1: 2009/07/20(月) 21:57:35.94 ID:1zojUqJkO
唯「天下とりたい」
 
澪「何寝ぼけてんですか殿は」
 
澪「小国の小大名のくせして生意気ですよ」
 
律「そうだぞ~唯。毎度ながら変な夢は捨てるもんだ」ボリボリ
 
唯「……あの~…りっちゃん?一応私お殿様なんだけどなぁ…」
 
律「ん?」
 
唯「寝そべってお菓子食べるの止めようね?ここ殿中だし」
 
律「ん~分かった」ボリボリ
 
唯「……」
 
弱小大名平沢家の二代目当主、平沢唯
 
彼女はひょんなことから天下への野望を夢見ていた
 
part4まで来てしまいました…

7: 2009/07/20(月) 22:23:49.42 ID:1zojUqJkO
けいおん!college (まんがタイムKRコミックス)
13: 2009/07/20(月) 22:30:35.37 ID:1zojUqJkO
秀吉「……はぁはぁ…」 
 
秀吉は闇夜に紛れて裏口から稲葉山城を出た。辺りは織田軍の見張りでいっぱいだった
 
秀吉「(…く!ここもダメか…!)」
 
想いを託された秀吉がまず目指すのは、越後に行くための東山道。だが どうしても稲葉山から出れなかった
 
秀吉「(……どうすれば…!)」
 
秀吉「…ん?あれは……」
 
秀吉は佐々木の隊と 佐久間の隊の2つを見つけた 
 
安価+5まで多
 
①佐々木の隊の方へ
 
②佐久間の隊の方へ

21: 2009/07/20(月) 22:41:36.74 ID:1zojUqJkO
秀吉「(佐々木殿はやはり危険じゃ…儂と犬猿の仲じゃからな…)」
 
秀吉「(一か八か…佐久間殿の隊に紛れて…麓まで降りるんじゃ…)」コソコソ
 
――――――――
 
秀吉「……」コソコソ
 
佐久間「……梓」ボー
 
部下「…さ、佐久間殿」 
 
佐久間「…何だ?」
 
部下「…なんか…後ろに怪しい者が…」
 
秀吉「…!!」ビクッ
 
秀吉「(…し、しまった……)」

23: 2009/07/20(月) 22:45:41.95 ID:1zojUqJkO
佐久間「怪しい者~?」くるっ
 
部下「は、はい!あそこの黒いヤツ…」
 
佐久間「……」
 
秀吉「…(…ヤバいヤバいヤバい!!まだ稲葉山すら抜けてないのに…!)」
 
佐久間「…バカ者。ありゃ野生の猿だ」
 
部下&秀吉「へ?」
 
佐久間「…つまらんことで呼び出すな。儂は忙しいんだ…」くるっ
 
佐久間「…好き…嫌い…好き…嫌い…好き…嫌い……」プチップチッ
 
部下「………」
 
秀吉「(ラッキーじゃ!佐久間殿がバカでラッキーじゃった!)」

26: 2009/07/20(月) 22:53:20.19 ID:1zojUqJkO
秀吉はその後うまく稲葉山城を抜け出し、長良川を泳いで敵の目をかいくぐって東山道に着くことが出来た
 
秀吉「やはり東山道は無防備じゃったか!わっはっは!このまま越後に行くぞ!」ダダダ
 
脱出成功の狼煙をあげるとすぐに北に向かって走り出した
 
―――――――――
 
律「おお見ろ!狼煙が上がってるぞ!!」
 
澪「北の方から…ということは…」
 
唯「モンチに間違いないよ!!!」
 
兵「よっしゃあああぁ!!」
 
兵「希望が見えたぞ!!!!」
 
紬「……猿」

30: 2009/07/20(月) 22:59:10.46 ID:1zojUqJkO
信長「…何だ?騒がしいな…」
 
明智「…城で何かあったのでしょうか?」
 
竹中「……さあ?」
 
前田「ん?叔父貴…山火事かあれは?」
 
柴田「…火の手があがっておるな」
 
信長「…!!」
 
信長「…光秀!!周囲の兵に警戒を呼びかけろ!!」
 
光秀「え?あ…はい」
 
信長「(……使いが出おったか…)」

33: 2009/07/20(月) 23:04:06.47 ID:1zojUqJkO
――その頃の越後
 
聡「……」スタスタ
 
兼続「……」コソコソ
 
聡「……」
 
聡「…おい!」くるっ
 
兼続「…!」ビクッ
 
聡「俺に何か用か?」
 
兼続「うっ…」
 
聡「…謙信公へ挨拶しに行った時からずっと気になってたが…」
 
兼続「……」
 
聡「…全く…何だってんだよ…」
 
兼続「……」

36: 2009/07/20(月) 23:08:00.46 ID:1zojUqJkO
兼続「…君…」
 
聡「…ん?」
 
兼続「…ちょっと前に会った人に似てる…」
 
聡「へ?」
 
兼続「…君みたいに槍持ってて…変な格好で……」
 
聡「だ…誰だよそりゃ…」
 
兼続「…でも悪い人じゃなかった……」
 
聡「……!」
 
兼続「……」
 
聡「一緒に…団子食べるか?」
 
兼続「……うん」

39: 2009/07/20(月) 23:14:12.37 ID:1zojUqJkO
秀吉は六日目の朝にようやく越後にたどり着いた。その目には疲れさえ見えた
 
秀吉「…謙信たずねて三千里……」
 
秀吉「…ようやく…春日山城まで…これた…」
 
秀吉「…お」
 
秀吉は城門に前に佇む一人に男を見つけた。がたいのいいその男に秀吉はゆっくりと近付いた
 
秀吉「(この髭…もしかしたら……)」
 
男「……」

41: 2009/07/20(月) 23:16:58.27 ID:1zojUqJkO
秀吉「あ…あのぉ……すいません…」
 
柿崎「……」
 
秀吉「…あ…あの」
 
柿崎「……」
 
秀吉「あの!柿爺さんですか?」
 
柿崎「…んん?」くるっ 
 
秀吉「斎藤という人に言われて来ました!助けて下さい!!」
 
柿崎「……?」
 
秀吉「謙信という人に会わせて下さい!!」
 
柿崎「……」
 
柿崎「儂は…柿爺だ。謙信にこき使われてる爺だ」
 
秀吉「……」

42: 2009/07/20(月) 23:21:07.37 ID:1zojUqJkO
柿崎「謙信公は色男がお好みだ。貴様のようなブサ面は門前払いなんだよ」
 
秀吉「いや…そういうあれじゃ…」
 
柿崎「ここにお前の居場所はない。帰れ」
 
秀吉「そんな…」
 
聡「……」スタスタ
 
兼続「……♪」テクテク
 
聡「(こいつ…デコに墨で『愛』なんて書いてやがる…バカなのか?)」スタスタ

45: 2009/07/20(月) 23:27:20.15 ID:1zojUqJkO
柿崎「お…ガキが帰ってきたか…」
 
兼続「ただいまー」
 
柿崎「どこほっつき歩いてたんだよバカ」
 
兼続「ひっ…ご、ごめんなさい」
 
聡「…!」
 
聡「あれ…あなたは」
 
秀吉「ん?」
 
秀吉「あ!律様の…!!」
 
聡「…平沢家の…家臣…」
 
柿崎「…は?」

47: 2009/07/20(月) 23:32:26.52 ID:1zojUqJkO
柿崎「…なるほど…平沢家の家臣であったか…無礼を許してくれ」
 
秀吉「い、いや…知らなかったんだから別に儂は…」
 
柿崎「てっきり野生の猿かと思ってた…すまんな秀吉公」
 
秀吉「いやあんた無礼過ぎるじゃろ」
 
聡「…と、とりあえず謙信さんに会わせなきゃ…!こうしているうちにも織田軍が稲葉山城を…!!」
 
秀吉「…うむ」
 
柿崎「そうだな。入ってくれモンチ」ギイィ
 
秀吉「(……)」

50: 2009/07/20(月) 23:38:38.76 ID:1zojUqJkO
謙信「うわあああぁぁぁ…!!」
 
秀吉「…へ?」
 
謙信「だ、誰だ!!城内にマンキーを入れたのは!!」
 
秀吉「…っ!!」
 
秀吉「…いくら謙信公といえども無礼過ぎるぞ!!」
 
謙信「ひぃっ!!オコリザルになった!」
 
秀吉「……」
 
柿崎「…お言葉ですが謙信公」
 
謙信「…ん?」
 
柿崎「マンキーには胴体がありません。こやつには胴体がある。従ってマンキーではありません」 
 
謙信「な…なるほど…言われてみれば確かに違うような…」
 
秀吉「……」

54: 2009/07/20(月) 23:46:33.39 ID:1zojUqJkO
秀吉「…なぁ…儂ってそんなに猿顔かのぉ…?」 
 
聡「…さ、さぁ…(俺に振るなよ)」
 
謙信「…して秀吉とやら。用件は何だ?」
 
聡「あっ!!そうだ秀吉さん。救援をお願いしに来たんでしょ!?早くしないと!」
 
秀吉「は!そうじゃった!」
 
景綱「……」
 
秀吉「……謙信公。実はいま平沢家が織田軍に攻められ窮地に立たされております…」
 
謙信「…何?」
 
秀吉「…平沢唯様から書状を預かっております……これを」スッ
 
謙信「…ん」ピラッ

55: 2009/07/20(月) 23:49:41.75 ID:1zojUqJkO
謙信「……!」
 
景綱「…どうしました謙信様!」
 
謙信「(バカな…字が汚くて読めないだと…?)」プルプル
 
秀吉「…謙信公なら寛大な返事をくれるとのことで越後まで馳せ参りました…」
 
謙信「……」
 
秀吉「…どうか!助けて下され!!」ガバッ
 
謙信「…」
 
景綱「……」
 
柿崎「……」
 
聡「……」
 
兼続「……」

61: 2009/07/20(月) 23:57:10.36 ID:1zojUqJkO
謙信「こいつは偽物だ!!ひっ捕らえろ!!」
 
柿崎「はっ!」
 
秀吉「へ?」
 
秀吉「ちょ…ちょっと謙信公!!いきなり何を言うんじゃ…!!」
 
謙信「こんな汚い字で書かれた書状があってたまるか!!貴様!もしや北条方の間者だな!?」
 
秀吉「そ、それは唯様の書いた…いでっ!!ちょ、ちょっともう少し優しく…ひぎぃっ!!」
 
謙信「…そいつは縛って海に沈めて処刑しろ」
 
秀吉「…な!?(デジャブ…?)」

66: 2009/07/21(火) 00:01:34.71 ID:eNeL3+TXO
聡「け…謙信公…」
 
謙信「……聡。何も言うな」
 
聡「……そんな」
 
秀吉「(…ヤバい!このままじゃ間違いなく儂は氏ぬ!平沢家も助からん!)」
 
秀吉「(…何か…!何かあれば…!)」
 
安価+5まで多
 
①無礼講ダンス
 
②懐を探す
 
③沢庵献上

71: 2009/07/21(火) 00:02:35.14 ID:4J6DJlBZ0

87: 2009/07/21(火) 00:09:51.50 ID:eNeL3+TXO
秀吉「(何か…!何かないのか…!)」アタフタ
 
柿崎「あっ!こら!じっとしてなさい!!」
 
秀吉「(くそ!!何もない…!)」
 
ピラリッ
 
謙信「ん?」
 
秀吉「あ…それは!」
 
秀吉はうっかり懐にしまってあった斎藤のプロマイド自画像を落としてしまった
 
謙信「…こ、これは………」
 
秀吉「ち、違うんです!!儂はそんな趣味じゃいんじゃ!!信じてくれぇ!!!」
 
謙信「……」

92: 2009/07/21(火) 00:16:21.58 ID:eNeL3+TXO
秀吉「儂は一切女なんか興味なくて…!!本当に違うんじゃ!!」
 
柿崎「……(うほっ)」
 
謙信「…斎藤」ボソッ
 
秀吉「……え?」
 
謙信「…斎藤…だろう?この絵は…」
 
秀吉「あ…はい…って何で知っとるんじゃ謙信公?」
 
謙信「…もしかして……貴様本当に平沢家の……」
 
秀吉「…!」
 
秀吉「はっ!儂は平沢家家臣!羽柴秀吉でござる!!」
 
謙信「…」
 
聡「……」

94: 2009/07/21(火) 00:23:33.75 ID:eNeL3+TXO
謙信「マンキー…」
 
秀吉「は、はい!」
 
謙信「援軍の依頼…快諾してやろう。平沢家のためだ…!」
 
秀吉&聡「!!」
 
謙信「すぐに兵を集めろ!!美濃まで行く準備だ!」
 
景綱「し、しかし謙信様…!今は北条と戦中でとても援軍など送るには…!」
 
謙信「ならば講和を結べばよかろう。越相同盟だ」
 
景綱「な…!そこまでやる義務があるというんですか…!?どうして殿は…!!」
 
謙信「……」
 
謙信「そこに沢庵があるから」
 
景綱「……!!」

100: 2009/07/21(火) 00:29:45.91 ID:eNeL3+TXO
―――そして
 
謙信「マンキー。我々はすぐに向かうが見ての通り戦中でな」
 
謙信「準備には時間がかかる。マンキーは先に行って唯殿に伝えてくれないか?」
 
秀吉「もちろんそのつもりじゃ!主君も朗報をいち早く待っておる!」ニコッ
 
謙信「(きもっ)あぁ、頼んだぞ。我々もすぐ向かう!」
 
秀吉「…では!」くるっ 
 
謙信「うむ」
 
聡「……」
 
兼続「…行っちゃったね…」
 
柿崎「…大丈夫かあいつ…また稲葉山城に戻るつもりですが…」
 
謙信「なぁに…マンキーなら出来るさ」

106: 2009/07/21(火) 00:36:35.84 ID:eNeL3+TXO
柿崎「さて…そうと分かれば支度をせねばならんな!」くるっ
 
景綱「甘粕のやつにも連絡しないといけないな……」スタスタ
 
聡「……」
 
謙信「聡」
 
聡「え?あ、あぁ謙信公…」
 
謙信「…早く戦の準備をしろ」
 
聡「えっ!?」
 
謙信「お前も行きたいんだろ?美濃に。分かってるさ」
 
聡「……」
 
謙信「田井中律」
 
聡「…!!」
 
謙信「…お前の姉さん…美濃で頑張ってるんだぞ?」
 
聡「…ど、どうしてそれを…」

109: 2009/07/21(火) 00:40:28.50 ID:eNeL3+TXO
謙信「義将は色々と顔が広くてな」
 
聡「……」
 
謙信「姉さんを助けたいと思わないのか?」
 
聡「……」
 
聡「助けたい」
 
聡「俺は姉ちゃんを助ける!!」
 
謙信「…決まりだな」
 
謙信「…お前に一頭馬をやる。見事戦場でかぶいてみせよ」
 
聡「……!」
 
聡「ありがとう…ございます!!」
 
謙信「ああ…」

112: 2009/07/21(火) 00:44:51.65 ID:eNeL3+TXO
―――稲葉山城
 
紬「撃て!」
 
中将「撃てええぇーい!!!」
 
バンバンババン!
 
紬「いいわ…!城門に近づく敵がいたら鉄砲で威嚇射撃よ!」
 
中将「はっ!し、しかし弾がもう…」
 
紬「え?」
 
中将「残り僅かで…あとは弓隊に任せるしかありません!」
 
紬「そんな…!」

116: 2009/07/21(火) 00:47:32.72 ID:eNeL3+TXO
わーわー!
 
兵「律殿!」
 
律「な、なんだよ!!こんな忙しい時に…!」  
 
兵「澪殿が援軍を要求しております!」
 
律「おいおいこっちも手一杯なのに…!自慢の策略でどうにかしろって伝えとけ!!」
 
兵「はっ!」

119: 2009/07/21(火) 00:51:26.65 ID:eNeL3+TXO
平沢軍は織田軍の猛攻に耐えていた。秀吉の狼煙が上がってから、信長は警戒心を強め、兵糧攻めから一転して強攻にでたのだ
 
唯「…モンチ…大丈夫かな…」
 
律「…日に日にしんどくなってくぜ…士気も段々下がってきてる…」
 
梓「最近は夜襲をかけてきますね」
 
澪「唯!もう兵糧庫はダメだ!兵糧は持てるだけ持って本城に移そう!」 
 
唯「う~ん……」

122: 2009/07/21(火) 00:56:57.63 ID:eNeL3+TXO
澪「…もう柴田隊の攻撃に耐えきれないんだ…敵の軍師せいで最近は悉く策略が破られてる……」 
 
和「竹中半兵衛ね…」
 
澪「…だから最後の策略として兵糧庫を空にして織田軍がきたところに火矢を放つ!」
 
梓「……」
 
唯「……でも…沢庵が…」
 
紬「…仕方ないわ唯ちゃん…持てるだけ本城に移したらもう…」
 
唯「……」

125: 2009/07/21(火) 01:03:14.36 ID:eNeL3+TXO
――翌日
 
澪「放て!!」
 
ビュンビュンビュビュン!
 
空の兵糧庫に群がってきた織田軍に火矢を放つ澪隊
 
敵「ぐわああぁあ!」
 
敵「あぁぁちぃちぃあぁちぃぃぃ…!!」
 
中将「…成功です澪殿!」
 
澪「……うむ」
 
予め油をまいてあったのも影響して、兵糧庫は一気に燃えた。敗走する織田軍。計略は大成功だったが、澪は決して笑えなかった

143: 2009/07/21(火) 02:54:38.68 ID:GNcT0Dw/O
信長「そなたの能力を織田家の為に使ってくれないか?」

唯「………。」

信長「待遇するが?断れば斬るしかない…」

唯「う~ん…。みんなの安全を保証してくれるならいいよ~」
信長「おぉ それは心強い」

唯「よ~し 今から織田家家臣だ~」

145: 2009/07/21(火) 03:06:13.46 ID:GNcT0Dw/O
~憂の居城~
早馬「憂様~憂様~一大事でございまするぅ~」

憂「?」

早馬「唯殿が仇敵織田に寝返りまして候」

憂「えぇ~ おねぇちゃんが!?」

早馬「これが文にございます」

憂「うわぁ…宣戦布告されちゃったぁ…」

家臣「憂様…どうなさいますか?」

憂「…。よし!この姉ヶ命城は平沢家として織田と対抗します」

174: 2009/07/21(火) 13:07:08.28 ID:eNeL3+TXO
今日の六時ごろにまた来ます

194: 2009/07/21(火) 18:16:05.42 ID:eNeL3+TXO
上杉家の援軍要請に成功した秀吉は逸る気持ちを抑えて稲葉山城に向かっていた
 
秀吉「(上杉の援軍が来るのを知ったら…城のみんな喜ぶじゃろうな…!)」パカラッパカラッ
 
秀吉「(…あと少しの辛抱じゃ…!耐えててくれぇ…!)」パカラッ
 
そうして秀吉は驚くべき早さで美濃まで戻ってきた。後にこれは越後大返しと呼ばれることになる 
 
秀吉「…さて…どういくべきかの…」
 
夜。遠くの山から最後の狼煙をあげた秀吉は、小さな稲葉山城を見て呟いた。この報告をするまでが自分の任務。稲葉山城はまだ落ちてなかった……
 
秀吉安価+5
 
①長良川を泳いで北から入る
 
②東を守ってる佐々木隊に接近して謝る。そして入城
 
③まずは沢庵城に行くぞ!!

199: 2009/07/21(火) 18:20:23.87 ID:dhV3OxsbO
封鎖されてるし沢庵いってもダメな気が・・・1

203: 2009/07/21(火) 18:26:55.90 ID:eNeL3+TXO
秀吉「…そ、そうだ!憂殿のいる沢庵城に…!」くるっ
 
秀吉は沢庵道を駆けた。憂が織田軍に攻撃されていることに気付けば すぐ動くはず。
 
そうなれば上杉軍が稲葉山城に着くより先に包囲を解けると考えたからだ 
 
秀吉「(…一応謙信殿には状況を知らせてあるんじゃが……稲葉山城のみんなのためにも援軍は出来るだけ早い方がいいだろう…)」パカラッパカラッ
 
 
秀吉は急いで沢庵道を駆けてると数人の兵士が道を塞いでいた

「おいっ!止まれ!」

208: 2009/07/21(火) 18:31:27.30 ID:eNeL3+TXO
秀吉「…!!」
 
兵士を見ると羽織りに三つ葵の家紋。徳川家の兵だった
 
兵士「貴様…怪しいな…馬から降りろ!!」
 
秀吉「…く……(しまった…沢庵道は封鎖されてたか…!!)」
 
兵士「…この沢庵道をその格好で通るってことは…」
 
兵士「……」
 
秀吉「……う…」
 
3、4人の兵士に囲まれた秀吉。絶対絶命の危機だった

210: 2009/07/21(火) 18:36:51.30 ID:eNeL3+TXO
兵士「…ちょっと調べさせてもらう」バッ
 
秀吉「あ…ちょっと…!!そこは…!」
 
兵士「…えぇい!観念しろ!」バッ
 
秀吉「アッー」
 
ペラッ
 
秀吉「…はっ!」
 
兵士「…ん?」
 
秀吉は懐から授かった書状を落としてしまった。慌てて取ろうとするが徳川の兵士が先に取ってしまった
 
兵士「…な…何だコレは……」プルプル
 
秀吉「(……ヤバい……これはBADじゃ…)」
 
兵士「お、おい…俺にも見せろよ…」
 
謙信からの承諾の手紙。唯に渡すはずだった書状は、いま徳川の兵士に見られている

213: 2009/07/21(火) 18:40:22.17 ID:eNeL3+TXO
兵士「た…大変だ……上杉軍がこっちに向かってくるぞ…!」
 
兵士「…ば…バカな…こいつまさか…」
 
兵士「…もう援軍を頼みに行ったのか…」
 
秀吉「(……くっ………無念…)」
 
兵士「ひっ捕らえよ!!!!」
 
兵士「はっ!」
 
兵士「すぐに狸…いや家康様に報告するぞ!!」 
 
秀吉「……すまない…唯様……儂が不甲斐ないばかりに……」

217: 2009/07/21(火) 18:47:40.94 ID:eNeL3+TXO
ごめん。多って書き忘れた…
 
 
それから秀吉は殺されなかったが 徳川軍に監禁されてしまい 唯に手紙を届けることも、稲葉山城に援軍の報告をすることも出来なかった
 
平沢軍は善戦していたが 秀吉が帰って来ないことで援軍は来ないと決めつけてしまい士気は低下。上杉軍がくる2日前に稲葉山城は落城。そのまま平沢家は織田家に滅ぼされてしまった……
 
秀吉は後悔し、落城から一週間後に切腹した
 
B A D E N D

223: 2009/07/21(火) 18:51:35.22 ID:eNeL3+TXO
一機増えたのでラスト2です
 
上杉家の援軍要請に成功した秀吉は逸る気持ちを抑えて稲葉山城に向かっていた
 
秀吉「(上杉の援軍が来るのを知ったら…城のみんな喜ぶじゃろうな…!)」パカラッパカラッ
 
秀吉「(…あと少しの辛抱じゃ…!耐えててくれぇ…!)」パカラッ
 
そうして秀吉は驚くべき早さで美濃まで戻ってきた。後にこれは越後大返しと呼ばれることになる 
 
秀吉「…さて…どういくべきかの…」
 
夜。遠くの山から最後の狼煙をあげた秀吉は、小さな稲葉山城を見て呟いた。この報告をするまでが自分の任務。稲葉山城はまだ落ちてなかった……
 
秀吉安価+5まで多
 
①長良泳いで北から入る 
 
②東を守ってる佐々木隊に接近して謝る。そして入城

228: 2009/07/21(火) 18:54:44.92 ID:dhV3OxsbO

231: 2009/07/21(火) 19:02:26.50 ID:eNeL3+TXO
秀吉「…やっぱり来た時と同様に…長良川を渡るか…」
 
秀吉「猿岩石よ…お主とはここでさよならじゃ…」バッ
 
謙信から授かった馬の手綱を外すとそのまま広い草原に逃がしてしまった 
 
秀吉「……またな」
 
秀吉「……」
 
秀吉「…さて…長良川を泳いで稲葉山城の近くまでいくか…」
 
東から西に流れる長良川をゆっくり泳ぐ秀吉。秀吉は水泳が得意だったため、服を頭の上に置きながら泳いでいた
 
秀吉「……よし…」

233: 2009/07/21(火) 19:07:42.57 ID:eNeL3+TXO
秀吉は静かに川から出た。ここは長良川の戦いで澪と和が伏兵として隠れていた場所だ
 
秀吉「…うぅ…流石にこの季節は冷えるのぉ……」
 
秀吉は服を着ながら空を見上げた。まだ宵のうちだったが 月が見える。静かだった
 
秀吉「……これでよし!あとは稲葉山城に向かうだけじゃ!」
 
最後に謙信からの書状を確認すると 秀吉は南の稲葉山城に向かって歩き出した
 
秀吉「…(…まだ耐えてる…早く行かねば…!!)」
 
服部「………」スッ
 
服部「……見つけたぞ…」

235: 2009/07/21(火) 19:13:58.36 ID:eNeL3+TXO
秀吉「…しかし今日は月が綺麗じゃ…数日前に稲葉山城を出た時は闇夜だったのじゃが…」
 
服部「そうだな。……望月の夜は潜入は止めた方がよいぞ……猿」
 
秀吉「……!」くるっ
 
慌てて振り返る秀吉。そこには服部半蔵率いる忍者衆がいた
 
秀吉「…は…半蔵……」 
 
服部「…一応その道の者からの助言だ…もう遅いがな」
 
秀吉「…あ…あ……」ガタガタ

239: 2009/07/21(火) 19:19:30.12 ID:eNeL3+TXO
服部「……平沢軍の密使となったか…」
 
秀吉「……!」
 
秀吉「(ヤ…ヤバい!ここでバレたら…!!)」ドキドキ
 
秀吉「…」
 
秀吉「……くく…くっくっく…」
 
服部「…?」
 
秀吉「…はーはっはっはっ!!」
 
服部「…何を笑う」
 
秀吉「半蔵よ!!長良川の警備、ご苦労でござる!!」ビッ
 
服部「…!」
 
忍者「……」
 
秀吉「いや~…儂も道に迷ってのぉ…半蔵に会えて良かったわい!」
 
服部「……」
 
秀吉「……」
 
秀吉「(…どうだ!)」

240: 2009/07/21(火) 19:24:00.25 ID:eNeL3+TXO
服部「……」
 
服部「…猿よ」
 
秀吉「は、はい!」
 
服部「つまらん猿芝居は止めろ」
 
秀吉「…う」ドキッ
 
秀吉「…あはは…ナ、ナンノコトヤラサッパリ…」
 
服部「……」
 
忍者「貴様!見苦しいぞ!!」
 
秀吉「ひっ」ビクッ
 
服部「…止めろ」サッ
 
秀吉「……」
 
服部「……この猿を連れていけ…。信長に差し出す」
 
秀吉「……!」
 
忍者「はっ!」

244: 2009/07/21(火) 19:29:11.47 ID:eNeL3+TXO
忍者「……」スタスタ
 
秀吉「(…ヤ…ヤバい…これはヤバいぞ…)」
 
秀吉「(信長様のところなんか行ったら首チョンパ確実じゃ!!)」
 
秀吉「……く、くそったれぇ!!」ボウン!
 
秀吉は服にしまってあった煙玉を投げつけた。(話の都合上、煙玉は濡れてなかったことにする!)
 
忍者「わっ!」
 
服部「…!」
 
秀吉「へへ!あばよ!!」ダッ
 
忍者「え…煙幕だぁ!!」ゴホゴホ
 
服部「…ふん」スッ
 
秀吉「I'll be backってなぁー!!はっはっはっ!!」ダダダッ
 

247: 2009/07/21(火) 19:33:48.06 ID:eNeL3+TXO
秀吉「YES!YES!YES!」ダダッ
 
秀吉「ははは!三河の忍者衆も大したことないのぉ!」ダダッ
 
服部「貴様に言われる筋合いはない」スッ
 
秀吉「……へ?」ダダダ 
 
秀吉は走りながら声のする方へ顔を向けた。そこにはこちらを睨めつけながら走っている服部半蔵がいた
 
 
服部「………」ダダダ
 
秀吉「……」ダダダ
 
服部「ふん!」ドカッ
 
秀吉「ぎゃあああぁぁぁ!!」ズザー
 
服部の蹴りで秀吉はいとも簡単に転んだ。またしても捕まったのである

264: 2009/07/21(火) 20:35:22.74 ID:eNeL3+TXO
秀吉「…な…何故じゃ…煙幕も効かないとは……」
 
服部「貴様の五月蝿い声を追うことぐらい造作もないこと」
 
秀吉「!!」
 
服部「声を出しながら逃げる馬鹿がいるか」
 
秀吉「…そ、そうじゃった……」
 
服部「…残念だったな猿…貴様の命運は尽きた……」
 
秀吉「………」
 
秀吉「(す…すまねぇみんな……)」
 
服部「…稲葉山の本陣まで連れてけ」
 
忍者「…はっ」
 
http://imepita.jp/20090721/740850

267: 2009/07/21(火) 20:40:27.89 ID:eNeL3+TXO
――稲葉山城
 
唯「……モンチ…戻ってこないね…」
 
律「…あぁ」
 
紬「……」
 
澪「…和……兵糧はあとどれくらいだ…?」
 
和「…もって…3日ほど……」
 
澪「…3日…か」
 
梓「…本当に…戻ってくるんでしょうか?」ボソッ 
 
律「…!」
 
梓「…やっぱり…どこかで捕まったり…」
 
唯「…あずにゃん」

268: 2009/07/21(火) 20:45:11.80 ID:eNeL3+TXO
梓「…こんなこというのもあれですけど…援軍は来ないかもしれないし…」
 
紬「…そんなことないわ!」
 
梓「…!」
 
律「…ムギ」
 
斎藤「紬お嬢様…」
 
紬「絶対援軍はくる!だから信じて!」
 
紬「あと3日…!3日だけでいいから帰りを待ちましょう!!」
 
澪「…ムギ」
 
梓「でも…」
 
紬「お願い…」
 
唯「……」
 
唯「…ムギちゃんの言うとおりだよ!」スクッ
 
みんな「…!」

270: 2009/07/21(火) 20:51:01.56 ID:eNeL3+TXO
唯「…必ず援軍はくる!モンチならやってくれる!」
 
紬「唯ちゃん…」
 
律「…そうだな!もう少しだけ…頑張ってみよう!」
 
唯「うん♪」
 
和「…頑張りましょう」 
 
斎藤「……」
 
唯は笑っていたが その表情には疲れが見えていた。それは唯だけではない、稲葉山城にいる平沢軍全員がそうだった
 
織田軍との凄まじい攻城戦にみんな疲れきっていたのだ
 
秀吉の報告だけが唯一の頼み綱だった

274: 2009/07/21(火) 20:57:22.55 ID:eNeL3+TXO
――稲葉山織田本陣
 
信長「なに…?猿が…?」ガタッ
 
兵「はっ!長良川付近にて歩いているところを三河の忍者衆が」
 
信長「……なるほど……ここに連れて来い」
 
兵「はっ!」
 
信長「(猿よ……また会えて嬉しいぞ)」
 
――――――――
 
秀吉「……」トボトボ
 
服部「……」スタスタ
 
秀吉は縄で縛られ、服部に繋がれていた
 
服部「…連れて参りました」
 
信長「…ご苦労だった。下がれ」
 
服部「……」ペコリ
 
秀吉「(……うぅ)」

276: 2009/07/21(火) 21:05:41.92 ID:eNeL3+TXO
信長「…くっくっくっ……狼煙が上がる度に城内から歓声が聞こえたから周辺の警備を固めたが…」
 
信長「…まさか捕まったのが猿とはな…」
 
秀吉「……」
 
信長「くくく…運命とは皮肉だな…猿よ」
 
秀吉「……」
 
信長「…何処へ密旨の使いに出た…?」
 
秀吉「…ぅ…」
 
信長「…」
 
信長「…猿…口が開かないなら刃でこじ開けてくれようか?」
 
秀吉「…ひっ!」ビクッ
 
明智「…信長様。服部半蔵の奴がこんなものを…」ピラッ
 
秀吉「……!」
 
信長「…なに?」

280: 2009/07/21(火) 21:12:05.19 ID:eNeL3+TXO
信長「……」
 
信長「…!」
 
秀吉「(あ…あぁ)」
 
信長に書状が渡ってしまった。秀吉はため息をついてうなだれた
 
柴田「信長様…書状には何と?」
 
信長「…上杉…」
 
竹中「上杉…!」
 
信長「…平沢は上杉と繋がっておったか…」
 
柴田「…じゃあそれはまさか…!」
 
信長「上杉からの援軍が……ここにくる!」
 
明智&竹中&柴田「…!!」
 
信長「…謙信め……余計なことを…」
 
秀吉「……」

283: 2009/07/21(火) 21:16:34.23 ID:eNeL3+TXO
信長「この城を…いち早く落とさねばならないな……」チラッ
 
秀吉「……」
 
明智「…上杉の援軍となると一筋縄では…」
 
竹中「…徳川にも知らせないといけませんな…」 
 
信長「…猿め……」ジロッ 
 
秀吉「…」
 
柴田「この猿はどうしますか?処刑しますか?」 
 
秀吉「…!」
 
信長「…磔の刑に処せ」 
 
秀吉「…そんな!嫌じゃ!!」

285: 2009/07/21(火) 21:22:17.60 ID:eNeL3+TXO
柴田「がっはっは!残念だったな秀吉!!貴様の悪運はここで終わるんだよ!」
 
秀吉「……嫌じゃ!氏ぬのは嫌じゃ!」
 
信長「……」
 
柴田「ここにきて命乞いかっ!はっはっは!!(利家がいないから楽に処刑出来るわ!)」
 
信長「……!」
 
柴田「…武士なら最後は潔く氏ねぇ!!」ガシッ
 
秀吉「嫌じゃぁ~!!」 
 
信長「…待て!」
 
柴田「へ?」
 
信長は、縛られた秀吉を運ぼうとする柴田を止めた
 
信長「待て…いいことを思いついたぞ」
 
明智「…?」
 
秀吉「……?(な、何なんじゃ…)」

287: 2009/07/21(火) 21:32:13.27 ID:eNeL3+TXO
信長「…猿よ。氏にたくなかろう」
 
秀吉「は、はひっ!」
 
信長「……ふっ」
 
柴田「ま、まさか信長様こいつを逃がすのですか!?」 
 
信長「……1つ、うぬに命令を与える。それが出来たらうぬは逃がしてやろう」
 
秀吉「…め、命令?」
 
明智「信長様…一体何を?」
 
信長「…簡単なことよ。明朝、稲葉山城の兵に向かって援軍は来ないと言え」
 
秀吉「……!!」
 
信長「…それを言えたら逃がしてやろう」
 
秀吉「………」
 
柴田「…な、なるほど!」
 
竹中「援軍が来ないと言えば敵の士気も下がり…」
 
明智「…一気に攻め落とせる!」

290: 2009/07/21(火) 21:38:53.00 ID:eNeL3+TXO
秀吉「(な…なんじゃと…?嘘を言えってのか……)」
 
信長「『援軍はこない』そう言えば助命してやる…」
 
秀吉「…」
 
信長「…それとも猿よ」 
 
信長「貴様は串刺しが望みか?」
 
秀吉「ひっ!」ビクッ
 
秀吉「わ、分かりました!!言います!言いますから命だけは…!」ペコペコ
 
明智「……」
 
信長「くくく……そうだ…氏に震えるがよい」
 
秀吉「…うぅ」
 
信長「光秀!明日の朝、猿を城門の前に立たせよ!それまで監視しとけ!」
 
明智「はっ!」
 
信長「(謙信が来る前に稲葉山城を落としてやろう……)」
 
秀吉「……」

294: 2009/07/21(火) 21:43:42.65 ID:eNeL3+TXO
―――明朝
 
明智「秀吉の縄をほどけ!」
 
秀吉「……」パサッ
 
信長「…もう一度だけ言う……『援軍はこない』とだけ言え」
 
秀吉「は、はい!」
 
信長「くく……行け!」 
 
秀吉「……」
 
明智「……」
 
柴田「…けっ」
 
秀吉はゆっくりと城門の方へ歩いていった。周りの織田軍は隠れており、秀吉だけが突っ立っていた

298: 2009/07/21(火) 21:50:27.20 ID:eNeL3+TXO
――城内
 
紬「…!」
 
唯「どうしたのムギちゃん?」
 
律「まさか朝っぱらから攻撃か!?」ダッ
 
紬「違うの……あ…あれを見て!」
 
唯&律「ん?」
 
澪「どうしたんだみんな?」
 
みんなは城から下を見下ろした。すると見慣れた猿が城門の前に1人立っていた
 
唯「モンチ!!」
 
律「帰ってきたのか!!」
 
紬「……!」
 
律「みんな!!モンチが帰ってきたぞ!!」
 
兵「何だって!?」ガタッ
 
兵「そんなバカな!」ドタバタ
 
家臣だけでなく、稲葉山城にいる平沢軍およそ1000人あまりの全員が秀吉の帰還に驚き、間戸に群がった

301: 2009/07/21(火) 21:55:16.27 ID:eNeL3+TXO
ワイワイガヤガヤ
 
唯「やっぱりモンチ帰ってきたよ―♪」
 
律「よっしゃー!!織田軍もいないことだし、城門開けてやろうぜ!」
 
秀吉「……」
 
秀吉は騒いでる城のみんなを見上げると かすかに笑った
 
梓「…!」
 
律「よっしゃー澪!行こうぜ!」ダッ
 
澪「え?あ…袖を引っ張るなよバカ!」
 
梓「待って下さい!!!」
 
律&澪「…?」ピタリ
 
梓「なんか…様子がおかしくないですか?」
 
唯「…え?」ヒョコッ
 
秀吉「……」

307: 2009/07/21(火) 22:00:14.81 ID:eNeL3+TXO
和「…確かに…何か元気無いわね…」
 
斎藤「……」
 
唯「…モンチ…?」
 
律「…よし!じゃあこっから聞いてやるか!」
 
梓「…え?」
 
唯「お!いいねぇりっちゃん♪」
 
律「どうしたんだーモンチー!!!」
 
律は城からでかい声を出した。秀吉は少し反応した
 
律「あれ?何にも返さないな…」
 
唯「聞こえなかったのかな?」
 
律「じゃあ今度はみんなで呼びかけようぜ!!」 
 
兵「わかりましたでござる!」
 
兵「へへ…喉が鳴るぜ!」
 
ワイワイガヤガヤ
 
秀吉「(……みんな…耐えててくれたんじゃな………)」

309: 2009/07/21(火) 22:06:36.64 ID:eNeL3+TXO
秀吉「(…和殿に澪殿…それに律殿に梓様に斎藤様……そして唯様に…紬様……)」
 
秀吉「(みんな…儂を信じて……3万にもなる軍勢と戦っていたのか……………)」
 
秀吉「……」
 
柴田「ちっ!あの猿め…!銃で威嚇して催促しましょうか!」
 
織田「…待て……勝家よ…」
 
明智「……」
 
ワイワイガヤガヤ
 
唯「よぉーし!じゃあ一斉のすいで叫ぼう!!」 
 
兵「おぉー!」
 
梓「ちょ、ちょっと皆さん……」
 
秀吉「……」
 
唯「せーの…!!」
 
秀吉「みんな…聞いてくれぬか!!!」

315: 2009/07/21(火) 22:16:22.26 ID:eNeL3+TXO
唯「…?」
 
律「な、何だ…?」
 
紬「…」
 
騒いでいた城が静かになった
 
秀吉「(……唯様…あの時儂を召して下さって本当に感謝しておる)」
 
秀吉「(そして紬様…)」 
 
秀吉「(心からお慕いしておりました…!)」キラッ 
 
紬「…?」
 
秀吉「(…儂は平沢家の家臣だから……最後まで平沢家のために忠義を尽くす…)」
 
秀吉「(…命を捨ててでも守るべきものがあるんじゃ…!!)」
 
唯「…モンチ」
 
秀吉「上杉の援軍は数日以内に来るっ!!!みんな頑張るんじゃ!!」
 
唯&律「……!!」
 
信長「なにっ!?」ガタッ」
 

324: 2009/07/21(火) 22:21:56.34 ID:eNeL3+TXO
わあああああああああああぁぁぁぁぁあああ……!!!!!!
 
明智「……!」
 
その時静まり返っていた稲葉山が 平沢軍の歓声によって埋め尽くされた。城全体が揺れるように騒いでいた
 
律「よっしゃああぁぁ!!援軍が来るぞぉ!!!」
 
斎藤「はい!!もう少しの辛抱ですな!!」
 
唯「やった♪やった♪やった♪」ピョコピョコ
 
澪「…良かった」
 
和「…ということは…秀吉は成功したのね」
 
梓「やるじゃないですか…モンチ」
 
紬「……」
 
兵「おっしゃあぁキターーー!!」
 
兵「やったるでぇ!!」 
 
唯「モンチー♪」フリフリ
 
秀吉「……!」
 
秀吉「Good luckじゃ!」ニカッ

333: 2009/07/21(火) 22:28:41.56 ID:eNeL3+TXO
信長「…バ、バカな」
 
柴田「信長様!!!」
 
信長「あのうつけをひっ捕らえよ!!!!!!!」
 
兵「はっ!!」ダダッ
 
竹中「……約定を反故にしただと…」
 
明智「……秀吉」
 
―――――――――
 
兵「こい!」ガシッ
 
秀吉「くっ!」
 
秀吉「(儂の命も…これまでとな…)」
 
秀吉はそのまま2人の兵に連れて行かれた
 
紬「あ!秀吉が…!」
 
唯「…え?」
 
援軍が来るとの報告に騒いでた平沢の家臣達は異変に気が付いた

335: 2009/07/21(火) 22:31:35.38 ID:eNeL3+TXO
唯「モンチが…!織田軍に連れてかれる!」
 
律「あいつ…まさか…!!」
 
澪「…織田に捕まってたのか…?」
 
紬「…!」
 
律「助けに行くぞ!!梓!」バッ
 
梓「はい!」
 
和「ダメよ律!!」
 
律「!な、何で…!」
 
和「…ここで城門を開けたらどうなるかあなたにも分かるでしょ!?」
 
律「…う」

340: 2009/07/21(火) 22:34:59.20 ID:GNcT0Dw/O
あれ?携帯がぼやけて見えるんだけどなんで?

341: 2009/07/21(火) 22:35:24.85 ID:eNeL3+TXO
唯「でも…モンチが…!」
 
竹中「撃て!!」
 
ドンドンドドン!!
 
その時、城門の前に並んだ織田鉄砲隊が唯達目掛けて撃ってきた
 
澪「きゃぁ!」
 
律「くそ…!威嚇してやがる…」
 
紬「秀吉は!?秀吉はどうなるの!?」
 
斎藤「お嬢様…」
 
唯「……モンチ」

345: 2009/07/21(火) 22:42:42.67 ID:eNeL3+TXO
兵「…こら!大人しくしろ!」
 
秀吉「…へっへ…まさか磔にされる側になるとはな…」
 
明智「…」
 
秀吉ははりつけ柱に縛り付けられた
 
明智「…秀吉…一つ聞きたい。何故あの時嘘を言わなかった?」
 
秀吉「…何故って?」
 
明智「…嘘を言えば助命されたんだぞ…?なのに何故…」
 
秀吉「…儂は……平沢家の家臣じゃからのぉ………忠義を尽くすのは…当たり前じゃ」
 
明智「…そうか……だがその忠義を何処まで貫くつもりなんだ………?」 
 
秀吉「……」
 
秀吉「無論、氏ぬまで」 
 
明智「……!」

348: 2009/07/21(火) 22:48:37.52 ID:eNeL3+TXO
明智「…最後に…お前の絵を書いていいか?」
 
秀吉「…好きにせぇ」
 
明智「…わかった」
 
―――そして―――
 
明智「……」
 
秀吉「……」
 
兵1「では…」サッ
 
兵2「…」スッ
 
秀吉「I'll be back」
 
グサッ ドスッ
 
 
秀吉は左右の脇腹から槍で突き殺された
 
―――1570年10月
 
下克上の世を駆け抜けた史上最大の調略師が稲葉山で果てた
 
羽柴秀吉。34歳のことだった

355: 2009/07/21(火) 22:52:13.17 ID:GNcT0Dw/O
そして12年後…みたいな?

359: 2009/07/21(火) 22:55:10.01 ID:eNeL3+TXO
律「……モンチ」
 
紬「…秀吉」
 
あの歓声から一転して静かになった城内は秀吉の氏を謹んで哀悼した
 
紬「うっ…ぐすっ……」 
 
斎藤「(秀吉……貴様の忠義、しかと目に映ったぞ…!)」
 
梓「……モンチ」
 
唯「……」
 
唯「…みんな!!悲しんでる暇は無いよ!!敵はまた攻めてくる!!」
 
律「…!」
 
和「…唯」
 
唯「…今日も頑張ろうよ!!モンチのためにも!!来てくれる謙ちゃんのためにも!!!」
 
紬「……!」

362: 2009/07/21(火) 23:00:29.84 ID:GNcT0Dw/O
今更だけど『佐々木』って誰なんだ?

まさか佐々成政と間違ったのか?

364: 2009/07/21(火) 23:02:07.01 ID:eNeL3+TXO
唯を真ん中に、平沢家臣は円陣を組んだ
 
律「……唯…まだいけるよな?」
 
唯「…」
 
澪「…唯」
 
唯「りっちゃんがこの平沢家にガッツと爆発力を与えてくれた」
 
律「お?」
 
唯「斎藤はスピードと感性を」
 
斎藤「…」
 
唯「ムギちゃんは沢庵ととっておきの飛び道具を」
 
紬「…!」
 
唯「和ちゃんは知性と正義を」
 
和「!」

368: 2009/07/21(火) 23:07:17.61 ID:eNeL3+TXO
唯「あずにゃんはかつて混乱を」
 
梓「うっ…」
 
唯「ほっほっ……のちに判断力と情熱を」
 
唯「澪ちゃんは知略と勝利への意志を」
 
澪「…」
 
唯「そして秀吉は勇気と行動力を」
 
みんな「…」
 
唯「私と憂がずっと支えてきた土台の上に、これだけのものが加わった」 
 
唯「それが平沢だ」
 
律「…!」
 
唯「私たちは絶対屈しないよ……」
 
澪「あぁ」
 
紬「もちろんよ!」
 
唯「ひらさわーーーファイッ!!!」
 
みんな「オーーー!!!!!!!!!!」

372: 2009/07/21(火) 23:14:18.18 ID:eNeL3+TXO
それから平沢軍の士気は上がり、謙信率いる上杉軍が美濃に入るまでよく戦い、10倍もの相手に奮戦した
 
だが兵糧はもう尽きて城が落ちるのは時間の問題だった
 
謙信は秀吉から詳しく状況を聞いていたので沢庵城に主力がいることも、徳川の見張りがいることも知っていた
 
そのため沢庵道にいる見張り300程度の徳川軍を破ると、聡を沢庵城に使者として出し、自らは稲葉山城へと急行した

377: 2009/07/21(火) 23:22:13.66 ID:eNeL3+TXO
――沢庵城
 
聡「憂さん!!」ガラッ
 
 
憂「ひゃっ!いきなり何ですか!…ってあれ?」 
 
憂「聡君…でしたよね?」
 
聡「あ、はい。田井中聡です…」
 
憂「…ど、どうして美濃に?」
 
聡「憂さん!大変ですよ!稲葉山城が織田軍に囲まれていて…!」
 
憂「…え?」
 
聡「何とか寡兵で持ちこたえてるようですが…何しろ兵力差がありすぎて…!」
 
憂「…で、でも…数日前に澪さんから手紙が来て…」
 
聡「…!それは偽の手紙です!!徳川軍の仕業です!!!」

378: 2009/07/21(火) 23:27:27.13 ID:eNeL3+TXO
憂「そ、そんな…」
 
聡「すぐに兵を出して下さい!!上杉軍も美濃へ行ってます!!」
 
憂「で、でも私…」
 
聡「自分の姉ちゃんが戦ってるんだろ!?助けに行かないのかよ!」
 
憂「…!」
 
憂「わ、分かりました!!」
 
聡「…ありがとう!」
 
 
憂はすぐに最大動員数である13000より居城の留守の分を引いた10000の兵を連れて沢庵城を出た。先頭には聡と憂が並んでいた

381: 2009/07/21(火) 23:32:28.44 ID:eNeL3+TXO
信長「何だと…!!上杉軍がこちらに向かってくる…!?」
 
明智「はっ!あとは沢庵城の平沢軍も稲葉山城に向けて進行中です!」
 
織田「くっ…!間に合わなかった……!猿めが…!!」
 
信長は歯軋りをしながら稲葉山城の天守閣を見上げる。普段冷静な信長には見られない怒りだった 
 
明智「…信長様!ご命令を!!」
 
信長「…くっ!」
 
信長「い、一度関ヶ原まで退くぞ!!退却だ!!!」
 
明智「はっ!」

383: 2009/07/21(火) 23:37:27.06 ID:eNeL3+TXO
信長「半兵衛!!貴様は家康にこの旨を伝えろ!!」
 
竹中「はっ」
 
信長「か、勝家!!」
 
柴田「はい!」
 
信長「尾張に残ってる兵を関ヶ原に集結させろ!!」
 
柴田「はっ!」
 
前田「となると仙石か…」
 
織田「総力戦だ!!!関ヶ原で邪魔な平沢と上杉を同時に消してやる!!」
 
竹中「……」

387: 2009/07/21(火) 23:44:31.71 ID:eNeL3+TXO
北東から上杉軍。北から平沢軍が稲葉山城に来ることを知ると、織田軍と徳川軍は稲葉山城の包囲を止め南西にある関ヶ原まで退却した
 
唯「…ぁ…うぃ~…」フラフラ
 
憂「お姉ちゃん!!」ガシッ
 
唯「…あうぅ…」
 
憂「ごめんねお姉ちゃん!ごめんね…!」ギュッ
 
 
澪「憂ちゃんは悪くないよ…!」
 
梓「…憂が来てくれて…本当に良かった」
 
憂「…皆さん」
 
包囲が解けた稲葉山城から次々と兵が出てくる。立派な勝者だ
 
しかし籠城していた平沢軍は衰弱していた

388: 2009/07/21(火) 23:49:05.74 ID:eNeL3+TXO
聡「……」
 
律「…!」
 
律「帰ってきたのか…」 
 
聡「ね、姉ちゃん達が大変だって秀吉さんから聞いたから…」
 
律「…そっか」
 
聡「あれ…そういえば秀吉さんは?」
 
紬「……」
 
憂「……?」
 
律「氏んだよ」
 
聡&憂「…!」
 
謙信「マンキーが…氏んだだと…?」
 
斎藤「…秀吉は最後に立派な忠義を見せて…逝きました」
 
謙信「…斎藤」
 
唯「でも大丈夫」
 
みんな「…!」

391: 2009/07/21(火) 23:52:02.47 ID:eNeL3+TXO
憂「…」
 
唯「モンチはみんなの心の中に生きているから!!!!」
 
みんな「!!」
 
憂「お姉ちゃん…!」
 
律「そうだな…」
 
梓「…悲しんでられませんね」
 
紬「まだ最後の戦いが残ってるわ…」
 
謙信「…」
 
謙信「よし!!そうと分かれば腹ごしらえだ!」 
 
澪「へ?」

392: 2009/07/21(火) 23:56:41.83 ID:eNeL3+TXO
謙信「腹が減っては戦は出来ぬとはよく言うだろ?」
 
謙信「おにぎりを作ってきたからお食べなさい!景綱!」
 
みんな「!!」
 
景綱「沢山ありますのでどうぞ!もちろん兵の方も…」バッ
 
律「やったー♪」
 
澪「…う」グゥ~
 
唯「んまんま♪」モグモグ 
 
謙信「ふふふ…じゃあ我々は先に織田軍を追うからな!」
 
唯「んまんま♪」
 
謙信「(バカな…!無視しやがっただと…!?)」

395: 2009/07/22(水) 00:02:15.56 ID:2Sv6/oBgO
美濃・関ヶ原
 
織田「…どうだ」
 
柴田「仙石はすぐ7000の兵を連れてくるようです!」
 
織田「そうか。なら仙石に南宮山に待機するよう伝えとけ」
 
柴田「ははっ!」
 
織田「(謙信よ……乗ってくるか?もう我々は迎撃体制は出来ておるぞ……)」
 
竹中「信長様…ここはやはり…」
 
織田「…わかっている」

404: 2009/07/22(水) 00:24:28.51 ID:2Sv6/oBgO
関ヶ原の盆地に陣どった織田・徳川連合軍は、平沢・上杉軍に対してすぐさま配置を行った
 
後に西軍と呼ばれることに織田・徳川連合軍は兵力差で上回っていた
 
しかも信長の拠る「笹尾山」、徳川家康の拠る「天満山」、山中さわこの拠る「松尾山」、そして後に織田救援軍仙石秀久が布陣することになる「南宮山」のラインで平沢軍と上杉軍を囲む鶴翼の陣を敷いた
 
景綱「…敵は広く鶴翼の陣を敷いていますな……」
 
柿崎「こりゃ少し厳しいなぁ」
 
謙信「……ふむ」
 

409: 2009/07/22(水) 00:37:53.42 ID:2Sv6/oBgO
謙信「…ふむ」
 
甘粕「わっはは!どうするんだい謙信公?」
 
景綱「…油断は禁物ですぞ、殿」
 
謙信「(どうしよう…)」 
 
重要安価+5まで多
 
①迂闊に攻め込むと危険だ。退却しよう
 
②よろしい。ならば戦争だ

413: 2009/07/22(水) 00:40:04.33 ID:ORymxoDcO
1

419: 2009/07/22(水) 00:45:51.77 ID:2Sv6/oBgO
謙信「ここは退却だ。稲葉山城の包囲は解けたし、越後に帰るぞ」
 
甘粕「あらら~マジかよ謙信公」
 
景綱「まぁもともと我々には関係なかったもんですからな…」
 
謙信「…じゃ、退くぞ!!」
 
柿崎「はっ…!」
 
その後上杉軍が越後に帰ったことを知ると、織田徳川連合軍はまた東に進行し、およそ11000の平沢軍を打ち破った
 
その後、平沢家の家臣は全員首チョンパとなった……
 
B A D E N D

421: 2009/07/22(水) 00:46:55.53 ID:GT6/mLzFO
マジかよ

441: 2009/07/22(水) 00:57:26.73 ID:2Sv6/oBgO
じゃあ今のはお咎めなしで……
 
甘粕「わっはは!どうするんだい謙信公?」
 
景綱「油断は禁物ですぞ、殿」
 
謙信「……おいおいお前達は本当に私の家臣か?」
 
景綱「へ?」
 
謙信「軍神と呼ばれる意味を織田に分からせてやろうじゃないか…!」
 
景綱「と、殿!!」
 
甘粕「わっはは!そう来なくちゃな!」
 
柿崎「OK。先鋒は任せなさいよ」
 

448: 2009/07/22(水) 01:03:11.16 ID:2Sv6/oBgO
唯「げっぷ…」パカラッパカラッ
 
謙信「お…唯殿。ようやく来たか」
 
唯「景綱~美味しかったよおにぎり~♪」パカラッパカラッ
 
景綱「ありがとうございます」
 
謙信「なっ…!また無視しやがっただと…!?」 
 
澪「謙信さん…このあとどうするつもりなんですか?」
 
謙信「え?…あ、あぁ…もちろん攻めるよ」
 
澪「…で、でも…敵は万全の迎撃体制に入ってますし…」
 
謙信「…おろ?」
 
柿崎「謙信。それ謙信やない。剣心や」

454: 2009/07/22(水) 01:10:06.62 ID:2Sv6/oBgO
謙信「くす…」
 
澪「え?」
 
謙信「いや失礼…美濃の天才軍師秋山澪は、いつもこれしきのことで弱音を吐くのかと考えたらつい…」プクク…
 
澪「…なっ//」
 
澪「わ、私だって…!」 
 
梓「澪先輩はそんなんじゃありません!!」
 
澪「へ?」
 
梓「必ずや澪先輩の知略で信長をぶっ飛ばしてやるです!!」
 
謙信「ほぅ…」
 
澪「ちょ、ちょっと梓!?」
 
梓「そうですよね澪先輩♪期待してますよ♪♪♪」ニコッ
 
澪「……」
 
澪「…あ、ああ//」
 
律「(梓…すごいな)」

458: 2009/07/22(水) 01:19:14.90 ID:2Sv6/oBgO
和「げっぷ…じゃあ評定を始めるわよ…!」
 
唯「アイアイサー!」
 
律「よし…待ちくたびれたぜ…!」
 
和「…まず敵は35000の兵で鶴翼の陣になり私達を囲むようにしてるわ…」
 
澪「35000…」ゴクリ
 
和「…大して私達は10000と20000の合計30000の兵…」
 
唯「…むむむ…」
 
謙信「…なるほどね」

461: 2009/07/22(水) 01:25:32.35 ID:2Sv6/oBgO
和「あと中央の鉄砲隊は横陣の陣であまり近づけないわね…」
 
甘粕「鉄砲なんて一度打ったらタダの鉄くずだろ」
 
和「甘いわねあなた。明智隊は対騎馬用に柵を作って三段構えをしてるわ」
 
甘粕「なに?」
 
律「それって…」
 
梓「ムギ先輩の『哀愁の貝合わせ』…」
 
紬「まぁ」
 
和「そうよ。信長はそれを改良して三段構えにしたの」
 
謙信「……」

462: 2009/07/22(水) 01:30:40.68 ID:2Sv6/oBgO
和「だから中央を制圧したい時はこの鉄砲隊を崩さないといけないの」
 
景綱「…厳しいですね…」
 
和「まぁ無理に中央を制圧しなくてもいいけどね…」
 
澪「…だいたいこんなもんか…」
 
和「あ、あと…南西の松尾山にいるのはさわこ先生よ。覚えといてね」
 
唯「…さわちゃん」
 
紬「……」

468: 2009/07/22(水) 01:42:10.12 ID:2Sv6/oBgO
謙信「よし…じゃあ配置を決めるか」
 
唯「うん!」
 
謙信「…まず西軍は4つの山を支配している…。つまり中央から攻めるのはただの自殺行為だ。だから確実に一個一個撃破していくんだ」
 
聡「なるほど…」
 
謙信「…そのためにまず必要な作戦は…」
 
安価+7まで多(勝敗に影響)
 
①律隊を長蛇の陣にして明智隊の前に置き、待機 
 
②さわこ先生の説得
 
③南宮山の制圧
 
④前田柴田隊に突撃
 
⑤鶴翼の陣で明智隊を囲む

484: 2009/07/22(水) 01:55:52.37 ID:2Sv6/oBgO
謙信「まずは真南にある南宮山を抑える!話はそれからだ!!」
 
唯「えー?さわちゃんの説得はー?大事な人なんだけどなー…」
 
和「唯…まず地図をよく見て…南宮山を抑えないと後ろから攻撃されるわよ…」
 
唯「あ!ホントだ!」
 
和「目先のことばかりに目を向けちゃダメよ」
 
柿崎「南宮山を制する者は勝負を制す…!」
 
謙信「んだ」

486: 2009/07/22(水) 02:00:07.61 ID:2Sv6/oBgO
謙信「さて…南宮山攻略について厄介なのが1つあるんだ…」
 
景綱「それは?」
 
澪「前田隊と柴田隊の動向ですね?」
 
謙信「…!」
 
謙信「そうだ。明智の鉄砲隊は柵があるから行かない限りは近寄らないだろう…だが」
 
謙信「流石にこの2隊は怖いな」
 
聡「……前田…利家」
 
甘粕「…柴田か…ふん」

489: 2009/07/22(水) 02:03:33.35 ID:2Sv6/oBgO
謙信「…この2隊を誰が抑えるか…」
 
謙信「もちろん中央の本陣も守らなきゃならないけどね」
 
斎藤「……」
 
安価+6まで多
 
①甘粕・柿崎隊
 
②律・聡隊
 
③唯・憂隊
 
④紬・憂隊
 
⑤梓・律隊

503: 2009/07/22(水) 02:17:04.87 ID:2Sv6/oBgO
謙信「前田・柴田隊を抑えるのは…律殿と…聡!キミに決めた!」
 
律・聡「…!」
 
謙信「敵は精鋭だ……ならば我々も精鋭をぶつけるしかない」
 
聡「ぼ…僕はまだ…」
 
謙信「聡。あの時の約束は嘘だったのか?」
 
聡「…!」
 
謙信「天下無双のお前なら大丈夫だ!」
 
聡「…は、はい!」
 
律「…足引っ張るなよ~?」
 
聡「うぅ…優しくお願いします…」

507: 2009/07/22(水) 02:23:09.13 ID:2Sv6/oBgO
甘粕「おいおいそりゃねぇぜ!!」
 
澪「わっ」ビクッ
 
柿崎「ちょっと~マジ有り得ないんだけど!」
 
謙信「…ん?」
 
甘粕「何でその役が俺らじゃないんだよ!!俺らの方が適任だろ!」
 
柿崎「そうよそうよ!!」
 
謙信「む…確かに安心に任せられるのはお前ら2人だが…」
 
律&聡「……」
 
謙信「お前ら自分達の兵の数を知ってるのか?」 
 
和「5000…」
 
甘粕「あ…」
 
謙信「前田・柴田隊を抑えるのに10000も兵が必要か?」
 
甘粕「…必要じゃ…ないです…ハイ」
 
謙信「全く…お前ら血の気が多いんだよ…」
 
柿崎「てへっ♪怒られちゃった♪」

510: 2009/07/22(水) 02:28:20.23 ID:2Sv6/oBgO
謙信「お前らが真ん中を開けたら、本陣に突撃されて終わりだ…」
 
柿崎「だよねー」
 
謙信「…というわけだ唯殿。我々は均等に5000ずつ分けたが、平沢軍は10000。振り分けに唯殿に任せる」
 
唯「アイアイサー!」
 
謙信「(本当に分かってるのか…?)」
 
謙信「よし!!大体は決まった!あとの作戦は後ほど伝える!以上!」
 
みんな「はーい」
 
――――――――
 
信長「まだかよ…」

513: 2009/07/22(水) 02:32:48.68 ID:2Sv6/oBgO
――そして
 
聡「(…初陣)」ドキドキ
 
律「聡」
 
聡「わっ!は、はい何でしょう!!」アタフタ
 
律「…あの時、無理に平沢家入るよう促してゴメンな」
 
聡「え…?」
 
律「ほら…お前が嫌がってたのに無理矢理さ…あったじゃん?」
 
聡「………」
 
聡「いいよ」ニッ
 
律「…!」
 
聡「俺、平沢家の家臣になりたいんだ!」
 
律「聡…」
 
聡「だから…ご指導、ご助言を賜りたく存じます!!」
 
律「…!」

516: 2009/07/22(水) 02:40:06.77 ID:2Sv6/oBgO
律「…」
 
律「よし!それでこそ田井中家の長男だ!」ワシャワシャ
 
聡「いてて…!」
 
律「さぁー…じゃあ陣形を決めようか!」
 
聡「…!」
 
聡「俺に決めさせてよ姉ちゃん!」
 
律「へ?」
 
聡「これでも越後にいる間は謙信公に兵法について教えてもらったんだぜ!」
 
律「…そっか!」
 
律「じゃあ陣形は任せた!」
 
聡「おう♪」
 
安価+5まで多
 
①鋒矢の陣
②えん月の陣
③鶴翼の陣
④長蛇の陣
 
詳しい人じゃないと分からないかも…?

537: 2009/07/22(水) 03:10:56.20 ID:2Sv6/oBgO
聡「ここはえん月だね!」
 
律「そうだな…。別に攻めるわけでもないし兵も温存させておきたい…」 
 
律「ならば背水の陣と呼ばれるこの陣形で迎撃するしかないな!」
 
聡「すごい!自然な流れでうまく解説できたよ姉ちゃん!」
 
律「えへへ…まぁな!」 
 
こうして東軍は、本陣に謙信と景綱。対柴田前田隊の北側に律・聡。中央に紬や憂。そして甘粕と柿崎
 
そして南に位置する南宮山を制圧するのは唯・澪・斎藤・梓・和の隊という布陣になった
 

579: 2009/07/22(水) 12:24:27.90 ID:2Sv6/oBgO
澪「よし…みんな揃ったな!」
 
唯「んだ!」
 
澪「私たちの最初の目標は南宮山の制圧」
 
斎藤「…」
 
澪「だけどそれは決して楽な仕事じゃない…」
 
梓「……」
 
澪「まず梓を先鋒にする」
 
梓「はい!」
 
澪「そしたら次鋒の両翼を和と斎藤さんで固める…」
 
斎藤「…ふむ」
 
和「わかったわ」
 
澪「そして後方は私。全体の指揮をとるから」
 
唯「……ふぇ?」

580: 2009/07/22(水) 12:29:23.18 ID:2Sv6/oBgO
唯「澪ちゃん!私は?」 
 
澪「ん?唯は平沢軍の大将だろ?危険が及ばないようにそこにじっとしてなさい」
 
唯「…!」
 
澪「さ、私たちが動かないと始まらない。行くぞ!」くるっ
 
梓「…は、はい」
 
唯「……」
 
斎藤「…」
 
唯「イヤだ!!」
 
澪「へ?」
 
唯「私もみんなと一緒に南宮山に行く!!」
 
和「唯…」

581: 2009/07/22(水) 12:33:30.95 ID:2Sv6/oBgO
澪「ゆ、唯…」
 
唯「私……大将なのに…一乗谷でも長良川でも稲葉山城でも大した活躍してないし…」
 
梓「…唯先輩」
 
唯「いっつもみんなに迷惑かけて…だから…!」 
 
斎藤「……」
 
澪「…でもな唯。戦では普通…」
 
唯「私だってBADENDで氏ぬ以外の役割欲しい!!」
 
澪「…!」

583: 2009/07/22(水) 12:42:07.88 ID:2Sv6/oBgO
唯「澪ちゃんばっかりずるいよ!!小牧山城でも長良川でも活躍しっぱなしで!!!」
 
澪「…そ…それは…」
 
唯「お願いします!!」ペコリ
 
澪「……」
 
梓「……私からも…お願いします!」ペコリ
 
澪「…梓」
 
唯「……」
 
斎藤「……」
 
澪「……」
 
澪「唯。私が合図するまでここを動くな」
 
唯「つ、ついに出禁!?」
 
澪「違う」
 
澪「伏兵の出番までゆっくり休んで待機してること!」
 
澪「そしてみんなで本戦を迎えること!いいな?」
 
唯「…澪しゃん」

585: 2009/07/22(水) 12:49:54.14 ID:2Sv6/oBgO
澪「みんな!作戦が変わった。ちょっといいか?」クルッ
 
和「えぇ」
 
梓「な…なんかするんですか?」
 
澪「…ああ…ちょっとな」
 
唯「…?」
 
澪「(…やっぱり戦力差は大きいし正攻法では勝てないかも知れない。なら唯の伏兵を使って……)」
 
和「何をするの?」
 
澪「(ここはアレしかない!)」
 
戦略安価+8まで多
 
①「ふわふわ時間」
 
②別働隊が北(側面)から攻める
 
③啄木鳥戦法
 
④さわこ先生と協力して南宮山を挟撃にでる
 
⑤ムギの鉄砲隊を借りて「哀愁の貝合わせ」
 
⑥騎馬鉄砲隊で強襲

589: 2009/07/22(水) 13:04:42.92 ID:mfbla6rdO
1

598: 2009/07/22(水) 13:21:19.82 ID:2Sv6/oBgO
安価+3まで多
 
①「ふわふわ時間」
 
②啄木鳥戦法

602: 2009/07/22(水) 13:30:46.50 ID:Y6UnngfS0
同じ戦法は使わないだろということで

607: 2009/07/22(水) 13:38:21.82 ID:2Sv6/oBgO
澪「ここは啄木鳥戦法でいこう」
 
和「啄木鳥戦法?」
 
澪「あ…いや…名前は別に意味ないんだけど……まず本隊と別働隊に別れるの」
 
梓「約4000の兵を2つに?」
 
澪「いや…別働隊は斎藤さんの隊だけでいいんだ」
 
斎藤「…私?」
 
澪「はい。斎藤さんは南宮山を迂回して背後から強襲して下さい」
 
和「…たった500の手勢で南宮山に攻撃?」

610: 2009/07/22(水) 13:46:22.72 ID:2Sv6/oBgO
唯「そんなことしたら斎藤が殺されちゃうよ!」 
 
澪「いや、違うんだ唯」 
 
唯「へ?」
 
澪「斎藤さんは密かに西から南宮山に接近して織田軍を強襲する。すると織田軍は驚いて南宮山を下りるだろ?」
 
梓「…!」
 
和「そこを平地に布陣していた私達が叩く…と」 
 
澪「うん。更に真横に唯の伏兵を配置」
 
澪「南宮山から下りた敵は東から私達、南から唯の伏兵、そして南宮山から斎藤の隊に囲まれる…」
 
澪「り、理解出来たかな…?」
 
斎藤「…勿論でございます」
 
唯「…んん?」
 
唯「同じ伏兵なら澪ちゃんのふわふわ時間でもいいじゃん」

612: 2009/07/22(水) 13:51:26.67 ID:2Sv6/oBgO
和「バカね唯。あの作戦は平地だからこそ成り立つ作戦なのよ」
 
和「今回は山の戦い。そんな危険なことは出来ないわ」
 
唯「…そ、そうなの?」 
 
梓「…敵が必ず誘いに乗るかも分かりませんしね」
 
澪「…と、いうことだ。唯は伏兵で待機しててくれ!きっと唯にも場面が回ってくるから」
 
唯「…!」
 
唯「私がんばるよ澪ちゃん♪」
 
梓「大丈夫かな…」

614: 2009/07/22(水) 13:55:40.20 ID:2Sv6/oBgO
律「聡」
 
聡「な、何だよ姉ちゃん」
 
律「お前の隊は少し下がったところにいるんだ」 
 
聡「え?」
 
律「いくら武術が優れていても初陣であることには変わらない…」
 
律「だから正面は私に任せて聡は援護を頼む」
 
聡「……でも」
 
律「わかったな聡?」
 
聡「…はい」

616: 2009/07/22(水) 14:05:18.68 ID:2Sv6/oBgO
――笹尾山
 
信長「半兵衛よ。何か策があるか?」
 
竹中「……」
 
竹中「…敵は中央に固まっています。ここは明智隊を大いに利用したいところ…」
 
信長「というと?」
 
竹中「まず先鋒の佐久間隊を中央まで進めます」 
 
竹中「中央の敵が出てきたら明智隊まで退き、あとは一斉射撃と…」
 
信長「……」
 
竹中「更に敗走する敵軍を徳川軍が追撃。そしたら中央は崩壊します」
 
信長「なるほど…」
 
竹中「両翼は寡兵なので適当にやらせても構わないでしょう…」
 
信長「良かろう…それで行くぞ」
 
竹中「はっ」

619: 2009/07/22(水) 14:11:05.54 ID:2Sv6/oBgO
甘粕「むっ…織田軍が動き出したぞ」
 
紬「来るわよ!構え!」 
 
中将「構え!」
 
佐久間「(梓…いねぇかな?)」パカラッパカラッ
 
佐久間「まあいい!者ども進めえぇい!!」
 
わあああぁぁぁ!!
 
紬「(秀吉のためにもここで負けるわけには……!)」
 
紬「撃て!!」
 
バンバンババン!!
 
紬隊の攻撃により天下分け目の戦いともとれる関ヶ原の戦いの火蓋が切って落とされた

620: 2009/07/22(水) 14:14:46.61 ID:2Sv6/oBgO
梓「…始まったみたいですね」
 
斎藤「…」
 
澪「よし!!唯はまず南側に配置してくれ!」
 
唯「わかった!」ヒヒィーン
 
 
和「唯!」
 
唯「…ん?」くるっ
 
和「絶対…無理しないのよ…」
 
唯「……」
 
唯「I'll be back」
 
和「…!」
 
唯「走れ!風のように!!」パカラッパカラッ
 
梓「行っちゃいましたね…」
 
澪「…ああ」

624: 2009/07/22(水) 14:23:01.85 ID:2Sv6/oBgO
唯「…はぁ…はぁ」パカラッパカラッ
 
唯「…急がなきゃ!」パカラッパカラッ
 
そういえば、初陣の時もこの道を馳せた
 
何かしなきゃって思いながら
 
何をすればいいんだろうって思いながら
 
唯「……」パカラッパカラッ
 
 
このまま大名になっちゃうのかなって思いながら 
 
澪「大丈夫かな…」
 
和「……」
 
梓「大丈夫ですよ!唯先輩なら!」
 
澪「…お」
 
和「…そうね。信じるしかないわ」

627: 2009/07/22(水) 14:28:31.52 ID:2Sv6/oBgO
唯「急いで!」パカラッパカラッ
 
中将「はっ!」パカラッパカラッ
 
ねえ 私
 
律『二本槍の律。力になるぜ』
 
唯『りっちゃん!』
 
あの頃の私。心配しなくていいよ
 
澪『戦いは苦手だけど…作戦立てたりなら…///』
 
唯『澪ちゃん!』
 
すぐ見つかるから。私にもできることが
 
紬『お金なら任しといて♪』
 
唯『!』

628: 2009/07/22(水) 14:31:54.73 ID:2Sv6/oBgO
夢中になれることが
 
斎藤『私は紬お嬢様の仰せのままに…』
 
唯『みんな…!』
 
大切な――
 
大切な―――
 
大切な仲間が―――
 
唯「はぁはぁ…!」パカラッパカラッ
 
憂「(大丈夫かなお姉ちゃん……)」
 
憂「……」
 
憂「(お姉ちゃん頑張って…!)」

629: 2009/07/22(水) 14:38:13.02 ID:2Sv6/oBgO
斎藤「見つからぬよう慎重に行くぞ!」
 
隠密「はっ!」
 
斎藤「さて…」チラッ
 
服部「また会ったな」
 
斎藤「…!」
 
服部「本陣の偵察に向かう途中で貴様と会うとはな…」
 
斎藤「……」
 
隠密「…」
 
忍者「……」
 
琴吹隠密部隊は南側を迂回していたところ、服部半蔵率いる忍者衆にばったり会ってしまった

640: 2009/07/22(水) 14:59:57.21 ID:2Sv6/oBgO
服部「…」

斎藤「…ようやく分かったんだよ服部」
 
服部「…?」
 
服部「何がだ」
 
斎藤「ずばり!お前が徳川の仲間になった本当の理由」
 
服部「…!」
 
斎藤「お前は昔から俳句が好きだった…。全国を回って俳句を書きたいと思っていた」
 
服部「……」
 
斎藤「しかし全国を旅するには金がかかる。だからこうして徳川の密偵になることで資金集めをしていたのだ」
 
服部「……」

642: 2009/07/22(水) 15:04:05.75 ID:2Sv6/oBgO
服部「……」
 
斎藤「当たりだろ?」  
 
服部「……」
 
服部「フ……」
 
斎藤「フフフ…」
 
服部「ハハハ…」
 
服部&斉藤「ハーッハハハハハハハハ!!!!!!!!」
 
服部「何が可笑しい!!!!!!!」
 
斉藤「……」
 
斉藤「…図星か」
 

645: 2009/07/22(水) 15:08:28.90 ID:2Sv6/oBgO
斎藤「資金なら琴吹家が出す」
 
服部「うるさい…」
 
斎藤「だからもうこんなことは止めるんだ」
 
服部「うるさいうるさいうるさい…!」
 
斎藤「そんなんじゃいい俳句書けないぞ」
 
服部「うるさい!!!」 
 
斎藤「…!」
 
服部「…はぁ…はぁ」
 
斎藤「……」

646: 2009/07/22(水) 15:14:37.05 ID:2Sv6/oBgO
服部「ブチ頃す!!」ゴゴゴ…
 
斎藤「……やってみな」ゴゴゴ…
 
隠密「……」
 
忍者「……」
 
服部「おらぁ!!」バッ
 
 
斎藤「…………」ボゥン
 
 
服部「なっ!?消えただと!?」
 
斎藤「琴吹流…奥義…………」スッ
 
服部「…!!」
 
斎藤「雲淡・零式!!!!!!!!!」ガガガガガ…!!!!
 
服部「ぐわあああああぁぁああああ!!!!」

648: 2009/07/22(水) 15:20:21.63 ID:2Sv6/oBgO
服部「負けだ…完敗だ…」
 
斎藤「……」
 
服部「…斎藤……ここまで来たらもう悔いはない…殺せ」
 
斎藤「…断る」
 
服部「…!」
 
服部「…貴様は!…武士の情けまで奪うつもりか!!」ガバッ
 
斎藤「違う」
 
服部「…?」
 
斎藤「お前は武士じゃない…俳諧師だ」
 
服部「…!」
 
斎藤「この戦が終わったら…俳句の旅に出ないか?」
 
服部「……斎藤。いいのか?」
 
斎藤「阿呆が。…私は冗談が嫌いだ」

651: 2009/07/22(水) 15:26:46.69 ID:2Sv6/oBgO
柴田「利家!敵の翼を崩すぞ!!」
 
前田「ああ!!合点だ!!!」
 
柴田「まず目の前の2隊を崩す!!したらば本陣へ一直線だ!!」パカラッパカラッ
 
前田「へへ…!楽勝だな!!」パカラッパカラッ
 
――――――――
 
わあああぁぁぁ…!
 
中将「来ましたぞ…」
 
律「…あぁ…相手にとって不足無しだな」
 
律「(…聡は…私が守る…!!!)」ギュッ
 
律は手綱を握りしめた。迫り来る前田・柴田隊の恐怖に、胸が締め付けられるのをぐっとこらえた

653: 2009/07/22(水) 15:32:03.93 ID:2Sv6/oBgO
前田「うおおおりゃああああぁぁ!!!」
 
前田隊3000が律の隊に突撃してきた。対して律隊は半分の1500。非常に手厳しかった
 
律「退くな!!当たるんだ!」
 
律は先頭に立って兵を鼓舞していた。しかし前田隊の猛攻は凄まじかった 
 
柴田「がっはっは!やりおるわい利家めが!」
 
柴田「いくぞ!!我らも突撃だ!!」ヒヒィーン
 
わあああぁぁぁ…!
 
律隊の側面から柴田隊が乱入してきた
 
律「…なにっ!?」

655: 2009/07/22(水) 15:36:18.28 ID:2Sv6/oBgO
中将「律殿!!!」
 
律「あ…ああ!分かってる!!」
 
律「(てっきり3000が柴田・前田隊と思っていたが違うのか…!これはマズいな…)」
 
律隊は6000の軍勢で攻められていた。えん月の陣で何とか持ちこたえていたが 崩壊するのは時間の問題だった
 
敵「やぁ!!」バッ
 
律「……くっ!」ガキンッ
 
 
しかし律は決して聡隊を呼ぼうとはしなかった

658: 2009/07/22(水) 15:43:21.33 ID:2Sv6/oBgO
聡「…」オロオロ
 
中将「聡殿!律隊が前田・柴田隊の攻撃にあってます!!!」
 
聡「な、何だって!?」 
 
中将「すぐに援軍に行くべきです!!」
 
聡「だ…だけど姉ちゃんは動くなって…」
 
中将「……」
 
聡「……行きたいのは山々だけど……行けないよ!!」
 
中将「聡君。何のためにここに来たの?」
 
聡「…!」
 
中将「駄目よ逃げちゃ!お姉さんから…何より自分から!」
 
聡「……お、俺は…」

663: 2009/07/22(水) 15:48:01.36 ID:2Sv6/oBgO
中将「…聡君!」
 
聡「……」
 
聡「前田隊に突撃をかます!!!」
 
中将「…!」
 
聡「(姉ちゃん…謙信公…!)」
 
聡「かぶいてやらぁ!!!!」ヒヒィーン
 
兵「おおおおぉ!!」
 
聡はすぐ前田隊の北側に迂回し、突撃をかました。律隊同様騎馬で編成された聡隊にとって突撃は効果的であった

667: 2009/07/22(水) 15:53:18.87 ID:2Sv6/oBgO
前田「おらおらおらぁ!!」
 
柴田隊が加勢したことで律隊に穴が空き、前田隊が突撃してきた
 
律「…くっ!」バッ
 
前田「…!」
 
前田「…敵武将見つけたぞ!!」
 
律「…い…」
 
混戦状態となった中、前田隊の前田利家と律隊の田井中律は出会ってしまった

669: 2009/07/22(水) 15:54:31.27 ID:2Sv6/oBgO
前田「田井中律だな!貴様の名は尾張にも馳せているぞ!!」
 
律「……!!」ギリ
 
律は非常に焦っていた。ただでさえ劣勢な中に柴田隊が介入。更に豪傑で知られる前田利家に出会ってしまったからだ
 
前田「田井中律……貴様に一騎打ちを申す!」
 
律「…!」
 
律「……」
 
前田「…怖いか?」
 
律「(ど…どうする)」
 
安価+5まで多
 
①一か八かだ!この劣勢を変えられるのはここしかない!
 
②無茶だ!逃げよう!!

679: 2009/07/22(水) 16:01:45.77 ID:2Sv6/oBgO
律「(…前田利家を討ち取れば…敵の士気は低くなる…)」
 
律「…いいだろう」
 
前田「…!」
 
前田「…いい度胸だ」ニヤッ
 
又左衛門の槍と呼ばれる前田利家。対するは鬼の二本槍と恐れられる田井中律
 
どちらも 元はかぶき者であり 出会ったところが違えば よき友になれたかもしれない…
 
律「…ふぅ…ふぅ」ジリジリ
 
前田「………ふっ…ふっ……」ジリジリ
 
2人には この時間がとても静かに感じた

684: 2009/07/22(水) 16:07:34.75 ID:2Sv6/oBgO
律「(…みんな…そして聡……私は……)」ジリジリ
 
前田「…ふっ…ふっ」  
 
律「…はっ!」
 
先にしかけたのは律だった。律の両手の槍が利家の心臓を狙った
 
前田「!!」
 
しかし利家はしゃがんでそれを避けると そのまま律の身体にタックルした
 
律「がっ…!」ズザー
 
律はその衝撃で片方の槍を離してしまった
 
律「しまっ…!」
 
前田「……勝負あったな」スッ
 
転んだ律の目の前には大槍を構えてる利家の姿。律は目を瞑った
 
前田「さらばっ!!」バッ
 
律「(…無念!)」
 
ガキンッ

690: 2009/07/22(水) 16:11:34.93 ID:2Sv6/oBgO
前田「…なっ!」
 
律「…ん?」
 
律は恐る恐る目を開けてみた。何があったのか理解出来なかった
 
驚いた。そこには虎の上衣を羽織った大きな聡の背中があったのだ
 
聡「…ぐぐぐ!」
 
前田「…ぬぬ…」
 
律「…聡」
 
大槍と大槍が拮抗しあっていた。利家は一度離れると聡に話しかけた

692: 2009/07/22(水) 16:15:31.59 ID:2Sv6/oBgO
利家「…貴様…俺の槍を受け返すとは何者だ」
 
聡「…はぁ…はぁ」
 
聡「…俺は……平沢家武将!田井中聡だ!!」
 
律「…!」
 
前田「田井中……そうか。貴様、姉を助けに来たのか」
 
聡「……ああ」
 
前田「ならば!かぶいてみせよ!!いざ尋常に!!」
 
聡「…う」
 
聡の持つ槍は震えていた。流れで律を助けに来たが、目の前には180もある大男。怖がるのも無理はなかった

693: 2009/07/22(水) 16:19:53.85 ID:2Sv6/oBgO
律「…さ、聡!私のことはいいから逃げろ!」
 
聡「…はぁ…はぁ」
 
律「聡!!」
 
聡「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…!」
 
律「………!」
 
聡「俺は…」

前田「…!」
 
聡「天下無双の…大かぶきだ!!!!」バッ
 
前田「……」
 
前田「(まるで…慶次を見ているようだな………)」
 
聡「うおおおおぉぉ!!!!!!」ダッ
 
律「ダメだ聡!!」
 
前田「来い!!!」
 
――― 
―― 
― 

696: 2009/07/22(水) 16:26:06.73 ID:2Sv6/oBgO
――その頃の南宮山
 
斎藤「いくぞはっちゃん!!!」バッ
 
服部「御意!!」バッ
 
忍者「Say!」ズバッ
 
敵「ぎゃぁ!」
 
隠密「破っ!」ドスッ
 
敵「ぐはっ!」
 
仙石「なんだ…騒がしい…」
 
金森「仙石殿!!平沢軍の奇襲です!」
 
仙石「な、なんやってぇー!!??」ズザー
 
金森「敵は寡兵ですがここは危険です!南宮山を下りましょう!(リアクション古…)」
 
仙石「わ、わかった!!すぐに反対側に退却だ!!」くるっ
 
金森「はっ!」

698: 2009/07/22(水) 16:35:06.47 ID:2Sv6/oBgO
わあああぁぁぁ!!
 
和「きた…!」
 
澪「斎藤さんが成功した!」
 
梓「…」ドキドキ
 
澪「梓。先鋒のお前なら分かってると思うけど…決して油断はするな」
 
梓「当たり前です!」
 
澪「敵は混乱しているとはいえ私達の約3倍だ!」
 
梓「はい!」

701: 2009/07/22(水) 16:40:28.65 ID:2Sv6/oBgO
金森「ん…あそこに布陣しているのは…?」パカラッパカラッ
 
金森「…!」パカラッパカラッ 
 
金森「しまった!!奇襲は我々を誘い出すための罠だったのか!」パカラッパカラッ
 
金森「全軍止まれー!!!止まるんだ!!」
 
敵「へ?止まるの?」ヒヒィーン
 
敵「マジ?止まるんかいな」ヒヒィーン
 
金森は混乱してしまい、山腹を降りる最中で急に停止を呼びかけた。しかし当たり前なことに後から来る馬と馬がぶつかり、騎馬隊は崩れてしまった
 
澪「あれ?なんか様子がおかしいな…」
 
梓「勝手に自爆してますね…」

702: 2009/07/22(水) 16:44:09.57 ID:2Sv6/oBgO
仙石「何してるんじゃい!おんどりゃクソ森!!!」パカラッパカラッ
 
後から来た仙石隊も山腹を下りる
 
金森「うぅ…すみません…」パカラッパカラッ
 
そして金森隊に被害をだしながらも仙石・金森隊はようやく麓までたどり着いた
 
仙石「なぁに!!大丈夫だ!そのまま突撃するぞ!!」パカラッパカラッ
 
金森「は、はい!」パカラッパカラッ
 
和「来るわよ澪…」
 
澪「……」

706: 2009/07/22(水) 16:47:45.84 ID:2Sv6/oBgO
わあああぁぁぁ!!
 
仙石「突撃だー!!」パカラッパカラッ
 
澪「唯!!」
 
ボオオォォォオン♪♪
 
澪のホラ貝ベースが響いた
 
唯「…!」
 
中将「唯様!」
 
唯「OK!!行くよギー馬!!!」ヒヒィーン
 
唯「突撃!!!!!!!!!!!!」バッ
 
兵「わあああぁぁぁ!!!!!」ダダダ!
 
伏兵の唯隊2000が無防備な仙石・金森隊の横を突く

708: 2009/07/22(水) 16:52:56.45 ID:2Sv6/oBgO
唯「いっけえぇい!!」ドドド!
 
仙石「どひゃぁ!!伏兵じゃ!!」パカラッパカラッ
 
 
金森「…!」パカラッパカラッ 
 
和「私達も行くわよ!!」バッ
 
澪「梓っ!」
 
梓「はい!!」ヒヒィーン
 
 
斎藤「私らも行くとしますか…」
 
服部「関ヶ原…兵どもが…夢の跡」ボソッ
 
思わぬ唯の伏兵。万全の迎撃体制を組んだ澪・和・梓の隊。南宮山から追撃する斎藤・服部隊
 
この後どうなったかは説明するまでもないだろう

710: 2009/07/22(水) 16:58:08.74 ID:2Sv6/oBgO
――――――――
 
律「…聡!!聡!!」ユサユサ
 
聡「……あ…姉ちゃん……」パチッ
 
律「…!」
 
律「…良かった」
 
目の前に霞んで見える律の顔。頭が揺れてるみたいだ
 
聡「……俺…どうなったの?」ムクリ
 
聡「!!そうだ!前田利家は!?柴田隊は!?」 
 
律「……」
 
聡「…姉ちゃん?」
 
律「笹尾山まで退却したよ」ニコッ
 
聡「…!!」

713: 2009/07/22(水) 17:10:00.97 ID:2Sv6/oBgO
聡『うおりゃぁ!!』ブンッ
 
利家『むんっ!!』ガッ
 
 
聡と利家の一騎打ちは氏闘そのものだった。槍を一振りするごとに風はざわめき、大地は唸った
 
前田『はぁ…はぁ…!貴様…!』
 
聡『…はぁはぁ…』
 
前田『これで最後だああああぁぁ!!』バッ
 
利家は最後の力を賭けて聡に突進した
 
利家の大槍が聡の顔を目掛けて飛んだ
 
聡『……っ!』
 
前田『…!』
 
聡から血が吹き出た。ほっぺをかする利家の槍  
 
前田『…しまっ』
 
聡『目標をセンターに入れて突く……』
 
前田『…!』
 
ドスッ

717: 2009/07/22(水) 17:15:19.68 ID:2Sv6/oBgO
律「お前は立派だよ…聡」ギュッ
 
聡「……姉ちゃん…痛いよ…」
 
律「おお!すまんすまん!」
 
律「しっかし…ほんと…堺の女の子に見せてやりたいぜ…!」
 
聡「は…はは」
 
前田利家が聡に敗れ、士気を失った前田隊は柴田隊とともに退却した
 
律・聡隊は追撃する力こそなかったが、あの精鋭された前田・柴田隊を追い返したのだ
 
これで右翼からの本陣の安全を保証できた東軍であった

718: 2009/07/22(水) 17:21:33.44 ID:2Sv6/oBgO
両翼が善戦する中、中央は苦戦していた
 
甘粕「おらおらぁ!突っ込めー!」
 
柿崎「おらおらぁ!突っ込めー!」
 
佐久間「そろそろか…!」
 
佐久間「ここに梓はいない!!退くぞ!!」
 
敵将「はっ!」
 
わあああぁぁぁ…!
 
甘粕「はーはっはっ!!あいつら猛攻に耐えれず撤退していったぞ!」
 
柿崎「はーはっはっ!!全くだな!!」
 
紬「………」
 
憂「………」

751: 2009/07/22(水) 20:58:08.69 ID:2Sv6/oBgO
甘粕「よし!柿崎!織田軍に追撃だ!!」
 
柿崎「よし!任せた!織田軍に追撃だ!」
 
紬「…あ、あのぅ」
 
甘粕「ん?なんだよ眉毛」くるっ
 
紬「…勝手に動かない方が…」
 
甘粕「ああん?大丈夫だよ別に。中央の制圧の方が大事だろ」
 
柿崎「うんうん」
 
憂「…でも!今はお姉ちゃんが南宮山を攻撃してる最中だし…」
 
甘粕「全く…女子供はこれだから……」
 
甘粕「柿崎!!早く行くぞ!!」くるっ
 
柿崎「(あとで謙信公に言いつけよ…)」くるっ
 
紬「あ…」

754: 2009/07/22(水) 21:04:50.93 ID:2Sv6/oBgO
佐久間「お!やはり乗ってきおったか!」パカラッパカラッ
 
佐久間隊は横陣の陣を敷いて布陣している明智の隊まで戻った。見ると甘粕隊5000と柿崎隊5000の騎馬隊がこちらに向かってくる
 
佐久間「ははは!!じゃ、後は任せたぞい光秀!」
 
明智「……」
 
わあああぁぁぁ…!
 
甘粕「ん…?何だアレは」パカラッパカラッ
 
柿崎「…柵?」パカラッパカラッ
 
明智「構え!!」
 
甘粕「しまった!!鉄砲隊だ!!」
 
明智「撃て!!」
 
中将「撃てええぇい!!!!」
 
ドンドンドドン!!

756: 2009/07/22(水) 21:11:40.16 ID:2Sv6/oBgO
―――その頃南宮山
 
唯「私やったよ~和ちゃ~ん♪♪」ダキッ
 
和「唯もよく頑張ったわね」
 
梓「……」
 
唯「……ほ?」
 
唯「ごめんよ~あずにゃ~ん♪♪」ギュッ
 
梓「ひいいいぃぃぃ!!!!!」ゾクゾク
 
斎藤「皆さんよく頑張りましたで候」
 
唯「…思ったより活躍シーンが少なかったけど…勝ったからいいもんち♪♪♪」
 
澪「よし!じゃあ南宮山制圧の狼煙をあげるぞ!」
 
みんな「おー!」

757: 2009/07/22(水) 21:17:14.91 ID:2Sv6/oBgO
唯「燃~えれよ燃えろ~よ~♪」
 
梓「…歌うの止めて貰いますか…」
 
和「まぁまぁ…勝ったからいいじゃない!」
 
唯「炎よ燃え~ろ~♪」 
 
澪「よし!じゃあ次の作戦に移るか!」
 
斎藤「もう決めてるんですか?」
 
澪「勿論!次はね…」
 
唯「さわちゃんの説得だね♪」
 
澪「お…まぁそうだけど」
 
梓「…ということは…誰かが松尾山まで行く…ということですね」
 
澪「うん。そうなるかな」

759: 2009/07/22(水) 21:21:38.70 ID:2Sv6/oBgO
梓「誰が松尾山まで行くんですか?」
 
澪「う…それは」
 
唯「どうやってさわちゃん説得するの?」
 
澪「…う」
 
澪「…そ、それは…」
 
誰が行くか? 
安価+3まで多
 
①斎藤・服部
 
②唯・澪
 
③和・梓
 
どうやって説得するか  
安価+5から8まで多
 
①松尾山に発砲する
 
②涙の説得
 
③武力行使

762: 2009/07/22(水) 21:25:03.83 ID:J1nsYH4b0
2

770: 2009/07/22(水) 21:33:09.46 ID:YD0eLXjT0
1の伏線が見当たらないような…

771: 2009/07/22(水) 21:37:07.66 ID:2Sv6/oBgO
澪「(他の人に行けなんて命令出来ないし…)」
 
澪「(怖いけど…私がやるしかない…!)」
 
澪「わ…私が!」
 
唯「はいはーい!!私やりたーい!!」ムンズッ
 
澪「え…」
 
和「ちょっと唯!?あなた大将なのにそんな危険な役…」
 
唯「大丈夫だよ和ちゃん!私の処世術さえあればさわちゃんはすぐ戻ってくるから!!」
 
澪「唯…」
 
唯「ところで処世術って何?」
 
梓「し…知らないで使ってたんですか…」

773: 2009/07/22(水) 21:44:46.42 ID:2Sv6/oBgO
澪「じゃ…じゃあ私と唯で松尾山に行くけど…本当にいいのか唯?」
 
唯「もちろん!」
 
澪「…昔のさわちゃんじゃないかもしれないんだぞ?」
 
唯「……!」
 
澪「平沢家に仕えてた頃のさわこ先生じゃないかも知れない…それでも受け入れる覚悟はあるか?唯」
 
唯「………」
 
唯「私は信じてるから…」
 
澪「へ?」
 
唯「さわちゃんも…心は優しい人だって…信じてるから!」
 
澪「…ゆ、唯…」
 
澪「…答えになってないぞ……」
 
唯「あれ?そう?」キョトン 
 
こうして唯と澪は護衛のための400人ほどを連れて松尾山に近付いた

774: 2009/07/22(水) 21:52:49.29 ID:2Sv6/oBgO
――松尾山
 
中将「さわこ様!」
 
さわこ「ん?どうしたの?」
 
中将「竹中殿から連絡です!!すぐに南宮山奪還のため兵を動かすようにと!」
 
さわこ「えー…面倒くさいわね……。他の人には頼めないの?」
 
中将「すみません…他の作戦で手一杯でして………」
 
さわこ「仕方ないわねぇ~…このほうじ茶飲んだら行くから待ってなさい」
 
中将「ありがとうございます!」
 
唯「あ…いたいた!さわちゃ~ん♪」
 
さわこ「ん?」チラッ
 
さわこの目に写ったのは気楽に歩いている唯と澪だった
 
唯「おっす!さわちゃん♪」
 
さわこ「えぇーーーっ!?」

776: 2009/07/22(水) 21:58:22.51 ID:2Sv6/oBgO
さわこ「な、何であなた達がここにいるのよ!?敵でしょ!?それに大将が…!」
 
唯「いや~防御が薄かったから楽に潜入出来た!ね、澪ちゃん♪」
 
澪「う、うん(殺されないかな…)」
 
さわこ「……でもあなた達敵じゃない。こんなところにきたら…」
 
唯「ノノノン。それは違うよさわちゃん」
 
さわこ「へ?」
 
唯「さわちゃんは味方だって…信じてるから……」
 
さわこ「………」
 
澪「…あの…先生…私達さわこ先生に戻ってきて欲しくてここまで来たんです」
 
澪「平沢家に戻ってきて下さい!!」ペコリ
 
さわこ「……!」
 
唯「戻ってきて下せぇ!!」ペコリ

779: 2009/07/22(水) 22:02:32.30 ID:2Sv6/oBgO
さわこ「……ごめんなさいね」
 
澪「……!」
 
さわこ「もう遅いのよ…何もかも」
 
澪「…そんな!」
 
さわこ「私はいま織田家の家臣…平沢家には戻れないの」
 
唯「……」
 
唯「…今まで声をかけてきた男の人の数は数えきれず…」
 
さわこ「お、おだてても無理です!!」
 
澪「…先生」
 

780: 2009/07/22(水) 22:07:50.70 ID:2Sv6/oBgO
唯「…せっかく差し入れにようかん持ってきたのに…」
 
さわこ「…!」ピクッ
 
唯「…お?」
 
唯「ようかん食べたい?」
 
さわこ「…いただきます!!」キリッ
 
澪「いただくんかい!!!!」
 
―――――――――
 
さわこ「もぐもぐ…だけどわたひはいまもぐまがのぐんにいるから…もぐもぐ美味い…」
 
澪「…あの…美味いしか聞き取れなかったんですけど…」
 
さわこ「ごくん……あなた達の気持ちはとても嬉しいけど…やっぱり主君を裏切るなんてことは出来ないわ…」
 
唯「(ツッコムべきかな)」
 
澪「………ダメですか………」
 
さわこ「…ごめんなさいね…でもようかんは美味しかったわ」
 
唯「……」

782: 2009/07/22(水) 22:15:41.84 ID:2Sv6/oBgO
澪「仕方ない…唯、帰ろう?」
 
唯「……」
 
澪「…唯?」
 
唯「沢庵丼」
 
さわこ「え?」
 
唯「美濃ファッションセンター。沢庵ようかん」 
さわこ「や…何…」ゾクゾク
 
唯「澪ちゃんのメイド服。栗きんとん。沢庵せんべい」
 
さわこ「いやあああぁぁぁ…!」ビクンビクン
 
澪「……」
 
唯「仲間に…なってくれるかな?」
 
さわこ「…い…いいとも」
 

791: 2009/07/22(水) 22:23:17.92 ID:2Sv6/oBgO
――本陣
 
謙信「なに!!甘粕と柿崎が敗走しただと!?」 
 
景綱「はっ!明智の鉄砲隊で崩され両翼を柴田勝家と本多忠勝と酒井忠次の3隊に囲まれて…」
 
謙信「…バカな」
 
景綱「…酒井隊は迎撃できたようですが…柴田隊と本多隊はまだ…」
 
謙信「…く…勝手に動きおって……バカなことを…」
 
謙信「南はどうした!」 
 
景綱「そちらは予想以上に有利になっており、南宮山と松尾山を制圧完了とのこと…!」
 
謙信「松尾山まで…?あの寡兵で唯殿はどんな魔法を使ったのだ…?」

793: 2009/07/22(水) 22:28:14.76 ID:2Sv6/oBgO
景綱「どうやら織田軍の武将、山中さわこが寝返ったようです」
 
謙信「なるほど…それはいい知らせだ…」
 
景綱「どうしますか?」 
 
謙信「(松尾山を奪ったということは…地形では我々が有利になったということか…)」
 
謙信「…ふむ…では我々も出よう。中央の制圧だ」
 
景綱「し、しかし…」
 
謙信「分かってる。だから唯殿に明智隊を横から突いてくれと要請してくれ」
 
景綱「…は、はい!」
 
謙信「…いよいよか」

796: 2009/07/22(水) 22:35:28.25 ID:2Sv6/oBgO
唯と澪が松尾山に向かっている頃、南宮山にいる和・梓・斎藤・服部は暇で仕方なかった
 
和「…暇ね」
 
梓「…暇ですね」
 
斎藤「…何かしますか?」
 
和「…そうね。何か中央の方が騒がしいし…こうして高みの見物しているのもアレだし…」
 
梓「…ですね。私このままだとダメになっちゃいます」
 
和「…実は斎藤さんと服部さんにやって欲しいことがあるの」
 
斎藤「何でございましょうか」

安価+5まで多
 
①佐々を攻撃する
 
②明智を攻撃する
 
③佐久間を攻撃する

800: 2009/07/22(水) 22:41:39.86 ID:YWP+pZAAO
明智は唯 澪 さわこにまかせてその進路を塞ぐ佐久間を攻撃したらいいかもな
3で

804: 2009/07/22(水) 22:43:33.77 ID:2Sv6/oBgO
再安価+3まで多
 
①佐々を攻撃
 
②佐久間を攻撃

807: 2009/07/22(水) 22:46:32.60 ID:a+h4CRHo0
2の佐久間かなあ

809: 2009/07/22(水) 22:51:22.41 ID:2Sv6/oBgO
和「2人は佐久間隊を叩いてちょうだい」
 
斎藤「はっ」
 
服部「御意」
 
梓「あの…私は?」
 
和「じゃあ梓ちゃんと私は松尾山西に布陣している佐々を後ろから強襲しましょ」
 
梓「はい!頑張ります!」
 
和「じゃあみんな…Good luck!」
 
こうして斎藤・服部忍者隊は佐久間を攻撃に、和と梓は佐々を強襲しにかかった

813: 2009/07/22(水) 22:56:26.60 ID:2Sv6/oBgO
信長「何!?山中が裏切っただと!?」
 
竹中「はい…松尾山がそのまま乗っ取られました…」
 
信長「…バカな」
 
信長「山中を討伐する!家康に松尾山の制圧を要請しろ!!」
 
竹中「はっ!」
 
信長「(くっ…ここまできて…)」
 
さわこ裏切りの報を聞いて、信長は家康を総大将にした家康・佐々隊によるさわこ討伐隊を組んだ

816: 2009/07/22(水) 23:01:35.94 ID:2Sv6/oBgO
――松尾山
 
唯「わぁ!なんか私達囲まれてるよ!」
 
澪「ひいぃ…もうヤダよ…」
 
さわこ「(…あれは…狸かしら)」
 
唯「どうしよう…謙ちゃんから明智隊を叩くように言われたのに…」オロオロ 
 
さわこ「落ち着きなさい唯ちゃん。まだ負けたわけじゃないわ」
 
唯「さわちゃん…」
 
さわこ「野郎ども!!徹底抗戦だゴルァ!!」クワッ
 
兵「おおおぉー!!」
 
唯「……!」
 
澪「…唯…これが処世術っていうんだよ」
 
唯「……」パクパク

818: 2009/07/22(水) 23:09:31.70 ID:2Sv6/oBgO
――本陣
 
謙信「なに!?兵に囲まれて攻撃に行けない?」 
 
景綱「はっ…南宮山にも500程度の兵しかおりません」
 
謙信「……むむ」
 
紬「どうしましょう…」オロオロ
 
謙信「……」
 
景綱「…やはり中央の明智隊は放っておくべきだと…」
 
謙信「……」
 
安価+4まで多
 
①中央は開けておき、両翼から攻める
 
②ここで騎馬鉄砲隊なワケですよ皆さん
 
③必殺!車掛かりの陣!

821: 2009/07/22(水) 23:11:30.88 ID:r+z6Mhte0
2!
ってか車掛かりの陣ってなんだろう

827: 2009/07/22(水) 23:22:16.26 ID:2Sv6/oBgO
謙信「(どうする…鉄砲隊相手だと迂闊に手が出せない…。雨を待つか?いや、お天気お姉さんは戦日和といってたしな……)」
 
景綱「……」
 
律「ここで騎馬鉄砲隊なワケですよ皆さん」
 
謙信「…!」
 
紬「りっちゃん…?」
 
憂「…律さん」
 
律「私とムギと憂ちゃんが何とか正面の明智隊を崩す。そしたら後続隊の謙信公が突撃すればいい」
 
紬「…私達が?」
 
謙信「…なるほど」
 
謙信「分かった…その作戦やってみるか」
 
律「んだ!」
 
律「(……唯、あの時ありがとな…お前が騎馬鉄砲隊を作るなんて言ってくれなかったら…)」
 
南宮山と松尾山を制圧した東軍。しかし相変わらず明智の鉄砲隊には手を焼いていた
 
そこで中央にいた謙信、景綱、紬、憂…そして右翼を守っていた律が それを崩すために立ち上がった

828: 2009/07/22(水) 23:33:05.28 ID:2Sv6/oBgO
律「……」トコトコ
 
紬「……」トコトコ
 
律「はっ!」バッ
 
紬「えいっ!」バッ
 
律&紬「フュージョン!!!」
 
謙信「……いいから早く行こうよ」
 
―――――――――
 
律て紬の隊は合併してスーパー騎馬鉄砲隊となった。こうして騎馬鉄砲隊と憂の弓隊を先鋒に、明智隊への反撃が始まった 
 
律「(聡…北は頼んだぞ…)」
 
紬「(左手は…そえるだけ…)」
 
憂「(お姉ちゃんのためにも…この一矢に賭ける!)」
 
中央の状況
http://imepita.jp/20090722/846680
 
松尾山付近の状況
http://imepita.jp/20090722/847220

829: 2009/07/22(水) 23:36:22.13 ID:2Sv6/oBgO
佐久間「貧弱!貧弱!!貧弱ゥ!!」
 
斎藤「くっ…」
 
服部「…やはり兵力差が厳しい……」
 
斎藤「ここは退くぞ!!」
 
服部「分かった…」
 
斎藤・服部忍者隊……佐久間隊の前に敗走。南宮山まで撤退した

830: 2009/07/22(水) 23:40:37.30 ID:2Sv6/oBgO
―――中央
 
謙信「この突撃で勝敗が決まると言っても過言ではない!」
 
景綱「頼みましたぞ!」 
 
律「はいはい分かったよ」
 
紬「…秀吉」ボソッ
 
律「んじゃ行きますか!!!」
 
律「進め!!!あの鉄砲隊を壊滅させるんだ!!!!」ヒヒィーン
 
先鋒である律・紬・憂の騎馬隊が関ヶ原の盆地を賭ける。中央の制圧無しでは東軍の勝ちはない。大きな作戦だった

833: 2009/07/22(水) 23:44:56.58 ID:2Sv6/oBgO
わあああぁぁ!!
 
敵将「明智殿!」
 
明智「こりん奴らですね……構え!!」
 
敵将「構え!」
 
紬「りっちゃん!!」パカラッパカラッ
 
律「おうよ!!」パカラッパカラッ
 
安価+3まで多
 
①デコフラッシュ!
 
②16ビートダッシュ!

835: 2009/07/22(水) 23:45:59.00 ID:r+z6Mhte0
1www

841: 2009/07/22(水) 23:53:41.20 ID:2Sv6/oBgO
ドドド…!
 
明智「よし…!きたな…」
 
柵の後ろで待ち構える明智の鉄砲隊
 
律「デコフラッシュ!!!!!!」ピカッ
 
明智「わっ!」
 
敵「な、何だ!」
 
鉄砲騎馬の平沢軍が射程圏に入ったところで律は太陽光をデコに反射させ明智鉄砲隊の目を眩ませた
 
明智「目が!!目がーー!!」
 
敵「見えねぇよ!うわあぁ」
 
紬「撃て!!!」パカラッパカラッ
 
バンバンババン!!
 
そこで鉄砲騎馬隊の火縄銃が炸裂した。憂の弓隊も早速攻撃を開始した
 

849: 2009/07/22(水) 23:59:05.59 ID:2Sv6/oBgO
明智隊は崩壊。頃合いを見て律・紬隊と憂隊が両翼に避けると、後ろに控えていた謙信と景綱の隊が明智隊をフルボッコにした
 
敵将「忠勝殿!明智隊が崩れ敗走します!」
 
本多「なに…?」
 
敵将「このままでは我が隊まで敵が来ます!」
 
天満山麓に布陣していた忠勝の隊。甘粕・柿崎が来た時は明智隊を盾に思う存分攻撃出来たが今回は違う
 
もう中央は謙信に制圧されかけていた

851: 2009/07/23(木) 00:02:55.62 ID:dtlvFKlgO
敵将「退きましょう!!」
 
忠勝「…」
 
敵将「忠勝殿!」
 
忠勝「敵の本陣目掛けて突撃だ」
 
敵将「…は?」
 
忠勝「どうせ退却するなら…最後に謙信の首をとる!!」
 
敵将「しょ…正気ですか?」
 
忠勝「敵中突破だ!!」 
 
敵将「は、はい!」ビクッ 
 
最早正気の沙汰ではなかった。たった2900の軍勢で10000の上杉の軍勢に飛び込もうというのだ

855: 2009/07/23(木) 00:10:22.77 ID:dtlvFKlgO
忠勝「狙うは謙信の首だ!!いくぞ!!!!!」 
 
兵「おおおおぉぉ!!!」
 
柴田隊や前田隊に劣らない精鋭化された本多隊。強靭な精神力をもっていないとこの敵中突破は出来なかった
 
景綱「ふぅ…中央の制圧は完了ですな」
 
謙信「荒削りな作戦だったが…まぁ上手く機能して良かったよ」
 
謙信「さて…景綱。お前は松尾山の援軍に行け。私は信長と決着をつける…」
 
景綱「…ん?殿…あれは………」
 
謙信「ん?」くるっ
 
ドドドドドド…!!
 
謙信の目に映ったのは、迫りくる本多忠勝の軍勢。殺気立っているようにも見えた
 
景綱「殿!忠勝ですぞ!!!!」
 
謙信「何だと!?」
 

856: 2009/07/23(木) 00:16:56.47 ID:dtlvFKlgO
中将「止まるな!!!前だけを見ろ!!」パカラッパカラッ
 
忠勝「うおおおおおおぉ!!!!!!!!」
 
謙信「くっ!!車掛かりの陣になれ!!」
 
景綱「間に合いません!!!!」
 
謙信「な、ならば早く迎撃体制を…!」
 
わあああぁぁ!!!!!!!!
 
謙信「(見くびってた…!)」
 
 
憂「ん?」チラッ
 
中将「どうしましたお憂様?」パカラッパカラッ
 
憂「なんか中央からが騒がしい…」ピタリ
 
中将「明智隊の残党狩りでしょうか?」
 
憂「……」

858: 2009/07/23(木) 00:19:42.46 ID:dtlvFKlgO
憂「…ちょっと不安だから助けに行く…」くるっ 
 
中将「し、しかしお憂様!唯様が包囲されている松尾山への救援は…!!」
 
憂「……!」
 
憂「……今は…」
 
憂「…今はきっと、こっちの方が大事だと思うの!」
 
中将「!!」
 
憂「早く中央に戻るよ!!」ヒヒィーン
 
中将「はっ!!」

861: 2009/07/23(木) 00:23:42.33 ID:dtlvFKlgO
―――その頃松尾山付近では
 
梓「突撃!!」
 
中将「はっ!」
 
わあああぁぁ!!
 
佐々隊の側面に梓・和隊が乱入。さわこ討伐隊は揺らいだ
 
梓「ビブラート(波状攻撃)!!」
 
中将「はっ!」
 
兵「おらっ!」バッ
 
佐々「く…くそったれ梓め!!!」ガキンッ

863: 2009/07/23(木) 00:27:37.25 ID:dtlvFKlgO
唯「あれ…?何か敵が攻撃にあってない?」
 
さわこ「そうかしら?気のせいじゃない?」
 
澪「梓だ!梓と和が来てくれたんだ!!」
 
唯「あずにゃんと和ちゃんが!?やったぁ♪♪」 
 
澪「よし!先生私たちも攻撃に出ましょう!」
 
さわこ「えぇー……梓ちゃんたちなら大丈夫じゃないの?」
 
澪「先生!!」
 
さわこ「わ、分かったわよぉ…んもぅ…ゆっくりお茶も飲めやしない…」

865: 2009/07/23(木) 00:31:53.89 ID:dtlvFKlgO
さわこ「じゃあ私と唯ちゃんはタヌキ隊をやるから、澪ちゃんは東を包囲してる佐久間隊を攻撃してね?」
 
唯「頑張ってね澪ちゃん♪」
 
澪「………え?私一人?」
 
唯「大丈夫だよ!澪ちゃんいけるって!」
 
さわこ「じゃ!あとは頑張りなさーい♪」くるっ 
 
澪「あ…ちょっと待って!!」
 
唯「行くぞ!ギー馬!!」ヒヒィーン
 
さわこ「目標は家康の首よ!唯ちゃん!」パカラッパカラッ
 
唯「首チョンパなら任せといて!!」パカラッパカラッ 
 
澪「…行っちゃった………」

871: 2009/07/23(木) 00:36:29.70 ID:dtlvFKlgO
ひとり松尾山に残された澪。乗り気にならないが仕方なしに東に布陣する佐久間隊の迎撃をしに山を下りた
 
澪「(なんか…頗る嫌な予感がする…)」パカラッパカラッ
 
敵将「佐久間殿!!平沢軍が来ましたぞ!」
 
佐久間「ん…?やっと下りてきたか」
 
佐久間「ミクちゃんバイナラ♪この戦が終わったら結婚しようね♪」チュッ
 
 
佐久間はそういうと 一緒に遊んでいたフィギュアに接吻し、懐の中にしまった
 
佐久間「さて…敵将はどなたですか?」くるっ

872: 2009/07/23(木) 00:41:16.66 ID:dtlvFKlgO
敵将「あれは平沢軍の軍師、秋山澪ですな」
 
佐久間「秋山澪?」
 
澪「(うわ…目があった…)」サッ
 
佐久間「……!」
 
敵将「…ど、どうなさいました?」
 
佐久間「……ミ…ミオ……」プルプル
 
敵将「…へ?」
 
佐久間「ミオオオオォォォォ!!うわあああああぁぁぁ!!!!」
 
澪「ひっ」ビクッ
 
佐久間「突撃じゃあ!!!秋山澪を生け捕りにしろ!!!!!」ヒヒィーン
 
敵将「はっ!!(ダメだこいつ…早くなんとかしないと…)」

874: 2009/07/23(木) 00:44:24.94 ID:dtlvFKlgO
佐久間「ミオオオオォォォォ愛してるぞおぉぉ!!!!」ドドド
 
澪「ひっ!!」ビクッ
 
澪「て、撤退します!!!!早く逃げよう!!!!」くるっ
 
佐久間「ミオオオオォォォォ待てええぇいいい!!!!!!」ドドド
 
 
佐久間の猛烈なラブアタックに澪隊は敵前逃亡
 
その後 佐久間隊は美濃を越えて伊賀まで追ってきたという

876: 2009/07/23(木) 00:48:45.52 ID:dtlvFKlgO
――中央
 
本多「うおおおおおお!!!!!」ドドド
 
謙信「退くな!!迎撃する!!」
 
景綱「はっ!!」
 
わあああぁぁ…!!
 
殺到する本多隊を迎撃する謙信・景綱隊。だが本多隊は雪崩れ込むように10000を崩していった
 
敵「うりゃぁ!」
 
謙信「うわ!」ドザッ
 
敵の攻撃に倒れこむ謙信。慌てて景綱がそばによる

878: 2009/07/23(木) 00:54:13.84 ID:dtlvFKlgO
景綱「大丈夫ですか!!殿!!」
 
謙信「だ…大丈夫だ。それより……ん?」
 
景綱「…?」
 
乱戦の中、謙信と景綱の前に現れた大きな影
 
 
本多「謙信!!!貴様のその命貰ったぞ!!!!!!!!」
 
謙信「…!」
 
忠勝は蜻蛉切を天高く構えた
 
謙信「わ…わ…」
 
本多「覚悟!!!」
 
本多「ふんっ!!!!」ブンッ
 
景綱「殿!!危ない!!」バッ
 
本多「…!」
 
ズバッ
 
吹き出る景綱の血。後ろにいた謙信の顔に血がかかった

881: 2009/07/23(木) 00:58:57.91 ID:dtlvFKlgO
景綱「…と…殿…お逃げ下され……」
 
謙信「…!」
 
謙信「うわあああああぁぁぁ景綱あああぁぁ!!!!」
 
景綱「……」
 
本多「謙信!!今は自分の身を案ぜよ!!」サッ
 
謙信「…!」
 
本多「最後!!」
 
謙信「…くっ!!」
 
ビュンッ
 
本多「…ぐぁっ!」
 
謙信「…え?」
 
忠勝は鎧を貫いて脇腹に矢が刺さった。ぐらついたが倒れ込むことなく踏ん張ると、矢のきた方向へ目を向けた

885: 2009/07/23(木) 01:04:53.27 ID:dtlvFKlgO
本多「…!」
 
憂「………間に合った」 
 
謙信「…唯殿の妹…」
 
本多「…小松姫?いや…あれは……」
 
憂「……」
 
兵「おらっ!!」ドスッ
 
本多「…!」
 
弓をもった憂に気を取られた忠勝は、後ろからやってきた上杉軍の雑兵に槍で背中を突き刺された。
 
謙信「…!」
 
兵「はっ!!」グサッ
 
本多「…!」
 
もう1人の雑兵がやってきて忠勝の脚を刺す。忠勝は蜻蛉切を落としてしまう
 
やがて群がる上杉軍の兵に体を槍で幾つも貫かれた。だが、忠勝は弁慶のように最後まで倒れなかった
 
徳川の豪傑。本多忠勝が関ヶ原に散った

887: 2009/07/23(木) 01:08:42.24 ID:dtlvFKlgO
徳川「ごめんなさいマジで調子乗ってました………」
 
さわこ「…なんか呆気ないわね~」
 
唯「…またしても描写がなかった…」
 
さわこ「…まぁいいわ…このタヌキは私がどうにかしとくからあなたは笹尾山に行きなさい」
 
唯「アイアイサー!!!!!!!」ビシッ
 
梓「こっちも終わりました♪」パカラッパカラッ
 
さわこ「あら梓ちゃん…久しぶりね」
 
梓「(久しぶりの再会なのに全然感動しないのは何故だろう…)」
 
和「…唯、頑張るのよ」

890: 2009/07/23(木) 01:17:28.86 ID:dtlvFKlgO
謙信「…こんな……景綱……」ギュッ
 
景綱「………」
 
憂「……景綱さん」
 
本多隊はあえなく壊滅。だがそこには勝利を喜べぬ謙信がいた
 
謙信「…うぅ…私が……私がいけないんだ…」ギュッ
 
景綱「………」
 
謙信「…どうしたら…どうしたらいいんだよ!!景綱がいないなんて……!!」
 
景綱「…笑えば……いいと思うよ」
 
謙信&憂「!!!」
 
ゆっくりと笑った景綱。蜻蛉切で忠勝に斬られながらも生きていたのだ。 謙信は溢れんばかりの涙を流した
 
謙信「うわぁぁあぁ…!!」ギュッ
 
景綱「……と…とりあえず殿…離して…」
 
だって 女の子だもん

894: 2009/07/23(木) 01:23:00.46 ID:dtlvFKlgO
その頃悟隊は一時撤退した甘粕・柿崎隊と協力して柴田隊を撃破。途中で律・紬隊と合流。そのまま信長のいる笹尾山に向かった
 
南からも、唯隊と梓隊が包囲した
 
更に中央の南東からは謙信が軍勢を引き連れた
 
 
もう東軍の勝ちは見えていた
 
唯「信長!!お前は完全に包囲されている!!無駄な抵抗は止めて大人しく出てきなさい!!」
 
唯はホラ貝マイクを使って笹尾山に叫んだ
 
梓「…………何ですかその呼びかけは」
 
唯「ふっふっ…処世術ってヤツだよあずにゃん」

895: 2009/07/23(木) 01:25:59.27 ID:dtlvFKlgO
律「……しっかし…ここまで来て下りないとはねぇ…信長も頑固なこった…」
 
律は信長のいる笹尾山を見上げて呟いた
 
悟「……総攻撃するの?」
 
律「下りてこなきゃ仕方ないだろ…」
 
甘粕「…我々にビビっておるな?信長め」
 
柿崎「そうに違いねぇ」 
 
紬「違うと思うわ」

897: 2009/07/23(木) 01:31:03.69 ID:dtlvFKlgO
信長「この信長……最後の最後は雄々しく氏のうぞ」
 
竹中「………」
 
信長「兵の少ない南の平沢唯に強襲する」
 
竹中「……はっ」
 
信長「……くっく…ともに地獄を歩もうぞ……平沢唯!!」
 
―――――――――
 
わあああぁぁ……!!!!!!!!
 
梓「…!」
 
唯「…ん?やっと下りてきたのかな」
 
梓「何言ってるんですか!!私たちに最後の突撃をかますつもりですよ!!」
 
唯「えぇ!?」
 
唯隊はもう500程度。梓隊も同じような数だった。信長は最後の威信をかけて3000の兵で笹尾山を下りた。唯の首を狙って

898: 2009/07/23(木) 01:33:31.72 ID:dtlvFKlgO
謙信「…!」
 
謙信「…まさか唯殿の隊に…!!」
 
謙信「南の麓に向かえ!!唯殿が危ない!!!!!」
 
――――――――
 
律「……おいおいマジかよ…」
 
聡「どうしたの姉ちゃん?」
 
律「信長は唯に突撃するつもりだ!!行くぞ!!!!」
 
紬「ええ!?」

901: 2009/07/23(木) 01:39:12.20 ID:dtlvFKlgO
わあああぁぁ!!
 
敵「おらぁ!!」バッ
 
唯「ひ、ひえ~!」
 
梓「唯先輩!!ここは逃げて下さい!!」ガキンッ
 
 
唯「で、でも…」
 
信長「ふははははは!!!最後に氏をくれてやろう!!!」ドドド!
 
迫り来る信長隊。氏を覚悟しているだけあって、唯と梓を圧倒していた
 
梓「く…」
 
??「皆のもの!突撃だ!!!」
 
唯「へ?」くるっ
 
梓「?」くるっ
 
信長「…!」
 
浅井「義によって、助太刀する!!!!」
 
唯の目の前に現れたのは浅井家当主、浅井長政であった

905: 2009/07/23(木) 01:43:03.17 ID:dtlvFKlgO
信長「…長政!!」
 
浅井「いけぇーーー!!!!!」ドドド
 
唯&梓「……」
 
西から突如現れた浅井軍は織田軍をあっという間に全滅にした
 
唯「……長政様?」
 
信長は陣中で切腹。唯たちの敵であった織田信長は、関ヶ原で最後を遂げた
 
時代を超越した天才が、唯たちの義と和によって滅ぼされた

915: 2009/07/23(木) 01:49:50.56 ID:dtlvFKlgO
謙信「…な…何がなんやら……」
 
信玄「…ほっほっ…長政は儂の出した密状にちゃんと呼応してくれたか」 
 
謙信「なっ!!!お前は!!」くるっ
 
信玄「おぃーす謙信公!!!」
 
謙信「信玄!!何故貴様がここにいる!!////」 
 
信玄「…ことを話せば長くなるがの…つまりは信長包囲網が出来たってことじゃ」
 
謙信「…は?」
 
信玄「…まぁまぁ…難しい話はいいじゃろうこの際。…どうせ残り少ないし」
 
謙信「……」
 
信玄「…ところで御事さっき泣いてたように見えたが……」
 
謙信「……なっ!////」 
 
謙信「変態!!変態信玄!!////」ブンッ
 
信玄「ほっほっ!涙を流すのは悪いことじゃないぞ謙信!」ヒョイッ

921: 2009/07/23(木) 01:55:08.78 ID:dtlvFKlgO
唯や謙信の知らぬ間に、各地で信長包囲網が出来上がっていた
 
こうして関ヶ原の戦いは東軍の勝利に終わった
 
 
その後平沢、浅井、朝倉、武田といった大名らが織田家に侵攻し、完全に織田は滅亡した
 
 
平沢家はその勢いで飛騨に侵攻したが、関ヶ原の戦いで力を出し尽くした平沢軍は嘘のように大敗した
 
 
それが運命であるかのように……

929: 2009/07/23(木) 01:59:40.09 ID:dtlvFKlgO
……エピローグ……
 
――上杉家
 
謙信「……信玄め!!!今度戦になった時は頃してやる!!」ガツガツ
 
兼続「……」
 
兼続「…柿ジイ。どうしたの謙信公…」
 
柿崎「…恋じゃよ。恋」 
 
兼続「…はぁ?意味が分からん…」
 
柿崎「…大人になれば分かるさ…なぁ……」

931: 2009/07/23(木) 02:01:30.50 ID:dtlvFKlgO
甘粕「よぅ景綱!!!!」バシッ
 
景綱「ぴぎゃっ!!」ビクンッ
 
甘粕「あ…すまん。まだ治ってなかったのか………」
 
景綱「…お主はもう少し手加減というものを知れ!!!」
 
甘粕「……う…」
 

939: 2009/07/23(木) 02:09:43.14 ID:dtlvFKlgO
―――元織田家
 
柴田「……」
 
前田「…じゃあ叔父貴…これで」
 
柴田「…本当に……行ってしまうんじゃな…」
 
前田「…あぁ……」
 
柴田「……」
 
前田「…戦場で初めて俺より強いヤツがいた…。……きっと俺は盲目だったんだ」
 
前田「全国を歩ればきっと強いヤツに会える…そしたらそいつと戦って……」
 
柴田「……」
 
前田「いつか…」
 
柴田「…!」
 
前田「いつか天下一の無双者となって…帰ってきます!!!!!!」ペコリ 
 
柴田「……」
 
柴田「楽しみにしてるぞ…利家」

942: 2009/07/23(木) 02:13:15.24 ID:dtlvFKlgO
――忍び
 
斎藤「遅い!!」
 
服部「いや~…すまぬ。忍者を止めれたと思うとつい気が緩んで…」
 
斎藤「…まぁいい。まずはどこに行くんだ?」
 
服部「そうだな…まずは東海道を渡って武蔵まで歩こうか」
 
斎藤「…そうだな」
 
服部「いっぱいハイクォリティーな俳句書くぞー!!」
 
斎藤「………」

950: 2009/07/23(木) 02:20:41.52 ID:dtlvFKlgO
――沢庵城
 
和「憂ちゃん!」ダダッ
 
 
憂「あら…和さん。どうしたんですか?」
 
和「信玄から書状よ!」サッ
 
憂「…!」ピラッ
 
憂「…会盟は平沢家武田家両方の繁栄と…」
 
和「ということは…?」 
 
憂「同盟成立です♪」
 
和「やったわね!」
 
聡「憂さ~ん!!」タッタッ 
 
憂「聡くん!」
 
聡「新しい沢庵が届いてますけどどうしますか?」
 
憂「そうね…じゃあ今日は沢庵鍋で!!」
 
聡「…はい!」

958: 2009/07/23(木) 02:24:52.23 ID:dtlvFKlgO
―――そして
 
唯「……」テクテク
 
律「唯~!!」ダダダッ
 
 
唯「…?」くるっ
 
澪「…ま、待ってよ律!!」ダダダッ
 
唯「わぁ…りっちゃんに澪ちゃん♪」
 
紬「…はぁはぁ…」
 
梓「…皆さん早すぎです…」
 
唯「ムギちゃんにあずにゃんも!!どうしたの?」
 
律「どうしたの?…じゃないだろ!!」
 
唯「へ?」
 
澪「憂ちゃんに家督譲ったって本当なのか!?」 
 
唯「…!」

959: 2009/07/23(木) 02:28:45.94 ID:dtlvFKlgO
唯「えへへ…まぁね」ポリポリ
 
澪「…まぁねって………」
 
梓「どうしてですか!?」
 
唯「わっ」
 
紬「そうよ唯ちゃん!そんないきなり…」
 
唯「……」
 
唯「…私より憂の方が平沢家を幸せに出来ると思ったから…」
 
律「…!」
 
唯「あはは…やっぱダメだね私!戦ばっかりで全然領民のこと考えて無かったよ!」
 
紬「…唯ちゃん」
 
梓「………」

961: 2009/07/23(木) 02:31:27.89 ID:dtlvFKlgO
梓「そんなことないですっ!!」
 
唯「ほぇ?」
 
梓「ゆ…唯先輩は…いい当主だったと思います…!!」
 
澪「…梓」
 
唯「……」
 
唯「…ありがとうあずにゃん」ギュッ
 
梓「…!」
 
唯「でももう憂と決めたんだ…ごめんね」
 
梓「……」
 
紬「……」

967: 2009/07/23(木) 02:35:39.29 ID:dtlvFKlgO
唯「だから慰めのチュー♪♪」ムチュゥ
 
梓「ひいいいぃぃぃぃ!!!!!」
 
パシーン!
 
唯「…うぅ…元家臣にぶたれた…」
 
梓「(ハッ……つ、つい)」
 
唯「……でも大丈夫だよ。別に美濃を出てくワケじゃないし」
 
律&澪「当たり前だっ!!」
 
唯「わっ」
 
紬「唯ちゃんまでいなくなったら…私…」
 
唯「……!」
 
唯「…ありがとうみんな」

970: 2009/07/23(木) 02:44:22.60 ID:dtlvFKlgO
梓「ところで唯先輩。何で花束なんて持ってるんですか?」
 
唯「ん?…あぁこれ?」 
 
唯「…モンチの…お墓参りに行こうと思って…」 
 
律&澪&紬&梓「…!」 
 
唯「…みんなも来る?モンチのお墓、岐阜にあるんだけど…」
 
律「…勿論!」
 
紬「行くわ♪」ニコッ
 
唯「えへへ…やっぱりね」
 
唯「じゃあ行こっか!!」くるっ
 
律「おう!」澪「うん!」紬「えぇ♪」梓「はい!」
 
 
人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方。仇は敵なり
 
戦国の世を駆け抜けた平沢唯。彼女は妹の憂に家督を譲ると、歴史の大舞台からひっそりと影を消した………………
 
尾張

971: 2009/07/23(木) 02:45:08.79 ID:zaNm9SrcO
おつ

972: 2009/07/23(木) 02:45:37.20 ID:KU2+AUNKO
乙!

991: 2009/07/23(木) 02:49:36.40 ID:xLFB/mFE0

楽しかった!

引用: 唯「天下とりたい」