1: 2009/07/13(月) 18:28:27.41 ID:k3bJFVHsO
唯「天下とりたい」
 
澪「何寝ぼけてんですか殿は」
 
澪「小国の小大名のくせして生意気ですよ」
 
律「そうだぞ~唯。毎度ながら変な夢は捨てるもんだ」ボリボリ
 
唯「……あの~…りっちゃん?一応私お殿様なんだけどなぁ…」
 
律「ん?」
 
唯「寝そべってお菓子食べるの止めようね?ここ殿中だし」
 
律「ん~分かった」ボリボリ
 
唯「……」 

4: 2009/07/13(月) 18:33:19.18 ID:k3bJFVHsO
澪「北に朝倉。南に今川。東に武田。西に浅井」 
 
澪「こんなのに囲まれて天下なんて取れるわけないだろ?」
 
紬「私たちはぺこぺこ頭下げてまったりしてるのが一番ですよ♪」ニコッ
 
 
澪「実際今川に恭順してるしな」
 
唯「で、でも…」
 
律「しっかし今日も眠いな~…」ムニャムニャ
 
唯「り、りっちゃん!!」
 
律「んあ…?」

唯「ちゃんと軍の訓練やってよ!恩給支払ってるんだから!!」
 
律「明日頑張るよ」ゴロゴロ
 
唯「……」

6: 2009/07/13(月) 18:38:19.10 ID:k3bJFVHsO
―――沢庵城
 
唯「全く!!みんなやる気がないんだよやる気が!!」プンプン
 
唯「みんなやる気になれば天下の1つや2つ軽くとれるのに…!」ズカズカ 
 
唯「まぁ…確かに武員は少ないけど…」
 
唯「…ムギちゃんというお財布もあるし!」
 
唯「……でも天下ってどうやって取るんだろ?」 
 
さわこ「私に任せなさい♪」
 
唯「さわちゃん!?」

7: 2009/07/13(月) 18:44:17.21 ID:k3bJFVHsO
――山中さわこ。我が平沢家の家臣である
 
家中一番の曲者で、敵だけでなく味方からも恐れられている
 
さらに老将ながら呪文や妖術も使えるらしく………
 
さわこ「ちょっと~…私老将じゃないわよ」
 
唯「でもやっぱり老けてるよねさわちゃん」
 
さわこ「…」
 
さわこ「ま、斬り捨てたい気持ちは心の中で抑えといてあげるわ」
 
唯「(……一応お殿様なんだけどな私…)」

9: 2009/07/13(月) 18:46:26.78 ID:k3bJFVHsO
さわこ「唯ちゃん…天下が欲しい?」
 
唯「欲しい!!」
 
さわこ「ふふ…そうこなくっちゃね」
 
さわこ「でも今の平沢家には到底無理だわ」
 
唯「…う」
 
さわこ「まずは国力をつけないとね」
 
唯「ほぅほぅ」

10: 2009/07/13(月) 18:48:53.40 ID:k3bJFVHsO
さわこ「そしたら今川家を利用する」
 
唯「いまがわを…?」
 
さわこ「そうよ、とことん利用するのよ」
 
唯「で、でもどうやって……」
 
さわこ「政略結婚がいいわね」
 
唯「そ、それって憂を今川家に……」
 
さわこ「そういうことになるわね」
 
唯「………なるほど」
 
唯「(後で憂にいいかどうか聞いてみよ…)」

11: 2009/07/13(月) 18:53:38.47 ID:k3bJFVHsO
憂「~♪」
 
斎藤「お憂の方」
 
憂「はい?あら…斎藤さん」
 
斎藤「呼び捨てで構いません」
 
憂「何か用ですか斎藤?」
 
斎藤「唯様がお呼びでございます」
 
憂「お姉ちゃんが?何かしら……」
 
斎藤「それでは『唯の部屋』でお待ちしております」

13: 2009/07/13(月) 18:59:09.82 ID:k3bJFVHsO
唯「レボリューション!!!」
 
律「は?」
 
唯「下克上だよりっちゃん!!」
 
澪「え?」
 
唯「私たち平沢家は一致団結して天下をとることを誓います!!」
 
律「また始まった…」
 
唯「りっちゃん!りっちゃんはこれから軍事の指導を頼むよ!!」
 
律「へ?」

15: 2009/07/13(月) 19:04:58.42 ID:k3bJFVHsO
澪「ゆ、唯…?」
 
唯「そして澪ちゃんは外交!」ビシッ
 
澪「はぁ?」
 
唯「そろそろ周りの国にも目を向けないとね!!」
 
澪「が、外交なんて無理だよそんなの!!////」アタフタ
 
さわこ「唯ちゃん…ここは適性が…」
 
唯「う~ん…そうか~。澪ちゃん恥ずかしがり屋さんだもんね」
 
澪「う、うるさいです殿は!!」
 
唯「じゃ澪ちゃんは頭いいから内政頼むよ!」
 
 
澪「そ、それなら何とか…」

17: 2009/07/13(月) 19:10:20.08 ID:k3bJFVHsO
唯「それじゃムギちゃんが外交ね」
 
紬「あいあいさー♪」
 
唯「賄賂なり何なり色々使って頑張って!」
 
紬「わかったわ♪(何なり…)」
 
唯「斎藤は情報収集ね!」
 
唯「この時代、情報を制する者が天下を制するからね!」
 
斎藤「はっ!琴吹家御庭番の実力を示したく思います!!」
 
唯「うんうん」

19: 2009/07/13(月) 19:16:54.19 ID:k3bJFVHsO
唯「あれ…さわちゃんは?」
 
さわこ「私は軍師だから仕事はやらないのよ」
 
澪「あれ…軍師は私じゃないんですか?」
 
さわこ「え?」
 
澪「さわこ先生いっつも寝てるから私が任命された筈ですが……前の代の時に…」
 
さわこ「……」
 
律「……」
 
唯「ま、まぁそれはともかくこうして一致団結出来たわけだし…!」
 
憂「ちょっとお姉ちゃん!?」
 
唯「ん?何だい妹よ?」

20: 2009/07/13(月) 19:21:07.50 ID:k3bJFVHsO
憂「いきなりこんな集会なんかしてどうしたの!?」
 
唯「…全国制覇」
 
憂「え?」
 
唯「お父さん達の代ではやり遂げられなかったことを…私がやってみたいんだ…」
 
憂「お姉ちゃん…」
 
憂「でも皆さんが…」チラッ
 
律「まぁここまで言われたら仕方ないな」スクッ
 
憂「?」
 
律「二本槍の律。力になるぜ」
 
唯「りっちゃん!!」

21: 2009/07/13(月) 19:23:54.21 ID:k3bJFVHsO
澪「わ、私も…」
 
唯「!」
 
澪「戦いは苦手だけど…作戦立てたりなら…///」
 
唯「澪ちゃん!」
 
憂「…!」チラッ
 
紬「お金なら任しといて♪」
 
唯「!」
 
斎藤「私は紬お嬢様の仰せのままに…」
 
唯「みんな…!」
 
憂「うそ…」

23: 2009/07/13(月) 19:27:19.03 ID:k3bJFVHsO
さわこ「その意気やよしっ!!」
 
澪「ひっ!」ビクッ
 
さわこ「お憂の方…唯ちゃんは本気よ…」
 
唯「うんうん」
 
憂「……そんな」
 
憂「私…戦争なんて嫌です…」
 
唯「……」
 
律「でもな憂ちゃん…」そっ
 
澪「律」ガシッ
 
律「…!」

25: 2009/07/13(月) 19:34:40.97 ID:k3bJFVHsO
憂「……こんないきなり…」
 
さわこ「お憂の方…(これは政略結婚は難しそうね…)」
 
憂「……」
 
唯「……憂」
 
憂「…分かりました!私、皆さんと一緒に戦います!!」
 
さわこ「へ?」
 
澪「お、お憂の方…?」 
 
憂「お姉ちゃんのためなら馬にだって乗ります!!」
 
唯「え…あ、そう?ありがとうね憂…」
 
憂「うん!頑張ろうねお姉ちゃん♪」
 
みんな「………」
 
こうして平沢家は役割分担をし、天下へ一歩踏み込んだのであった

32: 2009/07/13(月) 20:04:57.10 ID:k3bJFVHsO
田井中律。代々平沢家に使える田井中家随一の猛将。唯とは幼い頃から遊び仲間であり、その絆は深い
 
律「ほら~!そこで構えだ馬鹿たれ!」
 
兵「ひいぃ~~っ」
 
紬の資金で雇われた兵を訓練するのが律の仕事  
 
律のそのスパルタから兵士は恐れ「鬼の二本槍」のあだ名がついた

34: 2009/07/13(月) 20:11:18.86 ID:k3bJFVHsO
秋山澪。出身は農民である。幼い頃から学問を修めるため近くの寺で修行していた
 
幼なじみでもある律の推挙により、十歳の頃に平沢家の家臣となった
 
二代目の平沢唯は澪を文官として重用している
 
 
澪「ふぅ…まだまだこの荒地は開発できるな…」 
 
澪はその優れた才能を農地の開発や商業の奨励、民政などに発揮した
 
そのおかげで平沢家は随分豊かになった

38: 2009/07/13(月) 20:20:22.26 ID:k3bJFVHsO
琴吹紬。元は公家(貴族)だったが、『面白そうだから』という理由で平沢家の家臣となった
 
平沢家が今までぐうたら出来たのは琴吹家の莫大な財産のお陰である
 
また紬は、持ち前の温和さと、先が読めぬポーカーフェイスで外交に大きく貢献した
 
1560年には浅井家と同盟を結べた
 
唯「えへへ…長政様かっこよかったなぁ~//」
 
澪「弱冠15歳の大名か…確かにすごい方だよな…」
 
律「おいおい~。そんなんじゃ浅井に寝首かかれるぞ唯」
 
唯「むっ!長政様はそんなことしないもん!!」

39: 2009/07/13(月) 20:23:15.16 ID:k3bJFVHsO
さわこ「しかしムギちゃんグッチョブね!」
 
澪「唯だけだったら戦争になってたかもしれないからな」
 
紬「長政様も意外に乗り気でしたので♪」
 
唯「やっぱり長政様かっこいいよ~///」
 
憂「(あとで長政頃すか)」

41: 2009/07/13(月) 20:28:09.96 ID:k3bJFVHsO
平沢憂。戦国時代の武家に生まれた女性だが、姉の唯が理解者であり、人質に出されることも御家の道具として扱われることもなかった
 
また今川家に恭順した時、一目惚れした義元が結婚を申し込むが軽く断ったという
 
唯「ういー。ようかん~」
 
憂「もぉ。お姉ちゃんさっき食べたでしょ?」
 
唯「うぅ…」

42: 2009/07/13(月) 20:34:44.50 ID:k3bJFVHsO
執事斎藤。紬と唯に絶対的な忠誠を誓っており、いざとならば自らの氏も受け止める覚悟の隠密頭 
 
情報収集に長けており、そのおかげで平沢家は周りの様子が手にとるように分かった
 
 
 
時は戦国。一国一城の主である平沢家。その美濃に変化が起きたのは1560年のことだった

43: 2009/07/13(月) 20:38:15.10 ID:k3bJFVHsO
―――1560。沢庵城
 
 
斎藤「唯様っ!!」ガラッ 
 
唯「はいはぃ?」
 
律「あ、斎藤さんも将棋やる?澪が弱くてさ~~」
 
澪「将棋は飛車角落ちだたらだろ!!」ゴンッ
 
斎藤「聞いて下さい!!織田家が…!!」
 
さわこ「…!」ピクリ
 
唯「?」

45: 2009/07/13(月) 20:41:29.65 ID:k3bJFVHsO
斎藤「織田信長が桶狭間で今川義元を破りました!!」
 
澪・紬・さわこ「!!」 
 
唯「あ!りっちゃんそれ私のようかんだよ~!」 
 
律「いいだろ~1つくらい~」
 
澪「……そんな馬鹿な…今川が…?」
 
さわこ「今川義元は!?」
 
斎藤「う、討ち取られたようです…」
 
紬「そんな…!」

47: 2009/07/13(月) 20:47:21.79 ID:k3bJFVHsO
あの名門の今川家が、平沢家までとは言わないが小大名である織田家に敗れたのだ
 
あっという間の出来事に援軍も出せなかった平沢家
 
澪「ど…どうするんだ?今から援軍を…」
 
さわこ「もう遅いわ…今から行っても…」
 
紬「そんな…」
 
律「……」
 
律「…ここは殿様に決めてもらうしかないな」
 
 
唯「ふぇ?」

49: 2009/07/13(月) 20:53:53.56 ID:k3bJFVHsO
唯「む、無理だよ私そんな…!」
 
さわこ「唯ちゃん。あなた『誓いの日』に言ったわよね……」
 
唯「…な、何を」
 
さわこ「………」
 
さわこ「…覚えてないけど…それらしいこと」  
唯「……」
 
紬「決めれるのは唯ちゃんだけよ」
 
憂「お姉ちゃん!」
 
唯「う…(どうしよう…)」
 
 
安価+2 
①すぐに織田家と同盟を組む 
 
②歴史に名を残すため、朝廷に献上を装った無礼講ダンス

53: 2009/07/13(月) 20:58:26.19 ID:k3bJFVHsO
唯「す、すぐに織田家にムギちゃんを送って!!」
 
澪「じゃあ唯…」
 
唯「今川から独立しよう!」
 
紬「……わかったわ。すぐに土産の沢庵を用意するわね」
 
憂「だ、大丈夫かな…!」
 
律「戦はないのかー!ちぇー!」

56: 2009/07/13(月) 21:02:19.19 ID:k3bJFVHsO
平沢家は織田家と会盟することに成功した
 
これは平沢家は今川家と縁を切るというメッセージでもあったが、いまの今川家に対抗する力は残ってなかった
 
唯「余は満足じゃ!」
 
憂「もぉ~お姉ちゃんったら調子に乗って~」
 
 
だが信長は平沢家を使える道具としてしか見てなかった

58: 2009/07/13(月) 21:08:16.63 ID:k3bJFVHsO
澪「これが鉄砲ですか…」
 
商人「はい。これは種子島から伝わった火器で―――」
 
唯「ふぁ~あ」
 
澪「ゆ、唯!聞いてるのか!」
 
唯「はっ!すいません澪様! (ついに澪ちゃんにも呼び捨てにされた……)」
 
澪がやった商業の奨励のお陰で 美濃の商業は著しく発展した
 
そして内陸部にも関わらず 比較的早い段階で火縄銃が手に入った

59: 2009/07/13(月) 21:13:50.67 ID:k3bJFVHsO
律「唯~!」
 
唯「あ!りっちゃん!将棋やろうよ将棋!」
 
律「バカ、今それどころじゃないんだよ唯」
 
唯「え?」
 
律「新しい馬300頭ほど買いたいんだけど…いいかな?軍隊を強力にしたいんだ」
 
唯「……馬」
 
律「そっ!強力な騎馬軍団はウチの象徴だろ?」 
 
唯「(でも…前に澪ちゃんがこれからは銃の時代だって……)」
 
唯「(…どうしよう?)」 
 
安価+3
 
①唯「時代は銃だよりっちゃん!」 
 
②唯「OK♪300頭と言わず500頭買おうよ!」

62: 2009/07/13(月) 21:16:34.47 ID:u6mmpzGBO
1

64: 2009/07/13(月) 21:23:32.28 ID:k3bJFVHsO
唯「時代は銃だよりっちゃん!」
 
律「え?」
 
唯「前に届いた火縄銃見たでしょう?馬なんて古いんだよ!」
 
律「な、何を言ってるんだ…唯?」
 
唯「強力な騎馬軍団も弓矢には勝てない…。ましてや火縄銃なんてもんの前には完敗だよ♪」
 
律「………」
 
唯「あれ?りっちゃん?」

66: 2009/07/13(月) 21:29:48.22 ID:k3bJFVHsO
律「……私の刻む8ビートじゃ…戦に勝てないってか?」
 
唯「え…?いや…そういうワケじゃなくて…」
 
 
律「今までやってきたのが馬鹿みたいだ!!銃の訓練なんか氏んでもしないからなっ!!」
 
唯「え…そ、そんな…」 
 
律「……邪魔したなっ!」バタンッ
 
唯「(…どうしよう…怒らせちゃった…)」
 
安価+3 
 
①なんとか律を説得させる 
②謝りにいき 騎馬鉄砲隊を作らないかと説得してみる
③ほっとく

69: 2009/07/13(月) 21:32:14.34 ID:+xTeSAOu0
2

74: 2009/07/13(月) 21:37:56.98 ID:k3bJFVHsO
――律のお部屋
 
律「(唯のバカ!!もうこんな腐ったところ止めてやる!)」
 
律「(武田家なら…もしかしたら登用してくれるかも…最強騎馬軍団を擁するし…)」
 
律「(………でも)」
 
律「…………」
 
唯「りっちゃん」
 
ふすま越しに聞こえる唯の声。律は急いで涙を拭った
 
律「な、なんだよ唯!説教なら聞かないからな!!」
 
唯「…ごめんねりっちゃん…」
 
律「…!」

76: 2009/07/13(月) 21:43:20.18 ID:k3bJFVHsO
律「ゆ、唯…」
 
唯「だからりっちゃん!私考えたの!」
 
律「え?何を?」
 
唯「りっちゃんの騎馬軍団に鉄砲を持たせることによって歩兵にも強い鉄砲騎馬軍団!!」
 
律「…はぁ?て、鉄砲騎馬軍団?」
 
唯「うん!絶対最強だよこれ♪」
 
律「い、いやいや…」
 
 
律が理解できないのも当たり前であった。史実で鉄砲騎馬を扱ったのは伊達正宗。当時は鉄砲もまだ知れ渡ってない。唯の先を読んだ発言に、律は混乱していた

77: 2009/07/13(月) 21:46:01.46 ID:k3bJFVHsO
律「馬に乗りながら鉄砲なんて出来るわけ…」
 
 
唯「りっちゃんっ!!」 
 
律「!」
 
唯「私、りっちゃんが頑張って訓練してたの知ってるから!」
 
唯「絶対大丈夫だよ!がんばろう!」
 
律「…!」
 
律「唯…」
 
律の忠誠心が5上がった

80: 2009/07/13(月) 21:50:17.39 ID:k3bJFVHsO
時は戦国。群雄割拠の時代である
 
平沢家は鉄砲騎馬軍団を擁し、織田家・浅井家とともに連合をはった
 
そして1568年。信長は力をつけ入京した
 
平沢家の当主である唯も同行した

83: 2009/07/13(月) 21:58:02.31 ID:k3bJFVHsO
唯「わぁ~ここが京の都か~♪」
 
信長一向が二条城にいる間、唯は京の街で暇を潰していた
 
唯「~~♪」
 
和「唯!?」
 
唯「へ?」くるっ
 
唯「あー和ちゃんだー♪どうしてこんなところに?」
 
和「それはこっちが聞きたいわよ!唯は卒業後、大名になったんじゃないの!?」
 
唯「ふっふっふ!なりましたよ大名に!」
 
唯「この紋所が目に入らぬかっ!」
 
唯が出した紋所にはギー太が彫られていた

84: 2009/07/13(月) 22:03:50.25 ID:k3bJFVHsO
――団子屋
 
和「あぁ…やっぱりあの平沢家の当主なのね」
 
唯「うん♪いま最も注目されてる大名だよ!」
 
和「…」
 
唯「…最近では桶狭間で今川家をやっつけ…」
 
和「唯?」
 
唯「ん?」
 
和「私ね…いま足利義昭に仕えてるのよ」
 
唯「へ?」
 
和「その辺の事情はよくよく知ってるわ」
 
和「あなた達まだ一回も戦したことないじゃない」
 
唯「うっ…!」グサッ

85: 2009/07/13(月) 22:06:21.66 ID:k3bJFVHsO
和「成長著しい織田家についていってるだけ…」 
 
唯「……面目ないです」 
 
和「はぁ…こうやってニートが出来上がってくのね」
 
唯「戦やってないだけでニート!?」
 
和「全くもう…唯は相変わらずね…」
 
唯「(何かしなきゃって思うけど…)」
 
唯「(一体何をしたらいいんだろ…)」

86: 2009/07/13(月) 22:10:04.04 ID:k3bJFVHsO
唯「あれ?そういえば和ちゃんは何でここに?」 
 
和「さっき言ったでしょ?私、足利義昭の仕えてるのよ」
 
唯「義昭って…あの室町幕府の将軍?」
 
和「えぇ。今は将軍じゃないけど…信長さんが何とかしてくれるわ」
 
唯「えー?でも信長様は義昭を追放するとか…」 
 
和「えっ!?」
 
唯「やばっ!!」サッ

88: 2009/07/13(月) 22:13:04.13 ID:k3bJFVHsO
和「今の話本当なの!?唯!!」
 
唯「も、黙秘します」
 
和「真面目に答えなさい唯!!答えによっては信長を闇討ちにするわ!」 
 
唯「ひぇ…何か怖いよ和ちゃん…」ガタガタ
 
唯「(どうしよう…口が滑ったなんていったら信長様に殺される…)」
 
和「今から二条城に行くわ!!」ダッ
 
唯「…!」
 
唯「(ひらめいた!)」
 
唯「和ちゃん待ったー!!!」

89: 2009/07/13(月) 22:15:44.76 ID:k3bJFVHsO
和「な、何よ唯…」くるっ
 
唯「和ちゃん……ここで会ったのも何かの縁……」
 
和「?」
 
 
安価+4 
①唯「お命頂戴っ!」
 
②唯「仲間になってくだせぇ!!」

93: 2009/07/13(月) 22:19:54.08 ID:+xTeSAOu0
2

96: 2009/07/13(月) 22:25:58.59 ID:k3bJFVHsO
唯「仲間になってよ和ちゃん!!」
 
和「な、何言ってるのよ唯…私は…」
 
唯「和ちゃーんっ!!」ダキッ
 
和「うわっ!!」ビクッ
 
唯「私…辛いんだよ…信長様の言いなりになるのが…」
 
唯「和ちゃんがウチに入ってくれれば…万人力なんだけど…」ギュッ
 
和「そ、そんなこと言われても…」
 

98: 2009/07/13(月) 22:31:31.70 ID:k3bJFVHsO
―――結局
 
唯「ただいまー」ガラッ
 
斎藤「お帰りなさいませ」
 
澪「…唯!」
 
律「あー唯!お土産はー?」
 
唯「あ…忘れた」
 
律「なにぃー!?わざわざ京まで行った意味ないじゃん!?」ガーン
 
唯「ああ、それなら大丈夫だよ」
 
律「おぉ!なんかいいお土産が?」
 
唯「新入武員の和ちゃんです♪」
 
和「うっ…」
 
澪「…え」
 
みんな「えぇーー!!?」
 
和「(私としたことが…ついてきてしまった…)」

101: 2009/07/13(月) 22:36:31.60 ID:k3bJFVHsO
律「和!来てくれたのか!!」
 
和「わ、私は…!」
 
澪「実は文官が少なくて困ってたんだ…!ありがとう和!!」
 
和「う…うぅ…(というか全体的に何もかも少ない)」
 
唯「目標は天下布武!一気に前進だー♪」
 
紬「おー♪」
 
さわこ「まずは武田ね!!」
 
律「うぉっ!さわちゃんいたのかよ!!」
 
和「……」
 
和「(……まぁ唯も心配だし…これはこれでいいかも…)」
 
 
和が仲間になった!知力92

105: 2009/07/13(月) 22:40:58.59 ID:k3bJFVHsO
唯「~♪」モグモグ
 
ガラッ
 
和「唯!畳の上で食べないでって何度言ったらわかるの!?」
 
唯「ひっ…!」ビクッ
 
律「はっはっは!唯はバカだなー♪」
 
和「律も!演習許可証が出てなかったわよ!!」 
 
律「えっ…!?ご、ごめんなさいごめんなさい!」
 
唯「あはは!りっちゃんはバカだなぁ!」

108: 2009/07/13(月) 22:43:45.21 ID:k3bJFVHsO
澪「なんか…和が来てから一段と騒がしくなりましたね…」
 
憂「えぇ、でもいいことですよねそれは」
 
澪「はい。天下のことを忘れてずっとこの毎日を過ごせたらいいのに……」
 
憂「全くその通りですね」ニコッ
 
 
しかしその平和はすぐに壊れた

111: 2009/07/13(月) 22:52:56.62 ID:k3bJFVHsO
斎藤「唯様っ!!織田軍が越前に侵攻!!」
 
さわこ「何ですって!?」
 
唯「ちょっと待ってよ~今いいところなのに~…」
 
澪「バカ!今そんなことしてる場合じゃないだろ!!」
 
唯「ひぃっ!ご、ごめんなさい!」
 
紬「越前というと…朝倉家!!」
 
澪「でも朝倉と浅井は同盟してたはず…!」
 
和「信長は裏切ったんだわ…浅井長政を…!!」 
 
唯「えぇ!?長政様を!?」ガタッ

113: 2009/07/13(月) 22:56:07.47 ID:k3bJFVHsO
さわこ「浅井長政は義を重んずる武将…きっと同盟関係が深い朝倉家につくでしょうね…」
 
紬「でも…私たちは織田家と浅井家のどっちとも同盟を結んでいるし…」 
 
澪「……」
 
さわこ「どうやら決断をするべき時が来たようね……」
 
律「唯」
 
唯「へ?また私?」

116: 2009/07/13(月) 23:01:08.89 ID:k3bJFVHsO
和「唯!どう考えても信長は悪よ!今なら浅井軍と一緒に背後から織田軍を突けるわ!」
 
さわこ「奇襲ね」
 
澪「で、でも織田家は力量は私たちを凌駕してるし…失敗して逆に攻め込まれたら……」ブルブル
 
 
憂「お姉ちゃん…」
 
唯「え?え?」
 
唯「(ど、どうしよう……)」
 
重要安価+5 
 
①織田家につく(傍観)
 
 
②浅井家につく(奇襲)
 
 
③朝倉家に侵攻(暴走)

121: 2009/07/13(月) 23:02:38.46 ID:LFo3Elyi0

127: 2009/07/13(月) 23:09:20.24 ID:k3bJFVHsO
唯「(…信長……奇襲……浅井…越前…騎馬………)」ポクポクポクポク
 
律「ゆ、唯…?」
 
唯「(ひらめいた!!)」チーン
 
憂「お姉ちゃん…?」
 
唯「りっちゃん!すぐに出陣の用意をして!!」 
 
みんな「!!!」

129: 2009/07/13(月) 23:17:06.18 ID:k3bJFVHsO
唯「憂と和ちゃんはみんなの食糧を用意して!!」
 
和「唯…」
 
唯「ムギちゃんは浅井家に連合する意思を伝えて!」
 
ムギ「どんとこいでーす♪」
 
唯「斎藤は馬を用意するように!」
 
斎藤「はっ!」
 
唯「さわちゃんは誰か手伝って!」
 
さわこ「……」
 
唯「そして澪ちゃん!」チラッ
 
澪「………」ガタガタ
 
唯「澪ちゃん……」

132: 2009/07/13(月) 23:24:42.05 ID:k3bJFVHsO
澪「やだ…私やだよ…」ガタガタ
 
唯「…澪ちゃん」
 
澪「織田軍の強さ、信長の恐ろしさは唯も分かるだろ!?」
 
さわこ「………」
 
澪「…怖いよ私…」ガタガタ
 
唯「澪ちゃん!」ガシッ
 
 
澪「ゆ、唯…」
 
唯「I'll be back」
 
澪「……」
 
澪「…は?」
 
唯「よしっ!準備が整い次第出陣じゃあ!」
 
澪「いやいやいやいや唯!!全然励まされてないから!!こらっ!行くなバカ!」

135: 2009/07/13(月) 23:29:36.56 ID:k3bJFVHsO
――そして
 
唯「敵は一乗谷にあり!!」
 
紬「おー♪」
 
律「へへ…血が騒ぐぜ」 
 
澪「ゆ、唯!」
 
唯「ん?」
 
唯「わぁ!澪ちゃん兜似合ってるね!」
 
澪「え…?そ、そうかな…///」ポッ
 
澪「…ってそうじゃなくて!!」
 
唯「大丈夫だよ」
 
澪「へ?」
 
唯「私…やっぱりりっちゃんのこと信用して良かったと思う…」
 
澪「り、律?」

136: 2009/07/13(月) 23:33:28.54 ID:k3bJFVHsO
唯「この騎馬軍団見てよ…ざっと2000頭はいるよ」
 
澪「……」
 
唯「りっちゃんが手にかけて育てた伝統あるお馬さんたちだよ」
 
唯「これなら奇襲は成功するよ!」
 
澪「(馬が…?)」
 
唯「ほら!澪ちゃんも私の後ろ乗って!」ガシッ
 
 
澪「わっ!///」ヒョイッ
 
唯「2人乗りだね!」

138: 2009/07/13(月) 23:38:32.88 ID:k3bJFVHsO
律「唯!出陣はまだか!!ドラムスティックが疼くんだよ!」
 
唯「OK行こう!」バッ
 

律「おっしゃぁ♪」パカラッ
 
紬「楽しみだわ~♪」パカラッパカラッ
 
斎藤「お嬢様。危険になったら迷わず逃げて下さい…くれぐれも」ブツブツ 
 
さわこ「(初陣は錦を着て帰るわね…)」パカラッパカラッ
 
憂「(澪さんいいなぁ…お姉ちゃんの後ろに乗れて…)」パカラッ
 
和「(…信長……義昭様の仇……絶対に許さない!!)」
 
澪「……」ブルブル

140: 2009/07/13(月) 23:44:38.10 ID:k3bJFVHsO
 一乗谷
 
朝倉氏が南北4キロの狭い谷間に築いた城下町。平沢軍はその山に佇んでいた
 
 
律「さて…敵さんがお見えだぜ唯!」
 
さわこ「まだ織田軍は攻めてないみたいね」
 
和「浅井軍は?」
 
紬「もう来てるわよ♪ほら!」
 
憂「あっ!あそこ!!」 
 
みんなが見ると向こうの山から一気に山を下る騎馬軍団。浅井家だ
 
谷間にいる織田軍は完全に後ろを取られ 混乱している

142: 2009/07/13(月) 23:49:59.33 ID:k3bJFVHsO
しかし信長はお市の方が送った小豆で危険を察知したのか、すぐに秀吉を殿として撤退していった 
 
和「あ…!逃げてゆく…!」
 
律「唯!早く命令を!!」
 
唯「任せなさい!!」
 
 
安価+2
 
①馬で山を一気に下って逆側から奇襲!
 
②初めての交戦!山は慎重に下りてから奇襲!

144: 2009/07/13(月) 23:51:24.66 ID:EHHrt8WJ0
1

148: 2009/07/13(月) 23:57:14.80 ID:k3bJFVHsO
唯「早く追うんですよドドリアさん!!」
 
律「よっしゃぁ!そう来なくっちゃ!」ヒヒーン!
 
 
澪「ちょ…律!!1人で走りすぎるな!」
 
唯「大丈夫だよ澪ちゃん!見てて!」
 
律「さっさと私についてこい!!ドラムスティックで叩かれたくなかったらな!!」ドドド…!  
兵「おおおぉぉ!!」ドドド…!
 
さわこ「うおりゃあああぁぁぁぁ!!」ドドド…!
 
澪「…」ポカーン
 
唯「ね?」ニコッ

151: 2009/07/14(火) 00:01:59.63 ID:p4xHtZ2qO
律「刻め!血液のビート!!」ドドド…
 
律「ふんっ!」バキッ
 
敵「ぐわっ!!」
 
兵「おりゃぁ!」ズバッ
 
 
敵「ぴぎゃぁっ!」
 
柴田「な、何事だ!!」 
 
森蘭丸「敵です!平沢軍が裏切った模様!!」
 
信長「……なに?」
 
 
さわこ「破っ!」ドパァンッ!
 
丹羽「ぐわぁ!!」
 
さわこ「(ふふ…甘いわねりっちゃん…こういう時は武将クラスを狙うのが一番なのよっ!)」

154: 2009/07/14(火) 00:08:14.24 ID:p4xHtZ2qO
信長「我に刃向かうとは…平沢唯……うぬも地獄へ堕ちたいのか?」
 
前田「信長様!!被害甚大!!早く撤退を!!」 
 
信長「ふん…!」くるっ 
 
唯「よーし!!第二陣も続くぞー!!」
 
紬「おー♪」
 
斎藤「お嬢様…くれぐれも無茶はなさらないように…」
 
和「信長…絶対討つ!!」
 
唯「よぉし行くか!」ヒヒーン!
 
憂「お、お姉ちゃんはダメ!!」
 
唯「えー?何でー?」ブーブー

156: 2009/07/14(火) 00:12:14.24 ID:p4xHtZ2qO
憂「あ、危ないんだもん!」
 
唯「えー大丈夫だよー大勝利だもん!」
 
澪「ゆ、唯?私もここに残った方がいいと思うな…」
 
唯「えー?そうかなー?」
 
和「行くわよ2人とも!!」パシンッ
 
紬「えぇ♪」
 
斎藤「はいっ!」
 
500の騎馬がまた谷間に向かって雪崩れ込んだ

158: 2009/07/14(火) 00:16:05.70 ID:p4xHtZ2qO
さわこ「やっ!」ペチッ
 
梓「きゃあっ!」ズザー
 
 
さわこ「あれ…?ゴキブリかしら…何でこんなところに?」
 
梓「……」ピクピク
 
ワーワー!ワーワー!
 
 
紬「りっちゃん!」
 
律「おうムギ!信長は!?」
 
紬「南へ!撤退したわ!」
 
律「くっ!逃げられてたまるか!!」
 
紬「行きましょう!」
 
律「おう!」

161: 2009/07/14(火) 00:20:55.50 ID:p4xHtZ2qO
ワーワーワーワー!
 
秀吉「くっ…!これじゃきりがねぇ…!」
 
秀吉「ん?あれは…」
 
 
浅井軍と戦っていた秀吉はふと山のてっぺんを見上げた
 
平沢軍大将の平沢唯が単騎で佇んでいる
 
秀吉「…平沢唯!」
 
秀吉「(…あいつを討てば…!!)」
 
秀吉「えぇい者ども!あの山に向かって駆け上れ!!平沢唯の首があるぞ!!」
 

165: 2009/07/14(火) 00:25:21.77 ID:p4xHtZ2qO
唯「……」
 
澪「……」
 
唯「…暇だね」
 
澪「…うん」
 
唯「ねぇねぇ澪ちゃん」 
 
澪「ん?」
 
唯「私達も降りよっか!」
 
澪「え…?でも憂ちゃんがここで待ってろって……」
 
唯「え~降りて一緒に戦いたいよ~!!」
 
澪「でも憂ちゃんが…(やだよ怖いよ)」
 
安価+3
 
①私達も一気に下りて戦う!
 
②あたし待つわ

168: 2009/07/14(火) 00:27:43.20 ID:fICtmioMO
1

173: 2009/07/14(火) 00:32:21.51 ID:p4xHtZ2qO
唯「いっけぇ!ギー馬!」ヒヒィーン!
 
澪「ちょ…!ちょっと唯!?」
 
唯「大将だけこんなところにいたら部下に示しがつかないんだよ澪ちゃん!!」ダダダ!
 
澪「わわわ!!」
 
澪「ゆ、唯!そんなに飛ばして…!乗馬得意だったの!?」
 
唯「ううん!全然!!」ダダダ…!
 
澪「 」
 
唯「あ…」グラッ
 
き ゃ あ あ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ

179: 2009/07/14(火) 00:36:18.05 ID:p4xHtZ2qO
ドザーッ…!!
 
唯「……」
 
唯「…うぅ」フラフラ
 
唯「…はっ!しまった!!」
 
唯「ギー馬大丈夫!?」ガバッ
 
澪「…う、馬より私を心配しないか…バカ唯」
 
 
唯「あ、そうだった!澪ちゃん大丈夫!?」バッ
 
 
澪「ぅう…大丈夫だけどバカ唯のせいですりむいた…」
 
唯「(一応私大将なんだけどなー…)」

181: 2009/07/14(火) 00:41:33.40 ID:p4xHtZ2qO
澪「ゆ、唯は大丈夫なのか?」フラフラ
 
唯「うん!右手の小指折った!」ポッキリ
 
澪「ひいぃっ!」ゾクゾク 
 
澪「…って唯…痛くないのか?」
 
唯「い、痛いけど…我慢しなきゃ…」
 
澪「……」
 
澪「(痛いのを我慢して私を懐抱してくれたのか……)」
 
澪「…唯、応急処置してあげる」
 
唯「おぉ!澪ちゃん天使!」
 
澪「全く唯は元気だなぁ…」クスッ
 
??「おやおや?お嬢さん達、こんな山の中で迷子ですか?」

184: 2009/07/14(火) 00:47:17.46 ID:p4xHtZ2qO
唯「…っ!」くるっ
 
澪「あ…あ…」
 
秀吉「見つけたー!秀吉様が見ぃつけた!」
 
澪「きゃあぁぁ!」ビクビク
 
唯「(……まずい…澪ちゃんはパニック状態だし…向こうは約10人…)」
 
 
秀吉「よう、平沢唯…。よくも我々を裏切ってくれたな…」
 
唯「(ど、どうしよう…)」
 
本日最後の安価+5
 
①律に助けを求める
 
②紬に助けを求める
 
③憂に助けを求める
 
④さわこに助けを求める 
 
⑤斎藤に助けを求める
 
⑥和に助けを求める

190: 2009/07/14(火) 00:49:16.62 ID:37IVRviiO
3

193: 2009/07/14(火) 00:53:37.17 ID:p4xHtZ2qO
唯「(…ここは)」
 
秀吉「わっ!このおなご別嬪だなー!!お市様そっくりだ!!」
 
澪「ひっ!」ビクッ
 
秀吉「どうじゃ?儂と結構せぬか?にひひ…」
 
 
唯「(りっちゃんに助けを求めるしかない…!!!)」
 
唯「りっちゃあああぁぁぁぁぁああん!!」
 
秀吉「なっ!?」
 
秀吉「誰かこいつの口を塞げ!!」
 
部下「はっ!」
 
秀吉「ちっ…余計なことを…」

194: 2009/07/14(火) 00:56:06.01 ID:p4xHtZ2qO
律「はぁ…はぁ…!!」パカラッパカラッ
 
紬「…はぁ…はぁ!」パカラッパカラッ
 
律「くそっ!!信長のやつ何処に行きやがった…!!」
 
紬「完全に見失いましたね…」
 
律「せっかく追ってきたのに…!!」ギリギリ
 
紬「仕方ないわりっちゃん…戻りましょう…」
 
律「そうだな…」

196: 2009/07/14(火) 01:01:37.49 ID:p4xHtZ2qO
秀吉「ホントはちょっと楽しみたかったがなぁ…」
 
秀吉「仕方ない…頃すか」ニヤリ
 
唯「…!」
 
澪「いやっ!止めて!!」ジタバタ
 
秀吉「ふん…貴様らが裏切るのが悪いんだ……。この首は信長様に献上しなければな…」スッ
 
唯「(大丈夫!りっちゃんが助けてくれる!りっちゃんが……)」グッ
 
 
秀吉「ご愁傷様!」スパンッ
 
唯「……!!!」シュパッ
 
 
き ゃ あ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ あ あ あ あ
 
最後に、澪の悲鳴が耳に残った。そして見える自分のカラダ。赤い血がどばどばと吹き出ている
 
 
唯「天下…とりたかったなぁ…」
 
B A D E N D

198: 2009/07/14(火) 01:03:04.63 ID:IIlbsEMAO
おいいいいいッ!!!

205: 2009/07/14(火) 01:07:04.46 ID:p4xHtZ2qO
まぁきりがいいので一旦休みます
 
残ってたら明日の8時頃にでも書きます

251: 2009/07/14(火) 12:30:24.37 ID:p4xHtZ2qO
唯「…っ!」くるっ
 
澪「あ…あ…」
 
秀吉「見つけたー!秀吉様が見ぃつけた!」
 
澪「きゃあぁぁ!」ビクビク
 
唯「(……まずい…澪ちゃんはパニック状態だし…向こうは約10人…)」
 
秀吉「よう、平沢唯…。よくも我々を裏切ってくれたな…」
 
唯「(ど、どうしよう…)」
 
安価+3
 
①律に助けを求める
 
②紬に助けを求める
 
③憂に助けを求める
 
④さわこに助けを求める 
 
⑤斎藤に助けを求める
 
⑥和に助けを求める

254: 2009/07/14(火) 12:32:45.29 ID:tRxEUZ1M0
帰ってきた!!!

258: 2009/07/14(火) 12:37:27.75 ID:p4xHtZ2qO
唯「(…ここは)」
 
秀吉「わっ!このおなご別嬪だなー!!お市様そっくりだ!!」
 
澪「ひっ!」ビクッ
 
秀吉「どうじゃ?儂と結婚せぬか?にひひ…」
 
唯「(憂に助けを求めるしかない…!!!)」
 
唯「ういいいぃぃぃぃぃぃぃ!!」
 
秀吉「なっ!?」
 
秀吉「誰かこいつの口を塞げ!!」
 
部下「はっ!」
 
秀吉「ちっ…余計なことを…」

262: 2009/07/14(火) 12:44:30.62 ID:p4xHtZ2qO
和「ここは鶴翼の陣になるのがいいわね」
 
憂「分かりました!斎藤!」
 
斎藤「はっ!」
 
ういいいぃぃぃぃぃぃぃ…………
 
憂「…!」ピクッ
 
憂「和さん…今何か聞こえませんでした?」
 
和「…さぁ?混戦状態だから何も…」
 
憂「そうですか…」
 
憂「(…でも確かに山腹から)」チラッ
 
憂「…!」
 
憂「頂にお姉ちゃんがいない…!」

264: 2009/07/14(火) 12:47:20.77 ID:p4xHtZ2qO
憂「ポニーちゃん!!行くよ!!」くるっ
 
ヒヒィーン!!
 
和「あ…!ちょっと憂ちゃん!?」
 
憂「走れ!風のように!(何だっけこの台詞…)」ダダダ…!
 
和「い、行っちゃった…」ポカーン
 
斎藤「私が追います!和殿は陣を仕切って下され!」
 
和「わ、わかったわ…」

265: 2009/07/14(火) 12:53:12.02 ID:p4xHtZ2qO
秀吉「ホントはちょっと楽しみたかったがなぁ…」
 
秀吉「仕方ない…頃すか」ニヤリ
 
唯「…!」
 
澪「いやっ!止めて!!」ジタバタ
 
秀吉「ふん…貴様らが裏切るのが悪いんだ……。この首は信長様に献上しなければな…」スッ
 
唯「(大丈夫!憂が助けてくれる!憂が……)」グッ
 
秀吉「ご愁傷様!」スッ
 
 
憂「お姉ちゃああああぁぁぁぁぁあああん!!!」ズドドド…!
 
唯「憂!!」
 
秀吉「なっ!?」ビクッ
 
 
秀吉は目を丸くして驚いた。女装束の格好した美女が奇声を発しながら槍を振り回して向かってきたら無理もない反応だ

266: 2009/07/14(火) 12:58:36.31 ID:p4xHtZ2qO
憂「私がっ!」バキッ
 
雑魚「ぎゃっ!」
 
憂「お姉ちゃんを!」ドカッ
 
雑魚「ぐふっ!!」
 
憂「守る!!」ドスッ
 
雑魚「ぴぎゃぁ!」
 
秀吉「な、何じゃありゃああぁぁ!?」
 
憂「はあああああぁぁあ……!!」
 
憂は素晴らしい無双振りを見せてくれた。あっという間に秀吉の手下をなぎ倒し、秀吉に土下座をさせたのだ
 
 
唯「Wow…」
 
澪「…す、すごい」
 
斎藤「…大丈夫ですか!!」ザザッ
 
斎藤がようやく追いついた。憂は斎藤に縄で縛るように命じると、すぐに唯の元へ駆けつけた

268: 2009/07/14(火) 13:02:14.74 ID:p4xHtZ2qO
唯「う、憂……ありがと…」
 
澪「……」パクパク
 
憂「お姉ちゃんのバカ!あれだけ動いちゃダメっていったのに!!」
 
唯「ご、ごめんなしゃい……」
 
澪「で、でも…憂ちゃん凄いな…10人の侍をいとも簡単に…」
 
憂「…はっ!」ビクッ
 
憂「ど…どうしよう……私…人を頃しちゃった……」ブルブル

269: 2009/07/14(火) 13:06:41.80 ID:p4xHtZ2qO
唯「憂……」
 
憂「わ…私…ひと…を…」ガタガタ
 
澪「う、憂ちゃん落ち着いて…!」
 
唯「さ、斎藤!」バッ
 
斎藤「二名軽傷。五名重傷。……そして二名……亡骸となりました」
 
秀吉を縛り終えた斎藤が目を伏せながら報告した 
 
唯「…!」
 
憂「うわあああぁぁぁあああん!!お姉ちゃあああぁぁん!!」
 
唯「う、憂…!大丈夫だよ!助けてくれたんだもん憂は!大丈夫!」ソッ
 

273: 2009/07/14(火) 13:12:56.20 ID:p4xHtZ2qO
澪「そ、そうだよ!憂ちゃんは何も悪くない!(憂ちゃん怖い…)」
 
憂「で、でも…人を……」ガタガタ
 
唯「…だ、大丈夫だよ憂!私だって人の1人や2人…」
 
ブオォォオオオン!
 
 
泣き崩れる憂を慰めていると、谷間の方から大きな音が聞こえた
 
澪「…これは」
 
唯「さわちゃんのホラ貝ギターだ!」
 
斎藤「どうやら終わったようですな」
 
唯「い、行こう!憂もほら…!さわちゃんが呼んでる!」
 
憂「う、うん…」グスッ
 
 
4人と1匹はゆっくりと山を下っていった

276: 2009/07/14(火) 13:18:11.74 ID:p4xHtZ2qO
さわこ「ちょっとぉ~何してたのよ~待ちくたびれたじゃない!」プンプン 
 
澪「あ、あの…さわこ先生これは…」
 
さわこの周りには武将クラスの人間が何人も縛られていた
 
丹羽「く…不覚…」
 
蜂須賀「くそったれぇ……」
 
唯「(あれ…?これってゴキブリかな…?いやまさか…)」ジロジロ
 
梓「………うぅ」

279: 2009/07/14(火) 13:22:54.45 ID:p4xHtZ2qO
律「お~い!」パカラッパカラッ
 
唯「あ、りっちゃん」
 
信長を追っていた律と紬の隊も戻ってきた。全員が生きて谷間に集合できたのだ
 
さわこ「それでりっちゃん、どうだったの?」
 
律「いや~~…それが逃げられちまってさぁ…」 
 
紬「抜け道を使われたみたい♪」ニコッ
 
澪「…そ、そっか」
 
律「め、面目ない!!」 
 
唯「大丈夫だよ~♪りっちゃんとムギちゃんは頑張ったもん♪」

280: 2009/07/14(火) 13:26:55.39 ID:p4xHtZ2qO
さわこ「そうね…次また戦えばいいもの」
 
和「…信長」
 
憂「…あ!浅井軍と朝倉軍は?」
 
さわこ「まだ残党を片付けてるわよ」
 
斎藤「このあと朝倉浅井平沢の三者面談があります」
 
唯「げっ…!私三者面談苦手なんだよね…」
 
唯「憂私と代わってくれない?」
 
律「おい!」ビシッ

281: 2009/07/14(火) 13:30:06.50 ID:p4xHtZ2qO
唯「お願い~憂ぃ~」
 
憂「お、お姉ちゃん…」 
 
和「ダメよ唯!三者面談はこれからの進路を決める大事な話し合いなんだから当主が出ないと意味ないじゃない!」
 
唯「う…怒られた…」
 
 
紬「ところでこの方たちは?」ニコッ
 
澪「敵武将だ。全員織田軍の」
 
紬「まぁ」
 
さわこ「さて…戦犯処理の時間ね」
 
律「(なんかゴキブリがいるぞ…?)」

284: 2009/07/14(火) 13:34:41.13 ID:p4xHtZ2qO
律「まずはこの熊さんだな!」
 
蜂須賀「く…くまさんだと…?」ワナワナ
 
澪「ぷっ!」クスクス
 
蜂須賀「わ、笑うな!!命が惜しかったら笑うな!!」
 
澪「ひっ!」ビクッ
 
さわこ「大丈夫よ澪ちゃん。この熊さん、今は縄で縛られてるから」
 
蜂須賀「く、くそったれ…!!」
 
律「で、唯?どうするの?」

286: 2009/07/14(火) 13:39:18.51 ID:p4xHtZ2qO
唯「う~ん…そうだなぁ…2人の軍師に聞いてみよ」
 
和「織田家の武将なんて信じられない!朝倉か浅井に引き渡すべきだわ!」
 
澪「こ、怖いからパスで…」ガタガタ
 
唯「ふぅむ…なるほど」 
 
律「私は別にいいと思うんだがなぁ…」
 
唯「(どうしよう?)」
 
安価+参
 
①仲間に入れ! 
 
②首チョンパの刑だね!(※忠誠度が大きく影響する)
 
③浅井朝倉に引き渡す

289: 2009/07/14(火) 13:42:47.45 ID:fSXhP50c0
2

291: 2009/07/14(火) 13:48:08.54 ID:p4xHtZ2qO
唯「熊さん!お前は首チョンパだ!」
 
澪「なっ!!」
 
律「唯!?」
 
憂「お姉ちゃん!?」
 
さわこ「……」
 
唯「和ちゃんの言うとおり、信長の手下だった男。侮れない」
 
唯「下手に油断して寝首かかれる前に先に頃しておかなきゃ」
 
さわこ「一応正論ね…」 
 
律「で、でも…!」
 
唯「鳴かぬなら…頃してしまえホトトギス」
 
律「…っ!」

292: 2009/07/14(火) 13:53:05.64 ID:p4xHtZ2qO
蜂須賀「ふん…貴様も言うじゃねぇか…顔に似合わずしてよ…」
 
和「……唯」
 
唯「斎藤!」
 
斎藤「はっ!」
 
紬「…」ドキドキ
 
蜂須賀「…一生の悔い無しだな……」
 
秀吉「蜂須賀っ!!」
 
斎藤「ふんっ!」ズバッ
 
 
斎藤の一太刀で熊さんの首がごろりと転がった
 
 
澪「きゃあああぁぁぁあああああ!!」
 
律「………」
 
唯「…さぁ次!(ごめんねみんな…でも優しさだけでは天下を取れないんだよ)」

293: 2009/07/14(火) 13:56:14.85 ID:p4xHtZ2qO
丹羽「う…うぅ…氏にたくないでござる…」ブルブル
 
唯「…まだ誰も頃すなんて言ってないよ~」
 
憂「お姉ちゃん…」
 
唯「……そうだね」
 
 
安価+参
 
①仲間に入れっ!
 
②首チョンパの刑だね!※忠誠度
 
③浅井朝倉に引き渡そう

296: 2009/07/14(火) 13:59:15.13 ID:9pjp7lGRO
2

300: 2009/07/14(火) 14:07:31.92 ID:p4xHtZ2qO
唯「やっぱりお前も首チョンパ」
 
みんな「…なっ!!」
 
丹羽「ひいぃぃぃっ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!!」ガタガタ
 
律「ゆ、唯!!」
 
憂「お姉ちゃん…」
 
唯「やっぱり和ちゃんの言うとおり、織田家の家臣は危険だもん!」
 
和「さ、さすがにここまでしろとは…」
 
唯「非情に徹しなきゃいけない…そんな時もあると思うの…」
 
さわこ「……唯ちゃん」 
 
澪「……」ブクブク
 
紬「み、澪ちゃんしっかり…!」

301: 2009/07/14(火) 14:10:32.47 ID:p4xHtZ2qO
唯「斎藤!」
 
斎藤「御意」コクリ
 
丹羽「ひいぃぃぃいいいいい!!!!」
 
唯「来世で…幸せになってください」
 
丹羽「いやだいやだいやだいやだ!!!」
 
斎藤「ふんっ!」スパンッ
 
 
斎藤の一太刀で丹羽の首が飛んだ
 
律「うっ…!」
 
紬「ひ、ひどい…」
 
唯「………」
 
唯「……次いこうか」

305: 2009/07/14(火) 14:15:35.49 ID:p4xHtZ2qO
秀吉「…あ…あぁ…」ガタガタ
 
唯「…羽柴秀吉」
 
秀吉「……く…」
 
憂「お姉ちゃんそいつは頃すべきだよ!仲間になんかしたらレOプされちゃうよ!!」
 
唯「分かってる…」
 
律「唯…」
 
安価+2
 
①お前は絶対首チョンパ 
 
②仲間になりたい?
 
③逃がす
 
④浅井朝倉に(ry
 
一応この安価終わったら休憩します

307: 2009/07/14(火) 14:17:27.71 ID:j1rkaAj40
1

313: 2009/07/14(火) 14:24:34.84 ID:p4xHtZ2qO
唯「まぁこの猿は…当たり前だよね?」
 
律「ま、まぁ…」
 
憂「お姉ちゃんを殺そうとした罰だね♪」
 
秀吉「(ヤバイヤバイヤバイヤバイ殺される殺される!!!!!)」
 
唯「斎藤!」
 
斎藤「はっ!」
 
秀吉「(何とかしてにげねば…!!)」アタフタ
 
さわこ「……」

351: 2009/07/14(火) 20:22:36.98 ID:p4xHtZ2qO
秀吉「(く…!儂はこんなとこで氏ぬわけにはいかないんじゃぁ!)」
 
秀吉は両腕を縛られていながらも器用に手首を回し煙玉を取り出した
 
斎藤「…ん?」
 
刀を構えてた斎藤は異変に気付く
 
秀吉「あばよっ!!」ボゥン!!
 
憂「きゃっ!」
 
律「うわっ!」
 
さわこ「け、煙玉よ!!」ゴホッゴホッ

352: 2009/07/14(火) 20:27:47.31 ID:p4xHtZ2qO
辺りは一面真っ白の煙の覆われた
 
唯「なにコレ…!見えない…!!」ゴホゴホッ
 
和「に、逃げたわ!」
 
律「うわ…!ちょ…何する…馬鹿止めろ…!」
 
紬「(…りっちゃんたら…///)」
 
憂「お、お姉ちゃん!!」ゴホッ
 
 
澪「うぅ……」
 
唯「あ…晴れてきた………」
 
律「はぁ…はぁ…何だよ今のは…」
 
和「煙玉よ」
 
律「いや…そうじゃなくて」

353: 2009/07/14(火) 20:32:27.08 ID:p4xHtZ2qO
煙が消え みんながみんなを確かめるように見渡す
 
唯「……あれ?」
 
律「……あ」
 
さわこ「猿が消えたわね」
 
和「なっ…!!」
 
紬「あらあら」
 
律「ど、どうするんだよ唯!!逃げられたぞ!!」
 
唯「ま、まぁまぁ…」
 
梓「……」
 
梓「(あ!私も逃げればよかったんだ!)」ガーン

354: 2009/07/14(火) 20:36:58.94 ID:p4xHtZ2qO
秀吉「はぁはぁ…!」タタタ…
 
秀吉「はぁ…はぁ」チラッ
 
 
秀吉「こ、ここまで来りゃ大丈夫だろう…」
 
 
秀吉「………」
 
秀吉「……丹羽…蜂須賀……」
 
秀吉「お前らの仇は絶対に儂が取るからな…!!」
 
秀吉「……」
 
秀吉「……早く信長様に報告しなければな…」くるっ
 
秀吉「なっ!?」
 
斎藤「…逃げられると思ったのか猿?」
 
秀吉が振り向くとそこには斎藤がいた

357: 2009/07/14(火) 20:43:50.42 ID:p4xHtZ2qO
秀吉「貴様……煙玉は……」
 
斎藤「目が見えなくても…貴様の足音を尾けることくらい造作もないことだ」
 
秀吉「ば…バカな…」プルプル
 
斎藤「…悪いが氏んでもらう。唯様の命令だ」スタスタ
 
震える秀吉に近づく斎藤 
 
秀吉「ま、待ってくれ斎藤殿!」
 
斎藤「…なんだ?」
 
秀吉「な、仲間に入らぬか…?織田家にお主が入ったら信長様に――」
 
 
斎藤「笑止。忠臣は二君に仕えず」
 
秀吉「な……」

363: 2009/07/14(火) 20:48:50.15 ID:p4xHtZ2qO
斎藤「話は済んだか?」 
 
秀吉「……」
 
斎藤「では…」スッ
 
秀吉「…き」
 
斎藤「…ん?」
 
秀吉「貴様には野望がないのか?この下克上の世だ。貴様にも幾らかチャンスが巡ってくるだろう……」
 
斎藤「……」
 
秀吉「い、いつまで忠臣を貫くつもりなんだ?」 
 
斎藤「……」
 
斎藤「無論、氏ぬまで」 
 
秀吉「…!!」

367: 2009/07/14(火) 20:54:45.45 ID:p4xHtZ2qO
斎藤「さらばだ…(例え唯様や紬お嬢様が無慈悲になろうとも――)」
 
秀吉「……悪運尽きたか……」
 
斎藤「……(私は一生ついて行きますぞ)」スッ
 
 
斎藤「はっ!」バッ
 
秀吉「無念っ!」
 
シュッ
 
その時、木の影から斎藤目掛けて手裏剣が飛んできた
 
斎藤「!!」
 
斎藤「…くっ!」バッ
 
慌てて避ける斎藤。秀吉は何が起こったか理解出来てなかった

370: 2009/07/14(火) 20:59:22.05 ID:p4xHtZ2qO
秀吉「え?え?」キョロキョロ 
 
斎藤「……邪魔者か」
 
 
服部「…見事避けた」
 
秀吉「…!」
 
秀吉「おおぉ!半蔵ではないか!!助けに来てくれたのか!!」
 
服部「……」
 
斎藤「…忍の者か」
 
服部「…左様」
 
その時どうっと風が吹き、木の葉が揺れる
 
秀吉「(これはラッキーじゃ!生きて帰れる!!)」

373: 2009/07/14(火) 21:04:11.47 ID:p4xHtZ2qO
斎藤「邪魔するなら仕方あるまい」
 
斎藤「氏んでもらおう!」バッ
 
服部「こっちもその方が都合がいい…」スッ
 
 
ガキッ!ガッ!ザンッ!ブン!ウン!タン!バッ!スッ!
 
斎藤「…!」ブシュゥッ
 
秀吉「やった!」
 
何度かの刀の打ち合いが続いたが、服部の忍刀が斎藤の太ももに深く刺さった。斎藤はよろめき片膝をついた
 
服部「……ふん」

376: 2009/07/14(火) 21:07:56.35 ID:p4xHtZ2qO
服部「…こいつは返して貰うぞ」
 
斎藤「く…」
 
秀吉「はっはっは!残念だったなぁ!」
 
服部「黙れ」
 
秀吉「…はい」
 
服部は縛られた秀吉を担ぐと 影へと消えていった
 
斎藤「…ふ、不覚……」ギリッ
 
斎藤「……」
 
斎藤「…」
 
斎藤「」

381: 2009/07/14(火) 21:13:19.52 ID:p4xHtZ2qO
――その頃
 
さわこ「さて…後1人残ったけどどうするの?」 
 
梓「…!」ビクッ
 
澪「唯……」チラッ
 
和「……」
 
唯「う~ん…」
 
みんなは唯に視線を集めた。顔が見えないほど大きい黒兜に黒鎧を着た梓は小さく震えている
 
唯「…氏刑で!」
 
憂「…お姉ちゃん」
 
唯「やっぱり織田家武将って危ないもん!」
 
梓「…そ、そんな」
 
律「ん?」

384: 2009/07/14(火) 21:18:09.48 ID:p4xHtZ2qO
梓「(や、やだよこんな所で氏ぬなんて…私まだ…)」ガタガタ
 
律「ん~?」ジロジロ
 
梓「(猿だって普段かっこつけてるくせに勝手に逃げるし…もう嫌だよ……)」ブルブル
 
律「む~?」ジロジロ
 
和「律…?」
 
澪「ど、どうしたんだ律?」
 
律「いや…こいつ本当に男かなぁって思って…」ジロジロ
 
唯「え?」

386: 2009/07/14(火) 21:24:25.91 ID:p4xHtZ2qO
律「なんか女の声みたいだったし……私達より小さいし…」
 
澪「確かに…」
 
さわこ「言われてみれば…そうねぇ…」
 
紬「わ、私に任せて!!!」バッ
 
澪「ムギ!?何を…」
 
紬は少し興奮しながら梓に近づいた
 
梓「ひっ…!何を…!!」ビクッ
 
紬「……」
 
紬「……」クンクン
 
紬「…!」
 
唯「ど、どう?ムギちゃん…」ドキドキ
 
紬「こ…これは…女の子の匂い……」ドキドキ
 
 
唯「なんだってぇー!?」
 
憂「女の子…」
 
律「(てゆーか兜脱がせばいい話だろ)」

392: 2009/07/14(火) 21:28:59.72 ID:p4xHtZ2qO
律「兜脱がすぞ」ガシッ
 
梓「ひっ…やめ…!」
 
バッ
 
澪「あ…」
 
唯「!!!!!!!!!!!」
 
憂「わぁ…」
 
紬「Wow…」
 
唯「合格!!」
 
梓「え?」
 
唯「可愛いから合格!今日から私の側近ね!!」 
 
律「単純だなおい」
 
憂「わぁ…!新しい仲間!」
 
梓「え?え?」

394: 2009/07/14(火) 21:34:46.12 ID:p4xHtZ2qO
唯「お名前なんていうんでしゅか?」
 
梓「へ?」
 
律「名前だよ名前ー!あるんだろ?」
 
梓「あ…中野…梓です」 
 
律「梓かぁ!よろしくな梓!」
 
和「(あれ?どこかで聞いたことがあるような…)」
 
さわこ「(ネコ耳とか似合いそうね)」
 
澪「ま、そういうことだ!よろしくな梓!」ニコッ
 
 
梓「わ…私…」
 
憂「梓ちゃんか~♪」
 
梓「あ…あの…」
 
唯「あだなはあずにゃんで決まりだねっ!!!」 
 
梓「…はい?」

395: 2009/07/14(火) 21:39:09.46 ID:p4xHtZ2qO
和「そろそろ引き上げないと…」
 
さわこ「そうね。今日は朝倉家にお邪魔しましょう」
 
唯「よし!行こうか!ほらあずにゃんも!」グイッ 
 
梓「え…でも…わわ!!」
 
和「唯はこのあと三者面談でしょ!?早く着替えてきなさい!」
 
唯「うっ…でも小指が…」
 
和「言い訳しないの!」 
 
唯「は、はい…」
 
梓「……」
 
梓「(あれ…?誰が当主だっけ…)」

397: 2009/07/14(火) 21:44:04.51 ID:p4xHtZ2qO
唯は和に連れられてどっかに行ってしまった。紬とさわこはいなくなった斎藤を探しに馬を馳せらせた
 
 
律「ほら梓!私の馬に乗れよ!」
 
梓「あ…でも」
 
律「いいから!」グイッ
 
梓「…」
 
律「よぉ~し!朝倉氏本館まで競争だ!」ヒヒーン! 
 
梓「……」
 
憂「嫌ですよ~」
 
澪「や…やめとく」
 
梓「…どうして」
 
律「ん?」

399: 2009/07/14(火) 21:48:01.84 ID:p4xHtZ2qO
梓「どうしてこんなに優しくしてくれるんですか…?」
 
澪「え?」
 
梓「私…少し前まで敵だったんですよね?平沢家に忠誠すら誓ってないし…」
 
律「あーそんなことか…」
 
梓「そんなことって…!」
 
澪「梓。ウチにはそんなもの必要ないんだよ。楽しくやってるだけなんだから」
 
梓「…楽しく?」
 
律「そ!まぁあの織田家にいたんじゃなぁ…理解できないのも無理ないけどね」

403: 2009/07/14(火) 21:53:01.00 ID:p4xHtZ2qO
憂「梓ちゃんはもう平沢家に一員だよ♪」
 
梓「…!」
 
澪「梓。よろしくな」
 
梓「う……わ…私…」プルプル
 
律「ん?」
 
梓「ぐすっ…あれ……何で…泣いてるんだろ……ぐすっ…」ゴシゴシ
 
澪「梓…」
 
梓は涙を流した。拭いても拭いても溢れてくる涙の粒。 梓にとって織田家を離れるということは、自由への解放でもあった
 
律「…大丈夫だよ…もう」ギュッ
 
律は後ろに乗っている梓を優しく抱きしめた
 
憂「良かったね梓ちゃん♪」ニコッ
 
澪「さぁ…朝倉氏本館に行こう。ご馳走が待ってる」

405: 2009/07/14(火) 21:58:08.95 ID:p4xHtZ2qO
紬とさわこは焦っていた。いなくなった斎藤を探すため約100騎で一乗谷近辺の捜索に出たが、日没は近かった
 
さわこ「もうすぐ日が暮れるわね…」パカラッパカラッ 
 
紬「斎藤…」パカラッパカラッ 
 
夕焼けが2人を赤く染めていた。日が沈めば捜索は難航。それだけは避けたかった
 
紬「(斎藤…どこにいるの…!?)」パカラッ

411: 2009/07/14(火) 22:03:15.74 ID:p4xHtZ2qO
さわこ「後少し…どちらかに決めて探すしかないわね…」
 
紬「……どちらか」
 
さわこ「山腹か谷間の奥か…どちらにする?」
 
 
紬「(斎藤…!)」
 
安価+3
 
①山腹
 
②谷間の奥

414: 2009/07/14(火) 22:05:19.75 ID:YTEj7AII0
2

416: 2009/07/14(火) 22:10:11.54 ID:p4xHtZ2qO
紬「谷間を…調べましょう」
 
さわこ「…わかったわ。そうしましょう」
 
さわこ「行くわよ!」
 
兵「はっ!」
 
紬「(お願い斎藤…生きてて!!)」
 
 
紬は普段人には見せぬ涙を流しながらそう願った 
 
それを見た部下達は奮起して谷間をくまなく探した
 
 
だが、結局斎藤は夜になっても見つからなかった

421: 2009/07/14(火) 22:19:19.57 ID:p4xHtZ2qO
朝倉義景「うわーはっはっはっ!!大勝利じゃ!」
 
唯「(…うるさい)」
 
長政「唯殿。よく来てくれた。一乗谷は唯殿のおかげで助かった」
 
唯「な、長政様!//」ガタンッ
 
長政「心から礼を言う。ありがとう」
 
唯「いや~…照れますよ長政様…///」
 
和「(…ダメだこりゃ)」 
 
義景「長政殿!勝利の酒を一杯飲まぬか!?うわーはっはっはっ!!」ガタンッ
 
長政「…義景殿」
 
義景「んん??」

423: 2009/07/14(火) 22:25:27.81 ID:p4xHtZ2qO
長政「織田軍は今や崩壊状態。このまま浅井・平沢・朝倉軍が連合して尾張を叩けば、勝利は我々にあり!!」
 
義景「うっ…し、しかし…」
 
和「……その通り!これは待ってもいないチャンスです。今すぐ追撃の狼煙を」
 
唯「(うぉっ!和ちゃん外交官っぽい!!)」
 
 
義景「…むむむ」

429: 2009/07/14(火) 22:40:18.22 ID:p4xHtZ2qO
長政「義景殿!!」ガタッ 
 
義景「ぅ…うう…しかし…」
 
長政「何を迷っているんですか!?これを逃したら…!!」
 
義景「ちょ…一回タンマじゃタンマ」
 
長政「……?」
 
義景「長政殿……一応ね、儂の方が年上」
 
長政「……は?」
 
義景「いや~…なんか礼儀がなっとらんつーか……ゆとり?っていうんかいのぉ……儂の方が年上なのに命令してくるのは…のぅ…?」
 
長政「…なっ!」
 
和「何意味分からないこと言ってるのよノータリン!!今がどんだけ大事な時か分かってないの!?」
 
義景「ノ、ノータリン…」ピクピク
 
唯「(お腹空いた……)」

433: 2009/07/14(火) 22:46:12.54 ID:p4xHtZ2qO
義景「あ、そう!じゃぁもう朝倉家は何にもしないもんね!!」プンプン
 
 
長政「和殿…ここは穏便に…」
 
和「はっ…ごめんなさい……ついかっとなって…」
 
和「(そうね…外交にいるのは知識じゃない……)」
 
長政「ここはやはり…朝倉家と平沢家が結んでくれないと…」
 
和「えっ!?」
 
 
義景「唯ちゃん何歳なの?若くない?」
 
唯「ピッチピチの17歳だよ☆」
 
義景「マジ?今度遊ばない?」
 
唯「え~やだよ~。大体おじさん奥さんいるんでしょ?」
 
義景「まぁまぁそう言わずさぁ…」
 
 
和「朝倉と会盟…」
 
長政「はい…やはりそうした方が…」

436: 2009/07/14(火) 22:49:52.27 ID:p4xHtZ2qO
和「(…これは重要ね……今後の流れを大きく左右するわ…)」
 
唯「あ~これぇ?落馬しちゃってさ~」
 
和「(なんとか唯に決めてもらうしか…)」
 
義景「ヤバくないそれ?舐めてあげよっか?」
 
 
和「唯!!」
 
唯「へ?は、はい!!」」ビクッ
 
和「決断して頂戴……」 
 
唯「え?何を?」
 
長政「………」

439: 2009/07/14(火) 22:58:05.15 ID:p4xHtZ2qO
和「この朝倉家と…同盟を結ぶ?結ばない?」
 
唯「…ど、同盟」
 
和「唯が決めるのよ」
 
義景「うわ!唯ちゃんの髪柔らかい!!」
 
長政「………」
 
唯「わ、私…」
 
和「……」
 
長政「(唯殿…)」
 
重要安価+5
 
①私の髪に触るな!
 
②契りましょう!

444: 2009/07/14(火) 23:01:24.03 ID:dER8fuDFO
1

449: 2009/07/14(火) 23:09:13.13 ID:p4xHtZ2qO
唯「私の髪に触るなっ!!」バキッ
 
義景「ぴぎゃっ!」ズザー
 
和&長政「!!」
 
和「唯!何てことを!!あれでも名門朝倉家の当主なのよ!?」
 
唯「和ちゃん!こんな変態となんか私組めないよ!早く美濃へ帰ろう!」 
 
和「唯……あなたまさか…」
 
唯「決断力のない朝倉義景とは組めないよ」
 
義景「そ、そんな~」
 

452: 2009/07/14(火) 23:14:27.96 ID:p4xHtZ2qO
唯「帰る」スタスタ
 
長政「唯殿!!」
 
唯「…!」ピタリ
 
唯「ごめんなさい…長政様……」
 
長政に呼び止められた唯は 背中を向けたまま返事をして 部屋を出て行った
 
長政「……唯…殿」
 
和「……」
 
和「ご、ごめんなさい!!ちょっと唯と話してきます!」ダッ
 
ガララッ
 
義景「……ふぅ」
 
義景「分かっただろう長政殿。信長への追撃は3日後にいいだろう」
 
長政「……」
 
義景「さ、今日はたんと飲みなされ!浅井と朝倉の繁栄を願って!!」

454: 2009/07/14(火) 23:21:12.03 ID:p4xHtZ2qO
――朝倉家本館
 
がやがや がやがや
 
本館では浅井や平沢の兵士達が賑やかに騒いでいた 唯と和は武将達が座るVIP席へ向かった
 
しかし平沢家のVIP席は何故か周りとは違いお通夜のように静かだった
 
 
唯「りっちゃんうぃー」 
 
律「……!」チラッ
 
律「唯か…」
 
梓「あ…」
 
澪「唯…」
 
唯「ど、どうしたのみんな?暗くない?」
 
紬「……」
 
さわこ「……」
 
和「…!」
 
和「何か…あったの?」

457: 2009/07/14(火) 23:24:37.64 ID:p4xHtZ2qO
憂「じ、実は…」
 
紬「…」
 
憂「斎藤…さんがいなくなったんです…急に」
 
唯「…さ、斎藤が!?」 
 
和「うそ…」
 
憂「多分…逃げた秀吉を追ったんだと思う……」 
 
唯「まさか秀吉に返り討ちにあって…!」
 
紬「斎藤はそんなに弱くありません!!」ガタッ
 
 
唯「ご、ごめんムギちゃん…」
 
紬「……いえ」

458: 2009/07/14(火) 23:28:27.06 ID:p4xHtZ2qO
唯「そうだよね…斎藤は私たちの頼りになる強い隠密」
 
澪「……」
 
唯「でも何かあったに違いない…」
 
梓「…」
 
唯「…明日出発の際にもう一度探そう」
 
紬「唯ちゃん…」
 
さわこ「それがいいわね…」
 
律「出発…?」
 
澪「なんだ出発って」
 
唯「明日、美濃に帰るための出発だよ」
 
みんな「!!」

461: 2009/07/14(火) 23:35:17.02 ID:p4xHtZ2qO
律「帰るって!!織田軍への追撃はないのか!?」
 
澪「何もしないのか…?」
 
梓「唯先輩は信長様のことを甘く見すぎです!!あの人を敵に回したら…!」
 
唯「それは義景と長政様が決めることだよ」
 
律「…!」
 
唯「私たちにはもう関係ない」
 
和「(…やっぱり)」
 
さわこ「ほ…本気なの唯ちゃん?」
 
唯「うん」
 
さわこ「浅井・朝倉の同盟なしでどうやって織田を――」
 
唯「それはさ」
 
唯「美濃に帰ってからゆっくり考えようよ♪」ニコッ
 
憂「お姉ちゃん…」
 
紬「……」

464: 2009/07/14(火) 23:39:32.79 ID:p4xHtZ2qO
早朝。一乗谷には平沢の騎馬軍団がいた
 
たった1人の部下のために数千人が捜索を始めたのだ
 
唯「斎藤…生きてればいいけどなぁ…」パカラッパカラッ
 
紬「……」パカラッ
 
梓「……」パカラッ
 
ブオオォォォオオン♪♪ 
 
その時 山腹の方からホラ貝ギターが鳴り響いた 
 
唯「…あれは…さわちゃん隊の…」
 
紬「!」パカラッパカラッ! 
 
唯「あ!ムギちゃん待ってよ!!」

466: 2009/07/14(火) 23:42:52.63 ID:p4xHtZ2qO
紬「どいて!」
 
人(馬)だかりの出来た中を 紬は強引に前へと進んでいった
 
さわこ「…ムギちゃん」 
 
律「ムギ…」
 
紬「…」
 
さわこと律が佇んでいた。その真ん中には血の水たまりの跡が出来ていた 
 
紬「斎藤…は?」
 
さわこ「それが…行方不明なの」
 
紬「…!」

472: 2009/07/14(火) 23:49:23.67 ID:p4xHtZ2qO
律「見つけたのは…斎藤のと思われる血の跡と…」
 
さわこ「あの人が大事にしていた…琴吹家の家紋つきの刀…」
 
紬「……そんな」
 
律「でもムギ…どこに行ったかは分からないが…斎藤は生きていると思うよ…」
 
紬「…うっ…うぅ…斎藤……」
 
さわこ「……」
 
澪「先生!斎藤が見つかったの!?」
 
和「どこ!」
 
澪・和・憂の3人も駆けつけた

473: 2009/07/14(火) 23:53:17.29 ID:p4xHtZ2qO
唯「斎藤が…いない!?」
 
さわこ「えぇ。恐らく斎藤執事はここで誰かと闘って……」
 
さわこ「誰かに助けられたか…連れていかれたか……」
 
憂「…そんな」
 
唯「斎藤……」
 
 
その後 斎藤の捜索は続いたが 最後まで見つからなかった
 
 

477: 2009/07/14(火) 23:57:13.25 ID:p4xHtZ2qO
唯「…」
 
律「唯?」
 
唯「(長政様…迎えにきてくれなかった…)」
 
律「おい唯!」
 
唯「はっ!」ビクッ
 
唯「な、何だいりっちゃん?」
 
律「さっきからどうしたんだよ。ずっと朝倉家の方角見て」
 
唯「あ…いや…何でもない…」
 
律「…?」
 
律「…ならもう行くぞ」パカラッパカラッ
 
唯「う、うん…」くるっ 
 
平沢軍の背中には 勝者が背負うべきものが見られなかった 
 
何のための戦だったかも分からなかったのである………

478: 2009/07/15(水) 00:00:03.37 ID:et+bLMSc0
バッドくせぇな

唯「天下とりたい」【2】へ続く

引用: 唯「天下とりたい」