1: 2017/09/17(日) 13:48:31.57 ID:jIZb0Vsd.net
ガラ
穂乃果「ゆーきほーっ!!」
ゆきほ「なーに? おねーちゃ……」
ゆきほ「あーっ!」
クルン
穂乃果「どーうっ!? おねーちゃんのセーラー服姿!」ヒラヒラ
ゆきほ「わー……!」キラキラ
穂乃果「~!」フンス
2: 2017/09/17(日) 13:50:51.74 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「おねーちゃんカッコイイーっ!!」キラキラ
穂乃果「えー? カッコイイじゃないよーっ、可愛いって言ってよー!」
ゆきほ「カッコイイし、カワイイよーっ!」
穂乃果「えへへ……ありがとーゆきほー///」
ゆきほ「わぁー、いいなぁーセーラーふく! ……わたしもはやくきたーい!」
穂乃果「ゆきほにはまだ早いよーっ! ほのかだって、ようやく中学生になれたんだからー」
ゆきほ「おねーちゃん、おとなのなかまいりだねっ!」
穂乃果「そーだよ! ほのかはもう大人っ!」
ほのママ「おとなが寝坊なんてしないわよー」ガタ
穂乃果「げっ!?」
穂乃果「えー? カッコイイじゃないよーっ、可愛いって言ってよー!」
ゆきほ「カッコイイし、カワイイよーっ!」
穂乃果「えへへ……ありがとーゆきほー///」
ゆきほ「わぁー、いいなぁーセーラーふく! ……わたしもはやくきたーい!」
穂乃果「ゆきほにはまだ早いよーっ! ほのかだって、ようやく中学生になれたんだからー」
ゆきほ「おねーちゃん、おとなのなかまいりだねっ!」
穂乃果「そーだよ! ほのかはもう大人っ!」
ほのママ「おとなが寝坊なんてしないわよー」ガタ
穂乃果「げっ!?」
3: 2017/09/17(日) 13:51:28.34 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「あ、おかーさん」
ほのママ「あんたねぇ、中学生になったんならちゃんと一人で起きなさいよ……」
穂乃果「うぅ……だって眠いんだもん……」
ゆきほ「おかーさん! おねーちゃんはべんきょうでたいへんだったんだよー!」
ほのママ「勉強ー?」
穂乃果「えぇと……」アセアセ
ほのママ「……」ジー
穂乃果「そ、そうなんだよー! 中学生になったんだから、予習もちゃんとしなくちゃいけなくて、夜は大変で……!」
ほのママ「……」ジトー
穂乃果「うぅ……」
ゆきほ「おねーちゃんすごーい!!」
穂乃果「あ、あはは……」
ほのママ「あんたねぇ、中学生になったんならちゃんと一人で起きなさいよ……」
穂乃果「うぅ……だって眠いんだもん……」
ゆきほ「おかーさん! おねーちゃんはべんきょうでたいへんだったんだよー!」
ほのママ「勉強ー?」
穂乃果「えぇと……」アセアセ
ほのママ「……」ジー
穂乃果「そ、そうなんだよー! 中学生になったんだから、予習もちゃんとしなくちゃいけなくて、夜は大変で……!」
ほのママ「……」ジトー
穂乃果「うぅ……」
ゆきほ「おねーちゃんすごーい!!」
穂乃果「あ、あはは……」
5: 2017/09/17(日) 13:52:29.01 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「……はぁ。まぁなんでもいいけど」
ほのママ「予習とかいうぐらいだったら、試験の点数は期待していいのかしらー?」
穂乃果「どきっ」
ゆきほ「どき?」
ほのママ「中学生になったら、中間テストとか期末テストとか大変よー?」
ゆきほ「ちゅーかん?」
ほのママ「中学生になったら、勉強が小学校よりすこーし難しくなるのよねぇ」
ゆきほ「へー……」
穂乃果「うみちゃんに教えてもらったから知ってるよぉ……」
ほのママ「海未ちゃんがついててくれるなら安心なんだけど……サボらないかが心配なのよねぇ」
穂乃果「さ、サボらないよぉ!! ……多分」
ほのママ「予習とかいうぐらいだったら、試験の点数は期待していいのかしらー?」
穂乃果「どきっ」
ゆきほ「どき?」
ほのママ「中学生になったら、中間テストとか期末テストとか大変よー?」
ゆきほ「ちゅーかん?」
ほのママ「中学生になったら、勉強が小学校よりすこーし難しくなるのよねぇ」
ゆきほ「へー……」
穂乃果「うみちゃんに教えてもらったから知ってるよぉ……」
ほのママ「海未ちゃんがついててくれるなら安心なんだけど……サボらないかが心配なのよねぇ」
穂乃果「さ、サボらないよぉ!! ……多分」
6: 2017/09/17(日) 13:53:50.57 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「おとなになったおねーちゃんなら、だいじょうぶだよ! ね?」
穂乃果「う、うん! もちろんだよーっ!」
ゆきほ「さすがおねーちゃんーっ!」
ほのママ「……ふぅ」
キャッキャッキャッ!
ほのママ「ほーら、二人とも! そろそろ行かないと本当に遅刻するわよ」
穂乃果「あ、そうだった……!」
穂乃果「う、うん! もちろんだよーっ!」
ゆきほ「さすがおねーちゃんーっ!」
ほのママ「……ふぅ」
キャッキャッキャッ!
ほのママ「ほーら、二人とも! そろそろ行かないと本当に遅刻するわよ」
穂乃果「あ、そうだった……!」
7: 2017/09/17(日) 13:54:58.92 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「えっと、ランドセルじゃなくて……バッグ持って……」アセアセ
ほのママ「ああ、もう……穂乃果、リボン曲がってるわよ」クイクイ
穂乃果「んんー……」
ほのママ「……よし!」
穂乃果「ありがとー♪ ゆきほ、ほら行こう!」
ゆきほ「うん、おねーちゃん!」
ガラガラ
ほのゆき「行ってきまーす!」
ほのママ「はいはい、気をつけてねー」
ほのママ「ああ、もう……穂乃果、リボン曲がってるわよ」クイクイ
穂乃果「んんー……」
ほのママ「……よし!」
穂乃果「ありがとー♪ ゆきほ、ほら行こう!」
ゆきほ「うん、おねーちゃん!」
ガラガラ
ほのゆき「行ってきまーす!」
ほのママ「はいはい、気をつけてねー」
8: 2017/09/17(日) 13:55:58.05 ID:jIZb0Vsd.net
トコトコ…
穂乃果「……ゆきほー、そのランドセルについてるマスコットなにー?」
ゆきほ「ともだちにもらったんだー! かわいいでしょー?」
穂乃果「いいなぁー。ほのかもそれ欲しいー!」
ジャアトモダチニキイテミルー
アリガトー!
……。
ほのママ「あの子ももう中学生か。……早いわねぇ」
ほのママ「……それにしてもあの二人、相変わらず仲良いんだから」クス
――――――
――――
――
9: 2017/09/17(日) 13:57:40.65 ID:jIZb0Vsd.net
トコトコ…
穂乃果「……それにしても、ゆきほももう高学年かー」
ゆきほ「そうだよー! "ゆきほ"もおねーさんなんだから!」
穂乃果「そっかーそっかー、ちゃんと低学年の子たちと仲良くするんだよー」
ゆきほ「うんっ! おねーちゃんみたいに、一年生の子たちとたくさんあそぶんだー♪」
穂乃果「そ、それだと、穂乃果が遊んでばかりみたいだけどー……」
ゆきほ「ちがうのー?」
穂乃果「う、うーん……まぁ間違いでは無いんだけどさぁ」アハハ
ゆきほ「おねーちゃん、ゆきほたちとたくさんあそんでくれたもんねっ! たのしかったよー♪」
穂乃果「……あはは」
ゆきほ「~♪」ニコニコ
穂乃果「……ふふ、ゆきほもたくさん遊んであげるんだよー!」ナデナデ
ゆきほ「うん! えへへ///」
10: 2017/09/17(日) 13:58:56.00 ID:jIZb0Vsd.net
ことり「……ほのかちゃ~ん、ゆきほちゃ~ん!」
穂乃果「あ、ことりちゃ~ん、海未ちゃ~ん!!」
海未「……遅いですよ、穂乃果」
穂乃果「あはは、ごめん……」
海未「登校初日だから早目に出るようにと、何度も言ったではありませんか……!」
穂乃果「そ、それはそうなんだけど……遅刻じゃないんだから許してよー!」
海未「初日から遅刻だったらもっと怒っていますよ……」ゴゴゴ
穂乃果「うぅ……うみちゃんが怖い……」
ことり「ま、まぁまぁ~海未ちゃん~」アハハ
11: 2017/09/17(日) 14:00:10.35 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「わぁ~! ことりちゃんとうみちゃんもセーラーふくだぁ!」キラキラ
ことり「うん、そうだよー♪ えへへ……カワイイかなぁ?」クルン
ゆきほ「うん! カワイイよ! ことりちゃんすごくカワイイ!」
ことり「もぉ~ゆきほちゃんったらぁ……! ありがとぉ~!」ギュー
ゆきほ「わぷっ」
海未「わ、私はどうですか?」
ゆきほ「うみちゃんもカワイイよ!」
海未「……可愛い///」
ことり「うん、そうだよー♪ えへへ……カワイイかなぁ?」クルン
ゆきほ「うん! カワイイよ! ことりちゃんすごくカワイイ!」
ことり「もぉ~ゆきほちゃんったらぁ……! ありがとぉ~!」ギュー
ゆきほ「わぷっ」
海未「わ、私はどうですか?」
ゆきほ「うみちゃんもカワイイよ!」
海未「……可愛い///」
12: 2017/09/17(日) 14:00:27.66 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「それに、おねーちゃんとおなじくらいカッコイイ!」
穂乃果「む……! ほのかの方がカッコイイよー!」
海未「穂乃果と同じくらいなんて心外ですね……」
穂乃果「えー! うみちゃんひどーい!!」
海未「どこがですか。まだまだ穂乃果は子供っぽいですし」
穂乃果「そんなことないよーっ!」
海未「ほら、そうやってムキになるところとか」
穂乃果「むむむ……!」
ことり「ふ、二人とも……? 遅刻しちゃうよぉ……?」
ゆきほ「~~♪」
穂乃果「む……! ほのかの方がカッコイイよー!」
海未「穂乃果と同じくらいなんて心外ですね……」
穂乃果「えー! うみちゃんひどーい!!」
海未「どこがですか。まだまだ穂乃果は子供っぽいですし」
穂乃果「そんなことないよーっ!」
海未「ほら、そうやってムキになるところとか」
穂乃果「むむむ……!」
ことり「ふ、二人とも……? 遅刻しちゃうよぉ……?」
ゆきほ「~~♪」
13: 2017/09/17(日) 14:01:36.14 ID:jIZb0Vsd.net
トコトコ…
穂乃果「それでねーっ」
ゆきほ「うんうん♪」
海未「あ、穂乃果」トコ…
穂乃果「……ん? なぁに、うみちゃん?」
ことり「そっちに行くと小学校だよぉ。私たちはこっちだよ?」
穂乃果「あ、そっか」クル
ゆきほ「あ……」
穂乃果「小学生気分のまんま、だったね」テヘ
海未「全く穂乃果は……」
14: 2017/09/17(日) 14:02:15.80 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……」
海未「……なので、雪穂とはここでお別れですね」
穂乃果「……だね」
ゆきほ「うん……」
ことり「なんか、今までずっと一緒に登校してきてたから寂しいね……」
ゆきほ「……」
穂乃果「……」
ギュ
ゆきほ「おねーちゃん……?」
穂乃果「……」
15: 2017/09/17(日) 14:04:24.58 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……ゆきほも、お姉さんになったんだもん」
穂乃果「ほのかがいなくても、平気だよね?」
ゆきほ「ぁ……」
穂乃果「ゆきほだったら、一人でも頑張れるよね……?」
ゆきほ「……」
ことり「ほのかちゃん……」
海未「穂乃果……」
ゆきほ「……うんっ」
ゆきほ「ゆきほ、がんばる……!」
穂乃果「ほのかがいなくても、平気だよね?」
ゆきほ「ぁ……」
穂乃果「ゆきほだったら、一人でも頑張れるよね……?」
ゆきほ「……」
ことり「ほのかちゃん……」
海未「穂乃果……」
ゆきほ「……うんっ」
ゆきほ「ゆきほ、がんばる……!」
16: 2017/09/17(日) 14:06:43.59 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「おねーちゃんがいなくても、一人でがんばれるよっ!」
穂乃果「……」クス
穂乃果「……うんっ! その意気!」
穂乃果「ファイトだよっ!」
ゆきほ「ふぁいとだよっ!」
ほのゆき「あははっ♪」
海未(……相変わらず///)
ことり(この姉妹は可愛い過ぎます……っ!!///)
穂乃果「……」クス
穂乃果「……うんっ! その意気!」
穂乃果「ファイトだよっ!」
ゆきほ「ふぁいとだよっ!」
ほのゆき「あははっ♪」
海未(……相変わらず///)
ことり(この姉妹は可愛い過ぎます……っ!!///)
17: 2017/09/17(日) 14:08:29.73 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「おねーちゃんたちー! がんばってきてねー!」ブンブン
穂乃果「ゆきほも頑張るんだよーっ!!」ブンブン
トコトコ…
穂乃果「……」
ことり「なんだか寂しいね、穂乃果ちゃん……」
穂乃果「うん……」
海未「まぁ、雪穂はなんだかんだ言ってしっかりいますから。大丈夫でしょう」
穂乃果「そうだね……。ほのかなんかよりも全然しっかりしてるもんね」
海未「本当に」
穂乃果「そこはちょっとぐらい否定してよぉ……」
海未「事実ですから」
穂乃果「むぅ……」
ことり「あ、あはは……」
18: 2017/09/17(日) 14:10:03.06 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……いつも一緒だったゆきほがいないのは寂しいけど、ずっと離れ離れになるわけじゃ無いしね」
穂乃果「家に帰れば、また一緒だし♪」
海未「……そうですね」
ことり「私たちは違うから寂しいよぉ……ゆきほちゃ~ん」
穂乃果「あははっ、ことりちゃんだっていつも遊びに来てるから変わらないよ~」
海未「ふふ、そうかもしれませんね」
ことり「えぇ~」
穂乃果「……」
穂乃果「……それじゃ、行こっか」
海未「ええ。私たちも今日から中学生なんですから、気を引き締めていかないといけませんよ」
ことり「そうだねっ☆」
穂乃果「うんっ!」
*
穂乃果「家に帰れば、また一緒だし♪」
海未「……そうですね」
ことり「私たちは違うから寂しいよぉ……ゆきほちゃ~ん」
穂乃果「あははっ、ことりちゃんだっていつも遊びに来てるから変わらないよ~」
海未「ふふ、そうかもしれませんね」
ことり「えぇ~」
穂乃果「……」
穂乃果「……それじゃ、行こっか」
海未「ええ。私たちも今日から中学生なんですから、気を引き締めていかないといけませんよ」
ことり「そうだねっ☆」
穂乃果「うんっ!」
*
19: 2017/09/17(日) 14:11:14.39 ID:jIZb0Vsd.net
トコトコ…
ゆきほ「……」
ゆきほ「……なんか、ひとりでがっこういくの、はじめてかも」
ゆきほ「おねぇちゃん、かぜなんて引かないから休んだことないし……」
ゆきほ「そういえば、ゆきほもひいたことないや」
ゆきほ「……あ、でも、りんかんがっこうのときはおねぇちゃんたちいなかったから、ひとりだったっけ……?」
ゆきほ「いつもいっしょにいたから、わすれちゃったなぁ……」
ゆきほ「……」
20: 2017/09/17(日) 14:12:45.42 ID:jIZb0Vsd.net
トコトコ…
ゆきほ「……」
ゆきほ「……やっぱり、さみしい」
ゆきほ「おねぇちゃんいないと……」
ゆきほ「……っ」
ゆきほ「でもでもっ! おねーちゃんとやくそくしたもん……!」
ゆきほ「ひとりでもがんばるって……!」
ゆきほ「おねーさんになったら、ないてちゃだめだよねっ!」
ゆきほ「ゆきほ、ふぁいとだよっ!」
21: 2017/09/17(日) 14:15:00.34 ID:jIZb0Vsd.net
「ゆきほちゃーん、おはよー!」
ゆきほ「あっ……」
ゆきほ「……」ゴシゴシ
ゆきほ「……おはよーっ!!」
「5年生になってもよろしくねー」
「またとなりどうしだといいなー」
……。
*
22: 2017/09/17(日) 14:18:36.15 ID:jIZb0Vsd.net
ガラガラ
ゆきほ「ただいまー」
ほのママ「あら雪穂、お帰り」
ゆきほ「あれ、おかーさんおみせはー?」
ほのママ「今はお父さんが店番してくれてるのよ」
ゆきほ「そっかー」
ほのママ「新しい学年はどうだったー?」
ゆきほ「うーん、せんせいもクラスのこもそんなにかわってないからべつにー。いつもどおりなかんじー」
ほのママ「なるほどねぇ……」
ゆきほ「でも、せきぎめのくじびきで、いいばしょとれたんだー♪」
ほのママ「あらよかったわねぇ」
ゆきほ「いちばんうしろのせきー♪」
ほのママ「いつの時代も、先生から遠い場所を有難がるものなのね……」
23: 2017/09/17(日) 14:20:06.30 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「でも、となりのせきがひとつあいてるんだー。それがちょっとざんねん」
ほのママ「あら、それじゃ寂しいんじゃない?」
ゆきほ「うん……でも、きゅうしょくとかやすみじかんは、ともだちとすわっておはなしできるからいいんだー♪」
ほのママ「なるほどねぇ……」
ゆきほ「~♪」
ほのママ「ふふふ。穂乃果と雪穂は友達の心配無さそうだし、お母さんとしては安心よ」
ゆきほ「そうなのー?」
ほのママ「そーうよ」
ゆきほ「ふぅん……あ、これプリントー」ガサガサ
ほのママ「はいはい。雪穂はちゃんと持って帰ってきてくれてありがたいわねぇ」
ゆきほ「おねーちゃん、わすれんぼだもんね」
ほのママ「ホントにねぇ……。海未ちゃんがいなかったら、行事なんてほとんど分からなかったんじゃないかしら」
ゆきほ「あはは……」
ほのママ「あら、それじゃ寂しいんじゃない?」
ゆきほ「うん……でも、きゅうしょくとかやすみじかんは、ともだちとすわっておはなしできるからいいんだー♪」
ほのママ「なるほどねぇ……」
ゆきほ「~♪」
ほのママ「ふふふ。穂乃果と雪穂は友達の心配無さそうだし、お母さんとしては安心よ」
ゆきほ「そうなのー?」
ほのママ「そーうよ」
ゆきほ「ふぅん……あ、これプリントー」ガサガサ
ほのママ「はいはい。雪穂はちゃんと持って帰ってきてくれてありがたいわねぇ」
ゆきほ「おねーちゃん、わすれんぼだもんね」
ほのママ「ホントにねぇ……。海未ちゃんがいなかったら、行事なんてほとんど分からなかったんじゃないかしら」
ゆきほ「あはは……」
24: 2017/09/17(日) 14:21:06.94 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「えーっと、私が参加するような行事はっと……」
ゆきほ「……あ、そうだー」
ほのママ「んー?」
ゆきほ「あのね、せんせいが言ってたんだけど、こんど、ていがくねんの子たちと、こうりゅうかい?をするんだって」
ほのママ「交流会? あー、そんなこともやったわねぇ」
ゆきほ「おかーさんも? どんなことするの?」
ほのママ「確か、1年生の子達と一緒に授業を受けるんじゃなかったかしら?」
ゆきほ「じゅぎょうかぁ……」
ほのママ「入ってきたばかりの子達に、雪穂がお姉さんとして優しく教えてあげるのよー」
ゆきほ「お、おねーさん……」ドキドキ
ゆきほ「……あ、そうだー」
ほのママ「んー?」
ゆきほ「あのね、せんせいが言ってたんだけど、こんど、ていがくねんの子たちと、こうりゅうかい?をするんだって」
ほのママ「交流会? あー、そんなこともやったわねぇ」
ゆきほ「おかーさんも? どんなことするの?」
ほのママ「確か、1年生の子達と一緒に授業を受けるんじゃなかったかしら?」
ゆきほ「じゅぎょうかぁ……」
ほのママ「入ってきたばかりの子達に、雪穂がお姉さんとして優しく教えてあげるのよー」
ゆきほ「お、おねーさん……」ドキドキ
25: 2017/09/17(日) 14:24:12.70 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「雪穂も1年生の時に、高学年の子に教えてもらわなかった?」
ゆきほ「あー……それって……」
ほのママ「あ、そっか……」
ゆきほ「たしか、おねーちゃんが……」
ほのママ「穂乃果が雪穂の面倒見るーとかいって、担当クラスでもないのに無理やり付き纏っていたわね……」
ゆきほ「うんっ! おねーちゃんとのじゅぎょうたのしかったよ!」
ほのママ「はぁ……それじゃあんまり交流会の意味がないんだけどねぇ」
ゆきほ「……あれ、そういえばおねぇちゃんは? まだかえってきてないの?」
ほのママ「ああ、そう言えば遅いわね。まだ短縮授業だから早いはずだけど……」
ゆきほ「……」
ほのママ「部活でも見て回ってるのかしら?」
ゆきほ「ぶかつ……かぁ」
ゆきほ「あー……それって……」
ほのママ「あ、そっか……」
ゆきほ「たしか、おねーちゃんが……」
ほのママ「穂乃果が雪穂の面倒見るーとかいって、担当クラスでもないのに無理やり付き纏っていたわね……」
ゆきほ「うんっ! おねーちゃんとのじゅぎょうたのしかったよ!」
ほのママ「はぁ……それじゃあんまり交流会の意味がないんだけどねぇ」
ゆきほ「……あれ、そういえばおねぇちゃんは? まだかえってきてないの?」
ほのママ「ああ、そう言えば遅いわね。まだ短縮授業だから早いはずだけど……」
ゆきほ「……」
ほのママ「部活でも見て回ってるのかしら?」
ゆきほ「ぶかつ……かぁ」
26: 2017/09/17(日) 14:25:09.24 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「あの子も中学生だからね、何かしら部活に入りたいって言うんじゃないかしら?」
ゆきほ「そっかぁ……」
ほのママ「ん?」
ゆきほ「……」ソワソワ
ほのママ「ふふ……」
ほのママ「大丈夫よ」ポンポン
ゆきほ「……?」
ほのママ「……穂乃果だったら、いつも通り遊んでくれるわよ」
ゆきほ「ふぇ?///」
ほのママ「だって、穂乃果は雪穂のこと大好きなんだから」
ゆきほ「そ、そうかな……///」
ゆきほ「そっかぁ……」
ほのママ「ん?」
ゆきほ「……」ソワソワ
ほのママ「ふふ……」
ほのママ「大丈夫よ」ポンポン
ゆきほ「……?」
ほのママ「……穂乃果だったら、いつも通り遊んでくれるわよ」
ゆきほ「ふぇ?///」
ほのママ「だって、穂乃果は雪穂のこと大好きなんだから」
ゆきほ「そ、そうかな……///」
28: 2017/09/17(日) 14:29:20.49 ID:jIZb0Vsd.net
ガラガラ!
穂乃果「おかーさん! ゆきほー! ただいまー!!」
ゆきほ「っ!?///」
ほのママ「あら、噂をすれば」
穂乃果「へ?」
ほのママ「なんでもないわよ。お帰り穂乃果」
ほのママ「どうだった? 中学校は」
穂乃果「いやー、中学生は疲れちゃうねー! 小学校とは大違いだよぉ」ポイポイ
ほのママ「こら! 靴脱ぎ捨てない!」
穂乃果「だってー、革靴疲れちゃうんだもんー! はー、すっきりしたぁ」
ほのママ「全くもう……」ゴソゴソ
29: 2017/09/17(日) 14:30:30.41 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「お、おねぇちゃんおかえりー」
穂乃果「あ、ゆきほー! 今日はどうだったー? 一人でも寂しくなかったー?」
ゆきほ「うん……大丈夫だったよ……っ!」
穂乃果「えー本当にー?」
ゆきほ「おねぇちゃんがいなくても、ゆきほはだいじょうぶだよ!」
穂乃果「……そっかぁ」
ゆきほ「……?」
穂乃果「……」
穂乃果「……ふふ」
穂乃果「うんっ、さすがゆきほだねー!」
ゆきほ「うん……?」
穂乃果「あ、ゆきほー! 今日はどうだったー? 一人でも寂しくなかったー?」
ゆきほ「うん……大丈夫だったよ……っ!」
穂乃果「えー本当にー?」
ゆきほ「おねぇちゃんがいなくても、ゆきほはだいじょうぶだよ!」
穂乃果「……そっかぁ」
ゆきほ「……?」
穂乃果「……」
穂乃果「……ふふ」
穂乃果「うんっ、さすがゆきほだねー!」
ゆきほ「うん……?」
30: 2017/09/17(日) 14:31:47.21 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「あんた、今日遅かったけど何かあったの?」
穂乃果「あ、うんー。うみちゃんとねー、部活見て回ってたんだー」
ゆきほ「……っ」
ほのママ「やっぱりそうだったの。楽しそうな部活でもあった?」
穂乃果「うーん、あんまりかなぁ……」
ほのママ「何かやりたい部活がある訳じゃ無いの?」
穂乃果「ほのかはあんまし……。うみちゃんがなんか、凄いやる気出しちゃって」
ほのママ「家の道場とかもあるのに、あの子は元気ねぇ」
穂乃果「ほのかは運動神経がいいんですから、何か部活をやるべきです! って、むりやり~」
ほのママ「へぇ……」
穂乃果「ほのかは遊んでたいんだけどなぁー……」
ほのママ「ま、帰宅部なんかよりはいいんじゃない? 変に遊び歩かれるよりは、私は安心よー」
穂乃果「えー……」
穂乃果「あ、うんー。うみちゃんとねー、部活見て回ってたんだー」
ゆきほ「……っ」
ほのママ「やっぱりそうだったの。楽しそうな部活でもあった?」
穂乃果「うーん、あんまりかなぁ……」
ほのママ「何かやりたい部活がある訳じゃ無いの?」
穂乃果「ほのかはあんまし……。うみちゃんがなんか、凄いやる気出しちゃって」
ほのママ「家の道場とかもあるのに、あの子は元気ねぇ」
穂乃果「ほのかは運動神経がいいんですから、何か部活をやるべきです! って、むりやり~」
ほのママ「へぇ……」
穂乃果「ほのかは遊んでたいんだけどなぁー……」
ほのママ「ま、帰宅部なんかよりはいいんじゃない? 変に遊び歩かれるよりは、私は安心よー」
穂乃果「えー……」
31: 2017/09/17(日) 14:32:46.92 ID:jIZb0Vsd.net
トテトテ
ゆきほ「……」ギュ
穂乃果「……ん? どしたのゆきほ?」
ゆきほ「……」
ほのママ「……」クス
穂乃果「?」
ほのママ「雪穂は穂乃果が遊んでくれなくなるのが寂しいのよ」
ゆきほ「お、おかーさんっ!?///」
32: 2017/09/17(日) 14:34:07.41 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「あ、そーなんだ……」
ゆきほ「ち、ちがうよっ! さみしくなんかないよっ!?///」
穂乃果「ふふっ。ゆきほ、かーわいー♪」
ゆきほ「だ、だからぁ!!///」
穂乃果「あはは、だーいじょうぶだよー。部活なんか入らないからー♪」ポンポン
ゆきほ「うぅ……///」
穂乃果「うみちゃんには悪いけど断ろうと思ってたしー。ことりちゃんも入る気はないって言ってたからね」
ゆきほ「ホント……?」
穂乃果「ホント!」
ゆきほ「ぜったい……?」
穂乃果「うん、ぜったい!」
ゆきほ「ち、ちがうよっ! さみしくなんかないよっ!?///」
穂乃果「ふふっ。ゆきほ、かーわいー♪」
ゆきほ「だ、だからぁ!!///」
穂乃果「あはは、だーいじょうぶだよー。部活なんか入らないからー♪」ポンポン
ゆきほ「うぅ……///」
穂乃果「うみちゃんには悪いけど断ろうと思ってたしー。ことりちゃんも入る気はないって言ってたからね」
ゆきほ「ホント……?」
穂乃果「ホント!」
ゆきほ「ぜったい……?」
穂乃果「うん、ぜったい!」
33: 2017/09/17(日) 14:36:03.35 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……」
ゆきほ「……うん」パッ…
穂乃果「……ふふ♪」
穂乃果「あ、そうだ!」
ゆきほ「?」
穂乃果「ちょっと遠いかもしれないけど、明日から放課後は待ち合わせして一緒にかえろっか?」
ゆきほ「……あ」パァ
ゆきほ「うん! うん! いっしょにかえろうっ!」
穂乃果「あはは、かえろうかえろう♪」
34: 2017/09/17(日) 14:37:43.08 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「あ……」
ゆきほ「でも、だいじょうぶ……? とおいし、たいへんじゃない……?」
穂乃果「それぐらいへーきへーき♪」
穂乃果「むしろ、ゆきほの方が大丈夫? 友達とか……」
ゆきほ「あ、それはたぶんだいじょうぶー! みんな、かえるほうこうちがうから」
穂乃果「それなら良かった♪ じゃあ明日から一緒に帰ろう!」
ゆきほ「うん!」
穂乃果「らんららーんらーん♪」クルクル
ゆきほ「あははーっ♪」クルクル
ほのママ「……全く、仲が良いんだから」クス
ほのパパ「……」ウンウン
ほのママ「って、あなたいつの間に!?」
*
ゆきほ「でも、だいじょうぶ……? とおいし、たいへんじゃない……?」
穂乃果「それぐらいへーきへーき♪」
穂乃果「むしろ、ゆきほの方が大丈夫? 友達とか……」
ゆきほ「あ、それはたぶんだいじょうぶー! みんな、かえるほうこうちがうから」
穂乃果「それなら良かった♪ じゃあ明日から一緒に帰ろう!」
ゆきほ「うん!」
穂乃果「らんららーんらーん♪」クルクル
ゆきほ「あははーっ♪」クルクル
ほのママ「……全く、仲が良いんだから」クス
ほのパパ「……」ウンウン
ほのママ「って、あなたいつの間に!?」
*
35: 2017/09/17(日) 14:39:06.85 ID:jIZb0Vsd.net
ワーワー
穂乃果「……ふふ」
ゆきほ「……」
ナンデヤネーン!!
穂乃果「あははっ! このお笑い芸人、おもしろいねー♪」
ゆきほ「……」コックリコックリ
ポフ
穂乃果「ん?」
ゆきほ「……」スースー
36: 2017/09/17(日) 14:40:49.94 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「おーい、ゆきほー?」ユサユサ
ゆきほ「う……ん……」
穂乃果「おかーさーん」
ほのママ「なーに?」
ほのママ「……あらあら、穂乃果に寄りかかって寝ちゃってるわね」
ゆきほ「……」スースー
穂乃果「ぐっすりだねぇ」
ほのママ「今日は色々あって疲れちゃったんでしょ……」
穂乃果「そっかぁ……」
ゆきほ「う……ん……」
穂乃果「おかーさーん」
ほのママ「なーに?」
ほのママ「……あらあら、穂乃果に寄りかかって寝ちゃってるわね」
ゆきほ「……」スースー
穂乃果「ぐっすりだねぇ」
ほのママ「今日は色々あって疲れちゃったんでしょ……」
穂乃果「そっかぁ……」
37: 2017/09/17(日) 14:42:11.54 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「よいしょっと……」
ゆきほ「んん……」ムニャムニャ
ほのママ「ほら、部屋に運ぶから穂乃果も手伝って」
穂乃果「はーい」
トントントン…
ガラ
ほのママ「布団取って」
穂乃果「うん」
ほのママ「よいしょ……と」バサ
ゆきほ「んん……」ムニャムニャ
ほのママ「ほら、部屋に運ぶから穂乃果も手伝って」
穂乃果「はーい」
トントントン…
ガラ
ほのママ「布団取って」
穂乃果「うん」
ほのママ「よいしょ……と」バサ
38: 2017/09/17(日) 14:43:11.59 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「ふー、この子も重くなったわねぇ」
穂乃果「あー、それ言ったら怒るよー」
ほのママ「そういう意味じゃ無いわよ。お母さんはあんた達が赤ん坊の頃から抱いてるんですからね」
穂乃果「そっかぁー……」
ほのママ「穂乃果ももう寝る?」
穂乃果「うーん……ほのかも疲れたし、そうしよっかなぁ」
ほのママ「はいはい」
穂乃果「よいしょ、よいしょ……っと」ギシギシ
ほのママ「……この二段ベッドも、随分ボロボロになってきたものねぇ」
穂乃果「ゆきほと使いだしてから大分経つもんねー」
ほのママ「それだけじゃなく、あんたは激しくドンドンやったりするし……」
穂乃果「あ、あははー……」
穂乃果「あー、それ言ったら怒るよー」
ほのママ「そういう意味じゃ無いわよ。お母さんはあんた達が赤ん坊の頃から抱いてるんですからね」
穂乃果「そっかぁー……」
ほのママ「穂乃果ももう寝る?」
穂乃果「うーん……ほのかも疲れたし、そうしよっかなぁ」
ほのママ「はいはい」
穂乃果「よいしょ、よいしょ……っと」ギシギシ
ほのママ「……この二段ベッドも、随分ボロボロになってきたものねぇ」
穂乃果「ゆきほと使いだしてから大分経つもんねー」
ほのママ「それだけじゃなく、あんたは激しくドンドンやったりするし……」
穂乃果「あ、あははー……」
39: 2017/09/17(日) 14:44:25.10 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……」スースー
ほのママ「まぁいいわ。電気消すわよ?」
穂乃果「うん」
カチカチカチ
ほのママ「それじゃ二人ともお休みー」
穂乃果「おやすみなさーい」
…パタン
40: 2017/09/17(日) 14:46:06.80 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……ふわぁーあ」
ゆきほ「……おねぇ……ちゃん……」
穂乃果「……ん」
穂乃果「……呼んだー?」ヒョコ
ゆきほ「……」スースー
穂乃果「……なんだ、寝言かぁ」
穂乃果「……」
穂乃果「お休み、ゆきほ♪」
ゆきほ「……」スースー
……。
――――――
――――
――
ゆきほ「……おねぇ……ちゃん……」
穂乃果「……ん」
穂乃果「……呼んだー?」ヒョコ
ゆきほ「……」スースー
穂乃果「……なんだ、寝言かぁ」
穂乃果「……」
穂乃果「お休み、ゆきほ♪」
ゆきほ「……」スースー
……。
――――――
――――
――
41: 2017/09/17(日) 14:47:56.67 ID:jIZb0Vsd.net
キーンコーンカーンコーン
「ゆきほちゃん、またあしたねー!」
ゆきほ「うん、バイバイー♪」
ゆきほ「……さってと、はやくいかなくちゃー!」
タッタッタッタッタ…
ゆきほ「ふんふんふんー♪」
ゆきほ「おねぇちゃんといっしょにかえれるー♪」
ゆきほ「あははっ、ふふふっ♪」
42: 2017/09/17(日) 14:50:30.03 ID:jIZb0Vsd.net
マッタクホノカハ…
エーソンナコトイワレテモー
マァマァ…
ゆきほ「おねぇちゃんたちー!」ブンブン
穂乃果「あ、ゆきほー! こっちこっちー♪」ブンブン
ゆきほ「~♪」タッタッタッ
ことり「凄い嬉しそうに走ってくるゆきほちゃん……可愛いっ♪」
ゆきほ「おまたせー!」
43: 2017/09/17(日) 14:51:10.71 ID:jIZb0Vsd.net
海未「雪穂、思いっきり走ると危ないですよ」
ゆきほ「あ、ごめんなさい……」
穂乃果「もー、うみちゃんはすぐ説教するんだからー」
海未「説教ではありませんよ。雪穂が心配だと思ったからこそ、注意をしたまでです」
ことり「あはは、ほのかちゃんも走るとすぐ転んじゃうからねっ。二人とも注意だよ♪」
穂乃果「あぅぅ……」シュン
ゆきほ「あぅぅ……」シュン
海未(……これは///)
ことり(姉妹そろってしょぼくれる顔がカワイイよぉ~!!///)
ほのゆき「……?」
ゆきほ「あ、ごめんなさい……」
穂乃果「もー、うみちゃんはすぐ説教するんだからー」
海未「説教ではありませんよ。雪穂が心配だと思ったからこそ、注意をしたまでです」
ことり「あはは、ほのかちゃんも走るとすぐ転んじゃうからねっ。二人とも注意だよ♪」
穂乃果「あぅぅ……」シュン
ゆきほ「あぅぅ……」シュン
海未(……これは///)
ことり(姉妹そろってしょぼくれる顔がカワイイよぉ~!!///)
ほのゆき「……?」
44: 2017/09/17(日) 14:52:19.48 ID:jIZb0Vsd.net
トコトコ…
ゆきほ「……ところで、さっきはなんのおはなししてたのー?」
穂乃果「うみちゃんが部活やろうやろうってうるさいんだよー……」
海未「うるさいとはなんですか!」
ことり「あはは……」
海未「穂乃果は何もしなければ遊び惚けてしまうと思うからこそ、部活を薦めているのです」
穂乃果「……それがうるさいって言ってるのー!」
ことり「部活始めちゃうと大変だもんねぇ……。ことりもあんまり考えてないかなぁ」
海未「ことりは運動は苦手ですが、裁縫等は得意ですし……文化系の部活に入ってみては?」
ことり「興味はあるけどぉ……」
45: 2017/09/17(日) 14:53:09.16 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「ことりちゃんも帰宅部のほうがいいもんねーっ!」ギュ
海未「穂乃果! ことりを巻き込むんじゃありません!」ガシ
ことり「えっ、えっ、えぇ?///」
穂乃果「だめだよぉー! ことりちゃんは入らないのー!」ギュー
海未「いーえ! 入りますっ!」ギュー
ギャーギャー!
ことり「ちょ、ちょっとぉ、二人ともぉ~!!///」
ゆきほ「ぶかつかぁ……」
海未「穂乃果! ことりを巻き込むんじゃありません!」ガシ
ことり「えっ、えっ、えぇ?///」
穂乃果「だめだよぉー! ことりちゃんは入らないのー!」ギュー
海未「いーえ! 入りますっ!」ギュー
ギャーギャー!
ことり「ちょ、ちょっとぉ、二人ともぉ~!!///」
ゆきほ「ぶかつかぁ……」
46: 2017/09/17(日) 14:54:41.88 ID:jIZb0Vsd.net
トコトコ…
海未「……そういえば、雪穂は中学生になったら入ってみたい部活とかありますか?」
ゆきほ「あー、うーん……」
ゆきほ「……ゆきほも、あんまりかんがえたことがないや」
海未「雪穂も穂乃果と同じく、運動神経はいいんですし……運動部系の部活にでも入れば輝きそうですけどね」
ゆきほ「そう、かなぁ?」
穂乃果「うんうん! ゆきほは走るの得意だし、陸上部とか?」
ことり「あ、ゆきほちゃんランニングウェア似合いそう~♪」
海未「雪穂だったら選手にだってなれるかもしれませんよ」
ゆきほ「そ、そんな……///」
穂乃果「そうだねっ! そしたら大会とかも出ちゃうんだよね!?」
海未「それは勿論」
ゆきほ「たいかい……」
海未「……そういえば、雪穂は中学生になったら入ってみたい部活とかありますか?」
ゆきほ「あー、うーん……」
ゆきほ「……ゆきほも、あんまりかんがえたことがないや」
海未「雪穂も穂乃果と同じく、運動神経はいいんですし……運動部系の部活にでも入れば輝きそうですけどね」
ゆきほ「そう、かなぁ?」
穂乃果「うんうん! ゆきほは走るの得意だし、陸上部とか?」
ことり「あ、ゆきほちゃんランニングウェア似合いそう~♪」
海未「雪穂だったら選手にだってなれるかもしれませんよ」
ゆきほ「そ、そんな……///」
穂乃果「そうだねっ! そしたら大会とかも出ちゃうんだよね!?」
海未「それは勿論」
ゆきほ「たいかい……」
47: 2017/09/17(日) 14:55:34.38 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「いいなぁ……。ほのかと二人で、姉妹で大会に出たりとか……」
海未「おや、やる気になったんですか?」
穂乃果「げっ」
海未「いいんですよ? 姉妹で県大会、全国大会目指しても」
海未「陸上がいいですか? バスケットがいいですか? それとも……」ズイ
穂乃果「うう、ナシ! 今のナシーっ!!」ブンブン
穂乃果「うみちゃんこそ! 何か大会目指してもいいんじゃないのー!?」
海未「私、ですか? 私は道場もありますからね……」
海未「穂乃果が入る気が無いというならば、特別何かを目指すつもりはありませんが……」
穂乃果「えー? なにそれー!?」
海未「いいんですよ、穂乃果が入ると言ってくれれば。そこで私は全力尽くすまでですから」
穂乃果「うみちゃんずるいよーっ!!」
ことり「アハハ……」
海未「おや、やる気になったんですか?」
穂乃果「げっ」
海未「いいんですよ? 姉妹で県大会、全国大会目指しても」
海未「陸上がいいですか? バスケットがいいですか? それとも……」ズイ
穂乃果「うう、ナシ! 今のナシーっ!!」ブンブン
穂乃果「うみちゃんこそ! 何か大会目指してもいいんじゃないのー!?」
海未「私、ですか? 私は道場もありますからね……」
海未「穂乃果が入る気が無いというならば、特別何かを目指すつもりはありませんが……」
穂乃果「えー? なにそれー!?」
海未「いいんですよ、穂乃果が入ると言ってくれれば。そこで私は全力尽くすまでですから」
穂乃果「うみちゃんずるいよーっ!!」
ことり「アハハ……」
48: 2017/09/17(日) 14:57:33.80 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……」
ゆきほ(……おねぇちゃんとたいかいかぁ。それもいいなぁ)
ゆきほ(りくじょう……だと、いっしょにはしれないかぁ)
ゆきほ(バスケット……? バスケットなら、がんばればいっしょのチームになれる……?)
ゆきほ(うーん……おねぇちゃんといっしょにできるぶかつ……)
ユキホ……!
ゆきほ(……でも、おねぇちゃんがぶかつにはいっちゃうと、いっしょにかえれないなぁ……)
ユキホチャン!
ゆきほ(うーん……)
穂乃果「ゆきほっ!!」
ゆきほ「え……?」
49: 2017/09/17(日) 14:59:52.20 ID:jIZb0Vsd.net
ドン!!
ゆきほ「あ……っ」
「ってーな……!」
ゆきほ「わわ、ご、ごめんなさ……」
「おいガキ……! 前見て歩かねーとあぶねーだろ!」
ゆきほ「っ」ビクッ
穂乃果「っ、ゆきほ……!」バッ
ゆきほ「お、おねーちゃん……」
穂乃果「……っ」フルフル
51: 2017/09/17(日) 15:02:45.80 ID:jIZb0Vsd.net
「ねーちゃんだぁ……? おいアンタぁ、妹の面倒はしっかりみろや!?」
穂乃果「っ……! こ、こどもにそんな強く言うことないじゃないですか……っ!!」
「あぁ……? なにいってんだテメー、わりぃのはぶつかってきたそっちだろうがぁ!?」
穂乃果「ぅぅ……!」ガクガク
ゆきほ「おねぇちゃん……」
「謝ることも知らねぇのかよ、このガキはよ!」グ…
穂乃果「――っ」
ザッ
海未「――申し訳ありませんでした」
穂乃果「……っ?」
ゆきほ「……う、うみちゃん」
52: 2017/09/17(日) 15:05:13.39 ID:jIZb0Vsd.net
「……ああ?なんだてめーは」
海未「二人の代わりに私が謝ります」
海未「急にぶつかってしまい、大変申し訳ございませんでした」
「……ちっ」
海未「……ご不満でしょうか?」
「……ふん」
「次は気をつけろや……!」
スタスタ…
海未「……行きましたか」
穂乃果「うぅ……」ガクガク
ゆきほ「おねぇちゃん……」
海未「二人の代わりに私が謝ります」
海未「急にぶつかってしまい、大変申し訳ございませんでした」
「……ちっ」
海未「……ご不満でしょうか?」
「……ふん」
「次は気をつけろや……!」
スタスタ…
海未「……行きましたか」
穂乃果「うぅ……」ガクガク
ゆきほ「おねぇちゃん……」
53: 2017/09/17(日) 15:06:20.19 ID:jIZb0Vsd.net
海未「……二人とも、もう大丈夫ですよ」
穂乃果「あ、ありがとう、うみちゃん……」
ゆきほ「ありがとう……」
ことり「ほのかちゃん、ゆきほちゃん、大丈夫……?」
穂乃果「うん……」
海未「雪穂、ぼーっと歩いていたらダメですよ」
ゆきほ「う、うん……ごめんなさい」
海未「私たちがいたから良かったですけど、一人だったら大変な目にあっていたかもしれませんよ?」
穂乃果「……」
海未「次からは気をつけるんですよ」
ゆきほ「はい……」
穂乃果「本当にごめんね……」
穂乃果「あ、ありがとう、うみちゃん……」
ゆきほ「ありがとう……」
ことり「ほのかちゃん、ゆきほちゃん、大丈夫……?」
穂乃果「うん……」
海未「雪穂、ぼーっと歩いていたらダメですよ」
ゆきほ「う、うん……ごめんなさい」
海未「私たちがいたから良かったですけど、一人だったら大変な目にあっていたかもしれませんよ?」
穂乃果「……」
海未「次からは気をつけるんですよ」
ゆきほ「はい……」
穂乃果「本当にごめんね……」
54: 2017/09/17(日) 15:07:17.55 ID:jIZb0Vsd.net
海未「全く、ああ言う時はすぐ謝らないとダメです」
海未「特に穂乃果はお姉さんなんですから、こちら側からケンカをしかけたらいけません」
穂乃果「そう、だね……」
ゆきほ「おねぇちゃんはわるくないよ……!」
穂乃果「ううん、ほのかがいけないんだよ……」
穂乃果「ほのかがちゃんと謝っておけば、さっきの人もそんなに怒ることはなかったよ……」
ゆきほ「そんな……」
穂乃果「……」
海未「穂乃果にはもう少し、落ち着きが必要かもしれませんね……」
穂乃果「落ち着き……かぁ……」
海未「特に穂乃果はお姉さんなんですから、こちら側からケンカをしかけたらいけません」
穂乃果「そう、だね……」
ゆきほ「おねぇちゃんはわるくないよ……!」
穂乃果「ううん、ほのかがいけないんだよ……」
穂乃果「ほのかがちゃんと謝っておけば、さっきの人もそんなに怒ることはなかったよ……」
ゆきほ「そんな……」
穂乃果「……」
海未「穂乃果にはもう少し、落ち着きが必要かもしれませんね……」
穂乃果「落ち着き……かぁ……」
55: 2017/09/17(日) 15:10:07.11 ID:jIZb0Vsd.net
ことり「それにしても、うみちゃんは大人の人相手にあんなに冷静に、すごいよねぇ」
ゆきほ「うん……」
海未「まぁ、いつも道場でもっと荒々しい方達とも交流してますので……」
ことり「も、もっと……」ゴクリ
海未「あ、道場の方達はいい人ですよ! その、性格的にというだけで……」アセアセ
ことり「そんな人たちを手玉に取るうみちゃん……恐ろしい子……っ!」
海未「こ、ことりっ!!」
穂乃果「……」
ゆきほ「……?」チラ
トコトコ…
*
ゆきほ「うん……」
海未「まぁ、いつも道場でもっと荒々しい方達とも交流してますので……」
ことり「も、もっと……」ゴクリ
海未「あ、道場の方達はいい人ですよ! その、性格的にというだけで……」アセアセ
ことり「そんな人たちを手玉に取るうみちゃん……恐ろしい子……っ!」
海未「こ、ことりっ!!」
穂乃果「……」
ゆきほ「……?」チラ
トコトコ…
*
56: 2017/09/17(日) 15:11:03.19 ID:jIZb0Vsd.net
ガラガラ
ほのゆき「ただいまー……」
ほのママ「あら、お帰りー。……って、二人とも元気ないわねぇ?」
穂乃果「……うん、ちょっとね」
ゆきほ「……」
ほのママ「やーね、ケンカー?」
ゆきほ「ち、ちがうよ! おねぇちゃんとなにかあったわけじゃないよっ!」
ほのママ「そうなの?」
穂乃果「あはは……」
ゆきほ「……」
ほのママ「うーん……」
57: 2017/09/17(日) 15:12:37.95 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「あ、そうだ! ちょうど良いわ」ポン
ほのゆき「?」
ほのママ「ちょっとお店のお手伝いしてくれない?」
穂乃果「えぇー!?」
ほのママ「たまにはいいじゃないー」
穂乃果「学校から帰ってきたばかりなのに、疲れちゃうよぉ……」
ほのママ「ちょっとだけだから♪」
ゆきほ「どっちがやるの……?」
ほのママ「二人とも♪」
……。
ほのゆき「?」
ほのママ「ちょっとお店のお手伝いしてくれない?」
穂乃果「えぇー!?」
ほのママ「たまにはいいじゃないー」
穂乃果「学校から帰ってきたばかりなのに、疲れちゃうよぉ……」
ほのママ「ちょっとだけだから♪」
ゆきほ「どっちがやるの……?」
ほのママ「二人とも♪」
……。
58: 2017/09/17(日) 15:13:34.35 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「いらっしゃいませー」
穂乃果「いらっしゃいませー……」
ゆきほ「ありがとうございましたー」
穂乃果「ありがとうございましたー……」
ゆきほ「……」
穂乃果「……」
ゆきほ「……ひまだね」
穂乃果「だねぇ……」
59: 2017/09/17(日) 15:14:50.46 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「なんで二人して店番しなくちゃいけないんだろう……」
ゆきほ「さぁ……」
穂乃果「……どっちかでいいよねぇ」
ゆきほ「うん……」
ゆきほ「でも……」
穂乃果「おかーさん、怒るもんね……」ハァ
ゆきほ(……ゆきほは、おねぇちゃんとふたりのみせばん、すきなんだけどな)
ゆきほ(いつもだったら、もっとたくさんおしゃべりできるし……)
ゆきほ(でも、きょうは……)
ゆきほ「さぁ……」
穂乃果「……どっちかでいいよねぇ」
ゆきほ「うん……」
ゆきほ「でも……」
穂乃果「おかーさん、怒るもんね……」ハァ
ゆきほ(……ゆきほは、おねぇちゃんとふたりのみせばん、すきなんだけどな)
ゆきほ(いつもだったら、もっとたくさんおしゃべりできるし……)
ゆきほ(でも、きょうは……)
60: 2017/09/17(日) 15:16:25.67 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「いらっしゃいませー」
穂乃果「いらっしゃいませー……」
ゆきほ「……」チラ
穂乃果「……」
ゆきほ(……はなしかけにくいなぁ)
ゆきほ「ありがとうございましたー」
穂乃果「ありがとうございましたー……」
穂乃果「いらっしゃいませー……」
ゆきほ「……」チラ
穂乃果「……」
ゆきほ(……はなしかけにくいなぁ)
ゆきほ「ありがとうございましたー」
穂乃果「ありがとうございましたー……」
61: 2017/09/17(日) 15:18:01.23 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……」
穂乃果「……」
ゆきほ「……あ、あのね、おねぇちゃん」
穂乃果「……んー?」
ゆきほ「さっきはごめんね……」
穂乃果「へ?」
ゆきほ「……ゆきほのせいだよね? おねぇちゃんげんきなくなっちゃったの……」
穂乃果「あ……えっと……」
穂乃果「……」クス
62: 2017/09/17(日) 15:19:36.11 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……別にゆきほのせいじゃないよー」ポンポン
ゆきほ「そうなの……?///」
穂乃果「うん。……あはは、なんか心配かけちゃってごめんね」
ゆきほ「う、ううん……」
穂乃果「いらっしゃいませー」
ゆきほ「いらっしゃいませー……」
穂乃果「うん……」
ゆきほ「……?」チラ
穂乃果「ありがとうございましたー!」
ゆきほ「ありがとうございましたー……?」
ゆきほ「そうなの……?///」
穂乃果「うん。……あはは、なんか心配かけちゃってごめんね」
ゆきほ「う、ううん……」
穂乃果「いらっしゃいませー」
ゆきほ「いらっしゃいませー……」
穂乃果「うん……」
ゆきほ「……?」チラ
穂乃果「ありがとうございましたー!」
ゆきほ「ありがとうございましたー……?」
63: 2017/09/17(日) 15:20:50.28 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……」
穂乃果「……もっとしっかりしなくちゃね!」
ゆきほ「え……?」
穂乃果「ほのか、ゆきほのお姉ちゃんなんだし……♪」ニコ
ゆきほ「……///」
……。
64: 2017/09/17(日) 15:22:34.02 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「どーう、調子はー?」
ゆきほ「いつもどおり、かなぁ……?」
ほのママ「ううん……さすがにまだこの二人じゃ、看板娘的効果は得られないかしら……?」
穂乃果「えー? そんな理由で二人店に立たせたのー!?」
ほのママ「あ、あはは、違うわよぉ~」アセアセ
穂乃果「むー!」
ゆきほ「でもおねーちゃん、しんさくのほむまん、ちゃんとせんでんしてたよ!」
ほのママ「あら、やるじゃない♪」
穂乃果「いや……折角だし、もっと知ってもらいたいからね……///」
穂乃果「ゆきほだって、常連になってもらえるよう声かけてたもんね!」
ゆきほ「あれは……やさしいおきゃくさんだったからなんとなく……///」
ほのママ「あらあらー♪ ようやく二人とも、和菓子屋の娘らしくなってきたんじゃないー?」
ほのゆき「えへへ……///」
ほのママ(……この娘たち、二人揃ってはにかんでる姿は最強よね……///)
65: 2017/09/17(日) 15:24:23.71 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「~♪」
ゆきほ「~♪」
ほのママ「……ふふ」
ほのママ「二人とも、ちょっとは元気出たんじゃない?」
穂乃果「えー……?」
ゆきほ「あ……」
穂乃果「……うん、まぁさっきよりかは」
ほのママ「元気が無いときはじっとしてるより、何か仕事とかやってたほうがいいのよー」
穂乃果「暇すぎて、じっとしてるのとあんま変わらないよーな気も……」
ほのママ「何か言った?」
穂乃果「いーえ!!」
ゆきほ「♪」
……。
――――――
――――
――
66: 2017/09/17(日) 15:26:31.21 ID:jIZb0Vsd.net
キーンコーンカーンコーン
ゆきほ「……」ポケー
ゆきほ「……」
ゆきほ「……ここが、おとのぎざかちゅうがっこう……」
ガヤガヤ…
「わー、あの子カワイイー」
「誰だろー……?」
ゆきほ「……///」サッ
67: 2017/09/17(日) 15:29:21.02 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……」
ゆきほ「……さすがに、はいったら……まずいかな」
ゆきほ「……はぁ」
ゆきほ「がっこうのこうもんまえ、っていってたけど……」
ゆきほ「……おねぇちゃん、まだかなぁ」
==========================
穂乃果「……ねぇゆきほー?」
ゆきほ「……んー……」ゴソゴソ
68: 2017/09/17(日) 15:30:43.40 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……まだ起きてる?」
ゆきほ「んぅ……なぁーにー……?」
穂乃果「あしたさぁ、帰り、今日の待ち合わせの場所じゃ無くて、うちの学校まできてよ」
ゆきほ「……それって、おとのきざかちゅうがっこうまでいくってこと……?」
穂乃果「そうそう」
ゆきほ「いいけど……きゅうにどうしたのー?」
穂乃果「……たぶん明日からほのかは普通授業だし、遅くなっちゃうと思うからさ」
ゆきほ「あ、そっか……」
穂乃果「それと、ちょっとね」
ゆきほ「……?」
ゆきほ「んぅ……なぁーにー……?」
穂乃果「あしたさぁ、帰り、今日の待ち合わせの場所じゃ無くて、うちの学校まできてよ」
ゆきほ「……それって、おとのきざかちゅうがっこうまでいくってこと……?」
穂乃果「そうそう」
ゆきほ「いいけど……きゅうにどうしたのー?」
穂乃果「……たぶん明日からほのかは普通授業だし、遅くなっちゃうと思うからさ」
ゆきほ「あ、そっか……」
穂乃果「それと、ちょっとね」
ゆきほ「……?」
69: 2017/09/17(日) 15:31:29.33 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「じゃあとりあえず、帰りはうちの学校の校門前で待っててね♪」
ゆきほ「うん」
穂乃果「ふわぁーあ……じゃあ、おやすみゆきほー」ゴソゴソ
ゆきほ「おやすみー……」
ゆきほ(……)
ゆきほ(あした……なにかあるのかなぁ……?)
==========================
ゆきほ「うん」
穂乃果「ふわぁーあ……じゃあ、おやすみゆきほー」ゴソゴソ
ゆきほ「おやすみー……」
ゆきほ(……)
ゆきほ(あした……なにかあるのかなぁ……?)
==========================
70: 2017/09/17(日) 15:33:03.27 ID:jIZb0Vsd.net
ガヤガヤ…
ゆきほ「……うーん、そろそろじゅぎょうおわりだよね……?」
ゆきほ「……」
「ねー、あの子ずっとあそこにいないー?」
「大丈夫かなぁー? 親に連絡とかした方が……」
ゆきほ「……な、なんかおおごとになりそうなかんじに……」
71: 2017/09/17(日) 15:34:35.45 ID:jIZb0Vsd.net
…ユキホチャーン!!
ゆきほ「ん……?」キョロキョロ
ことり「……ゆきほちゃ~ん!!」
ゆきほ「あ……ことりちゃん?」
タッタッタッタ…
ことり「はぁ……はぁ……。ごめんねぇ、ちょっと待たせちゃったかなぁ?」
ゆきほ「あ、ううん、そんなにはー……」
ことり「ほのかちゃんとうみちゃん見てたら、遅くなっちゃった♪」
ゆきほ「みてたら……?」
72: 2017/09/17(日) 15:35:41.94 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……? おねーちゃんは……?」キョロキョロ
ことり「あれ? ほのかちゃんから聞いてないの?」
ゆきほ「なにを……?」
ことり「そっかー、ほのかちゃん言ってないんだぁ」
ゆきほ「?」
ことり「それじゃ、ほのかちゃんの姿見たらびっくりするよぉー?」
ゆきほ「び、びっくり……?」
ことり「うんうん♪ それじゃ行こっ!」
ゆきほ「いくって、どこへー……?」
イイカライイイカラー
ワーナニナニー!?
*
73: 2017/09/17(日) 15:39:11.39 ID:jIZb0Vsd.net
キュッ!
オーイ、パス!
オトノキー、ファイ、オー!
ゆきほ「ふわぁ……ひろいたいくかん……」
ことり「みんな頑張ってるよねぇ」
ゆきほ「うん……」
ことり「えっと、ほのかちゃんたちは……」キョロキョロ
カシ!カシン!
メーン!
ことり「あ、いたいた!」
ゆきほ「……あれって」
74: 2017/09/17(日) 15:46:56.74 ID:jIZb0Vsd.net
カン!カシ!
ドウー!
ゆきほ「けんどう……?」
ことり「そう、剣道っ!」
ゆきほ「ふわぁ……」
ことり「あ、あれあれ、あの二人だよゆきほちゃん」
ゆきほ「え?」
ことり「あそこの防具着てる二人が、うみちゃんとほのかちゃん」
ゆきほ「おねーちゃん……?」
75: 2017/09/17(日) 15:48:03.97 ID:jIZb0Vsd.net
メーン!!
イッポン!
ことり「わぁ~♪ うみちゃんカッコイイ~!!///」
ゆきほ「え? え? いまのたたいたほうがうみちゃん……?」
ことり「そうそう~。さすが道場で鍛えてるだけあって、うみちゃんは動きがカッコイイよねぇ~♪」
ゆきほ「それじゃ……もうかたほうの……」
穂乃果「……ありがとうございました」
海未「ありがとうございました」
カポ
穂乃果「ふーっ! あついー!」
ゆきほ(あ……ほんとうにおねーちゃんだ……)
76: 2017/09/17(日) 15:50:34.99 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「もーっ! 初めてなんだから、うみちゃん手がけんしてよーっ!」カシャカシャ
海未「手加減したら、穂乃果の為にならないと思いましたので……」
穂乃果「なんでー!?」
「よーし、一年、それぐらいでいいだろー。集まれー」
穂乃果「わわっ、行かなくちゃ……っ」トコトコ…
海未「ほら、穂乃果、しっかり歩いて下さい」トコトコ…
ことり「……どーう?」チラ
ゆきほ「……」
ことり「びっくりした?」
ゆきほ「……うん」
ゆきほ「おねーちゃん、ぶかつやるんだね……」
海未「手加減したら、穂乃果の為にならないと思いましたので……」
穂乃果「なんでー!?」
「よーし、一年、それぐらいでいいだろー。集まれー」
穂乃果「わわっ、行かなくちゃ……っ」トコトコ…
海未「ほら、穂乃果、しっかり歩いて下さい」トコトコ…
ことり「……どーう?」チラ
ゆきほ「……」
ことり「びっくりした?」
ゆきほ「……うん」
ゆきほ「おねーちゃん、ぶかつやるんだね……」
77: 2017/09/17(日) 15:52:47.12 ID:jIZb0Vsd.net
ことり「そうみたい」
ゆきほ「なんできゅうに……?」
ことり「うーん、ことりもよく分からないんだぁ」
ゆきほ「ことりちゃんもきいてないの……?」
ことり「うん」
ことり「急に今朝、ほのか、部活やるー! って言って、うみちゃんに声かけてたの」
ゆきほ「そうなんだ……」
ゆきほ「……」
ゆきほ「なんできゅうに……?」
ことり「うーん、ことりもよく分からないんだぁ」
ゆきほ「ことりちゃんもきいてないの……?」
ことり「うん」
ことり「急に今朝、ほのか、部活やるー! って言って、うみちゃんに声かけてたの」
ゆきほ「そうなんだ……」
ゆきほ「……」
78: 2017/09/17(日) 15:53:32.03 ID:jIZb0Vsd.net
ことり「……ほのかちゃんが剣道してるとこ、好きじゃなかった?」
ゆきほ「……ううん。カッコよかった」
ことり「だよね♪ よかったぁ」
ゆきほ「……でも」
ことり「でも……?」
ゆきほ「……」
……。
*
ゆきほ「……ううん。カッコよかった」
ことり「だよね♪ よかったぁ」
ゆきほ「……でも」
ことり「でも……?」
ゆきほ「……」
……。
*
79: 2017/09/17(日) 15:54:22.27 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……ゆきほーっ! お待たせー!」
海未「申し訳ありません、片付けに手間取ってしまいました」
ゆきほ「あ、ううん……」
ことり「大丈夫だよ♪」
穂乃果「いやー、やっぱり剣道は疲れるねー! 防具が重くてさぁ……!」
海未「すぐに慣れますよ」
穂乃果「あと匂いがねー、やっぱり着た後は臭いよねぇ」クンクン
海未「人の匂いを嗅ぐんじゃありません!///」
ことり「そんなに二人とも臭くないよ~?」
穂乃果「そう?」クンクン
穂乃果「初日の体験入部じゃそんなに匂わないのかなぁ?」クンクン
ことり「くすくす、ほのかちゃん犬みたいだよぉ♪」
海未「必ずお風呂は入るんですよ? いいですね?」
穂乃果「わ、分かってるよぉ……」
81: 2017/09/17(日) 15:55:56.76 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……」ギュ…
穂乃果「ん?」
ゆきほ「おねーちゃん……」
穂乃果「あ、ごめんね……臭かったかな?」
ゆきほ「ううん、くさくないよ……そうじゃなくて……」
穂乃果「?」
ゆきほ「ぶかつ……はいるの?」
穂乃果「あ……」
82: 2017/09/17(日) 15:57:44.07 ID:jIZb0Vsd.net
海未「……部活に入ること、雪穂に言ってなかったんですか?」
穂乃果「……うん、言ってない」
海未「全く、穂乃果は……。それじゃ雪穂が寂しがるのは当たり前でしょう?」
ことり「そうだよぉ……」
穂乃果「あはは……なんか、言い出し辛くてさ」
ゆきほ「……」
穂乃果「……ゆきほ、ごめんね?」ナデナデ
ゆきほ「~///」ギュ…
穂乃果「……うん、言ってない」
海未「全く、穂乃果は……。それじゃ雪穂が寂しがるのは当たり前でしょう?」
ことり「そうだよぉ……」
穂乃果「あはは……なんか、言い出し辛くてさ」
ゆきほ「……」
穂乃果「……ゆきほ、ごめんね?」ナデナデ
ゆきほ「~///」ギュ…
83: 2017/09/17(日) 15:58:45.97 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「あれだけ部活に入らないって言ったのに、結局入ることにしちゃった」
穂乃果「……ちょっとね、思うところがあってさ」
穂乃果「一緒に帰れなくなっちゃうから、ゆきほには悪いと思ったんだけど……」
穂乃果「でも、やりたくなったから――」
穂乃果「変わらないといけないと、思ったから――」
穂乃果「始めようと思ったんだ」
ゆきほ「……?」
穂乃果「……ちょっとね、思うところがあってさ」
穂乃果「一緒に帰れなくなっちゃうから、ゆきほには悪いと思ったんだけど……」
穂乃果「でも、やりたくなったから――」
穂乃果「変わらないといけないと、思ったから――」
穂乃果「始めようと思ったんだ」
ゆきほ「……?」
84: 2017/09/17(日) 15:59:51.57 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……」クス
穂乃果「……」ポンポン
ゆきほ「~///」
穂乃果「だから、ごめんね?」
穂乃果「せっかく待ち合わせして帰ろうって言ってたのに、多分明日から難しくなっちゃうんだ」
穂乃果「一人でも、平気……だよね?」
85: 2017/09/17(日) 16:01:11.96 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……っ」ギュ
パッ…
ゆきほ「……」
ゆきほ「……うん、わかったよ」
ゆきほ「……ゆきほ、おねーちゃんがけんどうするの、おーえんする!」
86: 2017/09/17(日) 16:02:20.90 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「ゆきほのことはしんぱいしないでっ!」
ゆきほ「だって、ゆきほだっておねーさんになったんだもん!」
ゆきほ「それに……やくそく!」
ゆきほ「ひとりでもがんばれるって、おねーちゃんとやくそくしたもん!」
ゆきほ「だから、だいじょうぶ!!」
穂乃果「……そっか」
穂乃果「そうだよね、ゆきほもおねーさんだもんね!」
ゆきほ「うん♪」
87: 2017/09/17(日) 16:03:31.05 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……」クス
ゆきほ「♪」
穂乃果「ほのかも、ゆきほに負けないように頑張るよ♪」
ゆきほ「うんっ!」
穂乃果「ファイトだよっ!」
ゆきほ「ふぁいとだよっ!」
ほのゆき「あははっ♪」
海未(ああもう本当に……///)
ことり(……可愛いぃぃぃぃぃぃ~~~~~~!!///)
*
88: 2017/09/17(日) 16:05:07.78 ID:jIZb0Vsd.net
ほのゆき「いただきまーす!!」
ほのパパ「…………」イタダキマス
ほのママ「はい、召し上がれ♪」
穂乃果「もぐもぐ……うきほー、しょーゆふぉっふぇー」
ゆきほ「はーい」
ほのママ「こら! 口に入れたまま喋らないの!」
穂乃果「ふぉめんなふぁ~い」
ほのママ「全くあんたは……」
ほのパパ「……」フフフ
ゆきほ「おねーちゃん、すごいたべるね」
穂乃果「ごくん……。いやー、やっぱり運動するとお腹減っちゃってさー」
ゆきほ「ふぇー……」
89: 2017/09/17(日) 16:08:28.42 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「それにしても、本当にあんたが部活やるなんてね……」
穂乃果「えー? おかーさん、やれって言ってたじゃんー」
ほのママ「やれとは言ってないわよ。やってた方が安心するって言ったの」
ほのパパ「……」ウンウン
穂乃果「おとーさんまで……」
ゆきほ「くすくす♪」
ほのママ「本当に長続きするんでしょうねー? 途中でやめないでよー?」
穂乃果「やめないよー! やりたくて始めようと思ったんだもん!」
ほのママ「ふぅん……」
ほのママ「ま、確かにアンタがやるー! って言って聞かなかったようなのは、最後までやり抜いてはいるのよねぇ」
穂乃果「でしょー!?」
穂乃果「えー? おかーさん、やれって言ってたじゃんー」
ほのママ「やれとは言ってないわよ。やってた方が安心するって言ったの」
ほのパパ「……」ウンウン
穂乃果「おとーさんまで……」
ゆきほ「くすくす♪」
ほのママ「本当に長続きするんでしょうねー? 途中でやめないでよー?」
穂乃果「やめないよー! やりたくて始めようと思ったんだもん!」
ほのママ「ふぅん……」
ほのママ「ま、確かにアンタがやるー! って言って聞かなかったようなのは、最後までやり抜いてはいるのよねぇ」
穂乃果「でしょー!?」
90: 2017/09/17(日) 16:09:39.10 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「はいはい、分かったわよ。その代わり、やるんだったら練習とかサボらないのよー」
穂乃果「もちろーん!」
ほのママ「朝練とか大変よー?」
穂乃果「ぅ……わ、わかって……るよ……!」
ゆきほ「おきれないよね」
ほのパパ「……」オキレナイナ
穂乃果「そ、そんなことないってばー!!」
ほのママ「海未ちゃんも一緒なんでしょー? どーせ、海未ちゃんが怒って起こしに来る姿が目に見えるわよー」
穂乃果「うぅ……」
ゆきほ「あはは♪ ゆきほもおこしてあげるから、おねーちゃんがんばってー!」
穂乃果「ありがとうゆきほー……」
ほのママ「ふふ」
ほのパパ「……」ウンウン
……。
――――――
――――
――
穂乃果「もちろーん!」
ほのママ「朝練とか大変よー?」
穂乃果「ぅ……わ、わかって……るよ……!」
ゆきほ「おきれないよね」
ほのパパ「……」オキレナイナ
穂乃果「そ、そんなことないってばー!!」
ほのママ「海未ちゃんも一緒なんでしょー? どーせ、海未ちゃんが怒って起こしに来る姿が目に見えるわよー」
穂乃果「うぅ……」
ゆきほ「あはは♪ ゆきほもおこしてあげるから、おねーちゃんがんばってー!」
穂乃果「ありがとうゆきほー……」
ほのママ「ふふ」
ほのパパ「……」ウンウン
……。
――――――
――――
――
91: 2017/09/17(日) 16:11:05.18 ID:jIZb0Vsd.net
チュンチュン…
ゆきほ「おねーちゃんー! おきてー!!」ユサユサ
穂乃果「ぅぅ……まだ早いよぉ……」
ゆきほ「あさだよー! ぶかつだよー! おきてー!!」バシバシ
穂乃果「……ぶ……かつ……?」
バッ!
穂乃果「はっ!? あされん!?」
ゆきほ「おねーちゃん、おはよー」
穂乃果「おはよーゆきほー……って、支度しなくちゃっ!」
92: 2017/09/17(日) 16:12:23.45 ID:jIZb0Vsd.net
ドタンバタン!
ゆきほ「……おねーちゃん、ころばないでね……」
ガッ
バターン!
ゆきほ「……」チラ
イターイ!!
ゆきほ「あー……」
……。
93: 2017/09/17(日) 16:13:54.26 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「いってきまーすっ!!」
ほのママ「行ってらっしゃい」
穂乃果「ゆきほーっ! 一人でも頑張るんだよーっ!」ブンブン
ゆきほ「おねーちゃんもがんばってねー!」フリフリ
タッタッタッタッ…
ほのママ「全く、これがこれから毎朝続くと思うと憂鬱ねぇ」
ゆきほ「あ、あはは……」
ほのママ「さてと、それじゃ雪穂も朝ご飯食べちゃいなさい」
ゆきほ「はーい♪」
ほのママ「あなたも仕込み中断して食べちゃってー!!」
ワカッター
ゆきほ「……」
*
94: 2017/09/17(日) 16:15:37.37 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「いってきまーす!」
ほのママ「車には気をつけるのよー」フリフリ
ゆきほ「はーい♪」
トコトコ…
ゆきほ(……やっぱり、ひとりでがっこういくのはさみしいなぁ)
ゆきほ(……)
ゆきほ(なんだか、だんだんおねーちゃんとはなればなれになっていっちゃうような……)
95: 2017/09/17(日) 16:17:02.57 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ(……)
ゆきほ(でも、しょうがないよね……!)
ゆきほ(おねーちゃんにめいわくかけるわけにいかないし!)
ゆきほ(いつまでも、おねーちゃんにたよってばかりじゃだめだよね……!)
ゆきほ(ゆきほだって、おねーさんになったんだから……!)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……あ、そういえば)
ゆきほ(きょうって、1年生とのこうりゅうかいだっけ……)
97: 2017/09/17(日) 16:18:21.79 ID:jIZb0Vsd.net
キーンコーンカーンコーン
ガヤガヤ…
先生「はーい! みんな静かにー!!」
ゆきほ「……」
先生「今日は前にみんなに話した通り、一時間目と二時間目を使って、1年生の子たちと交流会をするわよー」
「やったー、じゅぎょうがつぶれるー♪」
「1年生の子、かわいいかなー?」
「めんどくさーい」
99: 2017/09/17(日) 16:22:10.42 ID:jIZb0Vsd.net
先生「はいはい、静かに! みんなも5年生になったんだから、ちゃんと礼儀正しく、しっかりと上級生として振る舞うのよー。いい?」
『はーい』
先生「とりあえず、うちのクラスの担当は2組だから……」
ゆきほ(……)
ゆきほ(ちゃんと礼儀正しく……)
ゆきほ(おねーさんとして……!)
先生「……それじゃ移動するわよー」
「いこいこー!」
「がんばろー♪」
「めんどくせぇー」
ゆきほ(がんばるよ……っ!)
……。
『はーい』
先生「とりあえず、うちのクラスの担当は2組だから……」
ゆきほ(……)
ゆきほ(ちゃんと礼儀正しく……)
ゆきほ(おねーさんとして……!)
先生「……それじゃ移動するわよー」
「いこいこー!」
「がんばろー♪」
「めんどくせぇー」
ゆきほ(がんばるよ……っ!)
……。
102: 2017/09/17(日) 16:25:09.30 ID:jIZb0Vsd.net
先生「……と言うわけで、みなさんいいですかー? 1年生の子たちは、ちゃんとお兄さんお姉さんの言うことを聞くんですよー?」
『はーい!!』
先生「上級生の子は、優しく丁寧に教えてあげるんですよ? 絶対に、ケンカしたらいけませんからねー?」
『大丈夫でーす!!』
ゆきほ「……えっと、となりのせきのこは……」キョロキョロ
「おねーちゃん……」ギュ
ゆきほ「っ!?」
「……おねーちゃん?」
ゆきほ「あ、きみが……1年生のこかな……?」
「うん」
ゆきほ「……」ドキドキ
103: 2017/09/17(日) 16:27:53.81 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ(……はじめがたいせつだもんね……! げんきよく、えがおであいさつしなきゃ……!)
ゆきほ「……よしっ」
「……?」
ゆきほ「ゆきほは4年生の、こーさかゆきほっていうんだよ! きょうはよろしくね!!」
「……ゆきほ?」
ゆきほ「そうだよ♪ ……きみのなまえは――」
「おねーちゃん……じぶんでゆきほっていうの……なんかへーん」
ゆきほ「え……」
104: 2017/09/17(日) 16:29:48.71 ID:jIZb0Vsd.net
「じょうきゅうせいだったら、わたしーだよねー?」
ゆきほ「わた……し……?」
「そうだよー。おねーちゃん、こどもっぽいんだー」クスクス
ゆきほ「……」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……こども」
*
105: 2017/09/17(日) 16:31:39.77 ID:jIZb0Vsd.net
キーンコーンカーンコーン
「ゆきほちゃーん、じゃあねー! またあしたー!」
ゆきほ「またあしたー」
ゆきほ「……」
トコトコ…
ゆきほ(……)
『おねーちゃん……じぶんでゆきほっていうの……なんかへーん』
ゆきほ(……へん)
ゆきほ(なのかなぁ……)
106: 2017/09/17(日) 16:33:24.51 ID:jIZb0Vsd.net
『じょうきゅうせいだったら、わたしーだよねー?』
ゆきほ(わたし……)
ゆきほ(ゆきほ、じゃなくて、わたし……?)
『そうだよー。おねーちゃん、こどもっぽいんだー』クスクス
ゆきほ(こどもっぽい……)
ゆきほ(……ゆきほっていってたら、こども……?)
ゆきほ(……)
107: 2017/09/17(日) 16:35:29.00 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ(でも……)
穂乃果『ほのかも、頑張るよ♪』
ゆきほ(おねーちゃんも……ほのかって……)
ゆきほ(……だから、ゆきほも)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……あれ)
ゆきほ(……おねーちゃんも、こども……?)
108: 2017/09/17(日) 16:37:03.67 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果『もぐもぐ……うきほー、しょーゆふぉっふぇー』
ゆきほ『はーい』
ほのママ『こら! 口に入れたまま喋らないの!』
ゆきほ(……)
ゆきほ(……)ギュ
ゆきほ(なんだか……)
ゆきほ(もやもやする……)
トコトコ…
*
110: 2017/09/17(日) 16:38:01.44 ID:jIZb0Vsd.net
ガラガラ
ゆきほ「ただいまー」
ほのママ「あら、お帰りー。調度良かったわー♪」
ゆきほ「なにー?」
ほのママ「ちょっとだけ店番頼まれてくれないー?」
ゆきほ「えー……」
ほのママ「お願いっ♪」
ゆきほ「……もー……わかったよー……」
……。
111: 2017/09/17(日) 16:39:59.02 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「いらっしゃいませー……」
「あら雪穂ちゃん、店番かいー?」
ゆきほ「あ、はいー。こんにちわー」
「はい、こんにちわ。まだ小さいのに偉いわねー」
ゆきほ「えへへ……///」
「穂乃果ちゃんもいつの間にか大きくなったと思ってたけど、雪穂ちゃんもあっという間だねぇ」
ゆきほ「そう、ですかね……///」
「穂乃果ちゃんみたいなしっかりとしたお姉ちゃんになるんだよー?」ナデナデ
ゆきほ「……///」
ゆきほ(……)
112: 2017/09/17(日) 16:41:30.83 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ(……しっかりした、かぁ)
ゆきほ(おねーちゃんって……ほんとうにしっかりしてる……のかなぁ)
穂乃果『いやー、中学生は疲れちゃうねー! 小学校とは大違いだよぉ』ポイポイ
ほのママ『こら! 靴脱ぎ捨てない!』
ゆきほ(……だらしないとことか、おおいよね……)
ゆきほ(ごはんだって、きらいなものおおいし……)
ゆきほ(おへやだって、あんまりかたづけないし……)
ゆきほ(……)
113: 2017/09/17(日) 16:42:26.91 ID:jIZb0Vsd.net
「……それじゃあね。店番、頑張るのよ」
ゆきほ「あ、はいー! ありがとうございましたー!」
タダイマー!!
ゆきほ「あ……おねーちゃんのこえ……」
コラ!クツ!
レンシュウデツカレテルンダヨー!
ゆきほ「……」
114: 2017/09/17(日) 16:44:19.34 ID:jIZb0Vsd.net
アレー、ユキホハー?
ミセバンシテモラッテルー
穂乃果「ゆーきほー?」ヒョコ
ゆきほ「おねーちゃん……」
穂乃果「ただいまー♪」
ゆきほ「うん、おかえりー」
穂乃果「……?」
穂乃果「ゆきほ、なんか元気ない?」
ゆきほ「っ! そ、そんなことないよーっ」
穂乃果「そう……?」
ゆきほ「……」アセアセ
115: 2017/09/17(日) 16:45:25.08 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「店番……かわろっか?」
ゆきほ「あ、ううん! だいじょうぶだよ!」
ゆきほ「ぶかつでつかれてるんでしょ? へやでやすんでたほうがいーよ!」
穂乃果「う、うん……」
ゆきほ「……っ」
穂乃果「……じゃあ、ほのか部屋に行ってるね?」
ゆきほ「うん……」
穂乃果「ゆきほも後でおいでよー。ご飯まで遊ぼう♪」
ゆきほ「……あ、うん。ゆ……」
穂乃果「?」
ゆきほ「……きほ、も……あとでいくー」
穂乃果「うん♪」
ゆきほ「あ、ううん! だいじょうぶだよ!」
ゆきほ「ぶかつでつかれてるんでしょ? へやでやすんでたほうがいーよ!」
穂乃果「う、うん……」
ゆきほ「……っ」
穂乃果「……じゃあ、ほのか部屋に行ってるね?」
ゆきほ「うん……」
穂乃果「ゆきほも後でおいでよー。ご飯まで遊ぼう♪」
ゆきほ「……あ、うん。ゆ……」
穂乃果「?」
ゆきほ「……きほ、も……あとでいくー」
穂乃果「うん♪」
116: 2017/09/17(日) 16:46:42.58 ID:jIZb0Vsd.net
トットットットッ…
ゆきほ「……」
ゆきほ(……なんでだろう)
ゆきほ(……いしきしたら、じぶんのなまえをいうのが、はずかしくなってきた……)
ゆきほ(……)
ほのママ「雪穂ー?」
ゆきほ「あ……」
ほのママ「店番ありがとー♪ 穂乃果も帰ってきたし、代わるわよー」
ゆきほ「……うん」
ほのママ「……?」
117: 2017/09/17(日) 16:48:17.09 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「おかーさん……」
ほのママ「なーに?」
ゆきほ「……ゆきほは、ゆきほってよんでたら……へんかなぁ……」
ほのママ「へ?」
ゆきほ「……」
ほのママ「……えっと、急にどうしたの?」
ほのママ「誰かになんか言われた?」
ゆきほ「んっと……1年生の子に……」
ゆきほ「じぶんのなまえをよぶのは、へんだって……」
118: 2017/09/17(日) 16:50:14.84 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「……あー、なるほどねぇ」
ゆきほ「……へん、なの?」
ほのママ「うーん、まぁヘンとは言わないんだけどね」
ほのママ「ただ、年齢的に言わなくなる年ではあるかしらねぇ」
ゆきほ「でも、おねーちゃんは……?」
ほのママ「そうなのよねぇ。あの子はずっと自分で自分の名前を言うのよ……」
ほのママ「大きくなったら、自然と呼ばなくなるもんだとほっておいたんだけど……」
ゆきほ「……」
ほのママ「私たちが、甘やかしすぎたのかしらねぇ」
ゆきほ「あまやかされると、そうなるの……?」
ほのママ「どうなのかしら?」
ゆきほ「……へん、なの?」
ほのママ「うーん、まぁヘンとは言わないんだけどね」
ほのママ「ただ、年齢的に言わなくなる年ではあるかしらねぇ」
ゆきほ「でも、おねーちゃんは……?」
ほのママ「そうなのよねぇ。あの子はずっと自分で自分の名前を言うのよ……」
ほのママ「大きくなったら、自然と呼ばなくなるもんだとほっておいたんだけど……」
ゆきほ「……」
ほのママ「私たちが、甘やかしすぎたのかしらねぇ」
ゆきほ「あまやかされると、そうなるの……?」
ほのママ「どうなのかしら?」
119: 2017/09/17(日) 16:51:36.95 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「私たちにとって、あの子が初めての子だからね……良くは分からないけど」
ほのママ「ほら、海未ちゃんとかは、そうじゃないじゃない?」
ゆきほ「うん……。うみちゃんは、わたしっていってる」
ほのママ「海未ちゃんは家が家だから、厳しく育てられるでしょうし……穂乃果の場合はね」
ゆきほ「……」
ほのママ「特にあの子は、甘えん坊だから……」
ほのママ「……私の育て方が悪かったのかしらねぇ」
ゆきほ「あまえんぼう……」
ほのママ「雪穂にはそうはなって欲しくは無いんだけど、ね」
ゆきほ「……」
ゆきほ(おねーちゃんは、あまえんぼう……)
ほのママ「ほら、海未ちゃんとかは、そうじゃないじゃない?」
ゆきほ「うん……。うみちゃんは、わたしっていってる」
ほのママ「海未ちゃんは家が家だから、厳しく育てられるでしょうし……穂乃果の場合はね」
ゆきほ「……」
ほのママ「特にあの子は、甘えん坊だから……」
ほのママ「……私の育て方が悪かったのかしらねぇ」
ゆきほ「あまえんぼう……」
ほのママ「雪穂にはそうはなって欲しくは無いんだけど、ね」
ゆきほ「……」
ゆきほ(おねーちゃんは、あまえんぼう……)
120: 2017/09/17(日) 16:52:32.75 ID:jIZb0Vsd.net
トントントン…
ゆきほ「……」
ガラ
穂乃果「んー? あ、ゆきほー♪ 店番終わったんだねー!」
ゆきほ「うん……」
ゆきほ「……」チラ
ゴチャ…
121: 2017/09/17(日) 16:53:35.34 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「それじゃ、何して遊ぼーかー♪」
ゆきほ「……そのまえに、かたづけようよー」
穂乃果「えー、後でいいよー。時間もったいないしー」
ゆきほ「でも、きたないし……」
穂乃果「それはそうだけど……。いーよー、明日にしよー」
ゆきほ「あしたじゃだめだよ、きょうやらないと」
穂乃果「もー、どうしたのゆきほー? おかーさんみたいだよー!」
ゆきほ「ん……」
ゆきほ(……)
ゆきほ(……やっぱり、おねーちゃんは……だらしない)
ゆきほ「……そのまえに、かたづけようよー」
穂乃果「えー、後でいいよー。時間もったいないしー」
ゆきほ「でも、きたないし……」
穂乃果「それはそうだけど……。いーよー、明日にしよー」
ゆきほ「あしたじゃだめだよ、きょうやらないと」
穂乃果「もー、どうしたのゆきほー? おかーさんみたいだよー!」
ゆきほ「ん……」
ゆきほ(……)
ゆきほ(……やっぱり、おねーちゃんは……だらしない)
123: 2017/09/17(日) 16:55:59.53 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ『特にあの子は、甘えん坊だから……』
ほのママ『……私の育て方が悪かったのかしらねぇ』
ゆきほ(あまやかされたから……?)
ほのママ『私たちが、甘やかしすぎたのかしらねぇ』
ゆきほ(……だからおねーちゃんは、じぶんのことをほのかってよぶの……?)
ゆきほ(……)
ゆきほ(じゃあ……ゆきほも……)
124: 2017/09/17(日) 16:57:20.73 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ(ゆき……ほ……)
『おねーちゃん……じぶんでゆきほっていうの……なんかへーん』
ゆきほ(……っ)グッ
ゆきほ「……わ、わた……し……」
穂乃果「ゆきほー?」ズイ
ゆきほ「ひゃい!?」
125: 2017/09/17(日) 16:59:17.10 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「どーしたのー? さっきからへんだよー?」
ゆきほ「へん……」
ゆきほ(~~)
ゆきほ「……へんじゃないもん……!」
穂乃果「へ?」
ゆきほ「おねーちゃんのほうがへんだもんっ!」ダッ
バタン!
穂乃果「……え」
穂乃果「……」
穂乃果「……ほのかが、へん……?」
*
ゆきほ「へん……」
ゆきほ(~~)
ゆきほ「……へんじゃないもん……!」
穂乃果「へ?」
ゆきほ「おねーちゃんのほうがへんだもんっ!」ダッ
バタン!
穂乃果「……え」
穂乃果「……」
穂乃果「……ほのかが、へん……?」
*
127: 2017/09/17(日) 17:01:08.73 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「いただきまーす」
穂乃果「いただきまーす……」チラ
ほのパパ「……」イタダキマス
ほのママ「はーい、召し上がれー」
穂乃果「もぐもぐ……。あー、やっぱりお母さんのハンバーグ美味しいー♪」
ほのパパ「……」オイシイナ
ほのママ「あらあら、ありがとう♪」
穂乃果「ほのかも将来、お母さんみたいに美味しい料理作れるようになりたいなー」
ゆきほ「……」ピク
ほのパパ「……?」
穂乃果「いただきまーす……」チラ
ほのパパ「……」イタダキマス
ほのママ「はーい、召し上がれー」
穂乃果「もぐもぐ……。あー、やっぱりお母さんのハンバーグ美味しいー♪」
ほのパパ「……」オイシイナ
ほのママ「あらあら、ありがとう♪」
穂乃果「ほのかも将来、お母さんみたいに美味しい料理作れるようになりたいなー」
ゆきほ「……」ピク
ほのパパ「……?」
128: 2017/09/17(日) 17:02:32.38 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「あんたはどうかしらー? ……調味料とか平気で間違えるしねぇ」
穂乃果「そ、それは……まだまだ子供だしぃ! しょうがないんだよ!」
ほのママ「関係あるかしら……?」
穂乃果「あるよぉ!」
ゆきほ「わ……」
ゆきほ「……ゆ、きほはまちがえないよ」
ほのパパ「……?」
穂乃果「えー!?」
ほのママ「そうなのよ、その辺雪穂はしっかりしてるのよねぇ」
穂乃果「おかーさんまでー……!」
ほのママ「あんたはちゃんと見ないんだもの。危なっかしくてしょうがないのよ……」
穂乃果「うぅー……」
ゆきほ「……」モグモグ
穂乃果「そ、それは……まだまだ子供だしぃ! しょうがないんだよ!」
ほのママ「関係あるかしら……?」
穂乃果「あるよぉ!」
ゆきほ「わ……」
ゆきほ「……ゆ、きほはまちがえないよ」
ほのパパ「……?」
穂乃果「えー!?」
ほのママ「そうなのよ、その辺雪穂はしっかりしてるのよねぇ」
穂乃果「おかーさんまでー……!」
ほのママ「あんたはちゃんと見ないんだもの。危なっかしくてしょうがないのよ……」
穂乃果「うぅー……」
ゆきほ「……」モグモグ
129: 2017/09/17(日) 17:03:37.25 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……あ、このピーマンあげる」ヒョイ
ゆきほ「あ……」
ほのママ「こーら! 雪穂に押しつけないの!」
穂乃果「だってー、ピーマン嫌いなんだもん……おかーさん分かってるクセにぃ!」
ほのママ「嫌いなものだからこそ、克服できるように出してるの。野菜もしっかり食べないとダーメ」
穂乃果「他の野菜は食べてるよぉ……。ゆきほはピーマン好きだもんねー?」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……きらい」
穂乃果「えー、好きでしょ―?」
ゆきほ「きらい……だから、じぶんでたべてっ!」ヒョイ
穂乃果「あっ……」
ゆきほ「あ……」
ほのママ「こーら! 雪穂に押しつけないの!」
穂乃果「だってー、ピーマン嫌いなんだもん……おかーさん分かってるクセにぃ!」
ほのママ「嫌いなものだからこそ、克服できるように出してるの。野菜もしっかり食べないとダーメ」
穂乃果「他の野菜は食べてるよぉ……。ゆきほはピーマン好きだもんねー?」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……きらい」
穂乃果「えー、好きでしょ―?」
ゆきほ「きらい……だから、じぶんでたべてっ!」ヒョイ
穂乃果「あっ……」
130: 2017/09/17(日) 17:05:02.24 ID:jIZb0Vsd.net
ほのママ「あらあら、珍しいわねぇ……」
ほのパパ「……」
穂乃果「そんなぁ……いつもは食べてくれるのにぃ……」
ゆきほ「すききらいはだめだよっ! おねーちゃんもちゃんとしてよっ!」
穂乃果「……ゆきほ……?」
ほのママ「えらいわ……! もー、雪穂ったらその通りよ! もっと穂乃果に言ってやって!」
ゆきほ「ふん……!」モグモグ
穂乃果「……」
*
ほのパパ「……」
穂乃果「そんなぁ……いつもは食べてくれるのにぃ……」
ゆきほ「すききらいはだめだよっ! おねーちゃんもちゃんとしてよっ!」
穂乃果「……ゆきほ……?」
ほのママ「えらいわ……! もー、雪穂ったらその通りよ! もっと穂乃果に言ってやって!」
ゆきほ「ふん……!」モグモグ
穂乃果「……」
*
131: 2017/09/17(日) 17:06:20.36 ID:jIZb0Vsd.net
カチコチ…カチコチ…
穂乃果「……」
ゆきほ「……」
穂乃果「えっと、その……」
穂乃果「もう、寝よっか……?」
ゆきほ「……うん」
モゾモゾ
穂乃果「……それじゃ、電気消すね?」
ゆきほ「……」
132: 2017/09/17(日) 17:07:35.38 ID:jIZb0Vsd.net
カチカチ
トットットット……
穂乃果「……」
ゆきほ「……」
『おねーちゃん……じぶんでゆきほっていうの……なんかへーん』
ゆきほ(~~っ)ボフ!
ゆきほ(~……)
ゆきほ(……)
133: 2017/09/17(日) 17:08:28.63 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……ゆきほー」
ゆきほ「……?」
穂乃果「ゆきほー……起きてるー……?」
ゆきほ「……」
穂乃果「ゆきほってばー……」
ゆきほ「……おきてるよ」
穂乃果「……」
ゆきい「……なーにー……?」
134: 2017/09/17(日) 17:10:35.23 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「えっと……」
穂乃果「……今日さ、ゆきほ"ヘン"じゃない?」
ゆきほ「っ」グ…
穂乃果「……?」
ゆきほ「……どこが」
穂乃果「どこがって……うんと」
ゆきほ「……」
穂乃果「そういうところが、かな」
135: 2017/09/17(日) 17:11:26.66 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……なに、それ」
穂乃果「……なんか、いつもと違って……冷たいというか、怒りっぽいというか……」
ゆきほ「ん……」
穂乃果「……あ、あはは」
穂乃果「”ほのか”何かやっちゃったのかなぁ……?」
ゆきほ「っ」ピク
穂乃果「……?」
ゆきほ「そんなことない……」
穂乃果「え……」
ゆきほ「……」
136: 2017/09/17(日) 17:12:43.90 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「それじゃあ、なんで……?」
ゆきほ「なんでもない! ないったらない!」
穂乃果「っ」ビク
ゆきほ「ゆ……!」
ゆきほ「……わ、わたしにかまわないでっ!!」
穂乃果「ぁ……」
137: 2017/09/17(日) 17:14:00.72 ID:jIZb0Vsd.net
ゆきほ「……っ」
穂乃果「……」
穂乃果「……ごめん」
ゆきほ「っ……」ズキ
138: 2017/09/17(日) 17:15:42.08 ID:jIZb0Vsd.net
穂乃果「……もう、寝るね」
ゆきほ「……うん」
穂乃果「おやすみ……」
ゆきほ「……おやすみ」
……。
――――――
――――
――
152: 2017/09/18(月) 16:26:54.81 ID:OLLuEswn.net
チュンチュン…
ゆきほ「いただきまーす」
ほのパパ「……」イタダキマス
ゆきほ「……」モグモグ
ほのパパ「……」モグモグ
ゆきほ「おとーさん、そこのしょうゆとってー」
ほのパパ「……」ホラ
ゆきほ「ありがとー」
153: 2017/09/18(月) 16:27:52.87 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「……」モグモグ
ほのパパ「……」ホノカハ?
ゆきほ「まだねてるー」
ほのパパ「……」オコサナクテイイノカ?
ゆきほ「……しらなーい」
ほのパパ「……」…ソウカ
ゆきほ「……」モグモグ
ドタン!バタン!
ゆきほ「……」
ほのパパ「……」オキタカナ?
154: 2017/09/18(月) 16:30:29.96 ID:OLLuEswn.net
トントントントン!!
穂乃果「あっ!」ガタ
穂乃果「ゆきほー! なんで起こしてくれなかったのー!?」
ゆきほ「……じぶんでおきるっていってたでしょー」
穂乃果「それは……そうだけどぉ……!」
ゆきほ「……」ムー
ほのパパ「……」ハラハラ
穂乃果「って! こんなことしてる場合じゃなかった……!」
ドタドタドタ…!
穂乃果「……もー! おかーさんもなんで起こしてくれなかったのー!?」
ほのママ「起こしたわよー。あんたは何度起こしても起きないんだから……」
穂乃果「起きるまで起こしたっていわないよーっ!!」
155: 2017/09/18(月) 16:31:27.70 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「……」イライラ
ほのパパ「……」ドキドキ
ガラガラ
イッテキマース!!
イッテラッシャイ
ゆきほ「……」モグモグ
ほのパパ「……」…ナンカアッタノカ?
ゆきほ「……べつにー」
ほのパパ「……」…ソウカ
……。
156: 2017/09/18(月) 16:32:21.35 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「……いってきまーす」
ほのママ「はいはい、行ってらっしゃい」
トコトコ…
ほのママ「……はぁ」
ほのママ「いずれ来ると思ってたけど、こんな急にねぇ……」
ほのパパ「……」シンパイダ
ほのママ「そうねぇ……」
*
157: 2017/09/18(月) 16:33:22.47 ID:OLLuEswn.net
トコトコ…
ゆきほ(……)
ゆきほ(……しっかりしなくちゃ)
ゆきほ(ゆき……)
ゆきほ(っ!)ブンブン
ゆきほ("わたし"だって、おねーさんになったんだもん……!)
ゆきほ(ヘンじゃないよ……!)
……。
158: 2017/09/18(月) 16:40:25.36 ID:OLLuEswn.net
キーンコーンカーンコーン
ガヤガヤ…
「きのうのこうりゅうかい、たのしかったねー」
「うんうん! 1年生はやっぱりかわいかった!」
「えーそうー? なまいきなのばっかりだったよー」
ゆきほ「……」
ガラ
先生「はーい、静かにー! ホームルームを始めるわよー」
ガタガタ…!
「きりーつ!」
「れい!」
「ちゃくせきー!」
159: 2017/09/18(月) 16:42:21.77 ID:OLLuEswn.net
先生「……今日は朝から大ニュースよー。みんなー、なんだと思うー?」
「えーなにー?」
「インフルエンザでがっきゅうへいさー?」
「やった、やすみじゃん! かえろかえろー!」
先生「ばーか、そんなんじゃないよ。まぁ帰ってもいいけど、その代わり宿題三倍ね」
「えー!!」
「おにきょうしーっ!!」
『あはは!!』
先生「まぁそんなやつは放って置いて……」
先生「おーい、入ってきて良いよー」
「……?」
「だれかいるのー……?」
「もしかして……?」
「えーなにー?」
「インフルエンザでがっきゅうへいさー?」
「やった、やすみじゃん! かえろかえろー!」
先生「ばーか、そんなんじゃないよ。まぁ帰ってもいいけど、その代わり宿題三倍ね」
「えー!!」
「おにきょうしーっ!!」
『あはは!!』
先生「まぁそんなやつは放って置いて……」
先生「おーい、入ってきて良いよー」
「……?」
「だれかいるのー……?」
「もしかして……?」
160: 2017/09/18(月) 16:43:51.86 ID:OLLuEswn.net
先生「……あれ? 聞こえなかったかな。……っていうか、分からないかな?」
先生「おーい!」トコトコ
「……?」ヒョコ
「……はいっていいデスか?」
先生「いいよいいよ。入っておいで」
「ハイ!!」
「なにあのこー……?」
「かわいい……」
「おにんぎょうさんみたい……!」
先生「おーい!」トコトコ
「……?」ヒョコ
「……はいっていいデスか?」
先生「いいよいいよ。入っておいで」
「ハイ!!」
「なにあのこー……?」
「かわいい……」
「おにんぎょうさんみたい……!」
161: 2017/09/18(月) 16:45:43.07 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ(……え、きんぱつ……!?)
ゆきほ(……にほんじんじゃない……?)
「~~♪」トコトコ
先生「……はい、と言うわけで大ニュース!」
先生「今日からこの子が、うちのクラスに転校してくることになりましたー♪」
『おー!!』
『てんこうせいー! はじめてみたー!』
『たしかにだいニュースだぁ!!』
先生「自己紹介、できる?」
「だいじょうぶデス!」
ゆきほ(……にほんごはしゃべれるのかな……?)
162: 2017/09/18(月) 16:47:44.85 ID:OLLuEswn.net
ありさ「みなさん、ハジメマシテ! アヤセアリサといいマス!」
ありさ「すこしまえまでロシアにいたので、にほんご、ちょっととくいじゃないデス! みんながやさしくおしえてくれるとウレシイデス!」
『おー……』
『たしかにがいこくってかんじー』
先生「……っていう感じでね-。一応日本生まれらしいんだけど、両親の都合でロシアの暮らしが長かったから、いまいち日本に馴染みが薄いらしいの」
ありさ「ダイスキなおねーちゃんといっしょ、ニホンにやってきたデス!」
先生「……まぁ、喋れない訳じゃ無いから、安心して仲良くしてあげてね」
ありさ「よろしくデス!!」
「わー! よろしくー!」
「がいこくじんってわけじゃないんだー、あんしんしたー♪」
「ちょっとにほんごがへんなとこもカワイイー!」
ゆきほ(たしかにかわいいなぁ……)
ありさ「すこしまえまでロシアにいたので、にほんご、ちょっととくいじゃないデス! みんながやさしくおしえてくれるとウレシイデス!」
『おー……』
『たしかにがいこくってかんじー』
先生「……っていう感じでね-。一応日本生まれらしいんだけど、両親の都合でロシアの暮らしが長かったから、いまいち日本に馴染みが薄いらしいの」
ありさ「ダイスキなおねーちゃんといっしょ、ニホンにやってきたデス!」
先生「……まぁ、喋れない訳じゃ無いから、安心して仲良くしてあげてね」
ありさ「よろしくデス!!」
「わー! よろしくー!」
「がいこくじんってわけじゃないんだー、あんしんしたー♪」
「ちょっとにほんごがへんなとこもカワイイー!」
ゆきほ(たしかにかわいいなぁ……)
163: 2017/09/18(月) 16:49:01.70 ID:OLLuEswn.net
先生「はいはい、まだ静かにしてー! ……それじゃあ亜里沙ちゃんの席はー」
先生「空いてる席、空いてる席はと……」キョロキョロ
「あいてるせき……」チラ
「あいてるせき……?」チラ
ゆきほ「あいてるせき……」チラ
先生「……うん、雪穂ちゃんの隣ね!」
ゆきほ(ですよねー……)
先生「空いてる席、空いてる席はと……」キョロキョロ
「あいてるせき……」チラ
「あいてるせき……?」チラ
ゆきほ「あいてるせき……」チラ
先生「……うん、雪穂ちゃんの隣ね!」
ゆきほ(ですよねー……)
164: 2017/09/18(月) 16:50:23.62 ID:OLLuEswn.net
ありさ「ユキホ?」
先生「あそこあそこ」
ありさ「?」
先生「一番後ろの席に座ってる赤毛の子が雪穂ちゃんよ」
ありさ「ユキホ!」
先生「雪穂ちゃん!」
ゆきほ「は、はい!」
先生「亜里沙ちゃんをよろしくねー♪」
ゆきほ「はいー……」
ありさ「~♪」トコトコ
ゆきほ(うわぁ……ちかくでみるとほんとうにかわいい……///)
先生「あそこあそこ」
ありさ「?」
先生「一番後ろの席に座ってる赤毛の子が雪穂ちゃんよ」
ありさ「ユキホ!」
先生「雪穂ちゃん!」
ゆきほ「は、はい!」
先生「亜里沙ちゃんをよろしくねー♪」
ゆきほ「はいー……」
ありさ「~♪」トコトコ
ゆきほ(うわぁ……ちかくでみるとほんとうにかわいい……///)
165: 2017/09/18(月) 16:51:55.74 ID:OLLuEswn.net
ありさ「ユキホ!」
ゆきほ「は、はい?」
ありさ「よろしくおねがいするデス!」ペコリ
ゆきほ「……う、うん。よろしく」
ゆきほ(いきなりなまえよびすて……)
ゆきほ(かとおもったら、すごいていねいなおじぎ……)
ゆきほ(……あ、そっか。がいこくにいたから、なまえでよぶのがあたりまえなのかな……?)
ゆきほ「は、はい?」
ありさ「よろしくおねがいするデス!」ペコリ
ゆきほ「……う、うん。よろしく」
ゆきほ(いきなりなまえよびすて……)
ゆきほ(かとおもったら、すごいていねいなおじぎ……)
ゆきほ(……あ、そっか。がいこくにいたから、なまえでよぶのがあたりまえなのかな……?)
166: 2017/09/18(月) 16:53:13.35 ID:OLLuEswn.net
先生「はーい、それじゃあ改めてホームルーム始めるわよー」
ありさ「~♪」
ゆきほ「えっと……」
ありさ「あっ!」
ゆきほ「っ!?」ビクッ
『!?』ビクッ
ありさ「……エンピツ、わすれたデス」
ゆきほ「……」ポカーン
ありさ「どうしよう……」アセアセ
ありさ「これじゃあ、ノート……カケナイデス……」
先生「あー、亜里沙ちゃん筆記用具持ってきてないのかー……」
ありさ「センセイ……おこるデス?」ウルウル
先生「んー……」
ありさ「~♪」
ゆきほ「えっと……」
ありさ「あっ!」
ゆきほ「っ!?」ビクッ
『!?』ビクッ
ありさ「……エンピツ、わすれたデス」
ゆきほ「……」ポカーン
ありさ「どうしよう……」アセアセ
ありさ「これじゃあ、ノート……カケナイデス……」
先生「あー、亜里沙ちゃん筆記用具持ってきてないのかー……」
ありさ「センセイ……おこるデス?」ウルウル
先生「んー……」
167: 2017/09/18(月) 16:54:27.10 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「あ……えんぴつくらいだったらかしてあげるよ」ゴソゴソ
ありさ「わぁ……!」パァ
ゆきほ「ほら」
ありさ「アリガトウ、ユキホー!!」ギュー
ゆきほ「むぎゅっ!?」
『!?』
ゆきほ「ちょ、ちょっと……///」
ありさ「ユキホ、アリサのイノチのおんじんデス!!」
ゆきほ「い、いのちって……///」
先生「ちょっとー、人聞き悪いこと言わないでくれるー? それじゃ先生が悪者みたいじゃない」
『あははっ!!』
『おにきょうしーっ!!』
『かわいそー!!』
ありさ「わぁ……!」パァ
ゆきほ「ほら」
ありさ「アリガトウ、ユキホー!!」ギュー
ゆきほ「むぎゅっ!?」
『!?』
ゆきほ「ちょ、ちょっと……///」
ありさ「ユキホ、アリサのイノチのおんじんデス!!」
ゆきほ「い、いのちって……///」
先生「ちょっとー、人聞き悪いこと言わないでくれるー? それじゃ先生が悪者みたいじゃない」
『あははっ!!』
『おにきょうしーっ!!』
『かわいそー!!』
168: 2017/09/18(月) 16:56:28.30 ID:OLLuEswn.net
ありさ「ユキホはヤサシイひとデス!」ギュー
ゆきほ(いつまでだきついてるのぉ……///)
先生「はいはい、雪穂ちゃんが優しい言い子なのは先生も知ってるけど、今は離れてあげてねー」
ありさ「ああっ!」パッ
ゆきほ(や、やっと離れてくれた……///)
ありさ「ごめんなさいデス……アリサ、またやりすぎちゃった」
ゆきほ「あ、えっと……」オロオロ
ありさ「……」シュン
ゆきほ「そんな、あやまらなくてもだいじょうぶだよ? べつにおこってるわけじゃないし……」
ありさ「ホントウ……?」
ゆきほ「うん、ホントホント」
ありさ「~~!」パァ
ゆきほ(うっ……。えがおが……まぶしすぎる……)
ゆきほ(いつまでだきついてるのぉ……///)
先生「はいはい、雪穂ちゃんが優しい言い子なのは先生も知ってるけど、今は離れてあげてねー」
ありさ「ああっ!」パッ
ゆきほ(や、やっと離れてくれた……///)
ありさ「ごめんなさいデス……アリサ、またやりすぎちゃった」
ゆきほ「あ、えっと……」オロオロ
ありさ「……」シュン
ゆきほ「そんな、あやまらなくてもだいじょうぶだよ? べつにおこってるわけじゃないし……」
ありさ「ホントウ……?」
ゆきほ「うん、ホントホント」
ありさ「~~!」パァ
ゆきほ(うっ……。えがおが……まぶしすぎる……)
169: 2017/09/18(月) 16:58:18.53 ID:OLLuEswn.net
ありさ「……ユキホはほんとうにヤサシイひとデス! アリサはユキホのオトモダチ、なりたいデス!」
ゆきほ「あ、あはは、オトモダチって……」
ありさ「ダメデスか……?」
ゆきほ「いや、ダメじゃないけど……」
ゆきほ(そんなあらたまって、ともだちっていうのもヘンだとおもうけど……)
ありさ「~~」ウルウル
ゆきほ(……)クス
ゆきほ(……なんにしても、ほっておけないこだよね)
ゆきほ(……)
ゆきほ「あ、あはは、オトモダチって……」
ありさ「ダメデスか……?」
ゆきほ「いや、ダメじゃないけど……」
ゆきほ(そんなあらたまって、ともだちっていうのもヘンだとおもうけど……)
ありさ「~~」ウルウル
ゆきほ(……)クス
ゆきほ(……なんにしても、ほっておけないこだよね)
ゆきほ(……)
170: 2017/09/18(月) 17:02:03.61 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「うん……いいよ、ともだちになろう♪」
ありさ「……!」パァ
ゆきほ「"わたし"のなまえはこうさかゆきほ! これからよろしくね、ありさ!」
ありさ「ハイ! よろしくデス、ユキホ!」
先生「……あー、なんだか仲が良いのはいいんだけど、ホームルームの続きしてもいいかなー?」
ゆきほ「あっ」
ありさ「?」
『ゆきほちゃん、かわいいー!』
『ありさちゃんとおともだち、いいなー!』
ゆきほ「……///」
ありさ「~♪」
……。
*
172: 2017/09/18(月) 17:06:54.62 ID:OLLuEswn.net
先生「それじゃあ今日は、国語の授業からねー」
ゆきほ「こくごかぁ……」
ありさ「ユキホユキホ!」
ゆきほ「うん? どうしたの?」
ありさ「キョウカショがないので、かしてほしーデス!」
ゆきほ「かしてって、それじゃわたしがみれないし……」
ありさ「たしかにソレはコマルデスね……」
ゆきほ「いや、そうじゃなくて……。ほら、つくえくっつけて」ガゴゴ
ありさ「? なにするデス?」
ゆきほ「はい、いっしょにみよ?」
ありさ「ハラショー!」
ありさ「ユキホはアタマいーデス!」
ゆきほ「そうかなぁ……」
ゆきほ「って、はらしょー……?」
……。
ゆきほ「こくごかぁ……」
ありさ「ユキホユキホ!」
ゆきほ「うん? どうしたの?」
ありさ「キョウカショがないので、かしてほしーデス!」
ゆきほ「かしてって、それじゃわたしがみれないし……」
ありさ「たしかにソレはコマルデスね……」
ゆきほ「いや、そうじゃなくて……。ほら、つくえくっつけて」ガゴゴ
ありさ「? なにするデス?」
ゆきほ「はい、いっしょにみよ?」
ありさ「ハラショー!」
ありさ「ユキホはアタマいーデス!」
ゆきほ「そうかなぁ……」
ゆきほ「って、はらしょー……?」
……。
173: 2017/09/18(月) 17:08:06.47 ID:OLLuEswn.net
カリカリ…
ゆきほ「……うーん」
ありさ「ユキホユキホ!」
ゆきほ「なぁに?」
ありさ「コレはなんてかいてあるデス?」
ゆきほ「あー、そっか……かんじはよめないよね」
ありさ「まだちょっとしかよめないでデス!」
ゆきほ「それできょうかしょつかうのって、たいへんだね……」
ありさ「これからおぼえればいいのデス!」
ゆきほ「……ところで、ちょっとってなにならよめるの?」
ありさ「姉妹と大好きはよめるデス!」
ゆきほ「そんなにおねーちゃんのことがすきなんだね……」
ありさ「ハイ!」
……。
174: 2017/09/18(月) 17:09:20.88 ID:OLLuEswn.net
タッタッタッタッタ…
ゆきほ「はぁはぁ……」
ありさ「ユキホユキホ!」
ゆきほ「んー……?」
ありさ「ニホンはあついデスね!」
ゆきほ「んー……そう? まだ4月だし、そんなには……」
ありさ「なんだかたくさんアセをかくデス……」
ゆきほ「あー、しっけがおおいのかなぁ……」
ありさ「シッケ?」
ゆきほ「うーん、わたしもよくわからないけど、にほんはしっけがおおいからジメジメするっていうよー」
ありさ「ジメジメ……アセビショビショ……ハラショー……」
ゆきほ(はらしょーってなんだろう……?)
タッタッタッタッタ…
……。
👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
175: 2017/09/18(月) 17:10:27.25 ID:OLLuEswn.net
『いただきまーす!!』
ゆきほ「あー、おなかすいたー」
ありさ「ユキホユキホ!」
ゆきほ「なぁにー?」
ありさ「このクロいヒゲはなんデス……?」
ゆきほ「ヒゲ……? ああ、ひじきのこと?」
ありさ「ヒジキ……」ツンツン
ゆきほ「かいそう、かなぁ? まぁ、なにっていわれるとわたしもわかんないけど、おいしーよ?」モグモグ
ありさ「……」ドキドキ
ゆきほ「あんまりこういうのたべたことないの?」
ありさ「はじめてみるデス……」
ゆきほ「すききらいはダメだからねー」
ありさ「ゆきほはヤサシイけど、キビシクもあるデスね……」
ゆきほ「たべてみればおいしいって」モグモグ
176: 2017/09/18(月) 17:11:50.08 ID:OLLuEswn.net
ありさ「……」
ありさ「~~」パク!
ゆきほ「どうー?」
ありさ「……」モグモグ
ありさ「……オイシーデス!!」
ゆきほ「ほらぁ♪」
ありさ「なんだかフシギなあじデス!」
ゆきほ「よかったー。なんでもたべればおいしいよね♪」
ありさ「ハラショー!」
ゆきほ(……ロシアごかなぁ)モグモグ
……。
177: 2017/09/18(月) 17:12:51.07 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「そうじのじかんだよー」
ありさ「キレイにするデス!」
ゆきほ「こらだんし! あそぶな!」
「またこーさかがしきってるー!」
「あたりまえでしょーそうじいいんなんだからー!」
ありさ「ユキホユキホ!」
ゆきほ「はいはい、なになに?」
ありさ「このクルクルまわるぼうはなんデス?」クルクル
ゆきほ「えー、ほうきだよほうきー。しらないの?」
ありさ「ホウキ? あのトゲトゲのホウキ?」
ゆきほ「トゲトゲって……ああ、そっか、こういうじゆうぼうきはないのかなぁ」
ありさ「はじめてみるデス!」
ありさ「キレイにするデス!」
ゆきほ「こらだんし! あそぶな!」
「またこーさかがしきってるー!」
「あたりまえでしょーそうじいいんなんだからー!」
ありさ「ユキホユキホ!」
ゆきほ「はいはい、なになに?」
ありさ「このクルクルまわるぼうはなんデス?」クルクル
ゆきほ「えー、ほうきだよほうきー。しらないの?」
ありさ「ホウキ? あのトゲトゲのホウキ?」
ゆきほ「トゲトゲって……ああ、そっか、こういうじゆうぼうきはないのかなぁ」
ありさ「はじめてみるデス!」
178: 2017/09/18(月) 17:14:29.86 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「ほそながくて、くるくるかいてんするから……こう」サッサッ
ありさ「おぉ!」
ゆきほ「ね? こまかいところもそうじしやすいでしょ?」
ありさ「ハラショー!!」
ゆきほ(びっくりするときにつかうのかな……)
ありさ「しかもゴルフであそぶこともできるデスね!」
ゆきほ「え!? あ、こら! だからボールつかってあそばないー!」
「わーい、こーさかがおこったー!」
「にげろー!」
ゆきほ「ったく……! ありさ! ああいうのはまねしないように! いい!?」
ありさ「ハラショー!!」ビシ
ゆきほ(んー……?)
……。
*
ありさ「おぉ!」
ゆきほ「ね? こまかいところもそうじしやすいでしょ?」
ありさ「ハラショー!!」
ゆきほ(びっくりするときにつかうのかな……)
ありさ「しかもゴルフであそぶこともできるデスね!」
ゆきほ「え!? あ、こら! だからボールつかってあそばないー!」
「わーい、こーさかがおこったー!」
「にげろー!」
ゆきほ「ったく……! ありさ! ああいうのはまねしないように! いい!?」
ありさ「ハラショー!!」ビシ
ゆきほ(んー……?)
……。
*
179: 2017/09/18(月) 17:16:22.90 ID:OLLuEswn.net
キーンコーンカーンコーン
ありさ「やっとジュギョウがおわったよ! ユキホ!」
ゆきほ「わかってるよー。……つかれたぁ」
ありさ「なんでユキホ、つかれた? ガッコウつまらない……?」
ゆきほ「あ、いや、そうじゃないんだけどさ……」
ありさ「じゃあドウシテ?」
ゆきほ「いやぁ……あはは」
ゆきほ(ありさがきになってつかれたなんていえないなぁ……)
ありさ「?」
180: 2017/09/18(月) 17:17:08.03 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「……さてと、それじゃかえろっかー?」
ありさ「ユキホユキホ!」
ゆきほ「なぁーに?」
ありさ「ユキホとオトモダチになれたし、これからあそぶデス!」
ゆきほ「あそぶ? いいけど、なにしてあそぶの?」
ありさ「ユキホのイエ! いきたい!」
ゆきほ「いえ……って、いきなりだなぁ」
ありさ「だめデスか……?」ウルウル
ゆきほ「ああ、いやいや、ダメじゃないんだけどさ」
ゆきほ(うーん……やっぱり、がいこくにいたからなのか、せっきょくてきだよね……)
ありさ「?」
ゆきほ(まぁ、でも……せっかくだしね……)
ありさ「ユキホユキホ!」
ゆきほ「なぁーに?」
ありさ「ユキホとオトモダチになれたし、これからあそぶデス!」
ゆきほ「あそぶ? いいけど、なにしてあそぶの?」
ありさ「ユキホのイエ! いきたい!」
ゆきほ「いえ……って、いきなりだなぁ」
ありさ「だめデスか……?」ウルウル
ゆきほ「ああ、いやいや、ダメじゃないんだけどさ」
ゆきほ(うーん……やっぱり、がいこくにいたからなのか、せっきょくてきだよね……)
ありさ「?」
ゆきほ(まぁ、でも……せっかくだしね……)
181: 2017/09/18(月) 17:18:34.48 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「……それじゃあさ、うちにくる?」
ありさ「わぁ! ユキホのおうち!! いくデス!!」
ゆきほ「うち、いえがおみせやってるからびっくりするよー」
ありさ「おみせ!! ユキホのイエでパンをかえるデスか!?」
ゆきほ「なんでパンなの……パンはかえないよ」
ありさ「そうデスか……」シュン
ゆきほ「わがしや、やってるんだー」
ありさ「わがしー?」
ありさ「わぁ! ユキホのおうち!! いくデス!!」
ゆきほ「うち、いえがおみせやってるからびっくりするよー」
ありさ「おみせ!! ユキホのイエでパンをかえるデスか!?」
ゆきほ「なんでパンなの……パンはかえないよ」
ありさ「そうデスか……」シュン
ゆきほ「わがしや、やってるんだー」
ありさ「わがしー?」
183: 2017/09/18(月) 17:19:14.54 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「おまんじゅうとか、だんごとか……は、わかるよね? さすがに……」
ありさ「モチモチ!」
ゆきほ「あ、ああ、うん、そうだね。だんごはモチモチだね」
ありさ「アリサ、モチモチスキ!」
ゆきほ「……なんかわかってるのか、イマイチはんだんにくるしむなぁ」
ありさ「ユキホのイエはモチモチ♪ タノシミー!」
ゆきほ「ぜったいかんちがいしてる……」
……。
*
ありさ「モチモチ!」
ゆきほ「あ、ああ、うん、そうだね。だんごはモチモチだね」
ありさ「アリサ、モチモチスキ!」
ゆきほ「……なんかわかってるのか、イマイチはんだんにくるしむなぁ」
ありさ「ユキホのイエはモチモチ♪ タノシミー!」
ゆきほ「ぜったいかんちがいしてる……」
……。
*
184: 2017/09/18(月) 17:21:20.87 ID:OLLuEswn.net
ガラガラ
ほのママ「もぐもぐ……あっ///」パッ
ほのママ「いらっしゃーい!」
ゆきほ「ただいまー」
ほのママ「って、雪穂じゃない。もう、お店の入り口使っちゃダメっていつも言ってるでしょー?」
ゆきほ「あ、ちょっときょうはりゆうがあって……」
ほのママ「理由って……あら?」
ありさ「ここがユキホのイエ……ワガシ……ハラショー……」
ほのママ「金髪美少女!? 外国の子!?」
ゆきほ「なにそのおどろきかた……」
ゆきほ(きもちはわかるけど……)
185: 2017/09/18(月) 17:23:26.86 ID:OLLuEswn.net
ありさ「コンニチワ! アヤセアリサといいマス!」
ありさ「ユキホとオトモダチなったので、あそびにきました!」
ほのママ「あらあら、日本語もちゃんと喋れるの……凄いわねぇ。どうぞどうぞ、和菓子しかない家でよければー」
ありさ「アリガトウゴザイマス!」
ほのママ「うふふ、雪穂と仲良くしてあげてねー♪」
ありさ「ハイ!」
ほのママ「それじゃあ折角だし、お菓子でも出してあげましょうか」
ありさ「ワガシ! このガラスのなか、はいってるやつがそうデス?」
ほのママ「そうそう。和菓子は初めて見るのかしら?」
ゆきほ「そうみたい。おまんじゅうもおだんごもしらないっぽいし」
ありさ「しってるよ! オマンジュウはモチモチ!!」
ゆきほ「ぎゃくだよぎゃく……」
ありさ「ユキホとオトモダチなったので、あそびにきました!」
ほのママ「あらあら、日本語もちゃんと喋れるの……凄いわねぇ。どうぞどうぞ、和菓子しかない家でよければー」
ありさ「アリガトウゴザイマス!」
ほのママ「うふふ、雪穂と仲良くしてあげてねー♪」
ありさ「ハイ!」
ほのママ「それじゃあ折角だし、お菓子でも出してあげましょうか」
ありさ「ワガシ! このガラスのなか、はいってるやつがそうデス?」
ほのママ「そうそう。和菓子は初めて見るのかしら?」
ゆきほ「そうみたい。おまんじゅうもおだんごもしらないっぽいし」
ありさ「しってるよ! オマンジュウはモチモチ!!」
ゆきほ「ぎゃくだよぎゃく……」
186: 2017/09/18(月) 17:25:05.27 ID:OLLuEswn.net
ほのママ「あらあらー♪ そんな子にうちの和菓子を薦めるのなんて、新鮮でいいわねぇ♪」
ゆきほ「そうー……?」
ありさ「……いろんなイロがあってカラフルデス♪」キョロキョロ
ゆきほ「どれかきになったのあるー?」
ありさ「ウーン……」ムムム
ほのママ「どれでも好きなの選んでいいのよー♪」
ありさ「……コレ! コレがいいデス!」
ゆきほ「おっ」
ほのママ「あらー、うちの新作にして、名物になる予定の穂むらまんじゅう、略してほむまんを選ぶなんて、中々センスがいいわねぇ!」
ありさ「コレがシロくてカワイイデス!」
ゆきほ「かわいい、かなぁ」
ありさ「カワイイデス!」ズイ
ほのママ「可愛いわよ!」ドン!
ゆきほ「えぇ……」
ゆきほ「そうー……?」
ありさ「……いろんなイロがあってカラフルデス♪」キョロキョロ
ゆきほ「どれかきになったのあるー?」
ありさ「ウーン……」ムムム
ほのママ「どれでも好きなの選んでいいのよー♪」
ありさ「……コレ! コレがいいデス!」
ゆきほ「おっ」
ほのママ「あらー、うちの新作にして、名物になる予定の穂むらまんじゅう、略してほむまんを選ぶなんて、中々センスがいいわねぇ!」
ありさ「コレがシロくてカワイイデス!」
ゆきほ「かわいい、かなぁ」
ありさ「カワイイデス!」ズイ
ほのママ「可愛いわよ!」ドン!
ゆきほ「えぇ……」
187: 2017/09/18(月) 17:26:16.15 ID:OLLuEswn.net
ほのママ「デザインは私が頑張って考えたんだから……! お菓子作ったのはお父さんだけど」
ありさ「オトーサンがモチモチつくってるデスか?」
ゆきほ「だからモチモチじゃ……」
ほのママ「そうよー、ここにあるお菓子ぜーんぶお父さんが作ってるのよー♪」
ありさ「ほわぁ……」キラキラ
ほのママ「ああっ、そんなキラキラした目で見つめられたら、我が家のお菓子たちも喜ぶわぁ♪」
ゆきほ「そんなおおげさな……」
ほのママ「それじゃ用意するから、ちょっと待っててね。雪穂、部屋に案内してあげなさい」
ゆきほ「はーい」
ありさ「ワクワク……!」
ありさ「オトーサンがモチモチつくってるデスか?」
ゆきほ「だからモチモチじゃ……」
ほのママ「そうよー、ここにあるお菓子ぜーんぶお父さんが作ってるのよー♪」
ありさ「ほわぁ……」キラキラ
ほのママ「ああっ、そんなキラキラした目で見つめられたら、我が家のお菓子たちも喜ぶわぁ♪」
ゆきほ「そんなおおげさな……」
ほのママ「それじゃ用意するから、ちょっと待っててね。雪穂、部屋に案内してあげなさい」
ゆきほ「はーい」
ありさ「ワクワク……!」
188: 2017/09/18(月) 17:27:30.96 ID:OLLuEswn.net
ほのママ「あなたーっ!」
トコトコ…
ほのパパ「……」ヨンダ?
ほのママ「ちょっとこの子たちにお菓子用意してあげるから、少しだけお店入ってて頂戴」
ほのパパ「……」ワカッタ
ありさ「このヒトが、モチモチつくったオトーサン……」キラキラ
ほのパパ「……」キンパツビショウジョ…!?
ゆきほ「おとーさんもおなじおどろきかたしてる……」
*
189: 2017/09/18(月) 17:32:19.73 ID:OLLuEswn.net
ガラ
ゆきほ「ここが、わたしとおねーちゃんのへやだよ」
ありさ「おお! ユキホもおねーちゃんがいたんデスね!」
ゆきほ「あ、うん……そっか、いってなかったね。中学生のおねーちゃんがいるんだ」
ありさ「アリサといっしょ!」
ゆきほ「いっしょ?」
ありさ「アリサのおねーちゃんも中学生デス!」
ゆきほ「へぇ、そうなんだ……」
ありさ「ふふ♪ アリサとユキホもおなじネンレイ! にたものドウシデスね!」
ゆきほ「そうだね」クス
190: 2017/09/18(月) 17:34:05.49 ID:OLLuEswn.net
ありさ「~♪」キョロキョロ
ゆきほ「ちょ、ちょっと……へやきたないから、あんまみないでよ」
ありさ「へやがきたないのは、なかよくたくさんあそんでるショーコデス!」
ゆきほ「うぅ……おもにおねーちゃんがきたなくしてるだけなのに……」
ありさ「あっ! にだんベッドデス!」
ゆきほ「へ?」
ありさ「……これにユキホと、ユキホのおねーちゃんがねてるデスね!」
ゆきほ「うん、そうだよ」
ゆきほ「……にだんベッドはおおきいし、じゃまになっちゃうんだけどねー」
ありさ「そうデスか? アリサはにだんベッドうらやましいデス!」
ゆきほ「そう?」
191: 2017/09/18(月) 17:34:45.15 ID:OLLuEswn.net
ありさ「おねーちゃんといっしょにねることができるなんて、シアワセ!」
ゆきほ「べつに、いっしょにねてるわけじゃないんだけど……」
ありさ「それでも! ねるまえにおはなししたりできるデス!」
ゆきほ「うん……まぁ、そうだね」
ありさ「アリサのへやはもうひとりなので、ユキホがうらやましい!」
ゆきほ「え……ありさって、もうひとりべやなの?」
ありさ「ハイ! ニホンのイエではもうひとりでダイジョウブだろうって、おねーちゃんがいったデス」
ゆきほ「へぇ……」
ありさ「アリサはちょっとさみしいけど、おねーちゃんにシンライされてうれしいデス!」
ゆきほ「そ、そっかぁ」
ゆきほ(あぶなっかしいとこばっかりなきもするけど……)
ゆきほ(でも、いいなぁ……ひとりべや)
ゆきほ「べつに、いっしょにねてるわけじゃないんだけど……」
ありさ「それでも! ねるまえにおはなししたりできるデス!」
ゆきほ「うん……まぁ、そうだね」
ありさ「アリサのへやはもうひとりなので、ユキホがうらやましい!」
ゆきほ「え……ありさって、もうひとりべやなの?」
ありさ「ハイ! ニホンのイエではもうひとりでダイジョウブだろうって、おねーちゃんがいったデス」
ゆきほ「へぇ……」
ありさ「アリサはちょっとさみしいけど、おねーちゃんにシンライされてうれしいデス!」
ゆきほ「そ、そっかぁ」
ゆきほ(あぶなっかしいとこばっかりなきもするけど……)
ゆきほ(でも、いいなぁ……ひとりべや)
192: 2017/09/18(月) 17:36:27.07 ID:OLLuEswn.net
ガラ
ほのママ「はーいお待たせー! ほむまんお待ちどうー♪」
ありさ「ワー! モチモチ!!」
ゆきほ「いやだから……」
ほのママ「ありさちゃんには特別に、一個おまけしておいたわよー♪」
ありさ「アリガトウゴザイマス!!」
ほのママ「うふふ~♪ それじゃゆっくりしてってね♪」
ありさ「ハイ!」
パタン
193: 2017/09/18(月) 17:37:13.85 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「……おかーさん、きげんがいいなぁ」
ありさ「ユキホのおかーさんはステキなひとデス!」
ゆきほ「あはは、そういわれるとなんかうれしいけど……」
ありさ「おとーさんもカッコよくて、アリサはスキ!」
ゆきほ「それ、ほんにんにいってあげたら、ないてよろこぶとおもう……」
ありさ「おねーちゃんは――?」
ゆきほ「え……?」
ありさ「ユキホのおねーちゃんはどんなヒト?」
ゆきほ「……」
ありさ「やっぱり、ユキホににたヤサシイおねーちゃんデス?」
ありさ「ユキホのおかーさんはステキなひとデス!」
ゆきほ「あはは、そういわれるとなんかうれしいけど……」
ありさ「おとーさんもカッコよくて、アリサはスキ!」
ゆきほ「それ、ほんにんにいってあげたら、ないてよろこぶとおもう……」
ありさ「おねーちゃんは――?」
ゆきほ「え……?」
ありさ「ユキホのおねーちゃんはどんなヒト?」
ゆきほ「……」
ありさ「やっぱり、ユキホににたヤサシイおねーちゃんデス?」
194: 2017/09/18(月) 17:38:41.48 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「……やさし……い、かもしれないけど」
ゆきほ「……いいかげんで、だらしないひとだよ」
ありさ「そうなんデスか?」
ゆきほ「そうだよ……!」
ゆきほ「あさはおきれないし、きらいなものはのこすし、やくそくはまもらないし……!」
ゆきほ「それだけじゃなくて、こどもっぽいし、たよりなくて、いいかげんで……!」
ゆきほ「さいていのおねーちゃん!!」
ありさ「ダメデス!」
ゆきほ「っ……」
195: 2017/09/18(月) 17:40:44.57 ID:OLLuEswn.net
ありさ「……おねーちゃんのことを、そんなわるくいったらダメデスよ」
ゆきほ「……だって」
ありさ「ユキホは、おねーちゃんのことキライデス?」
ゆきほ「……」ギュ
ゆきほ「……キライ、かも」
ありさ「アリサは、おねーちゃんのことダイスキ!」キラキラ
ゆきほ「だ、だいすき……」
196: 2017/09/18(月) 17:44:04.10 ID:OLLuEswn.net
ありさ「アリサのおねーちゃんは、ヤサシクて、アタマもよくて、アリサのことをだいじにしてくれるから、とってもダイスキデス!」
ゆきほ「……っ、それだけかんぺきだったら、だれだって……」
ありさ「でも、おねーちゃんがうっかりさんなのもしってるデス」
ゆきほ「そう、なんだ……」
ありさ「おねーちゃんがどんなおねーちゃんでも、アリサのすきなおねーちゃんにはかわらないのデス!」
ゆきほ「ん……」
ありさ「だから……ユキホもおねーちゃんのことをキライにならないでほしいデス……」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……っ、それだけかんぺきだったら、だれだって……」
ありさ「でも、おねーちゃんがうっかりさんなのもしってるデス」
ゆきほ「そう、なんだ……」
ありさ「おねーちゃんがどんなおねーちゃんでも、アリサのすきなおねーちゃんにはかわらないのデス!」
ゆきほ「ん……」
ありさ「だから……ユキホもおねーちゃんのことをキライにならないでほしいデス……」
ゆきほ「……」
197: 2017/09/18(月) 17:45:29.57 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ(……そんなこと、いわれても……)
ゆきほ(……そりゃあ、まえはすきだったけどさ……)
ゆきほ(おねーちゃんなんて、ホントにこどもっぽいし……)
ゆきほ(ありさのおねーちゃんみたいに、いいところなんて……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……そうだ)
198: 2017/09/18(月) 17:46:37.57 ID:OLLuEswn.net
ゆきほ「ねぇ、ありさ」
ありさ「なんデス?」
ゆきほ「……わたしも、こんどありさのいえにいきたい」
ありさ「わぁ! ウチにくるデスか!?」
ゆきほ「うん……」
ありさ「ユキホなら、だいかんげいするデス!」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……ありさのいえにいって、ありさのおねーちゃんにあってみたい」
……。
――――――
――――
――
ありさ「なんデス?」
ゆきほ「……わたしも、こんどありさのいえにいきたい」
ありさ「わぁ! ウチにくるデスか!?」
ゆきほ「うん……」
ありさ「ユキホなら、だいかんげいするデス!」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……ありさのいえにいって、ありさのおねーちゃんにあってみたい」
……。
――――――
――――
――
200: 2017/09/18(月) 17:48:47.53 ID:OLLuEswn.net
続きます。
夜にまた投下しますー。
夜にまた投下しますー。
204: 2017/09/18(月) 20:10:00.33 ID:Ng+GmqBr.net
ガチャ
ゆきほ「……おじゃましまーす」
ありさ「どーぞどーぞデス!」
ゆきほ「ありさはいつでもげんきだなぁ……」
ありさ「それがアリサのトリエデス!」
ゆきほ「ふふ、たしかに♪」
ありさ「あっ、ユキホ、いまバカにしたデスね!」
ゆきほ「そーんなことないよー」
ありさ「ムー!」
205: 2017/09/18(月) 20:11:19.55 ID:Ng+GmqBr.net
トコトコ…
ガチャ
ありさ「ここがアリサのへやデス!」
ゆきほ「わぁ……けっこうひろいなぁ」
ありさ「ここに、ニホンのオトモダチをよんであそぶのがユメだったデス♪」
ゆきほ「ええー? そんなのがゆめだったのー? もうかなっちゃったじゃん」
ありさ「えへへ♪ ユキホのおかげ!」
ゆきほ「……あれ、そういえばおかーさんとおとーさんは?」
ありさ「ふたりともロシアではたらいてるデスよ」
ゆきほ「え……それじゃあふたりってどうやって……?」
ありさ「? おねーちゃんとふたりぐらしデスよ?」
ゆきほ「それって……」
ゆきほ「えぇぇぇぇぇぇーーー!?」
206: 2017/09/18(月) 20:12:28.46 ID:Ng+GmqBr.net
ありさ「わっ! ビックリしたデス……」
ゆきほ「ふ、ふたりぐらし……? 中学生のおねーちゃんとありさのふたりで……?」
ありさ「ハイ!」
ゆきほ「だいじょうぶなの……?」
ありさ「おねーちゃんがいるからへいきデス!」
ゆきほ「えぇ……」
ゆきほ(どれだけしっかりもののおねえさんなのー……?)
…ガチャ
タダイマー
ありさ「あっ! おねーちゃんがかえってきたデス!」
ゆきほ「ふ、ふたりぐらし……? 中学生のおねーちゃんとありさのふたりで……?」
ありさ「ハイ!」
ゆきほ「だいじょうぶなの……?」
ありさ「おねーちゃんがいるからへいきデス!」
ゆきほ「えぇ……」
ゆきほ(どれだけしっかりもののおねえさんなのー……?)
…ガチャ
タダイマー
ありさ「あっ! おねーちゃんがかえってきたデス!」
207: 2017/09/18(月) 20:15:39.28 ID:Ng+GmqBr.net
タッタッタッタッ…
オネーチャン、ユキホキタヨー!
ユキホ…?
ゆきほ「……っ」
ゆきほ「な、なんかきんちょうしてきちゃった……」
ゆきほ「ありさのおねーちゃん、なんだから……」
ゆきほ「そりゃあ……」
絵里「こんにちわ」ヒョコ
ゆきほ(きんぱつびしょうじょ!?)
ゆきほ(……って、それじゃおかーさんたちといっしょだし……!)ブンブン
絵里「?」
208: 2017/09/18(月) 20:16:57.20 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「あ、え、えっと……こんにちわ!」
ゆきほ「わたしは、こ、こーさかゆきほっていいます……」
絵里「ふふ、亜里沙から聞いてるわ。転校初日からすぐにお友達になってくれたんですってね?」
ゆきほ「は、はい、その……なんというか///」
絵里「亜里沙は一人にしておくと不安なところがあるから、雪穂ちゃんみたいなしっかりしてそうな子が一緒にいてくれると安心だわ」
ありさ「えー! おねーちゃんヒドイ!」
絵里「冗談よ♪」
ゆきほ(……ありさとちがって、すごいていねいなにほんご)
ゆきほ「わたしは、こ、こーさかゆきほっていいます……」
絵里「ふふ、亜里沙から聞いてるわ。転校初日からすぐにお友達になってくれたんですってね?」
ゆきほ「は、はい、その……なんというか///」
絵里「亜里沙は一人にしておくと不安なところがあるから、雪穂ちゃんみたいなしっかりしてそうな子が一緒にいてくれると安心だわ」
ありさ「えー! おねーちゃんヒドイ!」
絵里「冗談よ♪」
ゆきほ(……ありさとちがって、すごいていねいなにほんご)
209: 2017/09/18(月) 20:17:50.54 ID:Ng+GmqBr.net
絵里「私は絢瀬絵里。これからよろしくね、雪穂ちゃん♪」
ゆきほ「は、はい! よろしくおねがいします!」
ありさ「~♪」
ゆきほ「あ、そうだ……」ゴソゴソ
ありさ「?」
ゆきほ「これ、おかーさんがうちのわがし、もってけって」
ありさ「あっ! モフモフ!」
絵里「ああ、家が和菓子屋さんやってるんだったのよね」
ゆきほ「よかったらたべてください」
絵里「ありがとう♪ お母様によろしくお伝えして」
ゆきほ「は、はい」
ありさ「おねーちゃん、モチモチじゃないんだよ! モフモフなんだよ!」
絵里「ふふ、そうなの? 楽しみね」
ゆきほ(しかもれいぎただしい……!)
ゆきほ「は、はい! よろしくおねがいします!」
ありさ「~♪」
ゆきほ「あ、そうだ……」ゴソゴソ
ありさ「?」
ゆきほ「これ、おかーさんがうちのわがし、もってけって」
ありさ「あっ! モフモフ!」
絵里「ああ、家が和菓子屋さんやってるんだったのよね」
ゆきほ「よかったらたべてください」
絵里「ありがとう♪ お母様によろしくお伝えして」
ゆきほ「は、はい」
ありさ「おねーちゃん、モチモチじゃないんだよ! モフモフなんだよ!」
絵里「ふふ、そうなの? 楽しみね」
ゆきほ(しかもれいぎただしい……!)
210: 2017/09/18(月) 20:19:36.27 ID:Ng+GmqBr.net
絵里「あ、そうだ」ポン
ゆきほ「?」
絵里「良かったら、今日は一緒に晩御飯食べていかない?」
ありさ「さすがおねーちゃん! いいアイディアデス!」
ありさ「ユキホユキホ! 一緒に食べていくデス!」
絵里「どうかしら?」
ゆきほ「あ……えっと」
ゆきほ「……わ、わたしがいても、へーきなんですか……?」
絵里「平気よ。むしろ、大歓迎♪」
絵里「日本に来てからは、毎日二人きりで寂しくてね……」
ありさ「おねーちゃん、アリサとふたりきりだとさみしいの……?」
絵里「そうは言ってないわよ。もっと賑やかだといいなってことよ」
ありさ「たしかににぎやかなのはウレシイデス!」
絵里「……雪穂ちゃんがよければだけど」
ゆきほ「?」
絵里「良かったら、今日は一緒に晩御飯食べていかない?」
ありさ「さすがおねーちゃん! いいアイディアデス!」
ありさ「ユキホユキホ! 一緒に食べていくデス!」
絵里「どうかしら?」
ゆきほ「あ……えっと」
ゆきほ「……わ、わたしがいても、へーきなんですか……?」
絵里「平気よ。むしろ、大歓迎♪」
絵里「日本に来てからは、毎日二人きりで寂しくてね……」
ありさ「おねーちゃん、アリサとふたりきりだとさみしいの……?」
絵里「そうは言ってないわよ。もっと賑やかだといいなってことよ」
ありさ「たしかににぎやかなのはウレシイデス!」
絵里「……雪穂ちゃんがよければだけど」
211: 2017/09/18(月) 20:20:17.07 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「あ、はい……」
ゆきほ「その……わ、わたしなんかでよければ……///」
絵里「決まりね♪」ポン
ありさ「わぁ! ユキホといっしょにゴハン!」
ゆきほ「あ、でも……」
ゆきほ「きゅうにごはんたべることになって、おかーさんゆるしてくれるかな……」
絵里「ふふ、それぐらい任せて♪」
ゆきほ「え……」
絵里「雪穂ちゃんちの電話番号教えて? 私がお母様に直接お伝えするわ」
ゆきほ「は、はい……」
212: 2017/09/18(月) 20:21:13.92 ID:Ng+GmqBr.net
prrrrr……
絵里「もしもし。絢瀬と言いますが、高坂さんのお宅でしょうか?」
絵里「……はい、私、雪穂さんの友達の亜里沙の姉なんですが……」
絵里「ああ、いえいえ、そういったことは無いのですが……」
ゆきほ(……やさしいし、たよりがいがある……!!)
カチャ
絵里「……OKしてくれたわよ♪」パチ
雪穂「あ、ありがとうございます……!」
絵里「それじゃあこれから仕度するから、それまで亜里沙と遊んでてあげてね」
雪穂「はい! よろしくおねがいします!」
213: 2017/09/18(月) 20:22:49.94 ID:Ng+GmqBr.net
トコトコ…
ありさ「どうデス!? アリサのおねーちゃん!」
ゆきほ「……うん、なんていうか」
ゆきほ「おとなのおねーさんってかんじ……」
ありさ「ウンウン! そういってもらえると、アリサもウレシイデス!」
ゆきほ「あれでまだ中学生なんだもんなぁ……しんじられない」
ありさ「おねーちゃんがいるから、アリサはふたりきりでもへっちゃらなのデス!」
ゆきほ「たしかに……えりさんとふたりきりだったらへいきかも……」
ゆきほ(……そうだよね)
ゆきほ(あれが、おねーちゃんらしいおねーちゃんだよ……)
ゆきほ(ちょっとやりすぎなきもするけど……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(うちのおねーちゃんとは、おおちがい……)
*
215: 2017/09/18(月) 20:24:27.05 ID:Ng+GmqBr.net
ありさ「イタダキマス!」
ゆきほ「いただきます……」
絵里「どうぞ、召し上がれ♪」
ありさ「もぐもぐ……うん! やっぱりおねーちゃんのゴハンはおいしいよ!」
絵里「ありがとう♪」
ゆきほ「もぐもぐ……あ、おいしい……♪」
絵里「そう? 口に合って良かったわ♪」
ゆきほ「あまりみないりょうりですけど、これってやっぱり……」
絵里「そう、ロシア料理よ。今雪穂ちゃんが食べたのは、ペリメニというの」
ありさ「おねーちゃんのいちばんトクイなりょうりなんだよ!」
ゆきほ「へぇ……」
絵里「あとはボルシチね。これは日本だと、ポトフとかビーフシチューとかが近いかしらね?」
ゆきほ「あ、それはなんとなくわかります」
ゆきほ「いただきます……」
絵里「どうぞ、召し上がれ♪」
ありさ「もぐもぐ……うん! やっぱりおねーちゃんのゴハンはおいしいよ!」
絵里「ありがとう♪」
ゆきほ「もぐもぐ……あ、おいしい……♪」
絵里「そう? 口に合って良かったわ♪」
ゆきほ「あまりみないりょうりですけど、これってやっぱり……」
絵里「そう、ロシア料理よ。今雪穂ちゃんが食べたのは、ペリメニというの」
ありさ「おねーちゃんのいちばんトクイなりょうりなんだよ!」
ゆきほ「へぇ……」
絵里「あとはボルシチね。これは日本だと、ポトフとかビーフシチューとかが近いかしらね?」
ゆきほ「あ、それはなんとなくわかります」
216: 2017/09/18(月) 20:26:46.77 ID:Ng+GmqBr.net
ありさ「おねーちゃんのりょうりはどれもおいしいよ!」
絵里「とは言っても、ロシア料理はこれぐらいしか作れないけどね」
ゆきほ「それでも、中学生でこれだけつくれるのはすごいですよ……!」
絵里「そう言ってもらえると、作った甲斐があるわ♪」
ゆきほ「うちのおねーちゃんなんて、りょうりなんてまったくダメですし……」
絵里「あら? 雪穂ちゃんもお姉さんがいるのね」
ありさ「しかも、おねーちゃんとおなじ中学生なんだよ!」
絵里「へぇ……それは一度会ってみたいわね」
ゆきほ「でも! うちのおねーちゃんはえりさんみたいにしっかりしてないし、いいかげんだし、きっとあったらがっかりしますよ……」
ありさ「……」
絵里「あらあら、随分な言われようね?」クスクス
ゆきほ「だって……おなじ中学生なのに、こんなにちがったら……」
絵里「私だって、結構いい加減なところも、うっかりしてるところもあるわよ?」
ありさ「あ、おねーちゃん! オナベ!!」
絵里「へ?」
絵里「とは言っても、ロシア料理はこれぐらいしか作れないけどね」
ゆきほ「それでも、中学生でこれだけつくれるのはすごいですよ……!」
絵里「そう言ってもらえると、作った甲斐があるわ♪」
ゆきほ「うちのおねーちゃんなんて、りょうりなんてまったくダメですし……」
絵里「あら? 雪穂ちゃんもお姉さんがいるのね」
ありさ「しかも、おねーちゃんとおなじ中学生なんだよ!」
絵里「へぇ……それは一度会ってみたいわね」
ゆきほ「でも! うちのおねーちゃんはえりさんみたいにしっかりしてないし、いいかげんだし、きっとあったらがっかりしますよ……」
ありさ「……」
絵里「あらあら、随分な言われようね?」クスクス
ゆきほ「だって……おなじ中学生なのに、こんなにちがったら……」
絵里「私だって、結構いい加減なところも、うっかりしてるところもあるわよ?」
ありさ「あ、おねーちゃん! オナベ!!」
絵里「へ?」
217: 2017/09/18(月) 20:28:06.08 ID:Ng+GmqBr.net
グツグツ…
シャー!!
絵里「ああ……いけないいけない、ずっと火を点けっぱなしだったわね……」
ありさ「もうー! おねーちゃんはこういうところはウッカリやさん!」
絵里「ふふ、本当そうね。気をつけるわ」
ゆきほ「……」
絵里「ね? 誰にだってこういうところはあるものよ」
ゆきほ「……はい」
絵里「雪穂ちゃんのお姉さんがどういう人かは分からないけど、いい加減なところと同じくらい、良いところもある筈でしょ?」
ゆきほ「……」
218: 2017/09/18(月) 20:29:51.08 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……おねーちゃんのいいところ……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(おねーちゃんは……やさしくて……)
ゆきほ(いつもわたしのことをだいじにしてくれてる……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……けど、そんなの、おねーちゃんだったらみんないっしょだよ……)
ゆきほ(えりさんは……すごいおねーさん)
ゆきほ(……ううん、もうおとなのひとだよ)
ゆきほ(……わたしも、えりさんのようなひとになりたい……!)
*
219: 2017/09/18(月) 20:32:08.07 ID:Ng+GmqBr.net
ガラガラ
ゆきほ「ただいまー」
ほのママ「お帰りー。どうだった? 絢瀬さんの家のご飯は?」
ゆきほ「うん、美味しかったー♪」
ほのママ「そう、良かったわねぇ。……それにしても、急だったから吃驚したわよ」
ゆきほ「あはは、ごめんなさい……」
ほのママ「亜里沙ちゃんのお姉さんの、絵里ちゃん? だったかしら、礼儀正しくてしっかりした子ねぇ」
ゆきほ「ほんとうそうだよ! すっごいやさしくて、すっごいキレイなひと!」
ゆきほ「しかも、あれでおねーちゃんといっしょの中学生なんだよ……!」
トントントン…!
穂乃果「ゆきほー! 帰ってきたんだね! 心配したよー!」
ゆきほ「……」イラ
220: 2017/09/18(月) 20:33:26.36 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「あ……えっと、どうだった? お友達の家は……?」
ゆきほ「……たのしかったよ」ムス
穂乃果「そ、そう……」
ゆきほ「……」
穂乃果「……え、えっと、よかったね?」
ゆきほ「……よかった」
穂乃果「え……?」
ゆきほ「おねーちゃんなんかとおおちがいで、すごくよかった!!」
スタスタスタ…!
穂乃果「あぅ……」
ほのママ「……」ハァ
……。
――――――
――――
――
ゆきほ「……たのしかったよ」ムス
穂乃果「そ、そう……」
ゆきほ「……」
穂乃果「……え、えっと、よかったね?」
ゆきほ「……よかった」
穂乃果「え……?」
ゆきほ「おねーちゃんなんかとおおちがいで、すごくよかった!!」
スタスタスタ…!
穂乃果「あぅ……」
ほのママ「……」ハァ
……。
――――――
――――
――
221: 2017/09/18(月) 20:34:47.21 ID:Ng+GmqBr.net
キーンコーンカーンコーン
ありさ「ユキホユキホ!」
ゆきほ(……かねがなったら、ありさにじぶんのなまえをなんどもよばれることになれてしまったなぁ)
ありさ「ユキホユキホー!」ユサユサ
ゆきほ「……はいはい、なになに?」
ありさ「あした!」
ゆきほ「はい?」
ありさ「あした! あしただよユキホ!」
ゆきほ「あした、なにかあるの……?」
ありさ「どようび!」
ゆきほ「どようび……? ああ、やすみってことー?」
222: 2017/09/18(月) 20:36:24.03 ID:Ng+GmqBr.net
ありさ「そうだよ! オヤスミ! ハンドン!」
ゆきほ「はんどんって、どこできいたの……? いみちがうし、それ」
ありさ「そうなの……?」
ゆきほ「そーう。……なに、あそぶのー?」
ありさ「アソブ! ユキホといっしょ!」
ゆきほ「ふふ、いいよーあそぼうー♪」
ありさ「わーい! やったデス!」
ゆきほ「といってもなー、もうおたがいのいえにもいったし……つぎはなにしよっか?」
ありさ「おでかけ!」
ゆきほ「おでかけ? ……どこかいくってこと?」
ありさ「そう! おかいもの!」
ゆきほ「う、うーん……わたし、そんなにおこづかいのこってないなぁ」
ありさ「アリサも、そんなオカネもってない……」
ゆきほ「だよねぇ……」
ゆきほ「はんどんって、どこできいたの……? いみちがうし、それ」
ありさ「そうなの……?」
ゆきほ「そーう。……なに、あそぶのー?」
ありさ「アソブ! ユキホといっしょ!」
ゆきほ「ふふ、いいよーあそぼうー♪」
ありさ「わーい! やったデス!」
ゆきほ「といってもなー、もうおたがいのいえにもいったし……つぎはなにしよっか?」
ありさ「おでかけ!」
ゆきほ「おでかけ? ……どこかいくってこと?」
ありさ「そう! おかいもの!」
ゆきほ「う、うーん……わたし、そんなにおこづかいのこってないなぁ」
ありさ「アリサも、そんなオカネもってない……」
ゆきほ「だよねぇ……」
223: 2017/09/18(月) 20:37:44.01 ID:Ng+GmqBr.net
ありさ「でもいいの! みるだけでもいいの! ウィンドウショッピング!」
ゆきほ「ウィンドウショッピングかぁ……」
ゆきほ「まぁいいけど、ありさとどこかへいくってちょっとふあんだなぁ……」
ありさ「あ、ユキホ、アリサがマイゴになるとおもってるデスね?」
ゆきほ「うん」
ありさ「ひどいデス! アリサはおねーちゃんがいたらマイゴになんかならないデスよ!」
ゆきほ「なるんじゃん」
ありさ「……まだニホンになれてないのデス」テヘ
ゆきほ「かんけい、あるかなぁ……」
ゆきほ(まぁでも……)
ゆきほ(ありさといっしょにいるのはたのしいからね……♪)
ゆきほ(たのしみはたのしみかなぁ)
ゆきほ(……うん)
ゆきほ(えりさんのかわりをつとめられるように、わたしがしっかりおねーさんしないとね……!)
……。
*
ゆきほ「ウィンドウショッピングかぁ……」
ゆきほ「まぁいいけど、ありさとどこかへいくってちょっとふあんだなぁ……」
ありさ「あ、ユキホ、アリサがマイゴになるとおもってるデスね?」
ゆきほ「うん」
ありさ「ひどいデス! アリサはおねーちゃんがいたらマイゴになんかならないデスよ!」
ゆきほ「なるんじゃん」
ありさ「……まだニホンになれてないのデス」テヘ
ゆきほ「かんけい、あるかなぁ……」
ゆきほ(まぁでも……)
ゆきほ(ありさといっしょにいるのはたのしいからね……♪)
ゆきほ(たのしみはたのしみかなぁ)
ゆきほ(……うん)
ゆきほ(えりさんのかわりをつとめられるように、わたしがしっかりおねーさんしないとね……!)
……。
*
224: 2017/09/18(月) 20:38:54.92 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「いただきまーす」
穂乃果「いただきまーす」
ほのパパ「……」イタダキマス
ほのママ「はいはい、召し上がれ♪」
ゆきほ「……」モグモグ
穂乃果「……」モグモグ
ほのパパ「……」モグモグ
ほのパパ「……」…ショーユトッテ
ゆきほ「はい」
ほのパパ「……」アリガトウ
穂乃果「……」モグモグ
225: 2017/09/18(月) 20:40:57.45 ID:Ng+GmqBr.net
ほのママ「……ところで穂乃果、部活はどうなの?」
穂乃果「……あ、うん、頑張ってるよー」
ほのママ「先輩とかはどんな感じー?」
穂乃果「あー、みんな結構優しい感じかなぁ」
ゆきほ「……」モグモグ
穂乃果「あんまり怒らないし、良い先輩たちかもー」
ほのママ「へぇ、良かったわねぇ」
穂乃果「むしろうみちゃんのがキビシイよぉ……」
ほのママ「でしょうねぇ……海未ちゃんは穂乃果に対して、本当に親のように厳しいもの」
穂乃果「でしょー!? もう、カンベンしてほしいよぉ……」
ゆきほ「……」モグモグ…
ほのパパ「……」モグ…
穂乃果「……あ、うん、頑張ってるよー」
ほのママ「先輩とかはどんな感じー?」
穂乃果「あー、みんな結構優しい感じかなぁ」
ゆきほ「……」モグモグ
穂乃果「あんまり怒らないし、良い先輩たちかもー」
ほのママ「へぇ、良かったわねぇ」
穂乃果「むしろうみちゃんのがキビシイよぉ……」
ほのママ「でしょうねぇ……海未ちゃんは穂乃果に対して、本当に親のように厳しいもの」
穂乃果「でしょー!? もう、カンベンしてほしいよぉ……」
ゆきほ「……」モグモグ…
ほのパパ「……」モグ…
226: 2017/09/18(月) 20:42:26.51 ID:Ng+GmqBr.net
ほのママ「私としては有り難いけどねぇ♪」
穂乃果「もー! 部活で疲れてるのに、うみちゃんったら勉強もしっかりやらないといけません! とか言って、明日家に来るって……」
ほのママ「あら、そうなの?」
穂乃果「そうだよー、折角の休みなのにー」
ほのママ「いいじゃないの、あんたそうでもしてもらわないと勉強しないんだし」
穂乃果「やだよー! ……もう、明日逃げ出しちゃおうかなぁ」
ゆきほ「……」ピク
ほのパパ「……」…?
ほのママ「逃げ出したって、その後どうなるか知らないわよー」
穂乃果「うぅ……い、家出するもん……っ!」
ほのママ「家出って、あんたねぇ……」
ゆきほ「~~」フルフル
ほのパパ「……」ドキドキ
穂乃果「もー! 部活で疲れてるのに、うみちゃんったら勉強もしっかりやらないといけません! とか言って、明日家に来るって……」
ほのママ「あら、そうなの?」
穂乃果「そうだよー、折角の休みなのにー」
ほのママ「いいじゃないの、あんたそうでもしてもらわないと勉強しないんだし」
穂乃果「やだよー! ……もう、明日逃げ出しちゃおうかなぁ」
ゆきほ「……」ピク
ほのパパ「……」…?
ほのママ「逃げ出したって、その後どうなるか知らないわよー」
穂乃果「うぅ……い、家出するもん……っ!」
ほのママ「家出って、あんたねぇ……」
ゆきほ「~~」フルフル
ほのパパ「……」ドキドキ
227: 2017/09/18(月) 20:46:08.14 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「うみちゃんに一生見つからない国に行って、ほのか、そこでずっと暮らしていくもん!」
ゆきほ「~~!」
バン!!
穂乃果「っ……?」
ほのパパ「……」
ほのママ「ゆ、雪穂……?」
ゆきほ「い……っ」
ゆきほ「いいかげんにしてよっ!!」
ゆきほ「~~!」
バン!!
穂乃果「っ……?」
ほのパパ「……」
ほのママ「ゆ、雪穂……?」
ゆきほ「い……っ」
ゆきほ「いいかげんにしてよっ!!」
228: 2017/09/18(月) 20:47:59.61 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「ゆき……ほ……?」
ゆきほ「ぶかつにつかれたからべんきょうしたくないとか……! うみちゃんからにげでいえでしたいとか、こどもみたいなことばかり……!」
ゆきほ「おねーちゃんなら、ちゃんとやってよ!!」
穂乃果「……」
ほのパパ「……」
ほのママ「……きゅ、急にどうしたの、雪穂……?」
ゆきほ「きゅうにじゃないよ!」
ゆきほ「おねーちゃんはいつだっていいかげんだし! てきとうだし! ぜんぜんおねーちゃんらしくないもん!!」
穂乃果「……っ」
穂乃果「……そ、そんなふうに言わなくたって……いいじゃん……!」
229: 2017/09/18(月) 20:50:11.49 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「そりゃあ……!」
穂乃果「他の人に比べたら、ちょっといい加減だし、だらしないかもしれないけど……っ!」
穂乃果「ほのかだって、お姉ちゃんとして頑張ってるんだよっ!」
ゆきほ「どこが!? おねーちゃんなんか、ほかのおねーちゃんにくらべたらヘンだもん!」
ほのママ「ちょっと二人共……!」
穂乃果「ヘンって……ほのかのどこがヘンなの!?」
ゆきほ「その……なまえをよぶのとか!!」
穂乃果「な、名前……?」
ゆきほ「中学生にもなってじぶんのなまえをよぶのだって、ヘンなんだよ!!」
穂乃果「ぁ……」
穂乃果「他の人に比べたら、ちょっといい加減だし、だらしないかもしれないけど……っ!」
穂乃果「ほのかだって、お姉ちゃんとして頑張ってるんだよっ!」
ゆきほ「どこが!? おねーちゃんなんか、ほかのおねーちゃんにくらべたらヘンだもん!」
ほのママ「ちょっと二人共……!」
穂乃果「ヘンって……ほのかのどこがヘンなの!?」
ゆきほ「その……なまえをよぶのとか!!」
穂乃果「な、名前……?」
ゆきほ「中学生にもなってじぶんのなまえをよぶのだって、ヘンなんだよ!!」
穂乃果「ぁ……」
230: 2017/09/18(月) 20:52:26.67 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「そんなの、おねーちゃんだけだよッ!」
ゆきほ「おねーちゃんはあまえてばっかいるからそんななんだよ!」
ゆきほ「おねーちゃんなんかおとなじゃないっ! ぜんぜんこどもだよッ!」
穂乃果「……こども……」
ほのママ「雪穂! いい加減にしなさいッ!」
ゆきほ「そんなおねーちゃんなんか……っ!だい……っ
ダン!!!!!
ゆきほ「っ!?」
穂乃果「っ!?」
ほのパパ「……」
ほのママ「……あなた」
ゆきほ「おねーちゃんはあまえてばっかいるからそんななんだよ!」
ゆきほ「おねーちゃんなんかおとなじゃないっ! ぜんぜんこどもだよッ!」
穂乃果「……こども……」
ほのママ「雪穂! いい加減にしなさいッ!」
ゆきほ「そんなおねーちゃんなんか……っ!だい……っ
ダン!!!!!
ゆきほ「っ!?」
穂乃果「っ!?」
ほのパパ「……」
ほのママ「……あなた」
231: 2017/09/18(月) 20:53:51.36 ID:Ng+GmqBr.net
ほのパパ「……」フタリトモ、マズハゴハンヲタベロ
穂乃果「……はい」
ゆきほ「うん……」
穂乃果「……」モグ…
ゆきほ「……」モグモグ
ほのママ「……」フゥ
……。
*
232: 2017/09/18(月) 20:56:09.94 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……」
穂乃果「……」
ゆきほ「……ん」ゴソゴソ
穂乃果「……」
カチコチ…カチコチ…
ゆきほ(……ねむれない)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……さっきは、びっくりしたな)
ゆきほ(というか、こわかった……)
ゆきほ(おとーさんがおこるところなんか、みたことなかったし……)
233: 2017/09/18(月) 21:00:07.84 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……)
ゆきほ(それだけ、あつくなっちゃってたってことだよね……)
ゆきほ『そんなおねーちゃんなんか……っ!だい……っ
ゆきほ(……っ)
ゆきほ(……わたし、すごいこといおうとしてた……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(おとーさんがおこるのも、むりないよね……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……でも)
ゆきほ(さっきのきもちは……)
👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
234: 2017/09/18(月) 21:01:48.88 ID:Ng+GmqBr.net
グス
ゆきほ(ん……?)
穂乃果「……っ……っ」ヒック
ゆきほ(……)ズキ…
穂乃果「……ぅぅ……ぅぅ……!」
ゆきほ(……っ)クル
ボフ
ゆきほ(~~)
235: 2017/09/18(月) 21:03:20.40 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……)
ゆきほ(……おねーちゃんの、バカ)
ゆきほ(これじゃ……わたしがわるい、みたいだし……)
ゆきほ(……おねーちゃんなんか)
ゆきほ(おねーちゃんなんか……)
ゆきほ(……)グス
……。
――――――
――――
――
236: 2017/09/18(月) 21:05:42.56 ID:Ng+GmqBr.net
チュンチュン…
ゆきほ「……よいしょっと」
ゆきほ「わすれものないよね……」
トントントン…
穂乃果「あ……」
ゆきほ「ん……」
穂乃果「……おはよう」
ゆきほ「……おはよ」
穂乃果「……」
ゆきほ「……」
237: 2017/09/18(月) 21:06:59.10 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「……どこか、行くの?」
ゆきほ「おねーちゃんにはかんけいないでしょ……」
穂乃果「ん……」
ゆきほ「ぁ……」
穂乃果「……」グス
ゆきほ「……」
ゆきほ「……ともだちと、あそんでくるから……」
穂乃果「ぁ……うん」
ゆきほ「……」
穂乃果「このあいだ言ってた、ロシアの子……?」
ゆきほ「……そう」
穂乃果「……あ、えっと……ほのかも、着いて行ってあげようか……?」
ゆきほ「っ! いらないっ!!」
穂乃果「!?」ビクッ
ゆきほ「おねーちゃんにはかんけいないでしょ……」
穂乃果「ん……」
ゆきほ「ぁ……」
穂乃果「……」グス
ゆきほ「……」
ゆきほ「……ともだちと、あそんでくるから……」
穂乃果「ぁ……うん」
ゆきほ「……」
穂乃果「このあいだ言ってた、ロシアの子……?」
ゆきほ「……そう」
穂乃果「……あ、えっと……ほのかも、着いて行ってあげようか……?」
ゆきほ「っ! いらないっ!!」
穂乃果「!?」ビクッ
238: 2017/09/18(月) 21:09:03.57 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「なんでわたしのともだちとあそぶのに、おねーちゃんがついてこなくちゃいけないの!!」
ゆきほ「いつまでもこどもあつかいしないでっ!!」
穂乃果「こどもあつかいなんて……っ」
ゆきほ「じぶんのほうがこどものくせに……っ!」
穂乃果「っ」
ゆきほ「おねーちゃんなんか……!」
穂乃果「~~っ」
ゆきほ「~~!!」
ゆきほ「~…」
ゆきほ「……」
ゆきほ「ふん! いってきます!!」
ゆきほ「いつまでもこどもあつかいしないでっ!!」
穂乃果「こどもあつかいなんて……っ」
ゆきほ「じぶんのほうがこどものくせに……っ!」
穂乃果「っ」
ゆきほ「おねーちゃんなんか……!」
穂乃果「~~っ」
ゆきほ「~~!!」
ゆきほ「~…」
ゆきほ「……」
ゆきほ「ふん! いってきます!!」
239: 2017/09/18(月) 21:10:41.15 ID:Ng+GmqBr.net
ガラガラ
ピシャ!
穂乃果「……」
ポンポン
ほのパパ「……」
穂乃果「おとーさん……」
穂乃果「うぅ……うう……ッ!!」ボロボロ
ほのパパ「……」ヨシヨシ…
……。
*
240: 2017/09/18(月) 21:14:16.02 ID:Ng+GmqBr.net
ガヤガヤ…
ゆきほ「……」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……10時にえきまえ、っていったんだけど」
ゆきほ「……」チラ
ゆきほ「10時、すぎてるよね……」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……え!? まさかあうまえからまいごになってんの!?」
241: 2017/09/18(月) 21:15:36.16 ID:Ng+GmqBr.net
ガヤガヤ…
ゆきほ「……しまったぁ」
ゆきほ「いつもはがっこうにいるからきがつかなかったけど……」
ゆきほ「やっぱりありさって……」
…ユキホーユキホー!!
ゆきほ「! この声は……!」
ありさ「おーい! ユキホー!!」
ゆきほ「あ、ありさー! こっちこっちー!」
242: 2017/09/18(月) 21:17:34.32 ID:Ng+GmqBr.net
タッタッタッタ…
ありさ「ハァハァ……おまたせ!!」
ゆきほ「お、おまたせじゃないよ……もうじかんすぎてるし……」
ありさ「ごめんなさいデス……」ハァハァ
ゆきほ「いったいどうしたの?」
ありさ「……うっかり、がっこうへいってしまったデス!」テヘ
ゆきほ「はぁ……?」
ありさ「ユキホとどこへいこうかムチュウでかんがえているうちに、いつのまにかフラフラと……」
ゆきほ「……がっこうへいってしまっていたと」
ありさ「ハイ!」
ゆきほ「あー……」
ゆきほ(これは……ぜったいにめがはなせないやつだよね……)
243: 2017/09/18(月) 21:19:43.26 ID:Ng+GmqBr.net
ありさ「ユキホ……? あたまがイタイデスか……?」
ゆきほ「だれのせいよだれの……」
ありさ「?」
ゆきほ「はぁ……」
ギュ
ゆきほ「ほらー、て、はなさないでね?」
ありさ「おお! ユキホのて、あたたかいデス!」
ゆきほ「そりゃあにんげんなんだし……ぜったいにはぐれないでよ? いい?」
ありさ「ワカリマシタ!」ビシ
ゆきほ「ほんとうにわかってるのかなぁ……」
ありさ「ユキホ、おねーちゃんみたいです♪」
ゆきほ「……///」
トコトコ…
*
ゆきほ「だれのせいよだれの……」
ありさ「?」
ゆきほ「はぁ……」
ギュ
ゆきほ「ほらー、て、はなさないでね?」
ありさ「おお! ユキホのて、あたたかいデス!」
ゆきほ「そりゃあにんげんなんだし……ぜったいにはぐれないでよ? いい?」
ありさ「ワカリマシタ!」ビシ
ゆきほ「ほんとうにわかってるのかなぁ……」
ありさ「ユキホ、おねーちゃんみたいです♪」
ゆきほ「……///」
トコトコ…
*
244: 2017/09/18(月) 21:22:01.28 ID:Ng+GmqBr.net
ありさ「ユキホユキホ! アレはなんデスか!?」
ゆきほ「あーあれは……」
……。
ありさ「ユキホユキホ! こっちにオモシロイのがいるデス!」
ゆきほ「えーどれどれー?」
……。
245: 2017/09/18(月) 21:23:11.20 ID:Ng+GmqBr.net
ありさ「ユキホユキホ! コレはたべれるデス?」
ゆきほ「いやムリだし! それむし! ミミズ!」
……。
ありさ「ユキホユキホ! でんしゃのるデスよ!」
ゆきほ「ちょっとまって、どこいくつもり……おかーさんにおこられるよ……」
……。
ありさ「ユキホユキホ! すっごいたのしいデスね!」
ゆきほ「そーだねー」
……。
…。
246: 2017/09/18(月) 21:24:32.12 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……ずっとてをにぎられ、うでをつかまれ、おもいっきりありさにふりまわされてる)
ゆきほ(……)
ゆきほ(ちょっとつかれちゃうね……)
ゆきほ(けど……)
ゆきほ(いやではないよね)
ゆきほ(……おねーちゃんって、こんなかんじなのかな?)
ゆきほ(……)クス
ゆきほ(って、わたしとありさは、おなじねんれいのはずなんだけどなぁ……)
ゆきほ(……わたしも、ありさのきもちはわかるんだけどね)
ゆきほ(おねーちゃんのちがい、なのかなぁ)
247: 2017/09/18(月) 21:25:30.61 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……)
ゆきほ(うちのおねーちゃんは……たよりないもんね)
ゆきほ(そりゃあ、いっしょにいてたのしいこともたくさんあるけど……)
ゆきほ(それいじょうに、あきれることもたくさんあったし……)
ゆきほ(……はぁ)
ゆきほ(わたしも、えりさんみたいなおねーちゃんがよかったなぁ……)
248: 2017/09/18(月) 21:28:38.33 ID:Ng+GmqBr.net
ありさ「……ユキホユキホー! こっちにくるデス!!」
ゆきほ「って、あ、あれ? いつのまにかありさがとおくにいるし……」
ありさ「ユキホーユキホー! はやくはやくー!!」
ゆきほ「もー、ちょっとまってよ……」
ありさ「ユキホユキホー!」ピョコピョコ
ゆきほ「あっ、ちょ、ありさ! まえみてまえ!」
ありさ「へ? ……わぷっ!」ドン
ゆきほ「あーもう! いったそばから……」
「ってーな……!」
ゆきほ「っ!?」
249: 2017/09/18(月) 21:31:22.67 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果『ゆきほっ!!』
ゆきほ『え……?』
ドン!!
ゆきほ(……このあいだのときの、わたしといっしょ……!)
「おいガキ……! 前見て歩かねーとあぶねーだろ!」
ありさ「あぅ……」オロオロ
ゆきほ(……なんてぐうぜん……)
ゆきほ(さすがにありさもおびえちゃってる……)
ゆきほ(どうしよう……っ)
250: 2017/09/18(月) 21:33:50.34 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……)グ…
ゆきほ(そうだね、わたしがちゃんとまえにでて、あやまらなきゃ……)
ゆきほ(おねーさんになったんだから……!)
スタスタ…!
ゆきほ「ご、ごめんなさ――」
穂乃果「ごめんなさい!」
ゆきほ「!?」
251: 2017/09/18(月) 21:35:27.50 ID:Ng+GmqBr.net
「ああ……? なんだよてめーは?」
穂乃果「この子たちの姉です! ちょっと目を離していたら失礼なことしちゃったみたいで……」
穂乃果「ちゃんと穂乃果が見張ってなきゃいけないのに、不注意でした」
穂乃果「本当にごめんなさいっ!!」ペコリ
「う……」
穂乃果「~~!」
「……べ、別にちゃんと謝ってくれりゃあいいんだよ……次は気をつけろよ」
スタスタ…
穂乃果「~~」
穂乃果「……はぁ、行ってくれたぁ」
252: 2017/09/18(月) 21:37:34.95 ID:Ng+GmqBr.net
ありさ「……わぁ! おねーさん、たすけてくれてアリガトウゴザイマス!」
ゆきほ「……おねーちゃん」
ありさ「おねーちゃん? おお! ということは、このひとがユキホのおねーさんだったのですね!」
穂乃果「あ、えっと……はじめまして! ゆきほの姉のほのかだよ♪」
ありさ「ホノカさんデスね! ハジメマシテ! アヤセアリサといいマス!」
ありさ「ホノカさん、カッコよかったデス!」
穂乃果「え……そ、そう、かな?///」
ありさ「あんなこわそうなひとのまえにたって、アリサたちをタスケテくれました!」
穂乃果「あ、あはは……二人のことを後ろで見てたらね、大変なことになっていたみたいだから、自然とね……」
ありさ「スゴイデス! さすがユキホのおねーさんデス!」
穂乃果「そ、そういってもらえると……///」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……おねーちゃん」
ありさ「おねーちゃん? おお! ということは、このひとがユキホのおねーさんだったのですね!」
穂乃果「あ、えっと……はじめまして! ゆきほの姉のほのかだよ♪」
ありさ「ホノカさんデスね! ハジメマシテ! アヤセアリサといいマス!」
ありさ「ホノカさん、カッコよかったデス!」
穂乃果「え……そ、そう、かな?///」
ありさ「あんなこわそうなひとのまえにたって、アリサたちをタスケテくれました!」
穂乃果「あ、あはは……二人のことを後ろで見てたらね、大変なことになっていたみたいだから、自然とね……」
ありさ「スゴイデス! さすがユキホのおねーさんデス!」
穂乃果「そ、そういってもらえると……///」
ゆきほ「……」
253: 2017/09/18(月) 21:39:28.36 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……で」
穂乃果「……ゆきほ?」
ゆきほ「な……んでついてきたの……?」
穂乃果「え……?」
ゆきほ「いらない、って言ったよね……?」
穂乃果「あ……う……」
穂乃果「だ、だって……ほのか、ゆきほのことが心配だったから……」
ゆきほ「ッ!」キッ!
254: 2017/09/18(月) 21:40:55.30 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「しんぱいなんかいらないっていってるでしょ!?」
ゆきほ「こどもあつかいしないでよ!」
ゆきほ「わたしだって、おねーちゃんになったんだから!!」
ゆきほ「いつまでもおねーちゃんにたよってばっかりじゃないんだよ!!」
ゆきほ「おねーちゃんなんかいなくたって、ちゃんとあやまることができたもん!」
ゆきほ「おねーちゃんなんかついてなくたって、おねーちゃんできてたんだよ!!」
ゆきほ「おねーちゃんなんかたよりないクセに!!」
ゆきほ「あまえんぼうのクセにっ!!」
穂乃果「……っ、だって、ほ、ほのか……」
ゆきほ「っ!!」
255: 2017/09/18(月) 21:43:32.29 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「いつまでもいつまでもじぶんのこと、ほのかほのかって……!!」
ゆきほ「なんでそんなヘンなこというの!?」
ゆきほ「ぜんぜんおねーちゃんらしくないんだよっ!!」
ゆきほ「おねーちゃんだったら、もっとおねーちゃんらしくしてよっ!!」
穂乃果「ゆ……きほ……っ」
ゆきほ「おねーちゃんなんか……おねーちゃんなんか……!!」
穂乃果「っ」
ゆきほ「おねーちゃんなんか、だいっきらいっ!!」
256: 2017/09/18(月) 21:45:50.93 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「――――」
……。
――――――
――――
――
257: 2017/09/18(月) 21:56:49.38 ID:Ng+GmqBr.net
ホノカー!ゴハンヨー!
ゆきほ「……」モグモグ
ほのパパ「……」
トコトコ…
ほのママ「……全然降りてこないわねぇ、あの子」
ほのパパ「……」シンパイダナ
ほのママ「そうねぇ……」
ゆきほ「……」モグモグ
258: 2017/09/18(月) 21:57:52.07 ID:Ng+GmqBr.net
ほのママ「雪穂、あんた何か知ってるんじゃないの?」
ゆきほ「……べつに」
ほのママ「……本当?」
ゆきほ「……」
ほのパパ「……」ホントウカ?
ゆきほ「……わたしのせいじゃないもん」
ほのママ「……はぁ」チラ
ほのパパ「……」
*
ゆきほ「……べつに」
ほのママ「……本当?」
ゆきほ「……」
ほのパパ「……」ホントウカ?
ゆきほ「……わたしのせいじゃないもん」
ほのママ「……はぁ」チラ
ほのパパ「……」
*
259: 2017/09/18(月) 21:58:57.60 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「……」
ゆきほ「……」モゾモゾ
ゆきほ(……べつに、わたしのせいじゃないもんね)
ゆきほ(おねーちゃんが……)
ゆきほ(かってについてきたおねーちゃんがわるいんだし……)
ゆきほ『おねーちゃんなんか、だいっきらいっ!!』
ゆきほ(……っ)
ゆきほ(……そりゃあ、ちょっといいすぎたかもしれないけど……)
260: 2017/09/18(月) 22:00:48.39 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果『……っ!!』ダッ
ありさ『あ、ホノカさんっ!!』
ゆきほ『……』
ありさ『ユキホ!! どうしてあんなヒドイこというデスか!?』
ゆきほ(……)
ゆきほ(……ないてた、よね)
261: 2017/09/18(月) 22:03:06.09 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……せっかく、たすけてくれた……のに……)
ゆきほ(……なんで、あんなこといっちゃったのかなぁ……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……でも)
ゆきほ(わたしはわるくない……)
穂乃果「……っ」グス
ゆきほ(わるくない……!)ギュ
……。
――――――
――――
――
262: 2017/09/18(月) 22:03:55.01 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……」
ありさ「ユキホユキホ」
ゆきほ「んー?」
ありさ「ホノカさんにあやまった?」
ゆきほ「んー……」
ゆきほ「……」
ありさ「ユキホユキホ」
ゆきほ「なぁに?」
ありさ「ホノカさんにあやまろ?」
ゆきほ「あー……」
263: 2017/09/18(月) 22:04:45.68 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……」
ありさ「ユキホユキホ」
ゆきほ「なによー」
ありさ「ホノカさんにでんわしよ?」
ゆきほ「えー……」
……。
*
264: 2017/09/18(月) 22:06:14.86 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「いただきます」
穂乃果「……いただきます」
ゆきほ「……」モグモグ
穂乃果「……」モグ…
ほのママ「……」
ほのパパ「……」
ほのママ「……さすがに、この空気が続くのはマズいわねぇ」
ほのパパ「……」ソウダナ
ガタ
ほのママ「あなた……?」
265: 2017/09/18(月) 22:08:53.70 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……おとーさん?」
穂乃果「……?」
ほのパパ「……」フタリトモ、ヘヤノイドウノジュンビヲシナサイ
ゆきほ「え……」
穂乃果「へやのいどう、って……?」
ほのパパ「……」ユキホノヘヤハ、トナリ
ゆきほ「となり? って……あの、ものおきべや?」
ほのパパ「……」ソウダ
ゆきほ「あそこ、ゴミだらけだよ……」
穂乃果「……?」
ほのパパ「……」フタリトモ、ヘヤノイドウノジュンビヲシナサイ
ゆきほ「え……」
穂乃果「へやのいどう、って……?」
ほのパパ「……」ユキホノヘヤハ、トナリ
ゆきほ「となり? って……あの、ものおきべや?」
ほのパパ「……」ソウダ
ゆきほ「あそこ、ゴミだらけだよ……」
266: 2017/09/18(月) 22:09:42.62 ID:Ng+GmqBr.net
ほのママ「元々、あの部屋は雪穂が大きくなったら一人で使わせようと思ってた部屋なのよね」
ほのママ「だから掃除すれば、ちゃんとした部屋になるはずよー」
ゆきほ「へぇ……」
穂乃果「でも、なんできゅうに……」
ほのパパ「……」イイカラ
ゆきほ「……」
穂乃果「……」チラ
ほのママ「……まぁ良い機会よね。そろそろ、お互いに一人になりたい時期だろうし」
*
ほのママ「だから掃除すれば、ちゃんとした部屋になるはずよー」
ゆきほ「へぇ……」
穂乃果「でも、なんできゅうに……」
ほのパパ「……」イイカラ
ゆきほ「……」
穂乃果「……」チラ
ほのママ「……まぁ良い機会よね。そろそろ、お互いに一人になりたい時期だろうし」
*
267: 2017/09/18(月) 22:11:10.81 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「……」
雪穂「……」モゾモゾ
ゆきほ(……)
ゆきほ(……へやのいどう、かぁ)
ゆきほ(……びっくりしたぁ)
ゆきほ(きゅうにおとーさん、いいだすんだもん…)
ゆきほ(……ケンカ、してるからだよね)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……でも、ひとりになれるのはしょうじき、うれしい)
268: 2017/09/18(月) 22:13:53.22 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「……」グス
ゆきほ(~~)ボフ
ゆきほ(さいきんはまいにち、おねーちゃんのなきごえきこえてくるし……)
穂乃果「……っ……ぅぅ……」
ゆきほ(……もういやになっちゃう……)
ゆきほ(……はぁ)
……。
――――――
――――
――
269: 2017/09/18(月) 22:15:42.99 ID:Ng+GmqBr.net
ほのゆき「え?」
ほのママ「お父さんからの伝言」
ほのママ「新しいベッドとか、必要なものは全て揃えてやるけど、片付けは二人でやりなさいって」
ゆきほ「えー……」
穂乃果「……」チラ
ほのママ「それじゃ、頑張ってね♪」
スタスタ…
ゆきほ「……」
穂乃果「……」
270: 2017/09/18(月) 22:16:32.26 ID:Ng+GmqBr.net
ゴチャ…
穂乃果「……それじゃ、始めよっか……?」
ゆきほ「……ふん」スタスタ
穂乃果「……」
ガサゴソ、ガサゴソ
ゆきほ「……ふぅ」
ゆきほ「ほんとうにごみだらけ……」
穂乃果「よいしょ……わぷっ!」
ゆきほ「っ」
271: 2017/09/18(月) 22:19:15.06 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「けほっけほっ!」
ゆきほ「うわ、すごいほこりがとんじゃってる……」
ゆきほ「……おねーちゃんだいじょうぶ?」
穂乃果「あっ……う、うん、だいじょうぶー……ありがとー……」
ゆきほ「……っ」
穂乃果「……?」
ゆきほ「ふ、ふん! ほら、ちゃんとやるよ、おねーちゃん!」
穂乃果「う、うん……」
パタパタ…パタパタ…
272: 2017/09/18(月) 22:20:43.45 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「けほっけほっ……ほんとうにほこりだらけ……」
ゆきほ「……ほんとうに、ここでくらせるの……?」
穂乃果「んしょ……んしょ……」
ゆきほ「……」チラ
穂乃果「これもいらないよね……」バサバサ
ゆきほ「……」
穂乃果「わぁぁ!」ドサドサ!
穂乃果「……逆に汚くなっちゃった……」パンパン
ゆきほ「……はぁ」
パタパタ…パタパタ…
273: 2017/09/18(月) 22:21:28.83 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「おねーちゃん、これそっちー」
穂乃果「うん、わかったー」
ゆきほ「……」ゴソゴソ
穂乃果「……」パタパタ
穂乃果「ゆきほー、これ捨てちゃって良いよねー?」
ゆきほ「んー……いらなそうだねー……」
ゆきほ「……」バタバタ
穂乃果「……」ゴトゴト
穂乃果「うん、わかったー」
ゆきほ「……」ゴソゴソ
穂乃果「……」パタパタ
穂乃果「ゆきほー、これ捨てちゃって良いよねー?」
ゆきほ「んー……いらなそうだねー……」
ゆきほ「……」バタバタ
穂乃果「……」ゴトゴト
274: 2017/09/18(月) 22:22:14.07 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「これは……おとーさんのけんこうグッズだよねぇ?」
穂乃果「ほんとだ……こんなとこにしまってたんだ」
ゆきほ「すぐにあきちゃったやつだよね……」
穂乃果「そうそうー。おかーさんに止められてたのに……」
ゆきほ「……すてちゃうー?」
穂乃果「すてちゃおっか?」
ゆきほ「……」クス
穂乃果「……」フフ
ゆきほ「……」ガサガサ
穂乃果「……」ドンドン
穂乃果「ほんとだ……こんなとこにしまってたんだ」
ゆきほ「すぐにあきちゃったやつだよね……」
穂乃果「そうそうー。おかーさんに止められてたのに……」
ゆきほ「……すてちゃうー?」
穂乃果「すてちゃおっか?」
ゆきほ「……」クス
穂乃果「……」フフ
ゆきほ「……」ガサガサ
穂乃果「……」ドンドン
275: 2017/09/18(月) 22:24:40.54 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……あれ? このアイドルグッズって」
穂乃果「多分、おかーさんのだね……」
ゆきほ「へぇ……ちょっといがい……」
穂乃果「そう? 結構TV見て「~くーん!! 大好きー!!」とか言ってるの、よく見るけどなぁ」
ゆきほ「そうだけど……」
穂乃果「……すてよっか?」
ゆきほ「すてる?」
穂乃果「……でも」
ゆきほ「ぜったいおこるよね?」
ほのゆき「……」クスクス
パタパタ…パタパタ…
……。
穂乃果「多分、おかーさんのだね……」
ゆきほ「へぇ……ちょっといがい……」
穂乃果「そう? 結構TV見て「~くーん!! 大好きー!!」とか言ってるの、よく見るけどなぁ」
ゆきほ「そうだけど……」
穂乃果「……すてよっか?」
ゆきほ「すてる?」
穂乃果「……でも」
ゆきほ「ぜったいおこるよね?」
ほのゆき「……」クスクス
パタパタ…パタパタ…
……。
276: 2017/09/18(月) 22:26:29.88 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……ふー、つかれたぁー」
穂乃果「ちょっと休憩しよっか?」
ゆきほ「うんー」
ゴクゴク…
穂乃果「はぁー、生き返るー♪」
ゆきほ「おとーさんみたい……」
穂乃果「なにー?」
ゆきほ「なんでも……」
穂乃果「……なんとか、住めそうな感じにはなってきたねぇ」
ゆきほ「だねー……」
277: 2017/09/18(月) 22:28:32.77 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「……」
ゆきほ「……」
穂乃果「……これからは、ここがゆきほの部屋になるんだよねぇ」
ゆきほ「うん……」
穂乃果「向こうの部屋は、ほのかの一人部屋……」
ゆきほ「……」
穂乃果「……」
穂乃果「なんだか、ちょっぴり寂しいな……」
ゆきほ「……っ」
278: 2017/09/18(月) 22:30:20.13 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「でも……」
穂乃果「ゆきほは、ほのかのことが……キライなんだもんね」
ゆきほ「……」
穂乃果「一人のほうが……いいんだよね……」
ゆきほ「……キライだよ」
穂乃果「っ……」
ゆきほ「たよりなくて、だらしなくて、なきむしのおねーちゃんなんて……」
ゆきほ「だいっきらい……」
穂乃果「……」
279: 2017/09/18(月) 22:31:52.58 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……」
穂乃果「……そっか」スク
ゆきほ「……?」
穂乃果「掃除の続き、やっちゃお?」
ゆきほ「……うん」
パタパタ…パタパタ…
280: 2017/09/18(月) 22:33:50.00 ID:Ng+GmqBr.net
ほのママ「……どーう? 調子はー?」
穂乃果「うんー、大体終わったかなー?」
ほのママ「あらあら、頑張ったじゃない♪」
ゆきほ「あとは、おとーさんとおかーさんがみないとわかんないやつばっかだよ」
ほのママ「はいはい、そっちはあとでやっておくわ♪」
穂乃果「疲れたねー」
ゆきほ「つかれたー」
ほのママ「……ふふ、お疲れ様二人とも♪」
穂乃果「……あ、ゆきほ頭にほこりついてるよー」ポンポン
ゆきほ「ありがとー……って、おねーちゃんもついてるよー」ポンポン
穂乃果「あ、ホントだ」
ゆきほ「……」クス
穂乃果「……」フフ
281: 2017/09/18(月) 22:34:47.29 ID:Ng+GmqBr.net
ほのママ「うんうん♪」
穂乃果「? なーに?」
ほのママ「なんでもないわよー」
ゆきほ「ふぅん……」
ほのママ「あ、そう言えば、おとーさんが新しいベッド頼んでくれたわよー」
ゆきほ「わたしの?」
ほのママ「雪穂と、穂乃果の二つ」
穂乃果「ほのかのも?」
ほのママ「そうよ。さすがに、いつまでも二段ベッド使うわけにもいかないでしょー?」
穂乃果「……そっか」
ゆきほ「それじゃあ、あのにだんベッドは……」
ほのママ「勿論捨てるわよー」
穂乃果「……」
ゆきほ「……」
……。
*
穂乃果「? なーに?」
ほのママ「なんでもないわよー」
ゆきほ「ふぅん……」
ほのママ「あ、そう言えば、おとーさんが新しいベッド頼んでくれたわよー」
ゆきほ「わたしの?」
ほのママ「雪穂と、穂乃果の二つ」
穂乃果「ほのかのも?」
ほのママ「そうよ。さすがに、いつまでも二段ベッド使うわけにもいかないでしょー?」
穂乃果「……そっか」
ゆきほ「それじゃあ、あのにだんベッドは……」
ほのママ「勿論捨てるわよー」
穂乃果「……」
ゆきほ「……」
……。
*
282: 2017/09/18(月) 22:36:51.13 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……」ボフ
穂乃果「……」ゴソゴソ
ゆきほ(……ねむれない)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……おねーちゃんもねむれないみたい)
ゆきほ(……とうぜんだよね)
ゆきほ(もうすぐ、このベッドともおわかれなんだもんね……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……おねーちゃんとの、おもいでがつまったベッドだもん……)
283: 2017/09/18(月) 22:37:58.27 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……いろんなことがあったもんね)
ゆきほ(おねーちゃんとふたりで、たくさんおしゃべりしたし……)
ゆきほ(わたしがさみしいときは、おねーちゃんのほうにいって、いっしょにねたりもしたし……)
ゆきほ(たのしいこと、たくさんあったよね)
ゆきほ(……このへやで)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……もうすこししたら、となりのへやでひとりかぁ)
284: 2017/09/18(月) 22:40:35.29 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果『なんだか、ちょっぴり寂しいな……』
ゆきほ(……さみしい、んだよね)
ゆきほ(……おねーちゃんのこときらい、ってあれだけおもってたのに)
ゆきほ(なんだろう……)
ゆきほ(またもやもやする……)
穂乃果「……」グス
ゆきほ(~~)ボフ
……。
――――――
――――
――
285: 2017/09/18(月) 22:41:38.81 ID:Ng+GmqBr.net
チュンチュン…
ゆきほ「おはよー」
ほのママ「おはようー。ご飯できてるわよー」
ゆきほ「うんー」
ゆきほ「……あれ、おねーちゃんは?」キョロキョロ
ほのママ「もう朝練に行ったわよー」
ゆきほ「へぇ……」
ほのママ「意外に、ちゃんと起きるようになったわよねぇ」
ゆきほ「うん……」
286: 2017/09/18(月) 22:44:02.29 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「いただきます」
ほのパパ「……」イタダキマス
ゆきほ「……」モグモグ
ほのパパ「……」モグモグ
ほのパパ「……」ソウイエバ、キョウベッドトドクゾ
ゆきほ「あ、そーなんだ……」
ほのパパ「……」タノシミダナ
ゆきほ「……うん」
ゆきほ「……」モグモグ
ほのパパ「……」モグモグ
……。
287: 2017/09/18(月) 22:45:08.50 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「いってきまーす」
ほのママ「行ってらっしゃい♪」
トコトコ…
ゆきほ(……)
ゆきほ(……きょう、がっこうからかえってきたら)
ゆきほ(あたらしいへや……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……ほんとうにひとり、かぁ)
288: 2017/09/18(月) 22:47:02.08 ID:Ng+GmqBr.net
トコトコ…
ありさ「ユキホユキホー!」
ゆきほ「ありさー、おはよ」
ありさ「ユキホ! おはよう! ホノカさんにあやまった!?」
ゆきほ「……むー、あさからそれー? もう、いくよー」
ありさ「ユキホユキホー! ホノカさんにあやまらなくちゃダメデスよー?」
ゆきほ「うるさいなー……」
トコトコ…
ゆきほ「……そういえばきょうからわたし、ひとりべやになるんだー」
ありさ「……」ピタ
👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
289: 2017/09/18(月) 22:49:10.76 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「ありさー……?」
ありさ「……ホノカさんがいやになっちゃったデスか……?」
ゆきほ「ん……」
ありさ「……」
ゆきほ「べつに……そういうんじゃ、ないよ……」
ありさ「ホントウ?」
ゆきほ「……ほんとうだよ」
ありさ「……」ジ…
ゆきほ「ぅ……」
ありさ「……ホームシックになっちゃダメデスよ?」
ゆきほ「え、ほーむしっく……って、なにー?」
ありさ「ホノカさんにあやまるまで、おしえてあげないデス!」
ゆきほ「むぅ……」
ゆきほ「じゃあいーよー」トコトコ…
ありさ「ユキホはガンコデスね……」
290: 2017/09/18(月) 22:50:20.87 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……おねーちゃんにあやまるっていったって……)
ゆきほ(……わたしがおねーちゃんにおこってるのはかわらないし……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……あれ)
ゆきほ(……そもそも、なんでおねーちゃんにおこってたんだっけ……わたし)
ゆきほ(……)
ゆきほ(なんか……いろんなことがおきて、よくわからなくなってる……)
ゆきほ(……もやもやする)
……。
*
291: 2017/09/18(月) 22:52:53.02 ID:Ng+GmqBr.net
アリガトウゴザイマシター
ゆきほ「……ん?」
ブロロロロロ…
ゆきほ「あ、あれ……」
ゆきほ「わたしたちのにだんベッド……」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……そっか」
ゆきほ「もうきたんだ……」
292: 2017/09/18(月) 22:53:47.91 ID:Ng+GmqBr.net
ほのママ「あ、雪穂ーお帰りー」
ゆきほ「ただいま……」
ほのママ「調度良いところに帰ってきたわね。新しいベッド、部屋に運び終わってるわよ」
ゆきほ「ふぅん……」
ほのママ「気のない返事ねぇ。自分の部屋持てるんだから、もうちょっと喜んでもいいじゃないの?」
ゆきほ「……べつに、たのんでないし」
スタスタ…
ほのママ「……はぁ」
……。
ゆきほ「ただいま……」
ほのママ「調度良いところに帰ってきたわね。新しいベッド、部屋に運び終わってるわよ」
ゆきほ「ふぅん……」
ほのママ「気のない返事ねぇ。自分の部屋持てるんだから、もうちょっと喜んでもいいじゃないの?」
ゆきほ「……べつに、たのんでないし」
スタスタ…
ほのママ「……はぁ」
……。
293: 2017/09/18(月) 22:55:10.38 ID:Ng+GmqBr.net
ガラ…
ゆきほ「わ……すごい」
ゆきほ「ベッドだけじゃなく、タンスとかまであるし……」
ゆきほ「……」
ゆきほ「わたしのへや、かぁ……」
ほのパパ「……」ドウダ?
ゆきほ「わっ!」
ゆきほ「お、おとーさん……びっくりしたぁ」
294: 2017/09/18(月) 22:56:07.53 ID:Ng+GmqBr.net
ほのパパ「……」コレカラ、ココガユキホノヘヤダゾ
ゆきほ「うん……」
ほのパパ「……」…ゲンキナイナ?
ゆきほ「そんなこと……ないよ」
ゆきほ「……」
ほのパパ「……」ホノカモ、オナジキモチダゾ?
ゆきほ「え……?」
スタスタ…
295: 2017/09/18(月) 22:58:32.01 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……」
ゆきほ(……おねーちゃんもおなじきもちって)
ゆきほ(……そんなこと)
穂乃果『なんだか、ちょっぴり寂しいな……』
ゆきほ(しってるし……)
ゆきほ(わたしとおなじで、さみしいって……)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……さみしい、か)
*
296: 2017/09/18(月) 22:59:22.35 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「いただきます」
穂乃果「いただきます」
ほのパパ「……」イタダキマス
ほのママ「どうぞ、召し上がれ♪」
ゆきほ「……」モグモグ
穂乃果「……」モグモグ
ほのママ「今日からあんた達、それぞれ一人部屋になるけど……どう?」
ゆきほ「どう……って」
穂乃果「別に……」
ほのパパ「……」モグモグ
ほのママ「本当に~? 寂しいとかあるんじゃないのー?」
297: 2017/09/18(月) 23:00:52.93 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……さみしくなんか、ないし」
穂乃果「うん……」
ゆきほ「……」
穂乃果「……」
ゆきほ「む、むしろ、おねーちゃんのこえがきこえなくなってせいせいするし!」
穂乃果「……ふ、ふん!」
穂乃果「ほのかだって、ゆきほがいなくなったら沢山夜更かしだってできるし! 楽しいことばっかだよ!」
ゆきほ「なにそれ! ぶかつでいそがしいくせに! ちゃんとねなよ!」
穂乃果「大人はそんなにすぐには寝ないんだよ! やることいっぱいあるんだから!」
穂乃果「うん……」
ゆきほ「……」
穂乃果「……」
ゆきほ「む、むしろ、おねーちゃんのこえがきこえなくなってせいせいするし!」
穂乃果「……ふ、ふん!」
穂乃果「ほのかだって、ゆきほがいなくなったら沢山夜更かしだってできるし! 楽しいことばっかだよ!」
ゆきほ「なにそれ! ぶかつでいそがしいくせに! ちゃんとねなよ!」
穂乃果「大人はそんなにすぐには寝ないんだよ! やることいっぱいあるんだから!」
298: 2017/09/18(月) 23:02:04.30 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「やることって、どーせTVみたり、マンガみてたりだけのクセに!」
穂乃果「しゅ、宿題だってちゃんとやってるもん! 小学生とはちがうんだよーだ!」
ゆきほ「うみちゃんにおしえてもらってるクセに、えらそーなこといわないでよ!」
穂乃果「うみちゃんは教えてくれないんだよ! ほのかに意地悪ばっかりするんだもん!」
ゆきほ「いじわるって、それがあたりまえでしょ! おねーちゃんがあたまわるいのがいけないんだ!」
穂乃果「頭悪いって、いいすぎだよ! ゆきほのバカ!」
ゆきほ「おねーちゃんのほうがバカでしょー!!」
穂乃果「バーカ!」
ゆきほ「バーカ!!」
ほのゆき「ふんっ!!」
ほのママ「あー……。大丈夫かしら本当に……」
ほのパパ「……」ダイジョウブダイジョウブ
*
299: 2017/09/18(月) 23:03:44.35 ID:Ng+GmqBr.net
ドスドス!
ゆきほ(ふんだ……! おねーちゃんなんか、しらないんだから!)
ゆきほ(ねぼうしたっておこしてあげないし!)
ゆきほ(ひとりでさみしくないてればいいんだ!!)
ゆきほ(おねーちゃんのバカ!)
ゆきほ(おねーちゃんなんか……!!)
ガラ…
ゆきほ「あ……」
ゆきほ「……ちがった、こっちじゃないや」
300: 2017/09/18(月) 23:05:51.79 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「わたしはとなり……」
穂乃果「ゆきほ……?」
ゆきほ「っ!」
穂乃果「……」
ゆきほ「ふ、ふんっ! きょうからとなりだもんね!!」
穂乃果「う、うん……」
ゆきほ「けっして、うっかりまちがえたわけじゃないからねっ!!」
穂乃果「……」クス
ゆきほ「わ、わらうなーっ!!」
穂乃果「ご、ごめん……」
ゆきほ「じゃーね!!」
バタン!!
301: 2017/09/18(月) 23:07:55.39 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(~~っ)
ゆきほ(~~……)
ゆきほ(……はぁ)
トコ…
ゆきほ「……」
ゆきほ「じぶんのへや、かぁ……」
ゆきほ(うわ……こえがひびく……///)
ゆきほ(……///)
ゆきほ(まだものがすくないからっていうのもあるけど……)
ゆきほ(それでも……ひろい……)
302: 2017/09/18(月) 23:09:54.84 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……あたらしいベッド」ゴソ
ゆきほ「……」
ゆきほ「……もう、ねようかな」
カチカチ…
モゾモゾ…
ゆきほ(……あ、てんじょうだ)
ゆきほ(……ずっとにだんベッドのしただったから、なんだかしんせん)
303: 2017/09/18(月) 23:11:07.77 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……)
ゆきほ(……てんじょうがとおい)
ゆきほ(まるで、そらをみあげているみたい……)
ゆきほ(いつもは、うえをみあげたら……おねーちゃんがいた)
ゆきほ(……いいかげんで、だらしなくて)
ゆきほ(……だいっきらいなおねーちゃんが……)
ゆきほ(こえをおしころして、ないてた……)
304: 2017/09/18(月) 23:12:57.04 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……)
ゆきほ(……あれ)
ゆきほ(でもわたし……)
ゆきほ(なんでおねーちゃんのこときらいになったんだっけ……)
ゆきほ(……こどもっぽくて、たよりないから……?)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……でも、たすけてくれた)
穂乃果『っ、ゆきほ……!』バッ
305: 2017/09/18(月) 23:13:52.78 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……あのときも)
穂乃果『ごめんなさい!』
ゆきほ(このあいだのときも)
ゆきほ(……)
ゆきほ(……あれ)
ゆきほ(わたし……おねーちゃんのこと、すきなんじゃなかったっけ……?)
306: 2017/09/18(月) 23:15:43.05 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果『あ、ゆきほー! 今日はどうだったー? 1人でも寂しくなかったー?』
ゆきほ(……おねーちゃんは、いつだってわたしのこと)
穂乃果『ゆきほ、なんか元気ない?』
ゆきほ(いつだって、ゆきほのことしんぱいしてくれて……)
穂乃果『ファイトだよっ!』
ゆきほ(げんきづけてくれて……)
ほのゆき『あははっ♪』
ゆきほ(いっしょに、たのしくわらってくれるだいすきなおねーちゃん……)
307: 2017/09/18(月) 23:17:40.93 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(……)
ゆきほ(……あれ)
ゆきほ(なんでこんなこと、わすれてたのかな……)
ゆきほ「おねーちゃん……」
ゆきほ「っ……」
ゆきほ(おねーちゃんは、もうみあげたばしょにいない……)
ゆきほ(おねーちゃんは、ゆきほのすぐそばにいない……)
308: 2017/09/18(月) 23:19:01.86 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ(わたしが……)
ゆきほ(ゆきほが……おねーちゃんを、キライになったから……っ)
ゆきほ(ゆきほが……おねーちゃんをおいだしたから……ッ)
ゆきほ「っ……く……うぅ……うぅ……ッ」ギュ
ゆきほ(……おねーちゃん……!)
ゆきほ(……さみしいよ……)
ゆきほ(ひとりは……さみしい……!)
309: 2017/09/18(月) 23:21:44.89 ID:Ng+GmqBr.net
コンコン
ゆきほ「……っ!?」
穂乃果『……ゆきほー? ……だいじょうぶー?』
穂乃果『こえがきこえたけど……ぐあいわるい? ほのかがそばにいてあげよっ――』
ガラ!
ゆきほ「っ!!」ダキ
穂乃果「わっ!」
310: 2017/09/18(月) 23:23:59.67 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「うぅ……!」
穂乃果「ゆ、ゆきほ……?」
ゆきほ「おねーちゃん……! おねーちゃん……っ!!」
穂乃果「ど、どうしたの……? だいじょうぶ……?」
ゆきほ「うぅ……っ! く……ぅ! うぅぅぅ……っ!!」ボロボロ
穂乃果「ぁ……」
穂乃果「……」ナデナデ
ゆきほ「うわぁ……っ!! ぁぁぁぁっ……!」ボロボロ
穂乃果「よしよし……大丈夫だよ……」
ゆきほ「おねーちゃ……っ……おねーちゃん……ッ!!」ボロボロ
穂乃果「……」ナデナデ
……。
311: 2017/09/18(月) 23:25:24.87 ID:Ng+GmqBr.net
モゾモゾ
ゆきほ「……ぅく……っ……」
穂乃果「……」サスサス
ゆきほ「……」グス
穂乃果「……落ち着いた?」
ゆきほ「……」
ゆきほ「……うん」
穂乃果「……今日は、ほのかと一緒に寝よう。……ちょっと狭いけど」
ゆきほ「……だいじょうぶ」ギュ…
穂乃果「ふふ」ナデナデ
312: 2017/09/18(月) 23:28:14.67 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「……」
穂乃果「……」
穂乃果「なんだかさ……天井が遠いって、不思議な感じだね」
ゆきほ「……おねーちゃんも……?」
穂乃果「うん。やっぱり、ゆきほもそうおもった……?」
ゆきほ「……ゆきほは、いつもおねーちゃんのせなかをみあげてたから……」
穂乃果「あ……そっか」
ゆきほ「……///」
穂乃果「そうだよね……」
ゆきほ「……」
313: 2017/09/18(月) 23:29:20.35 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「なんかさ、天井が遠いと……一人なんだなって、感じるんだ」
穂乃果「遠くの夜空を一人で見上げているような、そんな感じ」
穂乃果「なんだかちょっぴり、切ないような……そんな不思議な気持ち」
ゆきほ「……うん」
ゆきほ「ゆきほも、おんなじことおもってた」
穂乃果「……あはは」
穂乃果「……やっぱりほのかたち、姉妹だね♪」
ゆきほ「うん……♪」
ゆきほ「……」
穂乃果「……」
314: 2017/09/18(月) 23:29:58.43 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「おねーちゃん……」
穂乃果「んー?」
ゆきほ「……ごめんね」
穂乃果「え……?」
ゆきほ「……」
穂乃果「……えっと、どうしたの突然……?」
ゆきほ「……きゅうに、おねーちゃんのことわるくいったり……」
穂乃果「あ……」
ゆきほ「おねーちゃんのこと、キライっていったりして……」
ゆきほ「ごめんね……っ」グス
穂乃果「……」
穂乃果「んー?」
ゆきほ「……ごめんね」
穂乃果「え……?」
ゆきほ「……」
穂乃果「……えっと、どうしたの突然……?」
ゆきほ「……きゅうに、おねーちゃんのことわるくいったり……」
穂乃果「あ……」
ゆきほ「おねーちゃんのこと、キライっていったりして……」
ゆきほ「ごめんね……っ」グス
穂乃果「……」
315: 2017/09/18(月) 23:30:52.16 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「……ううん、しょうがないよ」
穂乃果「だって、ゆきほに言われてることは、全部本当のことだし……」
穂乃果「ほのかはいい加減で、子供っぽくて……」
穂乃果「甘えんぼうで……今だってこうやって、自分のこと名前で呼んじゃったりするし」
ゆきほ「それは……」
穂乃果「それに頼りないし、お姉ちゃんっぽくないからね……」
穂乃果「ゆきほに嫌われても仕方ないって思った」
ゆきほ「ううん……! だって、おねーちゃんたすけてくれたのに……!」
穂乃果「あはは……でも、ゆきほのこと何も考えずに付いて行って、手出しちゃったからさ」
穂乃果「日頃の練習の成果を見せたくて、張り切ってたんだけどね……」
ゆきほ「え……?」
316: 2017/09/18(月) 23:31:45.77 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「……バカにするかもしれないけどさ」
穂乃果「部活を始めようとしたのは、ゆきほの為なんだよ?」
ゆきほ「ゆきほの……?」
穂乃果「ゆきほのっていうか……結果的には自分のためなんだけどさ」
穂乃果「……前に、こわい男の人に怒られたこと、あったじゃない?」
ゆきほ「うん……ゆきほが、ふちゅういでぶつかっちゃったときだよね……」
穂乃果「そう」
穂乃果「……その時さ、ほのか、ゆきほの代わりに出ていったはいいんだけどさ……」
穂乃果「怖くて、震えて、どうすることもできなくなった……」
ゆきほ「……」
穂乃果「初めは、ちゃんとゆきほの代わりに謝ろうって思ってたのに……」
穂乃果「いざ前に出てみたら……急に怖くなって、自分でもよく分からなくなって、あんなケンカ腰なこと言ってた……」
穂乃果「お姉ちゃんなのに……ゆきほのこと守らなくちゃいけないのに、なんてことしちゃったんだろうって後悔した……」
ゆきほ「……」
317: 2017/09/18(月) 23:32:53.68 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「……だからさ、ほのか、強くなろうと思ったの」
ゆきほ「……」
穂乃果「ゆきほを……妹を守れるくらいには、強くなりたかった」
穂乃果「それで、うみちゃんに相談して……剣道を勧めてもらったの」
穂乃果「剣道だったら、肉体的にも精神的にも鍛えられるからお勧めですよって」
ゆきほ「……そうだったんだ」
穂乃果「……ほんのちょっと部活やったくらいでどうにかなるとも思わなかったけどさ」
穂乃果「それでも、あの時は……お姉ちゃんっぽく振る舞うことができたんじゃないかって思った」
ゆきほ「……っ」
穂乃果「ちゃんと頼りになるところを見せられたって、思った」
318: 2017/09/18(月) 23:34:23.74 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「だから……」
穂乃果「……ゆきほに」
穂乃果「最近冷たいゆきほに、もういちど振り向いてもらえるかもって喜んでたのに……」
穂乃果「それなのに……」
穂乃果「だいっきらいって言われて」
ゆきほ「っ」
穂乃果「ほのか、どうしたらいいかよくわからなくなっちゃって……!」
穂乃果「どうすれば、ゆきほにまた……おねーちゃんだいすきって言ってもらえるのかなって……っ!」
穂乃果「まいにちまいにち……かんがえて……っ」
穂乃果「やっぱりよくわからなくって……ずっとないてた……っ!」
ゆきほ「おねーちゃん……っ」ギュ…!
319: 2017/09/18(月) 23:36:08.12 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「うぅ……っ! ……ぅく……っ!」
ゆきほ「……っ」
穂乃果「ぅ……くっ……! うぅぅ……!」
ゆきほ「……おねーちゃん……っ」
ゆきほ「……ゆきほは、おねーちゃんのことだいすきだよっ」
穂乃果「……ゆきほ……っ」ギュ
320: 2017/09/18(月) 23:37:24.40 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「きょう……へやでひとりになって、よくわかったんだ……っ」
ゆきほ「……ゆきほは、ずっとおねーちゃんといっしょだったんだって」
ゆきほ「おねーちゃんが、ずっとみまもってくれてたんだって」
ゆきほ「おねーちゃんがいたから、ゆきほはさみしくなかった」
ゆきほ「……いっしょのへやにいたのに、ぜんぜんきがつかなかったっ」
ゆきほ「……なんでそんなおねーちゃんのこと、キライなんておもっちゃったのかな」
ゆきほ「ちょっとヘンっていわれただけで……っ」
ゆきほ「だいすきなおねーちゃんのことを……」
ゆきほ「キライなんて……っ!」
321: 2017/09/18(月) 23:39:32.76 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「ぅ……っ! ぐす……っ!!」
ゆきほ「キライなわけないよ……っ!」
ゆきほ「……おねーちゃんのことが、こんなにだいすきなのに……っ!」
ゆきほ「ゆきほは……おねーちゃんのことがだいすきだよっ!!」
穂乃果「ゆきほぉ……っ!!」ボロボロ
ゆきほ「うぅぅ……!! うわぁぁ……っ!!」ギュ…
穂乃果「ひっく……! うぅ……ぅくっ!」ギュ…
……。
…。
――――――
――――
――
322: 2017/09/18(月) 23:40:55.77 ID:Ng+GmqBr.net
チュンチュン…
トントントン…
ガラ
ほのママ「穂乃果ー、そろそろ起きなさいー! 朝れ……」
穂乃果「……」スースー
ゆきほ「……」スースー
ほのママ「……なんで雪穂がここで一緒に寝てるのよ」
323: 2017/09/18(月) 23:41:42.63 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「……ゆきほぉ……」ムニャムニャ
ゆきほ「おねーちゃん……」スヤスヤ
ほのママ「……」クス
……。
324: 2017/09/18(月) 23:42:47.22 ID:Ng+GmqBr.net
ドタンバタン…!
ゆきほ「……」モグモグ
ほのパパ「……」モグモグ
穂乃果「あっ!」ガタ
ゆきほ「おはよーおねーちゃん」
ほのパパ「……」オハヨウ
穂乃果「おはよう……」
穂乃果「じゃなくて! 一緒に寝てたのに、なんで起こしてくれなかったのー!?」
ゆきほ「じぶんでおきるっていってたでしょー」モグモグ
穂乃果「やっぱり冷たいっ!」ガーン
穂乃果「あんなに泣いて謝ってきたクセにーっ!!」
ゆきほ「そ、それとこれとはべつー! ちゃんとしっかりしてほしいのはホントだもん!」
穂乃果「そんなぁ……!」
ゆきほ「ふん……!」
穂乃果「うぅ……っ」
325: 2017/09/18(月) 23:43:54.68 ID:Ng+GmqBr.net
ゆきほ「ごちそうさま」ガチャ
ほのパパ「……」モウイイノカ?
ゆきほ「うん。"わたし"もがっこういくー」
穂乃果「へ? ゆきほはまだじかんあるんじゃ……」
ゆきほ「……いっしょにいこーよ」
穂乃果「ぁ……」
ゆきほ「……///」
穂乃果「う、うんうん! 一緒にいこー!」
ほのパパ「……」ウンウン
……。
326: 2017/09/18(月) 23:45:33.20 ID:Ng+GmqBr.net
ほのゆき「行ってきまーす!!」
ほのママ「はいはい、急いで転んだりしないでねー」
穂乃果「全速力で走るよっ!」
ゆきほ「うん……っ!」
タッタッタッタッタ…!
オネーチャン!
ナニー!?
ダイスキダヨー!!
キコエナイヨー!?
ほのママ「……全く、本当に仲が良いんだから」
ほのパパ「……」ボロボロ
ほのママ「って、あなたいつの間に!?」
……。
327: 2017/09/18(月) 23:46:28.66 ID:Ng+GmqBr.net
―――――――――――――――――――――――
エピローグ
穂乃果「……なんてこともあったよねぇ」キシシ
雪穂「……あったっけ、そんなこと///」
穂乃果「あったよぉー。雪穂、穂乃果に抱きついたまま寝ちゃったから、そのあと大変だったんだからー」
雪穂「ふ、ふぅん……///」
雪穂(しっかり覚えてるけど、恥ずかしすぎて口に出せない……///)
328: 2017/09/18(月) 23:48:00.20 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「あれだよねー」
雪穂「えー?」
穂乃果「今こうやって、一人暮らししてる穂乃果の家にわざわざやってきてくれてるのってさー」
雪穂「ん……///」
穂乃果「掃除とか洗濯とかする為にって言ってるけど……」
穂乃果「穂乃果が恋しいだけだったりしてー……?」クフフ
雪穂「な、ない! そんなことないー! 絶対ないー!!」バシバシ
穂乃果「ムキになるところがあーやしいー♪」
雪穂「な、何言ってんの!」
雪穂「相変わらず私がいなけりゃ洗濯も掃除もロクにできない癖にー!!」
穂乃果「別にお願いしてる訳じゃないんだけどなぁー」
雪穂「~~っ」
329: 2017/09/18(月) 23:50:02.15 ID:Ng+GmqBr.net
穂乃果「それに、お泊りする時は必ず人の布団に潜り込んでくるしさぁ」
雪穂「~~///」ボフ
穂乃果「お姉ちゃんのこと、そんなに好きなのかなぁ♪」
雪穂「……っ」フルフル
穂乃果「穂乃果は雪穂のこと、大好きだよ♪」
雪穂「あ~~も~~っ!!」
雪穂「おねーちゃんなんか、だいっきらいっ!!」
おわり。
雪穂「~~///」ボフ
穂乃果「お姉ちゃんのこと、そんなに好きなのかなぁ♪」
雪穂「……っ」フルフル
穂乃果「穂乃果は雪穂のこと、大好きだよ♪」
雪穂「あ~~も~~っ!!」
雪穂「おねーちゃんなんか、だいっきらいっ!!」
おわり。
330: 2017/09/18(月) 23:55:34.51 ID:/S9TeRUQ.net
乙
語彙力ないからこんなことしか書けないけどすごく良かった
語彙力ないからこんなことしか書けないけどすごく良かった
331: 2017/09/19(火) 00:01:25.04 ID:9oJPO4hq.net
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります