1: 2016/05/11(水) 19:04:42.950 ID:Shc2NVt9r.net
女騎士「えっなにそれ……揚げパンとかじゃないの……」ゾゾッ
3: 2016/05/11(水) 19:23:43.435 ID:IZnIthiZa.net
オーク「というわけで作っていきましょう」
オーク「メイン食材のダイオウイモムシモドキがこちらです」
ダイオウイモムシモドキ「キーーーッ!!!」
女騎士「気持ち悪ッ!!」
オーク「そういうなよ、故郷じゃ良質な蛋白源として常食してるんだから」
女騎士「やはり人間と魔獣は相容れない存在なのだな……」
オーク「ちなみにモドキと名にある通り、虫の幼虫ではなく触手生物の一種なんだぞ」
女騎士「ただでさえ無かった食欲をマイナスにする新情報だな」
オーク「メイン食材のダイオウイモムシモドキがこちらです」
ダイオウイモムシモドキ「キーーーッ!!!」
女騎士「気持ち悪ッ!!」
オーク「そういうなよ、故郷じゃ良質な蛋白源として常食してるんだから」
女騎士「やはり人間と魔獣は相容れない存在なのだな……」
オーク「ちなみにモドキと名にある通り、虫の幼虫ではなく触手生物の一種なんだぞ」
女騎士「ただでさえ無かった食欲をマイナスにする新情報だな」
4: 2016/05/11(水) 19:30:59.039 ID:IZnIthiZa.net
オーク「さて、まずはこいつの首の周りに切れ目を入れて」
ダイオウイモムシモドキ「ブシュッ!!グジュッ!?」
女騎士「すごい暴れ方だな、大丈夫か」
オーク「慣れてるからな」
オーク「ぐるりと一周切れ目を入れたら、今度は肛門を切ってっと」
オーク「そして頭をゆっくり引き抜くと、内臓が綺麗に取れるんだ」
女騎士「口から紫色の体液を吐き散らす様は正に地獄絵図だな」
オーク「この粘液をアルコールと混ぜて飲む人もいるけどやってみる?」
女騎士「御免被る!!!」
ダイオウイモムシモドキ「ブシュッ!!グジュッ!?」
女騎士「すごい暴れ方だな、大丈夫か」
オーク「慣れてるからな」
オーク「ぐるりと一周切れ目を入れたら、今度は肛門を切ってっと」
オーク「そして頭をゆっくり引き抜くと、内臓が綺麗に取れるんだ」
女騎士「口から紫色の体液を吐き散らす様は正に地獄絵図だな」
オーク「この粘液をアルコールと混ぜて飲む人もいるけどやってみる?」
女騎士「御免被る!!!」
6: 2016/05/11(水) 19:37:45.747 ID:IZnIthiZa.net
オーク「固い皮を剥いだら、臭みを取るために流水に晒します」
女騎士「やっと食材らしき見た目になったな」
オーク「へっへっへ、見てみろよ綺麗なピンク色だぜ」
女騎士「貴様が言うと食材に対する台詞とは思えなくなるな……」
オーク「はい?」
女騎士「やめろ!」
女騎士「素でそういう反応されると私の頭の方がおかしいみたいじゃないか!!」
オーク「なんだ自覚あったのか」
女騎士「クッ……」
女騎士「やっと食材らしき見た目になったな」
オーク「へっへっへ、見てみろよ綺麗なピンク色だぜ」
女騎士「貴様が言うと食材に対する台詞とは思えなくなるな……」
オーク「はい?」
女騎士「やめろ!」
女騎士「素でそういう反応されると私の頭の方がおかしいみたいじゃないか!!」
オーク「なんだ自覚あったのか」
女騎士「クッ……」
8: 2016/05/11(水) 19:46:53.524 ID:IZnIthiZa.net
オーク「ちなみに故郷じゃ内臓を酒盗みたいにして食べたりもするけど」
女騎士「せっかくただの肉に見えてきたのに思い出させるなよ」
オーク「まぁ一晩寝かせなきゃならんし今回は内臓は捨てるか」
女騎士「ほっ……」
オーク「あ、でも白子が立派だしこれだけ蒸し焼きにするか」
女騎士「しょ、触手生物の白子を食うのか……?」
オーク「嫌なら俺だけで食うし」
女騎士(ちょっと興味あるけど一歩が踏み出せない)
オーク「なんだ怖い顔して」
女騎士「うるさい!これ以上私を愚弄するな!!!」
女騎士「せっかくただの肉に見えてきたのに思い出させるなよ」
オーク「まぁ一晩寝かせなきゃならんし今回は内臓は捨てるか」
女騎士「ほっ……」
オーク「あ、でも白子が立派だしこれだけ蒸し焼きにするか」
女騎士「しょ、触手生物の白子を食うのか……?」
オーク「嫌なら俺だけで食うし」
女騎士(ちょっと興味あるけど一歩が踏み出せない)
オーク「なんだ怖い顔して」
女騎士「うるさい!これ以上私を愚弄するな!!!」
9: 2016/05/11(水) 19:53:32.894 ID:IZnIthiZa.net
オーク「そろそろ臭みが抜けたかな?」
オーク「よし、大丈夫そうだ」
オーク「ではミンチにしていきます」
女騎士「この量を全部……骨が折れそうだな」
オーク「こんなこともあろうかと」ゴソゴソ
オーク「ミンチマシ~ン!!」ジャジャーン
オーク「いやぁ、人間の道具はホント便利だな」
女騎士「何か言ったか?」ズババババババ
オーク「……お前、刃物持たせると生き生きするんだな」
女騎士「触手を切り刻む感触……悪くない」ズババババババ
オーク「ひぃっ!!」
オーク「よし、大丈夫そうだ」
オーク「ではミンチにしていきます」
女騎士「この量を全部……骨が折れそうだな」
オーク「こんなこともあろうかと」ゴソゴソ
オーク「ミンチマシ~ン!!」ジャジャーン
オーク「いやぁ、人間の道具はホント便利だな」
女騎士「何か言ったか?」ズババババババ
オーク「……お前、刃物持たせると生き生きするんだな」
女騎士「触手を切り刻む感触……悪くない」ズババババババ
オーク「ひぃっ!!」
10: 2016/05/11(水) 20:06:28.975 ID:IZnIthiZa.net
オーク「ミンチより酷えや……」
女騎士「何を言っている、ただのミンチではないか」
オーク「君は刃物を持ってる時の自分を客観視した方がいい」
女騎士「刃振るうは騎士の誉れだろ?」
オーク「ここは戦場じゃなくてお台所だからね?」
オーク「まあいいや、先程のミンチに刻んだタマネギを加えて」
オーク「卵に塩胡椒とハーブ、牛乳でふやかしたパン粉も入れて」
オーク「確り捏ねます」
女騎士「粘り気が出てきたな」
オーク「イモムシモドキは触手だから肉からたっぷり粘液がでてくるんだよ」
オーク「しっかり捏ねて粘液を出すことでジューシーなハンバーグになるんだ」
女騎士「そのちょくちょく食欲減退させる説明どうにかならんのか?」
オーク「納豆だってしっかり混ぜた方が美味いだろ?」
女騎士「やめんか!今後納豆混ぜる度に触手思い出すではないか!?」
女騎士「何を言っている、ただのミンチではないか」
オーク「君は刃物を持ってる時の自分を客観視した方がいい」
女騎士「刃振るうは騎士の誉れだろ?」
オーク「ここは戦場じゃなくてお台所だからね?」
オーク「まあいいや、先程のミンチに刻んだタマネギを加えて」
オーク「卵に塩胡椒とハーブ、牛乳でふやかしたパン粉も入れて」
オーク「確り捏ねます」
女騎士「粘り気が出てきたな」
オーク「イモムシモドキは触手だから肉からたっぷり粘液がでてくるんだよ」
オーク「しっかり捏ねて粘液を出すことでジューシーなハンバーグになるんだ」
女騎士「そのちょくちょく食欲減退させる説明どうにかならんのか?」
オーク「納豆だってしっかり混ぜた方が美味いだろ?」
女騎士「やめんか!今後納豆混ぜる度に触手思い出すではないか!?」
11: 2016/05/11(水) 20:12:56.013 ID:IZnIthiZa.net
女騎士「しかしタネの時点で大量にできたな」
オーク「へーきへーきこれぐらいペ口リだよ」
オーク「ただフライパンじゃ焼くのに時間がかかりすぎるかな」
オーク「オーブンで焼くか」
女騎士「オークの家のオーブン大きすぎないか?」
オーク「子豚の丸焼き作れるぐらいかな?」
女騎士「それって共食いなのでは……」
オーク「おい声出てるぞ」
オーク「へーきへーきこれぐらいペ口リだよ」
オーク「ただフライパンじゃ焼くのに時間がかかりすぎるかな」
オーク「オーブンで焼くか」
女騎士「オークの家のオーブン大きすぎないか?」
オーク「子豚の丸焼き作れるぐらいかな?」
女騎士「それって共食いなのでは……」
オーク「おい声出てるぞ」
12: 2016/05/11(水) 20:19:22.976 ID:IZnIthiZa.net
オーク「ではオーブンの焼き上がり待つ間に白子の方を」
オーク「酒を振ってアルミホイルで包み、蒸し焼きにしていきます」
オーク「故郷じゃレモン汁で食べるんだけど……」
オーク「今回はポン酢と万能ネギと一味唐辛子でいただこう」
女騎士「…………」ジュルリ
オーク「おいヨダレ」
女騎士「べ、別にそんなゲテモノに興味などツ!?」
オーク(素直に食べたいって言えんのか)
オーク「酒を振ってアルミホイルで包み、蒸し焼きにしていきます」
オーク「故郷じゃレモン汁で食べるんだけど……」
オーク「今回はポン酢と万能ネギと一味唐辛子でいただこう」
女騎士「…………」ジュルリ
オーク「おいヨダレ」
女騎士「べ、別にそんなゲテモノに興味などツ!?」
オーク(素直に食べたいって言えんのか)
13: 2016/05/11(水) 20:33:08.706 ID:IZnIthiZa.net
オーク「焼き上がったぞ」
女騎士「出来上がってしまえばただのハンバーグのようだが……」
女騎士「中身はアレの肉か」
オーク「ソースはケチャップソースとエシャロットのステーキソースの二種類用意したぞ」
オーク「ほらほら、冷めないうちにお上がりよ」
女騎士「クッ……南無三!!」パクッ
オーク「どうだ?」
女騎士「……ッ!!」プルプル
オーク「や、やっぱり人間の口には合わないか……?」
女騎士「――――美味い」カッ!
女騎士「ううううまあああいいいいぞおおおおおおッ!!!」ゴゴゴゴゴ
女騎士「舌に絡み付く肉汁、まったりとしてコクのある肉質!」
女騎士「それでいて丁寧な下処理によってクセがない!」
女騎士「かつて味わったどの獣肉とも違う旨味が舌先で弾ける!!」
オーク「そうかよかった、白子の方も食べるか?」
女騎士「トロットロの白子さいこおおおおお!!」
女騎士「触手料理しゅごいのおおおおんほおおおお!!」
女騎士「出来上がってしまえばただのハンバーグのようだが……」
女騎士「中身はアレの肉か」
オーク「ソースはケチャップソースとエシャロットのステーキソースの二種類用意したぞ」
オーク「ほらほら、冷めないうちにお上がりよ」
女騎士「クッ……南無三!!」パクッ
オーク「どうだ?」
女騎士「……ッ!!」プルプル
オーク「や、やっぱり人間の口には合わないか……?」
女騎士「――――美味い」カッ!
女騎士「ううううまあああいいいいぞおおおおおおッ!!!」ゴゴゴゴゴ
女騎士「舌に絡み付く肉汁、まったりとしてコクのある肉質!」
女騎士「それでいて丁寧な下処理によってクセがない!」
女騎士「かつて味わったどの獣肉とも違う旨味が舌先で弾ける!!」
オーク「そうかよかった、白子の方も食べるか?」
女騎士「トロットロの白子さいこおおおおお!!」
女騎士「触手料理しゅごいのおおおおんほおおおお!!」
16: 2016/05/11(水) 20:42:29.027 ID:IZnIthiZa.net
オーク「…………」
女騎士「はッ!!」
オーク「ま、まあ口に合ったようでなによりだ」
女騎士「さっきのは違う、違うんだ!」
オーク「『んほおおおお』って美味いもの食ったときも出る声なんだな」
女騎士「貴様は何も見ていないし聞いていない、いいな?」
オーク「お、おう」
女騎士「分かったのならよし」
オーク「しかし、思い出の給食の味にしては手を込ませ過ぎたな」
オーク「もう少し素朴な味付けにしてもよかったかも」
女騎士「私はアレで満足だが」
オーク「そうだ、君がさっきいってた揚げパンに興味あるんだけど」
オーク「今度はそっちが作ってみてくれないか?」
女騎士「なっ……高潔なる騎士である私に揚げパンを作れだと!?」
オーク「材料は揃ってると思うから直ぐにでもつくれるぞ」
女騎士「……せ」
オーク「え?」
女騎士「クッ……殺せ!」
おしまい
女騎士「はッ!!」
オーク「ま、まあ口に合ったようでなによりだ」
女騎士「さっきのは違う、違うんだ!」
オーク「『んほおおおお』って美味いもの食ったときも出る声なんだな」
女騎士「貴様は何も見ていないし聞いていない、いいな?」
オーク「お、おう」
女騎士「分かったのならよし」
オーク「しかし、思い出の給食の味にしては手を込ませ過ぎたな」
オーク「もう少し素朴な味付けにしてもよかったかも」
女騎士「私はアレで満足だが」
オーク「そうだ、君がさっきいってた揚げパンに興味あるんだけど」
オーク「今度はそっちが作ってみてくれないか?」
女騎士「なっ……高潔なる騎士である私に揚げパンを作れだと!?」
オーク「材料は揃ってると思うから直ぐにでもつくれるぞ」
女騎士「……せ」
オーク「え?」
女騎士「クッ……殺せ!」
おしまい
17: 2016/05/11(水) 20:43:24.765 ID:u8TSdue00.net
そっちかよ!
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