1: 2016/05/14(土) 21:43:34.83 ID:3qRlenER.net
希「エリーチカ様、エリーチカ様、
私に、友達をください」
「…」
希「私に、友達をください」
「…東條、さんよね。どういうつもり?」
希「人が好きなのに、人との接点が少ないです。
恥ずかしいなら、これを使えばいいのです」
「…何よ、これ」
希「エリーチカ像」
「だから、何か言いたいのよ」
希「私に、友達をください」
「…」
希「ください」
「…ハラショー」
友達になった。
私に、友達をください」
「…」
希「私に、友達をください」
「…東條、さんよね。どういうつもり?」
希「人が好きなのに、人との接点が少ないです。
恥ずかしいなら、これを使えばいいのです」
「…何よ、これ」
希「エリーチカ像」
「だから、何か言いたいのよ」
希「私に、友達をください」
「…」
希「ください」
「…ハラショー」
友達になった。
2: 2016/05/14(土) 21:44:34.24 ID:3qRlenER.net
──
にこ「エリーチカ様、エリーチカ様、
私の、アイドル研究部に、部員をください。
どうか、やりたい夢があるのです」
エリーチカ像「…ハラショー」
にこ「エリーチカ様、エリーチカ様、
私の、アイドル研究部に、部員をください。
どうか、やりたい夢があるのです」
エリーチカ像「…ハラショー」
3: 2016/05/14(土) 21:45:27.17 ID:3qRlenER.net
「どう増やせっていうのよ」
希「えりちの思うままにやったらいいんやない?
それだけで彼女は喜ぶと思うん」
「喜ばせようとなんか、してない」
希「ホンマに?ウチとは友達になってくれたのになー」
「…卑怯よ」
学校中にチラシを貼って、生徒に配った。
希「えりちの思うままにやったらいいんやない?
それだけで彼女は喜ぶと思うん」
「喜ばせようとなんか、してない」
希「ホンマに?ウチとは友達になってくれたのになー」
「…卑怯よ」
学校中にチラシを貼って、生徒に配った。
4: 2016/05/14(土) 21:45:59.75 ID:3qRlenER.net
にこ「エリーチカ様、沢山の生徒が入部して、私の生活は輝いています。
あなたのおかげです!ありがとうございます、エリーチカ像」
エリーチカ像「…」
あなたのおかげです!ありがとうございます、エリーチカ像」
エリーチカ像「…」
6: 2016/05/14(土) 21:46:38.00 ID:3qRlenER.net
──
──
穂乃果「エリーチカ様、エリーチカ様、
私に、パンをください。
まだ慣れない高校で、お昼を買いそびれちゃって」
エリーチカ像「ハラショー」
私のパンを、彼女の机に置いた。
──
穂乃果「エリーチカ様、エリーチカ様、
私に、パンをください。
まだ慣れない高校で、お昼を買いそびれちゃって」
エリーチカ像「ハラショー」
私のパンを、彼女の机に置いた。
7: 2016/05/14(土) 21:47:27.52 ID:3qRlenER.net
穂乃果「わー!パンが置かれてる!
ありがとうございます、エリーチカ像」
エリーチカ像「…」
ありがとうございます、エリーチカ像」
エリーチカ像「…」
8: 2016/05/14(土) 21:48:01.62 ID:3qRlenER.net
──
ことり「エリーチカ様、エリーチカ様、
私に、助けをください。
アルパカが脚を怪我しているのに、先生が見つからいんです」
エリーチカ像「ハラショー」
自力で方法を調べて、包帯と消毒を使って手当をした。
ことり「エリーチカ様、エリーチカ様、
私に、助けをください。
アルパカが脚を怪我しているのに、先生が見つからいんです」
エリーチカ像「ハラショー」
自力で方法を調べて、包帯と消毒を使って手当をした。
9: 2016/05/14(土) 21:48:45.86 ID:3qRlenER.net
ことり「よかったぁ、アルパカさん。
痛みも引いたみたいで、安心だね。
ありがとうございます、エリーチカ像」
エリーチカ像「…」
痛みも引いたみたいで、安心だね。
ありがとうございます、エリーチカ像」
エリーチカ像「…」
10: 2016/05/14(土) 21:49:25.19 ID:3qRlenER.net
海未「エリーチカ様、エリーチカ様、
私に、傘をください。
恥ずかしながら、3人揃って、忘れてしまったもので」
エリーチカ像「ハラショー」
私の傘、置き傘、合羽を、クラスのロッカーに立て掛けた。
私に、傘をください。
恥ずかしながら、3人揃って、忘れてしまったもので」
エリーチカ像「ハラショー」
私の傘、置き傘、合羽を、クラスのロッカーに立て掛けた。
11: 2016/05/14(土) 21:51:29.32 ID:3qRlenER.net
ことり「これで帰れるね♪」
穂乃果「3人分しっかり用意されてる!」
海未「1人分でも結構でしたのに。優しいのですね。
ありがとうございます、エリーチカ像」
「…ふふ」
希「嬉しそうやね、えりち」
「そ、そんなこと!」
希「あの子たちと、仲良くなればいいやん」
「…嫌よ」
希「そろそろ素直になる頃なんやない?
その像とも卒業せんと」
「…これが好きなのよ、どうしても」
希「…そっか」
穂乃果「3人分しっかり用意されてる!」
海未「1人分でも結構でしたのに。優しいのですね。
ありがとうございます、エリーチカ像」
「…ふふ」
希「嬉しそうやね、えりち」
「そ、そんなこと!」
希「あの子たちと、仲良くなればいいやん」
「…嫌よ」
希「そろそろ素直になる頃なんやない?
その像とも卒業せんと」
「…これが好きなのよ、どうしても」
希「…そっか」
12: 2016/05/14(土) 21:52:18.43 ID:3qRlenER.net
──
──
「待って!」
部員「やめて」
「どうして、辞めるの?」
部員「厳し過ぎるし、ウザいから」
「…彼女がどんな気持ちでやってきたか分かってるの?!」
部員「あなたに何が分かるの?」
「私は!だって」
部員「…」
「だって…」
部員「辞めるから」
「…見捨てないで、あげてよ、お願いよ」
部員「自分で助ければ?」
「……っ」
──
「待って!」
部員「やめて」
「どうして、辞めるの?」
部員「厳し過ぎるし、ウザいから」
「…彼女がどんな気持ちでやってきたか分かってるの?!」
部員「あなたに何が分かるの?」
「私は!だって」
部員「…」
「だって…」
部員「辞めるから」
「…見捨てないで、あげてよ、お願いよ」
部員「自分で助ければ?」
「……っ」
13: 2016/05/14(土) 21:53:14.14 ID:3qRlenER.net
にこ「エリーチカ様、エリーチカ様、
私に、希望をください。
自分の愚かな失敗で、貰ったものを、部員を、全てを失ってしまいました。
どうか、もう一度だけ、救ってください。
失せた色と無くした希望を、与えてください…」
エリーチカ像「…」
にこ「お願いします、こたえて、エリーチカ像っ!」
エリーチカ像「…」
私に、希望をください。
自分の愚かな失敗で、貰ったものを、部員を、全てを失ってしまいました。
どうか、もう一度だけ、救ってください。
失せた色と無くした希望を、与えてください…」
エリーチカ像「…」
にこ「お願いします、こたえて、エリーチカ像っ!」
エリーチカ像「…」
14: 2016/05/14(土) 21:54:16.06 ID:3qRlenER.net
「どうしようもないじゃない!」
希「えりち本人が力を貸せば、にこっちの希望はよみがえって、きっと叶うはずや」
「無理だから…私が、アイドル研究部なんて」
希「いい加減素直にならんと」
「私は素直よ!嘘なんて、ついていないんだから」
希「…にこっちは、エリーチカ像を待っとる」
「…仕方ないのよ。
私がはじめに叶えようとしなければ、こんなことにならなかった。
願いは悲劇を生んだ。
所詮、どんなに物欲しがってもそれは虚像でしかない。
エリーチカ像なんて虚像で、エリーチカ像なんてなかった。
私が今までしてきたことは、無と化したのよ」
彼女の希望を、諦めた。
希「えりち本人が力を貸せば、にこっちの希望はよみがえって、きっと叶うはずや」
「無理だから…私が、アイドル研究部なんて」
希「いい加減素直にならんと」
「私は素直よ!嘘なんて、ついていないんだから」
希「…にこっちは、エリーチカ像を待っとる」
「…仕方ないのよ。
私がはじめに叶えようとしなければ、こんなことにならなかった。
願いは悲劇を生んだ。
所詮、どんなに物欲しがってもそれは虚像でしかない。
エリーチカ像なんて虚像で、エリーチカ像なんてなかった。
私が今までしてきたことは、無と化したのよ」
彼女の希望を、諦めた。
15: 2016/05/14(土) 21:55:03.85 ID:3qRlenER.net
──
──
穂乃果「エリーチカ様」
ことり「エリーチカ様」
海未「エリーチカ様」
3人「私達に、スクールアイドルの強さをください」
穂乃果「スクールアイドルで有名になって、廃校を救いたいんです」
ことり「この学校が大好きなんです」
海未「精一杯努力します。よろしくお願いします」
エリーチカ像「…」
──
穂乃果「エリーチカ様」
ことり「エリーチカ様」
海未「エリーチカ様」
3人「私達に、スクールアイドルの強さをください」
穂乃果「スクールアイドルで有名になって、廃校を救いたいんです」
ことり「この学校が大好きなんです」
海未「精一杯努力します。よろしくお願いします」
エリーチカ像「…」
16: 2016/05/14(土) 21:56:16.09 ID:3qRlenER.net
「駄目、部活設立なんて認めない。
残りの高校生活を有意義にするようなことを考えなさい」
愚かな夢。叶うわけがないのに。
最後に、悲しみを生むだけ。
部活の設立を阻止した。
残りの高校生活を有意義にするようなことを考えなさい」
愚かな夢。叶うわけがないのに。
最後に、悲しみを生むだけ。
部活の設立を阻止した。
17: 2016/05/14(土) 21:57:03.46 ID:3qRlenER.net
──
花陽「エリーチカ様」
凛「エリーチカ様」
真姫「エリーチカ様」
3人「私達に勇気をください」
花陽「スクールアイドルを目指す、3人の先輩に参加したいです」
凛「高校を、凛達も一緒に救いたいんです」
真姫「援助したいし、あの輝きに加わりたいです」
エリーチカ像「…」
花陽「エリーチカ様」
凛「エリーチカ様」
真姫「エリーチカ様」
3人「私達に勇気をください」
花陽「スクールアイドルを目指す、3人の先輩に参加したいです」
凛「高校を、凛達も一緒に救いたいんです」
真姫「援助したいし、あの輝きに加わりたいです」
エリーチカ像「…」
18: 2016/05/14(土) 21:58:33.87 ID:3qRlenER.net
「あなたたち、無断で校庭の一部を使用しているわよね。
校則違反だから直ちにやめてもらいたいんだけど」
どうして諦めないの。
人が増えるほど、悲しみと虚しさが、増していくだけなのに。
穂乃果達3人を、校則に則って追い出した。
校則違反だから直ちにやめてもらいたいんだけど」
どうして諦めないの。
人が増えるほど、悲しみと虚しさが、増していくだけなのに。
穂乃果達3人を、校則に則って追い出した。
19: 2016/05/14(土) 21:59:08.19 ID:3qRlenER.net
──
ことり「エリーチカ様、エリーチカ様、
私達に、アドバイスをください。
アイドル研究部7人で、ライブをやります。
全力で頑張ります。厳しいご指摘をお願いします」
エリーチカ像「…」
ことり「エリーチカ様、エリーチカ様、
私達に、アドバイスをください。
アイドル研究部7人で、ライブをやります。
全力で頑張ります。厳しいご指摘をお願いします」
エリーチカ像「…」
20: 2016/05/14(土) 22:00:38.61 ID:3qRlenER.net
希「あのスクールアイドルを目指す6人は、アイドル研究部に入部したみたいや」
「私は、あの子達の願いを妨げてるのに、
エリーチカ像は、機能していないのに、なぜ…」
希「スピリチュアルやなあ」
「このままじゃ、またあの時のように、悲劇が起こるだけよ!
もう、見たくない。見せたくもない」
希「えりちがいれば、悲劇は避けられるんよ。自分の気持ちを見つめんと」
「私は、あの子達の願いを妨げてるのに、
エリーチカ像は、機能していないのに、なぜ…」
希「スピリチュアルやなあ」
「このままじゃ、またあの時のように、悲劇が起こるだけよ!
もう、見たくない。見せたくもない」
希「えりちがいれば、悲劇は避けられるんよ。自分の気持ちを見つめんと」
21: 2016/05/14(土) 22:01:57.47 ID:3qRlenER.net
「歌もダンスもバラバラ、失敗が数多く目立つし、一番は訴えてくるものがない。
申し訳ないけど最低のライブ。最悪。二度と見る気がしないわ」
自分の気持ち、願いは、夢が虚像だと知った時の悲しみをなるべく抑えること。
早くに崩さなければ、悲しみは限りなく膨れ上がる。
今、少し傷付けば、私も少し痛いけど、それだけで済むの。
心が折れるような、最低のアドバイスをした。
穂乃果「…ありがとうございました!」
海未「自分たちのレベルの低さ、よく伝わりました!」
ことり「絵里先輩に認めて貰えるよう、努力するので、見捨てないでください!」
「…」
希「…えりち」
「知らないっ!」
…いつになったら、諦めてくれるのよ!
申し訳ないけど最低のライブ。最悪。二度と見る気がしないわ」
自分の気持ち、願いは、夢が虚像だと知った時の悲しみをなるべく抑えること。
早くに崩さなければ、悲しみは限りなく膨れ上がる。
今、少し傷付けば、私も少し痛いけど、それだけで済むの。
心が折れるような、最低のアドバイスをした。
穂乃果「…ありがとうございました!」
海未「自分たちのレベルの低さ、よく伝わりました!」
ことり「絵里先輩に認めて貰えるよう、努力するので、見捨てないでください!」
「…」
希「…えりち」
「知らないっ!」
…いつになったら、諦めてくれるのよ!
22: 2016/05/14(土) 22:02:45.88 ID:3qRlenER.net
──
海未「エリーチカ様、エリーチカ様、
どうか私達に、あなたの力をください。
私達の上達には、きっと、あなたが必要なのです。
失礼を存じますが、どうぞ宜しくお願いします」
エリーチカ像「…」
海未「エリーチカ様、エリーチカ様、
どうか私達に、あなたの力をください。
私達の上達には、きっと、あなたが必要なのです。
失礼を存じますが、どうぞ宜しくお願いします」
エリーチカ像「…」
23: 2016/05/14(土) 22:04:43.58 ID:3qRlenER.net
「…ふざけているの?
はっきり言って、一人も、才能の欠片もないわ。見ていて苛々するだけ。
時間の無駄だから、帰る。もう呼ばないで。
あと、やめた方がいいわ」
酷い練習をさせて、酷い言葉を吐いた。
穂乃果「…あ、絵里先輩!」
「来ないで!」
穂乃果「でも、涙が」
「来ないでって言ってるでしょう!?そんなのも理解できないの!?
どうして、ぼろくそ言われても続けられるのよ!
エリーチカ像なんてないのにっ!」
はっきり言って、一人も、才能の欠片もないわ。見ていて苛々するだけ。
時間の無駄だから、帰る。もう呼ばないで。
あと、やめた方がいいわ」
酷い練習をさせて、酷い言葉を吐いた。
穂乃果「…あ、絵里先輩!」
「来ないで!」
穂乃果「でも、涙が」
「来ないでって言ってるでしょう!?そんなのも理解できないの!?
どうして、ぼろくそ言われても続けられるのよ!
エリーチカ像なんてないのにっ!」
24: 2016/05/14(土) 22:05:37.58 ID:3qRlenER.net
──
「はぁっ…はぁ…ぐっ…」
希「えりちっ!」
「の、希?」
希「えりち、最低や!」
「…だって、ああするしかなかったのよ!」
「はぁっ…はぁ…ぐっ…」
希「えりちっ!」
「の、希?」
希「えりち、最低や!」
「…だって、ああするしかなかったのよ!」
25: 2016/05/14(土) 22:06:33.66 ID:3qRlenER.net
希「あれだけの強い意気込みを、蹴飛ばして、互いに大怪我するだけやろ!」
「なに?他に方法があったって言うの?」
希「えりちが、恥じずに頑なにならずに、素直になって言葉にすれば、それで済む!」
「無理よ今更!それに、何を欲しがったって、それは叶わぬ虚像よ」
希「薄々気付いてるんやろ?!あの7人ならエリーチカ像の力なんて借りずに、その虚像の壁を乗り越えていけるかもって」
「なに?他に方法があったって言うの?」
希「えりちが、恥じずに頑なにならずに、素直になって言葉にすれば、それで済む!」
「無理よ今更!それに、何を欲しがったって、それは叶わぬ虚像よ」
希「薄々気付いてるんやろ?!あの7人ならエリーチカ像の力なんて借りずに、その虚像の壁を乗り越えていけるかもって」
26: 2016/05/14(土) 22:07:33.42 ID:3qRlenER.net
「でも、過去の私は否定される!欲しいものを叶えてきた私は要らない像?」
希「だから自分の気持ちに嘯かずに、素直になって、絢瀬絵里が、叶えればいい話やないの?!」
「そんなの…」
希「えりちなら、できる!にこっちの希望も、7人の夢も、えりち自身が叶えられる」
「…私は、合わせる顔がない!」
希「だから自分の気持ちに嘯かずに、素直になって、絢瀬絵里が、叶えればいい話やないの?!」
「そんなの…」
希「えりちなら、できる!にこっちの希望も、7人の夢も、えりち自身が叶えられる」
「…私は、合わせる顔がない!」
27: 2016/05/14(土) 22:08:32.69 ID:3qRlenER.net
希「あのメンバーは、いとも簡単に抱擁してくれるパワー持ってる」
「でも、でも…」
希「えりち」
ギュッ
「…希」
希「ウチも抱擁してあげる。
「…」
「でも、でも…」
希「えりち」
ギュッ
「…希」
希「ウチも抱擁してあげる。
「…」
28: 2016/05/14(土) 22:09:41.59 ID:3qRlenER.net
希「…初めてのお願い、友達をください、だったやろ?」
「…ええ」
希「…ウチからは何も言わずに、えりち自身を友達にしてくれた。
あのときのえりちの、最高に嬉しそうで素直な顔、よう覚えとるん」
「…」
「…ええ」
希「…ウチからは何も言わずに、えりち自身を友達にしてくれた。
あのときのえりちの、最高に嬉しそうで素直な顔、よう覚えとるん」
「…」
29: 2016/05/14(土) 22:10:37.07 ID:3qRlenER.net
希「素直に、そしてえりち自身が叶えてくれたから、私とえりちの関係って願いの形は、崩れないと思うんよ。
だから、あのときの笑顔を、思い出してほしい」
「…屁理屈っぽい」
希「エリーチカ様、エリーチカ様、
私に、あなたの本物の笑顔と、本音をください。
でないと、この両腕は解きません」
「…ほんっと、卑怯よね」
希「ウチやもん」
だから、あのときの笑顔を、思い出してほしい」
「…屁理屈っぽい」
希「エリーチカ様、エリーチカ様、
私に、あなたの本物の笑顔と、本音をください。
でないと、この両腕は解きません」
「…ほんっと、卑怯よね」
希「ウチやもん」
30: 2016/05/14(土) 22:11:18.68 ID:3qRlenER.net
「…私は」
穂乃果「あーいたー!絵里先輩!」
海未「…すみません、来るなと怒鳴られても探してしまいました」
ことり「絵里先輩が心配で…」
「あなたたち…あれだけ、傷付けたのに」
穂乃果「あーいたー!絵里先輩!」
海未「…すみません、来るなと怒鳴られても探してしまいました」
ことり「絵里先輩が心配で…」
「あなたたち…あれだけ、傷付けたのに」
31: 2016/05/14(土) 22:12:25.47 ID:3qRlenER.net
真姫「…これくらいじゃ傷付かないんじゃない?」
花陽「私達、強いですから!」
凛「傷付くより前に心配だったよ」
希「…えりち、ほら」
花陽「私達、強いですから!」
凛「傷付くより前に心配だったよ」
希「…えりち、ほら」
32: 2016/05/14(土) 22:13:20.64 ID:3qRlenER.net
「…私は……」
希「離さんよ?」
「…っ」
穂乃果「…せーの」
にこ「エリーチカ様」
穂乃果「エリーチカ様」
ことり「エリーチカ様」
海未「エリーチカ様」
花陽「エリーチカ様」
凛「エリーチカ様」
真姫「エリーチカ様」
7人「私達に、絵里先輩との思い出をください!」
穂乃果「絢瀬絵里先輩が、必要なんです。
何より先輩とこれから、夢に向かって歩みたいです。
だから、絵里先輩が、思い出を共に作ってくれるなら、この手を握ってください!」
希「離さんよ?」
「…っ」
穂乃果「…せーの」
にこ「エリーチカ様」
穂乃果「エリーチカ様」
ことり「エリーチカ様」
海未「エリーチカ様」
花陽「エリーチカ様」
凛「エリーチカ様」
真姫「エリーチカ様」
7人「私達に、絵里先輩との思い出をください!」
穂乃果「絢瀬絵里先輩が、必要なんです。
何より先輩とこれから、夢に向かって歩みたいです。
だから、絵里先輩が、思い出を共に作ってくれるなら、この手を握ってください!」
33: 2016/05/14(土) 22:14:35.23 ID:3qRlenER.net
エリーチカ「…ええ。
私は、この9人で、夢を叶えていきたい!
欲しいものは素直になって、自分たちの力で掴みたい。
9人で、思い出を、つくりたい」
希「ハラショー、は?」
エリーチカ「………ハラショー!」
希「…ありがとう、エリーチカ像」
エリーチカ像。
それは、虚像のようで、実像のようなものだと思った。
エリーチカ像に、お別れを告げよう。
そしてこれから、思い出を広げてゆく。
そしてここから、沢山のものを、叶えていく。
私は、この9人で、夢を叶えていきたい!
欲しいものは素直になって、自分たちの力で掴みたい。
9人で、思い出を、つくりたい」
希「ハラショー、は?」
エリーチカ「………ハラショー!」
希「…ありがとう、エリーチカ像」
エリーチカ像。
それは、虚像のようで、実像のようなものだと思った。
エリーチカ像に、お別れを告げよう。
そしてこれから、思い出を広げてゆく。
そしてここから、沢山のものを、叶えていく。
34: 2016/05/14(土) 22:15:14.63 ID:3qRlenER.net
互いの夢を叶えるのだ。
自分たちなら叶えられる夢を、自分たちで掴みたい。
初めての時の笑顔で、心からの本音を言った。
穂乃果のその手を、力強く握りしめた。
─Fin─
自分たちなら叶えられる夢を、自分たちで掴みたい。
初めての時の笑顔で、心からの本音を言った。
穂乃果のその手を、力強く握りしめた。
─Fin─
35: 2016/05/14(土) 22:17:22.18 ID:3qRlenER.net
読んでくれてありがとうでした
36: 2016/05/14(土) 22:21:41.61 ID:hI7w37ei.net
乙
37: 2016/05/14(土) 22:23:44.75 ID:BZm/kiLv.net
ハラショー
引用: 希「エリーチカ像」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります