鞠莉「ところで」


善子「ん？」


鞠莉「この間スリーサイズ測ったじゃない」


梨子「測ったねー」


善子「それに関して謝罪です」


鞠莉「この間、梨子ちゃんと善子ちゃんのバストサイズを」


善子「先入観とPVのみで勝手に判断し」


梨子「ﾍﾟﾀﾝだのｽﾀｧｧｧﾝｯだの馬鹿にしてすみませんでした。」


鞠莉「すみませんでした」ﾍﾟｺﾘ

鞠莉「いやー、だってほらね？」


善子「Aqoursがまさかこんなに平均値高いなんて思ってなかったんです」


梨子「田舎だからいいもん食ってんだろ」


善子「だから先入観で物を申すな」


鞠莉「直前の反省をこの速さでなかったことにする、さすが都会っ子ね」


善子「あんたは都会っ子をなんだと思ってるのよ」

鞠莉「ところで……」

鞠莉「どんくらいごまかした？」


善子「それ言っちゃだめええええ！」


梨子「±5までが許される範囲だよね」


善子「やったのか！？やったのね！？」


梨子「まあ……こう見えてもアイドルですしおすし///」


善子「照れるところ違う！」

善子「……ｺﾎﾝ」

善子「……というか、2ndシングルの特典がスリーサイズってなかなか変わってるわよね」


梨子「正確にはスリーサイズのみではないんだけどね」


鞠莉「でもスリーサイズが目当てでしょ？」


梨子「そりゃ……まあ///」


善子「あってんのかい」


鞠莉「まあ気になるっちゃきになるわよね」

鞠莉「修学旅行のお風呂の時に別にそういう意味ではないけど隣の人の見ちゃう……的な」


善子「微妙な例えを突っ込んできたわね……」


梨子「あー、わかる」


善子「そういうと思ったわ」

鞠莉「でも善子ちゃんだって気になるでしょ？」

鞠莉「自分のが他の人よりどれくらい差があるのか……果たして大きい方なのか小さい方なのか……」


善子「そりゃ、気にならないといえば嘘になるけど……」

善子「あと私はヨハネよ」


梨子「自分は重たい方なのか、それとも軽いほうなのか……」


善子「それがどちらの意味にせよ生々しくて嫌な質問ね」


梨子「ちなみに私は……」


善子「いや聞いてないから！」

善子「でも、そこまで気になる……？」


鞠莉「そりゃもちろん」


梨子「私たちの歳は自分の性への興味が強くなる歳だからね」


鞠莉「詳しいわね」


善子「さすがドラマCDの収録の合間に保健の教科書を読むだけはあるわね」


梨子「えへへそれほどでも」


善子「いや褒めてねぇし」


鞠莉「善子ちゃん、口調口調」

善子「んんっ」ｺﾎﾝｯ


鞠莉「というか、なんで保健の教科書持ってきてたの？」


梨子「予習？」


善子「なんで疑問系なのよ」

善子「というか保健の予習とか聞いたことないわよ」


鞠莉「えっ」


梨子「えっ」


善子「そこだけ真面目！」

善子「何がそこまであなたを動かすの……」


梨子「恥ずかしながら……性欲だね」


善子「中学生か」

善子「というか保健はそっち系ばっかりじゃないわよ」

善子「健康についてとかいろいろあるじゃない……」


梨子「でもとりあえず開くのは『思春期について』とかでしょ？」


鞠莉「でしょ？」


善子「お……おう」


鞠莉「開きグセつくよね」


梨子「ねー」


善子「なんか私が間違ってるような気がしてきたわ……」

梨子「だってネットにはここまで正確な情報ほとんどないもんね」


鞠莉「まったくよ」

鞠莉「資料集とか宝庫よね」


善子「そこまでのプレイヤーか……」


鞠莉「まあ正直雑誌とかの方が工口いんだけどね」


梨子「たまに工口本とほとんど変わらないものとかあるよね」


鞠莉「あるねー」


善子「うっ……うん」

鞠莉「というか、教科書より生々しい体験談とかあっていいわよね」


梨子「ねー」

梨子「女の子用の近藤武蔵とか雑誌で知ったもん」


善子「遠回しに言ったつもりなんでしょうけど多分余計恥ずかしいわよ」


鞠莉「いつから梨子ちゃんが恥を負の感情と捉えると錯覚していた……？」


善子「ん……？錯覚……？」


梨子「…………///」


善子「というかそれで頬赤らめんな！」

善子「恥が快感なのか！」


鞠莉「今日は善子ちゃんもブレッブレね」

梨子「落ち着いて、ほらオムライスでも食べて」ｺﾄ…


善子「ありがとう……」

善子「いただきます……」


鞠莉「なんでここにオムライスがあるの」


梨子「いま作ったの」


鞠莉「錬金術レベルの早さね」


善子「かわりに卵とご飯とケチャップとミックスベジタブルを失ったよ」


鞠莉「どうして学校にそんなものが……」


梨子「ここは学校じゃないよ」


鞠莉「……え？」


梨子「 こ こ は た け の こ の 世 界 」






善子「オムライス美味しい、これお店開けるわよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「ごちそうさま」


梨子「お粗末さま」


鞠莉「というか、サラっと流したけどかなり中の人つっこんできたわね」


梨子「え……？」


善子「ほんの数分前の反省も忘れたのね」


梨子「プロフィール画像更新しよっと」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


善子「言ってるそばからぁぁぁぁぁぁ！」


鞠莉「さすが梨子ちゃん」

梨子「そういえば私たちって珍しく1、2、3年生だよね」


鞠莉「？？？」


善子「ユニットの中で、ってこと？」


梨子「そうそう」


善子「言われてみればたしかに……」

善子「他のユニットは122、133とか被ってるわよね」


鞠莉「ジャンルがバラバラでいいじゃない」

鞠莉「一緒にいる時間も平等だしね」


梨子「たしかに、それは強いよね」

善子「ところで」


梨子「ん？」


善子「焦ってること言っていい？」


鞠莉「いいわよ～」




善子「あのね」

善子「ドラマCD聴いたら」

善子「私たちのキャラ全然違ったわ」


梨子「…………」


鞠莉「…………」

鞠莉「まあ……その」

鞠莉「…………うん」


善子「ここの私たちなんて、最早名前だけ同じの別の人間じゃない」


梨子「……うん」


鞠莉「ま、まだ始まったばっかりだったし……」


梨子「まさか鞠莉ちゃんがルーおおs……」


善子「やめなさい……」


鞠莉「哺乳アニマル」


善子「ルー大しb……」


梨子「よっちゃん」


善子「ごめんなさい……」

鞠莉「というか善子ちゃんもだいぶ予想と違ったわ……」


善子「なんでルビィにだけー！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ


梨子「『明るく物怖じせず、気が利いて頭も良い』」


善子「設定だけ聴いたら私完璧じゃない……」


鞠莉「だからこそあのドラマCDなのよ……」


善子「私は負けてないー！負けてないんだからぁー！」


梨子「あぁ、そっち系ね……」


善子「そんな顔しないでよぉ！」

鞠莉「あと薄々は感じてたけど」

鞠莉「最近はよしりこも強いわよね」


梨子「たしかに」


鞠莉「まさかここまで勢いづくとは思わなかったわ」


善子「…………」


鞠莉「まあ、都会に憧れてる子が都会からの転校生に心惹かれるのは当たり前……」

鞠莉「それが次第に恋に変わるのも……」


梨子「王道だね」


善子「先生、そうやってすぐ恋に持っていくのは良くないと思いまーす！」

鞠莉「だってそういうジャンルだし……」


善子「でも一応は女の子同士だし……」


梨子「ならよっちゃんは私のこと嫌いなの！？」ｸﾜｯ


善子「すっ……そっ……えと……その……」


梨子「なんで好きって言ってくれないのッ！」ﾊﾞﾝｯ


善子「めんどくさっ！」

善子「というかなんて答えたら良いのかわからないのよ！」


鞠莉「……ふふっ、これはまだ時間がかかりそうね」ﾌﾌ


善子「何サラッと良いポジションに就こうとしてるのよ！」

善子「恋愛漫画の主人公の友達か！」


梨子「へー、そういうのも読むんだ」


善子「まっ……まあ、人並みには」

鞠莉「でも正直私よしりこ好きよ」


善子「私どんな顔すれば良いの」


梨子「りこよしではなくてよしりこ？」


鞠莉「そうね、私はよしりこ派ね」


善子「私が攻め？」


鞠莉「だって歳下が懐くの可愛いじゃない」


梨子「わかるー」

鞠莉「都会のことが聞きたくて話しかけに行くのも容易に想像できるし」


梨子「うんうん」


鞠莉「善子ちゃんが照れながらもアタックするのも可愛い」


梨子「わかる……」

梨子「なんで手繋ぐの？って聞いたら顔赤くして焦って弁解するんだよね」


鞠莉「かーわーいーいー！」


善子「もう一回言うけど、私どんな顔してこれ聞けば良いのよ」

梨子「まあ正直、キャラにしてもカップリングにしても、アニメが始まらないとどうとも言えないよね」


鞠莉「まあねぇ……」


善子「なんだかんだ言ったってセリフ量も動くシーンもダントツで多いし……」

善子「アニメとその直後次第よね」


梨子「だねー」


鞠莉「わたしはアニメもあの喋り方なのかしら」


善子「それはそれで楽しみね」


梨子「はぁ……」

梨子「プロフィール画像変えよっと」


善子「1日で変えるな！」

善子「というかまたかそのネタ！」


鞠莉「やれやれだぜ」


善子「どんなキャラでいくのよ！」

おしまい