コンコン

憂「お姉ちゃん！起きて朝だよ！」

しーん…

憂「もぉー…お姉ちゃん！」

ガチャッ

憂「あれ？いない？」

憂「…リビングかな？」
とたとた

憂「お姉ちゃん？…いない…」

憂「お姉ちゃん！」

がちゃっ

憂「どこにいるの！？」

がちゃっ

憂「おねえちゃん！！」

がちゃ

がちゃ

がちゃ　がちゃ　がちゃ　がちゃ
がちゃ　がちゃ　がちゃ　がちゃ
がちゃ　がちゃ　がちゃ　がちゃ


憂「家のどこにもいないなんて…先に学校行ったとか？」

憂「…なんで？」

憂「そうだ！携帯に…」

ピッ
……プーッ　プーッ

憂「…通じない……どうしよう……」

憂「…とりあえず学校行こう…」

………
……
…


てくてく
憂「…何だか今日は外が随分静かだなぁ」

憂「…誰とも会わないし…」

憂「…今日なんか会ったけ？」

てくてく
憂「……」

てくてく
憂「……」

てくてく
憂「…この道……こんなに長かったっけ…」

憂「…おかしいよ……なにか……変だよ……」

てくてく…ピタッ
憂「…あれっ！？」

憂「学校着いちゃった……なんで？…私そんなにボーッとしてたのかな…」

ガヤガヤ

憂（…通学路じゃ誰も見かけなかったのに…）

憂（みんな…いる…）

憂（私そんなに来るの遅かったかな…）

憂「あれ？梓ちゃんがいない…」

憂「…ねぇ？梓ちゃん知らない？」

女生徒「…誰？」

女生徒「あれよ、あのゴキブリ」

憂「！？」

女生徒「あぁ、あれ」

憂「ちょっ…」

女生徒「さぁ？知らないわ」

女生徒「ゴミ箱漁ったら出てくるんじゃない？」

女生徒「あははは、確かに」

憂「何言ってるの！？梓ちゃんがゴキブリなんて…ふざけないで！！」

女生徒「何あんた？」

女生徒「ゴキブリが好きなの？」

憂「！！なっ…」

かさかさかさかさ

憂「えっ？」

女生徒「ゴキブリが好きなんだ」

女生徒「ならゴキブリがお似合いだね」

女生徒「ほら向こうから寄ってきたわ」

かさかさかさかさか

憂「ひっ！？ゴキブリっ…！？」

かさかさかさかさかさかさかさかさかさかさ
かさかさかさかさかさかさかさかさかさかさ

憂「何でこんなに…いっぱい…」

憂「こっち…来ないでよ…っ」

かさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさ
かさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさ
かさかさかさかさかさかさきさかさかさかさかさ
かさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさ

憂「いやぁぁぁ！！！」
ダダッ

たったったったっ

憂「はぁ…はぁ……っはっ…はぁ…」

憂「ここまで来れば…大丈夫かな？」

憂「…何だったの？…さっきの…」

憂「…授業……どうしよう…」

先生「コラッ！！そこの女生徒！！」

憂「ひっ！？」

先生「もう授業は始まってるんだぞ！？何やってるんだこんなとこで！！」

憂「あっ…その…ごめんなさい……その…」

先生「…」ジーッ

憂（…なんて言ったら…）
憂「…その…ゴキブリが…」

先生「ちょっと君こっちに来なさい」
グイッ

憂「あっ！ちょっ…先生！？」


すたすた
先生「…」

憂「痛いです先生！！手を離してください！！」

すたすた
先生「…」

憂「先生！？どこに行くんですか！？先生！！」

スタスタ…ピタッ
先生「…ひひっ…」

憂「あの…先生？」

先生「…君は処Oかい？」

憂「…はっ？」

先生「いや野暮なこと聞いてすまなかったね」
先生「君のような可愛らしい生徒が非処Oなはずはなかったね」

憂「…せっ…せんせ…」

先生「でも万が一、万が一にだよ？」
先生「君が非処Oなら私は君を許すわけにはいかない」
先生「あぁ大丈夫大丈夫、わかってるよ君は処Oだ」

憂「…ぁっ…せっ…」

先生「でもその万が一に備えて確認は必要だよね」
先生「君が非処Oな訳はないが確認することは大事なんだ」
グイッ

憂「…っ！！いやっ！！離して！！」

先生「大丈夫大丈夫確認するだけだから」
ガシッ

憂「離して！！やめてください！！誰か！！助けて！！」

先生「ああ、君はいい匂いがするな」

憂「ひっ！？」

先生「これは処Oの匂いだ…だけどちゃんと確認しなきゃ」

憂「あっ…うぁ…いやっっぁぁぁああ！！」

先生「君はどんなパンツを履いてるのかな？」
ゴソゴソ

憂「いやぁぁぁ！！やめてぇ！！！」
バタバタ

先生「あぁ…可愛らしい真っ白なパンティーだね…」
先生「君のような処Oにはふさわしいよ」

憂「助けてぇぇぇ！！！誰かぁぁぁ！！！やだよぉぉぉ！！！」
ジタバタ

先生「やめないか！！処Oは大人しくシトヤカにしなきまだめだろ！！」
バシッ！

憂「うぐっ！！」

先生「やましいことは無いんだから騒ぐのはやめなさい！！」
バシンッ！

憂「がっ！！」

憂「…あっ…かっ…」

先生「うんうん、処Oの君には静かな方が似合っているよ」

先生「ささっ、確認のためだ邪魔なパンティーは取ろうね」
スッ…

憂「ひっ…あっ…あぁぁぁぁぁぁ！！！！！！」
ばきっ

先生「くかっっ！？」

憂「…あっ…」

先生「かぺぺぺっ」
ぶらーん

憂「く…首が……そんな…何で…」

ぶらーん　ぶらーん
先生「ぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺ」

憂「ひっ！？いやぁぁぁ！！！！」
ダダッ

たったったったっ……ぴたっ

憂「はぁ…はぁ………」

ぺたん…
憂「……今日走ってばっか……」

憂「…私…人を頃しちゃったの？」

憂「…ううん！…あれは先生が…」

憂「…それに…普通叩いただけで…首なんて折れないよ…」

憂「……なんなの？…いったい…」

憂「…そうだお姉ちゃん！！」

憂「すっかり忘れてた…」

憂「教室に行ってみよう」

ガラガラッ

憂「失礼します」

しーん

憂（誰もいない…今休み時間なのに…）

和「……」ぼーっ

憂「あっ！！和さん！！」

和「……」ぼーっ

憂「よかったー…今日お姉ちゃん来てません？」

和「……」ぼーっ

憂「あの…和さん？」

和「……」ぼーっ

憂「あの…具合でも悪いんですか？」

和「……」ぎょろっ

憂「ひっ！？」

憂（…よく考えたら…何でお姉ちゃんのクラスに和さんがいるの？）

憂「あの…のどっ」

和「…」
ダダッ

憂「あっ！何処行くんですか！？」

憂「待ってください！！」
ダダッ

………
……
…


憂「…見失っちゃった…」

憂「…変だよ…」

憂「何で誰もいなくなってるの？」

憂「……帰らなきゃ」

憂「家に帰ろう、早く帰りたい」

ザーーーーー

憂「凄い土砂降り…」

憂「置き傘しててよかった…」
てくてく

憂「…」
てくてく

憂「…あっ！！」

憂「梓ちゃん！！」

梓「憂…」

ザーーーーー

憂「どうしたの！？こんな雨の中…傘もささないで…」

梓「……」

憂「梓ちゃん？」

梓「…帰ろう？」

憂「えっ？」

梓「早く帰ろう？」

憂「えっと…私は今帰る途中なんだけど…」

梓「違うよ！！」

憂「？」

憂「…えっと…」

梓「…」

憂「…とにかく！そのままじゃ風邪引いちゃうから…ウチに寄って来なよ」

梓「……」

憂「お風呂貸してあげるから…ね？」

梓「…うん」

憂（良かった…一人じゃ心細かったところだったよ…）

憂「行こ？」

梓「…」

てくてく

ガチャッ

憂「ただいまー…」

唯「あー、ういお帰りー！！」

憂「おっお姉ちゃん！？」

唯「？どしたの？」

憂「今日何処行ってたの！？」

唯「何処って…ずっとういと一緒にいたじゃん」

憂「えっ！？…どういう…」

梓「お邪魔します」

唯「あ！！あずにゃんだ！！あずにゃんいらっしゃい！！！」

………
……
…

憂（…聞きそびれちゃった…）

憂（それに…何だか聞くのが怖い）

梓「…お風呂…借りるね？」

憂「あ、うん」

唯「あ、ごめん私もちょっとオシッコ」

憂「あ、はい」


憂（…また一人になっちゃった…）

憂（そういえば…二人とも部活はどうしたのかな…）

憂（…何だったのかな…今日の出来事……）

憂（…夢でも見てるような…）

ぎゅぅぅ
憂「…いたたたっ！！……ちゃんと起きてるよね？」

憂「お姉ちゃん遅いな…」

憂「…ホントは大の方だったのかな？」

スッ…

憂「あっ、おねえ…梓ちゃん！」

梓「……」
ぽたぽた

憂「びちょ濡れだよ！？タオル無かったの！？…でも…だからって裸で…」

ポタポタ…
梓「憂」

ギュッ

憂「…えっ？梓ちゃん？」

ギュゥッ…
梓「憂…」

憂「どっ…今日に抱きつくなんて…どうしちゃったの…？」

梓「…」
ポタポタ

憂「…私まで濡れちゃうよ……梓ちゃん？」

梓「…ここは…寒いよ…」

憂「…だからさ…体拭こうよ？」

梓「…憂は…あったかいね…」

梓「…ずっとこうしてたい…」

憂「…梓ちゃん…なんか変だよ…」

梓「…でもダメ…」

梓「…ねぇ…帰ろう？」

憂「…嫌だよ！！」

梓「…憂…」

憂「やだよやだよやだよ！！」

憂「なに意味わからないこと言ってるの！？」

憂「私の家はここなのっ！！」

憂「変なこと言うなら出てってよ！！」

憂「私の前から消えて！！！」

梓「…消えないよ」

憂「…えっ？」

梓「…先輩たちは消えても…私は…」

唯「ダメだよあずにゃん」

憂「…おねえちゃん？」

梓「…」

唯「余計なことはしないでよ」

梓「……」

唯「ねぇうい、ういはどっちを選ぶの？」

憂「えっ？」

唯「私とあずにゃん…どっちを選ぶの？」

憂「…何を言って…」

唯「どっち？」

憂「…ぅっ…」

梓「…」

唯「…また決めないの？」

憂「…また？」

唯「……」

梓「……」

梓「憂は…この狂った世界から抜け出したくないの？」

憂「……でも私……」

憂「でも…お姉ちゃんとも…梓ちゃんとも…」

憂「一緒にいたいの！！」

憂「ここが狂ってても何でもいい！！」

唯「そんなのは無理だよ」

憂「！！」

唯「もう時間がないんだよ」

梓「ねぇ憂…一緒に帰ろう？」

唯「憂は私を選んでくれるよね？」

憂「ぁっ…ぅっ…」

憂「私は…私は…」

………
……
…

ちゅんっ…　ちゅんっ…

憂「……うっ…」
ムクッ

憂「……ふぁぁぁ……」

憂「…何か変な夢…見てた気がする…」

憂「…お姉ちゃん起こさなきゃ」

書けるかな

コンコン

憂「お姉ちゃん？朝だよ」

しーん…

憂「もおー…お姉ちゃん！？」

ガチャッ

唯「…ふがっ！？」

唯「あ…うーい…おはよ…」

憂「早く支度して、もぅあんまり時間ないよ？」

唯「うーん…わかったぁ…」

憂「急いでね」

バタンッ

憂（なんだか…お姉ちゃんがいることにホッとする…）

憂（何でだろ？）

唯「…まだ眠いよぉ…」
ふらふら

唯「わわっ！！お姉ちゃん！！ちゃんと歩いてよ！！」

唯「うーいー…だっこぉ」

憂「無理に決まってるでしょ…」

唯「けちー！むぅぅ！！」

憂「あはははは…あれ？」

唯「どうしたのぉ？」

憂「…今…梓ちゃんがいた気がして…」

唯「…あずにゃんはもういないよ」

憂「え？」

唯「いないんだよ」

憂「……そっか」

憂「…そうだったね…私……」

唯「……早く学校行こうよぉ、みんなも待ってるよ！！」

憂「…うんっ！！！」



憂「ごめんね……梓ちゃん……ごめん…」




終わり

とりあえず、片っ端から補足説明してもらおうか…

唯を選んだからあずにゃんが消えたの？
とりあえず補足よろしく

いやぁ…ゴメンゴメン
最初は凶気の世界を中心にした工口を書きたかっただけでさ
あんまラストは深く考えてなかったんだよ
でも荒らしが来ちゃったから早く終わらせようとした結果
何かよくわからんまま終わってしまった
いやまぁ一応意味はあるラストなんだけどさ…

えっと…やっぱわかんない？

うーん…
何となく面白いかなーっておもって…
ウミガメっぽいラストにしたんだけど

適当に妄想してくれればそれでいい！！

それじゃぁ…ダメ？

いや
あの世とこの世の狭間で迷ってた憂を
生きてる梓と氏んだ唯がそれぞれ連れ出しに来て
憂は唯を選んだからあの世で唯達と幸せに暮らしますよ
って展開のつもりだったんだが
ごめんなさい