感じでしかもうわからないんだ」

小梅「で、でもコロポックルって……北海道じゃ?」

柑奈「迷子だって言ってたよ?」

小梅「ま、迷子……?」

柑奈「トラックに乗って流れてきたんだって」

小梅「す、凄いです……」

アーニャ「 Привет」

柑奈「あ、アーニャちゃん」

アーニャ「Доброе утро. えと、なんの話をしてたんですか?」

小梅「こ、コロポックル……」

アーニャ「?」

柑奈「私の友達の……妖精さんかな?」

アーニャ「нимфа……ですか? Россия……ロシアにも、居ます」

小梅「どんなの……?」

アーニャ「банный. あー、サウナの……あーнимфаが」

柑奈「にんふぁ?」

アーニャ「妖精、です。寮にはサウナ、ないです。だから、部屋に居ます」

小梅「え? ……うん、うん……あの子が会ってみたいって……」

アーニャ「положительный……えと、あー、だいじょぶです」

柑奈「じゃあ今度お部屋にお邪魔するね」

アーニャ「да.」

133: 2014/07/26(土) 09:41:21.57 ID:tDcShh3ko

【いい弾】

友紀「へいへい昴! キャッチボールしようぜ!」

昴「うわ、テンションたかっ」

友紀「おうおうおう、キャッチボールだよキャッチボール知ってるだろ?」

昴「なんだよマジで。酒飲んでんの?」

友紀「さんご缶を三本」

昴「メチルアルコール115ml分か」

友紀「さぁさぁキャッチボールをば!」

昴「べつにいいけどさ……。どこでやるんだよ?」

友紀「屋上でよくない?」

昴「えー、飛んでったらどうすんの?」

友紀「たかがキャッチボール問題ない! それとも昴はノーコンさんかい?」

昴「……はぁ、わかったわかった少しだけな」

友紀「その面倒な奴に振り回される疲れた友人っぷりがいいね!」

昴「わかってるなら抑えてくれ」

友紀「いっくよー!」

昴「あぁもう」


135: 2014/07/26(土) 09:52:55.48 ID:tDcShh3ko

―――

 屋上庭園

友紀「さぁ構えて!」

昴「おう……っと、しっかしグローブつけるのも久々だな」

友紀「それっ!」

昴「っと、さっすがいい球投げる」

友紀「へへん……っと、そっちも球走ってるね~」

昴「久しぶりだから少し心配だったけど、まぁこれくらいはな」

友紀「そういえば変化球が特技なんでしょ? 球種は?」

昴「ナックルとスローとフォーク」

友紀「……よっ! 実直な女!」

昴「おう。そっちは?」

友紀「シュート・シンカー・スライダー」

昴「ぐねぐねじゃん。酒ばっか飲んでるからそうなるんだよ」

友紀「おう? やるか?」

昴「いいぜ、捕球失敗したほうが負け……なっ!」

友紀「うおっと……甘い甘い!」

昴「とと……、本当にアイドル? 凄い切れだった」

友紀「へへいビビッてるビビッてる」

昴「……っ!」

友紀「のわっ!? が、顔面!?」

昴「わり、手が滑った」

友紀「にゃろ……。なら私の十八番の高速シュートで!」

 (手からすっぽ抜ける音)

友紀「あ」

昴「あ」

 (二度、壁に当たる音がした後ガラスの砕ける音)

友紀「……え、どうなった?」

昴「女子寮の壁に当たって、連絡通路に落ちて……五階の窓に吸い込まれてった」

友紀「……まじかー。これ、絶対怒られるじゃん。
   プロデューサーとりっちゃんさんとこのみ姉さんとに怒られるじゃん……」

昴「えっと……ナイスシュート」

友紀「やかましい!」

152: 2014/07/26(土) 18:19:49.37 ID:tDcShh3ko

【兄とか弟とか】

友紀兄「やっぱりウチの妹が一番ふさわしいと思うが」

美波弟「いや、友紀さんだと外見的に問題がある。
     姉ちゃんの方がPさんも絶対いい」

友紀兄「あぁいう男には友紀みたいな少し強引な女のほうがいいんだって!」

美奈子弟「いや、ウチの姉ちゃんの家庭的さは尋常じゃないですよ」

里美兄「だが、なにかにつけて太らせようとするのはいただけないな。
     やはり毎日多忙なあの人の事だ、里美の様な癒しが必要だと思う」

友紀兄「家庭に入ってどうかって問題があるだろ!」

里美兄「それは友紀ちゃんだって同じだろ!」

長介「ウチの姉ちゃんは家庭的な面では一番だと思うけど」

美波弟「いや、やよいちゃんは流石に年齢的に……な?」

美奈子弟「つまり総合的にウチの姉ちゃんだな」

友紀兄「待て、それは早計だ」

美波弟「横に並んで誰が一番釣り合うかだ。その面姉ちゃんは大人っぽいしスタイルもいい」

里美兄「里美もスタイルはいいぞ。少々アホだが」

長介「三年後になれば……」

美奈子弟「いや、29で16ならまだ大丈夫だけど三十入ったら十代と付き合うのは勇気いるだろ」

友紀兄「だから友紀だって!」

里美兄「Pさんはどう思いますか?」

P「君達は馬鹿だと思う」

158: 2014/07/26(土) 19:26:47.71 ID:tDcShh3ko

【発明してしまった】

志希「……」

P「……」

志希「いや、説明させてくれ。危険はない」

P「ほう」

志希?「これは人格を複製、貼り付けのできる機械なんだが」

P「ほうほう」

志希?「所謂『俺がお前でお前が俺で』状態を任意に作り出すことができる。
    といっても入れ替わったというよりも、記憶や知識、人格をコピーして上書くといった感じなのだが」

P「危険極まりないじゃないか」

志希?「違うんだ、周囲の人間が見る対象がテレビだとしよう。
     そして人格とか記憶がVHSだとして、それがテレビに流れていると仮定してだな。
     これはVHSのデータをコピーして、他人のテレビに割り込んで流すだけだ。
     本来のデータ。VHSに上書き録画するわけではない」

P「なるほど、入力切替か」

志希?「そういう事だ。だから再生が終わればまた元に戻る。
      ストリーミングの様な物だ」

P「で、その発明品は?」

志希?「……私の身体に入った志希が持っていった」

P「……晶葉」

志希(晶葉)「うん。すまな……ごめんなさい。だから、その、低めの声をだすのをやめてほしい」

P「……次回からなにを発明するにしても事前に許可を取るように」

志希(晶葉)「……はい」

164: 2014/07/26(土) 19:48:24.92 ID:tDcShh3ko

晶葉(志希)「えっと~?」

      説明書
        入れ替わりは二名を対象に行う、
        人格交換は一時間しか持たず、時間が来ると戻る。
        別の肉体で経験した知識は機械に蓄積され、
        戻る際に一緒に書き込まれる為、記憶の欠落等の心配はない。

晶葉(志希)「ふむふむ……」

友紀「お、なにそれ?」

晶葉(志希)「ん? あぁ、友紀ちゃんか」

友紀「え、いまなんと?」

晶葉(志希)「とと、そっかそっか今私テレコになってるんだった♪」

友紀「ど、どうしたの晶葉ちゃん? 変な薬品でも被った?」

晶葉(志希)「友紀ちゃんか~、でもあと一人居ないとこれ使えないんだよねぇ」

友紀「えっと……、こ、このみ姉さんは!? この中にこのみ姉さんはいらっしゃいませんか!?」

このみ「居るけどその呼び出し方やめてくれる……?」

友紀「大変だよ! 晶葉ちゃんのヒューズが飛んだ!」

晶葉(志希)「だいじょぶだいじょぶ、すぐに理由がわかるから」

このみ「……ホントね。どうしたの晶葉ちゃん?」

晶葉(志希)「とりあえずこの棒の両端を二人でもってくれる?」

友紀「これ? ……こう?」

このみ「また変な発明品? 仕方ないわね」

晶葉(志希)「で、スイッチオン!」

友紀「いたっ!?」

このみ「うわぁっ!?」

 (二人が倒れる音)

友紀?「……いたた、ちょっと悪戯にしても悪質じゃないかしら?」

このみ?「うおぉぉ……ビリッときたぁぁ……」

晶葉(志希)「お、成功したっぽい?」

165: 2014/07/26(土) 19:55:36.54 ID:tDcShh3ko

P「あっ、いた!」

晶葉(志希)「やばっ、じゃあばいばい~」

友紀(このみ)「結局なんだったの? って、あら?」

このみ(友紀)「あれ、私が居る!? じゃあ今の私は……霊体?」

P「はぁ……はぁ……、相変わらず逃げ足の速い……」

友紀(このみ)「……ね、ねぇプロデューサー」

P「? なんだ友紀いまちょっといそがし――」

このみ(友紀)「あ、このみさん! って鏡じゃん! なんだこりゃ!?」

P「……あー」

友紀(このみ)「これって、晶葉ちゃんの発明品?」

P「このみ……だよな? あぁ、ちなみにさっき晶葉の身体してたのは志希だ」

友紀(このみ)「なるほどね……」

このみ(友紀)「へいへい昴! 今日もキャッチボールしようぜ!」

昴「うわっ! このみさんどうしたんっすか!?」

このみ(友紀)「あ、昴なんで私には敬語使わないのにこのみ姉さんには使うの!?」

昴「ちょ、なにいってんすか!?」

友紀(このみ)「ちょっと! 私の身体で暴れないでよ!」

P「あーもう無茶苦茶だよ」

172: 2014/07/26(土) 21:11:37.47 ID:tDcShh3ko
なに言ってんだ俺……

195: 2014/07/27(日) 15:27:10.47 ID:qA2vbITKo
熱い……暑いではなくて熱い
こんな日に外回りとかばかげてる……

198: 2014/07/27(日) 15:46:26.45 ID:qA2vbITKo
>>165

―――

P「……とりあえず事務室に戻ったはいいが」

輝子「あらあら~」

美玲「な、なんでわたくしが……」

あずさ「ふひ……流石に、これは狭いな……」

きらり「ぎっちりなんですけど……」

二階堂千鶴「むしろ詰まっちゃって出れないじゃんかよ!」

P「なんだこれは……」

乃々「にょわ! きらりんあたーっく!」

 (乃々が満面の笑顔でPに抱きつく)

P「っとと、乃々……にきらりか、威力も抑え目で助かるな」

乃々(きらり)「はぴはぴ~」

P「おうはぴはぴだ」

凛「……」

 (後ろからやってきた凛がぶつかってくる)

P「っと、凛……か?」

凛「ふぅん。あんたが私のプロデューサー?」

P「……あえてその台詞を引っ張ってくるのは未央か?」

凛(未央)「おっ! 大正解! 私は~、未央ちゃんでした!」

P「あんまそれで虐めてやるなよ?」

凛(未央)「は~い」

201: 2014/07/27(日) 16:34:08.18 ID:qA2vbITKo

亜美「兄(C)! 兄(C)!」

真美「なんかみんなの様子がおかしいよね? どしたの」

P「ん? あぁ、実は晶葉の……」

P「……」

亜美「え、なにさじろじろ見て」

P「お前ら二人で入れ替わってるな?」

真美(亜美)「うっそ! なんでバレたの!?」

P「このタイミングで声をかけてきて、素知らぬ顔で事情知らない振りな言葉……わかるって」

亜美(真美)「兄(C)すごー!」

真美(亜美)「亜美達のことよくわかってるね」

P「流石にな……」

小梅「プロデューサーさーん!」

P(笑顔で大声をだす小梅か……)

P「えっと……、愛、か?」

小梅(愛)「はい! ……んんっ、あれ?」

P「小梅の身体でいつもの声をだそうとするな」

小梅(愛)「えへへ……ってそうじゃないです!
       プロデューサーさんってばいつの間にまた新しい子スカウトしたんですか!?」

202: 2014/07/27(日) 16:40:00.01 ID:qA2vbITKo

P「え? してないけど」

小梅(愛)「嘘ですよ! だって現にここに居るじゃないですか!」

P「……お前の示す先には窒素しかないぞ」

小梅(愛)「え? ……居るじゃないですか! ほらちゃんとここに!」

 (虚空を掴み自分の前に持ってくるような動き)

P「……えっと」

クラリス「ちょっとプロデューサー! またこんなにスカウトしてきて!」

P「……えっと」

クラリス(律子)「あ、律子です」

P「律子か。ってだからスカウトなんて」

芳乃「プロデューサーさん! さっきロビーにしらない女の子がいっぱ――ってうわっ!」

 どんがらがっしゃん

P「落ち着け芳乃イン春香。それに三人ともさっきから何を……」

 (改めて三人を見渡す)

P「……なぁ三人とも、ちなみにそれはどれ位の人数いた?」

小梅(愛)「談話室に沢山居ましたよ! 10人位!」

クラリス(律子)「寮にもいつの間にか一杯いましたよ」

芳乃(春香)「パッと見30人くらいでしたかね?」

P「……俺がそんなにスカウトしてくる時間があると思うか?」

小梅(愛)「プロデューサーさんならやりかねません!!」

クラリス(律子)「でもそうですね。実際問題急にそんなにってのは……」

P「この中に他に新人を沢山みたって奴いるか?」

あずさ(輝子)「み、みてない」

凛(未央)「え~、私今日でてくるの遅かったけど見なかったよ?」

芳乃(春香)「えっ? でも、確かに……」

P「お前ら自分が入ってる身体をもう一度見てみろ」

小梅(愛)「あっ」
クラリス(律子)「……あぁ」
芳乃(春香)「……うわ」

P「……見なかったことにしろ」

三人「……はい」

209: 2014/07/27(日) 17:27:29.37 ID:qA2vbITKo

―――後日

P「……反省したか?」

晶葉「……はい」

P「そうか……で、さっきのシルフスコープの話だが」

晶葉「あぁ、まぁ、できない事はないと思う」

P「よしっ」

晶葉「だがどうするつもりだ?」

P「もしかしたら逸材がいるかもしれないだろ?」

晶葉「……いや、仮に居たとしよう。スカウト成功したとしよう。
    ……誰がその彼女達を見れるんだ?」

P「……ほら、簡易スコープを入場時に配布したりして」

晶葉「3D映画かなにかか?」

P「ダメか……」

晶葉「これだからプロデュース馬鹿は」

P「晶葉」

晶葉「なんだ?」

P「まだ、説教の途中だったな」

晶葉「……ごめん」




 尚、この騒動時の監視カメラ映像などを「アイドルの中身が入れ替わったら」という設定で
撮影したという体でHP上に公開した所大きな反響があり、
その後半泣きできらりの真似をする乃々や大声でスラングを叫ぶあずさなどが
まれにステージで見られたりする様になった。

 ちなみに、ファンの一部には「あれはガチのトラブル」と気づいた者も居たとか。

214: 2014/07/27(日) 18:08:50.89 ID:qA2vbITKo

【周りの手助け】

P「……っと、これで終わりか」

小鳥「最近ファンレターの仕分け楽ね」

ちひろ「最初からある程度はまとめてくれてるからね」

P「ファンクラブってあるだろ? あれの総まとめの会ができたお陰だよ」

小鳥「総まとめ?」

P「学校で言うなら生徒会だな。各委員会とかあって、その上位に位置するあれ」

ちひろ「へぇ……そんなのがいつの間に」

P「熱心なファンが俺達の負担を減らすために作ってくれたんだってさ。
  で、各ファンクラブ会員からのファンレターとか
  プレゼントをアイドル毎にまとめてから送ってくれてるんだ」

小鳥「なるほど……」



モブA「よし、こっちは終わったな」

モブC「こっちも梱包作業終わりました!」

モブR「危険物チェック終了しました!」

モブW「会長! ボランティアメンバーに参加希望の方が」

モブA「わかった! ……しかし、相変わらず凄い量だな」

モブ1Z「会長次の配送分が届きました!」

モブA「それは明日に回せ! 捌ききれない!」

220: 2014/07/27(日) 19:27:37.84 ID:qA2vbITKo

【事務員√】

小鳥「あ、そういえば」

P「ん?」

小鳥「はいこれ」

 (デスクに置かれる手紙の束)

P「……ん?」

ちひろ「ファンレター。プロデューサー様へって書かれてる奴」

P「増えてね?」

小鳥「間違いなくっと、これも」

P「同窓会か……。そういえば、俺達ももう30な訳だが……最近」

ちひろ「言わないで。わかってるから」

小鳥「結婚式の招待状が、……来なくなったわよね」

ちひろ「言わないでって言ったよねわたし!?」

P「一通りし終わったって事か」

小鳥「はぁ、あ~ぁ誰かが貰ってくれないかな~」

ちひろ「結婚したいな~」

P「……露骨にこっちみるのやめろ」

小鳥「結婚してください」

P「直接的過ぎる!」

ちひろ「しかし結婚しても実際問題生活になんら変化は……」

小鳥「そうなのよね~、ぶっちゃけなにも変わるとは思えない」

ちひろ「変わるとしたら?」

小鳥「……性生活?」

P「君らおっさんみたいな会話するね」

ちひろ「もうね、今更取り繕う必要性も感じない」

小鳥「あ、子供ができたら?」

ちひろ「あー、仕事はどう考えてもできない」

小鳥「あと、ついでに言うと結婚したちっひと仲良くできる気がしない」

ちひろ「それは同意」

P「そういう会話が一回休みを増やしてると気づけよ」

小鳥「私の人生の賽を茄子さんに委ねたい……」

ちひろ「匙ばっか投げてるわたしの人生」

P「……仕事しずれぇ」

253: 2014/07/27(日) 21:36:50.65 ID:qA2vbITKo

【夏休み直前の事】

P「流石響は言うだけあって完璧だな。亜美真美も意外と成績はいいし、
  春香・千早・雪歩と問題なし。美希の意欲態度に関しては……ま、話し合いだな。
  愛・涼・絵理の三人も、成績自体は問題なし。ただし涼に関しては水泳科目の不参加が目立つ、と。
  百合子もレッスンのおかげか体育の成績が上がってきてる、
  杏奈の英語は……相変わらず、静香は安定してるな……。加蓮の体育は、まぁ仕方ないか。
  きらりは、成績いいなー。杏、全教科意欲態度1。これは指導必要あり」

ちひろ「成績表?」

P「そうそう。単身で来てる子が多いからな、保護者として
  そしてアイドルをさせてる側として学力の把握は必須だからな」

小鳥「しっかしこれは目を通すのも一苦労ね」

P「はっは、まぁアイドル全員って訳じゃないからまだ、な」

ちひろ「手伝う?」

P「いや、俺が目を通しておかないと意味ないし。
  手伝って貰うとしたら一部のアイドルの夏期講習時だな」

小鳥「こうして見ると意外な成績の子って多いわよね」

ちひろ「そうね。亜美ちゃん真美ちゃんもそうだし、
     教室でのエピソードとかみても結構ね」

P「そうだな。学校での生活ってのは俺達にはわからないからな。
  授業参観とかこういうものとかはアイドルをより知るための貴重な物だ」

 (成績表を叩く音)

P「終わり。いやぁみんな頑張ってるな。成績が右肩上がりの子ばっかりだ」

小鳥「……三百万円位?」

ちひろ「厚さがね。多分それくらい」

P「価値はそれ以上あるぞ。……さて、じゃあ始めるか」

小鳥「え、なにを?」

P「夏休みの間にやる自習用プリント製作」

ちひろ「そんなものも作ってたの!?」

P「つっても素人製作のそこまでのものじゃないよ」

小鳥「……これが去年の奴」

ちひろ「……参考書とかのではなく?」

小鳥「手作りです」

ちひろ「そりゃ成績あがるわ」

272: 2014/07/28(月) 08:43:50.47 ID:UwkZPNcSo
>>156

【親父達】

萩原「……まぁ、この中ではウチの娘だろうな」

櫻井「聞き捨てなりませんね」

萩原「考えるまでもない。村上と箱崎のは13、櫻井は12
    水瀬の娘ですらまだ15だ」

村上「はっ! きさんがそげなこというとはのぉ」

萩原「……どういう意味だ」

箱崎「まるで法を遵守しているかのような言い方だということですよ」

水瀬「法など変えればいい」

村上「巴はえぇ女になるけぇ。Pとも上手くやるじゃろ」

箱崎「星梨花はまだ幼いが、ゆえに純粋だ。最も相応しいだろう」

萩原「ウチの娘が純粋ではないとでも……?」

村上「口、気ぃつけんかい」

櫻井「彼とて男だ、若い方がいいでしょう」

水瀬「君の所のは幼いと言うんですよ。伊織は年齢以上に大人びている。
    彼のサポートも難なくこなすでしょう。そしてゆくゆくは水瀬を任せる」

村上「夢物語は寝室で見たらええ、アホ抜かすな。
    あの男はこっちの世界でこそじゃ」

萩原「どうやら水平線のようだな……」

箱崎「では本人に聞いてみましょうか……、Pさんはどう思います?」

P「……仕事があるので、失礼してよろしいでしょうか?」

村上「そげなつれんこと言うな。お主の将来の話じゃ」

P「あー……誰か助けて」

280: 2014/07/28(月) 09:40:30.59 ID:UwkZPNcSo

【2ちゃんねる>芸能>マスプロ板】

1:おいイズミンみてるんだろ?(3)
2:どうしてPさんが過労氏しないか真剣に考えるスレ54(765)
3:そういえばマスプロのI(m@)slandってどこにあるの?(24)
4:Pさん今日もてんてこ舞 実況スレ13(254)
5:【速報】涼ちんが女の子だった件【温泉】(876)
6:小鳥さんの太ももぺろぺろ(42)
7:愛「今日は月曜日ですよ!!!」(128)
8:フレラジ→ラジトル→昼すま→太陽(225)
9:マスプロが建国するってマジ?(416)
10:総合雑談スレその224(741)
11:Pさん今日もてんてこ舞 実況スレ12(1001)
12:あずささんの迷子エピソード教えてください(167)
13:新しい劇場やべぇぇぇぇぇぇ!!(72)
14:ダリーナのにわかを直す1000の方法(198)
15:物販言ってきたんだけどあれは氏ねる(322)
16:この間都庁のスカイラウンジで5後とPさんを見た(410)
17:高校中退の22歳だけどどうやったらマスプロに入社できるかな(500)
18:青4のCD買うお金がない(35)
19:俺、芸能事務所でたった一人のプロデューサーやってるけど質問ある?(941)
20:あぁぁぁっぁ!!! オールスターライブのチケット変えなかったぁぁあぁ!!(82)
21:今週のライブ情報(692)
22:まゆちゃん可愛い! Pさん結婚してあげて!(114)
23:ユッキユッキユッキユッキ(222)
24:最近百合子ちゃんが焼肉にはまってるらしい(49)
25:ちっひが可愛くて生きるのが辛い(108)
26:事務所推しの人あつまれー(553)
27:赤4黄3青4でライブやったりしないのかな(46)
28:Pさんについて語るスレ パート89(715)
29:閣下に踏まれたい(66)
30:それでいつPさんは首相になるの?(154)

300: 2014/07/28(月) 20:24:41.00 ID:UwkZPNcSo

【酒でしか】

 居酒屋

小鳥「乾杯」

ちひろ「はいかんぱい」

P「んぐんぐっ」

小鳥「ちょぉ、なに先に飲んでるのぉ」

P「わり、喉渇いてた」

ちひろ「今日も一日ご苦労様です」

P「いえいえそちらこそ」

小鳥「……そういえば同窓会どうだったの?」

P「……あ、俺?」

小鳥「そりゃそうでしょ」

ちひろ「あれ? もう酔ってる?」

小鳥「子供かな?」

P「おう男はいつでも子供だよ」

ちひろ「女もいつまでも女の子だしね」

P「ハッ」

ちひろ「は、鼻で笑った!」

小鳥「ちょっと聞いてよ、私の振った話題がふわふわしてるから」

P「空を自由に飛びたいな」

ちひろ「晶葉ちゃんなら作れるかな?」

P「流石にアレは無理ゲー」

小鳥「聞いて。紐持って」

P「風船かなにかなの?」

ちひろ「で、なんだっけ? 暴走会?」

小鳥「P君の同窓会の話」

P「別になにもなかったけど? ……軟骨うま」

ちひろ「いつも食べてるけどね」

小鳥「え、一言で終わり? もうちょっと触れない?」

P「……触れるか触れないかのギリギリって、工口いよな」

小鳥「なに言ってんのこの人」

ちひろ「あー、見えるか見えないかのギリギリも工口い」

P「わかるわ。ピヨのスカートも若干それに近い」

ちひろ「ね。ピヨっちの太もも周りえOちぃよね」

小鳥「ちょっと何言ってんの!? ホントに!」

302: 2014/07/28(月) 20:38:37.10 ID:UwkZPNcSo

ちひろ「でも実際モテたでしょ?」

P「おっ」

小鳥「なによ急に……」

P「いや、俺も聞きたい。前回聞こうとしたらもの凄い勢いで切れられたから」

小鳥「忘れて、あれは忘れて」

ちひろ「かちんときちゃうの?」

小鳥「おぉぉ……、やめてってば」

P「気になるものは気になる」

小鳥「うぅん……って言ってもねぇ。そりゃ今思えばそうだったのかな? みたいのはあるけど」

ちひろ「ほほうほうほう」

小鳥「なにその相槌」

P「いいから続き」

小鳥「えー、なに今日はそういう日?」

ちひろ「小鳥丸裸」

P「羽むしられてるみたいだ」

小鳥「確かに今更私は羽ばたけませんけどね!」

ちひろ「そういうのいいから」

小鳥「辛辣だなぁ今日の二人……。ん~、ほら私って一応アイドルしてましたでしょ?」

ちひろ「はい」

小鳥「って言ってもあまり知られてなかったしね、
    私がデビューしたのって舞さんが引退した直後で……舞さんの頃が今のアイドルブームの最初期でしょ?」

P「そうだな、ランクとかレベルとかの概念ができたのもあの頃だな。
  ファン人数が正確にわかるようになったりしたし」

ちひろ「十数年で本当に業界変わったっていうもの」

小鳥「だからさ、あちこちの事務所がアイドルをどんどんデビューさせて、
    新人アイドルが凄い一杯いたじゃない? 私も、その中の一人で、結局『その中の一人』から抜けられなかった」

P「それはピヨの所為じゃない。俺は見たよ、お前のライブ映像を当時」

ちひろ「そう! ピヨっちは確かに実力があったと思う!」

小鳥「でも実際に……」

P「それはまわりに見る目がなかっただけだ、本当に勿体無いと思ったよ俺は」

ちひろ「うんうん」

小鳥「あはは……ありがと。なんか照れるね……で、まぁ直ぐ辞めちゃったんだけど
    それから自分に自信がない状態が続いてね」

P「あー、たまに見せる自己評価の低さはそれか?」

小鳥「そう、かも」

ちひろ「もっと自信を持つべき」

小鳥「頑張ります」

334: 2014/07/29(火) 19:27:43.93 ID:PZu52N/do
>>302


P「ちっひは?」

ちひろ「え? わたしは……地味でしたね~眼鏡だったし」

小鳥「あ、そうなんだ」

ちひろ「中学時代は眼鏡で地味子だったかな。高校入ってコンタクトにしたけど
    その頃は毎日バイト生活で、恋愛なんてとてもとても」

P「毎日バイトって凄いな」

小鳥「欲しい物でもあったの?」

ちひろ「いえ、当時は貯金が趣味みたいなもので」

P「いるいる。じゃあ今は貯まっていいな」

ちひろ「いやいや、貯金が趣味ってつまり
    いざとなったらこれもあれも買えるってのがあるんですよ。
    で、その買える幅が広がっていくのが楽しいみたいな」

小鳥「じゃあ逆に今はなんでも買えるから趣味とはいえないって事?」

ちひろ「そんな感じかな」

P「わかるわかる。物欲も減るよな金があまると」

小鳥「ね、いつでも買えるから今はいいやが続くというか」

P「放送は見るけど録画しても見ないってのと同じだ」

335: 2014/07/29(火) 19:32:01.08 ID:PZu52N/do

ちひろ「そうなのよね。特にわたしは経理担当でしょ?
    一日の仕事で何千万。月で何億って毎日数字見てると、ね」

P「感覚狂うよな。ま、それは俺達に限ったことじゃないけど」

小鳥「アイドルの皆も結構、ね」

ちひろ「で、わたしも話したから次はP君ね」

P「俺は前話したろ。彼女居たって」

小鳥「その前とかは?」

P「ないよ、なーんも。告白したされたもなかったしな」

ちひろ「あれ、その彼女は?」

P「してないんだよな。しょっちゅう一緒に居て、
  気付いたらそういう関係になってたというか」

小鳥「あ」

P「ん?」

小鳥「それじゃない?」

ちひろ「かもしれない」

P「なにが?」

小鳥「ちゃんと好きとか口にしてなかったんでしょ?」

P「……いや、言ってたよ?」

小鳥「え、なんでここでにへらってしたの?」

P「え? あぁ、まぁ……でも言ってたよ?」

ちひろ「……あっ。この男、下に話を持って行こうとしてます」

小鳥「え、おー……そうじゃなくて!」

P「違う?」

小鳥「ベッドじゃなくて地上で言わないとって事」

ちひろ「地上?」

P「地上? ……あれかな、天まで昇るイメージが先行したか?」

ちひろ「もしくは波に揺られるイメージ」

336: 2014/07/29(火) 19:35:08.19 ID:PZu52N/do

小鳥「ただの言い間違いだからちょっと黙って、
   っていうか真面目な話だから!」

P「おう、ごめん」

ちひろ「アルコール入るとね」

P「戯けずには居られい病なんだ」

小鳥「もう……、それでどうなの?」

P「ん~、まぁでもそうかもな。お互いそういうの口にする方じゃなかったと思う」

ちひろ「それは不安?」

P「かも、知れないな」

小鳥「向こうもそうだったんじゃないの? だからこそ口にするべきだったのよ」

P「……そうか」

ちひろ「未練たらたらじゃない」

P「そういう訳じゃないけど、なんというか……つーかいいじゃねぇか、もう、昔のことだよ」

小鳥「ふぅん?」

P「あんだよ」

小鳥「べつに、そろそろ河岸を変えましょうか?」

ちひろ「どこ行くの?」

小鳥「P君ち」

P「おいおい」

339: 2014/07/29(火) 20:14:01.12 ID:PZu52N/do

―――

P「あー、でこうなるのか……」

小鳥「んぁ……?」

P「ん、起こしたか?」

小鳥「ん~……おはよ」

P「はいおはよう」

小鳥「……ちっひは?」

P「さぁ? 居ないな」

ちひろ「あら、おはよう二人とも」

P「居た」

ちひろ「はい? ……あ、これコーヒーね」

P「さんきゅ」

ちひろ「いえいえ……で、ピヨっち前隠したら?」

小鳥「……ほわぁっ!?」

P「なんだそのへっぴり腰の武術家みたいな声」

ちひろ「南国の珍しい鳥みたい」

小鳥「な、な、なんで言ってくれないの!?」

ちひろ「え、言ったじゃない」

小鳥「P君!」

P「なんか起きてシーツが掛かった感じがちょっとルネッサンスみたいだったから」

ちひろ「わたしも部屋に戻ったときに「あれ? 格式上がった?」と思った」

小鳥「馬鹿なの!?」

P「割とな。……あーこれが夜明けのコーヒーという奴か」

ちひろ「ちょっと古くない?」

341: 2014/07/29(火) 21:07:23.90 ID:PZu52N/do

小鳥「私にも頂戴」

P「ベッドの上で飲むなよ?」

小鳥「わかってるわよ……。服とって」

P「はいパンツ」

小鳥「あのね、本当に」

ちひろ「はい」

小鳥「ありがと」

P「……」

小鳥「……」

ちひろ「……」

 (珈琲を啜る音)

小鳥「はぁ、落ち着く」

P「いま何時だ?」

ちひろ「七時前」

P「結構ぎりぎりだな……」

小鳥「お腹減ったー」

342: 2014/07/29(火) 21:09:16.60 ID:PZu52N/do

P「途中でなんか買え」

小鳥「えー、手料理は?」

P「そんな時間あるかよ」

ちひろ「残念だけどね」

小鳥「ぬぅ……」

P「はぁ、ほらいくぞ」

小鳥「は~い」

ちひろ「タクシー呼んであるから」

小鳥「手馴れたものねちっひ」

ちひろ「えぇまぁ」

P「っと、……そういえばさ」

小鳥「ん?」

P「昨日言ってたけど、……あー大事、だよな言葉にするのって」

ちひろ「……」

P「えっと……まぁ、好き……かな」

ちひろ「かな?」

小鳥「そこははっきりと」

P「惚れてる、かも」

ちひろ「どっちに?」

P「えっ!? ……うん」

小鳥「やっぱりみくちゃんの言ってた通り二股の屑野郎じゃない」

P「もうそれでいいよ」

ちひろ「あっ開き直った」

小鳥「まーいいんだけどねー」

ちひろ「おや、ピヨっちが一番ごねると思ってた」

小鳥「そう? ……そうかも」

P「で、俺は? 殴られんの?」

ちひろ「なんで? なんでそう思ったの?」

P「戯けた事ぬかすな、と」

小鳥「なら選んでよ」

P「……」

小鳥「でしょ?」

347: 2014/07/29(火) 21:33:27.26 ID:PZu52N/do
っと、拍手に質問来てるので変身しますね

「この間都庁のスカイラウンジで5後とPさんを見た」の「5後」とはどういったことでしょうか?

5後(ファイブバック)
 後ろ盾五家(水瀬・萩原・櫻井・村上・箱崎)の総称
 また、ここから所属アイドルの五人を指す事も

青4
 如月千早・水谷絵理・黒川千秋・大神環の四人で構成される
 ラジオ限定ユニットcerulean4の別称
 また、ラジオ番組「のんびりぐっどないと」を指す
 
赤4
 天海春香・日高愛・島村卯月・春日未来の四人で構成される
 ラジオ限定ユニットPinky4の別称
 また、ラジオ番組「ラジオトルネード」の事を指す
 黒はるかっかの後輩弄りが見所

黄3
 高槻やよい・喜多見柚・宮尾美也の三人で構成される
 ラジオ限定ユニットcitrus3の別称
 また、ラジオ番組「ふれっしゅふれっしゅ」の事を指す。
 天然な後輩二人に精一杯突っ込みを入れるやよいちゃんに癒される番組

不氏身
 事務室メンバーの事

アムリタ
 事務室メンバーが飲んだとされる薬の一つ
  関連→ エリクサー・賢者の石

「 SSとても楽しく読ませて頂いておりますがご自身の体調を第一に考えて無理せずに頑張ってください! 」
「 氏なないように身体に気をつけて下さい 」

 このSSを書き終わったら……俺……

「 吉野家おいしいよね 」

 すき屋となか卯ばっかりですいません(^q^)

「マスプロが笑ってはいけないをやったらどうなるんでしょうか。やはり楓さんヘレンさんあたりが無双するんでしょうか」

 逆に考えよう。楓さんを被害側に回せばすべる人は居なくなる、と

「 今更ながら怪談を一から考えるなんてストイックすぎやしませんか?
 夏が来ましたし水着を絡めればネタに困りませんね。グラビア然り女だらけの水泳大会然り」

 水着のアイドルが肝試ししてその光景を写真撮れば一挙三得……?

「 同級生ネタありがとうございます。 」

 こちらこそ

「シリアスじゃない地の文アリだと思います!他では見られなくなった765モバグリの絡み楽しみにしてます」

 876は?

「比奈ちゃん可愛い、アイプロも可愛い!超かわいい!!」

 お、おう


352: 2014/07/29(火) 22:02:39.72 ID:PZu52N/do

【ふれふれ】

柚「え~、びっくりカモ!」

美也「ですよね~、私も驚いちゃって~……
    あ、そういえばお腹空きました~」

やよい「あ、あの! もう始まってるので!」

美也「えぇ~? 始まって……あぁ~、そうでした~」

柚「ころっと忘れてたね!」

やよい「忘れたらダメですよ~! え、えぇっと!
     citrus3のふれっしゅふれっしゅ始まります!」

柚「今週も柚をよろしくね!」

美也「あっ! サンドイッチもってきてたんでした~」

柚「いいな~、いっこ頂戴!」

やよい「本番中に食べちゃダメですよ!」

美也「大丈夫ですよ~。こう見えて、食べるの早いですから~」

柚「おー、それは凄いかも! 柚は早食いできないからね!」

やよい「そ、そういう問題じゃないです! ラジオなんですからしっかりしてください!」

柚「ふわっ!? やよいちゃん怒っちゃった!?」

美也「もぐもぐ……、ごめんなさい~」

やよい「えっ、そ、そこまでは怒ってないかな~って」

柚「だよね! やよいちゃん優しい! ツナサンドあげるね!」

やよい「ツナサンド大好きです! うっう~、ありがとうございます!」

美也「沢山ありますから~、どんどん食べてくださいね~」

やよい「はいっ! ……ってあれ?」

357: 2014/07/29(火) 22:35:21.94 ID:PZu52N/do
>>328

【まぁそうだろうね】

司会「では登場していただきましょう! 裏方なのに有名人!
    マスターズプロダクションのPさんです!」

P「どうもよろしくお願いします」

司会「Pさんに挑戦していただくお題はこちら!」

 (アイドル言えるかな?)

P(あれ? リハと違う……)

司会「おや、どうしました?」

P「あ、いえ。どんな内容なのかな、と」

司会「なるほど! では説明させていただきます!
    みなさんも知っての通りマスターズプロダクションには数多くのアイドルが所属しています!
    Pさんには、その所属アイドルの名前とプロフィールを答えていただきます!」

 (観客のざわめき)

P「プロフィールですか?」

司会「はい。手元のボードに写真がでますので、
   そのアイドルの名前と出身地と趣味・年齢を書いていただき
    30分でどれだけ正解できるか、というお題です!」

P「わかりました」

司会「では、早速スタートです!」

P「……」

 (黙々と書いていくP)

観客「え、はや……え」

観客「まるで悩まない……」

――― そして

P「っと、これで最後ですね?」

司会「……はっ!? ぜ、全問正解! まさかまさか、
   一回もペンを止めずに書ききったー! 制限時間はまだ五分以上残っている!」

 (観客のざわめき)

P「はは、流石にこれくらいはプロデューサーとして当然かと」

観客(当然じゃない)

観客(わかってけど相変わらずおかしいやこの人)

観客(一生付いていきます)

369: 2014/07/30(水) 08:07:35.53 ID:3aOeO52Go
だしたのまとめた(出た順)

765 全員
876 全員
モバ 杏 雪乃 かな子 法子 泰葉 亜子 優 雪美 亜里沙 仁奈
    紗南 雫 藍子 早苗 楓 友紀 愛海 まゆ 美世 卯月 みちる 時子
    千鶴 心 のあ 茜 菜々 乃々 輝子 凛 みく 巴 マキノ 晴 奈緒
    涼 あい フェイフェイ 周子 桃華 芽衣子 志乃 礼子 李衣菜
    美嘉 きらり 由里子 蘭子 瑛梨華 歌鈴 麗奈 志希 晶葉 薫
    ありす ナターリア 美玲 夏樹 柚 芳乃 こずえ アーニャ 茄子
    ほたる 小梅 比奈 イブ 悠貴 飛鳥 笑美 亜季 あやめ 拓海
    クラリス 真奈美 留美 美優 朋 加蓮 柑奈 未央 由愛 千秋 

グリ 杏奈 星梨花 桃子 千鶴 朋花 このみ 莉緒 まつり 百合子 ロコ
    未来 茜 環 奈緒 エミリー 美奈子 琴葉 瑞希 のり子 エレナ
    ジュリア 美也 紗代子 昴 恵美 静香 歩 育 風花 亜利沙

その他 舞 玲音 夢子

383: 2014/07/30(水) 17:48:30.10 ID:3aOeO52Go
ただいま帰りました
中途で放置することが多くて申し訳ない
速度も遅くて申し訳ない

本当に申し訳ない、謝罪の言葉もない
頑張って速度上げますから

385: 2014/07/30(水) 17:55:09.88 ID:jn/GXcdQO
大丈夫だ、のんびり待ってるから自分のペースで書いてくれ

386: 2014/07/30(水) 18:02:08.70 ID:ByNKLLne0
毎日更新している時点すごいんだよなあ……
ところでこの世界でPのことが恋愛的に好きなアイドルって美希ままゆ涼ちん以外に他に誰かいる?

387: 2014/07/30(水) 18:02:37.42 ID:PuNWpYFMO
いつも乙です
SSの更新速度よりも身体を大切にして欲しいと個人的には思います

引用: 総合P「色々と終わる気配がない」