1: 2009/07/18(土) 22:58:03.51 ID:gD5A7+Sr0
唯「天下とりたい」

この言葉から始まった壮絶な戦合戦。

激しい戦火の中、斉藤は行方不明。
さわこは拉致される…さてさて、戦国乱世のなか、
平沢軍のお殿様、平沢唯は天下を取れるのか…


11: 2009/07/18(土) 23:23:53.79 ID:uK8/qnlcO
――1スレ目のあらすじ  
 
唯「天下とりたい」
 
澪「何寝ぼけてんですか殿は」
 
澪「小国の小大名のくせして生意気ですよ」
 
律「そうだぞ~唯。毎度ながら変な夢は捨てるもんだ」ボリボリ
 
唯「……あの~…りっちゃん?一応私お殿様なんだけどなぁ…」
 
律「ん?」
 
唯「寝そべってお菓子食べるの止めようね?ここ殿中だし」
 
律「ん~分かった」ボリボリ
 
唯「……」
 
弱小大名平沢家の二代目当主、平沢唯
 
彼女はひょんなことから天下への野望を夢見ていた
けいおん!college (まんがタイムKRコミックス)
13: 2009/07/18(土) 23:25:33.43 ID:uK8/qnlcO
平沢家はもともと今川家に恭順していたが、1960年には浅井家と同盟を結ぶことに成功した
 
その後、桶狭間で敗れた今川家を見限って 織田家とも同盟を結んだ
 
京の二条城に行った際、和に会う。たくましく頭のよい和の加入は 平沢家にとっても心強かった 
 
しかし信長は命令をきかない朝倉家に因縁をつけ、1570年に織田・徳川連合軍は一乗谷に侵攻を開始する
 
揺れる浅井家と平沢家。特に浅井家は朝倉家と古く結ばれていたため連合軍を背後から奇襲することに決めた
 
平沢家当主、平沢唯も和の進言に乗せられて朝倉家を助けることにした
いわばあの信長を裏切ったのだ
 
強力な騎馬軍団で一乗谷に向かう平沢軍

16: 2009/07/18(土) 23:29:58.64 ID:uK8/qnlcO
そこで平沢軍は信長には逃げられてたが、思いもよらぬ活躍をする
 
蜂須賀・丹羽・秀吉・梓といった織田家筆頭の武将を捕らえたのだ
 
蜂須賀・丹羽は首チョンパ。しかし秀吉には逃げられてしまった
 
秀吉を追う斎藤だったが、助けにきた徳川家の忍、服部半蔵の前に敗北した
 

18: 2009/07/18(土) 23:31:05.26 ID:uK8/qnlcO
黒い武将(梓)も首チョンパの刑にしようと考えた唯だったが、律が女じゃないかと言ったことから首チョンパは免れた
 
そして紬が女であることを匂いで確認すると、平沢唯は梓を仲間にしたいと言った
 
そして敵の先鋒を務めていた中野梓を仲間に引き入れる
 
こうして一乗谷の勝利は浅井・平沢連合軍に決まった

23: 2009/07/18(土) 23:34:18.04 ID:uK8/qnlcO
一乗谷で勝利した平沢軍だったが 朝倉義景、浅井長政、平沢唯の三者面談で三人は決裂
 
敗走する織田軍に追撃を図る長政と和。ピチピチギャルが好きな義景。その義景に変態行為をされる唯
 
唯は義景を平手打ちしてしまった 
これで朝倉家と平沢家の同盟は泡となった
 
翌日、何の成果もなく一乗谷を出る平沢軍
 
斎藤の捜索も行ったが、斎藤と思われる血とその愛刀が置いてあっただけだった
 
一乗谷での戦いは勝利に終わったが、逆に織田信長を敵に回すことになった
 

28: 2009/07/18(土) 23:38:20.65 ID:uK8/qnlcO
斎藤も消え、秀吉にも逃げられ落胆する平沢家であったが 時代は止まってくれない
 
同年7月。信長は報復として織田徳川連合軍で一乗谷の侵攻を開始。迎え撃つは朝倉浅井連合軍。平沢家は選択を迫られていた
 
しかし浅井は同盟国だが朝倉は何の関係もない国 
 
唯は逆に尾張(織田家)の侵攻を決めた。 
織田の本隊が朝倉に向かっている内に 尾張を乗っ取ろうという考えだ

29: 2009/07/18(土) 23:39:04.35 ID:uK8/qnlcO
初めての攻城戦。目標は天才軍師、竹中半兵衛がいる小牧山城
 
南蛮式破壊槌を使って猛攻をしかけたが、竹中は伏兵をもって平沢軍を叩こうとした
 
だが 平沢軍にも天才軍師はいた。秋山澪は知略を巡らせて 見事伏兵を予知した
 
その後は 平沢軍優勢のまま攻城戦が続いた…… 
 
だが 信長本隊が戻ってきたことで事態は急変する

31: 2009/07/18(土) 23:40:38.84 ID:uK8/qnlcO

情報担当の斎藤がいなくなったことで本隊が戻ってきたことに気付かなかったのだ
 
信長の奇襲に慌てて撤退する平沢軍。 
逃げ遅れた兵士たちはみな殺されてしまった
 
さわこは1人残って本隊を食い止めようと奮戦するが 捕らえられてしまった
 
平沢軍の大敗北。これで信長は間違いなく美濃に侵攻することになった
 
 
斎藤もいなくなり、さわこが捕らえられてしまった平沢軍
 
そして物語は2スレ目に続いた…

36: 2009/07/18(土) 23:47:30.82 ID:gD5A7+Sr0
方陣の図解
 ○
○○○
 ○
―――
! !
! ○ !
! !
―――

42: 2009/07/18(土) 23:52:14.99 ID:uK8/qnlcO
2スレ目のあらすじ
 
小牧山城は落とせなく、織田軍本隊にフルボッコされた平沢軍。しかもさわこは捕らわれてしまった
 
しかし秀吉を捕まえたのは大きかった。唯は寛大な心で 敵であるはずの秀吉を登用した
 
一方織田家はすぐ平沢家に攻めいるようなことはしなかった
 
だがいつ来てもおかしくない状況
 
唯達は頼れる上杉家へ会盟を頼みにいった(何故上杉かは1スレ目で)
 

45: 2009/07/18(土) 23:56:01.04 ID:uK8/qnlcO
何となく澪に似てる謙信は最初、馬鹿な平沢家の当主に戸惑うも 紬の沢庵買収によって 軽く同盟を結んだ
 

 
謙信は「いつでも馳せ参る」と誓ってくれたのだ。しかし収穫はそれだけではなかった
 
一乗谷で行方不明だった斎藤が上杉家ね春日山城にいたのだ
 
涙の再会。何があったかはあえて割愛しておく

49: 2009/07/18(土) 23:59:36.01 ID:uK8/qnlcO
そして斎藤も連れて沢庵城に戻った唯達
 
秀吉も仲間になり 斎藤も戻り 少しだけ雰囲気がよくなった
 
――同年9月
 
田井中聡が美濃に帰ってかた。聡はかぶき者であり、律の弟でもある
 
律に見つかって慌てて逃げる聡であったが 梓がそれを食い止める
 
律は沢庵城に連れていき、聡を平沢家の家臣に召してもらおうとした
 

55: 2009/07/19(日) 00:04:26.37 ID:YgJKRJ5OO
しかし唯は聡の自由を尊重した
 
律は反対したが、唯は「自由にかぶきなさい」と言った
 
聡は唯の寛大さに驚き、一礼した後(したっけ?)美濃をまた出ていってしまう
 
聡は家臣に出来なかったが また大きくなったら美濃に戻ると誓った
 
 
―――そして10月。時は動いた

61: 2009/07/19(日) 00:12:29.42 ID:YgJKRJ5OO
稲葉山城付近に15000の織田軍が陣をとった。総大将は柴田勝家
 
動きはなかったが、唯はさわこ奪還のためにその挑発に乗り、出陣する
 
 
柴田。前田利。滝川。佐久間。不破。佐々木成。 
 
錚々たるメンバーの織田軍だが、平沢家も負けてられない
 
「哀愁の貝合わせ」と「ふわふわ時間」を合わせた最強の作戦をつくり、10000の兵で臨んだ
 
だが敵の伏兵にあい 統制が取れず敗走
 
律は利家に討ち取られ 最後は見事なBADENDを迎えて2スレ目は終わった
 
 
今のところBADEND3回…

64: 2009/07/19(日) 00:15:59.40 ID:YgJKRJ5OO
さわちゃんメモ
 
さわこ「いい?合戦には陣形と呼ばれるものがあって兵の数や地形に応じた陣形を組むことで、戦況を有利に運ぶことが出来るの」
 
さわこ「武田信玄や上杉謙信は陣形のエキスパート!」
 
さわこ「本当は色々あるんだけど…めんどいから5つだけ紹介するわね」 
 
さわこ「まず長蛇。部隊を一直線に並べる陣。前方に対して強力だけど横には滅法弱いわね」
 
さわこ「そして鶴翼。部隊を横に広げ敵を取り囲むことが可能。でも大軍が必要なのよ」
 
さわこ「鋒矢は攻撃陣形ね。突撃の際に用いられるわ。少ない兵でも可能なのが強みね」
 
さわこ「まぁ方円は八方を敵に塞がれた時に使う迎撃陣形で…攻撃には使わないのが普通よ」
 
さわこ「そして横一列に並べる横陣。柵や何かが必要ね」
 
さわこ「この他にも三角形に配置した魚鱗なんてのがあるけど…めいどいから割愛するわ!」
 
さわこ「じゃ、頑張りなさーい♪」

71: 2009/07/19(日) 00:27:40.94 ID:YgJKRJ5OO
3スレ目いくとは思ってなかった…
 
前スレのコピー忘れたんで要点だけ書きます
 
鉄砲隊長2人をきめて下さい(成功率に響く)
 
安価+3
 
梓 唯 憂 紬 斎藤 律 秀吉

74: 2009/07/19(日) 00:28:30.62 ID:tjxB7hn80
紬と唯

78: 2009/07/19(日) 00:32:28.05 ID:YgJKRJ5OO
※これも要点だけ
 
澪「えっと…ムギと唯は鉄砲隊だから…」
 
安価+2
 
①鶴翼②横陣③鋒矢④方円⑤長蛇
 
澪「それで和と私は突
撃の伏兵だから…」
 
安価+5
 
①鶴翼②横陣③鋒矢④方円⑤長蛇
 
澪「囮用の部隊はまぁ囮だから…」
 
安価+9
 
①鶴翼②横陣③鋒矢④方円⑤長蛇

83: 2009/07/19(日) 00:34:31.84 ID:H0qopjG90

88: 2009/07/19(日) 00:36:09.19 ID:RbU1vfHLO
5

103: 2009/07/19(日) 00:41:57.17 ID:YgJKRJ5OO
鉄砲隊
 
ムギ 唯(横陣)
 
伏兵
 
澪 和(鋒矢)
 
囮部隊
 
憂 秀吉 梓 律 斎藤(長蛇)
 
安価+5
 
和「囮部隊に関してもしいい作戦考えたら採用するわ」
 
変なのだったら前スレ同様

105: 2009/07/19(日) 00:43:37.13 ID:VbOv8VDn0
釣れたら方陣に変更

115: 2009/07/19(日) 00:54:26.69 ID:YgJKRJ5OO
律「全軍進めー!」
 
兵「おおおぉぉ!!」
 
長蛇で作られた囮部隊の総隊長、田井中律が命令する。兵は士気を高めるように大声をだす
 
梓「(…稲葉山から降りてきたら方陣…)」パカラッパカラッ
 
秀吉「(…敵が騎馬隊だったら早く陣を変えないといけないんじゃな……)」パカラッパカラッ
 
ゆっくりと囮部隊だけが前に出る
 
柴田「…ようやくきたか」
 
馬に乗って待ち構えてる柴田軍。唯が麓にきた時が勝負の時だ
 
前田「………」
 
滝川「………」
 
佐々木「……」
 
静かに潜む両翼の三隊

116: 2009/07/19(日) 00:55:44.24 ID:YgJKRJ5OO
前田「(…あれは…長蛇の陣?)」
 
目の前をゆく平沢軍を見て利家は考えた
 
前田「(…両翼から伏兵で軽くつけば、叔父貴の騎馬隊がなくても崩せるんじゃ…?)」
 
前田「(きっと一益もそう考えてるに違いない…!)」
 
滝川「……佐々木殿」  
佐々木「んあ?」
 
滝川「…利家殿が動いたら我々も行くぞ!」
 
佐々木「へ?」

122: 2009/07/19(日) 01:03:33.37 ID:aqAB966o0
梓「(…よし…ここからが勝負…)」
 
秀吉「(柴田軍はまだ来ぬか…誘ってるな…)」
 
 
梓、秀吉率いる先鋒隊は稲葉山を目の前にして止まった
 
唯「およ?止まった?」 
 
前田「(…どうする!?叔父貴の命令を無視して突撃するか…?)」
 
前田「(…長蛇じゃいくら叔父貴といえでもただではすまないだろう……)」
 
前田「……」
 
前田「……叔父貴ごめん…」スッ

124: 2009/07/19(日) 01:04:36.65 ID:aqAB966o0

前田「突撃だっ!!平沢軍の無防備な側面を突け!」
 
利家の掛け声に応じて 3000の前田軍が突撃した
 
 
梓「なっ!」
 
憂「…伏兵!」
 
利家「迷わず突っ込むんだ!!!総崩れにするぞ!!」
 
わあああぁぁぁぁ…!!!
 
秀吉「…利家?」
 
前田軍の暴走に潜んでる滝川や佐々木、待機している柴田、佐久間も気付いた

128: 2009/07/19(日) 01:12:51.91 ID:YgJKRJ5OO
滝川「佐々木殿!我々も出るぞ!」
 
佐々木「え…でもまだ…」
 
滝川「(ry」
 
佐々木「わ、分かった…!!」
 
わあああぁぁぁ…!!
 
いきなり囮部隊に雪崩れ込む柴田軍の伏兵
 
梓「よ、横からきた!!」アタフタ
 
律「梓!落ち着くんだ!!」
 
律「敵が前から来ても後ろから来ても関係ない!早く方陣になるんだ!!」
 
梓「……!」
 
梓「は…はい!!」
 
梓「方ーー陣ーー!!」 
 
律「…よし!後は…」
 

132: 2009/07/19(日) 01:19:49.90 ID:YgJKRJ5OO
律「秀吉に伝言だ!長蛇を崩さないまま稲葉山で柴田をおびき寄せろってな!」
 
兵「はい!」
 
佐々木「うおりゃああああああぁぁぁ!!」
 
律「…来るぞ!迎撃だ!」
 
わあああぁぁぁ…!
 
―――――――――
 
前田「おらおらぁ!!」ドスッ
 
兵「ぴぎゃ!」
 
猛虎の勢いで迫り来る前田軍。しかし梓は退かなかった
 
梓「陣を崩さないで!!!そこはミュートして!」
 
中将「は、はい!」
 
前田「(く……いきなり陣形を変えやがっただと…?)」
 
梓「(…荒削りだったけど……何とか凌いでる……!)」

138: 2009/07/19(日) 01:27:19.86 ID:YgJKRJ5OO
憂「…梓ちゃん頑張ってる…」
 
憂「……」
 
憂「…私だって!!」
 
――――――――――
 
忍者「…!」
 
滝川「…これは…」
 
滝川「…本陣がもぬけの殻だと…!?」
 
斎藤「…かかったな…………」
 
滝川「!!」くるっ
 
斎藤「琴吹隠密部隊!!」
 
隠密「はっ!」ババッ
 
斎藤「やってしまいなさい!!」
 
隠密「はっ!」
 
滝川「く…かかれー!!」

140: 2009/07/19(日) 01:30:00.95 ID:YgJKRJ5OO
斎藤「甲賀の忍…滝川一益と見受ける…」
 
滝川「…く」
 
斎藤「…いざ!!」スッ
 
 
滝川「…!」スッ
 
どうでもいい安価+1
 
①牙凸!
 
②雲!淡!

141: 2009/07/19(日) 01:30:50.81 ID:nVSOh/+JO
2

147: 2009/07/19(日) 01:37:33.99 ID:YgJKRJ5OO
斎藤「」ボゥン!
 
滝川「消えた!?」
 
斎藤「…疾きこと風の如く…」
 
滝川「……ど、どこだ!!」
 
斎藤「…徐かなること林の如く…」
 
斎藤「…侵し掠めること火の如く…」
 
斎藤「…動かざること山の如し…」
 
滝川「……う」
 
斎藤「はじめてのっ!!雲・淡!!!」ウターン!
 
滝川「ぐわあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 

151: 2009/07/19(日) 01:42:14.86 ID:YgJKRJ5OO
佐久間「うおおおぉ!!よがっちまいなぁぁぁ!!!」ドドド…
 
律「…!」
 
稲葉山を降りてきた佐久間隊が律隊とぶつかる。方陣に変えたいたので大したダメージにはならなかったが、佐々木・佐久間に挟まれて苦しい状況となった
 
律「…くっ!こんなやつどうでもいいんだよ!早く降りてこい隊長!!」 
 
佐々木2000と佐久間3000の兵を律隊はたったの1000で凌いでた
 
だが 律隊の苦戦は必至。秀吉隊が助けに出る

154: 2009/07/19(日) 01:46:35.33 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「律殿っ!援軍じゃ!」
 
律「馬鹿やろー!こんなとこにいないでさっさと柴田軍をおびき寄せろ!!」
 
秀吉「でも…」
 
律「澪とムギの作戦を忘れたのかよ!?私はいいからさっさといけってんだモンチッ!」
 
秀吉「……!」
 
秀吉「…は、はい!」
 
秀吉「ものども!稲葉山に向かえ!!」
 
兵「おおおぉー!!」
 
 
動かない柴田軍。秀吉は1000の兵を連れて この作戦、最初で最後の山場を越えようとしていた……

160: 2009/07/19(日) 01:50:56.19 ID:YgJKRJ5OO
部下「柴田様!敵の一隊が稲葉山麓に!!」
 
柴田「……!」
 
柴田「…なるほど…だが慌てることはない…ここは不破と本陣を守る……」
 
部下「はっ!」
 
柴田「しかし利家のやつ…勝手に動きおって…!!」
 
不破「……」
 
不破「何か見つけたんじゃないでしょうか?利家様はうつけではないですし」
 
柴田「むむ…そうかの……」

163: 2009/07/19(日) 01:55:09.33 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「早く行くんじゃ!間に合わなくなっても知らんぞ!!」ドドド…
 
 
秀吉「(…柴田殿を長良川まで引き寄せる……それが儂の……平沢家最初の仕事じゃぁ!!)」ドドド!
 
 
不破「…来たようです!」
 
柴田「うむ。迎撃体制をとるぞ不破」
 
不破「はっ!」
 
秀吉1000VS勝家4000・不破2000
 
まともじゃないことは秀吉自身が一番わかっていた

167: 2009/07/19(日) 01:59:42.74 ID:YgJKRJ5OO
そして―――
 
わあああぁぁぁ…!!
 
不破「…たったの1000…ゴミだな」
 
柴田「…油断は禁物だぞ不破よ」
 
不破「…はっ…すみません」
 
わあああぁぁぁ!
 
秀吉「(くっ…!やはり柴田殿は動いてくれぬか…!!)」
 
秀吉「(どうにかして引き寄せねば…!)」
 
秀吉「(……律殿に合わせる顔がない…!!)」

172: 2009/07/19(日) 02:05:14.86 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「(こうなったら仕方ない!!)」
 
中将「さ…秀吉様!このままでは我々にも危険が及びます!!退きましょう!」
 
秀吉「いやダメじゃ!まだ柴田殿が動いていない!」
 
中将「…そんな!」
 
秀吉「…本陣目掛けて突撃の命を出せ!」
 
中将「は?」
 
秀吉「稲葉山頂上にたどり着く為じゃ!!」
 
中将「…な、何馬鹿なことを…」
 
秀吉「早くしろ!!!!!!!」
 
中将「ひっ!」ビクッ
 
中将「はいいぃぃ…!」ダダダ…
 
秀吉「(馬鹿なことくらい…わかっておる)」
 
秀吉「(…だって本当はクレイジーじゃ!!)」

179: 2009/07/19(日) 02:11:13.24 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「うおおおおおぉぉ…!!!!」ダダダ!
 
秀吉は勇猛果敢にも4000の兵の最終地点、勝家を目指して突進した
 
いくら秀吉隊が縦に強い長蛇で、柴田隊が鶴翼であっても多勢に無勢。みるみるうちに兵は減っていった
 
そして―――――
 
 
秀吉「勝家ーー!!!!!」
 
柴田「…!!」
 
馬に乗った秀吉がほぼ単騎で本陣に乗り込んだ
 
柴田「…猿!?」ガタッ

181: 2009/07/19(日) 02:13:51.38 ID:YgJKRJ5OO
敵「はっ!」バッ
 
秀吉「くっ!」
 
敵2、3人に囲まれた秀吉。もう生き残れるかすら分からなかった
 
柴田「待てぃ!!」
 
敵「…!」ピタリ
 
柴田「…どうして貴様がここに…!?まさか……」
 
秀吉「……」
 
秀吉「…そのまさかじゃよ」
 
柴田「…!!」

183: 2009/07/19(日) 02:16:31.74 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「…もうアンタとはやっとれんわ、ハゲ」
 
柴田「…!」ピクリ
 
柴田「…裏切り者めが…!!」
 
秀吉「……何とでも言うがいいさ」
 
柴田「なっ…」
 
秀吉「儂はもう…平沢家の家臣じゃ!」
 
柴田「……!!!」プチ
 
 
秀吉「(……決まった)」

185: 2009/07/19(日) 02:18:56.57 ID:YgJKRJ5OO
柴田「…貴様……なるほど…そういうことか……」ワナワナ
 
秀吉「……」
 
秀吉「(よし…あと一押しじゃな)」
 
秀吉「(最後の最後……頼んだ!!!)」
 
重要安価+5
 
①「利家は儂のもんじゃ!」
 
②「市は儂のもんじゃ!」

190: 2009/07/19(日) 02:20:33.66 ID:VS13Wd9n0

207: 2009/07/19(日) 02:25:20.59 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「ところで柴田殿…」
 
柴田「…な、何だ急に…改まって…」
 
秀吉「…お市様のこと好きじゃろう?」
 
柴田「……!!」
 
柴田「…な、何を言う!!!////」
 
秀吉「…図星か」
 
柴田「うるさい!!猿には関係ない!!///」
 
秀吉「…関係ない?」
 
秀吉「関係あるさー。…だってお市様は儂の…………」
 
秀吉「嫁。じゃからな」 
 
柴田「   」

232: 2009/07/19(日) 02:33:27.12 ID:YgJKRJ5OO
じゃ次から多数決で
 
秀吉「ところで柴田殿…」
 
柴田「…な、何だ急に…改まって…」
 
秀吉「…お主利家のこと好きじゃろう?」
 
柴田「は?」
 
秀吉「図星じゃな」
 
柴田「…は?」
 
秀吉「…じゃが儂に関係あるんさ…」
 
秀吉「…だって利家は儂の…」
 
秀吉「嫁。じゃからな」 
 
柴田「(こいつ真性だったのか…)」

237: 2009/07/19(日) 02:36:40.53 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「へへーん!悔しかったら追ってこーい!!」ペンペン
 
柴田「……」
 
柴田「…いや…遠慮しとくわ」
 
勝家は悲しそうな目で秀吉を眺めた。一緒に戦ってきた武将がこうなってしまったんだから当たり前である
 
秀吉「行くぞ!」ダダ! 
 
秀吉は生き残っている兵300程度を連れて稲葉山を降りていった

244: 2009/07/19(日) 02:40:55.39 ID:YgJKRJ5OO
柴田「……」
 
不破「……どうします?追いますか?」
 
柴田「いや…儂は勘弁する。不破…お前に託した」
 
不破「はっ」
 
不破「行くぞ!秀吉隊を壊滅させるんだ!!」
 
 
兵「おーー!!」
 
不破は2000の兵を連れて秀吉を追った。だが柴田隊4000は稲葉山に留まったままだった

252: 2009/07/19(日) 02:46:55.02 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「はっ…はっ…!よくやった儂…!」パカラッパカラッ
 
秀吉は持ち前の運の良さで軽々と稲葉山を降りていった。その時秀吉隊の数150人程度。大きな被害を被った
 
どどどどど…!!
 
秀吉「ふっふ…やはり降りてきてるか……ん?」チラッ
 
秀吉「…あれは…柴田隊の鎧ではない…」
 
秀吉「……バカな!どこで失敗したというんじゃ!?完璧だったはず!!」
 
秀吉「…あの短気な柴田殿を怒らせられなかった……」
 
わあああぁぁぁ…!
 
中将「殿!!早く逃げましょう!」
 
秀吉「え?あ、ああ………」

350: 2009/07/19(日) 20:23:55.32 ID:YgJKRJ5OO
わーわー
 
敵「ふん!」ドスッ
 
兵「ぎゃぁ!」
 
律「くっ…!やばいな…!!」
 
中将「律殿!もう保ちません!撤退しましょう!」
 
律「…!」
 
律「あと少し…!あと少しだけ…!」
 
中将「…律殿」
 
斎藤隠密部隊が律の加勢に入ったが、劣勢を変えるには至らなかった
 
律「(まだかモンチ…!)」

353: 2009/07/19(日) 20:30:42.68 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「りつ殿おぉぉ…!!」パカラッパカラッ
 
律「ん?」くるっ
 
律「モンチ!!」
 
秀吉「…はぁはぁ」
 
秀吉は生き残った100人程度の兵を連れて稲葉山城から降りてきた。律は嬉しそうな顔をしている 
 
律「よく戻ってきたモンチ!!おびき寄せは成功したか?」
 
秀吉「う…」チラッ
 
秀吉は目を背けるようにして稲葉山をみた。律隊の奮戦ぶりを見て本当のことが言えなかった
 
不破「さぁ一気にいくぞ!!」ドドド…
 
降りてきたのは不破隊だけだった。しかし律は気付かない
 
律「おおおぉ!!!すごい!本当に成功しやがった!!流石だなモンチ♪」
 
秀吉「…!」
 
秀吉「(柴田隊と勘違いしとる…?)」

355: 2009/07/19(日) 20:34:32.33 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「あ…あはは…頑張った…」
 
律「うん!モンチはがんば♪」キラキラ
 
秀吉「…うっ」
 
秀吉「(デコが…律殿のデコが眩しすぎる………)」サッ
 
律「?」
 
律「まぁいいや!早く撤退の準備だ!」
 
律「梓にも連絡してくれ!」
 
中将「はっ!」
 
秀吉「……まぁいいか」

356: 2009/07/19(日) 20:37:04.55 ID:YgJKRJ5OO
――長良川南岸
 
澪「…!」
 
澪「稲葉山から兵が降りてきてる……」
 
澪「…そろそろか」
 
澪「ムギと唯に出番が来るって伝えてくれ!」
 
中将「はっ!」
 
澪「……さぁ…頼んだ…」

358: 2009/07/19(日) 20:40:07.44 ID:YgJKRJ5OO
ボオオォォォオン♪♪
 
 
澪のホラ貝ベースが戦場に響いた。撤退の合図だ 
 
律&秀吉「!」
 
梓&憂「!」
 
斎藤「!」
 
佐久間「何だぁ?今の音は…」
 
佐々木「知るかよ!さっさと終わらせるぞ!!」 
 
前田「…なんだろう」

360: 2009/07/19(日) 20:45:25.19 ID:YgJKRJ5OO
梓「律先輩っ!!」パカラッパカラッ
 
律「おぉ梓!早く撤退するぞ!」
 
梓「はい!でも本隊は…?」
 
律「秀吉がうまくおびき寄せた!」
 
梓「…そうですか」チラッ
 
 
秀吉「……ぅん」
 
梓「じゃあ早く猿も撤退して!!」
 
律「行くぞ梓!」ヒヒィーン
 
 
梓「はい!」パカラッパカラッ 
 
秀吉「………」
 
秀吉「……タメ口…」  
 
秀吉「(…これはこれでいいかも…)」ポッ

363: 2009/07/19(日) 20:52:17.12 ID:YgJKRJ5OO
律「撤退だぁー!!長良川まで退くぞー!」
 
兵「おおおぉ!!」
 
わーわーわーわー
 
佐々木「撤退していくか…。…どうする佐久間?追うか?」
 
佐久間「…ん…?あれって……梓じゃないか?」 
 
佐々木「は?どれ?」  
 
佐久間「ほらあの…赤い鎧つけた…小さな武将……」
 
梓「撤退して下さい!」パカラッパカラッ
 
佐々木「ああ本当だ。梓だなありゃ」
 
佐久間「………」
 
佐々木「今は平沢家にいるのかあいつ…全くこれだから…」
 
佐久間「………ゃっと会えた…」ボソッ
 
佐々木「…んぁ?佐久間?どした?」
 
佐久間「追うぞおおおおおおおおぉぉ!!!!!!!!!」ヒヒィーン
 
佐々木「えぇっ!?」ビクッ

365: 2009/07/19(日) 20:59:17.14 ID:YgJKRJ5OO
秀吉「(ドSな梓もまた趣があってよろしい…)」ブツブツ
 
不破「秀吉殿!!お命いただく!」パカラッパカラッ
 
 
秀吉「!!」
 
秀吉「やばっ!逃げねば!」パカラッパカラッ
 
―――――――――
 
憂「撤退します!」くるっ
 
前田「ちっ!!逃がしてたまるかよ!!」パカラッパカラッ
 
前田「うおおりゃあ!!!」バッ
 
憂「!!」
憂「きゃあああぁ!!」 
 
ガキンッ
 
前田「!!」
 
憂「…?」
 
斎藤「……」プルプル
 
憂の目の前には利家の大槍を忍刀で辛うじて支えている斎藤がいた

367: 2009/07/19(日) 21:01:28.04 ID:YgJKRJ5OO
憂「さ、斎藤!!」
 
斎藤「……く」プルプル
 
前田「貴様…!」ググ… 
 
斎藤「お憂の方…!今のうちにお逃げ下され…!!」ググ…
 
憂「…!」
 
憂「斎藤…」
 
斎藤「早く!!」
 
憂「…は、はい!」くるっ
 
憂「(……斎藤!)」パカラッパカラッ
 
前田「ぬぬぬ…!」

370: 2009/07/19(日) 21:06:07.32 ID:YgJKRJ5OO
前田「ちっ!」バッ
 
斎藤「…!」
 
利家は一度斎藤から離れた。斎藤は思わず肩の力をぬく。忍刀を支えてた右手には真っ赤な痕が残っていた
 
前田「……誰だか知らないが…なかなかやるようだな…」
 
斎藤「……」
 
前田「いざ尋常に!!勝負だ!!」バッ
 
斎藤「…」
 
斎藤「(ここは…)」
 
安価+3までの多
 
①煙幕
 
②逃げる
 
③闘う

376: 2009/07/19(日) 21:13:34.19 ID:YgJKRJ5OO
斎藤「煙幕!!」ボゥン
 
 
前田「わっ!」
 
斎藤「今だ退くぞ!」くるっ
 
隠密「はっ!」
 
前田「ごほっ…!くそ…!前が見えねぇ…!」
 
 
斎藤と隠密部隊は煙幕を幾つも投げて前田隊の視界を封じた。周りが見えるようになったとき、そこに敵(平沢軍)はいなかった。もうすでに撤退していた
 
前田「あ…ありゃあ?」

380: 2009/07/19(日) 21:17:06.13 ID:YgJKRJ5OO
中将「…いないですね」 
 
前田「…いなくなったな…」
 
中将「恐らく美濃側の長良川にいると思いますが…」
 
前田「……」
 
前田「いや、追撃は無しだ。憶測で動く程バカじゃねぇよ俺は」
 
中将「はっ」
 
前田「兵力差はあったみたいだし、佐々木隊や一益の忍者隊だけでも十分だろ…」
 
前田「稲葉山に戻るぞ。叔父貴に会う」
 
中将「はっ!」

386: 2009/07/19(日) 21:23:52.73 ID:YgJKRJ5OO
囮部隊は順調に撤退していた
 
憂「律さん!」パカラッパカラッ
 
律「お!お憂ちゃんも来たか!怪我とかないか!?」パカラッパカラッ
 
憂「はい!」
 
律「よかった…!」パカラッパカラッ
 
梓「(…退却自体は成功みたいだ…)」パカラッパカラッ
 
佐久間「うおおおおおぉ!!!!」ドドド!
 
梓「ん?」くるっ
 
梓「ひぃっ!!」ビクッ
 
佐久間「あずさあああぁぁぁぁあああ…うおおおおぉ!!」ドドド
 
不破隊・佐々木隊が普通に追ってる中、佐久間隊だけは猛進していた
 
梓「きゃあああぁ!!!!」ビクビク

389: 2009/07/19(日) 21:28:44.16 ID:YgJKRJ5OO
律「ん?」パカラッパカラッ
 
佐久間「あずさあああぁぁあ!!!結婚してくれえええぇ!!!」ドドド 
 
梓「ひいいいぃぃぃ!!!」パカラッパカラッ
 
律「ヤバい!思った以上に追撃が早いぞ!」
 
気付けば佐久間は佐久間隊すら抜け出して梓の横にピッタリくっついていた
 
佐久間「あずさああぁ!!また会えたなああぁはっはっはっは!!」ドドド!
 
梓「きゃあああぁ誰かあああぁ!!」パカラッパカラッ

394: 2009/07/19(日) 21:41:50.77 ID:YgJKRJ5OO
部下A「くっ!」パカラッパカラッ
 
部下B「梓様!」パカラッパカラッ
 
佐久間「お?」
 
梓の側近2人が佐久間に近づく
 
部下A「おりゃぁ!」
 
部下B「ふんっ!」
 
佐久間の両側を挟んだ2人はそのまま顔面を槍で突こうとした。しかし佐久間は馬に乗っていながらも上手にそれを避けた 
 
http://imepita.jp/20090719/780600

400: 2009/07/19(日) 21:48:36.57 ID:YgJKRJ5OO
佐久間「はっはー!!甘い甘い!!」
 
部下A「くそっ!」
 
佐久間「おらっ!」ドカッ 
 
佐久間は渾身の力で側近2人の馬の腹を蹴った。馬はぐらつき、側近はそのまま落馬してしまった 
 
佐久間「ご愁傷様…!!」パカラッパカラッ
 
佐久間「さて…///」くるっ
 
梓「…!!」ビクッ
 
梓「…や、やだ!」
 
佐久間「俺…織田家にお前が来た時からずっと好きだったんだぜ…/////」パカラッパカラッ
 
梓「ひいいいぃぃぃ!!!!!!」
 
律「ゴルァお前!!戦中に口説いてんじゃねぇ!!」パカラッパカラッ
 
前を走る律が後ろを向きながら佐久間に怒鳴った

佐久間「雑音雑音!!なぁ梓!!」
 

402: 2009/07/19(日) 21:54:20.12 ID:YgJKRJ5OO
佐久間「いいこと思いついた!!」ピカーン
 
佐久間「愛しの梓をそのまま拉致っちゃおう♪」ガシッ
 
梓「ひっ!!」ビクッ
 
佐久間は片手で梓の首根っこを掴む。馬の上でもお構いなしに佐久間は持ち上げようとする
 
梓「きゃあああぁいやだあああぁぁぁ!!」ジタバタ
 
律&憂「!!!」
 
佐久間「おいおい暴れると馬から落ちるぞ?」グイッ
 
 
律「やめろおおぉ!!!!」
 
憂「梓ちゃん!」
 
佐久間にとって軽い梓を片手で持ち上げることは造作もなかった

404: 2009/07/19(日) 22:02:03.74 ID:YgJKRJ5OO
憂「くっ」サッ
 
佐久間「おいでおいで~♪」グイッ
 
梓「きゃあああぁあああぁ!!」ジタバタ
 
律「梓っ!!」
 
佐久間は片腕で梓を持ち上げると梓の体がゆっくりと馬から浮いた
 
佐久間「へへ…」
 
その時だった
 
憂「氏ねえぇっ!!」ビュンッ
 
佐久間「ぐわぁああ!!!!」ドスッ
 
律と同じく前を走っていた憂は背中に背負っていた弓で 佐久間目掛けて撃ったのだ。その矢は梓を持ち上げる右腕にうまく刺さった
 
梓「わっ!」ドスン
 
佐久間「ぐおおおお!!!」
 
梓の首根っこを掴んでいた右手は離れ、宙を浮いていた梓はまた馬にまたがった。佐久間は段々と減速していく
 
律「ぃよっしゃぁ!」パカラッパカラッ
 
憂「当たった…!」パカラッパカラッ

406: 2009/07/19(日) 22:06:22.69 ID:YgJKRJ5OO
梓「憂ちゃん…!」
 
梓「…ありがと!」
 
憂「……!」
 
憂「えへへ…恥ずかしいな…」
 
律「いやーあの変態から逃げられて良かったぜ!」パカラッパカラッ
 
梓「全くです!」
 
律「それにしても憂ちゃんすごいな!馬乗りながら…しかも後ろ向きながら当てるなんて…!」
 
憂「そんな……たまたまですよ//」
 
そうこうしてる内に長良川までうまくおびき寄せた

408: 2009/07/19(日) 22:11:05.49 ID:YgJKRJ5OO
澪「…きた!」
 
茂みの中に隠れている総指揮官秋山澪は 戻ってくる平沢軍と追ってくる柴田隊を眺めていた
 
澪「…あれ…でもなんか少ないな…」
 
澪「まぁいっか!作戦は予定通りだ!」
 
わーわーわーわー!
 
律「長良川を抜けるぞ!!」
 
梓「はい!!」
 
憂「うん!!」
 
バシャバシャ
 
囮部隊が次々と長良川に飛び込む。およそ2000の兵が長良川を埋めつくした

411: 2009/07/19(日) 22:16:37.96 ID:YgJKRJ5OO
唯「き、来たよムギちゃん…!」ブルブル
 
紬「落ち着いて唯ちゃん!これは味方よ!」
 
唯「う…うん…!」
 
紬「私たちは囮部隊を追ってやってくる柴田隊に一斉射撃するのみ……川の中では馬も遅くなるわ…」
 
唯「…久々の出番!」
 
紬「(思ったより敵が少ないけど…)」
 
紬「(久々の出番だし!!)」

413: 2009/07/19(日) 22:21:15.04 ID:YgJKRJ5OO
律「ぶはっ!!」バシャバシャ
 
唯「わっ!」ビクッ
 
紬「だ、誰!?」
 
律「私だ!」
 
唯「前髪長いねりっちゃん…」
 
長良川北岸に次々とたどり着く囮部隊達。鉄砲隊が介抱する
 
梓「はぁはぁ…」
 
憂「…つ、疲れた」
 
紬「お疲れ様♪」

415: 2009/07/19(日) 22:24:42.94 ID:YgJKRJ5OO
佐々木「待てえええええぃ秀吉いぃ!!」パカラッパカラッ
 
不破「…相変わらず逃げ足だけは早いな!!」パカラッパカラッ
 
秀吉「くっ…!まだまだ終わらんさぁ!」パカラッパカラッ
 
秀吉「さぁゴールじゃ!!」
 
バシャバシャ
 
秀吉「あとは向こう岸まで行くだけじゃ!」
 
不破「くっ!!川に入ったか!」
 
佐々木「構わん追うぞ!!!」
 
不破「…あ、ああ!」

417: 2009/07/19(日) 22:30:11.17 ID:YgJKRJ5OO
佐久間「あずさあああぁぁあ!!!!」ドドド! 
 
バシャバシャ
 
和「(な…何かしら今の…)」
 
目の前を通り過ぎる柴田軍。佐久間・不破・佐々木の隊がうまく長良川に飛び込んだ
 
澪「(…よしっ!)」
 
澪「撃て!!!!!!!!!」
 
ブオオオォォォン♪♪♪♪♪
 
澪のホラ貝ベースが響く。その音は紬と唯の隊にしっかりと聞こえた
 
http://imepita.jp/20090719/809570

418: 2009/07/19(日) 22:35:15.84 ID:YgJKRJ5OO
わーわーバシャバシャ
 
紬「いくわよ唯ちゃん!」
 
唯「う、うぅ…」ガタガタ 
 
紬「…!」
 
紬「大丈夫よ唯ちゃん…」ソッ
 
唯「ム、ムギちゃん…」 
 
紬「左手はそえるだけ……」
 
唯「!!」
 
紬「構え!!」
 
中将「構ええぇい!!!!!」
 
唯「は、はい!」アタフタ
 
 
紬「撃て!!」
 
中将「撃てえええええぃ!!!」
 
唯「(左手は…そえるだけ…だよね)」スッ
 
バンバンババン!!バンバンババン!!

421: 2009/07/19(日) 22:41:24.78 ID:YgJKRJ5OO
佐々木「ぐわっ!何だ何だ!?」バシャバシャ
 
1000の銃弾が長良川に降り注ぐ。川にいただけに混乱は大きかった
 
不破「くっ!鉄砲隊が待ち構えてたんだ!」
 
佐々木「何ィ!?」
 
紬「撃て!」
 
中将「撃てえええええぃ!!」
 
バンバンババン!バンバンババン!!
 
鉄砲隊の二段目が撃つ。休み無しの銃撃で長良川は赤く染まった
 
佐々木「なっ!連射だと!?」
 
不破「退くぞ!これは不利だ!」
 
佐久間「でも梓が敵に捕らわれたままだ!!儂は残るぞ!!」

427: 2009/07/19(日) 22:47:10.89 ID:YgJKRJ5OO
佐々木「バカ!何言ってやがる!!」
 
不破「…!」
 
佐久間「あずさあああぁぁあ!!今行くぞおおぉ!!」バシャバシャ
 
佐々木「あ…」
 
紬「撃て!」
 
中将「撃て」
 
唯「ふんっ!!」バンッ
 
バンバンババン!バンバンババン!!
 
敵「ぎゃああぁ!!」
 
佐々木「くそっ!!ダメだ!やっぱり退くぞ!」 
 
佐久間「あずさあああぁぁあ!!」
 
不破「……」
 
不破「佐久間殿!後でミクのフィギュアをやろう!!」
 
佐久間「…!」ピタリ
 
佐久間「ミクちゃんだと…!?」くるっ

433: 2009/07/19(日) 22:51:48.91 ID:YgJKRJ5OO
不破「ああ。お主の欲しがってたフィギュアだ」 
 
佐久間「……あの三河限定の!?」
 
不破「ああ」
 
佐久間「……」
 
佐久間「みくうううぅぅぅぅぅうう!!!」バシャバシャ
 
不破「…よし!」
 
不破「退却だーー!!退却するぞー!!」
 
わーわー!!わーわー!!
 
唯「ふん!」バンッ
 
唯「…あれぇ?どんどん逃げてくよ?」
 
紬「それでいいのよ唯ちゃん♪」ニコッ

435: 2009/07/19(日) 22:56:23.88 ID:YgJKRJ5OO
紬「私たちの出番はこれまでよ♪」
 
唯「そっかー。なんか簡単だったね」
 
紬「ええ♪」
 
梓「…やっと消えてくれた……」
 
律「よしっ!」スクッ
 
律「ムギ!唯!ナイスファイトだ!」
 
唯「まぁね~♪」
 
紬「もう行っちゃうの?」
 
律「あぁ。澪と和の伏兵だけじゃ不安だからな」 
 
斎藤「追撃ですね」
 
律「あぁ!また南岸まで渡るぞ!」
 
憂「はい!」
 
唯「頑張って~」

438: 2009/07/19(日) 23:01:40.26 ID:YgJKRJ5OO
佐々木「はぁ…はぁ…」 
 
和「(きた…)」
 
紬・唯隊の鉄砲にやられ、長良川から戻ってきた柴田軍。最後の作戦がここにあった
 
澪「(……うぅ…緊張する…)」ドキドキ
 
柴田軍は鉄砲にやられた数よりも、慌てて溺氏してしまった数の方が多かった。いつの間にか3隊合わせて3000の兵になっていた。今、澪と和の伏兵にやられればひとたまりもない

441: 2009/07/19(日) 23:06:10.39 ID:YgJKRJ5OO
澪「(……怖い…だけど…)」
 
澪「(みんなが頑張ってくれた!私だって…!!!)」
 
澪「(今だっ!!)」
 
和「突撃ーーー!!!!」
 
澪「え?」
 
澪が勇気を出して声を出そうとした瞬間、反対側の茂みから痺れを切らした和の声があがった。そのまま突撃する和隊
 
澪「……役を取られた」 
 
中将「行きましょう澪殿!!」
 
澪「あ…うん!」
 
澪「突撃ー!!」
 
わあああぁぁぁぁ…!!

443: 2009/07/19(日) 23:10:39.67 ID:YgJKRJ5OO
佐々木「…なっ!」
 
佐久間「伏兵か!!」
 
不破「しかも両側から…!!」
 
突然の事態に動きが止まる柴田軍。柴田軍は飲み込まれるように崩れていった
 
不破「…中央の部隊は囮……更に鉄砲が囮……」 
 
不破「くっ……凝ったマネを!!」
 
佐々木「くそったれ!!!」

444: 2009/07/19(日) 23:14:33.79 ID:YgJKRJ5OO
律「おらおらー!!」バシャバシャ
 
秀吉「はっはっは!!」バシャバシャ
 
不破「!!」くるっ
 
見るとさっきは追撃してたあの囮部隊が歩兵だけで長良川を渡ってきた
 
不破「…まずい!」
 
佐久間「(梓はいないのか…?)」キョロキョロ
 
佐々木「三方を囲まれたらまずいぞ!!早く退却するぞ!!」
 
不破「そうだな!!退却するぞ!!」
 
わーわーわーわー
 
和「(よしっ!敵が敗走していく!!)」

445: 2009/07/19(日) 23:19:00.83 ID:YgJKRJ5OO
あっという間に崩壊し、稲葉山に敗走する不破・佐々木・佐久間の三隊。平沢軍は追撃はしなかった
 
律「はぁはぁ……やった…」
 
憂「柴田軍に勝った……」
 
秀吉「(……柴田隊は残っておるが…)」
 
澪「…みんな」
 
澪がゆっくりと囮部隊を引き受けた武将に近づく 
 
律「ん……澪か」
 
澪「よくやった!作戦は成功だ!!」
 
梓「…澪先輩」
 
律「……うん!」

450: 2009/07/19(日) 23:23:46.20 ID:YgJKRJ5OO
澪「これも囮部隊のおかげだよ!!演技がうまかった!」
 
律「はは…演技じゃないんだけどね…」
 
和「律もよくまとめてくれたわね」
 
律「…あぁ!でもそれ以前にみんながちゃんと動いてくれたからな!」
 
梓「…!」
 
憂「…えへへ」
 
秀吉「じゃな」
 
唯「おーーい!!」バシャバシャ
 
唯と紬の隊も長良川南岸に渡ってきた
 
澪「お…大将様のお帰りだ」
 
唯「はぁ…はぁ…」ブルブル
 
紬「お疲れ様♪」ニコッ

452: 2009/07/19(日) 23:28:14.96 ID:YgJKRJ5OO
唯「長良川の水いっぱい飲んじゃった…」
 
梓「……なんて呑気な…」
 
和「でもこれは私たちの勝利よね?」
 
律「前半は負け戦だったがな…」
 
唯「いいんだよ!終わりよければ全てよし!だもん♪」ズビー
 
憂「お姉ちゃんお鼻チーンしよ?」サッ
 
唯「んが…ありがとう憂…」
 
澪「…そっか…成功したんだな…」
 
紬「…ええ」ニコッ

453: 2009/07/19(日) 23:32:03.91 ID:YgJKRJ5OO
斎藤「唯様」
 
唯「を?どうしたの斎藤」
 
斎藤「投降してきた織田家の武将がいるんですが…」
 
みんな「…!」
 
唯「え?」
 
滝川「………」
 
そこにいたのはあの忍者部隊の滝川だった
 
澪「…織田家のか」
 
秀吉「一益か…」
 
梓「……」

455: 2009/07/19(日) 23:37:36.41 ID:YgJKRJ5OO
滝川「今まで織田家として仕えてきたが…私は平沢家につきたい…。どうか召し出してくれぬか?」
 
唯「わ~ぉ」
 
斎藤「甲賀の忍出身の滝川一益です…唯様」
 
唯「……ふむ」
 
憂「…お姉ちゃん」
 
律「…唯。お前が決めろ」
 
秀吉「一益はとても有能な武将じゃ!」
 
滝川「……」
 
唯「ふむ……」
 
唯「(どうしよう…)」
 
安価+3までの多
 
①お前は今日からタッキーだ!
 
②首ちょんぱ
 
③帰れ

463: 2009/07/19(日) 23:43:57.48 ID:YgJKRJ5OO
唯「……」
 
滝川「……」
 
唯「タッキー」
 
滝川「え?」
 
唯「今日からタッキーね♪」
 
律「それじゃ唯…!」
 
唯「うん♪新しい家臣だよ♪」ニコッ
 
滝川「…!」
 
澪「なるほど…」
 
滝川「ありがとう…ございます!」
 
秀吉「うわああぁ!!一益ぅぅ!!」ガバッ
 
滝川「わっ!」ビクッ

470: 2009/07/19(日) 23:47:01.47 ID:YgJKRJ5OO
滝川「秀吉…殿!」
 
秀吉「お前が平沢家に来てくれるとは嬉しいぞぉ!!」
 
唯「あははモンチー嬉しそう♪」
 
梓「……」
 
和「まぁ…でも良かったわね。新しい仲間が出来て…」
 
澪「だな!平沢家はどんどんよくなる」
 
唯「んだ!」
 
紬「楽しみだわ♪」

474: 2009/07/19(日) 23:50:16.56 ID:YgJKRJ5OO
斎藤「…唯様」
 
唯「ほぇ?」
 
斎藤「そろそろ敵の襲撃に対して迎撃体制を作らねば…」
 
和「そうね。稲葉山にまだ敵の主力が残ってるかも……」
 
律「あははそんなバカな~!」
 
秀吉「(ぅっ…!)」
 
滝川「…?」
 
梓「いや…十分有り得ると思います!迎撃体制を敷くべきです!」
 
唯「う~ん…そっか…そうだね」
 
唯「じゃあ迎撃体制になおれっ!!」
 

478: 2009/07/19(日) 23:58:22.03 ID:YgJKRJ5OO
澪「でももう策はないからな…」
 
唯「大丈夫だよ~澪ちゃん」
 
澪「気楽だな……まぁいいや。まずムギの鉄砲隊を横陣にして並べるぞ!」
 
紬「どんとこいでーす♪♪」
 
澪「そしたら律・梓が……」
 
律「よっしゃぁ!任せとけ!」
 
……………
 
澪の指示のもと、最善の迎撃体制で待ち構えた平沢軍だったが、柴田軍がもう一度長良川に来ることはなかった。一番不思議に思ったのは秀吉だった
 
 柴田軍は来るどころか稲葉山城から離れて尾張に撤退。いわば稲葉山城を捨てたのである。これには唯も驚いたが 平沢家は苦せずに稲葉山城を手に入れたのである

482: 2009/07/20(月) 00:03:59.29 ID:1zojUqJkO
後に「長良川の戦い」と呼ばれるこの戦は、一般的に前半は織田軍の勝ち、後半は平沢軍の勝ちとされている
 
 この戦いで軍師秋山澪の名前は全国に知れ渡った。「ふわふわ時間」と「哀愁の貝合わせ」による作戦で 兵力で勝る織田軍を撤退させたからである
 
しかし平沢軍の劣勢は覆せず、多大な被害を受けたことは隠せなかった
 
 
だが美濃と尾張の境付近にある稲葉山城を取ったことは 戦略上大きかった
 
 
これから平沢家はどうなってしまうのか…!!

490: 2009/07/20(月) 00:21:08.53 ID:1zojUqJkO
―――沢庵城
 
唯「Zzz…」
 
憂「お姉ちゃーん!朝だよー!」ガラッ
 
唯「むにゃ…Zzz…」ゴロリ
 
憂「もー!いくら戦後だからって寝過ぎだよお姉ちゃん!」
 
憂「……ん?」チラッ
 
『稲葉山城見学ツアー しおり』
 
憂「…お、お姉ちゃん……」
 
唯「……はっ!!」ガバッ
 
憂「……」
 
唯「憂…今の刻は!?」 
 
憂「えっと……巳の刻だけど…」
 

493: 2009/07/20(月) 00:26:16.96 ID:1zojUqJkO
澪「……」ガラッ
 
唯「…!!」
 
澪「…」
 
憂「…」
 
澪「…おはよう」
 
唯「……おはようございます」
 
 
――――――――――
 
平沢家は前の戦いで稲葉山城を手に入れた。詳しく言うと柴田軍がただ城を捨てたので乗っ取っただけだが、形はどうあれ平沢家には朗報であった。
 
そして今日、稲葉山城の下見ツアーをするのだ

494: 2009/07/20(月) 00:31:58.47 ID:1zojUqJkO
沢庵城・城門
 
唯「ごっめ~ん!!」
 
律「遅い!!」
 
唯「いや~寝坊しちゃってさ~」
 
和「当主のあなたが遅れてどうするのよ」
 
梓「まぁまぁ…早く行きましょうよ」
 
律「そうだな。うちらの城が待ってるんだし」
 
唯「じゃあ憂、お留守番お願いねー♪」
 
憂「うん♪行ってらっしゃーい!」
 
澪「よし!行くか!」パカラッ
 
紬「えぇ♪」
 
憂を沢庵城に残して、一向は護衛のための2000の兵を連れて稲葉山城に向かった。

495: 2009/07/20(月) 00:35:58.93 ID:1zojUqJkO
こんにちは。羽柴秀吉です!
 
今日は稲葉山城見学ツアーにあたってガイドをすることになったんですが……
 
秀吉「……」
 
唯「わぁー♪やっぱり綺麗だねー」キャイキャイ
 
律「お!あっちに面白いもんがあるぜ!」ワイワイ
 
澪「なるほど…一応三の丸まであるんだ」
 
滝川「はい。ここは織田家が手にする前から要塞として知られており――……」
 
秀吉「……」
 
秀吉「(…何じゃこの疎外感は)」

498: 2009/07/20(月) 00:41:48.96 ID:1zojUqJkO
梓「わーやっぱり大きいんですね♪」ワイワイ
 
紬「私たちに必要かしら♪」キャイキャイ
 
秀吉「……」プルプル
 
秀吉「静まれー!!者ども静まれーぃ!!」
 
みんな「……」ピタ
 
律「…どうしたんだいきなり?」
 
唯「モンチどうしたの?」
 
秀吉「…わ、儂がガイドするんだから儂の言うことを聞くの!」
 
梓「はぁ?」
 
和「…ガイドって」
 

505: 2009/07/20(月) 01:19:46.10 ID:1zojUqJkO
>>503一益の甥だったのが有力な説ですよね
 
唯「わかったよモンチ!」
 
秀吉「…!」
 
唯「モンチのガイド私は聞くよ♪」
 
秀吉「…唯…様」
 
唯「みんなも聞いてあげようよ!モンチのガイド!絶対面白いよ!」
 
秀吉「えっ」
 
律「面白いのかー!なら大人しくするぞ!」
 
梓「面白くなかったらどうします?」
 
紬「きっと面白いに違いないわ♪」ニコッ
 
秀吉「……」
 
唯「さぁモンチ!どうぞ♪」
 
秀吉「(…やりずらいよ)」

506: 2009/07/20(月) 01:23:58.42 ID:1zojUqJkO
秀吉「えー…左手に見えますのが…」サッ
 
唯「うんうん♪」
 
秀吉「権現山砦…」
 
唯「おぉーー!!」パチパチ
 
みんな「……」
 
秀吉「えー…右手に見えますのが…」サッ
 
秀吉「瑞龍寺砦…」
 
唯「わぁーー!!」パチパチ
 
みんな「……」
 
秀吉「…そして正面に見えますのが…」
 
唯「うんうん♪」
 
秀吉「城門…です」
 
唯「おおぉーー!!なるほどー!」パチパチ
 
みんな「……」
 
律「(……つまんねぇ)」

507: 2009/07/20(月) 01:31:10.30 ID:1zojUqJkO
律「ほらどいてろ猿。早く入ろうぜ」
 
秀吉「(…呼び名が猿に戻った……)」
 
唯「そうだね!長ったらしい話はいいから早く入りたいね!」
 
秀吉「(……なんじゃこれ…新手のいじめ?)」
 
紬「私も入りたいでーす♪」ニコッ
 
秀吉「……」
 
ぞろぞろ

508: 2009/07/20(月) 01:36:48.40 ID:1zojUqJkO
唯「わー♪中は広いんだねー♪」
 
和「確かに…沢庵城より広いわね」
 
澪「さわこ先生奪還の為の足掛かりともなる場所になるな…」
 
紬「…えぇ!」
 
滝川「さわこ先生?」
 
澪「ん?」
 
滝川「もしかして山中殿のことですか?」
 
律「…!」くるっ
 
澪「知ってるんですか!?さわこ先生を!」
 
滝川「…はい…まぁ……」

509: 2009/07/20(月) 01:42:40.66 ID:1zojUqJkO
律「さわちゃんは!さわちゃんはどこにいるんだ今!!」
 
滝川「い…今は…恐らく小牧山城かと…」
 
澪「…!!」
 
和「やっぱりあの時…!」
 
唯「さわちゃん氏んでない!?大丈夫だよね…!?」
 
滝川「あぁ…それなら大丈夫ですよ。ご飯もちゃんと食べてるし…何より…」
 
律「…何より?」
 
滝川「あ…いや!これは失敬。何でもございません!」
 
律「…はぁ?」
 
澪「…でも滝川さんがいてくれて良かった…。さわこ先生の情報が手に入っただけでも大きいよ…」
 
唯「うんうん♪」
 
梓「………」

511: 2009/07/20(月) 01:47:28.21 ID:1zojUqJkO
律「よ~し!じゃあ次は天守閣見に行こうぜ♪♪」タタッ…
 
唯「りっちゃん太っ腹~!イェ~イ♪」タタタ…
 
和「唯…はしゃぎすぎよ」
 
澪「全く…」
 
梓「……」
 
梓「…澪先輩」トントン
 
澪「ん?何だ梓」
 
梓「…ちょっといいですか?」
 
澪「…?」
 
澪「ああ…別に構わないけど…?」
 
澪と梓は城内探検するみんなと少し離れて2人きりになった

512: 2009/07/20(月) 01:53:06.40 ID:1zojUqJkO
澪「なんだ梓?いきなり話って…」
 
梓「澪先輩。滝川一益のこと信じてますね?」
 
澪「え?」
 
梓「…私は織田家にいたから分かるんですよ。あの男は危険過ぎます」
 
澪「な…何言ってるんだ梓…?」
 
梓「もともとあの人は忍で織田家の時から何を考えてるのか全く分からない人だった…」
 
梓「…きっとあの人は今も織田家と通じてる……油断は禁物です」
 
澪「……!」

513: 2009/07/20(月) 01:57:10.97 ID:1zojUqJkO
澪「…な、何でそれを私に…」
 
梓「唯先輩じゃ言っても分からないからですよ。だから重臣である澪先輩にだけはわかってもらいたかったんです…」
 
澪「……」
 
梓「…とりあえず唯先輩の寝首だけはかかれないように斎藤さんに伝えとくべきです!」
 
澪「……」
 
澪「…梓」
 
梓「…は、はい」
 
澪「…滝川さんは私たちの仲間だ。そんなくだらない推測はやめろ」
 
梓「……!!」

515: 2009/07/20(月) 02:02:20.13 ID:1zojUqJkO
梓「…で、でも!」
 
澪「梓」
 
澪「次仲間を疑うようなことを言ったら…唯に報告するからな」
 
梓「…!」
 
梓「み…澪…先輩?」
 
滝川「澪さん」
 
澪「ひゃっ!///」ビクッ
 
 
梓「…!」
 
澪「い、いたんですか滝川さん!」
 
滝川「あ…すいません。唯様が呼んでいて…早く来いと…」
 
澪「あ!そうなんですか!じゃあ行かないと…////」
 
澪「ほらっ!梓も行くぞ!」スタスタ
 
梓「……………」
 
滝川「……………」

518: 2009/07/20(月) 02:05:41.68 ID:1zojUqJkO
休みなので明日の昼頑張ります

571: 2009/07/20(月) 13:05:30.84 ID:1zojUqJkO
―――天守閣
 
律「天守閣到着~!」
 
紬「到着~♪」
 
唯「……!」
 
律「わあ!こっから長良川が見渡せるぜ!」
 
紬「綺麗ね~」
 
澪「夕日だ……」
 
天守閣から景色はとても綺麗だった。夕日が長良川を赤く染めていた
 
律「おい!唯も見てみろよ!綺麗だぞ!」くるっ 
 
律「……唯?」
 
澪「…ん?」くるっ
 
唯「……」
 
律と澪が振り向くと唯は呆然としていた。はしゃぐこともなく、ただ呆然としていた

573: 2009/07/20(月) 13:08:55.80 ID:1zojUqJkO
和「…どうしたの唯?」 
 
澪「なんか見つけたのか?」
 
律「…?」
 
唯「………」
 
唯「…ここ…昔いたような気がする…」
 
澪「…!」
 
和「ゆ、唯…?」
 
斎藤「……」
 
唯「…なんか…懐かしい気分がする…」
 
梓「……」

574: 2009/07/20(月) 13:13:10.48 ID:1zojUqJkO
澪「…そっか…沢庵城に似てるもんな…この天守…」
 
律「…はは…唯らしいな…」
 
唯「…違う」
 
律「へ?」
 
唯「…絶対ここにいた覚えがある…本当に」
 
唯はゆっくりと辺りを見回した。みんなはそんな唯をただ見守っていた
 
紬「…唯ちゃん」
 
唯「…この柱も…見覚えある…」
 
斎藤「…」
 
斎藤「…唯様」
 
唯「…?」

577: 2009/07/20(月) 13:18:50.03 ID:1zojUqJkO
斎藤「…これを」
 
唯「…!」
 
澪「…それは…」
 
和「…譲り状」
 
斎藤は細長い漆箱を開けると、そこに入ったいた一枚の紙を唯に渡した
 
唯「……」
 
律「……」
 
斎藤「…唯様がまだ赤ん坊でいらっしゃる時…ここはまだ平沢家の領地でした…」
 
唯「……!」

秀吉「……」
 
滝川「……」

579: 2009/07/20(月) 13:25:07.15 ID:1zojUqJkO
澪「…そうだったのか……」
 
梓「…知りませんでした…」
 
斎藤「…それから織田家との戦いに敗れ、この城を取られたのです………」
 
斎藤「…しかし一代目当主の平沢様はこの稲葉山城を諦めきれず何度も奪還しようと兵を挙げたのですが…」
 
斎藤「…要塞と呼ばれるこの城を落とすのは難しく、織田家の前に幾度となく敗退…。そして平沢様は志半ばにて…逝ってしまわれたわけです…」 
 
唯「……」
 
秀吉「…その戦いは儂もよく覚えとる…素晴らしい戦いじゃった…」
 
梓「……」

581: 2009/07/20(月) 13:28:58.22 ID:1zojUqJkO
斎藤「…そして氏に際にこの譲り状を…」
 
和「…」
 
斎藤「…きっと唯様に想いを託したのでしょう……」
 
唯「…」
 
律「…唯」
 
梓「…唯先輩」
 
滝川「……」
 
紬「…でも何故斎藤が…?」
 
斎藤「…すみません…実は紬お嬢様が産まれる前から平沢家には仕えていました…」
 
斎藤「…琴吹家と平沢家は昔から仲が良かったですから…」
 
紬「…そうなの」

582: 2009/07/20(月) 13:32:55.68 ID:1zojUqJkO

唯「…」
 
澪「…唯」
 
秀吉「…唯様」
 
律「……」
 
律「…よし!!これで一応親父さんの無念は晴らしたわけだな!」
 
唯「…!」
 
紬「…りっちゃん」
 
律「だがこれで終わりじゃないぜ!織田家との勝負はこれからだ!なぁ唯?」
 
唯「………!」
 
梓「……」
 
唯「…うん♪」ニコッ
 
澪「唯…」
 
和「…そうね。律の言うとおりだわ」

583: 2009/07/20(月) 13:37:21.17 ID:1zojUqJkO
唯「…目指すは天下統一!!この美濃から!」
 
紬「はい♪」
 
律「そうこなくっちゃ!!」
 
澪「うん…!」
 
唯「斎藤!」
 
斎藤「…はい!」
 
唯「教えてくれてありがとう♪これからもずーと私のそばにいてね?」  
斎藤「…!」
 
斎藤「…勿論でございます」ペコリ
 
唯「…えへへっ♪」
 
秀吉「いやぁ…良かった良かった…」
 
滝川「……」

585: 2009/07/20(月) 13:41:01.22 ID:1zojUqJkO
唯「じゃあ今日はこの稲葉山城に泊まろうよ♪」 
 
律「え?ウソ!?いいの?」
 
唯「当たり前だよりっちゃん!私たちのお城なんだから!」
 
澪「で…でも憂ちゃん1人じゃ…」
 
唯「大丈夫だって一泊くらい♪」
 
滝川「私も唯様の意見に賛成です」
 
澪「…!」
 
澪「な…なら…いいかな別に」
 
梓「……」
 
紬「晩御飯の支度しなくちゃ♪」
 
律「いよしっ!ワクワクしてきたな!」

587: 2009/07/20(月) 13:45:48.62 ID:1zojUqJkO
―――そして
 
紬「猿」
 
秀吉「は、はひ!」
 
紬「上の棚からお野菜とって欲しいの」
 
秀吉「は!しかしこれは儂にも…」
 
紬「肩車するから。早くして」サッ
 
秀吉「…え!でも…///」
 
紬「早くして」
 
秀吉「は、はい!それでは失礼して…//」スッ
 
紬「…いくわよ」
 
紬「…よいしょ!」スクッ
 
 
秀吉「(うぉっ!軽々と……。力持ちじゃな…!!)」

591: 2009/07/20(月) 14:00:44.94 ID:1zojUqJkO
すみません…さるさん食らいました……

593: 2009/07/20(月) 14:04:14.16 ID:1zojUqJkO
秀吉「(…しかしこうあの紬様に肩車してもらうとは…//)」
 
秀吉「……!!」
 
秀吉「(い、いかん…息子が反応してしまう…!)」ムクムク
 
紬「…!」
 
紬は後頭部に何か硬いモノが当たってるのに気がついた。それが何であるかはすぐに感づいた
 
紬「きゃああああぁぁああああ!!!」
 
秀吉「わっ…!紬様危ない!落ちてしまう…!」グラグラ
 
紬「誰か撃ち落としてーー!!!」
 
秀吉「へ?」
 
中将「はっ!!」
 
中将「撃てええぇーーい!!」
 
秀吉「ま…待って…!!」
 
バンバンババン!!

595: 2009/07/20(月) 14:09:00.71 ID:1zojUqJkO
――――――
 
唯「(……今日は色々あったけど楽しかったな……)」
 
唯「(これからどうしようか迷うけど…)」
 
唯「(みんながいれば大丈夫だよね!)」
 
唯「………」
 
唯「…枕が違うと寝付けないなぁ…」
 
唯「…誰かと一緒に寝ようかな…」
 
安価+3
 
①澪ちゃん
 
②タッキー
 
③斎藤
 
④ムギちゃん

602: 2009/07/20(月) 14:16:48.63 ID:1zojUqJkO
斎藤「……」
 
ガララッ
 
斎藤「…!」バッ
 
唯「……えへへ」
 
斎藤「…唯様」
 
唯「…斎藤まだ起きてたんだ」
 
枕を抱えた唯が斎藤の寝室に入ってきた。斎藤は灯籠をつけて何かをしていたようだ
 
斎藤「唯様…何故ここに?」
 
唯「…なんか寝れないんだ…一緒に寝てもいい?」
 
斎藤「…!」
 
斎藤「…なるほど」

604: 2009/07/20(月) 14:22:16.05 ID:1zojUqJkO
斎藤「…分かりました…そういうことなら…」
 
唯「えへへ♪ありがとー斎藤ー」
 
斎藤「いま唯様の分の布団も敷きますね」
 
唯「うん♪」
 
――――――――――
 
唯「Zzz」
 
斎藤「……」チラッ
 
斎藤「…よく眠ってらっしゃる…」
 
斎藤「…寝顔はあの時のままですな…」クスッ
 
唯「…Zzz」
 
斎藤「…そろそろ私も寝るか…」
 
斎藤は静かに灯籠の火を消した
 
斎藤は何か胸騒ぎをしながらも唯の掛け布団を直すと、ゆっくりと横になった
 
何も知らぬまま……

609: 2009/07/20(月) 14:31:30.18 ID:1zojUqJkO
………
……

 
唯…
 
唯「……え?」
 
平沢唯…
 
唯「…だ、誰?」
 
平沢唯よ…
 
唯「…また…誰なの!?」
 
その目で…うぬは何を見る…
 
唯「…な、何言ってるの!?意味分からないよ!!」
 
唯…
 
唯「…や、やだ…呼ばないでよ…!来ないでよ!!」
 
唯…
 
唯様…
 

610: 2009/07/20(月) 14:33:35.88 ID:1zojUqJkO
唯「…や…」
 
斎藤「…唯様」
 
唯「…うぅ…」
 
斎藤「…唯様!!」
 
唯「…!!」パチッ
 
斎藤「唯様!」
 
唯「さ…斎藤…(また…あの夢…)」
 
唯「ど、どうしたの…?斎藤…」
 
斎藤「…大変でございます!!織田軍が…!」
 
唯「…へ?」

613: 2009/07/20(月) 14:39:23.99 ID:1zojUqJkO
斎藤「織田・徳川連合軍3万がこの稲葉山城に向けて進軍中です!!」
 
唯「…え?…え?」
 
唯は起きたばかりってこともあり、混乱していた。まだ陽も昇っていなかった
 
斎藤「唯様!」
 
唯「あ……うん!わかった!!」
 
唯「みんな起こして!!すぐ評定をする!」
 
斎藤「はっ!!」
 
稲葉山城に向けて織田・徳川連合軍30000の軍勢が進軍していた。対して平沢軍は護衛のための2000の兵しかいなかった

616: 2009/07/20(月) 14:43:29.95 ID:1zojUqJkO
律「唯!!織田軍が来るって本当か!!」
 
唯「うん!今向かってきてる!」
 
斎藤「私としたことが…少し情報伝達が遅れてしまいました…!」
 
和「いや…斎藤さんがいなかったら私達は今頃…」
 
紬「……」
 
澪「唯!マズいぞ!どうするんだよ!」
 
唯「う…うん…」
 
唯「……って…あれ?」 
 
律「どうしたんだよ唯?」
 
唯「……タッキーがいない…」
 
梓「……!!」

620: 2009/07/20(月) 14:46:53.09 ID:1zojUqJkO
秀吉「な、何じゃと!?」バッ
 
律「ばんなソカな!」
 
澪「うそ……」
 
梓「…くっ…やっぱり…!!」
 
斎藤「…最初から織田家と内通してたようですね…」
 
唯「…そんな……タッキーが…」
 
秀吉「一益…!!どうしてじゃ…!どうして…!!!」
 
律「くそっ!!じゃあ私達がたった2000の兵でここにいることも…!!!!」バンッ
 
澪「………」

624: 2009/07/20(月) 14:49:47.18 ID:1zojUqJkO
梓「……」ジロッ
 
澪「……ぅ」
 
唯「…どうしよう…どうしよう…」
 
梓「…唯先輩!!まずはこれからのことを考えましょうよ!!あの裏切り者のことは後で考えましょう!!」
 
唯「…あずにゃん」
 
紬「…梓ちゃんの言うとおりね…まずは向かってくる織田・徳川連合軍をどうするか…」
 
梓「…唯先輩…決めて下さい!!」

626: 2009/07/20(月) 14:52:51.85 ID:1zojUqJkO
唯「…う、うん!」
 
律「……」
 
和「…敵は小牧山城からやってくるわ!」
 
唯「…そうだね」
 
秀吉「…そんな…一益が……」
 
唯「(…どうしよう?)」 
 
重要安価+5まで多
 
①すぐ沢庵城に戻る
 
②籠城する

636: 2009/07/20(月) 14:58:09.29 ID:1zojUqJkO
唯「…籠城する!」
 
律「…!!」
 
澪「…で、でも唯…敵は30000だよ…?」
 
紬「…沢庵城まで戻れば…」
 
和「いや…唯の判断は正しいわ…」
 
澪「えっ?」
 
和「…稲葉山城と小牧山城は目と鼻の距離…今から出たって必ず追いつかれる……そうなったら私達の壊滅は必至…」
 
律「…なるほど」
 
唯「…なら小さな希望をかけて…籠城しようよ!!」
 
秀吉「……」

641: 2009/07/20(月) 15:01:27.66 ID:1zojUqJkO
唯「…すぐ憂が気付いてくれるはず!」
 
澪「……う」
 
梓「…それにこの城は堅固な城で知られている稲葉山城…そう簡単には落ちません!」
 
律「…よし!!じゃあ早速準備しようぜ!!敵はもうくる!!」スクッ
 
紬「えぇ!」
 
秀吉「(……一益…儂はお前を信じていたのに……)」

645: 2009/07/20(月) 15:05:39.32 ID:1zojUqJkO
―――美濃
 
信長「…2000の兵か…くくく…」パカラッパカラッ
 
滝川「…それと…秀吉殿の姿も見えました…」パカラッパカラッ
 
信長「……裏切り者のことはどうでも良い…今は稲葉山城に向かうだけだ…!」パカラッ
 
滝川「はっ!」
 
 
柴田「はっはっは!儂らの撤退作戦にまんまとかかりおったな!」パカラッパカラッ
 
前田「叔父貴…ちゃんと前見ようぜ…」パカラッ
 
20000の織田軍が稲葉山城に向かっていた。その中にはさわこの姿もあった

650: 2009/07/20(月) 15:10:47.74 ID:1zojUqJkO
明智「…さわこさん…いいのですか」パカラッ
 
さわこ「ん?どうしたの?」パカラッ
 
明智「…あなたは元平沢軍の武将…この戦いに参加するのは…」パカラッ
 
さわこ「……」
 
さわこ「…いいのよ。今は織田家の家臣ですもの…」パカラッパカラッ
 
明智「……ならいいのですが…」
 
 
そして陽が昇るころ、完全に織田軍は稲葉山城を取り囲んだ

651: 2009/07/20(月) 15:14:09.00 ID:1zojUqJkO
わーわー!
 
律「…来たな」
 
澪「う…うぅ…」ブルブル 
 
斎藤「…予想より随分と早い…」
 
唯「……うわ~いっぱいだね…」
 
梓「じゃあ私は城門を!!」ダッ
 
唯「あずにゃん…!」
 
秀吉「……」
 
律「…私も梓の援護する!!」ダッ

紬「…私は…えっと……」
 
秀吉「………」

654: 2009/07/20(月) 15:20:08.26 ID:1zojUqJkO
秀吉「(何故…)」
 
唯「よし!みんな徹底抗戦だよ!!」
 
みんな「おー!!」
 
秀吉「(何故なんじゃ……)」
 
斎藤「私は一の丸を!!」
 
秀吉「(一益にも裏切られ……10倍の兵で攻め込まれてるってのに……)」
 
和「私は二の丸をっ!!」
 
秀吉「(何故士気が下がらないんじゃ…)」
 
唯「うん!和ちゃん頑張って!!」
 
和「…I'll be back!!」
 
唯「……お!」
 
秀吉「わからん…」

658: 2009/07/20(月) 15:24:48.14 ID:1zojUqJkO
紬「私はどうすればいいんでしょう…鉄砲もないし…」
 
唯「う…う~ん…」
 
秀吉「……」
 
秀吉「(…儂は…儂は………)」
 
秀吉「儂に任せるんじゃぁ!!」
 
紬「えっ?」
 
唯「モンチ?」
 
澪「…?」ブルブル
 
秀吉「…儂は稲葉山城にいたことがある…一番わかってるつもりじゃ…!」
 
唯「…!」
 
秀吉「儂に任せてくれぇ!」
 
紬「……」
 
唯「…う、うん!分かった!モンチにこのお城託すよ!!」
 
秀吉「…!」
 
秀吉「感無量じゃ…!!」

664: 2009/07/20(月) 15:34:49.60 ID:1zojUqJkO
秀吉「…紬様っ!二階の武器庫に鉄砲が300挺ほどあります!それを使って下され!!」
 
紬「…わかったわ!」
 
秀吉「そしてこの戦……重要な拠点がある…」
 
唯「ふむふむ」
 
秀吉「(…儂は籠城戦に関しては織田家の中でも得意じゃった…)」
 
秀吉「(信長様はまだ上杉家との同盟を知らない……もし儂が陣頭指揮するならば…あの戦いをする!!)」
 
秀吉「唯様っ!!あそこを重点的に抑えて下され!!」
 
唯「へ?どこを?」
 
安価+3
 
①一の丸 
②二の丸 
③三の丸 
④城門 
⑤兵糧庫 
⑥天守閣 
⑦両砦 

667: 2009/07/20(月) 15:36:19.23 ID:Pj/8qRCS0
6

685: 2009/07/20(月) 15:46:08.78 ID:1zojUqJkO
秀吉「ここは権現山砦と瑞龍寺砦!両砦を重点的に守って下され!」
 
唯「OK!そこを守ればいいんだね!」
 
秀吉「任せましたぞ!」 
 
秀吉「さて……後はどうでるか…」
 
城門に律・梓。一の丸に斎藤。二の丸に和。三の丸に澪。両砦に秀吉の隊。そして唯と紬が本城を守った

707: 2009/07/20(月) 16:36:13.26 ID:1zojUqJkO
秀吉「ここは天守閣を重点的に守って下され!」 
 
唯「OK!一番上で大事な場所だしね!」
 
秀吉「任せましたぞ!」 
 
秀吉「さて……後はどうでるか…」
 
城門に律・梓。一の丸に斎藤。二の丸に和。三の丸に澪。天守閣に唯。そして秀吉と紬が本城を守った

710: 2009/07/20(月) 16:45:10.52 ID:1zojUqJkO
信長「どうだ…?」
 
明智「籠城に出るようですね…本城から鉄砲を放ってきました…」
 
信長「…くっくっく…無駄なあがきよ…」
 
明智「……」
 
信長「半兵衛…お前ならどう攻める?」
 
竹中「…ここはやはり…兵糧攻めがよいかと…」 
 
信長「なるほど…」
 
竹中「…いくら3万の兵で攻めても相手は堅固な稲葉山城…。無理に手を出して被害が甚大になっても意味がありません」

713: 2009/07/20(月) 16:50:56.91 ID:1zojUqJkO
竹中「まず同盟国の浅井と…居城である沢庵城への道を塞ぎ、援軍の使者を送るのを防ぎます。そしたら後はゆっくり城が落ちるのを待つだけです」
 
信長「うむ…やはり兵糧攻めか…」
 
信長「光秀。家康に沢庵城に続く道全てと東海道を封鎖するように伝えろ」
 
明智「はっ!」
 
信長「そして勝家と利家。お前らは兵糧庫を攻めろ」
 
柴田「ははっ!!」
 
前田「へへっ…腕が鳴るぜ!」

716: 2009/07/20(月) 16:58:00.11 ID:1zojUqJkO
―――――――――
 
家康「東海道封鎖出来ませぇん!」
 
忠勝「……」
 
忠勝「…何を言ってるんですか殿」
 
家康「……」
 
酒井「…忠勝、気にするな…いつもの殿の愚痴だ」
 
家康「…儂を何だと思ってる!まるで恭順してるみたいだ!」
 
榊原「じゃあ言えばいいじゃないですか、信長公に」
 
家康「それは無理」
 
みんな「……」

718: 2009/07/20(月) 17:02:12.26 ID:1zojUqJkO
家康「とりあえず…忠勝は沢庵道を…。半蔵は長良川を頼む」
 
忠勝「はっ!」
 
半蔵「御意…」スッ
 
家康「あ~それにしても面倒のぅ」
 
酒井「殿。我慢して下され。後でおミクのフィギュアあげますから」
 
家康「え!?あの三河限定の!?」
 
酒井「はい。三河限定の」
 
家康「じゃあ我慢するわ。何処までも我慢して見せるわ儂…」
 
酒井「……」

723: 2009/07/20(月) 17:08:25.15 ID:1zojUqJkO
そうして紬隊の発砲により、稲葉山城の戦いが始まった。大きな戦力差だったが平沢軍の士気は高く、織田軍は手こずっていた
 
しかし二日目に柴田・前田の隊が防御の薄い兵糧庫を落とすと、平沢軍の士気は日毎にみるみる低くなっていった
 
まず城門が開かれ織田軍は本城に侵攻。更に両砦が落とされ、そこから三の丸、二の丸、一の丸と落ちていったのだ
 
わーわーわーわー
 
和「諦めないで!まだ戦えるわ!」
 
佐々木「あの時は世話をになったな!」
 
佐々木「進めー!!皆頃しだー!!」
 
敵「おらぁ!!」グサッ
 
兵「ぎゃあ!」
 
和「くっ!」

726: 2009/07/20(月) 17:14:33.07 ID:1zojUqJkO
中将「和殿!降伏しましょう!もう敵が!」
 
和「いやよ!みんながんばってるのに私だけ先に逃げるなんて…!」
 
わーわーわーわー!
 
敵「うおおぉ!!」
 
和「!!」
 
中将「ひぇ…!来たぁ!逃げろぉ!!」ダダッ
 
和「あ…こら!待ちなさい!!」
 
和の制止も聞かず 兵は敵前逃亡。兵糧も尽き、士気も低くなったのだから当たり前といえば当たり前である
 
敵「まだ1人いるぞ!殺せ!」
 
和「…!!」
 
敵「おらっ!」グサッ
 
和「ぐふっ…!」
 
敵「おら!」ズシャッ
 
和「…!!」
 
和「……ゆ…唯…」ドザッ

733: 2009/07/20(月) 17:20:41.56 ID:1zojUqJkO
―――本城
 
梓「沢庵城への使者は!?」
 
紬「ダメ!成功の狼煙が上がらないわ!」
 
梓「そんな…!」
 
律「また捕まったのか…!警戒されてるなやっぱり…!」
 
わーわーわーわー!
 
明智「いくぞっ!!一気に攻め落とすのです!!」
 
律「くっ!ここまで来やがったか!」
 
紬「か、構え!」
 
中将「構ええぇい!」
 
明智「明智の鉄砲隊を見せつけてやれ!!構え!!」
 
敵将「構えええぇい!!」

737: 2009/07/20(月) 17:28:42.26 ID:1zojUqJkO
紬&明智「撃て!!」
 
バンバンババン!!ドンドンドドン!!
 
紬「…!」
 
律「くっ…!向こうも鉄砲隊か…!三階に退くぞムギ!」
 
紬「……あ…ぁ」
 
律「ム、ムギ…?」ヒョイッ 
 
律「!!」
 
紬「なんじゃこりゃあああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」
 
律「ムギ!!!!」
 
律が見ると紬の腹から血が出ていた。紬は口からも血を吐いている
 

739: 2009/07/20(月) 17:31:48.49 ID:1zojUqJkO
紬「……う」グラッ
 
律「ムギ!!大丈夫か!?」サッ
 
紬「………はぁはぁ…り、りっちゃん…」
 
律「ムギ!!!しっかりしろ!!」
 
紬「私…もうダメみたい……」
 
律「そんなこと言うなよ!!早く起き上がれよムギ!!」
 
梓「ムギ先輩…!」
 
紬「…りっちゃん……もし…良かったら…私の…私の墓前に沢庵を添えて下さい…」
 
律「…!!」
 
明智「構え!!」バッ
 
梓「…!」
 
梓「律先輩!!早く上へ!!」
 
紬「……そういうことだから…早く…行きなさいりっちゃん…梓…ちゃん……」
 
律「や、やだよ!!私ムギを置いてなんか…!!」グッ

741: 2009/07/20(月) 17:37:43.76 ID:1zojUqJkO
梓「早く行くんです!律先輩!!」グイッ
 
律「あ…!ムギ!!ムギが…!!」
 
紬「……あ…梓ちゃん…頼んだわよ…」
 
梓「……ムギ先輩」
 
梓「…分かりました!!」グスッ
 
律「ムギイイイィィィ!!!」
 
ドンドンドドン!!
 
兵「退くぞ!上に逃げろ!!」
 
紬「……はぁ…はぁ」
 
気がつけば 紬以外の平沢軍は全員上に撤退していった
 

744: 2009/07/20(月) 17:44:47.44 ID:1zojUqJkO
明智「ここはもう制圧できましたね…」
 
中将「はっ」
 
紬「………」
 
紬「(ありがとうみんな……楽しかったわ…)」ムクリ
 
紬「(…私はもう…氏ぬでしょう…)」カチャッ
 
紬はゆっくりと起き上がり、手元にあった銃を拾って構えた
 
敵将「あ!!明智殿!まだ生き残りが!」
 
明智「…!」くるっ
 
紬「(でも…その前に一矢……報います!!)」スッ
 
紬は、銃の照準を明智光秀に合わせた
 
明智「…くっ!」サッ
 
光秀もすかさず銃を構えた
 
紬「…ばいばい」
 
バンッ

747: 2009/07/20(月) 17:52:21.91 ID:1zojUqJkO
本城を守っていた律や梓の奮戦も虚しく、平沢軍は敗北した
 
最後には痩せこけた姿の唯と秀吉が出てきた
 
信長「…ふん…兵糧攻めをするまでもなかったか…」
 
竹中「どこを攻めても敵前逃亡するだけなので簡単でしたな…ふっふっふっ…」
 
唯&秀吉「……」
 
信長「猿よ」
 
秀吉「…ひっ!は、はい!」
 
信長「貴様は織田家の元家臣だ…安心するがよい…」
 
秀吉「…!」
 
秀吉「あ、ありがとうございます!!」ペコリ
 
信長「……よし」
 
信長「誰かこの猿を縄で縛って長良川に流せ」 
 
秀吉「…え!?」

748: 2009/07/20(月) 17:56:21.67 ID:1zojUqJkO
信長「この信長が助けると思ったか?笑わせるな猿よ」
 
秀吉「……!」
 
前田「で、でもよ信長…!!」
 
柴田「お前は黙っとれ…利家」サッ
 
前田「…う…うぅ」
 
唯「……」
 
信長「…そして平沢唯」 
 
唯「は…はい!」
 
信長「…うぬはどうしたいか?」
 
唯「え…?」
 
信長「…織田家の家臣になってみないか平沢…唯?」
 
唯「…!」

756: 2009/07/20(月) 18:01:40.89 ID:1zojUqJkO
信長「弱小大名でありながら貴様には手こずった…。それを見込んでのことだ。どうだ?いい禄を与えるぞ?」
 
唯「…で…でも」
 
さわこ「いいじゃない唯ちゃん」
 
唯「さ、さわちゃん!?」
 
さわこ「信長様の下で天下をとるんなら…あなたの夢も叶えられるわよ」 
 
唯「…!!」
 
信長「…して…どうする平沢唯?」
 
唯「……」
 
唯「私、織田家の家臣になります♪♪」
 
信長「そうか」
 
唯は仲間の氏を無駄にして信長に降った。そして二週間後には沢庵城に籠もる憂を攻める唯の姿があった………
 
B A D E N D

768: 2009/07/20(月) 18:13:26.36 ID:1zojUqJkO
1BAD…秀吉に殺された唯 
 
2BAD…引きこもり唯
 
3BAD…律氏亡唯
 
4BAD…唯裏切り唯
 
あと2です

769: 2009/07/20(月) 18:13:42.39 ID:WcEkImh2O
いや、>>1さえよければ残機無くなったら正解解答として書いてくれれば…

770: 2009/07/20(月) 18:14:39.15 ID:1zojUqJkO
秀吉「そしてこの戦……重要な拠点がある…」
 
唯「ふむふむ」
 
秀吉「(…儂は籠城戦に関しては織田家の中でも得意じゃった…)」
 
秀吉「(信長様はまだ上杉家との同盟を知らない……もし儂が陣頭指揮するならば…あの戦いをする!!)」
 
秀吉「唯様っ!!あそこを重点的に抑えて下され!!」
 
唯「へ?どこを?」
 
安価+7まで多
 
①一の丸
②二の丸
③三の丸
④城門
⑤兵糧庫 

779: 2009/07/20(月) 18:22:31.90 ID:1zojUqJkO
秀吉「ここは兵糧攻めで来るはずじゃ!兵糧庫を重点的に守って下され!」
 
唯「OK!そこを守ればいいんだね!」
 
秀吉「任せましたぞ!」 
 
秀吉「さて……後はどうでるか…」
 
城門に律・梓。一の丸に斎藤。二の丸に和。三の丸に秀吉。兵糧庫に澪。そして唯と紬が本城を守った

782: 2009/07/20(月) 18:25:41.36 ID:1zojUqJkO
信長「どうだ…?」
 
明智「籠城に出るようですね…本城から鉄砲を放ってきました…」
 
信長「…くっくっく…無駄なあがきよ…」
 
明智「……」
 
信長「半兵衛…お前ならどう攻める?」
 
竹中「…ここはやはり…兵糧攻めがよいかと…」 
 
信長「なるほど…」

783: 2009/07/20(月) 18:26:31.66 ID:1zojUqJkO
竹中「まず同盟国の浅井と…居城である沢庵城への道を塞ぎ、援軍の使者を送るのを防ぎます。そしたら後はゆっくり城が落ちるのを待つだけです」
 
信長「うむ…やはり兵糧攻めか…」
 
信長「光秀。家康に沢庵城に続く道全てと東海道を封鎖するように伝えろ」
 
明智「はっ!」
 
信長「そして勝家と利家。お前らは兵糧庫を攻めろ」
 
柴田「ははっ!!」
 
前田「へへっ…腕が鳴るぜ!」

788: 2009/07/20(月) 18:38:44.39 ID:1zojUqJkO
そうして紬隊の発砲により、稲葉山城の戦いが始まった。大きな戦力差だったが平沢軍の士気は高く、織田軍は手こずっていた
 
信長の命を受け、兵糧庫を攻める柴田・前田隊。その兵力は合わせて4000にもなり、守る澪隊に危機が迫っていた
 
しかし澪隊は寡兵でありながら得意の挟撃と伏兵を用いて一時撤退させるなど善戦していた
 
更に柴田隊を挑発し、鉄砲隊で迎撃させると 今度は計略で偽命令をわざと流した
 
それを真に受けた前田隊が突撃。結果は無惨なものとなった
 
決して気を抜けないが 澪の知略は 兵力差も上回った

791: 2009/07/20(月) 19:08:37.61 ID:1zojUqJkO
―――三日目の夜
 
唯「今日もお疲れー!!」
 
律「おー!」
 
澪「…疲れた」
 
紬「澪ちゃんお疲れ様♪」
 
和「みんなどう?」
 
律「澪のところに敵が集中してるからこっちは比較的安全だな」
 
澪「他人事みたいに…」 
 
梓「…確かに澪先輩のいる兵糧庫ばかり攻められてますよね」
 
律「よく耐えてるよ澪は。うんうん」
 
秀吉「やはり兵糧庫を狙ってきおったか…。こうなったら兵をそこに集めねば…」
 
唯「大丈夫だよ♪澪ちゃんは天才軍師だもん♪」

794: 2009/07/20(月) 19:13:04.59 ID:1zojUqJkO
澪「…いや…唯。敵もそろそろ慎重になってきたから…出来れば加勢して欲しい…」
 
唯「えー?まぁ澪ちゃんが言うならいいけど…」 
 
澪「(私が滝川一益に気を許したからだ…せめて自分の任はこなさないと…)」

秀吉「しかしみな、よく耐えておる。こりゃまだ持つわい」
 
和「…でもこのままじゃ負け戦になるわね」
 
唯「……う~ん…やっぱりそっかぁ…」
 
斎藤「……」

796: 2009/07/20(月) 19:17:15.31 ID:1zojUqJkO
斎藤「…唯様。1つ提案が」
 
唯「お?何だい斎藤君!言ってみなさい!」
 
律「言ったれ言ったれ!」
 
斎藤「上杉家に救援の使いをだして貰ってはどうでしょうか?」
 
唯「…上杉?」
 
紬「まぁ」
 
澪「た、確かに沢庵城に行くための沢庵道が塞がれてるなら…越後まで行くしかないな…」
 
律「…そういや上杉家と同盟組んでたんだっけな…」

797: 2009/07/20(月) 19:23:11.53 ID:1zojUqJkO
梓「…でも越後まで行くにしても…敵に囲まれてますし…一筋縄では……」
 
律「…それが問題だよな…実際に沢庵城に送った使いから何の連絡も来ないし…」
 
唯「…誰がその重要な任を引き受けるか…」
 
秀吉「……」
 
斎藤「…上杉まで行くだけでも7日はかかる…善は急げですぞ…唯様」
 
 
唯「…う、うん」
 
唯「(誰に行かせようかな…)」
 
秀吉「唯様っ!!」
 
唯「ん?」

799: 2009/07/20(月) 19:28:13.73 ID:1zojUqJkO
秀吉「上杉家への救援依頼の使い…儂にお任せ下されっ!!」
 
唯「…モ、モンチ?」
 
律「…な、何だ急に…」 
 
秀吉「…どうしても役に立ちたいんじゃ!例え危険な任だとしても…!」 
 
秀吉「…お願いじゃ唯様!」
 
斎藤「…猿」
 
紬「……」
 
唯「…モンチ」
 
重要安価+5まで
 
①信じる
 
②信じぬ

804: 2009/07/20(月) 19:29:10.44 ID:Xqds6C8U0
1

808: 2009/07/20(月) 19:33:50.89 ID:1zojUqJkO
唯「……」
 
秀吉「……」ゴクリ
 
唯「…ふぁいなるあんさー?」
 
秀吉「ふぁ…ふぁいなるあんさーじゃ!!」
 
唯「……」
 
斎藤「……」
 
唯「……」
 
唯「……」
 
秀吉「……」ゴクリ
 
律「(長ぇ……)」
 
梓「(そこまで真似しなくても……)」

809: 2009/07/20(月) 19:38:13.45 ID:1zojUqJkO
唯「モンチ!!」
 
秀吉「は、はい!」
 
唯「行ってきなさい♪信じてるよ私は♪」
 
秀吉「…!!」
 
秀吉「…あ、ありがとうございまする!」ペコリ
 
 
澪「ゆ、唯!いいのか?」
 
唯「うん!私…知ってるから…」
 
秀吉「…?」
 
澪「な…何を?」
 
唯「モンチがムギちゃんのこと好きなの♪」
 
秀吉「…なっ!///」
 
紬「  」
 
みんな「えぇーーー!!!?」
 
 
明智「な…何だ今のは」

812: 2009/07/20(月) 19:42:03.57 ID:1zojUqJkO
秀吉「な、何を言ってるんじゃ唯様!///」
 
唯「あれ?ち、違うの?」
 
紬「……」
 
秀吉「…そ、そりゃぁ紬様は綺麗じゃし可愛いし笑顔が素敵じゃし……」 
 
梓「……」
 
秀吉「あ…好きっスね…!はい!///」
 
紬「……」
 
律「だってよムギ…どうすんの?」
 
秀吉「……」ドキドキ
 
紬「不潔っ!!」ピシャリ
 
 
秀吉「ぴぎゃあっ!!」ズザー
 
律「だろうな……」

815: 2009/07/20(月) 19:47:47.23 ID:1zojUqJkO
――――――――
 
和「さて…じゃあこの闇夜に乗じて秀吉を稲葉山城から出すわよ…」
 
唯「異議なし!」
 
律「絶対生きて帰って来いよモンチ!!」
 
梓「大丈夫何ですか?」 
 
唯「ん?」
 
梓「こんなんで…」チラッ
 
 
秀吉「……(モチベーションが……)」
 
唯「あらら~…」
 
紬「………」
 
斎藤「……」

817: 2009/07/20(月) 19:52:18.28 ID:1zojUqJkO
―――そして
 
唯「…よし!これで完璧だね!」
 
律「頑張れよモンチ!」 
 
秀吉「…はは……」
 
秀吉「(…いかんいかん!何を考えとるんじゃ!!今は大事な仕事を…!)」
 
澪「……」
 
紬「……」
 
紬「…秀吉」
 
秀吉「ひっ!!な、何でござんしょ…」ビクビク

819: 2009/07/20(月) 19:58:06.45 ID:1zojUqJkO
紬「怖がるな。私はそなたの味方だ」
 
秀吉「え…?」
 
澪「ムギ…!」
 
紬「闇夜になったら、裏の潜り戸から出られる。外の階段を一番下まで降りるんだ」
 
秀吉「…階段?」
 
紬「そしたら東山道というところを北に行く。越後までとにかく北に進むの」
 
紬「そこに上杉家の春日山城がある。謙信がいるところだ」
 
紬「中に柿ジイという人がいるから柿ジイに会うんだ」
 
秀吉「柿ジイ…」
 
紬「その人に助けて下さいと叫ぶんだ。断られても粘るんだよ」

821: 2009/07/20(月) 19:59:57.33 ID:1zojUqJkO
紬「上杉家では猿みたいなヤツは謙信に屍にされてしまう」
 
秀吉「…謙信って?」
 
紬「上杉家を支配してる当主だ」
 
紬「いやだとか帰りたいとか言わせるように仕向けてくるけど…助けて下さいとだけ言うんだ」
 
 
紬「辛くても耐えて機会を待つんだよ。そうすれば謙信も手をを出せない」
 
秀吉「……」

紬「忘れないで。私は猿の味方だからね」
 
秀吉「…紬…様ぁ…」

824: 2009/07/20(月) 20:07:17.44 ID:1zojUqJkO
斎藤「…猿よ」
 
秀吉「は、はい!」
 
斎藤「私のプロマイド自画像だ…持っとけ」
 
秀吉「……え」
 
斎藤「…いつか役に立つ時がくるかも知れない…」
 
秀吉「は…はは…ありがとうございまする…(正直いらん……)」
 
律「モンチっ!」グッ
 
秀吉「ひゃ!り、律様早まってはいけませぬ!!///」ドキッ
 
律「何勘違いしてんだよバカ。お祈りだお祈り!!」
 
秀吉「え?」
 
律「成功するためにこの律様が手にお祈り込めてやってんのさ!」

826: 2009/07/20(月) 20:10:53.92 ID:1zojUqJkO
秀吉「律…様」ポッ
 
唯「よし!!じゃあ私も♪」グッ
 
秀吉「ゆ、唯様…」
 
和「私からもお祈りするわね秀吉…!」グッ
 
秀吉「…!」
 
梓「猿にしては贅沢過ぎますけど…」グッ
 
澪「…わ、私も//」グッ
 
 
斎藤「…適に見つかるな…猿」
 
秀吉「……みんな」
 
紬「……」

830: 2009/07/20(月) 20:22:37.64 ID:1zojUqJkO
紬「…もう一越え…してみなさい!」グッ
 
秀吉「紬様…」
 
唯「…よし!逝ってこいモンチ!」
 
律「頑張れよ!」
 
秀吉「…!」
 
秀吉「I'll be back!!」
 
こうして秀吉は上杉家の援軍依頼のために稲葉山城を出た。秀吉は邪知暴虐な信長から平沢家を助けるために走った。走り続けた
 
きりがいいので終わり……

831: 2009/07/20(月) 20:23:41.26 ID:WHhhF4f30

844: 2009/07/20(月) 20:47:28.00 ID:1zojUqJkO
part4まで行っちゃいましが…恐らく次で終わると思うのでVIPで終わらせようと思います
 
唯「天下とりたい」【完結】へ続く

引用: 唯「天下とりたい!」