252: 2013/02/03(日) 07:23:24.74 ID:8teGXFQJ0

春香「ドッキリ企画」千早「真と萩原さん」

スタッフ「‥‥あいオッケー!」

アイドル「お疲れ様でーす!」

春香「はあ、終わったぁ‥‥やっぱり、何回やっても生放送って緊張するよね」

千早「そうね。最後にハプニングは起きるし」

美希「うー、気持ち悪いの‥‥早くシャワー行こうよ」

響「お疲れ。春香達は、この後まだ予定あるんだっけ」

春香「うん。明日の撮影のために、前乗りしとくんだよ」

伊織「最近あんた達、セットでの仕事多いわよね。この番組の影響かしら」

春香「あ、でも今回は、雪歩も来るんだよね?」

雪歩「うん。この後別のお仕事あるから、合流は別になるけど‥‥スタッフさんが送ってくれるみたい」

千早「他のみんなは? もう終わり?」

響「自分もこれから明日に備えて移動さー」

真「ふーん、動物もの?」

響「んにゃ、旅ロケだぞ。温泉地行くから、移動が長いんだー」

伊織「春香達は?」
ぷちます!(14) (電撃コミックスEX)

253: 2013/02/03(日) 07:26:14.93 ID:8teGXFQJ0
春香「なんていうんだろう‥‥挑戦もの?」

美希「山に行って‥‥なんだっけ。オオクワガタ? を探すんだって」

響「あ! 自分もそっち出たかったなあ」

亜美「まこちんも似合いそうだね」

真「うん。小さい頃、よく連れてかれたなあ」

あずさ「大変ねえ。気をつけるのよ?」

千早「はい。ありがとうございます。‥‥って、いけない。もうこんな時間よ」

春香「あ! ほんとだ! 急ごう美希! シャワー浴びれなくなるよ!」

美希「それだけはごめんなの! じゃあみんな、また今度ね! 雪歩はまた後で!」

バタバタバタバタ

伊織「はいはい」

響「また今度、ねえ?」

伊織「と、いうわけで‥‥」

アイドル「生っすかゴールデン! 第2部でーす!」

255: 2013/02/03(日) 07:27:39.69 ID:8teGXFQJ0
伊織「私達が大掛かりな仕掛けで騙されたのに、3人だけあんなしょぼいドッキリもどきでお茶を濁すはずがないでしょう?」

真「テレビの前の皆さん、番組表を見てください」

亜美「生っすかの後、放送未定になってるっしょ?」

真美「実はそこの枠も、丸々この番組なのでーす!」

あずさ「春香ちゃん達に、この後あるドッキリが用意してあります」

雪歩「つまり、生ドッキリを皆さんにお届けしますぅ!」

貴音「もうしばらく、私達にお付き合いくださいませ」

やよい「では、今の様子をモニターで見てもらいましょう! 新しい仕掛け人さんです! 律子さーん!」

律子『はいはーい。竜宮小町のプロデューサー、秋月律子です』

伊織「テレビに映るなんて、久しぶりじゃない?」

律子『そうね。本来は裏方が表に出るのは避けたいけど‥‥でも今回は、765プロオールスターって事で、特別にね』

響「春香達の今後の予定どうなってるか、言ってもらっていいか?」

律子『はいはーい。えー、春香達にはこの後、明日のロケのために、山中にあるバンガローに泊まってもらうと説明してあります。その現場で、放送が終わるまで、色々な目に遭ってもらう予定になってまーす』

真「律子はその近くで、リポーターみたいな役割って事でいいんだよね?」

律子『ええ。プロデューサー殿にこの役をやってもらう案もあったけど、テレビに長く映りますからね。一度は表舞台に出てた私に、お鉢が回ってきたってわけ』

257: 2013/02/03(日) 07:35:21.26 ID:KWfUnob+O
伊織「わかったわ。そろそろ春香達が出てくると思うから、しっかりね」

律子『ええ。あ、出てきた出てきた。じゃ、こっちの音声切るからね。何か用があったら電話でよろしく』

響「りょうかーい。‥‥お、来た来た」


春香『律子さん、お待たせしましたー!』

律子『お疲れ様。放送、よかったわよ。美希も頑張ってたわね』

美希『えへんぷいなの』

律子『えらいえら‥‥美希? あんた、なんか、おかずみたいな匂いがするわよ?』

美希『え!? うそ!』

律子『冗談よ。ほら、乗って乗って』


伊織「移動中の隠しカメラは、律子のカバンに1つ、車内に2つ用意してあるわ」

雪歩「モニター足りないんじゃないかなぁ」

伊織「大丈夫よ。カモン!」

ウィーン

真「わあ!」

260: 2013/02/03(日) 07:40:38.28 ID:KWfUnob+O
あずさ「すごいわねぇ。ニュース番組みたい」

伊織「全部で50のモニターで、移動を含むドッキリ中の様子は、全て私達に届けられるわ。流石に、トイレとかお風呂は除外だけど」

真美「あ、車の中の様子が見える!」


春香『千早ちゃん、今日は何聴いてるの?』

千早『新曲のテスト版よ。聴いてみる?』

美希『あふぅ‥‥ミキ、ちょっと寝るね。着いたら起こして』


亜美「移動中はあんまり面白くないかなあ」

伊織「そうね。だから、この時間に‥‥」

響「ん? 何?」

伊織「今回の放送、とにかく多額のお金がかかってるのよ。動物園借り切ったり、百貨店借り切ったり、この設備とかもね」

真「ああ、確かにね」

伊織「それでまあ、スポンサーの出番なわけだけど‥‥水瀬系列の企業からも、結構な援助を受けててね。はいこれ」

264: 2013/02/03(日) 08:00:26.04 ID:8teGXFQJ0
響「んあ? 何これ?」

伊織「CMだけじゃあ見返りが足りないって事で、番組内でも宣伝をする契約らしいのよ。これは、水瀬電機で新しく売り出す暖房器具ね」

やよい「私達で、伊織ちゃんのお父さんのお手伝いするの?」

伊織「ま、結果としてはそうなるわね」

真「宣伝かあ‥‥あ、じゃああれは? 夜中にやってる通販みたいなノリで」

響「あ、面白いな。ヘイブラザー! このちっぽけなマシンを見てくれよ!」

真「オウブラザー! なんだいこれは!」

伊織「‥‥ねえ、ちょっといいかしら?」

響「なんだいブラザー!」

伊織「確かに、うちの系列会社がこの番組に出資したのには、私が娘だって理由が含まれているかも知れないわ。もしかしたら、社長の人脈かも知れない。
   でも、コネや縁故はあくまでも物事をスムーズに開始するだけの力でしかないの。それを継続するには、spれなりの成果が大事なの」

真「???」

伊織「私はアイドル活動をする上で、お父様を父親だとは思って接しないし、逆も同じ。あくまでも、ビジネスとしてお互いに助け合うだけの関係よ。
   つまり、相手が765プロと関わるメリットが無いと判断すれば、私の存在も社長との付き合いも関係なく、縁は途切れるわ」

響「えーと‥‥」

伊織「765プロのアイドルが出演してる番組の7割近くは、水瀬の関係企業がスポンサーについてるわ。仮に今後それらの番組に私達が呼ばれなくなった場合‥‥」

267: 2013/02/03(日) 08:02:33.04 ID:8teGXFQJ0
真「‥‥場合?」

伊織「単純に考えるなら、そうね‥‥貰えるギャラが30%になるって言えばわかりやすい?」

真響「」

伊織「それを踏まえた上で、続きをどうぞ? ブラザー」

真「やあ響! どうしたの? 元気がないね!」

響「自分、沖縄出身だからな! こっちの冬は、つらいんだ!」

真「そんな時にはこれ! 水瀬電機の新商品、業火羽輪!」

響「なんだそれは!?」

真「新技術によって開発されたこの商品! なんと、500平米の部屋をたったの2分でポカポカにできる、すごい奴なのさ!」

響「それはすごいな! でもそれだと、電気代がかかってしょうがないじゃないか!」

真「心配ご無用! 仮に君が毎日10時間、暖房を使うとしたら‥‥電気代は、大体このくらい!」

響「ええ!本当か!? あ! じゃあその代わり、値段が物凄く高いんだろ!」

真「確かに、安いとは言えないね。でも、このグラフを見てよ! 年に5ヶ月使うと仮定した場合、3年目に使い出す頃には、もう元が取れている計算なんだ!」

響「なんだって!? じゃあ、それ以降は‥‥」

真「そう! むしろ、お得っていうわけさ!」

268: 2013/02/03(日) 08:06:50.07 ID:8teGXFQJ0
響「そんなストーブ、自分も欲しいぞ! どこで買えるんだ!?」

真「全国の電器店で、今月29日から発売! もしくは‥‥」

真響「こちらの電話番号まで! 夜間ですので、間違い電話にはお気をつけください!」

真「‥‥どう?」

伊織「やるじゃない」ニコ!

響「ふう‥‥」

やよい「お金の力って怖い。わたしは改めてそう思いました」



貴音「どうしましょう‥‥これから友人が訪ねてくるというのに、何の用意もできていません」

雪歩「そんな時にはこれ! この湯沸かし器を使えば、3リットルの水が5秒で熱湯に早変わり! 急なお客様にお茶も出せますぅ」

貴音「一人暮らしの味方、れとると食品やかっぷらぁめんにも便利ですね」



やよい「うち、家族が多いから、お米を炊くのが少し大変かもです!」

あずさ「大変ねぇ。あまり多く炊きすぎても、保存が大変だし‥‥」

伊織「そんな時には、この炊飯器を使いなさい! 最大3升のお米が炊ける優れもの! 遠赤外線効果でツヤツヤご飯! 更になんと、完璧な真空を作り出し、ジャーに入れたまま1ヵ月は保存できるのよ!」

271: 2013/02/03(日) 08:09:52.09 ID:8teGXFQJ0
亜美「うあうあ~! お部屋の掃除が終わらない! またママに怒られちゃうよお!」

真美「あれ? 亜美はまだ持ってないの? これを!」

亜美「そ、それは! 今流行の自動掃除機!」

真美「完全自律システム搭載で、隠れたゴミも残さずキャッチ! 更に業界初の2足歩行を備え、どんな段差もスイスイ移動!」


アイドル「今年も1年、水瀬電機で快適な生活!」


伊織「‥‥こんなもんでいいかしら? あ、OKみたいね」

響「春香達も、ちょうど現場に着くみたいだぞ」


律子『はい、お疲れ様。ここが今日みんなに泊まってもらうところよ』

春香『わあ、思ってたより、随分立派ですね』

千早『あら? でも‥‥なんだか、人がいるみたいよ?』

律子『あら本当ね。私達の前にも撮影で使うって言ってたから‥‥長引いてるのかもね』

春香『そうなんですか? じゃあ、挨拶してこないと』

律子『そうね。ほら美希、起きなさい』

美希『んにゃ‥‥ふああ~‥‥』

274: 2013/02/03(日) 08:17:06.89 ID:8teGXFQJ0
伊織「ここで、豪華なゲストが出てくるわよ」

真「僕達も知ってる人?」

伊織「多分ね」


律子『失礼します。この後、ここを使う予定になってる、765プロの者ですが‥‥』

???『や、これはどうも! すみませんねぇ。収録がどうにも思うように行かなくて』

美希『あ! 淳ちゃんなの!』

律子『ちょ、ちょっと美希‥‥すみません稲山さん』

稲山『ああ、美希ちゃん。久しぶりだねえ。そちらの2人は初めまして』


やよい「あ! 稲山さんだ!」

伊織「怪談の大御所、稲山淳一さんね。今回の撮影のために、2時間前からスタンバっててくれたのよ」

真「この番組すごいね」


稲山『撮影自体は終わったんでね、後は撤収を待ってる段階なんですよ』

律子『そうなんですか‥‥』

稲山『あ、なんだったら、どうです? 我々の撤収が終わるまで、何かお話でもしましょうか』

275: 2013/02/03(日) 08:21:47.10 ID:8teGXFQJ0
美希『いいの!?』

春香『わあ、稲山さんの怪談、1回生で聞いてみたかったんです!』

千早『ええ!? わ、私はその‥‥』

稲山『じゃあ早速‥‥これは私の古くからの友人で、まあ仮に、加奈子さんとしておきましょうか。彼女ね、ある年の4月から、念願の一人暮らしを始めたんだ』


稲山『カッ、コッ、カッ、コッ‥‥誰かが歩く音がする。ただよく聞いてみると、その音がど~うもおかしい。
 思い切ってドアを開けた。その途端、うぅ! 顔の焼けた女が、こっちをじーっと見てたって言うんですよ‥‥』

春香『‥‥‥‥』ゴクリ


稲山『多分ですよ。想像の話ですけど‥‥もう、この時から狙いをつけてたんですよね。
 写真に写った男、笑ってましたよ。嬉しかったんでしょうねえ。自分の氏体を見つけさせるために頃す相手が見つかって‥‥こいつにき~めた!ってね』

千早『ひい‥っ!』


稲山『あれ? おい、お前いいなあ。お前のおにぎりだけ、赤飯じゃないか。ずるいよなあ。
 え、赤飯? おかしいんだ。自分は確かに、友人と同じ普通のおにぎりを持ってたはずなんだ。けど、実際に見てみるとたしかに赤飯。あれぇ? 変だなあ。そう思ってると‥‥
 ぽたっ、ぽたっ‥‥上から何かがしたたってる。ん~? 顔を上げた彼、その瞬間、ぎゃあああ!
 ‥‥彼の座ってたその上、その天井でもって、目をカッと見開いた婆さんが首を吊ってる‥‥そこから血がしたたってたって言うんですよね』

美希『』

277: 2013/02/03(日) 08:31:14.15 ID:8teGXFQJ0
亜美「こっわ‥‥」

伊織「いけないいけない。うっかり無言で聞き入ってたわ」

響「貴音と雪歩が息してないんだけど」


稲山『次の話なんですけどね、これ、実はちょっといわく付きの話なんです。
 なんでもね、話を最後まで聞かなかったら、変な事が起きるってんですよ。って言うのもね、私にこの話を教えてくれた、ある俳優さんなんですけどね。
 淳ちゃん、俺変な体験しちゃってさぁ、参っちゃったよ。どういう事だと思う? 俺、本当に参っちゃってさあ。って。
 私、こういう仕事させてもらってますからね、当然興味が沸くわけですよ。それで、何? どうしたの? って‥‥そしたら彼、話してくれましたよ』

春香『ち、千早ちゃん、苦しいよ』

稲山『彼ね、実家が結構裕福な家らしくて、いくつか別荘を持ってるってんですよ。ある日ね、俳優仲間何人かでもって、そこを借りて騒ごうやって事になったんですね。周りには家も他の別荘も無くて、
 気兼ねなく遊べるってんで、各自それぞれ酒や缶詰めなんか持ち寄ってね、結構な時間まで楽しんでたって』

美希『千早さん、それ以上力入れられたら、多分ミキの色んな骨が折れるの』


稲山『ドアを叩く音がする。おい、誰か来たぞ。客じゃないか? バカ言うんじゃないよ。お前‥‥こんな時間に、こんなとこまで来る奴がいるかよ。
 一気に空気が凍りついた。
 おい、もしかしたら、誰か遭難して、そいでもって、ここまで助けを求めに来たんじゃないか? ちょっと、返事くらいしてやった方がいいんじゃないか? その間も、ノックの音は続いてる。
 彼、意を決して返事をした。はーい! どちら様ですか! 何の用ですか!‥‥返事は無い。
 あれえ? 今、確かに誰かがドア叩いたよな? 変だなあ‥‥みんなが不思議に思ってね、顔を見合わせてると』

279: 2013/02/03(日) 08:43:24.69 ID:8teGXFQJ0
スタッフ『稲川さん! お待たせしました!』

千早『ひゃっふ!』ビクン

稲山『あ、終わった? じゃ、皆さん、私はこれで』

春香『え?‥‥えええええ!? 続き、続き聞かせてくれないんですか!?』

美希『そんなのってないの!』

律子『こーら、2人とも。無理言わないの。稲山さん、どうもありがとうございました』

稲山『ええ、楽しんでもらえたなら私も嬉しいですよ。では、またどこかで』

律子『さーて‥‥私も行こうかしらね。次の仕事の時間も迫ってるし』

春香『行っちゃうんですか?』

律子『ええ。明日も仕事なんだから、あまり夜更かししない事。戸締りも忘れるんじゃないわよ?』

春香『はい!』

律子『じゃ、また明日ね』


伊織「と、いうわけで、いよいよ本番開始と言ったところなんだけれど‥‥その様子を見始める前に、現場と中継が繋がってるわ。律子ー」

律子『はーい。こちら、あの子達がいる山小屋から少し離れた、特設テントです』

280: 2013/02/03(日) 08:53:38.77 ID:8teGXFQJ0
伊織「とりあえず前哨戦が終わったけど、様子はどう?」

律子『そうね。稲山さんのおかげで、各々なんか嫌な雰囲気は感じてるんじゃないかしら』

響「稲山さんはまだいるのかー?」

稲山『はいはい。どうも、稲山ですー』

伊織「あ、稲山さん! はじめまして! 水瀬伊織です! いつもお話、聞かせてもらってます!」

稲山『ありがたいですねえ。今度、一緒にお仕事でも』

伊織「はい! ぜひお願いしますぅ!」

真「‥‥アイドルが稲山さんとお仕事って言ったら、あれだよね?」

亜美「廃墟にしばらく1人で置き去りにされたり‥‥」

真美「いおりん、そういうの好きなのかな」

雪歩「だから怪談も上手なのかも‥‥」

貴音「あの、稲山殿! 私、どうしてもお教え願いたいのですが‥‥」

稲山『はい。なんでしょうかあ?』

貴音「怪談というものは‥‥作り話なのですよね? 実際には起こりえない‥‥そう考えても差し支えはないのですよね?」

伊織「ちょっと! 何失礼な事言ってるのよ!」

281: 2013/02/03(日) 08:54:54.09 ID:8teGXFQJ0
貴音「ではせめて! 最後に語った怪談、あれだけは作り話だと、そうおっしゃってくださいませ!」

稲山『ああはい。あの話はね、この番組のためにスタッフさん達が、こうこうこういう話をしてくれませんか、って事で、特別に用意した話なんですよ』

貴音雪歩「ほっ‥‥」

稲山『ただね、こういう話があるんですよ。そこに、霊がいるような気がする。見られてる気がする。この話は実際に自分にも起きる気がする‥‥そう考えた時、怪談は、他人事では無くなる‥‥霊的な世界との境界に立っているような、そんな瞬間って、たしかにありますよねえ』

貴音雪歩「」

伊織「私も、怖い話知ってるんです! 今度聞いてください!」

稲山『はい、よろしくお願いしますね』

伊織「では稲山さん! 今日はご協力、ありがとうございましたぁ!」

稲山『はーい、稲山淳一でした』

律子『稲山さんもお帰りになるし、一旦中継切るわね』ピッ

伊織「はあ‥‥私もう、ドッキリとか割とどうでもよくなってきたわ」

響「こら! ここからが本番なんだぞ!」

伊織「冗談よ。そろそろ屋内のモニター見ましょう」

283: 2013/02/03(日) 09:05:42.41 ID:KWfUnob+O
春香『ふう、怖かったねえ』

千早『で、ででででも、霊なんてそんな‥‥』

美希『淳ちゃんの話は、後で思い出した時にジワジワ怖かったりするの』


響「千早が案外ダメージ大きいみたいだな」

真「まあ、スタジオにはもっと致命傷を受けてる2人がいるけど」

亜美「千早お姉ちゃんみたいに、冷静な人が実はお化けに弱かったりするよね」


春香『最後の話、結局どうなるのかな』

美希『最後まで聞けなかったから、何か起こったりして』

千早『やめて!』

美希『はい』


やよい「伊織ちゃん。このお家、何か仕掛けがあるんだよね?」

伊織「あ、そうそう。忘れてたわ。ここに、こういう物が用意してあるわ」

響「なんだそれ。スイッチ?」

あずさ「たくさんあるわねぇ」

285: 2013/02/03(日) 09:11:26.76 ID:8teGXFQJ0
雪歩「それぞれのスイッチには、廊下とかキッチンとか壁(西)とか‥‥色々ついてるね」

伊織「そのスイッチを押せば、対応した場所から‥‥まあいいわ。実際にやってみましょう。とりあえず、物置のスイッチを‥‥」ポチッ


ガタン!

春香『わっ!?』

美希『今の音、なんだろう』


伊織「と、こっちから介入する事ができるのよ」

真「へえ。ちょっと楽しいね」

伊織「まあ、あまり使いすぎると疑われるかもしれないし、たまにね」

響「そうだな。不自然にならないように、最初は様子みよっか」

あずさ「あまり怖がらせなくても、隠し撮り自体がドッキリみたいなものだものねえ」


春香『うーん、さっきまで撮影してたし、そのせいで何か物が落ちやすくなってたとか?』

千早『そうね。きっとそうだわ。結構古い建物みたいだし、それで説明が』

287: 2013/02/03(日) 09:18:44.78 ID:KWfUnob+O
響「えい」ポチッ

伊織「あ」


ドン!

千早『つっく!』


響「wwwwwww」

真美「つっく!wwwww」

伊織「こ、こら、よしなさ‥‥ふふふっwwww」



春香『‥‥あ、そ、そうだ。2人とも、たしか、お正月はオフ取れてたよね。何してたの?』

美希『ミ、ミキは元日だけ仕事あったけど、その後は家でダラダラしてる事が多かったかな。学校の友達と出かけたり』

春香『学校は冬休みだもんね。私も仲のいい子と初詣行ったりしたんだ。千早ちゃんは?』

美希『千早さんの事だから、お正月から自主トレとかしてそうなの』

千早『いいえ、今年はゆっくり過ごしたわ。毎日30分ずつ、ボイトレくらいはしていたけど』

春香『へえ、そうなんだ』

289: 2013/02/03(日) 09:23:56.97 ID:KWfUnob+O
千早『ええ。社長や律子、プロデューサーからも、休めるうちに休むように念を押されたしね』

美希『何して過ごしてたの? テレビ見たり?』

千早『そうね。特番を適当に見たり‥‥あ、DVDも見たりしたわ』

春香『おお、珍しいね! 何見たの? 何か面白い映画とかなら、私も今度見てみたいな』

千早『それが、その‥‥笑わない?』

春香『笑わないよ‥‥何で?』

千早『実は‥‥特撮を見てたのよ。昔に放送してた古いやつ』

春香『へえ! 笑わないけど、なんか意外かも』

千早『今度、特撮ものの主題歌を歌う事が決まったのよ。それで、参考にならないかなって‥‥』

美希『なーんだ、やっぱりお仕事の事考えてたの!』

千早『あ、でも、いざ見始めると、素直に楽しんで見られたわ。ストーリーもわかりやすいし、かっこいいし‥‥んふっ!』

春香『え、なんでいきなり笑うの?』

千早『ちょっと、面白い場面を思い出しちゃって‥‥ふふふっ』

美希『えー? 気になるの』

千早『主人公達の偽者が何人も出てくる回なんだけどね、その中の1人の声が‥‥ふふふふふ!』

293: 2013/02/03(日) 09:33:37.47 ID:KWfUnob+O
春香『ええ? 何々? わかんないよー』

美希『千早さんが再現してくれればいいって思うな!』

千早『ええ!? 無理よ! 私、モノマネなんて‥‥』

美希『大丈夫なの! やってくれたら、ミキと春香も何かモノマネするから』

春香『ええ!?』

千早『そこまで言うなら‥‥誰にも言っちゃだめよ?』

美希『わかってるの!』


響「まあ、全部筒抜けなわけだけども」

真美「隠し撮りの本領発揮だねぃ」


千早『じゃあ、その場面の少し前から‥‥ごほん』

千早『ショッカーライダー、ナンバー1!』キリッ

千早『ショッカーライダー、ナンバー2!』キリッ

千早『ショッカーライダー、ナンバー3!』キリッ

千早『しょっかーらいだー、なんばーほー↑!』

294: 2013/02/03(日) 09:35:54.60 ID:8teGXFQJ0
春香美希『wwwww』

千早『あと、その少し前の話なんだけど‥‥確実に演技が過剰な場所があるのよ』

春香『どんなどんな?w』

千早『ええと‥‥ごほん』

千早『本郷猛! エイドクガーと海に落ちた時』

千早『ケガをしているな!?』キリッ ババッ

春香『いやいやいやいやwwww』

美希『どうしてそんなに得意気なの‥‥www』


真美「実際の映像は知らないけど、なんか面白いねwww」

やよい「多分、千早さんがやってるからじゃないかなぁ」

雪歩「スタッフさんの中には、大爆笑してる人もいるね」

295: 2013/02/03(日) 09:38:37.26 ID:8teGXFQJ0
千早『とまあ、こんな具合よ』

春香『いやー、それはちょっと見てみたいなあ』

千早『プロデューサーと音無さんに話したら、喜んでくれてたわ。最近は、結構特撮の話題で盛り上がったりするわね』

美希『そういえば、小鳥がこないだ変なポーズとってたの』

千早『まあ、この話はまた後ででも。次はあなた達がモノマネでしょう?』

春香『モノマネかあ‥‥じゃあ、ラーメンを食べる貴音さん』


貴音「はて、これは興味深いですね。特に変わった食し方はしていないと思うのですが‥‥」

響「まさか‥‥www」


春香『ごほん‥‥さて、早速いただきましょう。では‥‥これはなんとも、まことに美味な‥‥ばふっ!』

千早『wwwwwww』

美希『反則www それ反則なのwwwww』


貴音「」

響「やっぱりwwww あー、また思い出しちゃったぞwwwww」

299: 2013/02/03(日) 10:01:04.24 ID:8teGXFQJ0
美希『じゃあ、次はミキだね。えーと、こないだ、事務所でテレビを見てた時なんだけど‥‥小鳥と雪歩も一緒に見てたかな。
 その時、真君が出てたの。芸能人対抗で、バスケしてたんだけど‥‥真君、あまりに強すぎて、真君にパス出せば得点、みたいになってたから、空気を読んだチームメイトが、真君にボール回さなくなったの』

春香『なんとなく想像できるなあ』

美希『その時の真君の真似。えー‥‥』

美希『ヘイ! ヘイヘイ!』バッバッ

春香『んふ‥‥ww』

美希『ヘイ!ヘーイ!ヘイヘイ!ヘイ!』スタタンスタタン

千早『何、その動き‥‥ww』


真「」

やよい「ぷふっ! ま、真さん、あんな動きしてたんですか‥‥?ww」


美希『もう、事務所が割れんばかりに大爆笑だったの。ミキと小鳥と雪歩の間じゃ、しばらく鉄板ネタになってたの』


真「」チラッ

雪歩「」サッ

300: 2013/02/03(日) 10:08:25.68 ID:8teGXFQJ0
春香『はあ‥‥お腹いたいよー。じゃあ次、また千早ちゃんだね』

千早『まだやるの!?』

美希『うん! なんか、新しい境地に至れそうなの! 歌の仕事にも繋がると思うな!』


伊織「何言ってんのあの子www」

響「ショッカーライダーがどうやって歌に繋がるんだろ‥‥ww」


千早『じゃあ‥‥そうね‥‥新日本プロレス、蝶野選手が、STFをかけている時の切なそうな掛け声』

春香『え!?www』

千早『‥‥ぇへへへぁ! ぇへへへぁ!』

美希『‥‥‥‥wwwww』プルプル

春香『じゃ、じゃあ次、私! 全日本プロレス社長、武藤選手が4の字をかけている時の、なぜか自分が苦しそうな掛け声』

美希『ちょ‥‥www』

春香『‥‥んぁふぁははぁ! んぁふぁははぁ!』

千早『ぇへへへぁ! ぇへへへぁ!』

美希『やめてwww やめてwwwwww』

303: 2013/02/03(日) 10:13:22.41 ID:8teGXFQJ0
響「なんだこの空間wwww」

亜美「こんなの、お茶の間に流していい映像じゃないよー!www」


美希『はあ、はあ‥‥www』

美希『菊地ステップ』スタタンスタタンスタタン

春香『あははははははは!wwwww』

千早『ふ、ふふふ‥‥wwwww』


あずさ「わ、私ちょっと‥‥もうだめ‥‥wwwww」

伊織「この子達、普段からこんな事してるのかしら‥‥www」

真「」ポチッ ポチッ

伊織「あ! こら!wwww」


ドン! ガタガタ!

3人『ひゃあ!』

307: 2013/02/03(日) 10:19:32.16 ID:8teGXFQJ0
響「鬼かwww」

真美「何これ、制裁に使う機械なの?www」

伊織「ま、まあ、これ以上こんな、謎の映像をお届けするわけにもいかないし‥‥www」


春香『はあ‥‥笑った笑った』

美希『さっきから、なんなのかな。何かいるの?』

千早『まさか‥‥いえ、でも確かに、こんな場所だし、狐の1匹くらい紛れ込んでてもおかしくないかもね』

春香『でも‥‥さっきまで、稲山さんのところの撮影してたんだよね? こんなに音立てられたら、追い出してるんじゃないかなあ』

3人『‥‥‥‥』

美希『‥‥!』ビクッ

千早『美希? どうかしたの?』

美希『あの‥‥や、なんでもないの』

春香『え? 美希、言いたい事があるなら、言ってもいいんだよ? 無理にとは言わないけど‥‥』

美希『うん‥‥どうしても、どうしても我慢できなくなったら、聞いてもらうの』

310: 2013/02/03(日) 10:27:05.65 ID:8teGXFQJ0
響「お? なんか、雲行きが怪しい感じ?」

伊織「じゃあそろそろ、ちょっと大きめのネタ行ってみましょうか。雪歩、いい?」

雪歩「うん、大丈夫」

響「えー、視聴者さんに説明しておくと、この山小屋、実は携帯の電波が入らないんだ」

亜美「更に、置いてある固定電話は改造してあって、特定の番号にしかかけられないんだよねー?」

伊織「そうよ。変にパニックになって、110番とかにかけられたら困るしね」

やよい「その電話を、これからちょっとイタズラに使っちゃいます!」

伊織「じゃあ雪歩、お願い」

雪歩「はーい」ポパピプペ


プルルルル プルルルル

春香『あ』

千早『電話ね。萩原さんかしら』

春香『あ、そうかも。出るね』ガチャ

雪歩「あの‥‥もしもし」

春香『あ、やっぱり雪歩だ! もしもーし』

313: 2013/02/03(日) 10:31:43.98 ID:8teGXFQJ0
雪歩「あ、春香ちゃん? 今ね、私も近くまで到着して、夜のお散歩がてら、車降ろしてもらったの。そろそろ携帯使えなくなるみたいだから、呼び鈴鳴らしたら、鍵開けてもらえる?」

春香『うん、わかった。暗いから気をつけてね』

雪歩「はーい。‥‥あれ? 今、何か‥‥え?‥‥きゃああああああ!」

春香『もしもし!? 雪歩! 何!? どうしたの!?』

雪歩「いやあああ! た、助け‥‥春香ちゃ」プツッ

春香『雪歩!? 雪歩ぉ!』ツー ツー ツー

千早『春香?』

美希『ど、どうしたの?』


雪歩「ふう‥‥ど、どうかな?」

響「おー、かなりいいんじゃないか?」パチパチパチ

伊織「これは、何かしらの役が来てもおかしくないんじゃないかしら」パチパチパチ

雪歩「えへへ‥‥あ、様子はどう?」

317: 2013/02/03(日) 10:37:42.83 ID:8teGXFQJ0
春香『千早ちゃん! 美希! 雪歩が!』ダダッ

千早『春香!?』

春香『雪歩!? 雪歩! どこ!?』ガチャ

美希『落ち着くの! 雪歩がどうかしたの!?』

春香『い、今、車降りたから、もうすぐ着くって‥‥でも途中で、なんか、叫びだして‥‥』

千早『叫んだ?‥‥そんな声、外から聞こえたかしら‥‥』

春香『でも‥‥でも途中で、電話が切れちゃって‥‥雪歩、どうしたのかな‥‥大丈夫かなぁ』ジワッ


真「あっ」

やよい「春香さん、泣いちゃいそうです‥‥」

雪歩「な、なんか罪悪感が‥‥」


千早『‥‥とりあえず、中に入りましょう。もしかしたら、また連絡が入るかもしれないし』

美希『そうだね‥‥それに雪歩の事だから、いきなり男の人を見ちゃっただけかもしれないの!』

春香『男の人‥‥こんなところで?』

ヒュー ザワザワザワ‥‥

320: 2013/02/03(日) 10:43:57.23 ID:8teGXFQJ0
美希『‥‥‥‥』ゴクッ

千早『‥‥春香、美希。中に‥‥』

春香『うん‥‥』


伊織「信じられるかしら。この子達、つい数分前まで、レスラーのモノマネとか謎のステップで馬鹿笑いしてたのよ」

真美「俄然緊張感が出て参りましたなあ」


春香『‥‥もう、こんな時間なんだね』

千早『そうね‥‥』

美希『‥‥‥‥』

千早『美希?』

美希『なんでもない‥‥大丈夫なの』

春香『‥‥ご飯、用意しよっか。そろそろお腹減るよね』

美希『う、うん! せっかくだからミキ、やっぱり春香の作ったおにぎりが‥‥あ』

春香『お、おにぎり‥‥』

千早『おにぎり‥‥』

321: 2013/02/03(日) 10:49:19.72 ID:8teGXFQJ0
美希『や、やっぱり今のなし! 他のものにするの!』

春香『う、うん! そうだね! 何があるか見てみよっか!』


やよい「美希さん、どうしたんでしょう。あんなに大好きなおにぎりなのに」

貴音「恐らく、先の稲川殿の怪談‥‥赤いおにぎりを想起してしまったのでしょう」

響「あー、なるほど。今になって‥‥ん? ひょっとして、美希がいるからラインナップに、あの話入れたのかな」

伊織「さすがね。尊敬しちゃうわ」

真「伊織が人をべた褒めって珍しいね」

伊織「いつか私が今の家を出て自分で建てる時には、絶対彼にデザインを依頼するわ!」

真「あ、はい」


春香『ここにある食料は好きにしていいって事だから‥‥結構、なんでもできそうだね。傷みやすい物は置いてないみたいだけど』

千早『流石ね。私だけだったら、その辺の缶詰とかで済ませてしまいそう』

美希『ミキ的には、何か暖まる物が食べたいかな。さっき外出たら、すっごい寒かったし』

春香『うーん‥‥シチューでも食べる?』

323: 2013/02/03(日) 10:55:09.01 ID:8teGXFQJ0
千早『いいわね』

美希『ミキも賛成なの!』

春香『手伝ってもらっていいかな。野菜の皮剥いてくれる?』

千早『わかったわ』

美希『はーいなの』


響「これ、春香抜きで2人に自炊企画とかやってみてほしいな」

亜美「うわー、それ怖いねー」

真「勝手なイメージだけど、千早って、慣れない料理に勝手なアレンジ入れて、失敗したりしそう」

あずさ「そうかしらぁ。私は逆に、カッチリとレシピ通りに作りそうな気がするわ」

真美「ミリグラム単位とか秒単位で、少しでも狂うとやり直しみたいな?」

雪歩「美希ちゃんは、まあ‥‥まあ」

やよい「でも、何かの理由で覚えようと思ったら、きっとすっごく早く上手になると思います!」

響「ところで、この時間、何?」

伊織「何って‥‥3人、主に春香が料理を作ってるのを、事務所の仲間がただただ見てるっていう‥‥」

響「なんだそれ‥‥www」

325: 2013/02/03(日) 10:57:39.59 ID:8teGXFQJ0
貴音「しかし、刃物を使っている時に驚かせては、危険ですからね」

伊織「暇だし、律子の様子見てみましょうか」カチッ

律子『ふー、ふー‥‥ずずず‥‥モグモグ』

伊織「‥‥‥‥www」

響「‥‥‥‥www」

律子『はふ‥‥ん? んぇ!? これ、回ってるの!?』

響「元アイドルとはいえ、プロデューサーがカップ麺すするっていう、もっと謎の映像が‥‥www」

伊織「そっちの様子は? さっき聞いた話じゃ、相当寒いらしいけど」

律子『あ、ええ。結構な冷え込みね。予報じゃ、雪も降ってくるみたいよ』

真「カップ麺は何を食べてたの?」

律子『えーと、ウルトラカップのトンコツ味を‥‥って、関係ないじゃない!』

真「wwwww」

律子『で、何の用? 何かあった?』

伊織「特にないんだけどね。あの子達、料理始めちゃって。暇だから、とりあえず、そっちの映像でもと思って」

326: 2013/02/03(日) 11:00:15.83 ID:8teGXFQJ0
律子『ああ、そんな事? そういえば、あなた達にも夕飯出るはずよ。スポンサーから差し入れがあったと思うわ』

伊織「そうなの? ちょっと待って。‥‥あ、うん。あるみたい」

律子『しっかり感想とか言うのよ。それじゃ、そろそろ中継切るわね』

響「麺が伸びちゃうから?」

律子『そうそう。私、硬めの方が好きなのよね。スープも冷めちゃうし‥‥って、違うわよ!』

響「wwwww」

伊織「じゃ、またね」プツン

響「‥‥‥‥」カチッ

伊織「んっふ‥‥ww」

律子『ふー、ふー‥‥ズルル‥‥』

伊織「wwwwwww」

響「wwwwww」

律子『んぐ‥‥はふ‥‥んん!?』

響「あっはっはっはっは!wwww」

伊織「スタッフの食事風景を放送する、アットホームな番組」

330: 2013/02/03(日) 11:06:11.34 ID:8teGXFQJ0
律子『あんた達ねえ! 公共の電波を使って遊んでるんじゃ』

響「ばいばーい」プツン

伊織「というわけで、夕飯食べましょうか」

響「多分、今もう1回中継繋げたら、カメラの前で待ってるんだろうなあ。もうやらないけど」

真「スポンサーさんからだっけ? 今日の放送のスポンサーって言ったら‥‥」

AD「こちらでーす」

伊織「佐藤水産さんから、鮭のルイベ漬けと石狩味とロッキーサーモン! わかさいも本舗さんからは、銘菓わかさいもが届いていまーす!」

パチパチパチパチ

亜美「いえーい!」パチパチパチ

真「待ってましたー!」パチパチパチ

響「番組で白いご飯を用意してくれたから、これに乗っけて食べるといいみたいだぞ」

伊織「まあ、この事務所で食べ物と言えばって事で‥‥まず、貴音に食べてもらいましょうか」

貴音「よいのですか? では‥‥はっ!」

伊織「ん?」

貴音「‥‥‥‥」クンクン

333: 2013/02/03(日) 11:12:24.79 ID:8teGXFQJ0
響「いやいやいやwwww」

伊織「流石にそんな罠は用意してないわよ‥‥www」

貴音「これは失礼を。では‥‥」パクッ

真美「どうなのどうなの?」

貴音「これは‥‥この、るいべ漬け、でしたか? 初めて食しましたが、これほど美味なる物だとは‥‥」

真「へえ。ルイベってなんだろう。見た目、生の鮭に見えるけど」

響「えーと‥‥ルイベって言うのは、鮭を一旦凍らせた物の事みたいだぞ。何々? なんでも、鮭には寄生虫がついてて、生で食べるのは危険だから、1回凍らせる事で、寄生虫を駆除するんだってさ」

やよい「1回凍ってるって事は、お刺身とは違う感じですかぁ?」

貴音「そうですね‥‥ぷりぷりとした歯ごたえが、僅かに増しているように感じられます。風味も、鮭特有の香りが心地よく鼻を通り抜けますね。私にはまだ無縁ですが、お酒を嗜む方にも好まれる味だと思います。
 ‥‥私だけでは情報が不十分かも知れませんね。やよい、口を開けてください」

やよい「いいんですか? あーん‥‥むぐむぐ」

真「どう?」

やよい「わあ! すっごく美味しいです! これなら、弟達もお父さん達も、家族全員が美味しく思えるかなーって!」

響「イクラもたっぷりだなあ。あ、自分、こっちにも興味あるんだけど」

伊織「石狩味ね。じゃあこれは、あずさが最初に」

あずさ「あらあら、いいいのかしら。じゃあ、いただきます。‥‥もぐもぐ」

334: 2013/02/03(日) 11:18:19.86 ID:8teGXFQJ0
響「どうなの?」

あずさ「あら。これは‥‥こっちは、糀と一緒に漬け込んであるのかしら。とてもいい香りがするわぁ。貴音ちゃんが食べた方に比べると、少し身が柔らかいみたいね。味も、ちょっぴり大人向けだと思うわ。ご飯もいいけど、やっぱりお酒が欲しくなっちゃうわねえ」

伊織「お酒といえば、こっちは完全におつまみっぽいわね。響、最初にいってみる?」

響「ロッキーサーモンだっけ。いいの? じゃあ遠慮なく」

真美「真美たちも早く食べたいよー!」

伊織「わかったわよ。ほら」

響亜美真美「もぐもぐ」

雪歩「見た目は、鮭とばっぽいね。やっぱり硬いのかなあ」

響「んーん! 全然硬くないぞ! 燻製っていうから、もっと煙臭いのかと思ったけど、そんな事もないし!」

亜美「うんうん! これ、美味しいよ!」

真美「延々食べ続けちゃって、気がついたら無くなってるタイプっぽいよね!」

伊織「じゃあ、私達も頂きましょうか。わかさいもは、デザートね」

アイドル「いただきまーす!」

ワイワイガヤガヤ

338: 2013/02/03(日) 11:21:36.83 ID:8teGXFQJ0
雪歩「私、わかさいもって初めてだけど、お茶請けによさそうだね」

真美「知ってる? 雪ぴょん。わかさいもって、お芋使ってないんだぜ!」

雪歩「え!? そうなの?」

真「でも‥‥ほら、割ってみたら、ちゃんとお芋の繊維とかもあるよ?」

亜美「それ、昆布なんだってさ。ほら、袋の材料のところ見てみなよ」

雪歩「えっと‥‥あ、本当だぁ」

真美「技術と努力の結晶ってやつだね!」

亜美「お菓子界のアイドルと言っても過言ではないっしょ!」

ワイワイガヤガヤ


アイドル「ごちそうさまでした!」

伊織「と、いうわけで、本日紹介した商品が欲しい方は、それぞれのホームページまで!」

響「っと、そろそろ春香達も食べ始めてる頃かな」

伊織「そうね。どれどれ‥‥」

339: 2013/02/03(日) 11:26:54.86 ID:8teGXFQJ0
春香『はいどうぞ。召し上がれ!』

千早美希『いただきます』

春香『シチューだけじゃ、おかずが無いから、ベーコンと野菜の炒め物も作ってみたんだよ』

千早『美味しいわ。流石ね』

美希『うん! 春香って、いいお嫁さんになりそうだよね。なんならミキが貰っちゃうの!』

春香『えへへ。ありがと』

美希『でもミキ、シチューがおかずにならないっていうのは、ちょっとわかんないの』

春香千早『え?』

美希『え?』

千早『み、美希。それ‥‥何してるの?』

美希『何って?‥‥普通に、ご飯にシチュー乗っけてるだけだけど‥‥』

春香千早『』

美希『え? え? な、何? なんなの?』


亜美「うあうあー! ミキミキ何やってるのー!?」

真美「そんなん、ありえないっしょー!」

343: 2013/02/03(日) 11:30:07.94 ID:8teGXFQJ0
響「え? そ、そうか?」

伊織「クリームシチューに白ご飯、美味しいじゃない」

真「伊織! そんなの、お金持ちはやっちゃいけない食べ方じゃないか!」

伊織「ええ? じゃあ‥‥ご飯にシチュー乗せたり、シチューにご飯入れたりする人」

伊織・響・あずさ・やよい・雪歩

真「じゃあ逆に、それはないよーって人」

真・亜美・真美

伊織「ほら御覧なさい!」

真「ちょ、ちょっと待ってちょっと待って!」

亜美「お姫ちんは?」

貴音「私は‥‥びぃふしちゅぅならば、白いご飯にも合うかと‥‥」

真美「今はクリームシチューの話っしょー!」

貴音「それならば、やはり出来れば、ぱんで頂きたいですね」

伊織「案外割れるものねえ」

345: 2013/02/03(日) 11:33:46.99 ID:8teGXFQJ0
響「でもさ」

伊織「うん?」

響「自分、伊織にはあんまり、この食べ方してほしくないぞ。イメージ的に」

あずさ「たしかに、あんまりお嬢様って感じはしないかしらねぇ」

伊織「」


春香『それ、美味しいの?』

美希『美味しいよ! だって、ドリアとかと同じようなものなの!』

千早『たしかに、言われてみればそうなのかしら‥‥』


貴音「さて、それでは、そろそろ行ってまいります」

伊織「あ、そうね。そろそろいい頃合いかしら」

やよい「貴音さん、どこか行っちゃうんですか?」

貴音「ふふ‥‥機械だけでなく、人間の手による盛り上げも必要だと、すたっふの皆様に言われまして」

響「じゃあ貴音、現場着いたら連絡頼むぞ」

貴音「承知しています。それでは、また後で」

348: 2013/02/03(日) 11:36:55.76 ID:8teGXFQJ0
響「よいしょ」ポチッ


バン!

春香『んぐ‥‥!』

千早『っ‥‥』


伊織「その、気軽な作業みたいな感じで、雑に押すのやめなさいよwww」

響「ここに座ってると、独裁者か何かになった気分さー」

真「でも、そろそろ反応が薄くなってきたね」

伊織「始めに聞いた怪談も合わせて、地味に効いてはいるんでしょうけどね」

あずさ「美希ちゃんが言いかけてた事の内容が気になるわねぇ」

響「じゃあ‥‥ちょっと、攻め込んでみるか」ポチッ ポチッ


ガン! ドン!

春香『!‥‥今の音、どこから聞こえた?』

千早『‥‥気のせい。気のせいよ』

春香『‥‥そう、だよね。うん‥‥』

349: 2013/02/03(日) 11:39:02.74 ID:8teGXFQJ0
伊織「どこ鳴らしたの?」

響「3人のいるリビング」

伊織「攻めるわねー‥‥w」

響「でもほら、何か動き出そうだぞ」


美希『ねえ‥‥やっぱり、さっきの話‥‥聞いてもらっていいかな?』

春香『うん‥‥』

千早『何か、よくない事なの?』

美希『多分、これを言ったら、2人とももっと怖くなっちゃうと思うから‥‥ミキ、我慢してようって思ってたんだけど‥‥』

春香『あ、やっぱやめて』

美希『え!?』

春香『えへへ、嘘だよ嘘。私はちゃんと聞くよ。ミキだけが怖い思いするの、変だよ』

千早『私も大丈夫。言ってみなさい?』

美希『うん‥‥ねえ、2人は、淳ちゃん、なんでここにいたんだと思う?』

春香『え? それは‥‥撮影でしょ?』

350: 2013/02/03(日) 11:41:50.54 ID:8teGXFQJ0
美希『淳ちゃんが関係する撮影ってさ‥‥絶対、ホームコメディとかじゃ、ないよね』

春香『!!』

美希『それに、もしドラマとか映画なら、役者さんがいないと変なの。あの時、淳ちゃん以外はみんなスタッフだった、よね?』

春香『稲川さんが単独で出演する番組‥‥』

千早『‥‥いわく付きスポットの取材‥‥かしらね』

3人『‥‥‥‥』


響「おー、そうきたか」

あずさ「美希ちゃん、賢いわねえ」

伊織「これはなかなか、こっちに都合よく話が転がったわね」

真「あれ? なんか、中継先から用事みたいだよ」

伊織「あら。はいはい、何かしら?」

律子『こちら現場でーす。今、貴音が到着したわ』

貴音『お待たせいたしました』

亜美「随分早くない?」

律子『人里離れてる山を演出するために、あっちこっち走って時間を潰したけど、この現場、そこのスタジオのすぐ裏手なのよ。携帯の電波がちょうど入らない場所で助かったわ』

353: 2013/02/03(日) 11:44:34.08 ID:8teGXFQJ0
響「じゃあ貴音、予定通り頼むぞ」

貴音『わかっております』

やよい「貴音さん、何するんですか?」

響「まあまあ、見てればわかるさー」


春香『‥‥まだ、こんな時間だ』

千早『黙ってると、時間が経つのが遅いわね』

美希『2人とも、ごめんね。ミキ‥‥』

春香『いいんだよ! あんな話、1人で抱えてたら、美希がどうにかなっちゃうよ!』

千早『そうよ。話してくれて、嬉しいわ』

美希『うん‥‥』

コン、コン

春香『!!』

美希『今‥‥』

千早『しっ、ちょっと静かに‥‥』

355: 2013/02/03(日) 11:48:05.69 ID:8teGXFQJ0
コン、コン

春香『‥‥雪歩、かな』

千早『萩原さんなら、あの後すぐに電話してきてるんじゃないかしら‥‥』

美希『でもこの辺、携帯の電波弱いから‥‥』

コン、コン

春香『ゆ、雪歩? 雪歩なの? 大丈夫だったの?』

コン、コン

千早『‥‥萩原さん? もしそうなら、返事を‥‥』

‥‥るか

春香『え?』

貴音『春香、ここを開けてください』

春香『た、貴音さん‥‥?』

千早『四条さんが‥‥なぜここに?』

貴音『春香、ここを開けてください』コンコン』

356: 2013/02/03(日) 11:50:32.96 ID:8teGXFQJ0
春香『も、もしかしたら、何か変更があって‥‥』

美希『でも、それなら多分、律子から電話があるはずなの‥‥』

千早『‥‥四条さん。四条さんですか? どうしてここに?』

貴音『ここを開けてください。ここを開けてください』コンコン


亜美「うっわー! 怖いよー!」

真「わかってても少しゾッとするなあ」

響「じゃ、そろそろ‥‥」ポパピプペ


プルルルルル プルルルル

春香『電話‥‥』

美希『きっと律子なの! やっぱり、変更があったんだよ!』

春香『も、もしもし?』

響「あ、春香か? 自分だけど」

春香『ひ、響ちゃん?』

響「うん。今、移動中でさー、退屈だから、ちょっとかけてみたんだ」

359: 2013/02/03(日) 11:54:06.38 ID:8teGXFQJ0
春香『響ちゃん! 今、貴音さんが‥‥』

響「貴音? 貴音に用事なのか? だったら、代わろうか?」

春香『‥‥え?』

響「ん? どうしたんだ? あ、言ってなかったっけ。今回の撮影、貴音も一緒なんさー。明日は一緒に温泉入って、美味しいものでも‥‥春香?」

春香『ひ、響ちゃん‥‥そこに‥‥いるの? 貴音さん‥‥』

響「うん。後ろの席に乗って‥‥あ、うん。そう、春香。なんか、貴音に用があるみたいだけど」

春香『』

響「あ! ごめん春香! トンネル入っちゃうから、かけなお」プツッ

ツー ツー ツー

千早『‥‥春香?』

春香『‥‥貴音さん、いるんだって‥‥響ちゃんと、一緒に‥‥』

千早美希『』

貴音『ここを開けてください。ここを開けてください。ここを開けてください』コンコンコンコン

361: 2013/02/03(日) 11:56:45.97 ID:8teGXFQJ0
響「結構うまくいったかな」

伊織「上出来じゃない」

やよい「響さんすごいですー!」

響「自分、完璧だからな。まあ、貴音のあれが凄いから、インパクト薄そうだけど」

伊織「そうね‥‥ついでに、音もいっときましょうか。玄関近くの壁でも‥‥」ポチッ


バン!

春香『ひっ!』

千早『っ!』

美希『んん‥‥!』

貴音『!?』ビクンッ


伊織「ちょっと!wwww」

響「貴音wwww」

やよい「貴音さん、ちょっと可愛かったかも!」

響「そろそろ、貴音攻撃は終わりかな」

365: 2013/02/03(日) 12:09:30.26 ID:8teGXFQJ0
春香『ううう‥‥』

貴音『‥‥‥‥』

千早『‥‥?』

貴音『開けろ!』ドンッ

美希『ひ‥‥!』

貴音『開けろ! 開けろ! 開けろ! 中に入れろ!』ドンドンドン

3人『』


響「こわいこわいこわい! こわいよー!www」

雪歩「私がこれ仕掛けられてたら、多分氏んでたよ」

伊織「人気アイドル萩原雪歩、ドッキリで氏去。プロダクションと所属アイドルは関与を否定」

雪歩「ちょっと‥‥www」

響「ええ、真面目な、いい子でしたよ。近所でも、悪い噂とかは全然聞かなかったし‥‥よく、ここの公園に家族で来てましたよ。私も何度か挨拶して‥‥こんな事になって、驚いてます。‥‥ねえ?」

真「にゃーお‥‥」

あずさ「残念なお知らせでしたね‥‥では次は、お待ちかね! デパ地下グルメのコーナーです!」

雪歩「やーめーてーよぉーwwww」

366: 2013/02/03(日) 12:12:51.74 ID:8teGXFQJ0
亜美「年上って、1回ふざけだしたら、亜美達よりタチ悪いよね」

真美「ちゃんと見ようよー」



貴音『開けろ‥‥開けろ‥‥』ドンドン

春香『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい‥‥』

美希『パパママお姉ちゃんご先祖様‥‥いい子にするから助けてください‥‥』

千早『帰命無量寿如来 南無不可思議光 法蔵菩薩因位時‥‥』



響「なんか、他の2人が可愛げのある怖がり方してる中、1人だけガチ対処してるんだけど」

やよい「ちょっとシュールです‥‥」


貴音『開けろ‥‥開けろ‥‥』ザッ ザッ

春香『‥‥‥‥』

貴音『開け‥‥開け‥‥ろ‥‥』ザッ ザッ

美希『‥‥‥‥』

千早『善導独明仏正意 矜哀定散与逆悪 光明名号顕因縁‥‥』ブツブツ

370: 2013/02/03(日) 12:18:55.23 ID:8teGXFQJ0
春香『‥‥どっか、行った‥‥』

美希『‥‥はっ!』

千早『本師源空明仏教 憐愍善悪凡夫人‥‥』ブツブツブツ

美希『千早さん! 千早さん!』

千早『真宗教証こ‥‥み、美希?』

春香『もう、どこかに行っちゃったみたいだよ』

千早『そう‥‥ふう』

美希『なんか、やり遂げたみたいな顔してるけど‥‥お経関係あるのかな』


響「えーとですね‥‥ないです!」

伊織「wwwww」

真「さっきの怖がってる様子さ、なーんか覚えがあると思ったら‥‥あれじゃない? お腹壊して、トイレに篭ってる時の」

響「あはははは! それだ! ごめんなさいごめんなさい、とか、いい子にしますからぁ! とかwww」

伊織「ちょ、ちょっと待ってwww じゃあ千早はお腹壊した時‥‥」

真美「んふふっ!やめてよいおりん! 想像しちゃうじゃん!www」

372: 2013/02/03(日) 12:22:46.28 ID:8teGXFQJ0
響「こ、こう、手を組んでさ、目の前の空間を睨み付けながら‥‥とーけんしょーぶつじょーどーいーん‥‥」

アイドル「wwwwwwwwww」

伊織「やめて! 勘弁して! ひー!wwww」

やよい「息、息れきないれすぅ!wwww」

真「じ、事務所でさ、トイレから念仏聞こえてきたら‥‥www」

響「あ、千早今日、お腹の具合悪いんだー‥‥って、みんなちょっと優しくなってwwww」

亜美「あっははははは! けほっけほっ! そ、そんな気の遣われ方、嫌すぎるよ! あはははは!wwww」

伊織「ダ、ダメこれww 中継、中継繋ぐわ!www」カチッ

律子『ちょ、ちょっと! やめなさいよ! アイドルがトイレの話で爆笑するんじゃないわよ! ‥‥くっふwww』

貴音『‥‥っwwww』プルプル

響「あ、ダメだこれwww あっちも今の会話聞いてたwww」

伊織「はーっ、はーっ‥‥た、貴音、おちゅ、お疲れ様‥‥」

響「ぜえ、ぜえ‥‥はあ‥‥ナイス演技だったぞ!」

貴音『あ、ありがとうござ‥‥うっく‥‥!wwww』

伊織「ちょーっとぉー!wwwww」

376: 2013/02/03(日) 12:28:20.36 ID:8teGXFQJ0
貴音『も、もうしわ‥‥ひふっ! くくっ‥‥www』

響「よーしダメだ! 1回、春香達の様子見よう! その間に落ち着こう!www」


春香『‥‥美希、大丈夫?』

美希『うん‥‥ありがと‥‥』

千早『もう一度、戸締りを確認しておきましょうか。こういう時こそ冷静にならないとね』

春香『そうだね。美希、どうする? 一緒に行く?』

美希『‥‥それも怖いけど、1人で待ってるのは、もっと怖いような‥‥』

春香『そうだよね‥‥うん、わかった。千早ちゃん、美希と一緒に、ここで待っててあげて』

美希『春香?』

千早『構わないけど‥‥大丈夫なの?』

春香『少しだけど、美希は年下だもん。あんまりおっかない思い、させたくないよ。そんなに大きい建物じゃないし、平気だから』

美希『春香ぁ‥‥』


響「おーっと、これはすごいなあ」

やよい「春香さん、かっこいいです!」

378: 2013/02/03(日) 12:34:52.94 ID:8teGXFQJ0
真「ここに来て、初めての単独行動かな」

伊織「この小屋は、1階に3つ、2階に2つ部屋があるわ。どうしても、2人が視界からいなくなる場所が出てくるわね」


千早『‥‥わかったわ。部屋同士を繋ぐドアは、全部開けたままにしておきなさい。何かあったら、大きな声を出して。すぐに行くから』

春香『うん、わかった。じゃあ、行ってくるね』

美希『春香‥‥ごめんね‥‥』


真「美希って大人びて見えるけど、こういう状況になると、やっぱり本来の年齢差が活きてくるね」

伊織「私なら大丈夫だけどね」

真「あ、はい」


春香『この部屋は‥‥談話室みたいに使う部屋かな。窓は‥‥うん、OK』チラッ

春香『ここならまだ2人が見えるから、大丈夫大丈夫‥‥』

千早『春香、平気?』

春香『うん! ここはちゃんと鍵も閉まってたよ! 次は‥‥』

春香『わっ、ここだと、2人の氏角になっちゃうのか‥‥こわいよー』

381: 2013/02/03(日) 12:37:55.22 ID:8teGXFQJ0
春香『なんの部屋だろ‥‥管理人さんが使ったりするのかな。窓は‥‥』

美希『春香! 大丈夫!?』

春香『うん、平気だよー! よしっと』


響「1階はクリアだな」

雪歩「2階は怖いよね‥‥私だったら、絶対無理‥‥」


春香『じゃあ、上に行ってくるね。すぐ戻ってくるから』

千早『気をつけて‥‥』

春香『はーい。よし!』

春香『うわー、なんか暗いなあ‥‥電灯、ほこり被ってるのかな』

春香『2階には、部屋2つあるんだ‥‥まずは‥‥』ガチャ

春香『客室、かな‥‥窓は‥‥OK』


伊織「‥‥そろそろ、いってみる?」

響「えー? ちょっと可哀想じゃないか?」

383: 2013/02/03(日) 12:40:36.20 ID:8teGXFQJ0
伊織「そうねえ‥‥えい」ポチ

響「えい」ポチ


ドン! バタン!

春香『ひう‥‥!』ペタン


響「視聴者の好感度が下がってくのが、手に取るようにわかるぞ」

伊織「これは仕事だから。仕事だから仕方ないのよ」


春香『あ、あれ‥‥ちょ、あれぇ?』ガクガク


真「ん? あ、腰抜かしちゃったのかな」

亜美「これは、残ってる2人呼んで、助けてもらうしかないかなぁ」

やよい「あれ? でも亜美、ちょっと見て」


美希『春香!』バタバタ

春香『み、美希?』

美希『春香! 大丈夫!?』ギュッ

384: 2013/02/03(日) 12:42:16.89 ID:8teGXFQJ0
春香『う、うん。大丈夫。ちょっと、驚いちゃっただけ‥‥どうしたの?』

千早『大きい音が鳴った瞬間、いきなり走り出したのよ。お陰で取り残されるところだったわ』

美希『もう遅いかもしれないけど、ここからは一緒に行くの!』

春香『美希‥‥そっか。ありがとう!』ギュッ


伊織「いーはなしですこと」モッシャモッシャ

響「涙がちょちょぎれますなあ」モッシャモッシャ

真「あーあーあー、すっかり自暴自棄に‥‥www」

伊織響「荒んだ心に、ロッキーサーモン! 大人気販売中!」

真「2人は、何? どんな層を開拓しようとしてるの? 何を目指そうとしてるの?」


春香『この部屋の窓も‥‥よし、大丈夫だね!』

千早『戸締りは完璧ね。少しだけど安心できるわ』

美希『うん! 下に戻るの』

388: 2013/02/03(日) 12:47:05.57 ID:8teGXFQJ0
伊織「さて、そろそろ貴音に話聞きましょうか。どうだった?」

貴音『そうですね。私、あのような役柄は初めて挑んだのですが‥‥』

真美『うんうん。お姫ちんがあんな言葉遣いしてるの、聞いた事ないもんね』

貴音『やってみると、意外とどうにかなるものですね。楽しんで演じる事もできました』

響「相当怖かったぞ。関係者がこの放送見てたら、仕事の幅も広がるんじゃないか?」

貴音『ふふ、そうですか。もしもそういう話があれば、前向きに取り組みたいですね』

律子『仕事の幅といえば、伊織、響』

伊織「ん、何よ?」

律子『あんたらは今後、歌番組よりバラエティ路線メインが希望って判断でいいのよね。伝えておくわ』

伊織響「」

亜美「こういうの、なんていうんだっけ。自業自得?」

真美「身から出た錆?」

あずさ「両方正解ねぇ。‥‥私と亜美ちゃんは、一緒に巻き込まれる可能性があるのかしらぁ」

亜美「えー! いおりーん!」

伊織「まあまあまあまあまあ。とりあえず、今の仕事を頑張りましょう」

390: 2013/02/03(日) 12:52:18.17 ID:8teGXFQJ0
春香『ねえねえ。何か、温かい飲み物でも用意しようか』

千早『そうね。冷え込んできたし。春香は食事を用意してくれたし、私がやるわよ』

美希『じゃあミキ、手伝うの』


響「なんか、大分落ち着いたみたいだな」

伊織「そろそろ、大きな音を立てるくらいじゃ新鮮な反応は得られないでしょうね」

真「どうするの? ネタばらし?」

伊織「なーに言ってるのよ。忘れたの? 今回の企画は、765プロオールスター。まだ出てない関係者がいるじゃない。別の中継先、繋ぐわよ」カチッ

小鳥『あっ‥‥番組をご覧の皆様、初めまして。765プロで事務、その他雑務を担当しております、音無小鳥です』

伊織「765プロを陰で支える、縁の下の力持ち! 音無小鳥でーっす!」

真「あ、小鳥さんも参加するんだ」

響「まあ、プロデューサーも画面に映ったくらいだしな」

伊織「小鳥、そろそろ大詰めが近そうだから、手筈通りに頼むわよ」

小鳥『ええ、わかったわ。それじゃあ‥‥』ポパピプペ

392: 2013/02/03(日) 12:55:44.72 ID:8teGXFQJ0
プルルルル プルルルル

千早『電話‥‥はい』

春香美希『‥‥‥‥』ゴクリ

小鳥『夜分遅くに恐れ入ります。私、765プロの音無と申します。本日、こちらに当プロダクションのアイドルが‥‥』

千早『音無さん!』

小鳥『あら、千早ちゃん? お疲れ様。どう? 何か、困った事とか、明日の撮影で必要になった物とかは』

千早『音無さん! お願いします! 助けてください!』

小鳥『ち、千早ちゃん。どうしたの? まずは落ち着いて‥‥ね?』

千早『す、すみません‥‥』

小鳥『事情はわからないけど、安心して。ちゃんと話は聞くから』

千早『ありがとうございます。実は‥‥』

小鳥『あ、ごめんなさい。その前に』

千早『はい?』

小鳥『ちょっと、周りの声が大きくて、よく聞き取れないの。少し小さな声で話すように言ってもらっていいかしら』

千早『‥‥え?』

394: 2013/02/03(日) 13:00:43.93 ID:8teGXFQJ0
響「うわあああ! 怖い! これ、自分は今までで一番嫌だぞ!」

真美「ピヨちゃん、演技派だねー!」


千早『あの、音無さん‥‥周りに‥‥喋っている人はいません』

小鳥『え? 千早ちゃん、どういう事?』

千早『今、ここにいるのは‥‥私と春香、美希の3人だけです。春香と美希は、通話が始まってから、一言も口を開いていません』

小鳥『そんな‥‥でも、今だって‥‥ううん、わかった。わかったから、状況を説明してもらえる? ゆっくりでいいから』

千早『はい‥‥』


伊織「これ、すごく頼もしいわよね。急に味方を得た気分になるんじゃない?」

真「実際は小鳥さんも敵だけどねw」

伊織「まあね‥‥www」


千早『それで、今さっき、改めて戸締りを確認したところです』

小鳥『そう‥‥』

千早『あの、こんな事、馬鹿げているように思われるでしょうが、本当の事なんです!』

小鳥『わかってる。大丈夫よ。私は、千早ちゃん達を信じてるから』

395: 2013/02/03(日) 13:03:26.57 ID:8teGXFQJ0
千早『ありがとう、ございます‥‥』グスッ

小鳥『とにかく、すぐ社長に連絡をしておくわ。事情を説明すれば、きっと助けに行けると思うの』

千早『わかりました』

小鳥『折り返し電話するから、待っててね。くれぐれも、悲観的になっちゃだめよ。アイドルは、笑顔が命なんだから。ね?』

千早『音無さん‥‥わかりました。2人にも、そう伝えておきます』

小鳥『うん。それじゃ、また後で』ガチャン


伊織「お疲れ、小鳥」

響「ナイスナイス! すっごいよかったぞー」

小鳥『うふふ、ありがとう。それじゃ、そろそろ中継を‥‥』

真「えー? せっかくテレビに映ってるんだから、もう少し何か喋ったらどうです?」

真美「そうだよ! 人気者になれるかも知んないよ!」

小鳥『ふふ、いいのよ。私より、みんながたくさん映ったり喋ったりして、もっとたくさんの人に見てもらえる方が、私も嬉しいもの』

亜美「おー、なんかいい事言ってる! 事務員の鏡だねー」

小鳥『‥‥でももしかしたら、これがきっかけで素敵な男性と巡り合えたりしちゃったりなんかして、それでもって‥‥』

伊織「‥‥ちょっと?」

397: 2013/02/03(日) 13:07:37.70 ID:8teGXFQJ0
小鳥『うふ、うふふふ、うふふ‥‥』

伊織「もしもーし。映ってるわよー」

小鳥『‥‥はっ! そ、それじゃあ映像お返しします! みんな、しっかりね!』

伊織「はいはい。それじゃ、ありがとねー」カチッ

響「‥‥‥‥」カチッ

伊織「‥‥‥‥www」

小鳥『あー、緊張したわぁ‥‥やっぱり私は、裏方に専念してる方が落ち着くわね。‥‥さてと、それじゃ自分へのご褒美って事で、さっき買ったシュークリームでも‥‥あら? なんで、テレビ画面に私が‥‥きゃああああ!』

伊織「wwwwww」

響「でっかい口だなー。シュークリーム丸呑みにするの?」

小鳥『い、伊織ちゃん! 響ちゃん! ひどいじゃないの!』

伊織「まあまあまあまあ」

響「まあまあまあ」

小鳥『せっかくのゴールデンに事務員の映像なんか流して、もしファンの皆さんがチャンネ』

響「ばいばーい」カチッ

真「いやいやいや‥‥www」

400: 2013/02/03(日) 13:11:28.07 ID:8teGXFQJ0
伊織「律子もだけど、なんで中継終わったら何か食べようとするのかしら」

響「さあ。おっと、3人の様子はっと‥‥」



千早『音無さんがね、社長に連絡して、なんとかしてくれるって』

春香『本当!? 小鳥さん、信じてくれたんだ‥‥』

美希『ミキもう、昼寝する時とか、小鳥に足向けて寝れないの』

千早『それで、悲観的になるなって‥‥アイドルは笑顔が大事だって言われたわ』

春香『そうだね‥‥うん! そうだよね!』

美希『助けが来てくれるまで、もっといーっぱい、みんなで笑うの!』

千早『ふふ、美希ったら‥‥でも、笑うって言っても、そう簡単に‥‥』

春香美希『菊地ステップ』スタタンスタタン

千早『くふぉ!wwww』


真「」

伊織「今回の放送で一番ダメージ受けてるのって、実はあんたじゃない?」

402: 2013/02/03(日) 13:15:25.54 ID:8teGXFQJ0
響「真! 笑顔笑顔! アイドルがしちゃいけない表情してるぞ! 悪魔か!」

真「そんな事言っても‥‥」

伊織響「菊地ステップ」スタタンスタタン

雪歩「はふっ‥‥wwww」

やよい「くぷっ‥‥wwww」

真「」


千早『はあ‥‥それ、封印しましょうよ。ずるいわよ』

春香『じゃあ今後、765プロでは、真の動きと貴音さんのリバースは反則って事で』

美希『ちょっともー! 思い出させないで欲しいの!』

春香『ごめんごめん』

千早『あ、春香。こないだ、新しい仕事終わったんですってね。どうだったの?』

美希『声優さんだっけ。ミキもやってみたいの』

春香『あ、うん。ゲームの声やってきたんだけど、楽しかったよ』

美希『ちょっとこう‥‥やってみてよ。今』

春香『えー、今? 別にいいけど‥‥美希がやるようなジャンルじゃないと思うよ?』

407: 2013/02/03(日) 13:18:35.81 ID:8teGXFQJ0
美希『いいからいいから』

春香『じゃあ‥‥レレレレレイヴンさん! ランカーACを確認しました! ブラッククロスですよ! ブラッククロス!』

美希『うん、ごめんね。全然わかんないの』

春香『やっぱり‥‥』


あずさ「2人なら知ってるかしら?」

亜美「うん」

真美「はるるん、出れるんだ。いいなあ」

伊織「それにしても、平和ね」

響「もう、おっきい音出しても大して面白い反応見れなくなってきたからなぁ。時間も時間だし、そろそろ最終仕上げだと思うんだけど‥‥」

伊織「最後のビッグゲストね。まだかしら」


プルルルルル プルルルルル

春香『あっ』

千早『音無さんかしら‥‥』

美希『出るね。もしもし、小鳥?』

409: 2013/02/03(日) 13:22:38.29 ID:8teGXFQJ0
社長『美希君かね!? 私だ!』

美希『私って‥‥社長!?』

社長『ああ、そうだよ! 今、音無君と2人で、君達を迎えに行くからね! もう少しの辛抱だ!』

美希『わかったの!』

春香『美希。社長、なんだって?』

美希『今、迎えにきてくれるって!』

千早『そう‥‥よかったわ』

社長『なんでも、四条君の偽者まで出たらしいね』

美希『そうなの! ホントに怖かったの!』

社長『そうだろうとも。ところで‥‥』

美希『ん?』

社長『‥‥いや、なんでもない。気にしないでくれたまえ。それでは、近くまで行ったらまた連絡するよ』プツッ

美希『もしもし? もしもーし!‥‥切れちゃったの』

千早『どうしたの?』

美希『ん、なんかね、変だったの。言いたい事があるみたいなのに、途中でやめちゃったってカンジ』

410: 2013/02/03(日) 13:26:09.26 ID:8teGXFQJ0
千早『‥‥ひょっとして』

春香『あれ? 何か、思い当たるの?』

千早『ええ。でも‥‥きっと、知らない方がいいと思うわ』

美希『そんなのってないの! 千早さん、怖い事を1人で抱え込む気なの!』

春香『そうなの?』

千早『‥‥‥‥』

美希『ミキさっき、自分だけが淳ちゃんの事に気がついた時、すっごい嫌だったの。だからきっと、千早さんも、今、物凄く嫌な気分になってる筈なの』

千早『そうね‥‥正直、ずっと頭にこびりついて離れないわ』

春香『じゃあ‥‥』

美希『うん。ちゃんと聞くの。嫌な事は、みんなで一緒に乗り越えたほうがきっと楽なの』

千早『実はね‥‥さっき音無さんが電話で、不思議な事を言ったのよ』

春香『そういえば、電話してる時、少し変だったね』

美希『なんて言われたの?』

千早『‥‥周りの声がうるさくて、電話の声が聞こえにくいって‥‥』

春香『‥‥周りのって‥‥』

414: 2013/02/03(日) 13:36:10.83 ID:8teGXFQJ0
美希『ここ、誰も‥‥ねえ?』

千早『ええ‥‥』

春香『じゃじゃじゃ、じゃあ、社長もひょっとして‥‥』

千早『音無さんと、同じ事を言おうとしたのかも知れない。きっと、私達に気を遣ってくれたのね』

美希『‥‥‥‥』ゾクッ

千早『み、美希。大丈夫? ごめんなさい』

美希『ううん! いいの! 話してくれたのは全然構わないんだけど‥‥』

千早『けど?』

美希『もう少し、後にすればよかったの‥‥おトイレ行きたくて‥‥でも、ちょっとまた怖くなってきたの』

春香『え』

美希『だ、大丈夫! ちょっと、行ってくるね』タタッ

春香『う、うん』

千早『気をつけて‥‥』

417: 2013/02/03(日) 13:38:06.22 ID:8teGXFQJ0
美希『‥‥‥‥』トボトボ

春香『‥‥あの、もう終わったの? 随分早かったけど‥‥』

美希『その‥‥無理なの。トイレまでの道のりが、トップアイドルへの道のりくらい遠く感じるの』

春香『え』

美希『だからその‥‥あの、ね?』

春香『まさか』

美希『ちょ、ちょっと、一緒に‥‥ね?』

千早『oh‥‥』


響「トイレはカメラないんだっけ」

伊織「当たり前じゃない」

響「音は?」

伊織「会話は聞こえるわよ。声だけ」

響「じゃあ、想像でお楽しみくださいって事だな」

伊織「そうね」

真「何言ってんの?」

418: 2013/02/03(日) 13:41:35.39 ID:8teGXFQJ0
美希『‥‥ねえ、いる?』

千早『いるわよ』

美希『‥‥まだちゃんといる?』

春香『いるよー』

美希『‥‥ねえ』

千早『ちゃんと待ってるから、早くしちゃいなさい』

美希『そうじゃなくて‥‥ドア、ちょっと開けていい?』

千早『はい!?』

春香『い、いいけど‥‥』

美希『ありがと‥‥』カチャ

千早『‥‥‥‥』

春香『‥‥あの‥‥』

美希『‥‥ん?』

春香『‥‥頑張ってね』

美希『うん‥‥』

420: 2013/02/03(日) 13:44:06.49 ID:8teGXFQJ0
千早『‥‥春香、この子ね』

春香『うん?』

千早『いい歌歌うのよ。見た目も完璧なアイドルだし‥‥』

美希『ちょ、やめてよ‥‥』

千早『Mターミナルだって出たのよ‥‥』

春香『ふくっ‥‥ww』

美希『やめ‥‥やめてったら‥‥ww』

春香『頑張れー‥‥』

美希『あのさ、2人とも‥‥ミキ、そこにいてくれって言っただけで、一部始終見守れとは言ってないからね?』

春香『‥‥‥‥w』

美希『んっ‥‥! ‥‥ダメだ、出ない‥‥』

春香『もう、痛々しくて‥‥w』

千早『泣くんじゃないわよ、春香。美希だって頑張ってるじゃないの』

美希『ちょ‥‥w』

422: 2013/02/03(日) 13:48:45.00 ID:8teGXFQJ0
伊織「ただいま、殿方の視聴率がうなぎ上りです」

響「番組過去最高記録を更新しております」

真「そうかな‥‥」

やよい「美希さん、可哀想ですー‥‥」


美希『ふう‥‥』

春香『‥‥終わった?』

美希『ちょっと待って、拭くから』

千早『‥‥‥‥w』

美希『よし‥‥』ジャー

春香『‥‥おかえり』

美希『うん』

千早『その‥‥大丈夫よ』

美希『うん。‥‥でも美希、あれだよね』

春香『うん?』

424: 2013/02/03(日) 13:53:06.32 ID:8teGXFQJ0
美希『人として最後のプライドは守り通したの。こう、2人の前で、恥ずかしい姿を晒す羽目にはなったけど』

春香『‥‥うん‥‥』

美希『最悪の事態は避けられたの』

千早『‥‥‥‥www』

美希『‥‥‥‥』ビシッ

千早『ちょ、痛‥‥w』


伊織「この番組は、お年寄りからお子様まで楽しめる、ハートフルな番組です」

響「どうかご家族でお楽しみください」

真「いやいやいや、雑なフォローを‥‥www」


プルルルル プルルルルル

美希『あっ! はいもしもし!』

社長『もしもし! 私だ! 今、やっと現場の近くまで辿り着いたよ!』

美希『本当!?』

社長『ああ、本当だとも。音無君と一緒に、これからすぐ助けに行くからね!』

427: 2013/02/03(日) 14:02:19.08 ID:8teGXFQJ0
美希『わかったの!』

春香『‥‥ねえ』

千早『何?』

春香『こんな事、さっきも‥‥雪歩が電話で‥‥その後に‥‥』

千早美希『!!!』

春香『社長! 音無さん! 来ないでください!』

千早『そのまま、ここから離れて!』

美希『社長! 小鳥! 来ちゃダメ! ダメなの!』

社長『さ、3人とも、何を言っているのかね? とにかく、すぐに出られるように準備を‥‥むっ?』

春香『社長!?』

社長『な、なんだ!?‥‥う、うあああああ!』キーッ! ガシャン!

千早『どうしたんですか!? 何があったんですか!』

美希『社長! 小鳥! もしもし!?』

受話器『ツー、ツー、ツー‥‥』

3人『』

429: 2013/02/03(日) 14:05:28.41 ID:Mn5V/seO0
社長も出るとか本当に765プロ総勢だなー。

431: 2013/02/03(日) 14:07:51.09 ID:8teGXFQJ0
伊織「はい! と、いうわけで!」

響「中継繋ぐぞー」カチッ

律子『はいはーい。こちら、最後のゲストが到着しました』

社長『はっはっは。あんなものでよかったかね?』

小鳥『お疲れ様でした』

伊織「さっきも登場した、事務員の音無小鳥。それから、私達の所属事務所、765プロの高木社長でーす!」

高木『いやはや、我が事務所のオールスターとは聞いていたが、まさか私にも出番が回ってくるとはねえ』

貴音『高木殿の演技、まこと見事なものでした』

高木『いや、参ったねえ。はっはっは』

小鳥『それにしても、寒いわねぇ。これ、途中で社長と買ってきたの。スタッフの皆さんと一緒にどうぞ』

律子『あら、お汁粉ですか? ありがとうございます。後でいただきますね』

響「社長ー」

社長『む、何かね?』

響「そろそろグランドフィナーレだから、よろしく頼むぞー」

社長『ああ、そうだったね。頑張ってみるよ。では、行くとするか』

432: 2013/02/03(日) 14:12:33.86 ID:8teGXFQJ0
春香『社長‥‥小鳥さん‥‥』

千早『浅はかだったわ‥‥まさか、こんな事に‥‥』

美希『2人とも、大丈夫だよね‥‥きっと、車がパンクとかしちゃっただけなの‥‥』

春香『そう、だよね‥‥』

千早『‥‥‥‥』

春香『‥‥私、ちょっとだけ、探してこようかな‥‥』

千早『春香!? 何を言っているの!?』

美希『ダメなの! 絶対行っちゃダメ!』

春香『だって‥‥だって、もし怪我でもしてたら‥‥雪歩だって、寒い中に何時間も、迷子になってるだけだったら‥‥』

千早『気持ちはわかるわ。でもね、春香』

美希『今まで、怖くても頑張って我慢できたのは、3人で一緒にいたからなの! もし春香に何かあったら、全員おかしくなっちゃうの!』

春香『‥‥うん、そっか。そう、だよね‥‥ありがとう』

千早『朝になれば、撮影スタッフがやってくるわ。それからすぐにみんなで‥‥?』

美希『千早さん?』

千早『今、何か‥‥』

435: 2013/02/03(日) 14:19:55.70 ID:8teGXFQJ0
ザッ、ザッ、ザッ‥‥

春香『‥‥足音』

美希『‥‥また、さっきの変な貴音?』

ガタン!

3人『!?』

ガタンガタン、ガタガタガタ! ドンドン!

春香『ドアが! ドアが壊れるよ!』

千早『春香! 美希! 手伝って! ソファーをドアの前に!』

美希『わわわわわかったの!』

ザッ、ザッ、ザッ‥‥

千早『‥‥諦めたのかしら‥‥』

ザッ、ザッ‥‥

春香『でもこの音、周りを歩いてるみたいな‥‥』

ザッ、ザッ‥‥

美希『全然、離れていか‥‥ひっ!』

437: 2013/02/03(日) 14:26:24.36 ID:8teGXFQJ0
千早『‥‥美希?』

美希『あ、あ、あ‥‥』パクパク

春香『美希! どうしたの!? 美希!』

美希『ま‥‥ど‥‥ま、ど‥‥』ガクガクガク

春香『‥‥窓』チラッ

千早『窓に、何が‥‥』チラッ

化け物『‥‥‥‥』ジーッ

春香千早『』

化け物『‥‥‥‥』ドンドン ガタンガタン

春香『きゃああああああ!』

千早『いやああああああ!』

美希『なんなの! なんなのおおお!』



イメージ
no title


438: 2013/02/03(日) 14:27:00.58 ID:TXcqqz650
イメージわろた

442: 2013/02/03(日) 14:31:09.48 ID:8teGXFQJ0
真「ひい! こっわ! 何あれ!」

伊織「ハリウッドで使っている、特殊マスクよ」

響「雪歩とやよいの顔が、変な色になってるんだけど」

貴音『ふふっ、小心者ですね』

律子『あんたさっき、マスク被った社長見た瞬間に、木登り始めたわよね?』

小鳥『降りてきた後も、しばらくパニックで、可愛かったわね』

貴音『な、何も暴露しなくとも‥‥お2人とも、いけずです‥‥』

伊織「っと、私達も、現場行きましょうか」

響「そうだな。最後は全員集合でエンディングの予定だし」

スタッフ「正面玄関に車用意してありまーす!」

P「よし! 急ぐぞみんな!」


社長「おおおおお‥‥おおおおお‥‥」ドンドン

春香「あわわわわわ‥‥来ないで、来ないでえ‥‥」ガクガク

千早「優、助けて‥‥お姉ちゃん達を助けて‥‥」ガタガタ

美希「ひいぃ‥‥神様ぁ‥‥」ブルブル

444: 2013/02/03(日) 14:35:57.51 ID:8teGXFQJ0
社長「あまみ、はるか‥‥」

春香「ひゃあ!」

社長「きさらぎ、ちはや‥‥」

千早「くひっ!」

社長「ほしい、みき‥‥」

美希「は、ははははいっ!」

社長「お前達は‥‥仲良く、しているのか?」

春香「な、ななな、仲良しです! はい!」

社長「今後も、ずっと仲良くすると、誓えるか?」

千早「はい! 誓います! 誓いますから!」

社長「事務所の、みんなともか?」

美希「はい! 約束するn‥‥約束します! だから助けてください!」

社長「そうか‥‥ん? な、何かね?」コソッ

律子「ひそひそ‥‥」

社長「‥‥与えられれば、どんな仕事でも、嫌がらずにやり遂げるか?」

447: 2013/02/03(日) 14:40:20.06 ID:8teGXFQJ0
春香「はい! 絶対頑張ります!」

貴音「ひそひそ‥‥」

社長「友人の失態を、面白おかしく弄り倒したりしないか?」

千早「わかりました! 善処します!」

伊織「到着! って、なんか、面白そうな事やってるわね。ひそひそ‥‥」

社長「水瀬伊織の事を、でこちゃんと二度と呼ばないか?」

美希「はい! 呼ばないの! 約束するの!」

社長「これからも、事務所に美味しいお菓子を作ってくるか?」

春香「はい! 時間があれば毎回作ります!」

社長「動物達も可愛がるか?」

千早「はい! 我那覇さんのペットも、一所懸命可愛がります!」

社長「‥‥まだ続けるのかね?」

450: 2013/02/03(日) 14:45:59.20 ID:8teGXFQJ0
社長「‥‥最後に、これだけは聞いておく。これからも、皆で力を合わせ、トップアイドルへの道を仲間と共に進んでいけるかね?」

3人「はい!」

社長「よろしい‥‥では‥‥」ガチャ

春香「ひい!? 窓が!」

千早「そんな‥‥話が違うわ! ちゃんと約束したのに!」

美希「も、もうだめなの‥‥」

社長「今日の仕事は、これで終了だ。ご苦労だったね」サッ

3人「社長!?」

アイドル「せーの‥‥ドッキリ、だいせいこーう!」ワイワイガヤガヤ

春香「え? み、みんな‥‥?」

千早「‥‥どういう‥‥事?」

美希「‥‥‥‥」パクパク

伊織「どうもこうも、番組の総仕上げよ。ほら、モニター」

春香「私達が映って‥‥えええええ!?」

451: 2013/02/03(日) 14:50:53.27 ID:8teGXFQJ0
響「そ。番組は続行中。最後のターゲットは、春香達だったんだぞ」

千早「はあ‥‥やられたわ」

美希「こんなのってないの‥‥もう! すっごい怖かったの!」

律子「あっと、怒りたいのはわかるけど、もう放送終わるわよ。ちゃんと挨拶しなきゃ」

伊織「あんたもよ。今日は、事務所の全員で最後まで、ね?」

響「ほらほら、ぴよ子もプロデューサーも!」

社長「では‥‥」

765プロ全員「最後までお付き合いいただき、ありがとうございます! これからも、765プロをよろしくお願いします!」

伊織「‥‥って、時間、少し余っちゃったわね」

響「最後の最後でもグダグダかー」

春香「もう! みんなひどいよ!」

千早「そうよ! それに、社長や音無さん、プロデューサーまで一緒になって‥‥」

美希「ミキもう、何も信じられないの!」

社長「ははは、すまないねえ。だがこれも‥‥む?」

律子「どうしたんですか?」

453: 2013/02/03(日) 14:55:17.65 ID:8teGXFQJ0
社長「いや‥‥年のせいかな。向こうから走ってくるのが‥‥」

P「おーい! すまん! まさか、エンディングでも出番があるとは思わなくて、車で待機してたんだ!」

春香「もー! やめてくださいよ! もう騙されませんよ!」

千早「そうですよ。プロデューサーなら、ここにいるじゃないですか」

美希「あれは誰なの? そっくりさん? 双子?」

伊織「‥‥そんなの、私も聞いてないけど」

響「自分も」

社長「私のところにも、そんな話は通ってきていないが」

スタッフ「あれ? おかしいなあ。我々も、そんな演出は知らないですけど‥‥」

P?「ふふっ‥‥」スゥ‥‥

アイドル「」

社長小鳥律子「」

スタッフ「」

456: 2013/02/03(日) 14:59:13.87 ID:8teGXFQJ0
P「はあ、はあ‥‥本当にごめん! もう、終わっちゃったか!?」

アイドル「い、い、い‥‥」

P「?」

アイドル「いやああああああああ!」

スタッフ「ほ、放送終わります! 3、2、1!」

457: 2013/02/03(日) 15:02:28.47 ID:8teGXFQJ0
この話ね、生放送だもんだから、見た人、多分いっぱいいるんじゃないかなぁ。

私もね、現場に残ってれば、面白いものが見れたんでしょうかね?

冗談のつもりが、いつの間にか冗談じゃなくなってる。

現実と幻想が、いつの間にか入れ替わってる。

そんな一瞬、日常のちょっとした瞬間が、もしかしたら、怪談って呼ばれるものの、入り口なのかも知れませんね。

不思議な事って、あるんですね。って、水瀬さん、そう言ってましたよねぇ。


JUNJI END

458: 2013/02/03(日) 15:04:21.47 ID:mqeHO0SFi
おつ

終わりかな?

459: 2013/02/03(日) 15:04:23.20 ID:kTYL1pu00
サンキュージュンジ

460: 2013/02/03(日) 15:06:08.64 ID:YvXTUMDr0


まさかの淳二エンドwww

引用: 春香「ドッキリ企画」