1: 2023/10/10(火) 18:28:46 ID:xfJeCCzM00
花帆「え……?」

梢「それはね。部員は皆、部長に身体を捧げなければならない、というものよ」

花帆「身体、って……えっ!? それってつまり……///」

梢「ふふっ、きっと花帆さんが想像している通りよ。それで……今夜、私の部屋に来てもらえるかしら?」

花帆「……拒否権は、ない……ですよね……///」

梢「いいえ、断ってもいいわよ。ただ、私としては少し寂しいけれど」

花帆「……行きます……///」

梢「ふふっ。ありがとう、花帆さん♪」

2: 2023/10/10(火) 18:31:23 ID:xfJeCCzM00
~花帆さん退室後~

梢「…………」

梢「……ふ、ふふふ」

梢「やったわ。ついにやったわ、乙宗梢」

梢「ここまで長かったけれど、ついに花帆さんと……」

梢「まあ、存在しない伝統の嘘をついてしまったのは心苦しいけれど……」

梢「あと花帆さんを騙してそういうことをするのも、同じく心苦しいけれど……」

梢「これくらいしょうがないわよね。だって花帆さんが可愛すぎるんですもの」

梢「さてと、こうしてはいられないわ。しっかりお掃除をして今夜に備えないと」

3: 2023/10/10(火) 18:34:25 ID:xfJeCCzM00
~夜~

梢「…………」ソワソワ

梢「大丈夫、ゴミは捨てた……私が好きなアロマも焚いた……」

梢「花帆さんとそういう雰囲気になる準備はばっちりよ、大丈夫……」

梢「…………」ソワソワ

梢「……まず、花帆さんにはベッドに座ってもらって……最初は他愛のないおしゃべりから……段々良い雰囲気になってきたら、優しく押し倒して……先輩としてかっこいいところを……」ブツブツ

梢「シミュレーションも完璧。恐れるものなんて何もないわ」

梢「……でも、こんなこと本当にいいのかしら」

梢「こんな、花帆さんの意志を無視するようなこと……やっぱり、やめておいたほうが良かったんじゃ……」

コンコン

梢「! はーい!」

4: 2023/10/10(火) 18:37:28 ID:xfJeCCzM00
ガチャリ

花帆「えへへ……失礼しまーす!」

梢「いらっしゃい、花帆さん。先程ぶりね」

花帆「はい! ……わ、いつも言ってますけど、梢センパイのお部屋って良い香りしますね!」

梢「ふふ、そうかしら? でもそうね、香りにも気を使うようにはしているから」

花帆「梢センパイに頂いた香水も、すっごく良い香りでしたし……あたしたち、香りの相性が良いんでしょうか?」

梢「どうかしら、それなら嬉しいけれど。……ほら、花帆さん。一緒にベッドに座りましょう」

花帆「あ、……はい///」ストン

5: 2023/10/10(火) 18:40:07 ID:xfJeCCzM00
梢「花帆さんのパジャマ、初めて見るパジャマね。最近買ったのかしら?」

花帆「はい! さやかちゃん瑠璃乃ちゃんとお買い物に行ったときに、一緒に買ったんです! 着るのは今日が初めてなんですけど……」

梢「あら、花帆さんは新しく買ったものはすぐ着たいタイプだと思っていたのだけれど……」

花帆「それはー、いつもならそうなんですけど……」

梢「…………?」

花帆「……このパジャマを着た姿は、最初に梢センパイに見てほしいなって、思って///」

梢「…………!」

6: 2023/10/10(火) 18:43:26 ID:xfJeCCzM00
梢(……良い雰囲気、よね)

梢(ここで私が花帆さんを押し倒して、優しくリードを……)

梢(…………)

梢(花帆さんにこんなこと、していいのかしら?)

梢(こんなにも可愛いことを言ってくれて、信頼してくれている後輩を、私は今から傷付けようとしている)

梢(…………)


【襲う】
【やめる】

7: 2023/10/10(火) 18:46:29 ID:xfJeCCzM00
梢(…………)


【襲う】
【やめる】←


梢「花帆さん。夕方、あなたに伝統のお話をしたじゃない」

花帆「! ……はい……///」

梢「今日あなたをここに呼んだのはね。……私は、その伝統を壊したいと思っているからなのよ」

花帆「…………、……え?」

梢「だって、考えてもみてほしいの。部長だからって部員を好き勝手できるなんて、そもそもそんなのおかしいじゃない」

花帆「……はあ……?」

梢「だからね……所信表明、とでも言えばいいのかしら。それを花帆さんに聞いてほしかったの」

花帆「…………」

8: 2023/10/10(火) 18:49:12 ID:xfJeCCzM00
梢(……これでいい。これでいいのよ、乙宗梢)

梢(こんな純真な花帆さんを騙してまで襲うなんて、そんな権利は誰にもないし、私にもない)

梢(花帆さんとそういうことをするのは、また今度にしましょう。それに、お付き合いもしていないのにそんなことをするなんて、良くないもの)

梢(今日は花帆さんとおしゃべりだけして、……あわよくば、お泊りしてもらうとか。それくらいにしておきましょう)


花帆「…………」

9: 2023/10/10(火) 18:52:12 ID:xfJeCCzM00
花帆「はあぁぁーー……」

梢「…………!? か、花帆さん……?」

花帆「どうしてそこでヘタれちゃったんですか、梢センパイは……」

梢「へ、へたっ……!?」

梢(花帆さん、急に雰囲気が……!?)

花帆「あたし、知ってましたよ。そんな伝統がないこと」

梢「…………!?」

梢(え、バレていた? なら、どうしてこの部屋に……私を糾弾するため……?)

花帆「でも、梢センパイとできるならって思って、言わなかったのに。……はあ、プランBですね」

梢(花帆さんがスマートフォンをいじって、何かを……メッセージを送ってる……?)

花帆「ねえ、梢センパイ。本当の伝統、あたし知ってますよ💛」

11: 2023/10/10(火) 18:55:21 ID:xfJeCCzM00
梢「…………っ!? どうして、花帆さんが……!?」

花帆「ねえ、梢センパイの口から教えてくださいよ」トンッ

梢(花帆さんに、押し倒されっ……)

花帆「梢センパイから聞きたいなー。本当はどういう伝統があるのか」

梢「……っ、それ、はっ……」

花帆「早く聞きたいなー」スリスリ

梢(服の上からお腹を……段々、手が上がってきて……)

梢「……蓮ノ空女学院、スクールアイドルクラブに、受け継がれてきた……伝統は……」

花帆「うんうん」スリスリ

梢「……っ、……部長は、部員の皆に身体を捧げなければならない……///」

花帆「知ってまーす💛」

ガチャリ

12: 2023/10/10(火) 18:58:19 ID:xfJeCCzM00
慈「ばんめぐ~! おっ、よかった~まだ始まってないみたい」

綴理「こず、まだ服着てる。でもちょっと、ほたてだね」

さやか「フィギュアスケートにもこういう風習ありました。やっぱりどこにでもあるんですね!」

瑠璃乃「えっと……みんなに呼ばれたからついてきたけど、何が始まるの……?」


梢「な、っ……あなたたち……なんで……」

花帆「今あたしが呼んだんですよー」

梢(…………! さっきのメッセージはあの子たちに……)

梢「花帆さん……どうして……」

花帆「あたしだって梢センパイがあのまま襲ってくれるなら、忘れたフリして呼ばないでいようと思ってましたよ。独り占めしたいですから」

慈「あ、花帆ちゃんそんなこと考えてたんだー? まあ私もその可能性を見越して、あんまり遅かったら連絡待たずに乗り込もうと思ってたけど」

花帆「むぅ、あたしの梢センパイなのに……。まあ梢センパイがヘタれちゃったから、結局同じなんですけど」

13: 2023/10/10(火) 19:01:22 ID:xfJeCCzM00
梢「…………」パクパク

花帆「慈センパイから聞きましたよ? 去年の梢センパイ、この伝統が大好きで沙知センパイのこと気絶させちゃったって」

梢「めぐ、み……!」

慈「そんな怖い顔しないでよー! 事実なんだからさ」

綴理「最初は信じられないって言ってたけど、最終的にボクたちの中で一番この伝統が好きそうだったよね」

花帆「きっと、あたしもこの伝統好きになれる気がするんです。……だから」

梢「あ、──」

梢(花帆さんの顔が、視界いっぱいに──💚)

花帆「一緒に頑張りましょうね。あたしたちの梢センパイ💛」

14: 2023/10/10(火) 19:02:43 ID:xfJeCCzM00
終わりめぐ
過去ログ行き依頼出してくるめぐ

引用: 梢「花帆さん、このクラブにはある伝統があってね……」ニヤァ