376: 2014/07/30(水) 13:31:31.10 ID:WEBzpHxzO

377: 2014/07/30(水) 14:01:30.73 ID:3aOeO52Go

【スカウトの話 凛】

 私の両親は花屋を営んでいる。
言っても小さな花屋だけど、幼い頃から見てきたから愛着はある。
花そのものにも、花言葉とか季節とか印象とか、
花屋を営んでいく上で必要な造詣も深まって。

 あぁ、私はいずれこの花屋を継ぐんだろうなぁ。それも悪くないな。

 なんて子供ながらに思っていた。そんな中学時代の春の事。
私はいまでも覚えてる。4月末、時間は14時を回った頃。
「そろそろ帰って来るかな。おやつはパンケーキがいいな」とか、
時計を見ながら思っていたら、一組のお客さんが来た。

「プロデューサーさん! 花屋さんですよ花屋さん!」
「外でプロデューサーと大声で言うなって」

 キヤスケットと眼鏡をかけた明るい女の人と、
困ったような笑顔で対応するスーツ姿の男の人。

「いらっしゃいませ」

 二人の服装がちぐはぐで、どうにも違和感があったけど
私は努めて普通に出迎えた。と、思う。
まだ店番もしっかりできる年の頃ではなかったし、
二人の事ばかりはっきりと覚えてて自分の事は曖昧だ。

「こんにちは!」

 スーツの男性は店頭の花を矯めつ眇めつしていて、
キヤスケットの女性は私に笑顔で話しかけてきた。

「こ、こんにちは……」
「見てて元気になれる花ってありませんか?」

 漠然とした質問。割とよくある事で、いつも親は自然に対応してるけど、
いざ自分がされてみると少々対応に困ってしまった。

「おい、春香。困ってるじゃないか」
「……春香?」

 そうしていると男の人が女性の名前を呼んで。
さっきの「プロデューサー」発言と相まって私の中でなにかが繋がった。

「あ、天海春香さんですか?」
「わっ! そうですよ!」

 聞いてから。あ、聞いちゃだめだったかな? って焦ったものの、
彼女、春香さんは嬉しそうに笑顔でそう返事をしてくれた。
スーツの「プロデューサー」はしまったとばかりの顔をしていたけど。

378: 2014/07/30(水) 14:12:27.72 ID:3aOeO52Go

「それで、事務所に花を飾ろうと思って」
「なるほどわかりました」

 なんて冷静に返せていたのだろうか当時の私は。
少なくとも内心が「うわわ、本物だどうしようサイン貰っていいかなうわわ」とばかりだったから、
まるで自信はない。ただ、後ろの「プロデューサー」が少し怖くて言い出せなかったのははっきりしてる。

「花言葉とか、そういうのはありますか?」
「希望とか、仲間、みたいなのってないかな?」

 希望。仲間。当時の私にはよくわからなかったけど、
いまの私にはよくわかる。なにを指し、なにを見ていたのか。

「お店に置いてあるのだとピンクのスミレが希望ですかね、
 ルピナスなんかは、多くの仲間って意味ですけど」
「おっ、いいんじゃないか? そのルピナスっての、鉢とかはないのかな?」

 男の人が話しに入ってくる。正直ちょっと「うっ」ってなった。

「鉢ですか? でもそれじゃ花瓶使えないですよ?」
「でも多くの仲間が根付く場所って……よくないか?」
「あっ、確かに!」
「だろ?」

 ぴょんぴょんと跳ねる春香さんと、やや誇らしげなプロデューサー。
それが微笑ましくて、うっかりくすくすと笑ってしまった。

「……ほぉ」

 そして、それをじっとプロデューサーに見つめられて。

「あの、もう一つ欲しいものができたんだけど。いいかな?」

 レジに立っている私に近づいてそう言った。

「はい? なんでしょうか」
「君が欲しい」

 それがきっかけの言葉だった。今思えばとんでもない台詞。
真面目な顔して正面から目を見て言ってくるんだから、それはもう。
耐性も免疫もない私は卒倒しかけた。

「あー! またプロデューサーは!」
「いたっ、や、やめろ春香!」

 春香さんが背中をばしばし叩いて横に追いやる。

「ご、ごめんね? この人言葉が足らないから」
「なんなんだまったく……」
「それはこっちの台詞ですよ! ……えっと、要約するとスカウトのつもりみたい」
「スカウト……?」

 突然の言葉に理解が追いつかなくて、オウムの様に言葉を繰り返す。

「あぁ、君には才能があると思う。輝くステージの上で多くの人を魅了する才能が。
 どうだろうか? 俺と一緒にトップアイドル目指して見ないか?」

 渡された名刺、その言葉に笑顔。隣にたつ春香さん。
どこに心動かされたのかわからない。――けど。

390: 2014/07/30(水) 18:43:39.85 ID:3aOeO52Go
>>378

「少し……考えさせてください」

 口からでたのはそんな言葉で。

「あはは、あんまり深く考えなくていいからね?」

 春香さんのフォローにも曖昧に頷くばかりで。
ぼんやりと、名刺に書かれた文字を目が追っていた。

「親御さんと話し合って、決めて欲しい。
 どちらにせよ、そこに書いてある番号に電話くれると嬉しい」
「はい、……わかりました」

 足元がふわふわする。店番をしていたら天海春香と
そのプロデューサーが来店して、口説きさながらにスカウトされた。
なんて、誰が信じてくれるだろう? 少なくとも私は信じれそうにない。

 だって、私がアイドルなんて。無愛想な、私が。ねぇ?

「じゃあ、ルピナスをもらえる?」
「……あ」

 いまでも信じられない時がある。朝目覚めて、この頃に戻った感覚が。

「す、すみません! い、いまやりますから!」
「あぁ、慌てないで」

 そして壁を見て、天井を見て、安堵する。

「もープロデューサーさんってば」
「え、俺か?」

 安堵して、思う。私は今の生活がとても好きだと言う事に。

「ありがとうございました」
「ん、じゃあ。……またね」
「またね、えっと……」

「渋谷、凛です」


391: 2014/07/30(水) 18:55:32.94 ID:3aOeO52Go
>>271

【そして】

「今日からお世話になります。渋谷凛です」

 緊張して胃が出そうになりながら、頭をさげる。
視界には見たことあるアイドルが一杯居て、
その人達に注目されてるという事実で倒れそうになる。

「凛ちゃん、これからよろしくね!」
「春香さん! こちらこそ、よろしくお願いします!」

 両親は渋った。それはそうだろうと思う。
芸能界なんて、傍から見ればあまり良い物ではない。
華やかなイメージと裏腹に、裏では汚い事が罷り通る。
そう言って書類にサインを書くことを大変渋った。

 プロデューサーにそう電話で伝えると、
その日のうちにすたこらやってきて両親と直接話をさせてくれと言われた。
当事者というかまさに中心の筈の私は除け者に、父と母とプロデューサーの三人で話をして、
んと、一時間位かな? 話をしていたと思ったら両親は手のひらを返して賛成してくれた。
未だにあの時どんな会話が行われたのか私は知らない。

「おう、来たか。これからは俺が君の担当としてやっていく、改めてよろしくな」

 部屋の奥から人懐こい笑みでやってきたプロデューサーはそう言って、
握手を求めていたんだろうね。手を、差し出してきた。

「……え」

 まぁ、今思えば一人しか居ないんだから当たり前だけど。
そのときの私はまさかこの人がそのまんま担当になるとは思ってなくて。
不覚にも、本当に不覚にも嬉しく思ってしまった。
「君が欲しい」なんて気障な台詞も頭でリピートされて、だからつい。
……照れ隠しのつもりだったんだよ?

「ふーん、アンタが私のプロデューサー? ……まあ、悪くないかな……。今日からよろしくね」

 私の人生最大のミスだと言える。その後仕事で小さなミス、大きなミス。
色々重ねもしたけれど、それでもこれ以上の失敗はないと言える位のミス。

「は?」

 という声は、私のでもプロデューサーのでもない口から発せられたと思う。
うん、間違いなく。和やかな、新人さん歓迎ムードだった空気が凍って。

 ……その後の事はあまり思い出したくないかな。

408: 2014/07/30(水) 20:09:03.62 ID:3aOeO52Go

【あさむつや月見の旅の明け離れ】

 私は月を見ていた。幾度となく、手を伸ばした。
けれど月は私を見る事はなかった。
夜が明けるその瞬間まで見つめても、月に言葉を囁いても。
私一人を見つめることはなかった。

「あさむつや、月見の旅の明け離れ」

 松尾芭蕉の句さながらの酔狂をしてしまったもの。
そう一人ごちるのは公園の汚れたベンチで。

 昔から、月に心惹かれる物があった。
理由はわからないけれど、私は月に惹かれ、月に憧れた。
胸焦がすほどに、空に浮かぶ孤高な彼女に憧れた。

 彼女、などと勝手に擬人化してみて、馬鹿みたいねと笑う。

「隣、いいですか?」

 ひんやりとした明け方の空気に身を委ねて、目を瞑り。
意識の波を一人揺蕩っていると声をした。
何故かそれは心地よく、そんな訳がある筈ないのに、
あれほど愛した月が、私に声を始めてかけてくれたかのような、気が。

「っ……、えぇ、構わないわ」
「どうも」

 閉じていた瞼を持ち上げてみれば、当たり前だけれど
スーツ姿の見知ら男が、居るだけ。

「……」
「……?」

 そして違和感。明け方なのは先程自分で感じた通り。
公園にはいくつかのベンチ。当然どれも先客の姿は見えない。
それにこの時間にスーツで公園というのも納得がいかなくて。

「貴方……誰?」

 不思議と声をかけていた。

「誰……と、言われましても」

409: 2014/07/30(水) 20:09:55.74 ID:3aOeO52Go


 頬を掻いてどう答えたものかと困った様に笑った。
そして、懐をまさぐって――。

「こういう者です」
「……プロデューサー?」
「えぇ、アイドルの育成とか、スカウトとか、色々な仕事してます」

 アイドル。テレビをつければ目に入る彼女達。
多く、とても多く居る彼女達のプロデューサー。

「それで?」
「……月が綺麗ですね」

 私の顔を見ず、空を見上げる。
その横顔は、少し疲れたように――。

「明け行くや二十七夜も三日の月。明け行く空の月もいいものです。
 ……好きなんですか? 月が」
「……えぇ、昔から。けど、月は私を好きではないみたい」

 肩に入っていた力が抜けるのを感じていた。
彼の気の抜けた顔の所為かも知れないし、好きな物の話になったから?

「何故、そう思うんです?」
「語らって、くれないもの」

 空を見上げる。白んだ空に掻き消えそうな月は微かで、
微光は陽の前には無力。幻想の様に見えた月の魔力は私に届かず。
今日もまた彼女は私に微笑まない。

「そりゃそうですよ」
「……何故?」
「貴方が、近づかないから」

 決まり切った事。簡単な算数を問われた子供の様に。

「私は何度も手を伸ばしたわ」
「手を伸ばすのは立ち止まってもできますよ」
「……」

 言い返すことはできなくて。

「月に近づくのは、星になるのが一番ですよ?
 どうでしょう? 俺の所で月に並ぶほどに輝く星になってみませんか?」

 にへらと、笑う。彼が差し出す手に、――私は。

418: 2014/07/30(水) 20:45:17.36 ID:3aOeO52Go

【唇に奪われた】

 私がアイドルになった時の話?
う~ん、そうねぇ。二年前の事よね。
私が高校生なりたて、誕生日を迎えて16歳になったっていうぴちぴちの頃。
ん? いまでもぴちぴちって? ありがとう。それで、どこをみて言ったのかしら?
ふふっ、冗談よ。……そうね、どこから話そうかな。

「隣のクラスの子がスカウトされたらしいよ」

 確かその日、クラスメートの子が私に興奮気味に言ってきたの。
机の足に引っかかって躓きながら勢いよく。

「へぇ? なんていう子?」
「田井中さん、だったかな?」
「あぁ」

 私、学校では優等生してるし、イベントとか委員会とかも真面目だったから。
その子の事も知ってたから、あぁあの子か、まぁわからないでもないかな?
みたいな、そんな風に納得したわ。ま、聞いたこともない事務所だったみたいだけどね。
うん、ウチとは比べ物にならない。もう忘れちゃったしね。

「スカウトってモデルかなにか?」
「ううん、アイドルだって!」

 興奮気味の友人は、自分の事のようにぴょんぴょこ跳ねて
全身でそのハイテンションを表してた。見てて可愛かったのなんの。
……え? ダメよ、スカウトなんかしちゃ。貴方は私だけを見てよ。

「アイドルかぁ……」
「あれ? 興味なさげ?」
「うぅん、どうかしらね」

 そうね。当時私はアイドルなんて、って思ってた。
どちらかと言えば、やっぱりモデルとかの方が興味あったわ。
女として、そっちの方が魅力的って言われてる気がしてたもの。
いまは、ね? ふふっ、全部言わせるつもり?

419: 2014/07/30(水) 21:01:32.46 ID:3aOeO52Go

 それから、一月。
夏休みに入った頃、その友達に誘われたの。
貴方も覚えてるでしょう? ……そう、真夏のオールスターライブ。
今よりもずっと人数は少なかったけどね。
ふふっ、仕事熱心な男性は素敵よ?

「よく手に入ったわね」
「徹夜で頑張ったもん!」
「勉強もその位頑張ったら?」
「むりむり」

 はいと渡されてたら行かなかったと思う。
でも、友達が私と行こうと思って頑張って手に入れたみたいだし、って
仕方ないから付き合ったの。それが、こんな事になるなんて思いもしなかったわ。

『みんなー! 今日は来てくれてありがとー!』
『私達のライブ、最後まで見てってくださいね!!!』

 焼けるような直射日光。客席にはシートが掛かって、
一応日除けがあったけど、ステージには無くて。
ひらひらな衣装に身を包んだ年もさほど変わらない女の子が、
眩しく熱い太陽の下で、踊ってた。

「これが、アイドル?」
「これがアイドルだよ」

 暑いだろうな、熱いだろうな。でも、あんなに笑顔。
一曲に全身全霊をかけているのが伝わってきた。
ハードなダンスに客席に響き渡る声。でも、笑顔は決して崩さない。
――なんて、魅力的なんだろう。そう思ったの。

「ねぇ奏。ここにどれだけの人が集まったと思う?」
「……わからないわ」
「八万人だって。それでもチケット買えなくて悔しい思いをした人がもっと一杯」

 夏に、熱に、浮かされた数時間。
私は生まれて始めての感覚に戸惑うしかなくて。

「アイドルって、これだけの人を魅了するんだよ?
 それって凄いことだよね?」

 ファンの歓声は地響きみたいで、
流れる曲はそれを超える大きさ。
なのに友人の声ははっきりと聞こえた、確かに、聞こえたのよ。

「本当ね。私、なにも知らなかった」

 熱狂したわ。それはもう、周りと一緒になって。
始めましてのお姉さんと肩を組んだりして、想像付かないでしょ?
でもね、本当にあの日の私は自分が生まれ変わったような、
とんでもない異世界に迷い込んだような。ファンタジックな気持ちだったの。
それを一片たりとも逃がしたくなかった。

420: 2014/07/30(水) 21:10:31.03 ID:3aOeO52Go

 そして、その時間は終わった。
あっという間だったけど、時計を見てびっくりしたわ。
こんなに時間が経ってたんだ、ってね。
確かに喉はからからのガラガラで、足はがくがく。
隣の友達も似た様な物で、改めて最後まで笑顔を保って踊りきった
ステージの上の彼女達を凄いと思ったわ。

「……ねぇ」

 夢みたいだった。彼女達は妖精で、
踊る度に羽根から粉が舞って、私達を熱狂させる。
そう信じて疑わなかった。

「……なに?」

 思ったの、私もこんな風になれたらって。
そして、浮かんだのは。最後の最後、アイドル達に引っ張られて
困った様に笑いながらステージに立たされた貴方の事。
あのアイドル達を輝かせているのは、貴方なんだって、すぐわかった。

「今日のアイドルの事とか、教えて」
「……うんっ。へへっ、奏に教えてって言われたの初めてかも!」

 それで、貴方も知っての通り。
色々と事務所の事とかアイドルの事とか、貴方のこととか……調べて、
生まれて初めて学校をサボって、向かったの。

「――私を、輝かしてって」

「え? ……ふふっ、その答えは『ココ』にあるわよ? 受け取ってくれる?」

「冗談じゃ、ないから。いつか絶対に受け取らせるから待ってて」

428: 2014/07/30(水) 21:35:25.97 ID:3aOeO52Go
>>367

【黄色の先輩後輩】

未央「美希せんぱ~い」

美希「ん~」

未央「美希せんぱ~い! プロデューサーが呼んでたよ~」

 (寝てる美希を揺する音)

美希「んぅ~、美希今さっき横になったばっかりなの~」

未央「ぐぬぬ……」

美希「ハニーには後で言っとくから……」

未央「もー、後でって、起こさないと今怒られるんだけどなぁ」

美希「先輩命令なの」

未央「でもプロデューサーの方が上位だと思うのでやっぱり起こします!」

 (激しく揺らす音)

美希「わっ、ちょっと、ちょっとやめるの! き、気持ちが……」

未央「おりゃおりゃおりゃー!」

美希「うぐっ……このぉ!」

 (枕が顔面にぶつかる音)

未央「わぶっ!? ……よくもやったなミキミキ先輩!」

美希「ふふん。これくらいはさせてもらっ」

未央「へっへん! やられたらやり返すのが未央ちゃんのモットーなのだ!」

美希「……上等なの。先輩に歯向かった報いを受けるの!」

未央「なんの! 畳返し!」

美希「マットレス使うのはずるいって思うなっ!」

未央「からの三連アタック!」

美希「えぇい! こうなったら本気でいくの!」

未央「おけーかむかむ!」



  二人ともこってり怒られました。

451: 2014/07/31(木) 20:17:07.04 ID:lkInS8oLo

【ダフ・転売対策】

晶葉「……むっ、No.25488と25489のステートパターンに変化があるな」

マキノ「No.25488と25489は……フリーみたいね。ファン倶楽部関連ではないわ」

泉「見つけた、今さっきオークションが終了したみたい」

晶葉「ふぅ、む。わかった、ではNo.25488とNo.25489は無効番号として出しておこう」

泉「購入者情報引っ張ってきたよ。これだけじゃなくてNo.25481から連番で十五枚買ってる」

マキノ「まったく度し難いな。いくら潰しても沸いて出てくる」

晶葉「NGリストに入れておいてくれ、その後はこちらで処理する」

泉「もうやったよ。……やっぱり一人一枚にするべきじゃない?」

晶葉「それでも名義を変えて行う。そういうものだこういう輩は」

マキノ「まったく、大切なステージを金策に使うとは」

泉「買う方も買う方だよ。あれだけこっちが告知してるのに」

晶葉「……むっ、また来たぞ。……凄いな、かなりの数だ」

泉「はいはい、引っ張ってくる」

マキノ「そもそも、なぜ私達がこんなことを……」

晶葉「言うな」

452: 2014/07/31(木) 20:37:01.74 ID:lkInS8oLo

【お茶会派閥の話】

 談話室その2

雪歩「お茶入りましたよ~」

菜帆「わ~、いい香りです~」

雪歩「はい! 今日は川根の二番茶ですよ」

菜帆「いいですね~。あ、じゃあ水羊羹どうぞ~、周子さんも」

周子「ん~、私は雪乃さんの方行こうかな」

菜帆「あら~」


雪乃「はい、どうぞ」

法子「わ、綺麗な色」

雪乃「キャスルトンのセカンドフラッシュを用意してみたんです」

周子「よっこいしょっと。セカンドフラッシュって?」

雪乃「あら、いらっしゃい周子ちゃん。セカンドフラッシュって言うのは
    夏摘みの紅茶の事です。二番摘みともいわれるんですよ」

周子「あ、じゃあ向こうと同じだね」

法子「あれ? かな子ちゃんはこっちじゃないの?」

かな子「えっと、最近ちょっと食べすぎかなって思って……日本茶でも、と」


雪歩「あ、美希ちゃんにかな子ちゃん」

美希「おにぎりにはお茶が合うの!」

かな子「え、えへへ今日はこっちでお願いします」

雪歩「じゃあ今お茶入れてくるからね」


雪乃「あら、いいの?」

周子「これなら雰囲気にも合うでしょ。大納言ロールケーキ」

雪歩「え、あ! ずるい! 和洋折衷なんて!」

菜帆「わ~、おいしそう~」

周子「えーずるいって言われても……」

あずき「こんにちは~」

雪歩「あっ! あずきちゃんはこっちだよね!」

あずき「え、な、なんの話ですか?」

周子「あずきだから大納言食べるよね、小豆だから」

菜帆「こっちも羊羹あるわよ~」

あずき「え、え? ……どっちもおいしそう」



 日々派閥争いが行われてるようです

463: 2014/07/31(木) 22:14:48.46 ID:lkInS8oLo
>>210

【志希にゃんも怒ったよ】

志希「……にゃはー」

P「にゃはーじゃないだろ。お前あの後大変だったんだぞ?」

志希「あ、はは」

P「まず、どうして留美とペロを入れ替えたんだ?」

志希「ほら、猫アレルギーとか言ってたし、猫好きだって言ってたし……」

P「なら普通に別の人とでよかっただろ? 留美に入ったペロが雪美にいつもの感じで
  甘えようとして、結果留美が雪美を押し倒して顔を舐めるという犯罪スレスレの画ができたんだぞ?」

志希「ご、ごめーんね?」

P「あと、なんでこずえと愛梨を入れ替えたんだ? 愛梨が『おふく、きせてくれないのー……?』は洒落にならない」

志希「役得だね、よかったね」

P「……」

志希「ごめんなさい」

P「それに、藍子と愛海を入れ替えただろ? 藍子が巨Oに襲い掛かる様は別の意味で洒落にならない」

志希「うん、それは、思ったよ?」

P「お前の罪はまだまだあるぞ? 俺からは、まぁ言うだけにしとくが。
  被害にあったアイドル達の火消しまでやるつもりはないから、覚悟しておけ」

志希「えっ、あ、謝るから一緒に、一緒に」

P「ダーメ、お前はちょっと痛い目見たほうがいいようだ。……な?」

晶葉「う、うむ。そうだな、私も助手の言うとおりだと思う」

志希「あっちょっと! め、目が泳いでる! 晶葉ちゃん助手の言いなりになってる! 主従逆転してる!」

晶葉「……そんなことはないヨ?」

志希「喋り方おかしいもん!」

P「お前もな。ま、とにかく外にみんな居るから、ちょっとしかられて来い」

志希「にゃー!!」

 こうして悪は滅びた。しかし第二第三の以下略

477: 2014/08/01(金) 09:55:02.90 ID:2y58HjK9o

【所属に至るまで 絵理編】

 水谷絵理。15歳、3月7日生まれ。
身長152cm・体重36kg・B型・スリーサイズは82-53-76で趣味は映像編集・ジグソーパズル。
これがわたしのプロフィール。あとは人見知りの気がちょっと?
うん、ちょっと。最近は、……少し直った?

 あっ、忘れるところだった?
大事な事。わたしはアイドル、やってる。

 876プロダクション。って言うところで、
尾崎さんって人に誘われて初めて。

「調子いいじゃない絵理」
「……そう、かも?」

 小さな失敗と小さな成功を繰り返して、
少しずつ大きな成功と、たまに大きな失敗も重ねるようになって。
FからEに、そしてDにランクアップした辺り……だった?

「ウチの事務所を畳む事が正式に決まったわ」

 ある日社長がわたしと愛ちゃんと涼さんを集めてそう言った。
なんでもまなみさんが実家の都合で、尾崎さんは仕事の都合で、
どちらも事務所を離れてしまうって。
それで、元々アイドルもわたし達三人しか居なかったから。

「そんなっ!? じゃああたし達はどうなるんですか!?」

 わたし達が思っていた事を愛ちゃんが大声で聞いてた。
隣に立ってたわたし達はなんか、もう、ね?

「大丈夫、手は打ってあるわ。765プロってあるでしょう?
 あなた達はそこに移籍って形になるわね。
 ま、大手だしプロデューサーも優秀だからいいようにしてくれるでしょう」

 愛ちゃんとか、涼さんとか色々適当でざっくばらんとした人なのは知ってたけど、
まさかこんな風に決まるとは思ってなかった?

「えー、そんな……」
「三人には悪いとは思うけど、でもここで中途半端に終わるよりマシでしょ?」
「どうしても畳むんですか? 他の人雇ったりとか、私達だって基本はセルフですし、なんとか」
「面倒だし、決めちゃったから」

 あっけらかんと言われてしまった。一種の開き直り?
若干まだふぁーとした耳で聞いたやり取り、
わたしは二人みたいに言いたい事をいえなくて、ぼーっとしてた。

「765プロの事務所がどこにあるか知ってるわよね?
 明日の9時に向こう行けばあとは色々やってくれるから」

 じゃ、頑張ってね。と、最後まで社長さんは適当でした。

482: 2014/08/01(金) 10:30:17.94 ID:2y58HjK9o
絵理の本編も書こうとしたけど
くっそ長くなりそうだったから別の機会に
スカウトとか全然関係ない所属してからの話になったし

489: 2014/08/01(金) 21:41:52.78 ID:2y58HjK9o

【ある日の日常 その?】

伊織「珠美! 珠美ー!」

柚「あー! や、やめてやめて!」

伊織「珠美はどこっ!?」

柚「だめだめ!呼んじゃダメだって!」

珠美「呼びましたかな?」

柚「あぁー!」

伊織「来たわね珠美。いま竹刀持ってる?」

珠美「はい、持ってますが」

柚「なんでっ!?」

珠美「鍛錬の途中だったので、そしたら伊織殿が呼んでたと翼殿に言われて」

柚「あーん! なーんーでー!」

伊織「じゃあ丁度いいわね。ちょっと柚に尻竹刀してやって」

珠美「え、……それは何故でしょうか?」

伊織「また性懲りもなく、私のうさちゃんと穂乃香のぴにゃ……? なんとかに」

柚「ぴにゃこら太だよっ!」

伊織「……」 ぱしっ

柚「いたいかもっ!」

伊織「とにかくそれに『ぐさぁー!』したからお仕置きしようかと思って」

珠美「なるほど、さっきから隅で小さくなっておられるので何事かと……」

 穂乃香「うぅ……」

伊織「だから手早く二回ひっぱたいてやって」

柚「えぇー! なんで二回なの!? アタシのお尻が大変な事に!」

伊織「お仕置きだからよっ!」

珠美「……では、行きます」

柚「そんな……ひゃうっ!?」

 (ケツ竹刀の軽快な音)

伊織「はい後一回」

珠美「ていっ」

 (二度目)

柚「ひぃぃっ! ご、ごめんなさい! 伊織様申し訳ありませんでした!」

伊織「どうせ謝るんなら最初っから素直に謝りなさいよ! そうしたら手加減するよう言ってあげたのに」

柚「なくなりはしないんだねっ」

伊織「当然でしょ」

珠美「あの、もういいでしょうか?」

伊織「あ、うん。わざわざ悪かったわね」

珠美「いえいえ、また何かご用命の時は呼んでくだされ」

柚「おしりいったーい」

穂乃香「ぐすん」

 ある日の出来事でした

490: 2014/08/01(金) 22:02:06.38 ID:2y58HjK9o
【ある日の日常 その(もうわかんねぇな)】

 4階 ボーカルレッスン室

愛「あー! えー! いー! うー! えー! おー! あー! おー!」

文香「……」

愛「かー! けー! きー! くー! けー! こー! かー! こー!」

文香「あ、あの……」

愛「さー! せー! しー! すー! せー! そー! さー! そー!」

文香「あのっ!」

愛「おっと、……あ、文香さん!」

文香「ど、どうも……」

愛「なにかあたしにご用ですか!?」

文香「はうっ……、あ、あの……はい」

愛「わー!! なんですかなんですか!!?」

文香「え、えとえと……」

愛「……」わくわく

文香「わ、私も、もう少し……自分をだせたら……て」

愛「?」

文香「えっと……だから、……その」

横山奈緒「あー! じれったいなぁ!」

愛「わわっ、奈緒さん居たんですか!?」

奈緒「せやねん、実は最初からいたんやけど一人で行くゆうてたから見てたらこれや」

文香「あ、あうぅ」

奈緒「まー、要約させてもらうとやな。もうちょっと自分を出して行きたいから
    愛ちゃんに大きな声の出し方、はっきりとした喋り方を教わりたいんやて」

愛「あっ、そうだったんですか!!」

文香「は、はい……そういう事で……」

愛「んーでも大きな声の出し方かぁ、あたしってよくプロデューサーにもうるさい! って言われちゃうし
  文香さんみたいなのも素敵だなぁって思いますけど」

奈緒「愛ちゃんみたいに売ろうって訳やなくて、もう少し明るく喋れたらみんなと仲良くなれんちゃうかなって、な?」

文香「はい、……お願いします」

愛「わっかりました!! 不肖日高愛! 精一杯やらせていただきます!」

文香「はいっ!」

奈緒「うんうん、じゃ私はこれで……」

愛「どうせですから奈緒さんも一緒にやりましょう!!」

奈緒「えー……」

――― そして

愛「おっはようございまーす!!」

P「うるせぇ」

文香「お、おはようございます!!」

奈緒「おはよー!!」

P「え、なに!? なにごと!?」

 事情を説明したらやりすぎだと怒られたようです

497: 2014/08/01(金) 22:46:47.28 ID:2y58HjK9o

【日常】

蘭子「煩わしい太陽ね!」

美希「煩わしい太陽なの」

蘭子「今宵も我の血が騒ぐわ!」

絵理「……うん、一緒に頑張ろう?」

蘭子「クククッ、冥府の扉が開くときは今!」

美希「なんだか今日は蘭子ノッてるの」

蘭子「力が滾るわ……!」

絵理「そう? じゃあ今日は……蘭子ちゃんに、任せていい?」

蘭子「なっ!? 電子の海にて目覚めた妖精よ、私を裏切るのか!?」

絵理「ふふっ、冗談?」

508: 2014/08/02(土) 08:30:55.16 ID:Xbv87fkqo

【伊織のお仕置き その2】

伊織「有香ー! 有香ー!」

麗奈「ちょっ! やめ、離してってば!」

伊織「有香はどこっ!?」

麗奈「っていうかトドメはそこの酔っ払いがやったんでしょ!? 関係ないじゃない!」

有香「押忍! なんでしょうか!」

麗奈「くんな!」

伊織「来たわね、ちょっと麗奈に失神しない程度に悶絶する蹴りを入れてやって」

有香「はい? それはなんでまた……」

伊織「この馬鹿いきなり後ろからバズーカを鳴らしてきたのよ。
   その所為でうさちゃんが5階の窓から紐無しバンジーする羽目になったのよ!?」

麗奈「いやっ、そっちは向こうの酔っ払いでしょ!?」

友紀「?」

麗奈「なに首かしげてんのよ馬鹿! あんたがあんな所で素振りしてるからいけないんでしょ!?」

伊織「という訳でお仕置きして欲しいの」

有香「は、はぁ……。しかし事情はわかりましたけど加減の注文がちょっと」

伊織「大丈夫、そこのバットで練習すればいいわ。沢山あるから」

友紀「あっ! 私のバット!?」

伊織「あれ、全部へし折っていいわよ」

友紀「そんな馬鹿な!」

麗奈「ちょっと待って! バットへし折る蹴りを食らったら氏んじゃうわよ!」

伊織「大丈夫よ。有香なら上手くやるわ、ね?」

有香「お、押忍っ! ……せいっ!」

 (バットの折れる音)

友紀「あーっ!!」

有香「こんなものでどうでしょうか!?」

伊織「もうちょっと強くてもいいかしらね」

麗奈「うそうそでしょ!? そんなの本当に氏んじゃうわよ!?」

伊織「嫌?」

麗奈「当たり前でしょ!?」

伊織「反省した?」

麗奈「……うん」

伊織「はぁ……じゃあ有香、蹴りはやっぱりやめで」

有香「そうですか?」

伊織「ビンタで」

麗奈「えぇっ!?」

有香「……行きますっ!」

麗奈「や、やめっ……あーっ!!!!!」

友紀「さ、サイン入りだったのに……」

伊織「あんたも少しは反省しなさい!」

510: 2014/08/02(土) 08:35:45.85 ID:Xbv87fkqo

【伊織のお仕置き その3】

伊織「……」

愛海「……」

伊織「すぅぅ……」

愛海「っ!」びくっ

伊織「クラリスー! 清良ー! 真奈美ー! このみー! 律子ー! 」

愛海「えっ!? お、多くないですか!?」

伊織「晶葉ー! 志希ー! 芳乃ー!」

愛海「おかしい! 後半違う意図が見え隠れしてる!」

伊織「うっさい! あんたは黙って正座してなさい!」

愛海「は、はいっ!」

伊織「これで何回目!?」

愛海「わかりません!」

伊織「わかんないほどやってるって事よね!?」

愛海「そうともいえるかも知れません!」

伊織「このお馬鹿!」

愛海「申し訳ありませんでした!」

513: 2014/08/02(土) 08:50:43.44 ID:Xbv87fkqo

【伊織のお怒り】

伊織「……美優、いくつだっけ?」

美優「に、26……です」

伊織「今回のメンバーじゃ最年長よね? なんで止めなかったの?」

美優「あ、あの一応止めたんですけど」

伊織「そういう帰りの会の女子みたいな台詞はいらないの」

美優「……はい」

伊織「止めに来た清美を酔い潰すとか、なに考えてるの?」

美優「すみません……」

伊織「最年長なんだったら、ちゃんと止めて」

美優「はい……」

伊織「次、楓」

楓「……はい」

伊織「プロデューサーに言われてなかった? 自重しろって、散々」

楓「言われました……」

伊織「そうよね? 私も何度も聞いたもの。なのになんでこうなるの?」

楓「……もうないように」

伊織「聞き飽きたわよ、その台詞。次、あい」

514: 2014/08/02(土) 08:53:28.72 ID:Xbv87fkqo

あい「う、うむ」

伊織「……あのね、あなたは常識人だと思ってた。年少組の面倒も見てくれるし、
    問題が起こったらブレーキをかけてくれる。私がいけないお酒の場でもしっかりしてるって聞いてたし、
    これで私もお役ごめんかなって安心してたのよ?」

あい「……」

伊織「なのにこれ? どういう事?」

あい「ごめんなさい」

伊織「……あずさ」

あずさ「はいっ!」

伊織「あんた、最古参よね。Angel'sの中でも」

あずさ「そ、そうね。うん」

伊織「あずさがそんなんじゃ後輩に示しつかないわよ? なにやってるのよ」

あずさ「ご、ごめんなさい」

伊織「ねぇ? この状況を見て、あいつだったらどう言うかあずさだったらわかるわよね?
    私は大体想像つくわ。困った顔で小さくため息ついて『もうしちゃダメだぞ?』って笑うと思うの」

あずさ「……」

伊織「だから? どうせあいつは怒らないからってすぐ忘れるの?」

あずさ「そ、そういうわけじゃ……」

515: 2014/08/02(土) 08:54:40.63 ID:Xbv87fkqo

伊織「で、友紀」

友紀「……はい」

伊織「あんた、いい加減にしてよ?」

友紀「ごめんなさい」

伊織「この状況、こずえとか育とかやよいとかに、見せれる? 立派な大人って、言える?
    なんで私がこんなこと言わないといけないの? いい加減にしなさいよ?」

美優「……はい」

伊織「楓!」

楓「は、はい!」

伊織「なんで足崩してるの?」

楓「あ、足が痺れて」

伊織「私崩していいって言った?」

楓「……いえ」

伊織「……全員これ飲みなさい」

あい「これは……?」

伊織「なんでもいいでしょ? 飲みなさい」

友紀「……まずぅ」

伊織「飲んだ?」

あずさ「の、飲んだわよ?」

伊織「これはね、志希が作った薬で、一週間飲んだ人間を下戸にする薬なんですって。
    一週間全員強制禁酒ね」

楓「え」

伊織「文句ある?」

楓「あ、ありません」

伊織「そ、じゃあ私もう行くから」

友紀「はい……」

―――

伊織「あーもう、疲れた。なんで一時間しかない休憩の半分をこんな事に……」

環「あれ? 談話室今使えないのか?」

伊織「そうね、あと一時間は掃除してるからやめておいて。みんなにもそう伝えてくれる?」

環「おっ、わかったたまきに任せろ!」

伊織「ありがと」

 伊織の役割。叱る事。

520: 2014/08/02(土) 09:05:36.86 ID:Xbv87fkqo

【律子送迎する】

律子「はいはい、V2ホール行く人こっち来て」

凛「あれ、今日は律子さんが送ってくれるの?」

律子「えぇ時間があるからね、毎回タクシーってのもあれだし」

歩「へー、めっずらしい」

律子「あと、新車買ったから動かしたいってのもあるかも」

凛「え、なに買ったの」

律子「VWのタイプⅡ」

歩「よくわかんない……」

律子「まぁ私もよくわかんなくて、美世に探してもらったんだけどね」

凛「あ、そうなんだ」

律子「やっぱりイメージもあるからそれなりの乗らないといけないけど、
    プロデューサーよりいいの乗るのも違うでしょ?
    燃費とか実用性とか見た目とか考えてたらこんがらがっちゃって」

歩「ふ~ん、あ、これ?」

律子「そっ、それなりの人数も乗れるしね。はい、乗って」

凛「あ、音楽流していいですか?」

律子「いいわよ。着くまで三十分以上かかるから」

歩「じゃあじゃあアレ流してよ」

凛「わかってるよ」

律子「? シートベルトはした?」

凛「はーい」

歩「っと、いました!」

律子「じゃあ行くわよー」

521: 2014/08/02(土) 09:11:44.30 ID:Xbv87fkqo

―――

律子「ってなんで私の曲なのよ!」

凛「えー、ダメ?」

律子「ダメじゃないけど……恥ずかしいじゃない」

歩「アタシ、好きだよこの曲。可愛くて」

律子「もー、からかわないの!」

凛「あはは。あ、そういえばまだなにも置かれてないんだ」

歩「ん?」

凛「ほら、プロデューサーの車ってさ」

律子「あー色々アイドルが置いて大変な事になってるわね」

凛「そうそう、そういうのないなーって」

歩「もしかしてアタシ達が初?」

律子「そうよ」

凛「やった」

律子「ふふっ、喜ぶところ?」

歩「ただでさえレアだから、律子さんが送ってくれるのって」

律子「まぁね……思ってたより空いてるわね。これなら早く着きそう」

凛「えー」

律子「なによ、不満?」

歩「もう少しドライブしてたいかな」

凛「うん、ゆっくりめでお願いします」

律子「もー、……はいはい」

524: 2014/08/02(土) 09:18:00.32 ID:Xbv87fkqo

―――

律子「はい、着いたわよ」

凛「ありがとう律子さん」

歩「ありがとう!」

律子「気にしなくていいわよ……じゃあ行ってらっしゃい。頑張ってね」

凛「はいっ!」

歩「ばっちり決めてくるよ!」

律子「ふふっ、頼もしいわね。……じゃあね」

凛「うん」

歩「また後で!」

 (二人がホールに入っていく)

律子「……ふぅ、二人も本当はプロデューサーがいいんでしょうけど、ね」

―――

律子「ただいま戻りました」

小鳥「おかえりなさい」

律子「あぁ音無さん」

小鳥「送ってきたんですって? 自分も忙しいのに」

律子「いいんですよ。皆忙しくなってきて、この位の時期になると
    どうしても色々考えちゃいますから。一人で行かせると、特に。
    私も実際そうだったし」

小鳥「だから?」

律子「はい。誰かと話しながら向かって、最後に一声かけてもらうだけで、楽になりましたから私も」

小鳥「いい子ね」

律子「やめてくださいよ……。私はただ、プロデューサーの負担が少しでも減るように、
    ここまで連れてきてくれたプロデューサーの真似事してるだけですから」


   律子の役割 ちょっと躓いてる子の送迎をして「頑張って」「行ってらっしゃい」と声をかける

527: 2014/08/02(土) 09:29:20.58 ID:Xbv87fkqo

【雪歩のお話】

乃々「……」

雪歩「……」

乃々「……あの」

雪歩「なに?」

乃々「仕事、行けって言わないんですか……?」

雪歩「言わないよ?」

乃々「……私、その……人見知りで……」

雪歩「私と一緒だね」

乃々「……自己主張とか、苦手で」

雪歩「そうだね、私も」

乃々「狭いところとかの方が……、落ち着くし」

雪歩「そっくりだね私達」

乃々「……ち、違います。……その、私は、アイドルなんて」

雪歩「うん、無理だと思ってた。私も」

乃々「……」

雪歩「はい、お茶どうぞ」

乃々「あ、ありがとう……ございます」

雪歩「……お茶ってね、美味しく入れよう! て思ったら意外と手間暇がかかるんだ」

乃々「?」

雪歩「入れ方にもね、やり方があって。みんなで飲むときは、
    均等に少しずつそれぞれの容器に淹れていかないといけないの」

乃々「……な、なんでですか?」

雪歩「最初と最後でね、味が変わるんだよ? だからちょっとずつ均等に淹れていくの。
    お茶って最後の一滴が一番美味しいって言うし」

乃々「……」

雪歩「最後の一滴まで、頑張ってみるとね。違う物が見えるときも、あるよ?」

乃々「……最後の、一滴……まで」

雪歩「私もね、ある日思ったんだ。あぁ、素敵だな。アイドルやっててよかったなって。
    舞台の上で、へろへろだったけど、とってもいい気分だったんだよ?」

乃々「……も、もうちょっと」

雪歩「うん?」

乃々「もうちょっと……頑張ってみます……」

雪歩「うん、一緒にね」

乃々「……はいっ」


   雪歩の役割 ちょっと引っ込み思案な子の メンタルケア

529: 2014/08/02(土) 09:45:55.31 ID:Xbv87fkqo

【亜美真美の素直な言葉】

 レッスンルーム

千秋「……はぁっ……はぁっ」

静香「……も、もう一回。行きましょう……!」

千秋「えぇ……はぁっ、最初から、……行くわよ」

静香「はいっ……!」

亜美「おやおや~、千秋お姉ちゃんと静香お姉ちゃんみーっけ!」

真美「二人とも凄い汗ですな~」

千秋「悪いけど、いま私達忙しいの。またにしてくれるかしら」

亜美「え~、でももうずいぶんぐったりしてますぞ?」

真美「休んだ方がいいんでない?」

静香「休んでる暇なんてないから……」

亜美「ふぅん? なんで? 焦っても意味ないよん?」

千秋「焦ってなんて……!」

真美「じゃあ素直に休んだら? そんな顔でレッスンしても意味ないじゃん?」

亜美「レッスンもお仕事も楽しまなきゃだめっしょー?」

静香「……楽しむ?」

真美「あれ? なんか間違った?」

千秋「……でも、いいのかしら休んで。まだまだ私達はランクも低いのに」

亜美「亜美達だって最初から高いわけないじゃーん」

真美「ね、デビューした頃は酷かったもんね」

亜美「そもそも二人で一人のアイドルやってたしね」

静香「二人で一人?」

真美「そっ、交互に入れ替わってね」

千秋「ふふっ、なにそれ」

亜美「あー笑ったなー!?」

静香「ちょっと、休憩しましょうか?」

千秋「そうね、根を詰めすぎたみたいね」

真美「でしょでしょー? 休みたいときには休むのが一番って兄(C)も言ってたよ!」

亜美「あ、でも杏お姉ちゃんはダメーとも言ってた」

静香「ふふっ」


 亜美真美の役割  考えすぎてしまう子にシンプルな答えを

531: 2014/08/02(土) 10:38:15.71 ID:Xbv87fkqo

【春香さん】

春香「あなたといると楽しい♪ 2つに並ぶ缶ジュース」

P「……」

春香「なんか もう うれしすぎて♪ ホッペに チュッてしたくなるぅ」

P「……」

春香「だけど今は運転中 横顔を 見つめていよう♪」

P「あのさぁ」

春香「とってもとっても とっ……なんですか?」

P「それ歌うのやめてくれない?」

春香「えー! いいじゃないですか。好きなんだから」

P「……うん、俺もその曲好きだよ? お前の「でも顔が にやけてきちゃう」の所とか可愛くできてたしな」

春香「ですよね!」

P「でもさ、助手席で歌われると……な」

春香「えー!」

P「ちょっと対応に困るから、な」

春香「ぶーぶー」

P「そもそも送りだし、ドライブじゃないし。数え切れないし、つーか後ろにも何人か乗ってるからな?」

凛「あ、いや別に、うん。私達は居ないと思っていいから」

光「……ぐ、ぐー」

凛「ほら光も寝てるし」

P「うそ臭い……」

春香「ほらほらあと1時間ドライブですよ!」

P「そんなにかかんねぇよ十五分だ」

 春香さんの役割 抜け駆け

543: 2014/08/02(土) 20:42:11.01 ID:Xbv87fkqo
猫は……ウチの子はどこ……

549: 2014/08/02(土) 21:50:34.58 ID:Xbv87fkqo

【思い出】

春香「うわっ! なっつかしいアルバムが……」

P「どした?」

春香「棚の整理してたらアルバムがでてきたんですよ!」

未来「アルバムですか?」

愛「見てもいいですか!?」

P「おういいぞ、いやぁしかし懐かしいな。ははっ、創設時の写真だよコレ」

卯月「プロデューサーさんと前社長さんと音無さんと?」

春香「あずささんだよ」

未来「えっ! この女の子が!?」

P「当時14歳だな、創設時唯一のアイドルだったなぁ」

卯月「うわぁ~……七年前ですもんね」

未来「事務所の名前も今と違うんですね」

愛「あたしが元居たプロダクションとくっ付いて名前が変わったんです!」

卯月「あ、律子さんだ! 眼鏡かけてないんですねこの頃」

P「そうだな、最初の頃はな。この時律子は……13か?」

未来「いつから眼鏡に?」

P「いつからだったかな?」

春香「私が入ってちょっとしてからですね。私が入ったのが12の時で6年前ですから」

P「じゃあこの写真の半年位後だな」

春香「律子さん、プロデューサーさんに憧れてしょっちゅうパソコンとか資料とかにらめっこしてましたからね」

愛「そうだったんですか?」

春香「うん」

550: 2014/08/02(土) 21:52:20.99 ID:Xbv87fkqo

卯月「この写真だとやよいちゃんと亜美ちゃん真美ちゃん以外はもうみんな居ますね」

P「五年前の写真かな? 事務所も汚いだろ?」

未来「ですね。今とは比べ物にならないくらい小さいですし」

春香「仕事もほとんどなかったからね、あ、やよい」

P「おぉ、小さいなぁ」

愛「10歳くらいですか?」

春香「丁度それくらいだと思うよ。あー、懐かしいな」

卯月「なんだか凄いです。こういうの見てるとあぁ、私新入りだなって思います」

未来「うんうん」

P「はっは、もうすっかり馴染んでるだろ?」

愛「あ、あたし出てきました!」

春香「絵理ちゃんと涼さんも」

P「おっ、本当だ。……この辺りだともうみんなアイドルとして売れて、
  随分事務所も大きくなったよな」

卯月「短期間にずいぶん事務所変わったんですね」

春香「引越しに次ぐ引越し」

愛「あたしが来たときはもう結構大きかったですよ」

P「みんながむしゃらだったからな。そんでみんな売れて、仕事が向こうから来るから
  アイドル増やそうってこの辺りでなったんだ。俺がスカウト回るようになって」

未来「ホントだ! 泰葉さんとか居る!」

555: 2014/08/02(土) 22:02:45.87 ID:Xbv87fkqo

卯月「このみさんとか大人組が居ますね。友紀さんも」

P「このみが当時21で、友紀は17かな。泰葉は13歳か」

未来「この写真の泰葉さん顔固いですね」

春香「馴染むまで時間かかったから」

P「ちひろが入ったのもこの辺りだな」

愛「年上の後輩ですっごくやり辛かったの覚えてます!」

春香「私もだよ~。でも、そのうち慣れたよね」

P「だろうな、色々揉めたりもしたし」

未来「例えば?」

P「指示出しとか、レッスンの面倒見たりとか。成人組まで行くと逆にちゃんと聞いてくれるんだけどさ」

春香「三つ四つ年上ぐらいが一番面倒でしたね」

愛「あたしはそういうのあんまりなかったですね!」

P「お前に後輩の面倒を見させようとは流石に当時思ってなかった」

愛「えー!!」

卯月「あ、この辺りになってくると随分人も増えましたね」

春香「凛ちゃんとかは杏ちゃんとかはこの辺だね」

P「それももう2年前か、早いな時間が経つのは、俺も30になるわけだ」

未来「あ、そういえばそうでしたね」

P「もう立派なおっさんだよ、お前らからみたら」

春香「あんま変わってないですよ?」

卯月「そうですね、写真見てもあんまり違いがわからないです」

P「いや、体力は落ちたし徹夜はキツイし、白髪はめちゃくちゃ増えた」

愛「そういえば最近あれやってくれないですよね!」

春香「あーアレ」

未来「あれってなんですか?」

P「腕にぶら下げてまわったり、持ち上げたりしてたんだよ昔は」

愛「お願いします!」

P「無理言うなよ、俺は年取ってお前は成長したんだからさ」

卯月「人に歴史ありですねー」

P「それ、あんま言うなよ? 俺はいいけどさ、ピヨとかに聞かれたら」

小鳥「……どういう意味ですかぁ?」

春香「あ」


556: 2014/08/02(土) 22:26:33.14 ID:Xbv87fkqo

―――

小鳥「まったくなんの話をしてると思ったら……」

P「いいじゃないかたまには思い出を語るくらい」

小鳥「それはいいけど、なんで私が人に歴史ありって言われたくらいで怒るの!?」

P「えー、俺が言ったら怒るじゃん」

小鳥「アイドルの子が言う分には怒りません」

P「あ、俺が言ったら怒るのは否定しないのか」

小鳥「えぇ、それは怒りますよ」

P「なぜだ」

小鳥「デリカシーがないから」

592: 2014/08/05(火) 20:07:09.51 ID:lqCF86vDo

【麻雀大会】

P「えーではルールの確認を、東風で25000の30000返し。
  トビあり食いタンあり後付なし多家和あり、地和人和はなしで」

このみ「大車輪は?」

P「なし、紅孔雀も百万石も十三不塔もなし」

レナ「八種九牌は? あれも地方で扱いかわるけど」

P「見せれば流局で。四風連打はあり」

あずさ「なるほどわかりました」

紗南「で、賭け高は? 一点百円?」

莉緒「役満一発で480万は大きいわね」

P「まぁそうでるもんじゃないし、それでいいんじゃないか?」

杏「ウマとオカは?」

P「1位がラスから5000点」

律子「じゃあさっさと始めましょうか?」

P「そうだな。……では! 第三回麻雀大会始めよう!」

603: 2014/08/05(火) 21:01:03.86 ID:lqCF86vDo

 卓A

茄子「では私の親からですね」

レナ「よろしくお願いします」

このみ「よろしくね」

P「なんだこの面子は……よろしく」

茄子「……」

 1m2m3m 1p3p5p 2s3s8s8s 西西中白

茄子(いまいち、支配が足りてないかな)タン 白

このみ(上下が茄子ちゃんとレナさんって……面倒な)

 4m4m6m9m 5p6p6p 4s7s9s 南北發發

このみ(配牌も微妙だし……) タン 北

レナ「んー……」

 5m5m7m7m 2p5p 1s1s東東南南白

レナ(対子五つ……七対子イーシャン……ツモによっては対々も三暗も狙えるわね……) タン 白

P「……」

 1m3m4m8m9m9m 3p9p 1s3s 西北中中

P(染めつつ一通狙いかな) タン西

606: 2014/08/05(火) 21:11:12.71 ID:lqCF86vDo

茄子「……んー」

P(ツモらない、鳴くのか?)

茄子「ポンで」

P「ん」

茄子「どうも」 タン 中 

P「あ、ポン」

このみ「ちょっと、こっちまわってこないんだけど」

P「悪い悪い」

レナ「速攻狙い?」

P「さぁ?」 タン 北  1m3m4m8m9m9m 3p9p 1s3s  鳴き中中中

茄子「……ではまた私で」 ツモ 2p

茄子(あと鳥さんで三色……あ、チャンタもつけられるかな) タン5p 1m2m3m 1p2p3p 2s3s8s8s  鳴き 西西西

このみ(嫌な雰囲気ね) ツモ1m

このみ(いらないの来たし……) タン 南  1m4m4m6m9m 5p6p6p 4s7s9s 北發發

レナ(……んー、まだ鳴かなくていい、わね) ツモ1p

レナ「……」 タン5p 5m5m7m7m 1p2p 1s1s東東南南白


619: 2014/08/06(水) 20:21:31.58 ID:VGOd5ASmo

P「こいっ」 ツモ2m

P(……んーいい感じではあるが、面子を考えると遠いな) タン9p  1m2m3m4m8m9m9m 3p 1s3s  鳴き中中中

茄子(……あら?) ツモ9s

茄子(じゃあやっぱりチャンタもつけよう。まだ三順だし) タン8s 1m2m3m 1p2p3p 2s3s8s9s  鳴き 西西西

このみ「……」 ツモ4p  切り北 1m4m4m6m9m 4p5p6p6p 4s7s9s 發發

レナ「……」 ツモ5m 

レナ(暗刻ができちゃった。鳴いて……んー) タン 8m 5m5m5m7m7m8m 1p2p 1s1s東東南南

P「なんだろうなこの感じ」 ツモ6m

レナ「ん?」

P「空気が重たい」 タン 3p

茄子「ふふっ、真剣勝負ですからね」 ツモ9s 切り8s

このみ「面子が悪いのよ」 ツモ 3m 切り9m

レナ「そう? この緊張は嫌いじゃないけど」 ツモ中 切り中

P「元カジノ勤務と一緒にしないでくれ……うわ、しんどいの来たな」ツモ3p 切り1s

茄子「あ、ロン」

P「げ」

茄子「三色ホンチャンドラ1 30符3翻。ゴッパーです」 30800 +5800

P「はいはい」 19200 -5800

628: 2014/08/06(水) 21:56:16.94 ID:VGOd5ASmo

【みくにゃんと始めまして】

 ~幾年か前~

春香「LIVEバトルかぁ……ドキドキするなぁ」

P「あぁ、いままでお前達がこなしてきたフェスやライブとは勝手が違う。気を抜くなよ?」

千早「はい。全力でやります」

P「相手は前川みくというアイドルだ。お前達の方が先輩だが、この場に置いては一日の長がある」

響「当然! 最初っから思いっきりいくさー!」

美希「きっちり勝ってくるの!」

あずさ「あらあら、油断は禁物よ?」

P「よし! 行ってこい!」




みく「え、無理無理」

みく「なんでみくがAngel'sとやる事になってるにゃ!」

みく「勝ち星がゼロだから……ってそんな無茶にゃ!」

みく「え? は、始まるってだからみくには……!」

みく「にゃー!!!!」

632: 2014/08/06(水) 22:47:12.45 ID:VGOd5ASmo

【トーク】

アーニャ「Привет.Как дела?」

P「слава богу. Неплохо.」

アーニャ「да.Очень хорошо」

P「Hahaha」

フェイフェイ「早上好!」

P「早上好菲菲」

アーニャ「Доброе утро.菲菲」

フェイフェイ「称在幹麻?」

P「多嘴多舌」

アーニャ「Давай делаем вместе」

フェイフェイ「謝々、会一点点」

643: 2014/08/07(木) 20:27:13.52 ID:egyws4/Mo

【寮での生活 ある日】

杏「ん……」

 (アラームの鳴る音)

杏「んー……」

 (枕元の携帯を手に取り見ないまま電源を切る)

杏「……Zzz」

 (アラームの鳴る音)

杏「んが? ……あー、また誰か勝手においていったのか……」

 (ピンクの目覚まし時計が遠くで鳴る音)

杏「……とおっ。ってかアレ誰のだ? 始めて見るけ――」

莉緒「おっはよう!」

杏「どー……、おはよう莉緒さん」

莉緒「起きた?」

杏「まー一応ね。……ふわぁぁ……んぐ」

莉緒「そろそろ起きないと朝ご飯食べれないぞ?」

杏「今日は誰?」

莉緒「響ちゃんだっけかな」

杏「おー久々……ってそういえばその時計莉緒さんの? やけに可愛いね」

莉緒「んーん、このみ姉さんの」

杏「……やけに可愛いね」

莉緒「ねー」

644: 2014/08/07(木) 20:40:20.40 ID:egyws4/Mo

―――

 寮 1階

杏「おはよー」

響「おっ、二人ともはいさい!」

莉緒「はいさーい!」

友紀「おはよー」

杏「ゆっきもおはよ」

昴「あ、杏さん」

杏「ん?」

昴「この間借りたDVD見終わったけど」

杏「あー、部屋に戻しといて、鍵してないから」

響「したほうがいいんじゃないかー?」

杏「どうこうする人なんていないっしょ」

莉緒「今日の朝ご飯なーにー?」

響「島らっきょうのチャンプルーとゴーヤーヒラヤーチー」

友紀「おー、わけわかんないけど美味しそう!」

響「隠し味にオリオンビールを入れてみたんだ! 物足りない人はコレもどうぞ!」

昴「なんだそれ?」

杏「あ、知ってる。コーレーグースーでしょ?」

莉緒「あぁ、島唐辛子。あれ好きなのよね」

友紀「オリオンビール飲みたい!」

響「ダメ! またプロデューサーに怒られるても知らないぞ」

友紀「あぁっ……」

杏「トラウマスイッチ入った?」

光「鷹虎!?」

杏「いや、メロンエナジーの話はしてないよ。おはよう」

光「おはよー!」

莉緒「で、どうしたの友紀ちゃん」

昴「この間プロデューサーがこずえとやよいと愛と育の四人の目の前で説教した」

杏「トラウマスイッチ単語は年少組の名前+『はどう思う?』だよ」

友紀「やめて!」

昴「まーいい薬だろ」

646: 2014/08/07(木) 21:10:35.08 ID:egyws4/Mo

友紀「いやぁ……あれは、ね。本当にダメだよ」

光「いただきまーす」

響「うん、沢山作ったからどんどん食べて!」

友紀「あ、おかわり」

杏「朝からよく食べるなぁ」

莉緒「杏ちゃんはむしろもっと食べたら?」

杏「動けなくなるよ……」

響「今日は二人でサイン会だっけ?」

莉緒「そそそ。池袋行ってくる」

友紀「ビッキーはオフだよね」

響「じゃなかったら朝食当番なんてできないさー」

昴「そこらの飯屋より忙しいもんな」

友紀「いやぁ、ご苦労様で」

光「友紀さんは料理とかは?」

友紀「……年相応に人並みには」

杏「冷奴とかおかゆとか?」

莉緒「それ料理?」

杏「おかゆは辛うじて……?」

友紀「最近どんどん立場弱くなってるきがするー」

昴「ダメ大人代表だからな」

友紀「酷い!」

光「いくらダメでどうしようもない酔いどれでも、年上なんだからもう少し礼儀をキチンとしないと――」

友紀「ちょっと待って、逆に酷い」

莉緒「そういえばすばるんは何を借りたの?」

昴「ん? あぁ、DVDの話か……。えっと少林サッカー」

響「いまさら!?」

649: 2014/08/08(金) 07:07:15.23 ID:0I/jr3aCo

光「というかサッカー見るんだ」

昴「そりゃあ見るさ」

友紀「裏切り者め!」

昴「えー、プロでも見るって。見ないのは野球好きじゃなくてサッカー嫌いだろ」

杏「そもそも少林サッカーをサッカー映画とするのは違うと思う」

響「あれはコメディ?」

杏「B級ギャグでしょ」

莉緒「ごちそうさま! さ、杏ちゃん行こうか」

杏「えーもう? まだ食べ終わってないんだけど。……ってかこれ沖縄では普通の朝食なの?」

響「ううん、なんとなく作っただけ」

昴「通りでなんか重たい訳だ」

光「そうか? これ位食べないと特訓持たないぞ!」

杏「一緒にすんな。ユッキはまだいいの?」

友紀「うん、私はもうちょっと平気」

杏「そ。はぁ、じゃあ行こうか。ごちそうさま」

響「ん、いってらっさい」

昴「いってらー」

莉緒「行ってきまーす!」

 朝編終わり

650: 2014/08/08(金) 18:33:43.69 ID:0I/jr3aCo

【寮での生活 昼】

貴音「~♪」

このみ「あら、貴音ちゃんご機嫌ね。今日はオフ?」

貴音「えぇ、この所忙しかったので」

このみ「貴音ちゃんはいつでも忙しそうじゃない」

貴音「今週は特に、ですね」

愛「あ、おはようございます」

貴音「おはようございます。愛も今日は?」

愛「はい! オフで、お昼当番です!」

このみ「貴音ちゃんも食べるでしょ?」

貴音「いえ、わたくしはコレがありますので」

清美「ぷぴぴー! 没収です!」

貴音「なっ!?」

愛「あ、清美さんおはようございます」

清美「おはようございます。……貴音さん、今週でもう三つ目ですよこのラーメン」

貴音「いいではありませんか! オフにわたくしがなにを食べようと!」

清美「寮の風紀を守るものとして、許すわけにはいきません!」

このみ「それなに?」

貴音「すみれというかっぷらぁめんです。美味しいです」

愛「あ、コンビニで見たことあります!」

651: 2014/08/08(金) 19:10:37.01 ID:0I/jr3aCo

清美「プロデューサーから寮生の体調管理を任されている一人として、見過ごせません!」

貴音「くっ! プロデューサーの犬!」

愛(でもじゃあお昼はどうしよっかなぁ……)

清美「えぇ、プロデューサーの犬ですとも!」

このみ「あの、あまり大声でそういう事は言わない方がいいわよ?」

愛(夏場によくて、カ口リー控えめ……で、大人数分用意するのも簡単で貴音さんも納得する……)

貴音「返しなさい!」

愛(あ、冷やし中華にしよ。焼豚……焼豚? カ口リーを考えるとハム?)

清美「ダメです! 前回の身体測定のデータはこちらにあるんですよ!」

愛(でもハムだと見栄えが……)

貴音「ひ、卑怯な!?」

このみ「身体測定のデータ取られてその台詞を言うって事は……」

愛(カニカマがある……あとはトマトも使っちゃおう)

清美「自覚があるなら少しは……プロデューサーも嫌がらせをしている訳ではないんですから」

貴音「し、しかし……」

愛(梅肉も使ってさっぱりにしよーっと!)

このみ「ほら二人ともそれくらいにして、そういえば清美ちゃんに聞きたい事があるんだけど」

清美「貴音さんのデータですか?」

愛(となると胡麻より醤油ベース?)

このみ「いやいや。あのね、私の目覚まし時計知らない? 朝起きたらなくなってたんだけど」

清美「目覚ましですか? どのような?」

愛(梅も入ってるしお酢も少し……)

このみ「……えっと、可愛いピンクの。ファンからのもらい物なんだけど」

貴音「見ていませんね」

清美「そうですね、掲示板に出しておきます」

このみ「お願い、結構気に入ってる奴だから」

愛「できましたー! はいみなさんどうぞー!」

655: 2014/08/08(金) 19:42:40.50 ID:0I/jr3aCo

このみ「おぉー! 美味しそうねぇ」

愛「頑張りました! 貴音さんも今日はラーメン止めて食べてください!」

清美「ほら、愛さんが作った昼食を無駄にするつもりですか?」

貴音「そうですね。……それに、こちらもとても美味しそうでじゅるり」

このみ「よだれよだれ」

愛「うわぁ! 貴音さんがくるみちゃんみたいに!」

貴音「おっと、これは失礼しまじゅるり」

清美「まったく……いただきます」

貴音「いただきます!」

愛「はい! どんどん食べてください!」

このみ「いただきます……愛ちゃんは食べないの?」

愛「え、はいちょっと――」

唯「うわぁー! もうこんな時間だよー!」

 (階段を駆け下りてくる音)

愛「おはようございます唯さん!」

唯「おはよう! って、うわ冷やし中華美味しそう!」

清美「唯さん! 寮内は走らないように!」

唯「だってもう十二時過ぎてるんだもん!」

このみ「お昼は?」

唯「食べたいけど時間がないよ!」

愛「はい! じゃあこれ、移動中の車内とかで食べてください!」

貴音「そちらは?」

愛「コッペパンにたまごとか、冷やし中華に使った具材を挟んだものです!」

唯「うわーい! ありがと愛ちゃん! 大好き!」

愛「いってらっしゃーい!」

このみ「いってらっしゃい」

唯「いってくるねー!」

清美「慌しいですね」

貴音「ところで愛、そのパンは……」

愛「あ、食べます? いくつか作ってありますからどうぞ!」

このみ「カ口リーは?」


  お昼編おわり

656: 2014/08/08(金) 20:02:59.17 ID:0I/jr3aCo

【幕間】

P「……で」

舞「ん?」

P「なんでまた俺が付き合ってんだろ」

舞「仕方ないじゃない。私が引退してから色々制度とか変わったもの、
  知らないルールとか暗黙の了解とかあっても困るし、Pには居てもらわないと」

P「お前にそんな事で一々突っかかる奴がいるか」

舞「なに、不満?」

P「割と」

舞「でも、しばらくは付き合ってもらうから。よろしくね」

P「しばらくって」

舞「五十年くらい」

P「なげぇ!?」

舞「そう?」

P「あのさ、俺も忙しいんだって……」

玲音「ん? おや、誰かと思ったらキミか。それに……」

舞「あら?」

玲音「始めまして日高舞さんですね、お噂はかねがね。お会いできて光栄です」

舞「あなたは?」

玲音「彼の好敵手で玲音と言う」

657: 2014/08/08(金) 20:08:53.38 ID:0I/jr3aCo

舞「あぁ、噂のオーバーランクさん」

P「今日お前この局に用あったっけ?」

玲音「いや、近くを通ったから寄っただけだ。キミ達が来ると聞いてね。
    しかし日高舞さん、本当にマスプロに入っていたんですね」

舞「タメ口でいいわよ? それにフルネームはやめて」

P「おっ」

舞「なに?」

P「お前がそんな事言うとはな」

舞「べつに、いきなりタメ口だったらどうかと思うけど、最初にしっかり挨拶してくれたらそれくらい言うわよ」

P「ふぅん」

玲音「……なるほどそういう事か」

P「ん? なんだよ」

玲音「いや、不思議だったんだ。彼女の様な人は復帰するにしてもフリーでやりたがろうだろうと思っていたからね」

舞「まぁ、そうね。彼が居なければ」

玲音「失礼だけど、どういう関係で?」

舞「中学の頃からの付き合いなのよ」

P「不本意だがな」

舞「あら、酷いわね。……それで貴方は? 事務所も違うのに随分と親しそうだけれど、好敵手って?」

玲音「そのままの意味さ。この業界でそこそこの期間をそれなりに濃い密度で過ごしてきた」

舞「ふぅん?」

玲音「幾度となく口説かれもしたし」

P「おい人聞きが悪い事を言うな」

玲音「だが事実だろう?」

舞「……へぇ? どうなの?」

P「まぁ、スカウトというか。ウチにこないか、とは何度も誘ったな。……で、どうだ?」

658: 2014/08/08(金) 20:13:57.20 ID:0I/jr3aCo

玲音「そうだね……どうしようか」

P「……ほう?」

玲音「なにさ」

P「いや、はっきり断られないのは初めてだと思ってさ」

舞「それより、時間はいいの? さっさと行くわよ」

P「あ、おい待てよ。なんだよ急に」

舞「べつに」

玲音「……いずれステージの上で貴女に会えるのを楽しみにしているよ」

舞「そうね。私も楽しみにしてるわ。その日が来るのを」

P「おいおい、こんな所で火花散らすなよ。スタッフが怯えてるだろう?」

玲音「じゃあ、また」

舞「えぇ、また」

P「じゃあな玲音……って、勝手に行くなよ舞!」


 この日この局スタッフは大変な事になったそうです。

660: 2014/08/08(金) 20:34:49.47 ID:0I/jr3aCo

【寮での生活 夜】

春香「ただいま帰りましたー!」

あずさ「おかえりなさい。……春香ちゃん帰宅っと」

光「ただいまー!」

杏「あー疲れた……もう寝る」

莉緒「ご飯食べてお風呂入って歯を磨いてからね」

杏「氏んでしまう……」

あずさ「はいおかえりなさい。光ちゃん杏ちゃん莉緒さん帰宅っと」

661: 2014/08/08(金) 20:38:07.03 ID:0I/jr3aCo


あい「あと帰ってきてないのは?」

あずさ「んー、風花さんと美優さんは深夜のラジオがあるからまだですね」

幸子「可愛い僕が帰ってきましたよ!」

あずさ「はい幸子ちゃんお帰りなさい」



杏「なにこれ、目覚まし捜索願?」

莉緒「げ」

杏「あれ、ピンクのベル型目覚ましって……」



光「お腹減ったー!」

春香「そうだねー、今日はどうしよっか?」



662: 2014/08/08(金) 20:41:48.99 ID:0I/jr3aCo

あい「これでU-15は全員かな」

あずさ「そうですね。あとは大体成人組かと」

あい「楓さんがまだなのが気になる」

あずさ「友紀ちゃんもまだよね。二人とも昼上がりなのに」



このみ「わたしの目覚ましなんだけど、知ってるの?」

杏「なんか今朝杏の部屋に仕掛けられてたよ。莉緒さんでしょ持ってきたの」

莉緒「さ、さぁてどうだったかな」

このみ「……いつ入ったの?」



美奈子「今日の晩御飯担当って誰でしたっけ?」

春香「え、美奈子ちゃんじゃなかったの?」

美奈子「違った……と、思いますけど」

光「誰も居ないなら、私が作ろうか?」

春香「一人じゃ大変だから私も手伝うよ」

663: 2014/08/08(金) 20:46:45.65 ID:0I/jr3aCo

 (ドアの叩かれる音)

あずさ「あら?」

友紀「たっだいま~!」
P「おいこいつらどうにかしてくれ」
楓「うふふ~、い~い気分です~」

あい「これは、また……」



莉緒「えっと、昨日の夜……」

このみ「もー! そもそもなんで勝手に目覚まし持って行くの?」

杏「あれ、うるさかったなー」

莉緒「いやぁ、このみ姉さん休みの日でも早起きだからたまにはと思って」

杏「というか、向こう酷い事になってるんだけど」

このみ「え? あ、本当だ。プロデューサーも大変ね」



春香「なにつくろっか?」

美奈子「そうですねやっぱり疲れたみんなの身体に染みるがっつりしたメニューが一番かと」

光「そうだな! なにをするにもエネルギーがないとな!」

春香「夜にそれは太っちゃうよ……。あ、プロデューサーだ」

664: 2014/08/08(金) 20:56:21.27 ID:0I/jr3aCo

あい「どうしてまだ八時なのにそんなにべろべろなんだ……」

友紀「今日でマスターアップ終わったからスタッフ混ぜて打ち上げしちゃった!」

楓「とっても楽しかった~」

P「とにかく重いから早くどうにかしてくれ」

このみ「ほら二人ともこっちに来て」

楓「んふふ~」

幸子「お酒臭いですよ!」

春香「うわー、やっぱり晩御飯は軽いものにする?」

美奈子「えー……」

あずさ「あ、プロデューサーさんもご飯食べていきます?」

P「いや、それは流石に」

光「たまにはいいじゃないか相棒!」

莉緒「そうそう。いいんじゃないの? 交流交流」

P「んー、まだ食べてないから腹は減ってるけど」

美奈子「ほら、やっぱりがっつりで!」

春香「お仕事は大丈夫なんですか?」

P「それはもう区切りつけたから……よし! 決めた」

杏「うわ、声でっかいなぁ」

P「っと悪い」

あずさ「決めたってなにをですか?」

P「見た感じまだできてないんだろ? いつも昼飯作ってもらってるから今日は俺がアイドルに料理を作ってやる!」

友紀「よっしゃー! やったれー!」

幸子「料理できたんですか?」

P「人並みにはな、よっし作るか。春香、美奈子手伝ってくれ!」

春香「はい!」

美奈子「わかりました!」

楓「ではわたしも~」ふらふら

このみ「はい、あなたはこっちね」

665: 2014/08/08(金) 20:59:09.51 ID:0I/jr3aCo

 こうして今日も賑やかに、静まることを知らない寮生活は過ぎていきました。


―――

 翌日

P「あのさぁ」

小鳥「なに?」

P「その場の勢いで発言するべきじゃないなってつくづく思ったわ」

ちひろ「……伝える努力をしましょうよ」

P「流石にあの量は氏んでしまう」

小鳥「何が言いたいのかわからないから書類渡しておきますねー」

P「……う、腕が震える……」

 ある日の一日(翌日)終わり

667: 2014/08/08(金) 21:08:07.91 ID:0I/jr3aCo
>>637

【たくさん話せます】

さくら「プロデューサーはいろんなの喋れますよねぇ」

P「ん? ちょっとよくわからない」

朋花「多分多言語って意味だと思いますよ~♪」

P「あぁそういう事か」

さくら「どれくらい話せるんですかぁ?」

朋花「少なくともロシア語と中国語は喋れるんですよね~♪」

P「そうだな。日本語以外だと英・露・中・独・仏・伊の六ヶ国語は話せるぞ」

さくら「うわぁ、すっごいですねぇ」

朋花「それだけ話せれば翻訳家にでも通訳にでも慣れますね~♪」

P「はっは、この仕事を辞める時が来たらそれもいいかもな」

さくら「やめちゃいやですよぉ」

P「勿論辞めるつもりはないさ……って、大事なのを忘れてた」

朋花「大事なの?」

P「蘭子語」

さくら「え」

669: 2014/08/08(金) 21:25:35.14 ID:0I/jr3aCo

【ちなみに】

神谷奈緒「という話を聞いたけどマジ?」

P「おう、ちなみに二人には言わなかったけど他にも話せる言葉はあるぞ」

杏「へぇ、もう辞書か何かに転職すれば?」

P「凄い事を言うなお前は」

奈緒「で、なにを話せるんだ?」

P「エルフ語とかナメック語とかクリプトン語とか?」

杏「とかって……」

奈緒「もうそれガミラス語とかクエント語とかいけるんじゃ……」

杏「ゼントラーディも入れよう」

奈緒「あとはアナグマ語とアルベド語と……ハイリア語?」

P「いや、お前等の采配で喋れる言語変わったりしないから。というか冗談だから」

杏「なーんだ」

奈緒「流石に無理かぁ」

P「そもそも名前しかでないで文法もわからないのを使いこなせる訳ないだろ」

杏「仮に使えても喋る相手居ないしね」

奈緒「つまんないなぁ」

P「あ、でもエスペラントとかの国際補助語は少々できるぞ」

杏「うわぁ」

670: 2014/08/08(金) 21:27:59.53 ID:0I/jr3aCo
今日は久しぶりに一杯かけた気がします
おやすみなさい いい由愛みろよ

671: 2014/08/08(金) 21:30:28.79 ID:z4l2UP7vo
乙乙。あられもない姿の由愛ちゃんか

引用: 総合P「色々と終わる気配がない」