784: ◆6osdZ663So 2013/09/11(水) 15:33:10.79 ID:dS1w28P/o



モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ





前回までのあらすじ

聖來「体はわんこで出来ている。」


参考
(チナミと櫻井財閥)
>>65-

(美穂と仮面の少女)
>>704-

785: 2013/09/11(水) 15:33:37.08 ID:dS1w28P/o

何時の頃からか、人の世に現れ、世界を破壊し、汚染し続ける、超常の怪物、カース。

呪いの泥とも呼ばれるそれらは、各機関が研究しているにも関わらず、未だに不可解な点が多い。

それでも一つ、彼らについて、広く認知されている事と言えば、

それらは人の感情の、負のエネルギーから構成されていると言う事だ。

感情エネルギー。

それは物質界からはうまく観測できず、

実に概念的な、スピリチュアルでオカルティズムなパワーの源であろう。

しかし、そんな感情エネルギーから作られるカース達は、確かな実体を持つ。

絶望の感情を蓄えた泥の身体。

それらは様々な機能を持つが、主に戦闘に特化としたものが多い。

触れた物を押しつぶす破壊能力。

身体を崩されても、瞬間的に元の形態に戻る再生能力。

必要に応じて、必要な機関を作り上げる自己進化能力。

さらには、その増殖力にも目を見張るものがある。

いずれの能力にしても、それらは人類にとっては脅威的な力だ。


だが逆に、それらの能力を、我々人類の武器として使えるならば・・・・・・


----------------------------------------



それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。


~中略~


「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。

・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。





786: 2013/09/11(水) 15:35:08.07 ID:dS1w28P/o

サクライP「”武器”と言うものは大事だ。」

サクライP「人の世は、何時の時代も武器と共にあったと言ってもいい。」

サクライP「いや、人に限らず生き物がその命の存続を目指すならば、必ず武器は必要になる。」

サクライP「武器が無ければ戦えない。」

サクライP「そして、戦う力の無い者に待つ結末は、滅びの運命だけなのだから。」


サクライP「ははっ、こんな話をしていると思い出すな。」

サクライP「かつて僕が”世界の支配者”に最も近いと謳われた時は、」

サクライP「随分と『相原』の持つ”武器”には悩まされたものだよ。」

サクライP「その時は多くの事を教訓として、学ばせて貰ったけれどね。」



サクライP「さて、本題に入ろうか。」

サクライP「”カースドウェポン計画”。」

サクライP「かつて財閥が乗り出して、そして完成せずして立ち消えてしまった計画だ。」

サクライP「だがその後、我々に協力していた鬼の刀鍛冶・藤原一心は、」

サクライP「どうやらそれを独自に完成させてしまったらしいね。」

サクライP「完成させられ、そして人の世に放たれてしまった『鬼神の七振り』」

サクライP「これから我々が得るべき、新たな力、新たな”武器”を完成させるのに必要なものだ。」

サクライP「そもそもアレは、元は財閥の提供した資金や研究資料を使って、完成させた物だろう。」

サクライP「ならば所有権は我々にこそある。」

サクライP「必ず回収して見せてくれ、『エージェント』。」

787: 2013/09/11(水) 15:36:10.39 ID:dS1w28P/o

――

――

――


祟り場の薄暗い通り道では、

大戌に跨り、犬の面を被った女性が、

数体の妖怪たちを引き連れて、見回りをしていた。


聖來「ふぅ、この辺りはもう安全かな?」

犬頭壱「流石は姫様。悪しき妖怪達を次々と打ち倒すその姿、実に華麗でございます。」

聖來「その姫様って言うのそろそろやめない?」

犬頭弐「ご不満でございますか?」

聖來「うーん、悪い気はしないけれど、ちょっとむず痒いって言うか。」

犬頭参「でも姫様は姫様だワンっ!」

聖來「はぁ・・・・・・アタシが君達を率いてるのは、この祟り場の間だけなんだからね。」

犬頭壱「了解しております、姫様。」

祟り場の収束のため活動している巫女達が通りそうなルート。

あるいは、札を貼るべき場所となりそうな地点。

そう言った箇所を、彼女たちが来る前に事前に回り、

見つけた悪行妖怪を説得あるいは退治する。

それが聖來と犬頭達が、自主的に行っている活動である。

犬頭弐「先の剣舞のおかげで、いくらかの協力者が得られたとは言え、いささか面倒な作業ではございますな。」

犬頭壱「巫女達を直接護衛できるのであれば楽だったのですが・・・・・・。」

聖來「仕方ないよ。これだけの妖怪達が集まって近づいたら、変に警戒させちゃうかもしれないからね。」

聖來「影ながら、しっかり支えてあげるのが一番いいはず。」

犬頭参「素晴らしいお気遣いだワンっ!!」

聖來(・・・・・・何言ってもよいしょされる気がする。)

788: 2013/09/11(水) 15:37:04.88 ID:dS1w28P/o

犬頭壱「ところで姫様、ここより東の方の地点に様子見に向かわせた仲間がまだ帰ってこないのですが。」

聖來「・・・・・・はぐれてるって事は無いよね、君達の一族に限って言えば。」

犬頭弐「はい。我々は鼻が利きます。故に、道に迷ったとしても姫様の匂いを辿り、我々の元に戻ってこられるはずです。」

聖來(匂いとか言われるとちょっと嫌だなぁ。)

聖來「何かあったって事だね。じゃあ、急いでそっちに向かおうか。」

犬頭参「よろしいのですかワン?」

聖來「そりゃあ、当然放ってはおけないよ。」

聖來「何か困った事になってるのだとしたら、助けにいかないとね。」

犬頭壱「・・・・・・我らの仲間のために動いてくださること感謝いたします!」

聖來「何言ってるの。アタシにとっても君達は仲間でしょ。」

犬頭弐「姫様っ!ありがたきお言葉ですっ!」

聖來「いちいち大袈裟だな・・・・・・まあ、今はとにかく急ごうかっ!」

犬頭参「了解ですワンっ!!」


聖來と妖怪たちは、犬頭の仲間が様子見に向かったと言う地点に向かって駆け出した。

789: 2013/09/11(水) 15:37:47.97 ID:dS1w28P/o


先頭には一体の犬頭、帰ってこない仲間の匂いを辿り、

彼が歩いたであろうルートを追跡する。

そのすぐ後ろを聖來を乗せた大戌が、さらにその後ろを幾体かの妖怪が付いていく。


犬頭壱「・・・・・・姫様、どうやら我らの仲間は、大きな力を持つ何者かと遭遇したようです。」

走りながらも、先頭を行く犬頭は聖來に報告を欠かさない。

聖來「大きな力を持つ、ね。あの公園で見かけた人たちみたいな?」

聖來はあの時公園で見かけた女の子たちを思い出す。

個性溢れる面々であったが、その誰もが強力な力の気配を感じさせる者ばかりであった。

犬頭参「あの公園の集いは怖かったワン。」

犬頭弐「一体何をどうすればあのような集まりができてしまうのやら。」

犬頭壱「この先に居る者からは、あの場に居た狐や退治屋ほどまでの力は感じません。」

犬頭壱「ですが、それでも強力な妖気に近い何かを感じる相手でございます。」

聖來「それは危険な相手?」

犬頭壱「ええ、間違いなく。これまで遭遇した悪行妖怪の中でも特に危険な相手でございましょう。」

犬頭壱「なにしろ濃すぎる血の匂いがぷんぷんと致します。」

犬頭壱「よほど血に塗れた世界を生きてきた怪物と思われます。」

聖來「・・・・・・なるほど、危険だね。」

血に塗れた怪物、

この先に居るのは、脅かしたり、通せん坊したりと言った、可愛げのある悪戯妖怪の類ではなく

直接的な殺傷能力に長けた、正真正銘の怪奇だと言う事だ。

犬頭壱「気配が近くなって参りました。」

聖來「戦闘になった場合は、サポートよろしくね。」

犬頭弐「了解であります。姫様から授かった『月灯』の分身。我らも使いこなしてみせましょう。」

犬頭参「『月灯』の真の戦術を見せつけるんだワンっ!」

聖來「うん、頼りにしてるよっ!」

目前の戦闘に備える聖來達。

790: 2013/09/11(水) 15:39:05.71 ID:dS1w28P/o

やがて、先頭に立つ犬頭の足が止まり、

それに続く、妖の一行の行軍も止まる。

犬頭壱「匂いの元はこの辺りでございますが・・・・・・。」

キョロキョロと回りを見渡す犬頭達。

辺りを見渡せば人の住む、様々な形をした家が立ち並んでいる。

どうやらここは人間達の住宅街であるようだ。

犬頭弐「息を潜める人間達の気配が致しますな。」

犬頭弐「祟り場が発生したために、住処に篭っているのでしょう。」

聖來「・・・・・・そして、この辺りに危険な怪物が居るわけね。」

犬頭壱「人間達が危険ですな・・・・・・。」

聖來「一刻も早く見つけ出して、対処しないと・・・・・・。」

聖來(・・・・・・あれ、でもここって確か美穂ちゃんの家の近くか。)

聖來(なら、もしかして・・・・・・。)

犬頭参「!!姫様っ!!あそこに誰か居るワンっ!!!」

犬頭が指差したのは、とある家の屋根の上。

聖來「!!」

聖來が顔を見上げて目を向ければ、そこには人影が2つ。

跪く片方の人影の頭に、もう一つの人影が足を乗せ踏んづけているように見えた。

791: 2013/09/11(水) 15:41:28.94 ID:dS1w28P/o

伏せる片方は、よく見れば犬頭の仲間であり、

その頭をグリグリと踏みつける者は、

亜麻色の髪をたなびかせる美しい女性であった。


チナミ「ふふっ♪ほらほら!いい声で鳴きなさい!」 ゲシッ

犬頭肆「おおぅん♥、も、もっと!もっと強く踏んでくださいっ!」

チナミ「そうねぇ、『私は卑しい豚でございます』って言えたら、そうシテあげるわっ!」

犬頭肆「わたくしめは、嫌らしい豚でございますぅワンっ!!」

チナミ「アナタどう見ても犬じゃないのっ!!!」 ゲシゲシッ

犬頭肆「きゃい~ん!」


聖來「・・・・・・。」

犬頭壱「・・・・・・。」

犬頭弐「・・・・・・。」

犬頭参「ハレンチだワン。」


目の前に飛び込んできたのは、とんでもない光景であった。


チナミ「ん?」

チナミ「あら、やっと来たのね。待ちくたびれるところだったわ。」

彼女は踏んづけていた犬頭の首を掴み、軽々と持ち上げると、

ほい、っと屋根の上から、聖來達の立つ地面に放り投げた。


犬頭肆「ぎゃいんっ!」

地面にぶつかり、痛みに奇声をあげる犬頭。

犬頭肆「で、でもこれも快感♥ぐふふっ」

792: 2013/09/11(水) 15:42:16.47 ID:dS1w28P/o

犬頭壱「犬頭肆っ!大丈夫かっ!」

犬頭肆「オレ・・・・・・普段は自分はSだぜってなんて自称してたけど・・・・・」

犬頭肆「意外とこう言うのも悪くないな・・・・・・ぐふっ。」

犬頭弐「犬頭肆っ!!しっかりしろ犬頭肆っ!!」

犬頭参「ちょっと羨ましいワン、僕も姫様に踏まれたいワン」


派手に地面にぶつかっていたが、犬頭達の身体は頑丈であるし、

コントができる程度には余裕があるようなので、大丈夫なようだ。


聖來「アタシは、彼女とお話してくるからさ。」

聖來「君達はその子の介抱してあげて。」

聖來「あとその子が出来なかった、この近辺に危険な妖怪が居ないかの様子見。」

その状況を見て、聖來は彼らに指示を出した。

犬頭壱「姫様!!しかし!!危険な妖怪と言うなら、あの女でございますっ!」

犬頭弐「犬頭肆は無事(?)でございましたが、しかし拭えぬ程に濃い血の匂いは確かにあの女からしているのですっ!」

聖來「こっちは、大丈夫だから。ね?」

力強くも、優しさを感じさせる声で聖來は言った。

犬頭参「・・・・・・姫様がそう言うのなら僕たちは従いますワン・・・・・・。」

聖來「ありがと。それじゃあ、ちょっと待っててね。」

聖來の指示を忠犬達はまもり、それぞれ役割を決めて行動を始めた。


そして聖來を乗せた大戌は、吸血鬼の立つ屋根の上に飛び上がり、

聖來と吸血鬼の視線が、同じ高さとなる。

793: 2013/09/11(水) 15:43:26.65 ID:dS1w28P/o

聖來は大戌から降りて屋根の上に立つ。

そして、自分を運んでくれた大戌を労うように、

また、大戌が発する吸血鬼への警戒を解きほぐすように下顎を撫でる。

気持ち良さそうに、その手を受け入れる大戌。

その状態を維持したまま、聖來は吸血鬼と会話を始めた。


聖來「それで、何をしてたのかな?チナミさんは。」

チナミ「ストレス解消と言ったところかしら。なんだかテンション上がっちゃってね。」

吸血鬼チナミ、彼女もまた祟り場の影響を色濃く受けていたらしい。

聖來「あんなストレスの解消の仕方はやめてくれないかな。」

聖來「あの子はアタシの仲間なんだよ。傷つけられたら困るし、」

聖來「他の子たちも怖がらせちゃったでしょ。」

チナミ「何よ、そこら辺に篭ってる人間を使って拷問や虐殺で解消するよりはマシだったでしょ。」

チナミ「あなたが戻ってくるまで暇だったもの。」

チナミ「そうそう、そっちの仕事は終わったのかしら。」

聖來「まだ途中だよ。祟り場の収束のお手伝いはもう少し時間が掛かりそうかな。」

チナミ「そっちの話じゃないわよ。」


チナミ「私が言ってるのは、貴女のフリーのヒーローとしての活動なんかじゃなくって。」

チナミ「『カースドウェポン』の回収。」

チナミ「つまりサクライからの指令のほうよ。」

チナミ「わかってるでしょ。」

チナミ「『エージェント』リーダーさん?」

聖來「・・・・・・・。」

吸血鬼は彼女の事をそう呼んだ。

794: 2013/09/11(水) 15:44:26.95 ID:dS1w28P/o

聖來「はあ・・・・・・やめてよ、そんな呼び方は。」

元アイドルヒーロー、水木聖來。

彼女は、ある事情でアイドルをやめてからは、『フリーのヒーロー』として活躍している。

聖來「確かに形の上では、アタシがまとめて取り仕切る事は多いけれど。」

だが、それらの名誉ある活動は表の顔であり。

人々を守る彼女の美しくすました顔の、その裏にはもう一つの顔があった。

聖來「『エージェント』はみんな対等だよ。」

世界に名高い櫻井財閥、黒い噂の絶えぬその組織。

その頂点に立つ男の直属の精鋭能力者部隊『エージェント』のメンバー。

聖來「だから、セイラでいいからさ。」

それが元アイドルヒーロー、水木聖來の裏の顔であった。


チナミ「そうね。あなたがチナミ『さん』なんて呼び方やめるなら考えてあげるわ。」

チナミ「対等って言うならそうするべきでしょ?」

聖來「・・・・・・わかった、チナミ。これでいい?」

チナミ「ええ、それでいいわ。セイラ。」


チナミ「で、『傲慢』のカースドウェポンは手に入れたのかしら?」

『傲慢』のカースドウェポン。

つまりは『鬼神の七振り』が一本にして、日本一、横暴な刀。

すなわち『小春日和』のことだ。


聖來「ううん、まだだよ。」

チナミ「のんびりしてるのね、せっかくそれを持ってる人間に接触したのに。」

財閥が『カースドウェポン』の研究を一旦取りやめてから、

すぐの時期に、とある少女がヒーローとして活躍し始めた。

曰く、そのヒーローは、カースを狩る”刀を持つ”少女。

その少女が『鬼神の七振り』と結びつくのは、当然の事であり。

『エージェント』である水木聖來が接触をはかるのもまた、当然のこと。

小日向美穂が水木聖來と出会ったのは偶然ではなく、そう言った思惑が絡んでのことであった。

795: 2013/09/11(水) 15:45:34.24 ID:dS1w28P/o

聖來「そう言うチナミさんこそダメだったんでしょ?」

チナミ「・・・・・・ええ、そうね。確かにダメだったわ。」

チナミ「あの鬼のおじさん、強すぎるわよ。」

チナミ「だいたい、刀からビームだしたりとか、」

チナミ「その他色々ありえない事が起こるなんて反則じゃないの。」

チナミ「おかげで、眷族が2人も減っちゃったわ。」

今回、チナミは『カースドウェポン』の回収命令を果たす為に、

鬼の少女の父である男に挑んだ。

挑んだと言っても、ほとんど眷族任せで彼女は観戦してただけなのだが、

しかし相手は『鬼神の七振り』を数本も所持した半妖怪。

眷属達はあっさりと敗北し、彼から刀を奪う事は不可能と判断したチナミはすぐに撤退したのだった。

チナミ「思い出したら、なんかまた腹が立ってきたわ。」

チナミ「ちょっと、セイラ。さっきの犬頭返しなさいよ。」

聖來「そう言うウサ晴らしはやめてってば。」


聖來「まあ、『鬼神の七振り』に関しては、奪うって方法からして間違ってるんだよね。」

チナミ「・・・・・・どう言うことかしら?」

796: 2013/09/11(水) 15:46:25.51 ID:dS1w28P/o

チナミ「私が相手した鬼のおじさんと違って、」

チナミ「貴女が相手していたのは、人間の女の子でしょ?それも持っている刀はたった1本。」

チナミ「財閥に所属する人間で唯一、『強欲』のカースドウェポンを回収できた貴女なら、」

チナミ「それを奪うのなんて、容易な仕事じゃないの?」

聖來「アタシが『月灯』に選ばれたのはたまたまだよ。」

聖來「それに奪ったわけじゃなくて。譲ってもらったんだ。」


鬼の少女の出会いは真に偶然であった。

聖來は『エージェント』と言う裏の顔を持つが、決してフリーの『ヒーロー』と言う表の顔を蔑ろにしている訳ではない。

どちらかが嘘でも偽りでもないのだ。

そして、そんな『ヒーロー』としての活動中に、聖來は鬼の少女と出会い、

その時、『月灯』と言う刀に、正しき所有者だと認められる事がなかったならば、

『鬼神の七振り』のいずれも手に入れることは無かっただろう。

聖來(・・・・・・偶然とは言っても、よりによって『強欲』のカースドウェポンが、)

聖來(財閥に所属してるアタシの手にあるのは、因縁的な物を感じなくはないけれど。)


聖來「『鬼神の七振り』は選んだ使い手を裏切らない。」

聖來「例え、それを無理に手放させたとしても、」

聖來「必ずあるべき所に戻ってくる。」

聖來「その事は、『月灯』でも『小春日和』でも確認済み。」

先ほどの舞台で『小春日和』は手放されても、

その所有者である少女がすぐに呼び戻せる事は確認している。

例え『小春日和』を少女の手から奪い、地球の裏まで運んだとしても、

その妖刀は必ず彼女の手に戻っていくのであろう。

聖來「だからそもそも奪うなんて事は、できないんだよ。」

チナミ「ふーん、そんなものなの。」

797: 2013/09/11(水) 15:47:45.43 ID:dS1w28P/o

聖來「て言うか、奪うなんてやり方はアタシのキャラクターじゃないからさ。」

聖來「最初から選択肢には入ってなかったんだけどね。一応できるか調べはしたけど。」

チナミ「生ぬるいわね。」

聖來「かもね。けど、その事はサクライさんも、たぶん予測してた事だよ。」

聖來「だから、この指令に選ばれたのは生ぬるいアタシと、貴女だった。」

チナミ「カースドウェポンの回収を成功させている貴女と、」

チナミ「『魔眼』を使う事のできる私。」

吸血鬼の魔眼、対象に催眠をかけて誘惑する瞳。

刀をその手から奪えないのであれば、所有者の意思ごと奪ってしまえばいいと言うわけだ。

チナミ「『魔眼』を使って、所有者を傀儡にする。」

チナミ「妙な術を使う鬼には通じないみたいだけど、人間の女の子には有効でしょうね。」


チナミ「『傲慢』の『カースドウェポン』の回収、貴女に出来ないなら私がやってこようか?セイラ。」

怪しく光る瞳をギラつかせ、吸血鬼は提案した。

聖來「うーん、チナミでも無理だと思うよ。」


聖來「美穂ちゃん強いし。」

チナミ「吸血鬼はもっと強いわよ。あの刀も1本程度なら何とかなるわ。」

聖來「刀の特性で洗脳は効かないし。」

チナミ「でも刀を納めてる間は、催眠も効くのよね?」

聖來「美穂ちゃんを襲うつもりなら、アタシがここで止めるし。」

チナミ「はあ?」

聞き捨てならない言葉が彼女の口から発せられた。

798: 2013/09/11(水) 15:48:45.25 ID:dS1w28P/o

チナミ「何を言ってるのかしら、セイラ。」

チナミ「まさか本当にその所有者の子に肩入れするつもりなの?」

チナミ「それはサクライ(はどうでもいいけど)や私を敵に回してまでする価値があることなのかしら。」

チナミがカースドウェポンを回収する事を止めようとする。

それは財閥の意思に反して、所有者である少女を守ろうとしているのではないのか。

聖來「うん、あの子は肩入れする価値のある子だよ。」

聖來「けれど、サクライさんもチナミも敵に回すつもりはない。」

チナミ「・・・・・・じゃあ、どう言うつもり?」

聖來「現状、財閥が『小春日和』を手に入れるなら方法は一つしかない。」

聖來「美穂ちゃんを私たちの味方にするしかないんだよ。」

聖來「つまり、それはあの子を『エージェント』に勧誘すると言う事に他ならない。」

聖來「だからさ、後々禍根を残さないためにも」

聖來「チナミが美穂ちゃんと喧嘩されるのは困るんだよね。リーダーとして。」

この先、例の少女を『エージェント』に勧誘する事があるならば、悪印象を残すべきではないだろう。

それに『エージェント』をまとまりのある集団として率いるためにも、出来るだけメンバー同士の対立は避けるべきである。

だから美穂と、チナミ。彼女たちが戦うような状況を作ってはいけない。

それが聖來の判断だと言う。

チナミ「ふん、何がリーダーとしてよ。さっきまで嫌がってた癖に。」

チナミ「けれどまあ、面白い屁理屈だったからその口車乗ってあげるわ。感謝することね。」

聖來「あはは、ありがと。」


チナミ「・・・・・・その代わり、条件があるわ。」

あっさり譲歩したかの様に見えたチナミだが、当然タダではなかった。

せっかく弱みを握ったのにそれを利用しなければ、”利用派”の肩書きが泣くと言うものだ。

聖來「・・・・・・何かな。あまり無茶な事じゃなかったら嬉しいけど。」

チナミ「無茶でも難しいことでも、貴女が損する事でもないわよ。」


チナミ「貴女が知ってる『カースドウェポン計画』に関する情報について私に教えなさい。」

聖來「ああ・・・・・・それか。敵わないな、本当。」

799: 2013/09/11(水) 15:50:08.85 ID:dS1w28P/o

聖來「でも、アタシも大したことは知らないよ。」

そう前置きをして、彼女は語り始めた。

聖來「『カースドウェポン計画』」

聖來「カースの核を兵器に取り付けて、核が蓄える感情エネルギーを利用した新しい兵器『カースドウェポン』を作り出そうって計画。」

聖來「元々はサクライさんが『相原財閥』への対抗手段として考案してた武装量産計画の候補だったらしいよ。」

聖來「その発想のヒントは、地下世界のはぐれ『テクノロジスト』が作ったであろう武器の残骸らしいんだけど、そっちの方は詳しくわかってない。」

聖來「計画を進めるにあたって、カースの核に触れても精神汚染の影響を受けない存在の協力が必要だった。」

聖來「だから財閥はその時は、”鬼”を招いた。」

聖來「刀匠『藤原一心』を財閥の研究施設に招いて、”妖刀”と言う形で『カースドウェポン』を完成させようとした。」

聖來「けれど、その後、財閥が傾いたせいでその研究は一旦中止になる。」

チナミ「あの時は私も困ったわよ、表のルナールにも影響あったんだもの。」

チナミ(まあ私は、その弱った時期を見計らってルナールに潜入したんだけど。)

聖來「『藤原一心』はその後に『カースドウェポン』・・・・・・『鬼神の七振り』を完成させた。」

聖來「そして、今はその孫の、鬼の女の子がそれを人の世で配ってる。」


聖來「っと、ここまではチナミも知ってるよね?」

チナミ「ええ、もちろんわかってるわ。」

チナミ「だから私が聞きたいのは、」

チナミ「どうして今更、そんな昔の計画が再び持ち上がってるのかって事よ。」

チナミ「私たち『エージェント』に核を集めさせて、『カースドウェポン』の回収も命じたりなんかして。」

聖來「そうなんだよね、アタシも思った。」

聖來「カースの核を大量に集めてる。普通に考えれば、『カースドウェポン』を量産したいのかなって思うんだけど。」

チナミ「明らかに割に合わないじゃない。使いこなせる人間が限られる武器なんか作ったって。」

聖來「今、世の中には色んな武器が出回ってるよね。」

聖來「だから、ただ兵器として量産するなら。デメリットが大きい『カースドウェポン』なんかより、もっと効率の良い兵器があるはず。」

聖來「でも、サクライさんは『カースドウェポン』に拘ってる。」

チナミ「つまり、『カースドウェポン』じゃないと、ダメな何かがあるって事でしょ。」

聖來「うん。まあそう言うわけでさ。」

聖來「今回はそれを聞いてきたんだよね。」

チナミ「誰に?」

聖來「鬼の女の子に。」

800: 2013/09/11(水) 15:51:46.07 ID:dS1w28P/o

――

聖來と肇には2人きりになるタイミングが何度かあった。

その時を見計らってこんな風に話を切り出した。


聖來「肇ちゃん、物を作る時って何か目的があって作るよね?」

肇「?」

聖來「たとえば、『月灯』は所有者を増やしたいって目的があって、」

聖來「幻想の刀を作り出すでしょ?」

肇「そうですね、確かに物を作り出すときは必ず目的があるものです。」

肇「目的が、つまりは到達点をイメージ出来てなければ、」

肇「どんな物であっても真の意味では完成しないのでしょう。」

肇「それが刀であっても、人であっても、舞台であっても、夢であっても。」

聖來(舞台に、夢か)

聖來「美穂ちゃんのことが心配?」

肇「・・・・・・ええ、美穂さんはいつか夢を完成させる事ができるのでしょうか。」

聖來「あの子は漠然とだけど、それでも将来のイメージはあると思うよ。」

聖來「だから、きっと大丈夫じゃないかな?」

肇「はい。そうだと、嬉しいです。」

肇「・・・・・・美穂さんはセイラさんが憧れだと言っていました。」

肇「きっと将来はセイラさんみたいなヒーローになれたらと思ってるのでは。」

聖來「ああ・・・・・・そうだったら光栄だけど、あの子にはアタシになって欲しくはないな。」

肇「どうしてですか?」

聖來「誰かの模倣はそこが限界になっちゃうから、かな?」

聖來(「表」と『裏』の顔を使い分けなきゃいけない立場なんてあの子に似合わないよ。)

肇「模倣の限界ですか・・・・・・。」

肇(やっぱりおじいちゃんの刀の真似じゃあダメなのかな。)

聖來「?」

肇「あ、すみません、ちょっと思うところがあって。」

801: 2013/09/11(水) 15:52:45.04 ID:dS1w28P/o

肇「ところで、どうしてそんな質問を?」

聖來「『鬼神の七振り』は何を目指して作られたものなのかなって思ってさ。」

肇「・・・・・・おじ・・・・・・祖父は多くの妖刀を製作しましたが、」

肇「その全ては斬るため。刀は斬るためにある。と祖父はよく言っています。」

肇「呪いを以って呪いを撃つための刀『鬼神の七振り』も例外ではなく、結局は斬るための刀です。」

聖來「斬るためか。わかりやすいね。」

肇「ただ、『七振り』はその後に作る物を完成させるための原型だとも聞いています。」

聖來「その後に作る物?」

肇「はい。『原罪』と呼ばれる属性の核を取り付けて作られる、日本一、罪深い刀。」

聖來(・・・・・・『原罪』と来たか。)

肇「その刀に、仮に名前をつけるなら『咎』だと祖父は言っていました。」

肇「『咎』の目的もやはり斬ること。」

肇「妖刀『咎』は、祖父が今まで作ったどの妖刀でも斬れなかった物を斬るための刀だと。」

肇「それを斬れる刀を作ることが祖父の最終目標で、夢なんです。」

聖來「・・・・・・なんだか壮大だね。その刀はまだ完成してないのかな?」

肇「肝心の核が見つからなくて・・・・・・、核さえ見つかれば3日もあれば完成できるほどまで形は出来ているみたいなのですが。」

聖來「そっか。『原罪』の核、ね。」

聖來「それじゃあ、私もそれについて調べてみようかな。」

聖來「何かその核について情報が掴めたら、いの一番に肇ちゃんに報告するよ♪」

肇「本当ですか?ありがとうございますっ!」

802: 2013/09/11(水) 15:53:52.06 ID:dS1w28P/o

――

聖來「『原罪』の属性を持つ、日本一、罪深い刀の完成が、藤原一心にとっての最終目標だった。」

チナミ「なるほど。つまり、サクライの目的もそこにあるってわけね。」

聖來「たぶんね。」

聖來「だからサクライさんが拘ってるのは、『鬼神の七振り』やただの『カースドウェポン』じゃなくって」

チナミ「『原罪のカースドウェポン』ってことね。」

聖來「そしてそれを使うことでしか斬れない・・・・・・破壊できない何かがある。ってところかな。」

チナミ「『原罪』については何かわかってるの?」

聖來「七つのカースの属性、全てを持ち合わせる属性だってことくらいかな。」

聖來「そう言う話は、魔界出身のチナミの方が詳しいんじゃないの?」

チナミ「七つの大罪の属性の性質だとか、対応する悪魔の事くらいは知ってるけど、」

チナミ「流石に『原罪』については私も知らないわよ。」

チナミ「カースの核なんて言うのもわからない事だらけ。」

チナミ「詳しいのは大罪を司る悪魔クラスの存在だけでしょうね。」

聖來「・・・・・・財閥の裏には『強欲』の悪魔が居る。」

『エージェント』達は、財閥当主が『強欲』の悪魔マンモンと繋がっていることを知っている。

もっとも、それが彼の娘だとは知らないはずだが。

聖來「『原罪』についての情報、サクライさんは『強欲』の悪魔から聞いたのかな。」

聖來「あるいは、『強欲』の悪魔自身が『原罪』を求めているか。」

チナミ「どっちかと言えば、後者な気はするわね。」


チナミ「ねえ、ところでセイラはどうしてそんな事を調べてたのかしら?」

聖來「自分が何をさせられているのかもわからずに行動するなんて嫌だったからだよ。」

聖來「ただ利用されたくないって言うのは、チナミも一緒でしょ?」

チナミ「ええ、もちろん。利用するのは好きだけど、されるのは嫌いだわ。」


チナミ「で、どうするつもりなの?」

聖來「さて、どうしようかな?」

2人は含みのある視線を交し合う。

803: 2013/09/11(水) 15:55:08.98 ID:dS1w28P/o

聖來「まあ、『小春日和』の入手に関して期限は特に無いし。」

聖來「美穂ちゃんとはこれからいつでも会えるから、」

聖來「しばらくは『カースドウェポン計画』の裏について調べるつもりだよ。」

チナミ「いいのかしら。それはサクライへの反逆じゃないの?」

身を案じるようなような言い方ではあったが、吸血鬼はニヤニヤと笑っている。

聖來「見方によってはそうなるのかもね。」


聖來「ねえ、チナミ。」

チナミ「なあに、セイラ?」

再び意味ありげな視線を交わす2人。


元アイドルヒーローはこの吸血鬼に、

どの様に言うべきか少しだけ思案してから、言った。

聖來「手伝ってくれないかな?」

チナミ「ふふっ、ふふふっ」

チナミ「どうしようかしら、サクライに逆らっても私にはメリットないのよね。」

聖來(よく言うよ・・・・・・。)

チナミ「ふふっ、あなたがどうしてもって言うなら、手伝ってあげてもいいわ。」

聖來「それじゃ、お願いします。」

チナミ「けれど私は”利用派”吸血鬼、後々高くつくわよ。覚悟しておくことね。」

聖來「はあ・・・・・・何か考えておくよ。」

こうして2人の『エージェント』が手を組んだ。

804: 2013/09/11(水) 15:56:14.36 ID:dS1w28P/o

聖來「これから調べるのはサクライさん、およびに『強欲』の悪魔の企み。」

聖來「『カースドウェポン計画』、『鬼神の七振り』、『原罪の核』」

聖來「それらの到達地点である、鬼の刀匠が斬りたいモノ。」

聖來「一体なんだろうね?」

チナミ「そうね、予想して賭けでもしてみる?」

聖來「あはは、面白そうだね。」

聖來「・・・・・・でも、物質は『鬼神の七振り』の時点でだいたい斬れちゃうんだよね。『小春日和』は鋼鉄も切れるそうだし。」

聖來「そうだね、それじゃあ」

聖來「・・・・・・『運命』とかどうかな?」

チナミ「『運命』って言う概念を斬る刀って事かしら?」

聖來「そうそう、だって『運命』は切り開くものじゃない?」

チナミ「ありきたりね。」

聖來「チナミさんは?」

チナミ「そうね・・・・・・『裏』って言うのはどう?」

聖來「『裏』?」

チナミ「『裏』を切って、”裏切る”。なんてね。」

聖來「・・・・・・。」

聖來「なにそれ、よくわかんない。」

チナミ「なっ!!」

チナミ「ちょっ、ちょっと!なによ、その反応!!最後の最後にカッコつかないじゃない!!」

聖來「あはははっ♪それじゃあ、アタシはお仕事に戻ろうかな♪」

そう言って、大戌に跨る聖來。

チナミ「何、犬に乗って逃げようとしてるのよっ!!」

聖來「それじゃあね、チナミ♪またよろしくっ!」

チナミ「もうっ!!!待ちなさいよっ!!話は終わってないわよ、セイラ!!」


おしまい

805: 2013/09/11(水) 15:58:00.39 ID:dS1w28P/o
水木聖來

所属:フリーのヒーロー、櫻井財閥『エージェント』
属性:元カリスマアイドルヒーロー
能力:動物(主にわんこ)の使役、鬼神の七振り『月灯』を所持。

元アイドルヒーローの女性。表向きはフリーのヒーローとして活躍している。
裏では櫻井財閥の『エージェント』達のリーダー。こう言う立場だからこそ掴めるチャンスを求めてエージェントに属する。
財閥では唯一、『鬼神の七振り』の収集を成功させている。
日本一、欲張りな刀『月灯』を所持しているが、特に刀での戦闘に拘ってる訳ではなく、、
挑戦的な性格なために、場面によって多くの武器を使い分ける。
『カリスマ』と言う、動物や妖怪など人外を惹き付けてしまう能力(体質)を持っている。
これによって、動物を使役(動物の意思は無視できない、頼み事ができる程度)する事が可能。
現在はサクライPに、カースドウェポン『鬼神の七振り』の捜索、収集を命じられおり、
そのため『小春日和』を所持する小日向美穂に接触している。


『正体隠しのサングラス』

マジックアイテム。
掛けると、人物としての存在感が消え、他者から顔を認識されづらくなる。
財閥のエージェント全員に配られており、正体を隠す必要のある仕事の際には着用するらしい。
元々有名人の聖來には必需品。『カリスマ』の効力も薄める事ができるので普段から愛用している。
(サングラスを掛けていると『カリスマ』の使用が制限されるデメリットもある。)

806: 2013/09/11(水) 15:58:51.02 ID:dS1w28P/o
『カースドウェポン計画』

櫻井財閥が回収した『魔法銃』の記録映像とその残骸をヒントに考案した、兵器製造計画。
カースの核を武具に取り付けることで、核の集める感情エネルギーを利用した新兵器を作り出そうとした。
協力者として鬼の刀匠・藤原一心を招き、『妖刀』と言う形での完成を目指していた。
死神事件で財閥が傾いた際に立ち消えたはずの計画であったが、再び持ち上がったようだ。


『咎』

鬼匠・藤原一心の考える、究極の刀。
『鬼神の七振り』を原型として完成させる、日本一、罪深い刀。
生涯、妖刀の製作者として生きてきた藤原一心が、
これまで作った刀では斬ることができなかった物を斬ることが出来る。
完成させる材料に『原罪』の核が必要。

807: 2013/09/11(水) 15:59:42.73 ID:dS1w28P/o
◆方針
櫻井財閥 →カースの核の収集と、『鬼神の七振り』の回収のため『エージェント』を派遣。
水木聖來 → 『小春日和』の回収のために美穂に接触。財閥の企みを独自に調査中。
         でもその前に祟り場をどうにかしないとね。
チナミ → 聖來に協力?


セイラさんが財閥のわんこだったってお話
味方だと思ってた人が実は敵組織とか言うよくあるアレですよ

正しい心で『鬼神の七振り』を使ってくれる人を探してる肇ちゃんが、
財閥所属の聖來さんに『鬼神の七振り』渡しちゃった理由ですが、
聖來さんが財閥所属って事を隠してるのと、聖來さん自身はそんなに悪くない人物であることと、
あと『カリスマ』が1/4人外の肇ちゃんに多少なり効いちゃってたのもあったみたいです。

808: 2013/09/11(水) 16:18:54.88 ID:Z/QOii34o
乙乙!
櫻井の人事増強は見てて楽しいものがあるな。

809: 2013/09/11(水) 16:21:48.98 ID:3cW7GctqO
乙ー

もしひなたんもエージェントになったら櫻井財閥がどんどん恐ろしい事に……
けど、サクライPが刀と一体化して暴走するイメージが浮かんだのはなぜだ?




【次回に続く・・・】



引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part 6