228: 2012/08/07(火) 03:07:24.24 ID:ZcBoJf/dP

前回:P「今度は伊織に逆ドッキリ?」 小鳥「はい!」

真美「おっはよー!」

P「おぉ、おはよう真美」

真美「……」

P「あれ?真美~?今日は俺調子いいぞ?タックルされてもへっちゃら!」

真美「……」スッ

P「……なるほど。お前がその気ならいいだろう受けてやるよ!我慢比べなら負けん!」

真美「……」ドキドキ

真美(なんか今日の兄ちゃんテンション高い……いつもみたいにイタズラしたいな……)

真美(ううん、これもちゃんとしたイタズラだもん!えへへ、みてろよ兄ちゃん!泣かせてやんよ!)
232: 2012/08/07(火) 03:10:17.79 ID:ZcBoJf/dP
P「……」

真美「……」チラッ

P「……」チラッ

真美「……!」フ、フイッ

P「……ふふふ」ニヤニヤ

真美「……っ」

真美(あ、あぶな!反応しちゃうところだった……よし、ここは……)サッ

真美「……あ、もしもし?亜美~?そうなんだ!うん、そだよ~」

P「……ほう、そうくるか」

真美「うん、うんそれじゃね~……」

P「……で?終わったか?」

真美「……」

P「おっと、ひっかからんか」

235: 2012/08/07(火) 03:12:16.60 ID:ZcBoJf/dP
真美「……」

P「ん、それもいいがな。そろそろ明日の日程を決めておきたいんだ」

真美「……」

P「おいおい、俺の負けでいいからさ。とりあえずな」

真美「……」

P「って引っかからないか!あはは!ここでしゃべったらまだ続いてます~ってね!」

真美「……」

P「……おい、真美?」

真美「……」

P「なんかやなことでもあったのか?」

真美「……」

P「……いや、とりあえずさ。これはホントに俺の負けでいいから、な?」

236: 2012/08/07(火) 03:14:39.89 ID:ZcBoJf/dP
真美「……あ、もしもし?うん、真美だよ~、そっか~えうっそ!」

P「……はぁ。まあそういうときもあんのかなー」

真美(な、なんか話ちゃいそうでこわいっしょー……こっからもっと兄ちゃんをいじめるには……そうだ!)

真美「うん、それじゃね!」

P「……終わったか?」

真美「よっし!久しぶりに遊ぶ約束で来たし準備しよっかな~!」

P「お、おい。まさか明日じゃないだろうな?」

真美「明日か~うん、ちょうど暇だし~めっちゃくちゃはっちゃけちゃうもんね!」

P「おい、真美。明日は仕事だと」

真美「ふんふ~ん、それじゃあどの服着てくか今のうちに考えとかなきゃ!」

P「……!」ドン

真美「っ……!」ビクッ

240: 2012/08/07(火) 03:19:08.60 ID:ZcBoJf/dP
P「……!」ドン

真美「っ……!」ビクッ

P「その辺にしとかないか?こういうイタズラは、流石にさ。仕事が関係してるわけだからよくないだろ?」

真美「え、えっとあ!あそこちょーおいしいクレープあるんだよね!何にしよっかな!」

P「おい……もう時間が」

真美「それに、お友達にも会うからもしかしたら新しい出会いがなんてね!」

P「いいんだな……?」

真美「うわ~楽しみだな!今日は眠れないっしょ!」

P「わかった……」

ガチャッ

真美「……」

真美(あ、あれ?……兄ちゃん?ドアの向こうで、話してる?)

P「はい、はい……本当に申し訳ございませんでした。それでは……」

真美(ま、まずいっ!)ササッ

ドン……ガチャッ

243: 2012/08/07(火) 03:22:30.16 ID:ZcBoJf/dP
P「はぁ……」

真美「……」ドキドキ

P「明日の仕事断っといたわ」

真美「っ!」ビクッ

P「……まだ続けるか。まあいいけどな、仕事はそうはいかないのよ」

真美「……」

P「あれ、いつもよくしてくれてる監督さんね?もうお怒りでさ。仕事これから取れるか微妙だわ」

真美「ぇ……」

P「ん?なんか言いたいことあるか?まあもう電話しちゃったしな」

真美「……」

P「それでもダンマリなのか、何も言えないのか。まあいいや、俺には関係ないし」

247: 2012/08/07(火) 03:25:35.03 ID:ZcBoJf/dP
真美「……」プルプル

P「で、最後に聞くけどさもういいの?イタズラで仕事なくすけど?」

真美「……」

真美(こ、これやばいんじゃ?ピ、ピヨちゃん……)

P「うん、わかった。それじゃあな。お前のイタズラがこれっきりって思うとさみしいけど、仕方ないわな」

真美「まっ……」

P「……」スッ

真美「っ……っ!」

真美(もう、もう!ピ、ピヨちゃんん!!)

小鳥「じゃ~ん!ドッキリ大成功!!」

真美(ホッ……し、心臓が止まるかとおもったよピヨちゃん……)

250: 2012/08/07(火) 03:28:15.90 ID:ZcBoJf/dP
真美(ホッ……し、心臓が止まるかとおもったよピヨちゃん……)

P「えっと……これなんですか?」

真美「えっへっへ~!まんまと引っかかったね兄ちゃん!ここまでがドッキリ、イタズラだよ!」

P「あ~……なるほど、な。それじゃあさ、真美。取引先の人にドッキリです、って伝えてくれよ」

真美「……え?」

P「伝えられないよな?だってさ、仕事ってそういうもんじゃん?今、あっちは他の人に必氏に頼んで穴埋めてるかもしれないのに」

真美「あ、ぅ……」

P「ドッキリでした~!なんて言ったら、何言われるか。だから、もう手遅れ。悪いな」

真美「え、いや、嘘……だよね、兄ちゃん?」

P「だからさ、仕事じゃ通用しないからな?まあまだお前は若いし、これを機に程度ってものを知っとくといいよ」

真美「や、やだ……ね、ねぇピヨちゃん!」

小鳥「……ごめんなさい、真美ちゃん。電話してるなんて知らなくて……それならそこで止めたんだけど……」

254: 2012/08/07(火) 03:31:59.51 ID:ZcBoJf/dP
真美「う、嘘だ!や、やだよ兄ちゃん!ねぇ、何とかなるでしょ!その人はいいから、他の人からお仕事を!」ガシッ

P「離せ」

真美「だ、だって……」

P「離せと言っているのが、わからないのか?」ギロッ

真美「っ!!」ビクッ

P「そういうところも、だ。いつもは多目に見てたけどな、時と場合を知らなきゃこの世界じゃいつだってこうなるぞ」

真美「……う、うぅ」ウルウル

P「で、その人?だから大御所っていっただろ?あそこすっぽかして取れるとこなんてナイナイ」

真美「……に、にいちゃ……」

P「ていうか、そんなドタキャンしたお前と関わってることが知られたら765プロ全員が、仕事なくなるかもしれないわけ」

真美「ひ、ひっく……ご、ごめんなさい……」ジワッ

P「はぁ……」

真美「に、にぃ……?」


P「ごめんなさいですまないからこうなってるんだろうが!!!!」バンッ

257: 2012/08/07(火) 03:34:42.20 ID:ZcBoJf/dP
真美「あ、あぁ……あぁ……」

P「そういうわけで、俺とお前は今日から赤の他人な」

真美「だ、だってこれは……ドッキリで……そんな……」

P「あ~あ~誰かさんのしりぬぐいで今から大忙しだわ」

真美「ま、待って、待ってよぉ……真美を捨てないで、兄ちゃん……」

P「悪いな~俺、そんないい人じゃないから」

真美「兄ちゃん!兄ちゃん!!!」ガシッ

P「……」サッ



P「どなたですか?」



真美「ぁ……」ドサッ

P「それじゃ、音無さん。どう考えてもこれから忙しいので、ちょっと走ってきますね」

小鳥「あ、えっと……行ってらっしゃい……」

バタン

262: 2012/08/07(火) 03:38:18.68 ID:ZcBoJf/dP
小鳥「こんなことになるなんて……」チラッ

真美「ねぇ、ねぇピヨちゃん……これ、ドッキリだよね?」

小鳥「……」

真美「真美、嘘ついたけど、嘘ついてないよね?なんで、なんでお仕事なくなっちゃうの?」

小鳥「真美ちゃん……」

真美「ねぇ!兄ちゃんは!兄ちゃんを返してよ!!」

小鳥「真美ちゃん……ごめんね、私ももう、あんまり関わっちゃ……」

真美「ピヨちゃ……嘘……でしょ……」

小鳥「ホントにごめん……それじゃ、私も回ってこなきゃ……」

バタン

真美「……あはは、真美お仕事なくなっちゃうんだ」

真美「一個のイタズラで、兄ちゃんとみんなと迷惑かけて……」

真美「皆いなくなっちゃうんだ……」

真美「もう、いっかな……」

真美「……兄ちゃん……う、うわああああああああんん!!!」

263: 2012/08/07(火) 03:40:51.43 ID:ZcBoJf/dP
――

P「氏にたい」

小鳥「待ってください!」

P「あれほど緊張したエア電話がありますか!」

小鳥「そんなこと言ってノリノリだったじゃないですか……」

P「序盤はバレバレの演技をする真美が可愛かったのに……どうしてこんな……」

小鳥「ていうか、やり過ぎじゃないですか?これ」

P「うん、俺も思った。だからもう行かんとやばいよね。てか俺がやばい」

――

267: 2012/08/07(火) 03:43:16.49 ID:ZcBoJf/dP
真美「うぅ、ひっく……」

真美「亜美に、なんて言おう……」

真美「真美、もう……」

真美「……最後に兄ちゃんに言いたかったな……」

P「なんて?」

真美「真美が兄ちゃんのこと……ふぇ?」

P「真美……」ギュッ

真美「にい……ちゃ……?」

P「ごめん、ごめんよ……」

真美「兄ちゃん……うわあああああああん!!!」

――

274: 2012/08/07(火) 03:46:52.28 ID:ZcBoJf/dP
P「ごめんってばーもうー真美ー」

真美「知らない……」

P「お互い様だろ?ドッキリもドッキリ!イタズラにしたらまだまだお前らの分に足りない」

真美「足りるよぉ!もう、あんな……」ウルッ

P「あ~もう悪かった悪かった!さすがに俺もやりすぎたってば」

真美「……バカ」

P「ほらほら、今ならなんでもイタズラしていいぞ~」

真美「もうしばらく、イタズラは辞める……」

P「え?なんで……あぁ、いやいや流石に本気であんなことにならないってば……」

真美「だ、だって!ホントに、ホントに怖かったんだもん……」

P「……そうだな。ごめん」

真美「……許さないもん」

P「……どうしたら許してくれるんだ」

276: 2012/08/07(火) 03:49:32.13 ID:ZcBoJf/dP
真美「もう、いいや……兄ちゃんが言いたいことわかるけど、怖くてアイドルできないっぽい」

P「嘘だろ?ちょ、ちょっと待てって真美。あれはさ、大げさにやっただけなんだってば」

真美「わかってる……わかってるけど、もうあんな目にあいたくないって思っちゃうの……」

P「真美……なんとか、思いとどまることはできないのか?」

真美「うん。じゃあね、兄ちゃん、ピヨちゃん……」スッ

小鳥「ちょ、ちょっと真美ちゃん!いいですかプロデューサーさん!」

P「……待て真美」

真美「……」




P「……最後、顔がにやけてた」

真美「……っくそ~!ばれちゃったか~!」

280: 2012/08/07(火) 03:51:33.56 ID:ZcBoJf/dP
P「はっは、甘いのだよ」

真美「く~兄ちゃんも結構レベルアップしてんね!」

小鳥「え?えっ?」

真美「へっへ~!ピヨちゃんは騙せたみたいだね!」

小鳥「な、なんだそういうこと……ホントにどうしようかと……」

P「それよりさ、最後に言いたいこと、ってなんだ?」

真美「え?……!っ~~~!!に、兄ちゃんのバカぁああ!!」ドカッ

P「ぐほぉ!!な、なんで……」バタッ

真美「ま、全く……まだ、言ってあげないんだもんね!」

真美「んっふっふ~!最後まで、これからもたっぷりイタズラしてあげるから覚悟しててよね、兄ちゃん♪」

真美編 終わり

281: 2012/08/07(火) 03:52:01.81 ID:Cko0M0bo0
真美は天使なんやな……

282: 2012/08/07(火) 03:52:13.54 ID:Wr/bqWUV0
素晴らしい

引用: P「逆ドッキリ…ですか?」 小鳥「はい!」