205: 2009/11/23(月) 03:24:58.48 ID:yW6a1S3IO
388: 2009/11/23(月) 20:30:48.69 ID:yW6a1S3IO
…雨
ずっと、雨
朝から止む気配がない
傘にぶつかる雨の粒が
ただ聞こえるだけ
そんな、夕暮れの公園
誰もいない公園
誰もいなかった公園
私以外誰も、いなかった公園
389: 2009/11/23(月) 20:31:28.29 ID:yW6a1S3IO
…そこに
足音が聞こえる
私以外の誰かの
もう、わかっている
誰が来たのかは、わかっている
その人が何をしに来たのかも
わかってる
…雨が降っている
今にも、まるで
雷でも落ちてきそうな
そんな天気
392: 2009/11/23(月) 20:32:55.80 ID:yW6a1S3IO
~公園~
ザー
佐天「…」
御坂「よっ、佐天さん」
佐天「こんにちわ、御坂さん」
御坂「いやぁ、なんか佐天さんと話すの久しぶりね」
佐天「そうですね。最近、会ってなかったですよね」
御坂「ふふっ、最近調子はどう?」
佐天「ええ、おかげ様で元気ですよ?」
393: 2009/11/23(月) 20:33:57.43 ID:yW6a1S3IO
御坂「そう、それは良かったわ」
佐天「はい。御坂さんはどうなんですか?」
御坂「私も元気よ?もう絶好調って感じかな」
佐天「そうなんですか。それは良かったです」
御坂「あははっ」
佐天「ふふふっ」
御坂「……」
佐天「……」
ザー…
御坂「…ねぇ、佐天さん」
398: 2009/11/23(月) 20:36:20.74 ID:yW6a1S3IO
佐天「なんですか?御坂さん」
御坂「なんか最近良いことあった?」
佐天「…あ、わかります?」
御坂「…うん、なんとなく、ね」
佐天「そうですか。…確かに良いこともあったんですけど」
佐天「…悪いことも、ありましたね」
御坂「…ふふ、そう」
佐天「…ええ、そうなんです」
御坂「…」
佐天「…」
402: 2009/11/23(月) 20:37:53.80 ID:yW6a1S3IO
御坂「…佐天さん、さぁ」
佐天「……はい?」
御坂「…もう一つ聞きたいこと、あるんだけどさ…」
佐天「…」
御坂「…まだ、そのマフラー付けてんの?」
406: 2009/11/23(月) 20:40:08.18 ID:yW6a1S3IO
……
~学校~
初春「…発信器は、○×地区にある…この場所から電波を発しています」
黒子「…佐天さんは本当にそこにいますの?…こんな学校から離れた公園に…」
初春「…ここ、は…」
初春「ここは…二日前に、佐天さんと行った公園です…」
黒子「二日前……」
黒子「…!ということはまさか、あなたが話していた…?」
初春「…はい。ここで佐天さんは」
初春「上条さんに…会いました」
……
~学校~
初春「…発信器は、○×地区にある…この場所から電波を発しています」
黒子「…佐天さんは本当にそこにいますの?…こんな学校から離れた公園に…」
初春「…ここ、は…」
初春「ここは…二日前に、佐天さんと行った公園です…」
黒子「二日前……」
黒子「…!ということはまさか、あなたが話していた…?」
初春「…はい。ここで佐天さんは」
初春「上条さんに…会いました」
……
408: 2009/11/23(月) 20:41:39.51 ID:yW6a1S3IO
佐天「……」
御坂「……ねぇ?」
佐天「……の……から…」
御坂「…?」
佐天「…私の、マフラーですから」
御坂「…へぇ」
佐天「…今は、私のです」
御坂「……」
佐天「……御坂さん」
御坂「…なに?」
佐天「…私、好きな人ができました」
御坂「…!」
412: 2009/11/23(月) 20:44:17.45 ID:yW6a1S3IO
佐天「その人と過ごす時間がとても楽しくて」
佐天「とても幸せでした」
御坂「……」
佐天「…同時に」
佐天「私の一番の友達が苦しみました」
佐天「辛い思いも、誰にも相談せず、抱え込んで」
佐天「…気付いてあげるのが、遅すぎました」
御坂「……」
佐天「…悔しいんです」
佐天「彼女を助けてあげられなかった自分の不甲斐なさが」
佐天「何より…彼女を苦しめている原因が…」
佐天「…私だったことが」
416: 2009/11/23(月) 20:45:19.39 ID:yW6a1S3IO
御坂「……」
佐天「…御坂さん」
佐天「あなたが私をどれだけ憎んでいるか」
佐天「正直、わかりません」
御坂「……」
佐天「あなたにとって」
佐天「『彼』がどれほど大きな存在だったかも」
佐天「私には、わかりません」
御坂「……」
佐天「…けど」
佐天「これだけは、言えます」
佐天「私は、あなたに負けない」
422: 2009/11/23(月) 20:49:29.95 ID:yW6a1S3IO
……
タタタタッ…
黒子「…まったく、よりによってあんな遠いところで…」
初春「…はぁ…はぁ…。そ、それについては、おそらく、ですが…」
黒子「…?」
初春「…故意、じゃないかと…思います」
黒子「…何ですって?」
初春「…佐天さんは、わざとあの公園を、選んだんだと思います」
黒子「それは…どうして?」
初春「…おそらく、他に人が少ないあの公園を選んで…」
タタタタッ…
黒子「…まったく、よりによってあんな遠いところで…」
初春「…はぁ…はぁ…。そ、それについては、おそらく、ですが…」
黒子「…?」
初春「…故意、じゃないかと…思います」
黒子「…何ですって?」
初春「…佐天さんは、わざとあの公園を、選んだんだと思います」
黒子「それは…どうして?」
初春「…おそらく、他に人が少ないあの公園を選んで…」
425: 2009/11/23(月) 20:51:07.01 ID:yW6a1S3IO
初春「…関係ない人を極力巻き込まないように…してるんじゃないかと」
黒子「…それは…」
黒子「…それは、自分が何らかの危害を被ることを、わかっていたということですか…?」
初春「…はい」
初春「気づいていたんだと思います」
初春「…そして、おそらく」
初春「…自分に付いてる発信器のことも」
……
…
426: 2009/11/23(月) 20:52:29.43 ID:yW6a1S3IO
規制も怖いんでちょい待ってね
432: 2009/11/23(月) 21:03:36.25 ID:yW6a1S3IO
………
…
バチッ!
佐天「…ぐっ…!」
御坂「…あら、ごめんなさいね」
御坂「何だか最近さ、どうも上手く能力がコントロールできないの」
佐天「…っ…」
御坂「ごめんなさいね。…痛かった?」
佐天「……いたくない」
御坂「……」
433: 2009/11/23(月) 21:06:00.08 ID:yW6a1S3IO
佐天「…痛く、ない。」
御坂「……ふっ、強がっちゃって」
御坂「…あなたが私に勝つって?」
御坂「笑わせるわよ」
御坂「レベルが違うのよ、あなたとは…」
佐天「…大したこと、ないですね」
御坂「…は?」
佐天「…こんなもんですか?御坂さんの電気って」
御坂「……」
437: 2009/11/23(月) 21:08:11.81 ID:yW6a1S3IO
佐天「…それに…」
佐天「たかが自分の感情のせいで…」
佐天「能力をコントロールできないなんて…」
佐天「…それでよくレベル5のレールガンなんて」
佐天「…語れたものですね!」
御坂「…調子に…」バチッ
御坂「乗るなぁぁぁぁ!!!」
ビガガガガガガ!!!!
………
440: 2009/11/23(月) 21:10:03.29 ID:yW6a1S3IO
………
ピカッ
初春「!!」
黒子「!…あれはっ」
初春「あの光はっ…」
黒子「…間違いなく、お姉様のものですわ」
初春「…あそこに、佐天さんが!」
黒子「急ぎますわよ…初春!」
初春「佐天さんっ…!!(間に合って…!)」
………
ピカッ
初春「!!」
黒子「!…あれはっ」
初春「あの光はっ…」
黒子「…間違いなく、お姉様のものですわ」
初春「…あそこに、佐天さんが!」
黒子「急ぎますわよ…初春!」
初春「佐天さんっ…!!(間に合って…!)」
………
444: 2009/11/23(月) 21:12:11.01 ID:yW6a1S3IO
………
佐天「………うっ…あっ……くぅ…」
御坂「…はぁ…」
佐天「…うっ…うぅ…はぁ…はぁ…」
御坂「…ふふっ」
御坂「…どうしたの?」
御坂「なんか辛そうだけど?」
佐天「…はぁ…はぁ…」
御坂「今のが、あなたの言うレベル5の大したことない電気なんだけど」
御坂「やっぱり、大したこと無かった?」
佐天「………うっ…あっ……くぅ…」
御坂「…はぁ…」
佐天「…うっ…うぅ…はぁ…はぁ…」
御坂「…ふふっ」
御坂「…どうしたの?」
御坂「なんか辛そうだけど?」
佐天「…はぁ…はぁ…」
御坂「今のが、あなたの言うレベル5の大したことない電気なんだけど」
御坂「やっぱり、大したこと無かった?」
451: 2009/11/23(月) 21:14:39.30 ID:yW6a1S3IO
御坂「…どうしたの?こんなんでもう終わり?」
佐天「……った……う」
御坂「…なに?」
佐天「…言った、でしょう…」
佐天「…私は…あなたには負けない…って…」
御坂「…」
佐天「…はぁ…はぁ…」
御坂「…ははっ」
御坂「とんだ馬鹿ね、あなた」
456: 2009/11/23(月) 21:18:02.76 ID:yW6a1S3IO
佐天「…」
御坂「…あいつのこと、何も知らないで」
御坂「勝手にあいつのこと、知ったつもりで」
佐天「…」
御坂「…その、あんたが付けてるマフラー」
御坂「…ホントは誰のか教えてあげようか?」
佐天「…え…?」
御坂「…元々は」
御坂「私があいつにあげたマフラーよ」
佐天「…!」
……
461: 2009/11/23(月) 21:21:00.88 ID:yW6a1S3IO
『―…はい、これ…―』
『―…あぁ?なんだよ一体…―』
『―…なんでもいいでしょう?受け取りなさいよ!―』
『―…これを、俺に?…―』
『―…そ、そうよ!悪い?…―』
『―…いや、悪くはないけど…―』
『―…じゃあ、何よ…―』
……
466: 2009/11/23(月) 21:21:54.07 ID:yW6a1S3IO
『―…何で俺なんだ?…―』
『―…そっ、それは…―』
『―…?…―』
『―…あっ、あんたが…―』
『―…あんたのことが…―』
『―…すっ……好…―』
『―…好きだからよ!…―』
……
476: 2009/11/23(月) 21:23:53.56 ID:yW6a1S3IO
ザー…
御坂「…そして、あいつは私が渡したマフラーをずっと首に巻いていた」
佐天「……っ!」
御坂「…にも、関わらず」
御坂「…あいつはそのマフラーを」
御坂「佐天さんに渡した」
佐天「…そん…なっ…」
御坂「…わかったでしょ?」
御坂「佐天さんが今そうやって大事そうに抱えているそのマフラーは…」
御坂「…私とあいつが繋がっている証だったのよ!」
484: 2009/11/23(月) 21:25:36.52 ID:yW6a1S3IO
佐天「…うそっ…嘘だ…そんなっ…」
御坂「嘘だと思いたかったのは私の方よ!」
佐天「…!」
御坂「…こんな」
御坂「…こんな、ろくにあいつとも関わりの無いような…」
御坂「…訳のわからない女に…」
御坂「…あいつとの繋がりを断たれたんだからね!」
佐天「…うっ…あっ…」
488: 2009/11/23(月) 21:26:44.53 ID:yW6a1S3IO
御坂「…ねぇ」
御坂「…もう、いいでしょう?」
御坂「私はさ、あんたが邪魔で邪魔で仕方ないの」
御坂「あいつは私だけを見てれば良かったのに…」
御坂「…それで、良かったのに…」
佐天「……」
御坂「一度は繋がっていたのよ」
御坂「私とあいつは、確かに繋がっていた」
492: 2009/11/23(月) 21:28:02.31 ID:yW6a1S3IO
御坂「…それも全部」
御坂「あんたが居たせいで」
御坂「あんたが居たから」
御坂「私とあいつを繋いでいたものが…」
御坂「…全部…」
御坂「台無しになった!!」
佐天「……っ」
御坂「…だからさ、佐天さん」
御坂「悪いけど、消えてもらうわ」
ピーンッ
御坂「…この、レールガンで」
495: 2009/11/23(月) 21:29:31.57 ID:yW6a1S3IO
………
黒子「…あそこですわっ!」
初春「…!佐天さんっ!」
黒子「…!!お姉様、正気ですの!?生身の人間にまさか…」
初春「…い、嫌っ…!」
佐天さんっ…!
……
黒子「…あそこですわっ!」
初春「…!佐天さんっ!」
黒子「…!!お姉様、正気ですの!?生身の人間にまさか…」
初春「…い、嫌っ…!」
佐天さんっ…!
……
529: 2009/11/23(月) 21:51:24.51 ID:yW6a1S3IO
御坂「…それじゃあね…」ビリリリッ
佐天「…御坂、さんはっ…」
御坂「…?」
佐天「…上条さんが…好きだから…」
佐天「…マフラーを、渡したんでしょう…?」
御坂「…そうよ。それが何?」
佐天「…じゃあ…」
佐天「…やっぱり…」
佐天「…私の、勝ちです…」
531: 2009/11/23(月) 21:53:44.24 ID:yW6a1S3IO
御坂「…はぁ?」
御坂「何言ってんの佐天さん」
御坂「電撃浴びすぎて頭おかしくなったの?」
佐天「…それはこっちのセリフです」
御坂「…っ、この…」ビリリッ
佐天「…撃つなら」
佐天「…撃てばいいです」
御坂「…言われなくてもっ!」
佐天「…私が」
534: 2009/11/23(月) 21:55:16.24 ID:yW6a1S3IO
佐天「…私が居たから…」
佐天「上条さんと、御坂さんとの繋がりが…」
佐天「…途絶えてしまったのは、事実かもしれません…」
佐天「…でも…」
佐天「…上条さんが自分から」
佐天「…私に、その繋がりを持とうとしてくれたのも…」
佐天「…事実です…」
御坂「……何を言って…」
佐天「何故ならその証を…」
佐天「…私は、確かに今、持っているからです」
御坂「……」
536: 2009/11/23(月) 21:56:36.03 ID:yW6a1S3IO
御坂「…ふふっ、何を言うかと思えば…」
佐天「……」
御坂「…まだ、分かってないみたいね」
佐天「……」
御坂「私とあなたじゃ違いすぎるのよ、何もかも」
佐天「……」
御坂「仕方ないからもう一度だけ教えてあげる」
御坂「『私に有って、あなたに無いもの』」
御坂「…さぁ、果たしてこのレールガンを食らっても…」
御坂「…こんな簡単な問題がわからないなんて言えるかしら?…」
佐天「……っ」
540: 2009/11/23(月) 21:58:22.70 ID:yW6a1S3IO
御坂「簡単よね」
御坂「凄く簡単」
ビリリリリリッ
御坂「何度も言わせないでよね」
シュイィィィィィン
御坂「…レベルの差よ」
ゴォォォォォォン!!!!!!!!!!
543: 2009/11/23(月) 21:59:25.01 ID:yW6a1S3IO
………
あと十メートル
そんな、距離に
佐天さんはいました
彼女は弱っている様子で
彼女の制服の至るところが焦げて
所々、破れていました
割と長い丈のスカートも
焼けて短くなっていました
あと十メートル
そんな、距離に
佐天さんはいました
彼女は弱っている様子で
彼女の制服の至るところが焦げて
所々、破れていました
割と長い丈のスカートも
焼けて短くなっていました
545: 2009/11/23(月) 22:00:42.48 ID:yW6a1S3IO
いつも綺麗だと思っている黒髪も
焦げて縮れてしまっている部分がわかりました
そんな彼女の眼前に
巨大な電磁砲が迫っていました
人、一人を簡単に焼き尽くすような
そんな巨大な電磁砲が
彼女を襲いました
私は叫びました
彼女の名前を呼びました
でも私の叫びは掻き消されました
それでも私は叫びました
目の前で起こっている現実に
叫ぶことしかできなかったのです
551: 2009/11/23(月) 22:03:49.58 ID:yW6a1S3IO
…ああ
やっぱ、ダメか
私一人で何とかなるなんて思ったのが、間違いだったのかな
…ごめん、なさい…
私一人が幸せになることなんて
できないよね
皆が…苦しむような幸せなんて
いらないよね
552: 2009/11/23(月) 22:04:48.65 ID:yW6a1S3IO
…遠くから初春の叫ぶ声がした気がする
そっか、発信器で見つけてくれたんだ
わざわざ付けておいて良かった
ホントは御坂さんを呼び寄せるために付けておいたんだけど…
……ああ…それにしても…
…結局、御坂さんを説得できなかったな
…いや、最初から説得なんて無理なのはわかってた
553: 2009/11/23(月) 22:06:35.76 ID:yW6a1S3IO
あんな状態の御坂さんを止めるには
私が犠牲になる以外、ないだろうなって思ってたから
気持ちだけは負けてないって思うんだけど
私には力が無さすぎた
私に力があれば、御坂さんを止めれたかもしれないのに
所詮、私はレベル0
力で対抗なんて、出来るはずがない……
557: 2009/11/23(月) 22:09:05.95 ID:yW6a1S3IO
「人の価値が」
………えっ…?
「レベルなんかで決まるわけないだろ」
声が…した
562: 2009/11/23(月) 22:10:34.95 ID:yW6a1S3IO
………
シュー……
唐突に
「よう、ビリビリ」
その人は
「随分と派手にやってくれてるじゃねーか」
現れた
………
シュー……
唐突に
「よう、ビリビリ」
その人は
「随分と派手にやってくれてるじゃねーか」
現れた
………
570: 2009/11/23(月) 22:12:14.65 ID:yW6a1S3IO
………
御坂「…あ、あんた…」
佐天「…上条…さん?(今…右手で…)」
上条「…学校帰りに、遠くの方でなんか光ったと思って気になって来てみたら…」
上条「…公園から電撃発生してんだもんよ…」
上条「…ったく、ゴジラでもいるのかと思ったぜ…」
上条「あ、いや、あながち間違ってないか」
御坂「…あ、あんた…」
佐天「…上条…さん?(今…右手で…)」
上条「…学校帰りに、遠くの方でなんか光ったと思って気になって来てみたら…」
上条「…公園から電撃発生してんだもんよ…」
上条「…ったく、ゴジラでもいるのかと思ったぜ…」
上条「あ、いや、あながち間違ってないか」
581: 2009/11/23(月) 22:14:20.78 ID:yW6a1S3IO
佐天「……か…上条さん…」
上条「…よぉ、佐天さん。なかなかセクシーな制服着てるんだな」
佐天「…っ!」カァァ
初春「佐天さんっ!!!」ガバッ
佐天「…う、初春?」
初春「…佐天さんっ!佐天さんっ!…ごめんなさい…私…私がっ…うぐっ…うぅ…」
佐天「…初春、いいの。…全部、私が悪かったの。ごめんね、ホントにごめん」
初春「…さ、佐天さん…そんな…うっ…私…佐天さんを裏切るような…ことを…何度も…」
佐天「…いいって。全部私のためにやってくれてたこと、知ってるから…」
585: 2009/11/23(月) 22:15:51.20 ID:yW6a1S3IO
初春「…うっ…佐天さん、佐天さん…!」
佐天「ありがとう、初春」ナデナデ
黒子「佐天さん!?大丈夫でしたの?」
佐天「…あっ、白井さん。」
黒子「もう…間に合わないかと思いましたわ」
佐天「…すみません。あ、あと白井さん」
黒子「はい?」
佐天「…初春、寝ちゃったみたいなんで、ちょっと預かってもらっといていいですか?」
黒子「…ええ、わかりました…」
587: 2009/11/23(月) 22:17:10.16 ID:yW6a1S3IO
佐天「…あと、できるだけ離れた場所にいてください」
黒子「…!佐天さん、あなたは?あなたは一緒逃げないのですか?」
佐天「…私は、ここにいなきゃいけない気がするんです」
黒子「…っ、しかし…!」
佐天「…お願いです」
黒子「……わかりましたわ」
佐天「…ありがとうございます」
黒子「ええ…初春のことは任せてください…では…」
タタタッ…
黒子「…(お姉さま…)」
592: 2009/11/23(月) 22:18:18.29 ID:yW6a1S3IO
上条「……さて」
上条「…ビリビリ、一体どういうことか説明してもらえないか?」
御坂「……」
上条「…佐天さんを抹頃したいような理由、おまえにあったのか?」
御坂「…に…よ」
上条「……」
御坂「…何よ!」
御坂「あんたまで佐天さんの肩持って!!」
上条「…」
御坂「大体、あんたが悪いんでしょう!」
御坂「あんたが…あんたが私のあげたマフラーを…」
御坂「…佐天さんにあげたりするからっ!!」
600: 2009/11/23(月) 22:20:10.63 ID:yW6a1S3IO
上条「……」
佐天「…上条さん」
上条「……」
佐天「…そのことについては、私も気になってるんです」
佐天「…一体、どうして…?」
上条「…はぁ」
上条「まったくよぉ。なんつーことになってんだよ…」
御坂「だから、あんたがこの女に…!」
602: 2009/11/23(月) 22:21:19.43 ID:yW6a1S3IO
上条「…忘れちまったのか?ビリビリ」
御坂「…は?…何をよ!」
上条「おまえがこのマフラーを渡してきた時に…」
上条「…話したことだよ」
佐天「…でも、その時、上条さんは告白されて…」
佐天「…それで、それを承諾して…マフラーを付けてたんじゃ…」
上条「……はぁ。やっぱりか」
上条「…通りで、ビリビリと話が通じないわけだ」
佐天「…え?」
御坂「なっ、何言ってんのよ!」
上条「…あの時…」
605: 2009/11/23(月) 22:22:43.09 ID:yW6a1S3IO
……
『―…あんたが…―』
『―…好きだからよ!…―』
『―……何だって…?…―』
『―…ば、ばか!何度も言わせんじゃないわよ!…―』
『―…あー、なんだ。それはつまり、俺にラブってことか?…―』
『―……そっ……そう…よっ…―』
『―…ごめん…―』
『―……!!…―』
『―…わるい、おまえの気持ちは受け取れない…―』
『―…あんたが…―』
『―…好きだからよ!…―』
『―……何だって…?…―』
『―…ば、ばか!何度も言わせんじゃないわよ!…―』
『―…あー、なんだ。それはつまり、俺にラブってことか?…―』
『―……そっ……そう…よっ…―』
『―…ごめん…―』
『―……!!…―』
『―…わるい、おまえの気持ちは受け取れない…―』
609: 2009/11/23(月) 22:24:16.94 ID:yW6a1S3IO
『―…な…何で…―』
『―…おまえを納得させれる理由なんて俺は持ってない…―』
『―…だから、すまん…―』
『―…そん…なっ…―』
『―…だから、このマフラーも返しとくよ…―』
『―……嫌…―』
『―……―』
『―…嫌よ、そんなの…―』
『―…はぁ、ったく。んな我が儘言われてもなぁ…―』
『―…我が儘でも、なんでもいいわ…―』
『―…は?…―』
『―…その、マフラー…―』
『―…あんたが持ってて…―』
『―…だから、何で…―』
621: 2009/11/23(月) 22:27:43.09 ID:yW6a1S3IO
『―…一ヶ月…―』
『―…?…―』
『―…一ヶ月の間で…―』
『―…あんたにもし好きな人ができたら…―』
『―…その人にマフラーを渡しなさい…―』
『―…なんだよ、それ…―』
『―…そしてもし…―』
『―…その間に私があんたを振り向かせることができたら…―』
『―…そのマフラー、返してもらうわ…―』
『―……―』
『―…な、何よ!何とか言いなさいよ!…―』
『―…わかったよ…―』
『―…!…―』
『―…じゃあこのマフラー、今は戴いとくぜ…―』
『―…うん…絶対、返してもらうから!…―』
『―…?…―』
『―…一ヶ月の間で…―』
『―…あんたにもし好きな人ができたら…―』
『―…その人にマフラーを渡しなさい…―』
『―…なんだよ、それ…―』
『―…そしてもし…―』
『―…その間に私があんたを振り向かせることができたら…―』
『―…そのマフラー、返してもらうわ…―』
『―……―』
『―…な、何よ!何とか言いなさいよ!…―』
『―…わかったよ…―』
『―…!…―』
『―…じゃあこのマフラー、今は戴いとくぜ…―』
『―…うん…絶対、返してもらうから!…―』
625: 2009/11/23(月) 22:29:02.40 ID:yW6a1S3IO
上条「…これが真実、だよ」
佐天「…えっ、それじゃあ…」
御坂「嘘よ!!」
御坂「そんなの嘘!私、そんなこと言ってない!」
上条「…おいおい。こんなとこで嘘なんか言ってどうなるって言うんですかい?」
御坂「うるさい!!」
御坂「あんたはマフラーを受け取った!受け取ったのよ!」
御坂「だから私の思いは通じた!通じてたのよ!あんたに全部!」
632: 2009/11/23(月) 22:30:20.28 ID:yW6a1S3IO
上条「…はあ。こりゃあ、相当頭がぶっ飛んでいらっしゃるご様子だな」
佐天「あの…上条さん」
上条「なんだ?佐天さん」
佐天「…私のせいで…迷惑かけてごめんなさい」
上条「…ははっ、何言ってんだよ」
上条「…謝るのはこっちのほうだ。…俺のせいで、ホントにすまねぇ…」
佐天「…そんな…でも…」
641: 2009/11/23(月) 22:32:00.57 ID:yW6a1S3IO
上条「それにな、佐天さん」
佐天「…え?」
上条「俺の好きな人が…」
上条「こんなに傷ついてるんだ…」
上条「…放っとくわけないだろ?」
佐天「…ッ!!!」ドキィ!
バチィィ!!
上条「…っ…とっと。ちっと油断したな」ヒリヒリ
佐天「かっ、上条さん!」
646: 2009/11/23(月) 22:33:04.76 ID:yW6a1S3IO
上条「ああ、こんくらい大丈夫だ。あいつの電気は受け慣れてる」
御坂「よそ見してんじゃないわよ!!私だけを見てればいいって言ってんでしょ!」バチバチ
上条「…うぉっと。…まったく、相変わらず、たちの悪い電撃だなぁったく…」
佐天「(すごい…!御坂さんの電撃を右手一本で防いでる…!)」
上条「…おいビリビリ、いい加減話を…」
御坂「うるさい!…あんた、いつもそうやって私のことをビリビリって…!」
御坂「佐天さんのことは…普通に名前で呼んでるくせに…」
御坂「…私のことは、いつだってそうやって…」
御坂「…馬鹿にしてるんでしょ!!!…」バチチチッ
649: 2009/11/23(月) 22:34:14.86 ID:yW6a1S3IO
上条「……」
御坂「…なんとか言いなさいよ!」
上条「いい加減にしろよ」
御坂「…っ?」
上条「…おまえが何に腹を立てて…」
上条「…誰に対して怒っているのかはわかった」
上条「…全部俺が悪い」
御坂「…そっ、そうよ!!全部あんたが…!」
上条「それでもなぁ!!」
御坂「…!」ビクッ
655: 2009/11/23(月) 22:36:10.47 ID:yW6a1S3IO
上条「…それでも、おまえのやってることは…」
上条「…ただの八つ当たりだ」
上条「…佐天さんは、何も悪くないのに…」
上条「何故、おまえにこんなことをされなきゃいけねーんだ?」
佐天「…上条…さん…」
御坂「…さい」
御坂「うるさい!!」バチィ
上条「……」
664: 2009/11/23(月) 22:38:25.79 ID:yW6a1S3IO
上条「……」
御坂「憎いのよ…!苦しいのよ…!もう、抑えられないのよ…!」
御坂「それに、あんたが佐天さんを選んだってんなら…」
御坂「…もう、そんなマフラーいらないわ…」
御坂「…彼女ごと消えてもらうわ…!」バチバチバチッ
佐天「(あれは…!レールガン…!!)」
御坂「さようなら」
ゴォォォォン!!!!
パシィィィィィン
シューー…
669: 2009/11/23(月) 22:39:06.16 ID:yW6a1S3IO
上条「……」
佐天「…うっ…あ、あれ(私、また助かってる)」
御坂「…くっ…うぅ…なんで…」
上条「…言っただろ?」
御坂「…っ」
上条「八つ当たりしてんじゃねーって」
上条「やるなら俺にやればいい話だろ?」
御坂「…っ……!」
上条「俺に効かねぇからか?」
御坂「…!」
佐天「(え…効かない?)」
672: 2009/11/23(月) 22:41:48.50 ID:yW6a1S3IO
上条「俺とやっても敵わねぇって思って、佐天さん狙ってんのか?」
御坂「…違う」
上条「じゃあ何だ?」
上条「おまえの言う『レベルの差』ってのは…」
上条「能力のことを言ってんだろ…?」
御坂「……ちが…」
上条「確かに、佐天さんはレベル0だ」
御坂「……」
上条「レベル5のおまえと、到底戦えるようなレベルじゃねーかもしれない…」
上条「…だが」
上条「おまえも知ってるはずだ」
上条「おまえの攻撃を今まさに…無効化している…」
上条「…レベル0の男が、今おまえの前に立っていることを」
677: 2009/11/23(月) 22:43:09.45 ID:yW6a1S3IO
佐天「…!!上条さん、レベル0なんですか?」
上条「ああ、そうだぜ…って言ってなかったっけ?」
佐天「き、聞いてませんでした!…だ、だって、さっきからずっと御坂さんの攻撃を防いでるから…!」
上条「まぁな。…でも、これでわかったろ?」
上条「レベルの差なんて、関係無いんだよ」
佐天「……!」
御坂「…もう、いい…」
684: 2009/11/23(月) 22:44:56.34 ID:yW6a1S3IO
>>678その辺あれで頼む
上条「…」
御坂「…もう、いいわ。面倒くさい。もう、嫌になった」
御坂「…どうでもいい。みんな消えちゃえ」
バチッ…バチバチバチッ!!!
佐天「…!!なんて激しい電気!!」
御坂「…さすがに防げないでしょ?これなら」
御坂「…もう、いいの。みんな消えればいいんだからね!!」
バチッ…バリバリバリバリ!!!
上条「…」
御坂「…もう、いいわ。面倒くさい。もう、嫌になった」
御坂「…どうでもいい。みんな消えちゃえ」
バチッ…バチバチバチッ!!!
佐天「…!!なんて激しい電気!!」
御坂「…さすがに防げないでしょ?これなら」
御坂「…もう、いいの。みんな消えればいいんだからね!!」
バチッ…バリバリバリバリ!!!
694: 2009/11/23(月) 22:47:13.89 ID:yW6a1S3IO
上条「…やれやれ…まったく…」
上条「おい、ビリビリ」
御坂「うるさい!!とっとと消えなさい!!」
上条「…今のおまえは」
上条「…俺の知っているおまえは、今のおまえじゃない…」
御坂「はぁ!?何だってぇ!?」
上条「…不器用で、素直じゃなくて…」
上条「…何かとつっかかってきて…すぐ顔が赤くなって…」
上条「意外と可愛い物好きで…」
上条「…後輩に優しく…」
上条「…普通の女の子だ…」
696: 2009/11/23(月) 22:49:59.13 ID:yW6a1S3IO
上条「俺の知っているおまえは、そんな奴だよ」
御坂「…うるさいって言ってんでしょうがぁ!!」
バチバチバチィィ
佐天「…!上条さんっ!!」
上条「…くだらねぇ…」
タタタッ
バリバリバリバリッ!!!
上条「…おまえのその幻想を…」
上条「…打ち砕く!」
761: 2009/11/23(月) 23:47:24.44 ID:yW6a1S3IO
……
~公園から少し離れた場所~
ああ、いつの間にか
雨が上がっていますね
黒子「お姉さま…」
どうしてこうなったのか
黒子はわかりませんでした
けど、初春の話を聞いて
妙に納得してしまう自分がいます
…お姉さま
あなたは本当に
上条さんが好きなのですね
763: 2009/11/23(月) 23:48:32.13 ID:yW6a1S3IO
…
シューー
御坂「…はぁ…はぁ…はぁ…」
上条「…ふぅ」
上条「…やっと、近づけたわ、おまえに」
御坂「…っ、この!手を、離しなさい!」
バチッ
上条「…悪かったよ、美琴」ナデナデ
御坂「…!!?」
上条「おまえが暴走しちまったのも…」
上条「…俺が全部悪かった」ナデナデ
御坂「…!…!」
シューー
御坂「…はぁ…はぁ…はぁ…」
上条「…ふぅ」
上条「…やっと、近づけたわ、おまえに」
御坂「…っ、この!手を、離しなさい!」
バチッ
上条「…悪かったよ、美琴」ナデナデ
御坂「…!!?」
上条「おまえが暴走しちまったのも…」
上条「…俺が全部悪かった」ナデナデ
御坂「…!…!」
764: 2009/11/23(月) 23:50:44.20 ID:yW6a1S3IO
上条「…でも」
上条「…おまえがあの時、俺に選択肢をくれた時…」
上条「俺は迷わずに佐天さんを選んだ」
御坂「…!」
佐天「(あっ…)」
上条「本当は決めてたんだ。だから、おまえの告白を断った」
佐天「(…ま、前から…!?)」
上条「…おまえには悪いと思ったけど…」
上条「おまえに言われた通り…」
上条「…俺は自分にとって大切な人に、マフラーを渡したんだ」
766: 2009/11/23(月) 23:51:44.68 ID:yW6a1S3IO
佐天「(…上条さんっ…)」
御坂「…うっ…ひぐっ…」
上条「……」
御坂「…どう…して…私じゃ…ないっ…のよっ…」
御坂「…わっ…わたじだっで……うっ……あんたのこと…こんなにっ…」
佐天「御坂…さん…」
上条「…なぁ、美琴」
御坂「…なっ…なに、よぉ…ひぐっ…」
上条「おまえはどうして俺が好きなんだ?」
御坂「…えっ…」
769: 2009/11/23(月) 23:52:48.48 ID:yW6a1S3IO
上条「何か理由があるんだろ?俺でなきゃいけない理由が」
御坂「…っ…そんな、のっ…わかんないっ…わよっ…!」
御坂「…いつの間にか…好きになってただけよっ!」
上条「…俺もおんなじだ」
御坂「……っ!?」
上条「…俺も、気付いたら、佐天さんのこと、好きになってた」
御坂「…うっ…!」
佐天「…!!上条さんっ…!」
770: 2009/11/23(月) 23:54:09.26 ID:yW6a1S3IO
上条「…いくら探しても理由なんて見つからねーよ」
上条「どうしたもんかねぇ…。これが恋ってやつか?」
上条「…そう思い始めた時には既に、好きになってたんだろーなっ」
佐天「……!」カァァ
御坂「…ふんっ、なによ…」
御坂「…そんなのって…うっ…ズルいじゃ…ないっ…」
上条「…わるい」
772: 2009/11/23(月) 23:55:14.51 ID:yW6a1S3IO
その日、いつの間にか雨が上がっていて
晴れていた
…あーあ
結局、助けられちゃったな…
それに…
先に告白…されちゃったな…
775: 2009/11/23(月) 23:56:07.46 ID:yW6a1S3IO
~数日後~
・学校・
佐天「あっ!初春ー!」
初春「あ!佐天さん、おはようございま……わぁ!」
佐天「ほう、今日のパンツは白とな。シンプルが一番ってやつかなぁ?」
初春「いつものことだけど、やめてくださいぃ~!」
佐天「いやぁ、この日頃のチェックがいつか身を結ぶことになるのよ」
初春「なりませんっ!むしろ社会的に冷たい目で見られるだけですぅ~!」
黒子「…あなたたちはいつ見ても賑やかですのね」
・学校・
佐天「あっ!初春ー!」
初春「あ!佐天さん、おはようございま……わぁ!」
佐天「ほう、今日のパンツは白とな。シンプルが一番ってやつかなぁ?」
初春「いつものことだけど、やめてくださいぃ~!」
佐天「いやぁ、この日頃のチェックがいつか身を結ぶことになるのよ」
初春「なりませんっ!むしろ社会的に冷たい目で見られるだけですぅ~!」
黒子「…あなたたちはいつ見ても賑やかですのね」
777: 2009/11/23(月) 23:58:09.02 ID:yW6a1S3IO
佐天「あ、白井さん!おはようございます!」
初春「…あっ、おはようございます!」
黒子「おはようございます。」
初春「白井さん、聞いてくださいよ~佐天さんがひどいんですよぉ~」
佐天「いや、特に何もしてないんですけどねー」
初春「毎日してるのにぃー!」
黒子「はいはい。あなたたちの仲が良いのはわかりましたから」
黒子「…あ、そうそう、初春」
初春「…あ、はい?」
黒子「今日は仕事には来なくて良いですわ」
初春「え?ホントですか?」
黒子「ええ。昨日頑張ってくれましたし、残ってる仕事も私達で片付けますわ」
初春「ありがとうございます!」
佐天「じゃあ、今日は一緒に帰れるね、初春」
初春「はい!久しぶりですー!」
初春「…あっ、おはようございます!」
黒子「おはようございます。」
初春「白井さん、聞いてくださいよ~佐天さんがひどいんですよぉ~」
佐天「いや、特に何もしてないんですけどねー」
初春「毎日してるのにぃー!」
黒子「はいはい。あなたたちの仲が良いのはわかりましたから」
黒子「…あ、そうそう、初春」
初春「…あ、はい?」
黒子「今日は仕事には来なくて良いですわ」
初春「え?ホントですか?」
黒子「ええ。昨日頑張ってくれましたし、残ってる仕事も私達で片付けますわ」
初春「ありがとうございます!」
佐天「じゃあ、今日は一緒に帰れるね、初春」
初春「はい!久しぶりですー!」
778: 2009/11/23(月) 23:59:01.11 ID:yW6a1S3IO
あのあと
私は上条さんと付き合い始めた
御坂さんは初春さんに今までのことを謝っていた
私には、「まだ、諦めないから!」と言って宣戦布告された
望むところだと思ったけど、ぶっちゃけビリビリだけは勘弁して欲しいところだ
今は、なんだかんだで御坂さんとも仲も良くなっている
このまま何事もなく、時間が過ぎていけば良いな…
781: 2009/11/24(火) 00:00:19.25 ID:2HDA0aGOO
……
上条「…ふぁーあ」
上条「今日も眠いな…」
上条「…つっても、ちゃんと授業受けねぇと、また補習がなぁ…」
ポンポン
上条「…ん?」
上条「おう、なんだおまえか」
上条「どうしたんだこんなところで?」
「この店でこの券を使ったら、全品半額になります」
上条「…ふぁーあ」
上条「今日も眠いな…」
上条「…つっても、ちゃんと授業受けねぇと、また補習がなぁ…」
ポンポン
上条「…ん?」
上条「おう、なんだおまえか」
上条「どうしたんだこんなところで?」
「この店でこの券を使ったら、全品半額になります」
783: 2009/11/24(火) 00:01:04.31 ID:2HDA0aGOO
上条「…なんと!マジですか!」
「はい、本当です」
上条「なに、この券俺にくれるのか?」
「はい、あなたにあげます」
上条「マジか!ありがとな!」
「はい…ただし」
上条「…?」
「その券、カップル限定なんです」
「だから、」
ミサカ「私と一緒に行きませんか?と、ミサカはあなたを誘います」
完
800: 2009/11/24(火) 00:04:09.14 ID:2HDA0aGOO
終わりっす
ここまで支援・保守ありがとう
なんかおかしいところとかあると思うけど、それ幻想だから打ち砕いてください
そんではこれまでありがとう
ここまで支援・保守ありがとう
なんかおかしいところとかあると思うけど、それ幻想だから打ち砕いてください
そんではこれまでありがとう
803: 2009/11/24(火) 00:04:26.95 ID:jCyDOzsWO
上条さんらしい終わりかたと言える
乙
乙
804: 2009/11/24(火) 00:05:38.57 ID:lpVPQ4vIO
乙でした
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります